JP2003511540A - 感圧接着剤用の低密着性剥離表面を提供する剥離塗膜用配合物 - Google Patents

感圧接着剤用の低密着性剥離表面を提供する剥離塗膜用配合物

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Abstract

(57)【要約】 シリコーンビニルコポリマーと経時的に剥離品質が極めて安定である第2のポリマーとのブレンドを一体化する剥離塗膜配合物および該配合物から得られた剥離塗膜。シリコーンビニルコポリマーおよび第2のポリマーは、共重合体架橋を形成することを可能にする相補的架橋性官能基を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、剥離塗膜および剥離塗膜を形成するために用いられる被覆可能配合
物に関する。より詳しくは、水適合性、インキ受け入れ性、安定性、および前記
コーティングによって保護される表面の特性(例えば、接着剤テープの場合に再
密着性)を保存し維持する改善された能力などを有する剥離塗膜を組み合わせに
よって提供するシリコーン−ビニルコポリマーと第2のポリマーとを一体化する
剥離塗膜および対応する被覆可能配合物に関する。
【0002】 発明の背景 多くの異なる種類の製品は、感圧接着剤から形成された表面が裏打されている
ので、こうした表面を永続的または剥離可能に他の物品に取り付けることが可能
である。包帯、接着剤テープ(マスキングテープ、粘着テープ、転写テープ、S
cotch(登録商標)ブランドテープ、ダクトテープ、電気テープ、包装テー
プ、建築テープ、医療テープおよび布テープなど)、フロアタイル、ラベル、マ
ウンティングブラケット、経皮薬物送達システム、患者に医療器具を取り付ける
電極パッド、再帰反射体、標識、経路マーキング、道路マーキングおよび車両紋
章などを含むこれらの接着剤裏打製品の多くの実施形態が存在する。
【0003】 使用前には、こうした製品の接着剤表面は、環境に対しておよび他の物品への
偶発的接着に対して保護されなければならない。従って、これらの製品の接着剤
裏打表面は、一般に、必要な時に接着剤表面から容易に分離されうる剥離塗膜上
で保存される。例えば、ラベルはシート状剥離ライナー上で保存されることが多
く、使用する用意が整った時にラベルをシート形状剥離ライナーから引き剥がす
ことができる。同様に、剥離表面は、必要な時にロールからテープを巻出すとと
もに取り出すことができるように接着剤テープロールの裏当て層上に形成される
【0004】 剥離塗膜は、対象接着剤からの適切な剥離レベルを再現可能に提供し、接着剤
に悪い影響を及ぼさず、そして剥離レベルが経時的に安定なままであるように経
時変化に耐えることが期待される。特定の剥離塗膜の剥離品質を評価する一つの
方法は、コーティングによって保護される接着剤表面の即時再密着性と経時再密
着性を比較することを含む。経時再密着性値と即時再密着性値は望ましくは実質
的に同じである。経時変化時の引き剥がし強度の大きな変化は、劣った性能の剥
離塗膜を意味する。即時再密着性を評価するために、接着剤裏打サンプルを剥離
塗膜に接着する。その後、サンプルを剥離塗膜から引き剥がし、清浄なガラスに
被着させる。ガラスからサンプルを引き剥がすために要する力を測定する。経時
再密着性を評価するために、サンプルを長い時間、例えば、三日にわたりコーテ
ィング上に放置した後、コーティングから引き剥がすとともに清浄なガラスから
の引き剥がし強度を試験する。
【0005】 剥離塗膜の品質を評価するもう一つの方法は、保護された接着剤表面の即時引
き剥がし力と経時引き剥がし力を比較することを含む。即時引き剥がし力を評価
するために、試験テープサンプルをコーティング上に置き、そして即時に引き剥
がす。これを達成する力を測定する。経時引き剥がし力を評価するために、試験
テープサンプルを長い時間、例えば、三日にわたり剥離塗膜上に放置する。再密
着性試験でそうであったように、経時引き剥がし力測定値と即時引き剥がし力測
定値は望ましくは実質的に同じである。経時変化時の引き剥がし力の大きな変化
は、劣った性能の剥離塗膜を意味する。
【0006】 剥離塗膜は、経時的に安定で適切な剥離を提供することに加えて、他の性能基
準も満足させなければならないことが多い。多くの用途において、剥離塗膜は、
耐溶剤性であり、鉛筆、インキおよび/または塗料によるマーキングに対して受
け入れ性であるとともに、適切な光沢レベルまたは低光沢によってさえも特徴付
けられなければならない。例えば、光沢低下剤は、粘着テープなどの製品におい
て光沢を低下させるために用いられることが多い。しかし、こうした薬剤は、剥
離塗膜を形成する配合物と適合性でなければならない。これは、水性の溶液、分
散液およびラテックス材料などの形を取った配合物の場合に特に難しい。こうし
た薬剤は、剥離塗膜の性能を過度に損なうべきでもない。
【0007】 剥離塗膜を形成させる一般的なアプローチの一つは、剥離特性が良好なポリマ
ー材料を適する溶媒に、事情に応じて溶解または分散させることを含む。その後
、溶液または分散液は適する基板上に被覆し乾燥する。その後、所望の接着剤裏
打物品(複数を含む)を剥離可能に保存するために、得られたコーティングを用
いることが可能である。良好な固有の剥離特性を有する多くの高分子材料が、こ
うした剥離塗膜を形成するために用いられてきた。例えば、シリコーン−ビニル
コポリマーは優れた剥離特性を有し、シリコーン−ビニルコポリマーを一体化す
る剥離ライナーは、米国特許第5,202,190号、第5,200,436号
、第5,154,962号、第5,057,619号、第5,089,336号
および第5,032,460号、ならびにこれらの特許の背景節において引用さ
れた文書に記載されている。シリコーン−ビニルコポリマーは、一般に、少なく
とも一個のシリコーンブロックと少なくとも一個のビニルコポリマーブロックと
を含む。これらのコポリマーは多くの利点をもたらす。シリコーンブロックは良
好な剥離品質を有する表面を形成する一方で、ビニルコポリマーブロックは剥離
塗膜を下方基板に定着させるのを助ける。コポリマーのシリコーン含有率を変え
ることにより、剥離レベルを容易に調節することが可能である。より高価な10
0%シリコーンポリマーの使用は避ける。シリコーンブロックの剥離品質に過度
に影響を及ぼさずに性能特性を強化するために、多様な官能基を用いてビニルコ
ポリマーブロックをシリコーンブロックとは無関係に形成することが可能である
【0008】 残念なことには、剥離塗膜中でシリコーン−ビニルコポリマーを使用すると幾
つかの欠陥が生じる。活性接着剤を保護するためにこうした剥離塗膜を用いる時
、こうした接着剤の完全性は、シリコーン−ビニルコポリマーの接着剤への移行
のゆえに場合によって損なわれうる。
【0009】 シリコーン−ビニルコポリマーを含有する水性配合物からの剥離塗膜の製造は
、例えば、米国特許第5,032,460号および第5,089,336号に記
載されている。水性配合物は、有利には、環境問題、可燃性、取り扱いの問題、
および非水溶媒に付随する費用をなくす。しかし、こうした水性配合物によって
もたらされる有望さにもかかわらず、水性配合物から高性能剥離塗膜を得るのは
、特に配合物がシリコーン−ビニルコポリマーとブレンドされた一種以上の他の
ポリマーを一体化する時に難しい問題のままである。多くの場合、こうしたブレ
ンドは、シリコーン−ビニルコポリマー単独の使用によってもたらされる剥離塗
膜性能より良好でない剥離塗膜性能をもたらす。幾つかの態様において、シリコ
ーン−ビニルコポリマーと一種以上の他のポリマーとのブレンドの剥離塗膜性能
は最悪でさえあった。
【0010】 従って、必要なことは、コーティングによって保護されるべき感圧接着剤の完
全性を維持するために有効なやり方でシリコーン−ビニルコポリマーを剥離塗膜
に配合する方法である。
【0011】 発明の概要 本発明は、シリコーンビニルコポリマーと経時的に剥離品質が極めて安定であ
る第2のポリマーとのブレンドを一体化する剥離塗膜配合物および該配合物から
得られた剥離塗膜を提供する。これは、剥離塗膜が、剥離塗膜によって保護され
る感圧接着剤の完全性を過度に損なわないことを意味する。例えば、本発明の剥
離塗膜を伴う試験において得られる再密着力値および引き剥がし力値は、経時変
化後でさえも実質的に安定なままである。意義深いことには、シリコーン−ビニ
ルコポリマーと第2のポリマーの好ましい実施形態は、互いに非常に適合性であ
るのみでなく水と非常に適合性でもある。これによって、剥離塗膜を形成できる
これらの材料の水性コーティング配合物を製造することが容易となる。さらに、
本発明の剥離塗膜は、優れた耐溶剤性をもたらし、鉛筆、インキまたは塗料など
によるマーキングに対して非常に受け入れ性であるとともに艶消剤などの多くの
有益な添加剤と適合性である。
【0012】 本発明は、第2のポリマーがシリコーン−ビニルコポリマー上の官能基で架橋
可能である官能基を含む時、シリコーン−ビニルコポリマーと第2のポリマーと
を含むブレンドを一体化する剥離塗膜の特性を劇的に改善できるという発見に少
なくともある程度基づいている。水性材料の場合、こうした官能基は、有利には
イオン架橋性部分の形を取ることが可能である。好ましくは、これらのイオン架
橋性部分は、ポリマー材料の一方上に塩基性部分および他方上に相補的酸性部分
を含む。幾つかの実施形態において、シリコーン−ビニルコポリマーと第2のポ
リマーの各々は、有利なインターポリマー架橋を形成できる酸性部分と塩基性部
分の両方を含むことが可能である。
【0013】 本発明の剥離塗膜の性能は、第2のポリマーが大きくて、少なくとも約50,
000、好ましくは少なくとも約100,000の数平均分子量を有する時にな
お一層改善することが可能である。Tg(非晶性ポリマーの場合のガラス転移温
度)またはTm(結晶性ポリマーの場合の溶融温度)が少なくとも約45℃であ
ったり、および/または第2のポリマーがシリコーン−ビニルコポリマーのビニ
ルコポリマーブロック(複数を含む)と混和性であるとともに適合性であったり
した時に本発明の剥離塗膜の性能を改善できることも発見された。
【0014】 特に好ましい実施形態において、シリコーン−ビニルコポリマーおよび第2の
ポリマーは、一つ以上の異なる種類のイオン架橋を介して二種のポリマーを互い
にイオン的に架橋することを可能にするイオン架橋性部分を含み、第2のポリマ
ーは線状であるとともに少なくとも約50,000の数平均分子量を有し、第2
のポリマーは、約45℃より高いTgまたはTm(事情に応じて)を有し、そし
て第2のポリマーは、シリコーン−ビニルコポリマーのビニルコポリマーブロッ
クと混和性で適合性である。
【0015】 一つの態様において、本発明は、少なくとも一個のシリコーンブロックと少な
くとも一個のビニルコポリマーブロックとを含むコポリマー(「シリコーン−ビ
ニルコポリマー」)を含む材料から得られる剥離塗膜に関する。コポリマーは第
1の架橋性官能基を含む。組成物は、第2の架橋性官能基を含む第2のポリマー
をさらに含む。第1の架橋性官能基および第2の架橋性官能基は互いに架橋可能
である。
【0016】 もう一つの態様において、本発明は、第1の主面と第2の主面とを有する接着
剤テープに関する。テープは、第1の主面に近接した感圧接着剤層および第2の
主面に近接した上述したような剥離塗膜を含む。
【0017】 もう一つの態様において、本発明は、剥離塗膜を製造する方法に関する。シリ
コーン−ビニルコポリマーおよび第2のポリマーを一体化する被覆性組成物が提
供される。被覆性組成物によって基板の表面上に剥離塗膜を形成する。
【0018】 もう一つの態様において、本発明は、ヒュームドシリカを含む艶消剤、ヒュー
ムドシリカを一体化する剥離塗膜および接着剤テープ関する。
【0019】 現在好ましい実施形態の詳細な説明 以下で説明する本発明の実施形態は、包括的であることも、以下の詳細な説明
において開示された厳密な形態に本発明を限定するつもりもない。そうでなく、
実施形態は、当業者が本発明の原理および実施技術を認め理解できるように選択
され説明されている。
【0020】 本発明の剥離塗膜配合物は、有利には、少なくとも一個のシリコーンブロック
(「B」ブロック)および少なくとも一個のビニルコポリマーブロック(「A」
ブロック)を含むコポリマーを一体化する。「シリコーンブロック」という用語
は、以下の式の主鎖セグメントを含む部分を意味する。
【化1】 式中、xは、得られる剥離塗膜が所望の表面剥離特性を有するように十分に平均
で大きい。好ましいシリコーンブロックにおいて、xは、シリコーンブロックが
約1000〜80,000、好ましくは2000〜20,000、より好ましく
は5000〜15,000の範囲内の数平均分子量を有するように十分大きい。
【0021】 「ビニルコポリマーブロック」という用語は、一種以上のフリーラジカル重合
性モノマーをフリーラジカル重合することによって形成された部分を意味する。
特定のシリコーン−ビニルコポリマーの好ましいビニルコポリマーブロックは、
累積的に合計して、約1000〜80,000、好ましくは2000〜20,0
00、より好ましくは5000〜15,000の範囲内の数平均分子量を有する
【0022】 以後「シリコーン−ビニルコポリマー」と呼ぶ一個以上のAブロックと一個以
上のBブロックとを含むコポリマーは、AブロックとBブロックの協働的特性に
起因して配合物コーティング配合物に有益に配合される。他方、こうしたコポリ
マーのシリコーンBブロックは比較的低い表面エネルギーを有し、そして表面を
求める傾向があり、よって得られたコーティングの表面品質を定める。従って、
シリコーンブロックの特性である比較的低い表面剥離値は、得られた表面に付与
される。他方、比較的より高いエネルギーのビニルコポリマーAブロック(複数
を含む)は、得られた剥離塗膜のより低い領域に存在する傾向があり、剥離塗膜
を下方基板表面に定着させるのを助ける。また、Aブロックは、好ましくは、第
2のポリマー上の相補的官能基で架橋する官能基を含む。
【0023】 本発明のシリコーン−ビニルコポリマーは、種々のブロック構成またはグラフ
ト構成のいずれかを有することが可能である。例えば、本発明のシリコーン−ビ
ニルコポリマーは、複数のAブロックとBブロックがポリマー主鎖中にランダム
に配置されている構成を有することが可能である。他の実施形態において、一個
以上のシリコーンBブロックをビニルコポリマーA主鎖にグラフトすることが可
能である。他の実施形態は、シリコーンBブロック主鎖にグラフトされた一個以
上のビニルコポリマーAブロックを含む。本発明は、単純なAB、ABAおよび
BABポリマー構造も含む。シリコーンビニルコポリマーおよびこれらのコポリ
マーに関する多くの異なる製造方法は、米国特許第5,202,190号、第5
,200,436号、第5,154,962号、第5,057,619号、第5
,089,336号および第5,032,460号、ならびにこれらの特許の背
景節において引用された文書に記載されている。
【0024】 シリコーン−ビニルコポリマーに一体化されたAブロックとBブロックの相対
量は、広い範囲内で異なることが可能である。代表的には、本発明のシリコーン
−ビニルコポリマーは、得られた剥離塗膜が所望の表面剥離値を有するように十
分な量のシリコーンBブロックを含む。例えば、感圧接着剤に関連して用いられ
る時、本発明の好ましい剥離塗膜は、約50N/dm以下の表面剥離値によって
特徴付けられる。こうした表面剥離値によって、剥離塗膜は、約100N/dm
以上程度の表面剥離値引き剥がし密着性値を有する比較的活性な感圧接着剤と合
わせて用いるために適するようになる。一般的な指針として、こうした表面剥離
特性は、シリコーン−ビニルコポリマーのビニルコポリマーAブロック(複数を
含む)対シリコーンBブロック(複数を含む)の重量比が平均で約98:2〜4
0:60の範囲内である時に得ることができる。本発明の実施技術において、剥
離塗膜に関する即時表面剥離値および経時表面剥離値は、以下の実施例に記載さ
れた改良標準方法に従って測定される。接着剤に関する引き剥がし粘着性値も以
下の実施例に記載された改良方法によって測定される。
【0025】 有利には、本発明の剥離塗膜の表面剥離値は、シリコーン−ビニルコポリマー
のシリコーン含有率を単に調節することにより容易に変えることが可能である。
一般に、シリコーン含有率を高めると表面剥離値を下げる傾向があるのに対して
、シリコーン含有率を下げると表面剥離値を高める傾向がある。これによって、
表面剥離値を特定のクラスの接着剤と合わせて用いるために最適化することが可
能となる。こうした広範囲にわたって表面剥離値を調整する能力によって、この
ポリマーの使用は多様な用途ニーズを満足させることが可能となる。
【0026】 シリコーン−ビニルコポリマーのビニルコポリマーAブロック(複数を含む)
は、一種以上のフリーラジカル重合性モノマー、オリゴマーおよび/またはポリ
マーを含む構成成分から形成された(ブロックコポリマーの場合)主鎖セグメン
トおよび/または(一個以上のAブロックがBブロック上にグラフトされている
グラフトコポリマーの場合)側鎖セグメントであることが可能である。本発明の
実施技術において、「フリーラジカル重合性」とは、フリーラジカル機構を介し
て重合反応に加わる、(事情に応じて)モノマー主鎖、オリゴマー主鎖またはポ
リマー主鎖から直接的あるいは間接的に垂れ下がっている官能基に関連する。本
発明の実施技術において適するこうしたフリーラジカル重合性基の代表的な例に
は、エポキシ基、(メタ)アクリレート基の炭素−炭素二重結合、オレフィン系
炭素−炭素二重結合、アリルオキシ基の炭素−炭素二重結合、アルファメチルス
チレン基の炭素−炭素二重結合、(メタ)アクリルアミド基の炭素−炭素二重結
合、シアネートエステル基、ビニルエーテル基の炭素−炭素二重結合およびこれ
らの組み合わせなどが挙げられる。Aブロックを形成するために、従来のいかな
るフリーラジカル重合技術も用いることができる。剥離塗膜配合物が水性である
好ましい実施形態において、(以下の実施例に記載された)溶液重合は好ましい
【0027】 本明細書において用いられる「モノマー」という用語は、それ自体または他の
モノマーと組み合わせてオリゴマーまたはポリマーを生成させることができる単
一の一単位分子を意味する。「オリゴマー」という用語は、2〜20個のモノマ
ー単位の組み合わせである化合物を意味する。「ポリマー」という用語は、21
個以上のモノマー単位の組み合わせである化合物を意味する。本明細書において
用いられる「(メタ)アクリル」という用語は、メタクリルおよび/またはアク
リルを意味する。
【0028】 好ましくは、一個以上のAブロックは、得られた剥離塗膜が非粘着性であるこ
とを確実にするのを助けるとともに剥離特性および耐久性の観点で最良のコーテ
ィング性能をもたらすために約45℃より高い(事情に応じて)Tgおよび/ま
たはTmを有する。本発明の実施技術において、TgおよびTmは、示差走査熱
分析(DSC)技術を用いて決定される。DSC技術を用いてTgおよびTmを
決定するために適する手順は、対象のブロックコポリマー1gをメチルエチルケ
トンなどの適する溶媒1.5gに溶解することを含む。溶液を直径70mmのア
ルミニウム皿にキャスティングし、105℃の強制空気炉内で30分にわたり乾
燥する。得られたサンプルの少量を窒素雰囲気下でPerkin−Elmer
DSC−2示差走査熱分析計のDSCチャンバ内に入れる。サンプルを液体水素
で室温から−150℃に冷却し、その後、20℃/分の速度で150℃に加熱す
る。非晶性材料の場合、Tgはガラス転移領域内の曲線の中点である。結晶性材
料の場合、融点における鋭いピークはTmを示す。
【0029】 一般に、いかなるフリーラジカル重合性モノマー、オリゴマーおよび/または
ポリマーもビニルコポリマーAブロックにフリーラジカル込むことが可能である
。各Aブロックの組み合わせおよび処方は、所期の用途、および得られた剥離塗
膜によって満足させるべき性能標準に基づいて選択することが可能である。一般
に、各Aブロックはホモポリマーブロックであってもよいが、下方基板表面への
密着性、インキ受け入れ性、水分散性および架橋可能性などを含む性能特性の良
好なバランスを得るという理由で好ましくはコポリマーブロックである。有利に
は、含有率および処方の適切な選択により、シリコーンBブロック(複数を含む
)の剥離特性に及ぼす過度な影響なしに、Aブロック(複数を含む)の性能特性
を必要に応じて最適化することが可能である。
【0030】 従って、Aブロックの含有率および処方を広い範囲にわたって変えることが可
能である。しかし、シリコーン−ビニルコポリマーの性能特性は、ある種の官能
基を有するフリーラジカル重合性材料を、得られたシリコーン−ビニルコポリマ
ー中でその官能基を保存し利用できるようなやり方でAブロックに一体化するこ
とにより調整することが可能である。例えば、所望のAブロックに側鎖塩基性官
能基および/または側鎖酸性官能基をもたせようとする場合、こうした塩基性官
能基および/または酸性官能基を有するフリーラジカル重合性モノマー(複数を
含む)は、Aブロックを形成するために用いられる他の構成成分と共重合させる
ことが可能である。もう一つの例として、幾つかの実施形態において、シリコー
ン−ビニルコポリマーは、シリコーン−ビニルコポリマーを水性配合物中で使用
できるように、好ましくは水溶性または水分散性である。この目的で、シリコー
ン−ビニルコポリマーは、イオン官能基、塩基性官能基および/または酸性官能
基を有する適切な量の共重合性材料をシリコーン−ビニルコポリマーの一個以上
のAブロックに一体化することにより水溶性または水分散性にすることが可能で
ある。
【0031】 水溶性または水分散性であるシリコーン−ビニルコポリマーを生じさせるため
に、イオン官能基、酸性官能基および/または塩基性官能基のある最少含有率が
一般に必要である。こうした官能基の厳密な含有率は、AブロックおよびBブロ
ックの含有率および処方などの要素に応じて異なる傾向がある。しかし、こうし
た官能基が水適合性を改善することができるけれども、こうした官能基があまり
に多すぎると、他の性能特性、特に得られた剥離塗膜の高湿度条件下での表面剥
離特性の安定性に悪い影響を及ぼしうる。従って、イオン官能基、酸性官能基お
よび/または塩基性官能基は、所望レベルの水適合性を達成するために必要とさ
れるように、実質的に最少量で、あるいは場合によって適度に過剰で存在する。
推奨指針として、イオン含有率の適するレベルは、Aブロックの全重量に対して
1〜15重量%、好ましくは4%〜10重量%の一種以上のイオン性フリーラジ
カル重合性材料、酸性フリーラジカル重合性材料および/または塩基性フリーラ
ジカル重合性材料をAブロックに一体化することによりもたらされる。
【0032】 あるいは、より実質的な量のイオン官能基、酸性官能基および/または塩基性
官能基をシリコーン−ビニルコポリマーに一体化することが望ましい場合、これ
は、事実上非永続的であるイオン基を用いることにより行うことが可能である。
非永続的イオン官能基は、pHに応じて水溶液中で官能基をイオン性にすること
が可能であるが、乾燥すると元の非イオン状態に逆戻りする酸性官能基または塩
基性官能基を用いることにより生じさせることが可能である。アミン基およびカ
ルボン酸性基はこうした基の例である。
【0033】 好ましいイオン官能基には、2〜10の範囲内のpHでイオン化されるか、あ
るいはイオン化可能である部分が挙げられる。適するイオン官能基ならびに適す
る酸性官能基および塩基性官能基の代表的な例には、第四アンモニウム官能基(
例えば、−N+(CH33、およびスルホベタインなどの材料、例えば、−N+
CH32(CH2CH2CH2SO3 -)、アミン(例えば、−N(CH32)、n
−ビニルピロリドンのヘテロ環式部分、米国特許第5,081,213号に記載
されたようなヘテロ環式部分、スルフェートに基づく塩または酸(例えば、−O
SO3Na)、スルホネートに基づく塩または酸(例えば、−SO3Na)、ホス
フェートに基づく塩または酸(例えば、−OPO(OH)2)、ホスホネートに
基づく塩または酸(例えば、−PO(OH)2)、カルボキシルに基づく塩また
は酸(例えば、−COOHまたは−COONa)およびそれらの混合物などが挙
げられる。これらの官能基の多くは、水適合性を強化することに加えて、イオン
架橋可能もあり、そして以下に記載するように第2のポリマーとのイオン性イン
ターポリマー架橋を形成するために用いることが可能である。
【0034】 有利には、Aブロックは、Aブロックが剥離塗膜配合物の第2のポリマー成分
とインターポリマー架橋を形成することを可能にする官能基を有する。有利には
、こうした架橋は、こうした架橋可能性がない、そうした官能基をもたない同じ
材料と比べて再粘着性が改善された剥離塗膜を生じさせる傾向がある。
【0035】 架橋能力を多くのやり方で生じさせることが可能である。剥離塗膜を非水性配
合物から形成する実施形態のために適する一つのアプローチによると、Aブロッ
ク上の側鎖OH官能基は、ポリイソシアネート官能性架橋剤および適する触媒、
例えば、ジラウリン酸ジブチル錫を配合物に配合することにより第2のポリマー
上の側鎖OH官能基と架橋することができる。
【0036】 剥離塗膜を非水性配合物から形成する本発明の実施形態のために適するなおも
う一つのアプローチによると、放射線架橋性官能基(例えば、炭素−炭素二重結
合)も、放射線硬化技術を用いてAブロックおよび第2のポリマーを互いに架橋
できるようにAブロックおよび第2のポリマーを一体化することが可能である。
放射線架橋性官能基は、少なくとも一個のNCO部分と一個の炭素−炭素二重結
合を含む材料をAブロック上のヒドロキシ官能基と反応させることによりAブロ
ックに容易に一体化することが可能である。この反応において、二官能性材料上
のNCO基は、Aブロック上のOH基と反応してウレタン結合を生じさせる。炭
素−炭素二重結合は保存され、そして結果として架橋性炭素−炭素二重結合を有
するAブロックを生じさせる。NCOと炭素−炭素二重結合の両方を有する化合
物の例には、「IEM」として知られているイソシアナトエチル(メタ)アクリ
レートなどのイソシアナトアルキルエステル、あるいは米国特許第5,380,
905号に記載された「TMI」として知られているイソシアネート官能性アル
ファメチルスチレンなどが挙げられる。
【0037】 水性配合物に関して別法として且つより好ましくは、Aブロックはイオン架橋
性部分を含み、そのイオン架橋性部分は、第2のポリマー上の対応するイオン架
橋性部分とイオン架橋反応を受けることが可能である。一般に、イオン架橋を達
成する目的で、ポリマーの一方上の酸性官能基は他方のポリマー上の塩基性官能
基と相補的であり、その逆も当てはまる。二種のポリマーの各々は、必要ならば
架橋密度を強化するために酸性官能基と塩基性官能基の両方を含むことも可能で
ある。
【0038】 Aブロックの官能基の幾つかの種類も、剥離塗膜のインキ受け入れ性を強化す
ることが可能である。例えば、アミン官能基、ヘテロ環式官能基および/または
ニトリル官能基がインキ受け入れ性を強化することができることが見出された。
側鎖ニトリル基を有するAブロックをもたらすために、一種以上のニトリル官能
性フリーラジカル重合性モノマーをビニルコポリマーブロックAに一体化するこ
とが可能である。こうしたモノマーの代表的な例には、(メタ)アクリロニトリ
ル、β−シアノエチル−(メタ)アクリレート、2−シアノエトキシエチル(メ
タ)アクリレート、p−シアノスチレンおよびp−(シアノメチル)スチレンな
どが挙げられる。好ましくは、ニトリル官能性非ハロゲン化フリーラジカル重合
性モノマーは、(メタ)アクリロニトリル、より好ましくはアクリロニトリルで
ある。
【0039】 ビニルコポリマーブロックAのヒドロキシル基が存在するとすれば、それらの
ヒドロキシル基は、第一、第二または第三であってもよい。但し、第一ヒドロキ
シル基および第二ヒドロキシル基が好ましい。一般に、本発明の好ましいビニル
コポリマーブロックは、約300〜約20,000、好ましくは700〜10,
000、より好ましくは700〜6000の範囲内のヒドロキシル当量を有する
ことが可能である。ヒドロキシル基を形成するために、一種以上のヒドロキシル
官能性フリーラジカル重合性モノマーをAブロックに一体化することが可能であ
る。適するヒドロキシル官能性フリーラジカル重合性モノマーの代表的な例には
、アルファ,ベータ不飽和カルボン酸のジオールとのエステル、例えば、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレートまたは2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、1,3−ジヒドロキシプロピル−2−(メタ)アクリレート、2,
3−ジヒドロキシプロピル−1−(メタ)アクリレート、a,β−不飽和カルボ
ン酸のカプロラクトンとの付加体、2−ヒドロキシエチルビニルエーテルなどの
アルカノールビニルエーテル、4−ビニルベンジルアルコール、アリルアルコー
ルまたはp−メチロールスチレンなどが挙げられる。好ましくは、ヒドロキシル
官能性フリーラジカル重合性モノマーは、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートおよびそれらの混合物か
ら選択される。あるいは、酢酸ビニルをビニルコポリマーに組み込み、その後、
酢酸エステル部分を部分的または全面的に加水分解してヒドロキシル基を生成さ
せることにより、側鎖ヒドロキシル基を有するビニルコポリマーを製造すること
も可能である。
【0040】 第四アンモニウム官能基および/または他のイオン官能基、酸性官能基あるい
は塩基性官能基を様々なやり方でビニルコポリマーに導入することが可能である
。一つのアプローチとして、共重合を開始させるためにイオン開始剤を用いるこ
とが可能である。イオン開始剤は、末端イオン官能基を有するAブロックを生じ
させるためにフリーラジカル重合性モノマーの共重合を開始させる。適するイオ
ン開始剤の例には、4,4’−アゾビス(シアノバレリアン酸)、コハク酸ペル
オキシド、過硫酸カリウムおよび過燐酸ナトリウムが挙げられる。イオン官能基
をAブロックに導入するもう一つのアプローチは、フリーラジカル重合性モノマ
ーの共重合中にメルカプトコハク酸などの官能性連鎖移動剤を用いることである
【0041】 イオン官能基、酸性官能基および/または塩基性官能基も、所望の官能基を有
するフリーラジカル重合性材料の使用を通してAブロックに導入することが可能
である。第四アンモニウム部分を有する適するフリーラジカル重合性モノマーの
代表的な例には、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムク
ロリド、(メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ビ
ニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、2−ヒドロキシ−3−アリルオ
キシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、(メタ)アクリロイルオキシプ
ロピルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、N−(3−ス
ルホプロピル)−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルア
ンモニウムベタイン、2−[(メタ)アクリロイルオキシ]エチルトリメチルア
ンモニウムメトスルフェート、N−(3−スルホプロピル)−N−(メタ)アク
リルアミドプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムベタインおよびこれらの組
み合わせなどが挙げられる。最も好ましくは、こうしたモノマーは、(メタ)ア
クリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドである。
【0042】 イオン基、酸性基または塩基性基の他の種類を有する適するフリーラジカル重
合性モノマーの代表的な例には、(メタ)アクリロイルオキシエチル酸ホスフェ
ートまたはその塩、(メタ)アクリルアミドプロピルナトリウムスルホネート、
ナトリウムスチレンスルホネート、スチレンスルホン酸、(メタ)アクリル酸、
マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、ビニルスルホン酸、2−(メタ)アク
リルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸、無水マレイン酸、n−ビニ
ルピロリドン(NVP)、n−ビニルピロリドン、N,N−ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレートまたはN,N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレ
ートなどのN,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、およびN
−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよびそれらの混合物などが挙
げられる。
【0043】 イオン官能基、塩基性官能基および/または酸性官能基も適するポスト重合反
応を用いてAブロックに導入することが可能である。こうした反応の例には、(
1)側鎖酸性官能基をもたらすための無水コハク酸とAブロック上のヒドロキシ
ル基の一部との反応、および(2)側鎖第四アンモニウム基をもたらすための第
三アミンとAブロック上のエポキシ基との反応が挙げられる。この反応用の側鎖
エポキシ基を有するAブロックを形成するために、エポキシ官能性フリーラジカ
ル重合性モノマーをビニルコポリマーに一体化することが可能である。こうした
モノマーには、例えば、アリルグリシジルエーテルなどの不飽和アルコールのグ
ルシジルエーテルおよびグリシジル(メタ)アクリレートなどのグリシジルエス
テルなどが挙げられる。
【0044】 本発明の好ましいビニルコポリマーは、望ましくは、フリーラジカル重合性モ
ノマーの一種以上の他の種類を一体化することも可能である。共重合性フリーラ
ジカル重合性モノマーの適する他の種類の代表的な例には、スチレン、アルキル
化スチレン、アルコキシスチレン、ビニルナフタレン、アルキル化ビニルナフタ
レン、アルコキシビニルナフタレン、(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロ
リドン、アルキル基が1〜20個、好ましくは1〜8個の炭素原子を含む(メタ
)アクリル酸の直鎖、分岐または脂環式のアルキルエステル、例えば、メチル(
メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート
および2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、アルカン酸のアルキル部分が
2〜20個、好ましくは2〜4個の炭素原子を含むとともに直鎖、分岐または脂
環式であってもよいアルカン酸のビニルエステル、イソボルニル(メタ)アクリ
レート、グリシジル(メタ)アクリレートビニルアセテートおよびアリル(メタ
)アクリレートなどが挙げられる。好ましいフリーラジカル重合性モノマーには
、スチレン、アルキル置換スチレン、アルキル基が1〜4個の炭素原子を含むア
ルキル(メタ)アクリレートおよびそれらの混合物が挙げられる。
【0045】 Aブロックの特定の好ましい一つの実施形態は、フリーラジカル重合性塩基性
モノマー約50重量部当たりアルキル(メタ)アクリレート30〜50重量部を
含むモノマー構成成分を共重合することにより得られる。この実施形態の好まし
いアルキル(メタ)アクリレートはメチルアクリレートであり、好ましい塩基モ
ノマーはn−ビニルピロリドン(NVP)である。この特定のAブロックは、下
方基板への優れた密着性を示し、良好な水適合性、良好なインキ受け入れ性を有
するとともに第2のポリマーに一体化された酸性官能基とイオン的に架橋して、
剥離特性と再密着性が優れた剥離塗膜を形成させることが可能である。特定の好
ましい実施形態において、このAブロックは、得られたシリコーン−ビニルコポ
リマーの水分散性をさらに強化するために、シリコーン−ビニルコポリマー10
0重量部当たり酸性官能性フリーラジカル重合性モノマー3〜10重量部をさら
に一体化する。現在好ましい酸性官能性モノマーはアクリル酸である。
【0046】 多様な異なる構成を有するコポリマーを形成するために、本発明のシリコーン
−ビニルコポリマーを種々の方法で製造することが可能である。これらのコポリ
マーの幾つかの製造方法は、米国特許第5,202,190号、第5,200,
436号、第5,154,962号、第5,057,619号、第5,089,
336号および第5,032,460号、ならびにこれらの特許の背景節におい
て引用された文書に詳しく記載されている。本発明の適するシリコーン−ビニル
コポリマーを製造するために従来の方法のどれでも使用できるけれども、一個以
上のAブロックがBブロックにグラフトされているシリコーン−ビニルコポリマ
ーを製造する好ましいアプローチは米国特許第5,032,460号に記載され
ている。
【0047】 一般に、米国特許第5,032,460号には、ブロックBに対応するメルカ
プト官能性シリコーン連鎖移動剤および一個以上のAブロックを形成するために
用いられる所望のモノマー、オリゴマーおよびポリマーを適切な反応容器に投入
する製造方法が記載されている。必要ならば、適するフリーラジカル開始剤も容
器に投入される。重合反応をメチルエチルケトンなどの適する溶媒中で行うこと
が可能である。容器内容物を重合エネルギー、好ましくは熱エネルギーに供する
ことにより反応は行われる。容器内容物は、有利には、反応が進行するにつれて
攪拌される。用いられる溶媒の量および種類、反応物、(存在するなら)開始剤
および反応温度などに応じて、反応が完了するために10〜40時間程度の反応
時間が一般的であることが判明している。98%以上程度の収率は一般に得られ
る。生成シリコーン−ビニルコポリマーが形成された後、従来の技術を用いてそ
れを回収し、その後貯蔵し、さらに処理し、水に分散させるかまたは溶解し、お
よび/または剥離塗膜配合物の他の材料と組み合わせることが可能である。
【0048】 例えば、得られたシリコーン−ビニルコポリマーを水性にするために、反応済
み溶液100重量部当たり水50〜300重量部、好ましくは約200重量部お
よび水酸化アンモニウム約1〜5重量部、好ましくは約3重量部を含む容器に、
反応済み溶液の全部または一部が投入される。混合物は、その後、MEKを除去
するために、適度に高い温度、例えば、50℃および100mmHgで真空スト
リッピングに供される。望ましくは、得られた水溶液は、水中におよそ10〜4
0重量%、代表的には約30重量%のシリコーン−ビニルコポリマーを含有する
【0049】 本発明の実施技術において、シリコーン−ビニルコポリマーは、有利には、架
橋性の第2のポリマーと組み合わせて用いられ、その組み合わせは、多くの改善
された特性を有する生成剥離塗膜を提供する。第一に、この組み合わせは、第2
のポリマーがないシリコーン−ビニルコポリマーを含有する剥離塗膜と比べて、
感圧接着剤に関して実質的により良好な保護を与える。例えば、本発明のテープ
サンプルが経時変化後でさえ密着強度の実質的に全部を保持したのに対して、第
2のポリマーのない剥離塗膜によって接着剤側が保護されているテープサンプル
は、わずか三日後に密着強度の半分を失った。本発明の剥離塗膜は、改善された
耐溶剤性も有し、そして鉛筆、インキおよび他のマーキングに対してより受け入
れ性でもある。
【0050】 第2のポリマーの架橋性と好ましい特性および特徴に関する以下の議論に留意
すれば、第2のポリマーは、一般に、シリコーン−ビニルコポリマーと合わせて
粘着性耐久性剥離塗膜を形成するポリマーのいかなる種類であってもよい。こう
したポリマーの代表的な例には、アクリルポリマー、ポリウレタン、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリイミド、ビニルコポリマー、ポリカーボネート、ポリオレ
フィンおよびこれらの組み合わせなどが挙げられる。好ましくは、第2のポリマ
ーは、アクリルポリマーまたはポリウレタン、より好ましくはアクリルポリマー
である。
【0051】 一つの好ましい実施形態において、第2のポリマーは、約50,000より大
きい、好ましくは100,000〜約1,000,000の数平均分子量を有す
る。保護された接着剤の密着性と再密着性および剥離塗膜の耐溶剤性の両方は第
2のポリマーのサイズと相関関係にあることが今発見された。一般に、第2のポ
リマーの数平均分子量が増加するにつれて(すなわち、平均サイズが増加するに
つれて)、得られた剥離塗膜に関連した再密着強度および耐溶剤性は改善される
。理論によって拘束されたくないが、この実施形態の比較的大きなサイズの第2
のポリマーが非常に低い移動度を有するとともに絡み合う傾向があり、そしてシ
リコーン−ビニルコポリマーを下方基板に定着させるのを助けることが考えられ
る。結果として、感圧接着剤は、剥離塗膜からシリコーン−ビニルコポリマーを
容易に引き抜くことができず、感圧接着剤の完全性は保存される。実用的効果に
おいて、接着剤が剥離塗膜からシリコーン−ビニルコポリマーを引き抜くとすれ
ば、シリコーン−ビニルポリマーは汚染する傾向があろうし、接着剤の粘着性を
低下させるであろうが。
【0052】 好ましくは、第2のポリマーが比較的高い数平均分子量を有する実施形態にお
いて、第2のポリマーのポリマー主鎖が線状であることが好ましい。この好まし
さは、非常に大きい線状ポリマーを合成することが分岐構造を有する同等サイズ
のポリマーを合成するのに比べて遙かにより易しいので実用的な便利さの問題で
ある。
【0053】 本発明の実施において、第2のポリマーおよびシリコーン−ビニルコポリマー
は、二種の材料を互いに架橋させることを可能にする相補的架橋性官能基を含む
。好ましくは、これは、化学架橋官能基、放射線架橋性官能基および/またはイ
オン架橋性官能基を介して達成される。化学架橋の場合、代表的な架橋機構は、
OH基とNCO基との間の反応に基づく。これらの二種の部分は、適する触媒、
例えばジラウリン酸ジブチル錫の存在下で互いに反応してウレタン結合を生成さ
せる傾向がある。こうした架橋は、好ましくは、シリコーン−ビニルコポリマー
のAブロックと第2のポリマーの両方上にOH官能基を生じさせることにより達
成される。二種のポリマーを組み合わせ、触媒の存在下で一般に三個以上の反応
性NCO基を有する化合物であるポリイソシアネート官能性架橋剤と反応させて
架橋機構を実行する。放射線架橋は、シリコーン−ビニルコポリマーに関して上
述した種類の放射線架橋性基を含む第2のポリマーを介して達成される。こうし
た部分は、従来の放射線架橋技術に従ってシリコーン−ビニルコポリマーおよび
こうした部分を含む第2のポリマーを任意に開始剤の存在下で適するエネルギー
適用量で照射する時に架橋反応を受ける。
【0054】 別法として且つより好ましくは、Aブロックと第2のポリマーの各々は、二種
の材料が互いにイオン的に架橋することを可能にする相補的官能基を含む。イオ
ン架橋は、シリコーン−ビニルコポリマーおよび第2のポリマーを水性組成物に
配合する時、用いるために最も好ましい架橋機構である。イオン架橋性官能基は
、好ましくは、材料の一方上に酸性官能基および他方上に塩基性官能基を含める
ことにより形成される。イオン架橋は、材料の一方上にカチオン官能基および他
方上にアニオン官能基を与えることにより達成することも可能である。二種のこ
うした材料の溶液を組み合わせる時、酸性基および塩基性基(あるいは事情に応
じてアニオン基およびカチオン基)はイオン的に相互作用し、溶液が乾燥される
につれてイオン架橋を形成して、剥離塗膜を生成させる。好ましい実施形態にお
いて、シリコーン−ビニルコポリマーのAブロックは、少なくともイオン架橋能
力を提供する理由でアミン基などの塩基性官能基を含み、そして第2のポリマー
は、−COOHなどの相補的酸性官能基を含む。第2のポリマーに組み込まれう
るイオン部分、酸性部分および/または塩基性部分は、一般に、シリコーン−ビ
ニルコポリマーに関連して上述したのと同じ種類のものである。類似のやり方で
、所望の官能基を有するモノマー、オリゴマーおよび/またはポリマー構成成分
から第2のポリマーを形成することにより、こうした官能基を第2のポリマーに
一体化することが可能である。有利には、こうしたイオン基、酸性基および/ま
たは塩基性基も第2のポリマーの水との適合性を強化する。
【0055】 特に好ましい実施形態において、第2のポリマーは、上述した大きなサイズと
架橋性の特徴の両方を含む。例えば、こうした特徴の両方を含む第2のポリマー
の特定の例は、側鎖酸性官能基および約60,000の数平均分子量を有するポ
リウレタンポリマーである。このポリウレタンは、酸性官能性ジオールとジイソ
シアネートを含む構成成分から得ることができる。酸性官能性ジオールが比較的
小さい場合、すなわち、約500未満の分子量を有する場合、第2のポリマーを
形成するために用いられる構成成分は、約1000〜5000の範囲内の平均分
子量を有するより大きなジオールをさらに含むことが可能である。大きなポリウ
レタンは、所望の大きな線状ポリマー鎖を構築するために適切なモル比でこれら
の材料を合わせて反応させることにより得られる。例えば、相対基準で酸性官能
性ジオール1当量、ジイソシアネート1.2当量およびより大きなジオール1当
量を組み合わせることが適するアプローチであることが判明した。ジメチロール
プロピオン酸(「DMPA」)は好ましい酸性官能性ジオールであり、メチレン
ジイソシアネート(「MDI」)は好ましいジイソシアネートであり、そしてユ
ニオンカーバイドケミカルズ・アンド・プラスチックステクノロジー(Unio
n Carbide Chemicals and Plastics Tec
hnology Corp.)から入手できるTONE0230ポリカプロラク
トンジオールは好ましいより大きなジオールである。
【0056】 ポリウレタンポリマーは、直接一工程反応で二種のジオールおよびジイソシア
ネートを含む構成成分から形成することが可能である。例えば、これらの反応物
および触媒量のジラウリン酸ジブチル錫のすべては、メチルエチルケトンなどの
適する溶媒に溶解する。その後、溶液は、未反応NCOがIR分析によって検出
できなくなるまで還流状態で加熱する。一般に、反応は完了になるまで約10時
間を要しうる。得られたポリウレタンを水性にするために、反応済み溶液100
重量部当たり水100〜300重量部、好ましくは約200重量部および水酸化
アンモニウム約1〜5重量部、好ましくは約3重量部を含む容器に、反応済み溶
液の全部または一部を投入する。混合物は、その後、MEKを除去するために真
空ストリッピングに供する。望ましくは、得られた水溶液は、水中におよそ10
〜20重量%、好ましくは約15重量%の酸性官能性ポリウレタンを含有する。
【0057】 特に好ましい実施形態において、第2のポリマーは、シリコーン−ビニルポリ
マーのAブロックに関して上述した種類の一種以上のモノマー、オリゴマーまた
はポリマーフリーラジカル重合性材料から得られるアクリルポリマーである。本
発明の実施技術において適する一種のアクリルポリマーの特定の例は、ロームア
ンドハース(Rohm & Haas Company)から商品名「ASE−
60」で水性ラテックスの形で市販されている。このアクリルポリマーは側鎖−
COOH官能基を有する。
【0058】 第2のポリマーのTgは、剥離塗膜の表面剥離特性の経時的安定性と相関関係
にある。一般に、より高いTgを有する第2のポリマーは、より安定な特性を有
する剥離塗膜を形成する傾向がある。従って、第2のポリマーのすべての実施形
態において、最良の安定性を得るために第2のポリマーが約40℃より高いTg
を有することが好ましい。Tgは、より好ましくは少なくとも約60℃、最も好
ましくは少なくとも約100℃である。例として、相対基準でDMPA1当量、
MDI1.2当量およびTONE0230ジオール1当量から上述したように製
造された特に好ましい酸性官能性ポリウレタンは120℃のTgを有する。もう
一つの例として、「AES−60」ラテックスのカルボン酸性官能性アクリルポ
リマーは約55℃のTgを有する。
【0059】 シリコーン−ビニルコポリマーの第2のポリマーとAブロック(複数を含む)
との間の適合性および/または混和性も、より良好な性能と相関関係にある。本
明細書において用いられる二種のポリマー材料は、二種の材料が混ざるとともに
単相ブレンドを形成する時に適合性である。他方、二種のポリマー材料は、二種
の材料のブレンドが、事情に応じて単一のTgまたはTmを示すならば混和性で
ある。第2のポリマーがシリコーン−ビニルコポリマーのAブロック(複数を含
む)と混和性、適合性、あるいはその両方であることが好ましい。アクリルポリ
マーがAブロック(事実上それ自体アクリルである)と混和性且つ適合性である
傾向があるので、第2のポリマーは好ましくはアクリルポリマーでもある。
【0060】 剥離塗膜配合物に配合されるシリコーン−ビニルポリマーおよび第2のポリマ
ーの相対量は、各ポリマーの特性および所期の用途などの要素に応じて広い範囲
内で異なることが可能である。一般に、感圧接着剤のコーティングへの密着性は
、コーティング中のシリコーン−ビニルコポリマーのレベルが増加するにつれて
低下する傾向がある。これは、こうしたコーティングのより高いシリコーン含有
率による。他方、コーティング中の第2のポリマーのレベルの増加は剥離塗膜の
下方基板への付着を改善する傾向がある。これらの問題をバランスさせると、そ
して提案指針として、シリコーン−ビニルコポリマーと第2のポリマーの望まし
い組み合わせは、所望の剥離特性をもたらすために十分なシリコーン−ビニルコ
ポリマーを含む。実際には、重量基準で約1:100〜100:1、好ましくは
30:70〜70:30の範囲内、より好ましくは50:50のシリコーン−ビ
ニルコポリマー対第2のポリマーの比を含む配合物は、本発明の実施技術におい
て適するであろう。
【0061】 剥離塗膜配合物は、シリコーン−ビニルコポリマーおよび第2のポリマーに加
えて、所望の性能基準を達成するために別の材料を含有することも可能である。
美観または表面テキスチャを改善するため、保存寿命を伸ばすため、静電荷の蓄
積を減少させるため、光沢を減少させるため、そして鉛筆、インキおよび塗料な
どによるマーキングに対してより受け入れ性の表面を与えるために、例えば、充
填剤、顔料、着色剤、殺カビ剤、帯電防止剤および艶消剤などを用いることが可
能である。特に好ましい艶消剤は、光沢低下量のヒュームドシリカを含む。有利
には、ヒュームドシリカは光を拡散させ、よってヒュームドシリカが配合されて
いる剥離塗膜の光沢の低下を助ける。多くの艶消剤とは異なり、ヒュームドシリ
カは水に容易に分散して、均質水性剥離塗膜配合物を形成させる。
【0062】 シリコーン−ビニルコポリマー、第2のポリマーおよび存在するなら任意の材
料は、広範な基板上に剥離塗膜を形成させるために有利に用いられる。基板の例
には、紙、木材、金属(シート、箔および棒などを含む)、ポリマー材料(ポリ
エステル、ポリウレタン、ビニルコポリマー、ポリオレフィン、ポリカーボネー
ト、ポリイミド、ポリアミド、エポキシポリマーおよびこれらの組み合わせなど
を含む)、ガラスおよび他のセラミックス、織布および不織布から製造されてい
る物品、あるいは接着剤に対する剥離を必要とする他の一切の表面が挙げられる
。必要ならば、ポリオレフィン基板などの基板は、基板へのコーティングの密着
性を改善するために下塗りすることが可能である。
【0063】 剥離のレベルを広い範囲にわたって容易に調整することができるので、本発明
の剥離塗膜を対応する多様な異なる用途において用いることが可能である。代表
的な用途には、感圧ラベル用の剥離塗膜、織裏地または不織裏地を有する接着剤
テープ(例えば、マスキングテープ、粘着テープ、転写テープ、透明テープ、ダ
クトテープ、包装テープ、建築テープ、医療テープおよび布テープなど)用のバ
ックサイズが挙げられる。
【0064】 剥離塗膜組成物は、剥離塗膜の成分を適する溶媒に溶解または分散させること
により溶液、分散液またはラテックスとして便利に配合される。シリコーン−ビ
ニルコポリマーおよび第2のポリマーがイオン性である時、両方は水に分散性で
ある。これは水を溶媒として用いることを可能にする。一般に、こうした組成物
は、組成物を基板に被着させる方法に応じて異なってもよい適するコーティング
粘度を組成物が有するように十分な溶媒を含有する。固形物2〜10重量%を含
有する水性分散液は好ましい。任意に、組成物がコーティング操作を行うための
所望のイオン特性を示すために少量の酸または塩基を添加することにより、組成
物のpHを調節することが可能である。
【0065】 剥離塗膜組成物は、ブラッシング、噴霧、スピンコーティング、巻線ロッドコ
ーティング、直接グラビアコーティング、オフセットグラビアコーティング、リ
バースロールコーティング、エアナイフコーティング、トレーリングブレードコ
ーティング、ホットメルトコーティング、静電コーティング、ディッピングおよ
びカーテンコーティングなどの従来のコーティング技術を用いて所望の基板に被
着させることが可能である。基板に被着させた後、コーティングは、乾燥させた
り、および/または別な風に硬化させたりする。シリコーン−ビニルコポリマー
および第2のポリマーがイオン架橋性部分を含む実施形態において、こうした部
分は、コーティングが乾燥するにつれてイオン的に相互作用し架橋する傾向があ
る。シリコーン−ビニルコポリマーおよび第2のポリマーが架橋性OH基を有す
る実施形態(一般に、これらの実施形態は非水性組成物を伴う)において、これ
らは、NCO官能性架橋剤および触媒を溶液に添加すると直ぐに架橋し始める傾
向がある。従って、組成物は、これらの薬剤を組成物に添加した後に多少迅速に
使用するのがよい。しかし、OH/NCO架橋反応が完了するために多少の時間
はかかる。
【0066】 説明の目的で、本発明を接着剤テープのロールに関連して今から記載する。接
着剤テープの代表的なロールは、第1の対向する主面と第2の対向する主面を有
する裏当て層を含む。裏当て層は、単一の材料プライまたは材料層であることが
可能であるが、実際には、従来の実施技術によるラミネート構造であることも可
能である。布製の場合、裏当て層は織布または不織布であることが可能である。
感圧接着剤層は裏当て層の第1の主面上に配置され、そしてバックサイズ、すな
わち、剥離塗膜は裏当て層の第2の主面上に配置される。オプションとして、介
在層を全く用いずにバックサイズおよび感圧接着剤層の各々を裏当て層上に直接
被覆することが可能である。しかし、従来の実施技術によると、一つ以上の他種
類の層を裏当て層と、接着剤層および/またはバックサイズのいずれかまたは両
方との間に介在させることが可能である。
【0067】 バックサイズは剥離塗膜として機能し、本発明によるシリコーン−ビニルコポ
リマーおよび第2のポリマーを一体化する。結果として、バックサイズは、下方
層、この場合には裏当て層自体に強く定着されるが、テープは、経時的に安定な
剥離特性を有してロールから容易に巻出される。以下の実施例を用いて本発明を
今からさらに説明する。
【0068】 水性ポリマーサンプルA 酸性官能基と塩基性官能基を有するシリコーン−ビニルコポリマー 49.8gのメチルアクリレート(MA)、75gのn−ビニルピロリドン(
NVP)、日本の信越(Shin−Etsu Corp.)から入手できる67
.2gのKF2001メルカプト官能性シリコーン、8.0gのアクリル酸(A
A)、300gのメチルエチルケトン(MEK)および0.4gの2,2’−ア
ゾビスイソブチロニトリル(デュポン(DuPont)製のVAZO64)を1
リットルの狭口ジャー内に投入した。得られた混合物を1リットル/分で5分に
わたり窒素でパージした。ジャーを密封し、混合物を55℃の定温浴内で24時
間にわたり重合した。重合後に、%固形物を測定し、そして転化率は98.5%
であると計算された。
【0069】 その後、466gの脱イオン水および6.8gの30%(w/w)水酸化アン
モニウム水溶液を含む1ガロンのジャーに上の溶液を投入した。得られた混合物
を約30分にわたりテーブルトップシェーカー上に保って均質分散液を得た。そ
れを50℃および圧力100mmHgで真空ストリッピングに供してMEKをス
トリッピング除去した。MEKの殆どをストリッピング除去した後、得られた水
性分散液の%固形物は、約30重量%であると測定された。
【0070】 ポリマーサンプルB カルボキシル化ポリウレタンの合成 201.9g(3.01当量)のジメチロールプロピオン酸(DMPA)、4
58.1g(3.66当量)のメチレンジイソシアネート(MDI)、540.
0g(3.00当量)のTONE230(ユニオンカーバイドケミカルズ・アン
ド・プラスチックステクノロジー(Union Carbide Chemic
als & Plastics Technology Corp.)製のポリ
エステルポリカプロラクトン)および3滴(〜90ml)のジラウリル酸ジブチ
ル錫(DBTDL)触媒を5リットルの容器内で1800gのMEKに溶解した
。溶液を10時間にわたり還流状態で加熱し、それと同時に、赤外線分析によっ
て未反応イソシアネートは検出されなかった。このポリマーの酸含有率は1.3
ミリ当量/gであると計算された。
【0071】 水性にするために、226gの脱イオン水および3gの30%(w/w)水酸
化アンモニウム溶液を含むジャーに上の溶液100gを投入した。得られた均質
溶液を真空ストリッピングに供してMEKを除去し、そして水中で14.6重量
%のカルボキシル化ポリウレタンを得た。
【0072】 ポリマーサンプルC 凝縮器、窒素入口および攪拌機が装備された2リットルの樹脂フラスコ内に、
800mlの脱イオン水および4gのドデシル硫酸ナトリウム界面活性剤を投入
した。得られた混合物を250rpmで攪拌した。240gのブチルメタクリレ
ート(BMA)、160gのメチルメタクリレート(MMA)および0.80g
のイソオクチルチオグリコレート(連鎖移動剤)のプレミックス、その後、0.
80gのチオ硫酸アンモニウム、0.4gの過硫酸ナトリウムおよびFeSo4
・7H2Oの0.15%溶液2mlを、攪拌した溶液に投入した。得られた安定
分散液を35℃(56℃まで発熱した)で約4時間にわたり重合して固形物33
.4%のラテックスを得た。それを脱イオン水で固形物30%に希釈した。
【0073】 実施例1 サンプルAとASE−60ラテックスの50/50ブレンド 「Acryosil ASE−60」は、ロームアンドハース(Rohm &
Haas Company)から入手できる30%(w/w)アクリルラテッ
クスに関する商品名である。15gのASE−60ラテックスおよびサンプルA
の15g水性ポリマーを500mlの開口ジャーに投入した。120gの脱イオ
ン水を添加することにより、得られた粘性溶液を固形物6%に希釈した。
【0074】 実施例2 サンプルAとASE−60ラテックスの40/60ブレンド サンプルAの8g水性ポリマーおよび12gのASE−60ラテックスを混ぜ
、その後、80gの脱イオン水で希釈したことを除き、実施例1の手順を繰り返
した。
【0075】 実施例3 サンプルAとASE−60ラテックスの30/70ブレンド サンプルAの6g水性ポリマーおよび14gのASE−60ラテックスを混ぜ
、その後、80gの脱イオン水で希釈したことを除き、実施例1の手順を繰り返
した。
【0076】 実施例4 サンプルAとサンプルB(カルボキシル化ポリウレタン)の50/50ブレンド サンプルAの10g水性ポリマーおよびサンプルB(14.6%w/w)の2
0.6g水性カルボキシレートポリウレタンを500mlの開口ジャーに投入し
、その後、69.4gの脱イオン水で希釈した。
【0077】 実施例5(比較) サンプルAとサンプルCコポリマーラテックスの50/50ブレンド サンプルAの5g水性ポリマーおよび5gのサンプルCラテックス配合物を5
00mlの開口ジャーに投入し、その後、50gの脱イオン水を投入した。
【0078】 実施例6 実施例1の溶液中のSyloid169ヒュームドシリカ(1%)の分散液 実施例1の水性ブレンド100g、その後、1gのSyloid169ヒュー
ムドシリカ(ダビソンケミカル(Davison Chemical A Gr
ace Division)製)を200mlの開口ジャーに投入した。得られ
た不均質混合物を高速で4時間にわたりロール上に置いて、比較的安定な分散液
を得た。それは、少量のヒュームドシリカが沈殿し始める前に約6時間の保存寿
命を有していた。
【0079】 実施例7 実施例1の溶液中のSyloid169ヒュームドシリカ(2%)の分散液 実施例1の水性ブレンド100gおよび2gのSyloid169ヒュームド
シリカを用いたことを除いて、実施例6の手順に従った。
【0080】 実施例8 実施例1の溶液中のSyloid234ヒュームドシリカ(1%)の分散液 実施例1の水性ブレンド100gおよび1gのSyloid234ヒュームド
シリカ(ダビソンケミカル(Davison Chemical A Grac
e Division)製)を用いたことを除いて、実施例6の手順に従った。
【0081】 実施例9 実施例1の溶液中のSyloid234ヒュームドシリカ(2%)の分散液 実施例1の水性ブレンド100gおよび2gのSyloid234ヒュームド
シリカを用いたことを除いて、実施例5の手順に従った。
【0082】 実施例10 光沢の測定 #6巻線Meyerロッドを用いて、ポリ塩化ビニル(PVC)被覆プリント
布裏当て層(イリノイ州オーロラのオーロラテキスタイル・アンド・フィニッシ
ング(Aurora Textile & Finsishing Co.)製
)の各サンプルにそれぞれ実施例1のブレンドおよび実施例6〜9の分散液をP
VCコーティングの上にPVC被覆側で独立して被覆した。得られた被覆済み裏
当て層を65℃のオーブン内で30分にわたり乾燥し、22℃および相対湿度(
RH)50%で1時間にわたり状態調節した。取扱説明書の節4に見られる手順
に従ってHunterLab Modular Grossmeter(バージ
ニア州レストンのHunter Assoc.Laboratory,Inc.
)製のModel D48−7)を用いて各被覆サンプルの光沢を60度で測定
した。測定を行う前に機械を放置して1時間にわたり暖機運転した。各サンプル
上の無作為領域から6つの読みを取り、結果は平均した。結果を表1に記載して
いる。
【0083】
【表1】
【0084】 ヒュームドシリカを含有していなかった実施例1は、1.9の60度光沢測定
値を有しており、実施例6〜9に比べて比較的光沢があったことを示している。
実施例6〜9は、60度光沢に及ぼすヒュームドシリカ添加の効果を示している
。1〜2%のヒュームドシリカを添加すると(実施例6〜9)、60度光沢の実
質的な低下があり、そして2%のSyloid234を実施例1に分散した時に
最小光沢の基板を得た。
【0085】 引き剥がしおよび密着性の性能 これらの実施例の剥離被覆可撓性シート材料を評価するために用いられた試験
方法は、感圧接着剤(PSA)被覆材料を評価するために用いられる工業標準引
き剥がし密着性試験の改良法である。標準試験は、ペンシルバニア州フィラデル
フィアのアメリカ材料試験協会(ASTM)およびイリノイ州グレンビューの感
圧テープ評議会(PSTC)の種々の刊行物に詳しく記載されている。改良標準
方法を以下で詳細に記載する。標準試験方法の参照源は、ASTM D3330
−78PSTC−1(11/75)である。
【0086】 即時引き剥がし値および密着性値 即時引き剥がし値は、試験組成物が被覆された基板から可撓性接着剤テープを
特定の角度および除去速度で除去するために要する力の定量的指標である。以下
の実施例において、この力を2.54cm当たりのグラム(g/2.54cm)
で表現した。
【0087】 #6巻線Meyerロッドを用いて、コロナ処理されたポリ塩化ビニル(PV
C)被覆プリント布裏当て層(イリノイ州オーロラのオーロラテキスタイル・ア
ンド・フィニッシング(Aurora Textile & Finsishi
ng Co.)製)上に実施例1〜9において調製された各ポリマーブレンド組
成物およびサンプルAのそれぞれの一部を単独で独立して被覆し、65℃のオー
ブン内で30分にわたり乾燥し、22℃および相対湿度(RH)50%で1時間
にわたり状態調節した。
【0088】 Instromentors,Inc.スリップ/引き剥がし試験機(モデル
3M90)のステージに各被覆済み裏当て層(被覆側を上)の2.54cm×2
0.32cm細片を両面塗布テープで貼合せることにより即時引き剥がし試験を
行った。こうして形成された貼合せ物上にPSA被覆試験テープの2.54cm
×15.24cm細片を1.82kgのゴムロールでロールダウンした。PSA
テープは、上述したPVC被覆裏当て層上に125g/m2で被覆されたハイタ
ック(接着剤が1134g/2.54cm〜2267g/2.54cmの範囲内
のガラスへの密着性を有していたことを意味する)ゴム樹脂PSA(Tg約−2
0℃)を含んでいた。その後、180度および228.6cm/分でテープを除
去するために要した力を測定した。結果を即時引き剥がし力として表2に記録し
た。
【0089】 その後、1.82kgのロールを用いて、引き剥がされたばかりのPSA被覆
試験テープを清浄なガラス板に接着させ、その後、180度および228.6c
m/分でテープを除去するために要した力を測定した。結果をガラスへの即時密
着性として表2に記録した。
【0090】 経時引き剥がし値および密着性値 試験テープを除去の前に65度で三日にわたり被覆済み裏当て層と接触したま
まにしたことを除いて、即時引き剥がし試験に似たやり方で経時引き剥がし試験
を行った。被覆済み裏当て層から180度および228.6cm/分で1分以内
にテープを除去するために要した力を測定し、結果を経時引き剥がし力として表
2に記録した。
【0091】 これらの経時試験テープの場合、引き剥がされたばかりのテープを清浄なガラ
ス板に接着させ、上で示したのと同じInstromentorsスリップ/引
き剥がし試験機を用いて標準方式で測定することにより、密着性を測定した。結
果をガラスへの経時密着性として表2に記録した。
【0092】
【表2】
【0093】 いかなる種類のいかなる第2のポリマーも存在しなければ(サンプルA単独)
、三日経時後に密着性の約55%が失われるという結果が示される。それに反し
て、50%および60%の第2のポリマーを添加すると(実施例1および2)、
密着性の損失は、それぞれ約10%および0%のみに低下する。理論に拘束され
たくないが、実施例1および2がシリコーンビニルコポリマーのグラフトNVP
部分(塩基性である)とASE−60ラテックスの酸性官能性アクリルポリマー
のアクリル酸部分との間でイオン架橋を提供することが考えられる。こうした架
橋が、接着剤への剥離塗膜の移行を妨げることが考えられる。第2のポリマーが
カルボン酸官能基を含むポリウレタンである実施例4において同種の現象が観察
される。それに反して、イオン架橋官能基がない第2のポリマーを用いる時(実
施例5、比較)、密着性の実質的な損失がある。
【0094】 本発明の他の実施形態は、本明細書を考慮すると、あるいは本明細書において
開示された本発明の実施技術から当業者に対して明らかであろう。以下の請求の
範囲によって示される本発明の真の範囲および精神から逸脱せずに、当業者は本
明細書において記載された原理および実施形態に対する種々の省略、修正および
変更を行うことが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 139/06 C09D 139/06 183/10 183/10 C09J 7/02 C09J 7/02 Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ブローメンダル,エルダ ティー.ジー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ポスト オフィス ボッ クス 33427 (72)発明者 シュミット,ブルース シー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ポスト オフィス ボッ クス 33427 Fターム(参考) 4F100 AA20A AA20B AK01B AK11A AK25A AK25B AK79A AL02A BA02 GB07 GB15 GB41 GB90 JA07B JL14 JM02 YY00A YY00B 4J004 AA06 AA10 AB01 CA01 CB03 CC02 FA06 FA09 FA10 4J031 AA12 AA13 AA16 AA19 AA20 AA22 AA25 AA26 AA59 AB01 AC11 AC13 AD01 AD03 AF12 4J038 CG141 CH201 CK031 DL131 HA446 MA14

Claims (58)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一個のシリコーンブロックおよび少なくとも一個
    のビニルコポリマーブロックを含み、第1の架橋性官能基を含むコポリマーと、 前記第1の架橋性官能基と互いに架橋可能である第2の架橋性官能基を含む第
    2のポリマーと を含む材料から得られた剥離塗膜。
  2. 【請求項2】 前記第1の架橋性官能基と前記第2の架橋性官能基の一方は
    酸性官能基を含み、そして他方は塩基官能基を含む請求項1に記載の剥離塗膜。
  3. 【請求項3】 前記第1の架橋性官能基は、少なくとも一個のビニルコポリ
    マーブロックに一体化されたフリーラジカル重合性モノマーの部分である請求項
    1に記載の剥離塗膜。
  4. 【請求項4】 前記フリーラジカル重合性モノマーの架橋性官能基は塩基性
    部分である請求項3に記載の剥離塗膜。
  5. 【請求項5】 前記フリーラジカル重合性モノマーはアミン官能性モノマー
    である請求項4に記載の剥離塗膜。
  6. 【請求項6】 前記フリーラジカル重合性モノマーは、n−ビニルピロリド
    ン、N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートおよびそれらの組
    み合わせからなる群から選択される請求項5に記載の剥離塗膜。
  7. 【請求項7】 前記少なくとも一個のビニルコポリマーブロックは酸性官能
    基をさらに含む請求項4に記載の剥離塗膜。
  8. 【請求項8】 前記酸性官能基は、前記少なくとも一個のビニルコポリマー
    ブロックに一体化された別のフリーラジカル重合性モノマーの部分である請求項
    7に記載の剥離塗膜。
  9. 【請求項9】 前記別のフリーラジカル重合性モノマーは酸性官能性(メタ
    )アクリレートである請求項7に記載の剥離塗膜。
  10. 【請求項10】 前記コポリマーの少なくとも一個のビニルコポリマーブロ
    ックは、シリコーン−ビニルコポリマー100重量部当たり30〜50重量部の
    非イオンフリーラジカル重合性モノマー、20〜45重量部の塩基官能性フリー
    ラジカル重合性モノマーおよび2〜5重量部の酸性官能性フリーラジカル重合性
    モノマーを含む材料から得られる請求項1に記載の剥離塗膜。
  11. 【請求項11】 前記第2のポリマーは、約50,000〜約1,000,
    000の範囲内の数平均分子量を有する請求項1に記載の剥離塗膜。
  12. 【請求項12】 前記第2のポリマーは線状である請求項11に記載の剥離
    塗膜。
  13. 【請求項13】 前記第2のポリマーは、前記コポリマーの前記ビニルコポ
    リマーブロックと混和性で適合性である請求項11に記載の剥離塗膜。
  14. 【請求項14】 前記比較的高分子量のポリマーは、少なくとも約40℃の
    Tgを有する請求項11に記載の剥離塗膜。
  15. 【請求項15】 前記第2のポリマーは酸性官能性アクリルポリマーである
    請求項1に記載の剥離塗膜。
  16. 【請求項16】 前記コポリマー対前記第2のポリマーの重量比は、約1:
    100〜100:1の範囲内である請求項1に記載の剥離塗膜。
  17. 【請求項17】 前記コポリマー対前記第2のポリマーの重量比は、約2:
    3〜3:2の範囲内である請求項1に記載の剥離塗膜。
  18. 【請求項18】 光沢低下量のヒュームドシリカをさらに含む請求項1に記
    載の剥離塗膜。
  19. 【請求項19】 第1の主面と第2の主面を有し、前記第1の主面に近接し
    た感圧接着剤層と前記第2の主面に近接した剥離塗膜とを含む接着剤テープであ
    って、前記剥離塗膜は、少なくとも一個のシリコーンブロックおよび少なくとも
    一個のビニルコポリマーブロックを含み、第1の架橋性官能基を含むコポリマー
    と、 前記第1の架橋性官能基と互いに架橋可能である第2の架橋性官能基を含む第
    2のポリマーとを含む材料から得られる接着剤テープ。
  20. 【請求項20】 前記第1の架橋性官能基と前記第2の架橋性官能基の一方
    は酸性官能基を含み、そして他方は塩基性官能基を含む請求項19に記載の接着
    剤テープ。
  21. 【請求項21】 前記第1の架橋性官能基は、少なくとも一個のビニルコポ
    リマーブロックに一体化されたフリーラジカル重合性モノマーの部分である請求
    項19に記載の接着剤テープ。
  22. 【請求項22】 前記フリーラジカル重合性モノマーの架橋性官能基は塩基
    性部分である請求項21に記載の接着剤テープ。
  23. 【請求項23】 前記フリーラジカル重合性モノマーはアミン官能性モノマ
    ーである請求項22に記載の接着剤テープ。
  24. 【請求項24】 前記フリーラジカル重合性モノマーは、n−ビニルピロリ
    ドン、N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートおよびそれらの
    組み合わせからなる群から選択される請求項23に記載の接着剤テープ。
  25. 【請求項25】 前記少なくとも一個のビニルコポリマーブロックは酸性官
    能基をさらに含む請求項20に記載の接着剤テープ。
  26. 【請求項26】 前記酸性官能基は、前記少なくとも一個のビニルコポリマ
    ーブロックに一体化された別のフリーラジカル重合性モノマーの部分である請求
    項25に記載の接着剤テープ。
  27. 【請求項27】 前記別のフリーラジカル重合性モノマーは酸性官能性(メ
    タ)アクリレートである請求項26に記載の接着剤テープ。
  28. 【請求項28】 前記コポリマーの少なくとも一個のビニルコポリマーブロ
    ックは、シリコーン−ビニルコポリマー100重量部当たり30〜50重量部の
    非イオンフリーラジカル重合性モノマー、20〜45重量部の塩基性官能性フリ
    ーラジカル重合性モノマーおよび2〜5重量部の酸性官能性フリーラジカル重合
    性モノマーを含む材料から得られる請求項19に記載の接着剤テープ。
  29. 【請求項29】 前記第2のポリマーは、約50,000〜約1,000,
    000の範囲内の数平均分子量を有する請求項19に記載の接着剤テープ。
  30. 【請求項30】 前記第2のポリマーは線状である請求項29に記載の接着
    剤テープ。
  31. 【請求項31】 前記第2のポリマーは、前記コポリマーの前記ビニルコポ
    リマーブロックと混和性で相溶性である請求項29に記載の接着剤テープ。
  32. 【請求項32】 前記比較的高分子量のポリマーは、少なくとも約40℃の
    Tgを有する請求項29に記載の接着剤テープ。
  33. 【請求項33】 前記第2のポリマーは酸性官能性アクリルポリマーである
    請求項19に記載の接着剤テープ。
  34. 【請求項34】 前記コポリマー対前記第2のポリマーの重量比は、約1:
    100〜100:1の範囲内である請求項19に記載の接着剤テープ。
  35. 【請求項35】 前記コポリマー対前記第2のポリマーの重量比は、約2:
    3〜3:2の範囲内である請求項19に記載の接着剤テープ。
  36. 【請求項36】 光沢低下量のヒュームドシリカをさらに含む請求項19に
    記載の接着剤テープ。
  37. 【請求項37】 (a)少なくとも一個のシリコーンブロックおよび少なく
    とも一個のビニルコポリマーブロックを含み、第1の架橋性官能基を含むコポリ
    マーと、 前記第1の架橋性官能基と互いに架橋可能である第2の架橋性官能基を含む第
    2のポリマーとを含む被覆性組成物を供給する工程と、 (b)前記被覆性組成物によって基板の表面上に剥離塗膜を形成する工程と、
    を含む、基板上に剥離塗膜を形成する方法。
  38. 【請求項38】 前記第1の架橋性官能基と前記第2の架橋性官能基の一方
    は酸性官能基を含み、そして他方は塩基性官能基を含む請求項37に記載の方法
  39. 【請求項39】 前記被覆性組成物は水性組成物であり、そして工程(b)
    は前記コーティングから水を除去し、よって前記コーティングを乾燥させるとと
    もに前記基板表面上に乾燥した剥離塗膜を形成させることを含む請求項38に記
    載の方法。
  40. 【請求項40】 前記第1の架橋性官能基は、少なくとも一個のビニルコポ
    リマーブロックに一体化されたフリーラジカル重合性モノマーの部分である請求
    項37に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記フリーラジカル重合性モノマーの架橋性官能基は塩基
    性部分である請求項38に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記フリーラジカル重合性モノマーはアミン官能性モノマ
    ーである請求項41に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記フリーラジカル重合性モノマーは、Global n
    −ビニルピロリドン、N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート
    およびそれらの組み合わせからなる群から選択される請求項42に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記少なくとも一個のビニルコポリマーブロックは酸性官
    能基をさらに含む請求項41に記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記酸性官能基は、前記少なくとも一個のビニルコポリマ
    ーブロックに一体化された別のフリーラジカル重合性モノマーの部分である請求
    項44に記載の方法。
  46. 【請求項46】 前記別のフリーラジカル重合性モノマーは酸性官能性(メ
    タ)アクリレートである請求項45に記載の方法。
  47. 【請求項47】 前記コポリマーの少なくとも一個のビニルコポリマーブロ
    ックは、シリコーン−ビニルコポリマー100重量部当たり30〜50重量部の
    非イオンフリーラジカル重合性モノマー、20〜45重量部の塩基性官能性フリ
    ーラジカル重合性モノマーおよび2〜5重量部の酸性官能性フリーラジカル重合
    性モノマーを含む材料から得られる請求項37に記載の方法。
  48. 【請求項48】 前記第2のポリマーは、約50,000〜約1,000,
    000の範囲内の数平均分子量を有する請求項37に記載の方法。
  49. 【請求項49】 前記第2のポリマーは線状である請求項48に記載の方法
  50. 【請求項50】 前記第2のポリマーは、前記コポリマーの前記ビニルコポ
    リマーブロックと混和性で相溶性である請求項48に記載の方法。
  51. 【請求項51】 前記比較的高分子量のポリマーは、少なくとも約40℃の
    Tgを有する請求項48に記載の方法。
  52. 【請求項52】 前記第2のポリマーは酸性官能性アクリルポリマーである
    請求項37に記載の方法。
  53. 【請求項53】 前記コポリマー対前記第2のポリマーの重量比は、約1:
    100〜100:1の範囲内である請求項37に記載の方法。
  54. 【請求項54】 前記コポリマー対前記第2のポリマーの重量比は、約2:
    3〜3:2の範囲内である請求項37に記載の方法。
  55. 【請求項55】 光沢低下量のヒュームドシリカをさらに含む請求項37に
    記載の方法。
  56. 【請求項56】 ヒュームドシリカを含む艶消剤。
  57. 【請求項57】 ヒュームドシリカを含む光沢低下量の艶消剤を含む剥離塗
    膜。
  58. 【請求項58】 第1の主面と第2の主面を有する接着剤テープであって、
    前記テープは、前記第1の主面に近接した感圧接着剤層と前記第2の主面に近接
    した剥離塗膜を含み、前記剥離塗膜は、ヒュームドシリカを含む光沢低下剤を含
    む接着剤テープ。
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