JP2003509575A - 植物材料のクロマトグラフィー分画 - Google Patents

植物材料のクロマトグラフィー分画

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タピオ ジュハニ アンティラ
チモ バケバイネン
クリスチーナ リンドクビスト
ハンヌ コイビッコ
マッチ チリ
ジュオ ジュンパネン
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ダニスコ シュガー オイ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】植物材料のクロマトグラフィー分画方法の提供。 【解決手段】本発明は、甜菜パルプのようなペクチン含有植物材料のクロマトグラフィー分画に関する。本発明の方法において、ペクチン含有加水分解物は、ペクチン分画、塩分画及び糖分画にクロマトグラフィー的に分離される。本方法は、好ましくは多価金属の形態にある陽イオン交換樹脂を使用することにより実施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
発明の背景 本発明は、甜菜パルプのようなペクチン含有植物材料のクロマトグラフィー処
理に関する。本発明は特に、クロマトグラフィー分画の使用による、ペクチン含
有植物材料からのペクチン及びペクチン糖/オリゴマー及び同時に塩類の分離に
関する。
【0002】
【従来の技術】
ペクチンは食品工業において一般に使用される添加剤である。例えば、ジャム
及び他の果物を基にした製品において、並びにヨーグルトのように発酵ミルクを
基にした製品において、例えば安定化剤、増粘剤及びゲル化剤として有益である
【0003】 ペクチンの分離の為、甜菜パルプのように開始材料として使用される植物材料
は最初に、例えば酸又は塩基加水分解を使用することにより可溶性形態へと導か
れる。加水分解の間、塩類は最終的なペクチン生成物において通常望ましくなく
、それでもそれはここで除去されるべきであるが溶液に導入される。
【0004】 ペクチンは、酸を用いて最初に可溶性ポリマーを抽出することによりリンゴ、
甜菜パルプ又は柑橘類の果皮から慣習的に生成され、その後得られた溶液を濾過
しそして濃縮し、そしてペクチンを適当なpHにおいてアルコール又は金属塩を
用いて沈殿させる。遊離糖はアルコール−水溶液中に残る。前記方法において利
用される溶剤の量は多い為、アルコール−水溶液中の糖含量は極めて低い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
米国特許第4816078号公報(スデウチェ ズッカー−アクチエンゲゼル
シャフト:Suddeutsche Zucker−Aktiengesell
schaft)は、塩基加水分解による甜菜パルプ又は他の植物材料からのL−
アラビノースの回収、その後にクロマトグラフィー精製されるL−アラビノース
を記載している。米国特許第5250306号公報(ブリティッシュ シュガー
PLC:British Sugar PLC)は、塩基加水分解を最初に使
用し、そしてその後の限外濾過により甜菜パルプからのアラバンの回収を開示し
ている。この公報に従う塩基加水分解において、ペクチンは破壊され、糖類のみ
が回収され得る。
【0006】 WO99/10542号公報(カルター社、Cultor Corporat
ion)は、一価金属形態にある陽イオン交換体を有するクロマトグラフィー分
離を使用した甜菜パルプからのL−アラビノースの回収を記載している。この手
法は、第一段階として、強アルカリ溶液による甜菜パルプの抽出を含む。強アル
カリの使用は、ペクチン化合物を破壊し、それゆえ糖類のみが回収される。
【0007】 日本国特許第56011903号公報(チッソ社)は、植物材料からの“粗”
ペクチンを分離する為の限外濾過の使用を記載している。開始材料はpH2.5
ないし3.0の塩酸により最初に処理され、そしてペクチンは85℃の温度で抽
出される。得られた生成物は濾過により精製され、そしてその濾液は6000な
いし20000ダルトン(Da)のカットオフサイズを有するメンブランを使用
することにより限外濾過される。
【0008】 米国特許第5008254号公報明細書(ワイベル M K、Weibel,
M.K.)は、甜菜パルプからペクチン糖混合物を回収する為に、高温(120
℃)において短期の時間(6秒)で迅速な酸加水分解が実施される方法を開示し
ている。糖類及びいくつかのペクチン化合物を含有する加水分解された混合物は
、限外濾過(カットオフサイズ30000ダルトン(Da))により濃縮される
。前記迅速な酸加水分解は技術的に極めて複雑であり、そして酸加水分解が使用
される場合に残存する不溶性のファイバーは、濾過することが困難なコロイド状
塊へと崩壊する傾向にある。
【0009】 ドイツ国特許第4313549号公報明細書(ハーブストライヒ & フォッ
クス KG ペクチン FA、Herbstreich & Fox KG P
ektin FA)は、甜菜材料からのペクチン含有抽出物の調製法を記載して
いる。前記方法において、原材料は50℃と溶液の沸騰温度の間で変化する温度
でクエン酸溶液により加水分解される。
【0010】 米国特許第5660872号公報明細書(ラフィネリー チルレモントイス
S.A.、Raffinerie Tirlemontoise S.A.)は
、多分散性糖類組成物のクロマトグラフィー分画の方法を記載している。前記方
法は特に、イヌリン分画の分離に関する。処理されるべきイヌリン含有材料は、
例えば、チコリーの根のような植物材料から得られてもよい。原材料は最初に可
溶性形態へと導かれ、そしてその後、その溶液が凝集することなしに溶解温度以
下にその溶液の温度を調整することにより準安定溶液の形態へと導かれる。準安
定の形態にある溶液は、低分子量(重合度2又はそれ以下、好ましくは5又はそ
れ以下)の糖類がない高分子量の分画、及び高分子量(重合度が5より大きい)
の糖類がない低分子量の分画へとクロマトグラフィー分画される。前記方法は糖
類成分から塩類を分離することができない。
【0011】 Chem.Abstr.,123巻(1995),参照文献.137780は
、陰イオン交換カラムを使用して、リンゴ及び柑橘系果物のような植物材料から
のペクチン多糖類の回収を記載している。前記参照文献は、塩及び糖類の同時回
収について何も記載していない。Chem.Abstr.,55巻(1961)
,参照文献.22994iは、セルロース陰イオン交換体を使用した甜菜アラバ
ン及び柑橘系ペクチンの混合物のような多糖類のクロマトグラフィー分画を記載
している。陰イオン交換体と共に使用されるアルカリ条件において、ペクチンは
たやすく破壊される。
【0012】 Chem.Abstr.,67巻(1967),参照文献.12777eは、
甜菜ペクチンの生成におけるイオン交換体の使用に関する。この手法において、
金属塩は甜菜パルプ加水分解物から除去される。
【0013】 スウェーデン特許第B453511号公報(ニルス モンテン:Nils M
onten)は、陰イオン交換体を使用した甜菜パルプからのペクチン生成物の
調製を記載している。前記陰イオン交換体は精製の目的の為であり、オリゴ糖類
及び単糖類からペクチンを分離する為に使用されてはいない。前記生成物はこの
ようにペクチン多糖類及びオリゴ糖類及び単糖類の混合物である。
【0014】 WO99/19365号公報(韓国科学及び技術研究所:Korea Ins
titute of Science and Technology)は、ガ
ラクツロン酸(ペクチン)、アラビノース及びガラクトースを含む治療組成物の
調製に関する。この手法において、ペクチン及び他の望ましい成分は、アンゼリ
カ ギガス ナカイ(Angelica gigas Nakai)の水性抽出
物からエタノールにより沈殿され、続いて陰イオン交換樹脂によりペクチン沈殿
物が処理される。この手法は有機溶剤(エタノール)の使用を必要とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に関する定義 本発明に関して、ペクチンは、部分的にメチル化されたポリガラクツロン酸鎖
(少なくとも65%のポリガラクツロン酸含量)からなる高分子量の多糖化合物
に関する。ペクチンはまた、ポリガラクツロン酸鎖に結合されているアラバン、
ガラクタン及びキシロース側鎖、及び連続したポリガラクツロン酸鎖を中断して
いるラムノースを含む。さらに、甜菜ペクチンのガラクツロン酸基は部分的にア
セチル化されている。
【0016】 本発明に関して、“ペクチン含有植物材料”は、植物から得られるいかなるペ
クチン含有材料にも関する。ペクチン含有植物材料は典型的に、甜菜、柑橘系果
物又はリンゴから得られる。
【0017】 本発明に関して、ペクチン糖/オリゴマーは、ペクチン含有植物材料中にペク
チンと共に存在する低分子量アラバン類、アラビノ−オリゴマー、アラビノース
、ガラクタン類、ガラクトース、ガラクト−オリゴマー類、ラムノース及びフコ
ースのような多糖類、オリゴ糖類及び単糖類及び二糖類に関する。処理される混
合物はまた、少量のスクロース、グルコース及びフルクトースを含んでもよい。
【0018】 本発明に関して、甜菜パルプは、糖の生成に関連して得られ、及び糖の抽出後
に残存し、及び糖は大部分が抽出されているパルプに関する。
【0019】 本発明に関して、甜菜パルプ加水分解物は、ペクチン及び特殊な糖並びに分離
される塩類を含み、そして溶液の形態にある加水分解された甜菜パルプに関する
【0020】 本発明に関して、塩類は小分子のイオン化物質、典型的にナトリウム塩、カリ
ウム塩及びカルシウム塩のような無機小分子イオン化物質に関する。典型的に、
前記塩類は、塩酸、硫酸及び/又は硝酸のような無機酸のナトリウム、カリウム
及び/又はカルシウム塩である。これらは典型的に中和された溶液中で塩形態、
及び酸性溶液中でイオン形態にある。前記塩類は主として、甜菜パルプのような
ペクチン含有植物材料の酸又は塩基加水分解及び潜在的な中和のような予備処理
から生ずる。
【0021】 本発明の要約 本発明の方法は、ペクチン類及びペクチン糖/オリゴマーを分離生成物に分離
すると同時に、塩類が前記ペクチン及びペクチン糖/オリゴマーから同時に除去
される為にうまく使用される。前記方法は全体として水性溶液において実施され
る。これは、イソプロパノール及びエタノールのような有機溶剤の使用に関連す
る引火性及び毒性の問題が避けられることを可能にする。
【0022】 本発明の分離方法は、サイズ排除の他にまた、イオン排除及び/又はイオン抑
制に基づくので、異なる分画のイオン含量は同時に制御され得る。イオンの分離
の他に、イオン形態に再生された樹脂は陽イオン交換体として作用して、供給溶
液中に含まれる陽イオン(例えばクロム、鉄)を再生された樹脂のイオンと交換
することにより除去する。クロマトグラフィー分離における分画の収積のカット
オフ限界は、異なる分画の組成を制御するように決定され得る。
【0023】 本発明の目的は、独立請求項において示すものを特徴とする方法により達成さ
れる。本発明の好ましい態様は従属請求項に開示される。
【0024】 発明の詳細な説明 本発明の以下の記載において、ペクチン含量、塩含量及び特殊な糖の濃度は、
クロマトグラフィーカラムに導入されたペクチン含有溶液の乾燥固体含量、及び
対応してクロマトグラフィー分離から得られた分画の乾燥固体含量から計算され
たとおりに示される。
【0025】 本発明は、ペクチン含有水性溶液の形態にあるペクチン含有植物材料の処理方
法に関する。本発明は、ペクチン含有溶液を陽イオン交換樹脂を含むクロマトグ
ラフィーカラムに導入しそして前記クロマトグラフィーカラムに導入されたペク
チン含有溶液よりもより高いペクチン含量を有する分画に、及び少なくとも1つ
の他の分画に、溶離剤として水を使用して前記ペクチン含有溶液を分離する事実
に基づく。このことは、ペクチンが豊富な分画(ペクチン分画)及び少なくとも
1つの他の分画を与える。
【0026】 前記ペクチン分画は、ペクチン生成物の分子量分布の望ましい狭さに応じて1
つ又はそれ以上のペクチン含有分画を含んでもよい。
【0027】 本発明の第一の態様において、前記少なくとも1つの他の分画は、クロマトグ
ラフィーカラムに導入されたペクチン含有溶液よりもより高い塩含量を有する分
画を含む。ペクチンが濃縮な分画の他に、これは塩類が濃縮な分画(塩分画)を
与える。
【0028】 本発明のこの態様は、好ましくはCa2+又はAl3+形態の樹脂のような多価金
属の形態にある陽イオン交換樹脂を利用する。ペクチン分画の他に、ペクチン含
有溶液はクロマトグラフィーカラムに導入されたペクチン含有溶液よりもより高
い塩含量を有する分画に分離される。前記ペクチン分画は回収される。これは、
塩類から精製されるペクチン生成物及びたいていはそれ自体付加的な精製なしに
さらなる加工の準備のできたペクチン生成物を与える。他の分画(クロマトグラ
フィーカラムに導入されたペクチン含有溶液よりもより高い塩含量を有する分画
)は、塩類及び特殊な糖を含む。塩類は、例えばメンブラン濾過を使用すること
によりこの分画からさらに除去され、塩類から精製された特殊な糖生成物を与え
る。
【0029】 本発明の第二の態様において、前記少なくとも1つの他の分画は、クロマトグ
ラフィーカラムに導入されたペクチン含有溶液よりもより高い塩含量を有する分
画、及びクロマトグラフィーカラムに導入されたペクチン含有溶液よりもより高
い特殊な糖濃度を有する分画/分画群を含む。ペクチンが濃縮な分画の他に、こ
れは塩類の濃縮な分画(塩分画)及びペクチン糖/オリゴマーが豊富な分画/分
画群(ペクチン糖/オリゴマー分画/分画群)を与える。
【0030】 本発明のこの態様において、ペクチン含有溶液は、ペクチン分画の他に、塩分
画及びペクチン糖/オリゴマー分画/分画群に分離され、そしてペクチン分画及
びペクチン糖/オリゴマー分画/分画群は回収される。ペクチン分画及びペクチ
ン糖/オリゴマー分画/分画群は、このように1回のクロマトグラフィー処理に
より分離され得る。所望により、ペクチン糖/オリゴマー分画/分画群は、さら
に分画され得る。本発明のこの態様はまた、好ましくはCa2+又はAl3+形態の
樹脂のような多価金属の形態にある分離樹脂により実施される。
【0031】 本発明の第三の態様において、前記少なくとも1つの他の分画は、クロマトグ
ラフィーカラムに導入されたペクチン含有溶液よりもより高いペクチン糖/オリ
ゴマー濃度を有する分画/分画群を含む。ペクチンが濃縮な分画の他に、これは
ペクチン糖/オリゴマーが濃縮な分画/分画群(ペクチン糖/オリゴマー分画/
分画群)を与える。
【0032】 本発明のこの態様において、ペクチン含有溶液は、ペクチン分画及びペクチン
糖/オリゴマー分画/分画群に分離され、そしてペクチン分画及びペクチン糖/
オリゴマー分画/分画群は回収される。ペクチン糖/オリゴマー分画/分画群、
例えばアラビノース分画は、得られた時は純粋であるが、しかしペクチン分画は
まだ塩類を含んでいる。本発明のこの態様は好ましくは、Na+形態にある樹脂
のような一価金属の形態にある分離樹脂、又はH+形態にある樹脂を利用する。
塩類はその後、例えばイオン交換又はメンブラン濾過又は多価金属(Ca2+、A
3+)の形態にある分離樹脂を用いた他のクロマトグラフィー処理を使用するこ
とによりペクチン分画から除去される。
【0033】 クロマトグラフィー分離の為の水溶性ペクチン材料は例えば、酸又は弱塩基加
水分解を使用することによる甜菜パルプ又は別のペクチン含有原料からの抽出に
より得られる。これは、ペクチン含有加水分解物、ペクチン糖/オリゴマー及び
塩類を与える。乾燥固体は典型的に、クロマトグラフィー分離の為の清澄なペク
チン含有溶液を与える為に、濾過及び清澄化により加水分解物から分離される。
濾過の他に、遠心分離、スピニング又は機械的な清澄化処理がまた使用されても
よい。溶液の最終的な清澄化はまた、適切な他の濾過剤を使用することによる“
プレ−コート(pre−coat)”濾過により実施され得る。
【0034】 甜菜パルプが原材料として使用される場合、加水分解は典型的に酸によって実
施され、酸性甜菜パルプ加水分解物を与える。100℃未満の温度において、例
えば典型的におよそ1.5のpHにある塩酸、硫酸又は硝酸により、常圧下、7
5℃において実施される。加水分解時間は例えば3時間であってもよい。乾燥固
体は、清澄なペクチン含有溶液を与える為に、加水分解物から、例えば濾過、遠
心分離、スピニング又は機械的な清澄化処理により分離される。
【0035】 塩基が加水分解の為に使用される場合、加水分解は0ないし30℃のような比
較的低温の、典型的に10ないし13のpHの穏やかな状態において実施される
【0036】 このように得られた加水分解物は、クロマトグラフィーカラムに導入されるペ
クチン含有溶液として使用される。
【0037】 クロマトグラフィーカラムに導入されたペクチン含有溶液の乾燥固体含量は、
典型的に1ないし20%、好ましくは2ないし10%、最も好ましくは1.5な
いし5%である。
【0038】 クロマトグラフィーカラムに導入されたペクチン含有溶液のpHは、典型的に
5未満、好ましくは4未満、最も好ましくは1.5と3の間である。
【0039】 本発明のクロマトグラフィー分画は典型的に、40ないし90℃、好ましくは
50ないし80℃、そして最も好ましくは65ないし80℃の温度において実施
される。
【0040】 本発明のクロマトグラフィー分画は、溶離剤として水を使用する。
【0041】 クロマトグラフィー分画は、サイズ排除、イオン排除及び/又はイオン抑制に
基づく分離樹脂を使用することにより実施される。サイズ排除は、低分子量の糖
及び塩類から高分子量のペクチンを分離する。低分子量の糖は、樹脂中に吸着さ
れそしてペクチンから分離される。典型的に、クロマトグラフィーカラムから得
られる第一の分画はペクチン分画であり、そして低分子量の糖及び塩類は第二の
分画として得られる。
【0042】 イオン排除は、イオン化合物(本発明においては主として加水分解の為に使用
される酸のイオン)が固相(樹脂)に導入されることもまた防止する。
【0043】 イオン抑制は、クロマトグラフィーカラムを通ったイオン化物質の遅い運動に
関する。
【0044】 一価イオン(H+、Na+)の形態にある樹脂が使用される場合、イオン(塩類
)は高分子量ペクチンと同様の保持容量で部分的にカラムから溶離される。それ
ゆえ、後に溶離される単糖類分画は、イオンがない極めて純粋な単糖類分画(ペ
クチン糖/オリゴマー分画)を与える。この態様において、ペクチン分画はいく
つかのイオンを含む。ペクチン分画はその後、イオン(塩類)を除く為にメンブ
ラン技術又はイオン交換技術を使用することにより精製され得る。
【0045】 二価又は三価イオン(Ca2+、Al3+)の形態にある樹脂が使用される場合、
イオンは、クロマトグラフィーカラムに導入された溶液中のイオンの保持時間を
増加させる樹脂の外側に同様に強く排除されず;結果としてこれはより純粋なペ
クチン分画を与える。Ca2+形態にある樹脂の場合、イオンは高分子量の化合物
と低分子量の化合物の間(ペクチンと糖類の間)に溶離される。Al3+形態にあ
る樹脂の場合、イオンは単糖類と同様の分画に部分的に又は非常に純粋なペクチ
ン分画を与えるそれらの後に溶離される。
【0046】 クロマトグラフィー分離は、陽イオン交換樹脂により、好ましくは強陽イオン
交換樹脂により実施される。陽イオン交換樹脂は例えば、Na+又はH+形態か又
はCa2+、Mg2+、Pb2+又はAl3+形態のような多価金属陽イオンの形態にあ
り得る架橋されたスチレン−ジビニルベンゼンコポリマー樹脂であってもよい。
【0047】 可能な限り純粋なペクチンが望まれる場合、樹脂は好ましくはアルミニウム(
Al3+)形態のような多価金属の形態にある。
【0048】 陽イオン交換樹脂の架橋度は典型的に、3ないし12%DVB(diviny
lbenzene)、好ましくは4ないし8%DVBであり、及び粒度は0.1
ないし2mm、好ましくは0.2ないし0.4mmである。
【0049】 ペクチン分画及びペクチン糖/オリゴマーを含有する分画/分画群は、クロマ
トグラフィー処理から回収される。ペクチン分画は典型的に最初に、そして糖分
画/分画群がその後に得られる。所望により、これらの主分画はさらに精製され
得る。
【0050】 クロマトグラフィー処理から得られた分画、特にペクチン分画は、例えばイオ
ン交換により精製され得る。その処理はその後、好ましくは強陽イオン交換体及
び弱陰イオン交換体の組み合わせにより実施される。イオン交換は、例えば潜在
的な塩類を除去する。イオン交換はまた、得られた糖分画を精製する為に使用さ
れ得る。
【0051】 酸性ペクチン溶液はまた、クロマトグラフィー処理の後、典型的にはイオン交
換段階の間に、金属塩又は水酸化物(例えばNaOH)により部分的に或いは完
全に中和され得る。金属塩として部分的に中和されるペクチン(pH3ないし4
.5)は、ペクチンの最も安定性が高い形態を表すので、中和処理はまた、ペク
チンの安定性を改善する。
【0052】 本発明の方法はまた、クロマトグラフィー分画の前又は後のどちらかで、メン
ブラン濾過の段階を含んでもよい。潜在的な塩は限外濾過により除去され得る。
限外濾過がクロマトグラフィー分離の後に実施された場合、それはペクチン分画
において典型的に実施されるが、それはまた糖分画においても実施され得る。限
外濾過は典型的に1000ないし30000ダルトン(Da)、好ましくは10
000ないし30000ダルトン(Da)のカットオフサイズを使用することに
より実施される。
【0053】 クロマトグラフィー分画における予備処理としての限外濾過は、塩の多量を含
む原材料に特に良く適し、その場合においては望ましくない塩類の少なくとも幾
分かはこの段階ですでに除去され得る。
【0054】 本発明の方法はまた、クロマトグラフィー処理の前又は後のどちらかの吸着剤
による処理を含んでもよく、その場合においては吸着剤処理はクロマトグラフィ
ーカラムに導入されたペクチン含有溶液において又はクロマトグラフィー分離か
ら得られた分画において実施される。活性炭又は吸着性樹脂は典型的に吸着剤と
して使用される。吸着剤処理は、色及び潜在的な悪い香りを除去する。
【0055】 本発明の方法により得られる甜菜ペクチンの分子量は、10000と6000
0の間で変化する。生成物の透明度(655nmの波長における透明度として1
%ペクチン溶液から測定される)は、一般の市販ペクチン(38.5及び39.
2%)の透明度よりも相当に高い92ないし98%である。前記生成物の溶解度
もまた良好である。前記生成物のフェルラ酸含量は、乾燥固体をもとに計算値し
て0.4ないし0.8%である。
【0056】 このように得られた溶液の形態にあるペクチンは、化学的に変性され得る。ペ
クチンは例えば架橋され得る。好ましくは共有架橋である架橋は、例えばラッカ
ーゼ(laccase)のようなオキシダーゼを使用することにより実施されう
る。
【0057】 このように得られた精製されたペクチン溶液は、商品の為に乾燥され得る。乾
燥は典型的に噴霧乾燥又はロール乾燥として実施される。必要であれば、乾燥さ
れたペクチンは、粉砕され、粒状形態に凝集されそして適切な粒度に篩い分けさ
れ得る。最終的なペクチン生成物はパックされそして乾燥した場所に保管される
。ペクチンはまた糖溶液と共に、そのまま安定した糖ペクチン溶液へと濃縮され
得るジュースの安定化剤として使用され得る。
【0058】 アラバン、アラビノオリゴ糖及びアラビノースのような低分子量の望ましいペ
クチン糖/オリゴマーは、クロマトグラフィー分離のペクチン糖/オリゴマー分
画/分画群から回収される。糖類は糖溶液の形態で得られ、そしてそれはシロッ
プ(例えば乾燥固体含量50ないし60%)に濃縮され得るか又は上述したとお
りに或いは他の方法を用いてさらに精製されそして分画され得る。
【0059】 本発明の方法は典型的に、開始材料として甜菜材料を利用するが、柑橘系又は
リンゴを基にした材料並びに大豆材料もまた使用され得る。
【0060】 甜菜を基にした原材料が開始材料として使用される場合、原材料は生物学的に
保存された甜菜パルプであることが好ましい。これはパルプのpHを3.5ない
し4.5の値まで低下させることにより、そしてその後の実質的に無酸素状態に
おいてパルプを保管することにより典型的に得られる。WO99/10384号
公報は、生物学的に保存された甜菜パルプの調製を記載している。
【0061】 生物学的に保存された甜菜パルプが、糖類が抽出されそしておよそ20ないし
25重量%の乾燥固体含量を有する新鮮な、プレスアウトされた甜菜パルプを処
理し、好ましくは適切な酸性溶液をパルプへ混合することによってpHをおよそ
4まで低下させ典型的に得られる。ギ酸、乳酸、酢酸のような有機酸及び/又は
それらの混合物が効率的でかつ使用がしやすい。ギ酸及びリグノスルホネートか
らなる“エンシマックス(Ensimax)”、及び主としてギ酸からなるサイ
レージ酸(AIV酸)のような市販の酸混合物もまた使用できる。パルプがおよ
そ60℃の温度を有する場合、その処理は好ましくはプレス後すぐに実施される
。およそ4のpHを有する酸処理されたパルプは、好ましくは気密性の方法で、
例えばプラスチックバッグ又はプラスチックチューブ中に充填され、及び安定化
される。
【0062】 本発明の方法はまた、原材料として乾燥された甜菜パルプ、すなわち上述の方
法で加水分解を使用することにより溶液の形態に導かれる乾燥された甜菜パルプ
を利用し得る。
【0063】 本発明はさらに、本発明の方法に得られるペクチン生成物及びペクチン糖/オ
リゴマー生成物に関する。
【0064】 以下に、詳細であるが限定しない実施例を使用して説明する。
【0065】 以下の実施例において、クロマトグラフィー分離に使用される樹脂は、コレラ
VO6C樹脂(Korela VO6C)(フイネックス オイ製:Fine
x Oy、フィンランド)である。食品の品質の規格に応じて、これはゲル型の
、スルホン化された、架橋された(4%DVB)ポリスチレン−ジビニルベンゼ
ンコポリマー樹脂及び強陽イオン交換体である。樹脂の平均粒度は0.25mm
であり及び容量は1.08当量/dm3である。樹脂は水素又は金属形態のどち
らかで使用される。
【0066】 イオン交換において使用される樹脂は、強陽イオン交換体、例えばプロライト
C 150 TL(Purolite C 150 TL)(プロライト社製:
Purolite Ltd、アメリカ)であり、及び弱陰イオン交換体、例えば
プロライトA 103 S(Purolite A 103 S)(プロライト
社製:Purolite Ltd、アメリカ)である。陽イオン交換体は塩酸に
より再生され、及び陰イオン交換体は水酸化ナトリウムにより再生される。イオ
ン交換操作は室温にて実施される。
【0067】 実施例で使用される分析方法は以下のとおりである: ガラクツロン酸:分光光度法(Blumenkrantz,N&Asboe−
Hansen,G.,ウロン酸の定量の新規方法,Anal.Biochem.
,54巻(1973)484頁ないし489頁)又はHPLC; 単糖類及びオリゴ糖類:HPLC,Pb++; 乾燥固体含量及び溶液の重量パーセント:溶液の屈折率の測定(インデックス
インストルメンツ オートマチック リフラクトメーター GRP 11−3
7(Index Instruments Automatic Refrac
tometer GRP 11−37); 導電率:標準導電計(ラジオメーター CDM92:Radiometer
CDM92; pH:ラジオメーター PHM92(Radiometer PHM92); 回収されたポリマーの分子量:ゲル浸透クロマトグラフィー。
【0068】 実施例1 開始材料として使用される甜菜パルプ加水分解物の調製(実施例2ないし5の
分画の為) (1)生物学的に保存された甜菜パルプ甜菜パルプの調製 およそ22%の乾燥固体含量を有する新鮮な、プレスアウトされた甜菜パル
プ(1000kg)を市販の酸混合物“エンシマックス(Ensimax)”(
ケミラ オイ製:Kemira Oy、フィンランド)の4リットルで処理する
。前記酸混合物は、ギ酸(85%)の30重量%、酢酸(80%)の20重量%
、及びリグノスルホネート(37%)の50重量%を含む。混合する間、甜菜パ
ルプの温度は50ないし60℃であり、及び混合をスクリューミキサー中でおよ
そ1分間実施する。混合物は、0.25mmのポリエチレンフィルムから製造さ
れた隙間のないプラスチックバッグに充填する。パルプは屋外で冷却し、そして
安定化し、そしてバッグを屋外で保管する。 (2)甜菜パルプの加水分解 上述の方法で処理しそして4ヶ月間保存した甜菜パルプを開始材料として使用
する。酸加水分解の為、甜菜パルプの17kg(乾燥固体の2.89kg)をイ
オン交換水(85℃)の70リットルと混合し、及びその溶液のpHをHClに
て1.5の値まで調整する。3時間後、加水分解を冷却により停止する。 加水分解後、乾燥固体をスチールのワイヤーネットをとおす濾過により最初に
分離し、そしてその後、溶液をバッグ及びディスクフィルターを使用することに
より清澄にする。清澄な濾液の乾燥固体含量、すなわち、可溶性成分の濃度は2
.1%である。これら可溶性成分は高分子量のペクチン及び低分子量のアラビノ
−オリゴマー、L−アラビノース及び塩類を含む。
【0069】 実施例2 Na+形態にある樹脂によるペクチン及び多糖類のクロマトグラフィー分離、
及び限外濾過によるペクチンの精製 開始材料は、加水分解をHNO3にて実施することを除いては実施例1に記載
するのと類似の手法において得られる甜菜パルプ加水分解物である。加水分解物
は乾燥固体の2.8%を含む。 加水分解物は4%の架橋度を有するスルホン化ポリスチレン−ジビニルベンゼ
ンコポリマー樹脂を含むカラム中でクロマトグラフィー分離を受ける。クロマト
グラフィー分離は以下の条件にて実施する:Na+形態にある樹脂、樹脂粒子の
平均直径0.25mm、樹脂ベッドの高さ1.7m、カラムの直径9.5cm及
び温度65℃、ベッド容量11.9dm3、流速50ml/min、供給容量1
000ml、供給溶液のpH1.5、供給溶液の導電率12.3mS/cm、供
給溶液の乾燥固体含量2.8%、溶離剤=水。 クロマトグラフィー分離の結果は図1に示す。保持容量4ないし6から収集さ
れる第一の分画は、ポリガラクツロン酸(ペクチン)及びイオン分子(塩類)を
含む。低分子量の糖はまた、保持容量7ないし10を含む第二の分画中にある。 純粋なペクチンは、限外濾過により塩類を分離することによりペクチン分画(
容量4ないし6)から得る。限外濾過は、50ないし60℃の温度において、A
N620ポリアクリル−ニトリルメンブラン(PCl製)により実施する。メン
ブランのカットオフ点は25000ダルトン(Da)である。 透過物は塩類及び低分子量の他の成分を含み、そして濃縮物は高分子量のペク
チンを含む。濃縮物の乾燥固体含量はおよそ4ないし5%である。
【0070】 実施例3 H+形態にある樹脂によるペクチン及び多糖類のクロマトグラフィー分離、及
びイオン交換によるペクチンの精製 開始材料として使用する甜菜パルプ加水分解物は、加水分解をHNO3にて実
施することを除いては実施例1に記載するのと類似の手法において調製する。加
水分解物の乾燥固体含量は1.9%である。クロマトグラフィーに使用する樹脂
は、H+形態にあることを除いては実施例2と類似する。クロマトグラフィー分
離は、溶液の導電率が7.5mS/cm及びpH2.0であることを除いては、
他は実施例2の条件と全く類似の条件にて実施する。 クロマトグラフィー分離の結果を図2に示す。ポリガラクツロン酸(ペクチン
)及び塩類は容量4ないし7.5を含む第一の分画に溶離する。低分子量の糖は
容量8ないし10に溶離する。 カラムから溶離したペクチン分画を、強陽イオン交換体と弱陰イオン交換体の
組み合わせを使用するイオン交換によって塩類を除去することによりさらに精製
する。強陽イオン交換体はプロライトC 150 TL(Purolite C
150 TL)であり、及び弱陰イオン交換体はプロライトA 103 S(
Purolite A 103 S)である。陽イオン交換と陰イオン交換の組
み合わされたシステムは、溶液から陽イオン及び陰イオンの両方を除去する。精
製されたペクチン溶液は回収する。
【0071】 実施例4 Ca++形態にある樹脂によるクロマトグラフィー的なペクチン及び多糖類の分
離 開始材料として使用する甜菜パルプ加水分解物は、加水分解を硫酸にて実施す
ることを除いては実施例1に記載するのと類似の手法において生成する。得られ
た加水分解物はpH4.0に中和する。クロマトグラフィー樹脂は、Ca++形態
にあることを除いては実施例2と全く同様である。クロマトグラフィー分離は、
加水分解物の導電率が5.3mS/cm、pHは4及び流速50ml/minで
あることを除いては他は実施例2の条件と全く類似の条件にて実施する。 結果を図3に示す。最初に溶離する分画(容量3.5ないし5.5)はペクチ
ンの大部分を含み、次の分画(容量5.5ないし7.5)は塩類を含み、及び第
三の分画(容量8ないし10)は糖を含む。分離は純粋なペクチン及びL−アラ
ビノースを含む純粋な糖溶液を与える。 ペクチン分画を濃縮し、そしてペクチンを噴霧乾燥する。 糖溶液を50ないし60%の乾燥固体含量を有するシロップに濃縮する。得ら
れたシロップは、そのまま例えば香気前駆体のように使用し得るか、又はさらに
分画し得る。
【0072】 実施例5 Al3+形態にある樹脂によるペクチン及び多糖類の分離 実施例1と類似の手法で調製した甜菜パルプ加水分解物(加水分解は75℃の
温度にて2.5時間pH1.5の硫酸により実施する)を開始材料として使用す
る。加水分解物を、水素形態に再生したIMAC C16陽イオン交換樹脂を使
用することによりイオン交換する。陽イオン交換樹脂は、KOHにより2.9の
pH値に中和する。屈折率により示される乾燥固体含量は1.6%及び導電率は
8.6mS/cmである。 クロマトグラフィー分画は、高さ1m及び直径4.5cmのカラム中で実施す
る。分離はコレラ VO6C樹脂(Korela VO6C)(容量1リットル
、DVB4%、dp=0.25mm)を利用する。ベッド容量は0.75l及び
供給容量は80mlである。 樹脂は逆洗浄を受けそして5重量%塩酸の3ベッド容積にて水素形態に再生し
、そしてイオン交換水にて洗浄する。アルミニウム形態への再生は、最初に10
重量%の硫酸アルミニウム溶液の3ベッド容積を樹脂ベッドを通して導入し(1
ベッド容量/時間)、そしてその後、同様の流速にて、1.5の値に調整したp
Hを有する10重量%硫酸アルミニウム溶液の1.5ベッド容量を導入すること
により実施する。樹脂はイオン交換水(8ないし10ベッド容量)によって洗浄
する。 クロマトグラフィー分離の温度は70℃及び分離の流速は13ml/minで
ある。ペクチン加水分解物はカラムに導入する前に分離温度まで加熱する。分画
の収集はペクチン加水分解物をカラムに導入した15分後に開始し、そして試料
は1分間隔で採取する。分離の結果を図4に示す。 図は、高分子量のペクチン材料がサイズ排除に応じて0.3ないし0.5lの
保持容量にて溶離することを示す。導電率曲線は、カラムに導入された溶液中の
イオンの大部分が0.5ないし0.8lの間で溶離することを示す。単糖類の保
持容量はおよそ0.4ないし0.7lの間である。 ペクチン材料及びイオンの分離はCa2+形態にある分離樹脂により実施される
試験と類似するが、ペクチン及びイオンはAl3+形態にある樹脂によってより良
好に分離する、すなわち分離度はより高い。
【0073】 実施例6 柑橘系ペクチン及びリンゴペクチンの分離 柑橘系ペクチン及びリンゴペクチンの混合物を含む溶液を開始材料として使用
する。溶液は、水中に市販のH&FインスタントCJ204ペクチン製剤(ハー
ブストライヒ&フォックス KG製:Herbstreich & Fox K
G)の0.5g及びハーバペクト SF01(Herbapekt SF01)
ペクチン製剤(ハーブストライヒ&フォックス KG製:Herbstreic
h & Fox KG)の0.5gを溶解し、グルコースの0.5g及び硫酸ナ
トリウムの0.5gを添加することにより調製する。 クロマトグラフィー分離は実施例5のクロマトグラフィー分離と類似の条件に
て実施する。 試験結果を図5に示す。その結果は、リンゴ及びシトラス系果物から得られた
原材料もまた、本発明の方法を利用することによりペクチン分画群及び塩分画群
に分画し得ることを示す。
【0074】 技術的な進歩として、本発明の基本的なアイデアを多くの異なる手段で実行し
得ることは当業者に明らかである。本発明及びその態様は、このように上述した
実施例に限定されるものではないが、それらは請求項の範囲内で変化し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】Na+形態にある樹脂によるペクチン及び多糖類のクロマトグラフィー
分離の結果を示すグラフである。
【図2】H+形態にある樹脂によるペクチン及び多糖類のクロマトグラフィー分
離の結果を示すグラフである。
【図3】Ca++形態にある樹脂によるペクチン及び多糖類のクロマトグラフィー
分離の結果を示すグラフである。
【図4】Al3+形態にある樹脂によるペクチン及び多糖類のクロマトグラフィー
分離の結果を示すグラフである。
【図5】Al3+形態にある樹脂による柑橘系ペクチン及びリンゴペクチンのクロ
マトグラフィー分離の結果を示すグラフである。

【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年10月18日(2001.10.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 39/08 B01J 49/00 F 49/00 A23L 1/04 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 リンドクビスト クリスチーナ フィンランド国 エフアイエヌ−02460 カントビック ニッチポルク 18 (72)発明者 コイビッコ ハンヌ フィンランド国 エフアイエヌ−02460 カントビック コルサリンチエ 4 (72)発明者 チリ マッチ フィンランド国 エフアイエヌ−02460 カントビック リスチカリオンチエ 19 (72)発明者 ジュンパネン ジュオ フィンランド国 エフアイエヌ−02780 ラベリンチエ 5 ジェイ Fターム(参考) 4B041 LD03 LH05 LK27 LK29 LP25 4C090 AA04 BA50 BB02 BB21 BB32 BB36 BB52 BC10 BD31 CA13 DA11 DA27 4D006 GA06 KA01 KA72 KB11 KB30 MB05 PA02 PB70 PC18 4D017 AA01 AA06 BA07 CA13 CA17 DA03 EA05 EB07 EB09 EB10

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペクチン含有水性溶液の形態にあるペクチン含有植物材料の処理
    方法であって、前記ペクチン含有溶液を陽イオン交換樹脂を含むクロマトグラフ
    ィーカラムに導入しそして前記クロマトグラフィーカラムに導入された前記ペク
    チン含有溶液よりもより高いペクチン含量を有する分画に、及び少なくとも1つ
    の他の分画に、溶離剤として水を使用して前記ペクチン含有溶液を分離すること
    を特徴とする方法。
  2. 【請求項2】前記少なくとも1つの他の分画は、前記クロマトグラフィーカラ
    ムに導入された前記ペクチン含有溶液よりもより高い塩含量を有する分画を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記少なくとも1つの他の分画は、前記クロマトグラフィーカラ
    ムに導入された前記ペクチン含有溶液よりもより高い塩含量を有する分画、及び
    前記クロマトグラフィーカラムに導入された前記ペクチン含有溶液よりもより高
    いペクチン糖/オリゴマー濃度を有する分画/分画群を含むことを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】前記少なくとも1つの他の分画は、前記クロマトグラフィーカラ
    ムに導入された前記ペクチン含有溶液よりもより高いペクチン糖/オリゴマー濃
    度を有する分画/分画群を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】前記クロマトグラフィー分離は、サイズ排除、イオン排除及び又
    はイオン抑制に基づく樹脂により実施されることを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】前記クロマトグラフィー分離は、多価金属の形態の陽イオン交換
    樹脂により実施されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    方法。
  7. 【請求項7】前記金属はCa2+又はAl3+であることを特徴とする請求項6記
    載の方法。
  8. 【請求項8】前記クロマトグラフィー分離は、H+形態の陽イオン交換樹脂に
    より実施されることを特徴とする請求項1又は4記載の方法。
  9. 【請求項9】前記クロマトグラフィー分離は、Na+形態の陽イオン交換樹脂
    により実施されることを特徴とする請求項1又は4記載の方法。
  10. 【請求項10】前記クロマトグラフィー分離は、強陽イオン交換樹脂により実
    施されることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】前記陽イオン交換樹脂は、架橋されたスチレン−ジビニルベン
    ゼンコポリマー樹脂であることを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】前記樹脂の架橋度は、3ないし12%DVB(divinyl
    benzene)、好ましくは4ないし8%DVBであることを特徴とする請求
    項11記載の方法。
  13. 【請求項13】前記樹脂の粒度は0.1ないし2mm、好ましくは0.2ない
    し0.4mmであることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項記載の
    方法。
  14. 【請求項14】前記クロマトグラフィーカラムに導入された前記ペクチン含有
    溶液の乾燥固体含量は1ないし20%、好ましくは2ないし10%、最も好まし
    くは1.5ないし5%であることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1
    項記載の方法。
  15. 【請求項15】前記クロマトグラフィーカラムに導入された前記ペクチン含有
    溶液のpHは、5未満、好ましくは4未満、最も好ましくは1.5と3の間であ
    ることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項記載の方法。
  16. 【請求項16】前記クロマトグラフィー分離は、40ないし90℃の温度にお
    いて、好ましくは50ないし80℃、最も好ましくは65ないし80℃において
    実施されることを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1項記載の方法。
  17. 【請求項17】前記方法はまた、前記クロマトグラフィー分画後のイオン交換
    処理を含むことを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項記載の方法。
  18. 【請求項18】前記イオン交換処理は、強陽イオン交換体及び弱陰イオン交換
    体の組み合わせにより実施されることを特徴とする請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】前記方法はまた、前記クロマトグラフィー分画前又は後にメン
    ブラン濾過の段階を含むことを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項記
    載の方法。
  20. 【請求項20】前記メンブラン濾過は、限外濾過を利用することを特徴とする
    請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】前記限外濾過は、1000ないし30000ダルトン(Da)
    のカットオフサイズにより実施されることを特徴とする請求項22記載の方法。
  22. 【請求項22】前記方法はまた、前記クロマトグラフィー分画前又は後の吸着
    剤による処理を含むことを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項記載の
    方法。
  23. 【請求項23】前記得られたペクチンは、化学的に変性されていることを特徴
    とする請求項1ないし22のいずれか1項記載の方法。
  24. 【請求項24】前記ペクチンは架橋されていることを特徴とする請求項23記
    載の方法。
  25. 【請求項25】前記得られたペクチン溶液は、乾燥されることを特徴とする請
    求項1ないし24のいずれか1項記載の方法。
  26. 【請求項26】原材料として使用される前記ペクチン含有植物材料は、甜菜パ
    ルプから得られることを特徴とする請求項1ないし25のいずれか1項記載の方
    法。
  27. 【請求項27】前記原材料は、前記パルプのpHを3.5ないし4.5まで低
    下させることにより、及び前記パルプを実質的に無酸素状態に置くことにより得
    られた生物学的に保存された甜菜パルプであることを特徴とする請求項26記載
    の方法。
  28. 【請求項28】原材料として使用される前記ペクチン含有植物材料は、柑橘系
    果物又はリンゴから得られることを特徴とする請求項1ないし25のいずれか1
    項記載の方法。
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