JP2003342533A - 粘着シート - Google Patents
粘着シートInfo
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Abstract
て密着性よく容易にかつきれいに貼付し得ると共に、貼
付け後においては、目的とする粘着剤層の凹凸形状の経
時による変化を任意にコントロールできるようにしたの
で、被着体に貼付後、迅速に接着力を上げるために接着
面積を増加させたり、また被着体からアウトガスが発生
する場合でも空気溜まりによるふくれの発生がなく、粘
着シートの外観が損なわれることがない。 【解決手段】 基材シート、粘着剤層及び凹凸状剥離表
面を該粘着剤層側に有する剥離シートをこの順に有する
粘着シートであって、前記粘着剤層が、被着体への貼付
後において前記剥離シートから転写されてなる凹凸形状
の経時による変化を抑制あるいは促進しうる粘着剤から
なることを特徴とする粘着シートである。
Description
る。さらに詳しくは、本発明は、被着体に貼付する際に
空気が抜けやすく、作業性に優れると共に、貼付後にお
いては粘着剤層の表面形状の経時による変化を任意に制
御することができ、これにより粘着力が高く、空気溜ま
りの発生もなく、粘着シートの外観を損なうことのない
などの性能を任意に有することのできる、識別・装飾用
粘着シートや塗装代替用粘着シートなど、特に大型粘着
シートとしての用途に有用な粘着シートに関するもので
ある。
その表面に形成された粘着剤層と、必要に応じてその上
に設けられる剥離シートから構成されており、使用に際
しては、剥離シートが設けられている場合には、該剥離
シートを剥がし、粘着剤層を被着体に当接させて貼付す
ることが行われている。しかしながら、識別・装飾用粘
着シート、塗装代替用粘着シート、金属板などの表面保
護用粘着シートなど、面積がある程度広い粘着シートの
場合には、貼付時に粘着剤層と被着体との間に空気溜ま
りが発生しやすく、その部分がふくれとなって、粘着シ
ートの外観を損なうという問題があった。このような問
題を解決するために、これまで、粘着剤層面に空気の流
通経路を設け、粘着シートの貼付時に、空気をこの流通
経路を介して逃し、空気溜まりが発生しないようにする
ことが種々試みられている。例えば独立した多数の小凸
部を散点状に配置した粘着剤層を有する粘着加工シート
(実用新案登録公報第2503717号、同第2587
198号)、粘着面に空気の流通経路を有する易貼付性
粘着シート(特開昭63−223081号公報)、空気
流通経路を形成し得る溝形状が設けられた粘着剤層を有
する写真製版用粘着テープ(特開平6−248243号
公報)、複数の凸部と、隣接する凸部間に溝部を形成し
た粘着剤層を有する粘着シート(特開平11−2097
04号公報)などが提案されている。一方で、粘着シー
トを被着体に貼り付けた後に、被着体によってはアウト
ガスが発生することがあるが、この場合、粘着剤層と被
着体の間に空気溜まりによるふくれが発生し、著しくそ
の外観を損なうことがある。このようなアウトガスによ
るふくれ対策としては、従来、紙や特殊発泡シートなど
の連続した通気層を基材シートと粘着剤層との間に設け
ることにより、その端面からガスを抜く方法があった。
しかしながら、これらの粘着シートや粘着テープは貼付
する際、空気が抜けやすくて、被着体に容易に貼付する
ことができるものの、被着体との密着性が不充分であっ
たり、基材表面に凹凸構造や溝構造が浮き出て、貼付後
の粘着シートの外観が損なわれたり、また通気層を設け
るためのコストが高くなるなどの欠点を有し、必ずしも
充分に満足し得るものではなかった。更に、粘着剤層面
に空気の流通経路を設ける為には、一般に剥離シートの
剥離面に凹凸を形成したものを用いることが行なわれる
が、粘着剤層における所望の凹凸度を得るためには、そ
れぞれに対応した複数の凹凸形状を有する剥離シートを
用意しなければならないという煩雑さがあった。
でなされたものである。すなわち、本発明は被着体に貼
付する際に空気が抜けやすく密着性よく容易にかつきれ
いに貼付し得ると共に、貼付け後においては、目的とす
る粘着剤層の凹凸形状の経時による変化を任意にコント
ロールできるようにして、被着体に貼付後、迅速に接着
力を上げるために接着面積を増加させたり、また被着体
からアウトガスが発生する場合でも空気溜まりによるふ
くれの発生がなく、粘着シートの外観が損なわれること
がない粘着シートを提供することを目的とするものであ
る。
れた性能を有する粘着シートを開発すべく鋭意研究を重
ねた結果、凹凸状の剥離表面を有する剥離シート及び特
定の性状を有する粘着剤層を使用した粘着シートを用い
ることにより、上記本発明の目的を達成し得ることを見
出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したもの
である。すなわち、本発明は、(1)基材シート、粘着
剤層及び凹凸状剥離表面を該粘着剤層側に有する剥離シ
ートをこの順に有する粘着シートであって、前記粘着剤
層が、被着体への貼付後において前記剥離シートから転
写されてなる凹凸形状の経時による変化を抑制あるいは
促進しうる粘着剤からなることを特徴とする粘着シー
ト、(2)粘着剤層の貯蔵弾性率が3×104 Pa以下
で損失正接が0.5以上である上記(1)記載の粘着シー
ト、(3)粘着剤層の貯蔵弾性率が5×104 Pa以上
で損失正接が0.4以下である上記(1)記載の粘着シー
ト、(4)剥離シートが、貼付直後における被着体と粘
着剤層との有効接触面積率が30〜90%の範囲内の値
となるような凹凸状剥離表面を有することを特徴とする
上記(1)〜(3)のいずれかに記載の粘着シート、及
び(5)剥離シート上の凹凸状剥離表面が、複数の凹部
と、隣接する該凹部間に格子状に連続した凸部とからな
ることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記
載の粘着シート、を提供するものである。
する。本発明の粘着シートは、基材シート、粘着剤層及
び凹凸状剥離表面を該粘着剤層側に有する剥離シートを
この順に有する粘着シートであって、前記粘着剤層が、
被着体への貼付後において前記剥離シートから転写され
てなる凹凸形状の経時による変化を抑制あるいは促進し
うる粘着剤からなるものである。基材シートとしては特
に制限はなく、粘着シートの基材シートとして慣用され
ているものの中から、任意のものを適宜選択して用いる
ことができる。この基材シートとしては、例えば上質
紙、グラシン紙、コート紙などの紙類、ポリエステル樹
脂(例えばポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチ
レンナフタレート樹脂)、ポリオレフィン樹脂(例えば
ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂)、フッ素樹脂
(例えば、ポリフッ化ビニル樹脂、ポリフッ化ビニリデ
ン樹脂、エチレンテトラフルオロエチレン樹脂)、ポリ
塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアルコール
樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂などからなるプ
ラスチックシート、セルローストリアセテート、セルロ
ースジアセテート、セロハンなどのセルロース系シート
などが挙げられる。この基材シートの厚さは、使用目的
や状況に応じて適宜定めればよいが、通常10〜300
μm、好ましくは50〜150μmの範囲である。
トを用いる場合には、その上に設けられる粘着剤層との
接着性を向上させる目的で、所望により、サンドブラス
トや溶剤処理などによる凹凸化処理、あるいはコロナ放
電処理、オゾン・紫外線照射処理、火炎処理、クロム酸
処理、熱風処理などの酸化処理などを施すことができ
る。前記基材シート上の粘着剤層を形成する粘着剤とし
ては、剥離シートから転写された凹凸形状の経時による
変化を抑制あるいは促進しうる性状を有しているもので
あれば、粘着剤として慣用されるものを目的に応じいず
れも用いることができる。
を促進、すなわち大きくする方法として、貯蔵弾性率を
小さい値としかつ損失正接を大きい値にした粘着剤を用
いる方法が挙げられ、該形状変化を抑制、すなわち小さ
くする方法としては、貯蔵弾性率を大きい値としかつ損
失正接を小さい値にした粘着剤を用いる方法を挙げるこ
とができる。好ましくは、前者の場合は、(1)貯蔵弾
性率が3×104 Pa以下、好ましくは1×103 〜1
×104 Paで損失正接が0.5以上、好ましくは0.5〜
2.0であるもの、及び後者の場合は(2)貯蔵弾性率が
5×104 Pa以上、好ましくは5×104 〜1×10
5 Paで損失正接が0.4以下、好ましくは0.05〜0.4
であるものを使用することができる。
が3×104 Pa以下で損失正接が0.5以上であれば、
被着体に貼付する際に空気が抜けやすく密着性よく容易
にかつきれいに貼付し得ると共に、貼付け後において
は、短時間で接着面積が大きくなるため、粘着力が高
く、屋外で使用しても端部からの水の進入等、剥がれの
原因となることがない。一方、上記(2)の場合、すな
わち、貯蔵弾性率が5×104 Pa以上で損失正接が0.
4以下であれば、被着体に貼付する際に空気が抜けやす
く密着性よく容易にかつきれいに貼付し得ると共に、貼
付け後においては、その接触面積の変化が小さいため、
空気の抜けやすさが保たれ被着体からアウトガスが発生
する場合でも空気溜まりによるふくれの発生がなく、粘
着シートの外観が損なわれることがない。
剤としては、前記特定の物性を有するものであれば特に
制限なく使用することができ、従来粘着シートの粘着剤
層に慣用されているもの、例えばアクリル系粘着剤、ゴ
ム系粘着剤、シリコーン系粘着剤などをいずれも使用す
ることができる。これらは溶剤型及びエマルション型の
いずれも使用することができる。粘着剤の貯蔵弾性率及
び損失正接を上記範囲に調整する方法としては特に制限
はないが、粘着剤を構成するモノマー種、その配合比、
重合度等を適宜調整することにより行なうことが出来
る。例えば、アクリル系粘着剤を作製する場合は、アル
キル基の炭素数が4〜15程度のアクリル酸アルキルエ
ステルを主成分とし、これと少量の他の単量体又は官能
性単量体を共重合して得られるが、ここでアクリル酸ア
ルキルエステルの配合比を増やすと貯蔵弾性率が低くま
た損失正接を高く設定することができる。逆に、他の単
量体の配合比を増やすと貯蔵弾性率を高くまた損失正接
を低く設定することができる。アルキル基の炭素数が4
〜15程度のアクリル酸アルキルエステルとしては、ア
クリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、
アクリル酸イソオクチル、アクリル酸イソノニルなどが
挙げられ、これらは単独で用いてもよいし二種以上を組
み合わせて用いてもよい。
ル、アクリル酸エチル、スチレン、アクリロニトリル、
酢酸ビニルなどが挙げられ、これらは単独で用いてもよ
いし二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、上記
官能性単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、イ
タコン酸、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸
ヒドロキシエチル、アクリル酸プロピレングリコール、
アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸グリシ
ジルなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし
二種以上を組み合わせて用いてもよい。得られた粘着剤
の重合度は、目的とする貯蔵弾性率などを考慮して、通
常100〜1000の間に設定する。
び損失正接を調整するために、硬化剤を使用することが
でき、その場合、使用する硬化剤の種類及び添加量を調
整して行なうことができる。使用しうる硬化剤として
は、例えば、キレート系化合物、イソシアネート系化合
物、エポキシ系化合物等が挙げられ、これらは、例えば
粘着剤100重量部に対し、0.01〜10重量部配合さ
れることが好ましい。本発明の粘着シートにおける粘着
剤層の厚さは、通常15〜100μm、好ましくは、2
0〜50μmの範囲で選定される。
離表面を有する剥離シートの該凹凸状剥離表面上に粘着
剤層を積層してなるものである。凹凸状表面を有する剥
離シートは、例えば剥離シート用基材に必要に応じシリ
コーン樹脂などの剥離剤を塗布して剥離処理層を設け、
これにエンボス加工などの公知の方法により所望の凹凸
形状加工を施すことにより製造することができる。剥離
シート表面に設けられる凹凸形状としては、該剥離シー
トを剥がした粘着シートを被着体に貼付した際に空気が
抜けやすい形状であれば特に制限はないが、例えば、添
付の図1(A)及び(B)に示す剥離シート1は剥離処
理層面に複数の凹部3を設けかつ隣接する凹部間に格子
状に連続した凸部2を設けた例である。この凸部2は、
粘着シートを被着体に貼付した際に空気が抜けやすいよ
うに粘着剤層に空気流通経路を形成するように連通した
形状とすることが好ましい。ここで図1(A)は該剥離
シートの平面説明図であり、(B)は該剥離シートの断
面説明図である。
きさについては特に制限はないが、例えば、平面図とし
て見た場合の形状は矩形、円形、多角形、楕円形等ある
いはこれらに類似する形状のいずれの形状でもよい。特
に、該形状が転写された粘着剤層の被着体への有効接触
面積率(粘着剤層と被着体との接触面積/粘着シートの
面積)が貼付直後で30〜90%、好ましくは40〜7
0%となるようにその大きさ、形状を決定することが、
本発明の目的を達成するうえで好ましい。また、剥離シ
ート上の凸部2の形状としては、その垂直断面図として
見れば、台形、矩形、半円形等、これらに類似した形状
が挙げられる。その高さは特に制限はないが、粘着シー
トを被着体に貼付した際に、前記有効接触面積率を達成
して空気の抜けやすさを維持できる程度の高さであれば
よく、例えば、5〜25μm程度である。本発明におい
ては、上記凸部2の最大幅は、通常20〜150μm程
度であり、上記凹部の最大幅は、通常50〜300μm
程度である。本発明の粘着シートは、上記のような一種
の凹凸パターンを有する剥離シートで、貯蔵弾性率等の
粘着剤の物性を任意に選択することにより、目的に応じ
た所望の性能を有する粘着剤層を作製することができ
る。
層を積層することにより、その凹凸形状は粘着剤層表面
に転写され、その凹部及び凸部はそれぞれ粘着剤層上で
その形状に対応した凸部及び凹部を形成する。本発明に
用いる剥離シート用基材としては特に制限はなく、従来
剥離シートの基材として慣用されているものの中から任
意のものを選択して用いることができる。このような剥
離シート用基材としては、例えばグラシン紙、コート
紙、ラミネート紙などの紙及び各種プラスチクフィルム
などを挙げることができる。本発明の粘着シートは、凹
凸状剥離表面を有する剥離シートの該凹凸状剥離表面上
に前記特定の物性を有する粘着剤を塗布し粘着剤層を形
成し、該粘着剤層と基材シートを積層することにより製
造することができるが、また、基材シート上に前記特定
の物性を有する粘着剤層を形成した後、該粘着剤層面に
凹凸状剥離表面を有する剥離シートを積層することによ
り製造することもできる。剥離シートに形成された凹凸
形状はこれらの方法により粘着剤層に転写される。
記剥離シートを剥がした後、粘着剤層を被着体に当接
し、スキージや指などで圧をかけながら貼ることによ
り、剥離シートから転写され粘着剤層表面に形成された
凹凸部の凸部が前述の接触面積率30〜90%を保ちな
がら被着体に接着され、その際、凹部が空気流通経路と
なって、空気が抜け出し、空気溜まりによるふくれが発
生することがないので、密着性よく容易かつきれいに貼
付することができる。また、貼付後の粘着シートは、基
材シート表面に凹みなどが生じたり、溝構造が浮き出た
りして、外観が損なわれることもない。更に、貼付後、
被着体との接着面積の変化が大きい場合には、粘着力が
高く、屋外で使用しても端部からの水の進入等、剥がれ
の原因となることがない。また、被着体との接着面積の
変化が小さい場合には、凹部の空気流通経路を維持で
き、被着体からアウトガスが発生する場合でも空気溜ま
りによるふくれの発生がなく、粘着シートの外観が損な
われることがない。本発明の粘着シートを適用しうる被
着体としては特に制限はないが、貼付後にアウトガスを
発生する性質を有する材料からなる被着体の場合、被着
体への貼付後において粘着剤層の経時変化を抑制しうる
タイプのものを用いれば、アウトガスによる弊害を防止
するという本発明の目的を有効に達成することができ
る。このような被着体としては、例えば、ポリカーボネ
ート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン等の材
料からなるものが挙げられる。
に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定
されるものではない。 実施例1〜4および比較例1、2 剥離シート(リンテック株式会社製:商品名11PM♯
PR−1)を用意し、この剥離シートの剥離処理層側に
図1に示す凹凸形状、すなわち、凸部のピッチaが21
0μm、凸部の幅bが70μm、凸部の高さcが15μ
mとなるようにエンボス加工によりメッシュ状の形状転
写面を形成し、粘着剤層の凹凸の凸部の面積、すなわち
貼付直後の有効接触面積率が46%となるように形成し
た。次いで、第1表に示す貯蔵弾性率及び損失正接を有
するアクリル酸エステル系の溶剤タイプの粘着剤[第1
表に示すアクリル酸n−ブチル:アクリル酸モル比(B
A:AA比)を有する]に第1表に示す硬化剤を添加し
たものからなる厚さ30μmの粘着剤層を上記剥離シー
トの凹凸剥離処理層上に形成した。なお、貯蔵弾性率及
び損失正接は、それぞれ下記に示す方法により測定した
値である。
mの塩化ビニル基材シート(リンテック株式会社製:商
品名FP−5011)を貼合せて圧接し剥離シート付粘
着シートを得た。なお、比較例1,2では、剥離シート
に凹凸形状転写面を形成することなく、剥離処理層上に
粘着剤層を設け、上記基材シートを積層し粘着シートを
得た。得られた粘着シートについて、以下の試験を行な
った。結果を第1表に示す。 (1) 貯蔵弾性率 平滑な剥離シートの剥離層面上に30μm厚となるよう
に粘着剤層を形成し、該粘着剤層を積層し、8mmφ×
3mm厚の円柱状の試験片を作成し、以下の条件で捻じ
り剪断法により測定した。 測定装置:ダイナミックススペクトロメータRDSII
(レオメトリック社製) 周波数 :1Hz 温度 :130℃ (2) 損失正接 上記(1)と同一条件で損失弾性率及び貯蔵弾性率を測
定し、損失弾性率/貯蔵弾性率の比から求めた。
側をガラス板に貼合し、その中央部(1cm×1cm)
における粘着剤層と被着体との接触面積/全体の面積の
比より求めた。すなわち、スライドグラス等の平滑なガ
ラス板に、粘着シートを貼合した後、2kgのゴムロー
ラで1往復し圧着して測定用試料とし、24時間室温で
放置した後、粘着シートを貼合した反対面からガラスを
通して貼合部分を観察すると、粘着剤層と被着体との接
触部分と非接触部分を確認することができる。その状態
を写真にとって面積の比から求めた。 (4) 粘着力 JIS Z0237に準拠して行なった。
cm×5cmの剥離シート付粘着シートから剥離シート
を剥がした粘着シートの粘着剤層面を載せ、周辺を指で
なぞりながら圧着し、中央部に空気溜まりができるよう
に貼り付ける。スキージーで空気溜まり部分を押し出す
ようにこすり、空気抜けの状態を目視で以下のように評
価した。 ○ :空気溜まりが消失した × :空気溜まりが残った (6) 耐ふくれ性試験 5cm×5cmの粘着シートをポリカーボネート板(縦
7cm×横15cm)に貼付し、24時間後に80℃の
恒温槽にいれ、168時間後に取り出し、外観状態を確
認した。 ○ :ふくれは認められない × :ふくれが認められた
り、被着体に貼付する際に空気が抜けやすく密着性よく
容易にかつきれいに貼付し得ると共に、貼付け後におい
ては、目的とする粘着剤層の凹凸形状の経時による変化
を任意にコントロールできるようにしたので、被着体に
貼付後、迅速に接着力を上げるために接着面積を増加さ
せたり、また被着体からアウトガスが発生する場合でも
空気溜まりによるふくれの発生がなく、粘着シートの外
観が損なわれることがない粘着シートを提供することが
できる。また、本発明によれば、一種の凹凸パターンを
有する剥離シートで、貯蔵弾性率等の物性を任意に選択
する事により、目的に応じた性能を有する粘着剤層を作
製することができる。
構造の説明図(A)及びその断面構造の説明図(B)で
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 基材シート、粘着剤層及び凹凸状剥離表
面を該粘着剤層側に有する剥離シートをこの順に有する
粘着シートであって、前記粘着剤層が、被着体への貼付
後において前記剥離シートから転写されてなる凹凸形状
の経時による変化を抑制あるいは促進しうる粘着剤から
なることを特徴とする粘着シート。 - 【請求項2】 粘着剤層の貯蔵弾性率が3×104 Pa
以下で損失正接が0.5以上である請求項1記載の粘着シ
ート。 - 【請求項3】 粘着剤層の貯蔵弾性率が5×104 Pa
以上で損失正接が0.4以下である請求項1記載の粘着シ
ート。 - 【請求項4】 剥離シートが、貼付直後における被着体
と粘着剤層との有効接触面積率が30〜90%の範囲内
の値となるような凹凸状剥離表面を有することを特徴と
する請求項1〜3のいずれかに記載の粘着シート。 - 【請求項5】 剥離シート上の凹凸状剥離表面が、複数
の凹部と、隣接する該凹部間に格子状に連続した凸部と
からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
載の粘着シート。
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