JP2003328413A - 排水溝形成体 - Google Patents

排水溝形成体

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JP2003328413A
JP2003328413A JP2002141293A JP2002141293A JP2003328413A JP 2003328413 A JP2003328413 A JP 2003328413A JP 2002141293 A JP2002141293 A JP 2002141293A JP 2002141293 A JP2002141293 A JP 2002141293A JP 2003328413 A JP2003328413 A JP 2003328413A
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groove
drainage
opening
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receivers
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JP2002141293A
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English (en)
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Jun Urasaki
順 浦崎
Kazunori Okubo
一徳 大久保
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Nihon Pit Co Ltd
Original Assignee
Nihon Pit Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 U字状溝本体と,その溝本体の開口部を開閉
可能な蓋板とを備えた排水溝形成体において,蓋板の安
定支持を図りつつ溝本体内側面よりL字状蓋受け用段部
を省略可能として異物の引っ掛かりを無くし,しかも溝
本体の開口幅の制約を少なくし,更に蓋受け用の梁を排
水溝施工時の幅決め材に兼用可能とする。 【解決手段】 溝本体Mの相対向する左,右内側面の一
方には,溝長手方向に互いに間隔を存して且つ同一レベ
ルで並ぶ複数の第1梁受け具S1が床面fより低い位置
に設けられると共に,その左,右内側面の他方には,該
複数の第1梁受け具S1とそれぞれ対応する位置に複数
の第2梁受け具S2がそれぞれ設けられ,第1,第2梁
受け具S1,S2は,溝本体Mを横切り且つ蓋板Tを上
面に載置可能な梁Bの両端をそれぞれ着脱可能に支持し
得るように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,床面に開口するよ
う床に埋設されて排水溝を形成する横断面U字状の溝本
体と,その溝本体の開口部を開閉可能な蓋板とを備え,
該溝本体の底部に溝長手方向に沿って排水が流れるよう
にした排水溝形成体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,上記排水溝形成体としては,例え
ば,図6(a)に例示したように略U字状の溝本体M′
の開口部の左,右内側面に横断面L字状の蓋受け段部L
をそれぞれ形成し,この段部L上に蓋板Tを載置させる
ようにしたものが知られており,また図6(b)に例示
したように溝本体M″を,円筒状の本体部と,その本体
部の上端に一体に立設され該本体部内と直接連通した幅
狭の水導入部Wとより構成すると共に,その幅狭の水導
入部Wの上端を床面に常時開口させるようにして蓋板を
省略し,その水導入部Wの開口から溝本体M″内に床面
上の排水を導入するようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが図6(a)の
ものでは,床面を伝って溝本体M′内に流れ込もうとす
る排水中に混じる食品屑や残菜等の異物が,横断面L字
状の蓋受け段部Lに引っ掛かり易くなっており,その異
物引っ掛かりに起因して溝本体M′の開口部が不衛生と
なったり,排水効率が低下する等の問題があった。
【0004】一方,図6(b)のものでは,蓋受け段部
が無いため,異物の引っ掛かりが少なく,上記問題を生
じないが,その反面,蓋を持たず床面に常時開口してい
る水導入部Wの幅に制約があり,即ち厨房や食品工場等
で使用されるワゴンの車輪幅や歩行者の安全(躓き防
止)を考慮すれば20mm程度以下に制限せざるを得な
いため,専用ブラシを使用しても掃除がしにくく,また
掃除状況の目視による確認作業が行ない辛い問題があ
り,更に排水溝施工時におけるコンクリート側圧によ
り,水導入部Wが押されて,その開口部が狭まり,専用
ブラシが入りにくくなる等の問題もある。
【0005】本発明は,上記に鑑み提案されたもので,
従来構造の問題を簡単な構成で一挙に解決できる排水溝
形成体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に,請求項1の発明は,床面に開口するよう床に埋設さ
れて排水溝を形成する横断面U字状の溝本体と,その溝
本体の開口部を開閉可能な蓋板とを備え,該溝本体の底
部に溝長手方向に沿って排水が流れるようにした排水溝
形成体において,溝本体の相対向する左,右内側面の一
方には,溝長手方向に互いに間隔を存して且つ同一レベ
ルで並ぶ複数の第1梁受け具が床面より低い位置に設け
られると共に,その左,右内側面の他方には,該複数の
第1梁受け具とそれぞれ対応する位置に複数の第2梁受
け具がそれぞれ設けられ,対をなす第1,第2梁受け具
は,溝本体を横切り且つ蓋板を上面に載置可能な梁の両
端をそれぞれ着脱可能に支持し得るように構成されるこ
とを特徴とする。
【0007】この請求項1の特徴によれば,溝本体の
左,右内側面に溝長手方向に間隔をおいて夫々設けた第
1及び第2梁受け具間に両持ち支持されて溝本体を横切
る梁の上に蓋板が載置,支持されるので,蓋板の安定支
持を図りつつ,溝本体の開口部内側面より横断面L字状
の蓋受け用段部を省略できるようになり,この段部の省
略により,床面を伝って溝本体内に流れ込もうとする排
水中に混じる食品屑や残菜等の異物が溝本体の開口部内
側面に引っ掛かりにくくなり,従って,その異物引掛か
りに因り溝本体の開口部が不衛生となったり排水効率が
低下したりする等の問題を回避できる。また溝本体の開
放上面はこれを通常は蓋板で覆っておき,掃除等の場合
だけ蓋板を取外せばよいから,歩行者等の安全に配慮し
て該溝本体の開口幅を特別狭くする必要はなくなり,そ
の開口幅設定の自由度が高くなるので,開口幅を広く設
定することで掃除もし易くなり,また掃除状況の目視に
よる確認作業も容易となる。更に上記梁は,蓋受けにな
るばかりか,排水溝施工時には溝本体開口部の幅決め材
(支保工)にもなってコンクリート側圧に強固に対抗可
能である。
【0008】また請求項2の発明は,請求項1の上記特
徴に加えて,前記梁は,両端が溝本体の左,右内側面に
それぞれ衝合し得る長さに形成されたことを特徴とし,
この特徴によれば,上記のように梁が幅決め材(支保
工)として使用される場合に,大きなコンクリート側圧
を受けても溝本体の開口幅を常に梁長さに対応した一定
幅に設定可能である。
【0009】また請求項3の発明は,請求項1の上記特
徴に加えて,前記対をなす第1,第2梁受け具は,排水
溝の内方側に張出すように溝本体の左,右内側面にそれ
ぞれ固着され,その各梁受け具とこれに対応する梁の端
部との間は,その相互間の溝長手方向相対移動を規制し
得るように且つ該梁の端部が対応する梁受け具に対しそ
の上方より抜差し得るように係合可能であることを特徴
とし,この特徴によれば,梁の梁受け具に対する脱着作
業を溝本体の上側より簡単且つ的確に行なうことができ
る。
【0010】また請求項4の発明は,請求項1の上記特
徴に加えて,前記対をなす第1,第2梁受け具は,蓋板
の下面を直接載置し得るように構成されることを特徴と
し,この特徴によれば,梁を介さずに蓋板を梁受け具に
より直接支持させることが可能となり,この場合は,蓋
板の支持構造が一層簡素化される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0012】添付図面において,図1〜図4は,本発明
の第1実施例を示すものであって,図1は全体斜視図,
図2は図1の2−2線断面図,図3は,第1実施例にお
ける梁と梁受け具との関係を示す部分斜視図とそのA矢
視図,図4は蓋板のバリエーションを示す単体斜視図で
ある。また,図5の(a),(b),(c)はそれぞれ
第2,第3,第4実施例における梁と梁受け具との関係
を示す図3対応図である。
【0013】先ず,第1実施例を示す図1〜図3におい
て,床スラブ等の床ベースSB上にモルタルコンクリー
トCを打設されて形成される床Fには,本発明の排水溝
形成体Aが埋設されており,この排水溝形成体Aによ
り,床面fを伝って流れる排水を内部に導入させて外部
に排出するための排水溝Gが形成される。
【0014】その排水溝形成体Aは,横断面円弧状の底
板1とその底板1の左,右両側よりそれぞれ一体に起立
した左,右側板2,3とを有して床Fに埋設される横断
面U字状の溝本体Mと,その溝本体Mの,床面fに開口
する開放上面Oを開閉可能な蓋板Tとを備えており,溝
本体M及び蓋板Tは,図示例では共に金属製とされる。
前記溝本体Mの底部,即ち底板1には溝Gの長手方向一
方側から他方側に下り勾配が付されており,該溝Gの長
手方向一方側から他方側に排水が流れるようになってい
る。
【0015】溝本体Mの開口部上端,即ち左,右側板
2,3の上端には,外向きのL字状フランジ2a,3a
が一体に連設され,該フランジ2a,3aの上面は床面
fと面一とされる。
【0016】また溝本体Mの左,右外側面,即ち左,右
側板2,3の外面には,その長手方向に間隔をおいて各
々複数の取付枠2b,3bが互いに間隔をおいて固定さ
れる。そして,溝本体Mは,床ベースSB上にコンクリ
ートCが打設される前の状態において,前記取付枠2
b,3bに高さ調節可能に連結され且つ床ベースSB上
に立設される左右各複数対の支持脚4により,床ベース
SB上に任意高さに支持される。
【0017】溝本体Mの左内側面(即ち左側板2の上部
内側面)には,床面f即ち該左側板2の上端面より一定
レベル下がった位置に複数の金属製第1梁受け具S1が
溝長手方向に等間隔をおいて装着されている。そして,
その複数の第1梁受け具S1にそれぞれ対応して溝本体
Mの右内側面(即ち右側板3の上部内側面)には複数の
金属製第2梁受け具S2がそれぞれ装着される。対をな
す第1,第2梁受け具S1,S2は,溝本体Mを横切り
且つ蓋板Tを上面に載置可能な金属製の梁Bの両端をそ
れぞれ着脱可能に支持し得るように構成される。
【0018】前記梁Bは,溝本体Mの左,右内側面(即
ち左,右側板2,3の相対向する上部内側面)に両端が
それぞれ衝合し得る長さに形成されており,この梁Bが
後述するように幅決め材(支保工)として使用される場
合に,大きなコンクリート側圧を受けても溝本体Mの開
口幅を常に梁長さに対応した一定幅に設定できるように
なっている。
【0019】また対をなす第1,第2梁受け具S1,S
2は,排水溝Gの内方側に張出すように左,右側板2,
3の相対向する内側面にそれぞれ固着され,その各梁受
け具S1,S2とこれに対応する梁Bの両端部との各間
は,その相互間の,溝長手方向及び梁長手方向の各相対
移動を規制し得るように且つ該梁Bの端部が対応する梁
受け具S1,S2に対しその上方より抜差し得るように
嵌合可能である。
【0020】この実施例では,各梁受け具S1,S2
は,同一構造とされて溝中心線に対して対称的に配置さ
れる。即ち,その各梁受け具S1,S2は,平断面が溝
幅方向に扁平なコ字状に形成されるものであって,溝長
手方向に沿って比較的長く延びる中間壁5mと,その中
間壁5mの両端より溝外側に延びて端部が各々左,右側
板2,3の内側面に溶接等で固着される一対の側壁5
s,5sとより構成されている。そして各梁受け具S
1,S2と対応する側板2,3とにより,上下に開口し
た係合雌部6が形成される。
【0021】また各梁Bは,溝を横切る方向に直線状に
延びる上下に扁平な帯板材よりなる梁本体Bmと,その
梁本体Bmの両端に一体に連設されて下向きに延びる係
合雄部Baとより構成される。この係合雄部Baは,前
記係合雌部6に上方より抜差し可能に係合され,またそ
の係合雄部6の外側面が対応する側板2,3の内側面に
衝合可能である。またその各梁受け具S1,S2の上面
は水平であり,しかも左,右側板2,3の各内側面より
溝中心側に張り出しているので,蓋板Tの下面を直接載
置可能である。
【0022】次に前記実施例の作用を説明する。排水溝
付きの床Fを施工するに当たっては,先ず,コンクリー
トCが打設される前の床ベースSB上に溝本体Mを支持
脚4を介して所定レベルに支持し,その際のレベル設定
は,溝本体Mの上端が床面fの設定高さと一致するよう
になされる。次いでその溝本体の左,右側板2,3の内
側面にそれぞれ突設される第1,第2梁受け具S1,S
2の係合雌部6,6に,図1に示すように梁Bの両端部
Ba,Baをそれぞれ上方より嵌合,支持させる。しか
る後,床ベースSB上にコンクリートCを打設して床F
を施工し,これと同時に溝本体Mが該床Fに一体的に埋
設され,その溝本体Mの開放上面Oが床面fに開口す
る。このコンクリート打設に当り,各梁Bは,溝本体M
の開口部の幅決め材(支保工)となってコンクリート側
圧に強固に対抗可能であり,従って溝本体Mの開口幅は
常に一定に設定される。
【0023】このようにして床Fに溝本体Mの断面形状
に対応したU字状の排水溝Gが形成され,その開口部を
覆う蓋板Tが,各梁Bの上面に載置,支持される。この
場合,蓋板Tは,床面fと略面一となって,床面fの一
部を構成するので,歩行者が躓いたりワゴンの車輪が引
っ掛かる心配はない。
【0024】而して床F床面fを伝って流れる排水は,
蓋板Tと溝本体Mの開口部内側面との隙間や,蓋板T自
体の貫通孔(図示せず)を通して排水溝G内にスムーズ
に流下し,その底部に達した排水溝Gの低位側を流れて
外部に排出される。
【0025】かくして,溝本体Mの左,右内側面に溝長
手方向に間隔をおいて夫々装着した第1及び第2梁受け
具S1,S2間に両持ち支持されて溝本体Mを横切る梁
Bの上に蓋板Tが載置,支持されるから,蓋板Tの安定
支持を図りつつ,溝本体Mの開口部内側面より横断面L
字状の蓋受け用段部を省略できるようになる。この段部
の省略により,床面fから溝本体M内に流れ込もうとす
る排水中に混じる食品屑や残菜等の異物が溝本体Mの開
口部内側面に引っ掛かりにくくなり,従って,その異物
引掛かりに因り溝本体Mの開口部が不衛生となったり排
水効率が低下したりする等の従来の問題を回避できる。
【0026】また溝本体Mの開放上面Oはこれを通常は
蓋板Tで覆っておき,掃除等の場合だけ蓋板Tを取外せ
ばよいから,歩行者等の安全に配慮して該溝本体Mの開
口幅を特別狭くする必要もなくなり,その開口幅設定の
自由度が高くなるので,開口幅を広く設定可能となる。
これにより,溝内の掃除もし易くなり,また掃除状況の
目視による確認作業も容易となる。
【0027】また各梁受け具S1,S2とこれに対応す
る梁Bの端部Baとの間は,その相互間の溝長手方向相
対移動を規制し得るように且つ該梁Bの端部Baが対応
する梁受け具S1,S2(図示例では係合雌部6)に対
しその上方より抜差し得るように嵌合可能であるため,
各梁Bの梁受け具S1,S2に対する脱着作業を溝本体
Mの上側より頗る簡単且つ的確に行なうことができる。
【0028】また上記梁受け具S1,S2は,必要に応
じて,梁Bを介さずに蓋板Tを直接に載置,支持させる
ことも可能であり,この場合は,蓋板Tの支持構造が一
層簡素化される。
【0029】また図4には,蓋板Tのバリエーションが
示される。本発明の蓋板Tは,基本的には溝Gの開口部
を覆って床面fの一部を果たすべく梁受け具S1,S2
及び梁Bを介して支持可能な形状,構造であればよく,
例えば,図4の(a)に示すように孔無しの平板であっ
てもよく,また(b)のように多数の孔を有するパンチ
ングパネルであってもよく,また(c)に示すような建
枠と横枠を格子状に枠組みした所謂グレーチングであっ
てもよく,また(d)に示すようなスリット状の縦穴を
有するパネルであってもよい。尚,各梁受け具S1,S
2の左,右側板2,3への取付高さは,蓋板Tの厚みに
応じて適宜設定される。
【0030】また図5の(a)には,本発明の第2実施
例が示される。この実施例では,左,右側板2,3の内
側面に対をなす係合ブロック7,7が一体的に並設され
ており,その両係合ブロック7,7間のスリット状の隙
間が係合雌部6′を構成する。また梁Bは,帯板状の梁
本体Bmの下面中央に梁長手方向に沿って延びる係合片
Ba′が一体に垂設されていて,横断面T字状に形成さ
れており,その係合片Ba′が係合雄部を構成し,前記
係合雌部6′に上方より抜差可能に係合する。而して本
実施例でも,前実施例と同様の作用効果が達成される。
【0031】また図5の(b)には,本発明の第3実施
例が示される。この実施例では,この実施例では,第2
実施例と同様に,左,右側板2,3の内側面に対をなす
係合ブロック7,7が一体的に並設されており,その両
係合ブロック7,7間のスリット状の隙間が係合雌部
6′を構成する。また梁Bは,帯板状の梁本体Bmの下
面一側縁に梁長手方向に沿って延びる係合片Ba′が一
体に垂設されていて,横断面逆L字状に形成されてお
り,その係合片Ba′が係合雄部を構成し,前記係合雌
部6′に上方より抜差可能に係合する。而して本実施例
でも,前実施例と同様の作用効果が達成される。
【0032】また図5の(c)には,本発明の第4実施
例が示される。先の第1〜第3実施例では,左,右側板
2,3の内側面側に係合雌部6,6′を,また梁Bの端
部側に係合雄部Ba,Ba′をそれぞれ設けたものを示
したが,本第4実施例では,係合雌部及び雄部を,上記
と逆の配置とするものである。
【0033】即ち,左,右側板2,3の内側面には,係
合雄部としての単一の係合ブロック7′が一体的に設け
られる。また梁Bは,帯板状の梁本体Bmの下面両側縁
に梁長手方向に沿って延びる係合片Ba′,Ba′が一
体に垂設されていて,横断面コ字状に形成されており,
その両係合片Ba′,Ba′と帯板状の梁本体Bmとで
形成される下面開放の凹溝部により係合雌部6″が構成
される。而して本実施例でも,前実施例と同様の作用効
果が達成される。
【0034】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明は前記実施例に限定されるものでなく,種々の小設計
変更を行うことが可能である。
【0035】例えば,前記実施例では,溝本体Mとは別
々に形成された各梁受け具S1,S2を後付けで溝本体
Mに固着したものを示したが,本発明では,各梁受け具
S1,S2を溝本体Mに一体成形してもよい。
【0036】また前記実施例では,蓋板T,溝本体M及
び各梁受け具S1,S2をそれぞれ金属製としたが,本
発明では,蓋板T,溝本体M及び梁受け具S1,S2の
少なくとも一つを金属以外の,合成樹脂その他の材料で
形成してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば,溝本体の
左右一方の内側面とこれに対向する左右他方の内側面と
に溝長手方向に間隔をおいて各々設けた第1及び第2梁
受け具間に,溝本体を横切る梁の両端をそれぞれ支持
し,それらの梁の上に蓋板を載置,支持させるようにし
たので,溝本体開口部の左,右内側面には横断面L字状
の蓋受け用段部を形成する必要が無くなり,従って,床
面を伝って溝本体内に流れ込もうとする排水中に混じる
食品屑や残菜等の異物が溝本体の開口部内側面に引っ掛
かりにくくなるから,その異物引掛かりに因り溝本体の
開口部が不衛生となったり排水効率が低下したりする等
の問題が回避できる。また溝本体の開放上面は,これを
通常は蓋板で覆っておき,掃除等の場合だけ蓋板を随時
取外せばよいから,歩行者等の安全に配慮して溝本体の
開口幅を特別狭く設定する必要はなくなり,その開口幅
設定の自由度が高くなるので,開口幅を広く設定するこ
とで掃除もし易くなり,また掃除状況の目視による確認
作業も容易となる。更に上記梁は,蓋受けになるばかり
か,排水溝施工時における幅決め材(支保工)にも兼用
可能となり,従って,専用の幅決め材(支保工)を用意
しなくても,コンクリート側圧に強固に対抗可能であ
る。
【0038】また特に請求項2の発明によれば,上記梁
は,両端が溝本体の左,右内側面にそれぞれ衝合し得る
長さに形成されるので,その梁が幅決め材(支保工)と
して使用される場合に,常に溝本体の開口幅を梁長さに
対応した一定幅に設定可能である。
【0039】また特に請求項3の発明によれば,対をな
す第1,第2梁受け具は,排水溝の内方側に張出すよう
に溝本体の左,右内側面にそれぞれ固着され,その各梁
受け具とこれに対応する梁の端部との間は,その相互間
の溝長手方向相対移動を規制し得るように且つ該梁の端
部が対応する梁受け具に対しその上方より抜差し得るよ
うに係合可能であるので,梁の梁受け具に対する脱着作
業を溝本体の上側より簡単且つ的確に行なうことがで
き,その作業性が良好である。
【0040】また特に請求項4の発明によれば,対をな
す第1,第2梁受け具は,蓋板の下面を直接載置し得る
ように構成されるので,梁を介さずに蓋板を梁受け具に
より直接支持させることが可能となり,この場合は,蓋
板の支持構造が一層簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体斜視図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】第1実施例における梁と梁受け具との関係を示
す部分斜視図とそのX−X線断面図
【図4】蓋板のバリエーションを示す単体斜視図
【図5】(a),(b),(c)は第2,第3,第4実
施例における梁と梁受け具との関係を示す図3対応図
【図6】従来例を示す図2対応図
【符号の説明】
1・・・底板 2・・・左側板 3・・・右側板 A・・・溝形成体 B・・・梁 F・・・床 f・・・床面 G・・・排水溝 M・・・溝本体 S1・・第1梁受け具 S2・・第2梁受け具 T・・・蓋板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D061 AA05 DA05 DE04 DE13 2D063 CA02 CA11 CB02 CB07 CB12 CB23 CB26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面(f)に開口するよう床(F)に埋
    設されて排水溝(G)を形成する横断面U字状の溝本体
    (M)と,その溝本体(M)の開口部を開閉可能な蓋板
    (T)とを備え,該溝本体(M)の底部に溝長手方向に
    沿って排水が流れるようにした排水溝形成体において,
    溝本体(M)の相対向する左,右内側面の一方には,溝
    長手方向に互いに間隔を存して且つ同一レベルで並ぶ複
    数の第1梁受け具(S1)が床面(f)より低い位置に
    設けられると共に,その左,右内側面の他方には,該複
    数の第1梁受け具(S1)とそれぞれ対応する位置に複
    数の第2梁受け具(S2)がそれぞれ設けられ,対をな
    す第1,第2梁受け具(S1,S2)は,溝本体(M)
    を横切り且つ蓋板(T)を上面に載置可能な梁(B)の
    両端をそれぞれ着脱可能に支持し得るように構成される
    ことを特徴とする,排水溝形成体。
  2. 【請求項2】 前記梁(B)は,両端が溝本体(M)の
    左,右内側面にそれぞれ衝合し得る長さに形成されたこ
    とを特徴とする,請求項1に記載の排水溝形成体。
  3. 【請求項3】 前記対をなす第1,第2梁受け具(S
    1,S1)は,排水溝(G)の内方側に張出すように溝
    本体(M)の左,右内側面にそれぞれ固着され,その各
    梁受け具(S1,S2)とこれに対応する梁(B)の端
    部との間は,その相互間の溝長手方向相対移動を規制し
    得るように且つ該梁(B)の端部が対応する梁受け具
    (S1,S2)に対しその上方より抜差し得るように係
    合可能であることを特徴とする,請求項1に記載の排水
    溝形成体。
  4. 【請求項4】 前記対をなす第1,第2梁受け具(S
    1,S2)は,蓋板(T)の下面を直接載置し得るよう
    に構成されることを特徴とする,請求項1に記載の排水
    溝形成体。
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