JP7122599B2 - 床パン - Google Patents

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Description

本発明は、床パンに関し、更に詳しくは、ユニットルームに用いられる床パンに関する。
従来、浴室設備等の複数のユニットが隣接して配置され、隣接するユニット間に、利用者往来用の連通口が設けられるユニットシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。各ユニットは、床パンと、床パンの周囲に起立するように設けられる壁パネルと、壁パネル上に載置される天井パネルと、を備える。隣接するユニットの互いに対向する壁パネルにそれぞれ開口部が形成され、開口部間に枠体が掛け渡されて、連通口が形成される。
枠体のうちの下枠部は、隣接する独立した床パン同士を連結し、枠体のうちの縦枠部は、隣接する独立した壁パネル同士を連結している。
このようなユニットシステムは、独立したユニット同士を連結することで、複数のユニットが利用可能となり、全体で広く利用することができる。
特開2014-80759号公報
しかしながら、上述した従来例におけるユニットシステムは、ユニット同士を連結する必要があり、単独のユニット及び床パンとして広くしにくいものであった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、単独の床パンとして広くしやすい床パンを提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示に係る一形態の床パンは、互いに隣接して配置される第1床パン分割体及び第2床パン分割体を備える。前記第1床パン分割体は、端縁部のうち前記第2床パン分割体に隣接する第1隣接部に、第1連結部を有する。前記第2床パン分割体は、端縁部のうち前記第1床パン分割体に隣接する第2隣接部に、第2連結部を有する。前記第1連結部と前記第2連結部とが連結部材により連結されている。
本開示に係る一形態の床パンにあっては、第1床パン分割体と第2床パン分割体とが組み合わされて単独の床パンが構成されるため、単独の床パンとして広くしやすい。
図1は、一実施形態に係る床パンの要部断面図である。 図2Aは、同上の床パンを構成する第1床パン分割体の平面図である。図2Bは、図2AのA-A線断面図である。 図3Aは、図2AのB-B線断面図である。図3Bは、図2AのC-C線断面図である。 図4Aは、同上の床パンを構成する第2床パン分割体の平面図である。図4Bは、図4AのE-E線断面図である。図4Cは、図4AのF-F線断面図である。 図5は、図2AのD-D線断面図である。 図6は、同上の床パンの施工手順を説明する、第1床パン分割体及び第2床パン分割体の切断した状態の要部斜視図である。 図7は、同上の床パンの施工手順を説明する、第1床パン分割体及び第2床パン分割体の切断した状態の要部斜視図である。 図8は、同上の床パンの施工手順を説明する、第1床パン分割体及び第2床パン分割体の切断した状態の要部斜視図である。 図9は、同上の床パンの施工手順を説明する、第1床パン分割体及び第2床パン分割体の切断した状態の要部斜視図である。 図10は、浴槽を設置した同上の床パンの第1バリエーションの概略平面図である。 図11は、同上の床パンの第2バリエーションの概略平面図である。 図12は、同上の床パンの第3バリエーションの概略平面図である。 図13は、同上の床パンの第4バリエーションの概略平面図である。
本開示は、床パンに関し、更に詳しくは、第1床パン分割体及び第2床パン分割体が組み合わされて構成される床パンに関する。
以下、本開示に係る床パンの一実施形態について、図1~図9に基いて説明する。
床パンは、ユニットルームを構成する。ユニットルームは、床パン、壁パネル及び天井パネルを備える。
床パン1は、図1に示すように、互いに隣接して配置される第1床パン分割体2及び第2床パン分割体3を備える。
第1床パン分割体2は、図2Aに示すように、平面視矩形状をしたものである。第1床パン分割体2は、図2A,図2B,図3A及び図3Bに示すように、第1床パン分割体本体20と、第1床パン分割体本体20を支持する第1フレーム部21と、を有する。第1床パン分割体本体20は、平面視矩形状をしたもので、第1床パン分割体2の平面視形状を決める。第1床パン分割体本体20は、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)により形成される。
第1床パン分割体本体20には、図2A,図3A及び図3Bに示すように、浴槽設置部22が形成される。浴槽設置部22は、第1床パン分割体本体20の一部である、平面視矩形状をした領域である。浴槽設置部22の周縁部に堰部221が形成されており、堰部221に囲まれた部分が浴槽設置部22となる。
第1床パン分割体本体20の浴槽設置部22及び堰部221以外の部分が、洗い場部23となる。浴槽設置部22の上面は、洗い場部23の上面よりも低い位置にある。
また、浴槽設置部22には、図2Aに示すように、上下に貫通する排水口222が形成されている。また、洗い場部23には、上下に貫通する排水口231が形成されている。
第1フレーム部21は、図1及び図2Aに示すように、短フレーム211と、長フレーム212と、を有する。短フレーム211は、中空の鋼材により構成される。短フレーム211は、第1床パン分割体本体20の短手方向に沿って第1床パン分割体本体20の下面にビス等により固定される。なお、短フレーム211の第1床パン分割体本体20への固定は、ビス等による固定に限定されない。
長フレーム212は、中空の鋼材により構成される。長フレーム212は、第1床パン分割体本体20の長手方向に沿って短フレーム211の下面にビス等により固定される。なお、長フレーム212の短フレーム211への固定は、ビス等による固定に限定されない。
また、第1フレーム部21は、図2Bに示すように、床面に載置される脚部213を有する。脚部213は、いわゆるアジャスタボルトにより構成される。短フレーム211及び長フレーム212は、脚部213を介して床面に載置され、床面の上方に位置する。
第1床パン分割体2は、図2Aに示す平面視における端縁部24のうち第2床パン分割体3に隣接する第1隣接部241に、図1に示す第1連結部25を有する。本実施形態では、第1連結部25は、長フレーム212に固定されるブラケット251と、ブラケット251を長フレーム212に固定する締結部材252と、により構成される。第1連結部25は、第1隣接部241の全長にわたって設けられる。
第1床パン分割体2は、第1隣接部241の近傍部分が、平面視において第2床パン分割体3に重なる第1重なり部26となる。
また、第1床パン分割体2は、第1隣接部241に、下方に向けて突出する突出部27を有する。突出部27が、第2床パン分割体3と突き合わされる第1突き合わせ部となる。
第2床パン分割体3は、図4Aに示すように、平面視矩形状をしたものである。第2床パン分割体3は、図4A,図4B及び図4Cに示すように、第2床パン分割体本体30と、第2床パン分割体本体30を支持する第2フレーム部31と、を有する。第2床パン分割体本体30は、平面視矩形状をしたもので、第2床パン分割体3の平面視形状を決める。第2床パン分割体本体30の長手方向の長さは、第1床パン分割体本体20の長手方向の長さ(第1隣接部241の長さ)と同じである。第2床パン分割体本体30の短手方向の長さは、第1床パン分割体本体20の短手方向の長さよりも若干長い。第2床パン分割体本体30も、第1床パン分割体本体20と同様に繊維強化プラスチックにより形成される。
第2床パン分割体本体30には、浴槽設置部は形成されず、上面のほぼ全体が洗い場部300となる。
第2フレーム部31は、図1及び図4Aに示すように、短フレーム311と、長フレーム312と、を有する。短フレーム311は、第2床パン分割体本体30の短手方向に沿って第2床パン分割体本体30の下面に固定される。長フレーム312は、第2床パン分割体本体30の長手方向に沿って短フレーム311の下面に固定される。なお、短フレーム311及び長フレーム312は、第1床パン分割体本体20の短フレーム211及び長フレーム212と同様の部材からなる。短フレーム311及び長フレーム312の第2床パン分割体本体30への固定も、短フレーム211及び長フレーム212の場合と同様に行われる。また、第2フレーム部31は、図4Bに示すように、第1床パン分割体本体20の脚部213と同様の脚部313を有する。
第2床パン分割体3は、図4Aに示す平面視における端縁部32のうち第1床パン分割体2に隣接する第2隣接部321に、図1に示す第2連結部33を有する。本実施形態では、第2連結部33は、長フレーム312に固定されるブラケット331と、ブラケット331を長フレーム212に固定する締結部材332と、により構成される。ブラケット331は、小ブラケット333,334,335が連結されて構成される。第2連結部33は、第2隣接部321の全長にわたって設けられる。
第2床パン分割体3は、第2隣接部321において、第2床パン分割体本体30の上面を構成する部分より下方に向けて突出する下がり部34を有する。下がり部34が、第1床パン分割体2と突き合わされる第2突き合わせ部となる。
第2床パン分割体3は、下がり部34の下端から第1床パン分割体本体20側に向けて突出し、平面視において第1重なり部26に重なる第2重なり部35を有する。本実施形態では、第1重なり部26は、第2重なり部35の上側に位置している。第2重なり部35は、第1床パン分割体本体20側の端部に起立片351を有する。第2重なり部35の上面には、水密部材5が設けられる。水密部材5は、本実施形態ではパッキンにより構成される。第1重なり部26と第2重なり部35との間に水密部材5が介在することにより、第1隣接部241及び第2隣接部321における水密性が確保しやすくなる。
第1床パン分割体2と第2床パン分割体3とは、連結部材4により連結される。具体的には、第1連結部25と第2連結部33とが、連結部材4により連結される。
連結部材4は、頭付きのボルト41及びナット42からなる締結部材により構成される。連結部材4は、ブラケット251とブラケット331とをボルト41とナット42とで締結することにより、第1連結部25と第2連結部33、ひいては第1床パン分割体2と第2床パン分割体3とを連結する。
第1床パン分割体2は、図2Aに示す平面視における端縁部24のうち第1隣接部241以外の部分242に、壁パネルを支持する壁パネル支持部6を有する。図5に示すように、端縁部24のうち第1隣接部241以外の部分242において、洗い場部23の上面から上方に向けて内縦片61が突出し、内縦片61の上端部から外方に向けて横片62が突出し、横片62の外端部から上方に向けて外縦片63が突出している。横片62に壁パネルが載置される。
第2床パン分割体3も同様に、図4Aに示す平面視における端縁部32のうち第2隣接部321以外の部分322に、壁パネル支持部6を有する。
第1床パン分割体2は、図2Aに示す平面視における端縁部24のうち第1隣接部241以外の部分242に、ドアが載置されるドア載置部7を有する。図5に示すように、端縁部24のうち第1隣接部241以外の部分242において、洗い場部23の上面から下方に向けて下がり片71が突出し、下がり片71の下端部から外方に向けて受け片72が突出しており、受け片72にドア枠を介してドアが載置される。
次に、第1床パン分割体2と第2床パン分割体3とを連結して、床パン1を構成する手順について説明する。
図6に示すように、床面の床パンが設置される領域のうち、第2床パン分割体3が位置する領域に、第2床パン分割体3が載置される。
次に、第2床パン分割体3の第2重なり部35の上方に第1重なり部26が位置するように、第1床パン分割体2が床面の上方に配置される。
次に、第1床パン分割体2が下方に下げられて、床面の第1床パン分割体2が位置する領域に、第1床パン分割体2が載置される。
次に、図7に示すように、第1床パン分割体2の第1隣接部241と第2床パン分割体3の第2隣接部321との間に、目地材8が挿入される。目地材8は、図1に示すように、第1床パン分割体2の上面と第2床パン分割体3の上面との間の間隙を埋める部材である。
次に、図8に示すように、第1連結部25に形成されたボルト挿通孔と、第2連結部33に形成されたボルト挿通孔とにボルト41を挿通させ、ボルト41をナット42に螺じ込ませて締結し、連結部材4による連結が完了する。
また、本実施形態では、図9に示すように、ドア載置部7が、第1床パン分割体2に形成される第1部分7Aと、第2床パン分割体3に形成される第2部分7Bとに分断されている。第1部分7Aは、図2Aに示すように、第1床パン分割体2の端縁部24のうち第1隣接部241に隣接する部分に位置する。第2部分7Bは、図4Aに示すように、第2床パン分割体3の端縁部32のうち第2隣接部321に隣接する部分に位置する。
第1部分7Aと第2部分7Bは、図9に示すように、第1床パン分割体2と第2床パン分割体3とが連結された状態で、一直線状に連続し、ドア載置部7を構成する。ドア載置部7の部分においても、図1に示すのと同様に、第1床パン分割体2が第1重なり部26を有し、第2床パン分割体3が第2重なり部35を有し、第1重なり部26と第2重なり部35とが重なっている。このようにすることで、第1床パン分割体2と第2床パン分割体3の境界を跨いでドア載置部7を設けることが可能となる。
ドア載置部7の下側には、図5に示すように、排水管91が配置される。また、ドア載置部7の一部には、トラップ部93が設けられる。トラップ部93と排水管91との間には導水管92が接続される。図9に示すように、一直線状となったドア載置部7に、ドア枠の下部を構成するレール部材94が載置される。レール部材94には、トラップ部93に対応する位置に切欠941が形成されており、トラップ部93への集水がレール部材94により妨げられない。
上述した手順により、図10に示すように、第1床パン分割体2と第2床パン分割体3とが組み合わされて単独の床パン1が構成される。図10中の符号95は、床パン1の浴槽設置部22に設置された浴槽を示す。これにより、複数のユニットルームを連結しなくても、単独のユニット及び床パン1として広くしやすくなる。すなわち、従来例のようなユニットシステムにおいて、床パンを広くしようとすると、大きな金型で大きな床パンを形成する必要があり、床パンの形成及び設置作業に手間のかかるものであった。これに対して、本実施形態における床パン1は、大きな金型で大きな床パンを形成する必要がなく、床パンの形成及び設置作業に手間がかからず、単独の床パン1として広くしやすい。
なお、第1床パン分割体2又は第2床パン分割体3は、単独ではユニットルームの床パン1を構成しない。すなわち、第1床パン分割体2は第1隣接部241に第1連結部25を有しているが、第1隣接部241には壁パネル支持部6及びドア載置部7を有していない。このため、第1床パン分割体2の第1連結部25に第2床パン分割体3の第2連結部33が連結されなければ、第1隣接部241には壁パネル支持部6及びドア載置部7が位置せず、ユニットルームが構成されない。第2床パン分割体3についても同様である。
次に、第1床パン分割体2と第2床パン分割体3とが組み合わされて床パン1が構成されることにより得られる、様々なバリエーションについて説明する。
図11に、床パン1の第2バリエーションを示す。なお、図10に示される床パン1を便宜上、第1バリエーションとする。
この第2バリエーションにおいては、図4A及び図10に示す第1バリエーションの第2床パン分割体3の短手方向の長さを短くした第2床パン分割体3Aが用いられる。第2床パン分割体3Aは、短手方向の長さが異なる以外、基本的な構成については第1バリエーションの第2床パン分割体3と同様である。
また、第1床パン分割体2については、図2A及び図10に示す第1バリエーションの第1床パン分割体2と同一の第1床パン分割体2が用いられる。
このように、第2バリエーションにおいては、第1床パン分割体2と第2床パン分割体3とに跨る方向の長さ(第1床パン分割体2と第2床パン分割体3それぞれの短手方向の長さ)が、第1バリエーションと比べて短く形成される。壁パネル等も、第2床パン分割体3Aに対応した大きさのものが用意される。これにより、第1バリエーションにおけるユニットルームよりもコンパクトな第2バリエーションのユニットルームが構成可能となる。
第2バリエーションにおいては、浴槽95は第1バリエーションにおける浴槽95と同じであるが、洗い場部23,300が、第1バリエーションにおける洗い場部23,300よりも狭い。
図12に、床パン1の第3バリエーションを示す。この第3バリエーションにおいては、第1及び第2バリエーションの第1床パン分割体2の短手方向の長さを短くした第1床パン分割体2Aが用いられる。第1床パン分割体2Aは、浴槽設置部22の短手方向の長さも短くなり、設置される浴槽95の短手方向の長さも短くなる。第1床パン分割体2Aは、短手方向の長さが短くなる以外、基本的な構成については第1バリエーションの第1床パン分割体2と同様である。
また、第2床パン分割体3については、第2バリエーションの第2床パン分割体3Aと同一の第2床パン分割体3Aが用いられる。
このように、第3バリエーションにおいては、第1床パン分割体2と第2床パン分割体3とに跨る方向の長さが、第2バリエーションと比べても更に短く形成される。壁パネル等も、第1床パン分割体2Aに対応した大きさのものが用意される。これにより、第2バリエーションにおけるユニットルームよりも更にコンパクトな第3バリエーションのユニットルームが構成可能となる。
なお、第3バリエーションにおいて用いられる第1床パン分割体2の短手方向の長さを、第1及び第2バリエーションと比べて長くしてもよい。この場合、浴槽設置部22の短手方向の長さ及び設置される浴槽95の短手方向の長さも第1及び第2バリエーションと比べて長くする。
図13に、床パン1の第4バリエーションを示す。この第4バリエーションにおいては、第1バリエーションの第1床パン分割体2が二つと、第1バリエーションの第2床パン分割体3を若干加工した第2床パン分割体3B一つと、が組み合わされる。
第1バリエーションの第2床パン分割体3は、短手方向の一方の端縁部32のみが、第2隣接部321となり、第1床パン分割体2の第1隣接部241と突き合わされるものであった。
これに対して、第2床パン分割体3Bは、短手方向の両方の端縁部32が、第2隣接部321となり、第1床パン分割体2の第1隣接部241と突き合わされる。すなわち、第2床パン分割体3Bが中央に位置し、その両側の第1隣接部241にそれぞれ、第1床パン分割体2が突き合わされる。
この第4バリエーションにおいては、浴槽95が二つ設置される。このため、一人の介護者が、一つの浴槽95につき一人、計二人の被介護者を入浴させることが可能となる。介護者は、一方の被介護者を一方の浴槽95に入浴させ、他方の被介護者を他方の浴槽95側の洗い場部23,300において洗う等、自由度の高い使い方が可能となる。また、適宜、第2床パン分割体3Bの洗い場部300の短手方向の中間部に、カーテン又はパーテション等の仕切りが設けられてもよい。
上述したように、本開示における床パン1にあっては、全体の広さ、浴槽95の有無、洗い場部23,300の広さ等について、様々なバリエーションを達成し得る。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、床パン1は、第1床パン分割体2及び第2床パン分割体3の二つもしくは三つの床パン分割体を備えるが、四つ以上の床パン分割体を備えてもよい。
第1床パン分割体本体20及び第2床パン分割体本体30は、FRPでない樹脂、木質材又は金属等により形成されてもよく、材質は特に限定されない。また、第1床パン分割体本体20及び第2床パン分割体本体30の平面視における形状及び大きさ、第1床パン分割体本体20の厚みは、特に限定されない。
第1床パン分割体本体20における浴槽設置部22の位置、浴槽設置部22の大きさ及び形状は限定されない。
浴槽設置部22の上面は、洗い場部23の上面より低くなくてもよく、特に限定されない。また、第1床パン分割体本体20に浴槽設置部22が形成されなくてもよい。また、第2床パン分割体本体30に浴槽設置部が形成されてもよい。
第1床パン分割体本体20に、排水口(排水口222,排水口231)が設けられなくてもよい。また、第2床パン分割体本体30に排水口が形成されてもよい。
短フレーム211,311及び長フレーム212,312は、中空に限定されず、中実の部材により構成されてもよい。また、短フレーム211,311及び長フレーム212,312の材質は、鋼材に限定されず、他の金属又は金属以外であってもよい。また、長フレームが第1床パン分割体本体20及び第2床パン分割体本体30の下面に固定され、長フレームの下面に短フレームが固定されてもよい。
脚部213,313は、アジャスタボルトにより構成されなくてもよく、また、床パン1が脚部213,313を有しなくてもよい。
第1連結部25は、第1隣接部241の全長にわたって設けられなくてもよい。第1連結部25としては、ブラケット251ではなく、短フレーム211及び長フレーム212等が利用されてもよく、特に限定されない。
ブラケット331は、小ブラケット333,334,335が連結されて構成されず、一体に構成されてもよい。第2連結部33は、第2隣接部321の全長にわたって設けられなくてもよい。第2連結部33としては、ブラケット331ではなく、短フレーム311及び長フレーム312等が利用されてもよく、特に限定されない。
上記実施形態では、第1重なり部26が第2重なり部35の上側に位置しているが、第1重なり部26と第2重なり部35の上下関係は限定されない。
水密部材5は、特に設けられなくてもよい。
連結部材4は、締結部材のみならず、第1連結部25と第2連結部33とを連結するブラケット等を有してもよく、限定されない。
壁パネル支持部6は、内縦片61、横片62及び外縦片63を有する上記実施形態におけるような態様に限定されない。
ドア載置部7は、下がり片71及び受け片72を有する上記実施形態におけるような態様に限定されない。
目地材8は、特に設けられなくてもよい。
以上、述べた実施形態およびその変形例から明らかなように、第1の態様の床パン1は、互いに隣接して配置される第1床パン分割体2及び第2床パン分割体3を備える。第1床パン分割体2は、端縁部24のうち第2床パン分割体3に隣接する第1隣接部241に、第1連結部25を有する。第2床パン分割体3は、端縁部32のうち第1床パン分割体2に隣接する第2隣接部321に、第2連結部33を有する。第1連結部25と第2連結部33とが連結部材4により連結されている。
第1の態様によれば、複数のユニットルームを連結しなくても、単独のユニット及び床パン1として広くしやすくなる。
第2の態様では、第1の態様との組み合わせにより実現される。第2の態様では、第1床パン分割体2は、第1隣接部241に、平面視において第2床パン分割体3に重なる第1重なり部26を有する。第2床パン分割体3は、第2隣接部321に、平面視において第1床パン分割体2に重なる第2重なり部35を有する。第1重なり部26と第2重なり部35との間に水密部材5を有する。
第2の態様によれば、第1隣接部241及び第2隣接部321における水密性が確保しやすくなる。
第3の態様では、第1又は第2の態様との組み合わせにより実現される。第3の態様では、第1床パン分割体2の上面と第2床パン分割体3の上面との間の間隙を埋める目地材8を有する。
第3の態様によれば、第1隣接部241及び第2隣接部321における水密性がより一層確保しやすくなり、また、見栄えが向上する。
第4の態様では、第1~第3のいずれかの態様との組み合わせにより実現される。第4の態様では、第1床パン分割体2及び第2床パン分割体3は、端縁部24,32のうち第1隣接部241及び第2隣接部321以外の部分242,322に、壁パネルを支持する壁パネル支持部6を有する。
第4の態様によれば、床パンに壁パネルを載置することが可能となる。
第5の態様では、第1~第4のいずれかの態様との組み合わせにより実現される。第5の態様では、第1床パン分割体2と第2床パン分割体3の少なくとも一方は、端縁部24,のうち第1隣接部241及び第2隣接部321以外の部分242,322に、ドアが載置されるドア載置部7を有する。
第5の態様によれば、床パンにドアを載置することが可能となる。
第6の態様では、第5の態様との組み合わせにより実現される。第6の態様では、ドア載置部7を構成する第1部分7Aは、第1床パン分割体2の端縁部24のうち第1隣接部241に隣接する部分に位置する。ドア載置部7を構成する第2部分7Bは、第2床パン分割体3の端縁部32のうち第2隣接部321に隣接する部分に位置する。第1部分7Aと第2部分7Bとが連続してドア載置部7を構成する。
第6の態様によれば、第1床パン分割体2と第2床パン分割体3の境界を跨いでドア載置部7を設けることが可能となる。
1 床パン
2 第1床パン分割体
24 端縁部
241 第1隣接部
242 第1隣接部以外の部分
25 第1連結部
26 第1重なり部
3 第2床パン分割体
32 端縁部
321 第2隣接部
322 第2隣接部以外の部分
33 第2連結部
35 第2重なり部
4 連結部材
5 水密部材
6 壁パネル支持部
7 ドア載置部
7A 第1部分
7B 第2部分
8 目地材

Claims (6)

  1. 互いに隣接して配置される第1床パン分割体及び第2床パン分割体を備え、
    前記第1床パン分割体は、端縁部のうち前記第2床パン分割体に隣接する第1隣接部と、前記第1隣接部よりも下方において、前記第2床パン分割体から離れた側にある第1連結部とを有し、
    前記第2床パン分割体は、端縁部のうち前記第1床パン分割体に隣接する第2隣接部、前記第2隣接部よりも下方において、前記第1床パン分割体から離れた側にある第2連結部を有し、
    前記第1連結部と前記第2連結部とを連結する連結部材をさらに有している
    ことを特徴とする床パン。
  2. 前記第1床パン分割体は、平面視において前記第2床パン分割体に重なる第1重なり部を有し、
    前記第2床パン分割体は、平面視において前記第1床パン分割体に重なる第2重なり部を有し、
    前記第1重なり部と前記第2重なり部との間に水密部材を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の床パン。
  3. 前記第1床パン分割体の上面と前記第2床パン分割体の上面との間の間隙を埋める目地材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の床パン。
  4. 前記第1床パン分割体及び前記第2床パン分割体は、前記端縁部のうち前記第1隣接部及び前記第2隣接部以外の部分に沿って、壁パネルを支持する壁パネル支持部を有する
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の床パン。
  5. 前記第1床パン分割体と前記第2床パン分割体の少なくとも一方は、前記端縁部のうち前記第1隣接部及び前記第2隣接部以外の部分に沿って、ドアが載置されるドア載置部を有することを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の床パン。
  6. 前記ドア載置部を構成する第1部分は、前記第1床パン分割体の前記端縁部のうち前記第1隣接部に隣接する部分に位置し、
    前記ドア載置部を構成する第2部分は、前記第2床パン分割体の前記端縁部のうち前記第2隣接部に隣接する部分に位置し、
    前記第1部分と前記第2部分とが連続して前記ドア載置部を構成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の床パン。
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