JP2006177093A - 浴室ユニット - Google Patents

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Nobuyuki Toi
信行 遠井
Masashi Hirai
正志 平井
Yasuo Iijima
康雄 飯島
Masayuki Takei
正幸 武井
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Abstract

【課題】 本発明は、作業者に負担をかけずに、効率的に設置作業を行うことができる浴室ユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、浴槽載置防水パンと、洗い場防水パンとを備え、上記浴槽載置防水パンが、浴槽排水を排出する浴槽排水開口と、洗い場排水を排出する洗い場排水開口とを有した浴室ユニットである。また、洗い場防水パンが開口を有し、浴槽載置防水パンが、洗い場排水開口の直上に上記洗い場防水パンの開口が位置するように、洗い場防水パンと一部重なって配置される浴室ユニットである。
【選択図】 図10

Description

本発明は、浴室ユニットに関する。
浴室ユニットは、在来工法では日数のかかる浴室の工事を、短期間に行えるように、ユニット化した部材を組み立てて完成させる浴室であり、近年の浴室では広く用いられている。
図1は、従来用いられている浴室ユニットの内部を表す概略斜視図である。浴室ユニットは、下面に配管を備えた防水パン1の周囲に壁パネル3を配し、この壁パネル3の上に天井パネル4を載せて浴室を形成している。防水パン1の一部には、浴槽2を配置して、残る防水パン1の部分を洗い場とする。また、壁パネル3には、カウンター5、鏡6等を配置し、使用者の使い勝手を良くしている。
浴室ユニットの組立は、先ず防水パン1の裏面に図示を省略する排水トラップを接続し、次に防水パン1を設置して水平出しを行い、排水トラップと排水配管の接続、その他給水、給湯配管の接続を行って、壁パネル3、天井パネル4を組み上げ、最後に浴槽2、カウンター5、鏡6等を取り付ける。
また、特許文献1に示すように、防水パンが、洗い場と浴槽載置場とに分割されており、これらを個別に浴室ユニット設置現場に運び込み、2つのパンを接続して1つの防水パンとして使用することも提案されている。
特開平11−172733号公報
ところで、浴室ユニットを組み立てる際は、排水トラップの配管接続、及び、防水パンの水平出しが大きな問題となる。
排水トラップは、浴槽排水及び洗い場排水の両方の排水を排出するものであり、排水流入する部分が、浴槽排水開口及び洗い場排水開口に接続され、排水流出する部分が排水配管に接続される。
しかしながら、図1に示す従来の浴室ユニットにおいては、防水パンが1枚の板にて構成されるために、防水パンを設置する前に、予め排水流入する部分を接続しておくことが可能であるものの、排水流出する部分の配管接続は、防水パンを設置した後に行うこととなり、作業者が、基礎と防水パンとの狭い隙間の部分で作業する必要があり、非効率な作業となる。
また、特許文献1に記載されるものは、防水パンが分割されていることから、予め洗い場又は浴槽載置場の排水口と排水トラップとを接続し、この排水トラップを接続した洗い場又は浴槽載置場を載置した後、載置していない防水パンの空きスペースを利用して排水流出する部分の接続を行う。
しかし、この場合にも、洗い場又は浴槽載置場のうち、後から載置する側の防水パンと、排水トラップとの接続は、作業者が、基礎と防水パンとの狭い隙間の部分で作業する必要があり、非効率な作業となってしまう。
水平出しは、浴室ユニットを設置する際に、壁パネル、天井パネル、浴槽等の各構成部材を組み付ける最下部となる防水パンを水平設置するものであり、防水パンの裏面に設けた高さ調整ボルトの長さを調整することで行われている。
しかしながら、図1に示す従来の浴室ユニットにおいては、防水パンが1枚の板にて構成されるために、防水パンの中央付近にある高さ調整ボルトの調整は、作業者の手が届きにくく非効率な作業となっている。リフォームを行う場合は、更に困難で、浴室周囲の壁面があることから、中央部付近ばかりでなく、ほぼ全ての高さ調整ボルトの調整が行いにくい。
また、特許文献1に記載されるものは、防水パンが分割されていることから、洗い場又は浴槽載置場の個々の防水パンの周縁から中央部までの距離が短く作業しやすいものの、洗い場及び浴槽載置場の両方の防水パンの水平出しを行う必要があり、やはり非効率な作業となってしまう。
本発明は、作業者に負担をかけずに、効率的に設置作業を行うことができる浴室ユニットを提供することを目的とする。
(1)本発明は、浴槽載置防水パンと、洗い場防水パンとを備え、上記浴槽載置防水パンが、浴槽排水を排出する浴槽排水開口と、洗い場排水を排出する洗い場排水開口とを有した浴室ユニットである。
(2)項(1)において、洗い場防水パンが開口を有し、浴槽載置防水パンが、洗い場排水開口の直上に上記洗い場防水パンの開口が位置するように、洗い場防水パンと一部重なって配置される浴室ユニットである。
(3)項(1)又は(2)において、浴槽載置防水パンと洗い場防水パンとが、浴槽載置防水パンが下となるようにして一部重なって配置され、上記浴槽載置防水パンの洗い場防水パンと重なる部分に作業開口を設けた浴室ユニットである。
(4)項(1)乃至(3)のいずれかにおいて、浴槽載置防水パンが側壁を有し、この側壁に作業開口又は点検口を設けた浴室ユニットである。
(5)項(1)乃至(4)のいずれかにおいて、浴槽載置防水パンと洗い場防水パンとが、架台フレームに載置される浴室ユニットである。
(6)また、本発明は、架台フレームと、この架台フレームに載置される浴槽載置防水パンと、同じく上記架台フレームに載置される洗い場防水パンとを備える浴室ユニットである。
(7)項(5)又は(6)において、架台フレームが、角部を構成するコーナー部材と、このコーナー部材に接続される辺部材とを備える浴室ユニットである。
(8)項(7)において、辺部材が両端を開放された中空又は断面C形成形品であり、コーナー部材が上記辺部材の開放端と嵌合する嵌合部を有した浴室ユニットである。
本発明によれば、防水パンが浴槽載置防水パンと洗い場防水パンとに分かれており、浴槽載置防水パンに、浴槽排水開口及び洗い場排水開口を設けているので、予め排水トラップの排水流入する部分を浴槽載置防水パンに接続し、載置後、まだ設置していない洗い場防水パンの空きスペースを利用して排水流出する部分の配管接続も行え、効率的な設置作業を行うことができる。
洗い場防水パンに開口を設け、この開口が洗い場排水開口の直上になるように浴槽載置防水パンと重ねた場合には、防水パン同士を重ねたことにより、水洩れ等に対するシール性に優れた浴室ユニットを提供することができる。
浴槽載置防水パンに作業開口を設けた場合は、浴槽載置防水パンを設置した後の作業が、より行いやすくなり、また、この作業開口は洗い場パンにより覆われるので、美観を損ねることがない。更に、浴槽載置防水パンの側壁に作業開口又は点検口を設けた場合には、作業開口又は点検口が浴槽により隠され美観を損ねず、浴槽を取り除くことで、防水パンの裏面及び下空間を点検することができる。
架台フレームを用いたものは、防水パンが架台フレーム上に載置されることから、防水パンの水平出しが必要なく、架台フレームの水平出しを行えば良い。そして、架台フレームは、架台フレームと基礎の間を遮るものが少なく、防水パンの水平出しを行うのに比較し、遙かに短時間での水平出し作業を終了することができる。
架台フレームが、コーナー部材と辺部材とを有する構造である場合、浴室ユニットの設置現場にて架台フレームの組み上げを行うことができ、在来工法の浴室をリフォームするような狭い設置場所でも、作業を効率的に行うことができる。また、辺部材を中空又は断面C形にすることで部材重量を軽くすることができ、コーナー部材に嵌合部を設けたことで、より強固な接続ができる。
本発明に用いる浴槽載置防水パンは、その上面に浴槽を載置する防水パンであり、その材質は特に限定されるものではなく、SMC、BMC等を用いた繊維強化プラスチック、鉄、アルミ、ステンレス等の金属、又は、これらの複合成形品を用いることができる。
また、浴槽載置防水パンは、後に設置される浴槽から排出される浴槽排水の開口と、洗い場から排出される洗い場排水の開口とを備えている。開口の形状、大きさ、位置は、任意のものであるが、開口形状は多くの配管が断面円形であることから円形であることが好ましく、位置は洗い場防水パンに近い方から洗い場排水開口、浴槽排水開口の順に設けることが配管長さを短くでき好ましい。
更に、浴槽載置防水パンに設ける作業開口は、洗い場防水パンと重なり覆われる箇所に設けることができ、1つ又は複数の開口を設けることができる。開口形状は、特に限定されないが、長方形のものを複数設けることが作業者の作業が行い易く、特に両手を同時に入れられるだけの大きさを有するものが好ましい。また、浴槽載置防水パンの側壁には、作業開口又は点検口を設けることができ、これら開口は、浴槽を載置することによって覆い隠され、使用者が目にすることはない。作業開口又は点検口を設ける側壁は、特に限定されるものではないが、浴室ユニット床面の中央部近傍である洗い場防水パンに近い側壁であることが好ましく、浴室ユニット全体の床面中央部近傍に設けることで、床下点検作業を容易に行うことができる。
本発明に用いる洗い場防水パンは、設置後に使用者が体を洗う場所となる防水パンであり、その材質は、先に述べた浴槽載置場防水パンと同様のものが使用でき、熱収縮率が同じである同一材料を用いることが好ましい。これは、冬季等に浴室の非使用時と使用時との温度差が大きく、異なる材質の防水パンを使用していると、接続又は接着している部分に応力がかかるためである。
また、洗い場防水パンに開口を設ける場合には、洗い場防水パンを一部浴槽載置防水パンに重なるように載置した際に、洗い場排水開口の直上に位置し、洗い場排水開口を洗い場防水パンにより覆わない位置に設ける。開口の大きさは、洗い場排水開口以上の大きさがあれば良く、その形状は洗い場排水開口と相似形状であっても、異なる形状であっても良い。
更に、開口には、目皿を用いて蓋をしても良く、目皿を用いる場合には、開口部分に段差を設け、この段差を用いて目皿を配置することで、目皿の上面と、洗い場防水パンの上面とが略同一面となるようにすることが好ましい。
本発明に用いる架台フレームは、浴槽載置防水パンと、洗い場防水パンとを載置するものであり、その材質は、合成樹脂成形品、金属加工品等を使用することができ、強度のより高い金属性のものが好ましい。
架台フレームは、フレームの角部となるコーナー部材と、このコーナー部材に接続される辺部材とを有することが好ましく、複数の部材により架台フレームを構成することで狭い場所への搬入も容易に行うことができる。
図2は、本発明に用いる架台フレームの具体例を示す部分拡大斜視図である。図2(a)は、コーナー部材7に嵌合部10、10を設け、この嵌合部10に対して中空の辺部材8を嵌合させ、ボルト固定によって架台フレーム9を形成する例である。図2(b)は、中空の辺部材8の端部に嵌合部10を設け、この嵌合部10に対して中空のコーナー部材7を嵌合させる例である。嵌合部10は、必ずしも必要なものではないが、用いる場合には、コーナー部材7に設ける図2(a)の方法が好ましい。これは、架台フレーム9の大きさを浴室ユニットの設置現場にて変更する必要が生じた際に、図2(a)の方法であれば、辺部材8の端部を切断することにより容易に架台フレーム9の大きさを変更できるからである。
また、架台フレーム9のフレーム上面11は、面一であることが好ましく、フレーム上面11が架台フレーム9の全周にわたって面一とすることで、後に防水パンを設置することが容易にできる。
コーナー部材7及び辺部材8に付設してある突当12は、防水パンを設置する際に防水パンの端辺を突き当てる部分であり、必要に応じて付設することができる。突当12を付設すると、防水パンの位置合わせが容易に行える。
図3は、本発明に用いる架台フレームの具体例を示す全体斜視図である。架台フレーム9には、必要に応じて、フレーム9の補強及び広がり防止を行う補強材13を設置することができ、補強材13は、架台フレーム9の対向する2辺にわたって1箇所又は複数箇所に設けることができ、縦横十字に設けることもできる。
架台フレーム9の水平出しは、様々方法により行うことができるが、最も容易な方法の一つとして、高さ調整ボルト14を使用する方法がある。高さ調整ボルト14は、アジャスターボルトの押し・引きにより高さを調整するものであり、本発明に用いる架台フレーム9では、防水パン等の障害物がないことから、作業者が容易に高さ調整を行うことができる。
架台フレーム、防水パン、壁パネルのシーリングは、特に限定されるものではなく、例えばシーリング材を用いる方法にて行うことができる。
図4は、1具体例を示す浴室ユニット底部の拡大断面図である。突当12を付設した辺部材8を有する架台フレーム9は、その上面に洗い場防水パン16が載置されている。また、壁パネル3は、洗い場防水パン16の端部にスペーサ40を介して立設されており、スペーサ40にて形成される壁パネル3と洗い場防水パン16との隙間にシーリング材41を注入してある。更に、本例では、突当12の一部にフランジ42が設けてあり、このフランジ42と洗い場防水パン16との隙間にもスペーサを配置し、シーリング材41を注入してある。尚、辺部材8の上面に取り付けられている防水パン取付部材43は、防水パン裏面に設けたリブ間にはまりこんで、位置決め及び仮置きに使用される。
図5は、別の具体例を示す浴室ユニット底部の拡大断面図である。本例では、図4に示す例とは異なり、辺部材8の上面に載置され、洗い場防水パン16を上に載せる突当12が用いられている。壁パネル3は、図4のものと同様に、洗い場防水パン16の端部にスペーサ40を介して立設されており、スペーサ40にて形成される壁パネル3と洗い場防水パン16との隙間にシーリング材41を注入してある。また、突当12と、壁パネル3及び洗い場防水パン16との隙間にもシーリング材41を注入してある。
図6は、更に別の具体例を示す浴室ユニット底部の拡大断面図である。本例では、突当12を辺部材8と一体に形成した架台フレーム9を用いている。壁パネル3は、図4及び図5のものと同様に、洗い場防水パン16の端部にスペーサ40を介して立設されており、スペーサ40にて形成される壁パネル3と洗い場防水パン16との隙間にシーリング材41を注入してある。
図7は、また別の具体例を示す浴室ユニット底部の拡大断面図である。本例では、図6に示す例と同様に、突当12を辺部材8と一体に形成した架台フレーム9を用いている。壁パネル3は、洗い場防水パン16の端部にスペーサ40を介して立設されており、スペーサ40にて形成される壁パネル3と洗い場防水パン16との隙間にシーリング材41を注入してある。また、スペーサ40の下では、洗い場防水パン16と、架台フレーム9のフランジ42とをネジ44にて固定している。
図8は、また別の具体例を示す浴室ユニット底部の拡大断面図である。本例では、図6及び図7に示す例と同様に、突当12を辺部材8と一体に形成した架台フレーム9を用いている。壁パネル3は、洗い場防水パン16の端部にスペーサ40を介して立設されており、スペーサ40にて形成される壁パネル3と洗い場防水パン16との隙間にシーリング材41を注入してある。また、架台フレーム9には、リブ差込片45が付設してあり、このリブ差込片45の差込部に洗い場防水パン16の裏面に設けてあるリブを差し込んで、位置決め及び仮固定を行うことができる。
浴槽載置防水パンと、洗い場防水パンとの接続は、基本的に浴槽載置防水パンの上に洗い場防水パンが一部重なるように載置して、接着剤、ビス等の接続手段を用いて行うが、必ずしも重ねる必要はなく、単純に突き合わせて接続することもできる。
図9は、浴槽載置防水パンと、洗い場防水パンとを重ねずに付き合わせた具体例を示す斜視図であり、図9(a)に示すものも、図9(b)に示すものも、浴槽載置防水パン15と、洗い場防水パン16とを、パッキン46を介して突き合わせ、パッキン46の上面をシーリング材41により封水している。また、浴槽載置防水パン15と、洗い場防水パン16とは、ネジ44により強固に固定されている。尚、浴槽載置防水パンと、洗い場防水パンとを重ねる例に関しては、以下の実施例にて詳細に述べる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図10は、本発明の1実施例である浴室ユニットの床部分分解斜視図である。架台フレーム9は、辺部材8であるC形鋼に突当12の鋼板を固着させたものを、コーナー部材7の嵌合部10に嵌合させて、ボルトにより固定している。また、架台フレーム9の対向する長辺間には、補強材13をボルトにより固定している。
架台フレーム9に載置する浴槽載置防水パン15は、SMC成形品であり、浴槽載置部23の周囲に側壁21を形成し、浴槽載置の際に位置決めが容易になるようにしている。洗い場防水パン16に近い側壁21には、点検口22、22を設けてあり、浴槽を取り外すことで容易に床下の点検を行えるようにしてある。そして、この点検口は、浴槽を載置することで隠され、美観を損ねることがない。
浴槽載置防水パン15は、浴槽載置部23に円形の浴槽排水開口17を形成してあり、ここから浴槽排水を排出する。また、浴槽載置防水パン15は、側壁21よりも洗い場防水パン16に近い部分に、円形の洗い場排水開口18を形成してあり、ここから洗い場にて発生した排水を排出する。浴槽排水開口17と、洗い場排水開口18の大きさは、浴槽から一時に大量の排水が発生することから、浴槽排水を短時間で排水させるべく、浴槽排水開口17を洗い場排水開口18よりも大きくしている。
洗い場排水開口18の左右には、作業開口20、20を設けてある。作業開口20は、その形状を長方形としてあり、作業者が両手を同時に作業開口20内に挿入できるようにしている。また、大きさは、浴槽載置防水パン15の強度を考えた上で、できる限り大きくしてあり、作業者の安全を考えその周縁の角をなくして丸みをつけている。更に、作業開口20は、後述する洗い場防水パン16が重なる部分に設けてある。尚、本実施例においては、より浴室ユニットの施工を行いやすいように、浴槽載置部23内にも作業開口20を設けてある。
洗い場防水パン16は、浴槽載置防水パン15と同様にSMC成形品を使用しており、その一部が浴槽載置防水パン15に重なるようにして架台フレーム9に載置される。洗い場防水パン16は、浴槽載置防水パン15と重なる部分に、開口19を形成してあり、この開口19が洗い場排水開口18の直上となるようにしている。洗い場にて発生した排水は、開口19を介して洗い場排水開口18より排出される。
開口19の周囲は、開口側壁24を設けてあり、洗い場防水パン16の洗い場面よりも一段低い部分に目皿載置部25を設けてある。目皿載置部25には、図示を省略する目皿が載置され、目皿の上面と洗い場面とが略同一高さとなるようにしている。また、洗い場防水パン16の開口を設けた辺には、土手26を設けてあり、洗い場にて発生した排水が、浴槽載置部23にまで廻りこまないようにしている。土手26は、その一部を凹ませて凹部27を形成してあり、この凹部27により目皿の取り外し、浴槽エプロンの取り外しを容易に行えるようにしている。
図11は、図10に示す洗い場防水パンの全体斜視図である。本実施例の洗い場防水パン16は、想定される浴室ユニットの中で最大の大きさを有するものに合わせて成形されており、それよりも小さな浴室ユニットに用いる場合には、開口19に隣接する辺以外の1辺乃至3辺を、切断線28の部分に沿って切断することで大きさ調整を行い使用する。洗い場防水パン16は、このように切断して使用することにより、1つの金型を用いるだけで、多様な大きさの浴室ユニットに対応することが可能で、製造コストを大幅に抑えることができる。また、洗い場防水パン16の裏面は、縦横に複数のリブを持たせてあるが、切断線となる可能性のある部分は、切断線と同一直線となるリブを設けないようにすることで、切断作業を容易に行える。
図12は、本発明の別の実施例である浴室ユニットの床部分分解斜視図である。本実施例は、先に説明した図10のものと、浴槽載置防水パン15の形状のみ変えてあり、他は同じものを使用している。本実施例で用いる浴槽載置防水パン15は、洗い場排水開口18の左右の部分を切り欠いており、図10に示すものよりも材料費を抑えることができ、作業開口内に手を挿入して作業をする必要もない。また、浴槽載置防水パン15の重量も軽くなり、持ち運びが行いやすい。
次に、本発明の浴室ユニットの設置手順について説明する。
図13は、本発明に用いる浴槽載置防水パンの拡大断面図である。
浴室ユニットの設置は、先ず浴槽載置防水パン15に排水トラップ29及び排水配管31を接続することから行う。排水トラップ29は、洗い場排水開口18に取り付けられ、洗い場にて発生した排水を配管接続口30へと導く。排水トラップ29は、形式など限定されないが、本実施例では、封水筒32を用いたものを使用しており、この封水筒32とトラップに溜まった水とで、配管接続口30方向から逆流する悪臭等が、浴室ユニット内に侵入するのを阻止している。また、排水配管31は、浴槽排水開口17に取り付けられ、下流にて排水トラップ29の下流側部分に接続している。尚、図面に記載してある矢印は水の流れを示している。
排水トラップ29及び排水配管31の接続は、浴槽載置防水パン15を設置する以前に行えるので、作業性が良く、同一防水パンに設置するので、配管傾斜1/50〜1/100(長さ50mmで1mmの高低差〜長さ100mmで1mmの高低差)という精度も容易に出すことができる。
排水トラップ等の接続を行った後は、架台フレームの設置を行う。図10に示すように、架台フレーム9は、辺部材8をコーナー部材7に嵌合させて、ボルトにより固定してフレーム形状を形成させ、このフレーム内に補強材13を掛け渡して同じくボルトにより固定する。このようにして完成した架台フレーム9は、先に説明した図3のような形状をしており、高さ調整ボルト14を用いて水平出しを行う。水平出しは、水平水準器又はレーザー水準器等を用いて行われるが、高さ調整ボルト14の押し・引きを行う際に障害となるものがないので、容易に作業を行うことができる。
図14は、本発明の浴室ユニットを設置する際の作業説明図である。
架台フレーム9の水平出しが終了した後は、浴槽載置防水パン15を架台フレーム9上に載置固定する。その後、図10に示すように、配管接続口30と配管33との接続、給水配管34、給湯配管35の引き回し等、配管工事を行い、洗い場防水パンを設置する。即ち、配管工事は、洗い場防水パンを設置する前に行うことができるので、狭い床下にあまり手を入れて行う必要がなく、短時間に正確に行うことができる。また、作業開口20、20は、洗い場防水パンを重ねることで、使用者に見られることはない。
図15は、本発明の浴室ユニットの完成斜視図である。
洗い場防水パン16を設置した後は、壁パネル3、図示を省略する天井パネルを設置し、浴槽載置防水パン15の上に浴槽2を載置する。ここまでの作業にて、浴室ユニットの大部分は完成し、最後に、出入口、照明、鏡6、シャワー37、水栓38等取り付ける。
以上、本発明の浴室ユニットの設置手順について説明したが、これらの作業は、新築の家に設置する場合、周囲に柱などがあり、在来工法の浴室をリフォームする場合には、図15に示すように、壁39に囲まれた狭い空間にて行うこととなる。従って、効率的な設置作業を行えることは極めて重要であり、本発明の浴室ユニットを用いることで、作業時間を大幅に短縮することができる。
従来例を示す浴室ユニット内部の概略斜視図である。 本発明の1具体例を示す架台フレームの部分拡大図であり、(a)は嵌合部をコーナー部材に設けた例であり、(b)は嵌合部を辺部材に設けた例である。 本発明の1具体例を示す架台フレームの全体斜視図である。 本発明の1具体例を示す浴室ユニット底部の拡大断面図である。 本発明の他の1具体例を示す浴室ユニット底部の拡大断面図である。 本発明の更に他の1具体例を示す浴室ユニット底部の拡大断面図である。 本発明のまた別の1具体例を示す浴室ユニット底部の拡大断面図である。 本発明のまた別の1具体例を示す浴室ユニット底部の拡大断面図である。 本発明に用いる浴槽載置防水パンと洗い場防水パンとの接続構造例を示す拡大断面斜視図であり、(a)は接続間隔の狭いもの、(b)は接続間隔の広いものである。 本発明の1実施例である浴室ユニットの床部分分解斜視図である。 図10に示す洗い場防水パンの全体斜視図である。 本発明の別の実施例である浴室ユニットの床部分分解斜視図である。 本発明に用いる浴槽載置防水パンの拡大断面図である。 本発明の浴室ユニットを設置する際の作業説明図である。 本発明の浴室ユニットの完成斜視図である。
符号の説明
1…防水パン、2…浴槽、3…壁パネル、4…天井パネル、5…カウンター、6…鏡、7…コーナー部材、8…辺部材、9…架台フレーム、10…嵌合部、11…フレーム上面、12…突当、13…補強材、14…高さ調整ボルト、15…浴槽載置防水パン、16…洗い場防水パン、17…浴槽排水開口、18…洗い場排水開口、19…開口、20…作業開口、21…側壁、22…点検口、23…浴槽載置部、24…開口側壁、25…目皿載置部、26…土手、27…凹部、28…切断線、29…排水トラップ、30…配管接続口、31…排水配管、32…封水筒、33…配管、34…給水配管、35…給湯配管、36…目皿、37…シャワー、38…水栓、39…壁、40…スペーサ、41…シーリング材、42…フランジ、43…防水パン取付部材、44…ネジ、45…リブ差込片、46…パッキン

Claims (8)

  1. 浴槽載置防水パンと、洗い場防水パンとを備え、上記浴槽載置防水パンが、浴槽排水を排出する浴槽排水開口と、洗い場排水を排出する洗い場排水開口とを有した浴室ユニット。
  2. 請求項1において、洗い場防水パンが開口を有し、浴槽載置防水パンが、洗い場排水開口の直上に上記洗い場防水パンの開口が位置するように、洗い場防水パンと一部重なって配置される浴室ユニット。
  3. 請求項1又は2において、浴槽載置防水パンと洗い場防水パンとが、浴槽載置防水パンが下となるようにして一部重なって配置され、上記浴槽載置防水パンの洗い場防水パンと重なる部分に作業開口を設けた浴室ユニット。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、浴槽載置防水パンが側壁を有し、この側壁に作業開口又は点検口を設けた浴室ユニット。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、浴槽載置防水パンと洗い場防水パンとが、架台フレームに載置される浴室ユニット。
  6. 架台フレームと、この架台フレームに載置される浴槽載置防水パンと、同じく上記架台フレームに載置される洗い場防水パンとを備える浴室ユニット。
  7. 請求項5又は6において、架台フレームが、角部を構成するコーナー部材と、このコーナー部材に接続される辺部材とを備える浴室ユニット。
  8. 請求項7において、辺部材が両端を開放された中空又は断面C形成形品であり、コーナー部材が上記辺部材の開放端と嵌合する嵌合部を有した浴室ユニット。

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