JP2019090181A - 浴室ユニットの排水構造及び施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】浴室床を高くすることなくユニットバス化を容易に実現できる浴室の排水構造及び施工方法を提供すること。【解決手段】浴室ユニット1の排水構造6は、筒状に形成されるアダプター筒部610及びアダプター筒部610の上部外周面から水平方向に延出する外側フランジ611を有する目皿アダプター61と、目皿アダプター61の上方に配置される目皿カバー63と、を備え、目皿アダプター61は、アダプター筒部610が床部20の排水口21に挿通された状態で排水口側排水管11の上端部に接続されるとともに、外側フランジ611が床部20の上側に固定される。【選択図】図3
Description
本発明は、床部から排水管に排水を導く浴室ユニットの排水構造に関する。
浴室ユニットの床部にはシャワー排水やトイレ排水等を外部に排出するための排水口が設けられる。例えば、特許文献1には、防水パンの洗い場側方に浴槽を設置するようにした浴室ユニットの排水装置において以下の構成が記載されている。防水パンには、浴槽の排水栓に対応する下方位置に貫通孔部を形成する。貫通孔部に排水用ソケットを嵌入して排水ソケットに排水トラップを防水パンの裏側で連結する。可撓性をもつ連結継手により、浴槽の排水栓と排水用ソケットを連結する。
浴室ユニットの床部は、湿式工法や乾式工法によって床スラブに固定される。次に、図面を参照して湿式工法と乾式工法の従来例について説明する。まず、図14A〜図14Eを参照して浴室ユニットの床部を湿式工法によって施工する例について説明する。集合住宅等の場合、排水口に接続される排水管は、コンクリートスラブ等の床スラブを通して階下へ導く経路が一般的である。まず、図14Aに示すように、開口部101,102を有する床スラブ10を形成し、図14Bに示すように、排水口側排水管11を開口部101に通した後、モルタル13で開口部を埋めるようにして固定するとともに、トイレ側排水管12を開口部102に固定する。図14Cに示すように、コンクリート150を床スラブ10に施工して床部120を配置する。図14Dに示すように、排水口側排水管11及びトイレ側排水管12の長さを揃え、目皿受け106を排水口側排水管11に取り付けるとともに、トイレ側排水管12に排水構造108を取り付ける。なお、排水構造108を使用せず、トイレ側排水管12を適当な高さに切断しトイレと直接接続することもある。図14Eには、図14Dで説明した工程の後、排水構造108を介して便器7とトイレ側排水管12が接続された浴室ユニットが示されている。
次に、図15に示す横引き配管を用いた乾式工法による施工例について説明する。図15に示す方法では、床スラブ10の上で水平方向に延びる配管211を配置し、この配管211を床部220の排水口206やトイレ用の排水構造207に接続する。乾式工法では、工場出荷時に排水口206、排水構造207、配管211を床部に接続しておくことも可能であり、湿式工法に対して作業性及び工期短縮のメリットがある。
作業性の向上や工期の短縮を実現するために図14A〜図14Eを参照して説明したような湿式工法からユニットバスを用いた乾式工法に変更することが考えられる。しかし、図14A〜図14Eで示したような床スラブ10の下から排水管が延び出るような構成では、予め工場で床部に排水管を取り付けると輸送時や床部設置時に排水管が他の部材に干渉し、輸送性や作業性が低下するおそれがある。一方で、図15で説明した排水管を横引きする方法は、乾式工法ではあるものの、床部の下に配管を通す空間が必要になるため、湿式工法に比べて浴室床が高くなって浴室ドアの出入り口段差も高くなってしまう。また、図14A〜図14Eに示すような床スラブから立ち上った排水管のように自由に取り回すことが難しい建物では、製品誤差や施工誤差等によって生じた排水管と床部の位置ずれの対応を現場で行う必要がある。特許文献1は、可撓性を有する接続継手による歪みを吸収できるとしているものの、接続継手が変形によって負荷を受けることになる上、床部の上方で発生した歪みを吸収できたとしても、床部の下方で床スラブから立ち上る排水管と床部の接続部分の位置ずれに対応することが難しい。特許文献1は、そもそも浴槽の排水構造に関するものであり、図14A〜図14Eで示したような床スラブから立ち上がる排水管を前提としているものではなかった。
本発明は、浴室床を高くすることなくユニットバス化を容易に実現できる浴室の排水構造及び施工方法を提供することを目的とする。
本発明は、床スラブ(例えば、後述の床スラブ10)に設置される床部(例えば、後述の床部20)の開口部(例えば、後述の排水口21)と前記床スラブから立ち上がる排水管(例えば、後述の排水口側排水管11)を接続する浴室ユニット(例えば、後述の浴室ユニット1)の排水構造(例えば、後述の排水構造6)であって、筒状に形成されるアダプター筒部(例えば、後述のアダプター筒部610)及び前記アダプター筒部の上部外周面から水平方向に延出する外側フランジ(例えば、後述の外側フランジ611)を有する目皿アダプター(例えば、後述の目皿アダプター61)と、前記目皿アダプターの上方に配置される目皿カバー(例えば、後述の目皿カバー63)と、を備え、前記目皿アダプターは、前記アダプター筒部が前記床部の前記開口部に挿通された状態で前記排水管の上端部に接続されるとともに、前記外側フランジが前記床部の上側に固定される浴室ユニットの排水構造に関する。
前記浴室ユニットの排水構造は、前記目皿アダプターの上方で前記床部に固定されるとともに前記アダプター筒部の内側に連通する開口部(例えば、後述の開口部625)を有し、前記目皿カバーを下から支持する目皿枠(例えば、後述の目皿枠62)を備え、前記開口部の外側であって前記目皿枠と前記目皿アダプターの間に上下方向の空間(例えば、後述の空間300)が形成されることが好ましい。
前記浴室ユニットの排水構造は、前記目皿枠と前記目皿アダプターの間に形成される前記空間に配置され、前記開口部の外側を囲う止水パッキン(例えば、後述の止水パッキン64)を備えることが好ましい。
前記目皿枠には、外側から前記開口部に向かうにつれて下がるスロープ(例えば、後述のスロープ622)が形成され、前記スロープの下側に前記空間が形成されることが好ましい。
前記目皿アダプターは、前記アダプター筒部の上部内周面から水平方向に延出する内側フランジ(例えば、後述の内側フランジ612)を有し、前記内側フランジは、少なくともその一部が前記排水管の上端面に上下方向で重なることが好ましい。
また、本発明は、床スラブ(例えば、後述の床スラブ10)から立ち上がる排水管(例えば、後述の排水口側排水管11)の位置に開口部(例えば、後述の排水口21)が合うように前記床スラブに床部(例えば、後述の床部20)を設置する工程と、筒状に形成されるアダプター筒部(例えば、後述のアダプター筒部610)及び前記アダプター筒部の上部外周面から水平方向に延出する外側フランジ(例えば、後述の外側フランジ611)を有する目皿アダプター(例えば、後述の目皿アダプター61)の前記アダプター筒部を前記床部の前記開口部に挿通して前記排水管の上端部に接続するとともに、前記外側フランジを前記床部の上側に固定する工程と、前記アダプター筒部の内側に連通する開口部(例えば、後述の開口部625)を有する目皿枠(例えば、後述の目皿枠62)を前記目皿アダプターの上方で前記床部に固定する工程と、目皿カバー(例えば、後述の目皿カバー63)を前記目皿枠に設置する工程と、を含む浴室ユニット(例えば、後述の浴室ユニット1)の施工方法に関する。
本発明の浴室ユニットの排水構造及び施工方法によれば、浴室床を高くすることなくユニットバス化を容易に実現できる。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る排水構造6が適用される浴室ユニット1の構成を示す図である。
図1に示すように、浴室ユニット1は、シャワーエリア2とトイレエリア3が仕切板4によって仕切られている。浴室ユニット1の床面は、床部20によって形成されている。本実施形態の床部20は、FRP(Fiber-Reinforced Plastics)を成形して製造される。床部20のシャワーエリア2には排水を流す排水構造6が設けられ、トイレエリア3には便器7が配置される。
床部20には排水口側排水管11に対応する排水口21が形成される。排水口21は、排水構造6によって排水口側排水管11に接続される。排水構造6に流れ込んだ排水は排水口側排水管11を通じて床スラブ10の下を通って外部に運ばれる。本実施形態の床部20は、排水構造6に近づくに従って下がるように傾斜する傾斜面27,28が形成される。
床部20の便器7が配置される部位にはトイレ側排水管12を通す接続口22が形成される。接続口22には、便器7の排水構造8が設置され、該排水構造8を介して便器7がトイレ側排水管12に接続される。トイレ側排水管12は、床スラブ10の下を通って浴室ユニット1外部に運ばれる。
次に、シャワーエリア2に設けられる排水構造6の構成について説明する。図2は、本実施形態のシャワーエリア2の排水構造6の構成を示す分解断面図である。図3は、本実施形態のシャワーエリア2の排水構造6の設置状態を示す断面図である。
図2及び図3に示すように、排水構造6が接続される排水口側排水管11は、その上端部が床スラブ10の上面よりも上方に位置した状態で該床スラブ10に固定される。床スラブ10は、例えば鉄筋コンクリート等によって構成される床構造である。本実施形態では、防水性及び防音性の観点からモルタル13を介して排水口側排水管11が床スラブ10に保持されている。また、床部20の排水口21が形成される部分が凹部25となっており、排水口21は、周囲よりも一段下がった場所に位置する。床部20の凹部25の外側にはフロアタイル26が配置されている。なお、床部20は、フロアタイル26によって床面を形成するものに限定されるわけではない。例えば、床部の上面が直接床面を形成する構成であってもよい。
排水構造6の構成について説明する。本実施形態の排水構造6は、排水口側排水管11に配置される目皿アダプター61と、目皿アダプター61に被せられる目皿枠62と、目皿枠62の上側に置かれる目皿カバー63と、を主要な構成として備える。
目皿アダプター61は、排水口側排水管11の上端部に設置される。本実施形態の目皿アダプター61は、塩化ビニル等の樹脂材料によって構成される。
図4は、本実施形態の目皿アダプター61の平面図である。図5は、本実施形態の目皿アダプター61の底面図である。図3から図5に示すように、目皿アダプター61は、円筒状に形成されるアダプター筒部610と、アダプター筒部610の上端部に形成される外側フランジ611と、アダプター筒部610の上端部に形成される内側フランジ612と、から構成される。アダプター筒部610、外側フランジ611及び内側フランジ612は一体的な部材として構成される。
内側フランジ612によって目皿アダプター61上端部の開口部615が形成される。本実施形態では、開口部615の大きさがアダプター筒部610の内径よりも小さく形成されている。また、設置状態では、内側フランジ612の下面が排水口側排水管11の上端面と間隔をあけて対向する位置関係となっている。なお、内側フランジ612と排水口側排水管11が上下方向で隙間なく配置されてもよいが、現場での排水口側排水管11の切断作業において、切断面が水平にならない等のバラツキを吸収する観点では、内側フランジ612の下面が排水口側排水管11の上端面とが間隔をあけて配置されることが好ましい。
目皿枠62は、目皿アダプター61の上端部に設置される。本実施形態の目皿枠62は、ステンレス等の金属又はFRP等の樹脂によって構成される。
図6は、本実施形態の目皿枠62の平面図である。図6に示すように、目皿枠62は、平面視において矩形の環状に形成されており、中央に矩形の開口部625が形成される。図3に示すように、目皿アダプター61の下部中央には開口部625に連通する角筒部621が形成されている。なお、開口部625は、矩形に限られるわけでなく、円形やその他の多角形等であってもよい。また、本実施形態では、角筒部621の下端位置(図3中の上側の二点鎖線)が、排水口側排水管11の上端位置(図3中下側の二点鎖線)よりも上方に位置するように構成されるが、この構成に限定されない。排水口側排水管11と目皿アダプター61の間への水の侵入を防止する観点から、目皿枠62の角筒部621の下端位置が排水口側排水管11の上端位置よりも下方に位置する構成としてもよい。例えば、角筒部621自体を下に延長したり、角筒部621の下部に別部材を取り付けたりすることにより、角筒部621の下端位置が排水口側排水管11の上端位置よりも下側に位置させることができる。また、排水口側排水管11の切断作業において排水口側排水管11の上部を長めに残して切断することにより、排水口側排水管11の上端位置が角筒部621の下端位置よりも上方に位置させるようにしてもよい。あるいは、内側フランジ612の下端面を下側に延長することにより、排水口側排水管11と目皿アダプター61の間への水の侵入を防止する構成としてもよい。
目皿枠62における開口部625の周囲には、スロープ622が形成される。目皿枠62のスロープ622は、上端面から開口部625に近づくにつれて下がるように傾斜している。また、本実施形態のスロープ622は、開口部625の4辺に対応して4つの領域に分かれている。
図7は、本実施形態の目皿枠62の底面図である。図7に示すように、目皿枠62の下端部には、床部20の上面に対向する設置面623が設けられる。設置面623は、背面視において目皿枠62の4辺のそれぞれ形成されている。
目皿カバー63は、目皿枠62に載置される。本実施形態の目皿カバー63は、ステンレス等の金属又はFRP等の樹脂によって構成される。
図8は、本実施形態の目皿カバー63の平面図である。図8に示すように、目皿カバー63は、貫通孔630,631が形成される矩形のパンチングメタルである。本実施形態の目皿カバー63は、円形の貫通孔631が縦横に並んで形成されており、中央に形成される貫通孔630が他の貫通孔631よりも大きな径となっている。清掃作業等では、他の貫通孔631よりも径の大きい中央の貫通孔630に指や器具を差し入れることで容易に目皿カバー63を取り外すことができる。なお、貫通孔630,631の形状や配列は、適宜変更することができる。
図3に戻って排水構造6の設置状態について説明する。まず、目皿アダプター61の固定について説明する。アダプター筒部610が排水口21の内側に納まるとともにアダプター筒部610の内側に排水口側排水管11の上端部が嵌まり込んだ状態で、アダプター筒部610の内周面と排水口側排水管11の外周面が接着剤等によって接着固定される。本実施形態では、排水口側排水管11が塩化ビニル系の材料で成形されているので塩化ビニル系の接着剤が用いられる。
目皿アダプター61の外側フランジ611の下面には止水パッキン65が設けられており、該止水パッキン65によって外側フランジ611の下面と凹部25の底面の間の隙間が埋められる。外側フランジ611の外周面には、シリコン等の材料を用いたシーリング67が施される。
目皿枠62の固定について説明する。目皿枠62のスロープ622の裏面と外側フランジ611の上面との間の空間300には環状の止水パッキン64が配置される。また、目皿枠62の設置面623にも止水パッキン66が配置され、設置面623と凹部25の底面の間の隙間が埋められる。目皿枠62も、その外側面にシリコン等の材料を用いたシーリング68が施される。本実施形態では、凹部25とフロアタイル26の隙間もシーリング68によって埋められる。
以上のようにして固定された目皿アダプター61及び目皿枠62の上に、目皿カバー63が設置される。図3の鎖線の矢印100に示すように、目皿カバー63の貫通孔630,631から流入した水は、目皿枠62のスロープ622によって開口部625まで導かれ、開口部625からアダプター筒部610の内側を通って排水口側排水管11に流れる。また、鎖線の矢印103に示すように、排水口側排水管11から逆流する水が目皿枠62のスロープ622と目皿アダプター61の外側フランジ611の間に入り込もうとしても、環状の止水パッキン64によって阻止される。
次に、便器7の排水構造8について説明する。図9は、本実施形態の便器7の排水構造8の構成を示す分解断面図である。図10は、本実施形態の便器7の排水構造8の設置状態を示す断面図である。
図9及び図10に示すように、床部20におけるトイレエリア3に形成される接続口22は、トイレ側排水管12の位置に対応している。トイレ側排水管12は、モルタル13を介して床スラブ10に保持されている。
便器7は、洗浄水を排水するためのトイレ側排水管71を備える。図10に示すように、トイレ側排水管71は、その下端部がトイレ側排水管12の内側に嵌め込まれた状態で固定される。トイレ側排水管12にはトイレアダプター72が配置される。
トイレアダプター72について説明する。図11は、本実施形態のトイレアダプター72の平面図である。図12は、本実施形態のトイレアダプター72の使用状態を模式的に示す平面図である。
図11に示すように、トイレアダプター72は、中央に円形の貫通孔721が形成される矩形の板状部材である。図12に示すように、トイレアダプター72の貫通孔721の内径は、床部20の接続口22の内径よりも小さく形成されており、この貫通孔721の内径よりもトイレ側排水管12の外径が小さくなっている。また、トイレアダプター72の下面における貫通孔721の外側には円環状の止水パッキン73が配置される。
図10に戻ってトイレアダプター72の設置状態について説明する。トイレアダプター72は、貫通孔721にトイレ側排水管12を貫通させた状態でフロアタイル26の上面に置かれており、トイレアダプター72の下面に位置する止水パッキン73が接続口22の外側でフロアタイル26の上面に接触している。この状態でトイレ側排水管12の外周面と貫通孔721の隙間を塞ぐように、シリコン等の材料を用いたシーリング75が施される。また、トイレアダプター72の外周部とフロアタイル26の間の隙間にも、シリコン等の材料を用いたシーリング76が施される。そして、トイレ側排水管12の内側にトイレ側排水管71が差し込まれ便器7とトイレ側排水管12が接続される。
次に、上記実施形態のシャワーエリア2の排水構造6及びトイレエリア3の排水構造8を適用した場合の床部20の施工工程について図13A〜図13Dを参照して説明する。
図13Aに示すように、まず床スラブ10に排水口側排水管11の立ち上がり部分を通す開口部101及びトイレ側排水管12の立ち上がり部分を通す開口部102を有する床スラブ10を形成する。床スラブ10は、鉄筋コンクリートである。なお、開口部101,102の形成方法は、床スラブ10を形成した後に加工によって形成してもよいし、開口部が形成されるように床スラブ10をコンクリート成形してもよく、特に方法が限定されるわけではない。
図13Bに示すように、排水口側排水管11を開口部101に通すとともにトイレ側排水管12を開口部102に通し、開口部101,102にモルタル13を施工して排水口側排水管11及びトイレ側排水管12を固定する。
図13Cに示すように、床部20の排水口21を排水口側排水管11の位置に合わせるとともに接続口22をトイレ側排水管12の位置に合わせて床スラブ10の上面に設置する。床部20の足29が床スラブ10の上面に設置した状態で、排水口側排水管11が排水口21に貫通し、トイレ側排水管12が接続口22に貫通した状態となる。
図13Dに示すように、床部20が設置された状態で排水口側排水管11に目皿アダプター61、目皿枠62及び目皿カバー63を設置するとともに、トイレ側排水管12にトイレアダプター72を設置する。また、必要に応じて排水口側排水管11及びトイレ側排水管12の長さを揃える切断処理を行う。なお、目皿アダプター61、目皿枠62及び目皿カバー63の固定方法及びトイレアダプター72の固定方法は、上述の設置状態の説明の通りである。便器7のトイレ側排水管71がトイレ側排水管12に接続され、図1の状態となる。
上記実施形態は以下のように構成される。
即ち、浴室ユニット1の排水構造6は、筒状に形成されるアダプター筒部610及びアダプター筒部610の上部外周面から水平方向に延出する外側フランジ611を有する目皿アダプター61と、目皿アダプター61の上方に配置される目皿カバー63と、を備え、目皿アダプター61は、アダプター筒部610が床部20の排水口21に挿通された状態で排水口側排水管11の上端部に接続されるとともに、外側フランジ611が床部20の上側に固定される。
即ち、浴室ユニット1の排水構造6は、筒状に形成されるアダプター筒部610及びアダプター筒部610の上部外周面から水平方向に延出する外側フランジ611を有する目皿アダプター61と、目皿アダプター61の上方に配置される目皿カバー63と、を備え、目皿アダプター61は、アダプター筒部610が床部20の排水口21に挿通された状態で排水口側排水管11の上端部に接続されるとともに、外側フランジ611が床部20の上側に固定される。
また、本実施形態の浴室ユニット1の施工方法は、床スラブ10から立ち上がる排水口側排水管11の位置に排水口21が合うように床スラブ10に床部20を設置する工程と、目皿アダプター61のアダプター筒部610を床部20の排水口21に挿通して排水口側排水管11の上端部に接続するとともに、外側フランジ611を床部20の上側に固定する工程と、アダプター筒部610の内側に連通する開口部625を有する目皿枠62を目皿アダプター61の上方で床部20に固定する工程と、目皿カバー63を目皿枠62に設置する工程と、を含む。
これにより、床部20の排水口21や排水口側排水管11が製品誤差や施工誤差等によって想定した位置から横ずれしていたとしても、目皿アダプター61の外側フランジ611によって排水口21が覆われた状態が維持されるので、床部20の排水口21を通じた水漏れが防止される。また、所定の基準で径が決まっている排水口側排水管11に、製造誤差によって径のバラツキがあったとしても、排水口側排水管11に接続されるアダプター筒部610によって誤差を吸収できる。また、設備業者が階下から配管工事を行った後、浴室の施工業者が浴室の工事を行うのが一般的な流れであるが、本実施形態の構成によれば、従来の工程を変えることなく目皿アダプター61を用いることで、ユニットバスを用いた乾式工法を容易に実現できる。集合住宅や排水官の位置を変えることができないような場合においても浴室のユニットバス(乾式工法)化を促進でき、湿式工法で浴室を工事する場合に比べ、大幅な工期短縮も実現できる。
本実施形態の浴室ユニット1の排水構造6は、目皿アダプター61の上方で床部20に固定されるとともにアダプター筒部610の内側に連通する開口部625を有し、目皿カバー63を下から支持する目皿枠62を備え、開口部625の外側であって目皿枠62と目皿アダプター61の間に上下方向の空間300が形成される。
これにより、床部20の排水口21や排水口側排水管11が製品誤差や施工誤差等によって想定した位置から上下方向にずれしていたとしも、目皿アダプター61と目皿枠62の間の空間によって位置ずれが吸収される。
本実施形態の浴室ユニット1の排水構造6は、目皿枠62と目皿アダプター61の間に形成される空間300に配置され、開口部625の外側を囲う止水パッキン64を備える。
これにより、床部20側と床スラブ10側の間での水の流れを止水パッキン64によって防止しつつ、上下方向の位置ずれも止水パッキン64の弾性力を利用して吸収することができる。
本実施形態の浴室ユニット1の排水構造6は、目皿枠62には、外側から開口部625に向かうにつれて下がるスロープ622が形成され、スロープ622の下側に目皿枠62と目皿アダプター61の間の空間300が形成される。
これにより、目皿枠62と目皿アダプター61の間に空間を形成しつつ、スロープ622の傾斜によって開口部625に排水を効率的に導くことができる。本実施形態では、スロープ622の傾斜は、床部20の傾斜面27,28よりも勾配が強くなっており、床部20から排水構造6に至った排水をより一層効率的に導くことができるようになっている。
本実施形態では、目皿アダプター61は、アダプター筒部610の上部内周面から水平方向に延出する内側フランジ612を有し、内側フランジ612は、少なくともその一部が排水口側排水管11の上端面に上下方向で重なる。
これにより、アダプター筒部610の内側に入った排水が排水口側排水管11の外側に漏れ出す事態の発生を確実に防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。場合によっては、排水構造6から目皿枠62を省略し、目皿アダプター61に目皿カバー63を配置する構成としてもよい。また、上記実施形態では、アダプター筒部610の内側に排水口側排水管11の上端部が位置する構成であるが、この構成に限定されない。例えば、排水口側排水管の内側にアダプター筒部が位置するように目皿アダプター、排水口側排水管又はその両方の形状を変更してもよい。
1 浴室ユニット
6 排水構造
10 床スラブ
11 排水口側排水管(排水管)
20 床部
21 排水口(開口部)
61 目皿アダプター
62 目皿枠
63 目皿カバー
64 止水パッキン
610 アダプター筒部
611 外側フランジ
612 内側フランジ
622 スロープ
625 開口部
6 排水構造
10 床スラブ
11 排水口側排水管(排水管)
20 床部
21 排水口(開口部)
61 目皿アダプター
62 目皿枠
63 目皿カバー
64 止水パッキン
610 アダプター筒部
611 外側フランジ
612 内側フランジ
622 スロープ
625 開口部
Claims (6)
- 床スラブに設置される床部の開口部と前記床スラブから立ち上がる排水管を接続する浴室ユニットの排水構造であって、
筒状に形成されるアダプター筒部及び前記アダプター筒部の上部外周面から水平方向に延出する外側フランジを有する目皿アダプターと、
前記目皿アダプターの上方に配置される目皿カバーと、
を備え、
前記目皿アダプターは、
前記アダプター筒部が前記床部の前記開口部に挿通された状態で前記排水管の上端部に接続されるとともに、前記外側フランジが前記床部の上側に固定される浴室ユニットの排水構造。 - 前記目皿アダプターの上方で前記床部に固定されるとともに前記アダプター筒部の内側に連通する開口部を有し、前記目皿カバーを下から支持する目皿枠を備え、
前記開口部の外側であって前記目皿枠と前記目皿アダプターの間に空間が形成される請求項1に記載の浴室ユニットの排水構造。 - 前記目皿枠と前記目皿アダプターの間に形成される前記空間に配置され、前記開口部の外側を囲う止水パッキンを備える請求項2に記載の浴室ユニットの排水構造。
- 前記目皿枠には、
外側から前記開口部に向かうにつれて下がるスロープが形成され、前記スロープの下側に前記空間が形成される請求項2又は3に記載の浴室ユニットの排水構造。 - 前記目皿アダプターは、
前記アダプター筒部の上部内周面から水平方向に延出する内側フランジを有し、
前記内側フランジは、少なくともその一部が前記排水管の上端面に上下方向で重なる請求項1から4の何れかに記載の浴室ユニットの排水構造。 - 床スラブから立ち上がる排水管の位置に開口部が合うように前記床スラブに床部を設置する工程と、
筒状に形成されるアダプター筒部及び前記アダプター筒部の上部外周面から水平方向に延出する外側フランジを有する目皿アダプターの前記アダプター筒部を前記床部の前記開口部に挿通して前記排水管の上端部に接続するとともに、前記外側フランジを前記床部の上側に固定する工程と、
前記アダプター筒部の内側に連通する開口部を有する目皿枠を前記目皿アダプターの上方で前記床部に固定する工程と、
目皿カバーを前記目皿枠に設置する工程と、
を含む浴室ユニットの施工方法。
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