JP6019287B2 - 排水トラップ - Google Patents
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Description
椀部は有底筒状であって、トラップ本体の底面より立設されており、上記流入口若しくは連通口からの排水が流入する。
連通口は浴槽側からの排水を流入させるための開口であって、椀部の外方向に枝管部を備えている。そして、該枝管部には後述する排水エルボが接続される。
又、防臭筒はトラップ本体と着脱自在且つ水密的に嵌合され、下端が椀部に配置される筒状部材である。
排水エルボは浴槽及び浴槽パンからの排水が流入する第二流入口を有し、該排水を連通口を通じて前記椀部へと流入させるエルボ部材である。
ここで、上記封水式の排水トラップは、流路の一部を排水で満たすことによって封水を形成する。(以下、封水を形成する部分を「封水部」とする)下水側からの臭気や害虫等は前記封水部を通過することが出来無い為、前記臭気や害虫等が屋内に進入することを防止することが出来る。尚、椀部から溢れた排水は流出口より下水側へと排出される。
上記のような排水トラップにおいて、トラップ機能の性能は、流入口からであれば椀部の上端から防臭筒の下端までの高さ幅に、第二流入口からであれば椀部の上端から連通口の上端までの高さ幅に、それぞれ影響される。これらの高さ幅は封水深と呼ばれるものであって、この部分の高さ幅が短いと、封水の蒸発や封水表面の揺れ、サイホン現象(空気の引き込み現象によって下水側が負圧になり、椀部に溜まっている排水が流出口から失われる現象)等によって流入口(又は第二流入口)と流出口が通気状態となる。当該通気状態を「破封」といい、破封状態下では前記トラップ機能が失われて、流入口や第二流入口から屋内側に、下水側の臭気や害虫類が進入してしまうこととなる。
このため、容易にこの破封状態になることがないようJIS規格では、封水式排水トラップの封水深を50ミリメートル以上に設定するよう定められている。
又、排水性能を維持する為、文献2及び文献3に記載の封水パーツは連通口より防臭筒側へと突出する部分を設けることにより、被取付部分と封水パーツの間に通水空間を形成している。
従って、文献2や文献3に記載されているような、排水トラップに取り付けられる封水パーツにおいては、限られた空間の中で、排水性能を維持する為に、いかにして通水空間(特に連通口の軸方向の通水空間)を確保するかという課題がある。
ところで、文献2及び文献3に記載の封水パーツは接着により取り付けられており、当該接着部分は通水空間の内外に設けられている。従って、図18に示すように、通水空間の内、連通口の軸方向の通水空間の幅(通水幅L1)、特に接着部分の通水幅L1が短くなってしまっていた。
他の排水機器の排水が流入する第二流入口と、
排水を溜めて封水を形成する封水部と、
封水部を溢れ出た排水を下水等に排出する流出口から成り、
前記封水部内であって、封水部側方に取り付けられ、第二流入口からの排水の流路の一部を上方から覆うことで封水高さを調整する封水パーツを備える排水トラップにおいて、
当該封水パーツは前記封水部内に接着されて水密に取り付けられる取付部と、
前記封水パーツと前記取付部が取り付けられる部分との間に、他の排水機器の排水が通水する通水空間を形成する通水部を備え、
前記取付部が全て前記通水空間の外側にあるとともに、封水部側面に形成された被取付部と略同一形状であることを特徴とする排水トラップである。
請求項2に記載の本発明の排水トラップにおいては、排水の通水方向と略垂直の幅と、前記第二流入口からの排水の流路の径が略同一である為、通水空間内での乱流の発生を防止することが出来る。
請求項3に記載の本発明の排水トラップにおいては、封水パーツの通水部下端が、平面視において、連通口の軸方向と垂直に形成されている為、通水空間内での乱流の発生を防止することが出来る。
請求項4に記載の本発明の排水トラップにおいては、取付部又は取付部が取り付けられる被取付部に溝部を設けた為、該溝部に接着剤が溜まり、施工性が向上する。
請求項5に記載の本発明の排水トラップにおいては、封水パーツの、封水部内での位置決め構造を行う位置決め構造を設けた為、封水パーツを取り付ける際の位置決めが容易になる。
又、排水トラップ1は内部に封水を形成する封水部Wを有する。
取付部21は図2乃至図5に示すように、前記椀部5の側面と同一の曲面を有する平面視円弧状の板部分であって、後述する通水部22の周囲を囲むように配置されており、下端より2箇所の脚部23が垂下している。即ち、取付部21は、被取付部である椀部5の側面と略同一形状をしている。又、取付部21は一方の面より後述する通水部22が突設されており、当該通水部22が突設されている面と反対の面(接着面)において、略コ字状の溝部24が設けられている。
通水部22は前記取付部21より突出する庇(ひさし)状部であり、取付部21より一定長さ略水平に突出した後、下方に延びる。通水部22は当該形状により、被取付部(椀部5側面)との間に通水空間25を形成する。又、施工完了時において、通水部22下端は前記防臭筒13下端と略同一の高さとなる。
通水部22の前記下方に延びる部分は、図5(a)に示すように、平面視において、前記取付部21と軸を同じくする円弧状に形成されている。即ち、椀部5の側面とも同軸異径である。又、封水パーツ20は、取付部21が全て通水空間25の外側に配置されている。従って、図5(b)に示す底面視のように、排水の通水方向の幅である通水幅L1は通水空間25の全周に亘り同一幅となっている。尚、排水の通水方向と略垂直の幅である通水幅L2は前記連通口7の径よりも大きく形成されている。
又、封水パーツ20の取り付けが完了した際、通水部22が連通口7を上方から覆う状態となる。(図6)
最後に、トラップ本体2の流出口4と下流側配管17を接続させ、排水トラップ1の施工が完了する。
尚、当該防臭筒13下端から椀部5上端までの高さ幅が洗い場パンPA側の封水深となる。
尚、封水パーツ20の取付部21は椀部5側面と接着剤等により水密に接着されている為、第二流入口15より流入する排水は全て前記通水空間25を通り椀部5へと流入する。従って、通水部22の下端から椀部5上端までの高さ幅が浴槽B及び浴槽パンPB側の封水深となる。即ち、封水パーツ20を第一の流の一部である連通口7に取り付けることによって、連通口7の上端を通水部22の下端高さまで、実質的に下げることが出来る。
例えば、図7乃至図9に示す本発明の第二実施形態に係る排水トラップ1に取り付けられる封水パーツ20のように、通水幅L2を連通口7の径と略同一にしても良い。
このように、通水幅L2等を連通口7の径と略同一に形成した場合、第二排水口15からの排水の流入方向を均一化することが出来、又、通水空間25に乱流を生じさせる余分なスペースが無くなる。従って、通水空間25内での乱流の発生を防止することが可能となる。排水配管において、単純に通水部分の断面積を拡大しても、排水の流れが乱れて排水性能が悪化する場合があり、この実施例のように、配管内面の凹凸を無くし、排水の流れを安定させた方が排水性能が高まる場合もある。
連通口7は前記枝管部3と連続し、後述する第二排水口15からの排水を流入させる為の開口であって、前記流出口4よりも低い位置に形成されている。
突部33はトラップ本体2の上流側側面に2箇所設けられたリブ部であり、後述する封水パーツ20を取り付ける際に、該封水パーツ20の端部を係止することによって位置決めを行うことが出来る位置決め構造である。
尚、第三実施形態に係る連通口7は上端が下方に傾斜し、突出部30を形成している。即ち、第三実施形態に係る連通口7の端部は軸方向視略半月状となっている。
又、上記突出部30及びトラップ本体2の側面には後述する封水パーツ20が取り付けられている。
取付部21は図11乃至図14に示すように、前記連通口7の突出部30及び該突出部30近傍のトラップ本体2の側面と略同一形状を有する平面視円弧状の板部分であって、後述する通水部22の周囲を囲むように配置されている。又、取付部21は通水部22と連続しており、且つ一方の面(接着面)において溝部24が横設されている。
通水部22は前記取付部21と連続して形成される庇(ひさし)状部であり、図13に示すように、取付部21より一定長さ略水平に突出した後、下方に向けて弧状に延びる。通水部22は当該形状により、被取付部(突出部30及びトラップ本体2の側面)との間に通水空間25を形成する。又、通水部22は施工完了時において下端が前記防臭筒13下端と略同一の高さとなる。
尚、通水部22の前記下方に延びる部分は、図14に示すように、平面視直線状になっており、連通口7の軸方向と垂直に形成されている。
又、封水パーツ20は取付部21が全て通水空間25の外側に配置されている。
又、封水パーツ20の取り付けが完了した際、通水部22が連通口7の一部を上方から覆う状態となる。
最後に、トラップ本体2の流出口4と下流側配管17を接続させ、排水トラップ1の施工が完了する。
尚、当該防臭筒13下端からトラップ本体2の傾斜部分上端までの高さ幅が洗い場パンPA側の封水深となる。
尚、封水パーツ20の取付部21はトラップ本体2の連通口7の突出部30及びトラップ本体2の側面と接着剤等により水密に接着されている為、第二流入口15より流入する排水は全て前記通水空間25を通りトラップ本体2内へと流入する。従って、通水部22の下端からトラップ本体2の傾斜部分上端までの高さ幅が浴槽B及び浴槽パンPB側の封水深となる。即ち、封水パーツ20を第二の流路の一部である連通口7に取り付けることによって、連通口7の上端を通水部22の下端高さまで、実質的に下げることが出来る。
2 トラップ本体
4 流出口
5 椀部
7 連通口
12 流入口
13 防臭筒
14 排水エルボ
15 第二流入口
20 封水パーツ
21 取付部
22 通水部
24 溝部
25 通水空間
33 突部
L1,L2 通水幅
W1,W2 封水部
Claims (5)
- 排水機器からの排水が流入する流入口と、
他の排水機器の排水が流入する第二流入口と、
排水を溜めて封水を形成する封水部と、
封水部を溢れ出た排水を下水等に排出する流出口から成り、
前記封水部内であって、封水部側方に取り付けられ、第二流入口からの排水の流路の一部を上方から覆うことで封水高さを調整する封水パーツを備える排水トラップにおいて、
当該封水パーツは前記封水部内に接着されて水密に取り付けられる取付部と、
前記封水パーツと前記取付部が取り付けられる部分との間に、他の排水機器の排水が通水する通水空間を形成する通水部を備え、
前記取付部が全て前記通水空間の外側にあるとともに、封水部側面に形成された被取付部と略同一形状であることを特徴とする排水トラップ。 - 前記封水パーツの通水空間の内、排水の通水方向と略垂直の幅と、前記第二流入口からの排水の流路の径が、略同一であることを特徴とする請求項1に記載の排水トラップ。
- 前記封水パーツの通水部下端が、平面視において、前記第二流入口の軸方向と垂直に形成されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の排水トラップ。
- 前記取付部又は取付部が取り付けられる被取付部に溝部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の排水トラップ。
- 前記封水パーツの、封水部内での位置決めを行う位置決め構造を設けたこと特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の排水トラップ。
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