JP5613886B2 - 槽体の配管構造 - Google Patents
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Description
以下に、このような排水機器の排水を処理する排水配管の一例を記載する。
図12に示した第一の従来の槽体の配管構造(以下「第一の従来例」)は、排水機器の槽体である洗面ボウルと、排水栓本体と、洗面ボウルと排水栓本体の間に配置されて両者と水密的に当接する環状パッキングと、排水栓本体の周囲に配置されるオーバーフローアダプターと、排水栓本体を固定するビス部材などから構成される。
洗面ボウルは洗面台の上方に配置される人工大理石製の槽体であって、その底面に排水口を備えると共に、洗面ボウルの底面の下面であって排水口の周縁に、ビス部材と螺合するビス穴部を備えてなる。また、洗面ボウルの側面の上方近傍に、オーバーフロー排水口を備えると共に、該オーバーフロー排水口からの排水を処理するオーバーフロー配管を備えてなる。
排水栓本体は、略円筒形状にして、その上端部周縁に、外周方向に周縁に連続して突設して設けたフランジ部と、該フランジ部のビス穴部に対応する位置に設けた貫通孔と、を備えてなる。また、排水栓本体の側面に、オーバーフロー排水が流入する横穴部を備えてなる。
環状パッキングはゴム材等の弾性素材からなるリング状の部材である。
オーバーフローアダプターは略円筒形状にして、側面部分に槽体の上方側面のオーバーフロー排水口から流入するオーバーフロー排水を排水栓本体側に導くオーバーフロー接続部を備えてなり、施工完了時、排水栓本体の横穴部の周囲に、排水栓本体と同心円状に配置される。
ビス部材は、上記洗面ボウルのネジ穴部と螺号するネジ部を備えてなり、排水栓本体を固定する為の部材である。
他に、管体を略S字形状に屈曲させることによって内部に封水と呼ばれる排水溜まりを作り、下水からの臭気や害虫類の屋内側への逆流を防止する排水トラップ配管(図示せず)等を備えて成る。
環状パッキングを介した上で、洗面ボウルの排水口周縁下面と、排水栓本体のフランジ部上面とを、平面視(又は底面視)ビス穴部と貫通孔との位置が合致するように当接させた上で、貫通孔を介しビス穴部にビス部材を螺合させ、洗面ボウルと排水栓本体を固定する。
次に、排水栓本体の周囲にオーバーフローアダプターを、オーバーフローアダプター排水栓本体の横穴とがほぼ同じ高さ位置になるように配置固定する。
更に、オーバーフローアダプターのオーバーフロー接続部にオーバーフロー配管を接続すると共に、排水栓本体の下端部分を、排水トラップ配管等を利用して下水側に接続して、槽体である洗面ボウルへの排水配管の配管施工が完了する。
また、排水口をゴム栓などで閉塞し、排水を洗面ボウル内部に溜めると、溜まり水の水面がオーバーフロー排水口の下端に到達した時点で、排水がオーバーフロー排水口からオーバーフロー配管、オーバーフロー接続部、オーバーフローアダプター内部の順に排水が流れ、最終的に排水栓本体の横穴から流入して、排水トラップ配管を介し、下水側に排出される。これによって洗面ボウル内の排水口が閉塞された状態で排水が流され、内部に排水が溜まっても、洗面ボウルの上端から溢れることなく排水を処理することができる。
槽体と排水配管の配管部材である排水栓本体との接続は、槽体の排水口周縁下面と、排水栓本体のフランジ部上面との間に環状パッキングを配置した上で、ビス部材を利用し、槽体の排水口周縁下面と、排水栓本体のフランジ部上面とを強い応力で当接させることで行っている。
このように、環状パッキングが排水口周縁下面とフランジ部上面のそれぞれに強く当接することで止水性を発揮し、排水が排水口周縁下面とフランジ部上との間から洩れることを防止している。しかしながら、この当接の応力はビス部材とビス穴部との螺合によって生じるものであるから、ビス部材とビス穴部との螺合が不十分であると、環状パッキングに働く当接の応力が弱くなり、止水性が発揮されず漏水を生じる場合がある。もちろんビス部材の締め付け強度の管理、いわゆる「トルク管理」を行うことでこの問題は解決できるが、その作業にはトルク管理を行うことのできる冶具を用意したり、作業者に確認の行程が必要になるなど施工作業者の手間は当然ながら増加する。
また、排水栓本体は多くの場合ABS樹脂等の樹脂素材によって成型される。このため、金属材に比較すると撓みやすく、平面視において環状パッキングの配置位置が、ビス部材とビス穴部の螺合部分からある程度離れている、どれほど適切にビス部材が螺合していても、樹脂材の撓みによって環状パッキングに働く当接の応力が弱くなり、止水性が発揮されず、漏水を生じる場合がある。
図13に示した第二の従来の槽体の配管構造(以下「第二の従来例」)は、排水機器の槽体である洗面ボウルと、排水栓本体と、洗面ボウルと排水栓本体の間に配置されて両者と水密的に当接する環状パッキングと、排水栓本体を固定するビス部材などから構成される。
洗面ボウルは洗面台の上方に配置される人工大理石製の槽体であって、その底面に排水口を備えると共に、洗面ボウルの底面の下面であって排水口の周縁に、ビス部材と螺合するビス穴部を備えてなる。
更に該排水口の周縁から下方に向けて筒状の接続筒部を設けてなると共に、接続筒部の内側側面下方に、段部状の嵌込凹所を備えてなる。
また、洗面ボウルの側面の上方近傍に、オーバーフロー排水口を備えると共に、該オーバーフロー排水口からの排水を処理するオーバーフロー配管を備えてなる。
排水栓本体は、略円筒形状にして、その上端部周縁に設けた、筒部から外方に突出した内周鍔部、内周鍔部の外周縁から立ち上げた立上部、立上部の上端から外方に突出した外周鍔部、からなるフランジ部と、洗面ボウルのビス穴部に対応する位置に設けた貫通孔と、を備えてなる。更に、上方の開口に連続して、フランジ部よりも上方に延出した嵌込部を備えると共に、該嵌込部の外側側面に環状の溝部を備えて成る。
また、排水栓本体の側面に、槽体の上方側面のオーバーフロー排水口から流入するオーバーフロー排水を排水栓本体側に導くオーバーフロー接続部を備えてなる。
環状パッキングはゴム材等の弾性素材からなるリング状の部材である。
他に、管体を略S字形状に屈曲させることによって内部に封水と呼ばれる排水溜まりを作り、下水からの臭気や害虫類の屋内側への逆流を防止する排水トラップ配管(図示せず)等を備えて成る。
排水栓本体の嵌込部の溝部に環状パッキングを嵌め込んだ上で、嵌込部を洗面ボウルの嵌込凹所内に嵌込させ、貫通孔を介しビス穴部にビス部材を螺合させ、洗面ボウルと排水栓本体を固定する。
次に、排水栓本体のオーバーフロー接続部にオーバーフロー配管を接続すると共に、排水栓本体の下端部分を、排水トラップ配管等を利用して下水側に接続して、槽体である洗面ボウルへの排水配管の配管施工が完了する。
更に、環状パッキングは、嵌込部の溝部に嵌め込まれた上で、側面から嵌込部(の溝部側面)と嵌込凹所側面に当接している。この当接を行うための応力の強さは、嵌込部(の溝部側面)の外径と、嵌込凹所内径とによって決まるものであって、ビス部材の締め付けトルクとは関係なく決まるものである。即ち、各部材の寸法精度さえきちんと管理してあれば、嵌込部を洗面ボウルの嵌込凹所内に嵌め込むだけで、環状パッキングと、排水栓本体及び洗面ボウルの間には止水を行うのには充分な応力が発生し、必要な止水性能を発揮する。ビス部材の締め付け強度の管理は、単に排水栓本体他の配管部材が洗面ボウルから脱落しない程度の締め付けトルクで締め付ければ良く、第一の従来例ほど厳密なトルク管理を行う必要がなくなり、施工作業者の手間を削減できる。
また、樹脂材の撓みによって環状パッキングに働く当接の応力が弱くなることは無いため、ビス部材の配置位置も環状パッキングとは関係無く自由な位置に配置することができる。
問題点1.第二の従来例のような槽体の配管構造においては、排水栓本体の嵌込部と、洗面ボウルの嵌込凹所との繋ぎ目(図13の図中A)は、環状パッキングよりも上方に設けられることとなる。このため、排水が、嵌込部と嵌込凹所との繋ぎ目から入り込み、環状パッキングの上方の隙間に溜まると、これを人為的に取り除く事は、洗面ボウルから排水栓本体を分離しない限りほぼ不可能である。このようにしてこの隙間に入り込んだ排水が腐敗して雑菌を繁殖させたり、異臭を発生させる等の問題を生じることがあった。
問題点2.洗面ボウルなど、槽体の底面には、排水を流すため、排水口に向かって若干の下り勾配が設けられている。また、排水口の近傍では、嵌込凹所を形成するため特に下方に突出する構造となる。
上記のような、洗面ボウルの排水口近傍の下面が下方に突出した構造に対し、この第二の従来例の槽体の配管構造では、排水栓本体のフランジ部に立上部を設けることによって対応している。ところで嵌込部ではその周囲に環状パッキングを嵌め込む溝部を設ける必要があるが、フランジ部の形状が上記のように立上部を備えた構造になるため、立上部が障害となって、少なくともそのまま水平方向から加工器具などで溝部の形状を削り出すことなどはできない。同様に、金型を利用した樹脂成形の場合でも、立上部が干渉するため、側面方向に金型を移動させることが困難で、溝部の形状を形成することは困難であった。
洗面ボウルの、ビス穴部の周囲の位置を極端に肉厚にして、ビス穴部の開口位置を低くすれば立上部を省略できるが、その為にはこの部分だけ洗面ボウルの厚みを変更する必要があり、樹脂の収縮の度合いが変化するなど洗面ボウルの寸法精度に狂いを生じさせたり、また人工大理石の樹脂素材がその分多く使用され、コストアップなどに繋がる、と言った問題があった。
このため、実際には一度左右に開いた後、上方に移動するような特殊な構造の金型を利用して溝部を形成するか、嵌込部のみ別部材として構成し、成型後に排水栓本体に接着などの方法で取り付ける必要があり、いずれにしても部材単価を上昇させる原因となっていた。
本発明は上記問題点を解消するために考案されたものであり、洗面台、流し台、浴室、浴槽等の槽体の配管構造において、意匠性や清掃性が良く、更に衛生的で安価な槽体の配管構造を提供するものである。
排水栓本体3の上方の開口部4に当接して該開口部4を閉塞する、円盤状の弁体9aを有する遠隔操作式排水栓装置を備えたことを特徴とする、段落0012乃至段落0014のいずれか1つに記載の槽体の配管構造である。
オーバーフロー接続部8の上部を、フランジ部5の一部にて兼用した事を特徴とする、
段落0012乃至段落0015のいずれか1つに記載の槽体の配管構造である。
請求項3に記載の本発明では、接続筒部の外側側面に環状溝部を備えてなる。このように、外側側面側に環状溝部を備えた場合であれば、特に何らの部材または部分に干渉されることなく、加工器具などで溝部の形状を削り出すか、または単純な2ツ割りの金型構造にすることで環状溝部を構成する事ができ、第二の従来例のように、部材精度を悪化させたり、またはコストアップする方法での対応をする必要が無くなった。
請求項2に記載の本発明では、環状パッキングを、フランジ部上面に配置すると共に、槽体側の接続筒部に傾斜面または段部を備えたことで、環状パッキングを位置ずれなく配置できるようになり、第二の従来例のように、部材精度を悪化させたり、またはコストアップする方法での対応をする必要が無くなった。
請求項4に記載の発明では、排水栓本体のフランジ部に当接して排水栓本体の上方の開口を閉塞する弁体を有する遠隔操作式排水栓装置を備えたことによって、遠隔操作式排水栓装置の弁体を、排水栓本体に当接させ排水の流出を防止する構造とする事ができ、止水性能を向上することができた。
槽体は排水栓本体と比較して相当大きいため、寸法管理も比較的困難であり、この寸法管理の難しい槽体に弁体を当接させて止水する構造とすると、漏水が生じやすい構造となる、という問題があった。例えば、排水栓本体を直径が50ミリメートルの円筒形状とし、それが接続される槽体としての洗面ボウルの横幅が600ミリメートルとすると、気温などで部材が1パーセント膨張/収縮した場合、排水栓本体は水平方向に0.5ミリメートル膨張/収縮するだけで済むが、洗面ボウルの場合、水平方向に6ミリメートルも膨張/収縮する事になる。もちろん、槽体の排水口にこの6ミリメートルの膨張/収縮の影響が集中して表れ、排水口の径が6ミリメートル膨張/収縮するわけではないが、止水性の向上には部材の寸法精度が良いほうが当然好適であり、本発明のように、遠隔操作式排水栓装置の弁体を、排水栓本体に当接させ排水の流出を防止する構造とした方が、止水性能を向上させることができる。
請求項5に記載した本発明では、排水栓側面に、筒状のオーバーフロー接続部を設けると共に、オーバーフロー接続部の上部を、フランジ部の一部にて兼用した事で、排水栓本体の全高を兼用しない場合と比較して低くすることができた。また、部材原料の使用量が減少することで、部材単価を安価にすることができた。
図1に示した本発明の第一実施例の槽体の配管構造は、槽体である洗面ボウルSを備えた洗面台と、その洗面ボウルSの排水を処理する排水配管の配管構造を示すものであって、
排水機器の槽体である洗面ボウルSと、排水栓本体3と、洗面ボウルSと排水栓本体3の間に配置されて両者と水密的に当接する環状パッキング7と、排水栓本体3を固定するビス部材10と、排水栓本体3の上方の開口を閉塞する弁部材9を備えた遠隔操作式排水栓装置、排水栓本体3と床下配管を接続する排水トラップ配管11などから構成される。
洗面ボウルSは洗面台の上方に配置される、上方が開口した略箱体形状の人工大理石製の槽体であって、その底面に排水口1を備えると共に、該排水口1の周縁から下方に向けて筒状の接続筒部2を設けてなる。また、この接続筒部2の外側側面には、環状パッキング7を嵌めこむ環状溝部2aを円周に沿って水平に設けてなる。また、接続受部6の更に外側部分の底面に、ビス部材10と螺合するビス穴部15を備えてなる。
また、洗面ボウルSの側面の上方近傍に、オーバーフロー排水口12aを備えると共に、該オーバーフロー排水口12aからの排水を処理するオーバーフロー配管12を備えてなる。
排水栓本体3は、図4に示したような、排水口1の内径よりも若干内径が小さい略円筒状形状を成す部材であって、内側に、上方に向かうほど拡径する止水面13を備えてなる。
そして、該止水面13によって排水が流入する開口部4を形成すると共に、該開口部4から外側方向に、周縁に沿って突出して連続して設けたフランジ部5、及び該フランジ部5上面から上方に立ち上がって設けられた、内側側面が接続筒部2の外側側面に対応する形状を構成した接続受部6を備えてなる。
また、接続受部6の上端に、外方に突出した外周鍔部14と、この外周鍔部14上であって、洗面ボウルSのビス穴部15に対応する位置に貫通孔16を設けてなる。尚、接続受部6の内径は、接続筒部2の外径より若干大きく形成されてなる。
尚、止水面13が拡径するため、止水面13の上端部分の内径は、排水口1の内径よりも若干大径になっている。また、排水栓本体3の側面に、槽体の上方側面のオーバーフロー排水口12aから流入するオーバーフロー排水を排水栓本体3側に導くオーバーフロー接続部8を備えてなる。
環状パッキング7はゴム材等の弾性素材からなるリング状の部材であって、接続筒部2の外側側面に設けられた環状溝部2aに嵌め込まれた状態では、環状パッキング7の外周は接続受部6内周面より若干大径となる大きさに形成されてなる。
ビス部材10は排水栓本体3を洗面ボウルSに固定するための雄ネジを備えた部材であって、該ビス部材10とネジ穴部とで、固定部を形成する。
弁部材9は排水口1及び排水栓本体3内を昇降する部材であって、円盤状の弁体9a、該弁体9aの中央から垂下される弁軸9b、弁体9a下面から垂下され、弁部材9の降下時に止水面13と水密的に当接する弁パッキング9c、から構成される。
遠隔操作式排水栓装置は、以下に記載する操作部17、動作部18、レリースワイヤ19、から構成される。
操作部17は、洗面ボウルSの開口部4周縁近傍に配置固定され、使用者が操作を加えることで弁部材9の昇降を操作するための部材である。
動作部18は、排水栓本体3内に配置固定される部材であって、操作部17に加えられた操作に対応して備えられた動作軸が昇降する。動作軸が上昇した際には、その先端が弁部材9の弁軸9b下端に当接して弁部材9を押し上げる。
レリースワイヤ19は動作部18と操作部17の間を連絡して操作部17に加えられた操作を動作部18に伝達する部材である。
排水トラップ配管11は、管体を略S字形状に屈曲させることによって内部に封水と呼ばれる排水溜まりを作り、下水からの臭気や害虫類の屋内側への逆流を防止する部材である。尚、この排水トラップ配管11は、排水栓本体3の下端と接続する、上流側の端部近傍に、略円筒形状にして排水トラップ配管11内部に連通する枝管部20を備えてなる。
まず洗面ボウルSの上方の開口周縁近傍に遠隔操作式排水栓装置の操作部17を配置固定し、この操作部17にレリースワイヤ19を接続する。
次に、接続筒部2の外側側面の環状溝部2aに環状パッキング7を嵌めこんだ上で、排水栓本体3を、接続受部6の内周面が環状溝部2aに嵌め込んだ環状パッキング7に接するようにしつつ、つまり接続受部6で接続筒部2を覆うようしつつ、嵌入させる。この状態から、貫通孔16とビス穴部15の位置が合致するようにして、貫通孔16を介しビス穴部15にビス部材10を螺合させ、洗面ボウルSと排水栓本体3を固定する。
次に、排水栓本体3のオーバーフロー接続部8にオーバーフロー配管12を接続する。
更に、排水栓本体3に遠隔操作式排水栓装置の動作部18を固定した上で、排水トラップ配管11の枝管部20にレリースワイヤ19を挿通し、動作部18にレリースワイヤ19を接続する。
この状態から、排水栓本体3の下端部分に排水トラップ配管11を接続し、排水トラップ配管11の下端を下水側の配管である床下配管に接続する。
更に枝管部20の端部をレリースワイヤ19が挿通した状態で水密的に閉塞し、排水口1から排水栓本体3内に弁部材9を配置して、遠隔操作式排水栓装置を備えた、槽体である洗面ボウルSへの配管施工が完了する。
この状態において、洗面ボウルS内に排水が発生すると、排水は、洗面ボウルSの排水口1から排水栓本体3の開口部4、排水栓本体3内部を通過し、排水トラップ配管11から下水側に排出される。また排水トラップ配管11内部を通過する際、その内部に封水を溜めることによって、配管内部に水封部分が生じることで、下水側からの臭気や害虫類が屋内側に侵入する事が防止される。
この状態から操作部17に操作を加えて、動作部18の動作軸を降下させると、弁部材9が動作軸の支持を失って降下し、止水面13に弁パッキング9cが当接した状態となり、図3に示したような、開口部4が弁体9aと弁パッキング9cとで閉塞された状態となる。
この状態において、洗面ボウルS内に排水が発生すると、排水は洗面ボウルS内部に貯留し、その水位が上昇するが、溜まり水の水面がオーバーフロー排水口12aの下端に到達した時点で、排水がオーバーフロー排水口12aからオーバーフロー配管12、オーバーフロー接続部8の順に流れ、最終的に排水栓本体3内に流入して、排水トラップ配管11を介し、下水側に排出される。これによって洗面ボウルS内の排水口1が閉塞された状態で排水が流され、内部に排水が溜まっても、洗面ボウルSの上端から溢れることなく排水を処理することができる。
以降操作部17に同様の操作を加えることで、開口部4を遠隔操作的に開口/閉口することができる。
更に、環状パッキング7は、環状溝部2aに嵌め込まれた上で、側面から接続筒部2(の環状溝部2a側面)と接続受部6側面に当接している。この当接を行うための応力の強さは、接続筒部2(の環状溝部2a側面)の外径と、接続受部6内径とによって決まるものであって、ビス部材10の締め付けトルクとは関係なく決まるものである。即ち、各部材の寸法精度さえきちんと管理してあれば、接続受部6で接続筒部2を覆うようしつつ、嵌入させるだけで、環状パッキング7と、排水栓本体3及び洗面ボウルSの間には止水を行うのには充分な応力が発生し、必要な止水性能を発揮する。ビス部材10の締め付け強度の管理は、単に排水栓本体3他の配管部材が洗面ボウルSから脱落しない程度の締め付けトルクで締め付ければ良く、第一の従来例ほど厳密なトルク管理を行う必要がなくなり、施工作業者の手間を削減できる。
また、樹脂材の撓みによって環状パッキング7に働く当接の応力が弱くなることは無いため、ビス部材10の配置位置も環状パッキング7とは関係無く自由な位置に配置することができる。
更に、上記第一実施例では、洗面ボウルSと排水栓本体3との繋ぎ目が、環状パッキング7の下方であるため、繋ぎ目から排水が入り込んでも、重力によってそのまま排出口から排水栓本体3内に流れ落ちるため、繋ぎ目の間に排水が溜まることがない。このため、第二の従来例のように、繋ぎ目や隙間に入り込んだ排水が腐敗して雑菌を繁殖させたり、異臭を発生させる事などが無い。また、上記第一実施例では、環状溝部2aを形成するに当たり、接続筒部2の外側側面に環状溝部2aを備えてなることで、第二の従来例のように、接続受部6が溝部の構成の障害となり、部材精度を悪化させたり、またはコストアップする方法での対応をする必要が無くなった。
また、上記第一実施例では、排水栓本体3のフランジ部5に当接して排水栓本体3の上方の開口を閉塞する弁体9aを有する遠隔操作式排水栓装置を備えたことによって、遠隔操作式排水栓装置の弁体9aを、大きく部材の寸法精度の出しにくい洗面ボウルSではなく、小さく部材の寸法精度の出しやすい排水栓本体3に当接させ排水の流出を防止する構造とする事ができ、止水性能を向上することができた。
図5に示した本発明の第二実施例の槽体の配管構造は、槽体である洗面ボウルSを備えた洗面台と、その洗面ボウルSの排水を処理する排水配管の配管構造を示すものであって、
排水機器の槽体である洗面ボウルSと、排水栓本体3と、洗面ボウルSと排水栓本体3の間に配置されて両者と水密的に当接する環状パッキング7と、排水栓本体3を固定するビス部材10と、排水栓本体3の上方の開口を閉塞する弁部材9を備えた遠隔操作式排水栓装置、排水栓本体3と床下配管を接続する排水トラップ配管11などから構成される。
洗面ボウルSは洗面台の上方に配置される、上方が開口した略箱体形状の人工大理石製の槽体であって、その底面に排水口1を備えると共に、該排水口1の周縁から下方に向けて筒状の接続筒部2を設けてなる。また、この接続筒部2の外周下端部分には、環状パッキング7を位置決めするための段部2bを円周に沿って水平に設けてなる。また、接続受部6の更に外側部分の底面に、ビス部材10と螺合するビス穴部15を備えてなる。
また、洗面ボウルSの側面の上方近傍に、オーバーフロー排水口12aを備えると共に、該オーバーフロー排水口12aからの排水を処理するオーバーフロー配管12を備えてなる。
排水栓本体3は、図8に示したような、排水口1の内径よりも若干内径が小さい略円筒状形状を成す部材であって、内側に、上方に向かうほど拡径する止水面13を備えてなる。
そして、該止水面13によって排水が流入する開口部4を形成すると共に、該開口部4から外側方向に、周縁に沿って突出して連続して設けたフランジ部5、及び該フランジ部5上面から上方に立ち上がって設けられた、内側側面が接続筒部2の外側側面に対応する形状を構成した接続受部6を備えてなる。
また、接続受部6の上端に、外方に突出した外周鍔部14と、この外周鍔部14上であって、洗面ボウルSのビス穴部15に対応する位置に貫通孔16を設けてなる。尚、接続受部6の内径は、接続筒部2の外径より若干大きく形成されてなる。
尚、止水面13が拡径するため、止水面13の上端部分の内径は、排水口1の内径よりも若干大径になっている。また、排水栓本体3の側面に、槽体の上方側面のオーバーフロー排水口12aから流入するオーバーフロー排水を排水栓本体3側に導くオーバーフロー接続部8を備えてなる。
特に本第二実施例では、オーバーフロー接続部8は、図8等に示したように、オーバーフロー接続部8の上部をフランジ部5の一部にて兼用して成型してなる。
環状パッキング7はゴム材等の弾性素材からなるリング状の部材であって、接続筒部2の外周下端部に設けられた段部2b内より形成される空間に収納され、段部2bに配置された状態では、環状パッキング7の外周は接続受部6内周面より若干大径となる大きさに形成されてなる。
ビス部材10は排水栓本体3を洗面ボウルSに固定するための雄ネジを備えた部材であって、該ビス部材10とネジ穴部とで、固定部を形成する。
弁部材9は排水口1及び排水栓本体3内を昇降する部材であって、円盤状の弁体9a、該弁体9aの中央から垂下される弁軸9b、弁体9a下面から垂下され、弁部材9の降下時に止水面13と水密的に当接する弁パッキング9c、から構成される。
遠隔操作式排水栓装置は、以下に記載する操作部17、動作部18、レリースワイヤ19、から構成される。
操作部17は、洗面ボウルSの開口部4周縁近傍に配置固定され、使用者が操作を加えることで弁部材9の昇降を操作するための部材である。
動作部18は、排水栓本体3内に配置固定される部材であって、操作部17に加えられた操作に対応して備えられた動作軸が昇降する。動作軸が上昇した際には、その先端が弁部材9の弁軸9b下端に当接して弁部材9を押し上げる。
レリースワイヤ19は動作部18と操作部17の間を連絡して操作部17に加えられた操作を動作部18に伝達する部材である。
排水トラップ配管11は、管体を略S字形状に屈曲させることによって内部に封水と呼ばれる排水溜まりを作り、下水からの臭気や害虫類の屋内側への逆流を防止する部材である。尚、この排水トラップ配管11は、排水栓本体3の下端と接続する、上流側の端部近傍に、略円筒形状にして排水トラップ配管11内部に連通する枝管部20を備えてなる。
まず洗面ボウルSの上方の開口周縁近傍に遠隔操作式排水栓装置の操作部17を配置固定し、この操作部17にレリースワイヤ19を接続する。
次に、接続筒部2の下端の段部2bに環状パッキング7を嵌めこんだ上で(環状パッキング7の下方には支えとなるものがないが、環状パッキング7はそれ自体の弾性によって収縮し、段部2b内側側面を締め付けるようにして取り付けられており、特に落下することはない)、排水栓本体3を、接続受部6の内周面が段部2bに嵌め込んだ環状パッキング7に接するようにしつつ、つまり接続受部6で接続筒部2を覆うようしつつ、嵌入させる。この状態から、貫通孔16とビス穴部15の位置が合致するようにして、貫通孔16を介しビス穴部15にビス部材10を螺合させ、洗面ボウルSと排水栓本体3を固定する。
次に、排水栓本体3のオーバーフロー接続部8にオーバーフロー配管12を接続する。
更に、排水栓本体3に遠隔操作式排水栓装置の動作部18を固定した上で、排水トラップ配管11の枝管部20にレリースワイヤ19を挿通し、動作部18にレリースワイヤ19を接続する。
この状態から、排水栓本体3の下端部分に排水トラップ配管11を接続し、排水トラップ配管11の下端を下水側の配管である床下配管に接続する。
更に枝管部20の端部をレリースワイヤ19が挿通した状態で水密的に閉塞し、排水口1から排水栓本体3内に弁部材9を配置して、遠隔操作式排水栓装置を備えた、槽体である洗面ボウルSへの配管施工が完了する。
排水口1の周囲に凹凸や溝などが無く、意匠性や清掃性が良好である、という優れた効果を備えている。
更に、環状パッキング7は、段部2bと接続受部6、フランジ部5材により形成された空間に配置され、側面から接続筒部2(の段部2b側面)と接続受部6側面に当接している。この当接を行うための応力の強さは、接続筒部2(の段部2b側面)の外径と、接続受部6内径とによって決まるものであって、ビス部材10の締め付けトルクとは関係なく決まるものである。即ち、各部材の寸法精度さえきちんと管理してあれば、接続受部6で接続筒部2を覆うようしつつ、嵌入させるだけで、環状パッキング7と、排水栓本体3及び洗面ボウルSの間には止水を行うのには充分な応力が発生し、必要な止水性能を発揮する。ビス部材10の締め付け強度の管理は、単に排水栓本体3他の配管部材が洗面ボウルSから脱落しない程度の締め付けトルクで締め付ければ良く、第一の従来例ほど厳密なトルク管理を行う必要がなくなり、施工作業者の手間を削減できる。
また、樹脂材の撓みによって環状パッキング7に働く当接の応力が弱くなることは無いため、ビス部材10の配置位置も環状パッキング7とは関係無く自由な位置に配置することができる。
更に、上記第二実施例では、洗面ボウルSと排水栓本体3との繋ぎ目が、環状パッキング7の下方であるため、繋ぎ目から排水が入り込んでも、重力によってそのまま排出口から排水栓本体3内に流れ落ちるため、繋ぎ目の間に排水が溜まることがない。このため、第二の従来例のように、繋ぎ目や隙間に入り込んだ排水が腐敗して雑菌を繁殖させたり、異臭を発生させる事などが無い。また、上記第二実施例では、接続筒部2の下端部分に段部2bを備えてなることで、第二の従来例のように、接続受部6が段部2bの構成の障害となり、部材精度を悪化させたり、またはコストアップする方法での対応をする必要が無くなった。特に、この下端に段部2bを構成する方法では、洗面ボウルSの下端から、排水口1の中心軸に沿う方向に金型を移動させたり、加工器具を動作させることができ、作業性が向上し、またデザインの自由度も向上した。
また、上記第二実施例では、排水栓本体3のフランジ部5に当接して排水栓本体3の上方の開口を閉塞する弁体9aを有する遠隔操作式排水栓装置を備えたことによって、遠隔操作式排水栓装置の弁体9aを、大きく部材の寸法精度の出しにくい洗面ボウルSではなく、小さく部材の寸法精度の出しやすい排水栓本体3に当接させ排水の流出を防止する構造とする事ができ、止水性能を向上することができた。
また、上記第二実施例では、オーバーフロー接続部8は、図8等に示したように、オーバーフロー接続部8の上部をフランジ部5の一部にて兼用して成型してなるため、例えば第一実施例の排水栓本体3のように、オーバーフロー接続部8の上部をフランジ部5の一部と兼用せず独立に構成した場合と比較して、フランジ部5の肉厚(又はオーバーフロー接続部8の上面の肉厚)+をフランジ部5下面からオーバーフロー接続部8上面の隙間分、排水栓本体3の全高を低くすることができる。
図9に示した本発明の第三実施例の槽体の配管構造は、槽体である洗面ボウルSを備えた洗面台と、その洗面ボウルSの排水を処理する排水配管の配管構造を示すものであって、
排水機器の槽体である洗面ボウルSと、排水栓本体3と、環状パッキング7と、ビス部材10と、弁部材9を備えた遠隔操作式排水栓装置、排水トラップ配管11などから構成される。これらの内、以下に記載する洗面ボウルS以外の部材は、上記段落0023に記載した第二実施例の各部材と同一である。
洗面ボウルSは洗面台の上方に配置される、上方が開口した略箱体形状の人工大理石製の槽体であって、その底面に排水口1を備えると共に、該排水口1の周縁から下方に向けて筒状の接続筒部2を設けてなる。また、この接続筒部2の外周下端部分には、環状パッキング7を位置決めするための、上方から下端に向かうほど内側に縮径する傾斜面2cを円周に沿って設けてなる。また、接続受部6の更に外側部分の底面に、ビス部材10と螺合するビス穴部15を備えてなる。
また、洗面ボウルSの側面の上方近傍に、オーバーフロー排水口12aを備えると共に、該オーバーフロー排水口12aからの排水を処理するオーバーフロー配管12を備えてなる。
まず洗面ボウルSの上方の開口周縁近傍に遠隔操作式排水栓装置の操作部17を配置固定し、この操作部17にレリースワイヤ19を接続する。
次に、接続受部6の内周面下端、即ちフランジ部5上に載架すると共に、接続受部6内側面に接するようにして、接続受部6内に環状パッキング7を配置した上で、排水栓本体3を、接続受部6の内周面が段部2bに嵌め込んだ環状パッキング7に接するようにしつつ、つまり接続受部6で接続筒部2を覆うようしつつ、嵌入させる。すると傾斜面2cがガイドの機能を果たし、環状パッキング7を傾斜面2c、接続受部6、フランジ部5の間に形成される空間に誘導すると共に、環状パッキング7の内側側面側を傾斜面2cが、外側側面側を接続受部6内側側面が、それぞれ挟み込んで側面部分にて水密性を確保する。この状態から、貫通孔16とビス穴部15の位置が合致するようにして、貫通孔16を介しビス穴部15にビス部材10を螺合させ、洗面ボウルSと排水栓本体3を固定する。
次に、排水栓本体3のオーバーフロー接続部8にオーバーフロー配管12を接続する。
更に、排水栓本体3に遠隔操作式排水栓装置の動作部18を固定した上で、排水トラップ配管11の枝管部20にレリースワイヤ19を挿通し、動作部18にレリースワイヤ19を接続する。
この状態から、排水栓本体3の下端部分に排水トラップ配管11を接続し、排水トラップ配管11の下端を下水側の配管である床下配管に接続する。
更に枝管部20の端部をレリースワイヤ19が挿通した状態で水密的に閉塞し、排水口1から排水栓本体3内に弁部材9を配置して、遠隔操作式排水栓装置を備えた、槽体である洗面ボウルSへの配管施工が完了する。
例えば、上記実施例では、排水配管が備えられる槽体を、洗面台の洗面ボウルSとしているが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、流し台のシンク、浴室の防水パンまたは浴槽など他の槽体に使用してももちろん構わない。
2a 環状溝部 2b 段部
2c 傾斜面 3 排水栓本体
4 開口部 5 フランジ部
6 接続受部 7 環状パッキング
8 オーバーフロー接続部 9 弁部材
9a 弁体 9b 弁軸
9c 弁パッキング 10 ビス部材
11 排水トラップ配管 12 オーバーフロー配管
12a オーバーフロー排水口 13 止水面
14 外周鍔部 15 ビス穴部
16 貫通孔 17 操作部
18 動作部 19 レリースワイヤ
20 枝管部 S 洗面ボウル
Claims (5)
- 底面に排水口1を設けると共に、該排水口1の周縁から下方に向けて筒状の接続筒部2を設けてなる槽体と、
略筒状形状にして上方に排水が流入する開口部4を備えてなり、更に上方の外側側面に、周縁に沿って突出して連続して設けたフランジ部5、及び該フランジ部5上面から上方に向かって設けられた、内側側面が接続筒部2の外側側面に対応する形状を成す接続受部6を備えた排水栓本体3と、
接続筒部2の外側側面及び接続受部6の内側側面の間に配置されて、接続筒部2の外側側面及び接続受部6の内側面に水密的に当接する環状パッキング7と、
接続受部6の更に外側部分で槽体と排水栓本体3とを固定接続する固定部と、
接続筒部2の外側側面に、環状パッキング7を嵌めこむと共に、
排水栓本体3を、接続受部6の内周面が接続筒部2の外周に嵌め込んだ環状パッキング7に接するように排水栓本体3の接続受部6で接続筒部2を覆うようしつつ、嵌入させて取り付けることを特徴とする槽体の配管構造。 - 底面に排水口1を設けると共に、該排水口1の周縁から下方に向けて筒状の接続筒部2を設けてなる槽体と、
略筒状形状にして上方に排水が流入する開口部4を備えてなり、更に上方の外側側面に、周縁に沿って突出して連続して設けたフランジ部5、及び該フランジ部5上面から上方に向かって設けられた、内側側面が接続筒部2の外側側面に対応する形状を成す接続受部6を備えた排水栓本体3と、
接続筒部2の外側側面及び接続受部6の内側側面の間に配置されて、接続筒部2の外側側面及び接続受部6の内側面に水密的に当接する環状パッキング7と、
接続受部6の更に外側部分で槽体と排水栓本体3とを固定接続する固定部と、
環状パッキング7を、排水栓本体3のフランジ部5上面に配置すると共に、
接続筒部2の環状パッキング7との当接部分に、環状パッキング7の位置ずれを防ぐ、段部2bまたは傾斜面2cを備えたことを特徴とする槽体の配管構造。 - 接続筒部2の外側側面に、環状パッキング7を嵌めこむ環状溝部2aを備えたことを特徴とする、請求項1に記載の槽体の配管構造。
- 上記槽体の排水配管において、
排水栓本体3の上方の開口部4に当接して該開口部4を閉塞する、円盤状の弁体9aを有する遠隔操作式排水栓装置を備えたことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の槽体の配管構造。 - 排水栓側面に、筒状のオーバーフロー接続部8を設けると共に、
オーバーフロー接続部8の上部を、フランジ部5の一部にて兼用した事を特徴とする、
請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の槽体の排水配管。
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