JP5041334B2 - 浴室ユニット及び洗面器排水装置取付方法 - Google Patents

浴室ユニット及び洗面器排水装置取付方法 Download PDF

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Description

本発明は、浴室内に洗面器を設置した浴室ユニットに係り、特に洗面器から排水するための洗面器排水装置に関する。また、本発明は、斯かる浴室用の洗面器排水装置の取付方法に関する。
比較的狭い集合住宅やホテル客室等の浴室ユニットとして、浴室内に水栓を伴った洗面器を備えるタイプが採用されることが多い。
この洗面器で使用された水を排水する方法として、浴室内に設置された浴槽とこの浴槽に設けられたエプロンとの間に上端の連結管部をエプロンに固着してエプロン表面に開口させた排水管を配置し、浴槽に隣接して設置された洗面器に接続した洗面排水管を上記連結管部に接続して成る浴室用洗面排水装置を設けるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
この浴室用洗面排水装置を、洗い場の床と浴槽とをエプロンを介して一体に形成するハーフ構造に適用した例を、図10に示す。排水トラップに連接される連結管部の上端(エルボ101)は、接着剤を用いてエプロン102裏面に、工場において先行接続される。また、洗面排水管103も、接着剤を用いてエルボ101に、工場において先行接続される。したがって、この接続部分からの漏水は殆ど考えられない。ハーフ構造では、エプロンを取り外すことができないので、エルボ101から洗面排水管103を取り外すこともないことから可能となる接続方法である。
他方、床全面に敷設された防水パン上に浴槽を載置するフルパン構造の浴室用洗面排水装置としては、排水口に下端を挿入する第1排水管をエプロン面裏面に設け、該エプロン面に開孔した連結孔に上記第1排水管の上端を臨ませ、その第1排水管内面にシール材を介して、一端を洗面器の排水金具に接続する第2排水管の他端を嵌合してなるものがある(例えば、特許文献2参照。)。
この浴室用洗面排水装置では、浴槽周り点検等のためにエプロンを取り外す必要があるので、第2排水管(洗面排水管)はゴムパッキン等のシール材を介して第1排水管内に挿入されるだけで、接着固定はされない。よって、何度でも取り外し可能であるが、再度取り付ける際、場合によっては、ゴムパッキンと第2排水管との接触がうまくいかず、そこから漏水する虞がある。尤も、フルパン構造では浴槽下にも防水パンが敷設されているので、室外へ漏水することはない。
ところで、ハーフ構造には、ハーフ分割構造と呼ばれるバリエーションがある。これは、浴槽を、防水パンを介することなく建築床の上に載置する点で、本来のハーフ構造と共通するものの、浴槽と洗い場床とは別体で成形され、据付現場において連結される点で相違する。このハーフ分割構造では、浴槽の洗い場に面する側面は、洗い場床及び浴槽が所定の位置に設置された後、別体のエプロンによって掩蔽される。
ある程度以上の大きさのユニットバスでは、洗い場床と浴槽とを一体で形成することが難しいのみならず、現場への搬入や据付時の取り回しが困難になる。ハーフ分割構造は、この問題を解決すべく、洗い場床と浴槽とを別体で成形することにしたものである。
ところが、ハーフ分割構造では、追焚工事や点検等のためにエプロンを取り外す必要があるため、洗面排水管を、エプロンに固着されたエルボに接着剤を用いて接続することはできない。そこで、フルパン構造のように、洗面排水管を、ゴムパッキン等のシール材を介して第1排水管内に挿入する浴室用洗面排水装置を採用すると、洗面排水管を何度も取り外すうちに、ゴムパッキンと洗面排水管との接触がうまくいかず、そこから漏水する可能性がある。その場合、ハーフ分割構造では浴槽下に防水パンが敷設されていないので、室外へ漏水する虞が生じる。
このように、洗面器の排水構造について止水性に不安があるので、ハーフ分割構造では、洗面器付きのものは今まで採用されていない。
実公昭59−51870号公報 実公昭62−103872号公報
ところで、浴室をリフォームするに際しては、周囲に既存の壁等の障害物が存在することが多い。特にマンション等の集合住宅においては、たとえ小型の浴室であっても(新設時にはハーフ構造の浴室であっても)、現場への搬入や据付時の取り回しを考慮すると、洗い場床と浴槽とを分割したハーフ分割構造を採用した方が、既存の間仕切壁等を壊さなくても設置ができるので、都合がよいという現状がある。
そして、リフォーム前の浴室が洗面器付きのものであったならば、当然リフォーム後も洗面器付きである必要があり、そうでなくても、新たに洗面器を取り付けたいという需要がある。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、ハーフ分割構造であっても、取り外しが可能で、且つ洗面器の排水管がエプロンに接続される部分からの漏水を防止する洗面排水装置を備えた浴室ユニットを提供することを目的とするものである。
本発明に係る浴室ユニットは、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、浴槽側面を洗い場床側から掩蔽するエプロンと、上記洗い場床側の壁面に固定された洗面器と、一端が該洗面器の排水口に取設され、洗面器内の湯水を排水する洗面器側排水管と、該洗面器側排水管の他端に一端が接続された浴槽側排水管とを備え、上記エプロンには、上記洗面器側排水管及び浴槽側排水管のいずれかが貫通する貫通孔が形成され、上記洗面器側排水管と上記浴槽側排水管とは、該貫通孔近傍において連接される浴室ユニットであって、上記貫通孔周りの上記エプロンを表裏から挟持して水密に取着される取付部を有するシール部材と、上記洗面器側排水管及び浴槽側排水管のいずれか外嵌する側の先端に螺刻された雄ねじ部と、該雄ねじ部と螺合し、上記貫通孔周りの上記エプロンと協働して、上記シール部材の取付部を挟扼するフランジ部材とを備え、上記取付部の上記フランジ部材と当接する面と上記雄ねじ部先端とが面一になる位置に配置され、上記シール部材が上記フランジ部材の押圧により圧縮される軟質部材で形成されたものである。
ここで、前記シール部材は、好適には、請求項2に記載したように、前記取付部及び該取付部から上記貫通孔の径方向内方側に向けて全周に亘って突出する弾性変形可能な弾性部を有する貫通パッキンと、該貫通パッキンの取付部側面に貼着され前記フランジ部材の押圧により圧縮する軟質部材と、該軟質部材の表面に貼着され上記フランジ部材の螺進時の摩擦抵抗を低減させる滑り部材との3層を備えることが望ましい。
また、前記フランジ部材は、好適には、請求項3に記載したように、雌ねじが螺刻された雌ねじ部と、該雌ねじ部の一端から外方へ延出するフランジ部と、該フランジ部表面に凸設された凸部とを備えるものとしてもよい。
他方、上述した課題を解決するために、請求項4に係る洗面排水装置取付方法は、浴槽側面を洗い場床側から掩蔽するエプロンと、上記洗い場床側の壁面に固定された洗面器と、一端が該洗面器の排水口に取設され、洗面器内の湯水を排水する洗面器側排水管と、該洗面器側排水管の他端に一端が接続された浴槽側排水管とを備え、上記エプロンには、上記洗面器側排水管及び浴槽側排水管のいずれかが貫通する貫通孔が形成され、上記洗面器側排水管と上記浴槽側排水管とは、該貫通孔近傍において連接される浴室の洗面排水装置取付方法であって、上記浴槽側排水管を所定の位置に固定し、上記貫通孔周りの上記エプロンを表裏から挟持して水密に取着される取付部と、該取付部から上記貫通孔の径方向内方側に向けて全周に亘って突出する弾性変形可能な弾性部とを有するシール部材が取着された上記エプロンを立設し、上記洗面器側排水管及び浴槽側排水管のいずれか外嵌する側の先端に螺刻された雄ねじ部に、上記貫通孔周りの上記エプロンと協働して、上記シール部材の取付部を挟扼するフランジ部材の螺合を開始すると同時に、上記取付部の押圧が開始されるものである。

前記洗面器排水装置取付方法は、好適には、請求項5に記載したように、さらに、前記フランジ部材の終端が前記雄ねじ部先端と面一になる位置まで螺進した位置で締め付けを完了するものとすることができる。
本発明に係る浴室ユニットによれば、ハーフ分割構造であっても、取り外しが可能で、且つ洗面器の排水管がエプロンに接続される部分からの漏水を防止する洗面排水装置を備えることができる。
本発明に係る浴室ユニットの洗面排水装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本実施形体に係る洗面排水装置11を備える浴室ユニット1の全体的な概要を示す立面図である。
浴室ユニット1は、FRP等で成形された洗い場床2と、この洗い場床2とは別体に成形された浴槽3とを備え、これらは、それぞれ独立して建築床F上に支持脚2a,3aを介して設置された後、図示しない分割床連結材によって連結され、相互の位置関係が固定される。そして、浴槽3の洗い場床2に面する側面は、別体に形成されたエプロン4によって掩蔽される。
洗い場床2の水下には、下面に排水トラップ5が取設され、洗い場床2からの排水が集水されるとともに、浴槽3からの排水も排水エルボ6を介して集水され、これらの排水は、浴室ユニット1外部へと排出される。
浴室ユニットの壁面を構成する壁パネル7は、洗い場床2周りではその外縁上に立設され、浴槽3周りでは浴槽3のリム3b上に立設される。
洗い場床2上の浴槽3近傍の壁パネル7には、洗面器8が、その斜め上方には水栓9が取り付けられる。水栓9は、混合栓タイプであり、カランを回動させることにより、浴槽3及び洗面器8に給水・給湯可能であり、また、吐水先を切り替えることによりシャワー10にも給水・給湯することができる。
洗面器7下部には、洗面器側排水管12が接続され、洗面器側排水管12の他端は、エプロン4近傍において、浴槽側排水管20に連接される。洗面器側排水管12と浴槽側排水管20との連接部分は、ワン座によって掩蔽される。浴槽側排水管20は、エプロン4裏面を下降して、他端は排水エルボ6と合流し、最終的には排水トラップ5に接続される。
これにより、洗面器8で使用された水は、洗面器側排水管12、浴槽側排水管20及び排水トラップ5を経由して外部に排水される。
図1に示したA周りの詳細を図2に示す。浴槽側排水管20は 浴槽側排水管20の本管21の先端近傍に取設されたエルボ22によって折曲され、その先端にソケット23が連接される。
ソケット23は、図示しない分割床連結材に取設された洗面器排水支持材42に取着される。これにより、浴槽側排水管20の上端位置が固定される。
ソケット23は、円筒状の筒状部23aと、この筒状部23a中央付近から外方へ延出する鍔部23bとを有する。また、筒状部23a先端には雄ねじ部23cが螺刻される。
エプロン4は、その上端が浴槽3のリム3b裏面と補強用リブ3cとの間にパッキン43,44を介して挟装され、図示しない下端は、洗い場床2の浴槽3側縁部に立ち上げられた土手部に載置されることによって、浴槽3と洗い場床2との間に架設される。
エプロン4には、貫通孔THが設けられ、エプロン4が所定の位置に立設されると、この貫通孔THに、浴槽側排水管20先端のソケット23が挿通されるようになっている。
この貫通孔THには、開口全周に亘ってシール部材30が取着される。シール部材30は、貫通パッキン31と、軟質部材32と、滑り部材33との3層より構成される。
貫通パッキン31は、洗い場の水が開口周りからエプロン4裏面に廻ることを防止するものであり、ゴム等により形成され、取付部31a及び弾性部31bから成る。
取付部31aは、貫通孔TH周りのエプロン4を表裏から挟持して、シール部材30を貫通孔TH周りに水密に取着する。弾性部31bは、この取付部31aから貫通孔THの径方向内方側に向けて全周に亘って突出する弾性変形可能な部材である。
弾性部31bは、貫通孔THにソケット23が挿通する以前は、中央が円形に開口した平円盤で、その厚さは、折曲し易いように、1〜4mm程度の薄肉である。この開口OPの半径は、ソケット23の筒状部23aの外径より小さいので、貫通孔THにソケット23が挿通されると、ソケット23の先端に押されて開口OPが拡開するとともに、図2に示すように、弾性部31bの先端部分が折曲変形して、弾性部31bの側面がソケット23の筒状部23aに水密に当接する。これにより、洗い場側の水が、ソケット23外周とエプロン4の貫通孔THとの間からエプロン4裏面側へ漏出することが防止される。
軟質部材32は、外径及び内径が貫通パッキン31の取付部31aのそれと略同一の短い円筒状であり、取付部31aの表面側(洗い場側)に貼着される。軟質部材32は、柔軟な合成樹脂等により形成されているので、側方からの押圧により容易に圧縮変形する。
滑り部材33は、軟質部材32の、貫通パッキン31の取付部31aとは反対側の側面に貼着された、外径及び内径が軟質部材32のそれと略同一の薄い円盤状の部材であり、例えば合成樹脂より成る。
後述する締付フランジ24は、ソケット23の雄ねじ部23cと螺合して、シール部材30を押圧する。ここで、シール部材30表面の摩擦抵抗が、軟質部材32のそれのように大きいと 回転する締付フランジ24に引っ張られて、表面がねじ切れる虞がある。そこで、摩擦抵抗の小さい滑り部材33を軟質部材32表面に貼着することにより、締付フランジ24が回転しても、それに引っ張られないようにしたものである。
締付フランジ24は、ソケット23の雄ねじ部23cと螺合する雌ねじ部24aと、この雌ねじ部24aの一端から径方向外方へ延出するフランジ部24bとを有する。また、フランジ部24b背面からは、図3に示すように、放射状に複数の凸条24cが設けられている。
締付フランジ24の雌ねじ部24a先端と、ソケット23の雄ねじ部23c先端とを位置合わせした後、凸条24cを手で持って捩れば、締付フランジ24を容易にソケット23方向へ螺進させることができる。
締付フランジ24の雌ねじ部24a終端がソケット23の雄ねじ部23c先端まで至ると、両者の螺合が完了する。この状態で、シール部材30のエプロン4裏面側の取付部31aは、ソケット23の鍔部23bと水密に当接し、シール部材30の滑り部材33は締付フランジ24のフランジ部24b表面と水密に当接する。これにより、洗い場側の水が、ソケット23外周とエプロン4の貫通孔THとの間からエプロン4裏面側へ漏出することが、より確実に防止される。
ゴムブッシュ13は、ソケット23先端に挿入され、ソケット23内周と洗面器側排水管12外周との間隙を水密に閉塞する。ゴムブッシュ13は、円筒状の筒状部13aと、その一端から径方向外方へ拡開する外鍔部13bと、筒状部13aの他端から径方向内方へ狭窄する内鍔部13cとを有する。外鍔部13bは、ゴムブッシュ13自身がソケット23内に没入することを防止するものであり、内鍔部13cが、洗面器側排水管12が必要以上にソケット23内に進入することを防止するものである。
このゴムブッシュ13に洗面器側排水管12が挿入されると、ワン座14が被せられ、浴槽側排水管20と洗面器側排水管12との接続部は、掩蔽される。ワン座14は、内部に、先端に係合爪14bを有する支軸14aが複数設けられ、この係合爪14bを締付フランジ24のフランジ部24bに設けられた係止部24dに係合させて取設される。
本実施の形態に係る洗面排水装置は上記のように構成されており、以下その取付手順について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。 浴室ユニット1は、据付現場に搬入されると、洗い場床2に排水トラップ5を取り付け、この排水トラップ5に浴槽側排水管20のトラップ側の部分を取り付ける。そして、洗い場床2設置後、浴槽3や壁パネル7等を取り付け、洗い場床2と浴槽3との間に図示しない分割床連結材を取り付けて、両者を固定する。
以上の各作業終了後、洗面排水装置11の取り付けが開始される。それにはまず、図5に示すように、洗面器排水支持材42を分割床連結材41へねじで取り付け、浴槽側排水管20の残余のエプロン4側部分をトラップ側部分に差し込み、洗面器排水支持材42に合わせて取り付けねじにて固定する(ステップS1)。これにより、浴槽側排水管20の上下が固定され、したがって、浴槽側排水管20が所定の位置に固定されたことになる。
次に、シール部材30が取り付けられたエプロン4を浴槽3の洗い場床2側の側面に取り付ける(ステップS2)。ここで、図6に示すように、シール部材30の弾性部31bにより開口される径dよりも、ソケット23の外径Dの方が大きいので、エプロン4の取付高さと、洗面器排水支持材42の取付高さとに多少の誤差があっても、図7に示すように、弾性部31bとソケット23との間に間隙を生じることなく、弾性部31bをソケット23に水密に外嵌することができる。ここで、ソケット23の外径Dが、例えば36mmの場合、弾性部31bにより開口される径dは大凡30mmに設定される。
エプロン4が所定の位置に取り付けられると、続いて、締付フランジ24の雌ねじ部24aをソケット23先端の雄ねじ部23cに螺合させる。
ここで、ソケット23の雄ねじ部23c先端とシール部材30の滑り部材33とは同じ高さ、すなわち、面一になっているので、締付フランジ24の雌ねじ部24a先端をソケット23の雄ねじ部23c先端に当接させると、図7に示すように、締付フランジ24のフランジ部24b前面がシール部材30の滑り部材33と衝合し、シール部材30の押圧が開始される(ステップS3)。したがって、この状態から締付フランジ24を螺進させると、シール部材30は必ず押圧されて、必ず軟質部材32は圧縮変形し、締付フランジ24のフランジ部24b前面とシール部材30の滑り部材33との間の水密性が高められる。
この際、締付フランジ24のフランジ部24b背面には、放射状に複数の凸条24cが設けられているので、作業者は凸条24cを手に持って締付フランジ24を回動させることができるので、道具を使用することなく、容易に作業を行うことができる。
こうして締付フランジ24を螺進させていき、締付フランジ24の雌ねじ部24a終端がソケット23の雄ねじ部23c先端に到達すると、言い換えれば、締付フランジ24の雌ねじ部24a終端とソケット23の雄ねじ部23c先端とが面一になると、シール部材30の押圧は終了する(ステップS4)。このようにシール部材30押圧の終了位置が設定されているので、締付フランジ24のフランジ部24b前面とシール部材30の滑り部材33との間の水密性、及びソケット23の鍔部23bと貫通パッキン31の取付部31aとの間の水密性が確実に保たれ、締付不足による漏水が防止される。
また、締付フランジの螺進が終了した段階で、ソケット23の雄ねじ部23cのねじ山は、折曲変形した貫通パッキン31の弾性部31bの先端から一定の距離をおいた位置で終焉する。これにより、弾性部31bがねじ山と干渉することが回避され、洗い場側の水がねじ山の谷部を経由してエプロン4裏面側へ回り込むことが防止される。
以上で浴槽側排水管20側の取付が終了し、続いて洗面器側排水管12側の取付を行う。まず、ゴムブッシュ13がソケット23先端に挿入され(ステップS5)、このゴムブッシュ13に洗面器側排水管12が挿入される(ステップS6)。このゴムブッシュ13及び洗面器側排水管12は、点検等の際に取り外せるように、挿入されるだけで接着剤等で固着されない。そのため、何度も抜き差しする間に、ソケット23内面とゴムブッシュ13の筒状部13aとの間、或いはゴムブッシュ13の筒状部13aと洗面器側排水管12との間から漏水する可能性がある。しかしながら、これらの間から漏水があっても、洗い場床2側へ漏れるだけで、防水パンのないエプロン4裏面側へは漏れない。したがって、浴室ユニット1外へ漏水することは防止される。
そして、最後にワン座14が、係合爪14bを締付フランジ24のフランジ部24bに設けられた係止部24dに係合させることにより、洗面器側排水管12と浴槽側排水管20との接続部に被せられて(ステップS7)、洗面排水装置11の取付が完了する。
次に、本実施形体に係るシール部材30の変形例について、図9を参照して説明する。本実施形体に係るシール部材30の弾性部31bは、中央が円形に開口した平円盤であるのに対し、この変形例に係るシール部材30Aは、同図に示すように、その弾性部31bは閉じた平円盤に形成され、中央に複数のスリット31cが設けられる点で、実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は実施形態のものと実質的に同じである。
このスリッ31cトの長さは、実施形体における開口の径dと同程度に形成され、ソケット23の外形Dよりも小さい。したがって、エプロン4の取付高さと、洗面器排水支持材42の取付高さとに多少の誤差があっても、弾性部31bとソケット23との間に間隙を生じることなく、弾性部31bをソケット23に水密に外嵌することができる。
以上に説明した実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
本発明に係る浴室用排水装置を備える浴室ユニットの実施形態の概要を示す立面図。 本実施形体に係る浴室用排水装置の断面図。 フランジ部材の外観を示す斜視図。 本実施形体に係る浴室用排水装置の組立手順を示すフロー図。 本実施形体に係る浴室用排水装置の浴槽側排水管が固定された状態を示す図。 エプロンが立設される直前の状態を示す図。 エプロンが所定の位置に立設され、フランジ部材の螺合を開始する直前の状態を示す図。 フランジ部材の螺合が完了した状態を示す図。 貫通パッキンの変形例を示す正面図。 ハーフ構造の浴室ユニットに採用された従来の浴室用排水装置の一例を示す断面図。
符号の説明
1 浴室ユニット
2 洗い場床,2a 支持脚
3 浴槽,3a 支持脚,3b リム,3c 補強用リブ
4 エプロン
5 排水トラップ
6 排水エルボ
7 壁パネル
8 洗面器
9 水栓
10 シャワー
11 洗面排水装置
12 洗面器側排水管
13 ゴムブッシュ,13a 筒状部,13b 外鍔部,13c 内鍔部
14 ワン座,14a 支軸,14b 係合爪
20 浴槽側排水管
21 本管
22 エルボ
23 ソケット,23a 筒状部,23b 鍔部,23c 雄ねじ部
24 締付フランジ,24a 雌ねじ部,24b フランジ部,24c 凸条,24d 係止部
30,30A シール部材
31 貫通パッキン,31a 取付部,31b,弾性部
32 軟質部材
33 すべり部材
41 分割床連結材
42 洗面器排水支持材
43,44 パッキン
F 建築床
OP 開口
TH 貫通孔

Claims (5)

  1. 浴槽側面を洗い場床側から掩蔽するエプロンと、
    上記洗い場床側の壁面に固定された洗面器と、
    一端が該洗面器の排水口に取設され、洗面器内の湯水を排水する洗面器側排水管と、
    該洗面器側排水管の他端に一端が接続された浴槽側排水管と、
    を備え、上記エプロンには、上記洗面器側排水管及び浴槽側排水管のいずれかが貫通する貫通孔が形成され、上記洗面器側排水管と上記浴槽側排水管とは、該貫通孔近傍において連接される浴室ユニットであって、
    上記貫通孔周りの上記エプロンを表裏から挟持して水密に取着される取付部を有するシール部材と、
    上記洗面器側排水管及び浴槽側排水管のいずれか外嵌する側の先端に螺刻された雄ねじ部と、
    該雄ねじ部と螺合し、上記貫通孔周りの上記エプロンと協働して、上記シール部材の取付部を挟扼するフランジ部材と、
    を備え、
    上記取付部の上記フランジ部材と当接する面と上記雄ねじ部先端とが面一になる位置に配置され、上記シール部材が上記フランジ部材の押圧により圧縮される軟質部材で形成されたことを特徴とする浴室ユニット。
  2. 前記シール部材は、前記取付部及び該取付部から上記貫通孔の径方向内方側に向けて全周に亘って突出する弾性変形可能な弾性部を有する貫通パッキンと、該貫通パッキンの取付け部側面に貼着され前記フランジ部材の押圧により圧縮する軟質部材と、該軟質部材の表面に貼着され上記フランジ部材の螺進時の摩擦抵抗を低減させる滑り部材との3層を備えることを特徴とする請求項1記載の浴室ユニット。
  3. 前記フランジ部材は、雌ねじが螺刻された雌ねじ部と、該雌ねじ部の一端から外方へ延出するフランジ部と、該フランジ部表面に凸設された凸部とを備えることを特徴とする請求項1または2記載の浴室ユニット。
  4. 浴槽側面を洗い場床側から掩蔽するエプロンと、
    上記洗い場床側の壁面に固定された洗面器と、
    一端が該洗面器の排水口に取設され、洗面器内の湯水を排水する洗面器側排水管と、
    該洗面器側排水管の他端に一端が接続された浴槽側排水管と、
    を備え、上記エプロンには、上記洗面器側排水管及び浴槽側排水管のいずれかが貫通する貫通孔が形成され、上記洗面器側排水管と上記浴槽側排水管とは、該貫通孔近傍において連接される浴室の洗面器排水装置取付方法であって、
    上記浴槽側排水管を所定の位置に固定し、
    上記貫通孔周りの上記エプロンを表裏から挟持して水密に取着される取付部と、該取付部から上記貫通孔の径方向内方側に向けて全周に亘って突出する弾性変形可能な弾性部とを有するシール部材が取着された上記エプロンを立設し、
    上記洗面器側排水管及び浴槽側排水管のいずれか外嵌する側の先端に螺刻された雄ねじ部に、上記貫通孔周りの上記エプロンと協働して、上記シール部材の取付部を挟扼するフランジ部材の螺合を開始すると同時に、上記取付部の押圧が開始されることを特徴とする洗面器排水装置取付方法。
  5. 前記洗面器排水装置取付方法は、さらに、前記フランジ部材の終端が前記雄ねじ部先端と面一になる位置まで螺進した位置で締め付けを完了することを特徴とする請求項記載の洗面器排水装置取付方法。
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