JPH09235763A - 防水床パンの据付方法および防水床パンの据付構造 - Google Patents

防水床パンの据付方法および防水床パンの据付構造

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JPH09235763A
JPH09235763A JP7152796A JP7152796A JPH09235763A JP H09235763 A JPH09235763 A JP H09235763A JP 7152796 A JP7152796 A JP 7152796A JP 7152796 A JP7152796 A JP 7152796A JP H09235763 A JPH09235763 A JP H09235763A
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JP
Japan
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bathtub
floor pan
waterproof floor
washing
section
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JP7152796A
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Sumio Okojima
住夫 尾故島
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴槽と洗い場とが一体的に形成された防水床
パンを、搬入路の広狭にかかわらず、容易に据え付ける
ことができる防水床パンの据付構造を提供する。 【解決手段】 防水床パン1を2分割して、この防水床
パン1から別々に据え付け可能な浴槽部3と洗い場部4
とを形成し、かつ、据え付けられた浴槽部3と洗い場部
4との接合部30,40どうしを、接着剤により水密接
合できるように、突き合わせた状態で位置決めする位置
決め手段7を備えた。接合部30,40どうしは、位置
決め手段7により精度よく位置決めされるため、接着剤
により、容易に水密性を有するように接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、浴槽と洗い場と
が一体的に形成されている防水床パンの据付方法および
据付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浴室ユニットの防水床パンには、洗い場
付浴槽のように、洗い場と浴槽とが、例えば、プレス成
形によって一体的に形成されたものも多い。このような
防水床パンでは、成形型の型数を1つで済ますことがで
きるというメリットがあるとともに、在庫管理において
も、浴槽と洗い場とを別々に管理する必要がなく、一体
的に管理できるというメリットがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな一体形の防水床パンは、サイズが大きいため、新築
の建物内に据え付ける場合には問題ないが、浴室をリフ
ォームする場合のように、搬入路が狭い場合には、建物
内にうまく搬入できず、この据え付けができないという
問題があった。
【0004】ところで、搬入路が狭い建物内にも据え付
けることができるように、浴槽部と洗い場部とを予め別
々に形成し、据え付け時において、これらを一体化する
防水床パンもある。
【0005】しかしながら、このような分割形の防水床
パンの場合、浴槽部と洗い場部とが別々に存在するた
め、在庫管理の複雑化を招くとともに、据え付け時に浴
槽部と洗い場部とを水密性を有するように接合する作業
が生じる。このため、分割形の防水床パンは、搬入路が
狭い場合に限って用いられる。したがって、分割形の防
水床パンを用いる場合には、その分だけ、成形型等の数
をふやす必要があるとともに、その分だけ、在庫量を増
やす必要があり、かつ、その分だけ、在庫管理も複雑に
なってしまうという問題があって、この分割形の防水床
パンも好ましいものとは言えなかった。
【0006】この発明は、以上の点に鑑み、浴槽と洗い
場とが一体的に形成された防水床パンを、搬入路の広狭
にかかわらず、容易に据え付けることができる防水床パ
ンの据付方法および防水床パンの据付構造を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、浴槽と洗い場とが一体的に形成されている防
水床パンの据付方法において、防水床パンを浴槽部と洗
い場部とに分割して、この浴槽部と洗い場部とをそれぞ
れ別々に据え付けた後、浴槽部と洗い場部とを水密性を
有するように接合したことである。
【0008】この発明では、据付場所までの搬入路が狭
い場合には、防水床パンを浴槽部と洗い場部とに分割し
て、これらを別々に据え付けた後、この浴槽部と洗い場
部とを水密性を有するように接合し、搬入路が広い場合
には、防水床パンを分割せず、そのまま据え付ける。し
たがって、始めから、防水床パンを、例えば、浴槽部と
洗い場部とに分割したものを形成しておく必要がなく、
その分、成形型等を増やす必要がないとともに、在庫量
等も減少させることができる。
【0009】この発明の請求項2記載の発明は、浴槽と
洗い場とが一体的に形成されている防水床パンを、支持
架台を介して据え付ける場合の、防水床パンの据付構造
において、防水床パンを2分割して、この防水床パンか
ら別々に据え付け可能な浴槽部と洗い場部とを形成し、
かつ、据え付けられた浴槽部と洗い場部との接合部どう
しを、接着剤により水密接合できるように、突き合わせ
た状態で位置決めする位置決め手段を備えていることで
ある。
【0010】この発明では、分割して別々に据え付けた
浴槽部と洗い場部との接合部どうしを、位置決め手段に
より、突き合わせた状態で位置決めできるので、これら
を接着剤により接合することにより、浴槽部と洗い場部
とを、分割前の水密性を有した状態に容易に復帰させる
ことができる。
【0011】この発明の請求項3記載の発明は、請求項
2記載の発明の場合において、位置決め手段として、浴
槽部と洗い場部との接合部を両側に嵌め込んで位置決め
する、断面H形の連結部材を有していることである。
【0012】この発明では、浴槽部と洗い場部との接合
部どうしを連結部材の両側に嵌め込むことにより、この
接合部どうしを容易に突き合わせた状態で位置決めでき
る。この場合、接合部の外面に接着剤を塗布しておくこ
とにより、接合部どうしは、連結部材を介して、突き合
わせ接合される。
【0013】この発明の請求項4記載の発明は、請求項
2記載の発明の場合において、位置決め手段として、支
持架台に支持され、浴槽部と洗い場部との接合部の下面
側から、この接合部を上向きに加圧して位置決めする加
圧支持機構を有していることである。
【0014】この発明では、浴槽部と洗い場部との接合
部どうしを、加圧支持機構により支持架台側から押し上
げることにより、この接合部を突き合わせた状態で容易
に位置決めできる。また、この加圧支持機構は接合部を
支持架台側に支持させる機能をも有しているので、接合
部周りは、この加圧支持機構により充分に補強される。
【0015】この発明の請求項5記載の発明は、請求項
4記載の発明の場合において、加圧支持機構の接合部と
の当接部が、シール性を有する弾性部材から形成されて
いることである。
【0016】この発明では、接合部がシール性を有する
弾性部材を介して加圧されるため、加圧支持機構によ
り、接合部周りの防水性の向上をも図ることができる。
【0017】この発明の請求項6記載の発明は、請求項
3または4記載の発明の場合において、位置決め手段と
して、浴槽部と洗い場部との接合部の両端側裏面に、こ
の接合部どうしを位置合わせするように取り付けられる
端部連結板を有していることである。
【0018】この発明では、壁載せ部等があって位置決
めしにくい接合部の端部側も、端部連結板により、容易
に位置決めされる。
【0019】この発明の請求項7記載の発明は、請求項
2記載の発明の場合において、浴槽部側と洗い場部側と
の支持架台が、互いに連結可能な状態で、それぞれ別々
に形成されていることである。
【0020】この発明では、支持架台が浴槽部と洗い場
部とに対して別々に形成されているので、この浴槽部と
洗い場部とは、これらに支持架台を組み付けた状態で容
易に据え付けられる。この場合、浴槽部と洗い場部との
据え付け後、これらの支持架台は連結できるので、浴槽
部と洗い場部とは相互にしっかり固定される。
【0021】この発明の請求項8記載の発明は、請求項
2記載の発明の場合において、支持架台が、浴槽部の接
合部に対向した上縁部側を支持する端部支持部材を有し
ていることである。
【0022】この発明では、変形を生じ易い接合部に対
向した浴槽部の上縁部側を、支持架台の端部支持部材に
より支持するようにしたので、入浴時等において、浴槽
部に変形が生じることはない。
【0023】この発明の請求項9記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、浴槽部と洗い場部との接
合部上を密着するように覆う化粧カバーを備えているこ
とである。
【0024】この発明では、浴槽部と洗い場部との接合
部を化粧カバーによって覆うようにしているため、据え
付け後に、防水床パンの外観が悪くなってしまうことも
ない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しつつ説明する。図1は防水床パンである洗い
場付浴槽の断面図である。
【0026】洗い場付浴槽1は、浴槽と洗い場とが、例
えば、合成樹脂のプレス成形によって一体的に形成され
たものであり、図1で示されるように、湯溜め部10の
横に、エプロン部12を介して、洗い場床11が形成さ
れたものである。そして、この洗い場付浴槽1の湯溜め
部10と洗い場床11の外周部には、エプロン部12の
トップ12aとほぼ同じ高さで外方に広がるカウンター
部13が形成されており、このカウンター部13の外方
に、壁パネル(図示せず)を取り付ける段状の壁載せ部
14が形成されている。また、この洗い場付浴槽1に
は、湯溜め部10と洗い場床11の最下部の裏面側にリ
ブL1,L2が形成されており、このリブL1,L2の
下端に、支持架台2取り付け用のメネジ部材15が取り
付けられている。
【0027】なお、符号12bはエプロン部12に形成
されている点検口である。この場合、この点検口12b
の開閉蓋は図中に示されていない。
【0028】図2は洗い場付浴槽1が、支持架台2上に
取り付けられて、据え付けられている状態を示してい
る。支持架台2は、洗い場付浴槽1を一体として支持す
るものであり、湯溜め部10の底部にメネジ部材15と
ボルト(図示せず)を介して取り付けられた第1支持部
材20と、洗い場床11の底部にメネジ部材15とボル
ト(図示せず)を介して取り付けられた、(コ)の字形
の第2支持部材21と、段差のある湯溜め部10と洗い
場床11との底部を連結する連結部材22と、第1およ
び第2支持部材20,21や連結部材22に取り付けら
れた上下動可能な支持脚23とから構成されている。
【0029】連結部材22は、洗い場付浴槽1のエプロ
ン部12周りに剛性を与えて、この洗い場付浴槽1を補
強する役割を有している。支持脚23は、例えば、第1
および第2支持部材20,21側に取り付けられたナッ
ト部材23aと、このナット部材23aにねじ込まれる
ボルト部材23bとから構成されていて、この支持脚2
3のボルト部材23bをこの洗い場付浴槽1に対して上
下動させることにより、洗い場付浴槽1の水平レベルの
調整がなされる。
【0030】図3は浴槽部と洗い場部とに分割された洗
い場付浴槽1が、支持架台上に取り付けられて、据え付
けられている状態を示している。洗い場付浴槽1は、エ
プロン部12のトップ12aに沿って、浴槽部3と洗い
場部4とに分割されており、搬入路の狭い場所でも容易
に据え付けることができるようになっている。支持架台
5は、浴槽部3を支持する浴槽支持架台5Aと、洗い場
部4を支持する洗い場支持架台5Bとに分けられてお
り、これらが、洗い場付浴槽1の据え付け時に、連結さ
れるようになっている。
【0031】図4は浴槽支持架台5Aと洗い場支持架台
5Bの詳細を示している。浴槽支持架台5Aは、湯溜め
部10の底部にメネジ部材15とボルト(図示せず)を
介して取り付けられる第1支持部材50と、(コ)の字
形の支持部材51aに、湯溜め部10の底部への取付部
51bが取り付けられた第2支持部材51と、湯溜め部
10の底部に、第1および第2支持部材50,51に直
交するように取り付けられる、一対の連結部材52と、
連結部材52の端部に上向きに取り付けられ、浴槽部3
の壁載せ部14を支持する一対の端部支持部材53と、
第1および第2支持部材50,51や連結部材52に取
り付けられ、浴槽部3の水平レベルの調整が可能な支持
脚54とから構成されている。
【0032】洗い場支持架台5Bは、洗い場床11の底
部にメネジ部材15とボルト(図示せず)を介して取り
付けられる第3支持部材55と、湯溜め部10と洗い場
床11との底部に、高さを合わせるように取り付けられ
る一対の段差吸収部材56と、段差吸収部材56の端部
側に取り付けられ、浴槽支持架台5Aの連結部材52と
も接続される(コ)の字形の第4支持部材57と、第3
および第4支持部材55,57や段差吸収部材56に取
り付けられ、洗い場部4の水平レベルの調整が可能な支
持脚54とから構成されている。
【0033】なお、浴槽支持架台5Aの連結部材52お
よび第2支持部材51の取付部51bや、洗い場支持架
台5Bの段差吸収部材56は、湯溜め部10や洗い場床
11の底部のリブL1,L2間に差し込まれ、ボルト等
によって、このリブL1,L2を介して、浴槽部3や洗
い場部4に取り付けられている。
【0034】図5および図6は、浴槽部3と洗い場部4
との接合部分の詳細を示している。浴槽部3の接合部3
0は、エプロン部12のトップ12aの半分と、このト
ップ12aに続くカウンター部13と壁載せ部14との
切断部周りから形成され、洗い場部4の接合部40も、
接合部30と同様な部分から形成されている。この場
合、浴槽部3と洗い場部4とで、水密性と一定の強度と
を有する洗い場付浴槽1が形成できるように、浴槽部3
と洗い場部4との接合部30,40どうしは、位置決め
手段である連結部材6、端部連結板7、および加圧支持
機構8によって、端面が突き合わされるように位置決め
された後、接着剤によって接合される。なお、連結部材
6、端部連結板7、および加圧支持機構8は、接合部3
0,40を補強する働きも有している。
【0035】連結部材6は、変形の容易な軟質樹脂によ
り断面がH型に形成されていて、両端の溝部60に、浴
槽部3と洗い場部4との接合部30,40を突き合わせ
るように嵌め込んで、接合部30,40の位置合せと補
強とを行なうものである。この場合、接合部30,40
の外面には接着剤が塗布されるため、接合部30,40
どうしは、この連結部材6を介して水密性を有した状態
で接合される。なお、連結部材6は、図5で示されるよ
うに、接合部30,40の、壁載せ部14の立上がり部
14aの位置まで、曲げられた状態で取り付けられる。
【0036】端部連結板7は、接合部30,40の両端
側裏面に取り付けられて、この接合部30,40の両端
側の位置合わせと補強とを行なうものである。この端部
連結板7は、図5で示されるように、壁載せ部14の立
上り部14aおよび水平部14bと、カウンター部13
とに接するように曲げられており、かつ、壁載せ部14
の水平部14bと接する部分に、取付孔70が形成され
ていて、ねじNを介して、接合部30,40の壁載せ部
14に取り付けられる。
【0037】加圧支持機構8は、洗い場支持架台5Bの
第4支持部材57上に取り付けられ、浴槽部3と洗い場
部4との接合部30,40を上方に押し上げるようにし
て、この接合部30,40の位置合わせと、補強(支
持)と、シールとを行なうものである。加圧支持機構8
は、図6で示されるように、第4支持部材57上に取り
付けられる一対の脚部80と、脚部80の上端に取り付
けられる水平な角パイプ81と、下部側が角パイプ81
に挿通した状態で、固定ナット82と加圧ナット83に
より上向きに取り付けられる複数のねじ部材84と、ね
じ部材84の上端を結ぶように水平に取り付けられる加
圧部材85と、加圧部材85上に取り付けられ、接合部
30,40を下面側から加圧する、例えば、ゴムから形
成される、シール性を有した弾性部材86とから構成さ
れている。
【0038】この加圧支持機構8では、固定ナット82
を緩めた状態で、加圧ナット83を所定方向に回転させ
ることにより、ねじ部材84を上昇させ、弾性部材86
を、加圧部材85を介して、接合部30,40の下面に
加圧できるようになっている。そして、弾性部材86の
上面側には、連結部材6に沿って凹部86aが形成され
ていて、この凹部86a内にシール材であるシリコンが
注入できるようになっている。
【0039】なお、図6において、符号9は、浴槽部3
と洗い場部4の接合部30,40上を覆い、この接合部
30,40の接合部分が外部から見えないようにする化
粧カバー9である。この化粧カバー9は図3で示される
ように、接合部30,40のみでなく、浴槽部3の湯溜
め部10とカウンター部13との上面をも覆っている。
【0040】つぎに、この洗い場付浴槽1の据え付け手
順について説明する。まず、新築の建物内に据え付ける
場合のように、洗い場付浴槽1の搬入路が広い場合につ
いて説明する。この場合は、図2で示されるように、洗
い場付浴槽1の下部側に、支持架台2を取り付けた状態
で、この洗い場付浴槽1を据付場所に設置する。そし
て、支持脚23のボルト部材23bを洗い場付浴槽1に
対して上下動させ、洗い場付浴槽1の水平レベルの調整
を行なうことにより、この洗い場付浴槽1の据え付け作
業は終了する。なお、この後、壁載せ部14等に壁パネ
ルやドア枠等を取り付け、これらの上に天井パネル等を
取り付ければ、浴室が形成される。
【0041】つぎに、浴室のみをリフォームする場合の
ように、洗い場付浴槽1の搬入路が狭い場合について説
明する。この場合は、図7の(a)で示されるように、
まず、洗い場付浴槽1をエプロン部12のトップ12a
の幅方向中央を切断線として2つに分割し、この洗い場
付浴槽1から浴槽部3と洗い場部4とを形成する。この
分割作業は、工場で行なってもよいし、据付現場で行な
ってもよい。
【0042】つぎに、例えば、先に据え付ける浴槽部3
の下部側に、図7の(b)で示されるように、浴槽支持
架台5Aを取り付ける。また、この浴槽部3の接合部3
0に接着剤を塗布して、これを連結部材6の溝部60に
嵌め込むとともに、この接合部30の両端側の裏面に端
部連結板7を取り付ける。この場合、端部連結板7は洗
い場部4の位置決めの都合上、ある程度移動できるよう
に、ねじNで軽く止めておくようにする。つづいて、こ
の浴槽部3を据付場所に設置後、支持脚54を調整し
て、浴槽部3の高さと水平レベルの調整を行なう。そし
て、加圧支持機構8の弾性部材86の凹部86aにシリ
コンを注入する。
【0043】つぎに、洗い場部4裏面側に、加圧支持機
構8が取り付けられた洗い場支持架台5Bを取り付けた
後、この洗い場部4を浴槽部3の横に設置する。そし
て、支持脚54を調整して、洗い場部4の高さを浴槽部
3と同一にするとともに、洗い場部4の水平レベルの調
整を行なう。つづいて、洗い場部4の接合部40に接着
剤を塗布した後、洗い場部4を浴槽部3側にわずかに移
動して、この接合部40を連結部材6の溝部60に差し
込む。このことにより、浴槽部3と洗い場部4との接合
部30,40は、連結部材6を介して、接着剤により水
密性を有するように突き合わせ接合される。つづいて、
端部連結板7を、ねじNを介して、接合部30,40に
固定し、この接合部30,40の両端側を位置決め補強
する。そして、接合部30,40の端部側どうしを接着
剤により接合する。
【0044】つぎに、エプロン部12の点検口12bか
ら手を入れて、浴槽支持架台5Aの連結部材52と洗い
場支持架台5Bの第4支持部材57とをボルト等により
連結し、支持架台5側の一体化を行なう。つづいて、エ
プロン部12の点検口12bから手を入れて、加圧支持
機構8の加圧ナット83を回し、弾性部材86を接合部
30,40に加圧させる。このことにより、浴槽部3と
洗い場部4とは、充分に水密性を有し、かつ、強度的に
も補強された状態で据え付けられる。そして、化粧カバ
ー9を、浴槽部3側の上面に密着するように取り付け、
この化粧カバー9により、接合部30,40をも覆よう
にすれば、洗い場付浴槽1の外観もすっきりした状態と
なる。
【0045】以上のように、一体的に形成された洗い場
付浴槽1を浴槽部3と洗い場部4とに分割して、これら
をそれぞれ別々に据え付けた後、この浴槽部3と洗い場
部4とを水密性を有するように接合する洗い場付浴槽1
の据付方法では、洗い場付浴槽1の搬入路の広狭にかか
わらず、この洗い場付浴槽1を容易に据え付けることが
できる。このため、搬入路が狭い場合に備えて、浴槽部
3と洗い場部4とからなる分割形の特別な洗い場付浴槽
1を備える必要がなくなり、分割形の洗い場付浴槽1用
の成形型やプレス機械が不要になるとともに、分割形の
洗い場付浴槽1の在庫を置く必要がなく、かつ、その分
だけ、洗い場付浴槽1の在庫の管理も容易となる。
【0046】また、この洗い場付浴槽1を2つに分割し
て据え付ける洗い場付浴槽1の据付構造では、分割され
た浴槽部3と洗い場部4との接合部30,40どうし
を、突き合わせた状態で位置決めする位置決め手段を備
えているので、浴槽部3と洗い場部4との、接合部3
0,40を、接着剤により水密性を有するように容易に
接合できる。そして、位置決め手段としての、連結部材
6、端部連結板7および加圧支持機構8は、接合部3
0,40の補強手段としての機能をも有しているため、
浴槽部3と洗い場部4との接合部30,40の補強も充
分になされる。
【0047】この場合、連結部材6は、軟質樹脂により
形成され比較的強度が小さいため、連結部材6による接
合後、接合部30,40が加圧支持機構8により支持さ
れた状態となっているが、この連結部材6を強度の大き
い材料(例えば、硬質樹脂や金属)から形成した場合
は、加圧支持機構8は不要である。ただし、この場合、
連結部材6を、壁載せ部14を考慮して、予め曲げられ
た状態で、ある程度精度よく形成しておく必要がある。
【0048】一方、加圧支持機構8は、この実施の形態
では、接合部30,40を下から支持する支持手段(補
強手段)としての役割と、接合部30,40周りを弾性
部材86で加圧してシールし、水密性の増強を図るシー
ル手段としての役割しか有していない。しかしながら、
この加圧支持機構8も、単独で接合部30,40の位置
決め手段としての機能しうるものである。例えば、図8
で示されるように、連結部材6を用いない場合には、加
圧支持機構8により、接合部30,40を、上方にやや
加圧しつつ、突き合わせた状態で位置決めした後、接合
部30,40間に接着剤を塗布して、これらを接合すれ
ばよい。この場合、加圧支持機構8の接合部30,40
の当接部は、弾性材でなくてもよいが、この実施の形態
のように、弾性部材86とすれば、接合部30,40の
水密性をさらに増強することができる。
【0049】なお、端部連結板7は、連結部材6や加圧
支持機構8では、位置決め補強しにくい、接合部30,
40の両端側の位置決め補強をするものであり、連結部
材や、加圧支持機構8の補助としての役割を有するもの
である。
【0050】また、この洗い場付浴槽1の据付構造で
は、支持架台5が、浴槽支持架台5Aと洗い場支持架台
5Bとに分割されているため、浴槽部3と洗い場部4と
の据え付けが容易になされるとともに、浴槽支持架台5
Aと洗い場支持架台5Bとが最終的に連結されるため、
支持架台5側においても、浴槽部3と洗い場部4とが堅
固な状態で一体化される。特に、この支持架台5では、
浴槽部3と洗い場部4との接合部30,40に対向す
る、浴槽部3の壁載せ部14側を端部支持部材53によ
り支持しているため、洗い場付浴槽1の剛性不足に起因
して、入浴時に浴槽部3の端部支持部材53側への変形
量が大きくなっても、この端部支持部材53により変形
を抑えることができる。
【0051】さらに、この洗い場付浴槽1の据付構造で
は、浴槽部3と洗い場部4との接合部30,40が化粧
カバー9によって覆われるため、接合部30,40周り
がすっきりした状態となり、洗い場付浴槽1の分割によ
って、この洗い場付浴槽1の据え付け後の外観が悪くな
ってしまうこともない。
【0052】なお、加圧支持機構8を浴槽支持架台5A
側に取り付け、浴槽部3の据え付け時に、これを浴槽部
3と共にセットしておくようにすれば、狭い空間に後か
ら据え付けられる洗い場部4の据え付け作業が、その分
容易となる。
【0053】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0054】この発明の請求項1記載の発明によれば、
浴槽と洗い場とが一体的に形成されている防水床パンの
据付方法において、防水床パンを浴槽部と洗い場部とに
分割して、この浴槽部と洗い場部とをそれぞれ別々に据
え付けた後、浴槽部と洗い場部とを水密性を有するよう
に接合したので、浴槽と洗い場とが一体的に形成された
防水床パンを、搬入路の広狭にかかわらず、容易に据え
付けることができる。
【0055】この発明の請求項2記載の発明によれば、
浴槽と洗い場とが一体的に形成されている防水床パン
を、支持架台を介して据え付ける場合の、防水床パンの
据付構造において、防水床パンを2分割して、この防水
床パンから別々に据え付け可能な浴槽部と洗い場部とを
形成し、かつ、据え付けられた浴槽部と洗い場部との接
合部どうしを、接着剤により水密接合できるように、突
き合わせた状態で位置決めする位置決め手段を備えてい
るので、浴槽と洗い場とが一体的に形成された防水床パ
ンを、搬入路の広狭にかかわらず、容易に据え付けるこ
とができる。
【0056】この発明の請求項3記載の発明によれば、
請求項2記載の発明の場合において、位置決め手段とし
て、浴槽部と洗い場部との接合部を両側に嵌め込んで位
置決めする、断面H形の連結部材を有しているので、接
合部の位置決めが容易になされ、接合部どうしが、接着
剤により水密性を有した状態で容易に接合される。ま
た、連結部材により、接合部の補強がなされる。
【0057】この発明の請求項4記載の発明によれば、
請求項2記載の発明の場合において、位置決め手段とし
て、支持架台に支持され、浴槽部と洗い場部との接合部
の下面側から、この接合部を上向きに加圧して位置決め
する加圧支持機構を有しているので、請求項3記載の発
明と同様な効果を得ることができる。
【0058】この発明の請求項5記載の発明によれば、
請求項4記載の発明の場合において、加圧支持機構の接
合部との当接部が、シール性を有する弾性部材から形成
されているので、接合部のシール性の向上を図ることが
できる。
【0059】この発明の請求項6記載の発明によれば、
請求項3または4記載の発明の場合において、位置決め
手段として、浴槽部と洗い場部との接合部の両端側裏面
に、この接合部どうしを位置合わせするように取り付け
られる端部連結板を有しているので、接合部の端部側の
位置合せが容易になされるとともに、この接合部の端部
側の補強も充分になされる。
【0060】この発明の請求項7記載の発明によれば、
請求項2記載の発明の場合において、浴槽部側と洗い場
部側との支持架台が、互いに連結可能な状態で、それぞ
れ別々に形成されているので、浴槽部と洗い場部とを容
易かつ堅固に据え付けることができる。
【0061】この発明の請求項8記載の発明によれば、
請求項2記載の発明の場合において、支持架台が、浴槽
部の接合部に対向した上縁部側を支持する端部支持部材
を有しているので、入浴時の浴槽部の変形を抑えること
ができる。
【0062】この発明の請求項9記載の発明によれば、
請求項2記載の発明の場合において、浴槽部と洗い場部
との接合部上を密着するように覆う化粧カバーを備えて
いるので、接合部周りの外観をすっきりした状態とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】浴槽部と洗い場部とが一体的に形成されている
防水床パンの断面図である。
【図2】図1で示される防水床パンの据え付け状態を示
す図である。
【図3】浴槽部と洗い場部とを分割した場合の、防水床
パンの据え付け状態を示す図である。
【図4】図3で示される支持架台等の分解斜視図であ
る。
【図5】浴槽部と洗い場部との接合部の端部の詳細を示
す斜視図である。
【図6】浴槽部と洗い場部との接合部の断面を示す図で
ある。
【図7】防水床パンを浴槽部と洗い場部との分割した場
合の、この防水床パンの据付手順を示す図である。
【図8】接合部に連結部材を用いない場合の、接合部周
りの断面図である。
【符号の説明】
1 防水床パン 3 浴槽部 4 洗い場部 5,5A,5B 支持架台 6 連結部材(位置決め手段) 7 端部連結板(位置決め手段) 8 加圧支持機構(位置決め手段) 9 化粧カバー 30 接合部 40 接合部 53 端部支持部材 86 弾性部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽と洗い場とが一体的に形成されてい
    る防水床パンの据付方法において、 防水床パンを浴槽部と洗い場部とに分割して、この浴槽
    部と洗い場部とをそれぞれ別々に据え付けた後、上記浴
    槽部と上記洗い場部とを水密性を有するように接合した
    ことを特徴とする防水床パンの据付方法。
  2. 【請求項2】 浴槽と洗い場とが一体的に形成されてい
    る防水床パンを、支持架台を介して据え付ける場合の、
    防水床パンの据付構造において、 上記防水床パンを2分割して、この防水床パンから別々
    に据え付け可能な浴槽部と洗い場部とを形成し、かつ、
    据え付けられた上記浴槽部と上記洗い場部との接合部ど
    うしを、接着剤により水密接合できるように、突き合わ
    せた状態で位置決めする位置決め手段を備えていること
    を特徴とする防水床パンの据付構造。
  3. 【請求項3】 前記位置決め手段として、前記浴槽部と
    前記洗い場部との前記接合部を両側に嵌め込んで位置決
    めする、断面H形の連結部材を有していることを特徴と
    する請求項2記載の防水床パンの据付構造。
  4. 【請求項4】 前記位置決め手段として、前記支持架台
    に支持され、前記浴槽部と前記洗い場部との前記接合部
    の下面側から、この接合部を上向きに加圧して位置決め
    する加圧支持機構を有していることを特徴とする請求項
    2記載の防水床パンの据付構造。
  5. 【請求項5】 前記加圧支持機構の前記接合部との当接
    部が、シール性を有する弾性部材から形成されているこ
    とを特徴とする請求項4記載の防水床パンの据付構造。
  6. 【請求項6】 前記位置決め手段として、前記浴槽部と
    前記洗い場部との前記接合部の両端側裏面に、この接合
    部どうしを位置合わせするように取り付けられる端部連
    結板を有していることを特徴とする請求項3または4記
    載の防水床パンの据付構造。
  7. 【請求項7】 前記浴槽部側と前記洗い場部側との前記
    支持架台が、互いに連結可能な状態で、それぞれ別々に
    形成されていることを特徴とする請求項2記載の防水床
    パンの据付構造。
  8. 【請求項8】 前記支持架台が、前記浴槽部の前記接合
    部に対向した上縁部側を支持する端部支持部材を有して
    いることを特徴とする請求項2記載の防水床パンの据付
    構造。
  9. 【請求項9】 前記浴槽部と前記洗い場部との前記接合
    部上を密着するように覆う化粧カバーを備えていること
    を特徴とする請求項2記載の防水床パンの据付構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009261489A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Toto Ltd 浴槽支持構造
JP2010196333A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Panasonic Electric Works Co Ltd 浴室用吊り架台
WO2016171148A1 (ja) * 2015-04-24 2016-10-27 憲正 西田 ユニットバス

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