JPH0913457A

JPH0913457A - ユニットルームの床ユニット

Info

Publication number: JPH0913457A
Application number: JP16857295A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Wakao; 一夫若尾
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1995-07-04
Filing date: 1995-07-04
Publication date: 1997-01-14

Abstract

(57)【要約】【課題】施工スペースへの運搬や搬入が容易であり、
排水管等の床下配管作業が行いやすく、メンテナンスや
リフォームが容易なユニットルームの床ユニットを提供
する。【解決手段】床の外周部を形成する矩形の床フレーム
枠と、この床フレーム枠に載置され敷設されて床面を形
成する複数の床パネルとを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はユニットルームの床
ユニットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来からユニットルームとしてバスルー
ム、シャワールーム、トイレルーム等が知られている。
一般にユニットルームは、大まかには床ユニット、壁ユ
ニット、天井ユニットを組み立てて構築されるものであ
り、さらに、ユニットルームの種類により、浴槽、シャ
ワー、便器等の各部材が取り付けられている。ここで、
図７（ａ）（ｂ）にユニットルームの床ユニットの従来
例を示す。図示の如く、従来のユニットルームの床ユニ
ットは、床表面を形成する一体成形品の床パン９の下面
に、下部にアジャスター脚９２を備えたフレーム材９１
を固着一体化した単体部材となっており、このものをユ
ニットルームの施工スペースの床下地面上に載置するこ
とにより、ユニットルームの床部分の施工がなされるも
のであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ユニットルームの床ユニットは一体部材であるがゆえに
重量が大きく、移動に労力を要するものであり、また、
サイズも大きくなるので、施工スペースの入口の間口が
狭いと搬入しにくいものであった。また、排水管等の床
下配管作業がしにくく、さらに、メンテナンスやリフォ
ームを行う場合には床ユニットごと取り外さなければな
らず、大がかりになるという問題点があった。

【０００４】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、施工スペースへの運搬や搬入が容易であり、排水
管等の床下配管作業が行いやすく、メンテナンスやリフ
ォームが容易なユニットルームの床ユニットを提供する
ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１に係るユニット
ルームの床ユニットは、床の外周部を形成する矩形の床
フレーム枠と、この床フレーム枠に載置され敷設されて
床面を形成する複数の床パネルとを備えてなることを特
徴とするものである。

【０００６】請求項２に係るユニットルームの床ユニッ
トは、請求項１記載のユニットルームの床ユニットにお
いて、隣接する床パネル間の目地部の下方に、床パネル
下面の目地縁を支持する桟材が床フレーム枠と一体に設
けられていることを特徴とするものである。

【０００７】請求項３に係るユニットルームの床ユニッ
トは、請求項１又は請求項２記載のユニットルームの床
ユニットにおいて、隣接する床パネル間の目地部の下方
に、排水溝が設けられていることを特徴とするものであ
る。

【０００８】請求項４に係るユニットルームの床ユニッ
トは、請求項３記載のユニットルームの床ユニットにお
いて、排水溝に溝蓋が設けられており、隣接する床パネ
ルと床パネルがこの溝蓋を挟んで突き合わされているこ
とを特徴とするものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて説明する。図１は本発明の一実施形態に
係るユニットルームの床ユニットを示すもので、（ａ）
は斜視図であり、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ断面図であ
る。

【００１０】該実施形態に係るユニットルームの床ユニ
ットは、トイレルームの床ユニットであって、床の外周
部を形成する略長方形の床フレーム枠１と、この床フレ
ーム枠１に載置され敷設されて床面を形成する２枚の床
パネル２とから主要部が構成されている。

【００１１】床フレーム枠１は、図２に示す如く、下面
から垂下して床下地に載置されるアジャスター脚１１を
備えている。このアジャスター脚１１は、床フレーム枠
１下面における４隅と長辺の略中央部にて対向する２か
所との計６か所に設けられている。この床フレーム枠１
の上端部には、図５に示す如く、壁ユニットの壁パネル
６が載るようになっている。この床フレーム枠１の内周
部には、上端側が切欠かれて形成された支持段部１２が
周設されている。また、床フレーム枠１の内周の長手方
向中央部には、桟材１３が一体に架設されている。

【００１２】この桟材１３の上には、上方に開口する排
水溝１５を備えた溝型部材４が桟材１３の全長に渡って
載置されている。この溝型部材４は溝底に排水孔１６が
設けられており、排水溝１５の溝底は排水孔１６に向か
って下向きの緩やかな傾斜を有している。該実施形態で
は、この溝型部材４は、図３に示す如く、排水溝１５内
の左右に段部１４，１４が長手方向に渡って形成されて
おり、この段部１４，１４間にて溝底が一段低くなって
いる。また、溝型部材４の上端は、フレーム枠１の支持
段部１２と高さを略等しくしている。

【００１３】床フレーム枠１の下方には、一端が桟材１
３を貫通して排水孔１６に連通し、他端が桟材１３の下
方から水平に曲がって開口するＬ型管２１が設けられて
おり、このＬ型管２１の他端に排水管２２が接続され、
床フレーム枠１の外方へと延び出ている。

【００１４】２枚の床パネル２，２は、床フレーム枠１
の長手方向の中央部にて対向するように、床フレーム枠
１の内周部に形成された支持段部１２に載置されてい
る。床パネル２、２の対向する端部には、溝型部材４の
排水溝１５内に垂下し段部１４に突き当たる水切り片２
０が形成されている。一方、溝型部材４の上端は、床パ
ネル２の下面に突き当たって支持している。床パネル
２，２は床フレーム枠１の長手方向の中央部に向かって
やや下向きの傾斜を有している。

【００１５】溝型部材４には、下方に開口する断面コ字
型の溝蓋３が、下端を溝型部材４の段部１４，１４に載
置して設けられている。この溝蓋３は、床パネル２，２
間に介在しており、床パネル２，２が溝蓋３を介して突
き合わされ位置決めされている。

【００１６】一方の床パネル２には、図４に示す如く、
配管穴１７が形成されている。この配管穴１７の上に
は、図１（ａ）（ｂ）に示す如く、便器５が取り付けら
れており、この便器５からの排水管２３が配管穴１７を
挿通し、さらに下水間２４に接続されている。

【００１７】該実施形態に係るユニットルームの床ユニ
ットは、上述の如く構成されているので、次のような利
点がある。すなわち、該ユニットルームの床ユニット
は、主要部が、床フレーム枠１と、２枚の床パネル２と
いう複数の別部材から構成されているので、各部材に重
量を分散させることができ、施工現場への部材搬入が楽
になる。また、床面が２枚の床パネル２から構成されて
いることで、いずれかの床パネル２を外してメンテナン
スや配管工事を容易に行うことができる。また、リフォ
ーム等も容易であり、例えば、便器５を形態の異なる新
しいものに交換する場合などで、配管穴１７の位置が変
更になるようなときであっても、新たな便器に対応する
ように配管穴１７を設けた床パネル２に交換すれば済
む。さらに、床面を水洗いすることが可能であり、この
場合、洗浄水は、床パネル２が有する中央向きの傾斜に
沿って流れて、水切り片２０を伝って溝型部材４の排水
溝１５に流入し、さらに排水溝１５の傾斜に沿って排水
孔１６からＬ型管２１に流出し、排水管２２から外部に
排出される。

【００１８】図６は本発明の他の実施形態に係るユニッ
トルームの床ユニットを示す、（ａ）は斜視図であり、
（ｂ）は（ａ）のＢ−Ｂ断面図である。

【００１９】該実施形態に係るユニットルームの床ユニ
ットは、前記実施形態と主要部を略同じくするものであ
るが、便器５、配管穴１７が構成に無く、溝型部材４が
上方に開口する断面コ字型形状となっており、溝蓋３が
構成に無く、床パネル２，２が中央部で直接突き合わさ
れている点で異なる態様となっているものである。

【００２０】

【発明の効果】請求項１に係るユニットルームの床ユニ
ットによると、床フレーム枠と、複数の床パネルという
複数の部材から構成されているので、各部材の重量は小
さくて済む。また、各部材のサイズも小さくて済む。し
たがって施工現場への部材の運搬や搬入が容易となる。
また、床面が複数の床パネルから形成されているので、
任意の床パネルを外すことにより、床下配管するための
作業スペースが確保でき、床下配管作業が行いやすくな
る。さらに、メンテナンスやリフォームをする場合に
は、必要な部分の床パネルを外して作業を行うことによ
り、従来ほど大がかりな手間はかからず、メンテナンス
やリフォームを行いやすくなる。

【００２１】請求項２に係るユニットルームの床ユニッ
トによると、請求項１記載のユニットルームの床ユニッ
トにおいて、隣接する床パネル間の目地部の下方に、床
パネル下面の目地縁を支持する桟材が床フレーム枠と一
体に設けられているので、各床パネルの支持強度が向上
する。

【００２２】請求項３に係るユニットルームの床ユニッ
トによると、請求項１又は請求項２記載のユニットルー
ムの床ユニットにおいて、隣接する床パネル間の目地部
の下方に、排水溝が設けられているので、床パネルに流
れた水は隣接する床パネル間から排水溝に流れ込み、床
下地面に漏水することなく排水することができる。した
がって、床面を水洗いすることが可能である。

【００２３】請求項４に係るユニットルームの床ユニッ
トによると、請求項３記載のユニットルームの床ユニッ
トにおいて、排水溝に溝蓋が設けられており、隣接する
床パネルと床パネルがこの溝蓋を挟んで突き合わされて
いるので、この溝蓋を外すことにより排水溝の清掃が容
易に行える。また、床パネルに流れた水の排水溝への排
水性を高めるために溝蓋にスリットや孔を設けることも
可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係るユニットルームの床
ユニットを示すもので、（ａ）は斜視図であり、（ｂ）
は（ａ）のＡ−Ａ断面図である。

【図２】上記実施形態で用いる床フレーム枠の斜視図で
ある。

【図３】図１（ｂ）の要部拡大図である。

【図４】上記実施形態の分解斜視図である。

【図５】上記実施形態の要部断面図である。

【図６】本発明の他の実施形態に係るユニットルームの
床ユニットを示す、（ａ）は斜視図であり、（ｂ）は
（ａ）のＢ−Ｂ断面図である。

【図７】従来のユニットルームの床ユニットを示す、
（ａ）は斜視図であり、（ｂ）は（ａ）のＣ−Ｃ断面図
である。

【符号の説明】

１床フレーム枠２床パネル３溝蓋１３桟材１５排水溝

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】床の外周部を形成する矩形の床フレーム
枠と、この床フレーム枠に載置され敷設されて床面を形
成する複数の床パネルとを備えてなることを特徴とする
ユニットルームの床ユニット。
【請求項２】隣接する床パネル間の目地部の下方に、
床パネル下面の目地縁を支持する桟材が床フレーム枠と
一体に設けられていることを特徴とする請求項１記載の
ユニットルームの床ユニット。
【請求項３】隣接する床パネル間の目地部の下方に、
排水溝が設けられていることを特徴とする請求項１又は
請求項２記載のユニットルームの床ユニット。
【請求項４】排水溝に溝蓋が設けられており、隣接す
る床パネルと床パネルがこの溝蓋を挟んで突き合わされ
ていることを特徴とする請求項３記載のユニットルーム
の床ユニット。