JP3581186B2 - 通水蓋 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、路面に施工された各種排水溝,桝溝等に被着して、雨水等を溝内に通過させ得る通水蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
前記排水溝等を覆う通水蓋にあって、従来はその通水性を確保するために、長尺金属桟を格子状に組み付けてなるグレーチング構造のものが一般的に用いられてきた。しかるに、都市の景観を向上させる等のために、意匠性の優れた通水蓋が要求されるようになり、その一形態として上部に凹溝が形成され、該凹溝内にモルタル及び床材を敷設し、溝路の周囲路面と意匠的に連続性を備え得る構成のものも種々提供されてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような通水蓋にあって、蓋受枠との間で、通水路を確保する必要があり、このため、通水路を生ずる間隔を置いて複数の長尺金属桟を、鋳物製の底本体上の両側に担持し、該長尺金属桟により通水路が目立たないようにして、雨水の通過を可能とする構成のものが提案されている。
【0004】この構成にあっては、モルタル等の充填空隙となる浅底状の凹溝を備えた鋳物製底本体をまず製造し、この底本体の両側部で、その側方へ突成した支持突起上に、複数本の長尺金属桟を一体化してなる通水製縁取り片を固定し、さらに、その前後両端に一枚の金属桟からなる端板を差し渡して固着し、鋳物製底本体の凹溝と、その上部で縁取り片と端板とに囲繞された空間により、モルタルの充填空隙を形成するようにしている。
【0005】このような構成にあって従来は、鋳物製底本体に対して、順次、両側に縁取り片を溶接し、次に端板を接合して製造している。このため、取付け誤差により縁取り片相互が長手方向にずれて、端板が微傾斜し、モルタルの充填空隙に隙間を生じ、再連結を要して組み付けが面倒となったり、不良品が出易く、さらには縁取り片はステンレス等により作られ、鋳物とはその製造工程が異なるにもかかわらず、鋳物製底本体が製造完了していないと、次の連結工程に入ることができず、製造管理が面倒となる等の欠点があった。
本発明はかかる欠点を除去することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、モルタル等の充填空隙となる浅底状の凹溝を備え、その両側から適宜間隔で、連結孔が形成された複数の支持突起を突成し、かつ両側下面に適宜間隔で足片を下方へ突成してなる鋳物製底本体と、所定間隔の配列溝を介して平行に差渡した複数本の長尺金属桟を、その底面で連結片により連結してなる通水性縁取り片を左右に二本、前記鋳物製底本体の幅間隔と一致した間隔を置いて配置し、該縁取り片をその両端部間に差し渡した連結幅桟により組み付け、さらに連結片に螺子杆を垂設してなるグレーチング枠体とからなり、鋳物製底本体にグレーチング枠体を乗載し、該グレーチング枠体を、その螺子杆を連結孔に挿入して螺合することにより支持突起に固着して連結してなる通水蓋である。
【0007】かかる構成にあっては、鋳物製底本体と、グレーチング枠体とを夫々あらかじめ製造した後、前記鋳物製底本体にグレーチング枠体を乗載し、該グレーチング枠体を前記支持突起に固着して連結して製造されることとなる。
【0008】
【作用】
上記構成にあっては、鋳物製底本体と、グレーチング枠体とは最終段階で組み付けられるものであるから、夫々別途独立して製造され得る。また、グレーチング枠体は方形状に先ず組み付けられるから、各角縁が直角状となったほぼ正確な方形とすることができる。
【0009】
そして、この組み付けにより、鋳物製底本体の凹溝と、グレーチング枠体の内面に囲繞された空隙にモルタル等が充填される。この通水蓋を、溝路の両側に沿って施工された受枠の受面上に載せて、複数枚に被着する。この状態で、長尺金属桟間の配列溝と、足片とによって、通水蓋と受枠の受面上間に、該配列溝から溝路内に至る通水路が形成され、路面上の雨水等が、該通水路を介して溝路内へ排出され得る。
【0010】
【実施例】
添付図面に従って、本発明の通水蓋1の一実施例を説明する。
図1〜4に示すように、この通水蓋1は浅底状の鋳物製底本体2を基体として構成される。この鋳物製底本体2は、図5で示すように矩形状をしており、周壁3a,3a、3b,3bに囲繞された内部を、後述するようにモルタルが充填される浅底状凹溝4とし、かつその下底には補強リブ5が形成されている。この両側辺部の周壁3a,3aには、適宜間隔で、連結孔6aが形成された複数(図中三個)の支持突起6が外方へ突成されている。この連結孔6aは、後述する螺子杆18の挿通が容易なように、比較的緩く形成され、その設計誤差を吸収し得るようにしている。また下底の両側には、適宜間隙を置いて足片7が突成され、該足片7間を通水間隙8としている。さらには前後辺部の周壁3b,3bの中央には、図9で示すように、螺子挿通孔9が形成されている。この螺子挿通孔9も設計誤差を許容するために比較的緩く形成される。
【0011】
尚、凹溝4内に通水性を持たせるために、その底部に通水孔を適宜に形成し、かつ凹溝4に透水性モルタルを充填するようにしても良い。
図6〜9は、グレーチング枠体12を示す。このグレーチング枠体12は、所定間隔の配列溝を介して平行に差渡した同寸法の三本の長尺金属桟13aを、その底面で図中5枚の連結片14により固着し、さらに内側に凹溝4と共にモルタルの充填空隙sの内側壁となる金属桟13bを、連結片14の内縁に固着して配設することにより通水性縁取り片15を構成する。この縁取り片15の長さ(例えば6m)は、前記鋳物製底本体2の前後長と等しくしている。而して縁取り片15には、金属桟13a,13b間に配列溝16が形成され、これが通水蓋1の通水間隙となる。尚、本実施例では、三本の配列溝16が形成されているが、前記金属桟13aを二本又はそれ以外の本数とすることにより、適宜数の配列溝16が形成されることとなる。
【0012】
この縁取り片15を、鋳物製底本体2の幅間隔と一致した間隔を置いて二本平行に配置し、該縁取り片15,15の両端部間に連結幅桟17,17を差し渡して溶接し、矩形状に構成される。この縁取り片15,15の、内側間隔は、あらかじめ前記周壁3a,3aの間隔と一致させる。上述の各材料はいずれもステンレス製である。一方、前記連結片14には一個置き(支持突起6の位置間隔と一致)に、螺子杆18を垂設している。さらに、前記連結片14の中央部内側には、図9で示す、クランク状の連結金具19が溶接等により固着され、その連結孔を下方へ突成している。
【0013】
このように、ステンレス材料からなるグレーチング枠体12は、鋳物製とは異なるから、該底本体2とは別途に製造される。また、グレーチング枠体12は方形状に先ず組み付けられるから、各縁が直角状となったほぼ正確な方形とすることができる。
【0014】
次に、通水蓋1を組み付けるには、前記鋳物製底本体2に、グレーチング枠体12を乗載し、螺子杆18を支持突起6の連結孔6aに上方から挿入し、その突出端にナット20を螺合緊締する。そしてさらに、連結金具19の連結孔から前記周壁3b,3bの螺子挿通孔9に連結ボルト21を挿通してナットを螺着する。
【0015】この、組み付けにあって、上述したように、比較的緩い連結孔6a及び螺子挿通孔9を介して連結することにより、例え、取付け位置に誤差があっても、グレーチング枠体12は方形状を維持したまま、簡易に取付け得ることとなる。
【0016】
而して、容易に、グレーチング枠体12が鋳物製底本体2上に固着され、通水蓋1が組み付けられる。そして、前記鋳物製底本体2の凹溝4と、その上部でグレーチング枠体12の内面に囲繞された空間により、モルタルの充填空隙sが形成される。この通水蓋1の形状は、溝路に合わせて、幅100mm〜1000mm等種々の長さのものが提案される。そして充填空隙sにはモルタルのほか、周囲環境に適合するように、タイル等の床仕上材が敷設されることとなる。
【0017】
そして、この通水蓋1を図4で示すように断面L形をし、その背面にアンカー30を固結されて、溝路の両側隅縁に沿って施工された受枠22の受面23上に前記足片7を、所望によりクッション材を介して載せて、該溝路に沿って複数枚に被着する。
【0018】
これにより配列溝16と、足片7によって、通水蓋1の両側と受枠22の受面23との間に形成された間隙により、該配列溝16から溝路内に至る通水路が形成され、路面上の雨水等が、該通水路を介して溝路内へ排出可能となる。
【0019】
この被着状態にあって、通水蓋1の側部には、受枠22の上縁24と、グレーチング枠体12の上縁が臨むこととなる。ここで、凹溝7内に打込まれるモルタル25上に溝路の側傍の路面と同様の仕上材26を適用して、該通水蓋1と路面とを一体化するようにした場合にあって、各配列溝16の幅は等しく、このため通水間隙は路面上に生じる等間隔の細溝として、違和感なく認識されることとなり、優れた意匠性を発揮することとなる。
【0020】
【発明の効果】
本発明の通水蓋1は、上述したように、通水間隙を生ずるステンレス等からなる長尺金属桟13a,13bを連結片14で連結して二本の縁取り片15を構成し、この縁取り片15,15を平行に配置して、両端部で連結幅桟17,17を差し渡してグレーチング枠体12を組み付けた後、他の製造工程で製造した鋳物製底本体2上に、グレーチング枠体12を乗載して連結することにより、通水蓋1を構成し、これにより、材料及び製造形態が異なる鋳物製底本体2とグレーチング枠体12とを別途独立して夫々製造し、最終段階で初めて、両者を連結するようにしたものであるから、鋳物製底本体に対して、縁取り片等を順次に固着する従来構成と異なり、製造管理が容易で、組み付けが簡易となり、量産性に優れる。またグレーチング枠体12は、あらかじめ組み付けられるために、正確な矩形状に構成することが可能となり、従来構成のように、鋳物製底本体に組み付けた後に、その方形度が確認されるようなことはなく、不良品が少なくなり、歩留まりが向上する等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通水蓋1の平面図である。
【図2】本発明の通水蓋1の底面図である。
【図3】本発明の通水蓋1の側面図である。
【図4】通水蓋1を受枠22に支持した状態の、右半分を縦断して示す側面図である。
【図5】鋳物製底本体2の平面図である。
【図6】グレーチング枠体12の組み付けを示す平面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】グレーチング枠体12の正面図である。
【図9】鋳物製底本体2とグレーチング枠体12の連結部を示す一部の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 通水蓋
2 鋳物製底本体
3a,3b 周壁
4 凹溝
6 支持突起
7 足片
12 グレーチング枠体
14 連結片
15 縁取り片
16 配列溝
17 連結幅桟
18 螺子杆
Claims (1)
- モルタル等の充填空隙となる浅底状の凹溝を備え、その両側から適宜間隔で、連結孔が形成された複数の支持突起を突成し、かつ両側下面に適宜間隔で足片を下方へ突成してなる鋳物製底本体と、
所定間隔の配列溝を介して平行に差渡した複数本の長尺金属桟を、その底面で連結片により連結してなる通水性縁取り片を左右に二本、前記鋳物製底本体の幅間隔と一致した間隔を置いて配置し、該縁取り片をその両端部間に差し渡した連結幅桟により組み付け、さらに連結片に螺子杆を垂設してなるグレーチング枠体とからなり、
鋳物製底本体にグレーチング枠体を乗載し、該グレーチング枠体を、その螺子杆を連結孔に挿入して螺合することにより支持突起に固着して連結してなる通水蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04475195A JP3581186B2 (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 通水蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04475195A JP3581186B2 (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 通水蓋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08218478A JPH08218478A (ja) | 1996-08-27 |
JP3581186B2 true JP3581186B2 (ja) | 2004-10-27 |
Family
ID=12700158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04475195A Expired - Lifetime JP3581186B2 (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 通水蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3581186B2 (ja) |
-
1995
- 1995-02-08 JP JP04475195A patent/JP3581186B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08218478A (ja) | 1996-08-27 |
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