JPH0530370U - 門塀や門扉等の門回りパネルの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数個の分割面板体に分割したと言えども分
割面板体間に段差が生じたり、隙間が生じたりすること
がなく、確実に連結できる。 【構成】 矩形状をした外周枠１の内周の後端部に内方
に向けて当たり片２を突設する。上下乃至左右に複数に
分割した分割面板体３を外周枠１内にはめ込んで分割面
板体３の後面端部を当たり片２に当接する。隣り合う分
割面板体３の対向端面に嵌合凹部４を形成する。連結板
５の両側をそれぞれ隣り合う分割面板体３の嵌合凹部４
に嵌合して分割面板体３同士を連結する。矩形状をした
外周枠１の内周の前端部に当て材６を沿わせると共に分
割面板体３の前面端部に当接して当て材６を外周枠１に
取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、門塀や門扉等の門回りパネルの構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の外周枠に一枚の広い面板をはめ込んで取り付けて門塀や門扉等の門回り パネルを構成していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記の従来例にあっては、外周枠に一枚の広い面板をはめ込んで取 り付けてあるので、現場に運んで組み立てる場合など、面板が大きすぎて搬送が 面倒であるという問題がある。また面板として種々のデザインのものを使用しよ うとすれば、多数の種類の面板を容易しなければならいという欠点がある。そこ で、面板を複数の分割面板体に分割し、分割面板体として複数種類のデザインの ものを用意してこれら複数種のデザインの分割面板体を選択して組み合わせて使 用することで、種々の組み合わせのデザインの面板を形成することができるもの である。しかし、このように分割面板体を複数個外周枠に取付けると反り等によ り分割面板体同士が段違いになったり、分割面板体間に隙間が発生して外観が悪 くなる恐れがある。

【０００４】 本考案は上記の従来例の問題点に鑑みて考案したものであって、その目的とす るところは、面板を複数個の分割面板体に分割することで、搬送等が楽になり、 また、複数個の分割面板体に分割することで組み合わせにより種々のデザインの ものが選択でき、更に、複数個の分割面板体に分割したと言えども分割面板体間 に段差が生じたり、隙間が生じたりすることがなく、確実に連結できる門塀や門 扉等の門回りパネルの構造を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 本考案の門塀や門扉等の門回りパネルの構造は、矩形状をした外周枠１の内周 の後端部に内方に向けて当たり片２を突設し、上下乃至左右に複数に分割した分 割面板体３を外周枠１内にはめ込んで分割面板体３の後面端部を当たり片２に当 接し、隣り合う分割面板体３の対向端面に嵌合凹部４を形成し、連結板５の両側 をそれぞれ隣り合う分割面板体３の嵌合凹部４に嵌合して分割面板体３同士を連 結し、矩形状をした外周枠１の内周の前端部に当て材６を沿わせると共に分割面 板体３の前面端部に当接して当て材６を外周枠１に取付けて成るものであって、 このような構成を採用することで、上記した従来例の問題点を解決して本考案の 目的を達成したものである。

【０００６】

【作用】

しかして、矩形状をした外周枠１に上下乃至左右に複数に分割した分割面板体 ３をはめ込んで取付けるのであるが、この場合、隣り合う分割面板体３の対向端 面に形成した嵌合凹部４に連結板５の両側をそれぞれ嵌合して分割面板体３同士 を複数連結した状態で外周枠１内にはめ込み、互いに連結した分割面板体３の後 面端部を外周枠１の内周後端部に内方に向けて突設した当たり片２に当接し、こ の状態で矩形状をした外周枠１の内周の前端部に当て材６を沿わせると共に分割 面板体３の前面端部に当接して当て材６を外周枠１に取付けるものであり、分割 面板体３を複数に分割することで、搬送等が楽になり、また、複数個の分割面板 体３に分割することで組み合わせにより種々のデザインのものが選択できるもの である。そして、複数個の分割面板体３に分割したと言えども連結板５の両側を それぞれ隣り合う分割面板体３の嵌合凹部４に嵌合して分割面板体３同士を連結 することで、分割面板体３間に段差などが生じたり、隣り合う分割面板体３間に 隙間が発生したりするようなことがなく、確実に連結できるようになったもので ある。

【０００７】

【実施例】

以下本考案を添付図面に示す実施例に基づいて詳述する。外周枠１は矩形状を しており、内周の後端部に内方に向けて当たり片２が突設してある。この外周枠 １内にはめ込んで取付けられる面板は本考案においては上下方向乃至左右方向に 複数個の分割面板体３に分割してあり、添付図面に示す実施例では上下方向に複 数の分割面板体３に分割してある。分割面板体３はセメント系、金属系、木質系 、合成樹脂系等種々の材料で形成できるものである。分割面板体３の分割方向の 両端部（添付図面の実施例では上下方向に分割しているので上下方向の両端部） に嵌合凹部４が形成してある。図中５は連結板であり、隣り合う分割面板体３の 対向端部に位置する嵌合凹部４にそれぞれ連結板５の両側部がはめ込まれるよう になっている。

【０００８】 しかして、門回りパネルを組み立て構成するに当たっては次のようにして行う ものである。すなわち、組み立てにあたっては、まず、隣り合う分割面板体３の 対向端面に形成した嵌合凹部４に連結板５の両側をそれぞれ嵌合して分割面板体 ３同士を複数連結して大判サイズとし、この状態で外周枠１内にはめ込み、互い に連結した分割面板体３の後面端部を外周枠１の内周後端部に内方に向けて突設 した当たり片２に当接する。次に、この状態で矩形状をした外周枠１の内周の前 端部に棒状をした当て材６を沿わせると共に分割面板体３の前面端部に当接して 当て材６を釘打ち、螺子止め等の取付け手段により外周枠１に取付けるものであ る。ここで、分割面板体３同士を連結板５で連結することで、複数個に分割した と言えども組み立て誤差や反り等の理由により隣り合う分割面板体３間に段差が 生じたり、隣り合う分割面板体３間に隙間が発生したりしないようにできるもの である。ところで、分割面板体３として異なる複数種類のデザインのものを用意 しておくと、分割面板体３を連結板５により連結するに当たって、連結する分割 面板体３のデザインを選択して組み合わせることで種々の大判サイズのデザイン のものとすることができるものである。

【０００９】 上記のようにして組み立て構成した門回りパネルは、ヒンジを取付けて門扉と して用いたり、あるいは門塀として利用したりするものである。なお、門塀とし て利用する場合には支柱間に上記門回りパネルを配設して任意の公知の取付け手 段により支柱に取付けるものである。 なお、上記した実施例では面板を上下方向に複数個の分割面板体３に分割した 実施例を示したが、面板を左右方向に複数個の分割面板体３に分割するようにし てもよいものである。

【００１０】

【考案の効果】

本考案にあっては、上述のように矩形状をした外周枠の内周の後端部に内方に 向けて当たり片を突設し、上下乃至左右に複数に分割した分割面板体を外周枠内 にはめ込んで分割面板体の後面端部を当たり片に当接し、隣り合う分割面板体の 対向端面に嵌合凹部を形成し、連結板の両側をそれぞれ隣り合う分割面板体の嵌 合凹部に嵌合して分割面板体同士を連結し、矩形状をした外周枠の内周の前端部 に当て材を沿わせると共に分割面板体の前面端部に当接して当て材を外周枠に取 付けてあるので、面板を複数個の分割面板体に分割することで梱包を小型化でき て、搬送等が楽になり、また、複数個の分割面板体に分割することで組み合わせ により種々のデザインのものが選択できるものであり、更に、複数個の分割面板 体に分割したと言えども連結板を用いて嵌合により連結することで分割面板体間 に段差が生じたり、隙間が生じたりすることがなく、確実に連結できるものであ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】同上の斜視図である。

【図３】同上の断面図である。

【符号の説明】

１ 外周枠 ２ 当たり片 ３ 分割面板体 ４ 嵌合凹部 ５ 連結板 ６ 当て材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 矩形状をした外周枠の内周の後端部に内
   方に向けて当たり片を突設し、上下乃至左右に複数に分
   割した分割面板体を外周枠内にはめ込んで分割面板体の
   後面端部を当たり片に当接し、隣り合う分割面板体の対
   向端面に嵌合凹部を形成し、連結板の両側をそれぞれ隣
   り合う分割面板体の嵌合凹部に嵌合して分割面板体同士
   を連結し、矩形状をした外周枠の内周の前端部に当て材
   を沿わせると共に分割面板体の前面端部に当接して当て
   材を外周枠に取付けて成る門塀や門扉等の門回りパネル
   の構造。