JPS6220563Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は組立てパネルに関し、その要旨とする
ところは板材１の前面一側より背方へ向けて第１
係合部２を形成し、第１係合部２と係合して隣合
う板材１同志を平板状に連結できる第２係合部３
を板材１の背面他側より前方へ向けて形成し、上
記第１乃至第２係合部２，３と係合可能な２箇所
の被係合部４ａ，４ｂを互いに直角方向に向けて
配置されたコーナー連結用部材５を介して板材１
の側端同志をほぼ直角に連結して成る組立てパネ
ルにあり、その目的とするところは板材とコーナ
ー連結用部材、あるいは板材同志を自由な形に組
合せて、花壇の縁取りのような簡単な囲いや、材
木や鉄骨等の骨組に固定して簡単な小屋掛け等自
由な用途に使用できる組立てパネルを提供するに
ある。

以下、本考案を添付図により詳述する。１は互
いに側方にややずらせた前面板６と背面板７との
間に複数片のリブ片８を介して中空に形成された
硬質合成樹脂製の板材であり、前面板６の一側背
面には第１係合部２を背方に向けて形成してあ
り、第１係合部２と反対側の背面板７の一側の前
面には第１係合部２と係合可能な第２係合部３を
前方に向けて形成してある。したがつて、第１係
合部２と第２係合部３とを互いに係合させること
により、第３図ｃのように連結部材を用いること
なく直接に板材１同志を平板状に連結することが
でき、しかも板材１同志の表面を面一に連結する
ことができるものである。このように、面一に連
結できるので、板材１はベランダやバルコニー等
に用いられるデツキ材としても使用できるもので
ある。第２図ａに示すものは、一組のコーナー連
結用部材５のうちの一方のコーナー連結用部材５
ａであり、同図ｂに示すものは他方のコーナー連
結用部材５ｂである。一方のコーナー連結用部材
５ａには第２係合部３と類似した形状を有してい
て第１係合部２と係合可能な２箇所の被係合部４
ａ，４ａを90度の角度を成すように設けてあり、
他方のコーナー連結用部材５ｂには第１係合部２
と類似した形状を有していて第２係合部３と係合
可能な２箇所の被係合部４ｂ，４ｂを90度の角度
を成すように設けてある。しかしてこの一対のコ
ーナー連結用部材５ａ，５ｂを用いれば板材１の
第１係合部２側の端縁同志及び第２係合部３側の
端縁同志を直角に連結することができ、例えば、
第３図ａ，ｂ，ｃに示すように自由に板材１を連
結して使用目的に応じて自由な形に組立てパネル
を形成できるわけである。このような組立てパネ
ルの使用方法としては、花壇等の縁取り、簡単な
塀、あるいは屋根形に組んで木材や鉄骨の骨組の
上に固定して簡単な小屋掛けとしても用いること
ができるのである。なお、第３図ｃにおいてはコ
ーナー連結用部材５ａ，５ｂは第３図ａ，ｂの状
態に対して上下反転して用いられている。

第４図ａ，ｂに示すものは一対のコーナー連結
用部材５の他例である。夫々のコーナー連結用部
材５ｃ，５ｄには第２係合部３と類似した形状を
有していて第１係合部２と係合可能な被係合部４
ａと第１係合部２と類似した形状を有していて第
２係合部３と係合可能な被係合部４ｂとを１箇所
づつ90度の角度を成すように設けてあり、しかも
一方のコーナー連結用部材５ｃと他方のコーナー
連結用部材５ｄとは互いに被係合部４ａ，４ｂの
位置関係が逆になつている。しかして、この場合
にも、一対のコーナー連結用部材５ｃ，５ｄを用
いて板材１の第１係合部２側の端縁と第２係合部
３側の端縁とを直角に連結することができ、例え
ば第５図に示すように自由な形に構成できるもの
である。

本実施例では中空板について説明したが、これ
に限定されるものではなく、例えば第６図のよう
な波形板であれば、軽量で屋根材としても適して
いる。

本考案は叙述の如く中空の板材の前面一側より
背方へ向けて第１係合部を形成し、第１係合部と
係合して隣合う板材同志を平板状に連結できる第
２係合部を板材の背面他側より前方へ向けて形成
し、上記第１乃至第２係合部と係合可能な２箇所
の被係合部を互いに直角方向に向けて配置された
コーナー連結用部材を介して板材の側端同志をほ
ぼ直角に連結してあるから、第１係合部と第２係
合部とを係合させることにより連結部材を用いる
ことなく直接に板材同志を平板状に連結して適宜
の幅の平面部分を構成でき、またコーナー部分の
みでコーナー連結用部材を用いることにより板材
同志を直角に連結することができ、このような二
種の連結方法で板材を連結することにより板材を
自由な形状に組み合わせることができ、例えば花
壇の縁取りのような簡単な囲いや、木材や鉄骨等
の骨組に固定して簡単な小屋掛け等として使用す
るなど自由な用途に使用できるものであり、しか
も連結部材（コーナー連結用部材）はコーナー連
結部でしか用いられないので連結部材の使用点数
が少なくなつて部材コストの低廉化を図れ、平板
状の連結部分では連結部材を用いることなく板材
同志を直接に接続しているので構造が単純化され
て組立てが容易となり、丈夫な構築物を組み立て
ることができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る板材の一実施例を示す一
部切欠した斜視図、第２図ａ，ｂは本考案に係る
一組のコーナー連結用部材の一例を示す一部切欠
した斜視図、第３図ａ，ｂ，ｃは同上のコーナー
連結用部材を用いて板材を組立てた組合せ例を示
す断面図、第４図ａ，ｂは本考案に係る一組のコ
ーナー連結用部材の他例を示す一部切欠した斜視
図、第５図は同上のコーナー連結用部材を用いて
板材を組立てた組合せ例を示す断面図、第６図は
板材の他実施例を示す一部切欠した斜視図であ
る。 １……板材、２……第１係合部、３……第２係
合部、４ａ，４ｂ……被係合部、５……コーナー
連結用部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板材の前面一側より背方へ向けて第１係合部を
   形成し、第１係合部と係合して隣合う板材同志を
   平板状に連結できる第２係合部を板材の背面他側
   より前方へ向けて形成し、上記第１乃至第２係合
   部と係合可能な２箇所の被係合部を互いに直角方
   向に向けて配置されたコーナー連結用部材を介し
   て板材の側端同志をほぼ直角に連結して成る組立
   てパネル。