JP3996433B2 - 排水溝形成用管および排水溝形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、管体の延長板部の外面側に凹溝が形成される不具合の発生を抑制できる排水溝形成用管および排水溝形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば厨房室や食品工場等の床の排水溝は、衛生環境の確保の観点から、コンクリート製排水溝に代わって、パイプ状をなす金属製の排水溝形成用管によって形成される場合が多くなってきている。
【0003】
そして、グレーチング等の蓋を用いないことから、蓋載置用段部を形成する必要がなく、このため、構造が単純化して製造が簡単であるとともに、内面を滑面としていることから食品屑が引っかかりにくく、掃除が容易で作業者の労働力を抑えることができるものとして、例えば図10に示す排水溝形成用管が広く使用されている。
【0004】
この図10に示す従来の排水溝形成用管は、例えば主に腐食性の少ないステンレス鋼を使用しており、上部に管軸方向の開口1が形成され底部内面が略湾曲状の滑面2となっている管本体部3と、この管本体部3の開口1に臨んだ両側上縁から上方に向って略垂直状に立ち上がりその立上り寸法が長手方向一端側から長手方向他端側に向って徐々に変化するような形状に形成され内面が滑面4となっている左右一対の立上り板部5と、これら左右一対の立上り板部5の上端から外側方に向って折曲げにより略水平状に突出し上面が床面10と略同一面上に位置する床面形成滑面6となっている左右一対の突出板部7と、これら左右一対の突出板部7の外端から下方に向って折曲げにより略垂直状に延びた左右一対の延長板部8とを有する管体9によって構成されている。
【0005】
このように形成された排水溝は、床面形成滑面6を床面10と略面一にして、埋設されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10に示す従来の排水溝形成用管は、例えば、金属製であることから、排水溝内面はもちろん、外表面も滑面であり、他の物との接合性が低く、剥離しやすい。
【0007】
このことから、図11に示すように、特に、管体9の下向きの延長板部8の外面に接していた床部分が衝撃、振動等により剥離して破損しやすいため、排水が溜まってしまう凹溝11が延長板部8の外面側に形成される不具合が生じるおそれがある。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、管体の延長板部の外面側に凹溝が形成される不具合の発生を抑制できる排水溝形成用管および排水溝形成方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の排水溝形成用管は、管体と、この管体に嵌着される緩衝体とを備え、前記管体は、上部に管軸方向の開口が形成され、底部内面が略湾曲状の滑面となっている管本体部と、この管本体部の前記開口に臨んだ両側上縁から上方に向って略垂直状に立ち上がり、その立上り寸法が長手方向一端側から長手方向他端側に向って徐々に変化するような形状に形成され、内面が滑面となっている左右一対の立上り板部と、これら左右一対の立上り板部の上端から外側方に向って折曲げにより略水平状に突出し、上面が床面と略同一面上に位置する床面形成滑面となっている左右一対の突出板部と、これら左右一対の突出板部の外端から下方に向って折曲げにより略垂直状に延びた左右一対の延長板部とを有し、前記緩衝体は、前記延長板部に嵌合可能な断面略J字状をなす細長状に形成され、上面が前記床面と略同一面上に位置してこの床面と前記床面形成滑面とを連絡する連絡滑面となっているものである。
【0010】
そして、管体の延長板部に嵌合可能な断面略J字状をなす細長状に形成され、上面が床面と略同一面上に位置してこの床面と床面形成滑面とを連絡する連絡滑面となっている緩衝体を備えるので、管体の延長板部の外面側に凹溝が形成される不具合の発生が抑制される。
【0011】
請求項2記載の排水溝形成用管は、請求項1記載の排水溝形成用管において、緩衝体は、延長板部の上端部外面に対応する略円弧状の円弧面を有するものである。
【0012】
そして、緩衝体が延長板部の上端部外面に対応する略円弧状の円弧面を有するので、管体の延長板部の外面側に凹溝が形成される不具合の発生が効果的に抑制される。
【0013】
請求項3記載の排水溝形成方法は、管体と、この管体に嵌着される緩衝体とを備え、前記管体は、上部に管軸方向の開口が形成され、底部内面が略湾曲状の滑面となっている管本体部と、この管本体部の前記開口に臨んだ両側上縁から上方に向って略垂直状に立ち上がり、その立上り寸法が長手方向一端側から長手方向他端側に向って徐々に変化するような形状に形成され、内面が滑面となっている左右一対の立上り板部と、これら左右一対の立上り板部の上端から外側方に向って折曲げにより略水平状に突出し、上面が床面と略同一面上に位置する床面形成滑面となっている左右一対の突出板部と、これら左右一対の突出板部の外端から下方に向って折曲げにより略垂直状に延びた左右一対の延長板部とを有し、前記緩衝体は、前記延長板部に嵌合可能な断面略J字状をなす細長状に形成され、上面が前記床面と略同一面上に位置してこの床面と前記床面形成滑面とを連絡する連絡滑面となっている排水溝形成用管を用いて、床に排水溝を形成する排水溝形成方法であって、前記管体の前記延長板部に前記緩衝体を嵌合させることにより前記管体に前記緩衝体を嵌着する工程と、この緩衝体が嵌着された管体を所定位置に位置決めする工程と、この位置決め後に前記床面を形成し、この床面と前記連絡滑面と前記床面形成滑面とをそれぞれ略同一面上に位置させる工程とを備えるものである。
【0014】
そして、管体の延長板部に緩衝体を嵌合させることにより管体に前記緩衝体を嵌着する工程と、この緩衝体が嵌着された管体を所定位置に位置決めする工程と、この位置決め後に床面を形成し、この床面と連絡滑面と床面形成滑面とをそれぞれ略同一面上に位置させる工程とを経ることにより、床に排水溝を容易に形成することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0016】
図4において、21は例えば厨房室の床で、この床21は床体22を備えており、この床体22の略中央部には排水溝形成用管23が埋設され、この排水溝形成用管23によって排水溝24が形成されている。
【0017】
そして、この床体22の表面(上面)が、排水溝形成用管23に向って食品屑が混じった排水が流れ込むように、排水溝形成用管23に向って徐々に下方に傾斜した緩勾配の傾斜状の床面25となっている。
【0018】
ここで、排水溝形成用管23は、図1ないし図3に示すように、金属製の管体31と、この管体31の両側にこの管体31に沿って嵌着された細長状の左右一対の合成樹脂製の緩衝体32とを備えている。
【0019】
管体31は、例えばステンレス等の金属にて断面略Ω字状をなす細長パイプ状に一体に形成されたもので、所定勾配の傾斜状に配置され、上端部に管軸方向の開口41つまり管軸方向に細長いスリット状の溝口である開口41が形成され、底部内面が略湾曲状の滑面42となっている断面略C字状の管本体部43を有している。
【0020】
また、この管体31は、管本体部43の開口41に臨んだ両側上縁から上方に向って略垂直状に一体に立ち上がり、その立上り寸法が長手方向一端側である上流端側から長手方向他端側である下流端側に向って徐々に増大変化するような形状に形成され、互いに対向する内面が略垂直状の滑面46となっている細長くさび状の左右一対の立上り板部47を有している。各立上り板部47の上流端における垂直長さと下流端における垂直長さとは差異を有する。
【0021】
そして、この上辺水平で下辺傾斜の立上り板部47の滑面46間の空間部分が、上面に床排水導入口48aを有する上方に向って常時開口した幅狭の排水導入空間48となっている。
【0022】
なお、この排水導入空間48の幅を管本体部43の直径に48に対してきわめて狭くするのは、グレーチング等の蓋なしでも作業員の歩行に支障をきたさないようにするためであり、かつ、細菌の培地となる蓋および蓋載置用段部を積極的に省略化するためである。
【0023】
さらに、この管体31は、左右一対の立上り板部47の上端から外側方に向って折曲げにより略水平状に一体に突出し、上面が床面25と略同一面上に位置する略水平状の床面形成滑面51となっている細長矩形状の左右一対の突出板部52を有している。
【0024】
また、この管体31は、左右一対の突出板部52の外端から下方に向って折曲げにより略垂直状に一体に延びたつまり延長された細長矩形状の左右一対の埋設片等の延長板部53を有している。この延長板部53の上端部である折曲げ部分を厳密にいうと、図2から明らかなように、その上端部外面は、直角に折れ曲がっておらず、略円弧状の円弧面54となっている。
【0025】
なお、突出板部52の外端から下向きの延長板部53を突出させるのは、延長板部53を床面25下に埋設することにより、略水平状の突出板部52が衝撃、振動等で捲くれ上がらないようにするためである。
【0026】
また、管本体部43の外面全体、各立上り板部47の外面全体、各突出板部52の下面全体および各延長板部53の上部内面のぞれぞれは、床体22と接している。
【0027】
さらに、立上り板部47および突出板部52にて排水導入部59が構成されている。
【0028】
また一方、この管体31の外面には、図1に示されるように、ボルト挿通孔35を有する固定板36が複数固着されている。
【0029】
各緩衝体32は、図2に示されるように、例えば塩化ビニル等の合成樹脂にて、管体31の延長板部53に嵌合可能な断面略J字状をなす細長帯状に一体に形成されている。
【0030】
そして、この緩衝体32の上面が、緩勾配の床面25と略水平状の床面形成滑面51との間の位置において、床面25と略同一面上に位置して、この床面25と床面形成滑面51とを連絡する略水平状の連絡滑面61となっており、これら床面25と連絡滑面61と床面形成滑面51とが略同一面上に位置して1つの連なった連続面を形成している。
【0031】
また、この緩衝体32の上端部の延長板部53側の一側面が、延長板部53の上端部外面の円弧面54に対応する略円弧状の円弧面62となっており、この緩衝体32の円弧面62と延長板部53の円弧面54とが面状に接している。一方、この緩衝体32の他側面全体が垂直面63となっており、この垂直面63が床体22と接している。
【0032】
さらに、この緩衝体32は、延長板部53の下部を内外両側から挟持する凹状部分65を下部に有し、この凹状部分65に延長板部53の下部が嵌め込まれている。
【0033】
なお、この凹状部分65の延長板部53の下部内面と接する部分は、凹状部分65に嵌め込まれた延長板部53の下部が抜け出ないように、すなわち管体31の延長板部53に対する緩衝体32の嵌合状態が維持されるよう、凸凹状の抜止め部66となっている。
【0034】
また一方、図3に示されるように、排水溝形成用管23の下流端部には桝71が接続され、この桝71には排水管72の上流端部が接続されている。
【0035】
この桝71は、排水溝形成用管23の下流端部が接続された上方の集水桝74と排水管72の上流端部が接続された下方の排水桝75とにて構成されている。
【0036】
この集水桝74の上端部には蓋載置用段部77が形成され、この蓋載置用段部77に格子状蓋78が載置されている。この集水桝74の下端部には取外し自在のストレーナ79が装着され、このストレーナ79は排水桝75内に位置している。
【0037】
次に、上記一実施の形態の排水溝形成用管23を用いて厨房室の床21に排水溝24を形成する場合について図面を参照して説明する。
【0038】
まず、図5に示すように、コンクリートを打設する等して、断面矩形状の設置用溝81を有する床基礎部82を形成する。
【0039】
次いで、設置用溝81内において、床基礎部82に対して取付アングル83をアンカーボルト84で固定する。
【0040】
また一方で、管体31の延長板部53の下部を緩衝体32の凹状部分65に嵌め込むようにして管体31の両延長板部53に両緩衝体32をそれぞれ嵌合させることにより、管体31に緩衝体32を嵌着して管体31と緩衝体32とを一体化させる。
【0041】
そして、左右一対の緩衝体32が嵌着された管体31を、アンカーボルト84で固定された取付アングル83の所定位置に位置決めして固定する。
【0042】
すなわち、取付アングル83の長孔85の所定位置と固定板36のボルト挿通孔35とを一致させ、これら一致した両孔35,85にボルト87を挿通し、この挿通したボルト87に対してナット88をねじ込む。ボルト87を長孔85に沿って移動させることで、一体化した管体31および緩衝体32の高さ位置を容易に調整できる。
【0043】
なお、床基礎部82に対して取付アングル83をアンカーボルト84で固定しない場合、床基礎部82の鉄筋(図示せず)と取付アングル83とを溶接して固定する。
【0044】
次いで、図6に示すように、床基礎部82の設置用溝81を埋めるようにコンクリートを打設し、溝埋め部90を形成する。この際、図6から明らかなように、管体31の上端側および緩衝体32は、溝埋め部90の上面から突出している。
【0045】
次いで、図7に示すように、溝埋め部90上および床基礎部82上にコンクリートを打設し、コンクリート製の床面部91を形成する。
【0046】
この際、床面部91の表面を排水溝形成用管23に向って徐々に下方に傾斜する緩勾配の傾斜面とすることにより仕上げ面である床面25を形成し、この床面25と各緩衝体32の連絡滑面61と管体31の床面形成滑面51と床排水導入口48aとをそれぞれ略同一面上に位置させる。
【0047】
すなわち、床体22の床面25と管体31の床面形成滑面51との間に緩衝体32の連絡滑面61を介在させ、床面25と連絡滑面61と床面形成滑面51とを連続させる。なお、床基礎部82、溝埋め部90および床面部91等にて床体22が構成されている。
【0048】
そして、このような工程を経ることで、床体22と管体31との間に樹脂コーキングを施す方法等に比べて、厨房室の床21の床体22に排水溝形成用管23にて排水溝24をきわめて簡単に形成できる。
【0049】
次に、上記一実施の形態の排水溝形成用管23の作用等について説明する。
【0050】
例えば厨房室の床21の掃除の際に、床面25に付着した食品屑を水で洗い流すと、その水は、食品屑が混じった排水となって、床面25上、連絡滑面61上および床面形成滑面51上を順次流れ、排水溝24の床排水導入口48aから排水導入空間48に導入され、立上り板部47の形状に対応する所定勾配の傾斜状の管本体部43内に入り込む。
【0051】
排水溝24の床排水導入口48aは、蓋で閉鎖されていないので、食品屑が混じった排水は、床排水導入口48aから排水導入空間48に直接流入し、管本体部43内に流れ込む。
【0052】
この管本体部43内に流れ込んだ排水は、この管本体部43の勾配により桝71に向って流動し、集水される。桝71の集水桝74に集水された排水は、ストレーナ79によって食品屑が分離除去された後、排水桝75を経て排水管72を流れていく。
【0053】
そして、この排水溝形成用管23は、管体31の下向きの延長板部53に嵌合可能な断面略J字状をなす細長状に形成され、上面が床面25と略同一面上に位置してこの床面25と床面形成滑面51とを連絡する連絡滑面61となっている緩衝体32を左右両側に備える構成であり、床体22と管体31との間に緩衝体32が介在する。
【0054】
このため、例えば管体31の外向きの突出板部52や床面部91の排水溝24近接部分が、歩行する作業員や移動する台車等から衝撃、振動等を受けたとしても、その衝撃、振動等が緩衝体32によって吸収される。
【0055】
また、床面部91は、金属製の管体31に直接接合させるときに比べて、合成樹脂製の緩衝体32に接合させた方が、馴染みが良く、剥離しにくい。
【0056】
したがって、従来のように管体31の延長板部53の外面側に凹溝11が形成される不具合が発生するようなことがなく、厨房室の良好な衛生環境を適切に確保できる。
【0057】
すなわち、管体31の延長板部53の外面側において、床体22の排水溝24近接部分に、歩行する作業員や移動する台車等から衝撃、振動等が加わったとしても、その床体22の排水溝24近接部分のコンクリート端部は、緩衝体32から剥離されることなく、緩衝体32との接合状態を保つため、割れ、欠け等によって、排水およびゴミ等が停滞してしまう凹溝11が形成されるようなことがなく、厨房室の良好な衛生環境を適切に確保できる。
【0058】
なお、厨房室の床21の床体22の床面部91は、図8に示すように、打設コンクリートにて形成せず、例えば複数枚の合成樹脂製の床面シート93にて形成したものでよい。
【0059】
この場合、上述した所定の工程を経て、図6に示すような状態にしてから、床面形成滑面51と略面一となる床面25の高さより床面シート93の厚さ分だけ低い状態にコンクリートを打設した後、そのコンクリート上に各床面シート93を並設し、合成樹脂製の床面部91を形成することで、仕上げ面となる床面25を形成する。
【0060】
その後、図9に示されるように、緩衝体32の延長板部53側とは反対側の上角部とこの上角部と対向する床面シート上角部とを略U字状に切り欠き、溶接用溝94を形成する。
【0061】
次いで、この溶接用溝94を溶接棒95で埋めるように、溶接棒95によって緩衝体32と床面シート93とを溶接固定する。
【0062】
また、連なって略同一面上に位置する緩勾配の傾斜状の床面25、略水平状の連絡滑面61および略水平状の床面形成滑面51は、例えば、図示しないが、連絡滑面61および床面形成滑面51の各々を床面25に合わせて緩勾配の傾斜状としてもよい。
【0063】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、管体の延長板部に嵌合可能な断面略J字状をなす細長状に形成され、上面が床面と略同一面上に位置してこの床面と床面形成滑面とを連絡する連絡滑面となっている緩衝体を備えるので、管体の延長板部の外面側に凹溝が形成される不具合の発生を抑制できる。
【0064】
請求項2記載の発明によれば、緩衝体が延長板部の上端部外面に対応する略円弧状の円弧面を有するので、管体の延長板部の外面側に凹溝が形成される不具合の発生を効果的に抑制できる。
【0065】
請求項3記載の発明によれば、管体の延長板部に緩衝体を嵌合させることにより管体に前記緩衝体を嵌着する工程と、この緩衝体が嵌着された管体を所定位置に位置決めする工程と、この位置決め後に床面を形成し、この床面と連絡滑面と床面形成滑面とをそれぞれ略同一面上に位置させる工程とを経ることにより、床に排水溝を容易に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排水溝形成用管の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同上排水溝形成用管の一部拡大断面図である。
【図3】同上排水溝形成用管の側面視断面図である。
【図4】同上排水溝形成用管が埋設された厨房室の床の平面図である。
【図5】厨房室の床に排水溝を形成する手順を説明するための説明図である。
【図6】図5に続く説明図である。
【図7】図6に続く説明図である。
【図8】床面シートを用いた場合の図である。
【図9】床面シートと緩衝体の溶接部分を示す断面図である。
【図10】従来の排水溝形成用管の断面図である。
【図11】従来の排水溝形成用管の断面図である。
【符号の説明】
21 床
23 排水溝形成用管
24 排水溝
25 床面
31 管体
32 緩衝体
41 開口
42 滑面
43 管本体部
46 滑面
47 立上り板部
51 床面形成滑面
52 突出板部
53 延長板部
61 連絡滑面
62 円弧面
Claims (3)
- 管体と、この管体に嵌着される緩衝体とを備え、
前記管体は、
上部に管軸方向の開口が形成され、底部内面が略湾曲状の滑面となっている管本体部と、
この管本体部の前記開口に臨んだ両側上縁から上方に向って略垂直状に立ち上がり、その立上り寸法が長手方向一端側から長手方向他端側に向って徐々に変化するような形状に形成され、内面が滑面となっている左右一対の立上り板部と、
これら左右一対の立上り板部の上端から外側方に向って折曲げにより略水平状に突出し、上面が床面と略同一面上に位置する床面形成滑面となっている左右一対の突出板部と、
これら左右一対の突出板部の外端から下方に向って折曲げにより略垂直状に延びた左右一対の延長板部とを有し、
前記緩衝体は、前記延長板部に嵌合可能な断面略J字状をなす細長状に形成され、上面が前記床面と略同一面上に位置してこの床面と前記床面形成滑面とを連絡する連絡滑面となっている
ことを特徴とする排水溝形成用管。 - 緩衝体は、延長板部の上端部外面に対応する略円弧状の円弧面を有する
ことを特徴とする請求項1記載の排水溝形成用管。 - 管体と、この管体に嵌着される緩衝体とを備え、
前記管体は、
上部に管軸方向の開口が形成され、底部内面が略湾曲状の滑面となっている管本体部と、
この管本体部の前記開口に臨んだ両側上縁から上方に向って略垂直状に立ち上がり、その立上り寸法が長手方向一端側から長手方向他端側に向って徐々に変化するような形状に形成され、内面が滑面となっている左右一対の立上り板部と、
これら左右一対の立上り板部の上端から外側方に向って折曲げにより略水平状に突出し、上面が床面と略同一面上に位置する床面形成滑面となっている左右一対の突出板部と、
これら左右一対の突出板部の外端から下方に向って折曲げにより略垂直状に延びた左右一対の延長板部とを有し、
前記緩衝体は、前記延長板部に嵌合可能な断面略J字状をなす細長状に形成され、上面が前記床面と略同一面上に位置してこの床面と前記床面形成滑面とを連絡する連絡滑面となっている排水溝形成用管を用いて、床に排水溝を形成する排水溝形成方法であって、
前記管体の前記延長板部に前記緩衝体を嵌合させることにより前記管体に前記緩衝体を嵌着する工程と、
この緩衝体が嵌着された管体を所定位置に位置決めする工程と、
この位置決め後に前記床面を形成し、この床面と前記連絡滑面と前記床面形成滑面とをそれぞれ略同一面上に位置させる工程と
を備えることを特徴とする排水溝形成方法。
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