JP2003327155A - ボルト締結構造及び構造物支持部材 - Google Patents

ボルト締結構造及び構造物支持部材

Info

Publication number
JP2003327155A
JP2003327155A JP2002134323A JP2002134323A JP2003327155A JP 2003327155 A JP2003327155 A JP 2003327155A JP 2002134323 A JP2002134323 A JP 2002134323A JP 2002134323 A JP2002134323 A JP 2002134323A JP 2003327155 A JP2003327155 A JP 2003327155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
support member
engine
bolt fastening
notch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002134323A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Kawamoto
吉弘 河本
Shinji Kurita
真司 栗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2002134323A priority Critical patent/JP2003327155A/ja
Publication of JP2003327155A publication Critical patent/JP2003327155A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D27/00Connections between superstructure or understructure sub-units
    • B62D27/06Connections between superstructure or understructure sub-units readily releasable
    • B62D27/065Connections between superstructure or understructure sub-units readily releasable using screwthread
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/15Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F7/00Vibration-dampers; Shock-absorbers
    • F16F7/12Vibration-dampers; Shock-absorbers using plastic deformation of members
    • F16F7/127Vibration-dampers; Shock-absorbers using plastic deformation of members by a blade element cutting or tearing into a quantity of material; Pultrusion of a filling material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/016Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs allowing controlled deformation during collision
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/60Subframe construction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/80Manufacturing procedures
    • B60G2206/82Joining
    • B60G2206/8207Joining by screwing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B21/00Means for preventing relative axial movement of a pin, spigot, shaft or the like and a member surrounding it; Stud-and-socket releasable fastenings
    • F16B21/09Releasable fastening devices with a stud engaging a keyhole slot
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B5/00Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them
    • F16B5/02Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of fastening members using screw-thread

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は車両の通常使用時にボルト締結部の応
力集中を抑制し、車体衝突時に応力集中部を起点にボル
ト締結部が破断することを目的とする。 【解決手段】車体13に締結されたボルト17が少なく
とも一以上のノッチ15を形成した締結穴16を挿通
し、締結穴16を覆うボルト17の座面17bにより、
ノッチ15を全て覆うことにより、エンジンリアサポー
トメンバ等を車体13と締結することによる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルト締結部構造
に関し、特に自動車のエンジンリアサポートメンバ等の
構造物を支持する支持部材をボルトにより締結するボル
ト締結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の衝突時において、衝突時に発生
するエネルギーの大部分は、ダッシュパネル前方のエン
ジンルーム部の変形によって吸収される。しかしなが
ら、実際の衝突時の車体変形過程においては、エンジン
等の重量物の後方移動に伴う各部材間の干渉やエンジン
サポートメンバ等の支持部材の変形に起因して、車室空
間を画成するダッシュパネルやフロアパネル等の部材に
荷重が伝達されることになる。このような荷重の伝達
は、車室空間を不要に圧迫することになるので、エンジ
ン等の重量物の後方移動に起因したダッシュパネル等へ
の不要な荷重の伝達を低減できる支持構造が必要とされ
ている。これに対して、前方から衝撃力が車体全体に入
力された場合に、エンジン等を後方ではなく下方に移動
させるようにして、上述のような車室空間への影響を極
力少なくするようにした支持構造が提案されている。こ
の支持構造は、衝突時の車両において生じる減速度を利
用して、エンジンやトランスミッション等を脱落させる
ように構成されている。このような支持構造の具体例と
して、例えば、特開平5−65075号公報に開示され
るような、衝撃力が車体に入力された場合にエンジンが
下方に移動するようにした支持構造がある。図1〜図3
はこの支持構造に関連するエンジン支持部を説明するた
めの図であり、エンジン(図示せず)を保持するセンタ
ーメンバ1が車体の幅方向に延在するクロスメンバ2に
固定された状態を示している。センターメンバ1とクロ
スメンバ2との係合は、クロスメンバ2に固定されたブ
ラケット3の長穴5を挿通する、センターメンバ1側の
ボルトとナット4との結合により実現されている。この
長穴5は、図3に示すように、前後方向に延びており、
前方の開口部はナット4よりも大きく、後方の開口部は
ナット4よりも小さくなっている。ナット4は、通常時
には上記長穴5の後方に位置しており、これにより、ナ
ット4とブラケット3とが係合している。このような支
持構造によれば、衝突時に衝撃力が加わりクロスメンバ
2がセンターメンバ1に対して相対的に後方に変位する
と、ナット4が長穴5前方の開口部に移動すると、セン
ターメンバ1とクロスメンバ2との係合が外れることに
なる。この結果、エンジンは、当該エンジンを支持する
センターメンバ1と共に落下し、その後の車体変形過程
においては、エンジンの後方移動に伴うエンジンサポー
トメンバ1の変形等に起因したダッシュパネル等への荷
重の伝達が防止される。その他、エンジン等の被支持部
材を落下させることを可能とする支持部材として、図4
(A)に示すような支持部材が知られている。この支持
部材6のボルト締結穴7には、図4(A)に示すような
切り欠き部8が形成されている。このような支持構造に
よれば、衝突時にボルトの軸9が当該切り欠き部を通っ
て相対変位することにより、支持部材6の係合が解除さ
れる。更には、被支持部材との係合の解除を支持部材の
破断により実現する支持構造として、図(B)に示すよ
うな長穴10を有した支持部材11が知られている。こ
のような支持部材11によれば、衝突時に支持部材11
に対して相対変位するボルトの軸9が長穴10の端部に
当接し支持部材11を破断させることにより、支持部材
11の係合が解除される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
1〜3や上記図4(A)に示すような締結構造では、通
常時においてボルトの相対移動に対する拘束力が少な
く、急制動により比較的大きな減速度が生じた場合に、
エンジンが慣性力によりセンターメンバ1と共に車両前
方に移動して、センターメンバ1とクロスメンバ2との
係合が外れてしまうおそれがある。更に、上述の締結構
造では、支持部材とボルトの座面との間での均一な面圧
の確保が困難であるため、通常走行時の路面からの振動
やエンジンの振動に起因してボルトの緩みが発生しやす
く、ボルトの相対移動に対する拘束力が経時的に低下
し、意図した減速度よりも小さい減速度で係合の解除が
なされてしまうという問題点がある。また、衝突形態に
よっては、ボルトが支持部材に対して相対的に所望の方
向に変位しないことも考えられ、意図した係合の解除を
実現できない場合がある。また、特に上記図1〜3に示
すような締結構造では、衝突時に相対変位するボルトの
軸が長穴5に噛み込んでしまい、エンジンが下方に移動
しないおそれもある。
【0004】また、図4(B)に示すようなボルト締結
部を破断させる構造にあっても、破断させるためにボル
ト締結部を弱体化する必要があり、特にボルトの座面の
周囲から発生する応力が長穴の局部Xに集中しやすい構
造であるため、通常使用時の強度・信頼性に課題を残
す。そこで、本発明は上述の問題点等を鑑みてなされた
ものであり、本発明は、衝突時において車室空間を画成
するダッシュパネルやフロアパネル等の部材への荷重の
伝達を抑制しつつ、通常使用時において十分な強度を維
持することができる、ボルト締結構造及び構造物支持部
材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、ボルトが挿通するボルト締結穴が形成
され取付部に締結される支持部材とボルトからなるボル
ト締結構造であって、前記ボルト締結穴の内面に少なく
とも一以上の応力集中部が形成され、該応力集中部は、
前記ボルトの座面で覆われる部位に形成されていること
を特徴とするボルト締結構造により達成される。
【0006】本発明において、支持部材の締結穴の内面
に少なくとも一の応力集中部が形成され、締結穴と応力
集中部をボルトの座面で覆うことによって、車両の通常
使用時に応力集中部への応力集中を抑制することがで
き、ボルトによる支持部材の破断を防ぐことができる。
また、請求項2に記載する如く、前記応力集中部は、前
記ボルト締結穴の内面に形成された所定の深さを有する
ノッチである請求項1に記載のボルト締結構造により達
成される。
【0007】本発明において、車両の衝突時に車両に締
結されたボルトからの荷重が締結穴に発生したとき、ノ
ッチに応力を集中することができ、支持部材の破断させ
たい箇所を破断させることができる。また、請求項3に
記載する如く、前記ノッチは、前記取付部と相対的な変
位により発生する前記ボルトからの荷重が、所定の値を
超えたとき前記ノッチを起点として破断する深さとされ
ている請求項2記載のボルト締結構造により達成され
る。本発明において、車両の衝突時に車両に締結された
ボルトからの荷重が、所定の値を超えたとき、ボルトが
支持部材の締結穴の外周に形成された応力集中部を破断
し、ボルトと支持部材を分離するので、前後方から外力
が入力されてもエンジン等の脱落を可能としている。ま
た、請求項4に記載する如く、構造物を取付部にボルト
により締結するためのボルト締結部を有する構造物支持
部材であって、前記ボルト締結部はボルト締結穴と該ボ
ルト締結穴に少なくとも一以上のノッチが形成され、全
ノッチは前記ボルトの座面により覆われる部位に形成さ
れていることを特徴とする構造物支持部材により達成さ
れる。本発明において、支持部材の応力集中部の全てを
ボルトの座面により覆うことにより、車両の通常使用時
に応力集中部への応力集中を抑制することができ、車両
と支持部材の固定も強固である。また、請求項5に記載
する如く、前記ボルト締結部は、支持部材の隅部に突出
して設けられている請求項4記載の構造物支持部材によ
り達成される。本発明において、ボルト締結部を支持部
材の隅部に突出して設けることにより、車両の衝突時に
前後方向から外力が入力された場合でも、全てのボルト
締結部を破断させることができ、エンジン等の脱落を可
能としている。また、請求項6に記載する如く、車両の
エンジンを取付部にボルトにより締結するためのボルト
締結穴を有するエンジン支持部材であって、該支持部材
は隅部に前記ボルトが挿通するボルト締結穴を有し、該
ボルト締結穴の内面に少なくとも一以上の応力集中部が
形成され、該応力集中部は前記ボルトの座面により覆わ
れる部位に形成されていることを特徴とするエンジン支
持部材により達成される。本発明において、車両の通常
使用時に応力集中部への応力集中を抑制することがで
き、ボルトによる支持部材の破断を防ぐことができるの
で、エンジンの支持が強固である。また、車両の衝突時
に車両に締結されたボルトからの荷重が、所定の値を超
えたとき、ボルトがエンジン支持部材の締結穴の内面に
形成された応力集中部を破断し、ボルトと支持部材を分
離するので、前後方から外力が入力されてもエンジンの
脱落を可能としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例につき説明する。図5は本発明のボルト締結部破断
構造を自動車のエンジン後部を支持するエンジンリアサ
ポートメンバ14を車体13にボルト17により固定す
る場合に適用した例を示し、エンジンリアサポートメン
バ14を車体13にボルト17により締結して固定支持
した状態を示す。エンジンリアサポートメンバ14は、
自動車の前部にあるエンジン(図示せず)の乗員席側に
固定された部材である。本例のエンジンリアサポートメ
ンバ14は全体が略矩形状をなす本体部14aと、その
4隅に円形突出部14bを有し、その円形突出部14bに
ボルト締結穴16が形成されている。そして、これらの
ボルト締結穴16にボルト17を挿通し、車体13に設
けられたねじ穴にねじ込むことにより、エンジンリアサ
ポートメンバ14が車体13に固定され、これによっ
て、エンジンが車体13に支持され、固定される。エン
ジンリアサポートメンバ14のような支持部材は、エン
ジン等の構造物と一体的に形成された支持部材であって
も、構造物に固定される別部材であっても良い。ボルト
17の座面17bをワッシャーにすることによって、エ
ンジンリアサポートメンバ14とボルト頭部17aが強
固に固定されるので、車両の振動などの影響による締結
穴16の弱体化を防ぐことができる。したがって、ボル
ト座面17bはワッシャー使用の場合は、ワッシャーの
座面をも含む。
【0009】図6はエンジンリアサポートメンバ14の
平面図を示す。図6に示されるように、ボルト締結穴1
6には三箇所締結穴16の軸線方向に沿ってノッチ15
(15a, 15b, 15c)が形成されている。
【0010】これらのノッチ15a, 15b, 15cが形成され
る箇所は、エンジンリアサポートメンバ14が外力を受
ける向き、即ちボルト17からの荷重により破断させた
い方向に対して定められる。ノッチ15は、破断させる
位置を自由に決めることができ、いろいろな向きに対応
できる。図7はエンジンリアサポートメンバ14のボル
ト締結穴17に3方向からの外力に対応して3個のノッ
チ18(18a, 18b, 18c)を形成した。車両衝突
は常に正面の一定の方向からだけでなく、斜め方向から
の衝突も考えられる。矢印はそれぞれの外力に対して、
ボルト17からの荷重が発生していることを示してい
る。左斜めから車両衝突が起こった場合、ボルト17か
らの荷重によって、ノッチ18a、18bに応力集中が
生じ、エンジンリアサポートメンバ14bの一部を破断
することができる。正面衝突の場合は、ノッチ18bを
中心に応力集中が生じ、エンジンリアサポートメンバ1
4bの一部が破断する。図6に示す例では図中矢印Aで
進行方向の前後方向を示している。ここで、各ノッチ1
5の深さはボルト17の頭部17aの座面17bで、完
全に覆われている。ノッチ15の深さとは、ボルト締結
穴の円周上からノッチの先端までの距離のことである。
尚、図6中、点線で示す円はボルト頭部17aの座面1
7bの外周縁を示す。
【0011】一般に金属からなる支持部材に溝や切欠き
部等のノッチが形成されている場合、その支持部材に外
力が加わると、そのノッチに応力が集中する。本実施例
のエンジンリアサポートメンバ14はボルト締結穴16
に形成されたノッチ15が形成されており、ボルト17
を介してボルト締結穴16の周囲に外力が加わるとき、
これらノッチ15の部分に応力が集中することとなる。
【0012】ボルト締結穴16に形成されたノッチ15
は、エンジンリアサポートメンバ14に外力が加わった
とき所定箇所に応力集中するように設けられたものであ
り、この意味において、本発明の応力集中部に相当す
る。応力集中部としては、図6のノッチのように丸みが
あるものでなく、先が尖った形状等の部分的に切り欠い
た「切欠き部」でも良い。
【0013】本発明によるボルト締結構造は、衝突時に
この応力集中部を起点として破断することにより、衝突
時における車室空間を画成するダッシュパネルやフロア
パネル等の部材への荷重の伝達を効果的に防止する。
【0014】次に、図8を参照して、本実施例のボルト
締結構造の衝突過程での破断について説明する。図8
(a)に示すように車両が他車あるいは障害物等に衝突
し、前方向から外力を受けた場合、車体に減速度が作用
し、エンジンリアサポートメンバ14は車体13との間
で相対的変位が発生する。その結果、ボルト17を介し
てエンジンリアサポートメンバ14のボルト締結穴16
に前方向の大きな荷重が作用する。すると、ボルト締結
穴16に形成されたノッチ15(15a, 15b, 15
c)のうち前方向に位置するノッチ15a,15bの部分に
大きな応力が集中して発生する。荷重が所定の値を超え
たとき、図8(a)に示すようにノッチ部15から破断が
始まり、図8(b)に示すようにエンジンリアサポートメ
ンバ14の一部が破断して分離する。所定の値とは、車
両が衝突したとき、エンジンが車室空間の方向に移動す
る前にエンジンリアサポートメンバ14bが破断する値
である。その後、図8(c)に示すようにエンジンリアサ
ポートメンバ14がボルト17より離脱する。本実施例
のボルト締結穴16はいずれも本体隅部の円形突出部1
4bに形成されているため全てのボルト締結部で同様の
離脱が起こる。これにより、エンジンが車体13より分
離して、エンジンが下方に落下する。
【0015】このように、車両が衝突して前方から外力
を受けた場合、エンジンリアサポートメンバ14に固定
されたエンジンは車両の下方に落下して、車両の後方の
車室空間の方向に移動し、車室空間に及ぼす影響を防ぐ
ことができる。ところで、ボルト締結穴16にノッチ1
5を形成すると、通常走行時の路面からの振動やエンジ
ンの振動に起因して、ノッチ15に応力集中が起こり、
意図した減速度よりも小さい減速度で、エンジンリアサ
ポートメンバ14の破断が起こる恐れがある。
【0016】本発明によるボルトの座面17bでは、図
5、図6に示されるように、上記ノッチ15の形成され
た締結穴16にボルト17を挿通してエンジンサポート
メンバ14を車体13に固定したとき、ボルト17の頭
部17aの座面17bはノッチ15(15a, 15b, 1
5c)の全てを覆うようにしている。このようにするこ
とにより座面17bは、エンジンサポートメンバ14の
面圧を均一にするので、ノッチ15の形成によって生じ
る応力集中を抑制することができ、ボルト軸力が確保で
きる。図9は本発明の他の実施例を示す。本実施例で
は、エンジンサポートメンバ21の本体21a隅部に略
楕円形の突出部21bを形成し、この突出部21bに細長
い前後方向に延びる締結穴19を形成している。締結穴
19は前方のボルト17が挿入される大径部19aとこ
の大径部19aから後方に向けて除々に狭くなる長穴部
19bからなっている。大径部19aの前方内面にはノ
ッチ20(20a, 20b)が形成される。破断させたい
位置にノッチ20を形成し、挿入されるボルト17の頭
部座面17bでノッチ20を全て覆うことができれば、
ボルト17が完全に締結穴19で覆われなくても良い。
本実施例の場合も図中、前方から外力が加わったとき、
前述の例と同様に、エンジンリアサポートメンバ14と
の相対的な変位により発生するボルト17からの荷重
が、所定の値を超えたときノッチ20a,20bを起点に
破断が生じ、ボルト17とエンジンリアサポートメンバ
14とが分離する。尚、上記の実施例においては、「エ
ンジンリアサポートメンバ14」が、前記請求項1記載
の「支持部材」に、また、「車体13」が前記請求項1
記載の「取付部」に、それぞれ相当している。
【0017】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、部材の締結穴の外周に少なくとも一の応力集中部が
形成されたことによって、車両の通常使用時に応力集中
部への応力集中を抑制することができ、ボルトによる支
持部材の破断を防ぐことができる。また、請求項2記載
の発明によれば、車両の衝突時に車両に締結されたボル
トからの荷重が締結穴に発生したとき、ノッチに応力を
集中することができ、支持部材の破断させたい箇所を破
断させることができる。請求項3記載の発明によれば、
車両の衝突時にはボルトからの荷重が、所定の値を超え
たときに、支持部材の締結穴の外周に形成された応力集
中部を破断し、ボルトと支持部材を分離するので、前後
方から外力が入力されてもエンジン等の脱落を可能とし
ている。請求項4記載の発明によれば、ボルトの座面に
より支持部材の全てのノッチを覆うことによりエンジン
やトランスミッション等の通常使用時でのノッチへの応
力集中を抑制することができ、支持部材を均一な面圧で
固定できる。請求項5記載の発明によれば、ボルト締結
部を支持部材の隅部に突出して設けることにより、車両
の衝突時に前後方向から外力が入力された場合でも、全
てのボルト締結部を破断させることができ、エンジン等
の脱落を可能としている。請求項6記載の発明によれ
ば、車両の通常使用時に応力集中部への応力集中を抑制
することができ、ボルトによる支持部材の破断を防ぐこ
とができるので、エンジンの支持が強固である。また、
車両の衝突時にボルトがエンジン支持部材の締結穴の内
面に形成された応力集中部を破断し、ボルトと支持部材
を分離するので、前後方から外力が入力されてもエンジ
ンの脱落を可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のクロスメンバとセンターメンバとの
結合部の斜視図
【図2】従来技術の結合部の断面図
【図3】従来技術のブラケットの開口部の平面図
【図4】従来技術のボルト結合部破断構造
【図5】本発明のボルト結合部破断構造の断面図
【図6】本発明のエンジンリアサポートメンバの平面図
【図7】ボルト締結部の外力に対応したノッチの位置
【図8】ボルト結合部の破断過程
【図9】締結穴が前後方に延びたボルト締結部破断構造
である。
【符号の説明】
1 クロスメンバ 2 センターメンバ 3 ブラケット 4 ナット 5 長穴 6、21 支持部材 7、17 ボルト 8 切り欠き部 9、17b 座面 10 薄肉部 13 車体 14 エンジンリアサポートメンバ 15、18、20 ノッチ(応力集中部) 16、19 締結穴 17a ボルトの頭部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16B 31/00 F16B 31/00 Z Fターム(参考) 3D003 AA05 BB01 CA18 DA02 3D035 CA08 3J001 FA02 GA02 GB01 HA02 HA07 JA10 KA00 KB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルトが挿通するボルト締結穴が形成さ
    れ取付部に締結される支持部材とボルトからなるボルト
    締結構造であって、前記ボルト締結穴の内面に少なくと
    も一以上の応力集中部が形成され、該応力集中部は、前
    記ボルトの座面で覆われる部位に形成されていることを
    特徴とするボルト締結構造。
  2. 【請求項2】 前記応力集中部は、前記ボルト締結穴の
    内面に形成された所定の深さを有するノッチである請求
    項1に記載のボルト締結構造。
  3. 【請求項3】 前記ノッチは、上記取付部と相対的な変
    位により発生する前記ボルトからの荷重が、所定の値を
    超えたとき前記ノッチを起点として破断する深さとされ
    ている請求項2記載のボルト締結構造。
  4. 【請求項4】 構造物を取付部にボルトにより締結する
    ためのボルト締結部を有する構造物支持部材であって、
    前記ボルト締結部はボルト締結穴と該ボルト締結穴に少
    なくとも一以上のノッチが形成され、全ノッチは前記ボ
    ルトの座面により覆われる部位に形成されていることを
    特徴とする構造物支持部材。
  5. 【請求項5】 前記ボルト締結部は、支持部材の隅部に
    突出して設けられている請求項4記載の構造物支持部
    材。
  6. 【請求項6】 車両のエンジンを取付部にボルトにより
    締結するためのボルト締結穴を有するエンジン支持部材
    であって、該支持部材は隅部に前記ボルトが挿通するボ
    ルト締結穴を有し、該ボルト締結穴の内面に少なくとも
    一以上の応力集中部が形成され、該応力集中部は前記ボ
    ルトの座面により覆われる部位に形成されていることを
    特徴とするエンジン支持部材。
JP2002134323A 2002-05-09 2002-05-09 ボルト締結構造及び構造物支持部材 Pending JP2003327155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002134323A JP2003327155A (ja) 2002-05-09 2002-05-09 ボルト締結構造及び構造物支持部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002134323A JP2003327155A (ja) 2002-05-09 2002-05-09 ボルト締結構造及び構造物支持部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003327155A true JP2003327155A (ja) 2003-11-19

Family

ID=29697007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002134323A Pending JP2003327155A (ja) 2002-05-09 2002-05-09 ボルト締結構造及び構造物支持部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003327155A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007100118A1 (ja) * 2006-02-28 2007-09-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 蓄電パックの車載構造
WO2007100072A1 (ja) * 2006-02-27 2007-09-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 蓄電パックの車載構造
WO2008096898A1 (ja) * 2007-02-07 2008-08-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 自動車
JP2008273500A (ja) * 2007-04-03 2008-11-13 Nissan Motor Co Ltd サスペンション取り付け構造
JP2009051448A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Mitsubishi Motors Corp 車両の側部車体構造
JP2009061914A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Mitsubishi Motors Corp 電気自動車
EP2184219A1 (en) * 2007-09-06 2010-05-12 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Electric automobile
US7766118B2 (en) 2006-09-22 2010-08-03 Tokai Rubber Industries, Ltd. Engine bracket
JP2010228715A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Mazda Motor Corp 自動車のサブフレーム支持構造
JP2014094713A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Toyota Boshoku Corp 車両用内装材
JP2014120346A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Denso Corp 組電池
US9005796B2 (en) 2006-11-13 2015-04-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power storage unit having reinforcing members in a direction crossing the transverse direction
JP2016051786A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 株式会社デンソー 電子装置収容筐体
JP2017071354A (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 株式会社イノアックコーポレーション 車両吸気ダクト
EP3647100A1 (en) * 2018-10-29 2020-05-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power transmission apparatus
KR20200049547A (ko) * 2018-10-29 2020-05-08 도요타 지도샤(주) 동력 전달 장치
CN115199629A (zh) * 2022-07-15 2022-10-18 摩登汽车有限公司 带鲁伯特之泪结构的可失效螺栓

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8051934B2 (en) 2006-02-27 2011-11-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Structure mounting an electricity storage pack on a vehicle
WO2007100072A1 (ja) * 2006-02-27 2007-09-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 蓄電パックの車載構造
JP2007253933A (ja) * 2006-02-27 2007-10-04 Toyota Motor Corp 蓄電パックの車載構造
JP2007230329A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Toyota Motor Corp 蓄電パックの車載構造
US8037960B2 (en) 2006-02-28 2011-10-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Structure for mounting electricity storage pack on vehicle
WO2007100118A1 (ja) * 2006-02-28 2007-09-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 蓄電パックの車載構造
CN101395022B (zh) * 2006-02-28 2012-07-04 丰田自动车株式会社 蓄电组的车载构造
US7766118B2 (en) 2006-09-22 2010-08-03 Tokai Rubber Industries, Ltd. Engine bracket
US9005796B2 (en) 2006-11-13 2015-04-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power storage unit having reinforcing members in a direction crossing the transverse direction
US8376074B2 (en) 2007-02-07 2013-02-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle
JP2008189242A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Toyota Motor Corp 自動車
WO2008096898A1 (ja) * 2007-02-07 2008-08-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 自動車
JP2008273500A (ja) * 2007-04-03 2008-11-13 Nissan Motor Co Ltd サスペンション取り付け構造
JP2009051448A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Mitsubishi Motors Corp 車両の側部車体構造
EP2184219A4 (en) * 2007-09-06 2011-02-02 Mitsubishi Motors Corp ELECTRIC AUTOMOBILE
EP2184219A1 (en) * 2007-09-06 2010-05-12 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Electric automobile
JP2009061914A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Mitsubishi Motors Corp 電気自動車
JP2010228715A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Mazda Motor Corp 自動車のサブフレーム支持構造
JP2014094713A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Toyota Boshoku Corp 車両用内装材
JP2014120346A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Denso Corp 組電池
JP2016051786A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 株式会社デンソー 電子装置収容筐体
JP2017071354A (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 株式会社イノアックコーポレーション 車両吸気ダクト
EP3647100A1 (en) * 2018-10-29 2020-05-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power transmission apparatus
KR20200049547A (ko) * 2018-10-29 2020-05-08 도요타 지도샤(주) 동력 전달 장치
KR102263204B1 (ko) 2018-10-29 2021-06-09 도요타 지도샤(주) 동력 전달 장치
CN115199629A (zh) * 2022-07-15 2022-10-18 摩登汽车有限公司 带鲁伯特之泪结构的可失效螺栓
CN115199629B (zh) * 2022-07-15 2024-08-16 摩登汽车有限公司 带鲁伯特之泪结构的可失效螺栓

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003327155A (ja) ボルト締結構造及び構造物支持部材
JP5037887B2 (ja) エンジンブラケット
US7740278B2 (en) Steering gearbox mounting structure
US7658444B2 (en) Energy absorbing seat anchor restraint system for child safety seats
CN109398057B (zh) 车辆
JP4164864B2 (ja) サスペンションクロスメンバの取付構造
JP2008265464A (ja) 車両用ペダル構造
JP3806286B2 (ja) 車体構造
JP2002053065A (ja) 牽引用フックの取付構造
US9840246B2 (en) Vehicle component impact deflector
JP2002347450A (ja) ブラケット
US6854553B2 (en) Tire deflation device
US8752885B2 (en) Releasable tunnel brace for a vehicle
JPH11105744A (ja) 車両のフレーム構造
JP2001138952A (ja) 車両の前部車体構造
JPS6327011Y2 (ja)
JP3236555B2 (ja) 車両用離脱部構造
JPH10236336A (ja) 自動車のステアリング支持構造
JP7526390B2 (ja) インストルメントパネル取付構造
KR101360335B1 (ko) 차량의 어시스트핸들 설치용브래킷
JP3005724B2 (ja) 自動車のステアリング構造
JP3893507B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JPH08104239A (ja) ステアリングホイールの取付構造
JPH10217982A (ja) 車両のステアリング支持装置
JP2001039196A (ja) 自動車のアシストグリップ