JP7526390B2 - インストルメントパネル取付構造 - Google Patents

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Description

本開示は、インストルメントパネル取付構造に関する。
特許文献1には、車室の前部構造が記載されている。この車両は、車幅方向に延びるインストレインフォースと、インストレインフォースに固定されるインストルメントパネルとを備える。インストレインフォースは、円筒状に形成される金属製の棒体であって、車幅方向に延び、両端部がサイドパネルやフロントパネルに固定される。インストルメントパネルは、インストレインフォースに対して後方から固定される。
特開2017-30545号公報
ところで、インストルメントパネルは、車室の前部に配置されるので、車両が衝突した際に乗員の上半身が前方へ倒れると、乗員の頭部がインストルメントパネルの上面側に衝突する可能性がある。特許文献1に記載の車両のようにインストルメントパネルは、車体側(インストレインフォース)に固定されるので、頭部の衝撃を吸収することが難しい。
そこで、本開示は、インストルメントパネルの上面に乗員が衝突する際の乗員保護性能を向上させることが可能なインストルメントパネル取付構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、車室の前部に配置されるインストルメントパネルを車体側に取り付けるインストルメントパネル取付構造であって、車体側支持面部とインストルメントパネル支持部材とボルト及びナットとを備える。車体側支持面部は、車体側に固定的に設けられて上下方向に延びる。インストルメントパネル支持部材は、車体側支持面部に接触した状態で車体側支持面部に固定される固定板部と、インストルメントパネルを支持するパネル支持部とを有する。ボルト及びナットは、車体側支持面部とインストルメントパネル支持部材の固定板部とを締結固定する。インストルメントパネル支持部材の固定板部は、ボルトのボルト軸の挿通を許容するボルト挿通孔と、ボルト挿通孔から連続して上方へ延びるスリットとを有する。ボルトのボルト軸は、インストルメントパネル支持部材がインストルメントパネルを通常の高さ位置に支持している状態で、インストルメントパネル支持部材の固定板部のボルト挿通孔を挿通する。スリットの幅は、インストルメントパネルに対して上方から所定の大きさ以上の荷重が入力した際に、ボルト挿通孔から上方へのボルト軸の相対的な移動を許容するように、ボルト軸の径よりも僅かに狭い幅に設定されている。
上記構成では、インストルメントパネル支持部材の固定板部は、ボルトの挿通を許容するボルト挿通孔と、ボルト挿通孔から連続して上方へ延びるスリットとを有し、ボルトは、インストルメントパネル支持部材がインストルメントパネルを通常の高さ位置に支持している状態で、インストルメントパネル支持部材の固定板部のボルト挿通孔を挿通する。このため、車両の衝突時等に、インストルメントパネルの上面に乗員が衝突し、インストルメントパネルに大きな荷重が入力した際に、ボルトをボルト挿通孔からスリット側へ相対的に移動させて、インストルメントパネルを下方へ移動させることができるので、インストルメントパネルから乗員側への衝撃を低減することができ、乗員保護性能を向上させることができる。
本発明の第2の態様は、車室の前部に配置されるインストルメントパネルを車体側に取り付けるインストルメントパネル取付構造であって、車体側支持面部とインストルメントパネル支持部材とボルト及びナットとを備える。車体側支持面部は、車体側に固定的に設けられて上下方向に延びる。インストルメントパネル支持部材は、車体側支持面部に接触した状態で車体側支持面部に固定される固定板部と、インストルメントパネルを支持するパネル支持部とを有する。ボルト及びナットは、車体側支持面部とインストルメントパネル支持部材の固定板部とを締結固定する。インストルメントパネル支持部材の固定板部は、ボルトの挿通を許容するボルト挿通孔と、ボルト挿通孔から連続して上方へ延びるスリットとを有する。ボルトは、インストルメントパネル支持部材がインストルメントパネルを通常の高さ位置に支持している状態で、インストルメントパネル支持部材の固定板部のボルト挿通孔を挿通する。インストルメントパネル支持部材は、固定板部の上端から車体側支持面部とは反対側へ向かって延びる上板部を有する。インストルメントパネル支持部材の上板部は、固定板部のスリットから連続する開口を有する。インストルメントパネル支持部材の上板部の開口は、固定板部から車体側支持面部とは反対側に突出するボルト及びナットの突出領域がスリットに沿って上方へ相対的に移動してきた際に、突出領域の上板部よりも上方への相対的な移動を許容する大きさに形成される。
上記構成では、第1の態様と同様の作用効果を奏する。また、インストルメントパネル支持部材は、固定板部の上端から車体側支持面部とは反対側へ向かって延びる上板部を有し、上板部は、固定板部のスリットから連続する開口を有する。上板部の開口は、固定板部から車体側支持面部とは反対側に突出するボルト及びナットの突出領域がスリットに沿って上方へ相対的に移動してきた際に、上板部よりも上方への突出領域の相対的な移動を許容する大きさに形成される。このため、車両の衝突時等に、インストルメントパネルの上面に乗員が衝突し、インストルメントパネルに大きな荷重が入力し、ボルトがボルト挿通孔からスリットを介して上板部側へ相対的に移動してきた際に、ボルト及びナットの突出領域を上板部の開口から上方へ移動させることができるので、インストルメントパネル及びインストルメントパネル支持部材を車体側の車体側支持面部から下方へ脱落させることができる。従って、インストルメントパネルから乗員側への衝撃を低減することができるので、乗員保護性能を向上させることができる。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様または上記第2の態様のインストルメントパネル取付構造であって、スリットの幅は、上記ボルト挿通孔の径よりも狭い幅に形成される。
上記構成では、スリットの幅は、固定板部のボルト挿通孔の径よりも狭い幅に形成されるので、ボルトがスリットを上方へ相対的に移動する際に、ボルトがスリットの縁に当接し易い。このため、ボルトがスリットを上方へ相対的に移動する際に、ボルトとスリットの縁との当接によって乗員の衝撃を吸収することができる。
また、スリットの幅は、ボルト挿通孔の径よりも狭い幅に形成されるので、スリットの幅を適切に設定(例えば、ボルトの軸の径よりも狭く設定)することによって、小さな荷重の入力時等に、インストルメントパネルが簡単に下方へ移動してしまうことを防止することができる。
本開示によれば、インストルメントパネルの上面に乗員が衝突する際の乗員保護性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るインストルメントパネル取付構造を適用する車両の車室の平面図である。 図1のII部分の後面図である。 インストルメントパネルの下側部材を取り外した状態の図2に対応する後面図である。 インストルメントパネル支持部材の後面図である。 図4のV-V矢視断面図である。 図5をVI方向から視た平面図である。 車室の前部の側面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係るインストルメントパネル取付構造を適用する車両1は、車室2の前部にインストルメントパネル3を有する。車室2内のインストルメントパネル3の後方には、乗員が着座する着座シート4が設けられる。
図1及び図2に示すように、インストルメントパネル3は、着座シート4の前方で起立するインパネ起立面部3aと、インパネ起立面部3aの上端側から連続して前方へ延びるインパネ上面部3bとを有する。本実施形態では、インパネ起立面部3aは、インパネ上面部3bの助手席側(本実施形態では左側)の後端側から連続して下方へ所定の高さ位置(図2に一点鎖線9で示す高さ位置)まで延びる上側部材11と、上側部材11の下方に配置される下側部材12とを有する。下側部材12は、上側部材11の下端側から下方へ延びる。上側部材11の下面側及び下側部材12の前面側には、複数のクリップ(図示省略)が設けられる。
図3に示すように、インストルメントパネル3のインパネ起立面部3aの前方には、車幅方向に延びるクロスメンバ5が設けられる。本実施形態では、クロスメンバ5は、上記所定の高さ位置(図3に一点鎖線9で示す高さ位置)よりも下方の高さ位置に配置される。クロスメンバ5の車幅方向の両端部は、車室2の車幅方向両側を区画する車体側のボディサイドパネル(図示省略)に対して固定される。なお、クロスメンバ5は、車両1のステアリングコラム(図示省略)を支持してもよい。
本実施形態に係るインストルメントパネル取付構造は、インストルメントパネル3のインパネ起立面部3aのうち、助手席側の領域を、クロスメンバ5に対して、インストルメントパネル支持部材10(以下、「インパネ支持部材10」という。)を介して取り付ける構造に適用される。
図3、図5、及び図6に示すように、クロスメンバ5のうちの助手席側(本実施形態では左側)の領域には、クロスメンバ5から上方へ延びる板状の2つのブラケット6が固定される。各ブラケット6には、前後方向に貫通するボルト挿通孔(図示省略)が形成される。各ブラケット6の前面側には、上記ボルト挿通孔と連通する位置にナット7が予め溶着される。各ブラケット6の後面側の上記ボルト挿通孔を含む領域は、インパネ支持部材10を介してインストルメントパネル3のインパネ起立面部3aを支持する車体側支持面部6aとして機能する。すなわち、各ブラケット6の車体側支持面部6aは、ブラケット6の後面側の一部の領域であって、前後方向と交叉する方向に延びる(本実施形態では車幅方向よりも上下方向に長尺に延びる)。各ブラケット6の車体側支持面部6aには、インパネ支持部材10がボルト8及びナット7によって締結固定される。
図3~図6に示すように、インパネ支持部材10は、インストルメントパネル3のインパネ起立面部3aの上側部材11及び下側部材12を支持する部材であって、本体部13と、本体部13から前方へ凹む左右の凹部14とを一体的に有する。なお、左右の凹部14は、インパネ支持部材10の左右に対称的に設けられ、略同様の構成を有するため、以下では、左側の凹部14について説明し、右側の説明を省略する。
インパネ支持部材10の本体部13は、前後方向と交叉する板状に形成されて車幅方向に長尺に延びる縦板部13aと、縦板部13aの上端部に一体的に設けられて上下方向と交叉する板状に形成されて車幅方向に長尺に延びる横板部13bとを一体的に有する。縦板部13aは、インストルメントパネル3のインパネ起立面部3aの下側部材12のクリップ(図示省略)を取付可能な複数の下部クリップ挿入孔(パネル支持部)16を有する。下部クリップ挿入孔16は、縦板部13aを前後方向に貫通する。横板部13bは、インストルメントパネル3のインパネ起立面部3aの上側部材11のクリップ(図示省略)を取付可能な複数の上部クリップ挿入孔(パネル支持部)15を有する。上部クリップ挿入孔15は、横板部13bを上下方向に貫通する。
凹部14は、本体部13の縦板部13aの下端側に設けられ、縦板部13aから前方へ凹み、内側に内側空間17を区画する。凹部14は、上下方向と交叉する板状に形成されて内側空間17の上方を区画する凹部上板部(上板部)18と、前後方向と交叉する板状に形成されて内側空間17の前方を区画する凹部底板部(固定板部)19と、車幅方向と交叉する板状に形成されて内側空間17の左右の両側を区画する左右の凹部側板部20とを有する。内側空間17の下方及び後方は、開放されている。
凹部底板部19は、前後方向に貫通するボルト挿通孔21と、ボルト挿通孔21から連続して上方へ延びるスリット22とを有する。凹部底板部19のボルト挿通孔21は、ボルト8のボルト軸8aの挿通を許容する径に形成される。スリット22は、ボルト挿通孔21から連続して上方へ凹部底板部19の上端まで延び、上方へ開放される。インパネ支持部材10を車体側(本実施形態では、クロスメンバ5)のブラケット6に固定する際には、インパネ支持部材10の凹部底板部19の前面をブラケット6の車体側支持面部6aに後方から当接させて、凹部底板部19のボルト挿通孔21とブラケット6側のボルト挿通孔とを連通させた状態で、凹部底板部19のボルト挿通孔21に後方からボルト8を挿入し、ブラケット6側のナット7に螺合させて締め付ける。ボルト8を締め付けてインパネ支持部材10を車体側のブラケット6に固定した状態では、ボルト8のボルト軸8aが、凹部底板部19のボルト挿通孔21を挿通し、ボルト8のヘッド部(突出領域)8bが、凹部底板部19から後方(ブラケット6の車体側支持面部6aとは反対側)へ突出する。ボルト8のヘッド部8bは、凹部14の内側空間17に配置されて凹部底板部19に後方から当接する。スリット22の幅(車幅方向の長さ)は、インストルメントパネル3に対して上方から所定の大きさ以上の荷重が入力した際に、凹部底板部19のボルト挿通孔21から上方へのボルト8のボルト軸8aの相対的な移動を許容する幅に設定される。本実施形態では、スリット22の幅は、ボルト8のボルト軸8aの径よりも僅かに狭い幅に設定される。すなわち、スリット22の幅は、凹部底板部19のボルト挿通孔21の径よりも狭い幅に設定される。
凹部上板部18は、その前端縁から後方へ切り欠き状に形成される上部開口(開口)23を有する。上部開口23の前方は、凹部底板部19のスリット22の上端に連通する。上部開口23の大きさは、インパネ支持部材10を車体側のブラケット6に固定した状態のボルト8が凹部底板部19に対してスリット22内を上方へ相対移動した際に、ボルト8のヘッド部8bが上部開口23から凹部上板部18よりも上方へ相対移動可能に、ボルト8のヘッド部8bよりも大きく形成される(図6参照)。
インストルメントパネル3は、予め車体側のブラケット6に対して固定されたインパネ支持部材10に対して取り付けられる。インパネ支持部材10を車体側のブラケット6に対して固定するボルト8のボルト軸8aは、インパネ支持部材10の凹部底板部19のボルト挿通孔21を挿通している。インストルメントパネル3をインパネ支持部材10に取り付けることによって、インストルメントパネル3は、通常の高さ位置に配置される。インストルメントパネル3をインパネ支持部材10に対して取り付ける場合には、インパネ起立面部3aの上側部材11のクリップを、インパネ支持部材10の横板部13bの上部クリップ挿入孔15に上方から挿入して係止し、インパネ起立面部3aの下側部材12のクリップを、インパネ支持部材10の縦板部13aの下部クリップ挿入孔16に後方から挿入して係止する。インストルメントパネル3をインパネ支持部材10に対して取り付けた状態で、インパネ支持部材10の横板部13bは、インストルメントパネル3のインパネ起立面部3aの上側部材11を下方から支持し、インパネ支持部材10の縦板部13aは、インストルメントパネル3のインパネ起立面部3aの下側部材12を支持する。これにより、インストルメントパネル3は、通常の高さ位置に配置された状態で、インパネ支持部材10を介して車体側のブラケット6に対して取り付けられる。
次に、インストルメントパネル3に対して上方から所定の大きさ以上の荷重が入力した際のインストルメントパネル3及びインパネ支持部材10の動きについて説明する。車両1の衝突時等に乗員の頭部がインストルメントパネル3のインパネ上面部3bに(例えば、図7に示す白抜き矢印の方向へ)衝突すると、インストルメントパネル3に対して上方から下方への荷重が入力するとともに、インストルメントパネル3を介してインパネ支持部材10にも上方から下方への荷重が入力する。インストルメントパネル3に対して上方から上記所定の大きさ以上の荷重が入力すると、インストルメントパネル3が、インパネ支持部材10と共に、車体側のブラケット6の車体側支持面部6a及びボルト8・ナット7に対して上記通常の高さ位置から下方へ移動する。このとき、ボルト8のボルト軸8aは、インパネ支持部材10の凹部底板部19のボルト挿通孔21からスリット22内を上方へ相対的に移動する。そして、インストルメントパネル3及びインパネ支持部材10の下方への移動に伴って、ボルト8のボルト軸8aが凹部底板部19のスリット22の上端から上方へ相対的に移動し、ボルト8のヘッド部8bが凹部上板部18の上部開口23から凹部上板部18よりも上方へ相対的に移動すると、インパネ支持部材10がブラケット6(車体側支持面部6a)から下方へ脱落する。
上記構成では、インパネ支持部材10の凹部底板部19は、ボルト挿通孔21と、ボルト挿通孔21から連続して上方へ延びるスリット22とを有する。インパネ支持部材10がインストルメントパネル3を通常の高さ位置に支持している状態で、ボルト8のボルト軸8aは、インパネ支持部材10の凹部底板部19のボルト挿通孔21を挿通している。このため、車両1の衝突時等に、インストルメントパネル3の上面に乗員が衝突し、インストルメントパネル3に下方への大きな荷重が入力した際に、ボルト8を凹部底板部19のボルト挿通孔21から上方のスリット22側へ相対的に移動可能であるので、インストルメントパネル3を、インパネ支持部材10と共に、車体側のブラケット6の車体側支持面部6a及びボルト8・ナット7に対して上記通常の高さ位置から下方へ移動させることができる。
また、インパネ支持部材10は、凹部底板部19の上端から後方へ向かって延びる凹部上板部18を有し、凹部上板部18は、凹部底板部19のスリット22から連続する上部開口23を有する。凹部上板部18の上部開口23は、凹部底板部19から後方へ突出するボルト8のヘッド部8bがスリット22に沿って上方へ相対的に移動してきた際に、凹部上板部18よりも上方へのボルト8のヘッド部8bの相対的な移動を許容する大きさに形成される。このため、車両1の衝突時等に、インストルメントパネル3の上面に乗員が衝突し、インストルメントパネル3に大きな荷重が入力し、ボルト8が凹部底板部19のボルト挿通孔21からスリット22を介して凹部上板部18側へ相対的に移動してきた際に、ボルト8のヘッド部8bを凹部上板部18の上部開口23から上方へ移動させることができるので、インストルメントパネル3及びインパネ支持部材10を車体側のブラケット6(車体側支持面部6a)から下方へ脱落させることができる。
また、凹部底板部19のスリット22の幅は、ボルト8のボルト軸8aの径よりも狭い幅に設定されるので、ボルト8がスリット22を上方へ相対的に移動する際に、ボルト8のボルト軸8aがスリット22の左右の縁に当接する。このため、ボルト8が凹部底板部19のスリット22を上方へ相対的に移動する際に、ボルト8とスリット22の縁との当接によって乗員の衝撃を吸収することができる。
従って、本実施形態によれば、インストルメントパネル3から乗員側への衝撃を低減することができるので、インストルメントパネル3の上面に乗員が衝突する際の乗員保護性能を向上させることができる。
また、凹部底板部19のスリット22の幅は、ボルト8のボルト軸8aの径よりも狭い幅に設定されるので、小さな荷重の入力時等に、インストルメントパネル3が簡単に下方へ移動してしまうことを防止することができる。
なお、本実施形態では、凹部底板部19のスリット22の幅を、ボルト8のボルト軸8aの径よりも狭い幅に設定したが、これに限定されるものではなく、ボルト8のボルト軸8aの径よりも広くしてもよい。例えば、凹部底板部19のスリット22の幅が、ボルト8のボルト軸8aの径よりも広くても、凹部底板部19のボルト挿通孔21の径よりも狭ければ、ボルト8がスリット22を上方へ相対的に移動する際に、ボルト8のボルト軸8aがスリット22の左右の縁に当接し易いので、ボルト8とスリット22の縁との当接によって乗員の衝撃を吸収することができる。或いは、凹部底板部19のスリット22の幅を、凹部底板部19のボルト挿通孔21の径と略同じ幅にしてもよい。この場合であっても、ボルト8を凹部底板部19のボルト挿通孔21から上方のスリット22側へ相対的に移動可能であるので、インストルメントパネル3に上方から上記所定の大きさ以上の荷重が入力した際にインストルメントパネル3を上記通常の高さ位置から下方へ移動させることができ、インストルメントパネル3から乗員側への衝撃を低減することができる。
また、本実施形態では、インパネ支持部材10に凹部14を設け、凹部底板部(固定板部)19を車体側のブラケット6の車体側支持面部6aへ固定したが、これに限定されるものではない。例えば、インパネ支持部材10に凹部14を設けることなく、本体部13にボルト挿通孔21及びスリット22を設け、本体部13を車体側支持面部6aへ固定する固定板部として機能させてもよい。この場合、スリット22を本体部13の上端まで延ばして上方ヘ開放してもよい。
また、本実施形態では、車体側のブラケット6にナット7を予め固定したが、これに限定されるものではなく、スタッドボルト(ボルト)をブラケット6の車体側支持面部6aから後方へ突出する状態に固定してもよい。この場合、スタッドボルトに対してナットを締め付けてインパネ支持部材10を車体側のブラケット6に固定した状態では、スタッドボルトの先端側(突出領域)及びナット(突出領域)が、凹部底板部19から後方(ブラケット6の車体側支持面部6aとは反対側)へ突出する。また、この場合、凹部上板部18の上部開口(開口)23は、凹部底板部19から後方へ突出するスタッドボルトの先端側及びナットが通過可能な大きさに形成される。
また、本実施形態では、インパネ支持部材10に、本体部13から前方へ凹む左右の凹部14を設けたが、凹部14の数は2つに限定されるものではなく、1つの凹部14を設けてもよいし、または3つ以上の凹部14を設けてもよい。
また、本実施形態では、インパネ支持部材10の凹部14を本体部13から前方へ凹むように設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、凹部14を本体部13から後方へ凹むように設けてもよい。この場合、凹部14の凹部底板部(固定板部)19を、ブラケット6の前面側の車体側支持面部に前方から当接させて、ボルト及びナットで締結固定してもよい。
また、本実施形態では、インパネ支持部材10によって、インストルメントパネル3のインパネ起立面部3aの2つの部材(上側部材11及び下側部材12)を支持したが、これに限定されるものではなく、インパネ支持部材10はインストルメントパネル3を支持していれば、上側部材11及び下側部材12以外の他の部分を支持していてもよい。
また、本実施形態では、車体側に2つのブラケット6を設けたが、ブラケット6の数は2つに限定されるものではなく、1つのブラケット6を設けてもよいし、または3つ以上のブラケット6を設けてもよい。
また、本実施形態では、車体側のブラケット6に、前後方向と交叉する車体側支持面部6aを設けたが、これに限定されるものではなく、車幅方向と交叉する車体側支持面部を設けてもよい。例えば、車体側のブラケットを車幅方向と交叉する板状に形成し、係るブラケットの車幅方向内側面に車体側支持面部を設けてもよい。この場合、インパネ支持部材10の凹部14の車幅方向外側(上記実施形態では左側)の凹部側板部20にボルト挿通孔21及びスリット22を設け、凹部側板部20を固定板部として機能させてもよい。
また、本実施形態では、車体側の車体側支持面部6aを、クロスメンバ5に固定されるブラケット6に設けたが、これに限定されるものではなく、車体側に設けられる様々な部材に車体側支持面部を設けることができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、本開示に係るインストルメントパネル取付構造を、インストルメントパネル3のインパネ起立面部3aの助手席側の領域を、車体側に取り付ける構造に適用したが、インパネ起立面部3aの車幅方向中央の領域(運転席と助手席との間の領域)を、車体側に取り付ける構造に適用してもよい。
本開示に係るインストルメントパネル取付構造は、車室の前部にインストルメントパネルを有する様々な車両に広く適用することができる。
1:車両
2:車室
3:インストルメントパネル
6:ブラケット
6a:車体側支持面部
7:ナット
8:ボルト
8b:ボルトのヘッド部(突出領域)
10:インパネ支持部材(インストルメントパネル支持部材)
15:上部クリップ挿入孔(パネル支持部)
16:下部クリップ挿入孔(パネル支持部)
18:凹部上板部(上板部)
19:凹部底板部(固定板部)
21:ボルト挿通孔
22:スリット
23:上部開口(開口)

Claims (2)

  1. 車室の前部に配置されるインストルメントパネルを車体側に取り付けるインストルメントパネル取付構造であって、
    前記車体側に固定的に設けられて上下方向に延びる車体側支持面部と、
    前記車体側支持面部に接触した状態で前記車体側支持面部に固定される固定板部と、前記インストルメントパネルを支持するパネル支持部とを有するインストルメントパネル支持部材と、
    前記車体側支持面部と前記インストルメントパネル支持部材の前記固定板部とを締結固定するボルト及びナットと、を備え、
    前記インストルメントパネル支持部材の前記固定板部は、前記ボルトの挿通を許容するボルト挿通孔と、前記ボルト挿通孔から連続して上方へ延びるスリットとを有し、
    前記ボルトは、前記インストルメントパネル支持部材が前記インストルメントパネルを通常の高さ位置に支持している状態で、前記インストルメントパネル支持部材の前記固定板部の前記ボルト挿通孔を挿通し、
    前記インストルメントパネル支持部材は、前記固定板部の上端から前記車体側支持面部とは反対側へ向かって延びる上板部を有し、
    前記インストルメントパネル支持部材の前記上板部は、前記固定板部の前記スリットから連続する開口を有し、
    前記インストルメントパネル支持部材の前記上板部の前記開口は、前記固定板部から前記車体側支持面部とは反対側に突出する前記ボルト及び前記ナットの突出領域が前記スリットに沿って上方へ相対的に移動してきた際に、前記突出領域の前記上板部よりも上方への相対的な移動を許容する大きさに形成される
    ことを特徴とするインストルメントパネル取付構造。
  2. 請求項1に記載のインストルメントパネル取付構造であって、
    前記スリットの幅は、前記ボルト挿通孔の径よりも狭い幅に形成される
    ことを特徴とするインストルメントパネル取付構造。
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