JP3720126B2 - 車両用インストルメントパネルの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用インストルメントパネルの取付構造であって、例えば車体の衝突等による衝撃力の発生時に生じる特に助手席側乗員への頭部衝撃荷重を緩和せしめることができるインストルメントパネルの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車室内に設備されるインストルメントパネルの車体(ボディー)への取付構造は、一般的には取付ねじ等による取付け手段が採用されており、さらにこのインストルメントパネルは、車体に対して強固に固定されなければならない。このため従来のインストルメントパネルと車体との取付構造は、例えば図10で示されるように、そのインストルメントパネル1を、その上前縁部の取付点101と下左右端部の取付点103において、取付ねじを用いて不図示の車体に固定すると共に、該インストルメントパネル1の助手席に略正対する上下方向中央部背壁面の取付点102において、車体の左右両側壁間に架設されているステアリングメンバー(ステアリングサポートメンバー)2に、取付ねじ3により固定せしめて、インストルメントパネルをその上中下の3部位で車体に取付けているものである。
【0003】
この中央部取付点102におけるインストルメントパネル1と、ステアリングメンバー2との取付構造について、さらに詳しく説明すると、インストルメントパネル1に設けたグローブボックス形成凹部9の背壁面適宜個所に、図11で示すように取付ねじ3を挿通せしめるための透孔4を穿設せしめると共に、その透孔4の周縁部に、取付ねじ3の頭部をパネル10表面から没入させるためその背壁面方向に突出形成させた突枠部5を形成している。またステアリングメンバー2においては、その正面に、インストルメントパネル1を取付けるためのブラケット6を設け、このブラケット6は取付ねじ3螺着のためのねじ孔7が設けられているものである。
【0004】
そしてインストルメントパネル1の背面を、ステアリングメンバー2に取付けるには、図12で示すように、インストルメントパネル1の正面側より透孔4内に取付ねじ3を通し該取付ねじ3をステアリングメンバー2に設けられているブラケット6のねじ孔7内に螺合させることにより、インストルメントパネル1のステアリングメンバー2への取付けがなされるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のように従来の取付構造におけるインストルメントパネル1は、その上中下の3部位で車体に取付けられているので、例えば車両の正面衝突等による車両衝撃力の発生時において乗員の頭部がインストルメントパネル1の突出上端部Aに衝突したときに受ける頭部衝撃力の緩和が不充分となる場合があった。
【0006】
そこで、インストルメントパネル1の一般的構造にあっては、例えば車両の衝突時等において発生する乗員の頭部衝撃荷重を、ある程度吸収せしめることができる構造とすることが法規で定められており、この法規に従うための従来の対策として図13で示すように、インストルメントパネル1の裏面に設けられている補強リブ8の一部を除去して欠落部81を設け、インストルメントパネル全体の剛性、強度を低減させる構造となしているものがある。
【0007】
この場合、インストルメントパネルの衝撃吸収対策としては有利であってもインストルメントパネル全体の通常時の強度(以下単に強度という)の確保には不利である。
【0008】
本発明は、かかることに着目してなされたもので、インストルメントパネル自体の強度を低下させずに所望の強度を維持するインストルメントパネルを構成すると共に、該インストルメントパネルの車体への取付構造にあっては、そのインストルメントパネルが例えば車両の正面衝突時に発生する乗員の頭部衝撃荷重を受けたときは、その頭部衝撃荷重を有効に吸収せしめることができるインストルメントパネルの取付構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1では、上前縁部(101)及び下左右端部(103)が車体に取付けられたインストルメントパネル(1)の助手席に略正対する上下方向中央部背壁面を、そこに穿設されている取付ねじ挿通孔(4)に挿通される取付ねじ(3)によって、車体に固定されているステアリングメンバー(2)に取付けてなるインストルメントパネルの取付構造において、上記取付ねじ挿通孔(4)の周辺部に、該取付ねじ挿通孔(4)の孔縁に通じる脆弱部(11)を形成したことを特徴とする車両用インストルメントパネルの取付構造としている。
【0010】
また請求項2では、請求項1に加えて脆弱部が薄肉に形成されていることを特徴としている。
【0011】
また請求項3では、請求項1に加えて脆弱部がスリットであることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図面に示す実施形態に基いて詳細に説明するが、本実施形態の構造と、従来例で説明した構造との同一部分は、従来例で使用した符号を引用して説明する。
【0013】
図1、図2において、1はインストルメントパネルであり、従来例構造と同様
に、上前縁部の取付点101、助手席に略正対する上下方向中央部背壁面の取付点102及び下左右端部の取付点103で車体に取付けられている。2は不図示の車体の左右両側壁間で架設固定されるステアリングメンバーであり、そのインストルメントパネル1に形成されているグローブボックス形成凹部9の背壁面10には、上下の中央部の取付点102を構成する取付ねじ3を挿通せしめるための取付ねじ挿通孔4を穿設している。
【0014】
さらにその取付ねじ挿通孔4の周縁は、該取付ねじ挿通孔4内に挿通される取付ねじ3の頭部突出を避けるためにグローブボックス形成凹部9の外方(車両前方側)へ突き出される突枠部5に形成されている。
【0015】
11は、取付ねじ挿通孔4の孔縁からその取付ねじ挿通孔4の半径方向(車両上部方向)に延設されている脆弱部であって、図2で示されている脆弱部11は、取付ねじ挿通孔4の直径と略等しい幅の薄肉溝に形成されているものである。
【0016】
前記ステアリングメンバー2にはインストルメントパネル1を取付けるためのブラケット6が取付けられており、このブラケット6には、取付ねじ3を螺着するためのねじ孔7が設けられている。
【0017】
上記実施形態であるインストルメントパネル1をステアリングメンバー2へ螺着するには、インストルメントパネル1の前面側より取付ねじ挿通孔4に取付ねじ3を挿通し、その取付ねじ3をステアリングメンバー2のブラケット6に螺着することによりインストルメントパネル1の背壁面10をステアリングメンバー2に固定することができる(図3(a)参照)。
【0018】
このようにして、ステアリングメンバー2に固定されたインストルメントパネル1に、例えば車両の衝突により発生した衝撃力によって生じる乗員の頭部衝撃荷重(F)が作用すると(図3(a)参照)、インストルメントパネル1の中央部の取付ねじ3によって固定されている挿通孔4に下向きに大きな力が作用し、脆弱部11の薄肉部が破断して取付ねじ3の頭部が挿通孔4から外れ(図3(b)参照)、インストルメントパネル1は、図4に示すように、たとえ上下部が固定されたとしても中央部が自由となることで、その変形が許容され(図4の2点鎖線の状態になり)、頭部衝撃荷重を有効に吸収することができる。
【0019】
なお上記実施形態における脆弱部11の形状は、取付ねじ挿通孔4の孔縁よりその半径方向に延設せしめたものであるが、これに限られるものではなく、例えば図5(a)、(b)で示すように取付ねじ挿通孔4の周辺に、円形の薄肉とする脆弱部11を設けること、また図6(a)、(b)で示すように、取付ねじ挿通孔4の孔縁一部に通じる薄肉脆弱部11を設けること、また図7で示すように、図6の実施形態に加えて、その取付ねじ挿通孔4の孔縁を薄肉脆弱部11方向へ山形状に拡張する拡張部12を設けること、また図8で示すように、取付ねじ挿通孔4の孔縁より半径方向に延びる一つのスリット13を設けること、また図9で示すように取付ねじ挿通孔4の周縁等分位置に半径方向に延び、4つのスリット13を設けることなどが考えられ、上記いずれの形態であっても本発明の目的を達成することができる。
【0020】
【発明の効果】
このように本発明によれば、上前縁部(101)及び下左右端部(103)が車体に取付けられたインストルメントパネル(1)の助手席に略正対する上下方向中央部背壁面を、そこに穿設されている取付ねじ挿通孔(4)に挿通される取付ねじ(3)によって、車体に固定されているステアリングメンバー(2)に取付けてなるインストルメントパネルの取付構造において、その取付ねじ挿通孔の孔縁に通じる脆弱部を形成したことにより、車両の衝突時等に助手席乗員の頭部がインストルメントパネルに衝突したとき、上前縁部(101)及び下端部(103)は固定されたまま、助手席に略正対する上下方向中央部背壁面の固定部(102)をその脆弱部の破損により、インストルメントパネルが下方に変形して、乗員の頭部衝撃荷重を有効に吸収する。
【0021】
また本発明によれば、インストルメントパネル1自体の剛性、強度を低減させる要素は皆無であるので、従前通りのインストルメントパネル強度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明よりなるインストルメントパネル取付構造の実施形態を示した要部斜視図。
【図2】本発明よりなるインストルメントパネル取付構造の実施形態を示したインストルメントパネルとの要部斜視図。
【図3】(a)、(b)は本発明の実施形態での衝撃荷重Fの作用前後における動作説明図。
【図4】本発明の実施形態での衝撃荷重Fの作用時におけるインストルメントパネルの状態説明図。
【図5】(a)、(b)は本発明のインストルメントパネルに設けた他の実施形態の脆弱部を示した斜視図及び断面図。
【図6】(a)、(b)は本発明のインストルメントパネルに設けた他の実施形態の脆弱部を示した斜視図及び断面図。
【図7】本発明のさらに他の実施形態の脆弱部を示した斜視図。
【図8】本発明のさらに他の実施形態の脆弱部を示した斜視図。
【図9】本発明のさらに他の実施形態の脆弱部を示した斜視図。
【図10】従来例のインストルメントパネル取付構造を示した要部斜視図。
【図11】従来例のインストルメントパネルの要部を示す図10の矢視XIの斜視図。
【図12】従来例のインストルメントパネルとステアリングメンバーとのねじ着状態を示した断面図。
【図13】従来例であるインストルメントパネルのリブによる補強構造を示した断面図。
【符号の説明】
1…インストルメントパネル 2…ステアリングメンバー
3…取付ねじ 4…取付ねじ挿通孔
5…突枠部 6…ブラケット
7…ねじ孔 8…補強リブ
9…グローブボックス形成凹部 10…背壁面
11…脆弱部 12…拡張部
13…スリット
Claims (3)
- 上前縁部(101)及び下左右端部(103)が車体に取付けられたインストルメントパネル(1)の助手席に略正対する上下方向中央部背壁面を、そこに穿設されている取付ねじ挿通孔(4)に挿通される取付ねじ(3)によって、車体に固定されているステアリングメンバー(2)に取付けてなるインストルメントパネルの取付構造において、上記取付ねじ挿通孔(4)の周辺部に、該取付ねじ挿通孔(4)の孔縁に通じる脆弱部(11)を形成したことを特徴とする車両用インストルメントパネルの取付構造。
- 上記脆弱部(11)が薄肉で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用インストルメントパネルの取付構造。
- 上記脆弱部(11)がスリット(13)で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用インストルメントパネルの取付構造。
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