JP4013343B2 - 車両のサンバイザー取り付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のサンバイザー取り付け構造に係り、乗員への衝撃エネルギーを大巾に緩和し得る車両のサンバイザー取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5乃至図8に従来の車両のサンバイザー取り付け構造を示す。図5に示すように、サンバイザー10にはステー1が取り付けられ、ステー1の根本部1aの端部には予めホルダー4が嵌合して取り付けられ、ホルダー4を取り付け用のネジ7でピラーインナーパネル2に締結固定する等によりサンバイザー10は車両側に取り付けられる。
図7はネジ7等で取り付け後のステー1,ホルダー4等を示し、図6はピラーインナーパネル2に穿孔されたステー1,ホルダー4等の取り付け用穴を示す。すなわち、ステー1の根本部1aをピラーインナーパネル2の開口穴2dに嵌入すると共に、ネジ7をピラーインナーパネル2のネジ穴2eに係合させてステー1,ホルダー4等をピラーインナーパネル2に取り付ける。
なお、図8に示すように、車両上方部の内面には乗員の内部衝撃軽減のため緩衝材としてヘッドライニング6が通常設けられる。
また、乗員の内部衝撃軽減のための手段の例として、特開平7ー172169号の自動車のサンバイザーの取り付け構造が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
サンバイザーは安全運転上不可欠のものであり、その機能上剛性を比較的高くしなければならない。そのため、前記の図5乃至図8で説明した従来技術のものでは、車両が外部から衝撃を受けたとき、サンバイザーに対面する乗員の頭部がサンバイザーを支持するステー1に2次的に衝突し、ステー1の根本部1aがホルダー4で強固にピラーインナーパネル2に固定されているため、乗員の頭部が衝撃を受ける恐れがある。
また、前記の特開平7ー172169号の自動車のサンバイザーの取り付け構造は、衝撃吸収部の弾性・塑性変形挙動が複雑になり易く、衝撃軽減効果と取り付け部寸法構造の設計値との関係が必ずしも特定し易くはない。
そこで本発明者は、サンバイザーの本来の機能を損なうことなく、乗員への衝撃エネルギーを大巾に緩和し得る車両のサンバイザー取り付け構造を提供することを目的として鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、サンバイザーのステーを該ステーの根本部を予め嵌入させたホルダーを車体のピラーインナーパネルに2箇所以上で締結して保持するサンバイザーの取り付け構造であって、前記ピラーインナーパネルに前記ホルダーの取り付け座面の略半分が接触しない連続した1つの開口部を設けると共に、前記ホルダーの前記締結箇所にその箇所が外力荷重点となって前記ホルダーを片持ち支持して前記開口部側に張り出させる片持ち平板部を設けることを特徴とする。また、前記開口部が、前記片持ち平板部より前記サンバイザーの配設側に向かって開口することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車両のサンバイザー取り付け構造の実施の形態を図面を参照して詳述する。
図1は、ピラーインナーパネル2に穿孔されたホルダー4(図2)の取り付け部における開口部2aを示す。開口部2aはホルダー4の取り付け座面の略半分の面積を有し、連続した1つの孔としてピラーインナーパネル2に穿孔される。そのため、この部分ではホルダー4はピラーインナーパネル2に接触しない。ネジ穴2bは、ネジ7(図2)を取り付けるための穴である。ネジ穴2bはホルダー4に加えられる外力の荷重点となり、その外力はネジ穴2bに連なって形成される片持ち平板部2cの荷重となる。
図2に、開口部2a及びネジ穴2bを利用してホルダー4をピラーインナーパネル2に固定した状態を示す。ホルダー4はステー1の根本部1aを保持することにより、ステー1とそれに連結されるサンバイザー10を所定位置に保持する。
図3にサンバイザー取り付け部の進行方向に直角な断面を示す。ホルダー4は図1及び図2に示すようにネジ穴2bとネジ7によりピラーインナーパネル2に固定されているため、サンバイザー10は所定の操作位置を保っている。図3中、ヘッドライニング6は乗員の内部衝撃軽減のための緩衝材として通常設けられるものであり、ルーフパネル5及びピラーアウターパネル3はピラーインナーパネル2とともに車体の剛性を確保する。
【0006】
図4は車内で乗員の頭部9がサンバイザー10に衝突部8で衝突した場合を示す。衝撃力はステー1及びステー1の根本部1aを経由してホルダー4に外力として伝えられる。この外力により図1に示すピラーインナーパネル2のネジ穴2bに連なって形成される片持ち平板部2cが変形するため、ホルダー4がステー1、ステー1の根本部1a及びサンバイザー10とともに変位する。そして、図1乃至3に示すように、開口部2aが設けられているため、ホルダー4の左側がピラーインナーパネル2に干渉することなく図4に示すように変位することが出来る。このため、前記衝突部8における衝突力を大巾に緩和することが出来る。
【0007】
前記衝突部8における衝突力を緩和する効果の大小は、主に図1に示すネジ穴2bに連なって形成される片持ち平板部2cの形状によって定まる。単純片持ち構造の弾性・塑性変形の力学は理論と実際が比較的一致する上、片持ち平板部2cの形状は任意の形状に加工し易いため、衝突力を緩和する効果の設計値変更に便である。
【0008】
上記の実施の形態では、右ハンドル車の乗員用のサンバイザーを前提として片持ち平板部2cの左側に開口部2aを配置したものについて説明したが、本発明の車両のサンバイザー取り付け構造はこれに限定されるものではなく、片持ち平板部2cの右側に開口部2aを配置したものをも含む。ただし、サンバイザー10の変位方向との関係から、開口部2aは乗員側から見て片持ち平板部2cの車両進行方向内側に開口させることが望ましい。
【0009】
【発明の効果】
1)本発明の請求項1に記載の車両のサンバイザー取り付け構造によれば、ホルダーがピラーインナーパネルに干渉することなく変位することが出来、車内で乗員の頭部がサンバイザーに衝突した場合に乗員の頭部が受ける衝突力を大巾に緩和することが出来る。
2)本発明の請求項2に記載の車両のサンバイザー取り付け構造によれば、車内で乗員の頭部がサンバイザーに衝突した場合に乗員の頭部が受ける衝突力をより一層緩和することが出来る。
3)本発明の請求項1及び請求項2に記載の車両のサンバイザー取り付け構造によれば、乗員の頭部等の衝突部における衝突力を緩和する効果の大小は、主にピラーインナーパネルに形成される片持ち平板部の形状によって定まるが、単純片持ち構造の弾性・塑性変形の力学は理論と実際が比較的一致する上、片持ち平板部の形状は任意の形状に加工し易いため、衝突力を緩和する効果の設計値変更等を正確に、かつ容易に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両のサンバイザー取り付け構造のサンバイザー取り付け前の開口部近傍を車室内側から見た外観図。
【図2】本発明の車両のサンバイザー取り付け構造を車室内側から見た外観図。
【図3】本発明の車両のサンバイザー取り付け構造の車両進行方向に直角な断面図。
【図4】同上の車両衝突時等における状態を示す断面図。
【図5】従来のサンバイザーの取り付け状態を車室内側から見た斜視図。
【図6】同上のサンバイザー取り付け前の取り付け用穴を車室内側から見た外観図。
【図7】従来のサンバイザーの取り付け構造を車室内側から見た正面図。
【図8】従来のサンバイザーの取り付け構造の車両進行方向に直角な断面図。
【符号の説明】
1 ステー
1a 根本部
2 ピラーインナーパネル
2a 開口部
2b ネジ穴
2c 片持ち平板部
3 ピラーアウターパネル
4 ホルダー
5 ルーフパネル
6 ヘッドライニング
7 ネジ
8 衝突部
9 頭部
10 サンバイザー
Claims (2)
- サンバイザーのステーを該ステーの根本部を予め嵌入させたホルダーを車体のピラーインナーパネルに2箇所以上で締結して保持するサンバイザーの取り付け構造であって、前記ピラーインナーパネルに前記ホルダーの取り付け座面の略半分が接触しない連続した1つの開口部を設けると共に、前記ホルダーの前記締結箇所にその箇所が外力荷重点となって前記ホルダーを片持ち支持して前記開口部側に張り出させる片持ち平板部を設けることを特徴とする車両のサンバイザー取り付け構造。
- 前記開口部が、前記片持ち平板部より前記サンバイザーの配設側に向かって開口することを特徴とする請求項1に記載の車両のサンバイザー取り付け構造。
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