JP5257597B2 - 車両用物品収納部の取り付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、
インストルメントパネルの開口部に挿入する物品収納部の奥部の第1奥壁を、前記インストルメントパネルの奥部に形成した前記インストルメントパネルの第2奥壁を介してステアリングサポートメンバーに車両後方側から対向させてある物品収納部の取り付け構造に関する。
最近、自動車のインストルメントパネルでは、ユーザーの使い勝手を考慮して収納スペースを大きくする傾向がある。
すなわち、以前より助手席乗員の膝元前方には、グローブボックスを配置する機種がほとんどであったが、特に軽自動車などでは、助手席エアバッグデバイスをインストルメントパネルの上面に設置し、グローブボックスの上の空いた部分(例えば、センター部のオーディオ及び空調パネルと、左端部のエアコン吹き出し口との間の空きスペース)に、比較的容量の大きい物品収納部としてのアッパーボックスを設置するレイアウトが主流になりつつある。
このアッパーボックスは、機種により開閉リッド付きのもの、蓋がなく開放されたトレイ状のものなど様々であり、特に、開閉リッド付きのアッパーボックスの場合、容量が大きくなった分だけユーザーが収納する物品の重量も重くなることを想定して、リッド及び開閉ヒンジ部の強度を強くしてある。そのためにリッドの重量が重くなって剛性が強くなっている。
また、アッパーボックスの材料としては、インストルメントパネルに使用するようなポリプロピレン系の材料ではなく、ABSのような固くて剛性の強い樹脂材料が採用されている。
このように剛性を強くしたアッパーボックスの車両前方側には、レイアウト上、ステアリングサポートメンバーが配置される。つまり、強固なステアリングサポートメンバーの直後に剛性の強いアッパーボックスが配置されている。そのために、車両の前突時、乗員がアッパーボックスに頭部を打ち付けた場合、上記の構造では衝撃を吸収しにくくなる。
そこで、従来、特許文献1に開示されているように、物品収納部の奥壁の角部に、この物品収納部の内外を連通する切り欠き等の脆弱部を形成し、車両の前突時に物品収納部を車両前後方向に圧縮変形させて衝撃を吸収する構造が開発されていた。
特開2003−104130号公報
しかしながら、上記従来の構造によれば、物品収納部の圧縮変形の効果が脆弱部の位置に影響を受けうやすいために、機種ごとに種々の形状に形成される物品収納部を確実に変形させることが困難であった。
本発明の目的は、車両の衝突時の衝撃吸収効果をより確実に得ることができる物品収納部の取り付け構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
インストルメントパネルの開口部に挿入する物品収納部の奥部の第1奥壁を、前記インストルメントパネルの奥部に形成した前記インストルメントパネルの第2奥壁を介してステアリングサポートメンバーに車両後方側から対向させてある物品収納部の取り付け構造であって、
前記第2奥壁に、前記第1奥壁に向かって立ち上がる環状のリブを設け、
前記物品収納部に車両前方側に向かう力が加わると、前記環状のリブが前記ステアリングサポートメンバーと前記第1奥壁とに挟まれて、前記第1奥壁に前記環状のリブの頂部が圧接する点にある。(請求項1)
上記の構成によれば、
車両が前突して物品収納部に乗員の頭部が衝突すると、その衝撃力がインストルメントパネルの奥部の第2奥壁を介してステアリングサポートメンバーに伝わる。
このステアリングサポートメンバーは、ステアリングコラムやインストルメントパネル、ならびにオーディオ機器、ナビ等の重量物を支持することから強固な構造物となっており、前記衝撃力が伝わってもほとんど移動しない。
そして、インストルメントパネルの奥部の第2奥壁に形成した環状のリブが、ステアリングサポートメンバーと第1奥壁とに挟まれて、物品収納部の奥部の第1奥壁に前記環状のリブの頂部が圧接する。このリブは環状に形成されているから、リブの剛性・強度が強くなって、第1奥壁に前記圧接力を確実に伝えることができる。
これにより、リブの頂部が圧接する狭い面積の第1奥壁部分に応力を集中させて、物品収納部に亀裂を生じさせやすくすることができる。
そして、第1奥壁の亀裂が生じた箇所を起点にして物品収納部の変形を進行させることができ、高い衝撃吸収効果を得ることができる。(請求項1)
本発明において、
前記環状のリブの頂部は前記第1奥壁の角部に圧接すると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
第1奥壁の角部付近は第1奥壁の中でも剛性が強くて変形しにくい部分であることから、前記応力がより大きくなって第1奥壁に亀裂を生じさせやすくすることができる。(請求項2)
本発明において、
前記環状のリブの径方向内方側に設けた前記第2奥壁の固定部を前記ステアリングサポートメンバーに固定してあると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
環状のリブの周辺がステアリングサポートメンバーに強く固定され、物品収納部の第1奥壁に対する環状のリブの圧接力を強くすることができる。(請求項3)
本発明において、
前記第2奥壁に、前記ステアリングサポートメンバーの断面円弧状の外周面に重なり合う円弧状部を形成し、この円弧状部から前記環状のリブを前記第1奥壁に向かって立ち上がらせてあると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
平板部よりも剛性が強い円弧状部から環状のリブを立ち上がらせてあるから、円弧状部が形成された第2奥壁による環状のリブの支持強度を強くすることができる。そして、円弧状部をステアリングサポートメンバーの断面円弧状の外周面に重ね合わせることで、第2奥壁のステアリングサポートメンバーへの取り付け強度を強くすることができる。(請求項4)
本発明において、
前記環状のリブを前記円弧状部側ほど厚肉に形成してあると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
環状のリブの剛性・強度を強くすることができ、環状のリブの頂部のリブ幅を狭くすることができて環状のリブの頂部が第1奥壁に圧接したときの応力をより強くすることができる。(請求項5)
本発明において、
前記物品収納部の側壁のうち、前記第1奥壁側の側壁部分の板厚を、残りの側壁部分の板厚よりも薄くしてあると、次の作用を奏することができる。(請求項6)
板厚が薄い前記第1奥壁側の側壁部分が脆弱部となり、前記第1奥壁に前記環状のリブの頂部が圧接したときに、前記脆弱部に容易に亀裂を生じさせることができるとともに、亀裂を生じさせたい場所や生じた亀裂の進行を容易にコントロールすることができる。
また、物品収納部の開口側の側壁部分にはインストルメントパネルに対する取り付け部が設けられたり、リッドとの間にヒンジ部が設けられたりして剛性が必要になるが、前記物品収納部の開口側の側壁部分は板厚が薄くされていないから剛性の低下を回避することができて、ヒンジ部や取り付け部の機能が低下することを回避することができる。(請求項6)
本発明において、
前記第1奥壁側の側壁部分と前記残りの側壁部分との境界の段差部の角部を鋭利に形成してあると、前記第1奥壁に前記環状のリブの頂部が圧接したときに、前記角部に応力を集中させて亀裂を生じさせやすくすることができる。(請求項7)
本発明において、
前記物品収納部の側壁と上壁と第1奥壁との隣合うもの同士が交わる角部を前記角部以外の物品収納部よりも薄肉にしてあると、次の作用を奏することができる。(請求項8)
板厚が薄い前記角部が脆弱部となり、前記第1奥壁に前記環状のリブの頂部が圧接したときに、前記脆弱部に容易に亀裂を生じさせることができるとともに、亀裂を生じさせたい場所や生じた亀裂の進行を容易にコントロールすることができる。
また、物品収納部の開口側の側壁部分にはインストルメントパネルに対する取り付け部が設けられたり、リッドとの間にヒンジ部が設けられたりして剛性が必要になるが、前記物品収納部の開口側の側壁部分は板厚が薄くされていないから剛性の低下を回避することができて、ヒンジ部や取り付け部の機能が低下することを回避することができる。(請求項8)
本発明において、
前記環状のリブの頂部を前記第1奥壁に近接させてあると、環状のリブの頂部を少しの移動量で第1奥壁に圧接させることができ、第1奥壁に加える衝撃力の減少を抑制して、前記第1奥壁に前記環状のリブの頂部が圧接したときに、前記第1奥壁に亀裂をより生じさせやすくすることができる。(請求項9)
本発明によれば、
車両の衝突時の衝撃吸収効果をより確実に得ることができる物品収納部の取り付け構造を提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1に、樹脂材で成形された軽自動車のインストルメントパネル1を示してある。このインストルメントパネル1は、上面部2と、上面部2の車両後方側の端部から下方に延びる第1縦面部3と、第1縦面部3の下端から前斜め下方に延びる第2縦面部4とを備えている。運転者と助手席乗員との間の前方に位置する第2縦面部4のセンター部9は車両後方側に膨出している。
そして、助手席乗員の前方に位置する左側の上面部部分に助手席乗員用のエアバッグデバイスの収納部5を形成し、左側の第1縦面部部分に容量の大きい断面四角形状のアッパーボックス6を収納し、左側の第2縦面部部分にグローブボックス7を収納してある。このように、特に軽自動車などでは、助手席乗員用のエアバッグデバイスの収納部5を前記左側の上面部部分に収納し、グローブボックス7の上側の空いた部分に容量の大きいアッパーボックス6を収納するレイアウトが主流になりつつある。
符号8はエアコン吹き出し口であり、複数個のエアコン吹き出し口8を第1縦面部3の長手方向(車幅方向)に間隔を空けて分散配置してある。前記センター部9にはオーディオ及びエアコン調整パネル部10を設けてある。
[アッパーボックス6の構造]
アッパーボックス6はABS樹脂で成形されており、図2〜図8に示すように、容量の大きい主ボックス17(物品収納部に相当)と、車両後方側から見て主ボックス17の右斜め下方に位置する容量の小さい副ボックス18と、主ボックス17よりも車両の左右中央側に位置し、かつ、副ボックス18の上方に位置する通風部19と、これら三者を開閉するリッド20とを備えている。
主ボックス17と副ボックス18は有底角筒状に形成され、両者のいずれも深さ(開口部11へのアッパーボックス6の挿入方向(アッパーボックス6の軸芯方向)の長さ)が縦横の長さよりも長く設定されている。
インストルメントパネル1へのアッパーボックス6の取り付け状態で、アッパーボックス6(主ボックス17・副ボックス18・通風部19)は、車両前方側Frほど下側に位置する前下がりに傾斜している。そして、主ボックス17の上壁57の水平方向に対する傾斜角を、主ボックス17の下壁67に対する傾斜角よりも大きく設定して、主ボックス17の上壁57と下壁67の間隔を車両前方側Fr(前斜め下方側)ほど狭く(少し狭く)してある。主ボックス17の奥部17Nの第1奥壁41は下側ほど車両後方側に位置するように傾斜している。
さらに、主ボックス17の左右の側壁61,65と上壁57と第1奥壁41との隣合うもの同士が交わる角部Kを前記角部以外の主ボックス17よりも薄肉にしてある。すなわち、主ボックス17の上壁57・下壁67・左側の側壁61・右側の側壁65のうち、第1奥壁41側の上壁部分57Aの板厚を、残りの上壁部分57Bの板厚よりも薄く設定し、第1奥壁41側の左側の側壁部分61Aの板厚を、残りの左側の側壁部分61Bの板厚よりも薄く設定し、第1奥壁41側の右側の側壁部分65Aの板厚を、残りの右側の側壁部分65Bの板厚よりも薄く設定してある。また、上壁57側、及び、左右の側壁61,65側の第1奥壁部分41Aを残りの第1奥壁部分41Bよりも薄くしてある。
そして、第1奥壁41側の上壁部分57Aと残りの上壁部分57Bとの境界の段差部57Cの角部57C1を鋭利に形成し、第1奥壁41側の左側の側壁部分61Aと残りの左側の側壁部分61Bとの境界の段差部61Cの角部61C1を鋭利に形成し、第1奥壁41側の右側の側壁部分65Aと残りの右側の側壁部分65Bとの境界の段差部65Cの角部65C1を鋭利に形成し、上壁57側、及び、左右の側壁61,65側の第1奥壁部分41Aと、残りの第1奥壁部分41Bとの境界の段差部41Cの角部41C1を鋭利に形成してある。
また、前記段差部41Cの付け根に断面V字状の切り込み溝41Kを形成してある。この切り込み溝41Kは、第1奥壁41の上端縁側と左右の側縁側に位置して、上端縁と左右の側縁に沿う直線状に形成され、第1奥壁41の上端縁側の切り込み溝部分と左右の側縁側の切り込み溝部分とが互いに連なっている。
通風部19は、深さ(前記開口部11へのアッパーボックス6の挿入方向(アッパーボックス6の軸芯方向)の長さ)が主ボックス17の深さよりも短い円筒部51と、前記円筒部51の前記挿入方向下手側J1の端部に連なる円形格子部52とを備えている。
図4に示すように、主ボックス17の開口17Kと副ボックス18の開口18Kは前記挿入方向でほぼ同じ位置に位置し、主ボックス17と副ボックス18の深さはほぼ同一に設定されている。また、図3に示すように、リッド20に円形の通風口20Hを形成してある。
リッド20は前記挿入方向に間隔を空けて対向する一対の蓋部材20A,20Bから成る。そして、リッド20の上端部と、主ボックス17の上壁57の車両後方側の端部に張り出し形成したフランジ57Fとの間、及び、リッド20の上端部と、通風部19の上壁59の車両後方側の端部に張り出し形成したフランジ59Fとの間にヒンジ部40を設けて、前記リッド20を車幅方向に沿う上側のヒンジ軸芯O周りに揺動開閉自在に構成してある。主ボックス17の上壁57の車両後方側の端部に形成したフランジ57Fと、通風部19の上壁59の車両後方側の端部に形成したフランジ59Fとは車幅方向に対応する横方向に一直線状に連なっている。
[アッパーボックス6の取り付け構造]
図2〜図8に示すように、インストルメントパネル1の左側の第1縦面部部分に形成した車両後方側に開口する開口部11にアッパーボックス6を車両後方側(斜め後方側)から挿入し、第1縦面部部分の複数のクリップ孔12(被係合部に相当)に、アッパーボックス6の複数のクリップ22(係合部に相当)を各別に係合させるとともに、第1縦面部部分の複数の爪用係合部13(被係合部に相当)に、アッパーボックス6の複数の爪23(係合部に相当)を各別に係合させてある。
また、インストルメントパネル1の開口部11の下側開口周縁部11Sから前斜め下方の奥部1Nに下壁14が延び、この下壁14の先端部から前斜め上方に第2奥壁15が延びて、これらがアッパーボックス収納空間Sを形成している。そして、前記第2奥壁15に、車幅方向に沿うパイプ状のステアリングサポートメンバー16に対する円弧状部27を形成して、この円弧状部27をステアリングサポートメンバー16の断面円弧状の外周面に車両後方側(斜め後ろ上方側)から重ね合わせてある。
図7,図8,図9に示すように、第2奥壁15には第1奥壁41に向かって立ち上がる環状のリブ56を設け、環状のリブ56の径方向内方側に設けた第2奥壁15の固定部21をステアリングサポートメンバー16にスクリューSで取り付け固定してある。
環状のリブ56は、コーナー部が円弧状の丈の低い角筒状に形成されて前記円弧状部27から立ち上がっており、立ち上がり方向で円弧状部27側ほど厚肉に形成されている。そして、環状のリブ56の頂部56Tのリブ幅が狭くなっている。
そして、主ボックス17の奥部17Nの第1奥壁41を、前記第2奥壁15を介してステアリングサポートメンバー16に車両後方側から対向させてある。また、前記環状のリブ56の頂部56Tを第1奥壁41に近接させるとともに、環状のリブ56の頂面56T1を第1奥壁41の車両前方側Frの裏面41Uに沿わせ、主ボックス17に車両前方側Frに向かう力が加わると、環状のリブ56がステアリングサポートメンバー16と第1奥壁41とに挟まれて、第1奥壁41の上端部の角部K1に環状のリブ56の頂部56Tが圧接するよう構成してある。(図7,図9参照)
上記の構成により、図9に示すように、自動車が前突して主ボックス17のリッド20に乗員の頭部Tが衝突すると、その衝撃力がインストルメントパネル1の奥部1Nの第2奥壁15を介してステアリングサポートメンバー16に伝わる。
このステアリングサポートメンバー16は、ステアリングコラムやインストルメントパネル1、ならびにオーディオ機器、ナビ等の重量物を支持することから強固な構造物となっており、前記衝撃力が伝わってもほとんど移動しない。
そして、インストルメントパネル1の奥部1Nの第2奥壁15に形成した環状のリブ56が、ステアリングサポートメンバー16と第1奥壁41とに挟まれて、主ボックス17の奥部1Nの第1奥壁41に環状のリブ56の頂部56Tが圧接する。
これにより、環状のリブ56の頂部56Tが圧接する狭い面積の第1奥壁部分に応力を集中させて、主ボックス17に亀裂を生じさせやすくすることができる。第1奥壁41に一箇所でも亀裂を生じさせることができれば、その個所を起点にして主ボックス17の変形を進行させることができて、高い衝撃吸収効果を得ることができる。
前記複数のクリップ22はアッパーボックス6の車両後方側の端部(前記挿入方向上手側J2の端部に相当)の周部に複数個分散配設され、前記複数の爪23もアッパーボックス6の車両後方側の端部の周部に複数個分散配設されている。
第1縦面部部分の複数のクリップ孔12は、前記複数のクリップ22の位置に対応するようにインストルメントパネル1の開口部11の開口周縁部11Sに分散配設されており、開口周縁部11Sに設けた斜め後ろ上方側を向く段差面にそれぞれ形成されている。第1縦面部部分の複数の爪用係合部13も、前記複数の爪23の位置に対応するように開口部11の開口周縁部11Sに分散配設されている。
図4〜図6に示すように、主ボックス17の奥部17Nの裏側(アッパーボックス6の奥部の裏側)に、アッパーボックス6の挿入方向下手側J1に突出する突出片26(突出部に相当)を設けてある。すなわち、主ボックス17の奥部17Nの奥壁41の下端部から前記挿入方向下手側J1に突出する突出片26を設け、突出片26の突出端部26Tの上部に突出端部26Tから後ろ斜め上方に延びる直線状のフック25を設けてある。このように、フック25の係り代は突出片26の上方に位置している。
また、前記開口部11に挿入された主ボックス17の奥壁41よりも前記挿入方向下手側J1に位置するインストルメントパネル1の奥壁15に車両後方側から見て上下逆の台形状の貫通孔を形成し、この貫通孔に突出片26を前記挿入方向上手側J2から挿通させてある。これにより、車両の衝突時にフック25を貫通孔に車両前方側Frから係合させることで、アッパーボックス6がインストルメントパネル1から車両後方側に脱落するのを防止してある。
インストルメントパネルの斜視図 インストルメントパネルの縦断側面図(1) 斜め前方から見たアッパーボックスの斜視図(リッドを閉じた状態) 斜め前方から見たアッパーボックスの斜視図(リッドを取り外した状態) 右斜め後方から見たアッパーボックスの斜視図 左斜め後方から見たアッパーボックスの斜視図 インストルメントパネルの縦断側面図(2) アッパーボックスを取り外した状態のインストルメントパネルの斜視図 インストルメントパネルの縦断側面図であり、環状のリブの作用を示す図
符号の説明
1 インストルメントパネル
1N インストルメントパネルの奥部
11 開口部
15 第2奥壁
16 ステアリングサポートメンバー
17 物品収納部
17N 物品収納部の奥部
21 固定部
27 円弧状部
41 第1奥壁
56 環状のリブ
56T 環状のリブの頂部
57 上壁
61,65 側壁
61A,65A 第1奥壁側の側壁部分
61B,65B 残りの側壁部分
61C,65C 第1奥壁側の側壁部分と残りの側壁部分との境界の段差部
61C1,65C1 第1奥壁側の側壁部分と残りの側壁部分との境界の段差部の角部
Fr 車両前方側
K 物品収納部の側壁と上壁と第1奥壁との隣合うもの同士が交わる角部
K1 第1奥壁の角部

Claims (9)

  1. インストルメントパネルの開口部に挿入する物品収納部の奥部の第1奥壁を、前記インストルメントパネルの奥部に形成した前記インストルメントパネルの第2奥壁を介してステアリングサポートメンバーに車両後方側から対向させてある物品収納部の取り付け構造であって、
    前記第2奥壁に、前記第1奥壁に向かって立ち上がる環状のリブを設け、
    前記物品収納部に車両前方側に向かう力が加わると、前記環状のリブが前記ステアリングサポートメンバーと前記第1奥壁とに挟まれて、前記第1奥壁に前記環状のリブの頂部が圧接する車両用物品収納部の取り付け構造。
  2. 前記環状のリブの頂部は前記第1奥壁の角部に圧接する請求項1記載の車両用物品収納部の取り付け構造。
  3. 前記環状のリブの径方向内方側に設けた前記第2奥壁の固定部を前記ステアリングサポートメンバーに固定してある請求項1又は2記載の車両用物品収納部の取り付け構造。
  4. 前記第2奥壁に、前記ステアリングサポートメンバーの断面円弧状の外周面に重なり合う円弧状部を形成し、この円弧状部から前記環状のリブを前記第1奥壁に向かって立ち上がらせてある請求項1〜3のいずれか一つに記載の車両用物品収納部の取り付け構造。
  5. 前記環状のリブを前記円弧状部側ほど厚肉に形成してある請求項4記載の車両用物品収納部の取り付け構造。
  6. 前記物品収納部の側壁のうち、前記第1奥壁側の側壁部分の板厚を、残りの側壁部分の板厚よりも薄くしてある請求項1〜5のいずれか一つに記載の車両用物品収納部の取り付け構造。
  7. 前記第1奥壁側の側壁部分と前記残りの側壁部分との境界の段差部の角部を鋭利に形成してある請求項6記載の車両用物品収納部の取り付け構造。
  8. 前記物品収納部の側壁と上壁と第1奥壁との隣合うもの同士が交わる角部を前記角部以外の物品収納部よりも薄肉にしてある請求項1〜5のいずれか一つに記載の車両用物品収納部の取り付け構造。
  9. 前記環状のリブの頂部を前記第1奥壁に近接させてある請求項1〜8のいずれか一つに記載の車両用物品収納部の取り付け構造。
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