JP2500480Y2 - クリップ取付座 - Google Patents
クリップ取付座Info
- Publication number
- JP2500480Y2 JP2500480Y2 JP1991014448U JP1444891U JP2500480Y2 JP 2500480 Y2 JP2500480 Y2 JP 2500480Y2 JP 1991014448 U JP1991014448 U JP 1991014448U JP 1444891 U JP1444891 U JP 1444891U JP 2500480 Y2 JP2500480 Y2 JP 2500480Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mounting seat
- clip
- clip mounting
- wall portion
- vertical wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Connection Of Plates (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、内装部品を側壁部の
車体パネルに取付けるため、内装パネル裏面側に形成さ
れるクリップ取付座に関する。
車体パネルに取付けるため、内装パネル裏面側に形成さ
れるクリップ取付座に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車用ドアトリム,リヤコーナ
ートリム等側壁部の車体パネルに内装される内装部品の
取付構造としては、図6に示すように、内装部品1の芯
材1a裏面側にエンボス状のクリップ取付座2が膨出形
成され、このクリップ取付座2に樹脂クリップ3を装着
して、この樹脂クリップ3の弾性嵌合片3aを車体パネ
ル4の取付孔4a内に圧入嵌合させることにより、内装
部品を車体パネル4に取付けるようにしている。
ートリム等側壁部の車体パネルに内装される内装部品の
取付構造としては、図6に示すように、内装部品1の芯
材1a裏面側にエンボス状のクリップ取付座2が膨出形
成され、このクリップ取付座2に樹脂クリップ3を装着
して、この樹脂クリップ3の弾性嵌合片3aを車体パネ
ル4の取付孔4a内に圧入嵌合させることにより、内装
部品を車体パネル4に取付けるようにしている。
【0003】したがって、クリップ取付座2は、樹脂ク
リップ3を保持するクリップ取付孔5を備えるクリップ
着座部6と、クリップ着座部6と芯材1a裏面との間に
一定の距離を保ち、クリップを収容する空間を設定する
ための縦壁部7とから構成されている。
リップ3を保持するクリップ取付孔5を備えるクリップ
着座部6と、クリップ着座部6と芯材1a裏面との間に
一定の距離を保ち、クリップを収容する空間を設定する
ための縦壁部7とから構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このように、従来のク
リップ取付座2を使用した内装部品1の取付構造におい
ては、確実な取付性が確保できる反面、以下のような問
題点が指摘されている。
リップ取付座2を使用した内装部品1の取付構造におい
ては、確実な取付性が確保できる反面、以下のような問
題点が指摘されている。
【0005】すなわち、車両に側方からの衝撃が加わっ
た場合、クリップ取付座2の特に縦壁部7においては、
補強リブ的な機能をもつため、クリップ取付座2設定部
分の剛性が強く、そのため、衝撃が直接乗員に加わるこ
とになり、側面からの衝撃に対して、乗員を保護する機
能に欠けるものであり、この点での改善が切望されてい
た。
た場合、クリップ取付座2の特に縦壁部7においては、
補強リブ的な機能をもつため、クリップ取付座2設定部
分の剛性が強く、そのため、衝撃が直接乗員に加わるこ
とになり、側面からの衝撃に対して、乗員を保護する機
能に欠けるものであり、この点での改善が切望されてい
た。
【0006】この考案は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、本考案の目的とするところは、車両に側方
からの衝撃が加わった場合、この衝撃を緩和して、乗員
の保護を確実に行なうようにしたクリップ取付座を提供
することにある。
れたもので、本考案の目的とするところは、車両に側方
からの衝撃が加わった場合、この衝撃を緩和して、乗員
の保護を確実に行なうようにしたクリップ取付座を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、内装部品の芯材裏面にこの芯材と一体も
しくは別体に設けられ、側壁部の車体パネル装着用のク
リップを保持するクリップ取付座において、前記クリッ
プ取付座の縦壁部に剛性脆弱部が設定され、車両の側方
に加わる所定値以上の衝撃で、上記剛性脆弱部を基点と
して、縦壁部を強制的に破断させるようにしたことを特
徴とする。
に、本考案は、内装部品の芯材裏面にこの芯材と一体も
しくは別体に設けられ、側壁部の車体パネル装着用のク
リップを保持するクリップ取付座において、前記クリッ
プ取付座の縦壁部に剛性脆弱部が設定され、車両の側方
に加わる所定値以上の衝撃で、上記剛性脆弱部を基点と
して、縦壁部を強制的に破断させるようにしたことを特
徴とする。
【0008】
【作用】以上の構成から明らかなように、車両に側方か
らの衝撃が加わった際、クリップ取付座の縦壁部に設け
られた薄肉部、肉抜き部等の剛性脆弱部を基点として、
クリップ取付座の縦壁部が破断することにより、衝撃が
吸収され、乗員に直接衝撃が加わることがない。
らの衝撃が加わった際、クリップ取付座の縦壁部に設け
られた薄肉部、肉抜き部等の剛性脆弱部を基点として、
クリップ取付座の縦壁部が破断することにより、衝撃が
吸収され、乗員に直接衝撃が加わることがない。
【0009】
【実施例】以下、本考案に係るクリップ取付座の実施例
について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】図1は、本考案のクリップ取付座を適用し
たリヤコーナートリムの裏面側からみた斜視図、図2は
同リヤコーナートリムを車体パネルに取付けた状態を示
す断面図、図3は本考案の第1実施例を示すクリップ取
付座の構成を示す斜視図、図4は本考案の別実施例を示
すクリップ取付座の斜視図、図5はさらに本考案の別実
施例を示すクリップ取付座の斜視図である。
たリヤコーナートリムの裏面側からみた斜視図、図2は
同リヤコーナートリムを車体パネルに取付けた状態を示
す断面図、図3は本考案の第1実施例を示すクリップ取
付座の構成を示す斜視図、図4は本考案の別実施例を示
すクリップ取付座の斜視図、図5はさらに本考案の別実
施例を示すクリップ取付座の斜視図である。
【0011】図1,図2において、リヤコーナートリム
10は、樹脂成形体からなる芯材11の表面に発泡塩ビ
シート等緩衝性と装飾性を備えた表皮材12を一体貼着
して構成されており、芯材11裏面側に一体的に形成し
たクリップ取付座20に樹脂クリップ30を装着してお
き、この樹脂クリップ30の弾性嵌合片30aを車両側
壁を構成する車体パネル40の取付孔41内に圧入嵌合
することにより、リヤコーナートリム10が車体パネル
40に取付けられる。
10は、樹脂成形体からなる芯材11の表面に発泡塩ビ
シート等緩衝性と装飾性を備えた表皮材12を一体貼着
して構成されており、芯材11裏面側に一体的に形成し
たクリップ取付座20に樹脂クリップ30を装着してお
き、この樹脂クリップ30の弾性嵌合片30aを車両側
壁を構成する車体パネル40の取付孔41内に圧入嵌合
することにより、リヤコーナートリム10が車体パネル
40に取付けられる。
【0012】そして、このクリップ取付座20は、図1
に示すように、芯材11の裏面複数箇所に設定される
が、このクリップ取付座20の構成について図3を基に
詳細に説明する。
に示すように、芯材11の裏面複数箇所に設定される
が、このクリップ取付座20の構成について図3を基に
詳細に説明する。
【0013】すなわち、このクリップ取付座20は、樹
脂クリップ30を嵌合するための取付孔21を形成した
クリップ着座部22と、このクリップ着座部22と芯材
11とを連設する縦壁部23とからなり、縦壁部23に
薄肉部24を周設したことが特徴である。
脂クリップ30を嵌合するための取付孔21を形成した
クリップ着座部22と、このクリップ着座部22と芯材
11とを連設する縦壁部23とからなり、縦壁部23に
薄肉部24を周設したことが特徴である。
【0014】そして、この薄肉部24は、他の縦壁部2
3の厚みの3分の1程度に設定されているため、例え
ば、車両に側方からの衝撃が加わった際、この薄肉部2
4の剛性が極めて小さいため、所定値以上の衝撃でこの
薄肉部24に沿ってクリップ取付座20が破断すること
により、乗員に側方からの衝撃が直接加わることがな
く、安全性が極めて良好なものとなる。
3の厚みの3分の1程度に設定されているため、例え
ば、車両に側方からの衝撃が加わった際、この薄肉部2
4の剛性が極めて小さいため、所定値以上の衝撃でこの
薄肉部24に沿ってクリップ取付座20が破断すること
により、乗員に側方からの衝撃が直接加わることがな
く、安全性が極めて良好なものとなる。
【0015】次いで、図4に示すように、クリップ取付
座20の縦壁部23に複数の肉抜き部25を形成するこ
とにより剛性を低下させてもよく、このようにしても、
車両の側方から衝撃が加わった場合、所定値以上の衝撃
でクリップ取付座20がこの肉抜き部25設定箇所で容
易に破断することにより、側方からの衝撃を有効に吸収
することが可能となる。
座20の縦壁部23に複数の肉抜き部25を形成するこ
とにより剛性を低下させてもよく、このようにしても、
車両の側方から衝撃が加わった場合、所定値以上の衝撃
でクリップ取付座20がこの肉抜き部25設定箇所で容
易に破断することにより、側方からの衝撃を有効に吸収
することが可能となる。
【0016】以上説明した実施例は、芯材11と一体に
クリップ取付座20を形成したものであるが、図5に示
すように、例えば、芯材11としてハードボード等を使
用した場合には、芯材11と別体のクリップ取付座50
の取付用フランジ55を芯材11裏面に接着、超音波溶
着、機械止め等により固定するが、このクリップ取付座
50の縦壁部53に薄肉部54を設定してもよい。
クリップ取付座20を形成したものであるが、図5に示
すように、例えば、芯材11としてハードボード等を使
用した場合には、芯材11と別体のクリップ取付座50
の取付用フランジ55を芯材11裏面に接着、超音波溶
着、機械止め等により固定するが、このクリップ取付座
50の縦壁部53に薄肉部54を設定してもよい。
【0017】このようにしても、側方からの衝撃に対し
てクリップ取付座50が破断することにより、乗員に加
わる衝撃を有効に吸収できるという上述実施例同様の作
用効果を有する。
てクリップ取付座50が破断することにより、乗員に加
わる衝撃を有効に吸収できるという上述実施例同様の作
用効果を有する。
【0018】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案によれば、内
装部品の芯材に一体もしくは別体に形成されるクリップ
取付座において、クリップ取付座の縦壁部に薄肉部ある
いは肉抜き部等の剛性脆弱部を設定することにより、側
方から衝撃が加わった際、所定値以上の衝撃でこの剛性
脆弱部によりクリップ取付座が破断して、衝撃を乗員に
直接加わることがないようにしたため、衝撃吸収機能を
内装部品に付加することができ、乗員保護に大きく貢献
できるという効果を有する。
装部品の芯材に一体もしくは別体に形成されるクリップ
取付座において、クリップ取付座の縦壁部に薄肉部ある
いは肉抜き部等の剛性脆弱部を設定することにより、側
方から衝撃が加わった際、所定値以上の衝撃でこの剛性
脆弱部によりクリップ取付座が破断して、衝撃を乗員に
直接加わることがないようにしたため、衝撃吸収機能を
内装部品に付加することができ、乗員保護に大きく貢献
できるという効果を有する。
【図1】本考案を適用したリヤコーナートリムを裏面側
からみた斜視図。
からみた斜視図。
【図2】図1に示すリヤコーナートリムを車体パネルに
取付けた状態を示す断面図。
取付けた状態を示す断面図。
【図3】本考案によるクリップ取付座の第1実施例を示
す斜視図。
す斜視図。
【図4】本考案によるクリップ取付座の第2実施例を示
す斜視図。
す斜視図。
【図5】本考案によるクリップ取付座の第3実施例を示
す斜視図。
す斜視図。
【図6】従来のクリップ取付座を示す全体図。
【符号の説明】 10 リヤコーナートリム 11 芯材 12 表皮材 20,50 クリップ取付座 21,51 取付孔 22,52 クリップ着座部 23,53 縦壁部 24,54 薄肉部 25 肉抜き部 30 樹脂クリップ 40 車体パネル 55 取付用フランジ
Claims (3)
- 【請求項1】内装部品(10)の芯材(11)裏面にこ
の芯材(11)と一体もしくは別体に設けられ、側壁部
の車体パネル(40)装着用のクリップ(30)を保持
するクリップ取付座において、 前記クリップ取付座(20,50)の縦壁部(23,5
3)に剛性脆弱部が設定され、車両の側方に加わる所定
値以上の衝撃で、上記剛性脆弱部を基点として、縦壁部
(23,53)を強制的に破断させるようにしたことを
特徴とするクリップ取付座。 - 【請求項2】縦壁部(23,53)に形成される剛性脆
弱部が薄肉部(24,54)であることを特徴とする請
求項1記載のクリップ取付座。 - 【請求項3】縦壁部(23)に形成される剛性脆弱部が
肉抜き部(25)であることを特徴とする請求項1記載
のクリップ取付座。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991014448U JP2500480Y2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | クリップ取付座 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991014448U JP2500480Y2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | クリップ取付座 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04110209U JPH04110209U (ja) | 1992-09-24 |
JP2500480Y2 true JP2500480Y2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=31901978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991014448U Expired - Lifetime JP2500480Y2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | クリップ取付座 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2500480Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5716887B2 (ja) * | 2010-10-08 | 2015-05-13 | スズキ株式会社 | ドアトリム |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6272823U (ja) * | 1985-10-29 | 1987-05-09 |
-
1991
- 1991-03-13 JP JP1991014448U patent/JP2500480Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04110209U (ja) | 1992-09-24 |
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JPH0351218Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960112 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |