JP4164864B2 - サスペンションクロスメンバの取付構造 - Google Patents

サスペンションクロスメンバの取付構造 Download PDF

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    • B60G2206/602Single transverse beam

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  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロントフレームへのサスペンションクロスメンバの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、フロントフレームへのサブフレームやサスペンションクロスメンバ等の支持部材の取付構造が提案されている。
【0003】
このような取付構造として、例えば、車室構成部材のサブフレーム締結部位を、斜め下方に傾斜した面を有する段状に形成すると共に、当該段部の傾斜面と、サブフレームの締結部端に形成された斜面部とが大略平行に対向するようにサブフレームを締結した構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭52−11717号公報(第2図)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の取付構造においては、車室構成部材側にもサブフレーム締結のための形状を形成しなければならない。
【0006】
また、小型車両においては、衝突安全性の確保や、取り回し性の確保等の両立が課題となるが、一般的に、サブフレームと比較して車両前後方向の長さが短いサスペンションクロスメンバを採用する場合には、各部材のレイアウトの関係から、パワートレインの下部と、サスペンションクロスメンバの前端部との距離に余裕が無いため、衝突の発生に際して、パワープラントとサスペンションクロスメンバとが干渉することによる影響が車室空間に及ぶことの防止することが重要である。そのためには、例えば、車両の衝突に際してサスペンションクロスメンバとフロントフレームとの連結(締結)状態が確実に解除される構造が望まれる。
【0007】
そこで本発明は、車両の衝突に際して、サスペンションクロスメンバとフロントフレームとの連結状態が確実に解除可能なサスペンションクロスメンバの取付構造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係るサスペンションクロスメンバの取付構造は、以下の構成を特徴とする。
【0009】
即ち、車両前部においてサスペンションを支持するサスペンションクロスメンバを備え、該サスペンションクロスメンバは、パワートレイン下部後方位置においてフロントフレームに取り付けるべく、連結手段を介して該フロントフレームに連結するための連結部を備えたサスペンションクロスメンバの取付構造であって、前記サスペンションクロスメンバは、車両の衝突に際して、前記サスペンションクロスメンバの前端部と前記パワートレインの下部とが当接するのに応じて、前記サスペンションクロスメンバが押し下げられることによって発生したところの、前記サスペンションクロスメンバと前記フロントフレームとを上下方向に離間させようとする力によって、前記サスペンションクロスメンバと、前記フロントフレームとの前記連結部における連結を解除する連結解除手段を備え、前記連結解除手段は、前記サスペンションクロスメンバが押し下げられることによって発生した前記上下方向への力によって応力が集中することにより、前記サスペンションクロスメンバの少なくとも一部を破断すべく、前記連結部に設けられた脆弱部であり、前記脆弱部は、前記連結部に設けられた少なくとも1つの穴であって、前記連結手段は、前記穴に挿入される爪を有するワッシャと、前記ワッシャ、前記サスペンションクロスメンバ、並びに前記フロントフレームを略垂直方向に連通するボルトとを備えることを特徴とする。
【0012】
この場合、前記穴は、前記連結部の車両前方側に少なくとも一つ設ければ良い。
【0013】
また、例えば前記連結解除手段は、前記サスペンションクロスメンバの後端部に設けられ、
前記サスペンションクロスメンバの前端部には、前記フロントフレームに向かって上方に延びる連結アームが設けられ、該連結アームの上端部には、前記サスペンションクロスメンバを前記連結部より車両前方側の異なる位置で前記フロントフレームと連結するための第2連結部が設けられており、該第2連結部は、略垂直のボルトによって前記フロントフレームに連結されると共に、前部にスリットを形成すれば良い。
【0014】
また、例えば前記サスペンションクロスメンバは、前記サスペンションクロスメンバの後端部の、前記連結部における連結を解除すべく前記連結解除手段を備え、
前記サスペンションクロスメンバの前端部には、前記フロントフレームに向かって上方に延びる連結アームが設けられ、該連結アームの上端部には、前記サスペンションクロスメンバを前記連結部より車両前方側の異なる位置で前記フロントフレームと連結するための第2連結部が設けられており、該第2連結部における連結を解除すべく前記連結解除手段を更に備えると良い。
【0015】
【発明の効果】
上記の本発明によれば、車両の衝突に際して、サスペンションクロスメンバとフロントフレームとの連結状態が確実に解除可能なサスペンションクロスメンバの取付構造の提供が実現する。
【0016】
即ち、請求項1の発明によれば、通常の走行時には比較的小さいが、衝突時にパワートレーンとサスクロスとが相対的に干渉することによって発生する力によって大きくなる上下方向の荷重を利用して、フロントフレームからサスペンションクロスメンバを確実に離脱させることができるので、衝突安全性を確保することができ、設計に際しては、強度設定も容易である。
また、衝突時にパワートレーンとサスペンションクロスメンバとが相対的に干渉するのに応じて、そのサスペンションクロスメンバの連結部に予め設けた脆弱部に応力を集中させ、これにより、フロントフレームからサスペンションクロスメンバを確実に離脱させることができる。
また、サスペンションクロスメンバとフロントフレームとの連結部を破断させ、確実に離脱させることができる。
【0019】
また、請求項の発明によれば、連結部の車両前方側に少なくとも一つ設けられた穴によって、その穴の周辺には脆弱部が形成されるので、衝突発生時に、前後方向の衝撃によって、サスペンションクロスメンバとフロントフレームとの連結部を破断させ、確実に離脱させることができる。
【0020】
また、請求項の発明によれば、サスペンションクロスメンバにおいて、車両後方側の連結部は脆弱部(穴)によって、一方、車両前方側の第2連結部はスリットによって、衝突発生時には、フロントフレームから確実に離脱させることができる。
【0021】
また、請求項の発明によれば、サスペンションクロスメンバにおいて、車両後方側の連結部と、車両前方側の第2連結部とに設けられた脆弱部(穴)によって、衝突発生時には、フロントフレームから確実に離脱させることができる。
【0022】
また、請求項の発明によれば、脆弱部がボルトの挿通孔を中心として対象に形成されるので、各方向からの衝突発生に対して、略同様な破断性能を実現することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るサスペンションクロスメンバの取付構造の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
[第1の実施形態]
図1は、本発明を適用して好適な車両のパワートレイン廻りのレイアウトを車両側方から示した図である。また、図2は、図1に示す車両のパワートレイン廻りを下方から示した図である。そして、図3は、図1及び図2に示す車両におけるフロントフレームとサスペンションクロスメンバとの連結状態を示す斜視図である。
【0025】
図1及び図2に示すように、車両前部において、エンジン及びミッションからなるパワートレイン2は、車両両側において前後方向に伸びるフロントフレーム3の間に配置されており、そのフロントフレーム3の先端には、クラッシュカン4を介して、フロントバンパー6が取り付けられている。
【0026】
また、前輪5のサスペンション(不図示)を支持するサスペンションクロスメンバ1は、図3に示すように、サスペンションクロスメンバ1の前端部に、フロントフレーム1に向かって上方に延びる連結アーム(つの部)7が設けられており、その連結アーム7上端部の前方側締結部Pと、サスペンションクロスメンバ1後端部の後方側締結部Qとにおいて、後述する取り付け構造によってフロントフレーム3に締結(連結)されている。そして、この締結状態において、サスペンションクロスメンバ1の前端部は、図1及び図2に示すように、パワートレイン2の下部(例えば、エンジンのオイルパン)後方に位置する。
【0027】
また、クラッシュカン4を含むフロントフレーム1の前端とパワートレイン2の前端との距離をa、パワートレイン2の上部後端とダッシュパネル8との距離をb、そしてパワートレイン2の下部後端とサスペンションクロスメンバ1の前端部との距離をcとすると、本実施形態において、上述したパワートレイン廻りのレイアウトにおいては、各部材のレイアウトの関係から、パワートレイン2の下部クラッシュスペース(a+c)は、上部クラッシュスペース(a+b)より短い(即ち、b>c)。
【0028】
このため、衝突の発生に際しては、サスペンションクロスメンバ1の前端部と、パワートレイン2の下部後端とが干渉することによる影響がダッシュパネル8後方の車室空間に及ぶことを防止すべく、車両の衝突に際してサスペンションクロスメンバ1(以下、特に記載しない限り、連結アーム7を含めてサスペンションクロスメンバ1と称する)とフロントフレーム3との連結(締結)状態を確実に解除する必要がある。
【0029】
そこで、本実施形態では、以下に説明するサスペンションクロスメンバ1のフロントフレーム3への取付構造によって、衝突発生時の確実な連結解除を実現する。
【0030】
図4は、第1の実施形態におけるサスペンションクロスメンバ1とフロントフレーム3との連結解除手順を説明する図であり、図4(a)は平常時の前方側締結部P及び後方側締結部Qとにおける連結状態を示しており、図4(b)は衝突発生に伴って係る連結状態が解除されたときの様子を示している。
【0031】
即ち、平常時において、サスペンションクロスメンバ1とフロントフレーム3とは、図4(a)に示すように、後方側締結部Qにおいて、同フロントフレームを略垂直方向に連通するボルト11、ワッシャ12、並びにナット10からなる連結手段によって締結されている。また、この後方側締結部Qにおいてサスペンションクロスメンバ1には、図5を参照して後述する脆弱部が設けられている。
【0032】
一方、前方側締結部Pにおいて、連結アーム7とフロントフレーム3とは、例えば図6に示すように、連結アーム7上端部の継ぎ手前方にスリット16を形成しておき、その継ぎ手を略垂直方向に連通するボルト(不図示)によって締結されており、衝突発生時のフロントフレーム1からの離脱を容易にしている。
【0033】
そして、衝突時には、図4(b)に示すように、パワートレーン2とサスペンションクロスメンバ1とが相対的に干渉することによって発生する応力のうち、サスペンションクロスメンバと前記フロントフレームとを上下方向に離間させようとする力成分を利用して、係る締結部を破断させ、これにより、サスペンションクロスメンバ1とフロントフレーム3との締結解除(離脱)を実現する。
【0034】
次に、係る締結解除を確実にするための脆弱部について説明する。
【0035】
図5(図5(a)乃至(d))は、第1の実施形態における後方側締結部Qにおいてサスペンションクロスメンバ1に予め設けられる脆弱部の構成を示す図である。
【0036】
即ち、図5(a)では、ボルト11が連通するボルト挿通孔9を基準として車両前方側に、穴13が設けられている。
【0037】
また、図5(b)乃至図5(c)では、穴13に加えて、更に複数の穴14が設けられている。
【0038】
そして、図5(d)では、ボルト11が連通するボルト挿通孔9を中心として対象に、複数の穴15が設けられている。特にこの場合は、脆弱部がボルトの挿通孔9を中心として対象に形成されるので、各方向からの衝突発生に対して、略同様な破断性能を実現することができる。
【0039】
本実施形態では、図5(a)乃至図5(d)の何れかに示した構造を、サスペンションクロスメンバ1の後方側締結部Qにおける連結部(連結面:但し、図示の都合から円で示す)に採用することにより、上記の個々の穴13乃至15の周辺に脆弱部を形成することができるので、衝突発生に際してサスペンションクロスメンバ1が押し下げられることによって発生した上下方向への力によって応力が上記の個々の穴13乃至15の周辺に集中することにより、係る脆弱部の確実な破断を実現する。通常の走行時に車両上下方向の力は、前後方向の力と比較して小さいので、脆弱部の設計に際しては、その点を考慮して強度設定をすれば良い。
【0040】
このように、本実施形態では、通常の走行時には比較的小さいが、衝突時にパワートレーン2とサスペンションクロスメンバ1とが相対的に干渉することによって発生する力によって大きくなる上下方向の荷重(即ち、サスペンションクロスメンバ1とフロントフレーム3とを上下方向に離間させようとする力)を利用して、フロントフレーム3からサスペンションクロスメンバ1を確実に離脱させることができるので、衝突安全性を確保することができ、設計に際しては、強度設定も容易である。
【0041】
尚、連結アーム7の上端面には、図6に示す構造ではなく、図5(a)乃至図5(d)の何れかに示した構造を採用しても良い。
【0042】
[第2の実施形態]
次に、上述した第1の実施形態に係るサスペンションクロスメンバの取付構造を基本とする第2の実施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0043】
第1の実施形態において上述したサスペンションクロスメンバの取付構造においては、ワッシャ12に一般的なものを採用したが、本実施形態では、図5(a)乃至図5(d)の如くサスペンションクロスメンバ1に設けた穴(13乃至15)に対応する位置に、その穴に挿入される爪を有するワッシャを採用する点が第1の実施形態と異なる。
【0044】
図7は、第2の実施形態において一例として図5(d)の如く複数の穴15を設けた場合に対応するワッシャ17を利用したフロントフレーム3とサスペンションクロスメンバ1との連結部の構造を説明する図であり、図7(a)は当該ワッシャの取り付け状態(サスペンションクロスメンバ1が閉断面を有することを模式的に表わしている)を、図7(b)には当該ワッシャの斜視図を示す。
【0045】
即ち、本実施形態に係る取り付け構造において、サスペンションクロスメンバ1の上下面においては、図7(b)に示すワッシャ17が、スペーサ21を介して、個々の穴15に挿入される。ワッシャ17の強度をサスペンションクロスメンバ1の強度より大きく設定すれば、ワッシャ17に設けられた爪20は、衝突に際してサスペンションクロスメンバ1の連結面を切り裂くことができるので、フロントフレーム3からサスペンションクロスメンバ1を確実に離脱させることができる。
【0046】
図8は、第2の実施形態の変形例としての、ワッシャを利用したフロントフレーム3とサスペンションクロスメンバ1との連結部の構造を説明する図であり、図8(a)及び(b)は、それぞれ当該ワッシャの取り付け状態を示しており、この場合もサスペンションクロスメンバ1側の対応する位置には穴が設けられている。
【0047】
即ち、図8(a)に示す取り付け構造では、サスペンションクロスメンバ1下面に設けられた開口を利用して、上面側にだけワッシャ17が取り付けられた例を示している。また、図8(b)に示す取り付け構造では、サスペンションクロスメンバ1上面には一般的な形状のワッシャ12が取り付けられ、下面には爪20を有するワッシャ17が、対応する穴に挿入された状態で取り付けられた例を示している。このような変形例によっても、衝突に際してサスペンションクロスメンバ1の連結面を切り裂くことができるので、フロントフレーム3からサスペンションクロスメンバ1を確実に離脱させることができる。
【0048】
但し、本実施形態及び変形例において、サスペンションクロスメンバ1側に図5(a)に示す如く少なくとも1つの穴13を設けた場合は、爪20も対応する位置に1つ設ければ良い。
【0049】
尚、連結アーム7の上端面には、図6に示す構造ではなく、図7または図8に示した構造を採用しても良い。
【0050】
[第3の実施形態]
次に、上述した第1の実施形態に係るサスペンションクロスメンバの取付構造を基本とする第3の実施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0051】
第1の実施形態において上述したサスペンションクロスメンバの取付構造においては、図5(a)乃至図5(d)の如くサスペンションクロスメンバ1に設けた穴(13乃至15)によって脆弱部を設けておき、その脆弱部への衝突発生時の応力集中を利用してサスペンションクロスメンバ1の離脱を確実なものとしたが、本実施形態では、穴を設けるのではなく、サスペンションクロスメンバ1の連結部に他の構造を採用することによって、衝突発生時の確実な締結解除を実現する点が第1の実施形態と異なる。
【0052】
図9(図9(a)乃至(d))は、第3の実施形態に係るサスペンションクロスメンバ1の連結部(後方側締結部Q)の構成を示す図である。
【0053】
即ち、図9(a)では、サスペンションクロスメンバ1の連結部において、ボルト11が連通するボルト挿通孔9を基準として車両前方側に、窪みが形成されている。
【0054】
また、図9(b)及び図9(c)では、サスペンションクロスメンバ1の連結部において、ボルト挿通孔9の形状が車両前方側に延長されている。
【0055】
図9(d)では、サスペンションクロスメンバ1の連結部が、車両前方側において一部カットされた形状に形成されている。
【0056】
即ち、本実施形態では、図9(a)乃至図9(d)の何れかに示した構造を、サスペンションクロスメンバ1の後方側締結部Qにおける連結部(連結面:但し、本実施形態においても図示の都合から基本的には円で示す)に採用することにより、衝突発生に際してサスペンションクロスメンバ1が押し下げられることによって発生した上下方向への力によって、サスペンションクロスメンバ1の当該連結部における締結解除を確実にする。
【0057】
尚、連結アーム7の上端面には、図6に示す構造ではなく、図9(a)乃至図9(d)の何れかに示した構造を採用しても良い。
【0058】
[第4の実施形態]
次に、上述した第1の実施形態に係るサスペンションクロスメンバの取付構造を基本とする第4の実施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0059】
図10は、第4の実施形態におけるフロントフレーム3とサスペンションクロスメンバ1との前方側締結(連結)部Pにおける取り付け構造と、連結アーム7の構成とを説明する図であり、車両前方側から見た様子を示す。
【0060】
第1の実施形態において上述したサスペンションクロスメンバの取付構造においては、図5(a)乃至図5(d)の如くサスペンションクロスメンバ1に設けた穴(13乃至15)によって脆弱部を設けておき、その脆弱部への衝突発生時の応力集中を利用してサスペンションクロスメンバ1の離脱を確実なものとした。これに対して本実施形態では、フロントフレーム3とサスペンションクロスメンバ1とを、フロントフレーム3を略垂直方向に連通するボルト11、ワッシャ12、並びにナット10からなる連結手段によって締結する構成自体は同様であるが、上述した穴を設けるのではなく、サスペンションクロスメンバ1の連結アーム7に、図10に示す如く凹部19を予め設けておき、衝突の発生に際しては、凹部19への応力集中を起こすことによって、フロントフレーム3からのサスペンションクロスメンバ1の確実な締結解除を実現する点が第1の実施形態と異なる。
【0061】
以上説明した各実施形態によれば、サスペンションクロスメンバ1の前端部が、車両の衝突に際してパワートレイン2の下部と当接するのに応じてサスペンションクロスメンバ1が押し下げられることによって発生したところの、サスペンションクロスメンバ1とフロントフレーム3とを上下方向に離間させようとする力によって、サスペンションクロスメンバ1とフロントフレーム3との連結状態を確実に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して好適な車両のパワートレイン廻りのレイアウトを車両側方から示した図である。
【図2】図1に示す車両のパワートレイン廻りを下方から示した図である。
【図3】図1及び図2に示す車両におけるフロントフレームとサスペンションクロスメンバとの連結状態を示す斜視図である。
【図4】第1の実施形態におけるサスペンションクロスメンバ1とフロントフレーム3との連結解除手順を説明する図である。
【図5】第1の実施形態における後方側締結部Qにおいてサスペンションクロスメンバ1に予め設けられる脆弱部の構成を示す図である。
【図6】第1の実施形態において連結アーム7とフロントフレーム3とを前方側締結部Pにおいて連結するための構造を例示する図である。
【図7】第2の実施形態において一例として図5(d)の如く複数の穴15を設けた場合に対応するワッシャ17を利用したフロントフレーム3とサスペンションクロスメンバ1との連結部の構造を説明する図である。
【図8】第2の実施形態の変形例としての、ワッシャを利用したフロントフレーム3とサスペンションクロスメンバ1との連結部の構造を説明する図である。
【図9】第3の実施形態に係るサスペンションクロスメンバ1の連結部(後方側締結部Q)の構成を示す図である。
【図10】第4の実施形態におけるフロントフレーム3とサスペンションクロスメンバ1との前方側締結(連結)部Pにおける取り付け構造と、連結アーム7の構成とを説明する図である。
【符号の説明】
1:サスペンションクロスメンバ,
2:パワートレイン,
3:フロントフレーム,
4:クラッシュカン,
5:前輪,
6:フロントバンパー,
7:アーム(つの部),
8:ダッシュパネル,
9,9A,9B:ボルト挿通孔,
10:ナット,
11:ボルト,
12:ワッシャ,
13〜15:穴,
16:スリット,
17:ワッシャ,
19:凹部,
20:爪,
21:スペーサ,
P:前方側締結部,
Q:後方側締結部

Claims (5)

  1. 車両前部においてサスペンションを支持するサスペンションクロスメンバを備え、該サスペンションクロスメンバは、パワートレイン下部後方位置においてフロントフレームに取り付けるべく、連結手段を介して該フロントフレームに連結するための連結部を備えたサスペンションクロスメンバの取付構造であって、
    前記サスペンションクロスメンバは、
    車両の衝突に際して、前記サスペンションクロスメンバの前端部と前記パワートレインの下部とが当接するのに応じて、前記サスペンションクロスメンバが押し下げられることによって発生したところの、前記サスペンションクロスメンバと前記フロントフレームとを上下方向に離間させようとする力によって、前記サスペンションクロスメンバと、前記フロントフレームとの前記連結部における連結を解除する連結解除手段を備え
    前記連結解除手段は、
    前記サスペンションクロスメンバが押し下げられることによって発生した前記上下方向への力によって応力が集中することにより、前記サスペンションクロスメンバの少なくとも一部を破断すべく、前記連結部に設けられた脆弱部であり、
    前記脆弱部は、前記連結部に設けられた少なくとも1つの穴であって、
    前記連結手段は、
    前記穴に挿入される爪を有するワッシャと、
    前記ワッシャ、前記サスペンションクロスメンバ、並びに前記フロントフレームを略垂直方向に連通するボルトとを備えることを特徴とするサスペンションクロスメンバの取付構造。
  2. 前記穴は、
    前記連結部の車両前方側に少なくとも一つ設けられていることを特徴とする請求項記載のサスペンションクロスメンバの取付構造。
  3. 前記連結解除手段は、前記サスペンションクロスメンバの後端部に設けられ、
    前記サスペンションクロスメンバの前端部には、
    前記フロントフレームに向かって上方に延びる連結アームが設けられ、該連結アームの上端部には、前記サスペンションクロスメンバを前記連結部より車両前方側の異なる位置で前記フロントフレームと連結するための第2連結部が設けられており、該第2連結部は、略垂直のボルトによって前記フロントフレームに連結されると共に、前部にスリットが形成されていることを特徴とする請求項記載のサスペンションクロスメンバの取付構造。
  4. 前記サスペンションクロスメンバは、
    前記サスペンションクロスメンバの後端部の、前記連結部における連結を解除すべく前記連結解除手段を備え、
    前記サスペンションクロスメンバの前端部には、
    前記フロントフレームに向かって上方に延びる連結アームが設けられ、該連結アームの上端部には、前記サスペンションクロスメンバを前記連結部より車両前方側の異なる位置で前記フロントフレームと連結するための第2連結部が設けられており、該第2連結部における連結を解除すべく前記連結解除手段を更に備えることを特徴とする請求項記載のサスペンションクロスメンバの取付構造。
  5. 前記穴は、
    前記ボルトの挿通孔を中心として対象に、複数設けられていることを特徴とする請求項記載のサスペンションクロスメンバの取付構造。
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