JP2001310768A - 車両前部の構造 - Google Patents
車両前部の構造Info
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- JP2001310768A JP2001310768A JP2000128461A JP2000128461A JP2001310768A JP 2001310768 A JP2001310768 A JP 2001310768A JP 2000128461 A JP2000128461 A JP 2000128461A JP 2000128461 A JP2000128461 A JP 2000128461A JP 2001310768 A JP2001310768 A JP 2001310768A
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Abstract
っかりと支持しつつ、所定以上の下方への荷重を受けた
ときに容易に下方へ変位できるようにする。 【解決手段】フロントフェンダ2の縦壁部2bが、ホイ
ールエプロン3に固定された中間ブラケット4の縦壁部
4aに対して、ボルト6、ナット7によって螺合されて
いる。ボルト6が挿通される取付孔8が上下方向に伸び
る長孔とされ、ボルト6の締め付けトルクが所定以下と
される。フロントフェンダ2の上部は、障害物Sから所
定以上の下方への荷重を受けたとき、下方へ変位される
(ボルト6が取付孔8内を上下方向に変位する)。車幅
方向に伸びる軸部15bを有する固定具15によってフ
ロントフェンダ2を固定して、所定以上の下方への荷重
を受けたたときに軸部15aが破断されるように設定す
ることもできる。フロントフェンダ2を2Aと2Bとの
上下2分割構造として、互いに弱化部を構成するように
接合αして、所定以上の下方への荷重を受けたときに、
上分割フェンダ2Aが下分割フェンダ2Bに対して下方
へ変位するように設定することもできる。
Description
するものである。
左右一対のホイールエプロンの上部に、フロントフェン
ダの上部が所定高さ位置となるように固定される。この
所定高さ位置での固定により、フロントフェンダの上部
(より具体的には車幅方向内端縁部)とフロントフェン
ダの間に配設されるボンネット(の側縁部)との高さと
が合致される。
とに跨って障害物が落下される事態を想定したとき、障
害物への衝撃緩和のために、所定以上の下方への荷重を
受けたときにフロントフェンダ(の車幅方向内端部)が
容易に下方へ変位されるようにすることが提案されてい
る。特開平11−180350号公報には、フロントフ
ェンダの車幅方向内方側縁部から下方へ伸びる縦壁部を
「く」の字状に曲げ設定して、所定以上の下方への荷重
を受けたときに縦壁部が容易につぶれ変形するようにし
たものが提案されている。そして、くの字状の曲げ度合
いを車体前後方向で相違させて、車体前部では車体後部
よりもよりフロントフェンダがより下方へ変位しやすく
することも提案されている。
は、フロントフェンダの縦壁部の曲げ設定によって下方
への変位を容易にさせるものであるが、このくの字状縦
壁部の剛性が弱いものとなり、フロントフェンダを所定
高さ位置にしっかりと支持しておくことが難しいものと
なる。したがって、本発明の目的は、常時はフロントフ
ェンダの上部を所定高さ位置にしっかりと支持しつつ、
所定以上の下方への荷重への荷重を受けたときにはフロ
ントフェンダが容易に下方へ変位できるようにした車両
前部の構造を提供することにある。
め、本発明にあっては次のような解決手法を採択してあ
る。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載
のように、ホイールエプロンの上部にフロントフェンダ
の上部を所定高さ位置で固定するようにした車両前部の
構造において、前記フロントフェンダのホイールエプロ
ン上部に対する固定が、所定以上の下方への荷重を受け
て容易に固定解除される弱化部を構成するように行われ
ており、前記固定解除によって、前記下方からの荷重を
受けるフロントフェンダが前記所定高さ位置から下方へ
ずれるように設定されている、ようにしてある。上記解
決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲に
おける請求項2以下に記載のとおりである。
化部を構成する固定によって、所定以上の下方への荷重
を受けたときにように容易に固定解除されて、フロント
フェンダを下方へ容易に変位させることができる。ま
た、フロントフェンダ上部の形状を変形され易いように
特別な形状に設定する必要がないので、フロントフェン
ダのホイールエプロン上部に対する支持も常時は所定高
さ位置となるようにしっかりとした確実なものとするこ
とができる。請求項2に記載された発明によれば、ボル
トを利用した一般に多く行われている従来の固定手法を
利用しつつ、ボルトが挿通される取付孔を長孔とし、か
つボルトの締め付けトルクを管理するだけでよいので、
安価かつ簡単に実施化できる。
具を利用したしっかりとした固定を行いつつ、固定具の
破断という確実な手法によって固定解除を得ることがで
きる。請求項4に記載された発明によれば、合成樹脂製
の固定具とすることにより、固定具の破断を確実に得る
ことができ、しかも破断される固定具を安価に得ること
ができる。
という確実な手法によって固定解除を得ることができ
る。また、通常は、下方への荷重を上係合部が確実に受
け止めて、フロントフェンダを所定高さ位置に確実に支
持しておく上で好ましいものとなる。請求項6に記載さ
れた発明によれば、請求項5における上係合部のより具
体的な構成例が提供される。また、ストッパ部材の下係
合部をその弾性変形を利用して取付孔に挿入するという
簡単な手法によって、フロントフェンダのホイールエプ
ロンに対する固定を得ることができる。請求項7に記載
された発明によれば、合成樹脂でフロントフェンダを形
成するのと同時に、ストッパ部材をも合わせて形成する
ことができる。
位置の設定等によっては下方向のみでの固定解除が行い
ずらい場合に、車幅方向への固定解除を選択することに
より、フロントフェンダとホイールエプロンとの固定位
置の選択等の自由度が高いものとなる。請求項9に記載
された発明によれば、フロントフェンダそのものに傾斜
部を形成することにより、所定以上の下方への荷重を受
けたときに、フロントフェンダを下方向のみならず車幅
方向へも変位させて、変位方向の選択の自由度が高ま
る。ることができる。請求項10に記載された発明によ
れば、左右一対の脚部でもって通常はフロントフェンダ
をしっかりと確実に支持しつつ、所定以上の下方への荷
重を受けたときは脚部のつぶれ変形をも利用してフロン
トフェンダを下方へ変位させることができる。請求項1
1に記載された発明によれば、弱化部の数を増加させ
て、所定以上の下方への荷重を受けたときのフロントフ
ェンダの下方への変位をより確実に確保することができ
る。請求項12に記載された発明によれば、所定以上の
下方への荷重を受けたときに、上分割フェンダを下分割
フェンダに対して下方へ変位させて、フロントフェンダ
上部の下方への変位をより確実に得ることができる。
の前部を示すものであり、この図1において、1は上下
方向に開閉されるボンネット(車体前部のリッド部
材)、2は左右一対のフロントフェンダである。このフ
ロントフェンダ2の取付部の詳細が、図2,図3に示さ
れる。この図2,図3において、3はホイールエプロン
である。ホイールエプロン3は、既知のように、車室前
方に構成されるエンジンルーム(エンジンが車室後方に
配設されるときはトランクルームとされる場合もある)
の左右側壁を構成するもので、このホイールエプロン3
の上部3aは、実施形態では車体前後方向に伸びる閉断
面構造とされている。
向内端縁部2aから下方へ伸びる縦壁部2bを有する。
ホイールエプロン3の上部3a(の上壁部)には、中間
ブラケット4が溶接等により固定されている。実施形態
では、中間ブラケット4は、ボンネット1とフロントフ
ェンダ2との間から進入した雨水を所定位置へ案内する
レインレールを兼用している。この中間ブラケット4
は、上方へ伸びる縦壁部4aを有し、この縦壁部4aと
フロントフェンダ2の縦壁部2bとが、固定具5によっ
て固定されている。
7により構成されており、車幅方向に伸びるボルト6を
両縦壁部4a、2bを挿通させて、このボルト6にナッ
ト7を螺合することにより両縦壁部4aと2bとの固定
が行われる。実施形態では、ナット7があらかじめ縦壁
部4aあるいは2bに溶接されて、車幅方向内方側から
ボルト6をナット7に対して所定締め付けトルクで螺合
させることにより行われる。このボルト6、ナット7に
よる固定によって、両縦壁部4aと2bとはその板面同
士が圧着される。
2bにはそれぞれ取付孔が開口されるが、図3に示すよ
うに、縦壁部4bに形成されている取付孔8は、上下方
向に伸びる長孔とされている。実施形態では、取付孔8
は、その上端が閉じられていると共に、その下端が縦壁
部2bの下端面に開口する切欠の形式とされている。な
お、取付孔8は、下方が閉じた形式であってもよい(上
端は閉じられていても、あるいは開口されていてもよ
い)。また、縦壁部4aに形成されている取付孔は、ボ
ルト6(ねじ部)が緩く挿通される程度の円形に形成さ
れている。
長孔形状とされた取付孔8の下端部に位置するように設
定されている。そして、この位置における固定によっ
て、フロントフェンダ2の車幅方向内端縁部2aの高さ
位置が、閉じているボンネット1の側縁部の高さ位置と
合致される(フロントフェンダ2の上部の所定高さ位置
の確保)。また、ボルト6の締め付けトルクは、所定ト
ルク範囲となるように(特に所定トルク以下となるよう
に)設定されている。より具体的には、フロントフェン
ダ2の上部に対して、障害物Sからの所定以上の下方へ
の荷重が加わると、ボルト6の締結力に抗して、フロン
トフェンダ2の縦壁部2bが、ホイールエプロン3側の
縦壁部4aに対して相対的に所定分下方へ変位されるよ
うに設定されている(弱化部の構成)。つまり、上記所
定以上の下方への荷重を受けたときに、縦壁部2bが下
方へ変位されるのを許容するように、ボルト6の締め付
けトルクが所定以上大きくならないように設定されてい
る。なお、縦壁部2bの下方への最大変位量は、取付孔
8の上端がボルト6に達っするまでである。勿論、通常
の固定位置において、フロントフェンダ2の縦壁部2b
の下方には、当該縦壁部2bが下方へ変位を許容する逃
げ空間が存在されている。
ダ2Aと2Bとを接合することにより構成されている。
すなわち、上分割フェンダ2Aが、前記縦壁部2bを有
するものとされ、下分割フェンダ2Bは、その下端部が
車体に固定されている。そして、上分割フェンダ2Aの
下端部と下分割フェンダ2Bの上端部とが、例えばスポ
ット溶接や接着により接合されている(接合部分を符号
αで示す)。この接合は、弱化部を構成するようにされ
て、前記所定以上の下方への荷重を受けたときに破断さ
れて、上分割フェンダ2Aが、下分割フェンダ2Bに対
して相対的に下方へ変位されるようになっている。な
お、弱化部を構成する接合は、車体前後方向における接
合箇所を通常よりも少なくすることにより、あるいは接
合力そのものを小さくすることの少なくともいずれか一
方の手法によって達成される。
常の固定状態から、上方からの障害物Sによって、所定
以上の下方への荷重を受けたときを考える。このとき、
上分割フェンダ2Aの上部(縦壁部2b)は、ボルト6
つまりホイールエプロン3の上部3aに対して相対的に
下方へ変位される。また、上分割フェンダ2Aの下部
は、下分割フェンダ2Bとの接合が解除されて、同様に
下方へ変位される。このように、上分割フェンダ2A
は、全体的に下方へ変位されて、障害物Sへの衝撃が緩
和される。なお、ボンネット1はもともと下方へ容易に
変位し易く、かつ容易に変形し易いので、ボンネット1
による障害物Sへの衝撃は事実上問題とならない。な
お、フロントフェンダ2の前部での衝撃緩和を、後部で
の衝撃緩和よりもより十分に行うように設定するのが好
ましく、このため、ボルト6の締結力を、車体前部にお
いては車体後部に比して相対的に小さいものに設定すれ
ばよい。
示すものであり、前記実施形態と同一要素には同一符号
を付してその説明は省略する(このことは以下のさらに
別の実施形態についても同じ)。本実施形態では、フロ
ントフェンダ2は全体に合成樹脂により形成されてい
る。また、車幅方向内端縁部2aから一端短く下方へ伸
びた後、車幅方向内方側へ比較的長く伸びる横壁部2c
を有し、この横壁部2cの車幅方向内端部から、車体前
後方向に間隔をあけて複数のストッパ部(ストッパ部
材)10が形成されている。このストッパ部10は、下
方へ伸びる軸部10aと、軸部10aの下端部に形成さ
れた下係合部10bと、下係合部10bと若干上方にお
いて軸部10aに形成された上係合部10cとを有す
る。各部分10a〜10cは、フロントフェンダ2と一
体成形されている。下係合部10bは、左右一対の係止
爪の構造とされて、軸部10aの径方向に拡縮変形(弾
性変形)可能とされている。また、上係合部10cは、
左右一対の突起部の形状として形成されている。
壁部には、取付孔11が形成されている。この取付孔1
1は、軸部10aが緩く挿通できる程度の大きさとされ
ており、かつ下係合部10bを縮径させつつ挿通可能な
大きさとされている。取付孔11に挿通された下係合部
10bは、弾性復帰作用により拡開されて、取付孔11
の周縁部に下方から当接することによりその抜け止めが
行われる。また、上係合部10cは、取付孔11の周縁
部に対して上方から当接される。そして、この上係合部
10cは、所定以上の下方への荷重を受けたときに破断
されるように強度設定されている。なお、軸部10a
(取付穴11)の断面形状は、円形に限らず、方形等適
宜の形状とすることができる。
に対する固定は、取付孔11にストッパ部10(の下係
合部10b)を挿通させることにより簡単に行われる。
フロントフェンダ2の上部に所定以上の下方への荷重が
作用したとき、上係合部10cが破断されて、軸部10
aが深く取付孔11内に挿入されつつ、フロントフェン
ダ2の上部が下方へ変位されて、障害物への衝撃が緩和
される。なお、フロントフェンダ2の前部での衝撃緩和
を、後部での衝撃緩和よりもより十分に行うように設定
するため、車体前部から後部に向かうにつれてストッパ
部10の配置ピッチを小さくしたり、あるいは、上係合
部10cのうち車体前部に位置するものほど後部に位置
するものに比して容易に破断されるように設定すればよ
い。
である。本実施形態では、フロントフェンダ2は全体に
合成樹脂により形成されている。また、車幅方向内端縁
部2aから一端短く下方へ伸びた後、車幅方向内方側へ
比較的長く伸びる横壁部2cを有し、この横壁部2cの
車幅方向内端部から、下方へ伸びる縦壁部2dを形成し
てある。縦壁部2dは、ホイールエプロン3の上部3a
の縦壁部に対して、固定具15によって固定されてい
る。この固定具15は、全体的に合成樹脂によって形成
されて、各縦壁部に形成された取付穴16、17に挿通
されている。すなわち、固定具15は、頭部15aと、
頭部15aから伸びる軸部15bと、軸部15bの先端
部に形成されて弾性変形を利用して拡縮変形可能な係合
部15cを有している。
0bを同様な構成とされており、取付穴16,17に係
合部15cを挿通させるだけで、その取付が完了され
る。軸部15aは、所定以上の下方への荷重を受けて破
断されるように強度設定されている(弱化部の構成)。
なお、図6では、取付穴16、17をその存在を明確に
示すために、軸部15aよりもかなり大径に描いてある
が、実際には、軸部15aの外形と取付穴16、17の
内径とはほとんど同じで、固定具15による固定によっ
て、フロントフェンダ2の上部はホイールエプロン3の
上部3aに対してがたつきなく固定される。
所定以上の下方への荷重を受けると、固定具15(の軸
部15a)が破断されることにより下方へ変位されて、
障害物への衝撃が緩和される。なお、フロントフェンダ
2の前部での衝撃緩和を、後部での衝撃緩和よりもより
十分に行うように設定するため、固定具15(の軸部1
5a)の強度設定を車体前部に位置するものほど後部に
位置するものに比して容易に破断されるように設定すれ
ばよく、あるいは固定具15の配置間隔を車体前部では
車体後部よりも大きく設定してもよい。
のである。本実施形態では、フロントフェンダ2の車幅
方向内端縁部2aから、車幅方向内方側に向けて斜め下
方に伸びる傾斜部2eを形成してある。また、ホイール
エプロン3の上部3a(の上壁部)には、中間ブラケッ
ト20の下端部が固定されている。そして、中間ブラケ
ット20の上端部と上記傾斜部2eの下端部とが、固定
具21によって固定されている。この固定具21による
固定は、弱化部を構成している(例えば図2,の図3の
例におけるボルトと長孔を利用した形態や、図6の例に
おける固定具15の利用等)。
所定以上の下方への荷重を受けると、、固定具21部分
での固定が解除される結果下方へ変位される。このと
き、傾斜部2eの傾斜方向への変位となって、下方へ変
位しつつ車幅方向へも変位されるものとなる。つまり、
本実施形態では、車幅方向へフロントフェンダの逃げ空
間を確保する場合に好適となる。
である。本実施形態では、フロントフェンダ2の上部
に、車幅方向内端縁部から下方へ伸びる縦壁部2fが形
成され、この縦壁部2fが、中間ブラケット30を介し
てホイールエプロン3の上部3aに固定されている。中
間ブラケット30は、左右一対の脚部部材31、32か
ら構成されていて、各脚部部材31、32の上端部は、
固定具33を介して縦壁部2fの下端部に固定されてい
る。一方の脚部部材31は、下方に向かうにつれて車幅
方向外側に向かうように傾斜され、他方の脚部部材32
は、下方に向かうにつれて車幅方向内方側に向かうよう
に傾斜されている。そして、各脚部部材31、32の各
下端部はそれぞれ、固定具34あるいは35によりホイ
ールエプロン3の上部3a(の上壁部)に固定されてい
る。固定具33による固定は、上下方向の力に対抗する
ような固定であり、固定具34、35による固定は、車
幅方向の力に対抗する固定となる。
それぞれ弱化部を構成している(合計3カ所の弱化部の
設定)。すなわち、フロントフェンダ2の上部に障害物
から所定以上の下方への荷重が作用すると、固定具34
による固定解除が行われて、縦壁部2fの下方への変位
が許容される。また、固定具34、35の固定も解除さ
れて、各脚部部材31、32の各下端部はそれぞれ車幅
方向へ変位可能とされる。これにより、障害物への衝撃
が緩和される。
つぶれ変形し易くしておくのが好ましく、これにより所
定以上の下方への荷重を受けたときに、フロントフェン
ダ2上部の下方への変位をより確実に確保するように設
定できる。図8の変形例として、固定具33による固定
を弱化部を構成しないように設定することもできる。ま
た、図8の別の変形例として、一方の脚部部材、例えば
脚部部材32を縦壁部2fと一体成形しておくこともで
きる(この場合、固定具33〜35の固定は弱化部を構
成するように設定すればよい)。上記各変形例のいずれ
の場合も、各脚部材31、32の剛性を小さくつまりつ
ぶれ変形し易くしておくのが好ましい。
図3の例において、長孔を縦壁部4a側に形成するよう
にしてもよく、あるいは両縦壁部4a、2bの両方に長
孔を形成することもできる。図4以下の各実施形態にお
いて、フロントフェンダ2としては、図2の実施形態と
同様に上下の分割構造とすると共に弱化部を構成するよ
うに接合したものを用いることもできる。勿論、本発明
の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましい
あるいは利点として表現されたものを提供することをも
暗黙的に含むものである。
−X2線相当断面図。
きの拡大図。
対応した断面図。
対応した断面図。
対応した断面図。
対応した断面図。
Claims (12)
- 【請求項1】ホイールエプロンの上部にフロントフェン
ダの上部を所定高さ位置で固定するようにした車両前部
の構造において、 前記フロントフェンダのホイールエプロン上部に対する
固定が、所定以上の下方への荷重を受けて容易に固定解
除される弱化部を構成するように行われており、 前記固定解除によって、前記下方からの荷重を受けるフ
ロントフェンダが前記所定高さ位置から下方へずれるよ
うに設定されている、ことを特徴とする車両前部の構
造。 - 【請求項2】請求項1において、 前記フロントフェンダの上部に、車幅方向内方側の端縁
部から下方へ伸びる縦壁部が形成されており、 前記縦壁部に形成された第1取付孔と該第1取付孔に対
応してホイールエプロン上部側に形成された第2取付孔
とに挿通されるボルトを利用して、該フロントフェンダ
とホイールエプロン上部とが固定されており、 前記第1取付孔と第2取付孔との少なくとも一方が、ほ
ぼ上下方向に伸びる長孔形状として形成されており、 前記ボルトの締め付けトルクが所定以下とされることに
より前記固定解除が行われるように設定されると共に、
該固定解除されたときに該固定具が該長孔内を上下方向
に相対変位されることによりフロントフェンダへの下方
へのずれが行われる、ことを特徴とする車両前部の構
造。 - 【請求項3】請求項1において、 前記フロントフェンダの上部とホイールエプロン上部と
の固定が、前記所定以上の下方への荷重を受けたときに
破断される固定具によって行われており、 前記固定具の破断によってフロントフェンダの下方への
ずれが行われる、ことを特徴とする車両前部の構造。 - 【請求項4】請求項3において、 前記固定具が合成樹脂によって形成されている、ことを
特徴とする車両前部の構造。 - 【請求項5】請求項1において、 前記フロントフェンダの上部に、車幅方向内方側の端縁
部から下方へ伸びる縦壁部が形成されており、 前記縦壁部に、前記ホイールエプロン上部に対して上方
から当接されてフロントフェンダの下方への変位を規制
する上係合部が設けられ、 前記上係合部が前記所定以上の下方への荷重を受けて破
断されることにより、該フロントフェンダの下方へのず
れが行われる、ことを特徴とする車両前部の構造。 - 【請求項6】請求項5において、 前記縦壁部に、合成樹脂からなるストッパ部材が一体に
設けられ、 前記ストッパ部材は、前記ホイールエプロン上部に形成
された取付孔内に挿通可能な上下方向に伸びる軸部と、
該軸部に一体成形されて弾性変形を利用して該取付孔に
対して挿通可能とされて該取付孔からの抜け止めを行う
下係合部と、を有し、 前記上係合部が、前記軸部に一体成形されて、該取付孔
の周縁部に対して上方から当接されている、ことを特徴
とする車両前部の構造。 - 【請求項7】請求項6において、 フロントフェンダが、前記縦壁部およびストッパ部材を
含めて、合成樹脂による一体成型品とされている、こと
を特徴とする車両前部の構造。 - 【請求項8】請求項1において、 前記フロントフェンダの上部が、車幅方向に斜めに伸び
る傾斜部を介してホイールエプロン上部に固定されてお
り、 前記所定以上の下方への荷重を受けたときに、前記傾斜
部による入力方向変換作用により、車幅方向への固定解
除が行われるように設定されている、ことを特徴とする
車両前部の構造。 - 【請求項9】請求項8において、 前記フロントフェンダの上部に前記傾斜部が形成されて
おり、 前記所定以上の下方への荷重を受けたときに、フロント
フェンダの上部が、下方および車幅方向の両方向となる
斜め下方に変位するようにされている、ことを特徴とす
る車両前部の構造。 - 【請求項10】請求項8において、 前記フロントフェンダの上部が、車幅方向内方側の端縁
部から下方へ伸びる縦壁部と、該縦壁部の下端部から互
いに反対方向に傾斜して伸びてそれぞれ前記傾斜部を構
成する左右一対の脚部を介してホイールエプロン上部に
固定されており、 前記左右一対の脚部の下端部がそれぞれ、ホイールエプ
ロン上部に対して前記弱化部を構成するように固定され
ており、 前記所定以上の下方への荷重を受けたときに、前記左右
一対の脚部がその各下端部同士が拡がるように変形され
る、ことを特徴とする車両前部の構造。 - 【請求項11】請求項10において、 前記縦壁部と前記左右一対の脚部の一方とが一体に形成
され、 前記縦壁部と前記左右一対の脚部の他方とが、前記弱化
部を構成するように固定されている、ことを特徴とする
車両前部の構造。 - 【請求項12】請求項1ないし請求項11のいずれか1
項において、 前記フロントフェンダが、上下の分割フェンダ同士を互
いに接合することにより構成され、 前記接合が、記所定以上の下方への荷重を受けたときに
破断されるように設定されている、ことを特徴とする車
両前部の構造。
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