JP2003286273A - 1,2,4−ベンゾチアジアジン−1,1−ジオキシド化合物の製造方法 - Google Patents
1,2,4−ベンゾチアジアジン−1,1−ジオキシド化合物の製造方法Info
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Abstract
ジオキシド化合物を、入手の容易な原料から、短工程、
かつ温和な反応条件で高収率に製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 一般式(III)の化合物、一般式(IV)
の化合物または下記一般式(V)の化合物とを酸の存在
下に反応させて、一般式(II)で表されるイミノエーテ
ル化合物を合成した後、これを塩基の存在下に閉環反応
させることを特徴とする一般式(I)で表される1,
2,4−ベンゾチアジアジン−1,1−ジオキシド化合
物の製造方法。 一般式(I)〜(V)において、R1は置換もしくは無
置換のアルキル基またはアリール基を表す。R2は置換
基を表す。R3は水素原子または置換基を表す。R4は
置換もしくは無置換のアルキル基を表す。
Description
感光材料に用いるイエロー色素形成カプラーもしくはそ
の合成中間体、並びに色素、医薬、農薬または電子材料
等の合成中間体等として有用な1,2,4−ベンゾチア
ジアジン−1,1−ジオキシド化合物の製造方法に関す
るものである。
もしくはアリール基で3位が置換もしくは無置換のアル
キル基である1,2,4−ベンゾチアジアジン−1,1
−ジオキシド化合物は米国特許第3,841,880号
に記載のようにハロゲン化銀写真感光材料のイエロー色
素形成カプラーおよびその中間体、あるいは色素、医
薬、農薬、電子材料等の合成中間体として有用である。
これらの化合物の合成法としてはこれまで米国特許第
3,841,880号に2−アミノベンゼンスルホンア
ミドとβ,β−ジエトキシアクリル酸エチルとを反応さ
せて、3−エトキシカルボニルメチル−1,2,4−ベ
ンゾチアジアジン−1,1−ジオキシドを合成する方法
が記載されているが、1,2,4−ベンゾチアジアジン
−1,1−ジオキシド化合物の2位に置換基を有する化
合物の合成において、閉環反応を完結させるには高い反
応温度と長い反応時間が必要であることが問題であっ
た。さらに、該特許には、酢酸を添加することにより反
応が促進されることが記載されているがその効果は充分
ではなかった。またJ.Chin.Chem.So
c.,45,805(1998)記載のように2位(も
しくは4位)が水素の1,2,4−チアジアジン−1,
1−ジオキシド化合物をアルキル化する方法も知られて
いるが、この方法では2位アルキル体と4位アルキル体
の混合物となる欠点があった。さらに、J.Med.C
hem.,6,122(1963)、J.Org.Ch
em.,51,1967(1986)、Tetrahe
dron,39,2073(1983)に記載のように
2−アミノベンゼンスルホンアミド化合物とオルトエス
テル化合物を反応させる方法があった。しかしながらこ
の反応ではいずれも高い反応温度を必要とするという問
題があった。J.Org.Chem.,16,815
(1951)にも2−アミノベンゼンスルホンアミド化
合物とオルトエステル化合物を反応させる方法が記載さ
れているが、収率が低いという問題があった。またHu
axueShiji,21,235(1999)に記載
のように2−アミノベンゼンスルホンアミド化合物をア
シル化剤でアシル化した後オキシ塩化リンで環化させる
方法もあったが、工程数が長く、またアシル部分に官能
基を有する場合には環化工程の収率が低いという問題が
あった。
は、入手の容易な原料から短工程で、温和な反応条件
で、収率良く1,2,4−ベンゾチアジアジン−1,1
−ジオキシド化合物を製造する方法を提供することにあ
る。
を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、以下に示す
安価な原料から導かれる一般式(III)で表される2−
アミノベンゼンスルホンアミド化合物を経て、以下に示
す一般式(II)で表されるイミノエーテル化合物を中間
体として合成し、これを塩基の存在下に閉環反応させる
ことにより、以下に示す一般式(I)で表される1,
2,4−ベンゾチアジアジン−1,1−ジオキシド化合
物が合成できることを見出し、この知見に基づき本発明
をなすに至った。
ンスルホンアミド化合物と下記一般式(IV)で表される
1,1−ジアルコキシアルケン化合物または下記一般式
(V)で表されるオルトエステル化合物とを酸の存在下
に反応させて、下記一般式(II)で表されるイミノエー
テル化合物を合成した後、該イミノエーテル化合物を塩
基の存在下に閉環反応させることを特徴とする下記一般
式(I)で表される1,2,4−ベンゾチアジアジン−
1,1−ジオキシド化合物の製造方法。
キル基またはアリール基を表す。R 2は置換基を表す。
nは0以上4以下の整数を表す。nが2以上のとき複数
のR 2はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、互いに
結合して環を形成してもよい。R3は水素原子または置
換基を表す。)
キル基またはアリール基を表す。R 2は置換基を表す。
nは0以上4以下の整数を表す。nが2以上のとき複数
のR 2はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、互いに
結合して環を形成してもよい。R3は水素原子または置
換基を表す。R4は置換もしくは無置換のアルキル基を
表す。)
キル基またはアリール基を表す。R 2は置換基を表す。
nは0以上4以下の整数を表す。nが2以上のとき複数
のR 2はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、互いに
結合して環を形成してもよい。)
す。R4は置換もしくは無置換のアルキル基を表す。)
す。R4は置換もしくは無置換のアルキル基を表す。) (2)下記一般式(II)で表されるイミノエーテル化合
物を塩基の存在下に閉環反応させることを特徴とする、
下記一般式(I)で表される1,2,4−ベンゾチアジ
アジン−1,1−ジオキシド化合物の製造方法。
キル基またはアリール基を表す。R 2は置換基を表す。
nは0以上4以下の整数を表す。nが2以上のとき複数
のR 2はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、互いに
結合して環を形成してもよい。R3は水素原子または置
換基を表す。)
キル基またはアリール基を表す。R 2は置換基を表す。
nは0以上4以下の整数を表す。nが2以上のとき複数
のR 2はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、互いに
結合して環を形成してもよい。R3は水素原子または置
換基を表す。R4は置換もしくは無置換のアルキル基を
表す。)
本発明の一般式(I)で表される化合物を詳細に説明す
る。式中、R2は置換基を表す。nは0以上4以下の整
数を表す。nが2以上のとき複数のR2はそれぞれ同じ
でも異なっていてもよく、互いに結合して環を形成して
もよい。R2の基の例としては、例えば、ハロゲン原
子、アルキル基(シクロアルキル基、ビシクロアルキル
基を含む)、アルケニル基(シクロアルケニル基、ビシ
クロアルケニル基を含む)、アルキニル基、アリール
基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ
基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ
基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキ
シ基、アリールオキシカルボニルオキシ、アミノ基(ア
ルキルアミノ基、アニリノ基を含む)、アシルアミノ
基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニル
アミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルフ
ァモイルアミノ基、アルキルまたはアリールスルホニル
アミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、スルホ基、
アルキルまたはアリールスルフィニル基、アルキルまた
はアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカ
ルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル
基、アリールまたはヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフ
ィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホス
フィニルアミノ基、シリル基が挙げられる。
ていてもよく、該置換基としては上述の基が挙げられ
る。
らの基としては、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭
素原子、ヨウ素原子)、アルキル基(直鎖または分岐の
置換もしくは無置換のアルキル基で、好ましくは炭素数
1〜30のアルキル基であり、例えばメチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、n−オクチ
ル、エイコシル、2−クロロエチル、2−シアノエチ
ル、2−エチルヘキシル、3−(2,4−ジ−t−アミ
ルフェノキシ)プロピル)、シクロアルキル基(好まし
くは、炭素数3〜30の置換または無置換のシクロアル
キル基、例えば、シクロヘキシル、シクロペンチル、4
−n−ドデシルシクロヘキシルが挙げられ、多シクロア
ルキル基、例えば、ビシクロアルキル基(好ましくは、
炭素数5〜30の置換もしくは無置換のビシクロアルキ
ル基で、例えば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2
−イル、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル)
やトリシクロアルキル基等の多環構造の基が挙げられ
る。好ましくは単環のシクロアルキル基、ビシクロアル
キル基であり、単環のシクロアルキル基が得に好まし
い。)、
くは無置換のアルケニル基で、好ましくは炭素数2〜3
0のアルケニル基であり、例えば、ビニル、アリル、プ
レニル、ゲラニル、オレイル)、シクロアルケニル基
(好ましくは、炭素数3〜30の置換もしくは無置換の
シクロアルケニル基で、例えば、2−シクロペンテン−
1−イル、2−シクロヘキセン−1−イル)が挙げら
れ、多シクロアルケニル基、例えば、ビシクロアルケニ
ル基(好ましくは、炭素数5〜30の置換もしくは無置
換のビシクロアルケニル基で、例えば、ビシクロ[2,
2,1]ヘプト−2−エン−1−イル、ビシクロ[2,
2,2]オクト−2−エン−4−イル)]、やトリシク
ロアルケニル基、ビシクロアルケニル基であり、単環の
シクロアルケニル基が得に好ましい。)アルキニル基
(好ましくは、炭素数2〜30の置換または無置換のア
ルキニル基、例えば、エチニル、プロパルギル、トリメ
チルシリルエチニル基)、
置換もしくは無置換のアリール基で、例えばフェニル、
p−トリル、ナフチル、m−クロロフェニル、o−ヘキ
サデカノイルアミノフェニル)、ヘテロ環基(好ましく
は5〜7員の置換もしくは無置換、飽和もしくは不飽
和、芳香族もしくは非芳香族、単環もしくは縮環のヘテ
ロ環基であり、より好ましくは、環構成原子が炭素原
子、窒素原子および硫黄原子から選択され、かつ窒素原
子、酸素原子および硫黄原子のいずれかのヘテロ原子を
少なくとも一個有するヘテロ環基であり、更に好ましく
は、炭素数3〜30の5もしくは6員の芳香族のヘテロ
環基である。例えば、2−フリル、2−チエニル、2−
ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジニル、2−ベン
ゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ
基、カルボキシル基、
0の置換もしくは無置換のアルコキシ基で、例えば、メ
トキシ、エトキシ、イソプロポキシ、t−ブトキシ、n
−オクチルオキシ、2−メトキシエトキシ)、アリール
オキシ基(好ましくは、炭素数6〜30の置換もしくは
無置換のアリールオキシ基で、例えば、フェノキシ、2
−メチルフェノキシ、2,4−ジ−t−アミルフェノキ
シ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキ
シ、2−テトラデカノイルアミノフェノキシ)、シリル
オキシ基(好ましくは、炭素数3〜20のシリルオキシ
基で、例えば、トリメチルシリルオキシ、t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)、ヘテロ環オキシ基(好ましく
は、炭素数2〜30の置換もしくは無置換のヘテロ環オ
キシ基で、ヘテロ環部は前述のヘテロ環基で説明された
ヘテロ環部が好ましく、例えば、1−フェニルテトラゾ
ールー5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキ
シ)、
シ基、炭素数2〜30の置換もしくは無置換のアルキル
カルボニルオキシ基、炭素数6〜30の置換もしくは無
置換のアリールカルボニルオキシ基であり、例えば、ホ
ルミルオキシ、アセチルオキシ、ピバロイルオキシ、ス
テアロイルオキシ、ベンゾイルオキシ、p−メトキシフ
ェニルカルボニルオキシ)、カルバモイルオキシ基(好
ましくは、炭素数1〜30の置換もしくは無置換のカル
バモイルオキシ基で、例えば、N,N−ジメチルカルバ
モイルオキシ、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ、
モルホリノカルボニルオキシ、N,N−ジ−n−オクチ
ルアミノカルボニルオキシ、N−n−オクチルカルバモ
イルオキシ)、アルコキシカルボニルオキシ基(好まし
くは、炭素数2〜30の置換もしくは無置換アルコキシ
カルボニルオキシ基で、例えばメトキシカルボニルオキ
シ、エトキシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボニ
ルオキシ、n−オクチルカルボニルオキシ)、アリール
オキシカルボニルオキシ基(好ましくは、炭素数7〜3
0の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルオ
キシ基で、例えば、フェノキシカルボニルオキシ、p−
メトキシフェノキシカルボニルオキシ、p−n−ヘキサ
デシルオキシフェノキシカルボニルオキシ)、
1〜30の置換もしくは無置換のアルキルアミノ基、炭
素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールアミノ
基、炭素数0〜30のヘテロ環アミノ基であり、例え
ば、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アニリ
ノ、N−メチル−アニリノ、ジフェニルアミノ、N−
1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ)、アシルア
ミノ基(好ましくは、ホルミルアミノ基、炭素数1〜3
0の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルアミノ
基、炭素数6〜30の置換もしくは無置換のアリールカ
ルボニルアミノ基であり、例えば、ホルミルアミノ、ア
セチルアミノ、ピバロイルアミノ、ラウロイルアミノ、
ベンゾイルアミノ、3,4,5−トリ−n−オクチルオ
キシフェニルカルボニルアミノ)、アミノカルボニルア
ミノ基(好ましくは、炭素数1〜30の置換もしくは無
置換のアミノカルボニルアミノ基、例えば、カルバモイ
ルアミノ、N,N−ジメチルアミノカルボニルアミノ、
N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノ、モルホリノ
カルボニルアミノ)、アルコキシカルボニルアミノ基
(好ましくは炭素数2〜30の置換もしくは無置換アル
コキシカルボニルアミノ基で、例えば、メトキシカルボ
ニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、t−ブトキシ
カルボニルアミノ、n−オクタデシルオキシカルボニル
アミノ、N−メチルーメトキシカルボニルアミノ)、
しくは、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリー
ルオキシカルボニルアミノ基で、例えば、フェノキシカ
ルボニルアミノ、p−クロロフェノキシカルボニルアミ
ノ、m−n−オクチルオキシフェノキシカルボニルアミ
ノ)、スルファモイルアミノ基(好ましくは、炭素数0
〜30の置換もしくは無置換のスルファモイルアミノ基
で、例えば、スルファモイルアミノ、N,N−ジメチル
アミノスルホニルアミノ、N−n−オクチルアミノスル
ホニルアミノ)、アルキルまたはアリールスルホニルア
ミノ基(好ましくは炭素数1〜30の置換もしくは無置
換のアルキルスルホニルアミノ基、炭素数6〜30の置
換もしくは無置換のアリールスルホニルアミノ基であ
り、例えば、メチルスルホニルアミノ、ブチルスルホニ
ルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、2,3,5−ト
リクロロフェニルスルホニルアミノ、p−メチルフェニ
ルスルホニルアミノ)、メルカプト基、
30の置換もしくは無置換のアルキルチオ基で、例えば
メチルチオ、エチルチオ、n−ヘキサデシルチオ)、ア
リールチオ基(好ましくは炭素数6〜30の置換もしく
は無置換のアリールチオ基で、例えば、フェニルチオ、
p−クロロフェニルチオ、m−メトキシフェニルチ
オ)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数2〜30の置
換または無置換のヘテロ環チオ基で、ヘテロ環部は前述
のヘテロ環基で説明されたヘテロ環部が好ましく、例え
ば、2−ベンゾチアゾリルチオ、1−フェニルテトラゾ
ール−5−イルチオ)、スルファモイル基(好ましくは
炭素数0〜30の置換もしくは無置換のスルファモイル
基で、例えば、N−エチルスルファモイル、N−(3−
ドデシルオキシプロピル)スルファモイル、N,N−ジ
メチルスルファモイル、N−アセチルスルファモイル、
N−ベンゾイルスルファモイル、N−(N’−フェニル
カルバモイル)スルファモイル)、スルホ基、
(好ましくは、炭素数1〜30の置換または無置換のア
ルキルスルフィニル基、6〜30の置換または無置換の
アリールスルフィニル基であり、例えば、メチルスルフ
ィニル、エチルスルフィニル、フェニルスルフィニル、
p−メチルフェニルスルフィニル)、アルキルまたはア
リールスルホニル基(好ましくは、炭素数1〜30の置
換または無置換のアルキルスルホニル基、6〜30の置
換または無置換のアリールスルホニル基であり、例え
ば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フェニルス
ルホニル、p−メチルフェニルスルホニル)、アシル基
(好ましくはホルミル基、炭素数2〜30の置換または
無置換のアルキルカルボニル基、炭素数7〜30の置換
もしくは無置換のアリールカルボニル基であり、例え
ば、アセチル、ピバロイル、2−クロロアセチル、ステ
アロイル、ベンゾイル、p−n−オクチルオキシフェニ
ルカルボニル)、アリールオキシカルボニル基(好まし
くは、炭素数7〜30の置換もしくは無置換のアリール
オキシカルボニル基で、例えば、フェノキシカルボニ
ル、o−クロロフェノキシカルボニル、m−ニトロフェ
ノキシカルボニル、p−t−ブチルフェノキシカルボニ
ル)、
素数2〜30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニ
ル基で、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボ
ニル、t−ブトキシカルボニル、n−オクタデシルオキ
シカルボニル)、カルバモイル基(好ましくは、炭素数
1〜30の置換もしくは無置換のカルバモイル、例え
ば、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−
ジメチルカルバモイル、N,N−ジ−n−オクチルカル
バモイル、N−(メチルスルホニル)カルバモイル)、
アリールまたはヘテロ環アゾ基(好ましくは炭素数6〜
30の置換もしくは無置換のアリールアゾ基、炭素数3
〜30の置換もしくは無置換のヘテロ環アゾ基(ヘテロ
環部は前述のヘテロ環基で説明されたヘテロ環部が好ま
しい)、例えば、フェニルアゾ、p−クロロフェニルア
ゾ、5−エチルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2
−イルアゾ)、イミド基(好ましくは、炭素数2〜30
の置換もしくは無置換のイミド基で、例えばN−スクシ
ンイミド、N−フタルイミド)、ホスフィノ基(好まし
くは、炭素数2〜30の置換もしくは無置換のホスフィ
ノ基、例えば、ジメチルホスフィノ、ジフェニルホスフ
ィノ、メチルフェノキシホスフィノ)、ホスフィニル基
(好ましくは、炭素数2〜30の置換もしくは無置換の
ホスフィニル基で、例えば、ホスフィニル、ジオクチル
オキシホスフィニル、ジエトキシホスフィニル)、
数2〜30の置換もしくは無置換のホスフィニルオキシ
基で、例えば、ジフェノキシホスフィニルオキシ、ジオ
クチルオキシホスフィニルオキシ)、ホスフィニルアミ
ノ基(好ましくは、炭素数2〜30の置換もしくは無置
換のホスフィニルアミノ基で、例えば、ジメトキシホス
フィニルアミノ、ジメチルアミノホスフィニルアミ
ノ)、シリル基(好ましくは、炭素数3〜30の置換も
しくは無置換のシリル基で、例えば、トリメチルシリ
ル、t−ブチルジメチルシリル、フェニルジメチルシリ
ル)が挙げられる。
は、これを取り去り更に上記の基で置換されていてもよ
い。そのような基の例としては、アルキルカルボニルア
ミノスルホニル基、アリールカルボニルアミノスルホニ
ル基、アルキルスルホニルアミノカルボニル基、アリー
ルスルホニルアミノカルボニル基が挙げられ、具体的に
は、メチルスルホニルアミノカルボニル、p−メチルフ
ェニルスルホニルアミノカルボニル、アセチルアミノス
ルホニル、ベンゾイルアミノスルホニル基が挙げられ
る。
くは無置換のアルキル基もしくはアリール基を表す。R
1が有しても良い置換基の例としては前記R2の置換基
の例として挙げたものが挙げられる。
アルキル基である。R1の総炭素数はアルキル基の場合
1以上60以下が好ましく、1以上50以下がより好ま
しく、1以上40以下がさらに好ましい。またアリール
基の場合6以上60以下が好ましく、6以上50以下が
より好ましく、6以上40以下がさらに好ましい。
R3は水素原子または置換基を表す。この置換基の例と
しては前述のR2の基の例として挙げたものが挙げられ
る。好ましくはR3は水素原子、アルキル基、アリール
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルバモイル基である。より好ましくはR3は水
素原子、アルキル基、アルコキシカルボニル基である。
物を詳細に説明する。一般式(II)において、R1、R
2、R3、nは一般式(I)において述べたものと同じ
ものを表し、好ましい範囲も同様である。一般式(II)
において、R4は置換もしくは無置換のアルキル基を表
す。好ましくはR4は無置換のアルキル基であり、より
好ましくはメチル基、エチル基であり、最も好ましくは
エチル基である。なお一般式(II)で表される化合物の
−N=C(OR4)−CH2−結合のメチレン基上の水
素原子が1,2,4−ベンゾチアジアジン−1,1−ジ
オキシド環上の4位の窒素原子上に移動して−NH−C
(OR4)=CH−結合となった互変異性体も本発明に
含まれる。本明細書に記載された化学構造式は便宜上こ
れらの互変異性体の1つを記載したものであり、いずれ
の互変異性体も本発明に包含される。
合物を詳細に説明する。一般式(III)において、
R1、R2、nは一般式(I)において述べたものと同
じものを表し、好ましい範囲も同様である。
物を詳細に説明する。一般式(IV)及び(V)中、R3
は一般式(I)において述べたものと同じものを表し、
好ましい範囲も同様である。R4は一般式(II)におい
て述べたものと同じものを表し、好ましい範囲も同様で
ある。上記各式において、R4は複数存在するが、これ
らの複数のR4は互いに同一であっても異なってもよ
い。本発明においては、同一分子中のR4はいずれも同
じものが好ましい。
基の種類に応じて1個または2個以上の不斉炭素を有す
る場合があるが、これらの不斉炭素に基づく任意の光学
異性体またはジアステレオ異性体はいずれも本発明の範
囲に包含される。また純粋な形態の異性体のほか、それ
らの任意の混合物、ラセミ体なども本発明の範囲に包含
される。本発明の上記化合物が1個または2個以上の二
重結合を含む場合には、これらに二重結合に基づく任意
の幾何異性体も本発明の範囲に包含される。
合物のうち、好ましい具体例を以下に示すが、本発明は
これらに限定されるものではない。なお活性メチレン部
の水素原子(R3が置換した炭素原子上の水素原子)
が、1,2,4−ベンゾチアジアジン−1,1−ジオン
環中のC=N部の窒素原子(該環の4位の窒素原子)上
に移動した互変異性体も本発明に含まれることとする。
本明細書に記載された化学構造式は便宜上これらの互変
異性体の1つを記載したものであり、いずれの互変異性
体も本発明に包含される。
体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
は、上記一般式(II)で表される化合物の具体例で示し
た化合物から特定される。すなわち、上記各化合物の−
N=C(OR4)CH2R3部分が−NH2である化合
物である。本発明においてはこれらに限定されるもので
はない。
る化合物の具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
た例示化合物を引用する場合、それぞれの例示化合物に
付された括弧書きの番号(x)を用いて、「例示化合物
(x)」と表示することとする。
で表される中間体を単離せずに、1ポットで引き続き反
応を行うことにより、一般式(I)で表される化合物を
合成しても良いし、一般式(II)で表される中間体を一
旦単離あるいは抽出、濃縮等の操作により反応混合物を
得てから、さらに、この中間体あるいは反応混合物を別
の条件で反応させて一般式(I)で表される化合物を合
成してもよい。
で表される化合物、一般式(IV)または(V)で表され
る化合物は、既知の種々の方法によって合成できる。一
般式(III)で表される化合物は、最も一般的にはオル
トニトロベンゼンスルホニルクロライド類とアミン類を
反応させた後、ニトロ基を還元することにより、容易に
合成できる。一般式(IV)または(V)で表される化合
物は最も一般的にはニトリル類を、アルコール存在下、
エーテル等の溶媒中で酸の存在下に反応させることによ
り、容易に合成できる。
I)で表される化合物の合成段階から一般式(I)で表
される化合物自身を合成する工程を、途中の中間体を単
離することなく、または/及び単に反応液を抽出、濃縮
等の操作で得た反応混合物を使用して、製造することも
できる。具体的には、一般式(III)で表される化合物
を合成するための出発原料のオルトニトロベンゼンスル
ホニルクロライド類とアミン類を反応させた後、単離せ
ずにニトロ基を還元し、生成した一般式(III)で表さ
れるアニリン化合物を単離することなく引き続き一般式
(IV)または(V)で表される化合物と反応させ、一旦
できる一般式(II)で表される中間体を単離せずに、1
ポット(同一反応釜)で引き続き反応を行って一般式
(I)で表される化合物を合成しても良いし、一般式
(II)で表される中間体を一旦単離あるいは抽出、濃縮
等の操作により反応混合物を得てから、さらに、この中
間体あるいは反応混合物を別の条件で反応させて一般式
(I)で表される化合物を合成してもよい。生産性向上
および製造コスト低減のためには、これらの反応工程を
全て1ポットで行うのが好ましい。
合物と一般式(IV)または(V)で表される化合物とは
一般に10:1〜1:100のモル比で使用され、好ま
しくは10:1〜1:10のモル比で使用され、さらに
好ましくは5:1〜1:5のモル比で使用され、特に好
ましくは1:1〜1:3のモル比で使用される。
行ってもよいが、好ましくは適当な溶媒に溶解または分
散して行ってもよい。本発明の反応に用いることのでき
る溶媒としては、例えば水、アルコール系溶媒(例え
ば、メタノール、イソプロパノール)、塩素系溶媒(例
えばジクロロメタン、クロロホルム)、芳香族系溶媒
(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベン
ゼン)、アミド系溶媒(例えば、N、N−ジメチルホル
ムアミド、 N、N−ジメチルアセトアミド)、ウレイ
ド系溶媒(例えば1、3―ジメチル−2―イミダゾリジ
ノン)、ニトリル系溶媒(例えば、アセトニトリル)、
エーテル系溶媒(例えば、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン)、スルホン系溶媒(例えば、スルホラ
ン)、スルホキシド系溶媒(例えば、ジメチルスルホキ
シド)、リン酸アミド系溶媒(例えば、ヘキサメチルホ
スホリックトリアミド)、炭化水素系溶媒(例えば、ヘ
キサン、シクロヘキサン)が挙げられる。
以上を混合して用いてもよい。溶媒の使用量としては、
一般式(III)で表される化合物の1質量部当たり、も
しくは一般式(II)で表される中間体1質量部当たり、
好ましくは0.1 〜1000質量部、より好ましくは
0.5〜100質量部、さらに好ましくは1〜50質量
部の割合で使用される。
物と一般式(IV)または(V)で表される化合物との反
応においては芳香族系溶媒を用いることが好ましく、ト
ルエン、キシレンがより好ましい。また一般式(II)で
表される中間体から一般式(I)で表される化合物を合
成する段階においても、芳香族系溶媒が好ましく、トル
エン、キシレンがより好ましい。
(IV)または(V)で表される化合物との反応において
用いることができる酸としては、塩化水素、臭化水素、
沃化水素、硫酸、炭酸等の無機酸類、酢酸、モノクロロ
酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、プロピオン酸、
酪酸、蓚酸、マレイン酸、安息香酸、サリチル酸、フタ
ル酸等の有機カルボン酸類、メタンスルホン酸、エタン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホ
ン酸等の有機スルホン酸類、三フッ化ホウ素、塩化アル
ミニウム、塩化亜鉛等のルイス酸類等が挙げられる。よ
り好ましいのは硫酸、酢酸、メタンスルホン酸、エタン
スルホン酸、 p−トルエンスルホン酸であり基質によ
って選択される。
(IV)または(V)で表される化合物との反応におい
て、一般式(III)で表される化合物と酸とのモル比は
一般に1:0.001〜1:100のモル比で使用さ
れ、好ましくは1:0.001〜1:50のモル比で使
用され、さらに好ましくは1:0.001〜1:10の
モル比で使用され、特に好ましくは1:0.001〜
1:3のモル比で使用される。
(I)で表される化合物を合成する反応において用いる
ことができる塩基としては、有機塩基(トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕−7−ウンデセン(DBU)、1,5−ジアザ
ビシクロ〔4.3.0〕−5−ノネン(DBN)1,4
−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン等)、金属水
素化物(水素化ナトリウム、水素化カリウム等)、金属
アルコキサイド(ナトリウムメトキサイド、ナトリウム
エトキサンド、t−ブトキシカリウム、t−ブトキシナ
トリウム等)、金属水酸化物(水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カルシウム等)、炭酸塩基(炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム)、カル
ボン酸塩基(酢酸ナトリウム)等を挙げることができ
る。より好ましいのは1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕−7−ウンデセン(DBU)、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム、ナトリウムメトキサイド、ナトリ
ウムエトキサンド、t−ブトキシカリウム、t−ブトキ
シナトリウムが挙げられ、基質により選択される。
在下で閉環する反応において、一般式(II)で表される
化合物と使用する塩基とのモル比は一般に1:0.00
1〜1:100のモル比で使用され、好ましくは1:
0.01〜1:50のモル比で使用され、さらに好まし
くは1:0.01〜1:10のモル比で使用され、特に
好ましくは1:0.01〜1:3のモル比で使用され
る。
(IV)または(V)で表される化合物との反応におい
て、反応温度としては特に制限はないが、0℃から30
0℃の範囲で実施可能であり、好ましくは10℃から2
50℃の範囲で実施でき、さらに好ましくは20℃から
200℃の範囲で実施できる。また一般式(II)で表さ
れる中間体から一般式(I)で表される化合物を合成す
る段階において、反応温度は特に制限はないが、0℃か
ら300℃の範囲で実施可能であり、好ましくは10℃
から250℃の範囲で実施でき、さらに好ましくは20
℃から200℃の範囲で実施でき、基質により選択され
る。
(IV)または(V)で表される化合物との反応におい
て、反応時間としては、1分から50時間の範囲で実施
可能であり、好ましくは1分から20時間の範囲で実施
でき、さらに好ましくは1分から5時間の範囲で実施で
きる。また一般式(II)で表される中間体から一般式
(I)で表される化合物を合成する反応において、反応
時間としては、10分から50時間の範囲で実施可能で
あり、好ましくは10分から20時間の範囲で実施で
き、さらに好ましくは10分から10時間の範囲で実施
でき、基質により選択される。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
リモル)、3,3−ジエトキシアクリル酸エチル(A−
0)5.32g(28.3ミリモル)およびp−トルエ
ンスルホン酸一水和物0.045g(0.24ミリモル)
にトルエン20mlを加え、加熱還流を30分行なっ
た。t−ブトキシナトリウム0.226g(2.4ミリモ
ル)を添加した後、加熱還流を5時間行なった。反応液
を冷却して室温とした後、希塩酸を加えて中和し、酢酸
エチルを30ml加えた。有機溶媒層を水洗し、硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。メタノー
ルにて晶析して目的の例示化合物(8)11.2gを得
た。。収率91.1%。 m.p.80〜81℃。1H
−NMR(300MHz、CDCl3)11.72
(s、1H)、7.78(d、1H)、7.58(t、
1H)、7.19(t、1H)、7.10(d、1
H)、4.61(s、1H)、4.20(q、2H)、
2.27(s、3H)、1.32(t、3H)、(エナ
ミンフォーム)。
−ジエトキシアクリル酸エチル(A−0)4.54g
(24ミリモル)、酢酸0.60g(6.52ミリモ
ル)にキシレン20mlを加え加熱還流を30分行っ
た。DBU3.04g(20ミリモル)を添加し、7時
間過熱還流を行った。冷却して室温とした後、希塩酸を
加えて中和し、酢酸エチルを30ml加えた。水洗を行
った後、硫酸ナトリウムで有機溶媒層を乾燥した。溶媒
を減圧留去した後、メタノールで晶析して目的の例示化
合物(8)を8.78g得た。収率84.0%。
ル)、トリエチルアミン15.8ml(0.113モル)
にキシレン150mlを加え、30℃に加熱した。この
溶液にオルトニトロベンゼンスルホニルクロライド(S
−1)24.7g(0.111モル)を分割添加すると発
熱により50℃まで達した。60℃で2時間攪拌した
後、温水で2回洗浄して化合物(S−2)を含むトルエ
ン溶液を得た。この溶液を500mlオートクレーブに
移し、エタノール30ml、Ra−Ni5gを加えた。
水素ガスを50kg/cm2充填し80℃で2時間攪拌
を行なった。理論量の水素圧が消費されたのを確認し、
触媒を減圧濾過により除去した。この溶液にに含まれる
エタノールを減圧下で留去した。この残渣に、3,3−
ジエトキシアクリル酸エチル(A−0)25.1g
(0.133モル)およびp−トルエンスルホン酸一水
和物0.212g(1.11ミリモル)を加え、加熱還流
を30分行なった。t−ブトキシナトリウム1.07g
(11.1ミリモル)を添加した後、加熱還流を5時間
行なった。反応液を冷却して室温とした後、希塩酸を加
えて中和し、酢酸エチルを150ml加えた。有機溶媒
層を水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧
留去した。メタノール180mlにて晶析して目的の例
示化合物(8)51.0gを得た。。収率87.9%。 <実施例4> 例示化合物(10)の合成 例示化合物(10)は、以下に示すとおり合成した。
リモル)、3,3−ジエトキシアクリル酸エチル(A−
0)5.06g(26.9ミリモル)およびp−トルエ
ンスルホン酸一水和物0.043g(0.224ミリモ
ル)にトルエン20mlを加え、加熱還流を30分行な
った。t−ブトキシナトリウム0.215g(2.24ミ
リモル)を添加した後、加熱還流を5時間行なった。反
応液を冷却して室温とした後、希塩酸を加えて中和し、
酢酸エチルを20ml加えた。有機溶媒層を水洗し、硫
酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。メタ
ノールにて晶析して目的の例示化合物(10)10.1
gを得た。収率83.1%。 m.p.76〜77℃。1
H−NMR(300MHz、CDCl3)11.82
(s、1H)、7.77(d、1H)、7.56(t、
1H)、7.22〜7.05(m、4H)、6.73
(d、1H)、4.80(s、1H)、4.20(q、
2H)、4.10〜3.98(m、4H)、2.38〜
2.26(m、2H)、1.87(q、2H)、1.6
0(q、2H)、1.39(s、6H)、1.30
(t、3H)、1.26(s、6H)、0.65(q、
6H)、(エナミンフォーム)。
リモル)、オルト酢酸エチル(C−0)1.44g(1
2.0ミリモル)およびp−トルエンスルホン酸一水和
物0.019g(0.1ミリモル)にトルエン10mlを
加え、加熱還流を1時間行なった。t−ブトキシナトリ
ウム0.096g(1.0ミリモル)を添加した後、加熱
還流を3時間行なった。反応液を冷却して室温とした
後、希塩酸を加えて中和し、酢酸エチルを10ml加え
た。有機溶媒層を水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥した
後、溶媒を減圧留去した。メタノールにて晶析して目的
の例示化合物(6)3.6gを得た。収率80.2%。
m.p. 47〜48℃。1H−NMR(300MHz、
CDCl3)、7.85(d、1H)、7.60〜7.
70(m、1H)、7.38〜7.52(m、2H)、
3.81〜3.95(m、2H)、2.51(s、3
H)、1.69〜1.81(m、2H)、1.13〜1.5
0(m、30H)、0.89(t、3H)。
(9)、(12)及び(14)の合成 なお、例示化合物(7)、(9)及び(14)も、対応
する原料を変更することによって、実施例1に記載の方
法で、また例示化合物(12)も対応する原料を変更す
ることによって、実施例5に記載の方法で、同様に収率
よく得ることができた。
短工程で、温和な反応条件で、収率良く1,2,4−ベ
ンゾチアジアジン−1,1−ジオキシド化合物を製造す
る方法を提供できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(III)で表される2−アミ
ノベンゼンスルホンアミド化合物と下記一般式(IV)で
表される1,1−ジアルコキシアルケン化合物または下
記一般式(V)で表されるオルトエステル化合物とを酸
の存在下に反応させて、下記一般式(II)で表されるイ
ミノエーテル化合物を合成した後、該イミノエーテル化
合物を塩基の存在下に閉環反応させることを特徴とする
下記一般式(I)で表される1,2,4−ベンゾチアジ
アジン−1,1−ジオキシド化合物の製造方法。 【化1】 (式中、R1は置換もしくは無置換のアルキル基または
アリール基を表す。R 2は置換基を表す。nは0以上4
以下の整数を表す。nが2以上のとき複数のR 2はそれ
ぞれ同じでも異なっていてもよく、互いに結合して環を
形成してもよい。R3は水素原子または置換基を表
す。) 【化2】 (式中、R1は置換もしくは無置換のアルキル基または
アリール基を表す。R 2は置換基を表す。nは0以上4
以下の整数を表す。nが2以上のとき複数のR 2はそれ
ぞれ同じでも異なっていてもよく、互いに結合して環を
形成してもよい。R3は水素原子または置換基を表す。
R4は置換もしくは無置換のアルキル基を表す。) 【化3】 (式中、R1は置換もしくは無置換のアルキル基または
アリール基を表す。R 2は置換基を表す。nは0以上4
以下の整数を表す。nが2以上のとき複数のR 2はそれ
ぞれ同じでも異なっていてもよく、互いに結合して環を
形成してもよい。) 【化4】 (式中、R3は水素原子または置換基を表す。R4は置
換もしくは無置換のアルキル基を表す。) 【化5】 (式中、R3は水素原子または置換基を表す。R4は置
換もしくは無置換のアルキル基を表す。) - 【請求項2】 下記一般式(II)で表されるイミノエー
テル化合物を塩基の存在下に閉環反応させることを特徴
とする、下記一般式(I)で表される1,2,4−ベン
ゾチアジアジン−1,1−ジオキシド化合物の製造方
法。 【化6】 (式中、R1は置換もしくは無置換のアルキル基または
アリール基を表す。R 2は置換基を表す。nは0以上4
以下の整数を表す。nが2以上のとき複数のR 2はそれ
ぞれ同じでも異なっていてもよく、互いに結合して環を
形成してもよい。R3は水素原子または置換基を表
す。) 【化7】 (式中、R1は置換もしくは無置換のアルキル基または
アリール基を表す。R 2は置換基を表す。nは0以上4
以下の整数を表す。nが2以上のとき複数のR 2はそれ
ぞれ同じでも異なっていてもよく、互いに結合して環を
形成してもよい。R3は水素原子または置換基を表す。
R4は置換もしくは無置換のアルキル基を表す。)
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