JP2003243082A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2003243082A JP2002041413A JP2002041413A JP2003243082A JP 2003243082 A JP2003243082 A JP 2003243082A JP 2002041413 A JP2002041413 A JP 2002041413A JP 2002041413 A JP2002041413 A JP 2002041413A JP 2003243082 A JP2003243082 A JP 2003243082A
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • H01R13/422Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means
    • H01R13/4223Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means comprising integral flexible contact retaining fingers

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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタの小型化の妨げとなることなくラン
スを増強する。 【解決手段】 ランス30の上面の幅方向の中央には突
条31が形成され、これに対して下段のキャビティ25
の天井壁、すなわち上段の下収容壁27の底面には、突
条31を嵌めて逃がす逃がし溝34が形成されている。
突条31を設けたことでランス30が補強され、雌側端
子金具10に対する掛かり代も大きく取れるから、ラン
ス30の持つ抜け止め力は大幅に増強される。一方、突
条31が逃がし溝34に逃がされることで、ランス30
と壁27の間に必要とされる撓み空間35の大きさは従
前のままに抑えることでき、ハウジング20の低背化を
妨げることにはならない。また、ランス30の両側縁が
逃がし溝34の下面側の両側縁に当たることで、過度に
撓み変形することが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビティ内に挿
入された端子金具を樹脂ランスにより抜け止めする形式
のコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコネクタの一般的な構造は、図
10に示すように、コネクタハウジング1内に端子金具
2が挿入されるキャビティ3が形成される一方、キャビ
ティ3の例えば底面に、ランス4が端子金具2の挿入方
向に沿った片持ち状の撓み変形可能に設けられ、端子金
具2がキャビティ3内に後方から挿入されると、ランス
4が撓み変形しつつ押し込まれ、正規位置まで挿入され
ると、ランス4が復元変形してランス孔5に嵌まること
で、抜け止めされるようになっている。なお、このよう
なコネクタは、例えば特開平5−144499号に開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のコネクタにお
いて、端子金具2の抜け止め力を増強するには、ランス
4をさらに厚肉(背を高く)とすることが考えられる
が、そうすると、ランス4の撓み変形を許容する撓み空
間6も大きく取る必要があり、もう一つの要望であるコ
ネクタの低背化を図る上では大きな妨げとなっていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたもので
あって、その目的は、コネクタの小型化の妨げとなるこ
となくランスを増強できるようにするところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジン
グには端子金具が挿入されるキャビティが形成され、こ
のキャビティの一壁面には、前記端子金具に係止するラ
ンスが端子金具の挿入方向を向いた姿勢で撓み変形可能
に設けられたコネクタにおいて、前記ランスにおける前
記キャビティの前記一壁面と対向する面の一部には突部
が形成されるとともに、この一壁面には前記突部を嵌め
て逃がす凹部が形成されている構成としたところに特徴
を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記ランスの幅方向の側方では前記キャビテ
ィの側壁が除去されるとともに、ランスの幅方向の側縁
が前記端子金具の側面から突出可能に形成されており、
この突出縁が、係止解除用にランスを撓み変形させるべ
く解除治具により押圧操作される操作部となっていると
ころに特徴を有する。請求項3の発明は、請求項1また
は請求項2に記載のものにおいて、前記突部が、前記ラ
ンスの幅方向の中央部に設けられているところに特徴を
有する。請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の
いずれかに記載のものにおいて、前記突部が、少なくと
も前記ランスの幅方向の一方の側縁を除いた領域に形成
されており、前記ランスが撓み変形した場合に、前記一
方の側縁のみが前記凹部の口縁に当接可能となっている
ところに特徴を有する。
【0006】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4のいずれかに記載のものにおいて、前記コネクタハウ
ジングにおける前記キャビティの前壁を構成する部分に
は、別体の前壁部材が装着されるようになっており、こ
の前壁部材には、前記キャビティにおける前記ランスを
設けた側とは反対側の壁面との間で前記端子金具を挟持
可能ながた詰め壁部が形成されているところに特徴を有
する。請求項6の発明は、請求項5の記載のものにおい
て、前記前壁部材には、前記ランスの撓み空間に突入し
てランスの撓み変形を規制するリテーナ部が設けられて
いるところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>ランスの一
部に突部を設けたことで、ランスの持つ抜け止め力は増
強される。突部を設けた位置では撓み量が大きくなる
が、対向するキャビティの壁面には突部を嵌めて逃がす
凹部が設けられているから、ランスとキャビティ壁の間
に必要とされる撓み空間の大きさは抑えることでき、コ
ネクタの小型化を図る場合に有利となる。 <請求項2の発明>操作部を解除治具で押圧してランス
を強制的に撓み変形させることによって、端子金具に対
する係止が解除される。ランスが幅広となったことで抜
け止め力が増強されることに加え、ランスの係止解除部
分の構造が簡単にまとまる。
【0008】<請求項3の発明>ランスをバランス良く
真っ直ぐに撓み変形させることができ、ひいては端子金
具をスムーズに挿入することができる。 <請求項4の発明>ランスが端子金具の挿入に伴って撓
み変形する場合に、一方の側縁のみが凹部の口縁に当た
って捻れるように撓み変形する。このことで、端子金具
の通過に必要となるランスの所定位置の持ち上げ量を確
保する場合に、ランス全体の撓み量が小さく抑えられ
る。その結果、撓み空間を小さくできて、コネクタハウ
ジングのさらなる低背化を図ることができる。
【0009】<請求項5の発明>前壁部材の装着に伴
い、がた詰め壁と、対向するキャビティの壁面との間で
端子金具が挟持され、強固にがた止めされる。 <請求項6の発明>端子金具がキャビティ内に挿入され
てランスにより係止されたのち、前壁部材の装着に伴い
リテーナ部がランスの撓み空間に突入してランスの撓み
変形を規制し、端子金具は抜け止め状に二重係止され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
8によって説明する。この実施形態では雌側のコネクタ
を例示しており、大まかには図1に示すように、コネク
タハウジング20(以下、ハウジングという)と、これ
に収容される雌側端子金具10とから構成され、ハウジ
ング20はさらに、ハウジング本体21と前壁部材40
の2ピースから構成されている。なお以下では、図1の
左側を前方として説明する。
【0011】雌側端子金具10は、導電性に優れた金属
板をプレス成形して形成されており、相手の雄側端子金
具のタブと接続される角筒形の接続部11が先端側に設
けられ、後端側のバレル12をかしめることで電線Wの
端末に固着されている。接続部11の上面には、全幅に
わたるランス孔14が所定の長さ領域において形成さ
れ、このランス孔14の前縁の幅方向の中央部に、係止
部15が突出形成されている。
【0012】ハウジング20は、上記したようにハウジ
ング本体21と、前壁部材40との2ピースから構成さ
れている。ハウジング本体21は合成樹脂製であって、
図2及び図3にも示すように、タワー部22と、このタ
ワー部22の前端側の外周を覆うフード部23とを備え
ている。タワー部22内には、前後方向を向いたキャビ
ティ25が、図示6個ずつ上下2段に分かれて形成さ
れ、上記した雌側端子金具10が後方から挿入可能とさ
れている。また、タワー部22における前端側では、キ
ャビティ25の形成位置ごとに対応して、個別の端子収
容部26に分割されている。
【0013】各端子収容部26では、キャビティ25の
前面から両側面の下部側を形成すべく溝状の下収容壁2
7が形成され、この下収容壁27内に、雌側端子金具1
0がその接続部11を横幅方向に緊密に嵌めて収容可能
となっている(図3参照)。この下収容壁27の前面に
は、相手の雄側端子金具のタブが挿入される端子挿入口
28の下側の部分28Lが形成されている。
【0014】各キャビティ25の天井側には、雌側端子
金具10に抜け止め状に一次係止するランス30が設け
られている。ここで、上段のキャビティ25では、上記
した端子収容部26の領域において、天井壁に相当する
部分が切除された状態となっている。一方、下段のキャ
ビティ25では、同じく端子収容部26の領域におい
て、上段の下収容壁27が天井壁を兼ねて形成されてい
る。ランス30は詳細には、図4及び図7にも示すよう
に、上記した下収容壁27の左右の外側面間の寸法とほ
ぼ等しい幅寸法を持ち、言い換えると、その左右両側縁
が、雌側端子金具10の接続部11の左右両側面から所
定寸法ずつ突出した幅広形状に形成されている。ランス
30は、図1に示すように、端子収容部26の根元付近
から先端側をやや下げた斜め姿勢で前方を向いた片持ち
状に形成され、先端側が上方に向けて撓み変形可能とな
っている。このランス30の先端面が、図7及び図8に
示すように、雌側端子金具10のランス孔14の前縁か
ら係止部15の裾部にわたって係止可能となっている。
【0015】さて、ランス30の上面には、その幅方向
の中央において、先端縁から長さ方向の中央部付近に延
びた突条31が形成されている。この突条31は、図7
に示すように、断面が台形状に形成され、図1に示すよ
うに、自然状態では、前側の上面がキャビティ25の底
面とほぼ平行な姿勢を取るようになっているとともに、
先端面がオーバーハング状に形成されている。これに対
し、下段のキャビティ25の天井壁、すなわち上段の下
収容壁27の底面には、上記した下段側のランス30の
突条31を嵌めて逃がす逃がし溝34が、上段のキャビ
ティ25側及び前方に開口して形成されている。
【0016】したがって下側のランス30は、突条31
を逃がし溝34に嵌めつつ上方に向けて撓み変形可能で
あって、ランス30の両側縁が逃がし溝34の下面側の
側縁に当接することで、撓み変形が規制されるようにな
っている。このとき突条31は、上側のキャビティ25
内に突出することなく、逃がし溝34内に留まる設定と
なっている。なお、上側のランス30の撓み変形の規制
は、後記する前壁部材40によって行われるようになっ
ている。
【0017】前壁部材40は同じく合成樹脂材により形
成され、ハウジング本体21のタワー部22の前端部に
嵌まるキャップ状に形成されている。前壁部材40の前
壁41の裏面には、左右で隣り合うランス30の間に挿
入される仕切壁42が突設され、この仕切壁42によっ
て、各キャビティ25における主にランス30が設けら
れた部分の側壁が構成されている。前壁41には、図5
に示すように、各キャビティ25と対応した位置ごと
に、端子挿入口28の上側の部分28Uが形成されてお
り、下収容壁27の前面の端子挿入口28の下側の部分
28Lと整合可能となっている。
【0018】前壁41における上記した端子挿入口28
の上側の部分28Uの裏面側には、仕切壁42の間の位
置において、各キャビティ25の前端側における前面か
ら左右の側面の上部側を形成すべく上収容溝44が形成
されている。この上収容溝44内には、雌側端子金具1
0の接続部11の先端側が横幅方向に緊密に嵌まって収
容可能であるとともに、上収容溝44の天井面の先端側
ががた詰め壁部45となって、下収容壁27の底面との
間で接続部11を挟持し得るようになっている。
【0019】下段側の上収容溝44の天井壁は比較的薄
肉であり、がた詰め壁部45の後方では、雌側端子金具
10の係止部15等を逃がすべく天井面が一段立ち上げ
られ、仕切壁42の後縁の少し手前まで延出している。
この天井壁の一段立ち上がった部分がリテーナ部46と
なっており、このリテーナ部46は、その上面に突設さ
れたリブ47を、上段の下収容壁27の逃がし溝34に
挿入しつつ、下段のランス30の撓み空間35に進入可
能となっている。なお、リブ47の上面は、逃がし溝3
4の上面と面一となって収まるようになっている。
【0020】一方、上段側の上収容溝44の天井壁は比
較的厚肉であり、同じくがた詰め壁部45の後方では、
雌側端子金具10の係止部15等を逃がすべく天井面が
一段立ち上げられて、仕切壁42の後縁の少し手前まで
延出しており、その後方でさらに一段上げられて仕切壁
42の後縁に達している。上記の天井面の初めに一段上
げられた部分がリテーナ部46となっており、このリテ
ーナ部46は、上段のランス30の上面(撓み空間3
5)に進入可能となっている。リテーナ部46の後方の
段付部48は、上側のランス30の撓み空間35の一部
を構成するように機能する。
【0021】前壁部材40は、タワー部22の先端に対
して、図6に示す仮係止位置と、図8に示す本係止位置
とでそれぞれ保持可能とされている。なお、両位置での
保持構造についての説明は省略する。仮係止位置では、
リテーナ部46がランス30の撓み空間35の手前に留
まっていて、ランス30の撓み変形が許容された状態に
ある。一方、本係止位置では、その前壁41がタワー部
22の前面と面一となり、それとともにリテーナ部46
が撓み空間35に進入するようになっている。
【0022】なお、前壁部材40における前壁41の表
面には、図5に示すように、各端子挿入口28の上側の
部分28Uの左右両側に、一対の治具挿入口49が開口
されている。各治具挿入口49は、ランス30における
左右両側縁の下面(操作面37)に達するように形成さ
れている。例えば、二股状の解除治具(図示せず)を両
治具挿入口49から挿入して、ランス30の左右の操作
面37に当てることができるようになっている。また、
前壁部材40の底部には、図1に示すように、前面に開
口して奥側で鈎形に曲がった治具挿入溝50が形成さ
れ、前壁部材40を本係止位置から仮係止位置に戻すべ
く戻し治具(図示せず)を挿入することに使用される。
【0023】本実施形態は上記のような構造であって、
続いてその作用を説明する。まず、図6に示すように、
タワー部22の先端に前壁部材40が仮係止位置に装着
される。この仮係止位置では、上下のリテーナ部46
が、それぞれ対応するランス30の撓み空間35の手前
に退避し、ランス30の撓み空間35側への撓み変形を
許容した状態にある。また、ランス30の先端側の領域
に仕切壁42の一部が進入し、キャビティ25の側壁の
一部が形成されている。この状態から、雌側端子金具1
0が対応するキャビティ25内に後方から挿入される。
下段を例に取ると、雌側端子金具10は、図6及び図7
に示すように、途中で係止部15がランス30の下面に
当たり、突条31を天井壁の逃がし溝34内に逃がしつ
つ、ランス30を撓み空間35に向けて撓み変形させて
押し込まれる。
【0024】雌側端子金具10の接続部11が、下収容
壁27の前面に当たる正規位置まで押し込まれると、係
止部15がランス30の先端を通過することから、ラン
ス30が復元変形してランス孔14に嵌まり、突条31
も含めたランス30の先端面が、ランス孔14の前縁か
ら係止部15の全高にわたって係止し、いわゆる雌側端
子金具10が一次係止される(図8参照)。一方、上段
側でも、雌側端子金具10は、ランス30を前壁部材4
0の段付部48を含む撓み空間35に向けて撓み変形さ
せつつ押し込まれ、正規位置まで押し込まれると、ラン
ス30が復元変形して、図7に示すように、同じく突条
31も含めたランス30の先端面が、ランス孔14の前
縁から係止部15の全高にわたって一次係止する。
【0025】すべての雌側端子金具10の挿入が完了し
たら、仮係止位置にある前壁部材40を、図8に示す本
係止位置に押し込む。前壁部材40はその前壁41がタ
ワー部22の前面と面一となり、上下の端子挿入口28
が整合して方形状に開口される。また、上収容溝44の
がた詰め壁部45と、下収容壁27の底面との間で、雌
側端子金具10の接続部11ががたつきなく挟持され
る。それとともに、各リテーナ部46が対応する撓み空
間35に突入し、これによりランス30が撓み空間35
側に撓み変形することが規制されて、雌側端子金具10
が間接的に二重係止される。
【0026】なお、雌側端子金具10をキャビティ25
内に挿入したとき、図6の下段に参照して示すように、
正規位置まで挿入されない、すなわち半挿入状態に留め
置かれる場合があり得る。そのときは、ランス30が未
だ撓み空間35側に撓み変形しているため、前壁部材4
0が本係止位置に向けて押し込まれる際に、リテーナ部
46の先端がランス30の先端面に突き当たってそれ以
上の押し込みができず、これを以て半挿入状態の雌側端
子金具10があったことが検知される。そうしたら、雌
側端子金具10を正規位置まで押し込み、改めて前壁部
材40を本係止位置に押し込めばよい。
【0027】メンテナンス等により雌側端子金具10を
ハウジング20から外す場合は、以下のようにして行
う。まず、先端が鈎形に曲がった治具を準備し、本係止
位置に押し込まれた前壁部材40の治具挿入溝50に突
っ込んで曲がった奥端に引っ掛け、治具を手前に引っ張
ることで仮係止位置に戻す。これにより、リテーナ部4
6が撓み空間35の手前に退避する。続いて、前壁部材
40に形成された治具挿入口49に二股状の解除治具を
挿通して、ランス30の操作面37の下に潜り込ませ、
解除治具を揺動操作してランス30を撓み空間35側に
強制的に撓み変形させる。これによりランス30のラン
ス孔14並びに係止部15に対する係止が解除されるか
ら、電線Wを引っ張ることで雌側端子金具10をキャビ
ティ25から後方に引き抜くことができる。
【0028】以上説明したように本実施形態によれば、
ランス30の上面の幅方向の中央部に突条31を設けた
ことによってランス30が補強され、また雌側端子金具
10に対する掛かり代も大きく取れるから、ランス30
の持つ抜け止め力は大幅に増強される。ここで、下段側
のランス30に設けられた突条31は、上段側のキャビ
ティ25との間の壁27に切った逃がし溝34に逃がす
ようにしたから、ランス30と壁27の間に必要とされ
る撓み空間35の大きさは従前のままに抑えることで
き、ハウジング20の低背化を妨げることにはならな
い。また、ランス30の両側縁が逃がし溝34の下面側
の両側縁に当たることで撓み規制がなされ、ランス30
が過度に撓み変形することが防止される。補強用の突条
31は、ランス30の幅方向の中央部に設けられている
から、バランスよく真っ直ぐに撓ませることができ、雌
側端子金具10の挿入をスムーズに行うことができる。
【0029】また、ランス30が設けられる部分のキャ
ビティ25の側壁を、別体として形成されて後から装着
される前壁部材40の仕切壁42により賄うようにした
から、ランス30はキャビティ25のほぼ全幅にわたる
幅寸法を持って形成することができ、これによってもラ
ンス30の抜け止め力が増強される。また、ランス30
が幅広にできたことで、雌側端子金具10の側面から突
出した側縁を、係止解除用の操作部として利用すること
ができる。前壁部材40にはがた詰め壁部45が設けら
れているから、雌側端子金具10をキャビティ25内で
がたつきなく収容することができる。また、リテーナ部
46が併せて設けられているから、雌側端子金具10の
間接的な二重係止、並びに雌側端子金具10の半挿入検
知も行うことができる。
【0030】<第2実施形態>図9は、本発明の第2実
施形態を示す。この第2実施形態の第1実施形態と相違
する部分は、下側のランス30の突条31を逃がすため
の逃がし溝34Aについて、その一方の側縁が拡幅され
ており、同図の左側の側縁のみがランス30の左側縁を
当てることができる構造となっている。すなわちこの第
2実施形態では、雌側端子金具10の挿入に伴ってラン
ス30が撓み変形する場合に、ランス30の左側縁が逃
がし溝34Aの左側縁に当たったのち、右上がりに捻れ
るようにして撓み変形する。
【0031】これをランス30の両側縁が逃がし溝34
の両側縁に当てられる第1実施形態と、図7を参照して
説明すると、雌側端子金具10の通過に必要となるラン
ス30の下面の中央の持ち上げ量Sを一定とした場合、
第1実施形態では、撓み変形前のランス30の位置から
逃がし溝34の下面の位置までの距離がDだけ必要であ
るのに対して、第2実施形態では、それよりも小さい距
離dで済む。これはすなわち、上段のキャビティ25を
第1実施形態と比べてさらに下げて形成することが可能
であることを意味し、コネクタハウジングのさらなる低
背化を図ることができる。
【0032】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)ランスを強制的に撓み変形させて係止を解除する
治具の挿入口は、ランスの一方の側縁と対応した片側だ
けに設けてもよい。 (2)ランスに対して突条を設ける位置は、幅方向の一
部の任意位置とすることができる。 (3)本発明は、キャビティの前壁を別部材で賄うこと
なく一体的に設けられた構造のものにも同様に適用する
ことができる。 (4)本発明は、雄側端子金具を収容する雄側のコネク
タにも同様に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコネクタの分解縦
断面図
【図2】ハウジング本体の正面図
【図3】その横断面図
【図4】ランスの形成位置付近を示す斜視図
【図5】端子挿入口付近を示す部分拡大正面図
【図6】雌側端子金具の挿入途中の状態を示す縦断面図
【図7】ランスの撓み変形状態を示す部分拡大横断面図
【図8】組み付け完了時の縦断面図
【図9】第2実施形態に係るランスの撓み変形状態を示
す部分拡大横断面図
【図10】従来例の縦断面図
【符号の説明】
10…雌側端子金具 14…ランス孔 15…係止部 20…コネクタハウジング 21…ハウジング本体 22…タワー部 25…キャビティ 27…下収容壁 30…ランス 31…突条(突部) 34,34A…逃がし溝(凹部) 35…撓み空間 37…操作面(操作部) 40…前壁部材 45…がた詰め壁部 46…リテーナ部 49…治具挿入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 英人 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 (72)発明者 辻 健司 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 Fターム(参考) 5E087 EE14 FF08 GG15 GG24 GG37 RR04 RR06 RR49

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングには端子金具が挿入
    されるキャビティが形成され、このキャビティの一壁面
    には、前記端子金具に係止するランスが端子金具の挿入
    方向を向いた姿勢で撓み変形可能に設けられたコネクタ
    において、 前記ランスにおける前記キャビティの前記一壁面と対向
    する面の一部には突部が形成されるとともに、この一壁
    面には前記突部を嵌めて逃がす凹部が形成されているこ
    とを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記ランスの幅方向の側方では前記キャ
    ビティの側壁が除去されるとともに、ランスの幅方向の
    側縁が前記端子金具の側面から突出可能に形成されてお
    り、この突出縁が、係止解除用にランスを撓み変形させ
    るべく解除治具により押圧操作される操作部となってい
    ることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記突部が、前記ランスの幅方向の中央
    部に設けられていることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記突部が、少なくとも前記ランスの幅
    方向の一方の側縁を除いた領域に形成されており、前記
    ランスが撓み変形した場合に、前記一方の側縁のみが前
    記凹部の口縁に当接可能となっていることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記コネクタハウジングにおける前記キ
    ャビティの前壁を構成する部分には、別体の前壁部材が
    装着されるようになっており、この前壁部材には、前記
    キャビティにおける前記ランスを設けた側とは反対側の
    壁面との間で前記端子金具を挟持可能ながた詰め壁部が
    形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記前壁部材には、前記ランスの撓み空
    間に突入してランスの撓み変形を規制するリテーナ部が
    設けられていることを特徴とする請求項5記載のコネク
    タ。
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