JP2006260867A - コネクタ - Google Patents

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博幸 松本
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Abstract

【課題】 ランスの撓み量を所定量に規制してランス折損をし難くし、しかもコネクタ端子の抜止め機能の信頼性を向上させたコネクタを提供すること。
【解決手段】 コネクタ端子15を収容する収容穴6、7とコネクタ端子を係止する係止手段10とを有するハウジング2と、係止手段の移動を規制するリテーナ20と、を備えたコネクタ1において、係止手段は、係止爪12a(13a)が設けられ、係止爪が設けられた面に隣接する両側面に突出鍔12b、12b'(13b、13b')が設けられたランス12(13)からなり、リテーナ20は、指片爪23a、23b(23a'、23b')と突出部24とが設けられており、ハウジングにコネクタ端子及びリテーナが挿入されたとき、リテーナの突出部がランスをコネクタ端子方向に押圧して係止爪をコネクタ端子に係止させ、リテーナの指片爪に各ランスの突出鍔を係止させてランスの押圧による移動を規制する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、コネクタ端子をコネクタハウジング内のランスに係止させるとともに、このランスをリテーナにより移動を規制するようにした、いわゆる二重係止機能を備えたコネクタに関する。
コネクタ端子をコネクタハウジング内のランスに係止させるとともに、このランスをリテーナにより移動を規制するようにした、いわゆる二重係止機能を備えたコネクタは、既に特許文献でもいくつか紹介されている(例えば、下記特許文献1参照)。
図13は下記特許文献1に記載されたコネクタを示す部分断面図である。
このコネクタ30は、後方から端子金具40を挿入させるためのキャビティ34を有するハウジング31と、このハウジング31に組み付けられるリテーナ35と、端子金具40とを備えている。
このコネクタ30では、ハウジング31のキャビティ34に端子金具40を挿入する過程において、キャビティ34内のランス32が端子金具40との干渉により弾性撓みし、この端子金具40が正規挿入位置に達した状態では、ランス32が自由状態に復帰して端子金具40に係止されて端子金具40の抜止め状態となり、また、リテーナ35をハウジング31に組み付けた状態においては、リテーナ35が、ランス32の撓み空間33内に嵌入されて、このランス32が端子金具40から外れる方向へ弾性撓みが規制されるようになっている。
特開2003−346964号公報(図1、段落〔0014〕〜〔0021〕)
このコネクタ30によれば、リテーナ35が撓み空間33に嵌入された状態では、ランス32が、自由状態よりも端子金具40側へ撓まされるので、その撓み分だけランス32と端子金具40との係止代が増大し、端子金具40の挿入過程におけるランスの弾性撓み量、すなわち端子金具40を挿入する時の抵抗を小さく抑えつつ、端子金具40とランス32との係止代を大きく確保することができる。
しかしながら、このコネクタは、リテーナでランスを弾性変形させて係止代を増すようにしているので、ランスの係止代を増すと、端子挿入時のランス変形量が大きくなり、端子挿入力が増大するが、一方で端子金具の引張り時にランス根元部にランス変形による曲げ応力が掛かりランスの折損が発生し易く、安定した係止機能を果たすことが出来ない恐れがある。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ランスの撓み量を所定量に規制してランスの折損を生じ難くし、しかもコネクタ端子の抜止め機能の信頼性を向上させたコネクタを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のコネクタは、コネクタ端子を収容する収容穴と前記収容穴に近接した位置にあって前記コネクタ端子を係止する係止手段とを有するハウジングと、前記係止手段の移動を規制するリテーナと、を備えたコネクタにおいて、
前記係止手段は前記収容穴に近接した一面に係止爪が設けられていると共に前記係止爪が設けられた面に隣接する両側面には突出鍔が設けられたランスからなり、また、前記リテーナは前記突出鍔と係止される指片爪と前記ランスを押圧する突出部とが設けられており、
前記ハウジングにコネクタ端子及び前記リテーナが挿入されたとき、前記リテーナの突出部が前記ランスを前記コネクタ端子が設けられている方向に押圧することにより前記係止爪を前記コネクタ端子に係止させ、一方、前記リテーナの指片爪に前記各ランスの突出鍔を係止させることにより前記ランスの押圧による移動を規制することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコネクタに係り、前記リテーナの指片爪と前記ランスの突出鍔の係止部はそれぞれ実質的に直角な段部により形成され、これらの段部により前記リテーナと前記ランスとが係止されることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のコネクタに係り、前記リテーナの指片爪と前記ランスの突出鍔の係止部はそれぞれ所定角度のテーパを付した段部により形成され、これらのテーパ段部により前記リテーナと前記ランスとが係止されることを特徴とする。
請求項4に記載のコネクタは、一対のコネクタ端子を所定の隙間をあけて上下段に対向させて収納する収容穴及び前記隙間にあって前記コネクタ端子を係止する係止手段を有するハウジングと、前記隙間に挿入して前記係止手段の移動を規制するリテーナとを備えたコネクタにおいて、
前記係止手段は先端部が二股状に分岐されて間に小隙間を有する一対のランスを備え、前記ランスは外表面に係止爪及び両側壁面に突出鍔が設けられ、また、前記リテーナは前記突出鍔と係止される一対の指片爪及び前記ランスの小隙間に挿入される突出部が設けられたものからなり、
前記ハウジングにコネクタ端子及び前記リテーナが挿入されたとき、前記リテーナの突出部で前記ランスの小隙間を拡大させることにより前記係止爪を前記コネクタ端子に係止させ、一方、前記リテーナの指片爪に前記各ランスの突出鍔を係止させることにより前記小隙間の拡大を規制することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のコネクタに係り、前記リテーナの指片爪と前記ランスの突出鍔の係止部はそれぞれ実質的に直角な段部により形成され、これらの段部により前記リテーナと前記ランスとが係止されることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載のコネクタに係り、前記リテーナの指片爪と前記ランスの突出鍔の係止部はそれぞれ所定角度のテーパを付した段部により形成され、これらのテーパ段部により前記リテーナと前記ランスとが係止されることを特徴とする。
請求項7に記載のコネクタは、コネクタ端子を収容する収容穴と前記収容穴に近接した位置にあって前記コネクタ端子を係止する係止手段とを有するハウジングと、前記係止手段の移動を規制するリテーナと、を備えたコネクタにおいて、
前記係止手段は前記収容穴に近接した一面に係止爪が設けられていると共に他の一面に係合溝が設けられたランスからなり、また、前記リテーナは前記ランスの係合溝に嵌合される係止突起が設けられており、
前記ハウジングにコネクタ端子及び前記リテーナが挿入されたとき、前記リテーナの係止突起を前記ランスの係合溝に嵌合させることにより、前記リテーナが前記ランスをコネクタ端子が設けられた方向へ押圧して前記係止爪を前記コネクタ端子に係止させると共に、前記ランスの押圧による移動を規制することを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のコネクタに係り、前記ランスの係合溝はV字状溝で形成され、この溝に前記リテーナの係止突起が嵌合されることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項7に記載のコネクタに係り、前記ランスの係合溝は所定角度のテーパ面に設けられた切欠き溝からなり、この切欠き溝に前記リテーナの係止突起が嵌合されることを特徴とする。
請求項10に記載のコネクタは、一対のコネクタ端子を所定の隙間をあけて上下段に対向させて収容する収容穴及び前記隙間にあって前記コネクタ端子を係止する係止手段を有するハウジングと、前記隙間に挿入して前記係止手段の移動を規制するリテーナとを備えたコネクタにおいて、
前記係止手段は先端部が二股状に分岐され間に小隙間を有する一対のランスを備え、前記ランスは外表面に係止爪及び前記小隙間に係合溝が設けられ、また、前記リテーナは前記ランスの係合溝に嵌合される係止突起が設けられたものからなり、
前記ハウジングにコネクタ端子及び前記リテーナが挿入されたとき、前記リテーナの係止突起を前記ランスの係合溝に嵌合させることにより、前記小隙間を拡大させて前記係止爪を前記コネクタ端子に係止させると共に、前記小隙間の拡大を規制することを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のコネクタに係り、前記ランスの係合溝はV字状溝で形成され、この溝に前記リテーナの係止突起が嵌合されることを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項10に記載のコネクタに係り、前記ランスの係合溝は所定角度のテーパ面に設けられた切欠き溝からなり、この切欠き溝に前記リテーナの係止突起が嵌合されることを特徴とする。
請求項13に記載のコネクタは、コネクタ端子を収容する収容穴と前記収容穴に近接した位置にあって前記コネクタ端子を係止する係止手段とを有するハウジングと、前記係止手段の移動を規制するリテーナと、を備えたコネクタにおいて、
前記係止手段は前記収容穴に近接した一面に係止爪が設けられていると共に前記係止爪が設けられた面に隣接する両側面には前記リテーナの挿入方向に向かって所定長さ延設された係合突起が設けられたランスからなり、また、前記リテーナは前記ハウジング内に挿入されていると共に側面に前記係合突起と嵌合する係合溝が設けられた凸条突起が設けられており、
前記ハウジングにコネクタ端子及び前記リテーナが挿入されたとき、前記リテーナの凸条突起に設けられた係合溝が前記ランスの係合突起に嵌合することにより、前記ランスを前記コネクタ端子が設けられている方向に移動させて前記係止爪を前記コネクタ端子に係止させると共に、前記ランスの移動を規制することを特徴とする。
請求項14に記載のコネクタは、一対のコネクタ端子を所定の隙間をあけて上下段に対向させて収容する収容穴及び前記隙間にあって前記コネクタ端子を係止する係止手段を有するハウジングと、前記隙間に挿入して前記係止手段の移動を規制するリテーナとを備えたコネクタにおいて、
前記係止手段は、先端部が二股状に分岐され間に小隙間を有する一対のランスを備え、前記ランスは、前記収容穴に近接した一面に係止爪が設けられ、前記係止爪が設けられた面に隣接する両側面には前記リテーナの挿入方向に向かって所定長さ延設された係合突起が設けられ、また、前記リテーナは、前記ハウジング内に挿入されていると共に側面に前記係合突起と嵌合する係合溝が設けられた凸条突起が設けられており、
前記ハウジングにコネクタ端子及び前記リテーナが挿入されたとき、前記リテーナの凸条突起に設けられた係合溝が前記ランスの係合突起に嵌合することにより、前記一対のランスを前記コネクタ端子が設けられている方向に移動させて前記係止爪を前記コネクタ端子に係止させると共に、前記小隙間の拡大を規制することを特徴とする。
本発明は上記構成を備えることにより以下に示すような優れた効果を奏する。すなわち、請求項1の発明によれば、コネクタ端子の近傍に位置する係止手段は、コネクタ端子に近接する一面に係止爪が設けられ、この面の両側壁面に突出鍔が設けられたランスからなり、また、リテーナは、前記突出鍔と係止される一対の指片爪と前記ランスを押圧する突出部を有しているので、ハウジングにコネクタ端子及びリテーナが挿入されたとき、リテーナの突出部でランスをコネクタ端子が設けられている方向に押圧して係止爪をコネクタ端子に係止し、一方、リテーナの指片爪に各ランスの突出鍔を係止させてランスの移動を規制するので、以下の効果を奏することができる。
(i)ランスが折損し難くなる。
ランスは、リテーナによりその移動が規制されるので、コネクタ端子に不用意な引き抜き力が加わっても、ランスが極度に屈曲したりコネクタ端子との係止が外れたりすることを阻止でき、且つランス根元部への曲げ応力が加わることが少なくなるので、ランスが折損し難くなる。
(ii)安定した係止代を確保できる。
リテーナの装着により、リテーナの突出部でランスをコネクタ端子方向へ押圧し、ランスの係止爪をコネクタ端子と係止させるので、所定量の係止代が確保され、安定した抜け止め機能を発揮できる。
(iii)コネクタ端子との保持力を高めることができる。
ランスは、リテーナにより移動が規制され、ハウジング内で堅固に固定されるので、ランスの強度が増大し、コネクタ端子との保持力が高まる。
(iv)ハウジング内へのコネクタ端子の挿入が容易になる。
コネクタ端子をハウジング内に挿入した後にリテーナをハウジングに装着することにより、コネクタ端子は挿入時に各ランスを簡単に撓ませることができるので、コネクタ端子の挿入が容易になる。
(v)コネクタ端子の半挿入状態を簡単に検知できる。
コネクタ端子がハウジングの収容穴に収納され、且つランスとの係止が適正でないときは、リテーナの装着ができなくなり、この装着状況により、簡単にコネクタ端子の半挿入状態を検知できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加え、リテーナとランスとは、それぞれに設けた実質的に直角な段部により係止されるので、両部材の係止が堅固になる。
請求項3の発明によれば、請求項1の効果に加え、リテーナとランスとは、所定角度のテーパ段部により係止されるので、このテーパ面を利用して一対のランスの上下動が可能になり、ランスの係止爪とコネクタ端子の係止度合い、いわゆる係止代を調節することができる。
請求項4の発明によれば、上下段のコネクタ端子間に設けた係止手段は、先端部が二股状に分岐され間に小隙間を有する一対のランスを備え、これらのランスは外表面に係止爪及び両側壁面に突出鍔を有し、また、リテーナは、前記突出鍔と係止される一対の指片爪及び前記ランスの小隙間に挿入される突出部を有しているので、ハウジングにコネクタ端子及びリテーナが挿入されたとき、リテーナの突出部でランスの小隙間を拡大して係止爪をコネクタ端子に係止し、一方、リテーナの指片爪に各ランスの突出鍔を係止させて小隙間の拡大を規制するので、上記請求項1に示す(i)〜(v)の効果を奏することができる。
請求項5の発明によれば、請求項4の効果に加え、リテーナとランスとは、それぞれに設けた実質的に直角な段部により係止されるので、両部材の係止が堅固になる。
請求項6の発明によれば、請求項4の効果に加え、リテーナとランスとは、所定角度のテーパ段部により係止されるので、このテーパ面を利用して一対のランスの上下動が可能になり、ランスの係止爪とコネクタ端子の係止度合い、いわゆる係止代を調節することができる。
請求項7の発明によれば、ハウジングにコネクタ端子及びリテーナが挿入されると、リテーナの係止突起がランスの係合溝に嵌合される。この嵌合により、係止突起が係合溝に嵌合してランスをコネクタ端子が設けられている方向に押圧して係止爪をコネクタ端子に係止させると共に、ランスの上下動が規制されるので、上記請求項1に示す(i)〜(v)の効果を奏することができる。
請求項8の発明によれば、請求項7の効果に加え、リテーナの係止突起とランスのV字状の係合溝とが嵌合されるので、ランスの固定が堅固になる。
請求項9の発明によれば、請求項7の効果に加え、リテーナの係止突起とランスの切欠き溝とが嵌合されランスの上下及び左右の移動が規制されるので、ランスの固定が堅固になる。
請求項10の発明によれば、ハウジングにコネクタ端子及びリテーナが挿入されると、リテーナの係止突起がランスの係合溝に嵌合される。この嵌合により、係止突起が係合溝に嵌合して各ランスの小隙間を拡大させて係止爪をコネクタ端子に係止させ、一方で、各ランスの上下動が規制されるので、上記請求項1に示す(i)〜(v)の効果を奏することができる。
請求項11の発明によれば、請求項10の効果に加え、リテーナの係止突起とランスのV字状の係合溝とが嵌合されるので、ランスの固定が堅固になる。
請求項12の発明によれば、請求項10の効果に加え、リテーナの係止突起とランスの切欠き溝とが嵌合されランスの上下及び左右の移動が規制されるので、ランスの固定が堅固になる。
請求項13の発明によれば、ハウジングにコネクタ端子及びリテーナが挿入されると、リテーナの凸条突起に設けられた係合溝がランスの係止突起に嵌合される。この嵌合により、ランスをコネクタ端子が設けられている方向に移動させて係止爪をコネクタ端子に係止させると共に、ランスの上下動が規制されるので、上記請求項1に示す(i)〜(v)の効果を奏することができる。
請求項14の発明によれば、ハウジングにコネクタ端子及びリテーナが挿入されると、リテーナの係止突起が一対のランスの係合溝に嵌合される。この嵌合により、係止突起が係合溝に嵌合して各ランスの小隙間を拡大させて係止爪をコネクタ端子に係止させ、一方で、各ランスの上下動が規制されるので、上記請求項1に示す(i)〜(v)の効果を奏することができる。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのコネクタを例示するものであって、本発明をこのコネクタに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。なお、以下の実施例においては、一対のコネクタ端子を対向させて複数個配設したコネクタについて説明を行うが、コネクタ端子は対向させて設ける必要はなく、例えば1列に配列した場合であっても同様の作用効果を奏することは明らかであるのでその説明は省略する。
図1は本発明の実施例1に係るコネクタを示し、図1(a)は斜視図、図1(b)は図1(a)のコネクタのハウジングとリテーナとを分離した状態を示す斜視図、図2は図1のコネクタを示し、図2(a)は正面図、図2(b)は図2(a)のA−A線で切断した拡大断面図、図3はハウジングを示し、図3(a)は正面図、図3(b)は図3(a)のX部分の拡大図、図4はハウジングの断面図を示し、図4(a)は図3(a)のB−B線で切断した拡大断面図、図4(b)は図3(a)のC−C線で切断した拡大断面図である。
実施例1に係るコネクタ1は、図1、図2に示すように、ハウジング2と、これらのコネクタ端子を固定するリテーナ20と、複数本のコネクタ端子15とで構成されている。
ハウジング2は、図1〜図3に示すように、前面に細長矩形状の開口3を有し、この開口3が背面で一部が連通した筒状体からなり、合成樹脂材の成型体で形成されている。このハウジング2の外周囲には、機器へ取付ける装着手段2aが設けられている。また、その細長矩形状の開口3内には、長手方向に沿って間に所定間隔の隙間8をあけて上下段に複数本のコネクタ端子15がそれぞれ装着される平板状の装着台4、5が形成されている。この上下の各装着台4、5は、ハウジング2の背面側へ所定長さ延出されている。また、各装着台4、5には、図2(b)に示すように、個々のコネクタ端子15を収納する複数個の収容穴6、7が形成されている。各収容穴6、7は、それぞれ隔壁で仕切られて、ハウジング2の開口3の前面にピン型端子(図示省略)が挿入される開口6a、7aと、各開口6a、7aの背面にコネクタ端子15が収納される凹状溝6b、7bとで構成されている。
上下の収容穴6、7の各凹状溝6b、7bは、溝の上部開口が互いに対向しており、各凹状溝6b、7bに、図2(b)で示すように、コネクタ端子15が収納されたとき、各コネクタ端子15の係止部16aが凹状溝6b、7bの上部開口から突出されるようになっている。コネクタ端子15は凹状溝6bにも収納されるが図2(b)では省略されている。
上下の装着台4、5の間には、図1(b)に示すように、隙間8が形成されている。この隙間8は、上下の装着台4、5間に水平方向に開口する細溝で形成され、前面から背面に向けてほぼ中央部付近にまで達する所定の奥行きを有している。そしてこの隙間8の前面には、リテーナ20が挿入される。この隙間8の奥には、図4に示すように、コネクタ端子15を係止する係止手段10が設けられている。この係止手段10は、上下の対向した凹状溝6b、7bの間にそれぞれ形成され、ハウジング2の開口3から所定距離入り込んだ位置から背面側へ向かって形成されている。
係止手段10は、図4に示すように、断面形状において、ランス根元部11から隙間8の開口先端に向けて二股に分岐された一対の弾性係止片(以下、ランス(lance)という)12、13を有し、これらのランス12、13は、各ランス間に所定の小隙間14をあけて設けた所定の肉厚及び細幅の板状片12'、13'からなり、これらの板状片12'、13'には、その各表面に所定高さの係止爪12a、13aと、この係止爪12a、13aと直交する方向の両側壁面に所定の高さに肉盛りした突出鍔12b、12b'、13b、13b'(図3(b)、図7(c)参照)が形成されている。小隙間14は、図4に示すように、開口から奥方向、すなわちランス根元部11に向かって隙間間隔が狭まったほぼV字状の溝となっている。
これらの突出鍔12b、12b'及び13b、13b'は、図3(b)に示すように、各ランス12、13の小隙間14間に近接した箇所に設けられている。また、これらの突出鍔12b、12b'及び13b、13b'は、側壁面と突出鍔12b、12b'、13b、13b'との境目に、図7(c)に示すように、直角な段差12、13が形成されている。これらの段差12、13には、後述するリテーナ20の指片爪が係止され、各ランス12、13の上下方向、すなわち隙間を開く方向への移動を規制する働きをする。
図5はリテーナを示し、図5(a)は斜視図、図5(b)は上面図、図5(c)は正面図、図5(d)は図5(b)及び図5(c)のD−D線で切断した断面図である。
リテーナ20は、図5に示すように、所定の肉厚を有する細長の板状体21からなり、ハウジング2の隙間8に挿入できる大きさで合成樹脂の成型体で形成されている。
この板状体21の表裏面21a、21bには、複数本の凸条突起22a、22bと、これらの凸条突起22a、22b間に凹み部24a、24bが形成され、それぞれの凸条突起22a、22bの幅長は、ハウジング2の凹状溝6b、7bの間隔と同じピッチに形成されている。
また、各凸条突起22a、22bは、他端部21dの対向する両側壁面にそれぞれ二股に分岐された指片爪23a、23b及び23a'、23b'(図5(d)、図7(c)参照)が形成されている。これらの二股状の指片爪23a、23b、23a'、23b'の間隔は、ハウジング2の一対のランス12、13の突出鍔12b、13b、12b'、13b'が移動できる間隔になっている。
更に、凹み部24a、24bの間には、前方から後方、すなわち指片爪23a、23b及び23a'、23b'が設けられた方向へ延びた突出部24が形成されている(図5(d)参照)。この突出部は、一対のランス12、13のV字状の小隙間14に挿入されたとき、この隙間間隔を拡大する働きをなす。また、リテーナ20の長手方向の両端に係止突起25a、25bが設けられている。これらの係止突起は、リテーナ20が隙間8に挿入されたとき、位置決め固定の機能を果たす。更に、リテーナ20の前面には、スリット21cが形成されている。
このリテーナ20は、ハウジング2の隙間8に挿入されたとき、係止手段10の突出鍔12b、12b'、13b、13b'は、リテーナ20の両側壁面の一対の二股状指片爪23a、23b、23a'、23b'の各段差12、13に衝突して各ランスの上下動の移動を規制する(図7(c)参照)。
コネクタ端子15は、図2(b)に示すように、ピン型端子(図示省略)が挿入されて電気的コンタクトをなすコンタクト部16と、このコンタクト部16から延出したリード線接続部17と、このリード線接続部17に結合されるリード線18とで構成されている。コンタクト部16には、リード線接続部17側の端部に係止部16aが形成されている。この係止部16aは、ランス10の係止爪13aに係止されコネクタ端子15の抜け止めとなる。
次に、主に図1、図6、図7を参照し、コネクタの組立てを説明する。図6はコネクタの組立て手順を説明する説明図であって、図6(a)及び図6(b)は図3(a)のB−B線で切断した状態を示す斜視図であり、図6(a)はハウジングにリテーナを組み込む前の状態を示す斜視図、図6(b)はリテーナを組み込んだ状態を示す斜視図、図6(c)及び図6(d)は図3(a)のC−C線で切断した状態を示す斜視図であり、図6(c)はハウジングにリテーナを組み込む前の状態を示す斜視図、図6(d)はリテーナを組み込んだ状態を示す斜視図、図7は図6(b)のコネクタを示し、図7(a)は断面方向から見た側面図、図7(b)は図7(a)のE−E線で切断した断面図、図7(c)は図7(b)のX部分の拡大図である。
先ず、ハウジング2の凹状溝7b内にコネクタ端子15をハウジング2の背面側から差し込む。この差し込みにより、コネクタ端子15のコンタクト部16は、各ランス12、13の弾性に抗して挿入され、コンタクト部16の先端を開口7aに接近させ、係止部16aが係止爪13aを通過したところで、ランス13が下降し係止爪13aがコネクタ端子15の係止部16aに係止される(図2(b)参照)。他の凹状溝6bにも同様にコネクタ端子15が挿入されるが、図では省略されている。
次いで、リテーナ20を隙間8に差し込む(図2(b)、図6参照)。この差し込みにより、リテーナ8の突出部24がランス12、13のV字状の小隙間14に挿入されてこの隙間を拡大して、各ランス12、13を上下方向へ移動させ、係止爪13aとコネクタ端子15の係止部16aとを係止させる。
一方、リテーナ20の隙間8への差し込みにより、突出部24がV字状の小隙間14に挿入され、この小隙間14を拡大させ、これに伴い、係止手段10の突出鍔12b、12b'、13b、13b'はリテーナ20の両側壁面の二股状指片爪23a、23b、23a'、23b'に各段部12、13が衝突して各ランスの上下動の移動を規制する(図7(c)参照)。
したがって、一対のランスは、リテーナによりその上下動が規制されるので、コネクタ端子に不用意な引き抜き力が加わっても、ランスが極度に屈曲したりコネクタ端子との係止が外れたりすることを阻止でき、且つランス根元部への曲げ応力が加わることが少なくなるので、ランスの折損が生じ難くなる。
また、リテーナの装着により、リテーナの突出部でランスの小隙間を拡大し、ランスの係止爪をコネクタ端子と係止させるので、所定量の係止代が確保され、安定した抜け止め機能を発揮できる。
更に、一対のランスは、リテーナにより上下及び左右の移動が規制され、ハウジング内で堅固に固定されるので、ランスの強度が増大し、コネクタ端子の保持力が高まる。
更にまた、コネクタ端子は、ハウジング内に挿入されるとき、リテーナがハウジングに装着されていないので、コネクタ端子の挿入時に各ランスが簡単に撓むのでコネクタ端子の挿入が容易になる。
更にまた、コネクタ端子がハウジングの収容穴に収納され、且つランスとの係止が適正でないときは、リテーナの装着ができなくなるため、簡単にコネクタ端子の挿入状態を検知できる。
図8は図1のコネクタの変形例を示し、図8(a)及び図8(b)はその一部が図3のC−C線に相当する位置で切断された状態を示す斜視図であり、図8(a)はハウジングとリテーナとが分離した状態を示す斜視図、図8(b)はハウジングにリテーナを組み込んだ状態を示す斜視図、図8(c)は図(b)のF−F線で切断した断面図、図8(d)は図8(c)のX部分の拡大図である。
このコネクタ1Aは、上述のコネクタ1と共通の構成を有し、係止手段及びリテーナの形状の一部のみが異なっている。そこで、共通の構成は、コネクタ1と同じ番号の符号を付して説明を援用して重複説明を省略し、異なる構成についてのみ詳述する。
コネクタ1Aは、複数本のコネクタ端子15及びリテーナ20Aが装着されるハウジング2と、これらのコネクタ端子を固定するリテーナ20Aと、複数本のコネクタ端子15とで構成されている。
上下の装着台4、5間の隙間8の奥に設けられた係止手段10Aは、一対のランス12、13に設けられた両側壁面の各突出鍔12b、12b'、13b、13b'は、コネクタ1の直角な段差12、13に代えて所定角度のテーパ面12A、13Aで形成されている。また、リテーナ20Aの両側壁面の対向する指片爪23a、23b、23a'、23b'は、コネクタ1Aのテーパ面13A、13Aに合わせて所定のテーパ面が形成されている。
このコネクタによると、リテーナとランスとは、所定角度のテーパ段部により係止されるので、このテーパ面を利用して一対のランスの上下動が可能になり、ランスの係止爪とコネクタ端子の係止度合い、いわゆる係止代を調節することができる。
次に、他の実施例に係るコネクタについて説明する。図9は本発明の実施例2に係るコネクタを示し、その一部が図3のB−B線に相当する位置で切断された状態を示す斜視図であり、図9(a)はハウジングとリテーナとを分離した状態を示す斜視図、図9(b)は図9(a)のX部分の拡大図、図9(c)はハウジングにリテーナが組み込まれた状態を示す斜視図、図9(d)は図9(c)のX部分の拡大図である。
実施例2に係るコネクタ1Bは、上述した実施例1のコネクタ1と共通の構成を有し、係止手段及びリテーナの形状の一部のみ異なっている。そこで、コネクタ1と共通の構成は、コネクタ1と同じ番号の符号を付して説明を援用して重複説明を省略し、異なる構成についてのみ詳述する。
コネクタ1Bは、複数本のコネクタ端子15及びリテーナ20Bが装着されるハウジング2と、これらのコネクタ端子を固定するリテーナ20Bと、複数本のコネクタ端子15とで構成されている。
上下の装着台4、5間の隙間8の奥に設けられた係止手段10Bは、先端が二股状に分岐され間に小隙間14Bを有する一対のランス12、13を備え、これらのランス12、13は、上下の外表面に係止爪12a、13aが形成されている。また、小隙間14Bは、入口の開口部付近が溝高、すなわち水平方向と直交する方向の溝高が高く、この開口から奥に向かって段差を経て溝高を狭め、段差部がほぼV字状溝12d'、13d'となり、この段差部が係合突起12d、13dとなっている。これらの係合突起は、小隙間14B間で対向している。なお、コネクタ1に設けられたランス両側壁の突出鍔は本実施例のコネクタ1Bではなくなっている。
また、リテーナ20Bは、図9(d)に示すように、その突出部24の先端がその中央部が凹部となるように円弧状に形成され、その両端部がほぼV字状に尖った係止突起25a、25bとなっている。
このコネクタ1Bは、ハウジング2にコネクタ端子15及びリテーナ20Bが挿入されると、リテーナ20Bの係止突起25a、25bがV字状溝12d'、13d'に嵌合される。この嵌合により、V字状に尖った係止突起25a、25bがV字状溝12d'、13d'に楔のように打ち込まれた状態になり、この楔作用で各ランス12、13の小隙間14Bを拡大させて係止爪12a、13aをコネクタ端子15の係止部16aに係止させると共に、各ランス12、13の上下動を規制する。
このコネクタによれば、以下の効果を奏することができる。
(i)ランスの折損がし難くなる。
一対のランスは、リテーナによりその上下動が規制されるので、コネクタ端子に不用意な引き抜き力が加わっても、ランスが極度に屈曲したりコネクタ端子との係止が外れたりすることを阻止でき、且つランス根元部への曲げ応力が加わることが少なくなるので、ランスが折損し難くなる。
(ii)安定した係止代を確保できる。
リテーナの装着により、リテーナでランスの小隙間を拡大し、ランスの係止爪をコネクタ端子と係止させるので、所定量の係止代が確保され、安定した抜け止め機能を発揮できる。
(iii)コネクタ端子との保持力を高めることができる。
一対のランスは、リテーナにより上下の移動が規制され、ハウジング内で堅固に固定されるので、ランスの強度が増大し、コネクタ端子との保持力が高まる。
(iv)ハウジング内へのコネクタ端子の挿入が容易になる。
コネクタ端子は、ハウジング内に挿入されるとき、リテーナがハウジングに装着されていないので、コネクタ端子の挿入時に各ランスが簡単に撓み、コネクタ端子の挿入が容易になる。
(v)コネクタ端子の半挿入状態を簡単に検知できる。
コネクタ端子がハウジングの収容穴に収納され、且つランスとの係止が適正でないときは、リテーナの装着ができなくなり、この装着状況により、簡単にコネクタ端子の半挿入状態を検知できる。
図10は、図9のコネクタの変形例を示し、図10(a)及び図10(b)はその一部が図3のC−C線に相当する位置で切断された状態を示す斜視図であり、図10(a)はハウジングとリテーナとを分離した状態を示す斜視図、図10(b)は図10(a)のX部分の拡大図、図10(c)はハウジングにリテーナが組み込まれた状態を示す斜視図、図10(d)は図10(c)のX部分の拡大図である。
このコネクタ1Cは、実施例2のコネクタ1Bと共通の構成を有し、係止手段及びリテーナの形状の一部のみが異なっている。そこで、共通の構成は、コネクタ1Bと同じ番号の符号を付して説明を援用することとし、異なる構成についてのみ詳述する。
上下の装着台4、5間の隙間8の奥に設けられた係止手段10Cは、先端が二股状に分岐され間に小隙間14Cを有する一対のランス12、13を備え、これらのランス12、13は、上下の外表面に係止爪12a、13aが形成されている。また、小隙間14Cは、入口の開口部付近が溝高、すなわち水平方向と直交する方向の溝高が高く、この開口から奥に向かって溝高が狭まり、更に途中から所定角度のテーパ面を経て溝高が狭められている。また、このテーパ面には、その中央部付近にそれぞれ凹状の切欠き溝12e、13eが形成されている。なお、ランス12の切欠き溝12eは、切欠き溝13eと対向して設けられており図10では隠れて図示されていない。また、各凹状の切欠き溝12e、13eは、図10(b)に示すように、凹状の底部にほぼV字状の溝12e'、13e'が形成されている。なお、V字状の溝12e'も図10では省略されている。
また、リテーナ20Cは、図10(d)に示すように、その突出部24の先端部に切欠き溝12e、13e及びV字状の溝12e'、13e'に挿入される先端が尖った係止突起25が形成されている。
このコネクタ1Cは、ハウジング2にコネクタ端子15及びリテーナ20Cが挿入されると、リテーナ20Bの突出部24で各ランスの小隙間14cを広げると共に、係止突起25が各切欠き溝12e、13e及びV字状の溝12e'、13e'に嵌合される。この嵌合により、係止爪12a、13aをコネクタ端子15の係止部16aに係止させると共に、各ランス12、13の上下及び左右の移動を制限する。
このコネクタ1Cによれば、コネクタ1Bの作用効果に加え、ランスの左右の移動が制限され、ランスの固定がより堅固になる。
次に、本発明のコネクタの更に他の実施例について説明する。図11は実施例3に係るコネクタを示し、図11(a)は実施例3のコネクタを図2(a)のA−A線に相当する位置で切断した状態を示す断面図、図11(b)は図11(a)のG−G線で切断した断面図、図11(c)は図11(b)のX部分の拡大図、図12は図11のコネクタを示し、図12(a)及び図12(b)はその一部が図1のA−A線に相当する位置で切断された状態を示す斜視図であり、図12(a)はハウジングとリテーナとが分離した状態を示す斜視図、図12(b)はハウジングにリテーナを組み込んだ状態を示す斜視図である。実施例3に係るコネクタ1Dは、上述した実施例1のコネクタ1と共通の構成を有し、係止手段及びリテーナの形状の一部のみ異なっている。そこで、コネクタ1と共通の構成は、コネクタ1と同じ番号の符号を付して説明を援用して重複説明を省略し、異なる構成についてのみ詳述する。
実施例3のコネクタ1Dは、図11、図12に示すように、複数本のコネクタ端子15及びリテーナ20Dが装着されるハウジング2と、これらのコネクタ端子を固定するリテーナ20Dと、複数本のコネクタ端子15とで構成されている。
上下の装着台4、5間の隙間8の奥に設けられた係止手段10Dは、先端が二股状に分岐され間に小隙間14Dを有する一対のランス12、13を備え、これらのランス12、13は、上下の外表面に係止爪12a、13aが形成されている。また、このランス12、13の側壁面には、係止突起19a、19b、19a'、19b'がランス12、13の長手方向に沿って延設されている。
また、リテーナ20Dの凸条突起22には、前記ランス12、13の側壁面に設けられた係止突起19a、19b、19a'、19b'に嵌合するようにその側壁面に凹状溝26a、26b、26a'、26b'が設けられており、リテーナ20Dをハウジング2に挿入した際にこの係止突起19a、19b、19a'、19b'と凹状溝26a、26b、26a'、26b'とを嵌合することによりランス12、13によりコネクタ端子15を固定できる。加えて、ランス12、13の固定をリテーナ20Dの凸条突起22によってのみ行うことができるため、突出部24による小隙間14Dの拡大を行う必要がなく、小隙間14Dの過度の拡大を防止することができる。
図1は本発明の実施例1に係るコネクタを示し、図1(a)は斜視図、図1(b)は図1(a)のコネクタのハウジングとリテーナとを分離した状態を示す斜視図、 図2は図1のコネクタを示し、図2(a)は正面図、図2(b)は図2(a)のA−A線で切断した拡大断面図、 図3はハウジングを示し、図3(a)は正面図、図3(b)は図3(a)のX部分の拡大図、 図4はハウジングの断面図を示し、図4(a)は図3(a)のB−B線で切断した拡大断面図、図4(b)は図3(a)のC−C線で切断した拡大断面図、 図5はリテーナを示し、図5(a)は斜視図、図5(b)は上面図、図5(c)は正面図、図5(d)は図5(b)及び図5(c)のD−D線で切断した断面図、 図6はコネクタの組立て手順を説明する説明図であって、図6(a)及び図6(b)は図3(a)のB−B線で切断した状態を示す斜視図であり、図6(a)はハウジングにリテーナを組み込む前の状態を示す斜視図、図6(b)はリテーナを組み込んだ状態を示す斜視図、図6(c)及び図6(d)は図3(a)のC−C線で切断した状態を示す斜視図であり、図6(c)はハウジングにリテーナを組み込む前の状態を示す斜視図、図6(d)はリテーナを組み込んだ状態を示す斜視図、 図7は図6(b)のコネクタを示し、図7(a)は断面方向から見た側面図、図7(b)は図7(a)のE−E線で切断した断面図、図7(c)は図7(b)のX部分の拡大図、 図8は図1のコネクタの変形例を示し、図8(a)及び図8(b)はその一部が図3のC−C線に相当する位置で切断された状態を示す斜視図であり、図8(a)はハウジングとリテーナとが分離した状態を示す斜視図、図8(b)はハウジングにリテーナを組み込んだ状態を示す斜視図、図8(c)は図(b)のF−F線で切断した断面図、図8(d)は図8(c)のX部分の拡大図、 図9は本発明の実施例2に係るコネクタを示し、その一部が図3のB−B線に相当する位置で切断された状態を示す斜視図であり、図9(a)はハウジングとリテーナとを分離した状態を示す斜視図、図9(b)は図9(a)のX部分の拡大図、図9(c)はハウジングにリテーナが組み込まれた状態を示す斜視図、図9(d)は図9(c)のX部分の拡大図、 図10は図9のコネクタの変形例を示し、図10(a)及び図10(b)はその一部が図3のC−C線に相当する位置で切断された状態を示す斜視図であり、図10(a)はハウジングとリテーナとを分離した状態を示す斜視図、図10(b)は図10(a)のX部分の拡大図、図10(c)はハウジングにリテーナが組み込まれた状態を示す斜視図、図10(d)は図10(c)のX部分の拡大図、 図11は実施例3に係るコネクタを示し、図11(a)は実施例3のコネクタを図2(a)のA−A線に相当する位置で切断した状態を示す断面図、図11(b)は図11(a)のG−G線で切断した断面図、図11(c)は図11(b)のX部分の拡大図、 図12は図11のコネクタを示し、図12(a)及び図12(b)はその一部が図1のA−A線に相当する位置で切断された状態を示す斜視図であり、図12(a)はハウジングとリテーナとが分離した状態を示す斜視図、図12(b)はハウジングにリテーナを組み込んだ状態を示す斜視図、 図13は従来技術のコネクタを示す断面図、である。
符号の説明
1、1A〜1D コネクタ
2 ハウジング
4、5 装着台
6、7 収容穴(凹状溝)
8 隙間
10、10A〜10D 係止手段
11 ランス根元部
12、13 ランス
12a、13a 係止爪
12b、13b、12b'、13b' 突出鍔
12d、13d 係合突起
12e、13e 切欠き溝
14、14B〜14D 小隙間
15 コネクタ端子
16a 係止部
20、20A〜20D リテーナ
25、25a、25b 係止突起

Claims (14)

  1. コネクタ端子を収容する収容穴と前記収容穴に近接した位置にあって前記コネクタ端子を係止する係止手段とを有するハウジングと、前記係止手段の移動を規制するリテーナと、を備えたコネクタにおいて、
    前記係止手段は前記収容穴に近接した一面に係止爪が設けられていると共に前記係止爪が設けられた面に隣接する両側面には突出鍔が設けられたランスからなり、また、前記リテーナは前記突出鍔と係止される指片爪と前記ランスを押圧する突出部とが設けられており、
    前記ハウジングにコネクタ端子及び前記リテーナが挿入されたとき、前記リテーナの突出部が前記ランスを前記コネクタ端子が設けられている方向に押圧することにより前記係止爪を前記コネクタ端子に係止させ、一方、前記リテーナの指片爪に前記各ランスの突出鍔を係止させることにより前記ランスの押圧による移動を規制することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記リテーナの指片爪と前記ランスの突出鍔の係止部はそれぞれ実質的に直角な段部により形成され、これらの段部により前記リテーナと前記ランスとが係止されることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記リテーナの指片爪と前記ランスの突出鍔の係止部はそれぞれ所定角度のテーパを付した段部により形成され、これらのテーパ段部により前記リテーナと前記ランスとが係止されることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  4. 一対のコネクタ端子を所定の隙間をあけて上下段に対向させて収納する収容穴及び前記隙間にあって前記コネクタ端子を係止する係止手段を有するハウジングと、前記隙間に挿入して前記係止手段の移動を規制するリテーナとを備えたコネクタにおいて、
    前記係止手段は先端部が二股状に分岐されて間に小隙間を有する一対のランスを備え、前記ランスは外表面に係止爪及び両側壁面に突出鍔が設けられ、また、前記リテーナは前記突出鍔と係止される一対の指片爪及び前記ランスの小隙間に挿入される突出部が設けられたものからなり、
    前記ハウジングにコネクタ端子及び前記リテーナが挿入されたとき、前記リテーナの突出部で前記ランスの小隙間を拡大させることにより前記係止爪を前記コネクタ端子に係止させ、一方、前記リテーナの指片爪に前記各ランスの突出鍔を係止させることにより前記小隙間の拡大を規制することを特徴とするコネクタ。
  5. 前記リテーナの指片爪と前記ランスの突出鍔の係止部はそれぞれ実質的に直角な段部により形成され、これらの段部により前記リテーナと前記ランスとが係止されることを特徴とする請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記リテーナの指片爪と前記ランスの突出鍔の係止部はそれぞれ所定角度のテーパを付した段部により形成され、これらのテーパ段部により前記リテーナと前記ランスとが係止されることを特徴とする請求項4に記載のコネクタ。
  7. コネクタ端子を収容する収容穴と前記収容穴に近接した位置にあって前記コネクタ端子を係止する係止手段とを有するハウジングと、前記係止手段の移動を規制するリテーナと、を備えたコネクタにおいて、
    前記係止手段は前記収容穴に近接した一面に係止爪が設けられていると共に他の一面に係合溝が設けられたランスからなり、また、前記リテーナは前記ランスの係合溝に嵌合される係止突起が設けられており、
    前記ハウジングにコネクタ端子及び前記リテーナが挿入されたとき、前記リテーナの係止突起を前記ランスの係合溝に嵌合させることにより、前記リテーナが前記ランスをコネクタ端子が設けられた方向へ押圧して前記係止爪を前記コネクタ端子に係止させると共に、前記ランスの押圧による移動を規制することを特徴とするコネクタ。
  8. 前記ランスの係合溝はV字状溝で形成され、この溝に前記リテーナの係止突起が嵌合されることを特徴とする請求項7に記載のコネクタ。
  9. 前記ランスの係合溝は所定角度のテーパ面に設けられた切欠き溝からなり、この切欠き溝に前記リテーナの係止突起が嵌合されることを特徴とする請求項7に記載のコネクタ。
  10. 一対のコネクタ端子を所定の隙間をあけて上下段に対向させて収容する収容穴及び前記隙間にあって前記コネクタ端子を係止する係止手段を有するハウジングと、前記隙間に挿入して前記係止手段の移動を規制するリテーナとを備えたコネクタにおいて、
    前記係止手段は先端部が二股状に分岐され間に小隙間を有する一対のランスを備え、前記ランスは外表面に係止爪及び前記小隙間に係合溝が設けられ、また、前記リテーナは前記ランスの係合溝に嵌合される係止突起が設けられたものからなり、
    前記ハウジングにコネクタ端子及び前記リテーナが挿入されたとき、前記リテーナの係止突起を前記ランスの係合溝に嵌合させることにより、前記小隙間を拡大させて前記係止爪を前記コネクタ端子に係止させると共に、前記小隙間の拡大を規制することを特徴とするコネクタ。
  11. 前記ランスの係合溝は、V字状溝で形成され、この溝に前記リテーナの係止突起が嵌合されることを特徴とする請求項10に記載のコネクタ。
  12. 前記ランスの係合溝は、所定角度のテーパ面に設けられた切欠き溝からなり、この切欠き溝に前記リテーナの係止突起が嵌合されることを特徴とする請求項10に記載のコネクタ。
  13. コネクタ端子を収容する収容穴と前記収容穴に近接した位置にあって前記コネクタ端子を係止する係止手段とを有するハウジングと、前記係止手段の移動を規制するリテーナと、を備えたコネクタにおいて、
    前記係止手段は前記収容穴に近接した一面に係止爪が設けられていると共に前記係止爪が設けられた面に隣接する両側面には前記リテーナの挿入方向に向かって所定長さ延設された係合突起が設けられたランスからなり、また、前記リテーナは前記ハウジング内に挿入されていると共に側面に前記係合突起と嵌合する係合溝が設けられた凸条突起が設けられており、
    前記ハウジングにコネクタ端子及び前記リテーナが挿入されたとき、前記リテーナの凸条突起に設けられた係合溝が前記ランスの係合突起に嵌合することにより、前記ランスを前記コネクタ端子が設けられている方向に移動させて前記係止爪を前記コネクタ端子に係止させると共に、前記ランスの移動を規制することを特徴とするコネクタ。
  14. 一対のコネクタ端子を所定の隙間をあけて上下段に対向させて収容する収容穴及び前記隙間にあって前記コネクタ端子を係止する係止手段を有するハウジングと、前記隙間に挿入して前記係止手段の移動を規制するリテーナとを備えたコネクタにおいて、
    前記係止手段は、先端部が二股状に分岐され間に小隙間を有する一対のランスを備え、前記ランスは、前記収容穴に近接した一面に係止爪が設けられ、前記係止爪が設けられた面に隣接する両側面には前記リテーナの挿入方向に向かって所定長さ延設された係合突起が設けられ、また、前記リテーナは、前記ハウジング内に挿入されていると共に側面に前記係合突起と嵌合する係合溝が設けられた凸条突起が設けられており、
    前記ハウジングにコネクタ端子及び前記リテーナが挿入されたとき、前記リテーナの凸条突起に設けられた係合溝が前記ランスの係合突起に嵌合することにより、前記一対のランスを前記コネクタ端子が設けられている方向に移動させて前記係止爪を前記コネクタ端子に係止させると共に、前記小隙間の拡大を規制することを特徴とするコネクタ。
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