JP2003123890A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2003123890A
JP2003123890A JP2001315342A JP2001315342A JP2003123890A JP 2003123890 A JP2003123890 A JP 2003123890A JP 2001315342 A JP2001315342 A JP 2001315342A JP 2001315342 A JP2001315342 A JP 2001315342A JP 2003123890 A JP2003123890 A JP 2003123890A
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亮太郎 石川
Osamu Kawase
治 川瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子金具の保持状態を安定させる。 【解決手段】 ハウジング20のタワー部21には、端
子金具10が挿入されるキャビティ25が設けられ、こ
のキャビティ25の下面側から端子金具10を抜け止め
するためのランス26が突設されている。ランス26
は、下方へ撓み変形可能な片持ち状のアーム部27と、
端子金具10に係止される係止部28とを備え、アーム
部27の前端部が係止部28よりも前方に突き出る操作
部38とされている。タワー部21には、ランス26の
撓み空間内に進入することでランス26を撓み規制可能
な撓み規制部42を有するフロントリテーナ40が前方
から装着可能とされている。フロントリテーナ40に
は、操作部38と端子金具10との間に進入可能な反転
規制部48が設けられている。ランス26に対して挿入
時の撓み方向とは逆の上向きに変位させるような力が作
用した場合には、操作部38が反転規制部48に係合す
ることで、ランスの反転動作が規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランスを備えたコ
ネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハウジングに樹脂ランスを一体形
成したコネクタの一例として特開平5−121116号
公報に記載されたものが知られている。このものは、ハ
ウジングに後方から端子金具を挿入可能なキャビティが
設けられるとともに、キャビティの下面側からは、挿入
される端子金具に押圧されることで一旦下方の撓み空間
内に弾性変形され、端子金具が正規深さに達すると復帰
して端子金具に弾性的に係止される樹脂ランスが設けら
れている。この樹脂ランスは、キャビティの下壁に連結
された片持ち状のアーム部と、アーム部の先端側からキ
ャビティ内に突出する係止部とにより構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この端子金
具には、電線が圧着接続されており、キャビティ内に端
子金具を正規深さまで挿入した状態では、電線はハウジ
ングの後方に導出されている。この状態で電線に対して
引っ張り力が作用した場合には、端子金具が後方へ変位
しようとするものの、ランスが係止していることで抜け
止め状態に保たれる。その一方、ランスには、係止した
端子金具によって挿入時の撓み方向とは逆の上向きに変
位させるような力が作用することになるため、その力が
アーム部の強度と比して過大であった場合には、ランス
が上方へ変形するおそれがあり、そうなると端子金具の
保持状態が不安定になる可能性があった。特に小型のコ
ネクタにおいては、アーム部の厚さ寸法が小さくなって
強度が不足し勝ちであるため、上記問題への対応が希求
されていた。本発明は上記のような事情に基づいて完成
されたものであって、端子金具の保持状態を安定させる
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジン
グには、端子金具を挿入可能なキャビティと、キャビテ
ィ内に突出するとともに挿入される前記端子金具によっ
て押圧されることで端子金具の挿入方向と交差する方向
に撓み変形し、前記端子金具が正規深さに達すると復帰
して端子金具に係止されるランスとが設けられているも
のにおいて、前記コネクタハウジングには、前記ランス
に対して係合することでランスが前記端子金具の挿入時
の撓み方向とは逆方向に変形されるのを規制可能な反転
規制部を有する反転規制部材が装着されている構成とし
たところに特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記反転規制部材は、前記端子金具を抜け止
めするためのリテーナとされているところに特徴を有す
る。請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載
のものにおいて、前記反転規制部のうち前記ランスと係
合される部分がテーパ状に形成されているところに特徴
を有する。請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3
のいずれかに記載のものにおいて、前記反転規制部は、
自然状態とされた前記ランスにおける撓み方向について
の厚み寸法内に配されているところに特徴を有する。
【0006】請求項5の発明は、請求項2ないし請求項
4のいずれかに記載のものにおいて、前記ランスが、前
記端子金具の挿入方向に沿って延出するとともに撓み変
形可能なアーム部と、アーム部から前記キャビティ内に
突設されるとともに端子金具に係止可能な係止部とから
構成されているのに対し、前記リテーナが、前記コネク
タハウジングに対して前記アーム部の長さ方向に沿って
装着されるとともに、アーム部の撓み変形を許容する撓
み空間内に進入することで前記端子金具に係止した前記
ランスが撓み変形するのを規制可能な撓み規制部を有し
ているものにおいて、前記撓み規制部には、前記アーム
部の両側面を支持することで前記ランスを幅方向につい
て位置決め可能な位置決め部が連成されているところに
特徴を有する。請求項6の発明は、請求項1ないし請求
項5のいずれかに記載のものにおいて、前記反転規制部
のうち前記ランスと係合される部分が、ランスの撓み方
向に対してほぼ直交する端面を有しているところに特徴
を有する。
【0007】請求項7の発明は、請求項2ないし請求項
6のいずれかに記載のものにおいて、前記ランスが、前
記端子金具の挿入方向に沿って延出するとともに撓み変
形可能なアーム部と、アーム部から前記キャビティ内に
突設されるとともに端子金具に係止可能な係止部とから
構成されているのに対し、前記リテーナが、前記コネク
タハウジングに対して前記アーム部の長さ方向に沿って
装着されるとともに、アーム部の撓み変形を許容する撓
み空間内に進入することで前記端子金具に係止した前記
ランスが撓み変形するのを規制可能な撓み規制部を有し
ているものにおいて、前記反転規制部は、前記撓み規制
部に連成されるとともに前記アーム部の長さ方向に沿っ
て延出して形成されることで、アーム部に対して所定長
さにわたって係合可能とされているところに特徴を有す
る。請求項8の発明は、請求項7に記載のものにおい
て、前記アーム部の側面には、前記反転規制部に対して
係合可能な係合部が張り出して形成されているところに
特徴を有する。請求項9の発明は、請求項8に記載のも
のにおいて、前記係合部が前記アーム部のほぼ全長にわ
たって設けられているところに特徴を有する。
【0008】請求項10の発明は、請求項7ないし請求
項9のいずれかに記載のものにおいて、前記リテーナが
前記コネクタハウジングに対して、前記撓み規制部が前
記撓み空間から退避して配されることで前記ランスの撓
み変形を許容する仮係止位置と、撓み規制部が撓み空間
内に進入することでランスの撓み変形を規制する本係止
位置との間を移動可能に保持されているものにおいて、
前記反転規制部は、前記撓み規制部よりも前記リテーナ
の前記コネクタハウジングに対する装着方向に向けて突
出して形成されることで、前記リテーナが前記仮係止位
置に配されたときに前記アーム部に対して係合可能とさ
れているところに特徴を有する。
【0009】請求項11の発明は、請求項7ないし請求
項10のいずれかに記載のものにおいて、前記リテーナ
が前記コネクタハウジングに対して、前記撓み規制部が
前記撓み空間から退避して配されることで前記ランスの
撓み変形を許容する仮係止位置と、撓み規制部が撓み空
間内に進入することでランスの撓み変形を規制する本係
止位置との間を移動可能に保持されているものにおい
て、前記コネクタハウジング及び前記リテーナのうち前
記ランスの前方には、ランスを押圧操作して撓み変形さ
せることで端子金具に対する係止状態を解除するための
解除治具の挿入を許容する解除治具挿入経路が外部に開
口して形成されているところに特徴を有する。
【0010】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>キャビティ
内に端子金具を挿入すると、その端子金具によって押圧
されることでランスが一旦撓み変形した後、端子金具が
正規深さまで挿入されると、ランスが復帰して端子金具
に係止されることで、端子金具がキャビティ内に抜け止
め状態に保持される。このようにランスが端子金具に係
止された状態において、例えば端子金具に対して挿入方
向とは反対向きの引っ張り力が作用した場合には、端子
金具に係止したランスを挿入時の撓み方向とは逆方向に
変形させるような力が作用する。その場合でも、ランス
に反転規制部が係合することでランスが逆方向に変形す
るのを規制することができ、もって端子金具の保持状態
を安定したものとすることができる。
【0011】<請求項2の発明>端子金具の抜け止めを
図るためのリテーナに反転規制部を設けるようにしたか
ら、仮に両者を別部材とした場合と比較して、部品点数
や組付工数の削減することができる。 <請求項3の発明>反転規制部をテーパ状に形成したか
ら、反転規制部とランスとが相対変位しようとする際に
ランスを所望の位置に誘い込むことができる。 <請求項4の発明>反転規制部をランスの厚み寸法内に
配置したから、その分だけランスの撓み方向についてコ
ネクタを小型化することができる。
【0012】<請求項5の発明>コネクタハウジングに
リテーナを装着すると、撓み規制部がランスの撓み空間
内に進入することで端子金具に係止した状態のランスが
撓み変形するのを規制することができ、もって端子金具
の抜け止めを図ることができる。位置決め部がアーム部
の両側面を支持することにより、ランスを幅方向につい
て位置決めして遊動を規制することができるから、ラン
スによる端子金具の保持状態を一層安定したものとする
ことができる。 <請求項6の発明>反転規制部の端面により、ランスを
逆方向へ変位させようとする力をしっかりと受け止める
ことができるから、ランスの反転動作を確実に規制する
ことができる。
【0013】<請求項7の発明>コネクタハウジングに
リテーナを装着すると、撓み規制部がランスの撓み空間
内に進入することで端子金具に係止した状態のランスが
撓み変形するのを規制することができ、もって端子金具
の抜け止めを図ることができる。撓み規制部に連成した
反転規制部がランスのアーム部に対して所定長さにわた
って係合されるから、ランスの反転動作をより確実に規
制することができる。 <請求項8の発明>アーム部の側面に係合部を張り出し
て設けるようにしたから、仮にランスに溝部を凹設して
この溝部に反転規制部を係合させた場合と比較して、ラ
ンスの強度を高く保つことができる。これにより、端子
金具に対する抜け止め力を高く保つことができるととも
にランス自身が逆方向に変形し難くすることができる。 <請求項9の発明>ランスを補強してその強度を向上さ
せることができる。
【0014】<請求項10の発明>リテーナを仮係止位
置に配したときに例えば端子金具に対して引っ張り力が
作用した場合でも、撓み空間から退避して配される撓み
規制部よりもリテーナのコネクタハウジングに対する装
着方向に向けて突設された反転規制部がランスのアーム
部に係合されるから、ランスの反転動作を確実に規制す
ることができる。
【0015】<請求項11の発明>端子金具を取り外す
には、リテーナをコネクタハウジングに対して仮係止位
置に配するとともに、外部から解除治具挿入経路に解除
治具を挿入する。挿入した解除治具によりランスを押圧
操作して強制的に撓み変形させることで端子金具に対す
るランスの係止状態を解除しつつ端子金具を引き抜くよ
うにする。リテーナをコネクタハウジングに仮係止位置
に装着した状態のままで端子金具の取り外し作業を行う
ことができるから、仮に解除治具挿入経路が閉鎖され、
リテーナをコネクタハウジングから取り外す必要がある
場合と比較して端子金具の取り外し作業性に優れる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
8によって説明する。この実施形態では、防水機能を備
えた雌コネクタについて例示する。この雌コネクタは、
雌側の端子金具10と、この端子金具10を収容可能な
コネクタハウジング20(以下、単にハウジング20と
いう)と、ハウジング20に装着されて端子金具10を
抜け止めするためのフロントリテーナ40とを有してい
る。なお以下では、ハウジング20に対する端子金具1
0の挿入方向を前方として説明する。
【0017】端子金具10は、金属板をプレス成形する
ことで、図3に示すような形状に形成されており、相手
の雄コネクタに設けられた雄タブ端子(図示せず)と導
通接続可能な角筒状の接続部11と、電線Wの端末に圧
着接続されるバレル部12とを前後に備えている。接続
部11の底壁の前端からは、弾性接触片13が後方へ折
り返して形成されており、前方から接続部11内に挿入
される雄タブ端子に対して弾性接触可能とされている。
底壁のうち弾性接触片13の後方位置には、係止孔14
が穿設されており、この係止孔14には、キャビティ2
5内に設けられたランス26が進入して係止可能とされ
ている。また係止孔14の孔縁両側部には、ランス26
の両側面に摺接されることでキャビティ25内への端子
金具10の挿入動作を案内可能な一対のスタビライザ1
5が突設されている。バレル部12は、前後に一対ずつ
のかしめ片16,17を有しており、前側のかしめ片1
6が電線Wの芯線をかしめ付け、後側のかしめ片17が
電線Wの被覆をそこに嵌着された防水ゴム栓18ごとか
しめ付けている。
【0018】ハウジング20は、合成樹脂製とされてお
り、図1に示すように、正面に見てやや縦長のブロック
状をなすタワー部21と、タワー部21の周囲を取り囲
むとともに前方に開口するフード部22とを連結した構
成となっている。フード部22内には、相手の雄コネク
タ(図示せず)が前方から嵌合可能とされており、フー
ド部22の上部には、雄コネクタを嵌合状態に保持する
ためのロックアーム23が設けられている。タワー部2
1の後部外周面には、フード部22内に嵌合される雄コ
ネクタとの間でシールをとるためのシールリング24が
前方から嵌着されている。
【0019】タワー部21内には、後方から端子金具1
0を挿入可能なキャビティ25が8つ形成されており、
各キャビティ25は、タワー部21の中心部分を取り囲
むようにして横に3つ、縦に3つ整列して配されてい
る。各キャビティ25は、図3に示すように、前部が端
子金具10の接続部11の形状に合わせて四角形状に形
成され、後部がその内周面に防水ゴム栓18が密着する
ように前部より拡径した円形状に形成されている。各キ
ャビティ25の前部の下面側には、端子金具10を保持
するためのランス26が設けられている。ランス26
は、後端側がキャビティ25の下壁に連結されるととも
に前後方向(端子金具10の挿入方向)に沿って延出し
て形成され、且つ高さ方向(端子金具10の挿入方向と
交差する方向)に沿って撓み変形可能な片持ち状のアー
ム部27と、アーム部27の前端よりやや引っ込んだ位
置の上面からキャビティ25内に突出する係止部28と
を備えている。アーム部27における前端側(自由端
側)の図示下方には、アーム部27の下方への撓み変形
を許容する撓み空間29が所定高さ寸法分前方に開口す
る形態で確保されている(図5参照)。係止部28は、
キャビティ25内に正規深さまで挿入された端子金具1
0の係止孔14内に進入されるとともにその孔縁前部に
係止可能とされている(図6参照)。係止孔14に対す
る係止部分である係止部28の前面は、突出端側ほど前
方へ突き出るオーバーハング状に形成されることで抜け
止め力の増強が図られている。また係止部28の後面
は、前方に向かって上り勾配をなすテーパ状に形成され
ることで、キャビティ25内に挿入される端子金具10
の押圧によってアーム部27を下方へ撓ませるよう案内
可能とされている。
【0020】アーム部27の前端部は、係止部28より
も前方に突き出ることにより、端子金具10の取り外し
時に前方外部から解除治具(図示せず)により押圧操作
が可能な操作部38とされている。この操作部38の前
面は、後方へ向かって上り勾配をなすテーパ状に形成さ
れるとともにその傾斜角度が前後で2段階に設定されて
おり、詳細には、前部が所定高さ位置(アーム部の全高
の2/3程度)まで比較的急な角度に設定され、後部が
比較的緩やかな角度に設定されていて引き続いて係止部
28の前面へと繋げられている。またアーム部27にお
ける下面基端側(係止部28よりも後側)には、アーム
部27を所定長さにわたって支持する支持部39がアー
ム部27の全幅に設けられており、この支持部39の前
端位置がアーム部27の撓み支点となっている。
【0021】ランス26の前方には、ハウジング20の
成形時にランス26を型抜きするための型抜き孔30が
開口して形成されている。この型抜き孔30の両側方に
は、ランス26のアーム部27と共に端子金具10を下
支えする支持壁31が所定の幅寸法分ずつ残されてい
る。また、この支持壁31に対してランス26のアーム
部27(操作部38)は、上端位置がほぼ揃えられてい
るのに対し、下端位置が所定寸法だけ下方に配されてい
る。キャビティ25の前壁32には、雄タブ端子が前方
からキャビティ25内に進入するのを許容するタブ挿通
孔33が上記型抜き孔30に連通する形態で開設されて
いる。またタブ挿通孔33の孔縁前部には、雄タブ端子
をキャビティ25内に誘い込むためのテーパ状の誘導面
が周設されている。
【0022】タワー部21の前面には、図1に示すよう
に、隣り合う各キャビティ25の周壁同士を分離するよ
うな溝部34が所定深さにわたって形成されており、こ
の溝部34は、各撓み空間29に連通して形成されてい
る。このタワー部21には、シールリング24の前方位
置にフロントリテーナ40が装着されるようになってお
り(図4)、このフロントリテーナ40は、図2に示す
ように、溝部34の形状に合わせて格子状に形成される
ことで、撓み空間29に対して進入可能とされている。
詳細にはフロントリテーナ40には、各キャビティ25
の周壁を個別に挿入可能な窓孔41が9つ整列して貫通
形成されており、この窓孔41の周縁下部のうちの後半
部分が撓み空間29内に進入することでランス26の下
方への撓み変形を規制可能な撓み規制部42をなしてい
る。撓み規制部42を有する窓孔41の周縁下部は、図
3に示すように、フロントリテーナ40の後端面よりも
後方に突出するよう形成されている。またこのフロント
リテーナ40の後端外周面には、側方に張り出すと共に
後方のシールリング24の前面を押さえ付けて前止まり
保持するための押さえ部44が周設されている。またフ
ロントリテーナ40の下部には、支持溝部45が後方に
開口して設けられ、ここにタワー部21の下端部から突
設された支持板35が嵌合されることで、フロントリテ
ーナ40を支持可能となっている。
【0023】このフロントリテーナ40は、次述する保
持手段により、撓み規制部42が撓み空間29の前方に
退避することでランス26の撓み変形、すなわち端子金
具10の挿抜動作を許容する仮係止位置(図4)と、撓
み規制部42が撓み空間29内に進入することでランス
26を撓み規制する本係止位置(図7)との間を前後に
移動可能な状態で保持されている。
【0024】保持手段について説明する。図2に示すよ
うに、フロントリテーナ40の窓孔41のうち左右両
端、上下中央に位置する2つの窓孔41の側面には、そ
れぞれ仮係止突部46が設けられている一方で、左右両
端に位置される6つの窓孔41の側面には、それぞれ本
係止突部47が設けられている。仮係止突部46は、窓
孔41の両側面のうち内側(フロントリテーナ40にお
ける径方向内側)の側面に配設されているのに対し、本
係止突部47は、反対の外側の側面に配設されている。
一方、タワー部21においては、上記仮係止突部46を
備えた窓孔41に対応するキャビティ25の周壁のうち
内側の側壁には、図3に示すように、それぞれ仮係止溝
部36が後方へ開口して形成されているのに対し、本係
止突部47を備えた窓孔41に対応するキャビティ25
の周壁のうち外側の側壁には、それぞれ本係止溝部37
が後方へ開口して形成されている。仮係止突部46は本
係止突部47よりも後寄りの位置に配設され、仮係止溝
部36は本係止溝部37よりも前方に至る深さに形成さ
れている。そして、図4に示すように、フロントリテー
ナ40がハウジング20に装着されるのに伴って、仮係
止突部46が仮係止溝部36内に進入してその前面に係
止されることで、フロントリテーナ40が仮係止位置に
抜け止め状態で保持される。その後、フロントリテーナ
40を奥方へ押し込むのに伴って、本係止突部47が本
係止溝内に進入してその前面に係止されることで、図7
に示すように、フロントリテーナ40が本係止位置に抜
け止め状態で保持される。
【0025】さて、フロントリテーナ40のうち各窓孔
41の周縁下部の前半部分(撓み規制部42よりも前
側)には、図2及び図3に示すように、ランス26の前
方に開口している型抜き孔30に対して嵌合可能な嵌合
突部43がそれぞれ上方に突出して設けられている。そ
して、各嵌合突部43の後端からは、ランス26の前端
(自由端)に配された操作部38に対して係合すること
でランス26が上方へ変位するのを規制可能な反転規制
部48がそれぞれ後方へ突出して設けられている。嵌合
突部43は、型抜き孔30の周面に沿った形状に形成さ
れており、支持壁31に沿って前後に延出する部分と、
その前端部から前壁32に沿って立ち上がる部分とから
構成されている。従って、フロントリテーナ40が本係
止位置に装着されるのに伴って、嵌合突部43は、型抜
き孔30内に嵌合されて前壁32と共に端子金具10を
前止まり状態に支持し、且つ支持壁31と共に端子金具
10を下支えできるようになっている(図7参照)。ま
た嵌合突部43のうちタブ挿通孔33の孔縁下部を構成
する上部前面側には、タブ挿通孔33の誘導面に連続す
るテーパ面が形成されている。
【0026】反転規制部48は、嵌合突部43の後部と
同じ高さ寸法を有するとともに、上端側ほど後方へ突出
するオーバーハング状に形成されている。反転規制部4
8の後面は、操作部38の前面に整合するように後方に
向かって上り勾配をなすテーパ状に形成され、その傾斜
角度が前後で2段階に設定されている。すなわち、反転
規制部48の後面は、操作部38の前面と同様に、前部
が下端から所定高さ位置(反転規制部48の全高の2/
3程度)までが比較的急な傾斜角度に設定され、後部が
比較的緩やかな傾斜角度に設定されている。そして、フ
ロントリテーナ40が本係止位置に装着されるのに伴っ
て、反転規制部48が自然状態とされたランス26の操
作部38に対して上方(端子金具10の挿入時における
ランス26の撓み方向とは逆方向)に近接または当接し
て配される。これにより、ランス26のアーム部27が
自然状態から上方へ変位しようとした場合でも、反転規
制部48の後面に対して操作部38の前面のほぼ全域が
係合されることで、アーム部27の反転動作を規制でき
るようになっている(図7参照)。この反転規制部48
は、操作部38(アーム部27)における高さ方向の厚
み寸法内に配されるようになっている。
【0027】各窓孔41の周縁下部のうち撓み規制部4
2の両側方部分には、撓み規制部42の全長にわたって
立ち上がる一対の位置決め部49が連成されている。両
位置決め部49は、ランス26のアーム部27の幅寸法
分の間隔を空けて配設されることで、両位置決め部49
間には、アーム部27が嵌合可能とされている。詳細に
は、両位置決め部49は、支持壁31の下端位置まで突
出する高さ寸法を有することで、アーム部27のうち支
持壁31よりも下方に突出した部分の両側面に当接また
は近接して配されるようになっている。このように両位
置決め部49によりアーム部27の両側面を支持するこ
とができるから、ランス26を幅方向について位置決め
してほぼ遊動不能に保持することができる(図8参
照)。
【0028】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその作用について説明する。ハウジング20のタワ
ー部21に対して前方からフロントリテーナ40を装着
するととともに、図4に示すように、仮係止突部46を
仮係止溝部36の前面に係止させることでフロントリテ
ーナ40が仮係止位置に保持される。その後、ハウジン
グ20の後方から各キャビティ25内に端子金具10を
挿入すると、図5に示すように、端子金具10の前端下
部によってランス26の係止部28の後面が押圧される
のに伴い、アーム部27が下方に撓み変形されて撓み空
間29内に一旦退避される。そして、キャビティ25に
対して端子金具10が正規深さまで挿入されると、係止
部28が係止孔14内に進入するとともにアーム部27
が弾性復帰することで、図6に示すように、係止部28
が係止孔14の孔縁前部に係止される。これにより、端
子金具10がキャビティ25内に抜け止め状態に保持さ
れる。このとき、防水ゴム栓18がキャビティ25の後
部内周面に密着することで、キャビティ25内にシール
が図られている。
【0029】全ての端子金具10をキャビティ25内に
収容したら、フロントリテーナ40を後方へ押し込む。
フロントリテーナ40の前端面がハウジング20の前端
面と面一状をなす深さに達すると、図7に示すように、
本係止突部47が本係止溝部37の前面に係止されて、
フロントリテーナ40が本係止位置に保持される。これ
に伴い、各撓み規制部42が各撓み空間29内に進入す
ることで、端子金具10に係止した状態のランス26が
下方へ撓み変形するのが規制される。これにより、端子
金具10に対するランス26の係止状態が誤って解除さ
れるのを防ぐことができ、端子金具10の保持状態を安
定したものとすることができる。フロントリテーナ40
が本係止位置に達するのに伴って、反転規制部48が自
然状態のランス26の操作部38と上方の端子金具10
との間に進入するとともに反転規制部48の後面が操作
部38の前面に対して近接または当接して配される。こ
の過程では、互いにテーパ状に形成された反転規制部4
8の後面と操作部38の前面とによって誘い込まれるこ
とで、操作部38に対する反転規制部48の相対変位動
作がスムーズに行われる。これと同時に嵌合突部43が
型抜き孔30内に嵌合されることで、キャビティ25内
の端子金具10が前方及び下方から支持される。またこ
のとき、図8に示すように、両位置決め部49がアーム
部27の両側面に近接または当接する位置に配されるこ
とで、アーム部27の両側面を支持して幅方向について
ほぼ遊動不能に位置決めすることができる。このように
して組み立てられた雌コネクタは、後に相手の雄コネク
タと嵌合接続されるようになっている。
【0030】ところで、上記のように端子金具10が正
規に挿入された状態では、ハウジング20の後面側から
は端子金具10に接続された電線Wが外部に導出されて
いる。そして、この電線Wに対して引っ張り力が加えら
れた場合には、ランス26が端子金具10に係止してい
ることで、キャビティ25から端子金具10が抜け止め
されるものの、この引っ張り力は、ランス26に対して
挿入時の撓み方向(下方)とは逆の上方へ変位させるよ
うな力として作用する。そしてこの引っ張り力が所定以
上の大きさだった場合には、ランス26が上方へ変位し
ようとするものの、操作部38の前面のほぼ全域がその
上方に近接または当接して配された反転規制部48の後
面に係合することで、ランス26が自然状態から殆ど上
方に変位することなくその変形動作が規制され、もって
ランス26が反転して変形する事態を防ぐことができ
る。これにより、ランス26による端子金具10の保持
状態が不安定となって、端子金具10が前後にがたつく
ような事態を未然に回避することができる。
【0031】なお、メンテナンスなどの事情により端子
金具10を取り外す場合には、フロントリテーナ40を
ハウジング20から取り外すとともに、型抜き孔30内
に前方から解除治具を挿入してランス26のアーム部2
7の前端部を下方へ押圧操作することで、ランス26を
強制的に変形させてその係止状態を解除しつつ端子金具
10を引き抜くようにする。
【0032】以上説明したように本実施形態によれば、
フロントリテーナ40に反転規制部48を設けるように
したから、ランス26に対して端子金具10の挿入時と
は逆方向に変形させるような力が作用した場合でも、反
転規制部48がランス26の操作部38に係合すること
で、ランス26が逆方向に変形するのを規制することが
でき、もって端子金具10の保持状態を安定したものと
することができる。この反転規制部48は、ハウジング
20とは別部材であるフロントリテーナ40に設けられ
るとともに、フロントリテーナ40の装着に伴って自然
状態のランス26の操作部38に近接または当接する位
置に配されるから、ランス26を自然状態から上方にが
たつきなく反転規制状態に保持することができる。しか
も、この反転規制部48は、撓み規制部42を有するこ
とで端子金具10の抜け止めを図るフロントリテーナ4
0に設けられているから、仮にフロントリテーナ40と
は別部材の反転規制部材をハウジング20に装着する場
合と比較して部品点数や組付工数を削減することができ
る。
【0033】また、反転規制部48の後面をテーパ状に
形成するようにしたから、ランス26に対して反転規制
部48が相対変位する際にランス26を所望の位置に誘
い込むことができる。また、反転規制部48をランス2
6の厚み寸法内に配置しているから、その分だけランス
26の撓み方向についてコネクタを小型化することがで
きる。
【0034】また、一対の位置決め部49を撓み規制部
42に連成するようにしたから、フロントリテーナ40
の装着に伴ってランス26のアーム部27の両側面を両
位置決め部49によって支持することでランス26を幅
方向について位置決めして遊動を規制することができ
る。これにより、ランス26による端子金具10の保持
状態を安定したものとすることができる。
【0035】<第2実施形態>本発明の第2実施形態を
図9または図10によって説明する。この第2実施形態
では、反転規制部及び操作部の形状を変更した場合を示
す。
【0036】図9に示すように、操作部38Aは、アー
ム部27の厚み寸法のほぼ半分程度の厚みを有する略平
板状に形成されており、その下面位置がアーム部27の
下面位置に揃えられている。操作部38Aの上面は、端
子金具10の挿入方向に沿った水平面とされ、言い換え
るとランス26の撓み方向に対して直交する面をなして
いる。また操作部38Aの前面は、後方に向かって上り
勾配をなすテーパ状に形成されている。一方、反転規制
部48Aは、嵌合突部43の後面上部から後方に突出す
る略平板状に形成されるとともに、その下方の撓み規制
部42との間には操作部38Aの進入を許容する空間が
確保されている。反転規制部48Aの厚み寸法は、嵌合
突部43の後部の厚み寸法のほぼ半分程度とされてお
り、その下面は、上記操作部38Aの上面と平行な面と
して設定されるとともにその高さ位置が操作部38Aの
上面とほぼ揃えられている。また反転規制部48Aの後
面は、操作部38Aの前面と平行なテーパ状に形成され
ている。
【0037】フロントリテーナ40を本係止位置に移動
させると、図10に示すように、反転規制部48Aが操
作部38Aとキャビティ25内に挿入された端子金具1
0との間に進入するとともに、その下面が操作部38A
の上面に対して近接または当接して配される。この状態
で電線Wに対して引っ張り力が作用し、ランス26に対
して上向きに変位させるような力が作用したとしても、
操作部38Aの上面と反転規制部48Aの下面とが係合
することで、ランス26の反転動作が規制される。この
ように、反転規制部48A及び操作部38Aにおける互
いの係合面をランス26の撓み方向と直交する端面とし
たから、ランス26を逆方向へ変位させようとする力を
反転規制部48Aによりしっかりと受け止めることがで
き、ランス26の反転動作を確実に規制できる。これに
よりランス26による端子金具10の保持状態を一層安
定化させることができる。なお、その他の構造、作用及
び効果は上記した第1実施形態と同様であるため重複す
る説明は省略する。
【0038】<第3実施形態>本発明の第3実施形態を
図11ないし図17によって説明する。この第3実施形
態では、ランスを反転規制する機能をさらに向上させた
ものを示す。
【0039】ランス26のアーム部27(操作部38を
含む)の下部両側面には、図11及び図13に示すよう
に、一対の係合リブ50が側方に張り出して設けられて
いる。これら係合リブ50は、その外縁が上端から下端
にかけて次第に張り出し寸法が大きくなるテーパ状に形
成されている。係合リブ50は、その上端が支持壁31
の下端位置に揃えられる高さ(アーム部27の厚み寸法
の半分程度の高さ)を有するとともに、アーム部27の
全長にわたって連結されることでアーム部27の増強に
寄与している。一方、フロントリテーナ40における各
窓孔41の周縁下部の後端のうち撓み規制部42の両側
方部分からは、溝部34のうち撓み空間29の側方に進
入可能な延出部51がそれぞれ後方へ延出して設けられ
ている。そして、各窓孔41の周縁下部のうち撓み規制
部42の両側方部分には、反転規制レール部52が撓み
規制部42の全長にわたって立ち上がるようそれぞれ連
成され、さらにこの反転規制レール部52は、撓み規制
部42よりも後方(ハウジング20に対するフロントリ
テーナ40の装着方向)に延長して形成されるとともに
延出部51に対してもその全長にわたって連成されてい
る。反転規制レール部52は、支持壁31の下端位置ま
で突出する高さを有するとともに係合リブ50の側方に
進入可能とされており、その内縁は、係合リブ50の外
縁と平行になるよう下端から上端にかけて次第に内側に
張り出すテーパ状に形成されている(図15及び図17
参照)。また反転規制レール部52の前端は、反転規制
部48に連結されている。
【0040】ハウジング20に対してフロントリテーナ
40を仮係止位置に装着すると、図14に示すように、
撓み規制部42が撓み空間29の前方に退避して配され
ることでランス26が撓み変形するのが許容されている
のに対し、両延出部51の後半部分が溝部34のうち撓
み空間29の両側方に進入するとともに両反転規制レー
ル部52の後部が両係合リブ50の前部の側方に進入し
て、図15に示すように、両反転規制レール部52が両
係合リブ50の斜め上方に対向する近接した位置に配さ
れる。従って、この仮係止位置において端子金具10を
キャビティ25内に挿入してランス26に係止させた
後、電線Wに対して引っ張り力が作用した場合にランス
26が上方へ変位しようとしたとしても、両係合リブ5
0の前部外縁が両反転規制レール部52の後部内縁に対
してほぼ同時に係合することで、ランス26が上方に変
形する動作を規制することができる。またランス26
は、両反転規制レール部52により挟まれることで幅方
向について位置決めされる。
【0041】フロントリテーナ40を本係止位置に移動
させると、図16に示すように、撓み規制部42が撓み
空間29内に進入するとともに、両延出部51が溝部3
4のうち支持部39の両側方に進入し、さらに両反転規
制レール部52がその全長にわたって両係合リブ50の
側方に進入する。このとき、反転規制レール部52は、
その後端が支持部39の前端位置(アーム部27の撓み
支点)よりも後方の位置にまで達しており、係合リブ5
0のうち前端から全長の約2/3程度の領域(アーム部
27のうち撓み変形し得る全領域)にわたって斜め上方
に対向する近接した位置に配されている(図17参
照)。これと同時に、嵌合突部43が型抜き孔30内に
嵌合されるとともに反転規制部48が操作部38と端子
金具10との間に進入して反転規制部48の後面が操作
部38の前面に対して近接または当接して配される。
【0042】この状態で電線Wに対して引っ張り力が付
与され、ランス26が上方に変位しようとしたとして
も、図17に示すように、両反転規制レール部52が全
長にわたって両係合リブ50にほぼ同時に係合するとと
もに反転規制部48が操作部38に係合することで、ラ
ンス26が上方に変形する動作を規制することができ
る。このとき、反転規制部48の外縁と係合リブ50の
内縁とがテーパ状に形成されているから、ランス26を
キャビティ25における幅方向中央位置へと誘い込むこ
とができる。このようにランス26のうち幅方向両側に
配された両係合リブ50と、自由端に配された操作部3
8とを規制することで、ランス26の反転規制を確実に
することができ、端子金具10の保持状態をより一層安
定したものとすることができる。
【0043】以上説明したように本実施形態によれば、
撓み規制部42に反転規制レール部52を連成すること
で、反転規制レール部52がアーム部27に設けた係合
リブ50に対して所定長さにわたって係合されるから、
ランス26の反転動作を確実に規制することができる。
【0044】しかも、係合リブ50をアーム部27の側
面から張り出して設けたから、仮にランスに溝を凹設し
てこの溝に反転規制レール部を係合させた場合と比較し
てランス26の強度を高く保つことができる。さらに
は、係合リブ50をアーム部27の全長にわたって延出
して設けるようにしたから、ランス26を補強すること
ができる。これにより、端子金具10に対する抜け止め
力を高く保つことができるとともにランス26自身が逆
方向に変形し難くすることができる。さらには、反転規
制レール部52を延出部51と共に撓み規制部42より
も後方へ延長して設けるようにしたから、フロントリテ
ーナ40を仮係止位置に配した状態でも、ランス26の
反転動作を規制することができる。
【0045】また、反転規制レール部52のうち係合リ
ブ50に係合される部分である内縁をテーパ状に形成す
るようにしたから、逆方向へ変位しようとするランス2
5をキャビティ25の幅方向中央位置へと誘い込みつつ
確実に反転規制することができる。反転規制レール部5
2における内側に張り出す内縁をテーパ状に形成してい
るから、反転規制レール部52に対して係合リブ50か
ら作用するモーメントを緩和することができる。従っ
て、ランス26を受ける反転規制レール部52の支持強
度を高めるための格別な配慮が不要となり、コネクタの
設計の自由度を高めることができる。なお、その他の構
造、作用及び効果は上記した第1実施形態と同様である
ため重複する説明は省略する。
【0046】<第4実施形態>本発明の第4実施形態を
図18ないし図20によって説明する。この第4実施形
態では、上記第3実施形態のものにおいてフロントリテ
ーナの形状を変更したものを示す。
【0047】すなわち、このフロントリテーナ40は、
図18に示すように、上記第3実施形態に示したフロン
トリテーナ40における窓孔41の周縁下部から嵌合突
部43及び反転規制部48(図13参照)を除去した形
状となっている。そして、両反転規制レール部52が窓
孔41の周縁下部の全域(撓み規制部42及び延出部5
1を含む)にわたって連成されるとともに、両反転規制
レール部52間には、窓孔41に連通するとともに前後
に開口する開口部53が設けられている。従って、この
フロントリテーナ40をハウジング20に対して装着し
た状態では、図19及び図20に示すように、型抜き孔
30、開口部53及び窓孔41を介して常にランス26
が前方に露出されるようになっている。これら型抜き孔
30、開口部53及び窓孔41には、前方外部から端子
金具10の取り外し時にランス26を強制的に撓み変形
させるための解除治具55が挿入可能とされている。つ
まり、これら型抜き孔30、開口部53及び窓孔41に
よって解除治具挿入経路が構成されている。開口部53
の口縁下部は、ランス26の幅寸法に相当する範囲が後
方に行くのに従って上り勾配をなすテーパ状に形成され
ており、ここが解除治具55を所望の位置へと案内可能
な案内面54とされている。また解除治具55は、先細
りの棒状をなしている。
【0048】ハウジング20から端子金具10を取り外
す場合には、図20に示すように、フロントリテーナ4
0を仮係止位置に配した状態とした後に、前方外部から
解除治具55を窓孔41及び開口部53内に挿入する。
このとき解除治具55の周面を案内面54に摺接させて
その軸線を傾けつつ奥方へと挿入することで、解除治具
55の先端をランス26の操作部38と端子金具10と
の間へと誘導することができる。解除治具55の先端部
を型抜き孔30を通過させて操作部38と端子金具10
との間に挿入した状態で解除治具55の後端側を引き上
げてその軸線を傾けることで、その先端部によりランス
26の操作部38を下方へ押圧してアーム部27を強制
的に撓み変形させる。そして、ランス26が係止部28
の係止孔14の孔縁前部に対する係止状態が解除される
まで撓まされたところで、電線Wを後方へ引っ張って端
子金具10をキャビティ25から引く抜くようにする。
【0049】このように、フロントリテーナ40をハウ
ジング20に仮係止位置に装着した状態のままで端子金
具10の取り外し作業を行うことができるから、上記し
た第1〜第3実施形態のようにフロントリテーナ40が
嵌合突部43及び反転規制部48(48A)を有するこ
とでランス26が前方に露出せず、言い換えると解除治
具挿入経路が閉鎖されるためにフロントリテーナ40を
ハウジング20から取り外す必要がある場合と比較し
て、端子金具10の取り外し作業性に優れる。なお、そ
の他の構造、作用及び効果は上記した第3実施形態と同
様であるため重複する説明は省略する。
【0050】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態では、フロントリテーナを有す
るコネクタについて示したが、例えばハウジングに対し
て端子金具の挿入方向とは直交する方向に沿って差し込
まれるとともにキャビティ内の端子金具に対して直接に
係止される、いわゆるサイドタイプのリテーナを備える
コネクタについても本発明を同様に適用することができ
る。
【0051】(2)上記した実施形態では、端子金具の
抜け止めを図るためのフロントリテーナに反転規制部や
反転規制レール部を一体形成するものについて示した
が、フロントリテーナとは別途に反転規制専用の部材を
ハウジングに対して装着するものについても本発明に含
まれる。 (3)上記した実施形態では、反転規制レール部とラン
スの係合リブとの係合部分をテーパ状に形成した場合を
示したが、例えば反転規制レール部側のみテーパ状に
し、ランスの係合リブを角形状として係合させるものも
本発明に含まれる。逆にランスの係合リブのみテーパ状
に形成したものも本発明に含まれる。また、ランスの係
合リブと反転規制レール部との係合部分を共に角形状と
したものも本発明に含まれる。
【0052】(4)上記した実施形態では、ランスが片
持ち状に形成された場合を示したが、ランスが前後両端
で支持される両持ち状のものについても本発明を同様に
適用可能である。また、ランスをハウジングに対して装
着される別部材に設けるようにしたものにも本発明を同
様に適用可能である。 (5)上記した実施形態では、防水コネクタについて示
したが、非防水タイプのコネクタにも本発明は適用可能
である。 (6)上記した実施形態では、雌側のコネクタについて
示したが、雄側のコネクタについても本発明を同様に適
用することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るハウジングの正面
【図2】フロントリテーナの正面図
【図3】雌コネクタを分解した状態を示す図1及び図2
のA−A線断面図
【図4】ハウジングにフロントリテーナを仮係止位置に
装着した状態を示す図1及び図2のA−A線断面図
【図5】キャビティに端子金具を挿入する途中の状態を
示す図1及び図2のA−A線断面図
【図6】端子金具が正規深さに達した状態を示す図1及
び図2のA−A線断面図
【図7】ハウジングにフロントリテーナを本係止位置に
装着した状態を示す図1及び図2のA−A線断面図
【図8】ハウジングに対して本係止位置に装着したフロ
ントリテーナにおける図3のB−B線断面図
【図9】本発明の第2実施形態に係るハウジングにフロ
ントリテーナを仮係止位置に装着した状態を示す側断面
【図10】フロントリテーナを本係止位置に装着した状
態を示す側断面図
【図11】本発明の第3実施形態に係るハウジングの正
面図
【図12】フロントリテーナの正面図
【図13】雌コネクタを分解した状態を示す図11及び
図12のC−C線断面図
【図14】フロントリテーナを仮係止位置に装着した状
態を示す図11及び図12のC−C線断面図
【図15】ハウジングに対して仮係止位置に装着したフ
ロントリテーナにおける図13のD−D線断面図
【図16】フロントリテーナを本係止位置に装着した状
態を示す図11及び図12のC−C線断面図
【図17】ハウジングに対して本係止位置に装着したフ
ロントリテーナにおける図13のE−E線断面図
【図18】本発明の第4実施形態に係るフロントリテー
ナの正面図
【図19】ハウジングにフロントリテーナを装着した状
態を示す正面図
【図20】フロントリテーナを仮係止位置に装着した状
態を示す図19のF−F線断面図
【符号の説明】
10…端子金具 20…ハウジング 25…キャビティ 26…ランス 27…アーム部 28…係止部 29…撓み空間 30…型抜き孔(解除治具挿入経路) 40…フロントリテーナ(リテーナ、反転規制部材) 41…窓孔(解除治具挿入経路) 42…撓み規制部 48,48A…反転規制部 49…位置決め部 50…係合部 52…反転規制レール部(反転規制部) 53…開口部(解除治具挿入経路) 55…解除治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 亮太郎 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 (72)発明者 川瀬 治 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 Fターム(参考) 5E087 EE04 EE14 GG15 GG24 RR04 RR06 RR11 RR26 RR49

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングには、端子金具を挿
    入可能なキャビティと、キャビティ内に突出するととも
    に挿入される前記端子金具によって押圧されることで端
    子金具の挿入方向と交差する方向に撓み変形し、前記端
    子金具が正規深さに達すると復帰して端子金具に係止さ
    れるランスとが設けられているものにおいて、 前記コネクタハウジングには、前記ランスに対して係合
    することでランスが前記端子金具の挿入時の撓み方向と
    は逆方向に変形されるのを規制可能な反転規制部を有す
    る反転規制部材が装着されていることを特徴とするコネ
    クタ。
  2. 【請求項2】 前記反転規制部材は、前記端子金具を抜
    け止めするためのリテーナとされていることを特徴とす
    る請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記反転規制部のうち前記ランスと係合
    される部分がテーパ状に形成されていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記反転規制部は、自然状態とされた前
    記ランスにおける撓み方向についての厚み寸法内に配さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のい
    ずれかに記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記ランスが、前記端子金具の挿入方向
    に沿って延出するとともに撓み変形可能なアーム部と、
    アーム部から前記キャビティ内に突設されるとともに端
    子金具に係止可能な係止部とから構成されているのに対
    し、前記リテーナが、前記コネクタハウジングに対して
    前記アーム部の長さ方向に沿って装着されるとともに、
    アーム部の撓み変形を許容する撓み空間内に進入するこ
    とで前記端子金具に係止した前記ランスが撓み変形する
    のを規制可能な撓み規制部を有しているものにおいて、 前記撓み規制部には、前記アーム部の両側面を支持する
    ことで前記ランスを幅方向について位置決め可能な位置
    決め部が連成されていることを特徴とする請求項2ない
    し請求項4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記反転規制部のうち前記ランスと係合
    される部分が、ランスの撓み方向に対してほぼ直交する
    端面を有していることを特徴とする請求項1ないし請求
    項5のいずれかに記載のコネクタ。
  7. 【請求項7】 前記ランスが、前記端子金具の挿入方向
    に沿って延出するとともに撓み変形可能なアーム部と、
    アーム部から前記キャビティ内に突設されるとともに端
    子金具に係止可能な係止部とから構成されているのに対
    し、前記リテーナが、前記コネクタハウジングに対して
    前記アーム部の長さ方向に沿って装着されるとともに、
    アーム部の撓み変形を許容する撓み空間内に進入するこ
    とで前記端子金具に係止した前記ランスが撓み変形する
    のを規制可能な撓み規制部を有しているものにおいて、 前記反転規制部は、前記撓み規制部に連成されるととも
    に前記アーム部の長さ方向に沿って延出して形成される
    ことで、アーム部に対して所定長さにわたって係合可能
    とされていることを特徴とする請求項2ないし請求項6
    のいずれかに記載のコネクタ。
  8. 【請求項8】 前記アーム部の側面には、前記反転規制
    部に対して係合可能な係合部が張り出して形成されてい
    ることを特徴とする請求項7記載のコネクタ。
  9. 【請求項9】 前記係合部が前記アーム部のほぼ全長に
    わたって設けられていることを特徴とする請求項8記載
    のコネクタ。
  10. 【請求項10】 前記リテーナが前記コネクタハウジン
    グに対して、前記撓み規制部が前記撓み空間から退避し
    て配されることで前記ランスの撓み変形を許容する仮係
    止位置と、撓み規制部が撓み空間内に進入することでラ
    ンスの撓み変形を規制する本係止位置との間を移動可能
    に保持されているものにおいて、 前記反転規制部は、前記撓み規制部よりも前記リテーナ
    の前記コネクタハウジングに対する装着方向に向けて突
    出して形成されることで、前記リテーナが前記仮係止位
    置に配されたときに前記アーム部に対して係合可能とさ
    れていることを特徴とする請求項7ないし請求項9のい
    ずれかに記載のコネクタ。
  11. 【請求項11】 前記リテーナが前記コネクタハウジン
    グに対して、前記撓み規制部が前記撓み空間から退避し
    て配されることで前記ランスの撓み変形を許容する仮係
    止位置と、撓み規制部が撓み空間内に進入することでラ
    ンスの撓み変形を規制する本係止位置との間を移動可能
    に保持されているものにおいて、 前記コネクタハウジング及び前記リテーナのうち前記ラ
    ンスの前方には、ランスを押圧操作して撓み変形させる
    ことで端子金具に対する係止状態を解除するための解除
    治具の挿入を許容する解除治具挿入経路が外部に開口し
    て形成されていることを特徴とする請求項7ないし請求
    項10のいずれかに記載のコネクタ。
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