JP2012238470A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】端子金具30の挿入過程では端子金具30との干渉によりランス13が撓み空間19内へ進出し、端子金具30が正規挿入位置に到達するとランス13が弾性復帰して端子金具30に対して抜止め状態に係止する。リテーナ40を前方から端子収容部11に組み付けると、リテーナ40の規制部48が前方から撓み空間19内に進入して、ランス13が撓み空間19内に進出するのを規制する。リテーナ40には、規制部48が撓み空間19内に進出したランス13と干渉して撓み空間19内への進入を規制されている状態で、フード部23の前方へ突出する検知部49が形成されている。
【選択図】図3
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、リテーナの組付け状態を容易に確認できるようにすることを目的とする。
正規挿入位置に到達していない半挿入の端子金具が存在する状態では、その端子金具と干渉したランスが撓み空間内へ進出するので、リテーナを組み付けたときに、規制部が撓み空間内のランスと干渉して、検知部がフード部の前方へ突出する。これに対し、端子金具が正規挿入されているときには、規制部が撓み空間内に進入することができるので、検知部の位置は、半挿入の端子金具が存在する場合よりも後方となる。したがって、検知部の位置に基づいて、端子金具の挿入状態を検知することができる。本発明では、検知部がフード部の前方へ突出するようにしたので、半挿入状態の端子金具が存在することを容易に確認することができる。
検知部は、相手側コネクタの外面に全幅に亘って重なるような板状をなしているので、相手側コネクタの外面に検知部を収容するための逃がし溝を形成する必要がなく、相手側コネクタの外面形状を簡素化することができる。
リテーナを組み付けるときには、検知部をフード部の内壁面に沿わせることによって、リテーナを位置決めできるとともに、リテーナの姿勢の安定化を図ることができる。
ハウジングのうちリテーナの組付け時に検知部が配置される部分は、検知部とフード部を構成する壁部とが重なる二重壁構造となるため、検知部が設けられていない場合に比べると、フード部が大型化することが懸念される。本発明は、端子収容部の外面から取付部が突出し、ハウジング全体としては取付部の前方がデッドスペースとなることに着目し、検知部をこの取付部と対応する領域に配置した。このようにすれば、フード部が大型化してもデッドスペース内に納まるので、フード部の内壁面と重なるような検知部を設けても、ハウジングが大型化することはない。
端子収容部に組み付けたリテーナを外す際には、治具を治具係止部に係止させて操作すれば、リテーナを外すことができる。
検知部は本体部の外面から突出しているため、リテーナを端子収容部に組み付ける際に、検知部の後端部がフード部の前端縁に引っ掛かって組付け作業に支障を来すことが懸念される。しかし、本発明では、検知部の後端部に、リテーナの組付け方向に対して傾斜したガイド斜面を形成しているので、検知部の後端部は、フード部の前端縁に当たっても、ガイド斜面の傾斜により引っ掛かりが回避され、リテーナの組付け作業を円滑に進めることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1〜図12を参照して説明する。図2に示すように、本実施形態の雄側コネクタM(本発明の構成要件であるコネクタ)は、ハウジング10と、端子金具30と、リテーナ40とを備えて構成されている。以下の説明において、前後方向は、ハウジング10に対するリテーナ40の着脱方向(組付け方向)と平行な方向を意味する。また、上下方向は、リテーナ40の着脱方向に対して略直角に交差するとともに、ランス13の弾性撓み方向と略平行な方向を意味する。さらに、左右方向は、リテーナ40の着脱方向に対して略直角に交差するとともに、ランス13の弾性撓み方向に対して略直角に交差する方向を意味する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、検知部をリテーナの全幅に亘る板状としたが、検知部の幅寸法は、リテーナの最大幅より小さくてもよい。
(2)上記実施形態では、検知部をフード部の内壁面に沿うように配したが、検知部は、フード部の内壁面との間に間隔を空けて配置してもよい。
(3)上記実施形態では、検知部の左右両側縁部をフード部のガイド溝に嵌合するようにしたが、フード部には、検知部の左右両側縁部を嵌合させるようなガイド溝を形成しなくてもよい。
(4)上記実施形態では、リテーナが正規の組付位置に組み付けられている状態では、検知部の全体がフード部の内部に収容されるようにしたが、リテーナが正規の組付位置まで組み付けられたときに、検知部の前端部がフード部の前方へ少し突出するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、リテーナが正規の組付け位置に組み付けられている状態では、検知部の前端がフード部の前端と揃うようにしたが、リテーナが正規の組付け位置に組み付けられている状態で、検知部の前端がフード部の前端よりも後方に位置するようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、検知部に操作部としての機能を兼備させ、リテーナを端子収容部に組み付けるときに検知部を押し操作するようにしたが、検知部とは別に専用の操作部をリテーナに形成してもよい。
(7)上記実施形態では、検知部を、フード部の内壁面のうち周方向において取付部と対応する領域に配置したが、検知部は、取付部とは非対応の領域に配置してもよい。
(8)上記実施形態では、端子収容部の外面のうち前後方向において検知部と並ぶ領域に、突出形態の取付部を形成したが、本発明は、このような取付部が形成されていないコネクタにも適用することができる。
(9)上記実施形態では、検知部が本体部の外面から突出する形態としたが、検知部は、本体部の外面から突出しない形態であってもよい。
(10)上記実施形態では、検知部を、幅方向において相手側コネクタ(雌側コネクタ)の全幅に亘る大きさとしたが、検知部は相手側コネクタよりも幅狭であってもよい。
(11)上記実施形態では、検知部に治具係止部を形成したが、治具係止部は、リテーナにおける検知部以外の位置に形成してもよい。
(12)上記実施形態では、リテーナを端子収容部から外す際に治具を用いるようにしたが、治具を用いずに手作業でリテーナを端子収容部から外せるようにしてもよい。
M…雄側コネクタ(コネクタ)
10…ハウジング
11…端子収容部
12…端子収容室
13…ランス
19…撓み空間
20…取付部
23…フード部
30…端子金具
40…リテーナ
41…本体部
48…規制部
49…検知部
50…ガイド斜面
52…治具係止部
60…ブラケット(他部材)
61…治具
Claims (6)
- 端子収容部から前方へ筒状のフード部を突出させた形態のハウジングと、
前記端子収容部内に形成した端子収容室に後方から挿入される端子金具と、
前記端子収容室の内壁に沿うように形成され、前記端子金具の挿入過程では前記端子金具との干渉により撓み空間へ進出するように弾性撓みし、前記端子金具が正規挿入位置に到達すると弾性復帰して前記端子金具に対して抜止め状態に係止するランスと、
前記端子収容部に対して前方から組み付けられるリテーナと、
前記リテーナに形成され、前方から前記撓み空間内に進入することで前記ランスが前記撓み空間内へ進出するのを規制する規制部と、
前記リテーナに形成され、前記規制部が前記撓み空間内に進出した前記ランスと干渉して前記撓み空間内への進入を規制されている状態では、前記フード部の前方へ突出する検知部とを備えていることを特徴とするコネクタ。 - 前記検知部は、前記リテーナを前記端子収容部に組み付けた状態で、前記フード部内に嵌入された相手側コネクタの外面に全幅に亘って重なるような板状をなしていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記検知部は、前記リテーナを前記端子収容部に組み付けた状態で、前記フード部の内壁面に重なるような板状をなしていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
- 前記端子収容部の外面には、前記ハウジングを他部材に取り付けるための取付部が突出して形成されており、
前記検知部は、前記フード部の内壁面のうち周方向において前記取付部と対応する領域に配置されていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。 - 前記検知部には、前記リテーナを前記端子収容部から外すための治具を係止させる治具係止部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
- 前記リテーナが、前記規制部が形成された本体部を有し、
前記検知部が、前記端子収容部に対する前記リテーナの組付け方向と交差する方向において、前記本体部の外面から突出しているものにおいて、
前記検知部の後端部には、前記リテーナの組付け方向に対して傾斜したガイド斜面が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。
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- 2011-05-11 JP JP2011106589A patent/JP2012238470A/ja active Pending
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