JP2012238470A - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2012238470A
JP2012238470A JP2011106589A JP2011106589A JP2012238470A JP 2012238470 A JP2012238470 A JP 2012238470A JP 2011106589 A JP2011106589 A JP 2011106589A JP 2011106589 A JP2011106589 A JP 2011106589A JP 2012238470 A JP2012238470 A JP 2012238470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retainer
terminal
hood
terminal accommodating
detection unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011106589A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinpei Sugimoto
慎平 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2011106589A priority Critical patent/JP2012238470A/ja
Publication of JP2012238470A publication Critical patent/JP2012238470A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】リテーナの組付け状態を容易に確認できるようにする。
【解決手段】端子金具30の挿入過程では端子金具30との干渉によりランス13が撓み空間19内へ進出し、端子金具30が正規挿入位置に到達するとランス13が弾性復帰して端子金具30に対して抜止め状態に係止する。リテーナ40を前方から端子収容部11に組み付けると、リテーナ40の規制部48が前方から撓み空間19内に進入して、ランス13が撓み空間19内に進出するのを規制する。リテーナ40には、規制部48が撓み空間19内に進出したランス13と干渉して撓み空間19内への進入を規制されている状態で、フード部23の前方へ突出する検知部49が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、端子収容部から前方へ筒状のフード部を突出させた形態のハウジングと、端子収容部内の端子収容室に後方から挿入される端子金具と、端子収容部に前方から組み付けられるリテーナとを備えたコネクタが開示されている。ハウジングには、端子収容室の内壁に沿うように形成され、端子金具の挿入過程では撓み空間内へ進出するように弾性撓みし、端子金具が正規挿入位置に到達すると弾性復帰して端子金具に対して抜止め状態に係止するランスが形成されている。リテーナには、撓み空間内に進入することでランスの弾性撓みを規制する規制部が形成されている。
このコネクタは、端子金具が正規挿入位置に到達しない半挿入状態のときに、ランスが撓み空間内へ進出したままとなる。したがって、端子金具が半挿入の状態でリテーナを組み付けると、規制部が撓み空間内のランスと干渉することにより、リテーナを正しい位置へ組み付けることができなくなる。つまり、リテーナが端子収容部に正しく組み付けることができるか否かに基づいて、端子金具の挿入状態を検知することができるようになっている。
特開平9−106846号公報
上記コネクタは、端子収容部がフード部の奥端部に位置しているため、端子収容部に組み付けられたリテーナも、フード部の奥端部に収容されることになる。そのため、フード部の外部から目視したときに、リテーナが正しい位置に組み付けられたかどうかを確認することが困難であった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、リテーナの組付け状態を容易に確認できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子収容部から前方へ筒状のフード部を突出させた形態のハウジングと、前記端子収容部内に形成した端子収容室に後方から挿入される端子金具と、前記端子収容室の内壁に沿うように形成され、前記端子金具の挿入過程では前記端子金具との干渉により撓み空間へ進出するように弾性撓みし、前記端子金具が正規挿入位置に到達すると弾性復帰して前記端子金具に対して抜止め状態に係止するランスと、前記端子収容部に対して前方から組み付けられるリテーナと、前記リテーナに形成され、前方から前記撓み空間内に進入することで前記ランスが前記撓み空間内へ進出するのを規制する規制部と、前記リテーナに形成され、前記規制部が前記撓み空間内に進出した前記ランスと干渉して前記撓み空間内への進入を規制されている状態では、前記フード部の前方へ突出する検知部とを備えているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記検知部は、前記リテーナを前記端子収容部に組み付けた状態で、前記フード部内に嵌入された相手側コネクタの外面に全幅に亘って重なるような板状をなしているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記検知部は、前記リテーナを前記端子収容部に組み付けた状態で、前記フード部の内壁面に重なるような板状をなしているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記端子収容部の外面には、前記ハウジングを他部材に取り付けるための取付部が突出して形成されており、前記検知部は、前記フード部の内壁面のうち周方向において前記取付部と対応する領域に配置されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記検知部には、前記リテーナを前記端子収容部から外すための治具を係止させる治具係止部が形成されているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記リテーナが、前記規制部が形成された本体部を有し、前記検知部が、前記端子収容部に対する前記リテーナの組付け方向と交差する方向において、前記本体部の外面から突出しているものにおいて、前記検知部の後端部には、前記リテーナの組付け方向に対して傾斜したガイド斜面が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
正規挿入位置に到達していない半挿入の端子金具が存在する状態では、その端子金具と干渉したランスが撓み空間内へ進出するので、リテーナを組み付けたときに、規制部が撓み空間内のランスと干渉して、検知部がフード部の前方へ突出する。これに対し、端子金具が正規挿入されているときには、規制部が撓み空間内に進入することができるので、検知部の位置は、半挿入の端子金具が存在する場合よりも後方となる。したがって、検知部の位置に基づいて、端子金具の挿入状態を検知することができる。本発明では、検知部がフード部の前方へ突出するようにしたので、半挿入状態の端子金具が存在することを容易に確認することができる。
<請求項2の発明>
検知部は、相手側コネクタの外面に全幅に亘って重なるような板状をなしているので、相手側コネクタの外面に検知部を収容するための逃がし溝を形成する必要がなく、相手側コネクタの外面形状を簡素化することができる。
<請求項3の発明>
リテーナを組み付けるときには、検知部をフード部の内壁面に沿わせることによって、リテーナを位置決めできるとともに、リテーナの姿勢の安定化を図ることができる。
<請求項4の発明>
ハウジングのうちリテーナの組付け時に検知部が配置される部分は、検知部とフード部を構成する壁部とが重なる二重壁構造となるため、検知部が設けられていない場合に比べると、フード部が大型化することが懸念される。本発明は、端子収容部の外面から取付部が突出し、ハウジング全体としては取付部の前方がデッドスペースとなることに着目し、検知部をこの取付部と対応する領域に配置した。このようにすれば、フード部が大型化してもデッドスペース内に納まるので、フード部の内壁面と重なるような検知部を設けても、ハウジングが大型化することはない。
<請求項5の発明>
端子収容部に組み付けたリテーナを外す際には、治具を治具係止部に係止させて操作すれば、リテーナを外すことができる。
<請求項6の発明>
検知部は本体部の外面から突出しているため、リテーナを端子収容部に組み付ける際に、検知部の後端部がフード部の前端縁に引っ掛かって組付け作業に支障を来すことが懸念される。しかし、本発明では、検知部の後端部に、リテーナの組付け方向に対して傾斜したガイド斜面を形成しているので、検知部の後端部は、フード部の前端縁に当たっても、ガイド斜面の傾斜により引っ掛かりが回避され、リテーナの組付け作業を円滑に進めることができる。
実施形態1のコネクタの正面図 リテーナが正規に組み付けられている状態をあらわす図1のA−A線断面図 半挿入の端子金具が存在している状態でリテーナを組み付けた状態をあらわす断面図 リテーナを外した状態をあらわすハウジングの正面図 リテーナを外した状態をあらわす図4のB−B線断面図 リテーナを外した状態をあらわす図4のC−C線断面図 リテーナの正面図 リテーナの背面図 リテーナの側面図 リテーナの底面図 図7のD−D線断面図 図7のE−E線断面図
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1〜図12を参照して説明する。図2に示すように、本実施形態の雄側コネクタM(本発明の構成要件であるコネクタ)は、ハウジング10と、端子金具30と、リテーナ40とを備えて構成されている。以下の説明において、前後方向は、ハウジング10に対するリテーナ40の着脱方向(組付け方向)と平行な方向を意味する。また、上下方向は、リテーナ40の着脱方向に対して略直角に交差するとともに、ランス13の弾性撓み方向と略平行な方向を意味する。さらに、左右方向は、リテーナ40の着脱方向に対して略直角に交差するとともに、ランス13の弾性撓み方向に対して略直角に交差する方向を意味する。
ハウジング10は、合成樹脂製である。図2,3に示すように、ハウジング10は、全体としてブロック状をなす端子収容部11と、端子収容部11の下面から下方へ突出した形態の取付部20と、端子収容部11の前端から前方へ角筒状に突出した形態のフード部23とを一体に形成したものである。ハウジング10は、その全体が左右対称な形態となっている。
図1,4に示すように、端子収容部11内には、前後方向へ貫通する6室の端子収容室12が、上下2段に分かれて左右に整列して形成されている。各端子収容室12には、その下面壁に沿って前方へ片持ち状に延出した形態のランス13が一体に形成されている。端子収容部11には、後述するリテーナ40を収容するための収容空間14が形成されている。収容空間14は、端子収容部11の前端面(フード部23の奥端面)に開口し、6室の端子収容室12を包囲する方形溝15と、上段の端子収容室12と下段の端子収容室12との間に配された水平な連通溝16とから構成されている。
図4に示すように、方形溝15は、左右一対の縦溝17と上下一対の横溝18を有し、連通溝16は、左右一対の縦溝17同士を連通させている。連通溝16における奥側(後側)の領域は、上段の端子収容室12のランス13の下面(端子収容室12とは反対側の面)に臨む撓み空間19となっている。下側の横溝18における奥側(後側)の領域は、下段の端子収容室12のランス13の下面(端子収容室12とは反対側の面)に臨む撓み空間19となっている。各ランス13は、撓み空間19内へ進出するように下方へ弾性撓みし得るようになっている。
図1,2に示すように、取付部20は、嵌合部21と、ロックアーム22とを備えて構成されている。嵌合部21は、端子収容部11の下面(外面)から前後方向に貫通する箱状に突出している。前後方向における嵌合部21の形成領域は、端子収容部11の前端部から、端子収容部11の後端よりも少し前方の範囲に亘っている。ロックアーム22は、嵌合部21内に収容され、端子収容部11の外面における前端部から後方へ片持ち状に延出した形態であり、上下方向に弾性撓みし得るようになっている。
図2に示すように、この取付部20は、水平な板状をなすブラケット60(本発明の構成要件である他部材)に取り付けられるようになっている。取り付けに際しては、後方から嵌合部21をブラケット60に外嵌する。取付の過程では、ロックアーム22がブラケット60と干渉して弾性撓みし、取付部20がブラケット60に対して正規の取付け位置に達すると、ロックアーム22が弾性復帰してブラケット60に係止する。これにより、ハウジング10がブラケット60に取り付けられる。
図1,2に示すように、フード部23は、略平板状の底壁部24と、底壁部24の左右両側縁から上方へ立ち上がる一対の略平板状の側壁部25と、左右両側壁部25の上端縁同士を繋ぐ略平板状の上壁部26とから構成されている。フード部23の幅寸法は、端子収容部11の幅寸法と概ね同じ寸法であるが、フード部23の上下寸法は端子収容部11の上下寸法よりも大きい。したがって、上壁部26は端子収容部11の上面よりも上方に位置する。また、底壁部24は、端子収容部11の下面及び収容空間14の下側の横溝18よりも下方であり、且つ取付部20の下面及びロックアーム22よりも上方に位置している。上記した端子収容部11の収容空間14の前端の開口は、フード部23の内部空間に臨んでいる。
図1,4に示すように、左右両側壁部25は、その下端部が幅方向(=左右方向)の外向きへ膨出しており、この膨出部分には、左右両側壁部25の内側面を凹ませた形態の一対のガイド溝27が形成されている。上下方向においてガイド溝27の上縁(上面)は、下側の横溝18の上縁(上面)と同じ高さであり、ガイド溝27の下縁(下面)は、下側の横溝18(撓み空間19)の下面よりも下方に位置する。そして、前後方向におけるガイド溝27の形成領域は、フード部23の前端から、収容空間14内におけるランス13よりも前方の位置に亘る範囲である。このガイド溝27と、底壁部24の上面は、いずれも、ハウジング10に対するリテーナ40の組付け方向(着脱方向)と平行な方向である。
図2,3に示すように、端子金具30は、全体として前後方向に細長く、前端部にはタブ31が形成され、タブ31の後端には略角筒状をなす箱部32が連なっている。箱部32の下面には、ランス13を係止させるための係止孔33が形成されている。箱部32の後端にはオープンバレル状の電線圧着部34が連なり、電線圧着部34には電線35が接続されている。端子金具30は、後方から端子収容室12内に挿入される。挿入の過程では、ランス13が箱部32と干渉して撓み空間19内へ進出するように下方へ弾性撓みする。そして、端子金具30が正規の挿入位置に到達すると、ランス13が弾性復帰して係止孔33に係止し、この係止作用によって端子金具30が抜止め状態に保持される。また、図3に示すように、端子金具30が正規挿入位置に到達しない半挿入位置(半挿入状態)にあるときには、ランス13は撓み空間19内へ進出したままとなる。
リテーナ40は、合成樹脂製であり、その全体が左右対称な形態となっている。図7〜12に示すように、リテーナ40は、本体部41と、本体部41から前方へ片持ち状に延出した形態の検知部49とを一体に形成して構成されている。本体部41は、前後方向に貫通した角筒状をなしていてハウジング10の方形溝15に嵌入される方形枠42と、略水平な平板状をなしていてハウジング10の連通溝16に嵌入される連結板43とを備えている。方形枠42は、略平板状をなす下板部44と、下板部44の左右両側縁から上方へ立ち上がる一対の側板部45と、左右両側板部45の上端縁同士を連結する上板部46とを備えて構成される。連結板43は、左右両側板部45同士を連結している。
連結板43の上面には、上段の3つの端子収容室12と対応するように突出した3つの支持部47が形成されている。連結板43における後端側の部分は、上段の撓み空間19内に進入可能な規制部48となっている。下板部44の上面には、下段の3つの端子収容室12と対応するように突出した3つの支持部47が形成されている。下板部44における後端側の部分は、下段の撓み空間19内に進入可能な規制部48となっている。
図7,9に示すように、検知部49は、水平な略平板状をなしており、その後端部において本体部41に連なっている。上下方向において、検知部49の上面は本体部41の下面とほぼ同じ高さであり、したがって、検知部49の下面は、本体部41の下面よりも検知部49の板厚分だけ下方に位置する。検知部49の後端は、本体部41の前端よりも少し後方に位置する。そして、検知部49の後端面には、前後方向(ハウジング10に対するリテーナ40の着脱方向)に対して傾斜したガイド斜面50が形成されている。検知部49の幅寸法は、本体部41の全幅よりも大きく、検知部49の左右両側縁部は、本体部41の左右両外側面よりも幅方向外方へ突出している。
図7,11,12に示すように、検知部49の左右両側縁部には、上方へ立ち上がる一対のガイドリブ51が形成されている。前後方向におけるガイドリブ51の形成領域は、検知部49の前端から後端に亘る範囲である。検知部49の下面からガイドリブ51の上面までの高さ寸法は、ガイド溝27の高さ寸法とほぼ同じ寸法である。検知部49には、その左右方向における略中央領域を切欠した形態の治具係止部52が形成されている。治具係止部52は、検知部49を上下に貫通した形態であり、全体として前後方向に細長く延びている。前後方向において、治具係止部52の形成領域は、検知部49の前端よりも後方の位置から、検知部49の後端に亘る範囲である。
次に、本実施形態の作用を説明する。雄側コネクタMは、次の手順で組み付けられる。まず、ハウジング10からリテーナ40が外されている状態において、各端子収容室12に後方から端子金具30を挿入する。全ての端子金具30を正規挿入位置に挿入したら、ハウジング10に対して前方からリテーナ40を組み付ける。
リテーナ40を組み付ける際には、検知部49の前端部を指で摘み、本体部41と検知部49の後端側部分をフード部23内に挿入する。この後、検知部49の前端縁を指で押し操作して、リテーナ40をフード部23の奥方へ押し込む。このように、検知部49はリテーナ40を組み付けるための操作部としての機能を有する。検知部49の後端部をフード部23内に進入させるときには、リテーナ40の本体部41をフード部23の底壁部24に摺接させる。すると、検知部49の後端のガイド斜面50がフード部23の底壁部24の前端縁に当接するので、そのままリテーナ40を押せば、ガイド斜面50の傾斜により、検知部49がフード部23内に誘導され、検知部49の左右両端縁部とガイドリブ51の後端部が円滑にガイド溝27に嵌合される。
検知部49のうちガイドリブ51を含む左右両側縁部がガイド溝27に嵌合されると、リテーナ40が、ハウジング10に対して上下方向及び左右方向において位置決めされるとともに、ハウジング10に対して正しい姿勢に保たれる。そして、検知部49の左右両端縁部とガイドリブ51をガイド溝27に嵌合させた状態で検知部49を押し操作すると、リテーナ40が、正しい経路に沿うように案内されて組み付けられていく。リテーナ40の組付けが進むと、本体部41の後端部が端子収容部11の収容空間14に嵌入され、規制部48が撓み空間19内に進入する。そして、本体部41の後端が撓み空間19の奥端に突き当たったところで、リテーナ40が正規の組付け状態となる。
図2に示すように、リテーナ40が正規に組み付けられた状態では、規制部48が撓み空間19内に進入するので、ランス13は端子金具30から解離して撓み空間19内へ進出するような弾性撓みが規制される。これにより、ランス13が端子金具30に対して確実に係止した状態となり、端子金具30が確実に抜止めされる。また、リテーナ40をハウジング10に組み付けた状態においては、検知部49がフード部23の内壁面(底壁部24の上面)に沿うように配される。また、検知部49は、フード部23の内壁面のうち周方向において取付部20と対応する領域(底壁部24と対向する領域)に位置する。さらに、端子収容部11の外面のうち前後方向において検知部49と並ぶ領域に、突出形態の取付部20が位置する。
リテーナ40を組み付けた後は、図2に示すように、前方からフード部23内にブロック状をなす雌側コネクタF(本発明の構成要件である相手側コネクタ)が嵌入される。雌側ハウジング10は、上下方向及び左右方向において大きくがたつくことなく嵌入される。そして、板状をなす検知部49は、リテーナ40を端子収容部11に組み付けた状態で、雌側コネクタFの外面(下面)に全幅に亘って重なるような形態となる。したがって、雌側コネクタFの外面には、検知部49を収容するための逃がし溝を形成する必要がなく、雌側コネクタFの外面形状を簡素化することができる。
同じく、リテーナ40が正規に組み付けられた状態では、確実に前後方向において検知部49の前端がフード部23の前端と揃うように位置する。つまり、リテーナ40は、検知部49を含めて全体がフード部23の内部に収容される。このように検知部49の全体がフード部23内に収容されたことをもって、全ての端子金具30が正規挿入位置まで挿入されているということを検知できる。また、リテーナ40をハウジング10から外す際には、図3に示すように、前方からフード部23内に差し込んだ治具61の屈曲した先端部を、治具係止部52に引っ掛けて、リテーナ40を前方へ引っ張るようにすればよい。
また、全ての端子金具30の挿入作業が完了した時点で、いずれかの端子金具30が半挿入状態となっている場合には、リテーナ40をハウジング10に組み付けたときに、半挿入状態の端子金具30が存在することを検知できる。即ち、図3に示すように、半挿入状態の端子金具30が存在する場合には、その端子金具30と干渉したランス13が撓み空間19内へ進出するように弾性撓みする。したがって、この状態で、リテーナ40をハウジング10に組み付けると、組付けの途中で、規制部48の後端が撓み空間19内に進出しているランス13の前端に突き当たり、それ以上、リテーナ40の組付け動作を進めることができなくなる。この場合には、検知部49の前端部がフード部23の外部前方へ突出したままとなり、この突出状態は、目視、又は手の感触によって確認することができる。このように検知部49の前端部かフード部23から突出していることをもって、半挿入状態の端子金具30の存在を検知することができる。
本実施形態では、半挿入状態の端子金具30が存在する場合には、検知部49がフード部23内にフード部23の前方へ突出し、全ての端子金具30が正規挿入されている(半挿入状態の端子金具30が存在しない)場合には、検知部49の全体がフード部23内に収容されるようにしたので、半挿入状態の端子金具30が存在するか否かを容易に確認することができる。
また、検知部49は、リテーナ40を端子収容部11に組み付けた状態で、フード部23の底壁部24の内壁面に重なるような板状をなしている。この構成によれば、リテーナ40を組み付けるときに、検知部49をフード部23の内壁面に沿わせることによって、リテーナ40を位置決めできる。また、リテーナ40の姿勢の安定化を図ることもできる。
また、端子収容部11の外面には、ハウジング10をブラケット60に取り付けるための取付部20が突出して形成されており、検知部49は、フード部23の内壁面のうち周方向において取付部20と対応する領域(底壁部24と対向する領域)に配置されている。この構成の技術的意義は、次の通りである。ハウジング10のうちリテーナ40の組付け時に検知部49が配置される部分は、検知部49とフード部23を構成する底壁部24とが重なる二重壁構造となるため、検知部49が設けられていない場合に比べると、フード部23が下方へ大型化することが懸念される。本実施形態は、端子収容部11の下面(外面)から取付部20が突出し、ハウジング10全体としては取付部20の前方(フード部23の下面側)がデッドスペースとなることに着目し、検知部49を前後方向において取付部20と並ぶように配置した。このようにすれば、フード部23が大型化してもデッドスペース内に納まるので、フード部23の底壁部24と重なるような検知部49を設けても、ハウジング10が大型化することはない。
また、リテーナ40は、規制部48が形成された本体部41を有し、検知部49が、端子収容部11に対するリテーナ40の組付け方向と交差する上下方向において、本体部41の下面(外面)から下方へ突出している。そして、検知部49の後端部には、リテーナ40の組付け方向に対して傾斜したガイド斜面50が形成されている。この構成の技術的意義は次の通りである。検知部49は本体部41の外面から突出しているため、リテーナ40を端子収容部11に組み付ける際に、検知部49の後端部がフード部23の前端縁に引っ掛かって組付け作業に支障を来すことが懸念される。しかし、本実施形態では、検知部49の後端部に、リテーナ40の組付け方向に対して傾斜したガイド斜面50を形成しているので、検知部49の後端部は、フード部23の前端縁に当たっても、ガイド斜面50の傾斜により引っ掛かりが回避され、リテーナ40の組付け作業を円滑に進めることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、検知部をリテーナの全幅に亘る板状としたが、検知部の幅寸法は、リテーナの最大幅より小さくてもよい。
(2)上記実施形態では、検知部をフード部の内壁面に沿うように配したが、検知部は、フード部の内壁面との間に間隔を空けて配置してもよい。
(3)上記実施形態では、検知部の左右両側縁部をフード部のガイド溝に嵌合するようにしたが、フード部には、検知部の左右両側縁部を嵌合させるようなガイド溝を形成しなくてもよい。
(4)上記実施形態では、リテーナが正規の組付位置に組み付けられている状態では、検知部の全体がフード部の内部に収容されるようにしたが、リテーナが正規の組付位置まで組み付けられたときに、検知部の前端部がフード部の前方へ少し突出するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、リテーナが正規の組付け位置に組み付けられている状態では、検知部の前端がフード部の前端と揃うようにしたが、リテーナが正規の組付け位置に組み付けられている状態で、検知部の前端がフード部の前端よりも後方に位置するようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、検知部に操作部としての機能を兼備させ、リテーナを端子収容部に組み付けるときに検知部を押し操作するようにしたが、検知部とは別に専用の操作部をリテーナに形成してもよい。
(7)上記実施形態では、検知部を、フード部の内壁面のうち周方向において取付部と対応する領域に配置したが、検知部は、取付部とは非対応の領域に配置してもよい。
(8)上記実施形態では、端子収容部の外面のうち前後方向において検知部と並ぶ領域に、突出形態の取付部を形成したが、本発明は、このような取付部が形成されていないコネクタにも適用することができる。
(9)上記実施形態では、検知部が本体部の外面から突出する形態としたが、検知部は、本体部の外面から突出しない形態であってもよい。
(10)上記実施形態では、検知部を、幅方向において相手側コネクタ(雌側コネクタ)の全幅に亘る大きさとしたが、検知部は相手側コネクタよりも幅狭であってもよい。
(11)上記実施形態では、検知部に治具係止部を形成したが、治具係止部は、リテーナにおける検知部以外の位置に形成してもよい。
(12)上記実施形態では、リテーナを端子収容部から外す際に治具を用いるようにしたが、治具を用いずに手作業でリテーナを端子収容部から外せるようにしてもよい。
F…雌側コネクタ(相手側コネクタ)
M…雄側コネクタ(コネクタ)
10…ハウジング
11…端子収容部
12…端子収容室
13…ランス
19…撓み空間
20…取付部
23…フード部
30…端子金具
40…リテーナ
41…本体部
48…規制部
49…検知部
50…ガイド斜面
52…治具係止部
60…ブラケット(他部材)
61…治具

Claims (6)

  1. 端子収容部から前方へ筒状のフード部を突出させた形態のハウジングと、
    前記端子収容部内に形成した端子収容室に後方から挿入される端子金具と、
    前記端子収容室の内壁に沿うように形成され、前記端子金具の挿入過程では前記端子金具との干渉により撓み空間へ進出するように弾性撓みし、前記端子金具が正規挿入位置に到達すると弾性復帰して前記端子金具に対して抜止め状態に係止するランスと、
    前記端子収容部に対して前方から組み付けられるリテーナと、
    前記リテーナに形成され、前方から前記撓み空間内に進入することで前記ランスが前記撓み空間内へ進出するのを規制する規制部と、
    前記リテーナに形成され、前記規制部が前記撓み空間内に進出した前記ランスと干渉して前記撓み空間内への進入を規制されている状態では、前記フード部の前方へ突出する検知部とを備えていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記検知部は、前記リテーナを前記端子収容部に組み付けた状態で、前記フード部内に嵌入された相手側コネクタの外面に全幅に亘って重なるような板状をなしていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記検知部は、前記リテーナを前記端子収容部に組み付けた状態で、前記フード部の内壁面に重なるような板状をなしていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記端子収容部の外面には、前記ハウジングを他部材に取り付けるための取付部が突出して形成されており、
    前記検知部は、前記フード部の内壁面のうち周方向において前記取付部と対応する領域に配置されていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記検知部には、前記リテーナを前記端子収容部から外すための治具を係止させる治具係止部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記リテーナが、前記規制部が形成された本体部を有し、
    前記検知部が、前記端子収容部に対する前記リテーナの組付け方向と交差する方向において、前記本体部の外面から突出しているものにおいて、
    前記検知部の後端部には、前記リテーナの組付け方向に対して傾斜したガイド斜面が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。
JP2011106589A 2011-05-11 2011-05-11 コネクタ Pending JP2012238470A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011106589A JP2012238470A (ja) 2011-05-11 2011-05-11 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011106589A JP2012238470A (ja) 2011-05-11 2011-05-11 コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012238470A true JP2012238470A (ja) 2012-12-06

Family

ID=47461207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011106589A Pending JP2012238470A (ja) 2011-05-11 2011-05-11 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012238470A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63137474U (ja) * 1987-03-03 1988-09-09
JP2000067981A (ja) * 1998-08-27 2000-03-03 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2002093507A (ja) * 2000-09-14 2002-03-29 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2003123890A (ja) * 2001-10-12 2003-04-25 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2007305454A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Yazaki Corp コネクタ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63137474U (ja) * 1987-03-03 1988-09-09
JP2000067981A (ja) * 1998-08-27 2000-03-03 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2002093507A (ja) * 2000-09-14 2002-03-29 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2003123890A (ja) * 2001-10-12 2003-04-25 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2007305454A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Yazaki Corp コネクタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10069233B2 (en) Female terminal having an outwardly bulging lance locking portion on a folded U-shaped plate
JP5189941B2 (ja) コネクタ
JP4770346B2 (ja) コネクタ
JP5987795B2 (ja) コネクタ
KR20120028821A (ko) 커넥터
US9356398B2 (en) Lock mechanism of shield connector
US9306319B2 (en) Connector
JP2012079552A (ja) コネクタ
JP6380036B2 (ja) コネクタ
JP2008305601A (ja) コネクタ及び端子金具
WO2020116112A1 (ja) コネクタ
JP7042402B2 (ja) コネクタ
JP2021026927A (ja) コネクタ
JP2014203699A (ja) コネクタ
JP4725505B2 (ja) コネクタ及び端子金具
JP5556568B2 (ja) コネクタ
JP2012238470A (ja) コネクタ
JP5056550B2 (ja) コネクタ
JP2008218198A (ja) コネクタ
JP5594008B2 (ja) コネクタ
TWI438980B (zh) Joint connector and connector combination
JP5618149B2 (ja) リテーナの取付構造
JP2010097765A (ja) コネクタ
JP6996487B2 (ja) コネクタ
JP4821652B2 (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140624

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140808

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141007