JP2008218198A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的性能の低下を招くことなく舌片の過度撓みを規制することが可能なコネクタを提供する。
【解決手段】ハウジング20のキャビティ25に端子10が収容されると、キャビティ25の周壁に形成された受け部32が、端子10の本体部11の切欠部19に嵌まり込んだ状態になる。そして、本体部11内に誤って侵入した解除治具Jによって舌片18が撓ませられると、舌片18が過度に撓む前の段階で、その側縁に形成された撓み規制片18Cが受け部32に当接し、舌片18はそれ以上の撓みを規制される。また、舌片18を折り返すために不可欠な切欠部19を利用して過度撓みの規制を実現しているから、別途本体部11に穴を開けなくてもよく、電気的性能が低下するおそれはない。
【選択図】図6

Description

本発明は、相手側端子のタブが挿入可能とされた本体部を有する端子と、この端子を収容可能なキャビティが形成されたハウジングとを備えたコネクタに関する。
従来より、先端にタブを有するいわゆる雄型の相手側端子と接続可能な端子として、相手側端子のタブが挿入可能な筒状の本体部を備えたものが知られている。この端子の本体部内には弾性変形可能な舌片が設けられており、この舌片が本体部内に挿入されたタブに弾性的に接触して相手側端子との電気的な接続が図られるようになっている。
そして、端子の本体部内に誤って差し込まれた異物等により舌片が過度に撓まされてしまうことを防止するための構造として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。これは、端子の本体部の底板を切り起こすことによって過度撓み規制片を立ち上げ、舌片が過度に撓む前の段階でその過度撓み規制片に当接するようにし、それ以上の撓みを規制する構造である。
また、舌片の過度撓みを規制する構造として、例えば特許文献2に記載のものも知られている。これは、舌片の側縁にストッパを張り出して形成するとともに、本体部の側板に窓部を開口し、この窓部にストッパを係合させることで舌片の過度撓みを規制するものである。
特開2002−237345公報 特開2001−155808公報
しかしながら、上記いずれの構造においても、過度撓み規制片の切り起こしや窓部の形成に伴って、本体部に穴が開けられる。ここで、端子の本体部には、一般にランスに係合するためのランス孔が開口されたり、誤挿入防止用のスタビライザが切り起こして設けられることが多く、このランス孔やスタビライザの切り起こしのための穴に加えて、上記のような過度撓み防止構造のための穴が開けられると、本体部の開口部分は全体として大きくなりがちである。
そして、本体部の開口部分が大きくなると、その分通電の面積が減って抵抗が大きくなり、発熱しやすくなるので好ましくなく、また、本体部の底板(電線の端末に接続されるバレル部と本体部とを連結する板)のように通電に対する影響が大きい部位に大きな穴が開けられた場合には、電気的性能が低下するおそれがあり問題である。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電気的性能の低下を招くことなく舌片の過度撓みを規制することが可能なコネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、前方から相手側端子のタブが挿入可能とされた本体部を有する端子と、この端子を収容可能なキャビティが形成されたハウジングとを備え、前記端子の本体部内には、前記タブに接触可能な舌片が同本体部の前縁から折り返されて片持ち状に形成されるとともに、前記本体部の前端部における前記舌片の折り返し部の両側には、同舌片を折り返すための切欠部が形成されており、前記舌片の側縁には、前記切欠部の位置まで張り出す撓み規制片が形成され、前記キャビティの周壁には、同キャビティに前記端子が収容されたときに前記切欠部に嵌まり込み可能であるとともに、前記舌片が過度に撓む前の段階で前記撓み規制片に当接し、前記舌片のそれ以上の撓みを規制可能な受け部が突出して形成されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記撓み規制片は、前記舌片の両側に形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記舌片の自由端寄りの位置に前記タブと接触する接点部が形成され、前記撓み規制片は、前記舌片の側縁のうち前記折り返し部よりも前記接点部に近い位置から前記切欠部の位置まで延出する形状とされているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
ハウジングのキャビティに端子が収容されると、キャビティの周壁に突出して形成された受け部が、端子の本体部に形成された切欠部に嵌まり込んだ状態になる。そして、本体部内に侵入した異物等によって舌片が撓ませられると、舌片が過度に撓む前の段階で、舌片の側縁に形成された撓み規制片が受け部に当接し、舌片はそれ以上の撓みを規制される。また、舌片を折り返すために不可欠な切欠部を利用して過度撓みの規制を実現しているから、別途本体部に穴を開けなくてもよく、電気的性能が低下するおそれはない。
すなわち、本発明の構成によれば、電気的性能の低下を招くことなく舌片の過度撓みを規制することが可能となる。
<請求項2の発明>
撓み規制片は舌片の両側に形成されているから、片側のみで規制される場合に比べて舌片の過度撓みは確実に規制される。
<請求項3の発明>
撓み規制片は、舌片の側縁うち、折り返し部よりも接点部に近い位置(自由端寄りの位置)から切欠部の位置まで延出する形状とされている。このような撓み規制片が設けられることによって、その分舌片の曲げ剛性は大きくなるから、舌片がより撓みにくくなる。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1を図1〜図6によって説明する。
本実施形態におけるコネクタC1は、相手側端子42のタブ42Aが挿入可能とされた本体部11を有する雌型の端子10と、この端子10を収容可能なキャビティ25が形成されたハウジング20とを備えている。以下、各構成部材において、相手側コネクタ40に対する嵌合面側を前方とし、また、図1の上側を上方、下側を下方として説明する。
ハウジング20は合成樹脂製であり、端子10を収容可能なハウジング本体部21と、ハウジング本体部21の略前半部分の周囲を覆う筒部22とを備えている。ハウジング本体部21の外周面にはシール部材23が嵌着され、相手側コネクタ40のフード部41とハウジング本体部21とにシール部材23が密着してこの間のシールがとられるようになっている。
ハウジング本体部21の上面には、相手側コネクタ40に設けられたロック突部43に係合し、両コネクタC1,40を正規の嵌合状態にロックするロックアーム24が設けられている。
そして、ハウジング本体部21には、後方から端子10を挿入可能な2つのキャビティ25が幅方向に所定の間隔を空けて形成されている。各キャビティ25の略前半部分(端子10の本体部11が収容される部分)の断面形状は、幅方向に若干長い略長方形状とされている(図5参照)。
各キャビティ25の周壁のうち底壁部25Bには、上下方向に弾性撓み可能なランス26が形成されている。このランス26には、上方へ突出する係合突部27が形成され、その前側の面は、端子10の離脱方向に対して略垂直をなす係合面27Aとされている。このランス26の下方には、ランス26の下方への弾性撓みを許容する撓み空間28が前方に開口して形成されている。
また、ランス26の前方には、ランス26を型抜きするための孔が前方に開口して形成されており、この孔は、メンテナンス等のために端子10をハウジング20から取り外す際、前方から解除治具Jを差し込み可能な治具差込孔29とされている。この治具差込孔29から解除治具Jを差し込んでランス26を下方(係合解除方向)に強制的に撓ませることにより、端子10に対するランス26の係合を解除するようになっている。
各キャビティ25の略前半部分には、後述する端子10のスタビライザ16が通過可能な形状のガイド溝30が、ランス26を間に挟んだ両側に一対ずつ形成されている(図4参照)。
また、各キャビティ25の前壁部25F(ハウジング本体部21の前壁部25F)には、相手側端子42のタブ42Aを挿抜可能なタブ挿抜口31が開口されている。タブ挿抜口31は横長の長方形状をなしている。
そして、各キャビティ25の前端(キャビティ25の前壁部25Fのすぐ内側)の両角部には、受け部32が突設されている。この受け部32については後ほど詳しく説明する。
ハウジング本体部21のシール部材23の前方には、フロントリテーナ33が装着されるようになっている。フロントリテーナ33は、撓み空間28に進入することでランス26の下方への撓みを規制可能な規制部33Aを備えている。このフロントリテーナ33が装着されることで、端子10の抜け止めが確実になされる。
端子10は、導電性に富む金属板をプレス加工することによって形成され、相手側端子42のタブ42Aを挿入可能な本体部11と、本体部11の後方に設けられて電線Wの端末に圧着されるバレル部12とを備えている。この端子10は、その後端に嵌着されたゴム栓13とともにハウジング20のキャビティ25に収容されるようになっている。
本体部11は前後方向に長い横長の角筒状(箱形状)をなし、底板11Bと、底板11Bの両側縁から立ち上がる一対の側板11Sと、一対の側板11Sの上縁から底板11Bと略平行方向に屈曲された天井板11Uとを備えている(図2参照)。
本体部11の天井板11Uには、幅方向に所定の間隔をあけて前後方向に延びる2条の突条部14が、下側(本体部11の内側)へ叩き出して形成されている。
本体部11の底板11Bには、図3に示すように、キャビティ25に形成されたランス26の係合突部27が嵌まり込み可能なランス孔15が形成されている。ランス孔15は底板11Bの中央部(前後方向および幅方向の中央部)に形成され、前後方向に若干長い略長方形状をなしている。このランス孔15の前縁の位置は、端子10がキャビティ25に正規の深さまで挿入されたときに、ちょうど係合突部27の係合面27Aの位置に対応する位置となっており、ランス孔15の外形寸法は係合突部27とランス孔15の孔縁との間に余分な隙間が空かない最小限の大きさとされている。
このランス孔15の幅方向両側縁には、端子10の誤挿入を防止するとともに端子10の挿入姿勢をガイドする一対のスタビライザ16が切り起こされている。スタビライザ16は、ランス孔15の前後にわたって形成されており、ランス孔15の四隅にはスタビライザ16を切り起こすための凹部17が形成されている。このスタビライザ16を切り起こすことによって形成された穴は、ランス孔15の一部分(幅方向の両側部分)を構成している。このように、スタビライザ16の切り起こしに伴って形成される穴をランス孔15の一部分として利用することにより、本体部11の底板11Bに開ける穴の大きさを、ランス26の係合に必要な最低限の大きさだけに抑えている。
そして、端子10の本体部11内には、図1に示すように、相手側端子42のタブ42Aに接触可能な舌片18が、底板11Bの前縁から折り返されて形成されている。舌片18の折り返し部18Aは、略半円弧形状をなしている。舌片18は、折り返し部18Aを支点として上下方向に弾性撓み可能な片持ち状とされ、折り返し部18Aの上端部から後方へ向かって緩やかに上る傾斜をなしている。
舌片18の後端寄り位置(自由端寄り位置)には、下方からの叩き出しにより相手側端子42のタブ42Aと接触する接点部18Bが形成されている。相手側端子42のタブ42Aは、この接点部18Bと、天井板11Uに形成された突条部14との間に狭持された状態になり、両端子10,42の間で電気的接続がとられるようになっている。
本体部11の前端部における舌片18の折り返し部18Aの両側には、舌片18を折り返すための切欠部19が形成されている。この切欠部19が形成されることにより、折り返し部18Aが本体部11内に収まるようにして折り返し可能となっている。切欠部19は、本体部11の底板11Bと側板11Sとにわたって一定の前後方向寸法を備えて形成されている。切欠部19のうち底板11Bに形成された部分は、側板11Sの内側に側板11Sの板厚分ほどの開口が空く大きさに切り欠かれ(図3参照)、側板11Sに形成された部分は、舌片18の折り返し部18Aの大部分が側方へ露出する大きさに切り欠かれている(図6参照)。
さて、舌片18の両側縁には、側方に張り出す一対の撓み規制片18Cが形成されている。一対の撓み規制片18Cは、上下方向から見ると略正方形状をなし、それぞれ本体部11内に収まる張り出し寸法とされている(図4参照)。両撓み規制片18Cは折り返し部18Aの上端部に形成されており、舌片18が自然状態のときには、切欠部19の上縁(側板11Sに形成された部分の上縁)よりも上側、詳しくは、各撓み規制片18Cの下面が切欠部19の上縁とほぼ同じ高さか若干上側に配されるようになっている(図2参照)。また、両撓み規制片18Cは、切欠部19のうち底板11Bに形成された部分の真上に位置しており、この部分を介して本体部11の下方(外方)へ露出した状態となっている(図3参照)。
一方、各キャビティ25の前端部の両角部に突設された受け部32は、キャビティ25の周壁における側壁部25Sおよび底壁部25Bの両壁部に対して一体に形成された樹脂製とされている(図5参照)。各受け部32は、前後方向に若干長い略直方体状をなし、その上面はキャビティ25の底壁部25Bと略平行をなす平面とされている(図6参照)。受け部32の前後方向寸法は、切欠部19の前後方向寸法とほぼ等しい寸法とされ、底壁部25Bからの突出寸法は、切欠部19の高さ寸法(側板11Sに形成された部分の高さ寸法)とほぼ等しい寸法とされ、側壁部25Sからの突出寸法は、切欠部19の幅方向寸法(底板11Bに形成された部分の幅方向寸法)とほぼ等しい寸法とされている。
次に、上記のように構成された実施形態1の作用および効果について説明する。
まず、ハウジング20のキャビティ25に後方から端子10を挿入する。このとき、端子10を正規の姿勢で挿入すると、ガイド溝30へのスタビライザ16の進入が許容され、端子10が上下逆転した姿勢の場合には、スタビライザ16がキャビティ25の周壁に引っ掛かって誤挿入が規制されるようになっている。
正規の姿勢で挿入された端子10は、両スタビライザ16が両ガイド溝30に嵌まって挿入姿勢をガイドされた状態でキャビティ25を前進し、正規の深さ位置に達する。すると、端子10の底板11Bに押されて下方へ弾性撓みしていたランス26が弾性復帰し、係合突部27がランス孔15に入り込んでその係合面27Aがランス孔15の前縁と係合し、端子10の後方への抜け止めがなされる。また、端子10の両切欠部19にキャビティ25の受け部32がそれぞれ嵌まった状態になり、図4に示すように、各端子10の撓み規制片18Cがそれぞれ受け部32の真上に配された状態になる。こうして2本の端子10をキャビティ25に収容した後、フロントリテーナ33を後方へ押し込んでハウジング本体部21に装着する。
そして、メンテナンス等のため端子10をハウジング20から取り外す場合には、まずフロントリテーナ33をハウジング本体部21から取り外し、解除治具Jを治具差込孔29に差し込んで端子10に対するランス26の係合を解除する。ここで、解除治具Jを治具差込孔29に差し込むかわりに、誤ってタブ挿抜口31に差し込んでしまうことがある。そのようなとき、解除治具Jの先端が舌片18に突き当たって舌片18が下方に押されると、舌片18は下方へ若干撓む。すると、図5および図6に示すように、舌片18の撓み規制片18Cがそれぞれキャビティ25の受け部32の上面に当接して支持される。これにより、撓み規制片18Cの下方への変位が規制され、もって舌片18のそれ以上の撓みが規制される。その結果、舌片18の撓み量は弾性域の範囲内で抑えられ、塑性域に達してしまうほどの過度な撓みが防止される。なお、解除治具Jが舌片18の幅方向に偏った位置に突き当たったとしても、撓み規制片18Cが舌片18の両側に設けられているから確実に舌片18の撓みが規制される。
また、極端なアライメント不良によって、相手側端子42のタブ42Aが大きな角度で斜めに挿入された場合にも、解除治具Jの場合と同様、舌片18が過度に撓むことが阻止される。
そして、上記のように、本実施形態においては、舌片18を折り返すために不可欠な切欠部19を利用して舌片18の過度撓みの規制を実現している。これにより、端子10の本体部11には、ランス孔15以外の穴を開けずに済んでいる。したがって、従来のように、舌片の過度撓み防止構造のための穴を別途開けなければならない場合に比べて通電の面積は大きく確保されるから、抵抗は小さく抑えられて発熱しにくくなり電気的性能の低下が防がれる。
以上説明したように実施形態1によれば、ハウジング20のキャビティ25に端子10が収容されると、キャビティ25の周壁に突出して形成された受け部32が、端子10の本体部11に形成された切欠部19に嵌まり込んだ状態になる。そして、本体部11内に誤って侵入した解除治具Jやタブ42Aによって舌片18が撓ませられると、舌片18が過度に撓む前の段階で、舌片18の側縁に形成された撓み規制片18Cが受け部32に当接し、舌片18はそれ以上の撓みを規制される。また、舌片18を折り返すために不可欠な切欠部19を利用して過度撓みの規制を実現しているから、別途本体部11に穴を開けなくてもよく、電気的性能が低下するおそれはない。すなわち、本実施形態の構造によれば、電気的性能の低下を招くことなく舌片18の過度撓みを規制することが可能となる。
また、撓み規制片18Cは舌片18の両側に形成されているから、片側のみで規制される場合に比べて舌片18の過度撓みは確実に規制される。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2に係るコネクタC2を図7〜図10によって説明する。
本実施形態のコネクタC2は、撓み規制片50が、舌片18の側縁のうち折り返し部18Aよりも接点部18Bに近い位置から突出している点で、実施形態1と相違する。なお、実施形態1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
撓み規制片50は、図8および図9に示すように、舌片18の前後方向ほぼ中央位置、詳しくは、接点部18Bのすぐ前側(折り返し部18A側)位置から側方へ突出し、そこから所定寸法だけ下方へ屈曲された後に前方へ向かって延出する形状をなしている。詳しくは、撓み規制片50は、舌片18の側縁から側方へ突出する突出部50Aと、この突出部50Aの突出端から下方へ垂下する垂下部50Bと、垂下部50Bの下端から前方へ延びる延出部50Cとから構成されている。
突出部50Aの突出寸法は、本体部11の側板11Sの内側に収まる寸法とされている。
そして、垂下部50Bの垂下寸法は、図9に示すように、自然状態にある舌片18の前後方向中央位置(撓み規制片50との連設位置)の高さ位置と切欠部19の上縁の高さ位置との間の高さ寸法の差とほぼ等しい寸法とされている。垂下部50Bは、突出部50Aの突出位置から若干後方へ斜め方向(舌片18の板面方向に対しては略垂直方向)に折り曲げられている。
延出部50Cは、舌片18が自然状態にあるときには本体部11の底板11Bと略平行をなし、その延出寸法は、垂下部50Bの下端位置から切欠部19(切欠部19のうち底板11Bを切り欠いた部分)の前後方向中央位置よりも若干前側寄りの位置(図8参照)、言い換えると、折り返し部18Aの側方位置まで到達する寸法とされている。この延出部50Cの前端(撓み規制片50の延出端)は、切欠部19のうち底板11Bに形成された部分の真上に位置し、この部分から本体部11の下方(外方)へ露出した状態となっている。
次に、上記のように構成された実施形態2の作用および効果について説明する。
タブ挿抜口31に誤って解除治具Jが差し込まれ、その先端が突き当たって舌片18が下方に押されると、図10に示すように、撓み規制片50の延出端部がキャビティの受け部32に当接して支持される。そして、実施形態1と同様、撓み規制片50の下方への変位が規制されて舌片18のそれ以上の撓みが規制される。これにより、舌片18の撓み量は弾性域の範囲内で抑えられ、塑性域に達してしまうほどの過度な撓みが防止される。
さらに、撓み規制片50は、舌片18の側縁のうち、折り返し部18Aよりも接点部18Bに近い位置(自由端寄りの位置)から切欠部19の位置まで延出する形状、すなわち舌片18の延び方向に沿って長い形状とされている。このような撓み規制片50が舌片18の両側に形成されることによって、その分舌片18の曲げ剛性は大きくなっており、舌片18はより過度に撓みにくくなっている。
そして、本実施形態においても、舌片18を折り返すために不可欠な切欠部19を利用して舌片18の過度撓みの規制を実現しているから電気的性能の低下を招くことなく舌片18の過度撓みを規制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、撓み規制片18Cは舌片18の両側に設けられているが、これに限らず、若干過度撓みに対する規制力が低下したとしても、撓み規制片を舌片の片側のみに設けるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、切欠部19は本体部11の底板11Bと側板11Sにわたって形成されているが、これに限らず、舌片の折り返しが可能な形状であれ、例えば底板のみに形成されたものであってもよい。このとき受け部32は、キャビティ25の側壁部25Sおよび底壁部25Bに一体とせず、キャビティの底壁部のみから一体的に突出するものとしてもよい。
実施形態1にかかるコネクタと相手側コネクタとが嵌合する前の状態を表す側断面図 端子の正面図 端子の下面図 端子がキャビティに正規の深さ位置に収容されている状態を表す平断面図 撓み規制片が受け部に当接した状態を表す一部切欠正断面図 舌片の過度の撓みが規制された様子を表す一部切欠側断面図 実施形態2にかかる端子の正面図 端子の一部切欠平断面図 端子の一部切欠側断面図 舌片の過度の撓みが規制された様子を表す一部切欠側断面図
符号の説明
C1,C2…コネクタ
10…端子
11…本体部
18…舌片
18A…折り返し部
18B…接点部
18C,50…撓み規制片
19…切欠部
20…ハウジング
25…キャビティ
32…受け部
42…相手側端子
42A…タブ

Claims (3)

  1. 前方から相手側端子のタブが挿入可能とされた本体部を有する端子と、この端子を収容可能なキャビティが形成されたハウジングとを備え、
    前記端子の本体部内には、前記タブに接触可能な舌片が同本体部の前縁から折り返されて片持ち状に形成されるとともに、前記本体部の前端部における前記舌片の折り返し部の両側には、同舌片を折り返すための切欠部が形成されており、
    前記舌片の側縁には、前記切欠部の位置まで張り出す撓み規制片が形成され、
    前記キャビティの周壁には、同キャビティに前記端子が収容されたときに前記切欠部に嵌まり込み可能であるとともに、前記舌片が過度に撓む前の段階で前記撓み規制片に当接し、前記舌片のそれ以上の撓みを規制可能な受け部が突出して形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記撓み規制片は、前記舌片の両側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記舌片の自由端寄りの位置に前記タブと接触する接点部が形成され、
    前記撓み規制片は、前記舌片の側縁のうち前記折り返し部よりも前記接点部に近い位置から前記切欠部の位置まで延出する形状とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
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