JP4730282B2 - コネクタ - Google Patents

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    • H01R13/4361Insertion of locking piece perpendicular to direction of contact insertion

Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1には、フロントマスク付きのコネクタが開示されている。これは、コネクタハウジングの前面にフロントマスクが装着され、このフロントマスクがキャビティ内に形成されたランスの成形等に伴う型抜き空間を覆うことで、ランスが保護状態におかれるとともにフロントマスクを貫通して相手の端子金具の挿通動作が円滑になされるというものである。
このフロントマスクはコネクタハウジングの前面に沿って移動可能とされ、装着位置に至るとコネクタハウジングに保持される。コネクタハウジングの前面には庇状の突壁が左右一対設けられており、この突壁の間には溝部が設けられている。フロントマスクは幅広の本体部とその上縁に設けられた幅狭の嵌入部とからなり、本体部の上端の、嵌入部を挟んだ肩部分が、突壁に当て止めされ、かつ、嵌入部が溝部に嵌入することで、フロントマスクが装着位置に装着される。本体部の左右両側縁には係止部が凹み形成され、コネクタハウジングの前面の左右両側縁には係止受け部が突出して形成されており、係止受け部が本体部の両側縁に備わる薄壁の撓み動作を伴いつつ係止部に係止されることで、コネクタハウジングが装着位置に保持される。
特開2006−244709公報
上記の場合、フロントマスクの本体部は、幅方向に並んだ全キャビティの開口を覆うべくコネクタハウジングの前面のうちの薄壁を除いた全幅に亘って形成されていた。そのため、薄壁は、強度的に脆弱となる嫌いがあり、その復元力の鈍化によって係止部と係止受け部との係止状態を良好に保てなくなるおそれがあった。
これに対して、例えば、溝部を臨む突壁の内面に係止受け部を形成すれば、突壁は薄壁よりも厚み幅がある分、係止部の強度を高めることができ、ひいてはコネクタハウジングに対するフロントマスクの保持力も高めることができると考えられた。しかるにこの場合には、突壁の厚み幅が薄壁より数倍大きいことに起因して係止部の強度が高くなり過ぎる嫌いがあり、フロントマスクの装着動作を繰り返し行っているうちに係止受け部が突壁からの圧力によってだれることがあった。結果、上記同様、係止状態を良好に保てなくなるおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、フロントマスクをコネクタハウジングに保持するに際し、コネクタハウジング側の係止部とフロントマスク側の係止受け部との係止状態を良好に保つことを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子金具を収容可能なキャビティを有するコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングの前面に沿って上下方向に移動可能とされ、装着位置に至るに伴い前記コネクタハウジングに保持される板状のフロントマスクとを備え、前記コネクタハウジングの前面には、溝部が上下方向に貫通して形成され、かつ前記溝部を挟んだ両側に、左右一対の突壁が設けられ、前記フロントマスクは、幅広のマスク本体と、前記マスク本体の上縁に突成される幅狭の嵌入部と、前記マスク本体の上縁において前記嵌入部を挟んだ両側に位置する左右一対の肩部とを有し、前記フロントマスクの装着過程では、前記嵌入部が前記溝部に下方から進入し、前記装着位置では、前記両肩部が前記両突壁に下方から当接して前記フロントマスクのそれ以上上方への移動が規制され、さらに、前記溝部を臨む前記突壁の内面には左右一対の係止部が設けられ、前記突壁の内面に対向する前記嵌入部の側面には左右一対の係止受け部が設けられ、前記係止受け部と前記係止部とが前記突壁の撓み動作を伴いつつ弾性的に係止することで、前記フロントマスクが前記装着位置に保持されるようになっており、前記係止受け部に対する前記係止部の係止領域が、前記突壁の前端に臨むように設けられている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記フロントマスクの後面と前記コネクタハウジングの前面とには、前記フロントマスクの抜け止め構造が設けられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
フロントマスクをコネクタハウジングの前面に沿って移動させて装着位置に至らすと、フロントマスクの嵌入部がコネクタハウジングの溝部に嵌入するとともに、嵌入部を挟んだ両脇部分がコネクタハウジングの突壁に当て止めされ、さらに、突壁の内面に設けられた係止部が、嵌入部の側面に設けられた係止受け部に弾性的に係止し、もってフロントマスクが装着位置に保持される。突壁は、フロントハウジングを当て止めするに足る厚み幅をもって形成されるから、係止部と係止受け部とが係止するに際して撓み変形しても、強度的にさほど脆弱化することはない。一方、係止受け部に対する係止部の係止領域が突壁の前端に臨むように設けられているから、かかる係止領域が突壁の内面の奥側に設けられている場合に比べ、突壁が撓み変形し易くなり、係止受け部に対して突壁側から加わる圧力が格別大きくなるようなことはない。したがって、係止部と係止受け部のうちの一方(突出している方)がだれてしまうのを防止できる。結果、突壁の撓み動作の円滑性が保障され、係止部と係止受け部との係止状態を良好に保つことができる。
<請求項2の発明>
係止部と係止受け部に加えてフロントマスクの抜け止め構造が設けられているから、コネクタハウジングに対するフロントマスクの保持力が高められる。また、かかる抜け止め構造は、フロントマスクの後面とコネクタハウジングの前面とに設けられているから、フロントマスクの前面に露出されることがなく、フロントマスクが不用意に係止解除されるのを回避できる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。本実施形態のコネクタは、相手のコネクタハウジング(図示せず)に嵌合可能とされるコネクタハウジング10と、コネクタハウジング10の前面に対して移動可能に装着されるフロントマスク60とを備える。なお、以下の説明において前後方向については、相手のコネクタハウジング10との嵌合面側を前方とする。
コネクタハウジング10は合成樹脂製であって、図4および図5に示すように、全体としてブロック状をなし、幅方向に扁平なハウジング本体11と、ハウジング本体11の上面の幅方向略中央部に設けられたロックアーム12とを備える。ハウジング本体11の内部には、複数のキャビティ13が横一列に並んで設けられている。各キャビティ13には後方から雌側端子金具(図示せず)が挿入可能とされ、キャビティ13の前面には相手の雄側端子金具のタブが挿抜可能に開口されている。キャビティ13の内面にはランス14が撓み変形可能に形成されている。ハウジング本体11内には、ランス14の撓み空間15が確保され、かつこの撓み空間15を含むランス14の前方部分に、ランス14の成形に伴う型抜き空間16が前面に開口して形成されている。ランス14は、キャビティ13内への雌側端子金具の挿入途上で雌側端子金具と干渉して撓み空間15側へ撓み変形され、雌側端子金具が正規挿入されるに伴い弾性復帰して雌側端子金具を抜け止め保持する。
ロックアーム12は、ハウジング本体11の前端から立ち上げられる根元部17と、根元部17から後方へ片持ち梁状に延出されるアーム部18と、アーム部18の長さ方向略中央部の上面に突成されるロック突部19とからなり、さらに、アーム部18の自由端側には操作部21が一段高く設けられている。ロック突部19は、ロックアーム12の撓み動作を伴いつつ相手のコネクタハウジング側に弾性係止され、両コネクタハウジングを嵌合状態にロックするものである。また、操作部21は、嵌合状態にある両コネクタハウジングを離脱する際に押圧操作され、ロックアーム12をロック解除方向に撓ませるものである。
このロックアーム12は比較的大型であって、その根元部17はキャビティ13の高さとほぼ同じ高さであり、操作部21を含めるとコネクタの全高のほぼ半分の高さである。そして、ロックアーム12の根元部17はコネクタの全幅のほぼ半分もしくは半分を少し超える幅寸法を有する。ハウジング本体11の上面には、アーム部18を挟んだ両側に、左右一対の保護壁22が立ち上げ形成されている。保護壁22はその前端を根元部17の後端面に一体接合させて操作部21の近傍まで延出された形態となっている。また、ハウジング本体11の上面の後端部には、ロックアーム12の操作部21の周りを取り囲むようにして門型のアーチ部24が形成されている。アーチ部24によって操作部21にループ状の電線等の異物が引っ掛かるのを防止でき、操作部21への不用意な解除操作を回避可能としてある。なお、ロックアーム12の根元部17の構造については後に詳述する。
ハウジング本体11の前面には、フロントマスク60の装着前、型抜き空間16が開口されており、ここにランス14が露出状態で配されている。そして、ハウジング本体11の前面の両側縁部には、型抜き空間16を両側から仕切るようにして、左右一対の案内壁25が突設されている。両案内壁25の間はフロントマスク60の組付空間26とされ、ここに下からフロントマスク60が挿入可能とされる。組付空間26に挿入されたフロントマスク60は案内壁25によって幅方向の遊動が規制され、かつ、上下方向(高さ方向)への移動が案内される。両案内壁25の上端部には、組付空間26側に少し突出するハウジング本体側突壁27が設けられている。このハウジング本体側突壁27は、後述するロックアーム側突壁33(本発明における突壁)と同様、フロントマスク60を当て止めするものであり、かつ、フロントマスク60の第二肩部64(後述する)に当接することによってフロントマスク60の軸芯周りのガタ付きを規制するものである。また、ハウジング本体11の前面には、幅方向両側のキャビティ13の下縁に沿うようにして左右一対のハウジング本体側抜止部28が庇状に突出して形成されている。そして、ハウジング本体11の下縁の幅方向略中央部には、フロントマスク60の下端と嵌合可能とされる嵌合凹部29が切り欠き形成されている。嵌合凹部29およびハウジング本体側抜止部28は、フロントマスク60の装着後はフロントマスク60によって覆い隠される。
ロックアーム12の根元部17の前端面はハウジング本体11の前端面より前方位置にあり、ロックアーム12の根元部17の前半部より下方は組付空間26として開放されている。根元部17の前半部の幅方向略中央部には溝部31が上下方向(高さ方向)に貫通して形成され、溝部31の底面はハウジング本体11の前面にほぼ面一で連なっている。そして、溝部31の底面には、ハウジング本体11のキャビティ13の上縁に沿うようにして、左右一対のロックアーム側抜止部32が突出して形成されている。ロックアーム側抜止部32は、ハウジング本体側抜止部28と同様、フロントマスク60の装着後はフロントマスク60によって覆い隠されるようになっており、その突出量はハウジング本体側抜止部28の突出量より小さく設定されている。
ロックアーム12の根元部17の前半部には、溝部31を挟んだ両側に、左右一対のロックアーム側突壁33が設けられている。ロックアーム側突壁33にはフロントマスク60の装着に伴ってフロントマスク60の第一肩部63(後述する)が下から当て止めされる。ロックアーム側突壁33の下縁は、ハウジング本体側突壁27の上縁とほぼ同じ高さ位置にあって略水平に配され、組付空間26の上縁として構成される。ロックアーム側突壁33の内面は、溝面であって溝部31に臨んでおり、その前端に、左右一対の突片34が互いに接近するよう内向きに突成されている。突片34の根元部17の内側後面は曲面状をなし、突片34の根元側が先端側より肉厚となっている。
そして、突片34の先端部(突出端部)には、ロックアーム側突壁33の前端に臨む位置に、係止部35が露出状態で凹設されている。係止部35はフロントマスク60の移動方向と直交する方向に向けて略椀状に開口され、フロントマスク60側の係止受け部77(後述する)と凹凸嵌合して係止可能とされる。突片34の先端部の下端にはテーパ状に切り欠かれた案内縁部36が形成されており、フロントマスク60の装着過程ではこの案内縁部36にフロントマスク60の係止受け部77が摺接可能とされる。なお、ロックアーム側突壁33とハウジング本体側突壁27には、組付空間26および溝部31を臨む内縁側を除く部分に、面取り部38が施されている。
続いてフロントマスク60について説明する。フロントマスク60は合成樹脂製であって平板状をなし、ハウジング本体11の組付空間26に対して下から嵌挿され、コネクタハウジング10の前面(ハウジング本体11の前面と溝部31の底面)に沿って上下方向(高さ方向)に移動可能とされる。詳しくはフロントマスク60は、図6および図7に示すように、ハウジング本体11に対面可能とされる幅広のマスク本体61と、溝部31に嵌入可能とされる幅狭の嵌入部62とを備え、嵌入部62がマスク本体61の上縁の幅方向略中央部に突成されている。マスク本体61の上縁のうち嵌入部62を除いた両側縁部は、ロックアーム側突壁33およびハウジング本体側突壁27に下から当接可能とされる肩部63,64とされる。詳しくは肩部63,64は、嵌入部62にあってロックアーム側突壁33と当接する第一肩部63と、幅方向両側縁部にあってかつ第一肩部63より下位において両側縁に向けて下り勾配のテーパ状(撫で肩状)に切り欠かれた第二肩部64とからなる。
マスク本体61には、各キャビティ13と連通可能とされる略方形のタブ挿通孔65が横一列に開口して形成されている。マスク本体61の前面には、タブ挿通孔65の孔周りに、テーパ状をなすタブの誘い込み縁75が全周に亘って形成されている。また、マスク本体61には、各タブ挿通孔65と幅方向で千鳥の位置に、治具挿通孔66が横一列に開口して形成されている。フロントマスク60が正規の装着位置より下位の非装着位置にあるときに、治具挿通孔66に対して導通検査用のプローブピン(図示せず)が通されることで、キャビティ13内に挿入された雌側端子金具の導通状態がチェックされる。
フロントマスク60の後面には、ハウジング本体11側の各キャビティ13の両側の仕切壁39に連なることが可能とされた縦リブ67が、マスク本体61と嵌入部62とに跨るよう幅方向に並設されている。各縦リブ67の間には雌側端子金具の前端部が嵌入可能とされ、これにより、雌側端子金具の前端部の幅方向の位置決めがなされる。また、マスク本体61の後面の下縁および嵌入部62の後面の上縁には、縦リブ67の上下両端縁と連なる横リブ68が上下一対となって設けられている。このうち、上側の横リブ68はロックアーム側抜止部32と弾性的に係止可能とされる嵌入部側抜止部69とされ、この嵌入部側抜止部69の下縁とロックアーム側抜止部32の上縁が当たり合うことで、フロントマスク60の下方への抜け止めがなされる。
そして、マスク本体61の後面の下縁には、フロントマスク60が装着位置に至るに伴ってハウジング本体11側の嵌合凹部29に嵌る嵌合突部71が後方へ向けて突成されている。また、嵌合突部71の上面の幅方向両側縁には、略Lの字をなす左右一対の規制壁72,73が立設されている。規制壁72,73は、前後方向(コネクタハウジング10の嵌合・離脱方向)に沿った第一規制壁72と、それと直交する幅方向に沿った第二規制壁73とからなり、第一規制壁72が嵌合凹部29の対応する凹所に嵌入することでフロントマスク60の幅方向への遊動が規制され、第二規制壁73が嵌合凹部29の対応する凹所に嵌入するこでフロントマスク60の前後方向への遊動が規制される。
マスク本体61の後面の両側部には、ハウジング本体側抜止部28と弾性的に係止可能とされるマスク本体側抜止部74が設けられている。マスク本体側抜止部74は、左右一対ずつの爪部75からなり、左右夫々の爪部75が対向状に配置され、このうち、内側に配された爪部75が縦リブ67に一体接合されている。各爪部75が対応するマスク本体側抜止部74を幅方向両側から弾性的に引っ掛けることで、フロントマスク60の下方への抜け止めがなされる。
嵌入部62の前半部の幅方向両側には、ロックアーム12側の突片34の進入を許容する突片進入凹部76が、上下方向(高さ方向)に切り欠き形成されている。そして、嵌入部62の突片進入凹部76の側面には、フロントマスク60が装着位置に至るに伴ってロックアーム12側の係止部35に嵌る係止受け部77が突出して形成されている。係止受け部77は、断面略山型であって突片進入凹部76の前後幅の全幅に亘って形成され、その上下両端縁が先端側(突出端側)へ行くにしたがって互いに接近するテーパ状をなしている。係止受け部77の上側縁の基端は嵌入部62の上端にそのまま連なっている。なお、係止受け部77とマスク本体側抜止部74とはフロントマスク60の移動方向に重なることなく位置ずれしている。また、フロントマスク60の外縁はテーパ縁79として面取りされている。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。まず、コネクタハウジング10の組付空間26に下からフロントマスク60を装着する。装着過程では、マスク本体61の幅方向両側縁がハウジング本体11側の案内壁25の内面に摺接することで、フロントマスク60の装着動作が案内される。装着動作の終盤になると、嵌入部62がロックアーム12の溝部31に下から進入するが、その進入開始時に、嵌入部62の係止受け部77がロックアーム12側の突片34の案内縁部36とフロントマスク60の移動方向で摺接し合い、これに伴って突片34を含むロックアーム側突壁33が弾性的に拡開される。この状態で、さらにフロントマスク60を押し上げると、係止受け部77が案内縁部36を乗り越えるとともにロックアーム側突壁33が弾性復帰し、これによって係止受け部77と係止部35とがロックアーム側突壁33の前端に露出状態で嵌合係止される。こうしてフロントマスク60が装着位置に至ると、図1および図2に示すように、マスク本体61の第一肩部63がロックアーム側突壁33に下から当接するとともに、マスク本体61の第二肩部64がハウジング本体側突壁27に下から当接し、もってフロンマスクの上方への移動が規制される。
またこの装着位置では、マスク本体側抜止部74の各爪部75が対応するハウジング本体側抜止部28を引掛状態で弾性的に係止するとともに、嵌入部側抜止部69がロックアーム側抜止部32を同じく引掛状態で弾性的に係止し、かつ、マスク本体61の嵌合突部71がハウジング本体11の嵌合凹部29に下から嵌ることとなり、これによってフロントマスク60が抜け止め状態で確実に保持される。なお、フロントマスク60が装着位置にあるときに、嵌入部62の上端面はロックアーム側突壁33の上端面より下位に引っ込んで配され、かつ、フロントマスク60の前面はロックアーム側突壁33およびハウジング本体側突壁27の両前面と前後方向についてほぼ同じ位置に連なる。
そして、キャビティ13内に雌側端子金具を後方から挿入してランス14によって弾性的に係止させた後、相手のコネクタハウジングを前方から嵌合させる。すると、相手のコネクタハウジングに装着された雄側端子金具のタブがフロントマスク60のタブ挿通孔65からキャビティ13内に誘導可能に進入され、この雄側端子金具のタブがキャビティ13内に挿入された雌側端子金具と電気的に接続される。このとき、両コネクタハウジング間の位置合わせに誤差があってタブが正規位置からずれて進入すると、タブは、フロントマスク60の誘い込み縁によってその位置ずれが矯正され、あるいはフロントマスク60の前面に突き当たる。したがって、タブが不正姿勢でキャビティ13内に進入するのを防止できる。両コネクタハウジングが正規嵌合されると、ロックアーム12が相手のコネクタハウジング側に弾性的に係止し、これによって両コネクタハウジングが嵌合状態(離脱規制状態)にロックされる。
ここで、装着位置に至ったフロントマスク60がコネクタハウジング10に保持されるに際し、フロントマスク60側の係止受け部77とコネクタハウジング10側の係止部35とがロックアーム側突壁33の撓み動作を伴いつつ凹凸状に係止するため、繰り返しの使用によってロックアーム側突壁33が脆弱化して係止強度を保てなくなる懸念がある。しかるに本実施形態によれば、ロックアーム側突壁33が少なくともフロントハウジングを当て止めできるような剛性をもって形成されるため、強度的にさほど脆弱化するようなことはなく、繰り返しの使用にも十分耐え得る。もっとも、仮に、係止受け部77と係止部35とが係止し合う領域が、突壁の内面の奥側(溝部31の溝面の後方)に設定されていると、ロックアーム側突壁33の剛性が高い分、係止受け部77がロックアーム側突壁33からの圧力によってだれることが懸念される。しかし本実施形態では、係止部35と係止受け部77との係止領域がロックアーム側突壁33の内面の前端に臨むように設けられているから、ロックアーム側突壁33の撓み動作の容易性も損なわれることはなく、係止受け部77がだれるのを防止できる。その結果、ロックアーム側突壁33の撓み動作の円滑性が保障され、係止部35と係止受け部77との係止状態を良好に保つことができる。
また、ロックアーム側突壁33には溝部31内に向けて突出する突片34が設けられ、この突片34に係止部35が設けられているから、突片34自身の撓み動作が加味されることで、ロックアーム側突壁33の撓み動作がよりいっそう円滑となる。
さらに、フロントマスク60の後面にはマスク本体側抜止部74と嵌入部側抜止部69とが設けられ、コネクタハウジング10の前面にはハウジング本体側抜止部28とロックアーム側抜止部32とが設けられているから、これら複数の抜け止め構造によって係止部35と係止受け部77との係止構造とともに、コネクタハウジング10に対するフロントマスク60の保持力が高められる。しかも、これら抜け止め構造は、フロントマスク60の後面とコネクタハウジング10の前面とに設けられているから、フロントマスク60の前面に露出されることがなく、フロントマスク60が不用意に係止解除されるのを回避できる。
さらにまた、ロックアーム側突壁33は、既存のロックアーム12の根元部17を切り欠いて形成されるから、別位置に専用構造として設けられるよりも、コネクタ全体の構造を簡素化できるとともに、コネクタ前後長を短く設定できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本発明によれば、突壁および溝部はコネクタハウジングのうちのロックアーム以外の部分(ハウジング本体等)に形成されても構わない。
(2)本発明によれば、ロックアームはその前後両端がコネクタハウジング側に支持される両持ち梁状をなしていてもよい。
(3)本発明は、係止部が突壁の内面に突出して形成され、係止受け部が嵌入部の側面に凹み形成されている場合にも適用可能である
実施形態1のコネクタの正面図 コネクタの要部破断した平面図 コネクタの要部破断した側面図 コネクタハウジングの平面図 コネクタハウジングの正面図 フロントマスクの正面図 フロントマスクの背面図
符号の説明
10…コネクタハウジング
11…ハウジング本体
12…ロックアーム
25…案内壁
27…ハウジング本体側突壁
31…溝部
33…ロックアーム側突壁(突壁)
35…係止部
36…案内縁部
60…フロントマスク
62…嵌入部
63…第一肩部
64…第二肩部
65…タブ挿通孔
77…係止受け部

Claims (2)

  1. 端子金具を収容可能なキャビティを有するコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングの前面に沿って上下方向に移動可能とされ、装着位置に至るに伴い前記コネクタハウジングに保持される板状のフロントマスクとを備え、
    前記コネクタハウジングの前面には、溝部が上下方向に貫通して形成され、かつ前記溝部を挟んだ両側に、左右一対の突壁が設けられ、
    前記フロントマスクは、幅広のマスク本体と、前記マスク本体の上縁に突成される幅狭の嵌入部と、前記マスク本体の上縁において前記嵌入部を挟んだ両側に位置する左右一対の肩部とを有し、
    前記フロントマスクの装着過程では、前記嵌入部が前記溝部に下方から進入し、前記装着位置では、前記両肩部が前記両突壁に下方から当接して前記フロントマスクのそれ以上上方への移動が規制され、さらに、
    前記溝部を臨む前記突壁の内面には左右一対の係止部が設けられ、前記突壁の内面に対向する前記嵌入部の側面には左右一対の係止受け部が設けられ、前記係止受け部と前記係止部とが前記突壁の撓み動作を伴いつつ弾性的に係止することで、前記フロントマスクが前記装着位置に保持されるようになっており、
    前記係止受け部に対する前記係止部の係止領域が、前記突壁の前端に臨むように設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記フロントマスクの後面と前記コネクタハウジングの前面とには、前記フロントマスクの抜け止め構造が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
JP2006290665A 2006-10-26 2006-10-26 コネクタ Active JP4730282B2 (ja)

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