JP3244254B2 - 二重係止コネクタ - Google Patents
二重係止コネクタInfo
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- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
Description
グ内の係止ランスと、フロントホルダの係止アームとで
端子を二重に係止する二重係止コネクタに関する。
乃至図16に示す。図示したのは、一対のコネクタハウ
ジングのうち雌コネクタハウジング102であって、そ
の端子収容室102cに収容された雌端子105が、端
子収容室102cの上部に位置する係止ランス102a
と、端子収容室102cの前方から取り付けられるフロ
ントホルダ103によって二重に係止されるように構成
されている。
14及び図15に示されるように、合成樹脂製の雌コネ
クタハウジング102の内部には、上下二段にわたって
複数の端子収容室102cが備えられ、各端子収容室1
02cの上方には、図面の左方に向かって略々水平方向
に延設された係止ランス102aが備えられている。こ
れによって、図16の右方から端子収容室102cに挿
入、案内された雌端子105は、その先端金具105a
の上面105bを前記係止ランス102aの下端部10
2a1と摺接しつつ端子収容室102c内を移動し、最
終的に先端金具105aの上面105bの後端部105
b1が係止ランス102aの下端部102a2を通過した
ときに、係止ランス102aが元の位置に弾性復帰して
雌端子105の第1段階の係止がなされる。
ジング102と同様に、合成樹脂を成形したものであっ
て、図14及び図15に示すように、雌コネクタハウジ
ング102の端子収容室102cの前方から雌コネクタ
ハウジング102に装着される。フロントホルダ103
を、その挿入側端部103eから、雌コネクタハウジン
グ102の前方端部へ挿入すると、上方係止アーム10
3fに形成された仮係止突起103gが、まず雌コネク
タハウジング102の上部係止突起102dを乗り越え
て、フロントホルダ103が雌コネクタハウジング10
2に仮係止される。
アーム103aの先端部103dを上方、すなわち図1
5の矢印Cで示す方向に持ち上げながら、さらにフロン
トホルダ103を雌コネクタハウジング102に挿入す
ると、係止アーム103aに突設された係止突起103
cが雌コネクタハウジング102に形成された下部係止
突起102bと係合して、フロントホルダ103が雌コ
ネクタハウジング102に固定される。これによって、
フロントホルダ103の前記係止アーム103aの基端
部が雌コネクタハウジング102の係止ランス102a
の上面102a3に当接して係止ランス102aの上方
への移動を阻止するため、雌端子105の雌コネクタハ
ウジング102に対する2重の係止がなされる。
ジング102に二重係止された状態を示しているが、雌
コネクタハウジング102の下方の端子収容室102c
の前方端面102eには、左右及び下方に斜面102f
が形成されている。この斜面は上記係止ランス102a
を形成する必要上、全周に形成することはできないか
ら、左右及び下方に形成されているものである。これを
補うため及びスペースの有効利用のためにフロントホル
ダ103の係止アーム103aの前方端面103hにも
斜面103bが形成され、これらの斜面102f、10
3bが協働して雌端子105に係合する雄端子104の
挿入口106へのテーパー状案内部107を構成してい
る。
示しない雄コネクタハウジングに収納された雄端子10
4を雌端子105と係合させる場合には、まず、雄端子
104の先端金具104aがテーパー状案内部107に
よって挿入口106に案内され、さらに、端子収容室1
02c側、すなわち矢印Dで示す方向に移動して雌端子
105の先端金具105aと係合する。
重係止コネクタにおいては、図16に示すように、雄端
子104の端子収容室102cへの挿入過程において、
雄端子104の先端金具104aの端部104bが上方
斜面103bに当接した場合に、係止アーム103aは
図面の上方、すなわち矢印E方向に弾性変形可能となっ
ている。そのため、先端金具104aは斜面103bに
よって案内されることなく、そのまま端子収容室102
c側に移動することとなり、先端金具104aの端部1
04bが雌端子105の先端金具105aの前方上部に
衝突し、移動不可能となり、雄端子104が雌端子10
5と係合接続できない場合がある。
ネクタにおける問題点に鑑みてなされたものであって、
雄端子を挿入する挿入部のテーパー状案内部によって雄
端子を円滑に端子収容室に挿入できる二重係止コネクタ
を提供することを目的とする。
端子が、矩形状テーパー状案内部のいずれの辺に当接し
た場合でも、テーパー状案内部によって雄端子を円滑に
端子収容室に挿入できる二重係止コネクタを提供するこ
とを目的とする。
ネクタは、請求項1に記載のものにおいては、コネクタ
ハウジングと、該コネクタハウジングの内部に形成され
ていて、一方の挿入部から挿入された雌端子を収容し、
他方の挿入部から該雌端子と係合する雄端子が挿入され
るようになっている端子収容室と、該端子収容室の内壁
から延設されていて、前記雌端子が端子収容室に収容さ
れると該雌端子を弾性変形により係止する係止ランス
と、前記コネクタハウジングに前記端子収容室の雄端子
の挿入方向から装着され、該コネクタハウジングに固定
されることにより、前記係止ランスの弾性変形を阻止し
て前記雌端子を前記コネクタハウジングに二重係止する
ためのフロントホルダと、該フロントホルダに一体に形
成され、弾性変形することにより該フロントホルダを前
記コネクタハウジングに係止する係止アームと、前記雄
端子を前記端子収容室に案内するために、前記コネクタ
ハウジングに形成された案内斜面と前記係止アームに形
成されたガイド斜面とからなるテーパー状案内部を有す
る挿入部と、により構成された二重係止コネクタにおい
て、前記係止アームは、前記係止ランスの変形方向と同
一方向には弾性変形しないで該係止ランスの変形方向と
直交する方向に弾性変形するようにし、雄端子の挿入時
に該雄端子が前記ガイド斜面に当接しても係止アームが
弾性変形しないように構成したことを特徴とする。
入部が略々矩形状の開口断面を有し、前記テーパー状案
内部は該挿入部の周囲に略々矩形状に形成され、該テー
パー状案内部の各辺の少なくとも一部を前記コネクタハ
ウジングの案内斜面により構成したことを特徴とする。
ロントホルダをコネクタハウジングに係止するための弾
性変形可能な係止アームが、前記端子収容室に収容され
た雌端子を弾性変形により係止するための係止ランスの
変形方向と同一方向には弾性変形せず、係止ランスの変
形方向と直交する方向に弾性変形するようにしたもので
あるから、雄端子の挿入時に該雄端子がガイド斜面に当
接しても係止アームが弾性変形することはなく、雄端子
を円滑に端子収容室に挿入することができ、また、前記
テーパー状案内部におけるフロントホルダ側の斜面の占
める割合を最小限に抑えることができる。
パー状案内部の各辺の少なくとも一部を前記コネクタハ
ウジング側の案内斜面により構成したので、挿入部に挿
入される雄端子が、矩形状テーパー状案内部のいずれの
辺に当接した場合でも確実に案内され、雄端子は端子収
容室に挿入される。
クタの実施の形態の具体例を図面を参照しつつ説明す
る。図1乃至図3は、本発明に係る二重係止コネクタの
実施例を示す図である。本発明に係る二重係止コネクタ
1も、従来例として示した二重コネクタ101と同様、
雌コネクタハウジング2と、フロントホルダ3を有し、
さらに、相手方の雄コネクタハウジング(図示せず)と
の間をシールするためパッキン14が備えられる。そし
て、従来の二重係止コネクタと同様、雌コネクタハウジ
ング2の端子収容室2cに設けられた係止ランス2a
と、端子収容室2cの後部から取り付けられるフロント
ホルダ3によって、雌端子5が雌コネクタハウジング2
に二重に係止されるように構成されている。
示す。雌コネクタハウジング2は、合成樹脂製であっ
て、筒状の外套部2bの内側に雌端子5を収容するため
の複数の端子収容室2cが備えられる。各端子収容室2
cは、雌端子5が挿入される挿入口2jと、この雌端子
5と係合する雄端子4を挿入するための挿入口2kを有
し、各端子収容室2c下部内壁から図面の左方に向かっ
て略々水平方向に係止ランス2aが延設され、係止ラン
ス2aの上端部2a1には雌端子5の先端金具5aと係
合する係止端部2a2が形成される。
囲には、雄端子4を端子収容室2cに案内するため、案
内斜面2hが形成されている。この案内斜面2hは、図
6及び図8より明らかなように、係止ランス2aを成形
する必要上、挿入口2kの周囲に全周にわたって形成す
ることができないから、後述するフロントホルダ3に形
成されたガイド斜面3fと組み合わされてテーパー状案
内部7(図1)を構成する。
ジング2にはフロントホルダ3の仮係止突起3cと係合
するための仮係止突起2eが側壁に形成されている。さ
らに、図9に示すように中間の端子収容室2cには、側
壁の一部を切り欠いて係合部2fが形成され、後述する
フロントホルダ3の本係止突起3iと係合してフロント
ホルダ3を雌コネクタハウジング2に固定する。また、
雌コネクタハウジング2を相手方の図示しない雄コネク
タハウジングに係止するため、弾性係止アーム2dが設
けられ、パッキン14が挿入係止されるパッキン挿入口
2mが垂直壁2nに穿設されている。
至図13を参照しつつ説明する。フロントホルダ3も、
雌コネクタハウジング2と同様合成樹脂を成形したもの
であって、フレーム3j内の空間が側壁3kによって仕
切られ、雌コネクタハウジング2と組み合わされた場合
に雌コネクタハウジング2の端子収容室2cに連通する
空間3gが形成されている。底部3mの前端部におい
て、この底部3mと一体に形成された本係止アーム3a
は、垂直に立設された平板形状を有していて、図13の
左方に弾性変形するようになっており、その上方には前
記雌コネクタハウジング2の係合部2fと係合する本係
止突起3iが突設されている。また、本係止アーム3a
の自由端には本係止アーム3aを図13の左方、すなわ
ち、矢印B方向に弾性変形させる際に使用される突起3
hが形成される。さらに、図10(B)に示すように、
本係止アーム3aの自由端には、ガイド斜面3fが形成
され、前述の雌コネクタハウジング2の案内斜面2hと
組み合わされてテーパー状案内部7を構成する。以上の
構成から、本係止アーム3aは係止ランス2aの変形方
向(縦方向)と同一方向には弾性変形せずに該係止ラン
スの変形方向と直交する方向(横方向)に弾性変形する
ようになっている。
方には、仮係止アーム3bが延設され、さらに仮係止ア
ーム3b上には仮係止突起3cが突設される。この仮係
止突起3cは、フロントホルダ3を雌コネクタハウジン
グ2へ仮係止する際に機能する。また、本係止アーム3
aの下方延設部3dには端部3eが形成され、フロント
ホルダ3が雌コネクタハウジング2に本係止された際
に、雌端子5の雌コネクタハウジング2に対して二重係
止するように機能する。
ように、まず、パッキン挿入口2mを介して雌コネクタ
ハウジング2に装着された後、フロントホルダ3が雌コ
ネクタハウジング2に装着される。
1の作用を説明する。まず、雌コネクタハウジング2の
端子収容室2cに雌端子5が挿入、固定される。すなわ
ち、雌端子挿入口2jから挿入された雌端子5は、先端
金具5aの下面5bを前記係止ランス2aの上端部2a
1と摺接しつつ端子収容室2c内を移動し、最終的に先
端金具5aの下面5bの係止孔の係合端部5b1が係止
ランス2aの係止端部2a2を通過したときに、係止ラ
ンス2aが元の位置に弾性復帰することにより、係止ラ
ンス2aによって雌端子5の第1段階の係止がなされ
る。
ウジング2の端子収容室2cの前方から雌コネクタハウ
ジング2に装着される。すなわち、フロントホルダ3
を、その挿入側端部3eから、雌コネクタハウジング2
の前方端部へ挿入すると、仮係止アーム3bに形成され
た仮係止突起3cが、まず雌コネクタハウジング2の仮
係止突起2eを乗り越えて、フロントホルダ3が雌コネ
クタハウジング2に仮係止される。
ホルダ3の本係止アーム3aの先端部3hを左方、すな
わち矢印A方向に付勢し、弾性変形させながら、さらに
フロントホルダ3を雌コネクタハウジング2に挿入する
と、本係止アーム3aに突設された本係止突起3iが雌
コネクタハウジング2の端子収容室2cの係合部2fを
乗り越えて、弾性復帰することによりハウジング2に固
定される。この状態が図4及び図5に示されており、フ
ロントホルダ3の下方延設部3dの端部3eが雌コネク
タハウジング2の係止ランス2aの下面2a3に当接し
て係止ランス2aの下方への弾性変形を妨げるため、雌
端子5の雌コネクタハウジング2に対する2重の係止が
なされる。
2に二重係止された状態を示しているが、この状態で、
図示しない雄コネクタハウジングを雌コネクタハウジン
グ2に装着すると、該雄コネクタハウジングに収納され
た雄端子4がフロントホルダ3に形成された挿入口6を
貫通し、雌端子5と係合する。この場合、テーパー状案
内部7(図1)によって雄端子4の先端金具4aが挿入
口6に案内され、さらに、端子収容室2c側に挿入され
て雌端子5の先端金具5aと係合する。
は、雄端子104の先端金具104aの端部104bが
上方のテーパー状案内部103bに当接した場合に、図
16に示したように、係止アーム103aは図面の上
方、すなわち矢印E方向に移動可能となっているため、
先端金具104aはテーパー状案内部103bによって
案内されることなく、そのまま端子収容室102c側に
移動することとなり、先端金具104aの端部104b
が雌端子105の先端金具105aの前方上部に衝突
し、移動不可能となり、雄端子104が雌端子105と
係合できない場合があった。
おいては、雄端子4の先端金具4aの端部4bが上方の
案内斜面2hに当接した場合でも、図4に示すように、
案内斜面2hが形成されている端子収容室2cの上方壁
2iは、上方へ移動することはなく、先端金具4aは案
内斜面2hによって適切に案内されて端子収容室2c側
に移動することができる。これにより、先端金具4aの
端部4bが雌端子5の先端金具5aの前方上部に衝突す
ることなく、雄端子4が雌端子5と接続できる。
ーム3aのガイド斜面3fに当接した場合でも、本係止
アーム3aが縦方向に弾性変形することはないから該ガ
イド斜面3fによって確実に案内され、挿入口6に導か
れて、ガイド斜面3fの近傍に存在する移動しないハウ
ジング側の案内斜面2hとにより雄端子4の先端金具4
aが案内されて先端金具4aの端部4bは雌端子5の先
端の側方壁に衝突することなく、雄端子4が雌端子5と
接続できる。
れば、フロントホルダをコネクタハウジングに弾性変形
により係止する係止アームが、端子収容室に収容された
雌端子を係止する係止ランスの変形方向と同一方向には
弾性変形せず該係止ランスの変形方向と直交する方向に
弾性変形するようにしたから、雄端子の挿入時に該雄端
子がガイド斜面に当接しても係止アームが弾性変形する
ことはなく、雄端子を円滑に端子収容室に挿入すること
ができ、また、前記テーパー状案内部におけるフロント
ホルダ側の斜面の占める割合を最小限に抑えることがで
きる。
部に挿入される雄端子が、矩形状テーパー状案内部のい
ずれの辺に当接した場合でも確実に案内され、雄端子を
円滑に端子収容室に挿入できる。
正面図である。
る。
である。
とフロントホルダの本係止状態を示す断面図であって、
図1におけるI−I線断面に相当する断面を示す図であ
る。
とフロントホルダの本係止状態を示す断面図であって、
図1におけるII−II線断面に相当する断面を示す図
である。
ハウジングを示す正面図である。
用するフロントホルダを示す正面図、図10(B)は本
係止アームに形成されるガイド斜面を示す要部の斜視図
である。
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 コネクタハウジングと、 該コネクタハウジングの内部に形成されていて、一方の
挿入部から挿入された雌端子を収容し、他方の挿入部か
ら該雌端子と係合する雄端子が挿入されるようになって
いる端子収容室と、 該端子収容室の内壁から延設されていて、前記雌端子が
端子収容室に収容されると該雌端子を弾性変形により係
止する係止ランスと、 前記コネクタハウジングに前記端子収容室の雄端子の挿
入方向から装着され、該コネクタハウジングに固定され
ることにより、前記係止ランスの弾性変形を阻止して前
記雌端子を前記コネクタハウジングに二重係止するため
のフロントホルダと、 該フロントホルダに一体に形成され、弾性変形すること
により該フロントホルダを前記コネクタハウジングに係
止する係止アームと、 前記雄端子を前記端子収容室に案内するために、前記コ
ネクタハウジングに形成された案内斜面と前記係止アー
ムに形成されたガイド斜面とからなるテーパー状案内部
を有する挿入部と、 により構成された二重係止コネクタにおいて、 前記係止アームは、前記係止ランスの変形方向と同一方
向には弾性変形しないで該係止ランスの変形方向と直交
する方向に弾性変形するようにし、雄端子の挿入時に該
雄端子が前記ガイド斜面に当接しても係止アームが弾性
変形しないように構成したことを特徴とする二重係止コ
ネクタ。 - 【請求項2】前記挿入部は略々矩形状の開口断面を有
し、前記テーパー状案内部は該挿入部の周囲に略々矩形
状に形成され、該テーパー状案内部の各辺の少なくとも
一部を前記コネクタハウジングの案内斜面により構成し
たことを特徴とする請求項1記載の二重係止コネクタ。
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