JP2003217277A - 薄膜磁性体記憶装置およびその情報プログラム方法 - Google Patents

薄膜磁性体記憶装置およびその情報プログラム方法

Info

Publication number
JP2003217277A
JP2003217277A JP2002072088A JP2002072088A JP2003217277A JP 2003217277 A JP2003217277 A JP 2003217277A JP 2002072088 A JP2002072088 A JP 2002072088A JP 2002072088 A JP2002072088 A JP 2002072088A JP 2003217277 A JP2003217277 A JP 2003217277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
program
data
memory device
thin film
film magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002072088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003217277A5 (ja
JP4073690B2 (ja
Inventor
Hideto Hidaka
秀人 日高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2002072088A priority Critical patent/JP4073690B2/ja
Priority to US10/234,243 priority patent/US6683807B2/en
Priority to TW091123101A priority patent/TW578147B/zh
Priority to DE10248221A priority patent/DE10248221A1/de
Priority to KR10-2002-0070401A priority patent/KR100498662B1/ko
Priority to CNB021504709A priority patent/CN1255816C/zh
Publication of JP2003217277A publication Critical patent/JP2003217277A/ja
Priority to US10/691,513 priority patent/US6987690B2/en
Priority to US11/148,207 priority patent/US7061796B2/en
Publication of JP2003217277A5 publication Critical patent/JP2003217277A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4073690B2 publication Critical patent/JP4073690B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/14Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using thin-film elements
    • G11C11/15Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using thin-film elements using multiple magnetic layers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/165Auxiliary circuits
    • G11C11/1673Reading or sensing circuits or methods
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/165Auxiliary circuits
    • G11C11/1675Writing or programming circuits or methods
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C29/00Checking stores for correct operation ; Subsequent repair; Testing stores during standby or offline operation
    • G11C29/70Masking faults in memories by using spares or by reconfiguring
    • G11C29/74Masking faults in memories by using spares or by reconfiguring using duplex memories, i.e. using dual copies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正規メモリセルと同様の磁性体記憶素子を用
いて、必要な情報を効率的にプログラムできる薄膜磁性
体記憶装置の構成を提供する。 【解決手段】 プログラムユニットPUは、磁化方向に
応じて電気抵抗が変化する2個のプログラムセルPRC
1およびPRC2を有する。各プログラムセルは、初期
状態、すなわち非プログラム状態において同一方向に磁
化される。プログラム状態時には、プログラムデータに
応じて選択された一方のプログラムセルの磁化方向が、
初期状態から書換えられる。2個のプログラムセルの電
気抵抗に応じて生成されるプログラム信号φaおよびφ
bによって、1ビットのプログラムデータと、当該プロ
グラムユニットPUがプログラムデータを記憶している
か否かの情報とを読出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薄膜磁性体記憶
装置に関し、より特定的には、磁気トンネル接合(MT
J:Magnetic Tunnel Junction)を有するメモリセルを
備えたランダムアクセスメモリおよびその情報プログラ
ム方法に関する。
【0002】
【従来の技術】低消費電力で不揮発的なデータの記憶が
可能な記憶装置として、MRAM(Magnetic Random Ac
cess Memory)デバイスが注目されている。MRAMデ
バイスは、半導体集積回路に形成された複数の薄膜磁性
体を用いて不揮発的なデータ記憶を行ない、薄膜磁性体
の各々に対してランダムアクセスが可能な記憶装置であ
る。
【0003】特に、近年では磁気トンネル接合を利用し
た薄膜磁性体をメモリセルとして用いることによって、
MRAMデバイスの性能が飛躍的に進歩することが発表
されている。磁気トンネル接合を有するメモリセルを備
えたMRAMデバイスについては、“A 10ns Read and
Write Non-Volatile Memory Array Using a MagneticTu
nnel Junction and FET Switch in each Cell", ISSCC
Digest of TechnicalPapers, TA7.2, Feb. 2000.、“No
nvolatile RAM based on Magnetic Tunnel Junction El
ements", ISSCC Digest of Technical Papers, TA7.3,
Feb. 2000.、および“A 256kb 3.0V 1T1MTJ Nonvolatil
e Magnetoresistive RAM", ISSCC Digest of Technical
Papers, TA7.6, Feb. 2001.等の技術文献に開示されて
いる。
【0004】図31は、磁気トンネル接合部を有するメ
モリセル(以下、単に「MTJメモリセル」とも称す
る)の構成を示す概略図である。
【0005】図31を参照して、MTJメモリセルは、
記憶データレベルに応じて電気抵抗が変化するトンネル
磁気抵抗素子TMRと、データ読出時にトンネル磁気抵
抗素子TMRを通過するセンス電流Isの経路を形成す
るためのアクセス素子ATRとを備える。アクセス素子
ATRは、代表的には電界効果型トランジスタで形成さ
れるので、以下においては、アクセス素子ATRをアク
セストランジスタATRとも称する。アクセストランジ
スタATRは、トンネル磁気抵抗素子TMRと固定電圧
(接地電圧Vss)との間に結合される。
【0006】MTJメモリセルに対して、データ書込を
指示するためのライトワード線WWLと、データ読出を
実行するためのリードワード線RWLと、データ読出お
よびデータ書込において、記憶データのデータレベルに
対応した電気信号を伝達するためのデータ線であるビッ
ト線BLとが配置される。
【0007】図32は、MTJメモリセルからのデータ
読出動作を説明する概念図である。図32を参照して、
トンネル磁気抵抗素子TMRは、固定された一定の磁化
方向を有する強磁性体層(以下、単に「固定磁化層」と
も称する)FLと、外部かの印加磁界に応じた方向に磁
化される強磁性体層(以下、単に「自由磁化層」とも称
する)VLとを有する。固定磁化層FLおよび自由磁化
層VLの間には、絶縁体膜で形成されるトンネルバリア
(トンネル膜)TBが設けられる。自由磁化層VLは、
書込まれる記憶データのレベルに応じて、固定磁化層F
Lと同一方向または固定磁化層FLと反対方向に磁化さ
れる。固定磁化層FL、トンネルバリアTBおよび自由
磁化層VLによって、磁気トンネル接合が形成される。
【0008】データ読出時においては、リードワード線
RWLの活性化に応じてアクセストランジスタATRが
ターンオンする。これにより、ビット線BL〜トンネル
磁気抵抗素子TMR〜アクセストランジスタATR〜接
地電圧Vssの電流経路に、センス電流Isを流すこと
ができる。
【0009】トンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗
は、固定磁化層FLおよび自由磁化層VLのそれぞれの
磁化方向の相対関係に応じて変化する。具体的には、固
定磁化層FLの磁化方向と、自由磁化層VLの磁化方向
とが同一(平行)である場合には、両者の磁化方向が反
対(反平行)方向である場合に比べてトンネル磁気抵抗
素子TMRは小さくなる。
【0010】したがって、自由磁化層VLを記憶データ
に応じて、上記2種類のいずれかの方向に磁化すれば、
センス電流Isによってトンネル磁気抵抗素子TMRで
生じる電圧変化は、記憶データレベルに応じて異なる。
したがって、たとえばビット線BLを一定電圧にプリチ
ャージした後に、トンネル磁気抵抗素子TMRにセンス
電流Isを流せば、ビット線BLの電圧を検知すること
によって、MTJメモリセルの記憶データを読出すこと
ができる。
【0011】図33は、MTJメモリセルに対するデー
タ書込動作を説明する概念図である。
【0012】図33を参照して、データ書込時において
は、リードワード線RWLが非活性化され、アクセスト
ランジスタATRはターンオフされる。この状態で、自
由磁化層VLを書込データに応じた方向に磁化するため
のデータ書込電流が、ライトワード線WWLおよびビッ
ト線BLにそれぞれ流される。自由磁化層VLの磁化方
向は、ライトワード線WWLおよびビット線BLをそれ
ぞれ流れるデータ書込電流によって決定される。
【0013】図34は、MTJメモリセルに対するデー
タ書込時におけるデータ書込電流とトンネル磁気抵抗素
子の磁化方向との関係を説明する概念図である。
【0014】図34を参照して、横軸H(EA)は、ト
ンネル磁気抵抗素子TMR内の自由磁化層VLにおいて
磁化容易軸(EA:Easy Axis)方向に印加される磁界
を示す。一方、縦軸H(HA)は、自由磁化層VLにお
いて磁化困難軸(HA:HardAxis)方向に作用する磁界
を示す。磁界H(EA)およびH(HA)は、ビット線
BLおよびライトワード線WWLをそれぞれ流れる電流
によって生じる2つの磁界の一方ずつにそれぞれ対応す
る。
【0015】MTJメモリセルにおいては、固定磁化層
FLの固定された磁化方向は、自由磁化層VLの磁化容
易軸に沿っており、自由磁化層VLは、記憶データのレ
ベル(“1”および“0”)に応じて、磁化容易軸方向
に沿って、固定磁化層FLと平行(同一)あるいは反平
行(反対)方向に磁化される。以下、本明細書において
は、自由磁化層VLの2種類の磁化方向にそれぞれ対応
するトンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗をRmax
およびRmin(ただし、Rmax>Rmin)でそれ
ぞれ示すこととする。MTJメモリセルは、このような
自由磁化層VLの2種類の磁化方向と対応させて、1ビ
ットのデータ(“1”および“0”)を記憶することが
できる。
【0016】自由磁化層VLの磁化方向は、印加される
磁界H(EA)およびH(HA)の和が、図中に示され
るアステロイド特性線の外側の領域に達する場合におい
てのみ新たに書換えることができる。すなわち、印加さ
れたデータ書込磁界がアステロイド特性線の内側の領域
に相当する強度である場合には、自由磁化層VLの磁化
方向は変化しない。
【0017】アステロイド特性線に示されるように、自
由磁化層VLに対して磁化困難軸方向の磁界を印加する
ことによって、磁化容易軸に沿った磁化方向を変化させ
るのに必要な磁化しきい値が下げることができる。
【0018】図34の例のようにデータ書込時の動作点
を設計した場合には、データ書込対象であるMTJメモ
リセルにおいて、磁化容易軸方向のデータ書込磁界は、
その強度がHWRとなるように設計される。すなわち、こ
のデータ書込磁界HWRが得られるように、ビット線BL
またはライトワード線WWLを流されるデータ書込電流
の値が設計される。一般的に、データ書込磁界HWRは、
磁化方向の切換えに必要なスイッチング磁界HSWと、マ
ージン分ΔHとの和で示される。すなわち、H WR=HSW
+ΔHで示される。
【0019】MTJメモリセルの記憶データ、すなわち
トンネル磁気抵抗素子TMRの磁化方向を書換えるため
には、ライトワード線WWLとビット線BLとの両方に
所定レベル以上のデータ書込電流を流す必要がある。こ
れにより、トンネル磁気抵抗素子TMR中の自由磁化層
VLは、磁化容易軸(EA)に沿ったデータ書込磁界の
向きに応じて、固定磁化層FLと平行もしくは、反対
(反平行)方向に磁化される。トンネル磁気抵抗素子T
MRに一旦書込まれた磁化方向、すなわちMTJメモリ
セルの記憶データは、新たなデータ書込が実行されるま
での間不揮発的に保持される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、メモリデバ
イスにおいては、内部に不揮発的に記憶されたプログラ
ム情報に基づいて、データ読出、データ書込等の通常動
作が実行される。代表的には、余分に配置されたスペア
メモリセルを用いて欠陥メモリセルを置換救済するため
の冗長構成の制御に用いられる情報が、プログラム情報
として記憶される。冗長構成においては、少なくとも、
欠陥メモリセルを特定するための不良アドレスをプログ
ラム情報として記憶することが必要である。
【0021】従来のメモリデバイスでは、プログラム情
報は、レーザ入力等によるヒューズ素子の切断(ブロ
ー)によってプログラムされる構成がとられていた。し
かしながら、このような構成では、レーザブロー専用の
トリミング装置等の特別な機器を必要とするので、プロ
グラム処理に費やす時間やコストが大きくなっていた。
【0022】また、このようなプログラム処理は、ウェ
ハ状態で実行されるため、たとえば、ウェハ状態で検出
された欠陥メモリセルに対応する不良アドレスをプログ
ラム後、パッケージ封入されて製品化されたメモリデバ
イスにおいては、その後で出現した不良に対応すること
が困難であり、歩留りの低下を招いていた。
【0023】上述したMTJメモリセルは、不揮発的な
データ記憶が可能であるため、MRAMデバイスにおい
ては、正規のメモリセルとして用いられるこれらのMT
Jメモリセルと同一または同様の磁性体記憶素子を用い
て、必要な情報をプログラムする構成も可能である。
【0024】しかしながら、このような構成では、プロ
グラムに用いた磁性体記憶素子の初期状態とプログラム
状態との定義を明確にしなければ、リセット動作を頻繁
に行なう必要があり、動作の高速性が妨げられるおそれ
がある。また、プログラムされた情報を読出すために
は、磁性体記憶素子に電流を通過させる必要があるの
で、プログラム情報の読出動作について、プログラム素
子の動作信頼性が正規のメモリセルと比較して低下しな
いように考慮する必要も生じる。
【0025】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであって、この発明の目的は、正規
メモリセルと同様の磁性体記憶素子を用いて、必要な情
報を効率的にプログラムできる薄膜磁性体記憶装置の構
成を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明に従う薄膜磁性
体記憶装置は、各々が磁気的にデータ記憶を実行する複
数のメモリセルが行列状に配置されたメモリアレイを備
える。各メモリセルは、2通りの方向のいずれかに磁化
されることによってデータ記憶を実行する磁気記憶部を
有する。薄膜磁性体記憶装置は、複数のメモリセルに対
するデータ読出およびデータ書込の少なくとも一方に用
いる情報を記憶するためのプログラム回路をさらに備え
る。プログラム回路は、各々が、情報を構成するプログ
ラムデータをプログラム状態時に記憶する複数のプログ
ラムユニットを含む。各プログラムユニットは、各々が
2通りの方向のいずれかに磁化される2個のプログラム
セルを有する。各プログラムユニットにおいて、プログ
ラム状態時には、2個のプログラムセルのうちの一方の
プログラムセルは、非プログラム状態時と異なる方向に
磁化される。
【0027】好ましくは、各磁気記憶部および各プログ
ラムセルは、同様の構造を有し、各プログラムユニット
において、非プログラム状態のときは、各プログラムセ
ルは同一の方向に磁化される。各磁気記憶部の初期状態
における磁化方向と、各プログラムセルの非プログラム
状態における磁化方向とは同一である。
【0028】好ましくは、各磁気記憶部および各プログ
ラムセルにおける2通りの磁化方向は、それぞれにおけ
る固有の磁化容易軸に沿って設定され、各磁気記憶部お
よび各プログラムセルは、両者の磁化容易軸が同一方向
に沿うように配置される。
【0029】また好ましくは、各磁気記憶部および各プ
ログラムセルは、固定方向に磁化された第1の磁化層
と、記憶するデータに応じて、第1の磁化層と同一方向
および反対方向のいずれかに磁化される第2の磁化層
と、第1および第2の磁化層の間に形成される絶縁膜と
を有する。非プログラム状態の各プログラムセルおよび
初期状態の各磁気記憶気部において、第1および第2の
磁化層は、同一方向に沿って磁化される。
【0030】さらに好ましくは、各磁気記憶部を初期状
態に磁化するための工程と、各プログラムセルを非プロ
グラム状態に磁化するための工程とは同時に実行され
る。
【0031】あるいは好ましくは、メモリアレイは、複
数のメモリセルの所定単位に対応して配置され、欠陥メ
モリセルを含む所定単位を置換するための冗長回路をさ
らに含む。プログラム回路に記憶される情報は、欠陥メ
モリセルを含む所定単位を特定するための不良アドレス
を含む。薄膜磁性体記憶装置は、入力されたアドレス信
号のうちの所定単位を選択するための少なくとも一部
と、プログラム回路に記憶された不良アドレスとの比較
結果に基づいて、冗長回路へのアクセスを制御するため
の冗長制御回路をさらに備える。
【0032】さらに好ましくは、冗長制御回路は、不良
アドレスがアドレス信号よって選択された場合には、冗
長回路へのアクセスを指示するとともに、アドレス信号
に対応する所定単位へのアクセスの中止を指示する。
【0033】あるいは、さらに好ましくは、冗長制御回
路における比較結果に応じた電気信号を出力するための
モニタ端子をさらに備える。
【0034】好ましくは、各プログラムセルは、2通り
の磁化方向にそれぞれ対応して、第1および第2の電気
抵抗をそれぞれ有する。各プログラムユニットは、さら
に、各プログラムセルに対応して設けられるカレントセ
ンス回路を有する。カレントセンス回路は、プログラム
セルからのプログラムデータ読出時において、対応する
プログラムセルにバイアス電圧を印加するとともに、バ
イアス電圧よって対応するプログラムセルを流れる電流
に応じた2値的な電圧信号を出力する。プログラムユニ
ットは、さらに、各カレントセンス回路から出力された
2値的な電圧信号のレベルに応じて、プログラム状態お
よび非プログラム状態のいずれに設定されているかを示
す第1のプログラム信号を出力するための論理ゲートを
有する。プログラムユニットは、2値的な電圧信号の一
部を、プログラムデータのレベルを示すための第2のプ
ログラム信号として出力する。
【0035】あるいは好ましくは、カレントセンス回路
は、第1および第2の電気抵抗の中間値に相当する基準
抵抗および対応するプログラムセルの各々にバイアス電
圧を印加するとともに、基準抵抗および対応するプログ
ラムセルをそれぞれ流れる電流の差を増幅して2値的な
電圧信号を出力する。
【0036】また好ましくは、プログラムセルからのプ
ログラムデータ読出時において、プログラムセルからの
プログラムセルに印加されるバイアス電圧は、通常のデ
ータ読出時において各磁気記憶部に印加される電圧より
も低い。
【0037】あるいは好ましくは、プログラムセルから
のプログラムデータ読出時において、各プログラムセル
にバイアス電圧が印加される期間は、通常のデータ読出
時において、各磁気記憶部に電圧が印加される期間より
も短い。
【0038】また好ましくは、各プログラムユニット
は、プログラムデータ読出時において、2個のプログラ
ムセルの磁化方向に応じて、プログラム状態および非プ
ログラム状態のいずれに設定されているかを示す第1の
プログラム信号およびプログラムデータのレベルを示す
ための第2のプログラム信号を出力する。プログラム回
路は、さらに、各プログラムユニットに対応して配置さ
れ、対応するプログラムユニットから出力された第1お
よび第2のプログラム信号を保持するためのデータラッ
チ回路を含む。プログラムデータ読出は、薄膜磁性体記
憶装置の電源起動に応答して実行され、各データラッチ
回路は、電源が起動されてから遮断されるまでの期間期
間中、第1および第2のプログラム信号を保持する。
【0039】また好ましくは、各プログラムセルは、磁
化困難軸に沿った第1のプログラム磁界および磁化容易
軸に沿った第2のプログラム磁界によって磁化される。
各プログラムユニットにおいて、非プログラム状態のと
きは、各プログラムセルは同一の方向に磁化される。プ
ログラム回路は、さらに、同一の各プログラムユニット
を構成する2個のプログラムセルに共通に設けられ、第
1のプログラム磁界を生じさせる第1のプログラム電流
を流すためのプログラム選択線と、2個のプログラムセ
ルにそれぞれ対応して設けられ、第2のプログラム磁界
を生じさせる第2のプログラム電流を流すための第1お
よび第2のプログラムデータ線とを含む。第1および第
2のプログラムデータ線を流れる第2のプログラム電流
の向きは、互いに反対方向に設定される。
【0040】さらに好ましくは、プログラム回路は、さ
らに、第1および第2のプログラムデータ線の一端のそ
れぞれを、プログラムデータのレベルに応じて第1およ
び第2の電圧の一方ずつと接続する電圧設定部と、少な
くともプログラムデータ書込時において、第1および第
2のプログラムデータ線の他端同士を電気的に結合する
ためのプログラムデータ線接続部とを含む。
【0041】あるいは、さらに好ましくは、各磁気記憶
部は、磁化困難軸に沿った第1のデータ書込磁界および
磁化容易軸に沿った第2のデータ書込磁界によって磁化
される。各磁気記憶部および各プログラムセルは、同様
の構造および磁化特性を有する。薄膜磁性体記憶装置
は、さらに、メモリセル行にそれぞれ対応して設けら
れ、各々が、選択行において第1のデータ書込磁界を生
じさせる第1のデータ書込電流を流すための複数の書込
選択選択線と、メモリセル列にそれぞれ対応して設けら
れ、各々が、選択列において第2のデータ書込磁界を生
じさせる第2のデータ書込電流を流すための複数の書込
データ線と、選択行の書込選択線に対して、所定電流を
第1のデータ書込電流として供給するための電流供給回
路とを備える。電流供給回路は、プログラム時におい
て、所定電流を第1のプログラム電流として、プログラ
ム選択線へ供給する。
【0042】また、さらに好ましくは、各磁気記憶部
は、磁化困難軸に沿った第1のデータ書込磁界および磁
化容易軸に沿った第2のデータ書込磁界によって磁化さ
れる。各磁気記憶部および各プログラムセルは、同様の
構造および磁化特性を有する。薄膜磁性体記憶装置は、
さらに、メモリセル行にそれぞれ対応して設けられ、各
々が、選択行において第1のデータ書込磁界を印加する
第1のデータ書込電流を流すための複数の書込選択選択
線と、メモリセル列にそれぞれ対応して設けられ、各々
が、選択列において第2のデータ書込磁界を印加する第
2のデータ書込電流を流すための複数の書込データ選択
線と、選択列の書込データ線に対して、所定電流を第2
のデータ書込電流として供給するための電流供給回路と
を備える。電流供給回路は、プログラムデータ書込時に
おいて、所定電流を第2のプログラム電流として、プロ
グラムデータ線へ供給する。
【0043】あるいは好ましくは、各プログラムセル
は、直列に接続された複数の磁気抵抗素子を有する。各
磁気抵抗素子は、各磁気記憶部と同様の構造および磁化
特性を有する。
【0044】この発明の他の構成に従う薄膜磁性体記憶
装置は、各々が磁気的にデータ記憶を実行する複数のメ
モリセルが配置されたメモリアレイを備え、各メモリセ
ルは、2通りの方向のいずれかに磁化されることによっ
てデータ記憶を実行する磁気記憶部を有する。薄膜磁性
体記憶装置の動作時に用いられる情報を記憶するための
プログラム回路をさらに備え、プログラム回路は、情報
を構成するプログラムデータを磁気的に記憶するための
プログラム素子と、電源投入時において、プログラム素
子からプログラムデータを読出すためのセンス回路と、
センス回路によって読出されたプログラムデータを電源
が遮断されるまでの期間保持するためのデータラッチ回
路とを含む。
【0045】この発明のさらに他の構成に従う薄膜磁性
体記憶装置は、各々が磁気的に1ビットのデータを記憶
する複数のメモリセルが配置されたメモリアレイを備
え、各メモリセルは、データに応じた方向に磁化される
ことによって電気抵抗が変化する磁気抵抗素子を有す
る。薄膜磁性体記憶装置は、各々が、薄膜磁性体記憶装
置の動作時に用いられる情報のプログラムに用いられる
1ビットのプログラム信号を記憶するための複数のプロ
グラムレジスタをさらに備え、各プログラムレジスタ
は、各々がその磁化方向に応じて変化する電気抵抗を有
する複数のプログラム素子と、複数のプログラム素子の
それぞれの電気抵抗差に応じて、対応する1ビットのプ
ログラム信号を読出すためのセンス回路とを含み、各プ
ログラムレジスタに含まれるプログラム素子の数は、1
ビットのデータを記憶するために用いられる磁気抵抗素
子の数よりも多い。
【0046】この発明のさらに別の構成に従う薄膜磁性
体記憶装置は、各々が磁気的にデータを記憶する複数の
メモリセルが配置されたメモリアレイを備える。各メモ
リセルは、データに応じた方向に磁化されることによっ
て、第1の電気抵抗と第1の電気抵抗より大きい第2の
電気抵抗とのいずれかを有する磁気抵抗素子を含む。薄
膜磁性体記憶装置は、各々が、薄膜磁性体記憶装置の動
作時に用いられる情報のプログラムに用いられる1ビッ
トのプログラム信号を記憶するための複数のプログラム
レジスタをさらに備え、各プログラムレジスタは、磁化
方向に応じて変化する電気抵抗を有する複数のプログラ
ム素子を含み、各プログラム素子は、記憶される1ビッ
トのプログラム信号に応じて、第1の電気抵抗より小さ
い第3の電気抵抗と第3の電気抵抗より大きい第4の電
気抵抗とのいずれかを有し、第1および第2の電気抵抗
の比と、第3および第4の電気抵抗との比は同等であ
る。
【0047】好ましくは、各磁気抵抗素子および各プロ
グラム素子は、固定方向に磁化された第1の磁化層と、
憶するデータおよびプログラム信号にぞれぞれ応じて、
第1の磁化層と同一方向および反対方向のいずれかに磁
化される第2の磁化層と、第1および第2の磁化層の間
に形成される絶縁膜とを有し、各プログラム素子におい
て、プログラム信号の読出時に第1および第2の磁化層
と絶縁層とにおける電流通過面積は、各磁気抵抗素子に
おいて、データの読出時に第1および第2の磁化層と絶
縁層とにおける電流通過面積よりも大きい。
【0048】あるいは好ましくは、各磁気抵抗素子およ
び各プログラム素子は、固定方向に磁化された第1の磁
化層と、記憶するデータおよびプログラム信号にそれぞ
れ応じて、第1の磁化層と同一方向および反対方向のい
ずれかに磁化される第2の磁化層と、第1および第2の
磁化層の間に形成される絶縁膜とを有し、各プログラム
素子において、プログラム信号の読出時に第1および第
2の磁化層の間に印加される電圧差は、各磁気抵抗素子
において、データの読出時に第1および第2の磁化層の
間に印加される電圧差よりも大きい。
【0049】また好ましくは、対を成す2個ずつのプロ
グラムレジスタは、1ビットのプログラムデータを記憶
するためのプログラムユニットを構成し、対を成す2個
ずつのプログラムレジスタの一方に記憶された1ビット
のプログラム信号は、プログラムユニットが非プログラ
ム状態およびプログラム状態のいずれであるかを示す。
【0050】この発明のさらに別の1つの構成に従う薄
膜磁性体記憶装置は、各々が磁気的にデータを記憶する
複数のメモリセルが配置されたメモリアレイを備え、各
メモリセルは、2通りの方向のいずれかに磁化されるこ
とによってデータ記憶を実行する磁気記憶部を有する。
薄膜磁性体記憶装置は、各々が、薄膜磁性体記憶装置の
動作時に用いられる情報のプログラムに用いられる1ビ
ットのプログラム信号を記憶するための複数のプログラ
ムレジスタをさらに備え、各プログラムレジスタは、各
々が、磁化方向に応じた電気抵抗を有する少なくとも1
個のプログラム素子を含み、各プログラム素子の電気抵
抗は、物理的な破壊動作を伴って固定可能である。
【0051】好ましくは、各プログラムレジスタ素子
は、対応するプログラムレジスタに記憶される1ビット
のプログラム信号に応じた方向に磁化された場合に、第
1および第2の電気抵抗の一方を有し、破壊動作後にお
ける各プログラムレジスタ素子の電気抵抗は、第1およ
び第2の電気抵抗の間を除く範囲に属する第3の電気抵
抗に固定される。
【0052】さらに好ましくは、第1および第2の電気
抵抗の一方ずつは、プログラムデータ書込前に相当する
初期状態およびプログラムデータ書込後に相当するプロ
グラム状態の一方ずつに相当し、第3の電気抵抗は、非
可逆的に設定された、初期状態およびプログラム状態の
うちの所定の一方に相当する。また、さらに好ましく
は、第3の電気抵抗は、第1および第2の電気抵抗より
も小さい。
【0053】あるいは好ましくは、各プログラム素子
は、固定方向に磁化された第1の磁化層と、記憶するデ
ータおよびプログラム信号にそれぞれ応じて、第1の磁
化層と同一方向および反対方向のいずれかに磁化される
第2の磁化層と、第1および第2の磁化層の間に形成さ
れる絶縁膜とを有し、絶縁膜は、破壊動作によって絶縁
破壊される。
【0054】さらに好ましくは、各プログラムレジスタ
は、各プログラム素子の第1および第2の磁化層の間に
所定電圧を印加して、少なくとも1つのプログラム素子
の通過電流に応じて1ビットのプログラム信号を読出す
ためのセンス回路をさらに含み、破壊動作時において、
第1および第2の磁化層の間には、所定電圧と同じ極性
で、かつ絶対値が所定電圧よりも大きい電圧が印加され
る。
【0055】この発明のさらに別の1つの構成に従う薄
膜磁性体記憶装置は、各々が磁気的にデータを記憶する
複数のメモリセルが行列状に配置されたメモリアレイを
備え、各メモリセルは、2通りの方向のいずれかに磁化
されることによってデータ記憶を実行する磁気記憶部を
有する。薄膜磁性体記憶装置は、各々が、薄膜磁性体記
憶装置の動作時に用いられる情報のプログラムに用いら
れる1ビットのプログラム信号を記憶する複数のプログ
ラムレジスタをさらに備え、各プログラムレジスタは、
各々が磁化方向に応じて第1および第2の電気抵抗の一
方を有する電気抵抗を有するプログラム素子と、第1お
よび第2の電気抵抗の中間的な電気抵抗を有する比較抵
抗部と、プログラム素子および比較抵抗部の電気抵抗の
比較に応じて、対応する1ビットのプログラム信号を読
出すためのセンス回路とを含む。薄膜磁性体記憶装置に
対しては、プログラムレジスタに対する物理的な破壊動
作を伴って、プログラム素子の電気抵抗を第1および第
2の電気抵抗の間を除く範囲に属する第3の電気抵抗に
非可逆的に固定するための第1のロック動作、および比
較抵抗部に対する物理的な破壊動作を伴って、比較抵抗
部の電気抵抗を第1および第2の電気抵抗の間を除く範
囲に属する第4の電気抵抗に非可逆的に固定するための
第2のロック動作のいずれかを選択的に実行可能であ
る。
【0056】好ましくは、プログラム素子は、固定方向
に磁化された第1の磁化層と、記憶するデータおよびプ
ログラム信号にそれぞれ応じて、第1の磁化層と同一方
向および反対方向のいずれかに磁化される第2の磁化層
と、第1および第2の磁化層の間に形成される絶縁膜と
を有し、第3の電気抵抗は、第1および第2の電気抵抗
の両方よりも小さく、絶縁膜は、第1のロック動作にお
いて絶縁破壊される。
【0057】また好ましくは、第4の電気抵抗は、第1
および第2の電気抵抗の両方よりも大きく、比較抵抗部
は、第2のロック動作時において溶断される抵抗素子を
有する。
【0058】あるいは好ましくは、情報は、複数のメモ
リセル中の欠陥メモリセルを救済するための冗長救済に
用いられる。
【0059】この発明に従う情報プログラム方法は、各
々が磁気的にデータを記憶する複数のメモリセルを含む
薄膜磁性体記憶装置での情報プログラム方法であって、
ウェハ作製工程とパッケージ工程との間に実行され、動
作時に用いられる情報をプログラム回路へ記憶させるた
めの第1のプログラム工程と、パッケージ工程後に実行
され、プログラム回路に記憶された情報を書換えるため
の第2のプログラム工程とを備える。プログラム回路
は、各々が、情報のプログラムに用いられる1ビットの
プログラム信号を記憶するための複数のプログラムレジ
スタを含み、各プログラムレジスタは、磁化方向に応じ
た電気抵抗を有する少なくとも1個のプログラム素子を
有する。
【0060】好ましくは、第2のプログラム工程後に実
行される、複数のプログラムレジスタのうちの少なくと
も一部の記憶内容を非可逆的に固定するためのプログラ
ム固定工程をさらに備え、プログラム固定工程におい
て、少なくとも一部のプログラムレジスタ中の各プログ
ラム素子の電気抵抗は、物理的な破壊動作を伴って固定
される。
【0061】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態について図面を参照して詳しく説明する。
【0062】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の
形態に従うMRAMデバイス1の全体構成を示す概略ブ
ロック図である。
【0063】図1を参照して、MRAMデバイス1は、
外部からの制御信号CMDおよびアドレス信号ADDに
応じてランダムアクセスを実行し、書込データDINの
入力および読出データDOUTの出力を実行する。MR
AMデバイス1におけるデータ読出動作およびデータ書
込動作は、たとえば、外部からのクロック信号CLKに
同期したタイミングで実行される。あるいは、外部から
クロック信号CLKを受けることなく、内部で動作タイ
ミングを定めてもよい。
【0064】MRAMデバイス1は、アドレス信号AD
Dの入力を受けるアドレス端子2と、制御信号CMDお
よびクロック信号CLKの入力を受ける制御信号端子3
と、プログラム動作時に活性化されるプログラム信号P
RGの入力を受ける信号端子4aと、制御信号CMDお
よびクロック信号CLKに応答してMRAMデバイス1
の全体動作を制御するためのコントロール回路5と、行
列状に配置された複数のMTJメモリセルを有するメモ
リアレイ10とを備える。
【0065】メモリアレイ10の構成については、後ほ
ど詳細に説明するが、メモリアレイ10は、アドレス信
号ADDによって各々を指定可能な、行列状に配置され
た複数の正規のMTJメモリセル(以下、「正規メモリ
セル」とも称する)と、欠陥が生じた正規メモリセル
(以下、「欠陥メモリセル」とも称する)を救済するた
めのスペアメモリセル(図示せず)とを含む。
【0066】正規メモリセルの欠陥救済は、所定の冗長
救済区分を単位とした置換によって行なわれる。スペア
メモリセルによって、各々が、欠陥メモリセルを含む冗
長救済区分を置換するための複数の冗長回路(図示せ
ず)が構成される。一般的に、冗長救済区分は、メモリ
セル行、メモリセル列あるいはデータI/O線単位に設
定される。これらの場合において、各冗長回路は、スペ
ア行、スペア列あるいはスペアI/O線に対応するスペ
アブロックにそれぞれ相当する。詳細は後程説明する
が、本実施の形態においては、正規メモリセルの欠陥救
済は、メモリセル列単位で実行されるものとする。
【0067】MTJメモリセルの行(以下、単に「メモ
リセル行」とも称する)に対応して複数のライトワード
線およびリードワード線RWLが配置される。また、M
TJメモリセル列(以下、単に「メモリセル列」とも称
する)に対応してビット線BLおよび/BLが配置され
る。
【0068】MRAMデバイス1は、さらに、行デコー
ダ20と、列デコーダ25と、ワード線ドライバ30
と、読出/書込制御回路50,60とを備える。
【0069】行デコーダ20は、アドレス信号ADDに
よって示されるロウアドレスRAに応じて、メモリアレ
イ10における行選択を実行する。列デコーダ25は、
アドレス信号ADDによって示されるコラムアドレスC
Aに応じて、メモリアレイ10における列選択を実行す
る。ワード線ドライバ30は、行デコーダ20の行選択
結果に基づいて、リードワード線RWLもしくはライト
ワード線WWLを選択的に活性化する。ロウアドレスR
AおよびコラムアドレスCAによって、データ読出もし
くはデータ書込対象に指定されたメモリセル(以下、
「選択メモリセル」とも称する)が示される。
【0070】ライトワード線WWLは、ワード線ドライ
バ30が配置されるのとメモリアレイ10を挟んで反対
側の領域40において、接地電圧Vssと結合される。
読出/書込制御回路50,60は、データ読出およびデ
ータ書込時において、選択メモリセルに対応する選択メ
モリセル列(以下、「選択列」とも称する)のビット線
BLおよび/BLに対してデータ書込電流およびセンス
電流(データ読出電流)を流すために、メモリアレイ1
0に隣接する領域に配置される回路群を総称したもので
ある。
【0071】MRAMデバイス1は、さらに、プログラ
ム回路100と、冗長制御回路105とを備える。
【0072】プログラム回路100は、データ読出およ
びデータ書込の少なくとも一方で用いられるプログラム
情報を不揮発的に記憶する。プログラム情報を構成する
プログラムデータは、プログラム信号PRGが活性化さ
れるプログラムデータ書込時において、たとえばアドレ
ス端子2を介して、外部から入力される。プログラムデ
ータ読出は、コントロール回路からの制御電圧Vcnに
応じて実行される。
【0073】以下、本実施の形態においては、欠陥メモ
リセルを特定するための不良アドレスがプログラム情報
としてプログラム回路100に記憶される構成を代表的
に説明する。不良アドレスは、欠陥メモリセルが存在す
るメモリセル列(以下、「不良コラム」とも称する)を
示すコラムアドレスに相当する。
【0074】冗長制御回路105は、通常動作時におい
て、コラムアドレスCAと、プログラム回路100に保
持される不良アドレスとを比較することによって、デー
タ読出またはデータ書込対象として、不良コラムが選択
されたかどうかを判定する。
【0075】コラムアドレスCAによって不良コラムが
選択された場合には、冗長制御回路105は、スペアメ
モリセルで構成された冗長回路に対するアクセスを指示
するとともに、列デコーダ25に対して、コラムアドレ
スCAで示されたメモリセル列に対するアクセスの停止
を指示する。これにより、コラムアドレスCAで示され
たメモリセル列に代えて冗長回路を対象として、データ
読出またはデータ書込が実行される。
【0076】一方、コラムアドレスCAが不良アドレス
と対応しない場合には、列デコーダ25によって通常の
列選択動作が実行されて、コラムアドレスCAで示され
たメモリセル列を選択して、データ読出またはデータ書
込が実行される。
【0077】次に、MRAMデバイス1における冗長構
成について説明する。図2は、図1に示したメモリアレ
イの構成を示す回路図である。
【0078】図2を参照して、メモリアレイ10は、n
行×m列(n,m:自然数)に配列される正規メモリセ
ルMCと、k個(k:自然数)の冗長回路RD1〜RD
kとを含む。本実施の形態においては、メモリセル列単
位で置換救済が実行されるので、冗長回路RD1〜RD
hの各々はスペア列に相当する。なお、以下において
は、冗長回路RD1〜RDhを総称して、冗長回路RD
とも称する。
【0079】メモリアレイ10全体で見れば、同様の構
成を有するMTJメモリセルが、n個のメモリセル行お
よび(m+k)個のメモリセル列にわたって配置されて
いる。なお、以下においては、正規メモリセルによるメ
モリセル列を、「正規メモリセル列」とも称し、冗長回
路RD1〜RDhにそれぞれ対応するスペアメモリセル
のメモリセル列を、「スペア列」とも称する。
【0080】メモリセル行にそれぞれ対応して、リード
ワード線RWL1〜RWLnおよびライトワード線WW
L1〜WWLnが配置される。正規メモリセル列にそれ
ぞれ対応して、ビット線対BLP1〜BLPmが配置さ
れる。各ビット線対は、2本の相補なビット線から構成
される。たとえば、ビット線対BLP1は、ビット線B
L1および/BL1から構成される。
【0081】スペアメモリセル列にそれぞれ対応して、
スペアビット線対SBLP1〜SBLPmが配置され
る。各スペアビット線対は、ビット線対と同様に、2本
の相補なビット線から構成される。たとえば、スペアビ
ット線対SBLP1は、スペアビット線SBL1および
/SBL1から構成される。
【0082】以下においては、ライトワード線、リード
ワード線、ビット線対、ビット線、スペアビット線対お
よびスペアビット線のそれぞれを総括的に表現する場合
には、符号WWL、RWL、BLP、BL(/BL)、
SBLPおよびSBL(/SBL)をそれぞれ用いて表
記することとし、特定のライトワード線、リードワード
線,ビット線対、ビット線、スペアビット線対およびス
ペアビット線を示す場合には、これら符号に添え字を付
して、WWL1、RWL1、BLP1、BL1(/BL
1)、SBLP1およびSBL1(/SBL1)のよう
に表記するものとする。また、信号および信号線の高電
圧状態(電源電圧Vcc1,Vcc2)および低電圧状
態(接地電圧Vss)のそれぞれを、「Hレベル」およ
び「Lレベル」とも称する。
【0083】正規メモリセルMCおよびスペアメモリセ
ルSMCの各々は、直列に接続された、記憶データのレ
ベルに応じて電気抵抗が変化する磁気記憶部として作用
するトンネル磁気抵抗素子TMRおよびアクセスゲート
として作用するアクセストランジスタATRを有する。
既に説明したように、アクセストランジスタATRに
は、半導体基板上に形成された電界効果型トランジスタ
であるMOSトランジスタが代表的に適用される。トン
ネル磁気抵抗素子TMRは、2通りの磁化方向のいずれ
かに磁化されて、その電気抵抗は、RminおよびRm
axのいずれか一方に設定される。また、以下において
は、両者の電気抵抗差Rmax−RminをΔRと表記
する。
【0084】正規メモリセルMCは、1行ごとにビット
線BLおよび/BLのいずれか一方と接続される。たと
えば、第1番目のメモリセル列に属する正規メモリセル
について説明すれば、第1行目の正規メモリセルは、ビ
ット線/BLと結合され、第2行目の正規メモリセルは
ビット線/BL1と結合され、以下同様に、正規メモリ
セルおよびスペアメモリセルの各々は、奇数行において
一方のビット線/BL1〜/BLmと接続され、偶数行
において、他方のビット線BL1〜BLmと接続され
る。同様に、スペアメモリセルSMCは、奇数行におい
てスペアビット線/SBL1〜/SBLmと接続され、
偶数行において、スペアビット線SBL1〜SBLmと
接続される。
【0085】メモリアレイ10は、さらに、ビット線B
L1,/BL1〜BLm,/BLmおよびスペアビット
線SBL1,/SBL1〜SBLk,/SBLkとそれ
ぞれ結合される複数のダミーメモリセルDMCを有す
る。
【0086】各ダミーメモリセルDMCは、ダミー抵抗
素子TMRdおよびダミーアクセス素子ATRdを有す
る。ダミー抵抗素子TMRdの電気抵抗Rdは、MTJ
メモリセルMCの記憶データレベル“1”および“0”
にそれぞれ対応する電気抵抗RmaxおよびRminの
中間値に、すなわちRmax>Rd>Rminに設定さ
れる。ダミーアクセス素子ATRdは、MTJメモリセ
ルのアクセス素子と同様に、代表的には電界効果型トラ
ンジスタで構成される。したがって、以下においては、
ダミーアクセス素子をダミーアクセストランジスタAT
Rdとも称する。
【0087】ダミーメモリセルDMCは、ダミーリード
ワード線DRWL1およびDRWL2のいずれか一方と
対応するように、2行×m列に配置される。ダミーリー
ドワード線DRWL1に対応するダミーメモリセルは、
ビット線BL1〜BLmおよびスペアビット線SBL1
〜SBLkとそれぞれ結合される。一方、ダミーリード
ワード線DRWL2に対応する残りのダミーメモリセル
は、ビット線/BL1〜/BLmおよびスペアビット線
/SBL1〜/SBLkとそれぞれ結合される。以下に
おいては、ダミーリードワード線DRWL1およびDR
WL2を総称して、単にダミーリードワード線DRWL
とも表記する。
【0088】さらに、ダミーメモリセルの行にそれぞれ
対応して、ダミーライトワード線DWWL1,DWWL
2が配置される。なお、ダミー抵抗素子TMRdの構造
によっては、ダミーライトワード線の配置は不要となる
が、メモリアレイ上での形状の連続性を確保して製造プ
ロセスの複雑化を避けるために、ライトワード線WWL
と同様に設計されたダミーライトワード線DWWL1,
DWWL2が設けられる。
【0089】データ読出時において、ワード線ドライバ
30は、行選択結果に応じて、各リードワード線RWL
およびダミーリードワード線DRWL1,DRWL2を
選択的にHレベル(電源電圧Vcc1)に活性化する。
具体的には、奇数行が選択されて、選択行の正規メモリ
セルおよびスペアメモリセルがビット線/BL1〜/B
Lmおよびスペアビット線/SBL1〜/SBLkと接
続される場合には、ダミーリードワード線DRWL1が
さらに活性化されて、ダミーメモリセル群が、ビット線
BL1〜BLmおよびスペアビット線SBL1〜SBL
kと接続される。偶数行が選択される場合には、選択行
のリードワード線に加えて、ダミーリードワード線DR
WL2が活性化される。
【0090】ワード線ドライバ30は、データ書込時に
おいて、選択行のライトワード線WWLの一端を、電源
電圧Vcc2と結合する。これにより、実施の形態1と
同様に、選択行のライトワード線WWL上に、ワード線
ドライバ30から領域40へ向かう方向に、行方向のデ
ータ書込電流Ipを流すことができる。一方、非選択行
のライトワード線は、ワード線ドライバ30によって、
接地電圧Vssと結合される。
【0091】メモリセル列にそれぞれ対応して、列選択
を実行するためのコラム選択線CSL1〜CSLmが設
けられる。列デコーダ25は、コラムアドレスCAのデ
コード結果、すなわち列選択結果に応じて、データ書込
およびデータ読出時の各々において、コラム選択線CS
L1〜CSLmのうちの1本を選択状態(Hレベル)に
活性化する。
【0092】さらに、スペアメモリセル列にそれぞれ対
応して、スペアコラム選択線SCSL1〜SCSLkが
設けられる。スペアコラムドライバSCV1〜SCVk
は、冗長制御回路105からのスペアイネーブル信号S
E1〜SEkにそれぞれ応答して、対応するスペアコラ
ム選択線を選択状態(Hレベル)に活性化する。スペア
イネーブル信号SE1〜SEkの生成については、後程
詳細に説明する。
【0093】さらに、読出データおよび書込データを伝
達するためのデータバス対DBPとが配置される。デー
タバス対DBPは、互いに相補のデータバスDBおよび
/DBを含む。
【0094】読出/書込制御回路50は、データ書込回
路51Wと、データ読出回路51Rと、メモリセル列に
それぞれ対応して設けられるコラム選択ゲートCSG1
〜CSGmと、スペアメモリセル列にそれぞれ対応して
設けられるスペアコラム選択ゲートSCSG1〜SCS
Gmとを含む。
【0095】以下においては、コラム選択線CSL1〜
CSLm、スペアコラム選択線SCSL1〜SCSL
m、コラム選択ゲートCSG1〜CSGmおよびスペア
コラム選択ゲートSCSG1〜SCSGmをそれぞれ総
称して、単に、コラム選択線CSL、スペアコラム選択
線SCSL、コラム選択ゲートCSGおよびスペアコラ
ム選択ゲートSCSGともそれぞれ称する。
【0096】各コラム選択ゲートCSGは、データバス
DBと対応するビット線BLとの間に電気的に結合され
るトランジスタスイッチと、データバス/DBと対応す
るビット線/BLとの間に電気的に結合されるトランジ
スタスイッチとを有する。これらのトランジスタスイッ
チは、対応するコラム選択線CSLの電圧に応じてオン
・オフする。すなわち、対応するコラム選択線CSLが
選択状態(Hレベル)に活性化された場合には、各コラ
ム選択ゲートCSGは、データバスDBおよび/DB
を、対応するビット線BLおよび/BLのそれぞれと電
気的に結合する。
【0097】各スペアコラム選択ゲートSCSGも、コ
ラム選択ゲートCSGと同様の構成を有し、対応するス
ペアコラム選択線SCSLが選択状態(Hレベル)に活
性化された場合に、対応するスペアビット線SBLおよ
び/SBLを、データバスDBおよび/DBのそれぞれ
と電気的に結合する。
【0098】次に、MRAMデバイス1における列選択
動作を説明する。すでに説明したように、列選択動作に
は、不良コラムを置換救済するための冗長制御が含まれ
る。
【0099】プログラム回路100は、k個の不良アド
レスFAD1〜FADkを内部に記憶することができ
る。プログラム回路100にプログラムされた不良アド
レスFAD1〜FADkは、冗長制御回路105に伝達
される。冗長制御回路105は、選択列を示すためのコ
ラムアドレスCAが、不良アドレスFAD1〜FADk
と一致するかどうかを判定する。
【0100】図3は、冗長制御回路の構成を示すブロッ
ク図である。図3を参照して、冗長制御回路105は、
不良アドレスFAD1〜FADkにそれぞれ対応して設
けられる冗長判定ユニットRJU1〜RJUkと、ノー
マルアクセス制御ゲート106とを有する。冗長判定ユ
ニットRJU1〜RJUkの各々に対して、コラムアド
レスビットCAB<0:h>(CAB(0)〜CAB
(h),h:自然数)で構成される(h+1)ビットの
コラムアドレスCAが入力される。冗長判定ユニットR
JU1〜RJUkに対して、プログラム回路100から
の不良アドレスFAD1〜FADkのそれぞれが与えら
れる。不良アドレスFAD1〜FADkの各々は、コラ
ムアドレスCAと同様に、(h+1)ビットを有する。
【0101】冗長判定ユニットRJU1〜RJUkは、
コラムアドレスCAと不良アドレスFAD1〜FADk
との比較結果に基づいて、スペアイネーブル信号SE1
〜SEkを生成する。以下においては、冗長判定ユニッ
トRJU1〜RJUk、不良アドレスFAD1〜FAD
kおよびスペアイネーブル信号SE1〜SEkのそれぞ
れを総称して、冗長判定ユニットRJU、不良アドレス
FADおよびスペアイネーブル信号SEとも称する。
【0102】各冗長判定ユニットRJUは、コラムアド
レスCAと対応する不良アドレスFAD1とが一致する
場合に、対応するスペアイネーブル信号SEをHレベル
に活性化する。たとえば、冗長判定ユニットRJU1
は、コラムアドレスCAと不良アドレスFAD1とが一
致する場合に、スペアイネーブル信号SE1を活性化す
る。
【0103】図4は、図3に示される冗長判定ユニット
の構成を説明するブロック図である。図3に示される冗
長判定ユニットRJU1〜RJUkの各々の構成は同様
であるので、図4においては、冗長判定ユニットRJU
1の構成について説明する。
【0104】図4を参照して、プログラム回路100
は、各々が、プログラム情報を構成するプログラムデー
タを記憶する複数のプログラムユニットPUを有する。
各プログラムユニットPUは、磁気プログラム入力に応
答して、初期状態である非プログラム状態からプログラ
ム状態に変化して、1ビットのプログラムデータを不揮
発的に記憶する。図4においては、複数のプログラムユ
ニットのうちの、冗長判定ユニットRJU1に対応する
プログラムユニットPU0〜PUhが代表的に示され
る。プログラムユニットPU0〜PUhは、(h+1)
ビットの不良アドレスFAD1のそれぞれのビットを記
憶する。
【0105】プログラムユニットPU0〜PUhは、プ
ログラムデータ読出時に、各々の内部の磁化状態に応じ
て、プログラム信号φa0,φb0〜φah,φbhを
それぞれ出力する。以下においては、プログラム信号φ
a0〜φahおよびφb0〜φbhのそれぞれを、プロ
グラム信号φaおよびφbとも総称する。これらのプロ
グラム信号φaおよびφbの各々は、プログラム情報を
不揮発的な記憶に、すなわちプログラムに用いられる1
ビットの信号である。
【0106】プログラム信号φaは、対応するプログラ
ムユニットPUが非プログラム状態およびプログラム状
態のいずれであるかを示す信号であり、プログラム信号
φbは、対応するプログラムユニットPUが記憶するプ
ログラムデータのレベルを示す信号である。
【0107】冗長判定ユニットRJU1は、プログラム
信号φa0〜φahのAND論理演算結果を出力する論
理ゲート107と、プログラムユニットPU0〜PUh
にそれぞれ対応して設けられる一致判定ゲートJG0〜
JGhと、論理ゲート107および一致判定ゲートJG
0〜JGhの出力に応じてスペアイネーブル信号を生成
するための論理回路108とを含む。
【0108】一致判定ゲートJG0〜JGhの各々は、
コラムアドレスビットCAB(0)〜CAB(h)の対
応する1つと、プログラムユニットPU0〜PUhの対
応する1つに記憶される不良アドレスビットとが、一致
するときにHレベル信号を出力し、不一致のときにLレ
ベル信号を出力する。したがって、コラムアドレスビッ
トCAB(0)〜CAB(h)で示されるコラムアドレ
スと、不良アドレスFAD1とが一致すると一致判定ゲ
ートJG0〜JGhの出力は、全てHレベルに設定され
る。
【0109】また、プログラム信号φaは、対応するプ
ログラムユニットPUが非プログラム状態であるときに
Lレベルに設定され、プログラム状態であるときにHレ
ベルに設定される。したがって、論理ゲート107の出
力は、プログラムユニットPU0〜PUhの各々がプロ
グラム状態であるときにHレベルに設定される。
【0110】このような構成とすることにより、プログ
ラムユニットPU0〜PUhを用いて不良アドレスFA
D1がプログラムされており、かつ、入力されたコラム
アドレスCAが不良アドレスFAD1と一致するとき
に、冗長判定ユニットRJU1は、対応する冗長回路
(スペア列)RD1をアクセス対象に指定するために、
スペアイネーブル信号SE1をHレベルに活性化する。
【0111】再び図3を参照して、スペアイネーブル信
号SE1〜SEkは、スペアコラムドライバSCV1〜
SCVkへそれぞれ伝達される。スペアコラムドライバ
SCV1〜SCVkの各々は、対応するスペアイネーブ
ル信号SEがHレベルに活性化された場合に、対応する
スペアコラム選択線SCSLを選択状態(Hレベル)に
活性化する。
【0112】ノーマルアクセス制御ゲート102は、ス
ペアイネーブル信号SE1〜SEkのNOR演算結果
を、ノーマルイネーブル信号NEとして出力する。した
がって、コラムアドレスCAと不良アドレスFAD1〜
FADkのいずれか1つとが一致する場合には、列デコ
ーダ25による正規メモリセルに対するアクセスを中止
させるために、ノーマルイネーブル信号はLレベルに非
活性化される。一方、コラムアドレスCAが不良アドレ
スFAD1〜FADkのいずれとも一致しない場合に
は、ノーマルイネーブル信号NEがHレベルに活性化さ
れる。
【0113】図5は、列デコーダ25の概略構成を示す
ブロック図である。図5を参照して、列デコーダ25
は、アドレスプリデコード回路26と、制御ゲート27
と、デコード回路およびドライバ28とを有する。
【0114】アドレスプリデコード回路26は、(h+
1)ビットのコラムアドレスCAを受けてプリデコード
を行ない、gビット(g:g>(h+1)の整数)のプ
リデコード信号CPDRを生成する。制御ゲート27
は、gビットのプリデコード信号CPDRと、冗長制御
回路105からのノーマルイネーブル信号NEとを受け
て、gビットのコラムプリデコード信号CPDを生成す
る。
【0115】制御ゲート27は、プリデコード信号CP
DRのそれぞれのビットにおいてノーマルイネーブル信
号NEとのNAND演算結果を行なうためのgビット分
のNANDゲートを総括的に表記している。したがっ
て、ノーマルイネーブル信号NEがHレベルに活性化さ
れた場合には、コラムプリデコード信号CPDは、プリ
デコード信号CPDRのそれぞれのビットを反転した信
号に相当する。一方、ノーマルイネーブル信号NEがL
レベルに非活性化されると、コラムプリデコード信号C
PDの各ビットは、Hレベルに固定される。
【0116】デコード回路およびドライバ28は、制御
ゲート27からのコラムプリデコード信号CPDに応答
して、コラム選択線CSL1〜CSLmを選択的に活性
化する。したがって、ノーマルイネーブル信号NEがH
レベルに活性化された場合、すなわちコラムアドレスC
Aがいずれかの不良アドレスFADと一致した場合に
は、コラムアドレスCAに応じた1本のコラム選択線C
SLが活性化されて、正規メモリセルに対するアクセス
が実行される。
【0117】一方、ノーマルイネーブル信号NEがLレ
ベルに非活性化された場合、すなわちコラムアドレスC
Aがいずれかの不良アドレスFADとも一致しない場合
には、正規メモリセルに対応するコラム選択線CSL1
〜CSLnの各々は非活性化されて、正規メモリセルに
対するアクセスは実行されない。
【0118】再び図2を参照して、読出/書込制御回路
60は、メモリセル列にそれぞれ対応して設けられる短
絡スイッチトランジスタ62−1〜62−m,62−s
1〜62−skおよび、制御ゲート66−1〜66−
m,66−s1〜66−skを有する。読出/書込制御
回路60は、さらに、ビット線BL1,/BL1〜BL
m,/BLmおよびスペアビット線SBL1,/SBL
1〜SBLk,/SBLkと接地電圧Vssとの間にそ
れぞれ設けられるプリチャージトランジスタ64−1
a,64−1b〜64−ma,64−mbおよび64−
s1a,64−s1b〜64−ska,64−skbを
有する。
【0119】以下においては、短絡スイッチトランジス
タ62−1〜62−m,62−s1〜62−sk、プリ
チャージトランジスタ64−1a,64−1b〜64−
ma,64−mbおよび64−s1a,64−s1b〜
64−ska,64−skbならびに制御ゲート66−
1〜66−m,66−s1〜66−skをそれぞれ総称
して、短絡スイッチトランジスタ62、プリチャージト
ランジスタ64および制御ゲート66とも称する。
【0120】各制御ゲート66は、対応するコラム選択
線CSLまたはスペアコラム選択線SCSLと制御信号
WEとのAND論理演算結果を出力する。したがって、
データ書込動作時には、コラムアドレスCAに対応する
選択列もしくはスペア列において、制御ゲート66の出
力が、Hレベルへ選択的に活性化される。
【0121】短絡スイッチトランジスタ62は、対応す
る制御ゲート66の出力にそれぞれ応答してオン/オフ
する。したがって、データ書込動作時には、コラムアド
レスCAに対応する、選択列もしくはスペア列におい
て、ビット線BLおよび/BLまたは、スペアビット線
SBLおよび/SBLの一端同士は、短絡スイッチトラ
ンジスタ62によって電気的に結合される。
【0122】各プリチャージトランジスタ64は、ビッ
ト線プリチャージ信号BLPRの活性化に応答してオン
することにより、ビット線BL1,/BL1〜BLm,
/BLmおよびスペアビット線SBL1,/SBL1〜
SBLk,/SBLkの各々を接地電圧Vssにプリチ
ャージする。コントロール回路5によって生成されるビ
ット線プリチャージ信号BLPRは、MRAMデバイス
1のアクティブ期間において、少なくともデータ読出実
行前の所定期間においてHレベルに活性化される。一
方、MRAMデバイス1のアクティブ期間のうちのデー
タ読出動作時およびデータ書込動作時においては、ビッ
ト線プリチャージ信号BLPRは、Lレベルに非活性化
されて、プリチャージトランジスタ64はオフされる。
【0123】図6は、MRAMデバイスにおける置換救
済を説明するためのデータ読出動作およびデータ書込動
作時の動作波形図である。
【0124】まず、データ書込時の動作について説明す
る。ワード線ドライバ30は、行デコーダ20の行選択
結果に応じて、選択行に対応するライトワード線WWL
を活性化して、電源電圧Vccと接続する。各ライトワ
ード線WWLの一端は、領域40において接地電圧Vs
sと結合されているので、選択行のライトワード線WW
Lには、ワード線ドライバ30から領域40に向かう方
向にデータ書込電流Ipが流される。一方、非選択行に
おいては、ライトワード線WWLは非活性状態(Lレベ
ル:接地電圧Vss)に維持されるので、データ書込電
流は流れない。
【0125】コラムアドレスCAが不良アドレスFAD
のいずれとも一致しない場合には、選択列のコラム選択
線CSLが選択状態(Hレベル)に活性化されて、選択
列のビット線BLおよび/BLの一端ずつは、データバ
スDBおよび/DBとそれぞれ結合される。さらに、対
応する短絡スイッチトランジスタ62がターンオンし
て、選択列のビット線BLおよび/BLの他端(コラム
選択ゲートCSGの反対側)同士を短絡する。
【0126】一方、コラムアドレスCAが不良アドレス
FADのいずれかと一致した場合には、対応するスペア
コラム選択線SCSLが選択状態(Hレベル)に活性化
されて、選択列のビット線BLおよび/BLに代えて、
対応するスペアビット線SBLおよび/SBLの一端ず
つが、データバスDBおよび/DBとそれぞれ結合され
る。さらに、対応する短絡スイッチトランジスタ62が
ターンオンして、対応するスペアビット線SBLおよび
/SBLの他端(スペアコラム選択ゲートSCSGの反
対側)同士を短絡する。
【0127】データ書込回路51Wは、データバスDB
および/DBを、電源電圧Vcc2および接地電圧Vs
sのいずれか一方ずつに設定する。たとえば、書込デー
タDINのデータレベルがLレベルである場合には、デ
ータバスDBにLレベルデータを書込むためのデータ書
込電流−Iwが流される。データ書込電流−Iwは、コ
ラム選択ゲートCSGまたはスペアコラム選択ゲートS
CSGを介して、選択列のビット線BLまたは対応する
スペアビット線SBLに供給される。
【0128】選択列のビット線BLまたは対応するスペ
アビット線SBLに流されるデータ書込電流−Iwは、
短絡スイッチトランジスタ62によって折返される。こ
れにより、他方のビット線/BLまたはスペアビット線
/SBLにおいては、反対方向のデータ書込電流+Iw
が流される。ビット線/BLまたはスペアビット線/S
BLを流れるデータ書込電流+Iwは、コラム選択ゲー
トCSGまたはスペアコラム選択ゲートSCSGを介し
てデータバス/DBに伝達される。
【0129】書込データDINのデータレベルがHレベ
ルである場合には、データバスDBおよび/DBの電圧
設定を入換えることによって、反対方向のデータ書込電
流を、選択列のビット線BL,/BLまたは対応するス
ペアビット線SBL,/SBLに流すことができる。
【0130】これにより、コラムアドレスCAが不良ア
ドレスFADのいずれとも一致しない場合には、対応す
るライトワード線WWLおよびビット線BL(/BL)
の両方にデータ書込電流が流された正規メモリセル(選
択メモリセル)に対して、データ書込が実行される。一
方、コラムアドレスCAが不良アドレスFADのいずれ
かと一致した場合には、対応するライトワード線WWL
およびスペアビット線SBL(/SBL)の両方にデー
タ書込電流が流されたスペアメモリセルに対して、デー
タ書込が実行される。
【0131】データ書込時においては、リードワード線
RWLは非選択状態(Lレベル)に維持される。また、
データ書込時においてもビット線プリチャージ信号BL
PRをHレベルへ活性化することによって、データ書込
時におけるビット線BLおよび/BLの電圧は、データ
読出時のプリチャージ電圧レベルに相当する接地電圧V
ssに設定される。このように、非選択列に対応するビ
ット線BL,/BLおよびスペアビット線SBL,/S
BLのデータ書込後における電圧を、データ読出に備え
たプリチャージ電圧と一致させることによって、データ
読出前に新たなプリチャージ動作の実行が不要となり、
データ読出動作を高速化することができる。
【0132】次に、データ読出動作について説明する。
データ読出時において、ワード線ドライバ30は、行デ
コーダ20の行選択結果に応じて、選択行に対応するリ
ードワード線RWLをHレベルに活性化する。非選択行
においては、リードワード線RWLの電圧レベルは非活
性状態(Lレベル)に維持される。
【0133】データ読出が開始されて、選択行のリード
ワード線RWLがHレベルに活性化されて、対応するア
クセストランジスタATRがターンオンすると、選択行
に対応する正規メモリセルおよびスペアメモリセルは、
アクセストランジスタATRを介して、ビット線BL,
/BLおよびスペアビット線SBL,/SBLと、接地
電圧Vssとの間に電気的に結合される。
【0134】データ読出回路51Rは、データバスDB
および/DBの各々を、電源電圧Vcc1でプルアップ
して、一定のセンス電流Isを供給する。
【0135】さらに、データ書込時と同様に、コラムア
ドレスCAに応じて、選択列のコラム選択線CSLまた
は、対応するスペアコラム選択線SCSLが選択状態
(Hレベル)に活性化される。
【0136】コラムアドレスCAが不良アドレスFAD
のいずれとも一致しない場合には、データバスDB(/
DB)および選択列のビット線BL(/BL)を介し
て、選択メモリセル(正規メモリセル)のトンネル磁気
抵抗素子TMRをセンス電流Isが通過する。これによ
り、選択列のビット線BLおよび/BLの一方およびデ
ータバスDB,/DBの一方ずつには、トンネル磁気抵
抗素子TMRの電気抵抗(Rmax,Rmin)、すな
わち選択メモリセル記憶データのレベルに応じた電圧変
化が生じる。同様に、選択列のビット線BL,/BLの
他方およびデータバスDB,/DBの他方ずつには、ダ
ミーメモリセルDMCのダミー抵抗素子TMRdの電気
抵抗Rdに応じた電圧変化が生じる。
【0137】たとえば、選択メモリセルの記憶データレ
ベルが“1”(電気抵抗Rmax)である場合には、選
択メモリセルと結合されたビット線BLおよび/BLの
一方には、ダミーメモリセルDMCと結合されたビット
線BLおよび/BLの他方に生じる電圧変化ΔVmより
も大きい電圧変化ΔV1(ΔV1>ΔVm)が生じる。
同様に、データバスDB,/DBにおいても、電圧変化
ΔVb1およびΔVbmが生じる(ΔVbm>ΔVb
1)。このようにして生じたデータバスDBおよび/D
Bの間の電圧差をデータ読出回路51Rによって検知増
幅して、選択メモリセルの記憶データを読出データDO
UTとして出力することができる。
【0138】一方、コラムアドレスCAが不良アドレス
FADのいずれかと一致した場合には、データバスDB
(/DB)および選択列のビット線BL(/BL)を介
して、スペアメモリセルのトンネル磁気抵抗素子TMR
をセンス電流Isが通過する。これにより、スペアビッ
ト線SBLおよび/SBLの一方およびデータバスD
B,/DBの一方ずつには、トンネル磁気抵抗素子TM
Rの電気抵抗(Rmax,Rmin)、すなわちスペア
メモリセルの記憶データのレベルに応じた電圧変化が生
じる。選択列のビット線BL,/BLの他方およびデー
タバスDB,/DBの他方ずつには、正規メモリセルが
アクセスされたときと同様に、ダミー抵抗素子TMRd
の電気抵抗Rdに応じた電圧変化が生じる。
【0139】このように、コラムアドレスCAによって
不良コラムが選択された場合でも、対応する冗長回路
(スペア列)のスペアメモリセルにアクセスして、デー
タ書込およびデータ読出を正常に実行できる。したがっ
て、冗長回路に相当するスペア列によって、欠陥メモリ
セルをメモリセル列単位で置換救済することができる。
【0140】また、ビット線BL,/BLおよびスペア
ビット線SBL,/SBLのプリチャージ電圧を接地電
圧Vssとしているので、非選択列において、選択行の
リードワード線RWLが活性化に応答してターンオンし
たアクセストランジスタを介して、ビット線BL,/B
Lおよびスペアビット線SBL,/SBLから放電電流
が生じることがない。この結果、プリチャージ動作時の
ビット線およびサブビット線の充放電による消費電力を
削減できる。
【0141】なお、データ書込回路51Wの動作電源電
圧であるVcc2は、データ読出回路51Rの動作電源
電圧であるVcc1よりも高く設定される。データ書込
時において、選択メモリセルのトンネル磁気抵抗素子T
MRを磁化するために必要なデータ書込電流Ip、±I
wは、データ読出に必要なセンス電流Isよりも大きい
からである。たとえば、電源電圧Vcc2には、MRA
Mデバイス1外部から供給される外部電源電圧をそのま
ま適用し、さらに、この外部電源電圧を図示しない電圧
降下回路によって降下させて、電源電圧Vcc1を発生
する構成とすれば、上記のこれらの電源電圧Vcc1お
よびVcc2を効率的に供給することができる。
【0142】次に、不良アドレスすなわちプログラム情
報を効率的に記憶するためのプログラム回路の構成につ
いて説明する。
【0143】図7は、図4に示されたプログラムユニッ
トPUの実施の形態1に従う構成を示す回路図である。
【0144】図7を参照して、プログラムユニットPU
は、不良アドレスビットに相当するプログラムデータを
磁気的かつ不揮発的に記憶するためのプログラムセルP
RC1およびPRC2を有する。後ほど詳細に説明する
ように、プログラムセルPRC1およびPRC2は、正
規メモリセルのトンネル磁気抵抗素子TMRと同様の構
造を有する磁気抵抗素子を用いて構成される。プログラ
ムセルPRC1およびプログラムセルPRC2の各々
は、トンネル磁気抵抗素子TMRと同様に、2通りの磁
化方向のいずれかに磁化されるので、それぞれの電気抵
抗R1およびR2は、正規メモリセル中のトンネル磁気
抵抗素子TMRと同様に、RminおよびRmaxのい
ずれか一方に設定されるプログラムユニットPUは、さ
らに、プログラムセルPRC1およびPRC2にそれぞ
れ対応して設けられる、カレントセンスアンプ110お
よび120と、レファレンス抵抗115および125
と、論理ゲート130とを含む。
【0145】レファレンス抵抗115および125の電
気抵抗Rrefは、RminとRmaxの中間値に、好
ましくはRref=Rmin+ΔR/2に設定される。
たとえば、レファレンス抵抗の一部を、電気抵抗Rmi
nに対応する記憶データを保持する、トンネル磁気抵抗
素子TMRと同様の磁気抵抗素子で構成することができ
る。
【0146】カレントセンスアンプ110は、電源電圧
Vcc1とプログラムセルPRC1との間に直列に接続
されるPチャネルMOSトランジスタ111およびNチ
ャネルMOSトランジスタ113と、電源電圧Vccと
レファレンス抵抗115との間に直列に接続されるPチ
ャネルMOSトランジスタ112およびNチャネルMO
Sトランジスタ114を有する。プログラムセルPRC
1は、NチャネルMOSトランジスタ113と接地電圧
Vssとの間に結合される。レファレンス抵抗115
は、トランジスタ114と接地電圧Vssとの間に接続
される。
【0147】PチャネルMOSトランジスタ111およ
び112のゲートには、コントロール回路5からの制御
電圧Vcnが入力される。NチャネルMOSトランジス
タ113のゲートは、PチャネルMOSトランジスタ1
12およびNチャネルMOSトランジスタ114の接続
ノードに相当するノードN1と接続され、NチャネルM
OSトランジスタ114のゲートは、PチャネルMOS
トランジスタ111およびNチャネルMOSトランジス
タ113の接続ノードに相当するノード/N1と接続さ
れる。
【0148】カレントセンスアンプ120は、カレント
センスアンプ110と同様の構成を有し、PチャネルM
OSトランジスタ121および122と、NチャネルM
OSトランジスタ123および124とを有する。プロ
グラムセルPRC2は、NチャネルMOSトランジスタ
123と接地電圧Vssとの間に接続される。レファレ
ンス抵抗125は、NチャネルMOSトランジスタ12
4および接地電圧Vssとの間に接続される。
【0149】NチャネルMOSトランジスタ123のゲ
ートは、PチャネルMOSトランジスタ122およびN
チャネルMOSトランジスタ124の接続ノードに相当
するノードN2と結合される。NチャネルMOSトラン
ジスタ124のゲートは、PチャネルMOSトランジス
タ121およびNチャネルMOSトランジスタ123の
接続ノードに相当するノード/N2と接続される。
【0150】論理ゲート130は、ノードN1およびN
2の信号レベルの排他的論理和(EX−OR)論理演算
結果を、プログラム信号φaとして出力する。したがっ
て、プログラム信号φaは、プログラムセルPRC1お
よびPRC2の電気抵抗が揃っている場合にLレベルに
設定され、両者の電気抵抗が異なる場合にHレベルに設
定される。一方、ノードN2の信号レベルは、プログラ
ム信号φbとして出力される。
【0151】図8は、プログラムセルの電気抵抗とプロ
グラムユニットの状態との対応関係を示す図である。
【0152】図8を参照して、初期状態においては、プ
ログラムセルPRC1およびPRC2は同一方向に磁化
されて、両者の電気抵抗は同様である。本実施の形態に
おいては、初期状態において、プログラムセルPRC1
およびPRC2の各々の電気抵抗は、Rminに設定さ
れるものとする。
【0153】プログラム状態時には、プログラムセルP
RC1およびPRC2は、異なる方向に磁化されて、そ
れぞれに相補データが書込まれる。すなわち、プログラ
ムセルPRC1およびPRC2の一方のみが、初期状態
とは異なる方向に磁化される。この際に、磁化方向が書
換えられる一方のプログラムセルは、書込まれるプログ
ラムデータに応じて選択される。
【0154】すなわち、プログラムデータ書込時には、
プログラムセルPRC2の磁化方向が書換えられて、プ
ログラムセルPRC1の磁化方向が初期状態と同様に維
持されるデータ書込(R1=Rmin,R2=Rma
x、以下、このような状態を「プログラム状態1」とも
称する)と、プログラムセルPRC1の磁化方向が書換
えられて、プログラムセルPRC2の磁化方向が初期状
態と同様に維持される状態(R1=Rmax,R2=R
min、以下、このような状態を「プログラム状態2」
とも称する)データ書込とのいずれか一方が選択的に実
行される。
【0155】これに対して、プログラムデータ書込が実
行されていない、すなわち非プログラム状態のプログラ
ムセルにおいては、プログラムセルPRC1およびPR
C2の電気抵抗R1およびR2は、初期状態のまま(R
1=R2=Rmin)である。
【0156】図9は、プログラムデータ読出時および書
込時におけるプログラム信号のレベルを説明する動作波
形図である。
【0157】図9(a)を参照して、初期状態において
は、プログラムセルPRC1およびPRC2の電気抵抗
R1およびR2は、いずれもレファレンス抵抗115の
抵抗値Rrefよりも小さいので、制御電圧Vcnを、
中間電圧Vm(Vss<Vm<Vcc)に変化させて、
プログラムデータ読出を実行しても、ノードN1および
N2の電圧の各々は、同様にHレベルに変化する。した
がって、論理ゲート130が出力するプログラム信号φ
aは、非プログラム状態を示すLレベル(接地電圧Vs
s)に設定される。
【0158】詳細については後程説明するが、本実施の
形態においては、初期状態(非プログラム状態)におけ
る各プログラムセルの電気抵抗をRminと定義するこ
とによって、MRAMデバイスの製造工程の簡略化を図
っている。これにより、さらに、図7に示した論理ゲー
ト130を一致比較ゲートではなく、より簡易に構成可
能なNANDゲートに置換することができる。
【0159】図9(b)を参照して、プログラムデータ
書込時においては、制御電圧Vcnは電源電圧Vccに
設定されて、カレントセンスアンプ110および120
からプログラムセルPRC1およびPRC2に対する電
流の供給は停止される。さらに、プログラムセルPRC
1およびPRC2のそれぞれに、上述したプログラム状
態1およびプログラム状態2のいずれかに従って、互い
に相補のデータが書込まれる。プログラムセルPRC1
およびPRC2に対して、プログラムデータを書込むた
めの構成については、後程詳細に説明する。
【0160】図9(c)には、プログラム状態のプログ
ラムユニットからのプログラムデータ読出動作が示され
る。制御電圧Vcnが中間電圧Vmに設定されると、カ
レントセンスアンプ110および120によって、ノー
ドN1およびN2は、それぞれが異なる電圧レベルに設
定される。プログラム状態1(R2=Rmax,R1=
Rmin)においては、ノードN1がHレベルに変化す
る一方で、ノードN2は、Lレベルを維持する。これに
対して、プログラム状態2(R1=Rmax,R2=R
min)においては、ノードN1の電圧がLレベルに維
持される一方で、ノードN2の電圧はHレベルに変化す
る。
【0161】したがって、プログラム状態のプログラム
ユニットにおいては、プログラム状態1およびプログラ
ム状態2のいずれであっても、プログラム信号φaは、
Hレベルに設定される。これに対して、プログラム信号
φbは、プログラム状態1およびプログラム状態2のい
ずれであるかに応じて、HレベルまたはLレベルに設定
される。
【0162】このような構成とすることにより、各プロ
グラムユニットは、正規メモリセルと同様の磁気抵抗素
子で構成される2個のプログラムセルPRC1およびP
RC2を用いて、1ビットのプログラムデータと、当該
プログラムユニットがプログラムデータを記憶している
か否かの情報とを記憶することができる。
【0163】次に、プログラムセルの配置について説明
する。図10は、プログラムセルの配置を説明する概念
図である。以下においては、プログラムセルPRC1お
よびPRC2を総称して、プログラムセルPRCとも称
する。
【0164】図10(a)を参照して、各正規メモリセ
ルMCを構成するトンネル磁気抵抗素子TMRは、メモ
リセル行にそれぞれ対応して設けられるライトワード線
WWLおよび、メモリセル列にそれぞれ対応して設けら
れるビット線BLの交点に対応して配置される。トンネ
ル磁気抵抗素子においては、ライトワード線WWLを流
れるデータ書込電流によって、磁化困難軸(HA)方向
の磁界が印加され、ビット線BLを流れるデータ書込電
流によって磁化容易軸(EA)方向に沿った磁界が印加
される。
【0165】図10(b)を参照して、各プログラムセ
ルPRCは、プログラムワード線PWLおよびプログラ
ムビット線PBLの交点に対応して設けられる。プログ
ラムセルPRCは、トンネル磁気抵抗素子TMRと同様
に設計および作製される。
【0166】プログラムワード線PWLおよびプログラ
ムビット線PBLは、異なった方向にそれぞれ沿って配
置される。プログラムワード線PWLには、磁化困難軸
(HA)方向に沿った磁界を発生するためのプログラム
電流が流される。一方、プログラムビット線PBLに対
しては、磁化容易軸(EA)方向に沿った磁界を発生す
るためのプログラム電流が流される。
【0167】図11は、正規メモリセルおよびプログラ
ムセルの配置を説明する構造図である。図11(a)に
は、正規メモリセルの構造図が示される。
【0168】図11(a)を参照して、半導体主基板S
UB上のp型領域PARにアクセストランジスタATR
が形成される。アクセストランジスタATRは、n型領
域であるソース/ドレイン領域210,220と、ゲー
ト230とを有する。図示しないが、ソース/ドレイン
領域210は接地電圧Vssと結合されている。また、
ライトワード線WWLは、第1の金属配線層M1に形成
される。
【0169】リードワード線RWLは、アクセストラン
ジスタATRのゲート電圧を制御するために設けられる
ものであり、電流を積極的に流す必要はない。したがっ
て、集積度を高める観点から、リードワード線RWL
は、独立した金属配線層を新たに設けることなく、ゲー
ト230と同一の配線層において、ポリシリコン層やポ
リサイド構造などを用いて形成される。一方、ビット線
BLは、第2の金属配線層M2に形成されて、トンネル
磁気抵抗素子TMRと電気的に結合される。
【0170】アクセストランジスタATRのソース/ド
レイン領域220は、コンタクトホールに形成された金
属膜250、第1金属配線層M1およびバリアメタル2
40を介して、トンネル磁気抵抗素子TMRと電気的に
結合される。バリアメタル240は、トンネル磁気抵抗
素子TMRと金属配線との間を電気的に結合するために
設けられる緩衝材である。
【0171】図11(b)には、一例として、図7に示
したプログラムセルPRC1の構造図が示される。
【0172】図11(b)を参照して、プログラムセル
PRC1と接続されるNチャネルMOSトランジスタ1
13は、半導体主基板SUB上のp型領域に形成され
る。NチャネルMOSトランジスタ113は、n型領域
であるソース/ドレイン領域212,222とゲート2
32とを有する。プログラムワード線PWLは、正規メ
モリセルMCに対応するライトワード線WWLと同一の
金属配線層M1を用いて配置される。
【0173】ソース/ドレイン領域212は、バリアメ
タル242、コンタクトホールに形成された金属膜25
2に形成された金属膜、および金属配線層M1に形成さ
れた金属配線を介して、プログラムセルPRC1と結合
される。ソース/ドレイン領域222は、図7に示され
るカレントセンスアンプ110中のノード/N1と接続
された金属配線と結合される。
【0174】プログラムビット線PBLは、正規メモリ
セルMCに対応するビット線BLと同一の金属配線層M
2を用いて形成され、プログラムセルPRC1と電気的
に結合される。プログラムビット線PBLは、プログラ
ムデータ書込時以外には接地電圧Vssへ固定される。
ゲート232は、図7に示されるカレントセンスアンプ
110中のノードN1と接続される。
【0175】このような構成とすることにより、特別な
製造工程を設けることなく、各プログラムセルPRC
は、正規メモリセルMCと同一の製造工程において作製
することが可能である。
【0176】図12は、プログラムデータ書込時におい
てプログラム電流を供給するための構成を示す回路図で
ある。
【0177】図12を参照して、プログラムセルPRC
1およびPRC2に共通にプログラムワード線PWLが
配置され、プログラムセルPRC1およびPRC2のそ
れぞれに対応して、プログラムビット線PBL1および
PBL2が配置される。
【0178】メモリアレイ10に配置されるライトワー
ド線WWLと、プログラム回路100に配置されるプロ
グラムワード線PWLとは同一方向に沿って配置され
る。同様に、メモリアレイ10に配置されるビット線B
Lと、プログラム回路100に配置されるプログラムビ
ット線PBL1およびPBL2とは、同一方向に沿って
配置される。
【0179】正規メモリセルのトンネル磁気抵抗素子T
MRと、プログラムセルPRC1およびPRC2に相当
する磁気抵抗素子とは、同一方向に沿って配置される。
したがって、MRAMデバイスの製造工程の一環として
設けられる、トンネル磁気抵抗素子TMR内の固定磁化
層を所定方向に磁化するための磁界を印加する工程にお
いて、プログラムセルPRCの固定磁化層も同時に磁化
することができる。また、当該磁化工程において、各正
規メモリセルのトンネル磁気抵抗素子TMRおよび各プ
ログラムセルPRCにおいて、自由磁化層も固定磁化方
向と同一方向に磁化される。すなわち、各トンネル磁気
抵抗素子TMRおよび各プログラムセルPRCの電気抵
抗は、いずれもRminに設定される。
【0180】したがって、正規メモリセルのトンネル磁
気抵抗素子TMRと、プログラムセルPRC1およびP
RC2に相当する磁気抵抗素子とを同一方向に沿って配
置し、さらに、電気抵抗がRminである状態を各プロ
グラムセルの初期状態(非プログラム状態)と定義すれ
ば、プログラムセルを対象とする専用の磁化工程を設け
る必要がない。これによって、MRAMデバイスの製造
工程を簡略化することができる。
【0181】プログラム回路100は、プログラムビッ
ト線PBL1およびPBL2に供給されるプログラム電
流±Iw(P)の方向を制御するための制御ゲート15
0,152,160,162と、プログラムビット線P
BLに対応して設けられる電圧設定トランジスタ15
4,155および164,165を含む。
【0182】制御ゲート150は、第j番目(j:0〜
kの整数)のプログラムユニットにプログラムされるプ
ログラムデータPDjと、プログラム動作時にHレベル
に活性化されるプログラム信号PRGとのNAND演算
結果を出力する。制御ゲート152は、制御ゲート15
0の出力信号とプログラム信号PRGとのNAND論理
演算結果を出力する。制御ゲート160は、制御ゲート
150と同様の動作をする。制御ゲート162は、制御
ゲート152と同様に、制御ゲート160の出力および
プログラム信号PRGのNAND演算結果を出力する。
【0183】電圧設定トランジスタ154は、Pチャネ
ルMOSトランジスタで構成されて、プログラムビット
線PBL1の一端と、電源電圧Vcc2の間に電気的に
結合される。電圧設定トランジスタ155は、プログラ
ムビット線PBL1の一端側と、接地電圧Vssとの間
に電気的に結合される。電圧設定トランジスタ164
は、PチャネルMOSトランジスタで構成され、プログ
ラムビット線PBL1の他端と電源電圧Vcc2との間
に電気的に結合される。電圧設定トランジスタ165
は、NチャネルMOSトランジスタで構成され、プログ
ラムビット線PBL1の他端と接地電圧Vssとの間に
電気的に結合される。
【0184】電圧設定トランジスタ154および155
の各ゲートは、制御ゲート152の出力と接続される。
電圧設定トランジスタ164および165の各ゲート
は、制御ゲート160の出力と接続される。
【0185】電圧設定トランジスタ157は、Pチャネ
ルMOSトランジスタで構成されて、プログラムビット
線PBL2の一端と、電源電圧Vcc2の間に電気的に
結合される。電圧設定トランジスタ158は、プログラ
ムビット線PBL2の一端側と、接地電圧Vssとの間
に電気的に結合される。電圧設定トランジスタ167
は、PチャネルMOSトランジスタで構成され、プログ
ラムビット線PBL2の他端と電源電圧Vcc2との間
に電気的に結合される。電圧設定トランジスタ168
は、NチャネルMOSトランジスタで構成され、プログ
ラムビット線PBL2の他端と接地電圧Vssとの間に
電気的に結合される。
【0186】電圧設定トランジスタ157および158
の各ゲートは、制御ゲート150の出力と接続される。
電圧設定トランジスタ167および168の各ゲート
は、制御ゲート162の出力と接続される。
【0187】プログラムデータ書込時以外(プログラム
信号PRG=Lレベル)においては、制御ゲート15
0,152,160,162の各々の出力はHレベルに
設定される。したがって、プログラムビット線PBL1
およびPBL2の一端および両端の各々は、接地電圧V
ssと結合される。図11(b)に示されるように、各
プログラムセルは、MOSトランジスタとプログラムビ
ット線との間に接続されるので、各プログラムビット線
を接地電圧と接続することによって、プログラムデータ
書込時以外において、図7に示したカレントセンスアン
プ110,120の回路構成が実現される。
【0188】これに対して、プログラムデータ書込時
(プログラム信号PRG=Hレベル)においては、プロ
グラムデータPDjのレベルに応じて、制御ゲート15
0および152の出力は、HレベルおよびLレベルの一
方ずつに相補的に設定される。制御ゲート160および
162の出力も、同様に相補的に設定される。ここで、
制御ゲート150および160の出力は同レベルとな
り、制御ゲート152および162の出力は同レベルと
なる。
【0189】たとえば、プログラムデータPDjがHレ
ベルであるときには、プログラムビット線PBL1に対
しては、電圧設定トランジスタ155および164がオ
ンし、電圧設定トランジスタ154および165がオフ
する。一方、プログラムビット線PBL2に対しては、
電圧設定トランジスタ157および168がオンし、電
圧設定トランジスタ158および167がオフする。こ
れにより、図中に点線の矢印で示した方向に、プログラ
ムセルPRC1およびPRC2に対してそれぞれ逆方向
に作用するプログラム電流±Iw(P)が流される。
【0190】一方、プログラムデータPDjがLレベル
であるときには、各電圧設定トランジスタのオン・オフ
が入れ替わり、プログラムビット線PBL1およびPB
L2において、図中に実線の矢印で示した方向に、PD
j=Hレベルのときとそれぞれ反対のプログラム電流±
Iw(P)が流される。
【0191】プログラム電流±Iw(P)によって、プ
ログラムセルPRC1およびPRC2をプログラムデー
タPDjに応じた方向に磁化するための、磁化容易軸方
向に沿ったプログラム磁界が発生される。なお、プログ
ラムデータPDjのレベルに関らず、プログラムビット
線PBL1およびPBL2をそれぞれ流れるプログラム
電流の向きは互いに反対方向であるので、プログラムデ
ータ書込時には、プログラムセルPRC1およびPRC
2は、磁化容易軸に沿って互いに反対方向に磁化され
る。
【0192】プログラム回路100は、さらに、プログ
ラムワード線PWLに対応して設けられる選択トランジ
スタ170をさらに有する。選択トランジスタ170
は、プログラム信号PRGの反転信号/PRGをゲート
に受けて、電源電圧Vcc2とプログラムワード線PW
Lの一端との間に電気的に結合される。プログラムワー
ド線PWLの他端は、接地電圧Vssと結合される。し
たがって、プログラムデータ書込時において、プログラ
ムワード線PWLに対しては、一定方向のプログラム電
流Ip(P)が流される。プログラム電流Ip(P)に
よって、プログラムセルPRCの各々に対して、磁化困
難軸方向のプログラム磁界が印加される。
【0193】磁化容易軸および磁化困難軸にそれぞれ沿
ったプログラム磁界の両方が印加されたプログラムセル
PRCにおいて、プログラムデータPDjを書込むため
の磁化が行なわれる。
【0194】図13は、プログラムセルに対する入出力
信号を説明するための図である。図13を参照して、正
規メモリセル中の固定磁化層を磁化する工程によって、
各プログラムセルは、初期状態に設定されて、プログラ
ムセルPRC1およびPRC2の電気抵抗R1およびR
2はそれぞれRminに設定される。この状態で、プロ
グラムデータ読出を実行すると、既に説明したように、
プログラムユニットから出力されるプログラム信号φa
およびφbは、LレベルおよびHレベルへそれぞれ設定
される。
【0195】プログラムユニットにプログラムデータ
(不良アドレスビット)を記憶させるためのプログラム
データ書込時においては、プログラム信号PRGがHレ
ベルに設定されるとともに、プログラムデータPDjに
応じて、プログラム状態1およびプログラム状態2のい
ずれかが適用されて、プログラムセルPRC1およびP
RC2のいずれか一方の磁化方向が、初期状態から変化
して、電気抵抗がRmaxに変化する。
【0196】具体的には、プログラムデータPDjがL
レベルであるプログラム状態1においては、プログラム
セルPRC2の電気抵抗R2がRmaxに変化するよう
にプログラム電流が供給される。これに対して、プログ
ラムデータPDjがHレベルであるプログラム状態2に
おいては、プログラムセルPRC1の電気抵抗R1がR
maxに変化するようにプログラム電流が供給される。
【0197】プログラムデータ書込によって、初期状態
からプログラム状態に変化したプログラムユニットに対
してプログラムデータ読出を実行すると、プログラム信
号φaはHレベルに設定され、さらに、プログラム信号
φbは、プログラムデータのレベルに対応して、Hレベ
ルまたはLレベルに設定される。
【0198】一方、非プログラム状態、すなわち初期状
態のままに維持されたプログラムユニットにおいては、
プログラムセルPRC1およびPRC2の電気抵抗はR
minであり、初期状態から変化しない。したがって、
非プログラム状態のプログラムユニットに対してプログ
ラムデータ読出を実行すると、プログラム信号φaおよ
びφbの各々は、Lレベルに設定される。
【0199】このように、実施の形態1に従うプログラ
ムユニットによれば、特別な製造工程および磁化工程を
経ることなく作製および磁化可能なプログラムセルを用
いて、1ビットのプログラムデータとともに、当該プロ
グラムユニットがプログラムデータを記憶しているか否
かの情報とを記憶し、かつ電流検知によって高速に読出
すことができる。
【0200】さらに、このようなプログラムユニットに
よって、欠陥メモリセルを置換救済するための不良アド
レスビット等の情報を記憶させて、冗長救済構成を効率
的に実現することができる。
【0201】[実施の形態1の変形例1]以下、実施の
形態1の変形例として、各プログラムセルの動作信頼性
確保を考慮した、プログラムデータ読出動作について説
明する。
【0202】図14は、実施の形態1の変形例1に従う
プログラムデータ読出動作を説明する動作波形図であ
る。
【0203】図14を参照して、クロック信号CLKの
活性化タイミングに相当する時刻t10および時刻t2
0において、データ読出動作またはデータ書込動作が入
力されて、データ読出サイクルまたはデータ書込サイク
ルが開始されるものとする。データ書込サイクルが開始
されると、入力されたアドレス信号に応じた行選択動作
および列選択動作が開始される。
【0204】冗長構成を有するMRAMデバイスにおい
ては、行選択動作または列選択動作において、入力され
たアドレス信号と不良アドレスとが一致するかどうか
を、まず判定する必要がある。したがって、データ読出
サイクルまたはデータ書込サイクルが開始されてから、
初期の所定期間(図14における時刻t11〜t12の
期間)において、各プログラムユニットからプログラム
データ、すなわち不良アドレスビットを読出すために、
各プログラムユニットに与えられる制御電圧Vcnが、
中間電圧Vmに設定される。これにより、プログラム回
路100から読出された不良アドレスを用いて、冗長制
御回路105は、所定の置換救済を実行することができ
る。
【0205】このように各サイクルごとに不良アドレス
を読出すため、プログラムセルに対するプログラムデー
タ読出頻度は、メモリアレイ10に配置される正規メモ
リセルおよびスペアセルの各々に対する記憶データ読出
頻度と比較して高くなる。
【0206】メモリアレイ10に配置される正規メモリ
セルおよびスペアセルの各々において、通常のデータ読
出時にトンネル磁気抵抗素子TMRの両端に印加される
電圧は、電源電圧Vcc1(リードワード線RWLの選
択状態)である。一方、プログラムデータ読出時におけ
る制御電圧Vcnを中間電圧Vmに設定することによっ
て、プログラムデータ読出時にプログラムセルの両端に
印加されるバイアス電圧は、中間電圧Vm(Vcc1>
Vm>Vss)となる。したがって、プログラムデータ
読出時におけるプログラムセルの通過電流を抑制するこ
とができ、プログラムセルの動作信頼性を向上できる。
【0207】さらに、各サイクル内において、不良アド
レスが必要な冗長判定の終了後の期間(図14の時刻t
12〜t20)において、制御電圧Vcnは、電源電圧
Vcc1に設定される。この期間中には、各プログラム
セルPRCを通過する電流は生じない。メモリセル列に
対応して置換救済を実行する構成においては、行選択結
果に応じたリードワード線RWLおよびライトワード線
WWLの活性化は、冗長判定結果に無関係に実行でき
る。したがって、通常のデータ読出時におけるリードワ
ード線(選択行)RWLの活性化期間Tnは、プログラ
ムデータ読出時に制御電圧Vcnが中間電圧Vmに設定
される期間Tpよりも短く設定される。
【0208】したがって、プログラムデータ読出時にお
けるプログラムセルのバイアス電圧印加時間、すなわち
電流通過時間は、メモリアレイ10に配置される正規メ
モリセルおよびスペアセルの各々に対する通常のデータ
読出時における電流通過時間よりも短く設定される。こ
の結果、プログラムセルの動作信頼性を向上させること
ができる。
【0209】[実施の形態1の変形例2]図15は、実
施の形態1の変形例2に従うプログラム回路の構成を示
すブロック図である。
【0210】図15を参照して、実施の形態1の変形例
2に従うプログラム回路100は、図4に示した構成と
比較して、各プログラムユニットPUに対応して、プロ
グラム信号φa,φbを記憶するためのトランスファー
ゲートTGa,TGbおよびラッチ回路LTa,LTb
を含む点で異なる。図示を省略しているが、各プログラ
ムユニットに対して同様に、トランスファーゲートTG
a,TGbおよびラッチ回路LTa,LTbは配置され
る。
【0211】トランスファーゲートTGaおよびラッチ
回路LTaは、プログラム信号φaに対応して設けら
れ、トランスファーゲートTGbおよびラッチ回路LT
bは、プログラム信号φbに対応して設けられる。トラ
ンスファーゲートTGaおよびTGbは、ラッチ信号L
Sの活性化(Hレベル)期間において、プログラム信号
φaおよびφbを、ラッチ回路LTaおよびLTbに対
してそれぞれ伝達する。
【0212】ラッチ回路LTaおよびLTbは、トラン
スファーゲートTGaおよびTGbをそれぞれ介して伝
達されたプログラム信号φaおよびφbをそれぞれラッ
チする。ラッチ回路LTaおよびLTbの保持データ
は、電源投入期間中保持される。
【0213】その他の点について、プログラム回路10
0の構成は、実施の形態1と同様であるので、詳細な説
明は繰り返さない。
【0214】図16は、実施の形態1の変形例2に従う
プログラムデータ読出動作を説明する動作波形図であ
る。
【0215】図16を参照して、時刻t0において、M
RAMデバイスの動作電源が起動されて、電源電圧Vc
c1およびVcc2が立上がる。電源起動から所定時間
経過後の時刻t1において、リセット信号/RSTがL
レベルからHレベルに変化して、スタートアップシーケ
ンスが実行される。
【0216】各プログラムセルに対するプログラムデー
タ読出、すなわち不良アドレスの読出は、スタートアッ
プシーケンスの一環として、電源起動をトリガとして実
行される。リセット信号/RSTの変化に応答して、時
刻t2において、制御電圧Vcnが、中間電圧Vm(も
しくは接地電圧Vss)に設定される。これにより、各
プログラムユニットに対してプログラムデータ読出が実
行されて、プログラムデータ(不良アドレスビット)に
応じたプログラム信号φaおよびφbが出力される。さ
らに、プログラム信号φaおよびφbの設定が完了する
タイミングに対応して設定される時刻t3からt4の所
定期間内において、ラッチ信号LSがHレベルに活性化
される。これにより、各プログラムユニットから読出さ
れたプログラム信号φaおよびφbは、ラッチ回路LT
aおよびLTbに、電源が遮断されるまでの間保持され
る。
【0217】プログラム信号が読出され、かつラッチ回
路LTaおよびLTbにラッチされた状態で、時刻t5
以降において、制御電圧Vcnは、電源電圧Vcc1に
設定される。以降の通常動作時においては、データ読出
サイクルまたはデータ書込サイクルごとに、ラッチ回路
LTa,LTbの保持データに基づいて、不良アドレス
に応じた冗長判定が実行される。
【0218】このような構成とすることにより、各プロ
グラムセルを電流が通過するのは、電源起動をトリガと
するスタートアップシーケンス中の短期間にのみに限ら
れることになる。したがって、不良アドレスに代表され
る、通常時において各サイクルごとに参照する必要があ
る情報をプログラムする場合においても、プログラムセ
ルの動作信頼性を向上することができる。
【0219】[実施の形態2]図17は、実施の形態2
おけるプログラム入出力関連の回路構成を示すブロック
図である。
【0220】図17を参照して、実施の形態2に従う構
成においては、プログラム回路100にプログラムされ
た不良アドレスに基づく、冗長制御回路105における
冗長判定結果を外部からモニタするためのモニタ端子4
bがさらに配置される。
【0221】セレクタ回路109は、冗長制御回路10
5からスペアイネーブル信号SE1〜SEkを受けて、
信号端子4cに入力されるテスト選択信号TSLに応じ
た1つを選択的にモニタ端子4bに出力する。これによ
り、2個の端子をさらに使用することによって、冗長制
御回路105による冗長判定結果を外部からモニタする
ことができる。
【0222】たとえば、動作テスト時に、プログラム回
路100にプログラムした不良アドレスに対応するアド
レス信号ADDを入力して、スペアイネーブル信号SE
1〜SEkをモニタすれば、不良アドレスがプログラム
回路100に正しく記憶されているかどうかを効率的に
確認できる。
【0223】あるいは、セレクタ回路109を設けず
に、k個のモニタ端子を用いて、スペアイネーブル信号
SE1〜SEkのそれぞれを並列に外部からモニタする
構成としてもよい。
【0224】[実施の形態3]実施の形態3において
は、プログラム電流を効率的に供給する構成について説
明する。
【0225】図18は、実施の形態3に従うプログラム
電流供給を行なうための第1の構成例を示す回路図であ
る。
【0226】図18を参照して、正規メモリセルのデー
タ書込電流±Iwを供給するためのデータ書込回路51
Wは、所定電流Iw(Ref)を流すための電流供給回
路80と、カレントミラーを構成するPチャネルMOS
トランジスタ81および82とを有する。これにより、
内部ノードNw0への供給電流は、所定電流Iw(Re
f)に応じて設定される。
【0227】データ書込回路51Wは、さらに、内部ノ
ードNw0を介して動作電流の供給を受けて動作するイ
ンバータ84、85および86を有する。インバータ8
4、85および86の各々は、電源電圧Vcc2および
接地電圧Vssの供給を受けて動作する。
【0228】インバータ84は、書込データDINの電
圧レベルを反転してデータバスDBに伝達する。インバ
ータ85は、書込データDINの電圧レベルを反転して
インバータ86の入力ノードに伝達する。インバータ8
6は、インバータ84の出力を反転してデータバス/D
Bに伝達する。したがって、データ書込回路51Wは、
書込データDINの電圧レベルに応じて、データバスD
Bおよび/DBを電源電圧Vcc2および接地電圧Vs
sの一方ずつに設定する。
【0229】実施の形態3の第1の構成例においては、
プログラムビット線PBL1およびPBL2に対してプ
ログラム電流±Iw(P)を供給するための構成は、図
12に示した構成と比較して、電圧設定トランジスタ1
54および156が、データ書込回路51Wと共通の内
部ノードNw0と、プログラムビット線PBL1および
PBL2の一端との間にそれぞれ電気的に結合される点
で異なる。
【0230】プログラムセルPRCと、正規メモリセル
およびスペアメモリセルを構成するトンネル磁気抵抗素
子TMRとを同一形状・同一磁化特性で設計すれば、プ
ログラム電流±Iw(P)の電流量は、正規メモリセル
に対するデータ書込電流±Iwと同様に設定することが
できる。したがって、データ書込回路51Wで用いられ
る電流供給回路80を共用して、回路面積の増加を招く
ことなく最適なプログラム電流を供給することができ
る。
【0231】さらに、図18に示す構成においては、図
12に示した制御ゲート160,162および電圧設定
トランジスタ164,165,167,168に代え
て、トランジスタスイッチ175が配置される。トラン
ジスタスイッチ175のゲートにはプログラム信号PR
Gが設定される。その他の部分の構成は、図12と同様
であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0232】既に説明したように、プログラムデータ書
込時において、プログラムビット線PBL1およびPB
L2に対しては、プログラムデータPDjのレベルにか
かわらず、それぞれ反対方向の電流が流される。
【0233】したがって、プログラムビット線PBL1
およびPBLの一端ずつを、プログラムデータPDjの
レベルに応じて、電源電圧Vccまたは接地電圧Vss
と結合すれば、プログラムビット線PBL1およびPB
L2の他端同士については、トランジスタスイッチ17
5によって電気的に結合するのみで、図12に説明した
のと同様のプログラム電流を、プログラムデータ書込時
に流すことができる。これにより、プログラム回路の面
積を削減することができる。
【0234】なお、図12の構成においても、制御ゲー
ト160,162および電圧設定トランジスタ164,
165,167,168に代えて、トランジスタスイッ
チ175が配置することができる。
【0235】図19は、実施の形態3に従うプログラム
電流供給を行なうための第2の構成例を示す回路図であ
る。
【0236】図19を参照して、ワード線ドライバ30
のうちのライトワード線WWLの活性化を制御するライ
トワード線ドライブ部30Wは、正規メモリセルのデー
タ書込電流Ipを規定する所定電流Ip(Ref)を流
すための電流供給回路90と、カレントミラーを構成す
るPチャネルMOSトランジスタ91および92とを有
する。これにより、内部ノードNw1への供給電流は、
所定電流Ip(Ref)に応じて設定される。
【0237】ライトワード線ドライブ部30Wは、さら
に、ライトワード線WWL1〜WWLnにそれぞれ対応
して設けられるドライブユニットWD1〜WDnを有す
る。ドライブユニットWD1〜WDnの各々は、内部ノ
ードNw1を介して動作電流の供給を受けて動作するイ
ンバータで構成される。ドライブユニットWD1〜WD
nの各々は、電源電圧Vcc2および接地電圧Vssの
供給を受けて動作する。
【0238】行デコーダ20は、ロウアドレスRAに応
じて、ロウデコード信号RDC1〜RDCnのうちの選
択行に対応する1つをLレベルに活性化する。これに応
答して、ドライブユニットWD1〜WDnのうちの選択
行に対応する1つは、対応するライトワード線WWLを
選択状態(Hレベル:電源電圧Vcc2)に活性化す
る。
【0239】実施の形態3の第2の構成例においては、
プログラムビット線PBL1およびPBL2に対してプ
ログラム電流Ip(P)を供給するための構成は、図1
2に示した構成と比較して、選択トランジスタ170
が、ライトワード線ドライブ部30Wと共通の内部ノー
ドNw1と、プログラムワード線PWLとの間に電気的
に結合される点で異なる。その他の部分の構成は、図1
2と同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0240】また、プログラムビット線PBL1および
PBL2に対しては、図18に示した構成と同様に、図
12に示した制御ゲート160,162および電圧設定
トランジスタ164,165,167,168に代え
て、トランジスタスイッチ175が配置される。
【0241】プログラムセルPRCと、正規メモリセル
およびスペアメモリセルを構成するトンネル磁気抵抗素
子TMRとを同一形状・同一磁化特性で設計すれば、プ
ログラム電流±Ip(P)の電流量についても、正規メ
モリセルに対するデータ書込電流Ipと同様に設定する
ことができる。したがって、ライトワード線ドライブ部
30W内の電流供給回路90を共用して、回路面積の増
加を招くことなく最適なプログラム電流を供給すること
ができる。
【0242】[実施の形態4]実施の形態4において
は、複数のプログラムセルを効率的に配置する構成につ
いて説明する。
【0243】図20は、実施の形態4に従うプログラム
セルの配置を示す回路図である。図20においては、プ
ログラム回路100に含まれる複数のプログラムセルの
うちの、同一の不良アドレスのそれぞれのビットを記憶
するためのプログラムユニットPU0〜PUhに対応す
るプログラムセルの配置が代表的に示される。
【0244】プログラムユニットPU0〜PUhの各々
において、プログラムセルPRC1およびPRC2は、
対をなして配置されるプログラムビット線PBL1およ
びPBL2とそれぞれ電気的に結合される。
【0245】プログラムユニットPU0〜PUhにそれ
ぞれ対応する、プログラムワード線PWL1〜PWLh
が配置される。すなわち、同一のプログラムユニットを
構成するプログラムセルは、共通のプログラムワード線
PWLと対応付けられる。
【0246】さらに、プログラムワード線PWL0〜P
WLhと電源電圧Vcc2との間には、選択トランジス
タ170−0〜170−hがそれぞれ配置される。選択
トランジスタ170−0〜170−hのゲートには、プ
ログラムユニットPU1〜PUhにそれぞれ対応して設
定されるプログラム信号/PRG0〜/PRGhがそれ
ぞれ入力される。プログラム信号/PRG0〜/PRG
hは、対応するプログラムユニットPUがプログラムデ
ータ書込の対象とされた場合にLレベルに活性化され
る。したがって、プログラムデータ書込の対象となるプ
ログラムユニットにおいては、プログラムセルPRC1
およびPRC2の各々に対して、プログラム電流Ip
(P)が供給される。
【0247】対をなすプログラムビット線PBL1およ
びPBL2に対してプログラム電流±Iw(P)を供給
するための構成は、図18および図19に示した構成と
比較して、トランジスタスイッチ175に代えて、たと
えば金属配線で構成される接続部176が配置される点
で異なる。このように、トランジスタスイッチ175の
配置を省略して、プログラムビット線PBL1およびP
BL2の他端同士を常時電気的に結合しても、プログラ
ムデータ書込時におけるプログラム電流±Iw(P)の
供給、およびプログラムデータ書込以外におけるプログ
ラムビット線PBL1およびPBL2の電圧設定を、図
12、図18および図19と同様に行うことができる。
すなわち、図12、図18および図19においても、プ
ログラムビット線PBL1およびPBL2の他端同士
を、トランジスタを用いずに接続部176によって電気
的に結合することができる。
【0248】このような構成とすることにより、プログ
ラムセルを行列状に効率的に配置した上で、プログラム
ユニットごとに、プログラムデータPDjに応じたプロ
グラムデータ書込を実行できる。
【0249】[実施の形態5]実施の形態1から4に示
したような、冗長プログラム等に用いるプログラムデー
タを記憶するためのプログラムユニットは、通常のデー
タ記憶を実行する各メモリセルよりも、動作信頼性を十
分に高く設定する必要がある。したがって、実施の形態
5においては、動作信頼性の高いプログラムユニットの
構成について説明する。
【0250】図21は、実施の形態5に従うプログラム
セルの構成を示す回路図である。図21を参照して、実
施の形態5に従うプログラムユニットPU#において
は、プログラムセルPRC1は、NチャネルMOSトラ
ンジスタ113および接地電圧Vssとの間に直列に接
続された、トンネル磁気抵抗素子TMRと同様の複数の
磁気抵抗素子を含む。同様に、プログラムセルPRC2
は、NチャネルMOSトランジスタ123および接地電
圧Vssとの間に直列に接続された、直列に接続された
磁気抵抗素子を有する。
【0251】図21においては、各プログラムセルPR
Cが2個の磁気抵抗素子から構成される例を示してい
る。すなわち、プログラムセルPRC1は、直列に接続
された磁気抵抗素子PRC1aおよびPRC1bを含
み、プログラムセルPRC2は、直列に接続された磁気
抵抗素子PRC2aおよびPRC2bを含む。磁気抵抗
素子PRC1a,PRC1b,PRC2a,PRC2b
の各々は、図7に示したプログラムセルPRC1および
PRC2の各々と同様の構成である。
【0252】さらに、実施の形態5に従う構成において
は、プログラムセルPRC1およびPRC2の電気抵抗
は、2×Rminおよび2×Rmaxのいずれかに設定
されるので、レファレンス抵抗115および125に代
えて、レファレンス抵抗116および126が配置され
る。レファレンス抵抗116および126の電気抵抗
は、2×Rmin+ΔRに設定される。プログラムユニ
ットPU0♯のその他の部分の構成は、図7に示したプ
ログラムユニットPU0と同様であるので詳細な説明は
繰返さない。
【0253】このような構成とすることにより、プログ
ラムデータ読出時において、プログラムセルを構成する
各磁気抵抗素子の通過電流量を抑制することができるの
で、プログラムセルの動作信頼性を向上することができ
る。
【0254】図22は、実施の形態5に従うプログラム
セルに対するプログラム電流の供給を説明する回路図で
ある。
【0255】図22を参照して、プログラムセルPRC
1を構成する磁気抵抗素子PRC1aは、プログラムワ
ード線PWL1と、プログラムビット線PBL1の交点
に対応して配置される。磁気抵抗素子PRC1bは、プ
ログラムワード線PWL2と、プログラムビット線PB
L1の交点に対応して配置される。
【0256】同様に、プログラムセルPRC2を構成す
る、磁気抵抗素子PRC2aは、プログラムワード線P
WL1と、プログラムビット線PBL2の交点に対応し
て配置される。磁気抵抗素子PRC2bは、プログラム
ワード線PWL2と、プログラムビット線PBL1の交
点に対応して配置される。
【0257】対をなすプログラムビット線PBL1およ
びPBL2に対しては、図18および図19で説明した
のと同様の構成によって、プログラムデータPDjに応
じたプログラム電流±Iw(P)が供給される。なお、
図20に示したように、トランジスタスイッチ175に
代えて、金属配線等で形成される接続部176を配置し
てもよい。
【0258】さらに、同一のプログラムユニットに対応
付けられるプログラムワード線PWLおよびPWL2は
対をなすように配置され、その一端同士は金属配線等で
形成される接続部177によって電気的に結合される。
さらに、一方のプログラムワード線PWL1の他端は、
選択トランジスタ170を介して、電源電圧Vcc2と
接続される。他方のプログラムワード線PWL2の他端
は、接地電圧Vssと接続される。選択トランジスタ1
70に入力されるプログラム信号/PRGの活性化に応
答して、プログラムワード線PWL1およびPWL2を
往復電流として一定方向のプログラム電流Ip(P)を
流し、磁化困難軸方向のプログラム磁界を各磁気抵抗素
子に印加することができる。
【0259】さらに、プログラムビット線PBL1,P
BL2を流れる、プログラムデータPDjに応答したプ
ログラム電流±Iw(P)によって生成される磁界容易
軸方向に沿ったプログラム磁界によって、同一のプログ
ラムセルを構成する磁気抵抗素子の各々を同一の方向に
磁化することができ、かつ、異なるプログラムセルを構
成する磁気抵抗素子のそれぞれを、異なる方向に磁化す
ることができる。これにより、実施の形態5に従う動作
信頼性の高いプログラムセルに対しても、同様のプログ
ラムデータ書込を行なうことができる。
【0260】[実施の形態6]実施の形態6において
は、動作マージンおよび動作信頼性の高いプログラムユ
ニットの他の構成例について説明する。
【0261】図23は、実施の形態6に従うプログラム
ユニットPUの構成を示す回路図である。
【0262】図23を参照して、実施の形態6に従うプ
ログラムユニットは、図7に示された実施の形態1に従
うプログラムユニットの構成と比較して、レファレンス
抵抗115および125にそれぞれ代えて、プログラム
セルPRC1♯およびPRC2♯がそれぞれ配置される
点で異なる。プログラムセルPRC1♯およびPRC2
♯の各々は、プログラムセルPRC1およびPRC2と
同様に、各メモリセルMCを構成するトンネル磁気抵抗
素子TMRと同様の形状および構造を有する。プログラ
ムセルPRC1♯は、カレントセンスアンプ110中の
トランジスタ114と接地電圧Vssとの間に接続され
る。同様に、プログラムセルPRC2♯は、カレントセ
ンスアンプ120中のトランジスタ124と接地電圧V
ssとの間に接続される。
【0263】また、図7に示された論理ゲート130
(EX−ORゲート)の配置は省略され、ノードN1お
よびN2の電圧レベルが、それぞれプログラム信号φa
およびφbに相当する。すなわち、プログラムユニット
PUは、プログラム信号φaに相当する1ビット信号を
記憶するためのプログラムレジスタ300aと、プログ
ラム信号φbに相当する1ビット信号を記憶するための
プログラムレジスタ300bとを含む。
【0264】プログラムデータ読出時において、制御電
圧Vcnは中間電圧Vm(Vss<Vm<Vcc)に変
化される。これに応じて、プログラムレジスタ300a
においては、カレントセンスアンプ110は、プログラ
ムセルPRC1およびPRC1#の各々の両端に制御電
圧Vcnに応じたバイアス電圧を印加して、両者の通過
電流差、すなわち両者の電気抵抗R1およびR1#の比
較に応じて、プログラム信号φaを生成する。プログラ
ム信号φaは、対応するプログラムユニットが非プログ
ラム状態およびプログラム状態のいずれであるかを示
す。同様に、プログラムレジスタ300bにおいては、
カレントセンスアンプ120は、プログラムセルPRC
2およびPRC2#の各々の両端に制御電圧Vcnに応
じたバイアス電圧を印加して、両者の通過電流差、すな
わち両者の電気抵抗R2およびR2#の比較に応じて、
プログラム信号φbを生成する。プログラム信号φb
は、プログラム状態とされた対応するプログラムユニッ
トが記憶するプログラムデータのレベルを示す 図24は、実施の形態6に従うプログラムユニットにお
けるプログラムセルの電気抵抗と、プログラムユニット
の状態等の対応関係を示す図である。
【0265】図24を参照して、初期状態においては、
プログラムレジスタ300aを構成するプログラムセル
PRC1およびPRC1#は、互いに反対方向に磁化さ
れて、それぞれの電気抵抗は、R1=Rmax,R1#
=Rminに設定される。一方、プログラムレジスタ3
00bを構成するプログラムセルPRC2およびPRC
2#は、同一方向に磁化されて、それぞれの電気抵抗R
2およびR2#は、たとえばRminに設定される。
【0266】プログラム状態時には、プログラムレジス
タ300aを構成するプログラムセルPRC1およびP
RC1#は、初期状態とは反対方向にそれぞれ磁化され
る。すなわち、R1=Rmin,R1#=Rmaxに設
定される。一方、プログラムレジスタ300b構成する
プログラムセルPRC2およびPRC2#は、互いに異
なる方向に磁化されて、それぞれに相補データが書込ま
れる。すなわち、プログラムセルPRC2およびPRC
2#の一方のみが、初期状態とは異なる方向に磁化され
る。この際に、磁化方向が書換えられる一方のプログラ
ムセルは、書込まれるプログラムデータに応じて選択さ
れる。
【0267】すなわち、プログラムデータ書込時には、
プログラムセルPRC2の磁化方向が書換えられて、プ
ログラムセルPRC2#の磁化方向が初期状態と同様に
維持されるデータ書込(R2=Rmax,R2#=Rm
in:「プログラム状態1」)と、プログラムセルPR
C2#の磁化方向が書換えられて、プログラムセルPR
C2の磁化方向が初期状態と同様に維持されるデータ書
込(R2=Rmin,R2#=Rmax:「プログラム
状態2」)とのいずれか一方が選択的に実行される。
【0268】これに対して、プログラムデータ書込が実
行されていない、すなわち非プログラム状態のプログラ
ムセルにおいては、プログラムセルPRC1、PRC1
#,PRC2,PRC2#のそれぞれの磁化方向、すな
わち電気抵抗は、初期状態時から変化しない。
【0269】図25は、実施の形態6に従うプログラム
ユニットからのプログラムデータ読出時および書込時に
おけるプログラム信号のレベルを説明する動作波形図で
ある。
【0270】図25(a)を参照して、初期状態におい
て、プログラムレジスタ300aでは、プログラムセル
PRC1の電気抵抗R1がプログラムセルPRC1#の
電気抵抗R1#よりも大きいので、プログラムデータ読
出を実行すると、ノードN1の電圧、すなわちプログラ
ム信号φaは、非プログラム状態を示すLレベルに設定
される。一方、プログラムレジスタ300bでは、プロ
グラムセルPRC2およびPRc2#の電気抵抗R2,
R2#は同レベルなので、プログラムデータ読出を実行
しても、ノードN2の電圧、すなわちプログラム信号φ
bは、不定である。しかし、対をなすプログラム信号φ
aが非プログラム状態を示すLレベルに設定されている
場合には、対応するプログラム信号φbは有意ではない
ので、プログラム信号φbが不定であっても、悪影響は
生じない。
【0271】図25(b)を参照して、プログラムデー
タ書込時においては、プログラムレジスタ300aで
は、プログラムセルPRC1およびPRC1#の間の電
気抵抗の大小関係が入れ替わるので、プログラム信号φ
aは、非プログラム状態を示すLレベルから、プログラ
ム状態を示すHレベルへ変化する。一方、プログラムレ
ジスタ300bでは、書込まれるプログラムデータのレ
ベルに応じて、上述したプログラム状態1およびプログ
ラム状態2のいずれかに従ったプログラムデータ書込が
実行されて、プログラムセルPRC2およびPRC2#
に対して、互いに相補のデータが書込まれる。この結
果、プログラム状態1(R2=Rmax、R2#=Rm
in)に従ったプログラムデータ書込の実行時には、プ
ログラムレジスタ300bからのプログラム信号φbは
Lレベルへ設定され、プログラム状態2(R2=Rmi
n、R2#=Rmax)に従ったプログラムデータ書込
の実行時には、プログラムレジスタ300bからのプロ
グラム信号φbはHレベルへ設定される。
【0272】図25(c)には、プログラム状態のプロ
グラムユニットからのプログラムデータ読出動作が示さ
れる。プログラムデータ読出時には、各プログラムセル
に制御電圧Vcnに応じた所定バイアス電圧を印加した
上で、カレントセンスアンプ110および120によっ
て、プログラム信号φa,φbが生成される。プログラ
ム状態のプログラムユニットにおいては、プログラム信
号φbは、プログラム状態1およびプログラム状態2の
いずれであるかに、すなわち記憶する1ビットのプログ
ラムデータのレベルを示す。一方、プログラム信号φa
は、プログラム状態1およびプログラム状態2のいずれ
であっても、すなわち記憶する1ビットのプログラムデ
ータのレベルにかかわらず、Hレベルへ設定される。
【0273】このように実施の形態6に従う構成によれ
ば、プログラムレジスタ300a、PRGbの各々は、
2個のプログラムセルによって、すなわちツインセル構
成によって、1ビットのプログラム信号を記憶する。一
方で、図2に示したように、各メモリセルMCは、1個
のトンネル磁気抵抗素子TMRによって、すなわちシン
グルセル構成によって、1ビットのデータ記憶を実行す
る。
【0274】したがって、プログラム回路において、1
ビットのプログラム信号の記憶単位であるプログラムレ
ジスタの信頼性が、通常のデータ記憶を実行するメモリ
セルの信頼性よりも高いため、メモリセルが正常動作し
ているのに、プログラムユニットが誤動作を起こして、
MRAMデバイスの動作を不安定化させるといった現象
が生じることがない。
【0275】また、図23に示した回路構成において、
カレントセンスアンプ10,120に入力される制御電
圧Vcnを調整して、プログラムデータ読出時におい
て、各プログラムセルの両端に印加される電圧、すなわ
ちプログラムセル中のトンネル膜に印加される電界を、
通常のデータ読出時における各メモリセル中のトンネル
磁気抵抗素子TMRの両端に印加される電圧(トンネル
膜に印加される電界)よりも小さく設定する構成とする
ことができる。これにより、各プログラムレジスタの信
頼性を、通常のデータ記憶を実行するメモリセルの信頼
性よりも高めることができる。なお、このような制御電
圧の設定は、実施の形態1から4に従う構成と組合わせ
ても同様に適用することができる。
【0276】特に、実施の形態1の変形例2で示したよ
うな、電源起動時に実行されたプログラム読出結果をラ
ッチ回路に保持する構成を用いれば、プログラムユニッ
トからのデータ読出を高速に実行する必要性が薄くな
る。したがって、このような構成では、プログラムユニ
ットの動作信頼性を最優先させて、各プログラムセルに
おける両端印加電圧(バイアス電圧)を低下させて、ト
ンネル膜における印加電界を低下させることが好まし
い。
【0277】また、図23の構成に示された各プログラ
ムセルは、図21に示した実施の形態5に従う構成と同
様に、複数個のトンネル磁気抵抗素子TMRを直列接続
して構成することもできる。これにより、各プログラム
セルの動作信頼性をさらに向上できる。
【0278】あるいは、図26に示されるように、プロ
グラムレジスタ中にプログラムセルとして配置されるト
ンネル磁気抵抗素子の面積を、メモリセルMC中のトン
ネル磁気抵抗素子TMRよりも大きくする構成としても
よい。これにより、プログラムデータ読出時において、
プログラムセルにおける電流通過面積が、メモリセルM
C中のトンネル磁気抵抗素子TMRにおける電流通過面
積よりも大きくなるので、各プログラムセルの電気抵抗
は、各メモリセルMCの電気抵抗よりも小さくなる。
【0279】このような構成とすれば、各プログラムセ
ルと各メモリセルとで、両端に印加されるバイアス電圧
が同じである場合も、磁化方向(すなわち記憶データレ
ベル)の違いによって生じる通過電流差が、プログラム
セルでより大きくなる。この結果、プログラムセルから
の読出マージンは、メモリセルMCよりも大きくなるの
で、プログラムレジスタの信頼性を、通常のデータ記憶
を実行するメモリセルの信頼性よりも高くすることがで
きる。
【0280】[実施の形態7]実施の形態1から6に示
したように、MTJメモリセルと同様のプログラムセル
を用いて冗長救済等に用いられるプログラムデータを記
憶する構成においては、これらのプログラムデータを、
不揮発的にかつ複数回書換可能に記憶することができ
る。実施の形態7においては、このようなプログラムセ
ルを用いてプログラム情報を記憶した場合を想定した、
MRAMデバイスでのプログラム方法について説明す
る。
【0281】図27は、実施の形態7に従うMRAMデ
バイスにおけるプログラム情報のプログラム方法を説明
するフローチャートである。
【0282】図27を参照して、ウェハ作製のためのウ
ェハプロセス(プロセスP100)を完了したMRAM
デバイスは、ウェハテストを実行され、ウェハテストで
検出された欠陥メモリセルを冗長救済するために用いる
プログラム情報がプログラム回路へ書込まれる(プロセ
スP110)。さらに、MRAMデバイスは、顕在的な
初期欠陥を加速するためのウェハ状態でのバーンイン試
験(プロセスP120)に送られ、ウェハ・バーンイン
試験終了後にパッケージングされる(プロセスP13
0)。
【0283】パッケージングされたMRAMデバイス
は、パッケージ後の状態で再びバーンイン試験へ送られ
る(プロセスP140)。パッケージ後のバーンイン試
験が終了したMRAMデバイスには、最終的な動作テス
トが行なわれる。当該動作テストにおいては、各プログ
ラムユニットに記憶されたプログラムデータ、すなわち
プロセスP110で書込まれたプログラム情報の外部か
らモニタして、確認することができる(プロセスP15
0)。
【0284】このようなプログラムモニタ機能は、図1
7に示した実施の形態2に従う構成を有するプログラム
回路100によって実行することができる。具体的に
は、動作テスト時に、プログラム回路100にプログラ
ムした不良アドレスに対応するアドレス信号ADDを入
力して、スペアイネーブル信号SE1〜SEkをモニタ
すれば、不良アドレスがプログラム回路100に正しく
記憶されているかどうかを効率的に確認できる。
【0285】プロセスP150によって得られた、最終
的な欠陥メモリセルは、再度冗長救済によって救済され
る(プロセスP160)。すなわち、プログラム回路1
00に記憶されるプログラム情報は、このプロセスで書
換えることができる。不揮発的な記憶データを、磁界印
加によって任意に書換可能なMTJメモリセルの特性を
活用して、パッケージ工程前に一旦書込んだプログラム
情報を、パッケージ工程後に書換えることが可能とな
る。この結果、パッケージ後の最終テスト結果を反映し
たプログラム情報の不揮発的な記憶が可能である。
【0286】プロセスP160終了後において、プログ
ラム回路に最終的に記憶されるべきプログラム情報、す
なわち各プログラムレジスタに対するプログラム信号が
確定する。したがって、プログラムレジスタでの記憶内
容が後に誤って書換えられることがないように、少なく
とも一部のプログラムレジスタの各々において、プログ
ラム状態がロックされて、その記憶内容が非可逆的に固
定される(プロセスP170)。プログラム状態がロッ
クされた後に、MRAMデバイスは、出荷され実装され
る(プロセスP180)。
【0287】次に、プロセスP170における、プログ
ラム状態のロック機能を実現するための構成について説
明する。
【0288】図28は、プログラム状態のロック機能を
有するプログラムレジスタの構成を説明するための回路
図である。
【0289】図28を参照して、図23で説明したよう
に、プログラムレジスタ300は、1ビットのプログラ
ムデータ信号を記憶するための単位に相当する。プログ
ラムレジスタは、カレントセンスアンプ110と、プロ
グラムセルPRCと、比較抵抗部205とを有する。比
較抵抗部205は、固定抵抗206および207を有
し、抵抗206の抵抗値は、トンネル磁気抵抗素子TM
Rの電気抵抗Rminに相当し、抵抗207の電気抵抗
は、ΔR/2に相当するものとする。すなわち、比較抵
抗部205の電気抵抗Rcp=Rmin+Δ/2で示さ
れる。プログラムセルPRCは、各メモリセルMCと同
様のトンネル磁気抵抗素子TMRで構成される。プログ
ラムセルPRCは、ノードN0および電源ノード200
の間に接続される。電源ノード200は、通常時におい
ては、接地電圧Vssを供給する。
【0290】プログラム状態がロックされていないプロ
グラムレジスタにおいては、トンネル磁気抵抗素子TM
R中のトンネル膜が破壊されていないので、プログラム
セルPRCは、各メモリセル中のトンネル磁気抵抗素子
TMRと同様に、電気抵抗RmaxおよびRminのい
ずれか一方を有する。
【0291】図29(a)には、プログラム状態のロッ
ク前におけるプログラムセルPRCの電気抵抗特性が示
される。図29(a)を参照して、プログラムセルPR
Cの電気抵抗は、その磁界容易軸方向EAに沿って、自
由磁化層の磁化方向を反転させるの必要なしきい値を超
えた磁界が印加された場合に反転され、Rmaxおよび
Rminのいずれか一方に設定される。図12等で既に
説明したように、プログラムセルPRCに対しては、プ
ログラムワード線PWLおよびプログラムビット線PB
Lの両方からのデータ書込磁界の印加によってデータ書
込(磁化方向の反転)を実行することができる。
【0292】再び図28を参照して、プログラムセルP
RC内の固定磁化層と自由磁化層との磁化方向が揃って
いる場合を初期状態と定義すれば、初期状態におけるプ
ログラムセルPRCの電気抵抗はRminに相当する。
このように初期状態を定義することによって、各プログ
ラムセルPRCを初期状態とするための専用の磁化工程
を設ける必要がなくなる。
【0293】この結果、初期状態においては、プログラ
ムセルPRCの電気抵抗は、比較抵抗部205の電気抵
抗Rcpよりも小さい。したがって、ノードN1はHレ
ベル(電源電圧Vcc1)に設定される。その後、図2
7に示したプロセスP110およびP160において、
プログラムデータを記憶するために、ノードN1からL
レベル信号を出力する必要がある場合には、プログラム
セルPRCに対して、データ書込が実行され、その電気
抵抗がRminからRmaxへ変化する。この際には、
プログラムセルPRCの電気抵抗が比較抵抗部205の
電気抵抗Rcpよりも大きいので、ノードN1からはL
レベル信号が出力される。
【0294】図27に示したプロセスP160におい
て、複数個配置されたプログラムセルPRCのうちの初
期状態のままで残された一部のプログラムセル、ノード
N1からHレベル信号を出力すべきプログラムセルに対
して、その後誤ってデータ書込が実行されることがない
ように、プログラム状態がロックされる。ロック時にお
いて、たとえば、ノードN0が接地電圧Vssに設定さ
れ、電源ノード200は、負電圧−Vnnに設定され
る。負電圧−Vnnは、トンネル膜を絶縁破壊可能な電
界が、当該トンネル膜に印加できるように設定される。
トンネル膜が破壊されたプログラムセルPRCの電気抵
抗は、非可逆的に固定される。
【0295】図29(b)には、プログラム状態のロッ
ク後におけるプログラムセルPRCの電気抵抗特性が示
される。
【0296】図29(b)を参照して、プログラムセル
PRCのロック後での電気抵抗は、RmaxおよびRm
inのいずれよりも低いRblに固定される。ロック後
のトンネル膜が破壊されたプログラムセルにおいては、
磁気的なデータ書込によって電気抵抗は変化せず、ノー
ドN1に生成されるプログラム信号は、Hレベルに固定
される。
【0297】図30は、プログラム状態のロック時にお
ける印加電圧を説明する図である。図30には、図11
(b)と同様に、プログラムセルの断面図が示される。
トランジスタ113とプログラムセルPRCとの接続ノ
ードに相当するノードN0は、ソース/ドレイン領域2
12およびプログラムセルPRCの間に結合される金属
配線層M1に形成された金属配線260に相当する。ま
た、電源ノード200は、プログラムビット線PBLに
相当する。したがって、ロック動作時には、金属配線2
60を接地電圧Vssと接続するとともに、プログラム
ビット線PBLへ図示しない負電圧発生回路からの負電
圧−Vnnを供給すればよい。
【0298】このように、プログラム状態のロック時、
すなわちプログラムセルのトンネル膜破壊時における印
加電圧の極性を、通常のプログラムデータ読出時と同様
に設定することにより、ロック後における所望の電気抵
抗を確実に実現することができる。
【0299】なお、図28に示した構成では、プログラ
ムセルPRCの電気抵抗をトンネル膜のブローによっ
て、2種類の電気抵抗Rmax,Rminのいずれより
も小さく固定する構成を示したが、反対に、比較抵抗部
205側の電気抵抗をRmin,Rmaxの各々よりも
高く、または低く固定的に設定してもよい。このような
構成は、たとえば、比較抵抗部205を構成する抵抗2
06,207を、MIS(Metal-Insulator Semiconduc
tor)トランジスタ等で構成して、当該MISトランジ
スタの絶縁膜を高電圧破壊して、Rcp<Rminに非
可逆的に固定する構成や、抵抗206,207をメタル
配線で形成して当該メタル配線に大電流を流して溶断す
ることによって、比較抵抗部205の電気抵抗をRcp
>Rmaxに非可逆的に固定する構成とすることもでき
る。あるいは、プログラムセルPRCと直列に、大電流
で溶断可能なメタル配線を挿入して、ロック後における
プログラムセルの電気抵抗がRmaxより非可逆的に大
きくなるように設定することもできる。
【0300】なお、実施の形態1〜7においては、欠陥
メモリセルを特定するための不良アドレスがプログラム
情報としてプログラム回路100に記憶される構成を代
表的に説明したが、本願発明の適用は、このような構成
に限定されるものではない。
【0301】たとえば、図18および図19に示された
データ書込電流量を規定するための所定電流Iw(Re
f)およびIp(Ref)のチューニングや、内部電源
電圧のチューニングを、プログラム回路100に記憶さ
れたプログラム情報に応じて設定する構成とすることも
できる。このように、本願発明に従うプログラム回路を
用いて、MRAMデバイスの内部回路に関する動作条件
や、MRAMデバイスの動作モード等をプログラム情報
として記憶ことも可能である。
【0302】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0303】
【発明の効果】請求項1の薄膜磁性体記憶装置は、各プ
ログラムユニットにおいて、プログラムデータととも
に、当該プログラムユニットがプログラムデータを記憶
しているか否かの情報とを磁気的に記憶することができ
る。各プログラムユニットにおいて初期状態とプログラ
ム状態とを明確に認識できるので、リセット動作を伴わ
ずに随時読出可能な、プログラムデータを内部に不揮発
的に記憶することができる。
【0304】請求項2、3および5に記載の薄膜磁性体
記憶装置は、特別な製造工程を設けることなく、プログ
ラムセルをメモリセルMCと同一の製造工程において作
製することが可能である。さらに、専用の磁化工程を設
けることなく、メモリアレイ上のメモリセルを初期的に
磁化するための工程において、プログラムセルを同時に
磁化することができる。したがって、請求項1に記載の
薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に加えて、薄膜磁性体
記憶装置の製造工程を簡略化できる。
【0305】請求項4に記載の薄膜磁性体記憶装置は、
各メモリセルおよび各プログラムセルを初期的に磁化す
るための工程において、第1の磁化層(固定磁化層)お
よび第2の磁化層(自由磁化層)を、同時に磁化するこ
とができる。したがって、請求項1に記載の薄膜磁性体
記憶装置が奏する効果に加えて、薄膜磁性体記憶装置の
製造工程を簡略化できる。
【0306】請求項6および7に記載の薄膜磁性体記憶
装置は、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する
効果に加えて、プログラム回路にプログラムされた情報
に基づいて、欠陥メモリセルを置換救済することができ
る。
【0307】請求項8に記載の薄膜磁性体記憶装置は、
請求項6に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に加
えて、プログラム回路に所定の情報が正しくプログラム
されているかどうかを効率的に確認できる。
【0308】請求項9および10に記載の薄膜磁性体記
憶装置は、プログラムセルを電流を直接検知するカレン
トセンス回路によってプログラムデータを読出すので、
請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に加
えて、プログラムデータ読出を高速化できる。
【0309】請求項11および12に記載の薄膜磁性体
記憶装置は、プログラムデータ読出時に各プログラムセ
ルに印加される電流ストレスを抑制するので、請求項1
に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に加えて、プ
ログラムセルの動作信頼性を向上できる。
【0310】請求項13に記載の薄膜磁性体記憶装置
は、プログラム回路によって、不良アドレスに代表され
る通常時において高頻度で参照する必要がある情報がプ
ログラムされる場合においても、プログラムデータ読出
は、電源起動ごとに実行すれば足りるので、プログラム
セルに与えられる電流ストレスが抑制される。したがっ
て、請求項1に従う薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に
加えて、プログラムセルの動作信頼性を向上することが
できる。
【0311】請求項14および15に記載の薄膜磁性体
記憶装置は、同一のプログラムユニットを構成するプロ
グラムセルに対して並列に、プログラム電流を供給する
ことができるので、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装
置が奏する効果に加えて、プログラムデータ書込を効率
的に実行できる。
【0312】請求項16および17に記載の薄膜磁性体
記憶装置は、メモリアレイ上のメモリセルにデータ書込
電流を供給するための電流供給回路を共用して、プログ
ラムセルに対するプログラム電流を供給できる。したが
って、請求項14記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効
果に加えて、回路面積の増加を招くことなく、最適なプ
ログラム電流を供給することができる。
【0313】請求項18に記載の薄膜磁性体記憶装置
は、直列に接続された複数の磁気抵抗素子によってプロ
グラムセルを構成するので、プログラムデータ読出時に
おいて、プログラムセルの通過電流量を抑制することが
できる。したがって、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶
装置が奏する効果に加えて、プログラムセルの動作信頼
性を向上することができる。
【0314】請求項19に記載の薄膜磁性体記憶装置
は、動作時に高頻度で参照する必要がある情報がプログ
ラム回路にプログラムされる場合においても、プログラ
ムデータ読出は、電源起動時のみに実行すれば足りるの
で、プログラムセルに与えられる電流ストレスが抑制さ
れる。磁性体セルであるプログラムセルの動作信頼性を
向上することができる。
【0315】請求項20に記載の薄膜磁性体記憶装置
は、1ビットのプログラム信号の記憶単位であるプログ
ラムレジスタの信頼性を、通常のデータ記憶を実行する
メモリセルよりも高めることができる。したがって、メ
モリセルが正常動作しているのに、プログラムユニット
が誤動作を起こして、MRAMデバイスの動作を不安定
化させるといった現象が生じることがない。
【0316】請求項21および22に記載の薄膜磁性体
記憶装置においては、同一のバイアス電圧を両端に印加
した場合でも、記憶データレベルに応じて生じる通過電
流差は、プログラムセルにおいてメモリセルよりも大き
くなる。したがって、プログラムセルの読出マージン
は、メモリセルの読出マージンよりも大きくなるので、
プログラムレジスタの信頼性を、通常のデータ記憶を実
行するメモリセルの信頼性よりも高くすることができ
る。この結果、メモリセルが正常動作しているのに、プ
ログラムユニットが誤動作を起こして、MRAMデバイ
スの動作を不安定化させるといった現象が生じることが
ない。
【0317】請求項23に記載の薄膜磁性体記憶装置
は、プログラム信号読出時にプログラム素子中の絶縁膜
に印加される電圧差がデータ読出時にメモリセル中の絶
縁膜に印加される電圧差よりも小さいので、請求項20
または21に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に
加えて、プログラム素子の動作信頼性をさらに高めるこ
とができる。
【0318】請求項24に記載の薄膜磁性体記憶装置
は、各プログラムユニットにおいて、当該プログラムユ
ニットがプログラムデータを記憶しているかどうか、す
なわちプ非プログラム状態およびプログラム状態のいず
れであるかを明確に認識できるので、請求項20または
21に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に加え
て、記憶したプログラムデータをリセット動作を伴わず
に随時読出可能である。
【0319】請求項25から28に記載の薄膜磁性体記
憶装置は、プログラム情報を記憶するための記憶内容を
磁気的に書換可能な各プログラム素子において、物理的
な破壊動作によってその記憶内容を非可逆的に固定でき
る。したがって、これらのプログラム素子に対する、そ
の後の誤ったプログラム情報の書込を防止できる。
【0320】請求項29に記載の薄膜磁性体記憶装置
は、請求項25に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効
果を、メモリセルと同様の構造のプログラム素子を用い
て、特別な素子を付加することなく実現できる。
【0321】請求項30に記載の薄膜磁性体記憶装置
は、請求項29に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効
果に加えて、記憶内容の固定後におけるプログラム素子
の電気抵抗を所望レベルへ設定できる。
【0322】請求項31に記載の薄膜磁性体記憶装置
は、プログラム素子の磁化方向に応じて各プログラムレ
ジスタに1ビットのプログラム信号を保持できるととも
に、当該プログラムレジスタを非可逆的に固定できる。
したがって、記憶内容の固定後において、プログラムレ
ジスタの記憶内容が誤って書換えられることを防止でき
る。
【0323】請求項32に記載の薄膜磁性体記憶装置
は、請求項31に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効
果を、メモリセルと同様の構造のプログラム素子を用い
て、特別な構成を付加することなくロック動作を実現で
きる。
【0324】請求項33に記載の薄膜磁性体記憶装置
は、請求項31に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効
果に加えて、ロック動作を実行可能な比較抵抗部を、た
とえばメタル配線等を用いて、簡易に構成できる。
【0325】請求項34に記載の薄膜磁性体記憶装置
は、請求項20から33に記載の薄膜磁性体記憶装置が
奏する効果を享受して、冗長救済に用いる情報をプログ
ラムできる。
【0326】請求項35に記載の情報プログラム方法
は、プログラム素子の磁化方向に応じて、プログラムレ
ジスタごとに1ビットのプログラム信号を保持できるの
で、パッケージ工程の前後にそれぞれ設けられたプログ
ラム工程を用いて、パッケージ後に動作テスト等を反映
した情報を薄膜磁性体記憶装置内部にプログラムするこ
とができる。
【0327】請求項36に記載の情報プログラム方法
は、プログラム固定工程において、プログラムレジスタ
の記憶内容を非可逆的に固定できるので、請求項35に
記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に加えて、プロ
グラム固定工程後において、プログラムレジスタの記憶
内容が誤って書換えられることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従うMRAMデバイス1の全体構成
を示す概略ブロック図である。
【図2】 図1に示したメモリアレイの構成を示す回路
図である。
【図3】 冗長制御回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 図3に示される冗長判定ユニットの構成を説
明するブロック図である。
【図5】 列デコーダの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図6】 MRAMデバイスにおける置換救済を説明す
るためのデータ読出動作およびデータ書込動作時の動作
波形図である。
【図7】 実施の形態1に従うプログラムユニットPU
の構成を示す回路図である。
【図8】 プログラムセルの電気抵抗とプログラムユニ
ットの状態との対応関係を示す図である。
【図9】 プログラムデータ読出時および書込時におけ
るプログラム信号のレベルを説明する動作波形図であ
る。
【図10】 プログラムセルの配置を説明する概念図で
ある。
【図11】 正規メモリセルおよびプログラムセルの配
置を説明する構造図である。
【図12】 プログラムデータ書込時においてプログラ
ム電流を供給するための構成を示す回路図である。
【図13】 プログラムセルに対する入出力信号を説明
するための図である。
【図14】 実施の形態1の変形例1に従うプログラム
データ読出動作を説明する動作波形図である。
【図15】 実施の形態1の変形例2に従うプログラム
回路の構成を示すブロック図である。
【図16】 実施の形態1の変形例2に従うプログラム
データ読出動作を説明する動作波形図である。
【図17】 実施の形態2おけるプログラム入出力関連
の回路構成を示すブロック図である。
【図18】 実施の形態3に従うプログラム電流供給を
行なうための第1の構成例を示す回路図である。
【図19】 実施の形態3に従うプログラム電流供給を
行なうための第2の構成例を示す回路図である。
【図20】 実施の形態4に従うプログラムセルの配置
を示す回路図である。
【図21】 実施の形態5に従うプログラムセルの構成
を示す回路図である。
【図22】 実施の形態5に従うプログラムセルに対す
るプログラム電流の供給を説明する回路図である。
【図23】 実施の形態6に従うプログラムユニットの
構成例を示す回路図である。
【図24】 図23に示すプログラムユニットにおける
プログラムセルの電気抵抗とプログラムユニットの状態
等の対応関係を示す図である。
【図25】 図23に示すプログラムユニットからのプ
ログラムデータ読出時および書込時におけるプログラム
信号のレベルを説明する動作波形図である。
【図26】 実施の形態6に従うプログラムユニットの
他の構成例を示す回路図である。
【図27】 実施の形態7に従うMRAMデバイスにお
けるプログラム情報のプログラム方法を説明するフロー
チャートである。
【図28】 プログラム状態のロック機能を有するプロ
グラムレジスタの構成を説明するための回路図である。
【図29】 プログラム状態のロック前後におけるプロ
グラムセルの電気抵抗を説明する図である。
【図30】 プログラム状態のロック時における印加電
圧を説明する図である。
【図31】 MTJメモリセルの構成を示す概略図であ
る。
【図32】 MTJメモリセルからのデータ読出動作を
説明する概念図である。
【図33】 MTJメモリセルに対するデータ書込動作
を説明する概念図である。
【図34】 MTJメモリセルに対するデータ書込時に
おけるデータ書込電流とトンネル磁気抵抗素子の磁化方
向との関係を説明する概念図である。
【符号の説明】
1 MRAMデバイス、2 アドレス端子、3 制御信
号端子、4b モニタ端子、10 メモリアレイ、20
行デコーダ、25 列デコーダ、30 ワード線ドラ
イバ、30W ライトワード線ドライブ部、51W デ
ータ書込回路、51R データ読出回路、80,90
電流供給回路、100 プログラム回路、105 冗長
制御回路、110,120 カレントセンスアンプ、1
15,116,125,126 レファレンス抵抗、1
54,155,157,158,164,165,16
7,168 電圧設定トランジスタ、200 電源ノー
ド、205 比較抵抗部、300,300a,300b
プログラムレジスタ、ADD アドレス信号、ATR
アクセストランジスタ、BL,/BL ビット線、C
A コラムアドレス、CAB コラムアドレスビット、
CSG コラム選択ゲート、CSL コラム選択線、D
B,/DB データバス、DMC ダミーメモリセル、
FAD 不良アドレス、Ip,±Iw データ書込電
流、Ip(P),Iw(P) プログラム電流、LT
a,LTb ラッチ回路、MC 正規メモリセル、PB
L プログラムビット線、PDj プログラムデータ、
PRC プログラムセル、PRC1a,PRC1b,P
RC2a,PRC2b 磁気抵抗素子、PRG プログ
ラム信号、PU プログラムユニット、PWL プログ
ラムワード線、RD 冗長回路、RJU 冗長判定ユニ
ット、RWL リードワード線、SBL,/SBL ス
ペアビット線、SCSG スペアコラム選択ゲート、S
CSL スペアコラム選択線、SCV スペアコラムド
ライバ、SE スペアイネーブル信号、SMC スペア
メモリセル、TGa,TGb トランスファーゲート、
TMR トンネル磁気抵抗素子、Vcn 制御電圧、V
m 中間電圧、WWL ライトワード線、φa,φb
プログラム信号。

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が磁気的にデータ記憶を実行する複
    数のメモリセルが行列状に配置されたメモリアレイを備
    え、 各前記メモリセルは、2通りの方向のいずれかに磁化さ
    れることによってデータ記憶を実行する磁気記憶部を有
    し、 前記複数のメモリセルに対するデータ読出およびデータ
    書込の少なくとも一方に用いる情報を記憶するためのプ
    ログラム回路をさらに備え、 前記プログラム回路は、各々が、前記情報を構成するプ
    ログラムデータをプログラム状態時に記憶する複数のプ
    ログラムユニットを含み、 各前記プログラムユニットは、各々が2通りの方向のい
    ずれかに磁化される2個のプログラムセルを有し、 各前記プログラムユニットにおいて、前記プログラム状
    態時には、前記2個のプログラムセルのうちの一方のプ
    ログラムセルは、非プログラム状態時と異なる方向に磁
    化される、薄膜磁性体記憶装置。
  2. 【請求項2】 各前記磁気記憶部および各前記プログラ
    ムセルは、同様の構造を有し、 各前記プログラムユニットにおいて、非プログラム状態
    のときは、各前記プログラムセルは同一の方向に磁化さ
    れ、 各前記磁気記憶部の初期状態における磁化方向と、各前
    記プログラムセルの前記非プログラム状態における磁化
    方向とは同一である、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶
    装置。
  3. 【請求項3】 各前記磁気記憶部および各前記プログラ
    ムセルにおける前記2通りの磁化方向は、それぞれにお
    ける固有の磁化容易軸に沿って設定され、 各前記磁気記憶部および各前記プログラムセルは、両者
    の前記磁化容易軸が同一方向に沿うように配置される、
    請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  4. 【請求項4】 各前記磁気記憶部および各前記プログラ
    ムセルは、 固定方向に磁化された第1の磁化層と、 記憶するデータに応じて、前記第1の磁化層と同一方向
    および反対方向のいずれかに磁化される第2の磁化層
    と、 前記第1および第2の磁化層の間に形成される絶縁膜と
    を有し、 前記非プログラム状態の各前記プログラムセルおよび初
    期状態の各前記磁気記憶部において、前記第1および第
    2の磁化層は、同一方向に沿って磁化される、請求項1
    に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  5. 【請求項5】 各前記磁気記憶部を前記初期状態に磁化
    するための工程と、各前記プログラムセルを前記非プロ
    グラム状態に磁化するための工程とは同時に実行され
    る、請求項2から4のいずれかに記載の薄膜磁性体記憶
    装置。
  6. 【請求項6】 前記メモリアレイは、 前記複数のメモリセルの所定単位に対応して配置され、
    欠陥メモリセルを含む前記所定単位を置換するための冗
    長回路をさらに含み、 前記プログラム回路に記憶される前記情報は、前記欠陥
    メモリセルを含む前記所定単位を特定するための不良ア
    ドレスを含み、 前記薄膜磁性体記憶装置は、 入力されたアドレス信号のうちの前記所定単位を選択す
    るための少なくとも一部と、前記プログラム回路に記憶
    された前記不良アドレスとの比較結果に基づいて、前記
    冗長回路へのアクセスを制御するための冗長制御回路を
    さらに備える、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記冗長制御回路は、前記不良アドレス
    が前記アドレス信号よって選択された場合には、前記冗
    長回路へのアクセスを指示するとともに、前記アドレス
    信号に対応する所定単位へのアクセスの中止を指示す
    る、請求項6に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記冗長制御回路における前記比較結果
    に応じた電気信号を出力するためのモニタ端子をさらに
    備える、請求項6に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  9. 【請求項9】 各前記プログラムセルは、前記2通りの
    磁化方向にそれぞれ対応して、第1および第2の電気抵
    抗をそれぞれ有し、 各前記プログラムユニットは、さらに、各前記プログラ
    ムセルに対応して設けられるカレントセンス回路を有
    し、 前記カレントセンス回路は、前記プログラムセルからの
    プログラムデータ読出時において、対応するプログラム
    セルにバイアス電圧を印加するとともに、前記バイアス
    電圧よって前記対応するプログラムセルを流れる電流に
    応じた2値的な電圧信号を出力し、 前記プログラムユニットは、さらに、各前記カレントセ
    ンス回路から出力された前記2値的な電圧信号のレベル
    に応じて、前記プログラム状態および前記非プログラム
    状態のいずれに設定されているかを示す第1のプログラ
    ム信号を出力するための論理ゲートを有し、 前記プログラムユニットは、前記2値的な電圧信号の一
    部を、前記プログラムデータのレベルを示すための第2
    のプログラム信号として出力する、請求項1に記載の薄
    膜磁性体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記カレントセンス回路は、前記第1
    および第2の電気抵抗の中間値に相当する基準抵抗およ
    び前記対応するプログラムセルの各々に前記バイアス電
    圧を印加するとともに、前記基準抵抗および前記対応す
    るプログラムセルをそれぞれ流れる電流の差を増幅して
    前記2値的な電圧信号を出力する、請求項9に記載の薄
    膜磁性体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記プログラムセルからのプログラム
    データ読出時において、前記プログラムセルに印加され
    るバイアス電圧は、通常のデータ読出時において各前記
    磁気記憶部に印加される電圧よりも低い、請求項1に記
    載の薄膜磁性体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記プログラムセルからのプログラム
    データ読出時において、各前記プログラムセルにバイア
    ス電圧が印加される期間は、通常のデータ読出時におい
    て、各前記磁気記憶部に電圧が印加される期間よりも短
    い、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  13. 【請求項13】 各前記プログラムユニットは、プログ
    ラムデータ読出時において、前記2個のプログラムセル
    の磁化方向に応じて、前記プログラム状態および前記非
    プログラム状態のいずれに設定されているかを示す第1
    のプログラム信号および前記プログラムデータのレベル
    を示すための第2のプログラム信号を出力し、 前記プログラム回路は、さらに、各前記プログラムユニ
    ットに対応して配置され、対応するプログラムユニット
    から出力された前記第1および第2のプログラム信号を
    保持するためのデータラッチ回路を含み、 前記プログラムデータ読出は、前記薄膜磁性体記憶装置
    の電源起動に応答して実行され、 各前記データラッチ回路は、前記電源が起動されてから
    遮断されるまでの期間、前記第1および第2のプログラ
    ム信号を保持する、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装
    置。
  14. 【請求項14】 各前記プログラムユニットにおいて、
    非プログラム状態のときは、各前記プログラムセルは同
    一の方向に磁化され、 各前記プログラムセルは、磁化困難軸に沿った第1のプ
    ログラム磁界および磁化容易軸に沿った第2のプログラ
    ム磁界によって磁化され、 前記プログラム回路は、さらに、 同一の各前記プログラムユニットを構成する前記2個の
    プログラムセルに共通に設けられ、前記第1のプログラ
    ム磁界を生じさせる第1のプログラム電流を流すための
    プログラム選択線と、 前記2個のプログラムセルにそれぞれ対応して設けら
    れ、前記第2のプログラム磁界を生じさせる第2のプロ
    グラム電流を流すための第1および第2のプログラムデ
    ータ線とを含み、 前記第1および第2のプログラムデータ線を流れる前記
    第2のプログラム電流の向きは、互いに反対方向に設定
    される、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記プログラム回路は、さらに、 前記第1および第2のプログラムデータ線の一端のそれ
    ぞれを、前記プログラムデータのレベルに応じて第1お
    よび第2の電圧の一方ずつと接続する電圧設定部と、 少なくとも前記プログラムデータ書込時において、前記
    第1および第2のプログラムデータ線の他端同士を電気
    的に結合するためのプログラムデータ線接続部とを含
    む、請求項14に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  16. 【請求項16】 各前記磁気記憶部は、磁化困難軸に沿
    った第1のデータ書込磁界および磁化容易軸に沿った第
    2のデータ書込磁界によって磁化され、 各前記磁気記憶部および各前記プログラムセルは、同様
    の構造および磁化特性を有し、 前記薄膜磁性体記憶装置は、さらに、 メモリセル行にそれぞれ対応して設けられ、各々が、選
    択行において前記第1のデータ書込磁界を生じさせる第
    1のデータ書込電流を流すための複数の書込選択選択線
    と、 メモリセル列にそれぞれ対応して設けられ、各々が、選
    択列において前記第2のデータ書込磁界を生じさせる第
    2のデータ書込電流を流すための複数の書込データ線
    と、 前記選択行の書込選択線に対して、所定電流を前記第1
    のデータ書込電流として供給するための電流供給回路と
    を備え、 前記電流供給回路は、前記プログラム時において、前記
    所定電流を前記第1のプログラム電流として、前記プロ
    グラム選択線へ供給する、請求項14に記載の薄膜磁性
    体記憶装置。
  17. 【請求項17】 各前記磁気記憶部は、磁化困難軸に沿
    った第1のデータ書込磁界および磁化容易軸に沿った第
    2のデータ書込磁界によって磁化され、 各前記磁気記憶部および各前記プログラムセルは、同様
    の構造および磁化特性を有し、 前記薄膜磁性体記憶装置は、さらに、 メモリセル行にそれぞれ対応して設けられ、各々が、選
    択行において前記第1のデータ書込磁界を印加する第1
    のデータ書込電流を流すための複数の書込選択選択線
    と、 メモリセル列にそれぞれ対応して設けられ、各々が、選
    択列において前記第2のデータ書込磁界を印加する第2
    のデータ書込電流を流すための複数の書込データ選択線
    と、 前記選択列の書込データ線に対して、所定電流を前記第
    2のデータ書込電流として供給するための電流供給回路
    とを備え、 前記電流供給回路は、前記プログラムデータ書込時にお
    いて、前記所定電流を前記第2のプログラム電流とし
    て、前記プログラムデータ線へ供給する、請求項14に
    記載の薄膜磁性体記憶装置。
  18. 【請求項18】 各前記プログラムセルは、直列に接続
    された複数の磁気抵抗素子を有し、 各前記磁気抵抗素子は、各前記磁気記憶部と同様の構造
    および磁化特性を有する、請求項1に記載の薄膜磁性体
    記憶装置。
  19. 【請求項19】 薄膜磁性体記憶装置であって、 各々が磁気的にデータ記憶を実行する複数のメモリセル
    が配置されたメモリアレイを備え、 各前記メモリセルは、2通りの方向のいずれかに磁化さ
    れることによってデータ記憶を実行する磁気記憶部を有
    し、 前記薄膜磁性体記憶装置の動作時に用いられる情報を記
    憶するためのプログラム回路をさらに備え、 前記プログラム回路は、 前記情報を構成するプログラムデータを磁気的に記憶す
    るためのプログラム素子と、 電源投入時において、前記プログラム素子から前記プロ
    グラムデータを読出すためのセンス回路と、 前記センス回路によって読出された前記プログラムデー
    タを前記電源が遮断されるまでの期間保持するためのデ
    ータラッチ回路とを含む、薄膜磁性体記憶装置。
  20. 【請求項20】 薄膜磁性体記憶装置であって、 各々が磁気的に1ビットのデータを記憶する複数のメモ
    リセルが配置されたメモリアレイを備え、 各前記メモリセルは、前記データに応じた方向に磁化さ
    れることによって電気抵抗が変化する磁気抵抗素子を有
    し、 各々が、前記薄膜磁性体記憶装置の動作時に用いられる
    情報のプログラムに用いられる1ビットのプログラム信
    号を記憶するための複数のプログラムレジスタをさらに
    備え、 各前記プログラムレジスタは、各々がその磁化方向に応
    じて変化する電気抵抗を有する複数のプログラム素子
    と、 前記複数のプログラム素子のそれぞれの電気抵抗差に応
    じて、対応する1ビットのプログラム信号を読出すため
    のセンス回路とを含み、 各前記プログラムレジスタに含まれる前記プログラム素
    子の数は、1ビットの前記データを記憶するために用い
    られる前記磁気抵抗素子の数よりも多い、薄膜磁性体記
    憶装置。
  21. 【請求項21】 薄膜磁性体記憶装置であって、 各々が磁気的にデータを記憶する複数のメモリセルが配
    置されたメモリアレイを備え、 各前記メモリセルは、前記データに応じた方向に磁化さ
    れることによって、第1の電気抵抗と前記第1の電気抵
    抗より大きい第2の電気抵抗とのいずれかを有する磁気
    抵抗素子を含み、 各々が、前記薄膜磁性体記憶装置の動作時に用いられる
    情報のプログラムに用いられる1ビットのプログラム信
    号を記憶するための複数のプログラムレジスタをさらに
    備え、 各前記プログラムレジスタは、磁化方向に応じて変化す
    る電気抵抗を有する複数のプログラム素子を含み、 各前記プログラム素子は、記憶される前記1ビットのプ
    ログラム信号に応じて、前記第1の電気抵抗より小さい
    第3の電気抵抗と前記第3の電気抵抗より大きい第4の
    電気抵抗とのいずれかを有し、 前記第1および第2の電気抵抗の比と、前記第3および
    第4の電気抵抗との比は同等である、薄膜磁性体記憶装
    置。
  22. 【請求項22】 各前記磁気抵抗素子および各前記プロ
    グラム素子は、 固定方向に磁化された第1の磁化層と、 記憶する前記データおよび前記プログラム信号にぞれぞ
    れ応じて、前記第1の磁化層と同一方向および反対方向
    のいずれかに磁化される第2の磁化層と、 前記第1および第2の磁化層の間に形成される絶縁膜と
    を有し、 各前記プログラム素子において、前記プログラム信号の
    読出時に前記第1および第2の磁化層と前記絶縁層とに
    おける電流通過面積は、各前記磁気抵抗素子において、
    前記データの読出時に前記第1および第2の磁化層と前
    記絶縁層とにおける電流通過面積よりも大きい、請求項
    21に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  23. 【請求項23】 各前記磁気抵抗素子および各前記プロ
    グラム素子は、 固定方向に磁化された第1の磁化層と、 記憶する前記データおよび前記プログラム信号にそれぞ
    れ応じて、前記第1の磁化層と同一方向および反対方向
    のいずれかに磁化される第2の磁化層と、 前記第1および第2の磁化層の間に形成される絶縁膜と
    を有し、 各前記プログラム素子において、前記プログラム信号の
    読出時に前記第1および第2の磁化層の間に印加される
    電圧差は、各前記磁気抵抗素子において、前記データの
    読出時に前記第1および第2の磁化層の間に印加される
    電圧差よりも大きい、請求項20または21に記載の薄
    膜磁性体記憶装置。
  24. 【請求項24】 対を成す2個ずつの前記プログラムレ
    ジスタは、1ビットのプログラムデータを記憶するため
    のプログラムユニットを構成し、 前記対を成す2個ずつのプログラムレジスタの一方に記
    憶された前記1ビットのプログラム信号は、前記プログ
    ラムユニットが非プログラム状態およびプログラム状態
    のいずれであるかを示す、請求項20または21に記載
    の薄膜磁性体記憶装置。
  25. 【請求項25】 薄膜磁性体記憶装置であって、 各々が磁気的にデータを記憶する複数のメモリセルが配
    置されたメモリアレイを備え、 各前記メモリセルは、2通りの方向のいずれかに磁化さ
    れることによってデータ記憶を実行する磁気記憶部を有
    し、 各々が、前記薄膜磁性体記憶装置の動作時に用いられる
    情報のプログラムに用いられる1ビットのプログラム信
    号を記憶するための複数のプログラムレジスタをさらに
    備え、 各前記プログラムレジスタは、各々が、磁化方向に応じ
    た電気抵抗を有する少なくとも1個のプログラム素子を
    含み、 各前記プログラム素子の電気抵抗は、物理的な破壊動作
    を伴って固定可能である、薄膜磁性体記憶装置。
  26. 【請求項26】 各前記プログラムレジスタ素子は、対
    応するプログラムレジスタに記憶される1ビットのプロ
    グラム信号に応じた方向に磁化された場合に、第1およ
    び第2の電気抵抗の一方を有し、 前記破壊動作後における各前記プログラムレジスタ素子
    の電気抵抗は、前記第1および第2の電気抵抗の間を除
    く範囲に属する第3の電気抵抗に固定される、請求項2
    5に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  27. 【請求項27】 前記第1および第2の電気抵抗の一方
    ずつは、プログラムデータ書込前に相当する初期状態お
    よびプログラムデータ書込後に相当するプログラム状態
    の一方ずつに相当し、 前記第3の電気抵抗は、非可逆的に設定された、前記初
    期状態および前記プログラム状態のうちの所定の一方に
    相当する、請求項26に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  28. 【請求項28】 前記第3の電気抵抗は、前記第1およ
    び第2の電気抵抗よりも小さい、請求項26に記載の薄
    膜磁性体記憶装置。
  29. 【請求項29】 各前記プログラム素子は、 固定方向に磁化された第1の磁化層と、 記憶する前記データおよび前記プログラム信号にそれぞ
    れ応じて、前記第1の磁化層と同一方向および反対方向
    のいずれかに磁化される第2の磁化層と、 前記第1および第2の磁化層の間に形成される絶縁膜と
    を有し、 前記絶縁膜は、前記破壊動作によって絶縁破壊される、
    請求項25に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  30. 【請求項30】 各前記プログラムレジスタは、各前記
    プログラム素子の前記第1および第2の磁化層の間に所
    定電圧を印加して、前記少なくとも1つのプログラム素
    子の通過電流に応じて前記1ビットのプログラム信号を
    読出すためのセンス回路をさらに含み、 前記破壊動作時において、前記第1および第2の磁化層
    の間には、前記所定電圧と同じ極性で、かつ絶対値が前
    記所定電圧よりも大きい電圧が印加される、請求項29
    に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  31. 【請求項31】 薄膜磁性体記憶装置であって、 各々が磁気的にデータを記憶する複数のメモリセルが行
    列状に配置されたメモリアレイを備え、 各前記メモリセルは、2通りの方向のいずれかに磁化さ
    れることによってデータ記憶を実行する磁気記憶部を有
    し、 各々が、前記薄膜磁性体記憶装置の動作時に用いられる
    情報のプログラムに用いられる1ビットのプログラム信
    号を記憶する複数のプログラムレジスタをさらに備え、 各前記プログラムレジスタは、 各々が磁化方向に応じて第1および第2の電気抵抗の一
    方を有する電気抵抗を有するプログラム素子と、 前記第1および第2の電気抵抗の中間的な電気抵抗を有
    する比較抵抗部と、 前記プログラム素子および前記比較抵抗部の電気抵抗の
    比較に応じて、対応する1ビットのプログラム信号を読
    出すためのセンス回路とを含み、 前記プログラムレジスタに対する物理的な破壊動作を伴
    って、前記プログラム素子の電気抵抗を第1および第2
    の電気抵抗の間を除く範囲に属する第3の電気抵抗に非
    可逆的に固定するための第1のロック動作、および前記
    比較抵抗部に対する物理的な破壊動作を伴って、前記比
    較抵抗部の電気抵抗を第1および第2の電気抵抗の間を
    除く範囲に属する第4の電気抵抗に非可逆的に固定する
    ための第2のロック動作のいずれかを選択的に実行可能
    な、薄膜磁性体記憶装置。
  32. 【請求項32】 前記プログラム素子は、 固定方向に磁化された第1の磁化層と、 記憶する前記データおよび前記プログラム信号にそれぞ
    れ応じて、前記第1の磁化層と同一方向および反対方向
    のいずれかに磁化される第2の磁化層と、 前記第1および第2の磁化層の間に形成される絶縁膜と
    を有し、 前記第3の電気抵抗は、第1および第2の電気抵抗の両
    方よりも小さく、 前記絶縁膜は、前記第1のロック動作において絶縁破壊
    される、請求項31に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  33. 【請求項33】 前記第4の電気抵抗は、第1および第
    2の電気抵抗の両方よりも大きく、 前記比較抵抗部は、前記第2のロック動作時において溶
    断される抵抗素子を有する、請求項31に記載の薄膜磁
    性体記憶装置。
  34. 【請求項34】 前記情報は、前記複数のメモリセル中
    の欠陥メモリセルを救済するための冗長救済に用いられ
    る、請求項20から請求項33のいずれか1項に記載の
    薄膜磁性体記憶装置。
  35. 【請求項35】 各々が磁気的にデータを記憶する複数
    のメモリセルを含む薄膜磁性体記憶装置における情報プ
    ログラム方法であって、 ウェハ作製工程とパッケージ工程との間に実行され、動
    作時に用いられる情報をプログラム回路へ記憶させるた
    めの第1のプログラム工程と、 前記パッケージ工程後に実行され、前記プログラム回路
    に記憶された前記情報を書換えるための第2のプログラ
    ム工程とを備え、 前記プログラム回路は、各々が、前記情報のプログラム
    に用いられる1ビットのプログラム信号を記憶するため
    の複数のプログラムレジスタを含み、 各前記プログラムレジスタは、磁化方向に応じた電気抵
    抗を有する少なくとも1個のプログラム素子を有する、
    薄膜磁性体記憶装置の情報プログラム方法。
  36. 【請求項36】 前記第2のプログラム工程後に実行さ
    れる、前記複数のプログラムレジスタのうちの少なくと
    も一部の記憶内容を非可逆的に固定するためのプログラ
    ム固定工程をさらに備え、 前記プログラム固定工程において、前記少なくとも一部
    のプログラムレジスタ中の各前記プログラム素子の電気
    抵抗は、物理的な破壊動作を伴って固定される、請求項
    35に記載の薄膜磁性体記憶装置の情報プログラム方
    法。
JP2002072088A 2001-11-14 2002-03-15 薄膜磁性体記憶装置 Expired - Fee Related JP4073690B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002072088A JP4073690B2 (ja) 2001-11-14 2002-03-15 薄膜磁性体記憶装置
US10/234,243 US6683807B2 (en) 2001-11-14 2002-09-05 Thin film magnetic memory device for programming required information with an element similar to a memory cell and information programming method
TW091123101A TW578147B (en) 2001-11-14 2002-10-07 Thin film magnetic memory device and information programming method
DE10248221A DE10248221A1 (de) 2001-11-14 2002-10-16 Dünnfilm-Magnetspeichervorrichtung zur Programmierung erforderlicher Informationen mit einem speicherzellenähnlichen Element und Informationsprogrammierungsverfahren
KR10-2002-0070401A KR100498662B1 (ko) 2001-11-14 2002-11-13 메모리 셀과 동일한 소자를 이용하여 필요한 정보를프로그램하는 박막 자성체 기억 장치 및 그 정보 프로그램방법
CNB021504709A CN1255816C (zh) 2001-11-14 2002-11-14 薄膜磁性体存储器及其信息编程方法
US10/691,513 US6987690B2 (en) 2001-11-14 2003-10-24 Thin film magnetic memory device for programming required information with an element similar to a memory cell and information programming method
US11/148,207 US7061796B2 (en) 2001-11-14 2005-06-09 Thin film magnetic memory device for programming required information with an element similar to a memory cell information programming method

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-348800 2001-11-14
JP2001348800 2001-11-14
JP2002072088A JP4073690B2 (ja) 2001-11-14 2002-03-15 薄膜磁性体記憶装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003217277A true JP2003217277A (ja) 2003-07-31
JP2003217277A5 JP2003217277A5 (ja) 2005-09-08
JP4073690B2 JP4073690B2 (ja) 2008-04-09

Family

ID=26624513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002072088A Expired - Fee Related JP4073690B2 (ja) 2001-11-14 2002-03-15 薄膜磁性体記憶装置

Country Status (6)

Country Link
US (3) US6683807B2 (ja)
JP (1) JP4073690B2 (ja)
KR (1) KR100498662B1 (ja)
CN (1) CN1255816C (ja)
DE (1) DE10248221A1 (ja)
TW (1) TW578147B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006137110A1 (ja) * 2005-06-20 2009-01-08 富士通株式会社 不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法
WO2013132781A1 (ja) * 2012-03-07 2013-09-12 パナソニック株式会社 不揮発性半導体記憶装置
JP2013537679A (ja) * 2010-08-03 2013-10-03 クアルコム,インコーポレイテッド 第1の磁気トンネル接合構造および第2の磁気トンネル接合構造を有するビットセルにおける非可逆状態の生成
JP2015115087A (ja) * 2013-12-13 2015-06-22 インフィネオン テクノロジーズ アーゲーInfineon Technologies Ag データ処理用の方法、機器、および装置
US10090062B2 (en) 2016-06-16 2018-10-02 Toshiba Memory Corporation Magnetic memory device and controlling method thereof
WO2020137341A1 (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 国立大学法人東北大学 不揮発性論理回路

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AUPR256401A0 (en) * 2001-01-17 2001-02-08 Silverbrook Research Pty. Ltd. An apparatus (AP17)
JP4570313B2 (ja) * 2001-10-25 2010-10-27 ルネサスエレクトロニクス株式会社 薄膜磁性体記憶装置
JP2004013961A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Mitsubishi Electric Corp 薄膜磁性体記憶装置
JP2004110992A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Renesas Technology Corp 薄膜磁性体記憶装置
JP3756873B2 (ja) * 2002-11-11 2006-03-15 沖電気工業株式会社 半導体記憶装置
KR100506060B1 (ko) * 2002-12-16 2005-08-05 주식회사 하이닉스반도체 낸드형 자기저항 램
US6946882B2 (en) * 2002-12-20 2005-09-20 Infineon Technologies Ag Current sense amplifier
US7251178B2 (en) * 2004-09-07 2007-07-31 Infineon Technologies Ag Current sense amplifier
US7433253B2 (en) * 2002-12-20 2008-10-07 Qimonda Ag Integrated circuit, method of operating an integrated circuit, method of manufacturing an integrated circuit, memory module, stackable memory module
JP4405162B2 (ja) * 2003-02-14 2010-01-27 株式会社ルネサステクノロジ 薄膜磁性体記憶装置
JP2005276276A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Toshiba Corp 半導体集積回路装置
KR101046868B1 (ko) * 2004-04-16 2011-07-06 파나소닉 주식회사 가변저항을 갖는 박막 메모리 장치
DE602005022398D1 (de) * 2004-11-30 2010-09-02 Toshiba Kk Anordnung der Schreiblinien in einer MRAM-Vorrichtung
JP4388008B2 (ja) * 2004-11-30 2009-12-24 株式会社東芝 半導体記憶装置
US7286393B2 (en) * 2005-03-31 2007-10-23 Honeywell International Inc. System and method for hardening MRAM bits
US20070070748A1 (en) * 2005-09-12 2007-03-29 Northern Lights Semiconductor Corp. Method for Discharging and Equalizing Sense Lines to Accelerate Correct MRAM Operation
US7362644B2 (en) * 2005-12-20 2008-04-22 Magic Technologies, Inc. Configurable MRAM and method of configuration
US7480172B2 (en) * 2006-01-25 2009-01-20 Magic Technologies, Inc. Programming scheme for segmented word line MRAM array
US7872907B2 (en) * 2007-12-28 2011-01-18 Renesas Electronics Corporation Semiconductor device
US7830701B2 (en) * 2008-09-19 2010-11-09 Unity Semiconductor Corporation Contemporaneous margin verification and memory access for memory cells in cross point memory arrays
JP2010277662A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Elpida Memory Inc 半導体装置及びその製造方法
WO2011119712A1 (en) * 2010-03-26 2011-09-29 E.I. Dupont De Nemours And Company Perhydrolase providing improved specific activity
US9466363B2 (en) * 2012-01-01 2016-10-11 Tohoku University Integrated circuit
CN105474325B (zh) * 2013-08-22 2019-08-02 瑞萨电子株式会社 将双单元的存储数据屏蔽而进行输出的半导体器件
KR20150043800A (ko) * 2013-10-15 2015-04-23 에스케이하이닉스 주식회사 전자 장치 및 그의 구동방법
US11646079B2 (en) * 2020-08-26 2023-05-09 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Memory cell including programmable resistors with transistor components

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3672954B2 (ja) * 1994-12-26 2005-07-20 株式会社ルネサステクノロジ 半導体記憶装置
JPH10177783A (ja) * 1996-12-13 1998-06-30 Oki Electric Ind Co Ltd 磁気メモリ素子、この磁気メモリ素子の情報記録方法および情報記憶装置
KR100234377B1 (ko) * 1997-04-10 1999-12-15 윤종용 메모리 집적 회로의 리던던시 메모리 셀 제어회로 및 그 제어방법
US6269027B1 (en) 1998-04-14 2001-07-31 Honeywell, Inc. Non-volatile storage latch
US6343032B1 (en) * 1999-07-07 2002-01-29 Iowa State University Research Foundation, Inc. Non-volatile spin dependent tunnel junction circuit
JP3913971B2 (ja) * 1999-12-16 2007-05-09 株式会社東芝 磁気メモリ装置
AU2001232862A1 (en) 2000-01-21 2001-07-31 Estancia Limited A register having a ferromagnetic memory cells
US6584589B1 (en) 2000-02-04 2003-06-24 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Self-testing of magneto-resistive memory arrays
DE10034062A1 (de) 2000-07-13 2002-01-24 Infineon Technologies Ag Integrierter Halbleiterspeicher mit Speicherzellen in mehre-ren Speicherzellenfeldern und Verfahren zur Reparatur eines solchen Speichers
US6331943B1 (en) * 2000-08-28 2001-12-18 Motorola, Inc. MTJ MRAM series-parallel architecture
US6324093B1 (en) * 2000-09-15 2001-11-27 Hewlett-Packard Company Write-once thin-film memory
US6587370B2 (en) * 2000-11-01 2003-07-01 Canon Kabushiki Kaisha Magnetic memory and information recording and reproducing method therefor
JP3892736B2 (ja) 2001-03-29 2007-03-14 株式会社東芝 半導体記憶装置
US6646911B2 (en) 2001-10-26 2003-11-11 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Thin film magnetic memory device having data read current tuning function
US7147296B2 (en) * 2003-07-08 2006-12-12 Seiko Epson Corporation Ejection control of quality-enhancing ink

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006137110A1 (ja) * 2005-06-20 2009-01-08 富士通株式会社 不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法
JP4662990B2 (ja) * 2005-06-20 2011-03-30 富士通株式会社 不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法
JP2013537679A (ja) * 2010-08-03 2013-10-03 クアルコム,インコーポレイテッド 第1の磁気トンネル接合構造および第2の磁気トンネル接合構造を有するビットセルにおける非可逆状態の生成
US8797792B2 (en) 2010-08-03 2014-08-05 Qualcomm Incorporated Non-reversible state at a bitcell having a first magnetic tunnel junction and a second magnetic tunnel junction
JP2015092430A (ja) * 2010-08-03 2015-05-14 クアルコム,インコーポレイテッド 第1の磁気トンネル接合構造および第2の磁気トンネル接合構造を有するビットセルにおける非可逆状態の生成
WO2013132781A1 (ja) * 2012-03-07 2013-09-12 パナソニック株式会社 不揮発性半導体記憶装置
JPWO2013132781A1 (ja) * 2012-03-07 2015-07-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 不揮発性半導体記憶装置
JP2015115087A (ja) * 2013-12-13 2015-06-22 インフィネオン テクノロジーズ アーゲーInfineon Technologies Ag データ処理用の方法、機器、および装置
US10090062B2 (en) 2016-06-16 2018-10-02 Toshiba Memory Corporation Magnetic memory device and controlling method thereof
WO2020137341A1 (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 国立大学法人東北大学 不揮発性論理回路
US11790966B2 (en) 2018-12-25 2023-10-17 Tohoku University Nonvolatile logic circuit

Also Published As

Publication number Publication date
CN1255816C (zh) 2006-05-10
CN1419242A (zh) 2003-05-21
US20040090856A1 (en) 2004-05-13
DE10248221A1 (de) 2003-05-28
KR100498662B1 (ko) 2005-07-01
US7061796B2 (en) 2006-06-13
JP4073690B2 (ja) 2008-04-09
US6683807B2 (en) 2004-01-27
KR20030040137A (ko) 2003-05-22
US6987690B2 (en) 2006-01-17
US20050226042A1 (en) 2005-10-13
US20030090935A1 (en) 2003-05-15
TW578147B (en) 2004-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4073690B2 (ja) 薄膜磁性体記憶装置
US7336529B2 (en) Thin film magnetic memory device storing program information efficiently and stably
US7486549B2 (en) Thin film magnetic memory device having redundant configuration
US7126845B2 (en) Memory device capable of performing high speed reading while realizing redundancy replacement
US20070253246A1 (en) Thin film magnetic memory device provided with program element
KR100501126B1 (ko) 용장구제기능을 갖는 박막 자성체 기억 장치
US6778432B2 (en) Thin film magnetic memory device capable of stably writing/reading data and method of fabricating the same
JP4229607B2 (ja) 薄膜磁性体記憶装置
JP4679627B2 (ja) 薄膜磁性体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050314

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080123

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110201

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110201

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110201

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110201

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130201

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140201

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees