JP2003203605A - 放電ランプ - Google Patents

放電ランプ

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JP2003203605A
JP2003203605A JP2002002317A JP2002002317A JP2003203605A JP 2003203605 A JP2003203605 A JP 2003203605A JP 2002002317 A JP2002002317 A JP 2002002317A JP 2002002317 A JP2002002317 A JP 2002002317A JP 2003203605 A JP2003203605 A JP 2003203605A
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昌士 岡本
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/54Igniting arrangements, e.g. promoting ionisation for starting
    • H01J61/547Igniting arrangements, e.g. promoting ionisation for starting using an auxiliary electrode outside the vessel

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】放電媒質のイオン化を促進し、始動時に印加す
る高電圧の絶対値を下げるための補助光源を備えた放電
ランプを実現する。 【解決手段】主放電のための放電用媒質が封入された主
放電容器(Bd)内に一対の主放電のための電極(E
1,E2)が対向配置され、前記一対の主放電のための
電極に通電するための第1および第2の電極封着部(S
1,S2)を有する放電ランプ(Ld)において、前記
主放電のための電極以外の始動電極(Et)を主放電の
ための放電空間(Zd)に接しないように設けるととも
に、前記電極封着部(S1,S2)の少なくとも一方の
側面に近接して、前記電極封着部(S1,S2)と非一
体に形成された、補助放電のための放電用媒質が封入さ
れた補助放電容器(Bx)よりなる補助光源(Lx)が
取付けられ、前記補助光源(Lx)には、前記補助放電
容器(Bx)の外面に第1の外部電極(Eu)が設置さ
れるように放電ランプを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、プロジェ
クタ用の光源として使用される、高圧水銀放電ランプや
メタルハライドランプなどの高輝度放電ランプ(HID
ランプ)に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶プロジェクタやDLPプロジェクタ
等の光学装置ための光源装置においては、高圧水銀放電
ランプやメタルハライドランプなどの高輝度放電ランプ
が使用される。これらの放電ランプは、一般に始動時に
は、主放電のための電極の間、または主放電のための電
極と放電容器内面との間に高電圧を印加して、放電容器
内の放電媒質に絶縁破壊を生じせしめ、このときに生成
されるプラズマの電子を種としてグロー放電やアーク放
電を誘起する必要がある。
【0003】前記した始動時の絶縁破壊に必要な電圧
は、放電ランプが室温程度の温度状態にある場合は、一
般に数キロボルト程度である。しかし、始動時の絶縁破
壊に必要な電圧は、前回の点灯を終えて消灯した後の経
過時間、すなわち放電空間の温度に依存して変化する。
このような変化が生じるのは、消灯して放電空間の温度
が低下するに従い、水銀やハロゲンなどの、気化してい
た放電媒質の一部が凝結することにより、放電空間の気
体成分の組成が変化して行くなどの理由により、絶縁破
壊に必要な電圧が変化するためと考えられている。
【0004】例えば、水銀と臭素などのハロゲン、およ
びアルゴンなどの希ガスを放電媒質とする放電ランプの
場合で、例えば放電空間(Zd)の容積1立方ミリメー
トルあたり0.15mg以上の水銀を含むものの場合、
絶縁破壊に必要な電圧は、放電ランプの消灯直後は残留
プラズマが存在するために非常に低く、その後は急速に
上昇するが、やがて必要電圧が低下を始め、(放電ラン
プを強制空冷しない自然冷却の条件で)約30秒後に極
小値をむかえる。しかしその後から、最終的に放電空間
の温度が100℃程度に下がるまでの、消灯後数分間ま
での期間中、絶縁破壊電圧は上昇と下降を複雑に繰り返
す。
【0005】消灯後のできるだけ早い時期から再点灯
(ホットリスタート)可能とするためには、単純には、
始動時に印加する高電圧の絶対値を高いものとすればよ
いが、このようにした場合、印加する高電圧により、意
図しない絶縁破壊、すなわち絶縁ケーブル被覆の絶縁破
壊あるいはコネクタや接続端子での沿面放電などの危険
現象が発生したり、高電圧印加時のノイズによってプロ
ジェクタ本体装置の電子回路が誤動作するなど、不都合
現象の発生の可能性が増大する。
【0006】このため従来より、始動時に印加する高電
圧の絶対値をむやみに高くせずに放電ランプを始動可能
とする工夫、すなわち始動性を改善するための工夫がな
されてきた。例えば、米国特許の4328446号公
報、および日本特許出願の特開平2−61957号公
報、特開平2−61958号公報などには、主放電容器
の外部に、主放電のための電極に接続された、ワイヤな
どによる近接導体を配置することにより、主放電のため
の電極間だけでなく、主放電容器の内面と主放電のため
の電極との間にも高電圧が印加されるようにして、放電
ランプの始動性を改善する技術が提案されている。
【0007】因みに、これと類似性のある技術として、
主放電のための電極の間に高電圧を印加せず、放電容器
に近接する導体に高電圧を印加して放電始動を行う、い
わゆる外部トリガ方式は、主としてフラッシュランプに
おいて多用されている。日本特許出願の特開平5−54
983号公報、日本実用新案登録出願の昭37−804
5号公報には、外部トリガ方式を高輝度放電ランプに応
用したものが提案されているが、これらは始動性を改善
する目的のものではない。
【0008】当然ながら、前記した近接導体による効果
のみでは、始動性の改善のためには十分ではないため、
紫外線などの短波長の光を照射して、放電媒質のイオン
化を促進し、始動時に印加する高電圧の絶対値を下げる
ための提案が行われてきた。
【0009】例えば第1の従来例として、米国特許の4
987344号公報には、一対の内部電極を有する補助
放電容器による補助紫外線光源を設置する放電ランプが
提案されており、また、米国特許の4721888号公
報には、放電ランプの気密シール部の近傍に、一対の内
部電極を有する補助紫外線光源を設置する放電ランプが
図示されている。
【0010】また第2の従来例として、米国特許の55
50421号公報や5811933号公報、48189
15号公報、日本特許出願の特開平1−134848号
公報や特表2001−512622などには、内部電極
を有する補助放電容器に高電圧を静電容量結合させた補
助紫外線光源を設置する放電ランプが提案されている。
【0011】第3の従来例として、米国特許の4812
714号公報、および日本特許出願の特開平1−134
849号公報には、内部電極を有さない補助放電容器に
高電圧を静電容量結合させた補助紫外線光源を設置する
放電ランプが提案されている。
【0012】第4の従来例として、米国特許の5323
091号公報、および国際特許出願のWO00/778
26号公報には、放電ランプの気密シール部の導電箔に
接して泡状の副放電室を設け、これを補助紫外線光源と
して動作させるものが提案されている。
【0013】第5の従来例として、米国特許の5959
404号公報、および日本特許出願の特開平8−236
080号公報には、放電ランプの気密シール部の外面
に、補助紫外線光源を一体に作り込む放電ランプが提案
されている。
【0014】第6の従来例として、米国特許の6268
698号公報、および日本特許出願の特開2000−1
73549号公報には、放電ランプの気密シール構造の
端面に、開放空間で放電する補助紫外線光源を一体に作
り込む放電ランプが提案されている。
【0015】第7の従来例として、国際特許出願のWO
99/48133号公報、およびWO01/59811
号公報には、内部電極を有する、または有さない補助放
電容器を主放電空間に近接させて設置し、これに高電圧
を静電容量結合させて補助紫外線光源として動作させる
と同時に、放電により補助放電容器内に誘起される導電
性を利用して、主放電空間に高い電界を印加する放電ラ
ンプが提案されている。
【0016】ところが、これらの従来例は、何れも完全
なものではなかった。例えば、前記した第1、第2の従
来例の場合、補助放電容器は内部電極を有するため、こ
れに外部から通電するための気密シール構造が必要で、
これの製造には手間がかかり、コスト高になる問題があ
る。
【0017】また、前記した第3の従来例の場合、補助
放電容器には内部電極を有さないため、気密シール構造
が不要であることにより、補助放電容器それ自体の製造
には手間がかからないかも知れないが、放電ランプ全体
としての構造が複雑で組立てに手間がかかり、そのため
外囲器で構造を保護する必要があるため、結局コスト高
になる問題がある。
【0018】前記した第4の従来例の場合、特別に部材
が必要にならないために、材料費はかからないかも知れ
ないが、泡状の副放電室を、放電ランプそれ自体に作り
込まなければならないために、製造の手間がかかり、気
密シール部の数が一つ増えることになるために、高度な
製造技術を必要とする上に、加工工程が増えるため、放
電ランプそれ自体の良品率が確実に低下し、結局コスト
高になる問題がある。そのうえ、良品として完成したラ
ンプについても、特に150気圧を上回るようなランプ
においては、封体の破裂防止のために信頼性確保が必要
な気密シール部そのものに対して、このような構造をも
たせることは、このような構造をもたせない場合に比べ
て信頼性が確実に低下する問題がある。
【0019】前記した第5、第6の従来例の場合、先の
第4の従来例よりは技術的難度が低いかも知れないが、
製造の手間がかかること、放電ランプそれ自体の良品率
が低下する点は同様で、やはりコスト高になる問題があ
る。なお、第6の従来例の場合は、圧力の高い開放空間
で放電させるものであるため、有効な放電を安定かつ効
率的に発生させるためには、構造の寸法等に高い精度が
必要になると予想される。
【0020】前記した第7の従来例の場合、放電により
補助放電容器内に誘起される導電性を利用して、主放電
空間に高い電界を印加するため、前記したワイヤなどに
よる近接導体を配置するものに比べて、間接的であるた
め効果が弱い上に、また主放電空間を環状に囲む中空の
細管で補助紫外線光源の放電容器を製造することは、非
常に高度な技術を必要とし、コスト高になる問題があ
る。
【0021】これら以外にも、クリプトン85などの放
射性物質を放電空間に加えることにより、放電媒質のイ
オン化を促進して絶縁破壊し易くすることも比較的古く
から提案されているが、近年の環境問題に対する関心の
高まりに配慮するならば、これらは安易に採用できる技
術ではない。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
が抱える問題、すなわち、紫外線などの短波長の光を発
生して、放電媒質のイオン化を促進し、始動時に印加す
る高電圧の絶対値を下げるための補助光源を備えた放電
ランプを実現するに際し、構造が複雑になって高コスト
となる問題や、製品製造時の良品率や完成品の信頼性が
低下する問題を解決することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の請求項1の発明は、主放電のための放電用
媒質が封入された主放電容器(Bd)内に一対の主放電
のための電極(E1,E2)が対向配置され、前記一対
の主放電のための電極(E1,E2)に通電するための
第1および第2の電極封着部(S1,S2)を有する放
電ランプ(Ld)において、前記主放電のための電極以
外の始動電極(Et)を主放電のための放電空間(Z
d)に接しないように設けるとともに、前記電極封着部
(S1,S2)の少なくとも一方の側面に近接して、前
記電極封着部(S1,S2)と非一体に形成された、補
助放電のための放電用媒質が封入された補助放電容器
(Bx)よりなる補助光源(Lx)が取付けられ、前記
補助光源(Lx)には、前記補助放電容器(Bx)の外
面に第1の外部電極(Eu)が設置されていることを特
徴とするものである。
【0024】本発明の請求項2の発明は、請求項1の発
明において前記始動電極(Et)と前記第1の外部電極
(Eu)とが電気的に接続されることを特徴とするもの
である。
【0025】本発明の請求項3の発明は、請求項1から
2の発明において前記補助光源(Lx)には、前記補助
放電容器(Bx)の外面に、第2の外部電極(Ev)が
設置され、該第2の外部電極(Ev)と前記補助光源
(Lx)が取付けられた側の主放電のための電極とが電
気的に接続されることを特徴とするものである。
【0026】本発明の請求項4の発明は、請求項1から
3の発明において前記第1の外部電極(Eu)が、前記
補助放電容器(Bx)が取付けられた電極封着部と前記
補助放電容器(Bx)とをともに導電ワイヤにより巻き
付けることにより形成されることを特徴とするものであ
る。
【0027】本発明の請求項5の発明は、請求項1から
4の発明において前記補助光源(Lx)が取付けられた
側とは反対側の主放電のための電極と、前記始動電極
(Et)とが電気的に接続されることを特徴とするもの
である。
【0028】本発明の請求項6の発明は、請求項1から
5の発明において前記主放電容器(Bd)および前記電
極封着部(S1,S2)からなる部分が中心軸(Ax)
に関して略軸対象構造を有するものであって、前記中心
軸(Ax)から最も遠い前記補助放電容器(Bx)の部
分についての前記中心軸(Ax)からの距離(RLx)
が、前記主放電容器(Bd)の外形の最も太い部分(P
max)における半径(RBd)を超えないように構成
されることを特徴とするものである。
【0029】
【作用】図1に、本発明に係わる放電ランプ本体部(L
d0)の構造を簡略化して示す。ただし、同図のaは外
観図、bは断面図である。この図は、ランプがDC駆動
のためのものの場合について記載してあり、対向配置さ
れた一対の主放電のための電極(E1,E2)のうち、
電極(E1)は陰極、電極(E2)は陽極である。石英
ガラス等よりなる主放電容器(Bd)によって囲まれた
主放電のための放電空間(Zd)に、主放電のための放
電用媒質が封入されている。
【0030】主放電容器(Bd)と一体に形成された、
石英ガラス等よりなる電極封着部(S1,S2)内に
は、前記電極(E1,E2)に対して主放電のための放
電空間(Zd)の外から通電し、かつ気密シールするた
めの金属箔(F1,F2)および外部リード(A1,A
2)が配置される。前記電極(E1)と前記金属箔(F
1)と前記外部リード(A1)、そして前記電極(E
2)と前記金属箔(F2)と前記外部リード(A2)
は、スポット溶接等により電気的に接続される。さら
に、前記外部リード(A1,A2)には、これらと給電
装置とを電気的に接続するための導電ワイヤ(W1,W
2)が、同様にスポット溶接等により接続される。
【0031】なお、この図は一例として、前記電極(E
1,E2)が一つの軸上に配置され、前記主放電容器
(Bd)および前記電極封着部(S1,S2)の構造も
また、この軸に関して略軸対象に構成される場合につい
て描いてある。
【0032】図2は、本発明に従って構成された、外部
トリガ方式による放電ランプ(Ld)の構造の一例を簡
略化して示す図である。ただし、同図のaは外観図、b
は断面図である。
【0033】この放電ランプ(Ld)は、前記放電ラン
プ本体部(Ld0)を基本に、前記主放電のための電極
以外の始動電極(Et)を主放電のための放電空間(Z
d)に接しないように設け、また、補助放電のための放
電用媒質が封入された補助放電容器(Bx)よりなる補
助光源(Lx)が、前記電極封着部(S1)の側面に取
付けられている。
【0034】前記始動電極(Et)は、前記主放電容器
(Bd)と陰極側の電極封着部(S1)との境界部近傍
(P1)、および前記主放電容器(Bd)と陽極側の電
極封着部(S2)との境界部近傍(P2)に対して設置
し、これら両方の始動電極は、導電ワイヤ(Wc)で電
気的に接続する場合を例示してある。なお、前記導電ワ
イヤ(Wc)が前記主放電容器(Bd)に近接している
場合は、これもまた始動電極としてはたらく。放電ラン
プ(Ld)の定常点灯時には、前記主放電容器(Bd)
や前記電極封着部(S1,S2)が高温度になるため、
これに近接して設置される前記始動電極(Et)や前記
導電ワイヤ(Wc)は、タングステンや鉄クロム合金な
どの高耐熱金属を使用して構成することが望ましい。
【0035】また、これらと給電装置とを電気的に接続
するための導電ワイヤ(Wt)が接続される。なお、前
記始動電極(Et)もまた導電ワイヤを前記放電ランプ
本体部(Ld0)に巻き付けることにより構成すること
ができる。
【0036】高電圧トランス等よりなる給電装置の高電
圧発生部は、前記導電ワイヤ(Wt)と、例えば陰極側
の外部リード(A1)との間に高電圧が印加されるよう
に接続される。
【0037】放電ランプ(Ld)の始動に際しては、両
極の外部リード(A1,A2)の間に、無負荷開放電圧
が印加された状態で、前記導電ワイヤ(Wt)と、前記
陰極側の外部リード(A1)との間に高電圧が印加され
ることにより、主放電容器(Bd)の内面と陰極(E
1)との間、そして主放電容器(Bd)の内面と陽極
(E2)との間に高電圧が印加されて誘電体バリア放電
が発生し、放電媒質のイオン化を促進することにより、
主放電のための電極(E1,E2)間隙での放電開始を
誘起する。
【0038】前記補助放電容器(Bx)の外面の、前記
電極封着部(S1)の側面に対向している部分(P3)
と反対側に第1の外部電極(Eu)が設置されており、
高電圧トランス等よりなる給電装置の高電圧発生部は、
前記第1の外部電極(Eu)と例えば前記陰極側の外部
リード(A1)との間に高電圧が印加されるように接続
される。
【0039】放電ランプ(Ld)の始動に際して、前記
第1の外部電極(Eu)と前記陰極側の外部リード(A
1)との間に高電圧が印加されると、前記補助放電容器
(Bx)が近接している前記電極封着部(S1)の部分
の内部に存在する、前記陰極(E1)と金属箔(F
1)、外部リード(A1)からなる導体が接合されて第
2の外部電極となり、これと前記第1の外部電極(E
u)との間に高電圧が印加され、前記補助放電容器(B
x)の中の補助放電空間(Zx)において誘電体バリア
放電が発生する。
【0040】前記主放電容器(Bd)の前記主放電のた
めの放電空間(Zd)に封入されている主放電のための
放電用媒質をイオン化するのに適当な波長の光(通常は
紫外線)を発生する物質を、前記補助放電容器(Bx)
の補助放電空間(Zx)に封入する放電用媒質として選
択することにより、補助放電空間(Zx)において誘電
体バリア放電が発生したときに放出される光が、前記電
極封着部(S1)内を伝播して主放電のための放電空間
(Zd)に達し、主放電のための放電空間(Zd)に封
入されている主放電のための放電用媒質をイオン化し
て、前記した主放電容器(Bd)の内面と陰極(E1)
または陽極(E2)との間の誘電体バリア放電の発生を
促進すると同時に、主放電のための電極(E1,E2)
間隙での放電が発生を促進するため、主放電の開始を有
効に誘起することができ、結果として前記導電ワイヤ
(Wt)に印加すべき高電圧の絶対値を下げることがで
きる。
【0041】ここで重要な点は、前記放電ランプ(L
d)の点灯中は、前記補助放電空間(Zx)においては
放電していなこと、および前記補助放電容器(Bx)
は、前記電極封着部(S1,S2)や主放電容器(B
d)と非一体に形成して取り付けるという構造に起因し
て、前記放電ランプ(Ld)の消灯後における前記補助
放電空間(Zx)の冷却速度が、前記主放電のための放
電空間(Zd)よりはるかに速いことにより、前記補助
放電空間(Zx)は前記主放電のための放電空間(Z
d)よりも常に温度がはるかに低い点である。そしても
う一つの重要な点は、前記補助放電容器(Bx)に封入
する放電用媒質の組成、すなわち封入されている物質の
種類や混合比、封入圧などを、前記主放電容器(Bd)
に封入されている放電用媒質のそれとは無関係に、独立
に調整することが可能な点である。ここで、補助放電容
器(Bx)が電極封着部(S1,S2)と非一体に形成
されるとは、補助放電容器(Bx)が電極封着部(S
1,S2)の内部に埋め込まれたりしておらず、あるい
は、例えば補助放電容器(Bx)と電極封着部(S1,
S2)が石英ガラスなどのガラス材料からなる場合は、
補助放電容器(Bx)が電極封着部(S1,S2)に対
して融着されて一体に融合されたりしていないことを意
味する。補助放電容器(Bx)を電極封着部(S1,S
2)に取り付けるに際しては、例えばワイヤや金属帯で
巻きつけて保持したり、例えばセメントなどで接着固定
するなどの手段を用いることができる。
【0042】したがって前記したような、絶縁破壊に必
要な電圧が、放電空間の温度に依存して変化する現象
が、前記補助放電空間(Zx)においては顕著には現れ
ず、ホットリスタートの条件においても、前記補助放電
空間(Zx)における誘電体バリア放電を容易に発生せ
しめることができ、結果として放電ランプの始動不可能
時間帯を短縮することができる。
【0043】このために、前記補助放電容器(Bx)に
封入する放電用媒質としては、アルゴンや窒素などの紫
外線発光気体が適当であり、前記主放電容器(Bd)に
水銀が封入されている場合は、主放電のための放電空間
のイオン化励起に有効なスペクトルの光を発生し易いた
め、前記補助放電容器(Bx)にも少量の水銀を封入す
ると効果的である。
【0044】前記補助放電容器(Bx)放電用媒質の封
入圧は、低いほど放電し易くなるが、発光量が減少する
ため、5〜100hPaの範囲から適当な値を選択すれ
ばよい。なお、本発明の補助光源(Lx)の前記補助放
電容器(Bx)のように、内部電極を全く有しない誘電
体バリア放電の場合は、放電容器内に導電体、例えば金
属やグラファイト、カーボンナノチューブなどの粉末や
細線を少量封入しておくことにより、補助放電空間(Z
x)内の電界を歪ませて、局所的に高電界を発生させ、
結果として、より低い電圧で誘電体バリア放電が発生す
るようにすることができる。
【0045】当然ながら、前記補助放電容器(Bx)の
ための材料としては、補助放電空間(Zx)で発生させ
た、主放電のための放電用媒質をイオン化するのに適当
な波長の光に対して高い透過率を有するもので、前記主
放電のための放電空間(Zd)における定常点灯時の高
温に耐える材料を選択する必要があり、例えば石英ガラ
スがこれに適する。
【0046】放電ランプ(Ld)の始動に際して、高電
圧は、前記第1の外部電極(Eu)と前記始動電極(E
t)との両方に印加する必要があるが、前記したよう
に、補助光源(Lx)からの光は、主放電のための放電
用媒質をイオン化することによって、主放電のための電
極(E1,E2)間隙での放電が発生を促進するのみな
らず、主放電容器(Bd)の内面と陰極(E1)または
陽極(E2)との間の誘電体バリア放電の発生をも促進
する作用をも有するため、前記第1の外部電極(Eu)
には、前記始動電極(Et)よりも先立って高電圧を印
加することが望ましい。
【0047】しかし、このために2個の高電圧発生部を
備えたり、遅延回路を設けて、前記第1の外部電極(E
u)よりも前記始動電極(Et)への高電圧印加のタイ
ミングを遅らせるように光源装置を構成することはコス
ト高になる。そのため、前記第1の外部電極(Eu)と
前記始動電極(Et)との両方に、同じ源からの高電圧
を印加するものとしても、印加する高電圧を極端に短時
間のパルスにならないようにしたり、印加する高電圧を
単発パルスでなく短い時間間隔で発生する複数のパルス
にするなどの工夫を行うなどにより、前記第1の外部電
極(Eu)に前記始動電極(Et)よりも先立って高電
圧を印加する場合に比べて、必要な高電圧の絶対値の増
加を無視してよい場合は、構造の簡略化により低コスト
化できる効果を享受することができ、この場合は、前記
第1の外部電極(Eu)と前記始動電極(Et)とを、
導電ワイヤ(Wu1)で接続することにより、これを実
現することができる。
【0048】なお、前記補助放電容器(Bx)を前記電
極封着部(S1)の側面に固定するための構造として、
図2においては、定常点灯時に高温になる前記主放電容
器(Bd)から最も離れた前記補助放電容器(Bx)の
部分において、セメント等による固着部(Yx)を設け
るものとしている。
【0049】ここまで説明してきたように、本発明の放
電ランプは、補助光源(Lx)への高電圧の印加のため
の給電配線が、前記始動電極(Et)を構成するための
導電ワイヤの延長部を用いるなどにより簡単に行うこと
ができ、また、補助光源(Lx)の前記放電ランプ本体
部(Ld0)への固定も簡単に行うことができるため、
材料費が節約できる上に、組立ての作業が簡単であるた
め、低コストで実現できる。
【0050】さらに、前記補助光源(Lx)の前記補助
放電容器(Bx)には内部電極が存在しないため、気密
シール構造が不要であることにより、補助放電容器それ
自体の製造には手間がかからず、低コストで実現できる
上に信頼性が高い利点がある。
【0051】そして、前記放電ランプ本体部(Ld0)
の製作関しては、主放電のための電極(E1,E2)、
金属箔(F1,F2)、外部リード(A1,A2)の配
置や、主放電容器(Bd)および電極封着部(S1,S
2)の構造について、本発明に特有のものを何ら有さな
いように構成することが可能であるため、本発明は、本
発明に従って前記補助光源(Lx)を実装したために前
記放電ランプ本体部(Ld0)の良品率が低下したり、
その完成品の信頼性が低下するなどの要因を回避できる
という大きな特長を有する。
【0052】因みに、始動電極(Et)を、主放電のた
めの放電空間(Zd)に接しないように放電ランプに設
けるに際しては、始動電極(Et)を主放電容器(B
d)の中に埋め込む、あるいは主放電容器(Bd)の外
面に接しせしめる、主放電容器(Bd)の外面の近傍に
配置するなどの設置方法を採用することができる。ただ
し、前記した放電ランプ本体部(Ld0)の構造につい
て、本発明に特有のものを何ら有さないことによる利点
を活用する場合は、始動電極(Et)を主放電容器(B
d)の外面に接しせしめる、あるいは主放電容器(B
d)の外面の近傍に配置する設置方法が望ましい。
【0053】また、前記第1の外部電極(Eu)の形成
については、前記補助放電容器(Bx)の外面に導電体
を存在せしめるための、例えば、導電ペーストを塗布す
る、金属薄膜を蒸着する、セメント等の誘電体を介して
金属片を接着する、等々の任意の方法によることができ
る。
【0054】図3は、本発明に従って構成された、外部
トリガ方式による放電ランプ(Ld)の構造の他の例を
簡略化して示す図である。ただし、同図のaは外観図、
bは断面図である。
【0055】前記した図2においては、前記補助放電容
器(Bx)が近接している前記電極封着部(S1)の部
分の内部に存在する、前記陰極(E1)と金属箔(F
1)、外部リード(A1)からなる導体が、自然に第2
の外部電極となる現象を利用したが、図3に示すよう
に、前記補助放電容器(Bx)に近接して、積極的に第
2の外部電極(Ev)を設け、前記補助光源(Lx)が
取付けられた側の前記電極封着部(S1)に属する外部
リード(A1)と電気的に接続するようにしてもよい。
【0056】このように前記補助光源(Lx)におい
て、前記補助放電容器(Bx)の外面に前記第2の外部
電極(Ev)を設け、確実に電気的接続を行うことによ
り、前記第2の外部電極(Ev)と前記補助放電空間
(Zx)の間に介在する誘電体厚さは、前記補助放電容
器(Bx)の厚さにほぼ等しく、前記図2の場合より誘
電体厚さが減少するために、前記補助放電空間(Zx)
での誘電体バリア放電を、より低い電圧で発生させる、
あるいは、前記補助放電空間(Zx)の圧力をより高い
圧力で発生させて、補助放電空間からの発光量を増すこ
とができる点、および前記補助光源(Lx)が取付けら
れた側の前記電極封着部(S1)の側面の凹凸などの表
面状態に、前記補助光源(Lx)の電気的特性が依存し
なくなって、前記補助光源(Lx)の動作が安定化され
る点で有利となる。
【0057】図3においては、前記第1の外部電極(E
u)は、前記始動電極(Et)を形成した導電ワイヤの
延長部を用いて、前記補助放電容器(Bx)が取付けら
れた電極封着部(S1)と前記補助放電容器(Bx)と
をともに導電ワイヤにより巻き付けることにより形成し
ている。このようにすることにより、前記補助光源(L
x)の外部電極が、簡単な構造により形成でき、電気的
接続が確実に行われ、前記補助光源(Lx)の固定手段
を兼ねることができるため、低コスト化の点で有利であ
る。もちろん、図2において記載したような、セメント
等による固着部(Yx)を併用してもよい。
【0058】また、図3においては、前記第2の外部電
極(Ev)は、前記陰極側の外部リード(A1)に接続
された導電ワイヤを、前記補助放電容器(Bx)の端部
に巻き付けることにより構成している。これについても
同様に、このようにすることにより、簡単な構造により
外部電極が形成でき、電気的接続が確実に行われ、前記
補助光源(Lx)の固定手段を兼ねることができるた
め、低コスト化の点で有利である。なお、前記第2の外
部電極(Ev)として前記補助放電容器(Bx)に巻き
付ける導電ワイヤは、前記外部リード(A1)に接続さ
れる、前記導電ワイヤ(W1)の延長部によって実現す
るようにしてもよい。
【0059】当然ながら、前記第2の外部電極(Ev)
は外部電極であり、静電結合により前記補助放電空間
(Zx)に誘電体バリア放電を誘起するものであるた
め、前記第2の外部電極(Ev)として導電ワイヤの前
記補助放電容器(Bx)への巻き付け部については、そ
の安定化固定のために、セメント等を塗りこむことがで
きる。
【0060】また、前記第2の外部電極(Ev)の形成
については、前記した補助放電容器(Bx)への巻き付
けによる以外にも、例えば導電ペーストを塗布すること
で行ったり、さらには前記外部リード(A1)と前記第
2の外部電極(Ev)との接続をも、例えば前記第2の
外部電極(Ev)と前記外部リード(A1)とが電気的
に接続されるように電極封着部(S1)の端部(SP
1)に導電ペーストを塗布することで実現し、また前記
補助放電容器(Bx)の固定をも兼ねるようにすること
により、構造の簡略化や加工工数の削減による低コスト
化を図ることもできる。
【0061】図4は、本発明に従って構成された、主放
電のための電極(E1,E2)の間に高電圧を印加して
始動する方式、すなわち内部トリガ方式による放電ラン
プ(Ld)の構造の一例を簡略化して示す図である。た
だし、同図のaは外観図、bは断面図である。
【0062】この放電ランプは、前記放電ランプ本体部
(Ld0)を基本に、主放電のための電極以外の始動電
極(Et)を主放電のための放電空間(Zd)に接しな
いように設け、また、補助放電のための放電用媒質が封
入された補助放電容器(Bx)よりなる補助光源(L
x)が、陽極側の電極封着部(S2)の側面に取付けら
れ、さらに、前記始動電極(Et)と前記補助光源(L
x)が取付けられた側とは反対側の電極に導通のある、
陰極側の外部リード(A1)との間を導電ワイヤ(Wt
2)で電気的に接続して構成されている。
【0063】すなわち、このように放電ランプ(Ld)
を構成することは、前記図2の放電ランプにおいて設け
られていた、高電圧発生部との接続のための導電ワイヤ
(Wt)が不要になるため、放電ランプと給電装置との
電気的接続ケーブルの数を減らしたい場合に有利とな
る。
【0064】なお、前記始動電極(Et)は、陽極側の
電極封着部(S2)との境界部近傍(P2)において、
導電ワイヤを前記放電ランプ本体部(Ld0)に巻き付
けることにより構成してある。
【0065】この放電ランプの始動に際しては、両極の
外部リード(A1,A2)の間に、無負荷開放電圧と高
電圧が重畳して印加されることにより、主放電のための
電極(E1,E2)との間に高電圧が印加されると同時
に、前記始動電極(Et)のはたらきにより、主放電容
器(Bd)の内面と陽極(E2)との間にも高電圧が印
加されて誘電体バリア放電が発生し、放電媒質のイオン
化を促進することにより、主放電のための電極(E1,
E2)との間の絶縁破壊を誘起する。
【0066】前記補助光源(Lx)の前記第1の外部電
極(Eu)は、前記始動電極(Et)を形成した導電ワ
イヤの延長部を用いて、前記補助放電容器(Bx)が取
付けられた電極封着部(S2)と前記補助放電容器(B
x)とをともに導電ワイヤにより巻き付けることにより
形成している。
【0067】放電ランプ(Ld)の始動に際して、両極
の外部リード(A1,A2)の間に、無負荷開放電圧と
高電圧が重畳して印加されることにより、前記第1の外
部電極(Eu)と陰極側の外部リード(A1)とは、導
電ワイヤ(Wt2)によって(前記始動電極(Et)を
介して)電気的に導通されているから、前記補助放電容
器(Bx)が近接している前記電極封着部(S2)の部
分の内部に存在する、前記陽極(E2)と金属箔(F
2)、外部リード(A2)からなる導体が一体として第
2の外部電極となり、これと前記第1の外部電極(E
u)との間に高電圧が印加され、前記補助放電容器(B
x)の中の補助放電空間(Zx)において誘電体バリア
放電が発生する。
【0068】このようにして、前記補助光源(Lx)か
ら発した光は、主放電のための放電用媒質をイオン化す
ることによって、前記主放電容器(Bd)の内面と前記
陽極(E2)との間の誘電体バリア放電の発生をも促進
するとともに、主放電のための前記電極(E1,E2)
間隙での放電が発生を促進し、結果として前記導電ワイ
ヤ(Wt)に印加すべき高電圧の絶対値を下げることが
できる。
【0069】図5は、本発明に従って構成された放電ラ
ンプ(Ld)の構造の一例を簡略化して示す図であり、
放電ランプ(Ld)からの発光を特定の方向に向けて出
力するための、例えば回転放物面形状の反射面を有する
反射鏡(Y1)に組み込まれた状態を示すものである。
【0070】このような状況においては、もし前記放電
ランプ本体部(Ld0)に取り付けられた補助光源の大
きさが大きすぎる場合は、放電ランプ(Ld)の主放電
のための前記電極(E1,E2)間隙で発生し、反射鏡
(Y1)で反射された光線束のうち、前記主放電容器
(Bd)の近傍を通過しようとする光線(Ya)は、補
助光源によって遮られ、光の利用効率が低下する問題が
生じる。
【0071】このような問題を生じないようにして、光
の利用効率を向上させて高効率の放電ランプ(Ld)を
実現するために、この図においては、補助光源(Lx)
に関する寸法関係について、中心軸(Ax)から最も遠
い前記補助放電容器(Bx)の部分についての前記中心
軸(Ax)からの距離(RLx)が、前記主放電容器
(Bd)の外形の最も太い部分(Pmax)における半
径(RBd)を超えないように構成してある。
【0072】なお、反射鏡(Y1)の反射面が回転楕円
面形状の反射面を有する場合は、反射鏡(Y1)で反射
された光線束のうち、前記主放電容器(Bd)の近傍を
通過しようとする光線(Ya)は、前記中心軸(Ax)
と厳密には平行ではないが、ほぼ平行であるため、前記
した補助光源(Lx)に関する寸法関係にて構成するこ
とに問題は無い。
【0073】因みに同図には、反射鏡(Y1)の前面を
覆う光出力窓(Y2)が実装されている様子についても
記載してある。また、放電ランプ(Ld)と反射鏡(Y
1)とは、ランプ固定用穴(Yh)にセメント等による
固着部(Y5)を設けて固定する様子を例示してある。
さらに、始動電極(Et)および前記補助光源(Lx)
の第1の外部電極(Eu)が接続された導電ワイヤ(W
t)が、例えばハトメ(Y3)を介して反射鏡(Y1)
の外部と電気的接続可能なようにする場合を例示してあ
る。
【0074】ここで、前記補助光源(Lx)が取り付け
られる側が、陰極側の電極封着部(S1)であるとし
て、導電ワイヤ(W1)が、例えばハトメ(Y4)を介
して反射鏡(Y1)の外部と電気的接続可能なようにす
る場合を例示してあるが、前記補助光源(Lx)が取り
付けられる側が、陽極側の電極封着部(S2)であるよ
うにすることもできる。
【0075】さらに同図においては、前記補助光源(L
x)が取り付けられた側と反対側の電極封着部において
放電ランプ(Ld)と反射鏡(Y1)との固定が行われ
る様子を描いてあるが、これを前記補助光源(Lx)が
取り付けられた側の電極封着部において放電ランプ(L
d)と反射鏡(Y1)との固定が行われるようにしても
よい。
【0076】ただしこの場合は、前記した補助光源(L
x)に関する寸法関係については、厳密には、中心軸
(Ax)から最も遠い前記補助放電容器(Bx)の部分
についての前記中心軸(Ax)からの距離(RLx)
が、前記ランプ固定用穴(Yh)の半径(RYh)を超
えないように構成することとすべきである。しかし通常
は、放電ランプ(Ld)は、その前記中心軸(Ax)が
前記反射鏡(Y1)の中心軸に略一致するように、前記
反射鏡(Y1)に固定されること、および、光の利用効
率の観点から、放電ランプ(Ld)の主放電のための前
記電極(E1,E2)間隙で発生し、反射鏡(Y1)で
反射される光線束のうち、前記主放電容器(Bd)の近
傍を通過しようとする光線(Ya)が実際に反射鏡(Y
1)で反射可能なように、前記ランプ固定用穴(Yh)
の半径(RYh)は、前記主放電容器(Bd)の外形の
最も太い部分(Pmax)における半径(RBd)の程
度か、それを超えないように構成すべきことより、この
場合でも、前記した補助光源(Lx)に関する寸法関係
にて構成することは適当である。
【0077】
【実施例】図6は、本発明に従って構成された、内部ト
リガ方式による、放電ランプ(Ld)の構造の一例を簡
略化して示す図である。ただし、同図のaは外観図、b
は断面図である。
【0078】同図の放電ランプ(Ld)は、補助光源
(Lx)が陽極側の電極封着部(S2)に取付けられ、
前記図3の放電ランプについて説明したものと同様に、
補助放電容器(Bx)に近接して、積極的に第2の外部
電極(Ev)を設け、前記補助光源(Lx)が取付けら
れた側の電極封着部(S2)に属する外部リード(A
2)と電気的に接続するようにしてある。このため、誘
電体バリア放電を、より低い電圧で発生させる、あるい
は、前記補助放電空間(Zx)の圧力をより高い圧力で
発生させることができる点、および前記補助光源(L
x)が取付けられた側の前記電極封着部(S2)の側面
の凹凸などの表面状態に、前記補助光源(Lx)の電気
的特性が依存しなくなって、動作が安定化される点で有
利となる。
【0079】さらに、図6の放電ランプ(Ld)におい
ては、陰極側の電極封着部(S1)の陰極側の気密シー
ル部(SF1)を囲むように、コイル状の導電ワイヤ
(We)が巻いてあり、これは、導電ワイヤ(We1)
を介して陰極側の外部リード(A1)に接続してある。
【0080】放電ランプ(Ld)の点灯状態において
は、前記導電ワイヤ(We)および前記導電ワイヤ(W
e1)には電流が流れないため、前記導電ワイヤ(W
e)は、前記陰極側の外部リード(A1)と同電位の状
態が維持される。
【0081】なお、本明細書では、前記導電ワイヤ(W
e)のように、陰極側の気密シール部(SF1)を囲む
ように設けられた導電体であって、実質的に放電ランプ
の主放電が発生している期間において前記陰極側の外部
リード(A1)と同電位の状態が維持されるものを陰極
同電位導体と呼ぶ。
【0082】一方、陰極(E1)先端から陰極側の外部
リード(A1)に至る経路については、放電ランプ(L
d)の主放電の電流が流れるため、その経路の抵抗値と
流れる電流値の積に比例した電圧降下が発生し、陰極
(E1)の先端に近づくほど電位が高くなる。
【0083】このため、前記陰極同電位導体としての前
記導電ワイヤ(We)のはたらきにより、日本国特許庁
公報特公平4−40828に記載されているように、点
灯状態において高温になったランプの陰極側の気密シー
ル部(SF1)について、気密シール材料に含まれる不
純物金属陽イオンは、陰極を構成する電極材料から離れ
る方向に駆動されることになり、前記電極材料表面に不
純物金属陽イオンが蓄積することによる、放電容器封止
部の石英等のガラス材料と前記電極材料との剥がれ現象
が防止されるため、ランプを前記図6に記載の構造を有
するように構成することにより、前記剥がれ現象に起因
する、ランプの破損の問題を未然に防止する効果を享受
することができる。なお、ランプをAC駆動方式用とす
る場合は、前記陰極同電位導体は省略してよい。
【0084】図7は、本発明の外部トリガ方式の放電ラ
ンプを、DC駆動方式の給電装置を用いて点灯する状況
の一例を簡略化して示す図である。同図においては、放
電ランプ(Ld)としては、一例として、前記図3に記
載のものが接続された様子を描いてある。
【0085】給電回路(Ub)には、これを駆動するた
めの電源として、PFCなどのDC電源(Ua)が接続
され、前記給電回路(Ub)の出力端子(T1,T2)
には、前記放電ランプ(Ld)の外部リード(A1,A
2)が接続してある。
【0086】前記給電回路(Ub)としては、降圧チョ
ッパ方式のものが例示してあり、これにおいては、FE
T等のスイッチ素子(Qb)によってDC電源(Ua)
よりの電流をオン・オフし、前記スイッチ素子(Qb)
がオン状態のときは、DC電源(Ua)からチョークコ
イル(Lb)を介して、前記スイッチ素子(Qb)がオ
フ状態のときは、前記チョークコイル(Lb)の誘導作
用によりダイオード(Db)を介して平滑コンデンサ
(Cb)への充電と前記放電ランプ(Ld)への電流供
給が行われる。放電ランプ(Ld)の主たる放電のため
の電極(E1,E2)間を流れる放電電流、または主た
る放電のための電極(E1,E2)間の電圧、あるいは
これら電流と電圧の積であるランプ電力が、その時点に
おける放電ランプ(Ld)の状態に応じた適切な値にな
るように、ゲート駆動回路(Gb)から適当なデューテ
ィサイクル比を有するゲート信号が、スイッチ素子(Q
b)に加えられる。
【0087】通常は、上記ランプ電流または電圧、電力
を適切に制御するために、平滑コンデンサ(Cb)の電
圧や、放電ランプ(Ld)に供給される電流を検出する
ための分圧抵抗やシャント抵抗が設けられ、ゲート駆動
回路(Gb)が適切なゲート信号を発生できるようにす
るための制御回路が設けられるが、これらは同図におい
ては省略されている。
【0088】放電ランプ(Ld)を点灯させる場合は、
始動に先立ち、前記無負荷開放電圧を放電ランプ(L
d)の主たる放電のための電極(E1,E2)間に印加
する。スタータ(Ue)の入力端(T4)およびグラン
ド端(T3)は、放電ランプ(Ld)に並列に接続され
ているから、放電ランプ(Ld)に印加される電圧と同
じ電圧が、スタータ(Ue)にも供給される。この電圧
を受けて、スタータ(Ue)では、抵抗(Re)を介し
てコンデンサ(Ce)が充電される。
【0089】適当なタイミングでゲート駆動回路(G
e)によって、SCRサイリスタ等のスイッチ素子Qe
を導通させることにより、高電圧トランス(Te)の1
次側巻線(Pe)にはコンデンサ(Ce)の充電電圧が
印加されるから、高電圧トランス(Te)の2次側巻線
(Se)には、高電圧トランス(Te)の構造に応じ
た、昇圧された電圧が発生する。この場合、1次側巻線
(Pe)に印加される電圧は、コンデンサ(Ce)の放
電に伴って急速に低下するから、2次側巻線(Se)に
発生する電圧も同様に急速に低下するため、2次側巻線
(Se)に発生する電圧はパルスとなる。
【0090】高電圧トランス(Te)の2次側巻線(S
e)の一端はスタータ(Ue)の出力端子(T5)を介
して放電ランプ(Ld)一方の電極(E1)(いまの場
合は陰極)および補助光源(Lx)の第2の外部電極
(Eu)に接続され、高電圧トランス(Te)の2次側
巻線(Se)の他端はスタータ(Ue)の出力端子(T
6)を介して放電ランプ(Ld)の主放電容器(Bd)
の外部に設けた始動電極(Et)および補助光源(L
x)の第1の外部電極(Eu)に接続されているから、
高電圧トランス(Te)の2次側巻線(Se)に発生し
た高電圧により、補助光源(Lx)の補助放電空間(Z
x)内で(すなわち補助光源(Lx)の第1と第2の外
部電極(Eu,Ev)のそれぞれに対し補助放電容器
(Bx)の誘電体を挟んで対向する補助放電容器(B
x)の内面の部分の間で)誘電体バリア放電が発生し、
また、放電ランプ(Ld)主放電のための電極(E1,
E2)と放電ランプ(Ld)の主放電容器(Bd)の内
面との間で、誘電体バリア放電が発生する。
【0091】このようにして、前記補助光源(Lx)か
ら発した光は、主放電のための放電用媒質をイオン化す
ることによって、前記主放電容器(Bd)の内面と前記
陰極(E1)との間、および前記主放電容器(Bd)の
内面と前記陽極(E2)との間の誘電体バリア放電の発
生をも促進するとともに、主放電のための前記電極(E
1,E2)間隙での放電が発生を促進し、結果として前
記導電ワイヤ(Wt)に印加すべき高電圧の絶対値を下
げることができる。
【0092】図7においては、スタータ(Ue)の出力
端子(T5,T6)を放電ランプ(Ld)の陰極(E
1)と始動電極(Et)との間に接続して、これらの間
に高電圧を印加するものを示したが、これを、スタータ
(Ue)の出力端子(T5,T6)を放電ランプ(L
d)の陽極(E2)と始動電極(Et)との間に接続し
て、これらの間に高電圧を印加するようにしてもよい。
何となれば、始動時において、給電回路(Ub)によっ
て放電ランプ(Ld)の陰極(E1)と陽極(E2)の
間に印加される無負荷開放電圧は、例えば2〜3百ボル
トから1キロボルトの程度であるのに対し、スタータ
(Ue)の出力端子(T5,T6)に発生せしめる高電
圧は、数キロボルトから20キロボルトの程度であるた
め、上記何れの接続であっても、始動電極(Et)と陰
極(E1)との間も、始動電極(Et)と陽極(E2)
との間もともに高電圧となり、また補助光源(Lx)の
第1と第2の外部電極(Eu,Ev)の間も高電圧とな
り、したがって、主放電容器(Bd)の内面と陰極(E
1)との間、および主放電容器(Bd)の内面と陽極
(E2)との間の両方において、また補助光源(Lx)
の補助放電空間(Zx)内において誘電体バリア放電が
発生するからである。
【0093】また、全く同様の理由により、スタータ
(Ue)の出力端子(T5,T6)に発生する高電圧の
極性、すなわち、正の高電圧であるか、負の高電圧を発
生するか、については、何れのものでも使用することが
できる。通常は、スタータ(Ue)の出力端子(T5,
T6)に発生する高電圧は振動的になるため、その極性
を峻別しても意味がない場合が多い。
【0094】図においては、降圧チョッパ方式による給
電回路(Ub)を例示したが、当然ながら、他の方式、
例えば昇圧チョッパや反転チョッパ等の回路方式でもよ
い。また、スタータ(Ue)の方式として、パルス高電
圧を発生するものを例示したが、当然ながら、DC的な
高電圧を発生するものでもよい。
【0095】図8は、本発明の内部トリガ方式の放電ラ
ンプを、DC駆動方式の給電装置を用いて点灯する状況
の一例を簡略化して示す図である。同図においては、放
電ランプ(Ld)としては、一例として、前記図6に記
載のものが接続された様子を描いてある。なお、給電回
路(Ub)については、前記図7に記載のものと同様で
よいため、内部構造の描画は省略してある。
【0096】また、スタータ(Ue)に関しても、前記
図7のものと同様の構造のものを例示してあるが、その
出力端子(T5,T6)を、給電回路(Ub)の出力端
子(T1)と放電ランプ(Ld)の陰極側の外部リード
(A1)との間に介在するように接続してあるため、ス
タータ(Ue)を動作させたときは、主放電のための両
極の電極(E1,E2)の間に高電圧が印加されるとと
もに、第1の外部電極(Eu)と陰極側の外部リード
(A1)とが電気的に導通されており、また第2の外部
電極(Ev)と陽極側の外部リード(A2)とが電気的
に導通されているため、前記補助放電容器(Bx)の中
の補助放電空間(Zx)において誘電体バリア放電が発
生し、さらに、主放電容器(Bd)の内面と陽極(E
2)との間にも高電圧が印加されて誘電体バリア放電が
発生する。
【0097】このようにして、前記補助光源(Lx)か
ら発した光は、主放電のための放電用媒質をイオン化す
ることによって、前記主放電容器(Bd)の内面と前記
陽極(E2)との間の誘電体バリア放電の発生をも促進
するとともに、主放電のための前記電極(E1,E2)
間隙での放電が発生を促進し、結果として前記導電ワイ
ヤ(Wt)に印加すべき高電圧の絶対値を下げることが
できる。
【0098】図9は、本発明に従って構成された、外部
トリガ方式による放電ランプ(Ld)の構造の他の例を
簡略化して示す図である。ただし、同図のaは外観図、
bは断面図である。また、cは電極軸に垂直な面におけ
るさらなる断面図である。
【0099】この図の放電ランプ(Ld)においては、
補助光源(Lx)は、陽極側の電極封着部(S2)に取
付けられているが、第1の外部電極(Eu)および第2
の外部電極(Ev)が金属帯により構成され、前記金属
帯が、補助光源(Lx)を前記陽極側の電極封着部(S
2)に取付けるための構造を兼ねている。すなわち、こ
れらの金属帯は、バネ弾性により、前記補助光源(L
x)と前記陽極側の電極封着部(S2)とを密着させた
状態で保持する。
【0100】なお、前記第1の外部電極(Eu)である
金属帯には突起部(Eu1)が設けてあり、これに導電
ワイヤによる始動電極(Et)が接するように巻き付け
ることにより、前記第1の外部電極(Eu)と前記始動
電極(Et)との電気的接続が簡単になされるように工
夫した場合を例示してある。
【0101】同様に、前記第2の外部電極(Ev)であ
る金属帯には突起部(Ev1)が設けてあり、前記突起
部(Ev1)を陽極側の外部リード(A2)の側へ折り
曲げておくことにより、これを放電ランプ(Ld)に装
着したときに、前記突起部(Ev1)が前記外部リード
(A2)に接触して、前記第2の外部電極(Ev)と陽
極の外部リード(A2)との電気的接続が簡単になされ
るように工夫した場合を例示してある。
【0102】さらに、同図においては、前記始動電極
(Et)を形成した導電ワイヤの延長部を用いて、陰極
側の電極封着部(S1)の陰極側の気密シール部(SF
1)を囲むように、コイル状の導電ワイヤ(We)を巻
いてある。このため、前記図7に記載のように、スター
タ(Ue)の高電圧トランス(Te)の2次側巻線(S
e)によって、前記陰極側の外部リード(A1)と前記
導電ワイヤ(Wt)とが電気的に接続されており、実質
的に放電ランプの主放電が発生している期間において
は、高電圧トランス(Te)は休止しており、したがっ
て、その2次側巻線(Se)には電圧は発生していない
ため、前記導電ワイヤ(Wt)に接続されている前記コ
イル状の導電ワイヤ(We)は、前記した陰極同電位導
体としてはたらく。
【0103】ここで、前記図3に記載の放電ランプの優
れた特長に関して補足すると、前記第1の外部電極(E
u)が、前記始動電極(Et)を形成した導電ワイヤの
延長部を用いて、前記補助放電容器(Bx)が取付けら
れた陰極側の電極封着部(S1)、とりわけ陰極側の気
密シール部(SF1)と前記補助放電容器(Bx)とを
ともに導電ワイヤにより巻き付けることにより形成して
いるため、前記図7に記載のように、スタータ(Ue)
の高電圧トランス(Te)の2次側巻線(Se)によっ
て、前記陰極側の外部リード(A1)と前記導電ワイヤ
(Wt)とが電気的に接続されており、実質的に放電ラ
ンプの主放電が発生している期間においては、高電圧ト
ランス(Te)は休止しており、したがってその2次側
巻線(Se)には電圧は発生していないため、前記導電
ワイヤ(Wt)に接続されている前記第1の外部電極
(Eu)は、前記した陰極同電位導体のはたらきをも兼
ね備えるものである。
【0104】図10は、本発明に従って構成された、外
部トリガ方式による放電ランプ(Ld)の構造の他の例
を簡略化して示す図である。ただし、同図のaは外観
図、bはaの紙面に垂直な断面図である。
【0105】この図の放電ランプ(Ld)においては、
陽極側の電極封着部(S2)に対して口金(Gx)が、
例えばセメント等を用いて取り付けられており、これに
より、例えば前記した図5に記載の反射鏡(Y1)に対
して、前記口金(Gx)が取り付けられた側において、
セメント等による固着部(Y5)を設けて前記放電ラン
プ(Ld)を固定する場合に好適なものとすることがで
きる。固着部(Y5)との接合性を向上させるために
は、前記口金(Gx)の側面部(Gx1)を粗面加工す
るとよい。
【0106】図10においては、前記口金(Gx)の端
部において、溶接部(Gx2)などを設けることによ
り、前記口金(Gx)と陽極の外部リード(A2)との
電気的接続を行ってあり、また前記口金(Gx)に設け
た雄ネジ部(Gx3)に対し、導電ワイヤ(W2)が接
合された端子(Gwt)が、ワッシャ(Gw1,Gw
2)とともにナット(Gw3)を用いて通電固定される
ものを例示してある。
【0107】補助光源(Lx)は、陽極側の電極封着部
(S2)に取付けられているが、前記口金(Gx)に
は、U字形などの切り欠き部(Ev2)が設けてあり、
ここに前記補助光源(Lx)の補助放電容器(Bx)
が、近接するように嵌め込まれるように設置してある。
このように構成することにより、前記口金(Gx)は、
前記補助光源(Lx)の第2の外部電極(Ev)として
はたらく。
【0108】一方、前記補助光源(Lx)の第1の外部
電極(Eu)は、前記始動電極(Et)を形成した導電
ワイヤの延長部を用いて、前記補助放電容器(Bx)が
取付けられた電極封着部(S2)と前記補助放電容器
(Bx)とをともに導電ワイヤにより巻き付けることに
より形成してある。
【0109】さらに、同図においては、前記図9に記載
のものと同様に、前記始動電極(Et)を形成した導電
ワイヤの延長部を用いて、陰極側の電極封着部(S1)
の陰極側の気密シール部(SF1)を囲むように、コイ
ル状の導電ワイヤ(We)を巻いてあり、前記した陰極
同電位導体としてはたらくようにしてある。
【0110】これまで、本発明については、主としてD
C駆動方式の場合に関して述べてきたが、本発明は、A
C駆動方式の場合においても全く同様に有効に機能す
る。DC駆動方式のための放電ランプにおいては、主放
電のための両極の電極に関して陰極と陽極の別が存在し
ていたものが、AC駆動方式のための放電ランプにおい
ては、陰極と陽極の関係が固定的でないために例えば両
極の電極が同一構造であるなど、前記した放電ランプ本
体部の構造において、DC駆動方式のための放電ランプ
とは相違点がある場合があるが、このような相違点は、
本発明の作用や効果について本質的には無関係である。
【0111】図11は、本発明の外部トリガ方式の放電
ランプを、AC駆動方式の給電装置を用いて点灯する状
況の一例を簡略化して示す図である。同図においては、
放電ランプ(Ld’)としては、一例として、前記図3
に記載のものと同様のランプが接続された様子を描いて
ある。ただし、AC駆動方式のランプであるため、主放
電のための電極(E1’,E2’)のみ、前記図3にお
けるランプの電極(E1,E2)と異なる形状に描いて
ある。
【0112】図11の回路は、前記図7の回路に対し
て、FET等のスイッチ素子(Q1,Q2,Q3,Q
4)よりなるフルブリッジインバータを追加して構成す
ることにより、放電ランプ(Ld’)に交流的な放電電
圧を印加することができるようにしたものを例示してあ
る。なお、前記各スイッチ素子(Q1,Q2,Q3,Q
4)は、各ゲート駆動回路(G1,G2,G3,G4)
により駆動され、前記各ゲート駆動回路(G1,G2,
G3,G4)は、フルブリッジインバータの対角要素の
スイッチ素子(Q1,Q4)(Q2,Q3)が同時に導
通するよう、フルブリッジインバータ制御回路(Uh)
により制御される。
【0113】図11におけるスタータ(Ue)は、前記
図7のスタータ(Ue)と同様であるが、2次側巻線の
一端に対応する出力端子(T5)が、給電回路(Ub)
の出力端子(T1)に接続されていたものが、図11で
は、放電ランプ(Ld’)の一方の電極(E1’)への
外部リード(A1’)に直接に接続されるようにして、
前記スイッチ素子(Q1,Q2,Q3,Q4)よりなる
前記フルブリッジインバータの追加による相違を解決す
るようにしてある。
【0114】したがって、先に図7に関して説明した場
合と全く同様に、前記スタータ(Ue)の出力端子(T
5)は前記放電ランプ(Ld’)一方の電極(E1’)
および前記補助光源(Lx)の第2の外部電極に接続さ
れ、前記スタータ(Ue)の出力端子(T6)は導電ワ
イヤ(Wt)を介して前記放電ランプ(Ld’)の主放
電容器の外部に設けた始動電極および前記補助光源(L
x)の第1の外部電極に接続されているから、前記スタ
ータ(Ue)の出力端子(T5,T6)に発生した高電
圧により、前記補助光源(Lx)の補助放電空間内で誘
電体バリア放電が発生し、また、前記放電ランプ(L
d’)主放電のための電極(E1’,E2’)と前記放
電ランプ(Ld’)の主放電容器の内面との間で、誘電
体バリア放電が発生する。
【0115】なお、もしフルブリッジインバータの前記
スイッチ素子(Q1,Q2,Q3,Q4)の導通状態の
切換わりと、前記スタータ(Ue)の高電圧発生のタイ
ミングが、ランプの放電始動の観点からのタイミング上
の不都合が生じる可能性がある場合は、前記スイッチ素
子(Q1,Q2,Q3,Q4)の導通状態の切換わり
と、前記スタータ(Ue)の高電圧発生のタイミング
が、適正なものとなるように同期させる、あるいはラン
プの放電始動が完了するまでフルブリッジインバータの
動作を停止させることにより、前記ランプの放電始動の
観点からのタイミング上の不都合を回避することができ
る。
【0116】図12は、本発明の内部トリガ方式の放電
ランプを、AC駆動方式の給電装置を用いて点灯する状
況の一例を簡略化して示す図である。同図においては、
放電ランプ(Ld’)としては、一例として、前記図6
に記載のものと同様のランプが接続された様子を描いて
ある。ただし、AC駆動方式のランプであるため、主放
電のための電極(E1’,E2’)について、前記図6
におけるランプの電極(E1,E2)と異なる形状に描
いてある。また、AC駆動方式のランプであるため、D
C駆動方式のランプにおいて有効であった陰極同電位導
体としての前記導電ワイヤ(We)は省略してある。
【0117】スタータ(Ue)の出力端子(T5,T
6)を、給電回路(Ub)の出力端子(T1)と放電ラ
ンプ(Ld’)の外部リード(A1’)との間に介在す
るように接続してあるため、スタータ(Ue)を動作さ
せたときは、主放電のための両極の電極(E1’,E
2’)の間に高電圧が印加されるとともに、補助光源
(Lx)の第1の外部電極と一方の外部リード(A
1’)とが電気的に導通されており、また前記補助光源
(Lx)の第2の外部電極と他方の外部リード(A
2’)とが電気的に導通されているため、前記補助放電
容器の補助放電空間において誘電体バリア放電が発生
し、さらに、主放電容器の内面と電極(E2’)との間
にも高電圧が印加されて誘電体バリア放電が発生する。
【0118】
【発明の効果】本願請求項1に記載の発明によれば、始
動時に印加する高電圧の絶対値を下げるための補助光源
を備えた放電ランプを実現するに際し、構造が複雑にな
って高コストとなる問題や、製品製造時の良品率や完成
品の信頼性が低下する問題を解決することができる。
【0119】本願請求項2に記載の発明によれば、請求
項1 に記載の発明の効果に加えて、給電装置が有すべ
き高電圧発生部の数を低減でき、光源装置の低コスト化
できる効果を有する。
【0120】本願請求項3に記載の発明によれば、請求
項1から2に記載の発明の効果に加えて、補助放電空間
(Zx)での誘電体バリア放電を、より低い電圧で発生
させる、あるいは、補助放電空間からの発光量を増すこ
とができる上に、補助光源(Lx)の動作が安定化でき
る効果を有する。
【0121】本願請求項4に記載の発明によれば、請求
項1から3に記載の発明の効果に加えて、前記補助光源
(Lx)の外部電極が、簡単な構造により形成でき、電
気的接続が確実に行われ、前記補助光源(Lx)の固定
を低コストで実現できる効果を有する。
【0122】本願請求項5に記載の発明によれば、請求
項1から4に記載の発明の効果に加えて、放電ランプと
給電装置との電気的接続ケーブルの数を減らすことがで
きる効果を有する。
【0123】本願請求項6に記載の発明によれば、請求
項1から5に記載の発明の効果に加えて、光の利用効率
を向上させて高効率の放電ランプを実現できる効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる放電ランプ本体部(Ld0)の
構造を簡略化して示す図で、aは外観図、bは断面図で
ある。
【図2】本発明に従って構成された、外部トリガ方式に
よる放電ランプ(Ld)の構造の一例を簡略化して示す
図で、aは外観図、bは断面図である。
【図3】本発明に従って構成された、外部トリガ方式に
よる放電ランプ(Ld)の構造の他の例を簡略化して示
す図で、aは外観図、bは断面図である。
【図4】本発明に従って構成された、内部トリガ方式に
よる放電ランプ(Ld)の構造の一例を簡略化して示す
図で、aは外観図、bは断面図である。
【図5】本発明に従って構成された放電ランプ(Ld)
の構造の一例を簡略化して示す図で、反射鏡(Y1)に
組み込まれた状態を簡略化して示すものである。
【図6】本発明に従って構成された、内部トリガ方式に
よる放電ランプ(Ld)の構造の一例を簡略化して示す
図で、aは外観図、bは断面図である。
【図7】本発明の外部トリガ方式の放電ランプをDC駆
動方式の給電装置を用いて点灯する状況の一例を簡略化
して示す図である。
【図8】本発明の内部トリガ方式の放電ランプをDC駆
動方式の給電装置を用いて点灯する状況の一例を簡略化
して示す図である。
【図9】本発明に従って構成された、外部トリガ方式に
よる放電ランプ(Ld)の構造の他の例を簡略化して示
す図で、aは外観図、bは断面図、cは電極軸に垂直な
面における断面図である。
【図10】本発明に従って構成された、外部トリガ方式
による放電ランプ(Ld)の構造の他の例を簡略化して
示す図で、aは外観図、bはaの紙面に垂直な断面図で
ある。
【図11】本発明の外部トリガ方式の放電ランプをAC
駆動方式の給電装置を用いて点灯する状況の一例を簡略
化して示す図である。
【図12】本発明の内部トリガ方式の放電ランプをDC
駆動方式の給電装置を用いて点灯する状況の一例を簡略
化して示す図である。
【符号の説明】
A1 外部リード A1’ 外部リード A2 外部リード A2’ 外部リード Ax 中心軸 Bd 主放電容器 Bx 補助放電容器 Cb 平滑コンデンサ Ce コンデンサ Db ダイオード E1 電極 E1’ 電極 E2 電極 E2’ 電極 Et 始動電極 Eu 外部電極 Eu1 突起部 Ev 外部電極 Ev1 突起部 Ev2 部 F1 金属箔 F2 金属箔 G1 ゲート駆動回路 G2 ゲート駆動回路 G3 ゲート駆動回路 G4 ゲート駆動回路 Gb ゲート駆動回路 Ge ゲート駆動回路 Gw1 ワッシャ Gw2 ワッシャ Gw3 ナット Gwt 端子 Gx 口金 Gx1 側面部 Gx2 溶接部 Gx3 雄ネジ部 Lb チョークコイル Ld 放電ランプ Ld’ 放電ランプ Ld0 放電ランプ本体部 Lx 補助光源 P1 境界部近傍 P2 境界部近傍 P3 部分 Pe 1次側巻線 Pmax 部分 Q1 スイッチ素子 Q2 スイッチ素子 Q3 スイッチ素子 Q4 スイッチ素子 Qb スイッチ素子 RBd 半径 RLx 距離 RYh 半径 Re 抵抗 S1 電極封着部 S2 電極封着部 SF1 気密シール部 SP1 端部 Se 2次側巻線 T1 出力端子 T2 出力端子 T3 グランド端 T4 入力端 T5 出力端子 T6 出力端子 Te 高電圧トランス Ua DC電源 Ub 給電回路 Ue スタータ Uh フルブリッジインバータ制御回路 W1 導電ワイヤ W2 導電ワイヤ Wc 導電ワイヤ We 導電ワイヤ We1 導電ワイヤ Wt 導電ワイヤ Wt2 導電ワイヤ Wu1 導電ワイヤ Y1 反射鏡 Y2 光出力窓 Y3 ハトメ Y4 ハトメ Y5 固着部 Ya 光線 Yh ランプ固定用穴 Yx 固着部 Zd 放電空間 Zx 補助放電空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主放電のための放電用媒質が封入された主
    放電容器(Bd)内に一対の主放電のための電極(E
    1,E2)が対向配置され、前記一対の主放電のための
    電極(E1,E2)に通電するための第1および第2の
    電極封着部(S1,S2)を有する放電ランプ(Ld)
    において、 前記主放電のための電極以外の始動電極(Et)を主放
    電のための放電空間(Zd)に接しないように設けると
    ともに、前記電極封着部(S1,S2)の少なくとも一
    方の側面に近接して、前記電極封着部(S1,S2)と
    非一体に形成された、補助放電のための放電用媒質が封
    入された補助放電容器(Bx)よりなる補助光源(L
    x)が取付けられ、 前記補助光源(Lx)には、前記補助放電容器(Bx)
    の外面に第1の外部電極(Eu)が設置されていること
    を特徴とする放電ランプ。
  2. 【請求項2】前記始動電極(Et)と前記第1の外部電
    極(Eu)とが電気的に接続されることを特徴とする請
    求項1に記載の放電ランプ。
  3. 【請求項3】前記補助光源(Lx)には、前記補助放電
    容器(Bx)の外面に、第2の外部電極(Ev)が設置
    され、該第2の外部電極(Ev)と前記補助光源(L
    x)が取付けられた側の主放電のための電極とが電気的
    に接続されることを特徴とする請求項1から2に記載の
    放電ランプ。
  4. 【請求項4】前記第1の外部電極(Eu)が、前記補助
    放電容器(Bx)が取付けられた電極封着部と前記補助
    放電容器(Bx)とをともに導電ワイヤにより巻き付け
    ることにより形成されることを特徴とする請求項1から
    3に記載の放電ランプ。
  5. 【請求項5】前記補助光源(Lx)が取付けられた側と
    は反対側の主放電のための電極と、前記始動電極(E
    t)とが電気的に接続されることを特徴とする請求項1
    から4に記載の放電ランプ。
  6. 【請求項6】前記主放電容器(Bd)および前記電極封
    着部(S1,S2)からなる部分が中心軸(Ax)に関
    して略軸対象構造を有するものであって、前記中心軸
    (Ax)から最も遠い前記補助放電容器(Bx)の部分
    についての前記中心軸(Ax)からの距離(RLx)
    が、前記主放電容器(Bd)の外形の最も太い部分(P
    max)における半径(RBd)を超えないように構成
    されることを特徴とする請求項1から5に記載の放電ラ
    ンプ。
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