JP2003198237A - フィードホーン構造、その製造方法、コンバータおよび衛星通信受信用アンテナ - Google Patents
フィードホーン構造、その製造方法、コンバータおよび衛星通信受信用アンテナInfo
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Abstract
ホーンとホーンキャップとを結合することができるフィ
ードホーン構造、その製造方法、そのフィードホーン構
造を有するコンバータ、および衛星通信受信用アンテナ
を提供する。 【解決手段】 衛星通信受信用のコンバータのフィード
ホーン構造であって、アンテナ部から電波を入射されて
その電波を導波する筒状のフィードホーン5と、フィー
ドホーンのアンテナ側の端を囲むようにそのフィードホ
ーンに固定されたホーンキャップ6とを備え、フィード
ホーンとホーンキャップとが一体成形加工によって一体
化されている。
Description
衛星放送を受信するためのフィードホーン構造、その製
造方法、そのフィードホーン構造を備えるコンバータお
よび衛星通信受信用アンテナに関するものである。
示す斜視図である。衛星からの電波は、パラボラアンテ
ナ150で反射されてフィードホーン101に入射され
伝送導波される。この伝送導波された電波は、フィード
ホーン101に連結されたコンバータ140で、テレビ
画像信号や音声信号に変換される(たとえば、特開平7-
38321号公報、特開平9-46102号公報、実開平6-81120号
公報)。
down)コンバータにおいて、ホーンキャップが取り付け
られたフィードホーン構造の縦断面を表わした正面図で
ある。また、図13は、図12のXIII−XIIIに
沿う上記フィードホーン構造の断面図である。図12お
よび図13に示すように、従来では、フィードホーン1
01とホーンキャップ102とは別個に分離可能であ
り、互いに組み合わされてフィードホーン構造を形成し
ている。上記フィードホーン構造のうち、ホーンキャッ
プは電波の入射に対して、電波を減衰させたりすること
のない、電波に”透明な”材質、すなわち少なくとも導
体でない材料で構成する必要がある。一方、フィードホ
ーンは導波管としての役割を果たすため、少なくとも内
面は導体で構成する必要がある。このため、両者は別部
材として別々に製造され、組立工程において互いに組み
合わされていた。この組立工程では、ホーンキャップに
設けられたの複数の爪103をフィードホーン101に
嵌め合わせて両者を結合していた。
と、嵌め合わせの力のバランスずれが生じ、ホーンキャ
ップの爪付近に白化やクラック等が発生する場合があっ
た。また、気密性を保持するために、Oリング104を
使用するためコストアップを生じていた。
を生じる構造を用いることなく、フィードホーンとホー
ンキャップとが結合されたフィードホーン構造が要望さ
れていた。
なくフィードホーンとホーンキャップとを結合できるフ
ィードホーン構造、その製造方法、そのフィードホーン
構造を有するコンバータ、および衛星通信受信用アンテ
ナを提供することを目的とする。
構造は、衛星通信受信用のコンバータのフィードホーン
構造であって、アンテナ部から電波を入射されてその電
波を導波する筒状のフィードホーンと、フィードホーン
のアンテナ側の端を囲うように、そのフィードホーンに
固定されたホーンキャップとを備え、フィードホーンと
ホーンキャップとが一体成形加工によって一体化されて
いる(請求項1)。
キャップとが一体成形加工により一体化されているた
め、ホーンキャップを固定する爪が不要になり、白化や
クラック等のトラブルが発生しなくなる。また、気密性
が一体成形加工で実現されるので、Oリングが不要とな
りコストダウンをはかることができる。
ドホーンが、ブロー成形によって、樹脂材料からなるホ
ーンキャップと一体成形加工されることができる(請求
項2)。
ホーンキャップとを一体化して気密性を保持することが
可能となる。
キャップがフィードホーンに対してずれるのを防止する
ために、フィードホーンとホーンキャップとは、その嵌
合する凹部と凸部とによって係止されることができる
(請求項3)。
ドホーンとホーンキャップとをずれの可能性をなくし、
特に回転ずれの可能性を除去して一体化することができ
る。
ドホーンをダイカストで鋳造されたフィードホーンとす
ることができる(請求項4)。
ニウム等により安価に形成し、しかも延伸性に富むため
一体成形加工を容易に行うことができる。
ドホーンをめっきが施された耐候性樹脂で構成すること
ができる(請求項5)。
ィードホーン構造を得ることができる。めっきは少なく
とも内面には施す必要があるが全面に施すか否かは任意
である。
ドホーンをめっきが施された汎用樹脂で構成することが
できる(請求項6)。
ィードホーン構造を得ることができる。この場合も、め
っきは少なくとも内面には施す必要があるが全面に施す
か否かは任意である。
ドホーンを板金加工で形成されたフィードホーンとする
ことができる(請求項7)。
工して安価かつ効率よく製造することができる。
コンバータであって、アンテナ部から電波を入射されて
その電波を導波する筒状のフィードホーンと、フィード
ホーンのアンテナ側の端を囲うように、そのフィードホ
ーンに固定されたホーンキャップとを備え、フィードホ
ーンとホーンキャップとが一体成形加工によって一体化
されている(請求項8)。
ータを効率よく得ることができる。本発明の衛星通信受
信用アンテナは、アンテナ部とコンバータとを備えたア
ンテナであって、コンバータは、アンテナ部から電波を
入射されてその電波を導波する筒状のフィードホーン
と、フィードホーンのアンテナ側の端を囲うように、そ
のフィードホーンに固定されたホーンキャップとを備
え、フィードホーンとホーンキャップとが一体成形加工
によって一体化されている(請求項9)。
信受信用アンテナを効率よく得ることができる。
は、衛星通信受信用コンバータのフィードホーン構造の
製造方法であって、筒状のフィードホーンをブロー成形
機に取り付ける工程と、フィードホーンの一方の端を囲
むように、ホーンキャップとなるパリソンをそのフィー
ドホーンに取り付け、当該パリソンをブロー型で挟み込
む工程と、フィードホーンの他方の端部からパリソンの
側に圧縮空気を吹き込み、そのパリソンをブロー型に沿
った形状に成形する工程とを備える(請求項10)。
キャップとの密着性に優れたフィードホーン構造を能率
よく、安価に、かつ応力集中を発生することなく、形成
することができる。
形態について説明する。
形態1におけるフィードホーン構造の縦断面を表わした
正面図である。ホーンキャップ6とダイカストで鋳造さ
れたフィードホーン5とは、一体成形加工によって一体
化されている。このため、製造工程においてホーンキャ
ップを爪などによりフィードホーンに取り付ける必要が
ないため、白化やクラック等が発生することがない。こ
のため、製造歩留りが向上して、製造コストを下げるこ
とができる。さらに、気密性を保持するために、高価な
Oリングを廃止することができ、コストダウンを得るこ
とができる。
造方法について説明する。まず、図2に示すように、フ
ィードホーン5をブロー成形機22,23に取り付け
る。次いで、成形した樹脂材料であるパリソン26をフ
ィードホーンの一方の端部に取り付け、パリソン26を
ブロー型21で挟み込む。その後、図3に示すように、
圧縮空気を吹き込み、ブロー型21の内面に沿った形状
にホーンキャップ6を仕上げる。上記の製造工程によっ
てフィードホーン5とホーンキャップ6とは、白化やク
ラック等を生じることなく、かつ能率よく一体化され
る。
態2におけるフィードホーン構造を示す縦断面を表わす
正面図であり、また図5は図4のV-V線における本実
施の形態のフィードホーン構造の横断面図である。上記
フィードホーン構造においては、ホーンキャップ6がフ
ィードホーン5に対して回転ずれを起こすのを防止する
ため、フィードホーン5に凸部7を設け、またホーンキ
ャップ6にその凸部が嵌め合わされる凹部が設けられて
いる。
る変形例のフィードホーン構造の縦断面を表わした正面
図である。また、図7は図6のVII-VII線におけ
る本実施の形態のフィードホーン構造の横断面図であ
る。このフィードホーン構造では、図4および図5のフ
ィードホーン構造とは逆に、フィードホーンに凹部8が
設けられ、ホーンキャップに、その凹部に嵌め合わされ
る凸部が設けられている。
ャップとに互いに嵌め合う凸部と凹部とを設けることに
より、ホーンキャップの回転ずれを防止して、気密性を
確保したフィードホーン構造を安価に得ることが可能と
なる。
形態3におけるフィードホーン構造の縦断面を表わした
正面図である。本実施の形態3におけるフィードホーン
構造では、フィードホーン形状に成形された耐候性樹脂
9と、その内面に施されためっき層10とから構成され
たフィードホーン5を備える点に特徴がある。上記フィ
ードホーンを備えることにより、フィードホーン構造は
一体化された上で軽量化されることができる。
フィードホーン構造の縦断面を表わした正面図である。
本実施の形態3の変形例では、汎用樹脂製のフィードホ
ーン形状11の全面にめっき層12被覆したものをフィ
ードホーン5とする。そのフィードホーンの外周を覆う
ようにホーンキャップ13を構成する。この図9の変形
例では、図8のフィードホーン構造に比べて安価なフィ
ードホーン構造、ひいてはコンバータを提供することが
できる。
の形態4におけるフィードホーン構造の縦断面を表わし
た正面図である。本実施の形態では、アルミニウム板や
鋼板などが板金加工されたフィードホーン14を備えて
いる。このフィードホーン14と、ホーンキャップ15
とを一体成形加工することにより、簡便にフィードホー
ン構造を構成することができ、安価なLNBコンバータ
を提供することが可能となる。
て説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形
態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発
明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許
請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範
囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を
含むものである。
とにより、白化やクラック等の欠陥のない製品を歩留り
よく得ることができ、さらにフィードホーンに樹脂等を
用いることにより、軽量化されたフィードホーン構造を
得ることが可能となる。また、フィードホーンを板金加
工で製造することにより、安価なフィードホーン構造を
得ることが可能となる。この結果、上記フィードホーン
構造を用いて、信頼性の高いコンバータや衛星通信用ア
ンテナを安価に提供することが可能となる。
ン構造の縦断面を表わした正面図である。
て、フィードホーンをブロー成形機に取り付け、成形し
た樹脂材料であるパリソン26をフィードホーンの一方
の端部に取り付けた段階の断面図である。
込み、圧縮空気を吹き込み、ブロー型の内面に沿った形
状にホーンキャップを仕上げた段階の断面図である。
ン構造の縦断面を表わした正面図である。
における、図4のV-V線に沿う横断面図である。
ードホーン構造の縦断面を表わした正面図である。
ードホーン構造における、図6のVII-VII線に沿
う横断面図である。
ン構造の縦断面を表わした正面図である。
ードホーン構造の縦断面を表わした正面図である。
ーン構造の縦断面を表わした正面図である。
示す斜視図である。
した正面図である。
2のXIII-XIII線に沿う横断面図である。
ドホーンの凸部、8フィードホーンの凹部、9 耐候性
樹脂製のフィードホーン形状、10,12めっき層、1
1 汎用樹脂製のフィードホーン形状、13 ホーンキ
ャップ、14 板金製フィードホーン、15 ホーンキ
ャップ、21,22,23 ブロー成形機(ブロー
型)、26 パリソン。
Claims (10)
- 【請求項1】 衛星通信受信用のコンバータのフィード
ホーン構造であって、 アンテナ部から電波を入射されてその電波を導波する筒
状のフィードホーンと、 前記フィードホーンのアンテナ側の端を囲うように、そ
のフィードホーンに固定されたホーンキャップとを備
え、 前記フィードホーンと前記ホーンキャップとが一体成形
加工によって一体化されている、フィードホーン構造。 - 【請求項2】 前記フィードホーンが、ブロー成形によ
って、樹脂材料からなる前記ホーンキャップと一体成形
加工されている、請求項1に記載のフィードホーン構
造。 - 【請求項3】 前記ホーンキャップが前記フィードホー
ンに対してずれるのを防止するために、前記フィードホ
ーンと前記ホーンキャップとは、その嵌合する凹部と凸
部とによって係止されている、請求項1または2に記載
のフィードホーン構造。 - 【請求項4】 前記フィードホーンがダイカストで鋳造
されたフィードホーンである、請求項1〜3のいずれか
に記載のフィードホーン構造。 - 【請求項5】 前記フィードホーンが内面にめっきが施
された耐候性樹脂で構成されている、請求項1〜3のい
ずれかに記載のフィードホーン構造。 - 【請求項6】 前記フィードホーンが全面にめっきが施
された汎用樹脂で構成されている、請求項1〜3のいず
れかに記載のフィードホーン構造。 - 【請求項7】 前記フィードホーンが板金加工で形成さ
れたフィードホーンである、請求項1〜3のいずれかに
記載のフィードホーン構造。 - 【請求項8】 衛星通信受信用のコンバータであって、 アンテナ部から電波を入射されてその電波を導波する筒
状のフィードホーンと、 前記フィードホーンのアンテナ側の端を囲うように、そ
のフィードホーンに固定されたホーンキャップとを備
え、 前記フィードホーンと前記ホーンキャップとが一体成形
加工によって一体化されている、コンバータ。 - 【請求項9】 アンテナ部とコンバータとを備えたアン
テナであって、 前記コンバータは、 前記アンテナ部から電波を入射されてその電波を導波す
る筒状のフィードホーンと、 前記フィードホーンのアンテナ側の端を囲うように、そ
のフィードホーンに固定されたホーンキャップとを備
え、 前記フィードホーンと前記ホーンキャップとが一体成形
加工によって一体化されている、衛星通信受信用アンテ
ナ。 - 【請求項10】 衛星通信受信用コンバータのフィード
ホーン構造の製造方法であって、 筒状のフィードホーンをブロー成形機に取り付ける工程
と、 前記フィードホーンの一方の端を囲むように、ホーンキ
ャップとなるパリソンをそのフィードホーンに取り付
け、当該パリソンをブロー型で挟み込む工程と、 前記フィードホーンの他方の端部から前記パリソンの側
に圧縮空気を吹き込み、そのパリソンを前記ブロー型に
沿った形状に成形する工程とを備える、フィードホーン
構造の製造方法。
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