JP2759900B2 - ホーン一体型円偏波・直線偏波変換器 - Google Patents

ホーン一体型円偏波・直線偏波変換器

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JP2759900B2 JP5183268A JP18326893A JP2759900B2 JP 2759900 B2 JP2759900 B2 JP 2759900B2 JP 5183268 A JP5183268 A JP 5183268A JP 18326893 A JP18326893 A JP 18326893A JP 2759900 B2 JP2759900 B2 JP 2759900B2
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勲 秋本
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    • H01Q15/24Polarising devices; Polarisation filters 
    • H01Q15/242Polarisation converters
    • H01Q15/244Polarisation converters converting a linear polarised wave into a circular polarised wave
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/165Auxiliary devices for rotating the plane of polarisation
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    • H01P1/17Auxiliary devices for rotating the plane of polarisation for producing a continuously rotating polarisation, e.g. circular polarisation
    • H01P1/172Auxiliary devices for rotating the plane of polarisation for producing a continuously rotating polarisation, e.g. circular polarisation using a dielectric element

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円偏波を直線偏波に変
換する変換器に関するものであり、特にBSアンテナの
一次ホーンに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星を利用するBS放送やCS放
送が行われている。これらの放送を受信するにはBSア
ンテナあるいはCSアンテナが使用されるが、BS放送
は衛星から円偏波に偏波された電波により伝送されてい
るため、BSアンテナの一次ホーンには円偏波を直線偏
波に変換する変換器が必要となる。
【0003】このような、BSアンテナの例を図13に
示す。この図において、100は円偏波された電波を反
射するパラボラ反射板であり、このパラボラ反射板10
0の焦点に一次ホーン101が設けられており、この一
次ホーンによりパラボラ反射板100で集束された電波
が受信される。この一次ホーン101は一般に、円偏波
された電波を受信する円錐ホーンと、円錐ホーンで受信
した円偏波を直線偏波に変換する円偏波・直線偏波変換
器と、この変換器に接続されている矩形導波管と、さら
にこの矩形導波管内に挿入されたプローブと、このプロ
ーブで受信されたBS放送信号の周波数を中間周波数信
号に変換するコンバータとから構成されている。
【0004】また、一次ホーン101はステー102に
取り付けられてパラボラ反射板100の焦点に支持され
るようにされている。なお、このBSアンテナはベラン
ダや屋根等に設置された支柱103に傾動自在に固着さ
れている。
【0005】次に、従来のBSアンテナ用一次ホーンの
一例を図14に示す。この図において、円錐ホーン11
1に入力された円偏波のBS信号は円錐ホーン内111
を伝播し、円偏波・直線偏波変換器112に入力され
る。この変換器112内には、例えば45度傾斜した誘
電体からなる移相板が設けられており、この移相板によ
り円偏波が直線偏波に変換される。変換された直線偏波
はフランジ部116及びフランジ部117を介して筺体
113に設けられている矩形導波管内を伝播し、筺体1
13内に設けられているコンバータによりBS信号は中
間周波数信号に変換される。変換された中間周波数信号
は接栓114を介してBSチューナへ出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
一次ホーンにおいては、円錐ホーンと円偏波・直線偏波
変換器と矩形導波管の各寸法を足した長さを必要とする
ため、一次ホーンを短くすることが出来ず小型・軽量化
できないと云う問題点があった。また、無理して小型化
すると性能が劣化すると云う問題点があった。さらに、
コンバータの特性を試験する場合は円偏波・直線偏波変
換器を筺体のフランジから取り外して、矩形導波管のフ
ランジをそのフランジに取り付けることにより試験して
いたため、円偏波・直線偏波変換器とコンバータ部の設
けられた筺体とを一体化することが出来ないと云う問題
点があった。
【0007】そこで、本発明は一次ホーンを小型・軽量
化することを目的としている。また、本発明は一次ホー
ンの性能を劣化することなく小型・軽量化することを目
的としている。さらに、本発明はコンバータの試験に支
障を及ぼすことなく円錐ホーンと円偏波・直線偏波変換
器とを一体化することを目的をしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の円偏波・直線偏波変換器は、円錐ホーン内
に、円錐ホーンの給電端から所定の間隔を有して約1/
2波長の電気長の無給電素子を約45度傾斜して設ける
ようにしたものである。また、本発明の円偏波・直線偏
波変換器は、矩形導波管の終端部にスリットを設けた短
絡板を設け、この短絡板から所定間隔を有すると共に、
スリットに対し約45度傾斜して配置された1/2波長
の電気長を有する無給電素子を円錐ホーン内に設けるよ
うにしたものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、円錐ホーン内に円偏波・直線
偏波変換器を設けるようにしたため、一次ホーン全体の
長さを短くすることができる。このため、小型・軽量の
一次ホーンとすることができる。また、一次ホーンを小
型・軽量化できるためコストを低減することもできる。
さらに、スリットを設けた短絡板により直線偏波のみを
伝播させるようにすることにより交差偏波識別度を向上
することができると共に、短絡板によりインピーダンス
マッチングをとって円錐ホーンと矩形導波管とを接続で
きるため、ロスを小さくすることができる。従って、小
型・軽量化しても一次ホーンの性能が劣化することはな
い。
【0010】また、短絡板及び無給電素子を取り付けな
い状態において、コンバータの試験を円錐ホーンに矩形
導波管を嵌合して行うことが出来るため、円錐ホーンと
円偏波・直線偏波変換器とを一体化することが出来るよ
うになる。
【0011】
【実施例】図1に、本発明の一次ホーンを構成する円錐
ホーンと矩形導波管の部分を展開して示す。この図にお
いて、1は一次ホーンであり、ダイカストケース13と
RFシャーシ14により筺体が形成されており、ダイカ
ストケース13には円錐ホーン11と矩形導波管12が
一体に成型されている。さらに、円錐ホーン11の放射
口の周囲には複数の突部15が形成される。この突部1
5にはバケツ状支持具3の複数の切込部34が係合され
る。また、上記円錐ホーン11と矩形導波管12とを接
続する取付壁面には複数の突起17が設けられており、
この突起17は短絡板2の複数の切欠部22に嵌合する
ようにされている。
【0012】また、18は取付棒であり、図示しないパ
ラボラ反射板に固定されているステーにこの取付棒18
を固着することにより一次ホーンをパラボラ反射板の焦
点に位置して取りつけられるようにしている。16は溝
部であり、この溝部16には円錐ホーン11の中に雨や
塵埃等が浸入する事を防ぐ蓋部4の内側に形成された凸
部が嵌合するようにされる。円錐ホーン11で受信され
るパラボラ反射板により集束された円偏波は後述するよ
うに、直線偏波に変換された後、矩形導波管12を介し
て伝播されるが、この直線偏波は導波管12内に設置さ
れている図示しないプローブにより受信され、さらに、
RFシャーシ14内に設けられている図示しないRF基
板に導かれ、中間周波数(IF)信号に変換されて接栓
19から出力される。
【0013】この模様をさらに詳述すると、上記円錐ホ
ーン11と矩形導波管12との接続部の取付壁面には短
絡板2が接着剤等を用いて固着されている。この短絡板
2は中央部にスリット21が設けられており、このスリ
ット21により直線偏波のみが選択されて矩形導波管1
2に導かれると共に、スリット21のスケールを調整す
ることにより、円錐ホーン11と矩形導波管12とのイ
ンピーダンスマッチングを取るようにされている。この
短絡板2の周辺に設けられた切欠部22は前述したよう
に円錐ホーン11と矩形導波管12とが接続される取付
壁面に設けられた突起17に嵌合されて、短絡板2に設
けられたスリット21が矩形導波管12に対し所定の角
度(広壁面に対し平行)となるよう固着される。
【0014】上記短絡板2を取付壁面に取りつけた後
に、さらにその上にバケツ状支持具3が取りつけられ
る。このバケツ状支持具3の底部32には無給電素子3
3が固定されており、その取付角度は上記スリット21
に対し約45度とされている。さらに、支持具3の底面
からは複数の脚部31が延長されて設けられており、こ
の脚部31の長さは約1/4波長の電気長とされてお
り、短絡板2に対し無給電素子との距離を約1/4波長
の電気長とする作用を有するものである。さらに、この
脚部31により短絡板2を取付壁面に押しつけるように
して短絡板2が浮かないように保持する作用も有してい
る。このバケツ状支持具3は円錐ホーン11の中に配置
されるため、円錐ホーン11内の電磁界分布に乱れを起
こさないように低誘電率の絶縁材料で形成するのが好適
である。
【0015】また、バケツ状支持具3の開放端の周辺に
は複数の切込部34が設けられており、この切込部34
を円錐ホーン11の放射口周辺に設けられた突部15に
係合させることにより無給電素子33をスリット21に
対し約45度の角度で配置できるようにしている。そし
て、バケツ状支持具3を取りつけた後に円錐ホーン11
の中に雨水や塵埃が入るのを防止するための蓋部4が、
円錐ホーン11の放射口に取り付けられている。
【0016】この蓋部4の内面には凸部が設けられてお
り、この凸部を円錐ホーン11の放射口近傍の外周に設
けられている溝部16に嵌合することにより蓋部4を固
着するようにしている。このように、無給電素子33を
円錐ホーン11内に配置すると共に、矩形導波管12の
出力端をスリット21を設けた短絡板2により終端した
ことで、円錐ホーン11から矩形導波管12の終端部ま
での長さを短くすることができると共に、効率良く円偏
波を直線偏波に変換することが出来るようになる。
【0017】このようにして構成した一次ホーンの断面
を図2に示す。この図において、ダイカストケース13
には円錐ホーン11と矩形導波管12が形成されてお
り、この矩形導波管12の後端及びダイカストケース1
3の裏面を覆うようにRFシャーシ14がダイカストケ
ース13に嵌め込まれて螺合手段により固着されてい
る。上記矩形導波管12の中にプローブ53が挿入され
ており、このプローブ53はRF基板54に接続されて
いる。RF基板54にはコンバータ回路等が組み込まれ
ており、この回路により中間周波数に変換された信号が
この回路から接栓19を介して出力されている。
【0018】ダイカストケース13とRFシャーシ14
からなる筺体は前カバー52と後カバー51で覆われて
いる。そして、円錐ホーン11の前面を覆う蓋部4は上
キャップ41と下キャップ42との二重構造となってい
る。この上キャップ41と下キャップ42との間隔は約
1/4波長の電気長とされている。これは下キャップ4
2で反射された波が上キャップ41を通過した波と合成
された時に反射波が打ち消されるようにするためであ
る。また、円錐ホーン11の中にはバケツ状支持具3が
配置されており、このバケツ状支持具3の底部には無給
電素子33が設置されており、この無給電素子33から
約1/4波長の電気長の間隔を置いて短絡板2が設けら
れている。さらに、この短絡板2はバケツ状支持具3の
底面に設けられている脚部31により、短絡板2は取付
壁面55に押しつけられるように保持されている。
【0019】次に、円錐ホーン11の部分を展開した断
面を図3に示す。この図において、ダイカストケース1
3の裏面にはRFシャーシ14が取り付けられており、
この取り付け時に開放されている矩形導波管12の後端
面に、RFシャーシ14に設けられた凹部が嵌合されて
矩形導波管12が終端されるようにされている。また、
ダイカストケース13とRFシャーシ14とによりRF
基板54に接続されたプローブ53が挟持されている。
また、円錐ホーン11の給電端部に設けられた取付壁面
55には短絡板2が接着剤等により固着されるようにさ
れ、さらに底部に無給電素子33が固着されているバケ
ツ状支持具3が円錐ホーン11内に挿入されるようにな
される。
【0020】このバケツ状支持具3の開放端周囲には切
込部が設けられており、この切込部に係合する突部15
が円錐ホーン11の放射口の周辺に設けられている。こ
れらを組み立てた断面を図4に示す。この図の(a)は
正面から見た図であり、円錐ホーン11の放射口の周辺
に設けられている突部15にバケツ状支持具3の開放端
部周囲に設けられた切込部が係合されている。同図
(b)は側断面図であり、ダイカストケース13とRF
シャーシ14とによりプローブ53が挟持されており、
RFシャーシ14に設けられた矩形導波管12の一部を
形成する凹部の深さは約1/4波長の電気長とされて矩
形導波管12を終端するようにしている。
【0021】次に、円錐ホーン11の放射口と蓋部4と
を展開した図を図5,図6に示す。図5において、蓋部
4の内周に設けられた凸部43は円錐ホーン11の放射
口近傍の外周に設けられた溝部16に嵌合されるように
され、蓋部4を溝部16に対し捩るように嵌合すること
により蓋部4はダイカストケース13に強固に固着され
る。なお、蓋部4の下キャップ42は上キャップ41内
に収納されて取り付けられている。そして、蓋部4を円
錐ホーン11の放射口に取り付けて、円錐ホーン11の
前面を覆うようにした状態を図6に示す。この図を見る
と、蓋部4に設けられた凸部43がダイカストケース1
3に設けられた溝部16に強固に嵌合している様子が理
解できる。
【0022】次に、図4図に示す状態において切断した
各部の正面図を図7及び図8に示す。図7(a)は円錐
ホーン11の途中で切断する切断線D−D’で切断し、
放射口の方向を見た時の断面図であり、円錐ホーン11
の内面に接してバケツ状支持具3の側面が配置されてい
るのがわかる。なお、円錐ホーン11はダイカストケー
ス13に一体に成型されている。同図(b)は短絡板2
の前面で切断する切断線C−C’で切断し、短絡板2の
方向を見た時の断面図であり、円錐ホーン11の中に円
形の短絡板2が配置されているのがわかる。この短絡板
2には水平方向にスリット21が形成されており、その
周囲には複数の切欠部22が設けられているのがわか
る。
【0023】同図(c)は(b)と同じ切断線B−B’
で切断して円錐ホーン11の放射口方向を見た時の断面
図であり、バケツ状支持具3の底部に無給電素子33が
水平方向に対し約45度傾斜して固着されているのが分
かる。この無給電素子33はバケツ状支持具3の底部に
プレスでカシメることにより固着されている。なお、3
5は空気孔であり、バケツ状支持具3の前後の空間の空
気圧を等しくするための孔である。また、同図(c)の
横に無給電素子33の部分だけを拡大して示しており、
その長さは約λg/2(ただし、λgは管内波長であ
る)とされている。また、図8(a)は矩形導波管12
内に挿入されたRF基板54の後ろ側である切断線A−
A’で切断し、円錐ホーン11の放射口方向を見た時の
断面図であり、RF基板54に設けられたプローブ53
が短絡板2に設けられたスリット21に臨んでいるのが
分かる。
【0024】同図(b)は短絡板2の後ろ側である切断
線E−E’で切断して矩形導波管12の方向を見た時の
断面図であり、短絡板を取り付ける取付壁面55に4つ
の突起17が設けられているのが分かる。この突起17
は短絡板に設けた4つの切欠部22に嵌合するようにさ
れている。また、取付壁面55に接続された矩形導波管
12が臨んでいるのが分かる。
【0025】次に、無給電素子33により直線偏波を円
偏波に変換できる原理を図9を用いて説明する。この図
の(a)に示すように、無給電素子33は短絡板2のス
リット21に対し、約45度傾斜して配置されている。
さらに、無給電素子33は短絡板2から約λ/4の間隔
を置いて配置されている。この場合において、スリット
21から放射された直線偏波Esにより無給電素子33
は励振され、無給電素子33にはその長さ方向の電界E
dが発生する。そして、この電界Edを垂直成分と水平
成分とに分解すると、同図(c)に示すように垂直成分
はEd1 となり、水平成分はEd2 となる。これらの電
界成分とスリット21から放射される直線偏波Esとを
合成すると、垂直成分Evは(Es+Ed1 )となり水
平成分EhはEd2 となる。
【0026】ところで、この垂直成分Evと水平成分E
hとの振幅を等しく、かつ、両者の位相差が90度とす
れば円偏波が放射されるようになる。そこで、本発明は
無給電素子33の長さやスリット21との間隔及び傾斜
角度を調整して垂直成分Evと水平成分Ehとの振幅を
等しく、かつ、位相差を90度となるように調整して円
偏波を発生しているのである。また、この直線偏波・円
偏波変換器は可逆性であるから、円偏波により無給電素
子33を励振するようにすれば円偏波・直線偏波として
用いることができる。従って、円錐ホーン11の内部に
無給電素子33を設けることにより、無給電素子33を
円偏波・直線偏波変換器として使用することができるの
である。
【0027】次に、バケツ状支持具3に無給電素子33
を固着する工程を図10及び図11に示す。まず、図1
0(a)に示すようにバケツ状支持具3の底部に無給電
素子33を両面テープ等により張り付ける。そして、こ
のバケツ状支持具3を同図(b)に示すようにプレスの
下に配置されたカシメ治具に設置する。次に、図11
(a)に示すようにプレスを下降させてバケツ状支持具
3の底部を無給電素子33の上からカシメる。そして、
プレスを上昇させて、バケツ状支持具3を治具から取り
出すと、同図(b)に示すように底部に無給電素子33
が固着されたバケツ状支持具3を得ることが出来る。な
お、バケツ状支持具3はポリプロピレン等の合成樹脂を
用いて成型されている。
【0028】ところで、従来の一体化された一次ホーン
ではコンバータの特性をコンバータを組みつけた状態に
おいて試験しようとしても円偏波・直線偏波変換器の後
から信号を供給することが出来ないため不可能であった
が、上記説明したような円偏波・直線偏波変換器を備え
る一次ホーンによれば、次のようにしてコンバータ部の
特性を試験することが出来る。図12(a)に示すよう
に、ダイカストケース13にコンバータ回路等が設けら
れたRF基板を取付、さらにその上にRFシャーシ14
を取り付けた状態とする。次に、先端部が円錐ホーン1
1に嵌合する矩形導波管61により形成した直線偏波用
アダプター60を用意する。
【0029】そして、同図(b)に示すように直線偏波
用アダプター60を円錐ホーン11に嵌合する。この
時、直線偏波アダプター60の先端面には取付壁面に設
けた突起17に嵌合する切欠部62が設けられており、
この切欠部62を突起17に嵌合することにより矩形導
波管61を矩形導波管12に面合わせして接続すること
が出来るようにされている。このようにして、直線偏波
用アダプター60を円錐ホーン11に嵌合した後、直線
偏波用アダプター60から直線偏波の12GHz帯のB
S信号周波数を矩形導波管12に供給し、プローブ53
を介してコンバータ回路に供給されたBS周波数信号を
印加すれば、コンバータ回路の特性を試験することがで
きるようになる。
【0030】
【発明の効果】本発明の円偏波・直線偏波変換器は以上
のように構成されているので、円錐ホーンから矩形導波
管までの長さを短くすることが出来、このため小型・軽
量の一次ホーンとすることが出来る。また、小型・軽量
化したために性能が劣化することもなくなる。さらに、
円錐ホーン及び矩形導波管をコンバータを収納している
ダイカストケースに一体化した構造と出来ると共に、係
合部及び嵌合部とを設けて自動的に位置決めして組み立
てるようにしたため、一次ホーンを組み立てる工程を簡
略化することが出来る。従って、コストをかなり低減す
ることが出来るようになる。。さらに、一次ホーンにコ
ンバータ回路を組みつけた状態でコンバータ回路の特性
試験を行うことも出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホーン一体型円偏波・直線偏波変換器
の展開図である。
【図2】本発明のホーン一体化他円偏波・直線偏波変換
器の断面図である。
【図3】本発明の円偏波・直線偏波変換器の部分の展開
断面図である。
【図4】本発明の円偏波・直線偏波変換器の部分の断面
図である。
【図5】円錐ホーンの放射口に蓋部を取り付ける様子を
示す図である。
【図6】円錐ホーンの放射口に蓋部を取り付けた状態を
示す図である。
【図7】本発明の円偏波・直線偏波変換器の各部の断面
を示す図である。
【図8】本発明の円偏波・直線偏波変換器の各部の断面
を示す図である。
【図9】円偏波・直線偏波変換器の原理を説明する図で
ある。
【図10】無給電素子を固着する工程を示す図である。
【図11】無給電素子を固着する工程を示す図である。
【図12】コンバータの測定を行う状態を示す図であ
る。
【図13】従来のBSアンテナを示す図である。
【図14】従来のBSアンテナ用一次ホーンの一例を示
す図である。
【符号の説明】
1 一次ホーン 2 短絡板 3 バケツ状支持具 4 蓋部 11,111 円錐ホーン 12 矩形導波管 13 ダイカストケース 14 RFシャーシ 15 突部 16 溝部 17 突起 18 取付棒 19,114 接栓 21 スリット 22 切欠部 31 脚部 32 底部 33 無給電素子 34 切込部 35 空気孔 41 上キャップ 42 下キャップ 43 凸部 51 後カバー 52 前カバー 53 プローブ 54 RF基板 55 取付壁面 61 直線偏波用アダプター 62 矩形導波管 63 切欠部 100 パラボラ反射器 101 一次ホーン 102,115 ステー 103 支柱 112 円偏波・直線偏波変換器 113 筺体 116,117 フランジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井澗 純也 埼玉県蕨市北町4丁目7番4号 日本ア ンテナ株式会社蕨工場内 (72)発明者 小西 康友 埼玉県蕨市北町4丁目7番4号 日本ア ンテナ株式会社蕨工場内 (72)発明者 大島 元樹 埼玉県蕨市北町4丁目7番4号 日本ア ンテナ株式会社蕨工場内 (56)参考文献 特開 平4−245802(JP,A) 特開 平4−207601(JP,A) 特開 昭64−27301(JP,A) 特開 昭60−27202(JP,A) 電子通信学会論文誌B VOL.J63 −B NO.4 昭和55年4月25日発 行、PP.357−363、「非励振ダイポー ルと結合したスロットアンテナによる円 偏波の合成」、安達竹美他1名 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01P 1/17 H01Q 13/02 H01P 1/16 H01P 1/18 EPAT(QUESTEL) JICSTファイル(JOIS) WPI/L(QUESTEL)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンバータ等の回路が組み込まれている
    RF基板に入力を導くためのプローブと、 該プローブが管壁から挿入された矩形導波管と、 該矩形導波管の出力端部に給電端が接続された円錐ホー
    ンと、 該円錐ホーンの給電端から所定距離離隔されて上記円錐
    ホーン内に配置されると共に、約45度傾けられた約1
    /2波長の電気長を有する無給電素子と 上記円錐ホーンの内壁に接する側壁を有すると共に、底
    部に上記無給電素子が所定角度をもって固着されたバケ
    ツ状支持具と を備え、上記バケツ状支持具の外壁が上記円錐ホーンの内壁に接
    するよう、上記バケツ状支持具を上記円錐ホーン内に収
    納することにより、上記無給電素子が上記円錐ホーンの
    給電端から所定距離離隔されて上記円錐ホーン内に配置
    されると共に、 上記円錐ホーンと上記矩形導波管とを一
    体に形成するようにしたことを特徴とするホーン一体型
    円偏波・直線偏波変換器。
  2. 【請求項2】 コンバータ等の回路が組み込まれている
    RF基板に入力を導くためのプローブと、 該プローブが管壁から挿入された矩形導波管と、 該矩形導波管の出力端部に給電端が接続された円錐ホー
    ンと、 上記矩形導波管の出力端部に設けられた直線偏波のみを
    通過させるスリットを設けた短絡板と、 該短絡板と所定間隔離隔して上記円錐ホーン内に配置さ
    れた、上記スリットに対し約45度傾斜されていると共
    に、約1/2波長の電気長を有する無給電素子と 上記円錐ホーンの内壁に接する側壁を有すると共に、底
    部に上記無給電素子が所定角度をもって固着されている
    バケツ状支持具と を備え、上記バケツ状支持具の外壁が上記円錐ホーンの内壁に接
    するよう、上記バケツ状支持具を上記円錐ホーン内に収
    納することにより、上記無給電素子が上記円錐ホーンの
    給電端から所定距離離隔されて上記円錐ホーン内に配置
    されると共に、 上記円錐ホーンと上記矩形導波管とを一
    体に形成するようにしたことを特徴とするホーン一体型
    円偏波・直線偏波変換器。
  3. 【請求項3】 上記バケツ状の支持具の底面に設けられ
    た上記複数の脚部の先端が、上記矩形導波管の出力端部
    に設けた上記短絡板に当接されることにより、上記短絡
    が上記矩形導波管の出力端部に保持されるようにした
    ことを特徴とする請求項2に記載のホーン一体型円偏波
    ・直線偏波変換器。
  4. 【請求項4】 上記円錐ホーンの放射口端面の周縁に係
    合部を設け、該係合部に係合する被係合部を、底部に上
    記無給電素子を固着したバケツ状支持具の周縁部に設
    け、上記係合部に上記被係合部を係合することにより、
    上記無給電素子を所定角度をもって上記円錐ホーン内に
    取り付けられるようにしたことを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載のホーン一体型円偏波・直線偏
    波変換器。
  5. 【請求項5】 上記円錐ホーンと上記矩形導波管との接
    続部である取付壁面に複数の嵌合部を設け、該嵌合部に
    嵌合する被嵌合部を上記短絡板の周縁に設け、上記嵌合
    部に上記短絡板に設けた上記被嵌合部を嵌合することに
    より、上記短絡板に設けたスリットを所定角度をもって
    固着できるようにしたことを特徴とする請求項2あるい
    は3に記載のホーン一体型円偏波・直線偏波変換器。
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電子通信学会論文誌B VOL.J63−B NO.4 昭和55年4月25日発行、PP.357−363、「非励振ダイポールと結合したスロットアンテナによる円偏波の合成」、安達竹美他1名

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