JP2023171580A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型低背であっても、浮遊容量を低減させるとともに他のメディア用のアンテナを支障なく混載できるアンテナ装置を提供する。【解決手段】AM・FMアンテナ13は、一対の容量装荷エレメント131,132をホルダ133に固定孔1321を通じて固定するとともに、このホルダ134の下部にヘリカルアンテナ134を固定して構成される。容量装荷エレメント131,132は、車両ルーフと直交する面を中心として所定間隔及び所定角度で対向する。また、それぞれ上縁よりも低い部位に連結部が設けられ、各連結部を介して互いに導通する。容量装荷エレメント131,132の縁は、例えばSDARSアンテナ14やGNSSアンテナ19と干渉しないサイズとされる。AM/FMアンテナ13の給電をなすM字状接続片とAM/FM増幅器の間に電話用アンテナ17の周波数を高インピーダンスとするフィルタを直列に接続する。【選択図】図7

Description

本発明は、車両ルーフに取り付けられ、複数のメディア用の電波を受信可能な低背型のアンテナ装置に関する。
車両ルーフなどに取り付けられる従来のアンテナ装置として、特許文献1~3に開示されたものが知られている。これらのアンテナ装置は、車両ルーフから70mm以下で突出するアンテナケースにアンテナ部を収納している。アンテナ部は、FM波帯の電波を受信するアンテナ素子と、AM波帯の利得を高めるためにアンテナ素子の頂上付近に傘状に設けられた金属板が設けられている。
特開2010-21856号公報 特開2015-84575号公報 特開2016-174368号公報
近年、AM放送及びFM放送のほかにも電話用アンテナやGPSアンテナなど、多数のメディア用のアンテナをアンテナケース内に混載する傾向がある。このため、特許文献1~3に開示されたアンテナ装置のように、小型低背化のためにアンテナ素子を1つの大きな金属板として設けた場合、他のメディア用アンテナが近接して配置されることとなり、近接するアンテナによって浮遊容量が大きくなる。浮遊容量は、設計者が意図しない無効容量成分であり、物理的な構造に起因する。この浮遊容量が大きくなるほど利得が低下する。また、近接しないアンテナにおいてもアンテナ相互の影響も受けやすくなっている。
本発明の課題は、小型低背であっても浮遊容量を低減させることができ、他のメディア用のアンテナをも支障なく混載することができるアンテナ装置を提供することにある。
本発明が提供するアンテナ装置は、車両ルーフに取り付けられるアンテナ装置であって、その内部に収納空間が形成されている電波透過性のケース部と、前記収納空間に収納されるアンテナ部とを備えており、前記アンテナ部は、前記車両ルーフと直交する面を中心として所定間隔及び所定角度で対向する一対の容量装荷エレメントと、各容量装荷エレメントの上縁よりも低い部位に設けられ、前記各容量装荷エレメントを互いに導通させる連結部と、前記連結部に電気的に接続されるヘリカルエレメントと、を有することを特徴とする。
容量装荷エレメントの縁(上縁、側縁、下縁)同士が離れているため、車両ルーフに対して平行となる面が開口する。そのため、容量装荷エレメントによりヘリカルエレメントに対地静電容量は付加されるが、浮遊容量は低減する。そのため、AM放送及びFM放送の利得が向上する。また、対向する容量装荷エレメントの縁同士が不連続となるので、他のメディア用のアンテナが受信する電波との干渉を抑制することができる。
(a)~(c)は第1実施形態に係るアンテナ装置の外観図。 第1実施形態に係るアンテナ装置を構成する部品の配置説明図。 (a)~(c)はホルダの構造説明図。 (a)~(d)は容量装荷エレメントの構造説明図。 (a)~(c)はヘリカルエレメントの構造説明図。 (a)~(d)はAM・FMアンテナの構造説明図。 収納空間に収納されるアンテナ部の状態を示す外観斜視図。 収納空間のアンテナ部を含むアンテナ装置の構造例を示す透視図。 (a)~(e)はSDARSアンテナの電気的特性の変化例を示した図。 (a)~(c)は容量装荷エレメント同士の連結部の例示図。 (a)~(c)は第2実施形態に係るアンテナ装置の構造説明図。 (a),(b)は第3実施形態に係るアンテナ装置の構造説明図。 第4実施形態に係るアンテナ装置のアンテナ部の配置説明図。 (a)~(c)は第4実施形態におけるAM/FMアンテナの構造説明図。 (a)は第5実施形態に係るアンテナ装置の外観斜視図、(b)は(a)における部分切り欠き図。 第5実施形態に係るアンテナ装置を構成する部品の配置説明図。 第5実施形態による容量装荷エレメントの外観斜視図。 (a)~(e)は容量装荷エレメントの形状説明図。 第1及び第5実施形態による電話用アンテナの平均利得-周波数特性図。 キーレスエントリー用アンテナの平均利得-周波数特性図。 第5実施形態によるSDARSアンテナの外観斜視図。 図21のSDARSアンテナを構成する部品の配置説明図。 図21のA-A´断面図。 SDARS用の無給電素子とアンテナ本体との位置関係を示す図。 SDARSアンテナの方向による利得変化を示すシミュレーション図。 SDARSアンテナの利得-周波数特性図。 第6実施形態に係るアンテナ装置のアンテナ部の外観斜視図。 (a),(b)は容量装荷エレメントの構造説明図。 エレメントホルダへのヘリカルコイルの組立手順の説明図であり、(a)は組立前、(b)は組立後の状態を示す。
以下、本発明を、車両ルーフに取り付けられる低背のアンテナ装置に適用した場合の実施の形態例を説明する。このアンテナ装置は、複数メディア用の電波を受信又は送受信するために、複数種類のアンテナを備えるものである。
なお、以下において、便宜上、車両ルーフ側を下方向、車両ルーフから鉛直上向きを上方向、本発明の長手方向を前後方向(正面を前方、背面を後方)、長手方向に対して垂直方向を左右方向という。また、上下方向をそれぞれ表裏と表現したり、それらに類似する表現を用いることもある。
[第1実施形態]
図1(a)は、第1実施形態に係るアンテナ装置の平面図、同(b)は側面図、同(c)は背面図である。本実施形態にかかるアンテナ装置1は、その内部に収納空間が形成されている電波透過性を有する合成樹脂製のケース部と、収納空間に収納されるアンテナ部とを有する。ケース部は、下面側が開口面部を有するアンテナケース10と図示しないインナーケースとで構成される。アンテナ装置1は、また、アンテナケース10の開口面部を閉塞するベース部20と、アンテナ装置1を車両ルーフへ取り付けるとともに、グランドを取るためのキャプチャ部30とを備える。
アンテナケース10は前方へ向かう(先端に行く)ほど細くかつ低くなると共に、側面も内側に(長手方向の中心軸線に向かって)湾曲した曲面とされた流線型に成形されている。アンテナケース10の下面部は、図示しない車両ルーフの取付面(アンテナ装置1を取り付ける車両ルーフ側の部位の底面、以下同じ)の形状に合わせた形状に成形されている。アンテナケース10の長手方向の長さは約230mm、横幅は約75mm、高さは約70mmである。
<部品配置構造>
図2は、アンテナ装置1の部品配置説明図である。アンテナ装置1は、その外壁がアンテナケース10の内壁の形状に応じた形状のインナーケース11を備えている。インナーケース11は、電波透過性の合成樹脂製であり、その下面側が開口している。またその下面部の外側のフランジには、ベース部20にネジ止め固定するための溝部及び複数のボスが形成されている。
上記収納空間は、このインナーケース11の内側に形成され、アンテナを保護するために用いられている。さらに、該インナーケース11はベース部20にネジ止めされる際に、インナーケース11の内壁と、絶縁ベース23の絶縁壁の内側リブの外壁とでOリング22を挟み込んで固定することで、アンテナ装置1の内部の防塵、防水性が確保できる構成となっている。
該アンテナケース10の内側後方に設けられた樹脂製の係合片を、絶縁ベース23の係合片はめ込み部に位置あわせをし、そこを支点として、該アンテナケース10及び絶縁ベース23の前方、及び左右にそれぞれ設けられた係止爪同志が係合することにより、アンテナケース10が絶縁ベース23に固定される。
また、該アンテナケース10の左右部には係止爪の他に固定片が設けられており、固定片は絶縁ベース23に設けられた固定片用の穴に挿入されて組み付けられる構造となっている。固定片を設けることにより、該アンテナケース10が受ける外力によってアンテナケース10が変形することを防止することが出来、また、外力を固定片へ分散するため、係止爪に伝わる外力を減少して係止爪同志の係合が外れるのを防止することができる。
インナーケース11の下面部の外縁とアンテナケース10の開口端部との間には、軟質絶縁製のパッド12が取り付けられる。パッド12は、アンテナケース10がベース部20に固定される際に、挟み込まれて固定される。パッド12が、車両ルーフとアンテナケース10及びインナーケース11との隙間を塞ぐため、美観を向上させるとともに、防塵、防水性を向上することが出来る。特に洗車機の放水などによって、シール材34へ直接的に水が吹き付けられるのを防止することで、シール材34の防水性を向上させる役割を果たしている。
インナーケース11の収納空間には、AM/FMアンテナ13、SDARS(Satellite Digital Audio Radio Service)アンテナ14、LTEアンテナ15、GNSSアンテナ16、電話用アンテナ17が取り付けられる。AM/FMアンテナ13は、522kHz~1710kHzのAM放送電波と、76MHz~108MHzのFM放送電波を受信する。また、153kHz~279kHzのLW放送電波も受信可能である。円偏波を受信するSDARSアンテナ14は、衛星デジタル音声ラジオサービスである2.3GHz帯の電波を受信する。LTE(Long Term Evolution)アンテナ15は、700MHz帯から2.7GHz帯の電波を送受信する。GNSS(Global Navigation Satellite System)は、GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等の衛星測位システムの総称である。円偏波を受信するGNSSアンテナ16は、GNSSの1.5GHz帯前後の電波を受信する。電話用アンテナ17は、700MHz帯から2.7GHz帯の電波を送受信する。電話用アンテナ17は、実際にはLTEアンテナの一種である。
AM/FMアンテナ13は、インナーケース11の内壁ボスにネジ止め固定されるとともに、基板19に形成された弾性導電部材であるM字状接続片191に弾性保持される。SDARSアンテナ14は、絶縁ベース23にネジ止めされ保持される。LTEアンテナ15及びGNSSアンテナ16は、基板18を介して導電ベース21に固定される。電話用アンテナ17は、基板19を介して導電ベース21に固定される。各アンテナ13~17で受信され、増幅された信号は、信号ケーブルC1,C2,C3を通じて車両側の電子回路に送られる。
AM/FMアンテナ13は、一対の容量装荷エレメント131,132、電波透過性を有する合成樹脂製のホルダ133、及び、ヘリカルエレメント134を含んで構成される。容量装荷エレメント131,132は、それぞれ略中央部に電気的遅延部、例えばミアンダ状に形成された複合形状、を有するエレメントであり、それ自体ではAM/FM帯では共振しない。しかし、ヘリカルエレメント134に対地静電容量を付加(装荷)する容量装荷板として機能し、AM帯では電圧受信素子としての機能を向上し、FM帯ではAM/FMアンテナ13が共振する。さらに、AM波帯及びFM波帯以外の周波数では、後述するインピーダンス変換器として機能する。ヘリカルエレメント134は、容量装荷エレメント131,132とAM/FM増幅回路との間に介挿され、容量装荷エレメント131,132と協働してFM波帯で共振するヘリカルアンテナとして動作する。このヘリカルエレメント134は、中空のボビンに線状導体を巻回したものであり、上下端には、それぞれ線状導体の端部と導通するターミナル端子(図2に示された例では下部ターミナル端子1341)が形成されており、この下部ターミナル端子1341が上述したM字状接続片191に弾性保持される。AM/FMアンテナ13の構造については、後で詳しく説明する。
SDARSアンテナ14は、無給電素子141、無給電素子用ホルダ142、平面アンテナ143、SDARS用アンプ基板144、シールドカバー145及びグランドプレート146を含んで構成される。平面アンテナ143は、SDARS用の主アンテナであり、金属薄板状の無給電素子141は、平面アンテナ143のアンテナ利得を向上させるために所定間隔をあけて平面アンテナ143の上側に設けられる。金属薄板を箱状に構成したシールドカバー145は、SDARS用アンプ基板144を電気的にシールドする導電部材である。グランドプレート146は、平面アンテナ143のグランド(接地部位、以下同じ)となる導電部材である。なお、シールドカバー145とグランドプレート146は、一体化してもよい。このようなSDARSアンテナ14は、導電ベース21の前方に存在する絶縁ベース23の凹部に配置される。グランドプレート146は、車両ルーフと所定距離だけ離される。また、SDARSアンテナ以外の他のアンテナのグランドと電気的に分離される。その理由については後述する。
LTEアンテナ15は、基板18に立設される。GNSSアンテナ16は平面アンテナであり、基板18の表面に取り付けられる。基板18の裏面には、図には顕れないGNSS増幅回路とLTEアンテナ整合回路と、両アンテナ15,16の出力を一つとするダイプレクサ回路とが実装されている。GNSS増幅回路の入力部にはGNSSアンテナ16が電気的に接続されている。また、LTEアンテナ整合回路の入力部にはLTEアンテナ15が電気的に接続されている。電気的な接続は、ハンダ付け等により行われる。基板19の表面には上記の電話用アンテナ17が立設される。基板19の裏面には、図には顕れない電話用アンテナ17のための整合回路及びAM/FM増幅用回路などが実装されている。
ベース部20は、車両ルーフへの取付後に当該車両ルーフと同電位となる金属製の導電ベース21と、軟性絶縁体であるOリング22と、その外周がアンテナケース10の下面部の形状に適合する樹脂製の絶縁ベース23とを含んで構成される。絶縁ベース23は、導電ベース21、アンテナケース10、インナーケース11及びSDARSアンテナ14を保持するための強度を有する樹脂製のものである。導電ベース21はダイキャストで構成される所定強度を有する部材であり、取付時に車両ルーフと同電位となり、グランド(接地)として機能する。
導電ベース21の表側には、凹部211,212と、これらの凹部211,212を遮蔽する壁部213が形成されている。凹部211には、基板19の裏面に実装されたAM/FM増幅回路などの電子部品が収容される。凹部212には、基板18の裏面に実装されたGNSS増幅回路などの電子部品が収容される。壁部213は、これらの収納空間をシールドする。つまり、凹部211,212と壁部213は、各基板18,19の位置決めを行うとともに、それぞれ独立したシールド領域を形成する。つまり、導電ベース21は、各種電子部品のシールド部材を兼ねる。
凹部211,212の周辺には、基板18,19等をネジ止め固定するためのネジ孔も形成されている。ただし、ネジ孔の間隔は、所望周波数帯の電波の漏れを防ぐため、当該電波の波長の1/2以下とすることが望ましい。なお、基板18,19の信号出力パターンなどの部分は開口してもよい。他方、導電ベース21の裏側には、上記のキャプチャ部30をネジ止め固定するためのボスが下方に突出して形成されている。
絶縁ベース23は、その外周部がアンテナケース10の開口面部の形状に応じた形状であり、該外周部のやや内側には、Oリング22をはめ込むための案内溝と、インナーケース11を係合するための係合機構とが形成されている。案内溝や係合機構の内側には、平坦な部品載置面231が形成されている。この部品載置面231の略中央部には、導電ベース21とキャプチャ部30とが機械的に接続されるようにするための孔部232が形成されている。また、絶縁ベース23の前方よりには凹部233が形成されている。この凹部233には、SDARSアンテナ14が収容される。
キャプチャ部30は、ボルト31、車両固定爪部材32、プリロックホルダ33、シール材34、金属バネ35を含む。プリロックホルダ33は、アンテナ装置1を車両ルーフに仮固定する。このプリロックホルダ33には係止爪が設けられている。この係止爪は、アンテナ取付ボス部を車両ルーフ側の取付穴へ挿入して嵌めた際に、車両ルーフ側の取付孔周辺に嵌合する。これにより、ボルト31を締め付ける前にアンテナ装置1を仮固定することができ、車両ルーフへのアンテナ取付の作業性が向上する。仮固定後にボルト31を締めつけることで、車両固定爪部材32の爪が開く。その後、固定爪部材32の先端が車両ルーフの塗装面を削ることで、車両ルーフと導電ベース21とが電気的にほぼ同電位となるように接続されるとともに、機械的に固定される。また、ボルト31を締めつけることで絶縁ベース23の裏面に粘着剤等で固定されたシール材34が、弾性をもっていることから圧縮される。これにより、車両ルーフを通じて車内に入る塵を防いだり、防水を図ることができる。また、導電ベース21と金属バネ35の防錆、防水性を確保することができる。
アンテナ装置1が搭載される車両ルーフの曲率は車種によって異なる場合がある。金属バネ35は車両ルーフに当接する部分が凸状をなす摺動性を有する部材であり、車両ルーフの形状(曲率)へ追従するように変形する。その作用効果については後述する。
<AM/FMアンテナの構造>
次に、AM/FMアンテナ13の構造について詳しく説明する。AM/FMアンテナ13は、断面台形の立体型形状のホルダ133を有する。図3(a)は、このホルダ133の上面図、同(b)は正面図、同(c)は側面図である。ホルダ133は、前後方向に長く左右方向に短い電波透過性の合成樹脂製であり、上底面1331はほぼ平坦面である。また、上底面1331のうち、長尺中央部からやや前方よりに、所定幅の平坦底面を有する溝部1332が形成されている。この溝部1332の所定部位には、ネジ孔1333が形成されている。このネジ孔1333は、容量装荷エレメント131,132及びヘリカルエレメント134をインナーケース11の内壁ボスへネジで共締固定するためのものである。ホルダ133の両側部には様々な幅をもつ複数のリブ1334が存在する。いずれかのリブ1334には、係止爪1335が形成されている。リブ1334、係止爪1335は容量装荷エレメント131,132の角度及び位置を規制しているだけでなく,ホルダの強度の向上もなしている。
図4は、容量装荷エレメント131,132の形状及び配置例を示す説明図であり、同(a)は上面図、(b)は正面図、同(c)は側面図である。また、同(d)はこれらの容量装荷エレメント131,132のサイズ説明図である。これらの図に示されるように、容量装荷エレメント131,132は、それぞれ取付時に前方となる前方面部と、後方となる後方面部とを帯状のミアンダ部でつなぐ複合要素からなるエレメントである。「ミアンダ部」は、少なくとも1回以上の蛇行状を有するように形成された細い導体エレメントで形成される面をいう。両者はほぼ対称となる形状のエレメントであり、その一方が他方と車両ルーフと直交する面を中心として所定間隔及び所定角度で対向する。この間隔及び角度は、インナーケース11の内部空間の形状に応じて決められる。また、後方面部は高さが高い構造となる。
容量装荷エレメント131,132は、また、それぞれ取付時に最上端となる部位(以下、「天頂部」という)よりも低い部位に連結部1312,1322が形成されており、これらの連結部1312,1322を通じて互いに導通する。各連結部1312,1322は、それぞれ容量装荷エレメント131,132の一部にスリットを形成した後、折り曲げることで実現できる。各連結部1312,1322の長さが異なるのは、ほぼ対称となる一方の容量装荷エレメント131と他方の容量装荷エレメント132の取付方向を明確にするためであるが、常にそのようにしなければならないものではない。
これらの容量装荷エレメント131,132の前方面部及び後方面部には、固定孔1311,1321が形成されている。これらの固定孔1311,1321は、ホルダ133の係止爪1335に嵌合するために用いられる。これにより、容量装荷エレメント131,132を、接着剤などを用いずにホルダ133に係止することができるため、組立工程を簡略化するだけでなく、接着剤などを用いることによる電気的特性の変動を抑制することができる。
また、係止爪での固定ではなく、係止爪で仮固定した後に、熱などで加熱しホルダと溶着させ固定を図ることも可能である。
本実施形態の例では、図4(d)に示される前方面部の高さa1は約26mm、横方向の長さa2は約23mm、ミアンダ部の横方向の長さa3は約14mm、後方面部の横方向の長さa4は23mmである。ただし、ミアンダ部については、高さ方向にも経路長が生じる。
SDARSの波長λ1は約120mmであり、高さa1、長さa2,a4は、SDARSの波長λ1に対して約1/4以下、ミアンダ部の経路長は約1/2である。そのため、前方面部からミアンダ部(始端)をみたときのインピーダンスは、SDARSの周波数では高くなり、電気的に分離される。つまり、容量装荷エレメント131,132は、例えばSDARSで使用する周波数帯域ではインピーダンス変換器として機能する。後方面部からミアンダ部(後端)をみたときのインピーダンスも同様である。
そのため、SDARSアンテナ14にとって、容量装荷エレメント131,132は、自らの動作(指向性を含む)に影響を与えないサイズの導体となる。容量装荷エレメント131,132にとっても、後方端部からミアンダ部方向及び前方端部からミアンダ部方向のインピーダンスが、SDARSの周波数帯域では高くなるため、SDARSの電波の影響を受けることがない。つまり、相互に干渉しない。また、GNSSの波長λ2は約190mmであり、容量装荷エレメント131,132の電気長はGNSSの波長λ2の1/2とならないように共振しない長さとしているため、容量装荷エレメント131,132は、GNSSアンテナ16との間で干渉しない。
これに対し、前述した特許文献1ないし3のようにミアンダ部の無い1枚面のエレメントの場合、所要の対地静電容量を装荷しようとすると、横方向の長さは約60mmとなり、波長λ1の1/2となるため、少なくともSDARSアンテナ14にとって、利得の低下や指向性のゆがみなどの影響が出やすくなる。また、高さは上記高さa1の約2倍となり、やはり、波長λ1の約1/2程度となり、SDARSアンテナ14にとって、利得の低下や指向性のゆがみなどの影響が出やすくなる。
本願発明者らの実験によれば、波長λ1,λ2に対して、容量装荷エレメント131,132の板厚が1~2mm以下(波長λ1,λ2に対して十分に小さい厚み)とされ、高さa2が平面アンテナ143の受信する電波の波長λ1の約1/4あるいはそれ以下の波長であり、ミアンダ部の経路長が波長λ1に対して1/2プラスマイナス1/8程度であれば、AM/FMアンテナ13とSDARSアンテナ14との間で干渉はみられなかった。また、容量装荷エレメント131,132がGNSSアンテナ16の受信する電波に対して共振しない長さであれば、AM/FMアンテナ13とGNSSアンテナ16との間で干渉はみられなかった。なお、ミアンダ部により電気的に分離された前方面部及び後方面部の長さは、波長λ1の略1/4あるいはそれ以下が望ましい。
図4(a)~(d)のように、天頂部が開いた構造の容量装荷エレメント131,132は、ヘリカルエレメント134との関係でも優れた効果を発揮する。すなわち、容量装荷エレメント131,132の天頂部が開口していることで、ヘリカルエレメント134と天頂部との投影面積が、1枚面で容量装荷を行う場合に比べて減少する。そのため、容量装荷エレメント131,132において、ヘリカルエレメント134で発生する高周波電流を打ち消そうと働く渦電流が減少する。これにより、AM/FMアンテナ13の効率劣化が軽減される。また、このような効果により、天頂部に対するヘリカルエレメント134の配置位置の自由度が向上する。例えば、ヘリカルエレメント134を必ずしも容量装荷エレメント131,132の天頂部の中心に配置する必要がなくなる。
容量装荷エレメント131,132の天頂部が開口する本実施形態による構造は、容量装荷エレメント131,132を折り曲げ加工や絞り加工する必要が無いことから加工工程が簡略化され、製造コストの低減に貢献する。このような構造は、また、近接する導体間、本例では電話用アンテナ17との間に発生する浮遊容量が、1枚面で容量装荷板とした場合よりも低減される効果もある。浮遊容量は、設計者が意図しない無効容量成分であり、物理的な構造に起因する。この浮遊容量が大きくなるほど利得が低下することは上記のとおりである。
電話用アンテナ17は、対向する容量装荷エレメント131,132のそれぞれの前方面部の側縁間との間の略中心に配置されている。これによっても浮遊容量を小さくできるので、電話用アンテナ17と容量装荷エレメント131、132との対向距離を図7及び図8に示されるように短くできるのである。なお、電話用アンテナ17との浮遊容量をさらに低減するために、さらに一つ以上の孔やスリットを容量装荷エレメント131、132に形成してもよい。そうすることにより、さらに容量装荷エレメント131,132の下面側の主にグランドとの浮遊容量を低減できるため、下面側を導電ベースで構成したとしても性能は十分に得られる。
次に、ヘリカルエレメント134について説明する。図5(a)はヘリカルエレメント134の上面図、同(b)は正面図、同(c)は背面図である。ヘリカルエレメント134は、電波透過性の合成樹脂でできた筒状のボビンに導線を巻回したものである。ボビンの表面には、ヘリカルアンテナの所望の形状が構成できるように、径、ピッチが決められた溝が形成されており、該ボビンに、線状導電体を必要なターン数だけ巻き付けることで、ヘリカルアンテナとして動作可能となる。ボビン下部には、導線の一端と電気的に接続された下部ターミナル端子1341が形成されている。この下部ターミナル端子1341は、上述したM字状接続片191に弾性保持され、基板19の裏面に実装されたAM/FM増幅用回路の入力端子と導通する。上部ターミナル端子1342は、導線の他端と電気的に接続されている。ボビンの中から上方へ金属ネジを差し込み、この金属ネジの足をホルダ133のネジ孔1333、及び、容量装荷エレメント131,132の連結部1312,1322により形成される円形孔へ挿入し、これらをインナーケース11の内壁ボスへ共締めすることにより、上部ターミナル端子1342と容量装荷エレメント131,132とが電気的に接続される。該金属ネジはスプリングワッシャー付のネジとし機械的保持を強化してもよい。
また、該上部ターミナル1342は該ボビンに180度反転して取り付ける事が可能な構造であり、部品を共用しながらもヘリカルエレメント134のターン数が半ターン毎に調整できる構造であり、これにより受信周波数の調整が可能となり、設計の自由度を向上させることができる。
容量装荷エレメント131,132をホルダ133に固定し、さらに、このホルダ133にヘリカルエレメント134を取り付けた状態を図6に示す。図6(a)は上面図、同(b)は正面図、同(c)は側面図、同(d)は下面図である。天頂部が塞がれた1枚面の容量装荷板とした場合に比べて、ヘリカルエレメント134の配置位置の自由度が向上することは上述のとおりである。本実施形態では、下部ターミナル端子1341を、容量装荷エレメント131,132のほぼ中間の位置とし、ヘリカルエレメント134自身を、多少、容量装荷エレメント132側に偏心させている。このように偏心させることにより、ヘリカルエレメント134と近接する容量装荷エレメントが容量装荷エレメント132となる。そのため、電気的な干渉が容量装荷エレメント132のみと生じるようにすることができ、容量装荷エレメント131,132の両方と電気的な干渉が生じるときに比べて干渉が軽減でき性能劣化が抑制可能となる。ヘリカルエレメント134を、多少、容量装荷エレメント131側に偏心させていてもよい。
また、インナーケース11の収納空間に収納されるアンテナ部の状態を図7に示す。図7は、図2に示した配置に従って組み立てたアンテナ装置1のうち、アンテナケース10、インナーケース11及びOリング22だけを外した状態を示す外観斜視図である。また、図8はアンテナケース10、インナーケース11及びOリング22をも組み立てた状態で、収納空間を透視した状態を示す説明図である。
これらの図に示されるように、本実施形態のアンテナ装置1は、容量装荷エレメント131,132の相互の縁同士が離れており、車両ルーフに対して平行となる面が開口する。そのため、容量装荷エレメント131,132によりヘリカルエレメント134に対地静電容量は付加されるが、浮遊容量は低減する。そのため、AM放送及びFM放送の利得が向上する。また、対向する容量装荷エレメント131,132の縁同士が不連続となるので、他のメディア用のアンテナが受信する電波との干渉を抑制することができる。
すなわち、長手方向の長さが約230mm、横幅が約75mm、高さが約70mmという低背で狭い収納空間のアンテナ装置1でありながら、SDARSアンテナ14、LTEアンテナ15、GNSSアンテナ16、電話用アンテナ17、AM/FMアンテナ13を、相互に干渉することなく、この順序で前方から並べて配置することができる。
なお、図7及び図8に示されるように、AM/FMアンテナ13と電話用アンテナ17とは近接して配置される。そのため、電話用アンテナ17よりも周波数の低い受信を行うAM/FMアンテナ13は、電話用アンテナ17の影響を受けやすくなる。そこで、本実施形態では、基板19の裏面に実装される整合回路のうち、電話用アンテナ17の給電点に好ましくは20pF程度のコンデンサを直列に接続した後に、各周波数の受信信号をインピーダンス整合するようにした。20pFは例えばAM帯の1MHzでは約80kΩのインピーダンスとなり、FM帯の100MHzでは約80Ωとなる。
これに対し、電話用アンテナ17が受信する周波数帯のうち、例えば800MHz以上では10Ω以下となり、インピーダンスは格段に低くなる。また、整合回路で電話用アンテナ17とのインピーダンス整合をとるため、電話用アンテナ17の受信帯域では損失がより小さくなる。電話用アンテナ17の受信帯域幅を考慮すると望ましくは2pF~20pF程度が望ましい。これにより、電話用アンテナ17とAM/FMアンテナ13の双方の利得を確保できる効果を有する。あるいは、インダクタとコンデンサを用いた並列共振回路からなるBEF(Band Elimination Filter)を構成し、AM帯付近またはFM帯付近のインピーダンスを高くし、同様の効果を得ることも可能である。
また、AM/FMアンテナ13の給電をなすM字状接続片191とAM/FM増幅器の間に電話用アンテナ17の周波数を高インピーダンスとするフィルタを直列に接続することで、さらに相互に干渉しないようにした。該フィルタはチップコンデンサを信号経路とグランドに配置しないようにし、AM帯の受信信号がコンデンサによって分圧され減衰されない構成としたフィルタである。インダクタとコンデンサの並列共振や、オープンスタブを用いて電話用アンテナ17の所望周波数帯を反射、あるいは減衰させるフィルタを構成したものである。
<SDARSアンテナの取付構造>
本実施形態では、SDARS用の平面アンテナ143の基板裏面側にSDARS用アンプ基板144を実装するとともに、この平面アンテナ143及びSDARS用アンプ基板144を、無給電素子141を収容した無給電素子用ホルダ142と金属製のシールドカバー145とで挟み込んでいる。無給電素子用ホルダ142の下面にはSDARS用の平面アンテナ143との位置決めをするための、リブが少なくとも2ヶ所以上設けられている。また、無給電素子用ホルダ142の厚みは、無給電素子141とSDARS用の平面アンテナ143との間隔を一定とするような厚みの設定とされている。導電性の無給電素子141には、位置決め用のスリットが少なくとも1つ以上設けられており、そのスリットが無給電素子用ホルダ142の位置決め用リブに嵌合することで位置決めがなされている。これは、無給電素子141に突起部を設け、無給電素子用ホルダ142に凹部の形状を成す構造でもよい。そして、これらをSDARS用アンプ基板144に設けた孔とグランドプレート146に設けた孔をネジで共締めすることで固定している。グランドプレート146は絶縁ベース23の前方に配置され、絶縁ベース23のリブよりも内側に設けられた凹部233に位置決めされるよう、はめ込まれている。凹部233が形成される部分の絶縁ベース233の厚さは凹部233が形成されない部分の厚さに比べて薄くなっているが、凹部233は絶縁ベース23のリブよりも内側でグランドプレート146の形状に一部が沿った形状に設けられるため、絶縁ベース23の強度としては十分に保たれる。
また、グランドプレート146は、導電ベース21と電気的に分離されるように、導電ベース21とは接続されていない。これは、LTEアンテナ15及び/又は電話用アンテナ17への電気的特性の影響を防止することと、SDARSアンテナ14への指向性の影響を防止するためである。
すなわち、導電ベース21は、LTEアンテナ15、GNSSアンテナ16、電話用アンテナ17、AM/FMアンテナ13のグランドとしても機能するが、車両ルーフと導電ベース21との距離及び導電ベース21のサイズによって、不要な共振(共鳴現象)が発生する原因ともなる。不要共振は、導電ベース21が大きくなるほど発生しやすい。不要共振が発生すると、その周波数が含まれる帯域の電波を受信するアンテナの利得が低下する。また、アンテナ装置1を搭載する車両ルーフの曲率によっては、導電ベース21と車両ルーフとの間の容量成分が変化し、不要共振により各アンテナ13~17の利得が低下、あるいは変化することがある。
ここで、不要共振について簡単に説明する。導電ベース21とキャプチャ部30の車両固定爪部材32までの部分のインダクタンスをL、導電ベース21と車両ルーフの空間のキャパシタンスをCとすると、不要共振の周波数fは、1/[2π√(LC)]で表される。また、導電ベース21と車両ルーフ間の面積をS、導電ベース21と車両ルーフ間の距離をd、上記空間の比誘電率をεとすると、キャパシタンスCは、ε・S/dとなる。さらに、導体損失をRとすると、不要共振の鋭さを表すQ値は、[√(L/C)]/R=1/(ωCR)により求められる。ここで、ωは不要共振の角周波数であり、ω=2πfで表される。なお、不要共振のQ値が小さいほど、利得に与える影響は微小となる。導電ベース21が大きくなって面積Sが大きくなると、キャパシタンスCが大きくなり、不要共振の周波数fが低くなる。これにより、不要共振の周波数fが、送信又は受信に用いられる周波数の帯域内(仕様帯域内)に含まれる周波数となり、その周波数が含まれる帯域の電波を受信するアンテナの利得が低下することがある。また、車両ルーフには様々な種類があり、各々の曲率は様々である。金属バネ35が存在しない場合、車両ルーフの曲率が大きいと、キャパシタンスCが小さくなる。そして、不要共振の周波数fが高くなると共に、Q値が大きくなり、各アンテナ13~17の利得が低下する。一方、車両ルーフの曲率が小さいと、キャパシタンスCが大きくなり、不要共振の周波数fが低くなると共に、Q値が小さくなる。このように、車両ルーフの曲率によって、キャパシタンスCが大きく変動し、不要共振の周波数fも大きく変動することになる。
そこで、本実施形態では、金属バネ35の凸状の部分を車両ルーフに当接させることで、第1に、不要共振の周波数fの変動量を抑制し、アンテナ装置5を様々な曲率の車両ルーフに取り付けることができるようにした。
金属バネ35が存在する場合、金属バネ35が摺動性を有することから、当接する凸状の部分が車両ルーフの曲率に追従して変形する。そのため、キャパシタンスCの変動量が小さくなり、不要共振の周波数fの変動量も小さくなって、様々な曲率の車両ルーフに取り付けることができるようになる。
また、本実施形態では、金属バネ35の凸上の部分を車両ルーフに当接させることで、第2に、キャパシタンスCを大きくして、不要共振の周波数fが低域へシフトするようにした。そのため、不要共振の周波数を仕様帯域外にシフトさせることができる。
本実施形態では、また、導電ベース21を不要共振が入り込まないサイズまで小さくするために、SDARSアンテナ14については、導電ベース21の上に配置せず、絶縁ベース23の上に配置するようにした。そして、SDARSの平面アンテナ143のグランドは、導電ベース21とは電気的に分離されたグランドプレート146を使用することにした。平面アンテナ143の受信帯域は2.3GHz帯のように高い周波数帯であることから、別体としたグランドプレート146であっても平面アンテナ143より僅かに大きくするだけで、アンテナ利得を確保するのに十分なグランドサイズを得ることができる。
グランドプレート146を導電ベース21と別体にする構造は、グランドプレート146のサイズ及び構造の自由度を増す効果もある。導電ベース21のサイズや配置構造は、アンテナ装置1の要求仕様などに応じてある程度決まってしまうものであるが、例えば車両ルーフと導電ベース21との電気長がSDARSの波長λ1の略1/4となると、SDARSの電気的特性が劣化することがある。本実施形態では、グランドプレート146を導電ベース21と別体としたため、SDARSアンテナ14の所望の電気的特性が得られるようにグランドプレート146の形状及びサイズを任意に設定できるようになり、指向性の改善が可能になるとともに、設計の自由度を増すことができる。
図9は、SDARSアンテナ14の構造変化による電気的特性の変化例を示した図である。上述したとおり、SDARSアンテナ14は、絶縁ベース23の凹部233に収容される。この凹部233は、組立てにおいてグランドプレート146の位置決めが容易で作業性を向上させる他に、凹部233の深さ(厚み)は、グランドプレート146と車両ルーフとの距離を決める要素となる。グランドプレート146が、平面アンテナ143よりも僅かに大きいサイズであることは上述のとおりである。いま、図9(a)に示されるように、車両ルーフとグランドプレート146との距離(凹部233の深さ)をtとすると、平面アンテナ143の鉛直方向の指向性は、図9(b)~(e)に示されるように距離tが大きくなるほど歪みが大きくなる。指向性の歪みは平面アンテナ143の利得の低下につながる。そのため、この距離tは10mm以下、望ましくは2mm~10mmであり、これにより、70mm以下の低姿勢でありながら、実用上十分なSDARSの電気的特性を実現することができる。
SDARS用アンプ基板144のシールド性は、シールドカバー145の周囲をSDARS用アンプ基板144へ半田付けや溶接するなどしてシールド効果を確保している。シールドカバー145は、グランドプレート146と導通するため、グランドプレート146と同電位となる。
なお、本実施形態では、容量装荷エレメント131、132の連結部1312、1322を連結する際に、ネジ孔1333に対応する部位を円形孔にする例を示したが、このような円形孔は、図10(a)のように、各連結部1312、1322を成形する際に、各対向端部を半円形に切り欠くことで、容易に形成することができる。あるいは、図10(b),(c)のように、各連結部1312、1322の対向端部をR状あるいは矩形状にするとともにそれらの先端部付近に円形孔を形成するようにしてもよい。いずれの場合もこれらの円形孔が位置決めの役割を果たすため、ホルダ133に固定する際の作業が容易になるという効果が得られる。
また、ミアンダ形状も上下方向としたが、前後方向としても同様の効果が得られる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態のアンテナ装置は、アンテナケース、インナーケース、ベース部、複数のアンテナ、基板、キャプチャ部などの基本構成部品及びその配置は、第1実施形態のアンテナ装置1と同様であり、AM/FMアンテナを構成する容量装荷エレメントの形状及びホルダの構造が第1実施形態のアンテナ装置1と異なる。図11(a)は第2実施形態に係るアンテナ装置が有する容量装荷エレメントの側面図、同(b)は上面図、同(c)はインナーケースの一部を便宜上切り欠いて示した組立説明図である。この実施形態のアンテナ装置2は、一対の容量装荷エレメント131b、132bを備えるとともに、これらの一部を連結部1312b,1322bとした点は、第1実施形態の容量装荷エレメント131,132と同じであるが、ミアンダ形状とホルダ133bへの取付構造が異なっている。連結部1312b、1322bの先端は下方に延びており、導電中継部材を介して金属ネジで両者を導通させている。
第2実施形態のアンテナ装置2においても、容量装荷エレメント131b,132bの上縁、及び下縁同士が離れており、車両ルーフに対して平行となる面が開口する。そのため、容量装荷エレメント131b,132bによりヘリカルエレメントに対地静電容量は付加されるが、浮遊容量は低減する。連結部1312b、1322bが下方に延びているため、連結部1312b、1322bにおいても浮遊容量の発生を抑えることができる。そのため、AM放送及びFM放送の利得が向上する。また、対向する容量装荷エレメントの縁同士が不連続となるので、他のメディア用のアンテナが受信する電波との干渉を抑制することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態のアンテナ装置もまた、アンテナケース、インナーケース、ベース部、複数のアンテナ、基板、キャプチャ部などの基本構成部品およびその配置は、第1実施形態のアンテナ装置1と同様であり、AM/FMアンテナを構成する容量装荷エレメントの形状及びホルダの構造が第1実施形態のアンテナ装置1と異なる。図12(a)は第2実施形態に係るアンテナ装置が有する容量装荷エレメントの分解組立図、同(b)は組立後のアンテナ装置の外観斜視図である。この実施形態のアンテナ装置3は、一対の容量装荷エレメント131c、132cを備えるとともに、これらの一部を連結部とした点は、第2実施形態の容量装荷エレメント131b,132bと同じであるが、ミアンダ形状と連結部が2つずつである点が異なっている。
第3実施形態のアンテナ装置3においても、容量装荷エレメント131c,132cの上縁、及び下縁同士が離れており、車両ルーフに対して平行となる面が開口する。そのため、容量装荷エレメント131c,132cによりヘリカルエレメントに対地静電容量は付加されるが、浮遊容量は低減する。そのため、AM放送及びFM放送の利得が向上する。また、対向する容量装荷エレメントの縁同士が不連続となるので、他のメディア用のアンテナが受信する電波との干渉を抑制することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態のアンテナ装置もまた、アンテナケース、インナーケース、ベース部、複数のアンテナ、基板、キャプチャ部などの基本構成部品及びその配置は、第1実施形態のアンテナ装置1と同様であり、AM/FMアンテナの構成が第1実施形態のアンテナ装置1と異なる。図13は第4実施形態に係るアンテナ装置4のアンテナ部の配置説明図である。また、図14は第4実施形態におけるAM/FMアンテナの構造説明図であり、同(a)は上面図、同(b)は正面図、同(c)は側面図である。
第4実施形態のアンテナ装置4は、一対の容量装荷エレメント131d、132dを備えるとともにこれらの一部を連結部とした点、固定孔1321dを通じてホルダ133dに固定される点は、第1実施形態の容量装荷エレメント131,132と同じであるが、ミアンダ形状が異なっている。第4実施形態の容量装荷エレメント131d、132dは、連結部となって折り曲がる部分の残部が幅広面部となり、前方が第1ミアンダ部、後方が第2ミアンダ部となる。また、ヘリカルエレメント134は、その構成部品は第1実施形態で説明したヘリカルエレメント134と同じであるが、基板19の外の導電ベース21の上に配置される点が第1実施形態と異なる。そのため、ヘリカルエレメント134は、容量装荷エレメント131dの方に偏心している。
第4実施形態のアンテナ装置4においても、容量装荷エレメント131d,132dの上縁、及び下縁同士が離れており、車両ルーフに対して平行となる面が開口する。そのため、容量装荷エレメント131d,132dによりヘリカルエレメント134に対地静電容量は付加されるが、浮遊容量は低減する。そのため、AM放送及びFM放送の利得が向上する。また、対向する容量装荷エレメントの縁同士が不連続となるので、他のメディア用のアンテナが受信する電波との干渉を抑制することができる。
以上、第1ないし第4実施形態を説明したが、本発明の実施の形態は、これらの形態例に限定されない。例えば、一対の容量装荷エレメント131(131b~131d),132(132b~132d)(以下、「131等」と略す)とヘリカルエレメント134とを、バネ性を有する接続片を通じて電気的に接続するようにしてもよい。また、容量装荷エレメント131等とヘリカルエレメント134の共振周波数が所望の周波数付近とならないように、LC素子(インダクタとキャパシタ)や基板上に形成された導電パターンのフィルタなどで容量装荷エレメント131等同士を接続したものであってもよい。
また、容量装荷エレメント131等は、ミアンダ状のほか、少なくとも1つの折返し、ジグザグ状・九十九折り状、フラクタクル状など、電気遅延部として機能するものであれば、いずれであってもよい。また、各実施形態では、容量装荷エレメント131等の上縁や下縁の縁同士が不連続となるようにしたが、前縁や後縁が不連続となる構成でもよい。また、一対の容量装荷エレメント131等が必ずしも、左右対称の形状である必要はない。
また、SDARSの平面アンテナ143と、GNSSアンテナ16の配置は、逆であってもよい。また、SDARSの平面アンテナ143とGNSSアンテナ16とを上下に重ねた構造としてもよい。また、必要となる性能要求が厳しくない場合、グランドプレート146を設定せず、SDARS用アンプ基板144、或いはシールドカバー145のグランドサイズで十分な場合も、同様に、その形状と近い形状で凹ませる事で、電気的性能の向上が見込める。
導電ベース21をダイキャストなどの一体のものとし、別体でグランドプレート146を設ける説明をしているが、導電ベース21は、導電ベース21と金属薄板がネジ止めや溶接等で電気的に同電位で構成しているものも含まれる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について説明する。図15(a)は第5実施形態に係るアンテナ装置の外観斜視図、図15(b)は、図15(a)をA-A’方向から見た部分切り欠き図である。図16は第5実施形態に係るアンテナ装置を構成する部品の配置説明図である。第5実施形態のアンテナ装置5は、これまでの実施形態と同様、車両ルーフに取り付けられるアンテナ装置であり、その内部に収納空間が形成されている電波透過性のケース部と、収納空間に収納されるアンテナ部とを備えている。
ケース部は、下面側が開口面部を有するアンテナケース50と、このアンテナケース50の開口面部を軟質樹脂製のパッド52を介して閉塞するベース部60とを備える。アンテナケース50は、前方へ向かう(先端に行く)ほど細くかつ低くなると共に、側面も内側に(長手方向の中心軸線に向かって)湾曲した曲面とされた流線型に成形されている。アンテナケース50の材質及びサイズは、第1実施形態のアンテナケース10とほぼ同じである。
ベース部60は、導電ベース61と、この導電ベース61を固定するための絶縁ベース63とを備えて構成される。導電ベース61の前方及び後方には、ケーブルC51,C53,C54,C57を貫通させるための孔611,612が形成されている。一方、絶縁ベース63には、導電ベース61を車両ルーフ側からネジ止め固定するための取付孔631と、ケーブルC51,C53,C54,C57を貫通させるための孔632,633とが形成されている。絶縁ベース63の裏面には、それぞれ金属バネ64と軟質性のシール材65を収容するための溝が形成される。金属バネ64は車両ルーフの形状(曲率)へ追従するように変形する。すなわち、第1実施形態と同様、金属バネ64は、第1に、キャパシタンスCの変動量(不要共振の周波数fの変動量)を抑制するのでアンテナ装置5を様々な曲率の車両ルーフに取り付けることができ、第2に、不要共振の周波数fを仕様帯域外へシフトさせることができる。そのため、十分なアンテナの利得が得られる車両ルーフの適用範囲を拡げることができる。ベース部60は、図示しない車両ルーフ側からボルトで締め付けられ、ナット66でロックされる。
アンテナ部は、SDARSアンテナ54、電話用アンテナ57、AM/FMアンテナ53、キーレスエントリー用アンテナ51が、この順に前方から並ぶように配置される。AM/FMアンテナ53は、連結部533を介して電気的に接続される一対の容量装荷エレメント531,532と、その一端が連結部533と電気的に接続されることによりFM放送の受信を可能にするヘリカルエレメント535とを含んで構成される。一対の容量装荷エレメント531,532及び連結部533は、硬質絶縁部材であるエレメントホルダ534に固定され、ネジ5331を介してアンテナケース50の内壁に固定される。ヘリカルエレメント535は、エレメントホルダ534とともにネジ5341によりアンテナケース50の内壁に固定される。
容量装荷エレメント531,532の前方には、各容量装荷エレメント531,532と電気的に不連続になるように、所定間隔をおいて電話用アンテナ57が配置される。
第1実施形態の電話用アンテナ17は、800MHz帯の周波数の信号を送受信するためのアンテナであるが、第5実施形態の電話用アンテナ57は、上部がアンテナケース50の内壁に沿って折り返した断面略ρ形の面状導体板であり、電話用アンテナ17よりもエレメント幅が大きくなっている。そのため、広帯域化が可能であり、700MHz帯の周波数でも送受信が可能となる。電話用アンテナ57は、ネジ571によりアンテナケース50の内壁に固定される。電話用アンテナ57の前方には、略矩形状のSDARS用の無給電素子55が配置される。無給電素子55は、ネジ551によりアンテナケース50の内壁に固定される。
導電ベース61には、それぞれ絶縁部材に電子回路部品を実装したキーレスエントリー用基板510、AM/FM用基板530、電話用基板570がネジ止め固定される。ヘリカルエレメント535の他端(給電部)は、AM/FM用基板530の回路接点と弾性保持された状態で導通する。回路接点は、AM/FM用基板530に実装されたアンプ等の電子回路部品と電気的に接続される。AM/FM用基板530の電子回路部品は、ケーブルC53を通じて車両側電子機器と電気的に接続される。電話用アンテナ57の給電部は電話用基板570の回路接点と弾性保持された状態で導通する。回路接点は電話用基板570に実装された電子回路部品と電気的に接続され、その電子回路部品は、ケーブルC57を通じて車両側電子機器と電気的に接続される。
キーレスエントリー用基板510には、キーレスエントリー用アンテナ51が立設される。キーレスエントリー用アンテナ51は、絶縁体で構成される筒状ホルダ511に線状導体512を巻回したアンテナであり、900MHz帯の周波数の信号を受信する。キーレスエントリー用アンテナ51の給電部は、キーレスエントリー用基板510の電子回路部品と電気的に接続される。キーレスエントリー用基板510の電子回路部品は、ケーブルC51を通じて車両側電子機器と電気的に接続される。
キーレスエントリー用アンテナ51は、AM/FM用アンテナ53のヘリカルエレメント535の長尺方向の後方で、一対の容量装荷エレメント531,532と電気的に不連続となるように位置決めされる。アンテナ装置5のアンテナ部の中で最も後方に配置されるため、例えば車両ルーフの後方側では、垂直偏波だけでなく水平偏波も良好に受信できるようになり、水平方向の利得を向上させることができる。
なお、導電ベース61の面積は、上方から見たときに容量装荷エレメント531,532の面積よりも大きい。つまり、導電ベース61の面積は、容量装荷エレメント531,532の投影面積よりも大きい。また、容量装荷エレメント531,532の下方にキーレスエントリー用アンテナ51が配置されるので、キーレスエントリー用アンテナ51の接地が確実に行えるようになる。さらに、容量装荷エレメント531,532と導電ベース61とのギャップが一定となるので、車両ルーフの曲率によってAM/FM波帯での受信性能が左右されることがなくなる。
絶縁ベース63の前方には、SDARSアンテナ54のグランドとなるグランドプレート56が固定される。SDARSアンテナ54は、ケーブルC54を通じて車両側電子機器と電気的に接続される。無給電素子55、SDARSアンテナ54及びグランドプレート56の詳細形状及び各々の位置関係については後述する。
上記のとおり、電話用アンテナ57とキーレスエントリー用アンテナ51は、使用周波数が近い。そのため、両者の間にAM/FM用アンテナ53を介在させ、両者を物理的に離すことで干渉を低減させることができる。他方、AM/FM用アンテナ53の周波数帯と電話用アンテナ57及びキーレスエントリー用アンテナ51の周波数帯とはかけ離れている。そのため、AM/FMアンテナ53と電話用アンテナ57、及び、AM/FMアンテナ53とキーレスエントリー用アンテナ51は、それぞれ物理的に近づけても、各周波数帯でほとんど支障なく動作させることができる。キーレスエントリー用アンテナ51は、容量装荷エレメント531,532の後方かつ下方に配置されるが、この限りではない。
次に、AM/FMアンテナ53を構成する容量装荷エレメント531,532について詳しく説明する。図17は、容量装荷エレメント531,532の外観斜視図である。また、図18は容量装荷エレメント531,532の形状説明図であり、(a)はその正面図、同(b)はその上面図、同(c)はその左側面図、同(d)はその右側面図、同(e)はその下面図である。容量装荷エレメント531,532は、一対の上縁同士が離れており、その他は下縁の連結部530を含めて一体に形成されている。つまり、連結部530もまた電気的遅延部を有するものとなっている。
容量装荷エレメント531,532の一部、例えば容量装荷エレメント532の下部には係止部5321が形成されている。係止部5321は、容量装荷エレメント531,532をエレメントホルダ533に係止させるために形成されている。
容量装荷エレメント531,532は、連結部530を含めて、その大部分がミアンダ形状に成形されている。つまり、容量装荷エレメント53,532のミアンダ形状の部分が第1実施形態の容量装荷エレメント131,132よりも多く、それ故に容量装荷エレメント53,532の電気長が、第1実施形態の容量装荷エレメント131,132の電気長と異なっている。第5実施形態の容量装荷エレメント531,532の電気長は、電話用アンテナ57(約700MHz~800MHz)及びキーレスエントリー用アンテナ51で使用する周波数帯で共振しない長さであり、かつ、SDARSアンテナ54で使用する周波数帯の波長よりも長い。つまり、容量装荷エレメント531,532の電気長は、SDARSアンテナ54で使用する周波数帯で共振しない長さである。これにより、容量装荷エレメント531,532と電話用アンテナ57及びキーレスエントリー用アンテナ51との干渉を低減することができる。また、SDARSアンテナ54の水平面指向性の落ち込み(Ripple)を抑制することができる。
第1実施形態の電話用アンテナ17と第5実施形態の電話用アンテナ57との特性上の相違を検証した結果例を図19に示す。図19は周波数(700MHz~800MHz)と平均利得(dBi)との関係を示すシミュレーション図である。図19において破線は電話用アンテナ17の平均利得G11、実線は電話用アンテナ57の平均利得G51を示す。図示のように、電話用アンテナ57は、電話用アンテナ17に比べて700MHzから780MHz近くまで平均利得が高い。このことから、第5実施形態の容量装荷エレメント531,532によれば、第1実施形態の容量装荷エレメント131,132よりも電話用アンテナ57に与える干渉を低減していることがわかる。
図20は、キーレスエントリー用アンテナ51の周波数(915MHz~935MHz)と平均利得(dBi)との関係を示すシミュレーション図である。図20において、破線は容量装荷エレメント531,532に代えて第1実施形態の容量装荷エレメント131,132を用いたときのキーレスエントリー用アンテナ51の平均利得G12、実線は容量装荷エレメント531,532を用いたときのキーレスエントリー用アンテナ51の平均利得G52を示す。図示のように、容量装荷エレメント531,532を用いることにより、キーレスエントリー用アンテナ51の平均利得が高くなっている。つまり、キーレスエントリー用アンテナ51は、容量装荷エレメント531,532による干渉を受けにくくなっている。キーレスエントリー用アンテナ51は使用周波数の帯域が狭いので、低背化しても問題無い。そのため、第5実施形態では、キーレスエントリー用アンテナ51を容量装荷エレメント531,532の下方に配置することで、メディア(アンテナ)数が増えたにも関わらず、アンテナ装置5の前後方向の長さを第1実施形態のアンテナ装置1よりもさほど長くしていない。
次に、第5実施形態におけるSDARSアンテナ54について、詳しく説明する。図21はSDARSアンテナ54の外観斜視図である。図22はSDARSアンテナ54を構成する部品の配置説明図である。図23は図21のA-A´断面図である。
SDARSアンテナ54は平面アンテナ540を主アンテナとする。平面アンテナ540は、両面テープ541によりSDARS用基板542の表面に固定される。SDARS用基板542の裏面にはアンプ等の電子回路部品が実装され、シールドカバー543でシールドされる。シールドカバー543は、中央部に孔561が形成されたグランドプレート56にネジ止め固定される。SDARSアンテナ54のグランドが車両ルーフと所定距離だけ離れ、かつ、SDARS用アンテナ54の周波数帯域以外の電波を受信する他のアンテナのグランドと電気的に分離されている点は、第1実施形態のアンテナ装置1と同じである。
アンテナケース50がベース部60に被されたときのSDARS用の無給電素子55とSDARSアンテナ54(アンテナ本体540)との位置関係を図24に示す。図24は、紙面から離れる方向(Z)がアンテナ装置5の天頂方向、紙面下方向(X)がアンテナ装置5の後方、紙面左方向(Y)がアンテナ装置5の幅方向である。図24に示されるように、無給電素子55は、SDARSアンテナ54に対して後方(X方向)にずれて配置される。そのため、SDARSアンテナ54の後方に電話用アンテナ57等が存在することにより生じるアンテナ特性の影響を抑制することができる。
図25は、SDARSアンテナ54の方向による利得変化を示すシミュレーション図である。図25において、破線は無給電素子55がずれていない場合の利得、実線はずれている場合の利得を示す。図25に示されるように、無給電素子を後方(X方向)にずらした場合のSDARSアンテナ54の指向性Gxは、ずれていない場合の指向性Goと比べて大きく変化しないが、後方(X方向)の利得はずれた方向(X方向)に高くなることがわかる。
第5実施形態のSDARSアンテナ54は、第1実施形態のSDARSアンテナ14と比べて、無給電素子55が後方(X方向)にずれているほか、グランドプレート56の中央部に孔561が形成されている点が異なる。つまり、SDARSアンテナ54では、シールドカバー543とグランドプレート56とが結合しにくく、かつ、平面アンテナ540と車両ルーフとの距離を第1実施形態の平面アンテナ143よりも短くすることができる。
図26は第1実施形態におけるSDARSアンテナ14と、第5実施形態におけるSDARSアンテナ54との2.3GHz帯の周波数と利得との関係を示す実測図である。図26において、破線はSDARSアンテナ14の利得G13、実線はSDARSアンテナ54の利得G53である。2320MHz~2345MHzの周波数(SDARS用)におけるSDARSアンテナ14の利得G13の平均は28.7dBi、SDARSアンテナ54の利得G53の平均は31.0dBiであった。このように、SDARSアンテナ54は、SDARSアンテナ14に比べて2.3GHz帯の周波数では平均利得が高くなることがわかる。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態について説明する。第6実施形態では、AM/FMアンテナの取付構造の変形例を示す。図27は第6実施形態に係るアンテナ装置6のアンテナ部の外観斜視図である。図28(a),(b)はアンテナ装置6における容量装荷エレメントの構造説明図である。図29はエレメントホルダとヘリカルコイルの取付手順の説明図であり、(a)は組立前、(b)は組立後の状態を示す。
第6実施形態のアンテナ装置6は、一対の容量装荷エレメント631,632のうち、アンテナケースの内壁との間の間隙に、当該間隙を埋めるために一又は複数の部位に緩衝体6321が設けられる。緩衝体6321は、例えば容量装荷エレメント632を内側から打ち出して突起させたものであってもよいし、アンテナケースの内壁に設けてもよい。また、容量装荷エレメント631,632から延びる連結部6313,6323が、それぞれエレメントホルダ630に取り付けられる際に上下方向で重なるように成形される。さらに、連結部6313,6323のうち上に重なる連結部、本例では連結部6323に、突起6325が設けられる。
なお、図27では、一方の容量装荷エレメント632の緩衝体6321だけが示されているが、図27では見えない他方の容量装荷エレメント631にも、緩衝体6321と同様の緩衝体が形成されている。これらの緩衝体6321は、組立完了時にアンテナケースの内壁との間隙を埋める。つまり、アンテナケースに接する。そのため、アンテナ装置6が車両に取り付けられた後に車両の振動によって容量装荷エレメント631,632が振動して異音が発生することを防止することができる。
連結部6313,6323を上下方向で重ねるのは、一対の容量装荷エレメント631,632と一つのヘリカルエレメント634との電気的な接続を確実に行うためであるが、突起6325は、重ねる方向の誤りを防止するために設けられる。すなわち、誤って連結部6323が連結部6313の下に重ねられると、容量装荷エレメント631,632の形状が歪んだり、ヘリカルエレメント634の一端から各容量装荷エレメント631,632の端までの距離が異なってしまう。突起6325は、このような事態の発生を防ぐために設けられる。
エレメントホルダ630は、前方の所定部位に、両面部を有する所定厚みのガイドが形成されており、ガイドの一方の面部(本例では左方向)に突起6301が設けられている。両面部を有する所定厚みのガイドは、ヘリカルエレメント634の筒状ホルダの上端部にも設けられ、ガイドの一方の面部(本例では左方向)に、上記突起6301が嵌るサイズの溝6341が形成されている。
組立前は、図29(a)に示すように、エレメントホルダ630の突起6301をヘリカルエレメント634の溝6341の上方に位置させる。その後、同(b)に示すように突起6301を溝6341に嵌める。このような取付構造にすることで、ヘリカルエレメント134の前後方向の向きを誤って組み立てることがなくなる。また、ヘリカルエレメント634がエレメントホルダ630に対して回転しにくくなり、ヘリカルエレメントの他端(給電部)がAM/FM用基板530の回路接点に確実に保持されるようになる。

Claims (16)

  1. 車両に取り付けられるアンテナ装置であって、
    ベース部と、
    前記ベース部とともに収納空間を形成するケース部と、
    前記収納空間に収納されるアンテナと、を備え、
    前記ベース部は、導電ベースを有するとともに、グランドプレートが配置されており、
    前記導電ベースと前記グランドプレートとは分離している、アンテナ装置。
  2. 前記導電ベースと、前記グランドプレートと、は、互いに異なる部材で形成されている、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記導電ベースは、前記車両と電気的に接続される、
    請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記車両と前記グランドプレートとの距離は、10mm以下である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記車両と前記グランドプレートとの距離は、2mm以上10mm以下である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記ベース部は、絶縁ベースを有し、
    前記グランドプレートは、前記絶縁ベースのリブよりも内側に位置する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記絶縁ベースは、前記リブよりも内側に凹部を有し、
    前記凹部の少なくとも一部は、前記グランドプレートの形状に沿った形状である、
    請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. 前記グランドプレートには、孔が形成されている、
    請求項1から7のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  9. 前記孔に固定されるシールドカバーをさらに備える、
    請求項8に記載のアンテナ装置。
  10. 前記アンテナは、前記導電ベースの上方に位置する第1アンテナと、前記グランドプレートの上方に位置する第2アンテナと、を有する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  11. 前記第1アンテナは、地上波を少なくとも受信し、
    前記第2アンテナは、衛星波を少なくとも受信する、
    請求項10に記載のアンテナ装置。
  12. 前記第2アンテナは、円偏波に対応する平面アンテナである、
    請求項10又は11に記載のアンテナ装置。
  13. 前記グランドプレートは、前記第2アンテナのサイズよりも大きく、かつ、前記第2アンテナの利得を向上させる機能を有する、
    請求項10から12のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  14. 前記第2アンテナは、シールドカバーを有し、
    前記グランドプレートと前記シールドカバーとは、一体化されている、
    請求項10から13のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  15. 前記第2アンテナは、円偏波に対応する平面アンテナであり、
    前記平面アンテナの上方に所定間隔をあけて位置する無給電素子をさらに備え、
    前記無給電素子は、前記平面アンテナに対して、前記第1アンテナが位置する側にずれて配置されている、
    請求項10から14のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  16. 前記第1アンテナは、AM用アンテナ、FM用アンテナ、LTE用アンテナ、電話用アンテナ及びキーレスエントリー用アンテナのうちの少なくとも1つである、
    請求項10から15のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
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