JP3464639B2 - 多周波用アンテナ - Google Patents
多周波用アンテナInfo
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- JP3464639B2 JP3464639B2 JP2000076164A JP2000076164A JP3464639B2 JP 3464639 B2 JP3464639 B2 JP 3464639B2 JP 2000076164 A JP2000076164 A JP 2000076164A JP 2000076164 A JP2000076164 A JP 2000076164A JP 3464639 B2 JP3464639 B2 JP 3464639B2
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- frequency antenna
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q21/00—Antenna arrays or systems
- H01Q21/30—Combinations of separate antenna units operating in different wavebands and connected to a common feeder system
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q1/00—Details of, or arrangements associated with, antennas
- H01Q1/27—Adaptation for use in or on movable bodies
- H01Q1/32—Adaptation for use in or on road or rail vehicles
- H01Q1/325—Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the location of the antenna on the vehicle
- H01Q1/3275—Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the location of the antenna on the vehicle mounted on a horizontal surface of the vehicle, e.g. on roof, hood, trunk
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q5/00—Arrangements for simultaneous operation of antennas on two or more different wavebands, e.g. dual-band or multi-band arrangements
- H01Q5/30—Arrangements for providing operation on different wavebands
- H01Q5/307—Individual or coupled radiating elements, each element being fed in an unspecified way
- H01Q5/342—Individual or coupled radiating elements, each element being fed in an unspecified way for different propagation modes
- H01Q5/357—Individual or coupled radiating elements, each element being fed in an unspecified way for different propagation modes using a single feed point
- H01Q5/364—Creating multiple current paths
- H01Q5/371—Branching current paths
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q9/00—Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
- H01Q9/04—Resonant antennas
- H01Q9/0407—Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q9/00—Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
- H01Q9/04—Resonant antennas
- H01Q9/30—Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole
- H01Q9/32—Vertical arrangement of element
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Remote Sensing (AREA)
- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
- Details Of Aerials (AREA)
- Support Of Aerials (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1周波数帯と第
2周波数帯で動作する多周波用アンテナに関するもので
あり、第1移動無線帯、第2移動無線帯、FM/AMラ
ジオ帯、およびGPS帯を受信できる車載用の多周波ア
ンテナに適用して好適なものである。
2周波数帯で動作する多周波用アンテナに関するもので
あり、第1移動無線帯、第2移動無線帯、FM/AMラ
ジオ帯、およびGPS帯を受信できる車載用の多周波ア
ンテナに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】車体に取り付けられるアンテナとしては
種々のアンテナがあるが、車体では最も高い位置にある
ルーフにアンテナを取り付けるようにすると受信感度を
高めることができるため、ルーフに取り付けるルーフア
ンテナが従来から好まれている。また、車体内には一般
にFM/AMラジオが設けられているため、FM/AM
ラジオ帯の両方を受信できるアンテナが便利なことか
ら、2つのラジオ帯を共用して受信できるルーフアンテ
ナが普及している。
種々のアンテナがあるが、車体では最も高い位置にある
ルーフにアンテナを取り付けるようにすると受信感度を
高めることができるため、ルーフに取り付けるルーフア
ンテナが従来から好まれている。また、車体内には一般
にFM/AMラジオが設けられているため、FM/AM
ラジオ帯の両方を受信できるアンテナが便利なことか
ら、2つのラジオ帯を共用して受信できるルーフアンテ
ナが普及している。
【0003】また、最近GPS(Global Positioning S
ystem )を用いたカーナビゲーションシステムや移動電
話が普及しつつあり、カーナビゲーションシステムでは
GPSアンテナが、移動電話では移動電話用アンテナが
車体に設置されている。さらに、ドアのロックやアンロ
ックをワイヤレスで遠隔操作するキーレスエントリシス
テムが備えられている場合は、キーレスエントリ用アン
テナが車体に設置されている。ところで、このような各
種のアンテナをそれぞれ別個に車体に設置することは、
デザイン上問題があると共に、メンテナンス、取付作業
等が煩雑になることから、1つのアンテナで移動電話
帯、FM/AMラジオ帯、GPS帯、およびキーレスエ
ントリ帯等を受信する多周波アンテナが提案されてい
る。
ystem )を用いたカーナビゲーションシステムや移動電
話が普及しつつあり、カーナビゲーションシステムでは
GPSアンテナが、移動電話では移動電話用アンテナが
車体に設置されている。さらに、ドアのロックやアンロ
ックをワイヤレスで遠隔操作するキーレスエントリシス
テムが備えられている場合は、キーレスエントリ用アン
テナが車体に設置されている。ところで、このような各
種のアンテナをそれぞれ別個に車体に設置することは、
デザイン上問題があると共に、メンテナンス、取付作業
等が煩雑になることから、1つのアンテナで移動電話
帯、FM/AMラジオ帯、GPS帯、およびキーレスエ
ントリ帯等を受信する多周波アンテナが提案されてい
る。
【0004】この種の多周波アンテナとして、特開平6
−132714号に記載されている多周波アンテナが知
られている。この多周波アンテナは、移動電話帯、FM
ラジオ帯、AMラジオ帯を受信可能な3波共用アンテナ
とされた伸縮自在なロッドアンテナと、GPS信号を受
信するGPS用のアンテナである平面放射体と、キーレ
スエントリー信号を受信するキーレスエントリー用のア
ンテナであるループ放射体とから構成されている。これ
らの各アンテナは本体の上面に設置されているが、本体
の上部には金属製のプレートが設けられており、プレー
ト上に誘電体層を介して平面放射体とループ放射体とが
形成されている。このプレートがグランドプレーンにな
るため、平面放射体とループ放射体とはマイクロストリ
ップアンテナとして動作する。なお、平面放射体とルー
プ放射体の上には保護カバーが形成されている。
−132714号に記載されている多周波アンテナが知
られている。この多周波アンテナは、移動電話帯、FM
ラジオ帯、AMラジオ帯を受信可能な3波共用アンテナ
とされた伸縮自在なロッドアンテナと、GPS信号を受
信するGPS用のアンテナである平面放射体と、キーレ
スエントリー信号を受信するキーレスエントリー用のア
ンテナであるループ放射体とから構成されている。これ
らの各アンテナは本体の上面に設置されているが、本体
の上部には金属製のプレートが設けられており、プレー
ト上に誘電体層を介して平面放射体とループ放射体とが
形成されている。このプレートがグランドプレーンにな
るため、平面放射体とループ放射体とはマイクロストリ
ップアンテナとして動作する。なお、平面放射体とルー
プ放射体の上には保護カバーが形成されている。
【0005】このような多周波用アンテナにおいては、
伸縮自在とされたロッドアンテナを備えていることか
ら、取り付ける際にはこのロッドアンテナを収納する空
間が必要とされる。従って、空間の形成可能な車体のト
ランクリッドやフェンダーには多周波アンテナを取り付
けることが可能であるが、アンテナを設置するに好適な
ルーフには、その収納空間が存在しないため、取り付け
ることができないことになる。この場合、車体のトラン
クリッドやフェンダーに多周波アンテナを取付けると、
GPS用衛星の仰角が低仰角の場合が多いことから、G
PS用衛星の位置によっては車体により衛星からの電波
が遮蔽されてしまうおそれがあった。
伸縮自在とされたロッドアンテナを備えていることか
ら、取り付ける際にはこのロッドアンテナを収納する空
間が必要とされる。従って、空間の形成可能な車体のト
ランクリッドやフェンダーには多周波アンテナを取り付
けることが可能であるが、アンテナを設置するに好適な
ルーフには、その収納空間が存在しないため、取り付け
ることができないことになる。この場合、車体のトラン
クリッドやフェンダーに多周波アンテナを取付けると、
GPS用衛星の仰角が低仰角の場合が多いことから、G
PS用衛星の位置によっては車体により衛星からの電波
が遮蔽されてしまうおそれがあった。
【0006】そこで、これを解決するようにした多周波
アンテナが、特開平10−93327号公報に開示され
ている。この多周波用アンテナは、トラップコイルを設
けることにより多周波に共振させるようにしたアンテナ
エレメントと、このアンテナエレメントが取り付けられ
る整合基板等が内蔵されているカバー部から構成されて
いる。このカバー部をルーフに固着することにより、ル
ーフに多周波用アンテナを取り付けることができる。
アンテナが、特開平10−93327号公報に開示され
ている。この多周波用アンテナは、トラップコイルを設
けることにより多周波に共振させるようにしたアンテナ
エレメントと、このアンテナエレメントが取り付けられ
る整合基板等が内蔵されているカバー部から構成されて
いる。このカバー部をルーフに固着することにより、ル
ーフに多周波用アンテナを取り付けることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、移動電話に
用いられる周波数帯には、一般に複数の周波数帯が割り
当てられている。例えば、日本におけるPDC方式(Pe
rsonal Digital Cellular telecommunication system)
では、800MHz帯(810MHz〜956MHz)
と1.4GHz帯(1429MHz〜1501MHz)
が割り当てられており、欧州においては800MHz帯
(870MHz〜960MHz)のGSM(Global Sys
tem for Mobile communications)方式と、1.7GH
z帯(1710MHz〜1880MHz)のDCS(Di
gital Cellular System)方式とが採用されている。こ
のような複数の周波数帯でアンテナを動作させるには、
それぞれの周波数帯で動作するアンテナを設けるのであ
るが、互いの動作に影響を与えないように2つのアンテ
ナをチョークコイルを介して接続するのが一般的とされ
ている。
用いられる周波数帯には、一般に複数の周波数帯が割り
当てられている。例えば、日本におけるPDC方式(Pe
rsonal Digital Cellular telecommunication system)
では、800MHz帯(810MHz〜956MHz)
と1.4GHz帯(1429MHz〜1501MHz)
が割り当てられており、欧州においては800MHz帯
(870MHz〜960MHz)のGSM(Global Sys
tem for Mobile communications)方式と、1.7GH
z帯(1710MHz〜1880MHz)のDCS(Di
gital Cellular System)方式とが採用されている。こ
のような複数の周波数帯でアンテナを動作させるには、
それぞれの周波数帯で動作するアンテナを設けるのであ
るが、互いの動作に影響を与えないように2つのアンテ
ナをチョークコイルを介して接続するのが一般的とされ
ている。
【0008】しかしながら、トラップコイル等のチョー
クコイルでは、広い周波数帯域にわたり信号を分離する
ことが困難である。すなわち、それぞれの周波数帯で動
作するアンテナ間にチョークコイルを設けても、移動電
話帯のように広い周波数帯域の場合には、その周波数帯
域にわたりそれぞれのアンテナを独立して動作させるこ
とができず、互いに影響を与えて良好に動作させること
ができないという問題点があった。
クコイルでは、広い周波数帯域にわたり信号を分離する
ことが困難である。すなわち、それぞれの周波数帯で動
作するアンテナ間にチョークコイルを設けても、移動電
話帯のように広い周波数帯域の場合には、その周波数帯
域にわたりそれぞれのアンテナを独立して動作させるこ
とができず、互いに影響を与えて良好に動作させること
ができないという問題点があった。
【0009】そこで、本発明は、2つの異なる広い周波
数帯域にわたり動作する新規な構成の多周波用アンテナ
を提供することを目的としている。
数帯域にわたり動作する新規な構成の多周波用アンテナ
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の多周波アンテナは、上部エレメントと板状
に形成されている下部エレメントからなり第1周波数帯
で動作する第1エレメントと、板状に形成されている前
記下部エレメントに所定の間隔だけ離隔されてほぼ平行
に配置される前記第1周波数帯よりほぼ2倍高い第2周
波数帯で動作する矩形状の拡大された放射表面を有し、
前記下部エレメントの上端に前記放射表面から延伸され
ている延伸部が接続されている第2エレメントとを備
え、前記第1周波数帯の中心周波数の波長をλ1とし、
前記第2周波数帯の中心周波数の波長をλ2としたとき
に、前記第1エレメントの長さが約0.202λ1とさ
れ、前記下部エレメントの長さが約0.136λ2とさ
れ、前記第2エレメントの長さが約0.102λ2、そ
の幅が約0.162λ2とされ、前記所定の間隔が約
0.021λ2とされている。
に、本発明の多周波アンテナは、上部エレメントと板状
に形成されている下部エレメントからなり第1周波数帯
で動作する第1エレメントと、板状に形成されている前
記下部エレメントに所定の間隔だけ離隔されてほぼ平行
に配置される前記第1周波数帯よりほぼ2倍高い第2周
波数帯で動作する矩形状の拡大された放射表面を有し、
前記下部エレメントの上端に前記放射表面から延伸され
ている延伸部が接続されている第2エレメントとを備
え、前記第1周波数帯の中心周波数の波長をλ1とし、
前記第2周波数帯の中心周波数の波長をλ2としたとき
に、前記第1エレメントの長さが約0.202λ1とさ
れ、前記下部エレメントの長さが約0.136λ2とさ
れ、前記第2エレメントの長さが約0.102λ2、そ
の幅が約0.162λ2とされ、前記所定の間隔が約
0.021λ2とされている。
【0011】さらに、上記本発明の多周波アンテナにお
いて、前記上部エレメントが着脱自在に取り付け可能な
接続部が設けられていると共に、被取付体に取り付け可
能な取付部が設けられているカバー部とを備え、前記カ
バー部内には、前記接続部と給電部との間に設けられた
前記第1エレメントの分割された前記下部エレメント
と、該下部エレメントの上端に接続された前記第2エレ
メントとが収納されており、前記上部エレメントを前記
接続部に取り付けることにより、前記上部エレメントと
前記下部エレメントとが接続されるようにしてもよい。
さらにまた、上記本発明の多周波アンテナにおいて、前
記上部エレメントの先端にチョークコイルを介して、前
記第1周波数帯より遙かに低い周波数帯で動作する第3
エレメントを設けるようにしてもよい。さらにまた、上
記本発明の多周波アンテナにおいて、前記カバー部内
に、さらにGPS用のアンテナユニットを設けるように
してもよい。
いて、前記上部エレメントが着脱自在に取り付け可能な
接続部が設けられていると共に、被取付体に取り付け可
能な取付部が設けられているカバー部とを備え、前記カ
バー部内には、前記接続部と給電部との間に設けられた
前記第1エレメントの分割された前記下部エレメント
と、該下部エレメントの上端に接続された前記第2エレ
メントとが収納されており、前記上部エレメントを前記
接続部に取り付けることにより、前記上部エレメントと
前記下部エレメントとが接続されるようにしてもよい。
さらにまた、上記本発明の多周波アンテナにおいて、前
記上部エレメントの先端にチョークコイルを介して、前
記第1周波数帯より遙かに低い周波数帯で動作する第3
エレメントを設けるようにしてもよい。さらにまた、上
記本発明の多周波アンテナにおいて、前記カバー部内
に、さらにGPS用のアンテナユニットを設けるように
してもよい。
【0012】このような本発明によれば、第1周波数帯
で動作する第1エレメントの中間部に、第1周波数帯よ
り高い第2周波数帯で動作する矩形状の拡大された放射
表面を有する第2エレメントを接続して構成している。
このような構成により動作原理は定かではないが、第1
周波数帯と第2周波数帯とを移動電話帯のように広い周
波数帯域としても、互いに影響を与えることなく独立し
て動作するようになる。なお、第2エレメントの放射表
面は拡大されているので、水平面内の指向性をほぼ無指
向性とすることができる。この場合、低い周波数帯用の
第1エレメントを2つに分割して、分割した一方の下部
エレメントをカバー部内に収納すると共に、カバー部内
に第2エレメントを収納するようにすると、コンパクト
な多周波用アンテナとすることができる。そして、この
カバー部内の空間には、分波器等を組み込む回路基板を
収納可能とすることができる。さらに、第1エレメント
の上端にチョークコイルを介してAM/FM帯等の遙か
に低い周波数帯で動作するエレメントを設けると、3周
波以上の多周波用アンテナとすることができる。さらに
また、GPS用のアンテナユニットをカバー内の収納空
間に設けても、他のアンテナに影響されることなくGP
S信号を受信できるようになる。
で動作する第1エレメントの中間部に、第1周波数帯よ
り高い第2周波数帯で動作する矩形状の拡大された放射
表面を有する第2エレメントを接続して構成している。
このような構成により動作原理は定かではないが、第1
周波数帯と第2周波数帯とを移動電話帯のように広い周
波数帯域としても、互いに影響を与えることなく独立し
て動作するようになる。なお、第2エレメントの放射表
面は拡大されているので、水平面内の指向性をほぼ無指
向性とすることができる。この場合、低い周波数帯用の
第1エレメントを2つに分割して、分割した一方の下部
エレメントをカバー部内に収納すると共に、カバー部内
に第2エレメントを収納するようにすると、コンパクト
な多周波用アンテナとすることができる。そして、この
カバー部内の空間には、分波器等を組み込む回路基板を
収納可能とすることができる。さらに、第1エレメント
の上端にチョークコイルを介してAM/FM帯等の遙か
に低い周波数帯で動作するエレメントを設けると、3周
波以上の多周波用アンテナとすることができる。さらに
また、GPS用のアンテナユニットをカバー内の収納空
間に設けても、他のアンテナに影響されることなくGP
S信号を受信できるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の多周波アンテナの第1の
実施の形態の構成を一部断面図で図1に示し、その一部
の拡大図を図2に示す。これらの図に示すように、本発
明の第1の実施の形態にかかる多周波アンテナ100
は、直線状のアンテナエレメント1と、このアンテナエ
レメント1が着脱自在に取り付けられる樹脂製のカバー
部2から構成されている。アンテナエレメント1は、ヘ
リカル状に形成されているヘリカルエレメント部31
と、このヘリカルエレメント部31の上端に設けられた
アンテナトップ32を備えている。さらに、ヘリカルエ
レメント部31の下端には、モールドされたアンテナ基
部30が設けられている。このアンテナ基部30内に
は、ヘリカルエレメント部31の下端に接続された屈曲
可能な可撓性エレメント部16と、可撓性エレメント部
16の下端に一端が接続されているチョークコイル14
が設けられている。さらに、チョークコイル14の他端
は、Dネット用の上部エレメントに相当するDネット用
エレメント13に接続されており、Dネット用エレメン
ト13の下端には固定ネジ部12が設けられている。
実施の形態の構成を一部断面図で図1に示し、その一部
の拡大図を図2に示す。これらの図に示すように、本発
明の第1の実施の形態にかかる多周波アンテナ100
は、直線状のアンテナエレメント1と、このアンテナエ
レメント1が着脱自在に取り付けられる樹脂製のカバー
部2から構成されている。アンテナエレメント1は、ヘ
リカル状に形成されているヘリカルエレメント部31
と、このヘリカルエレメント部31の上端に設けられた
アンテナトップ32を備えている。さらに、ヘリカルエ
レメント部31の下端には、モールドされたアンテナ基
部30が設けられている。このアンテナ基部30内に
は、ヘリカルエレメント部31の下端に接続された屈曲
可能な可撓性エレメント部16と、可撓性エレメント部
16の下端に一端が接続されているチョークコイル14
が設けられている。さらに、チョークコイル14の他端
は、Dネット用の上部エレメントに相当するDネット用
エレメント13に接続されており、Dネット用エレメン
ト13の下端には固定ネジ部12が設けられている。
【0014】ここでいうDネットとは前記したGSM方
式による第1移動電話帯を意味し、後述するEネットと
は前記したDCS方式による第2移動電話帯を意味する
ものとする。なお、ヘリカルエレメント部31の上には
コイル状に巻回された風切音防止手段が設けられてい
る。また、可撓性エレメント部16はアンテナエレメン
ト1に横加重が加えられた際に屈曲して折損防止するた
めの部分である。この可撓性エレメント部16は、可撓
性を有するワイヤーケーブルやコイルスプリングにより
構成することができる。
式による第1移動電話帯を意味し、後述するEネットと
は前記したDCS方式による第2移動電話帯を意味する
ものとする。なお、ヘリカルエレメント部31の上には
コイル状に巻回された風切音防止手段が設けられてい
る。また、可撓性エレメント部16はアンテナエレメン
ト1に横加重が加えられた際に屈曲して折損防止するた
めの部分である。この可撓性エレメント部16は、可撓
性を有するワイヤーケーブルやコイルスプリングにより
構成することができる。
【0015】樹脂成形により形成されているカバー部2
の底面には、図2に示すように金属製のベース25が嵌
合されており、このベース25からは車体のルーフ等に
取り付けるための円筒状の取付部24が突出して形成さ
れている。なお、ベース25の外周面にはネジが切られ
ており、その内側の貫通孔にはカバー部2内から導出さ
れた信号ケーブルや電源ケーブルが挿通可能とされてい
る。このカバー部2内には、Dネット用の下部エレメン
ト10と、この下部エレメント10の上端近傍に接続さ
れた矩形状の放射表面を有するように形成されたEネッ
ト用エレメント11が収納されている。このDネット用
の下部エレメント10とEネット用エレメント11との
構成を図3に示している。さらに、カバー部2の上面に
はアンテナ基部30の下端に設けられた固定ネジ部12
が螺着される螺着部2aが設けられている。この金属製
の螺着部2aは内周面にネジが切られており、カバー部
2にインサート成形されて固着されている。この螺着部
2aの下端には、下部エレメント10の先端に形成され
ていると共に、固定ネジ部12の先端に形成された接続
挿入部12aが螺着される接続部10aが配置されてい
る。すなわち、螺着部2aにアンテナ基部30に設けら
れた固定ネジ部12を螺着することにより、接続部10
aとアンテナ基部30内のDネット用エレメント13と
が固定ネジ部12を介して電気的に接続されるようにな
る。これにより、分割されているDネット用のアンテナ
の一方のエレメントを構成しているDネット用エレメン
ト13と、他方のエレメントを構成している下部エレメ
ント10とが接続されるようになる。
の底面には、図2に示すように金属製のベース25が嵌
合されており、このベース25からは車体のルーフ等に
取り付けるための円筒状の取付部24が突出して形成さ
れている。なお、ベース25の外周面にはネジが切られ
ており、その内側の貫通孔にはカバー部2内から導出さ
れた信号ケーブルや電源ケーブルが挿通可能とされてい
る。このカバー部2内には、Dネット用の下部エレメン
ト10と、この下部エレメント10の上端近傍に接続さ
れた矩形状の放射表面を有するように形成されたEネッ
ト用エレメント11が収納されている。このDネット用
の下部エレメント10とEネット用エレメント11との
構成を図3に示している。さらに、カバー部2の上面に
はアンテナ基部30の下端に設けられた固定ネジ部12
が螺着される螺着部2aが設けられている。この金属製
の螺着部2aは内周面にネジが切られており、カバー部
2にインサート成形されて固着されている。この螺着部
2aの下端には、下部エレメント10の先端に形成され
ていると共に、固定ネジ部12の先端に形成された接続
挿入部12aが螺着される接続部10aが配置されてい
る。すなわち、螺着部2aにアンテナ基部30に設けら
れた固定ネジ部12を螺着することにより、接続部10
aとアンテナ基部30内のDネット用エレメント13と
が固定ネジ部12を介して電気的に接続されるようにな
る。これにより、分割されているDネット用のアンテナ
の一方のエレメントを構成しているDネット用エレメン
ト13と、他方のエレメントを構成している下部エレメ
ント10とが接続されるようになる。
【0016】下部エレメント10の下端は回路基板21
にハンダ付けされており、この回路基板21にはDネッ
トおよびEネットの移動電話帯と、AM/FM帯とを分
波するフィルタが設けられている。ここで分波されたA
M/FM帯の信号は、カバー部2内に収納されている増
幅基板22に組まれた増幅回路により増幅される。さら
に、カバー部2内にはGPSアンテナと受信されたGP
S信号を中間周波数信号に変換するコンバータ部とから
なるGPSユニット23が収納されている。この場合、
Eネット用エレメント11は下部エレメント10の背面
に配置するようにされているので、GPSユニット23
におけるGPSアンテナの低仰角指向特性に影響を与え
ないようになる。そして、回路基板21に接続された信
号ケーブルからはDネットおよびEネットの移動電話帯
の信号が導出され、増幅基板22からはAM/FM信号
帯の信号が導出され、GPSユニット23に接続された
信号ケーブルからは中間周波数信号に変換されたGPS
信号が導出される。これらのケーブルは、取付部24内
を貫通することによりカバー部2から引き出されて、車
体内に設置された該当する機器に接続される。
にハンダ付けされており、この回路基板21にはDネッ
トおよびEネットの移動電話帯と、AM/FM帯とを分
波するフィルタが設けられている。ここで分波されたA
M/FM帯の信号は、カバー部2内に収納されている増
幅基板22に組まれた増幅回路により増幅される。さら
に、カバー部2内にはGPSアンテナと受信されたGP
S信号を中間周波数信号に変換するコンバータ部とから
なるGPSユニット23が収納されている。この場合、
Eネット用エレメント11は下部エレメント10の背面
に配置するようにされているので、GPSユニット23
におけるGPSアンテナの低仰角指向特性に影響を与え
ないようになる。そして、回路基板21に接続された信
号ケーブルからはDネットおよびEネットの移動電話帯
の信号が導出され、増幅基板22からはAM/FM信号
帯の信号が導出され、GPSユニット23に接続された
信号ケーブルからは中間周波数信号に変換されたGPS
信号が導出される。これらのケーブルは、取付部24内
を貫通することによりカバー部2から引き出されて、車
体内に設置された該当する機器に接続される。
【0017】Dネット用の下部エレメント10とEネッ
ト用エレメント11との構成が図3に示されている。こ
の下部エレメント10の構成は後述するが、金属板を加
工することにより断面が略L字になるよう先端部が折曲
されて板状とされており、折曲された先端部に形成され
た接続部10aの略中央に接続挿入部12aが螺着され
るネジ部10dが形成されている。また、下部エレメン
ト10の下端には回路基板21にハンダ付けされるハン
ダ付け片10bが形成されている。
ト用エレメント11との構成が図3に示されている。こ
の下部エレメント10の構成は後述するが、金属板を加
工することにより断面が略L字になるよう先端部が折曲
されて板状とされており、折曲された先端部に形成され
た接続部10aの略中央に接続挿入部12aが螺着され
るネジ部10dが形成されている。また、下部エレメン
ト10の下端には回路基板21にハンダ付けされるハン
ダ付け片10bが形成されている。
【0018】また、Eネット用エレメント11は金属板
を加工することにより略矩形状の放射表面を有するよう
に形成されており、その一辺の略中央から延伸された接
続片がコ字状に折曲されてその先端部に挟持片11aが
形成されている。この挟持片11aは下部エレメント1
0の本体片の上部に形成された切欠窓内に挿入されて、
下部エレメント10を挟持している。この挟持している
部分をハンダ付けすることにより、下部エレメント10
にEネット用エレメント11を固着することができると
共に、互いに電気的に接続されるようになる。このEネ
ット用エレメント11が、略矩形状とされた拡大されて
いる放射表面を有するようにされているのは、後述する
ように水平面内の指向特性をほぼ無指向性とするためで
ある。また、Eネット用エレメント11は、両端部が前
方へ若干折曲されていると共に、上縁の両角部が切り取
られるように加工されている。これは、Eネット用エレ
メント11を下部エレメント10の背面とカバー部2の
壁面とで形成される狭い収納空間に収納するためであ
る。なお、このように折曲したり、両角部を切り取って
も水平面内の指向特性には影響を与えない。
を加工することにより略矩形状の放射表面を有するよう
に形成されており、その一辺の略中央から延伸された接
続片がコ字状に折曲されてその先端部に挟持片11aが
形成されている。この挟持片11aは下部エレメント1
0の本体片の上部に形成された切欠窓内に挿入されて、
下部エレメント10を挟持している。この挟持している
部分をハンダ付けすることにより、下部エレメント10
にEネット用エレメント11を固着することができると
共に、互いに電気的に接続されるようになる。このEネ
ット用エレメント11が、略矩形状とされた拡大されて
いる放射表面を有するようにされているのは、後述する
ように水平面内の指向特性をほぼ無指向性とするためで
ある。また、Eネット用エレメント11は、両端部が前
方へ若干折曲されていると共に、上縁の両角部が切り取
られるように加工されている。これは、Eネット用エレ
メント11を下部エレメント10の背面とカバー部2の
壁面とで形成される狭い収納空間に収納するためであ
る。なお、このように折曲したり、両角部を切り取って
も水平面内の指向特性には影響を与えない。
【0019】本発明の第1の実施の形態の多周波用アン
テナ100は、このような構成により、アンテナエレメ
ント1をカバー部2に螺着した際に、分割されているD
ネット用エレメント13とDネット用の下部エレメント
10とが接続されるようになる。すなわち、本発明の第
1の実施の形態の多周波用アンテナ100において、図
1に示すようにDネット用のアンテナは、回路基板21
からチョークコイル14の下端までの範囲で動作するア
ンテナとなる。また、Eネット用のアンテナは、回路基
板21から下部エレメント10の上端までの範囲で動作
するアンテナとなる。さらに、AM/FM帯用のアンテ
ナは、回路基板21からアンテナトップ32までの範囲
で動作するアンテナとなる。ただし、AM帯には共振し
ていない。
テナ100は、このような構成により、アンテナエレメ
ント1をカバー部2に螺着した際に、分割されているD
ネット用エレメント13とDネット用の下部エレメント
10とが接続されるようになる。すなわち、本発明の第
1の実施の形態の多周波用アンテナ100において、図
1に示すようにDネット用のアンテナは、回路基板21
からチョークコイル14の下端までの範囲で動作するア
ンテナとなる。また、Eネット用のアンテナは、回路基
板21から下部エレメント10の上端までの範囲で動作
するアンテナとなる。さらに、AM/FM帯用のアンテ
ナは、回路基板21からアンテナトップ32までの範囲
で動作するアンテナとなる。ただし、AM帯には共振し
ていない。
【0020】次に、本発明の第1の実施の形態の多周波
用アンテナ100における下部エレメント10およびE
ネット用エレメント11の詳細構成を図4および図5を
参照して説明する。図4には下部エレメント10の詳細
構成が示されており、同図(a)は下部エレメント10
の正面図、同図(b)はその側面図、同図(c)はその
背面図、同図(d)はその下面図である。これらの図に
示すように、下部エレメント10は金属板を加工するこ
とにより断面が略L字になるよう先端部が折曲されて板
状とされている。そして、折曲された先端部が接続部1
0aとされており、この接続部10aの略中央に接続挿
入部12aが螺着されるネジ部10dが形成されてい
る。また、接続部10aの端縁から下方へ延伸する本体
片10cにはテーパ加工が施されて、その下端部の幅が
狭くされていると共に、その上部において背面側へ若干
折曲されている。この本体片10cの下端には回路基板
21にハンダ付けされるハンダ付け片10bが形成され
ている。さらに、本体片10cの上部の一部が切り取ら
れて切欠窓10eが形成されている。
用アンテナ100における下部エレメント10およびE
ネット用エレメント11の詳細構成を図4および図5を
参照して説明する。図4には下部エレメント10の詳細
構成が示されており、同図(a)は下部エレメント10
の正面図、同図(b)はその側面図、同図(c)はその
背面図、同図(d)はその下面図である。これらの図に
示すように、下部エレメント10は金属板を加工するこ
とにより断面が略L字になるよう先端部が折曲されて板
状とされている。そして、折曲された先端部が接続部1
0aとされており、この接続部10aの略中央に接続挿
入部12aが螺着されるネジ部10dが形成されてい
る。また、接続部10aの端縁から下方へ延伸する本体
片10cにはテーパ加工が施されて、その下端部の幅が
狭くされていると共に、その上部において背面側へ若干
折曲されている。この本体片10cの下端には回路基板
21にハンダ付けされるハンダ付け片10bが形成され
ている。さらに、本体片10cの上部の一部が切り取ら
れて切欠窓10eが形成されている。
【0021】図5にはEネット用エレメント11の詳細
構成が示されており、同図(a)はEネット用エレメン
ト11の正面図、同図(b)はその側面図、同図(c)
はその下面図である。これらの図に示すように、Eネッ
ト用エレメント11は金属板を加工することにより略矩
形状の拡大された放射表面を有するように形成されてお
り、この略矩形状の放射表面において両側の端片11
d,11eが前方へ若干折曲されていると共に、上縁の
両角部が切り取られるよう加工されている。さらに、上
辺の略中央から一部が延伸されてコ字状に折曲されるこ
とにより、接続片11fと折曲片11bとが形成されて
いる。この折曲片11bの先端縁の一部が切られて折曲
されることにより、挟持片11aが形成されている。
構成が示されており、同図(a)はEネット用エレメン
ト11の正面図、同図(b)はその側面図、同図(c)
はその下面図である。これらの図に示すように、Eネッ
ト用エレメント11は金属板を加工することにより略矩
形状の拡大された放射表面を有するように形成されてお
り、この略矩形状の放射表面において両側の端片11
d,11eが前方へ若干折曲されていると共に、上縁の
両角部が切り取られるよう加工されている。さらに、上
辺の略中央から一部が延伸されてコ字状に折曲されるこ
とにより、接続片11fと折曲片11bとが形成されて
いる。この折曲片11bの先端縁の一部が切られて折曲
されることにより、挟持片11aが形成されている。
【0022】この挟持片11aは、下部エレメント10
の本体片10cの上部に形成された切欠窓10eを跨ぐ
ように挿入されて、折曲片11bとの間に下部エレメン
ト10を挟持している。挟持した状態において、挟持片
11aを切欠窓10eの周囲にハンダ付けすることによ
り、下部エレメント10にEネット用エレメント11を
固着することができると共に、互いに電気的に接続する
ことができるようになる。なお、接続片11fに対して
中央片11cの折曲角度は90°より大きくされて下部
エレメント10にEネット用エレメント11を固着した
際に、下部エレメント10とEネット用エレメント11
の中央片11cとがほぼ平行に配置されるようにしてい
る。
の本体片10cの上部に形成された切欠窓10eを跨ぐ
ように挿入されて、折曲片11bとの間に下部エレメン
ト10を挟持している。挟持した状態において、挟持片
11aを切欠窓10eの周囲にハンダ付けすることによ
り、下部エレメント10にEネット用エレメント11を
固着することができると共に、互いに電気的に接続する
ことができるようになる。なお、接続片11fに対して
中央片11cの折曲角度は90°より大きくされて下部
エレメント10にEネット用エレメント11を固着した
際に、下部エレメント10とEネット用エレメント11
の中央片11cとがほぼ平行に配置されるようにしてい
る。
【0023】ところで、本発明の第1の実施の形態の多
周波用アンテナ100は、前記したように移動電話帯の
Dネット、Eネット、およびAM/FM帯の4周波用ア
ンテナとして同時動作し、さらに別に設けたGPSユニ
ット23によりGPS信号を受信することができるよう
にされている。この場合、AM/FM帯用の機器が設け
られておらず、AM/FM帯用のアンテナが不要とされ
る場合は、アンテナ基部30内に分割された一方のエレ
メントであるDネット用エレメント13だけを収納する
ようにすればよい。本発明の第1の実施の形態の多周波
用アンテナ100は、このようにアンテナエレメント1
ではDネットおよびEネットだけで動作する多周波用ア
ンテナとしてもよい。この場合には、当然のことである
がアンテナエレメント1の長さはそれだけ短くすること
ができる。次に、このようにDネットおよびEネットだ
けで動作する多周波用アンテナとした場合のアンテナ構
成の原理的構成を以下に説明することにより、図1に示
す構成におけるDネットおよびEネットにおけるアンテ
ナの構成を説明するものとする。
周波用アンテナ100は、前記したように移動電話帯の
Dネット、Eネット、およびAM/FM帯の4周波用ア
ンテナとして同時動作し、さらに別に設けたGPSユニ
ット23によりGPS信号を受信することができるよう
にされている。この場合、AM/FM帯用の機器が設け
られておらず、AM/FM帯用のアンテナが不要とされ
る場合は、アンテナ基部30内に分割された一方のエレ
メントであるDネット用エレメント13だけを収納する
ようにすればよい。本発明の第1の実施の形態の多周波
用アンテナ100は、このようにアンテナエレメント1
ではDネットおよびEネットだけで動作する多周波用ア
ンテナとしてもよい。この場合には、当然のことである
がアンテナエレメント1の長さはそれだけ短くすること
ができる。次に、このようにDネットおよびEネットだ
けで動作する多周波用アンテナとした場合のアンテナ構
成の原理的構成を以下に説明することにより、図1に示
す構成におけるDネットおよびEネットにおけるアンテ
ナの構成を説明するものとする。
【0024】本発明の第1の実施の形態の多周波用アン
テナ100にかかるDネットおよびEネットで動作する
原理的なアンテナ構成を図6(a)に示す。図6(a)
に示すように、分割されているDネット用のアンテナは
上部がDネット用エレメント13とされており、下部が
長さL2の下部エレメント10とされて、長さL1の直
線状のアンテナとされている。また、このように構成さ
れたDネット用のアンテナは、水平面からの角度が角度
θ1とされて若干斜めに立設されるようになる。そし
て、Dネット用エレメント13と下部エレメント10と
が接続されている部位に、長さL3とされたEネット用
エレメント11が接続されている。Eネット用エレメン
ト11は、前記した接続片11fの長さL4だけ下部エ
レメント10から離隔されてほぼ平行に配置される。こ
の接続片11fの先端が、Dネット用エレメント13と
下部エレメント10からなるDネット用のアンテナの中
間部に接続されている。このEネット用エレメント11
の構成は図5に示す通りであるが、その概略形状が図6
(b)(c)に示されており、拡大された放射表面を形
成している矩形状の幅はW1とされている。そして、図
示するように下部エレメント10の下端が、Dネット用
のアンテナおよびEネット用エレメント11の給電点と
されている。
テナ100にかかるDネットおよびEネットで動作する
原理的なアンテナ構成を図6(a)に示す。図6(a)
に示すように、分割されているDネット用のアンテナは
上部がDネット用エレメント13とされており、下部が
長さL2の下部エレメント10とされて、長さL1の直
線状のアンテナとされている。また、このように構成さ
れたDネット用のアンテナは、水平面からの角度が角度
θ1とされて若干斜めに立設されるようになる。そし
て、Dネット用エレメント13と下部エレメント10と
が接続されている部位に、長さL3とされたEネット用
エレメント11が接続されている。Eネット用エレメン
ト11は、前記した接続片11fの長さL4だけ下部エ
レメント10から離隔されてほぼ平行に配置される。こ
の接続片11fの先端が、Dネット用エレメント13と
下部エレメント10からなるDネット用のアンテナの中
間部に接続されている。このEネット用エレメント11
の構成は図5に示す通りであるが、その概略形状が図6
(b)(c)に示されており、拡大された放射表面を形
成している矩形状の幅はW1とされている。そして、図
示するように下部エレメント10の下端が、Dネット用
のアンテナおよびEネット用エレメント11の給電点と
されている。
【0025】図6に示すDネット用エレメント13およ
び下部エレメント10からなるDネット用のアンテナの
長さL1、下部エレメント10の長さL2、Eネット用
エレメント11の長さL3と幅W1、Dネット用のアン
テナとEネット用エレメント11との間隔L4の寸法
は、使用するDネットの第1周波数帯およびEネットの
第2周波数帯の周波数や角度θ1に応じて決められる。
例えば角度θ1を約76°とした場合に、Dネットの中
心周波数915MHzにおける波長をλ1(327.8
7mm)とし、Eネットの中心周波数1795MHzに
おける波長をλ2(167.23mm)とすると、Dネ
ット用のアンテナの長さL1は約0.202λ1、下部
エレメント10の長さL2は約0.136λ2、Eネッ
ト用エレメント11の長さL3は約0.102λ2、そ
の幅W1は約0.162λ2、Dネット用のアンテナと
Eネット用エレメント11との間隔L4は約0.021
λ2とすることができる。
び下部エレメント10からなるDネット用のアンテナの
長さL1、下部エレメント10の長さL2、Eネット用
エレメント11の長さL3と幅W1、Dネット用のアン
テナとEネット用エレメント11との間隔L4の寸法
は、使用するDネットの第1周波数帯およびEネットの
第2周波数帯の周波数や角度θ1に応じて決められる。
例えば角度θ1を約76°とした場合に、Dネットの中
心周波数915MHzにおける波長をλ1(327.8
7mm)とし、Eネットの中心周波数1795MHzに
おける波長をλ2(167.23mm)とすると、Dネ
ット用のアンテナの長さL1は約0.202λ1、下部
エレメント10の長さL2は約0.136λ2、Eネッ
ト用エレメント11の長さL3は約0.102λ2、そ
の幅W1は約0.162λ2、Dネット用のアンテナと
Eネット用エレメント11との間隔L4は約0.021
λ2とすることができる。
【0026】図1に示す本発明の第1の実施の形態の多
周波用アンテナ100において、分割されたDネット用
エレメント13、下部エレメント10およびEネット用
エレメント11の長さや幅および間隔の寸法を上記した
定数とした際の多周波用アンテナ100のインピーダン
ス特性を図7および図9に、そのVSWR特性を図8お
よび図10に示す。図7はDネットの800MHz帯
(870MHz〜960MHz)におけるインピーダン
ス特性が示されており、870MHz〜960MHzの
周波数帯域において、50Ω近傍のインピーダンス値と
されている。50Ωは整合すべきインピーダンス値であ
る。また、図9はEネットの1.7GHz帯(1710
MHz〜1880MHz)におけるインピーダンス特性
が示されており、1710MHz〜1880MHzの帯
域における低域から中域を超える周波数帯域において、
50Ω近傍のインピーダンス値とされている。
周波用アンテナ100において、分割されたDネット用
エレメント13、下部エレメント10およびEネット用
エレメント11の長さや幅および間隔の寸法を上記した
定数とした際の多周波用アンテナ100のインピーダン
ス特性を図7および図9に、そのVSWR特性を図8お
よび図10に示す。図7はDネットの800MHz帯
(870MHz〜960MHz)におけるインピーダン
ス特性が示されており、870MHz〜960MHzの
周波数帯域において、50Ω近傍のインピーダンス値と
されている。50Ωは整合すべきインピーダンス値であ
る。また、図9はEネットの1.7GHz帯(1710
MHz〜1880MHz)におけるインピーダンス特性
が示されており、1710MHz〜1880MHzの帯
域における低域から中域を超える周波数帯域において、
50Ω近傍のインピーダンス値とされている。
【0027】さらに、図8はDネットの800MHz帯
(870MHz〜960MHz)におけるVSWR特性
が示されており、870MHz〜960MHzの周波数
帯域において、約1.8以下の良好なVSWR値が得ら
れている。また、図10はEネットの1.7GHz帯
(1710MHz〜1880MHz)におけるVSWR
特性が示されており、1710MHz〜1880MHz
の周波数帯域において、約2.0以下のVSWR値が得
られており、特に低域から中域を超える周波数帯域にお
いては、約1.5以下の良好なVSWR値が得られてい
る。この場合、Eネット用エレメント11を取り外して
もDネット用エレメント13を下部エレメント10から
なるDネット用のアンテナの特性は大きく変化せず、D
ネット用のアンテナとEネット用のアンテナとはそれぞ
れ独立して動作しているものとすることができる。ただ
し、その動作原理は今のところ定かではない。
(870MHz〜960MHz)におけるVSWR特性
が示されており、870MHz〜960MHzの周波数
帯域において、約1.8以下の良好なVSWR値が得ら
れている。また、図10はEネットの1.7GHz帯
(1710MHz〜1880MHz)におけるVSWR
特性が示されており、1710MHz〜1880MHz
の周波数帯域において、約2.0以下のVSWR値が得
られており、特に低域から中域を超える周波数帯域にお
いては、約1.5以下の良好なVSWR値が得られてい
る。この場合、Eネット用エレメント11を取り外して
もDネット用エレメント13を下部エレメント10から
なるDネット用のアンテナの特性は大きく変化せず、D
ネット用のアンテナとEネット用のアンテナとはそれぞ
れ独立して動作しているものとすることができる。ただ
し、その動作原理は今のところ定かではない。
【0028】次に、図1に示す本発明の第1の実施の形
態の多周波用アンテナ100において、Dネット用エレ
メント13、下部エレメント10およびEネット用エレ
メント11の長さや幅および間隔の寸法を上記した定数
とした際の多周波用アンテナ100の水平面内の指向特
性を図11ないし図14に示す。図11(a)は多周波
用アンテナ100を十分な面積のグランドプレーン50
上に配置した測定態様、および基準とされる水平方向の
角度を示す図であり、以降に示す水平面内の指向特性に
おける水平方向の角度に対応している。図11(b)
は、Dネットの周波数帯域の最低周波数f=870MH
zにおける多周波用アンテナ100の水平面内の指向特
性を示している。図示するように、ほぼ無指向性の指向
特性が得られている。この際の、多周波用アンテナ10
0のゲインはλ/4ホイップアンテナ比で約+0.94
dBが得られている。
態の多周波用アンテナ100において、Dネット用エレ
メント13、下部エレメント10およびEネット用エレ
メント11の長さや幅および間隔の寸法を上記した定数
とした際の多周波用アンテナ100の水平面内の指向特
性を図11ないし図14に示す。図11(a)は多周波
用アンテナ100を十分な面積のグランドプレーン50
上に配置した測定態様、および基準とされる水平方向の
角度を示す図であり、以降に示す水平面内の指向特性に
おける水平方向の角度に対応している。図11(b)
は、Dネットの周波数帯域の最低周波数f=870MH
zにおける多周波用アンテナ100の水平面内の指向特
性を示している。図示するように、ほぼ無指向性の指向
特性が得られている。この際の、多周波用アンテナ10
0のゲインはλ/4ホイップアンテナ比で約+0.94
dBが得られている。
【0029】図12(a)は、Dネットの周波数帯域の
中心周波数f=915MHzにおける多周波用アンテナ
100の水平面内の指向特性を示している。図示するよ
うに、ほぼ無指向性の指向特性が得られている。この際
の、多周波用アンテナ100のゲインはλ/4ホイップ
アンテナ比で約+0.5dBが得られている。図12
(b)は、Dネットの周波数帯域の最高周波数f=96
0MHzにおける多周波用アンテナ100の水平面内の
指向特性を示している。図示するように、−30°方向
で若干レベルが低下しているもののほぼ無指向性の指向
特性が得られている。この際の、多周波用アンテナ10
0のゲインはλ/4ホイップアンテナ比で約+0.35
dBが得られている。
中心周波数f=915MHzにおける多周波用アンテナ
100の水平面内の指向特性を示している。図示するよ
うに、ほぼ無指向性の指向特性が得られている。この際
の、多周波用アンテナ100のゲインはλ/4ホイップ
アンテナ比で約+0.5dBが得られている。図12
(b)は、Dネットの周波数帯域の最高周波数f=96
0MHzにおける多周波用アンテナ100の水平面内の
指向特性を示している。図示するように、−30°方向
で若干レベルが低下しているもののほぼ無指向性の指向
特性が得られている。この際の、多周波用アンテナ10
0のゲインはλ/4ホイップアンテナ比で約+0.35
dBが得られている。
【0030】図13(a)は、Eネットの周波数帯域の
最低周波数f=1710MHzにおける多周波用アンテ
ナ100の水平面内の指向特性を示している。図示する
ように、Dネットよりレベルは低下しているもののほぼ
無指向性の指向特性が得られている。この際の、多周波
用アンテナ100のゲインはλ/4ホイップアンテナ比
で約−0.8dBが得られている。図13(b)は、E
ネットの周波数帯域の中心周波数f=1795MHzに
おける多周波用アンテナ100の水平面内の指向特性を
示している。図示するように、ほぼ無指向性の指向特性
が得られている。この際の、多周波用アンテナ100の
ゲインはλ/4ホイップアンテナ比で約−0.6dBが
得られている。図14は、Eネットの周波数帯域の最高
周波数f=1880MHzにおける多周波用アンテナ1
00の水平面内の指向特性を示している。図示するよう
に、Dネットとほぼ同様のレベルとされて、ほぼ無指向
性の指向特性が得られている。この際の、多周波用アン
テナ100のゲインはλ/4ホイップアンテナ比で約+
0.3dBが得られている。
最低周波数f=1710MHzにおける多周波用アンテ
ナ100の水平面内の指向特性を示している。図示する
ように、Dネットよりレベルは低下しているもののほぼ
無指向性の指向特性が得られている。この際の、多周波
用アンテナ100のゲインはλ/4ホイップアンテナ比
で約−0.8dBが得られている。図13(b)は、E
ネットの周波数帯域の中心周波数f=1795MHzに
おける多周波用アンテナ100の水平面内の指向特性を
示している。図示するように、ほぼ無指向性の指向特性
が得られている。この際の、多周波用アンテナ100の
ゲインはλ/4ホイップアンテナ比で約−0.6dBが
得られている。図14は、Eネットの周波数帯域の最高
周波数f=1880MHzにおける多周波用アンテナ1
00の水平面内の指向特性を示している。図示するよう
に、Dネットとほぼ同様のレベルとされて、ほぼ無指向
性の指向特性が得られている。この際の、多周波用アン
テナ100のゲインはλ/4ホイップアンテナ比で約+
0.3dBが得られている。
【0031】次に、図1に示す本発明の第1の実施の形
態の多周波用アンテナ100において、Dネット用エレ
メント13、下部エレメント10およびEネット用エレ
メント11の長さや幅および間隔の寸法を上記した定数
とした際の多周波用アンテナ100に正対した際におけ
る垂直面内の指向特性を図16ないし図18に示す。ま
た、図15は多周波用アンテナ100を十分な面積のグ
ランドプレーン50上に正対して配置した測定態様、お
よびの基準とされる垂直方向の角度を示す図であり、以
降に示す垂直面内の指向特性における垂直方向の角度に
対応している。図16(a)は、Dネットの周波数帯域
の最低周波数f=870MHzにおける多周波用アンテ
ナ100の垂直面内の指向特性を示している。図示する
ように、約±60°の打ち上げ角で最大のレベルとなる
良好な指向特性が得られている。この際の、多周波用ア
ンテナ100のゲインはダイポールアンテナ比で約+
1.65dBが得られている。
態の多周波用アンテナ100において、Dネット用エレ
メント13、下部エレメント10およびEネット用エレ
メント11の長さや幅および間隔の寸法を上記した定数
とした際の多周波用アンテナ100に正対した際におけ
る垂直面内の指向特性を図16ないし図18に示す。ま
た、図15は多周波用アンテナ100を十分な面積のグ
ランドプレーン50上に正対して配置した測定態様、お
よびの基準とされる垂直方向の角度を示す図であり、以
降に示す垂直面内の指向特性における垂直方向の角度に
対応している。図16(a)は、Dネットの周波数帯域
の最低周波数f=870MHzにおける多周波用アンテ
ナ100の垂直面内の指向特性を示している。図示する
ように、約±60°の打ち上げ角で最大のレベルとなる
良好な指向特性が得られている。この際の、多周波用ア
ンテナ100のゲインはダイポールアンテナ比で約+
1.65dBが得られている。
【0032】図16(b)は、Dネットの周波数帯域の
中心周波数f=915MHzにおける多周波用アンテナ
100の垂直面内の指向特性を示している。図示するよ
うに、約±60°の打ち上げ角で最大のレベルとなる良
好な指向特性が得られている。この際の、多周波用アン
テナ100のゲインはダイポールアンテナ比で約+0.
55dBが得られている。図17(a)は、Dネットの
周波数帯域の最高周波数f=960MHzにおける多周
波用アンテナ100の垂直面内の指向特性を示してい
る。図示するように、約±60°の打ち上げ角で最大の
レベルとなる良好な指向特性が得られている。この際
の、多周波用アンテナ100のゲインはダイポールアン
テナ比で約+1.1dBが得られている。
中心周波数f=915MHzにおける多周波用アンテナ
100の垂直面内の指向特性を示している。図示するよ
うに、約±60°の打ち上げ角で最大のレベルとなる良
好な指向特性が得られている。この際の、多周波用アン
テナ100のゲインはダイポールアンテナ比で約+0.
55dBが得られている。図17(a)は、Dネットの
周波数帯域の最高周波数f=960MHzにおける多周
波用アンテナ100の垂直面内の指向特性を示してい
る。図示するように、約±60°の打ち上げ角で最大の
レベルとなる良好な指向特性が得られている。この際
の、多周波用アンテナ100のゲインはダイポールアン
テナ比で約+1.1dBが得られている。
【0033】図17(b)は、Eネットの周波数帯域の
最低周波数f=1710MHzにおける多周波用アンテ
ナ100の垂直面内の指向特性を示している。図示する
ように、Dネットの場合より主ビーム幅が狭くなってい
るものの約±60°の打ち上げ角で最大のレベルとなる
良好な指向特性が得られている。この際の、多周波用ア
ンテナ100のゲインはダイポールアンテナ比で約+
3.98dBが得られている。図18(a)は、Eネッ
トの周波数帯域の中心周波数f=1795MHzにおけ
る多周波用アンテナ100の垂直面内の指向特性を示し
ている。図示するように、約±60°の打ち上げ角で最
大のレベルとなる良好な指向特性が得られている。この
際の、多周波用アンテナ100のゲインはダイポールア
ンテナ比で約+0.04dBが得られている。図18
(b)は、Eネットの周波数帯域の最高周波数f=18
80MHzにおける多周波用アンテナ100の垂直面内
の指向特性を示している。図示するように、約+70°
および約−65°の打ち上げ角で最大のレベルとなる良
好な指向特性が得られている。この際の、多周波用アン
テナ100のゲインはダイポールアンテナ比で約+2.
65dBが得られている。
最低周波数f=1710MHzにおける多周波用アンテ
ナ100の垂直面内の指向特性を示している。図示する
ように、Dネットの場合より主ビーム幅が狭くなってい
るものの約±60°の打ち上げ角で最大のレベルとなる
良好な指向特性が得られている。この際の、多周波用ア
ンテナ100のゲインはダイポールアンテナ比で約+
3.98dBが得られている。図18(a)は、Eネッ
トの周波数帯域の中心周波数f=1795MHzにおけ
る多周波用アンテナ100の垂直面内の指向特性を示し
ている。図示するように、約±60°の打ち上げ角で最
大のレベルとなる良好な指向特性が得られている。この
際の、多周波用アンテナ100のゲインはダイポールア
ンテナ比で約+0.04dBが得られている。図18
(b)は、Eネットの周波数帯域の最高周波数f=18
80MHzにおける多周波用アンテナ100の垂直面内
の指向特性を示している。図示するように、約+70°
および約−65°の打ち上げ角で最大のレベルとなる良
好な指向特性が得られている。この際の、多周波用アン
テナ100のゲインはダイポールアンテナ比で約+2.
65dBが得られている。
【0034】次に、図1に示す本発明の第1の実施の形
態の多周波用アンテナ100において、Dネット用エレ
メント13、下部エレメント10およびEネット用エレ
メント11の長さや幅および間隔の寸法を上記した定数
とした際の多周波用アンテナ100の側面に対した際に
おける垂直面内の指向特性を図20ないし図23に示
す。また、図19は多周波用アンテナ100を十分な面
積のグランドプレーン50上に側面に対するよう配置し
た測定態様、および基準とされる垂直方向の角度を示す
図であり、以降に示す垂直面内の指向特性における垂直
方向の角度に対応している。図20は、Dネットの周波
数帯域の最低周波数f=870MHzにおける多周波用
アンテナ100の垂直面内の指向特性を示している。図
示するように、プラスの仰角方向とマイナスの仰角方向
間で若干のレベル差があるものの約±60°の打ち上げ
角で最大のレベルとなる良好な指向特性が得られてい
る。この際の、多周波用アンテナ100のゲインはダイ
ポールアンテナ比で約+1.67dBが得られている。
態の多周波用アンテナ100において、Dネット用エレ
メント13、下部エレメント10およびEネット用エレ
メント11の長さや幅および間隔の寸法を上記した定数
とした際の多周波用アンテナ100の側面に対した際に
おける垂直面内の指向特性を図20ないし図23に示
す。また、図19は多周波用アンテナ100を十分な面
積のグランドプレーン50上に側面に対するよう配置し
た測定態様、および基準とされる垂直方向の角度を示す
図であり、以降に示す垂直面内の指向特性における垂直
方向の角度に対応している。図20は、Dネットの周波
数帯域の最低周波数f=870MHzにおける多周波用
アンテナ100の垂直面内の指向特性を示している。図
示するように、プラスの仰角方向とマイナスの仰角方向
間で若干のレベル差があるものの約±60°の打ち上げ
角で最大のレベルとなる良好な指向特性が得られてい
る。この際の、多周波用アンテナ100のゲインはダイ
ポールアンテナ比で約+1.67dBが得られている。
【0035】図21(a)は、Dネットの周波数帯域の
中心周波数f=915MHzにおける多周波用アンテナ
100の垂直面内の指向特性を示している。図示するよ
うに、プラスの仰角方向とマイナスの仰角方向間で若干
のレベル差があるものの約±60°の打ち上げ角で最大
のレベルとなる良好な指向特性が得られている。この際
の、多周波用アンテナ100のゲインはダイポールアン
テナ比で約+0.47dBが得られている。図21
(b)は、Dネットの周波数帯域の最高周波数f=96
0MHzにおける多周波用アンテナ100の垂直面内の
指向特性を示している。図示するように、約±60°の
打ち上げ角で最大のレベルとなる良好な指向特性が得ら
れている。この際の、多周波用アンテナ100のゲイン
はダイポールアンテナ比で約+1.64dBが得られて
いる。
中心周波数f=915MHzにおける多周波用アンテナ
100の垂直面内の指向特性を示している。図示するよ
うに、プラスの仰角方向とマイナスの仰角方向間で若干
のレベル差があるものの約±60°の打ち上げ角で最大
のレベルとなる良好な指向特性が得られている。この際
の、多周波用アンテナ100のゲインはダイポールアン
テナ比で約+0.47dBが得られている。図21
(b)は、Dネットの周波数帯域の最高周波数f=96
0MHzにおける多周波用アンテナ100の垂直面内の
指向特性を示している。図示するように、約±60°の
打ち上げ角で最大のレベルとなる良好な指向特性が得ら
れている。この際の、多周波用アンテナ100のゲイン
はダイポールアンテナ比で約+1.64dBが得られて
いる。
【0036】図22(a)は、Eネットの周波数帯域の
最低周波数f=1710MHzにおける多周波用アンテ
ナ100の垂直面内の指向特性を示している。図示する
ように、プラスの仰角方向とマイナスの仰角方向間で指
向特性に差があるものの約±60°の打ち上げ角で最大
のレベルとなる指向特性が得られている。この際の、多
周波用アンテナ100のゲインはダイポールアンテナ比
で約+4.07dBが得られている。図22(b)は、
Eネットの周波数帯域の中心周波数f=1795MHz
における多周波用アンテナ100の垂直面内の指向特性
を示している。図示するように、プラスの仰角方向とマ
イナスの仰角方向間で指向特性に差が拡がるものの約±
60°の打ち上げ角で最大のレベルとなる良好な指向特
性が得られている。この際の、多周波用アンテナ100
のゲインはダイポールアンテナ比で約+2.44dBが
得られている。
最低周波数f=1710MHzにおける多周波用アンテ
ナ100の垂直面内の指向特性を示している。図示する
ように、プラスの仰角方向とマイナスの仰角方向間で指
向特性に差があるものの約±60°の打ち上げ角で最大
のレベルとなる指向特性が得られている。この際の、多
周波用アンテナ100のゲインはダイポールアンテナ比
で約+4.07dBが得られている。図22(b)は、
Eネットの周波数帯域の中心周波数f=1795MHz
における多周波用アンテナ100の垂直面内の指向特性
を示している。図示するように、プラスの仰角方向とマ
イナスの仰角方向間で指向特性に差が拡がるものの約±
60°の打ち上げ角で最大のレベルとなる良好な指向特
性が得られている。この際の、多周波用アンテナ100
のゲインはダイポールアンテナ比で約+2.44dBが
得られている。
【0037】図23は、Eネットの周波数帯域の最高周
波数f=1880MHzにおける多周波用アンテナ10
0の垂直面内の指向特性を示している。図示するよう
に、約+75°および約−65°の打ち上げ角で最大の
レベルとなる指向特性が得られている。この際の、多周
波用アンテナ100のゲインはダイポールアンテナ比で
約+4.46dBが得られている。前記図16ないし図
23に示されている垂直面内の指向特性に見られるよう
に、アンテナエレメント1を約76°に傾けるようにし
ても、垂直面内の指向特性としては、打ち上げ角が約±
60°の良好な打ち上げ角で全方位に放射されるように
なる。さらに、水平面内の指向特性は前記図11ないし
図14に示すようにほぼ無指向性となる。これにより、
本発明の第1の実施の形態にかかる多周波用アンテナ1
00を移動電話帯において動作させるに好適なアンテナ
とすることができる。
波数f=1880MHzにおける多周波用アンテナ10
0の垂直面内の指向特性を示している。図示するよう
に、約+75°および約−65°の打ち上げ角で最大の
レベルとなる指向特性が得られている。この際の、多周
波用アンテナ100のゲインはダイポールアンテナ比で
約+4.46dBが得られている。前記図16ないし図
23に示されている垂直面内の指向特性に見られるよう
に、アンテナエレメント1を約76°に傾けるようにし
ても、垂直面内の指向特性としては、打ち上げ角が約±
60°の良好な打ち上げ角で全方位に放射されるように
なる。さらに、水平面内の指向特性は前記図11ないし
図14に示すようにほぼ無指向性となる。これにより、
本発明の第1の実施の形態にかかる多周波用アンテナ1
00を移動電話帯において動作させるに好適なアンテナ
とすることができる。
【0038】次に、本発明の多周波用アンテナの第2の
実施の形態の構成を図24および図25に示す。これら
の図に示す本発明の第2の実施の形態の多周波用アンテ
ナ200においては、アンテナエレメント201が第1
の実施の形態のアンテナエレメント1より傾けられて立
設されている。この傾きの角度は、例えば約50度とさ
れる。この本発明の第2の実施の形態の多周波用アンテ
ナ200の構成は、第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナ100と傾ける構成を除いて同様の構成とされている
ので、以下に傾ける構成について説明するものとする。
実施の形態の構成を図24および図25に示す。これら
の図に示す本発明の第2の実施の形態の多周波用アンテ
ナ200においては、アンテナエレメント201が第1
の実施の形態のアンテナエレメント1より傾けられて立
設されている。この傾きの角度は、例えば約50度とさ
れる。この本発明の第2の実施の形態の多周波用アンテ
ナ200の構成は、第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナ100と傾ける構成を除いて同様の構成とされている
ので、以下に傾ける構成について説明するものとする。
【0039】図24に示すように、アンテナエレメント
201は例えば水平面から約50°の傾斜角度で立設さ
れている。この傾きは、カバー部202にインサート成
形されている金属製の螺着部202aが傾けられてカバ
ー部202に固着されているために達成されている。す
なわち、アンテナエレメント201の構成はアンテナエ
レメント1と同様の構成とされる。ただし、Dネット用
エレメント213の長さは、Dネット用エレメント13
と異なる長さとなる。このように、カバー部202の構
成はカバー部2の構成と異なるようになると共に、カバ
ー部202内に収納される下部エレメント210および
Eネット用エレメント211の構成も異なるようにな
る。
201は例えば水平面から約50°の傾斜角度で立設さ
れている。この傾きは、カバー部202にインサート成
形されている金属製の螺着部202aが傾けられてカバ
ー部202に固着されているために達成されている。す
なわち、アンテナエレメント201の構成はアンテナエ
レメント1と同様の構成とされる。ただし、Dネット用
エレメント213の長さは、Dネット用エレメント13
と異なる長さとなる。このように、カバー部202の構
成はカバー部2の構成と異なるようになると共に、カバ
ー部202内に収納される下部エレメント210および
Eネット用エレメント211の構成も異なるようにな
る。
【0040】本発明の第2の実施の形態の多周波用アン
テナ200における下部エレメント210およびEネッ
ト用エレメント211の構成を図26に示す。下部エレ
メント210の詳細構成は後述するが、金属板を加工す
ることにより断面が略L字になるよう先端部が折曲され
て板状とされており、折曲された先端部に形成された接
続部210aの略中央に接続挿入部212aが螺着され
るネジ部210dが形成されている。また、下部エレメ
ント210の下端には回路基板221にハンダ付けされ
るハンダ付け片210bが形成されている。
テナ200における下部エレメント210およびEネッ
ト用エレメント211の構成を図26に示す。下部エレ
メント210の詳細構成は後述するが、金属板を加工す
ることにより断面が略L字になるよう先端部が折曲され
て板状とされており、折曲された先端部に形成された接
続部210aの略中央に接続挿入部212aが螺着され
るネジ部210dが形成されている。また、下部エレメ
ント210の下端には回路基板221にハンダ付けされ
るハンダ付け片210bが形成されている。
【0041】また、詳細構成は後述するがEネット用エ
レメント211は金属板を加工することにより略矩形状
に形成されており、その一辺の略中央から延伸された接
続片がコ字状に折曲されてその先端部に挟持片211a
が形成されている。この挟持片211aは下部エレメン
ト210の本体片の上部に形成された切欠窓内に挿入さ
れて、下部エレメント210を挟持している。この挟持
している部分をハンダ付けすることにより、下部エレメ
ント210にEネット用エレメント211を固着するこ
とができると共に、互いに電気的に接続されるようにな
る。このEネット用エレメント211が、略矩形状と拡
大された放射表面を有するようにされているのは、水平
面内の指向特性をほぼ無指向性とするためである。ま
た、Eネット用エレメント211は、両端部が前方へ若
干折曲されていると共に、上縁の両角部が切り取られる
よう加工されている。これは、Eネット用エレメント2
11を下部エレメント210の背面とカバー部202の
壁面とで形成される狭い収納空間に収納するためであ
る。なお、このように折曲したり、両角部を切り取って
も水平面内の指向特性には影響を与えない。
レメント211は金属板を加工することにより略矩形状
に形成されており、その一辺の略中央から延伸された接
続片がコ字状に折曲されてその先端部に挟持片211a
が形成されている。この挟持片211aは下部エレメン
ト210の本体片の上部に形成された切欠窓内に挿入さ
れて、下部エレメント210を挟持している。この挟持
している部分をハンダ付けすることにより、下部エレメ
ント210にEネット用エレメント211を固着するこ
とができると共に、互いに電気的に接続されるようにな
る。このEネット用エレメント211が、略矩形状と拡
大された放射表面を有するようにされているのは、水平
面内の指向特性をほぼ無指向性とするためである。ま
た、Eネット用エレメント211は、両端部が前方へ若
干折曲されていると共に、上縁の両角部が切り取られる
よう加工されている。これは、Eネット用エレメント2
11を下部エレメント210の背面とカバー部202の
壁面とで形成される狭い収納空間に収納するためであ
る。なお、このように折曲したり、両角部を切り取って
も水平面内の指向特性には影響を与えない。
【0042】本発明の第2の実施の形態の多周波用アン
テナ200は、このような構成により、アンテナエレメ
ント201をカバー部202に螺着した際に、分割され
ているDネット用エレメント213とDネット用の下部
エレメント210とが接続されるようになる。すなわ
ち、本発明の第2の実施の形態の多周波用アンテナ20
0において、Dネット用のアンテナは、回路基板221
からチョークコイル214の下端までの範囲で動作する
アンテナとなる。また、Eネット用のアンテナは、回路
基板221から下部エレメント210の上端までの範囲
で動作するアンテナとなる。さらに、AM/FM帯用の
アンテナは、回路基板221からアンテナトップ322
までの範囲で動作するアンテナとなる。ただし、AM帯
には共振していない。
テナ200は、このような構成により、アンテナエレメ
ント201をカバー部202に螺着した際に、分割され
ているDネット用エレメント213とDネット用の下部
エレメント210とが接続されるようになる。すなわ
ち、本発明の第2の実施の形態の多周波用アンテナ20
0において、Dネット用のアンテナは、回路基板221
からチョークコイル214の下端までの範囲で動作する
アンテナとなる。また、Eネット用のアンテナは、回路
基板221から下部エレメント210の上端までの範囲
で動作するアンテナとなる。さらに、AM/FM帯用の
アンテナは、回路基板221からアンテナトップ322
までの範囲で動作するアンテナとなる。ただし、AM帯
には共振していない。
【0043】次に、本発明の第2の実施の形態の多周波
用アンテナ200における下部エレメント210および
Eネット用エレメント211の詳細構成を図27および
図28を参照して説明する。図27には下部エレメント
210の詳細構成が示されており、同図(a)は下部エ
レメント210の正面図、同図(b)はその側面図、同
図(c)はその背面図、同図(d)はその下面図であ
る。これらの図に示すように、下部エレメント210は
金属板を加工することにより断面が略L字になるよう先
端部が折曲されて板状とされている。そして、折曲され
た先端部が接続部210aとされており、この接続部2
10aの略中央に接続挿入部212aが螺着されるネジ
部210dが形成されている。また、接続部210aの
端縁から下方へ延伸する本体片210cにはテーパ加工
が施されて、その下端部の幅が狭くされていると共に、
その下部が背面側へアンテナエレメント201の傾きに
応じた角度だけ折曲されている。この本体片210cの
下端には回路基板221にハンダ付けされるハンダ付け
片210bが形成されている。さらに、本体片210c
の上部の一部が切り取られて切欠窓210eが形成され
ている。なお、下部エレメント210の長さは下部エレ
メント10の長さより若干長く形成されている。
用アンテナ200における下部エレメント210および
Eネット用エレメント211の詳細構成を図27および
図28を参照して説明する。図27には下部エレメント
210の詳細構成が示されており、同図(a)は下部エ
レメント210の正面図、同図(b)はその側面図、同
図(c)はその背面図、同図(d)はその下面図であ
る。これらの図に示すように、下部エレメント210は
金属板を加工することにより断面が略L字になるよう先
端部が折曲されて板状とされている。そして、折曲され
た先端部が接続部210aとされており、この接続部2
10aの略中央に接続挿入部212aが螺着されるネジ
部210dが形成されている。また、接続部210aの
端縁から下方へ延伸する本体片210cにはテーパ加工
が施されて、その下端部の幅が狭くされていると共に、
その下部が背面側へアンテナエレメント201の傾きに
応じた角度だけ折曲されている。この本体片210cの
下端には回路基板221にハンダ付けされるハンダ付け
片210bが形成されている。さらに、本体片210c
の上部の一部が切り取られて切欠窓210eが形成され
ている。なお、下部エレメント210の長さは下部エレ
メント10の長さより若干長く形成されている。
【0044】図28にはEネット用エレメント211の
詳細構成が示されており、同図(a)はEネット用エレ
メント211の正面図、同図(b)はその側面図、同図
(c)はその下面図である。これらの図に示すように、
Eネット用エレメント211は金属板を加工することに
より略矩形状の拡大された放射表面を有するように形成
されており、この略矩形状の放射表面において両側の端
片211d,211eが前方へ若干折曲されていると共
に、上縁の両角部が切り取られるよう加工されている。
さらに、上辺の略中央から延伸されてコ字状に折曲され
ることにより、接続片211fと折曲片211bとが形
成されている。この折曲片211bの先端縁の一部が切
られて折曲されることにより、挟持片211aが形成さ
れている。
詳細構成が示されており、同図(a)はEネット用エレ
メント211の正面図、同図(b)はその側面図、同図
(c)はその下面図である。これらの図に示すように、
Eネット用エレメント211は金属板を加工することに
より略矩形状の拡大された放射表面を有するように形成
されており、この略矩形状の放射表面において両側の端
片211d,211eが前方へ若干折曲されていると共
に、上縁の両角部が切り取られるよう加工されている。
さらに、上辺の略中央から延伸されてコ字状に折曲され
ることにより、接続片211fと折曲片211bとが形
成されている。この折曲片211bの先端縁の一部が切
られて折曲されることにより、挟持片211aが形成さ
れている。
【0045】この挟持片211aは、下部エレメント2
10の本体片210cの上部に形成された切欠窓210
eを跨ぐように挿入されて、折曲片211bとの間に下
部エレメント210を挟持している。挟持した状態にお
いて、挟持片211aを切欠窓210eの周囲にハンダ
付けすることにより、下部エレメント210にEネット
用エレメント211を固着することができると共に、互
いに電気的に接続することができるようになる。なお、
接続片211fに対して中央片211cの折曲角度は約
90°とされて下部エレメント210にEネット用エレ
メント211を固着した際に、図26に示すように下部
エレメント210とEネット用エレメント211の中央
片211cとがほぼ平行に配置されるようにしている。
10の本体片210cの上部に形成された切欠窓210
eを跨ぐように挿入されて、折曲片211bとの間に下
部エレメント210を挟持している。挟持した状態にお
いて、挟持片211aを切欠窓210eの周囲にハンダ
付けすることにより、下部エレメント210にEネット
用エレメント211を固着することができると共に、互
いに電気的に接続することができるようになる。なお、
接続片211fに対して中央片211cの折曲角度は約
90°とされて下部エレメント210にEネット用エレ
メント211を固着した際に、図26に示すように下部
エレメント210とEネット用エレメント211の中央
片211cとがほぼ平行に配置されるようにしている。
【0046】ところで、本発明の第2の実施の形態の多
周波用アンテナ200は、前記したように移動電話帯の
Dネット、Eネット、およびAM/FM帯の4周波用ア
ンテナとして同時動作し、さらに別に設けたGPSユニ
ット223によりGPS信号を受信することができるよ
うにされている。この場合、AM/FM帯用の機器が設
けられておらず、AM/FM帯用のアンテナが不要とさ
れる場合は、アンテナ基部230内にDネット用エレメ
ント213だけを収納するようにすればよい。本発明の
第2の実施の形態の多周波用アンテナ200は、このよ
うにアンテナエレメント201ではDネットおよびEネ
ットだけで動作する多周波用アンテナとしてもよい。こ
の場合には、当然のことであるがアンテナエレメント2
01の長さはそれだけ短くすることができる。次に、こ
のようにDネットおよびEネットだけで動作する多周波
用アンテナとした場合のアンテナ構成の原理的構成を以
下に説明することにより、図24に示す構成におけるD
ネットおよびEネットにおけるアンテナの構成を説明す
るものとする。
周波用アンテナ200は、前記したように移動電話帯の
Dネット、Eネット、およびAM/FM帯の4周波用ア
ンテナとして同時動作し、さらに別に設けたGPSユニ
ット223によりGPS信号を受信することができるよ
うにされている。この場合、AM/FM帯用の機器が設
けられておらず、AM/FM帯用のアンテナが不要とさ
れる場合は、アンテナ基部230内にDネット用エレメ
ント213だけを収納するようにすればよい。本発明の
第2の実施の形態の多周波用アンテナ200は、このよ
うにアンテナエレメント201ではDネットおよびEネ
ットだけで動作する多周波用アンテナとしてもよい。こ
の場合には、当然のことであるがアンテナエレメント2
01の長さはそれだけ短くすることができる。次に、こ
のようにDネットおよびEネットだけで動作する多周波
用アンテナとした場合のアンテナ構成の原理的構成を以
下に説明することにより、図24に示す構成におけるD
ネットおよびEネットにおけるアンテナの構成を説明す
るものとする。
【0047】本発明の第2の実施の形態の多周波用アン
テナ200にかかるDネットおよびEネットで動作する
原理的なアンテナ構成を図29(a)に示す。図29
(a)に示すように、分割されたDネット用のアンテナ
は上部がDネット用エレメント213とされており、下
部が長さL12の下部エレメント210とされて、長さ
L11の直線状のアンテナとされている。また、このよ
うに構成されたDネット用のアンテナは、水平面からの
角度が角度θ2とされて斜めに立設されるようになる。
そして、Dネット用エレメント213と下部エレメント
210とが接続されている部位に、長さL13とされた
Eネット用エレメント211が接続されている。Eネッ
ト用エレメント211は、前記した接続片211fの長
さL14だけ下部エレメント210から離隔されてほぼ
平行に配置される。この接続片211fの先端が、Dネ
ット用エレメント213と下部エレメント210からな
るDネット用のアンテナの中間部に接続されている。こ
のEネット用エレメント211の構成は図28に示す通
りであるが、その概略形状が図29(b)(c)に示さ
れており、拡大された放射表面を形成している矩形状の
幅はW2とされている。そして、図示するように下部エ
レメント210の下端が、Dネット用のアンテナおよび
Eネット用エレメント211の給電点とされている。
テナ200にかかるDネットおよびEネットで動作する
原理的なアンテナ構成を図29(a)に示す。図29
(a)に示すように、分割されたDネット用のアンテナ
は上部がDネット用エレメント213とされており、下
部が長さL12の下部エレメント210とされて、長さ
L11の直線状のアンテナとされている。また、このよ
うに構成されたDネット用のアンテナは、水平面からの
角度が角度θ2とされて斜めに立設されるようになる。
そして、Dネット用エレメント213と下部エレメント
210とが接続されている部位に、長さL13とされた
Eネット用エレメント211が接続されている。Eネッ
ト用エレメント211は、前記した接続片211fの長
さL14だけ下部エレメント210から離隔されてほぼ
平行に配置される。この接続片211fの先端が、Dネ
ット用エレメント213と下部エレメント210からな
るDネット用のアンテナの中間部に接続されている。こ
のEネット用エレメント211の構成は図28に示す通
りであるが、その概略形状が図29(b)(c)に示さ
れており、拡大された放射表面を形成している矩形状の
幅はW2とされている。そして、図示するように下部エ
レメント210の下端が、Dネット用のアンテナおよび
Eネット用エレメント211の給電点とされている。
【0048】図29に示すDネット用エレメント213
および下部エレメント210からなるDネット用のアン
テナの長さL11、下部エレメント210の長さL1
2、Eネット用エレメント211の長さL13と幅W
1、Dネット用のアンテナとEネット用エレメント21
1との間隔L14の寸法は、使用するDネットの第1周
波数帯およびEネットの第2周波数帯の周波数や角度θ
2に応じて決められる。例えば角度θ2を約50°とし
た場合に、Dネットの中心周波数915MHzにおける
波長をλ1(327.87mm)とし、Eネットの中心
周波数1795MHzにおける波長をλ2(167.2
3mm)とすると、Dネット用のアンテナの長さL11
は約0.221λ1、下部エレメント210の長さL1
2は約0.174λ2、Eネット用エレメント211の
長さL13は約0.120λ2、その幅W2は約0.1
49λ2、Dネット用のアンテナとEネット用エレメン
ト211との間隔L14は約0.015λ2とすること
ができる。
および下部エレメント210からなるDネット用のアン
テナの長さL11、下部エレメント210の長さL1
2、Eネット用エレメント211の長さL13と幅W
1、Dネット用のアンテナとEネット用エレメント21
1との間隔L14の寸法は、使用するDネットの第1周
波数帯およびEネットの第2周波数帯の周波数や角度θ
2に応じて決められる。例えば角度θ2を約50°とし
た場合に、Dネットの中心周波数915MHzにおける
波長をλ1(327.87mm)とし、Eネットの中心
周波数1795MHzにおける波長をλ2(167.2
3mm)とすると、Dネット用のアンテナの長さL11
は約0.221λ1、下部エレメント210の長さL1
2は約0.174λ2、Eネット用エレメント211の
長さL13は約0.120λ2、その幅W2は約0.1
49λ2、Dネット用のアンテナとEネット用エレメン
ト211との間隔L14は約0.015λ2とすること
ができる。
【0049】上記のように間隔L14が狭くなるのはカ
バー部202における収納空間が狭くなるからであり、
収納空間が狭くなったことからEネット用エレメント2
11の幅W2が短くなると共に、端片211d,211
eの折曲角度もきつくされている。ただし、Dネット用
のアンテナとEネット用エレメント211の長さは長く
なるようにされている。図24に示す本発明の第2の実
施の形態の多周波用アンテナ200において、Dネット
用エレメント213、下部エレメント210およびEネ
ット用エレメント211の長さや幅および間隔の寸法を
上記した定数とすると、DネットおよびEネットの周波
数帯域における多周波用アンテナ200のインピーダン
ス特性やVSWR特性として、第1の実施の形態にかか
る多周波用アンテナ100とほぼ同様の特性が得られ
る。また、この際のDネットおよびEネットの周波数帯
域における多周波用アンテナ200の水平面内の指向特
性および垂直面内の指向特性も、第1の実施の形態にか
かる多周波用アンテナ100とほぼ同様の指向特性が得
られる。
バー部202における収納空間が狭くなるからであり、
収納空間が狭くなったことからEネット用エレメント2
11の幅W2が短くなると共に、端片211d,211
eの折曲角度もきつくされている。ただし、Dネット用
のアンテナとEネット用エレメント211の長さは長く
なるようにされている。図24に示す本発明の第2の実
施の形態の多周波用アンテナ200において、Dネット
用エレメント213、下部エレメント210およびEネ
ット用エレメント211の長さや幅および間隔の寸法を
上記した定数とすると、DネットおよびEネットの周波
数帯域における多周波用アンテナ200のインピーダン
ス特性やVSWR特性として、第1の実施の形態にかか
る多周波用アンテナ100とほぼ同様の特性が得られ
る。また、この際のDネットおよびEネットの周波数帯
域における多周波用アンテナ200の水平面内の指向特
性および垂直面内の指向特性も、第1の実施の形態にか
かる多周波用アンテナ100とほぼ同様の指向特性が得
られる。
【0050】以上説明した本発明の多周波用アンテナの
第1の実施の形態および第2の実施の形態において、E
ネット用エレメント11,211は、略矩形状の拡大さ
れた放射表面を有するように形成されている。これは、
前記したように水平面内の指向特性をほぼ無指向性とす
るためであるが、水平面内の指向特性として無指向性が
必要とされない場合は、Eネット用エレメント11,2
11の幅を狭く形成するようにしてもよい。また、Eネ
ット用エレメント11,211の幅として、約0.12
λ2以上の幅とすれば、その水平面内の指向特性はほぼ
無指向性となる。なお、本発明の多周波用アンテナで
は、例えばDネット用のアンテナとされる第1アンテナ
の中間部に、例えばEネット用のアンテナとされる第2
アンテナを接続している。このようにしても互いのアン
テナに悪影響を与えることなく動作しているのは、第1
アンテナが動作する周波数帯域の約2倍高い周波数帯域
で第2のアンテナが動作するようにされていることも関
係しているものと推測される。
第1の実施の形態および第2の実施の形態において、E
ネット用エレメント11,211は、略矩形状の拡大さ
れた放射表面を有するように形成されている。これは、
前記したように水平面内の指向特性をほぼ無指向性とす
るためであるが、水平面内の指向特性として無指向性が
必要とされない場合は、Eネット用エレメント11,2
11の幅を狭く形成するようにしてもよい。また、Eネ
ット用エレメント11,211の幅として、約0.12
λ2以上の幅とすれば、その水平面内の指向特性はほぼ
無指向性となる。なお、本発明の多周波用アンテナで
は、例えばDネット用のアンテナとされる第1アンテナ
の中間部に、例えばEネット用のアンテナとされる第2
アンテナを接続している。このようにしても互いのアン
テナに悪影響を与えることなく動作しているのは、第1
アンテナが動作する周波数帯域の約2倍高い周波数帯域
で第2のアンテナが動作するようにされていることも関
係しているものと推測される。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、第1周波数帯で動作する第1エレメントの中間部
に、第1周波数帯より高い第2周波数帯で動作する矩形
状の拡大された放射表面を有する第2エレメントを接続
して構成している。このような構成により動作原理は定
かではないが、第1周波数帯と第2周波数帯とを移動電
話帯のように広い周波数帯域としても、互いに影響を与
えることなく独立して動作するようになる。なお、第2
エレメントの放射表面は拡大されているので、水平面内
の指向性をほぼ無指向性とすることができる。この場
合、低い周波数帯用の第1エレメントを2つに分割し
て、分割した一方の下部エレメントをカバー部内に収納
すると共に、カバー部内に第2エレメントを収納するよ
うにすると、コンパクトな多周波用アンテナとすること
ができる。そして、このカバー部内の空間には、分波器
等を組み込む回路基板を収納可能とすることができる。
さらに、第1エレメントの上端にチョークコイルを介し
てAM/FM帯等の遙かに低い周波数帯で動作するエレ
メントを設けると、3周波以上の多周波用アンテナとす
ることができる。さらにまた、GPS用のアンテナユニ
ットをカバー内の収納空間に設けても、他のアンテナに
影響されることなくGPS信号を受信できるようにな
る。
で、第1周波数帯で動作する第1エレメントの中間部
に、第1周波数帯より高い第2周波数帯で動作する矩形
状の拡大された放射表面を有する第2エレメントを接続
して構成している。このような構成により動作原理は定
かではないが、第1周波数帯と第2周波数帯とを移動電
話帯のように広い周波数帯域としても、互いに影響を与
えることなく独立して動作するようになる。なお、第2
エレメントの放射表面は拡大されているので、水平面内
の指向性をほぼ無指向性とすることができる。この場
合、低い周波数帯用の第1エレメントを2つに分割し
て、分割した一方の下部エレメントをカバー部内に収納
すると共に、カバー部内に第2エレメントを収納するよ
うにすると、コンパクトな多周波用アンテナとすること
ができる。そして、このカバー部内の空間には、分波器
等を組み込む回路基板を収納可能とすることができる。
さらに、第1エレメントの上端にチョークコイルを介し
てAM/FM帯等の遙かに低い周波数帯で動作するエレ
メントを設けると、3周波以上の多周波用アンテナとす
ることができる。さらにまた、GPS用のアンテナユニ
ットをカバー内の収納空間に設けても、他のアンテナに
影響されることなくGPS信号を受信できるようにな
る。
【図1】本発明の多周波用アンテナの第1の実施の形態
の構成を一部断面図で示す図である。
の構成を一部断面図で示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテナ
における一部を拡大して示す図である。
における一部を拡大して示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテナ
における分割されたDネット用エレメントの下部エレメ
ントとEネット用エレメントの構成を示す図である。
における分割されたDネット用エレメントの下部エレメ
ントとEネット用エレメントの構成を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテナ
における分割されたDネット用エレメントの下部エレメ
ントの詳細構成を示す図である。
における分割されたDネット用エレメントの下部エレメ
ントの詳細構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテナ
におけるEネット用エレメントの詳細構成を示す図であ
る。
におけるEネット用エレメントの詳細構成を示す図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテナ
におけるDネット用エレメントに接続したEネット用エ
レメントの概略構成を示す図である。
におけるDネット用エレメントに接続したEネット用エ
レメントの概略構成を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテナ
におけるDネット用エレメントとEネット用エレメント
の寸法を特定の定数とした際のDネットの周波数帯域に
おけるインピーダンス特性を示す図である。
におけるDネット用エレメントとEネット用エレメント
の寸法を特定の定数とした際のDネットの周波数帯域に
おけるインピーダンス特性を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテナ
におけるDネット用エレメントとEネット用エレメント
の寸法を特定の定数とした際のDネットの周波数帯域に
おけるVSWR特性を示す図である。
におけるDネット用エレメントとEネット用エレメント
の寸法を特定の定数とした際のDネットの周波数帯域に
おけるVSWR特性を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテナ
におけるDネット用エレメントとEネット用エレメント
の寸法を特定の定数とした際のEネットの周波数帯域に
おけるインピーダンス特性を示す図である。
におけるDネット用エレメントとEネット用エレメント
の寸法を特定の定数とした際のEネットの周波数帯域に
おけるインピーダンス特性を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のEネットの周波数帯域
におけるVSWR特性を示す図である。
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のEネットの周波数帯域
におけるVSWR特性を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のDネットの最低周波数
における水平面内の指向特性、および、測定態様を示す
図である。
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のDネットの最低周波数
における水平面内の指向特性、および、測定態様を示す
図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のDネットの中心周波数
および最高周波数における水平面内の指向特性を示す図
である。
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のDネットの中心周波数
および最高周波数における水平面内の指向特性を示す図
である。
【図13】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のEネットの最低周波数
および中心周波数における水平面内の指向特性を示す図
である。
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のEネットの最低周波数
および中心周波数における水平面内の指向特性を示す図
である。
【図14】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のEネットの最高周波数
における水平面内の指向特性を示す図である。
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のEネットの最高周波数
における水平面内の指向特性を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナに正対した際における垂直面内の指向特性の測定態様
を示す図である。
ナに正対した際における垂直面内の指向特性の測定態様
を示す図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のDネットの最低周波数
および中心周波数における垂直面内の指向特性を示す図
である。
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のDネットの最低周波数
および中心周波数における垂直面内の指向特性を示す図
である。
【図17】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のDネットの最高周波数
およびEネットの最低周波数における垂直面内の指向特
性を示す図である。
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のDネットの最高周波数
およびEネットの最低周波数における垂直面内の指向特
性を示す図である。
【図18】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のEネットの中心周波数
および最高周波数における垂直面内の指向特性を示す図
である。
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のEネットの中心周波数
および最高周波数における垂直面内の指向特性を示す図
である。
【図19】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナの側面に対した際における垂直面内の指向特性の測定
態様を示す図である。
ナの側面に対した際における垂直面内の指向特性の測定
態様を示す図である。
【図20】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のDネットの最低周波数
における垂直面内の指向特性を示す図である。
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のDネットの最低周波数
における垂直面内の指向特性を示す図である。
【図21】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のDネットの中心周波数
および最高周波数における垂直面内の指向特性を示す図
である。
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のDネットの中心周波数
および最高周波数における垂直面内の指向特性を示す図
である。
【図22】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のEネットの最低周波数
および中心周波数における垂直面内の指向特性を示す図
である。
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のEネットの最低周波数
および中心周波数における垂直面内の指向特性を示す図
である。
【図23】本発明の第1の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のEネットの最高周波数
における垂直面内の指向特性を示す図である。
ナにおけるDネット用エレメントとEネット用エレメン
トの寸法を特定の定数とした際のEネットの最高周波数
における垂直面内の指向特性を示す図である。
【図24】本発明の多周波用アンテナの第2の実施の形
態の構成を一部断面図で示す図である。
態の構成を一部断面図で示す図である。
【図25】本発明の第2の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおける一部を拡大して示す図である。
ナにおける一部を拡大して示す図である。
【図26】本発明の第2の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおける分割されたDネット用エレメントの下部エレ
メントとEネット用エレメントの構成を示す図である。
ナにおける分割されたDネット用エレメントの下部エレ
メントとEネット用エレメントの構成を示す図である。
【図27】本発明の第2の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおける分割されたDネット用エレメントの下部エレ
メントの詳細構成を示す図である。
ナにおける分割されたDネット用エレメントの下部エレ
メントの詳細構成を示す図である。
【図28】本発明の第2の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおけるEネット用エレメントの詳細構成を示す図で
ある。
ナにおけるEネット用エレメントの詳細構成を示す図で
ある。
【図29】本発明の第2の実施の形態の多周波用アンテ
ナにおけるDネット用エレメントに接続したEネット用
エレメントの概略構成を示す図である。
ナにおけるDネット用エレメントに接続したEネット用
エレメントの概略構成を示す図である。
1,201 アンテナエレメント
2,202 カバー部
2a,202a 螺着部
10,210 下部エレメント
10a,210a 接続部
10b,210b ハンダ付け片
10c,210c 本体片
10d,210d ネジ部
10e,210e 切欠窓
11,211 Eネット用エレメント
11a,211a 挟持片
11b,211b 折曲片
11c,211c 中央片
11d,11e,211d,211e 端片
11f,211f 接続片
12,212 固定ネジ部
12a,212a 接続挿入部
13,213 Dネット用エレメント
14,214 チョークコイル
16,216 可撓性エレメント部
21,221 回路基板
22,222 増幅基板
23,223 GPSユニット
24,224 取付部
25,225 ベース
30,230 アンテナ基部
31,231 ヘリカルエレメント部
32,232 アンテナトップ
50 グランドプレーン
100,200 多周波用アンテナ
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平11−68453(JP,A)
特開 平11−317612(JP,A)
特開 平11−308038(JP,A)
特開 平8−204431(JP,A)
特開 平8−335821(JP,A)
特開 平10−93327(JP,A)
特開 平8−335824(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01Q 5/01
H01Q 1/22
H01Q 1/32
H01Q 9/40
Claims (4)
- 【請求項1】 上部エレメントと板状に形成されている
下部エレメントからなり第1周波数帯で動作する第1エ
レメントと、 板状に形成されている前記下部エレメントに所定の間隔
だけ離隔されてほぼ平行に配置される前記第1周波数帯
よりほぼ2倍高い第2周波数帯で動作する矩形状の拡大
された放射表面を有し、前記下部エレメントの上端に前
記放射表面から延伸されている延伸部が接続されている
第2エレメントとを備え、前記第1周波数帯の中心周波数の波長をλ1とし、前記
第2周波数帯の中心周波数の波長をλ2としたときに、
前記第1エレメントの長さが約0.202λ1とされ、
前記下部エレメントの長さが約0.136λ2とされ、
前記第2エレメントの長さが約0.102λ2、その幅
が約0.162λ2とされ、前記所定の間隔が約0.0
21λ2とされている ことを特徴とする多周波用アンテ
ナ。 - 【請求項2】 前記上部エレメントが着脱自在に取り付
け可能な接続部が設けられていると共に、被取付体に取
り付け可能な取付部が設けられているカバー部とを備
え、 前記カバー部内には、前記接続部と給電部との間に設け
られた前記第1エレメントの分割された前記下部エレメ
ントと、該下部エレメントの上端に接続された前記第2
エレメントとが収納されており、前記上部エレメントを
前記接続部に取り付けることにより、前記上部エレメン
トと前記下部エレメントとが接続されるようにしたこと
を特徴とする請求項1記載の多周波用アンテナ。 - 【請求項3】 前記上部エレメントの先端にチョークコ
イルを介して、前記第1周波数帯より遙かに低い周波数
帯で動作する第3エレメントが設けられていることを特
徴とする請求項2記載の多周波用アンテナ。 - 【請求項4】 前記カバー部内に、さらにGPS用のア
ンテナユニットが設けられていることを特徴とする請求
項2または3記載の多周波用アンテナ。
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