JP4532370B2 - 多周波一体型アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、それぞれ異なる方向に指向性を有する2以上の周波数帯のアンテナ素子を一体化した多周波一体型アンテナの技術分野に関するものである。
近年、自動車には、GPS(全地球測位システム)、VICS(道路交通情報通信システム)、ETC(自動料金収受システム)あるいはリモートキーレスエントリー装置などの無線通信装置が搭載されるようになってきている。
従来は、上記の無線通信装置がそれぞれ個別にアンテナを有していたため、複数の無線通信装置を搭載する場合には、それぞれのアンテナを個別に設置する必要があった。そのため、各アンテナの設置場所や配線スペース等も複数確保する必要があった。
これに対し、近年は小型化および低コスト化の要求が高まっており、これに対応するために個別に設けられていたアンテナをまとめて一体化した多周波アンテナ装置が提案されている。
上記の各無線通信装置は、それぞれの周波数帯が異なるだけでなく、それぞれの電波の受信方向が異なる、すなわちそれぞれ異なった方向の指向性を有しているといった特徴がある。
すなわち、GPS用のアンテナは、天空のあらゆる方向から到来する電波を受信する必要があるため、鉛直方向からほぼ水平方向まで所定の感度を持つことが求められる。またVICS用のアンテナは、路側に設けられた送信アンテナから到来する電波を、送信アンテナの手前から送信アンテナを通り過ぎるまで受信する必要があるため、自動車の前方から後方まで所定の感度を持つことが求められる。
一方、ETCは、自動車が料金所手前にさしかかったところから自動車と料金所の無線装置間で通信が始まり、自動車が料金所に到着するまでに通信が完了しなければならないといったシステム上の要件があるため、ETC用のアンテナにおける利得のピークは車両前方斜め上方向に向けられることが多い。
このように、自動車に搭載される無線通信装置は、対象とする電波によって指向性が異なるため、複数の無線通信装置のアンテナを一体化するのが困難であった。そこで「特許文献1」では、対象とする電波の指向性に対応する所定の傾斜角度で放射電極が保持される構造としている。すなわち、回路基板に対して所定の傾斜角度を有する誘電体基板を形成して放射電極を保持するようにしている。
また、「特許文献2」では、複数のアンテナを具えた複合アンテナ装置において、指向性がほぼ同じアンテナを一つのアッセンブリーに一体化する一方、指向性が異なる特定の周波数帯のアンテナを別のサブアッセンブリー構造とすることで、前記指向性の異なるアンテナの取付角度を独立して調節できるようにしている。
特開2004−235729号 特開2004−056773号
しかしながら、「特許文献1」に記載のアンテナの構成では、放射電極を保持する誘電体の形状が複雑にならざるをえず、アンテナの製造が容易でないという問題があった。また、「特許文献2」に記載のアンテナの構成では、複数のアンテナ素子及びモジュールが必要となるため、部品点数が増大し、コストアップしてしまうという問題もあった。
そこで、本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、構造を複雑化することなく指向性の異なる複数のアンテナを一体化した多周波一体型アンテナを提供することを目的とする。
この発明の多周波一体型アンテナの第1の態様は、誘電体基板と、前記誘電体基板の一方の面上に設けられ、所定の方向に指向性を有する所定の低周波数帯及び前記所定の方向とは別の方向に指向性を有する所定の高周波数帯で共振するつ以上のアンテナ素子放射電極と、前記誘電体基板の他方の面側に設けられた第1のグランド電極と、前記第1のグランド電極と平行以外の所定の角度をなして設置された第2のグランド電極とを備え、前記第1のグランド電極の寸法が、前記所定の低周波数帯の中心波長の1/4以下であることを特徴とする多周波一体型アンテナである。
第2の態様は、前記第2のグランド電極が前記低周波数帯の指向性が示す前記所定の方向と略垂直になるよう設置され、前記第1のグランド電極が前記高周波数帯の指向性が示す前記別の方向と略垂直になるよう設置されることを特徴とする多周波一体型アンテナである。
第3の態様は、前記低周波数帯の指向性が示す前記所定の方向が、少なくとも天頂方向を含むことを特徴とする多周波一体型アンテナである。
第4の態様は、前記第2のグランド電極の寸法が、前記低周波数帯の中心波長の1/2以上であることを特徴とする多周波一体型アンテナである。
第5の態様は、前記第1のグランド電極と前記第2のグランド電極とがなす前記所定の角度が、5度以上30度以下であることを特徴とする多周波一体型アンテナである。
第6の態様は、前記第1のグランド電極が、前記誘電体基板の他方の面上に形成されるとともに、裏面上に別のグランド電極を有するLNA回路基板が、前記別のグランド電極と前記第1のグランド電極とが一体となるよう前記誘電体基板の他方の面に固定され、かつ前記別のグランド電極の寸法が、前記低周波数帯の中心波長の1/4以下であることを特徴とする多周波一体型アンテナである。
第7の態様は、前記第1のグランド電極が、前記誘電体基板の他方の面上に形成され、前記LNA回路基板のグランドを兼ねることを特徴とする多周波一体型アンテナである。
第8の態様は、前記第1のグランド電極が、前記LNA回路基板の裏面上に形成され、前記2つ以上の放射電極のグランドを兼ねることを特徴とする多周波一体型アンテナである。
第9の態様は前記第1のグラント電極が、スロットパターンを含み、前記スロットパターンが直線偏波アンテナとして動作することを特徴とする多周波一体型アンテナである。
第10の態様は、前記所定の低周波数帯がGPS帯(1575MHz帯)であり、前記所定の高周波数帯がETC帯(5820MHz帯)であることを特徴とする多周波一体型アンテナである。
以上説明したように本発明によれば、指向性の異なる複数の周波数帯のアンテナ素子を一体化した多周波一体型アンテナを提供することができる。本発明の多周波一体型アンテナでは、他の周波数帯の指向性を損なうことなく、特定の周波数帯における指向性のみを選択的に変えることが可能である。
また、複数の周波数帯のアンテナ素子を一体化したことにより、部品点数を削減してアンテナ構造を簡略化及び小型化することが可能となり、コストダウンを図ることができる。
図面を参照して本発明の好ましい実施の形態における多周波一体型アンテナの構成について詳細に説明する。なお、同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る多周波一体型アンテナの概略を示す構成図である。図1の(a)および(b)は、それぞれ本実施形態の多周波一体型アンテナ1の側面図および平面図を示す。
多周波一体型アンテナ1は、誘電体基板2の表面上にアンテナ素子(放射電極)3及び4が形成されており、誘電体基板2の裏面には第1のグランド電極5が一体化して固定されている。多周波一体型アンテナ1には、さらに第2のグランド電極6が設けられており、誘電体基板2及び第1のグランド電極5は第2のグランド電極6に対して所定の角度7となるよう傾けて設置されている。
アンテナ素子3は、所定の方向に指向性を有する低周波数帯のアンテナ素子であり、アンテナ素子4は、アンテナ素子3とは別の方向に指向性を有する高周波数帯のアンテナ素子としている。本実施形態では、前記低周波数帯としてGPS帯を、また前記高周波数帯としてETC帯をそれぞれ想定している。
前記低周波数帯としてGPS帯を想定した場合、GPSの指向性が示す前記所定の方向は、天頂方向を中心とした方向となる。また、前記高周波数帯としてETC帯を想定した場合には、ETCの指向性が示す前記別の方向は、天頂方向から23度前方の方向(自動車の進行方向を前方とする)を中心とした方向となる。
本実施形態では、誘電体基板2の裏面には第1のグランド電極5が設けられており、またこれとは別に第2のグランド電極6も設けられている。この第2のグランド電極6もアンテナのグランド電極となる。
本実施形態の多周波一体型アンテナ1は、二つのアンテナ素子と二つのグランド電極を有する構造としている。すなわち、第2のグランド電極6が低周波数帯のアンテナ素子3に対するグランドとなり、第1のグランド電極5が高周波数帯のアンテナ素子4のグランドとなる構造としている。
アンテナ素子3とアンテナ素子4は異なる方向に指向性を有するため、第1のグランド電極5と第2のグランド電極6とは所定の角度7をなすよう設置されている。以下では、角度7をθとする。前記低周波数帯としてGPS帯を想定した場合、GPSが天頂方向に指向性を有することから、第2のグランド電極6はGPSの指向性の示す方向に対し略垂直方向となるよう略水平方向に設置される。
また、前記高周波数帯としてETC帯を想定した場合、ETCが天頂方向から23度前方方向に指向性を有することから、第1のグランド電極5は、ETCの指向性に適合するように角度θを調整して設置される。より具体的には、第1のグランド電極5がアンテナ素子4の指向性が示す方向に対し略垂直方向となるよう、角度θを5度以上30度以下としている。
なお、GPSのグランド電極となる第2のグランド電極6を水平方向に設置したとしても、GPSのアンテナ素子3は第1のグランド電極5等と一体化されているため、第1のグランド電極5とともに角度θだけ傾くことになる。本発明の多周波一体型アンテナ1では、以下で説明するように、アンテナ素子3を角度θだけ傾けた場合でも、GPSの指向性である天頂方向の利得特性を損なわないようにしている。
上記の通り、第1のグランド電極5は、高周波数帯のアンテナ素子4に対してグランドとなるが、低周波数帯のアンテナ素子3に対してはグランドとならないようにする必要がある。そのために、本発明の多周波一体型アンテナ1では、第1のグランド電極5の寸法を規定している。
前記低周波数帯の中心波長をλ1とするとき、グランド電極7の寸法は以下のように規定される。
L2x≦λ1/4、L2y≦λ1/4 (式1)
ここで、L2x、L2yは図1に示す通り、矩形形状をなす第1のグランド電極5の縦と横の長さである。
図1では第1のグランド電極5の形状を矩形としたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、第1のグランド電極5の形状を例えば円形あるいは楕円形としてもよい。第1のグランド電極5の形状が円形の場合には直径が、また第1のグランド電極5の形状が楕円形の場合には長径及び短径が(式1)を満たすように設定するのがよい。
第1のグランド電極5の寸法がアンテナ特性に与える影響を以下で説明する。図2は、アンテナ利得が最大となる方向(最大利得方向)が第1のグランド電極5の寸法によってどのように変化するかを説明する図であり、(a)はETC用のアンテナ素子4の最大利得方向の傾けない場合からの変化量を、また(b)はGPS用のアンテナ素子3の最大利得方向の傾けない場合からの変化量をそれぞれ表している。ここで、横軸は角度θを表している。
図2では、第1のグランド電極5の寸法が小さい方から順に11(11a、11b)、12(12a、12b)、13(13a、13b)、14(14a、14b)の4ケースについて示している。このうち、11、12は第1のグランド電極5の寸法がλ1/4より小さいケースであり、13、14は第1のグランド電極5の寸法がλ1/4より大きいケースとなっている。
図2(a)において、角度θを5度から30度まで変化させたとき、アンテナ素子4の最大利得方向は角度θとともに増加する傾向にあるが、第1のグランド電極5の寸法による影響が大きいことがわかる。また、ETCの指向性が天頂方向から23度前方方向に有していることから、第1のグランド電極5を20度前後傾けることで利得を大きくすることができることを示している。
上記のアンテナ素子4についての傾向は、グランド電極7の寸法がλ1/4より小さいケースで顕著である。そして、グランド電極7の寸法がλ1/4より大きいケースでは上記傾向がほとんど見られないかごく僅かである。このことから、グランド電極7の寸法をλ1/4以下とするのが適切であると言える。
一方、GPSについては、天頂方向の利得が高いほど望ましい。すなわち、図2(b)において角度θを変化させても最大利得方向が0度近傍にあるのが好ましい。同図より、グランド電極7の寸法がλ1/4より小さい11bと12bのケースでは、角度θを変化させても最大利得方向が0度からほとんど変化をしないのに対し、グランド電極7の寸法がλ1/4より大きい13bと14bのケースでは、角度θを大きくすると最大利得方向も大きくなることが分かる。
これは、グランド電極7の寸法がλ1/4より大きい場合には、グランド電極7がETCのアンテナ素子4のグランドだけでなく、GPSのアンテナ素子3に対しても影響を与えるようになってしまうためと考えられる。
第1のグランド電極5の寸法がアンテナ特性に与える影響を示す別の例を図3に示す。図3は、横軸を図2と同じ角度θとしており、縦軸をアンテナ利得としている。また、図2と同様に、第1のグランド電極5の寸法が小さい方から順に21(21a、21b)、22(22a、22b)、23(23a、23b)、14(24a、24b)の4ケースを示している。このうち、21、22は第1のグランド電極5の寸法がλ1/4より小さいケースであり、13、14は第1のグランド電極5の寸法がλ1/4より大きいケースである。
図3(a)に示すETC帯では、角度θが15〜25度付近でアンテナ利得がピークになることがわかる。また、角度θが0〜20度の範囲では、第1のグランド電極5の寸法がλ1/4より大きい23a、24aでアンテナ利得の低下が著しい。
これに対し、図3(b)に示すGPS帯では、角度θを大きくするにつれてアンテナ利得が低下する傾向にある。特に、GPS帯では第1のグランド電極5の寸法による影響が顕著であり、第1のグランド電極5の寸法を大きくするほどアンテナ利得が低下している。但し、角度θが0〜20度の範囲では、第1のグランド電極5の寸法がλ1/4より小さい21b、22bのアンテナ利得の低下は比較的小さい。
以上より、第1のグランド電極5の寸法をλ1/4より小さくすることで、ETCの指向性に従った利得特性を実現するとともに、GPSの利得特性に悪影響を与えないようにすることが可能となる。
次に、低周波数帯のアンテナ素子3に対するグランドとなる第2のグランド電極6の寸法について、以下で説明する。第2のグランド電極6が低周波数帯のアンテナ素子3に対するグランドとなるためには、第2のグランド電極6の寸法を以下のように規定するのが好ましい。
L1x≧λ1/2、L1y≧λ1/2 (式2)
ここで、L1x、L1yは図1に示す通り、矩形形状をなす第2のグランド電極6の縦と横の長さである。
図1では第2のグランド電極6の形状を矩形としたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、第2のグランド電極6の形状を例えば円形あるいは楕円形としてもよい。第2のグランド電極6の形状が円形の場合には直径が、また第2のグランド電極6の形状が楕円形の場合には長径及び短径が(式2)を満たすように設定するのがよい。
本発明による多周波一体型アンテナは、第2のグランド電極6を低周波数帯のみのグランドとなるような寸法とし、かつ、第1のグランド電極5を高周波数帯のみのグランドとなるような寸法とすることにより、誘電体基板2及び第1のグランド電極5の傾きを調節することで高周波数帯のみの指向性を所望の方向に調整することができる。
次に、本発明の多周波一体型アンテナの第2の実施形態を図4を用いて説明する。本実施形態の多周波一体型アンテナ31は、誘電体基板2の裏面にLNA回路基板32が一体化して固定化されている。第1のグランド電極5は、誘電体基板2とLNA回路基板32との間に設けられている。LNA回路基板32は、表面上にLNA回路部品33が装荷されており、裏面が第1のグランド電極5と接している。本実施形態の多周波一体型アンテナ31のように、誘電体基板2の裏面にLNA回路基板32を設けることも可能である。
図4に示す通り、第1のグランド電極5は、誘電体基板2とLNA回路基板32との間に設けられているが、これは誘電体基板2のグランドとして形成されたものであってよい。あるいは、第1のグランド電極5はLNA回路部品33のグランドとして形成されたものであってもよい。
誘電体基板2とLNA回路基板32は、それぞれ別々にグランド電極を持ってもよいし、共通のグランド電極を持ってもよい。誘電体基板2とLNA回路基板32がそれぞれ別々にグランド電極を持つ場合には、第1のグランド電極5は寸法の大きい方のグランド電極となる。
本発明の多周波一体型アンテナの第3の実施形態を図5を用いて説明する。図1に示す第一の実施形態では、2周波のアンテナを一体化した実施形態を説明した。本発明の多周波一体型アンテナ41は、さらに3周波以上のアンテナを一体化することも可能である。
図5に示す本実施形態の多周波一体型アンテナ41は、第1のグランド電極5にスロットパターン8が設けられている。第1のグランド電極5に設けられたスロットパターン8は、直線偏波アンテナとして動作させることができるので、アンテナ素子3が動作する周波数帯及びアンテナ素子4が動作する周波数帯とは別に第3の周波数帯で動作するアンテナを一体化した多周波一体化アンテナ41を提供することができる。角度7が所定の角度でなされている場合、第3の周波数帯で動作するスロットパターンアンテナ8の放射パターンの指向性は前方向に偏るので、VICS用に適したアンテナとなる。
このように第1のグランド電極5にスロットパターン8を設けることによって、別のアンテナ素子を追加することなく低コストで、さらには低背かつ省スペースであるために新しいスペースを加えることなく新しいアンテナを設けることができる。スロットパターン8は、ミアンダ形状にすることによって周波数調整ができ、さらに複数のスロットパターンを設けることによって複共振が可能になる。
本発明の多周波一体型アンテナの第4の実施形態を図6を用いて説明する。図1に示す第一の実施形態では、2周波のアンテナを一体化した実施形態を説明した。本発明の多周波一体型アンテナ51は、さらに3周波以上のアンテナを一体化することも可能である。
図6に示す領域52は、アンテナ素子3及びアンテナ素子4に加えて、さらに別のアンテナ素子を追加可能な領域を示している。例えば、アンテナ素子3が動作する周波数帯及びアンテナ素子4が動作する周波数帯とは別の第三の周波数帯で動作するアンテナ素子を追加する場合には、該アンテナ素子を領域52の上方に追加することができる。これにより、3つの周波数帯で動作するアンテナを一体化した本発明の多周波一体化アンテナ51を提供することができる。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る多周波一体型アンテナの概略構成を説明するための図である。図1(a)は、多周波一体型アンテナ1の側面図であり、図1(b)は多周波一体型アンテナ1の平面図である。 図2は、本発明の第一の実施形態において、第1のグランド電極5の寸法が角度θとアンテナの最大利得方向との関係に与える影響を示すグラフである。図2(a)は、ETC帯における影響を示すグラフであり、図2(b)は、GPS帯における影響を示すグラフである。 図3は、本発明の第一の実施形態において、第1のグランド電極5の寸法が角度θとアンテナ利得との関係に与える影響を示すグラフである。図2(a)は、ETC帯における影響を示すグラフであり、図2(b)は、GPS帯における影響を示すグラフである。 図4は、本発明の第2の実施形態を説明するための構成図である。図1(a)は、多周波一体型アンテナ31の側面図であり、図1(b)は多周波一体型アンテナ31の平面図である。 図5は、本発明のさらに第3の実施形態を説明するための平面図である。 図6は、本発明の第4の実施形態を説明するための平面図である。
符号の説明
1、31、41、51・・・多周波一体型アンテナ
2・・・誘電体基板
3、4・・・アンテナ素子
5・・・グランド電極
6・・・地板
7・・・角度
8・・・スロットパターン
11a、12a、13a、14a・・・ETC帯における最大利得方向
11b、12b、13b、14b・・・GPS帯における最大利得方向
21a、22a、23a、24a・・・ETC帯におけるアンテナ利得
21b、22b、23b、24b・・・GPS帯におけるアンテナ利得
32・・・LNA回路基板
33・・・LNA回路部品
52・・・アンテナ素子を追加可能な領域

Claims (10)

  1. 誘電体基板と、
    前記誘電体基板の一方の面上に設けられ、所定の方向に指向性を有する所定の低周波数帯及び前記所定の方向とは別の方向に指向性を有する所定の高周波数帯で共振するつ以上の放射電極と、
    前記誘電体基板の他方の面側に設けられた第1のグランド電極と、
    前記第1のグランド電極と平行以外の所定の角度をなして設置された第2のグランド電極とを備え、
    前記第1のグランド電極の寸法が、前記所定の低周波数帯の中心波長の1/4以下であることを特徴とする多周波一体型アンテナ。
  2. 前記第2のグランド電極は前記低周波数帯の指向性が示す前記所定の方向と略垂直になるよう設置され、
    前記第1のグランド電極は前記高周波数帯の指向性が示す前記別の方向と略垂直になるよう設置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の多周波一体型アンテナ。
  3. 前記低周波数帯の指向性が示す前記所定の方向は、少なくとも天頂方向を含む
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多周波一体型アンテナ。
  4. 前記第2のグランド電極の寸法が、前記低周波数帯の中心波長の1/2以上である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の多周波一体型アンテナ。
  5. 前記第1のグランド電極と前記第2のグランド電極とがなす前記所定の角度は、5度以上30度以下である
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の多周波一体型アンテナ。
  6. 前記第1のグランド電極は、前記誘電体基板の他方の面上に形成されるとともに、
    裏面上に別のグランド電極を有するLNA回路基板が、前記別のグランド電極と前記第1のグランド電極とが一体となるよう前記誘電体基板の他方の面に固定され、
    かつ前記別のグランド電極の寸法が、前記低周波数帯の中心波長の1/4以下である
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の多周波一体型アンテナ。
  7. 前記第1のグランド電極は、前記誘電体基板の他方の面上に形成され、前記LNA回路基板のグランドを兼ねる
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の多周波一体型アンテナ。
  8. 前記第1のグランド電極は、前記LNA回路基板の裏面上に形成され、前記2つ以上の放射電極のグランドを兼ねる
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の多周波一体型アンテナ。
  9. 前記第1のグランド電極は、スロットパターンを含み、前記スロットパターンが直線偏波アンテナとして動作することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の多周波一体型アンテナ。
  10. 前記所定の低周波数帯がGPS帯(1575MHz帯)であり、前記所定の高周波数帯がETC帯(5820MHz帯)である
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の多周波一体型アンテナ。
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