JP2003185441A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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JP2003185441A JP2002039128A JP2002039128A JP2003185441A JP 2003185441 A JP2003185441 A JP 2003185441A JP 2002039128 A JP2002039128 A JP 2002039128A JP 2002039128 A JP2002039128 A JP 2002039128A JP 2003185441 A JP2003185441 A JP 2003185441A
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勉 宮下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性に優れるとともに、小型で高性能な角
速度センサを提供すること。 【解決手段】 角速度センサ101において、第1の面
およびこれとは反対の第2の面により規定される厚みを
有する基板に対して厚みの方向にエッチングを施すこと
により一体成形された、フレーム20と、振動子10
と、フレーム20および振動子10を連結するためのト
ーションバー30とを備え、振動子10は、支持部11
と、当該支持部11から基板の面内方向に延出する一対
の第1アーム12a,12bと、面内方向において第1
アーム12a,12bとは反対方向に支持部11から延
出する一対の第2アーム13a,13bとを有するH型
振動子10であり、H型振動子10の第1の面には、H
型振動子10の面内振動を励起するための駆動用圧電素
子40と、H型振動子10の面垂直振動を検出するため
の検出用圧電素子50,60とを設けることとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転する物体の角
速度を検出するための角速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラの手振れ検知技術や
カーナビゲーションの自立走行システムにおいて、振動
型ジャイロスコープによる角速度センサが広く使用され
ている。また、角速度センサの分野においては、車両の
走行安定性を向上すべく、車両横滑り防止システムやカ
ーブ走行時の姿勢制御システムなどに採用し得る程度に
まで小型で且つ高精度化および高信頼性化が図られたも
のが強く求められている。
【0003】圧電材を用いた従来の角速度センサとして
は、振動子の形状に基づいて類別されたビーム型および
音叉型のものがある。図26は、従来のビーム型角速度
センサの一例である角速度センサ800を表す。図26
(a)は、角速度センサ800の斜視図であり、図26
(b)は、図26(a)の線B1−B1に沿った断面図
である。角速度センサ800は、ビーム形状ないし直方
状の振動子810と、これを図外の支持体に対して固定
するための支持ワイヤ820と、駆動用圧電素子830
と、一対の検出用圧電素子840とを備える。振動子8
10は、エリンバなどの恒弾性金属よりなり、接地され
ている。支持ワイヤ820にはピアノ線などが用いられ
る。駆動用圧電素子830は、振動子810上に形成さ
れた圧電体831と、これに積層形成された電極832
とからなる。一対の検出用圧電素子840は、各々、振
動子810において駆動用圧電素子830が設けられた
面に対して垂直な面に設けられ、振動子810上に形成
された圧電体841と、これに積層形成された電極84
2とからなる。圧電体831,841には圧電セラミッ
クが用いられる。
【0004】このような構成の角速度センサ800にお
いて、駆動用圧電素子830に対して所定の交流電圧を
印加すると、圧電体831が逆圧電効果によって伸縮
し、これに起因して振動子810がX軸方向に屈曲振動
する。この状態において、振動子810をZ軸回りに角
速度ωで回転させると、振動子810に対して、Y軸方
向にコリオリ力F(F=−2mVω、m;振動子質量、
V;振動速度)が作用し、振動子810はY軸方向にも
振動する。すなわち、振動子810の屈曲振動は、X軸
方向およびY軸方向の成分を有する合成振動となる。合
成振動する振動子810におけるY軸に垂直な面の歪み
は、検出用圧電素子840の圧電体841による圧電効
果に基づいて検出され、検出用圧電素子840からは、
コリオリ力Fないし角速度ωに比例した出力が得られ
る。
【0005】図27は、従来の音叉型角速度センサの一
例である角速度センサ900を表す。角速度センサ90
0は、音叉形状の振動子910と、駆動用圧電素子92
0と、一対の検出用圧電素子930とを備える。振動子
910は、エリンバなどの恒弾性金属より構成され、又
部911と、これから延出する2本のアーム912,9
13とからなり、接地されている。アーム912は、駆
動板912aおよびこれに直交して接合された検出板9
12bからなり、アーム913は、駆動板913aおよ
びこれに直交して接合された検出板913bからなる。
駆動用圧電素子920は、アーム912の駆動板912
aに設けられ、圧電体921と、これに積層形成された
電極922とからなる。一対の検出用圧電素子930
は、各々、検出板912b,913bに設けられ、圧電
体931と、これに積層形成された電極932とからな
る。検出用圧電素子930は、駆動用圧電素子920に
対して直交に配向するように配設されている。
【0006】このような構成の角速度センサ900にお
いて、駆動用圧電素子920に対して所定の交流電圧を
印加すると、圧電体921の逆圧電効果に基づいて、ア
ーム912およびアーム913は、X軸方向において図
中矢印で示すような音叉振動する。このとき、振動子9
10をZ軸回りに角速度ωで回転させると、上記の方程
式に基づいて、振動子910にはY軸方向にコリオリ力
Fが作用し、アーム912,913がY軸方向にも振動
する。アーム912、,913におけるY軸に垂直な面
の歪みを、検出用圧電素子930による圧電効果に基づ
いて検出することによって、コリオリ力Fないし角速度
ωに比例した出力が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ビーム型角速度センサ800では、支持ワイヤ820を
介して振動子810を支持するための支持部材(図示
略)と、当該振動子810とを別々に作製し、スポット
溶接や接着材などによってこれらを組立てる必要があっ
た。このように支持構造の形成が煩雑なため、ビーム型
角速度センサ800は、製造効率の観点より好ましくな
かった。また、従来の音叉型角速度センサ900では、
駆動板912a,913aおよび検出板912b,91
3bを有する音叉形状の振動子910の加工および組立
て、および、振動子910に対する圧電素子920,9
30の形成が煩雑であるため、やはり製造効率の観点よ
り好ましくなかった。
【0008】例えば、特開平2001−116551号
公報には、音叉型振動子と支持部とを別々に作製し、こ
れらを接着剤等で固定することによって角速度センサを
組立てる技術が開示されている。また、特開2000−
213940号公報および特開2001−165664
号公報には、圧電体材料により振動子を形成した角速度
センサが開示されているが、これらの角速度センサで
は、振動子の互いに直交する側面に電極が配設されてい
るため、プロセス工程が多くなり且つ煩雑な工程を経る
必要があるので生産性が低いという問題がある。一方、
特開平7−159180号公報には、シリコン単結晶の
特定の結晶面を利用して、シリコン基板表面に対して傾
斜する方向への異方性エッチングを施して振動子を形成
するための技術が開示されているが、この手法は、エッ
チングの制御が困難であるため、再現性および生産性の
点で問題を有する。
【0009】本発明は、このような事情のもとで考え出
されたものであって、上述の従来の問題点を解消ないし
軽減することを課題とし、生産性に優れるとともに、小
型で高性能な角速度センサを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によって提供され
る角速度センサは、第1の面およびこれとは反対の第2
の面により規定される厚みを有する基板に対して厚みの
方向にエッチングを施すことにより一体成形された、フ
レームと、振動子と、フレームおよび振動子を連結する
ためのトーションバーと、を備える角速度センサであっ
て、振動子は、支持部と、当該支持部から基板の面内方
向に延出する一対の第1アームと、面内方向において第
1アームとは反対方向に支持部から延出する一対の第2
アームとを有するH型振動子であり、H型振動子の第1
の面には、振動子の面内振動を励起するための駆動用圧
電素子と、振動子の面垂直振動を検出するための検出用
圧電素子とが設けられていることを特徴とする。
【0011】このような構成によると、生産性に優れる
とともに、小型で高性能な角速度センサを得ることがで
きる。本発明に係る角速度センサでは、基板に対してエ
ッチングを施すことにより、フレームと振動子とこれら
を連結するトーションバーとが一体成形されている。し
たがって、例えばシリコン基板に対する反応性イオンエ
ッチング(RIE)を用いたマイクロマシニング技術に
より、フレーム、振動子およびトーションバーからなる
微小立体構造を一体成形することができる。そして、シ
リコンウエハにおいて、各部位のエッチング加工を複数
の角速度センサ形成部位に対して行うバッチ処理によっ
て、角速度センサの大量生産が可能となり、生産性を向
上させることができる。また、本発明における駆動用圧
電素子および検出用圧電素子は、全て、振動子の第1の
面に対して設けられている。そのため、駆動用圧電素子
および検出用圧電素子は、蒸着やスパッタリングや印刷
などの成膜技術をH型振動子の一面のみに対して行うこ
とにより、形成できる。すなわち、H型振動子の第1の
面以外の側面等に圧電膜や電極を形成する必要はなく、
比較的簡易なプロセスで角速度センサを作製可能である
ため、角速度センサの生産性および信頼性の向上が図ら
れる。更に、H型振動子では、ビーム型振動子や音叉型
振動子ほど振動に影響を与えることなく振動子の不動点
を容易に支持することができる。そのため、振動子に作
用するコリオリ力の検出において、H型振動子は、ビー
ム型振動子や音叉型振動子よりも感度よく歪むことがで
きる。このように、本発明によると、半導体加工技術を
ベースとしたマイクロマシニング技術によって、小型で
高性能な角速度センサを、生産性よく製造することが可
能なのである。
【0012】好ましくは、H型振動子は、アーム延出方
向に対して平行であって互いに直交する2つの対称面を
有する形状とされている。このような対称的な形状によ
って、H型振動子において、より良好な性能を確保する
ことができる。
【0013】好ましくは、駆動用圧電素子は第1アーム
に設けられ、検出用圧電素子は第2アームに設けられて
いる。或いは、駆動用圧電素子は、一対の第1アームと
支持部とにより規定される又部に設けられ、検出用圧電
素子は、少なくとも第2アームに設けられている。一対
の第1アームと支持部との接合部における又部に駆動用
圧電素子を設けることによって、H型振動子を効率よく
励振することができるとともに、駆動用圧電素子が設け
られていない第2アームに対して検出用圧電素子を広面
積で設けることによって、H型振動子の歪みを効率よく
検出することができるのである。
【0014】好ましくは、駆動用圧電素子は、H型振動
子のアーム延出方向に延びる仮想中心線に対して対称に
複数個設けられている。このような構成によって、H型
振動子のバランスを保ち、信頼性の高い角速度センサを
得ることができる。
【0015】好ましくは、駆動用圧電素子および/また
は検出用圧電素子は、スパッタリング、蒸着、または印
刷により成膜された圧電膜と当該圧電膜を挟む一対の電
極によって構成されている。或は、駆動用圧電素子およ
び/または検出用圧電素子は、成形加工された圧電体と
当該圧電体を挟む一対の電極によって構成されている。
また、基板として低抵抗基板を用いる場合、駆動用圧電
素子および/または検出用圧電素子は、絶縁膜を介して
H型振動子に設けられている。ただし、基板として高抵
抗基板を用いる場合には、駆動用圧電素子および/また
は検出用圧電素子は、絶縁膜を介さずにH型振動子上に
直接的に設けてもよい。
【0016】好ましくは、一対の第1アームは、平行に
離隔するとともにフレームに対して平行に形成されてお
り、一対の第2アームは、平行に離隔するとともにフレ
ームに対して平行に形成されており、一対の第1アーム
の離隔距離と、一対の第2アームの離隔距離と、第1ア
ームおよびフレームの離隔距離と、第2アームおよびフ
レームの離隔距離とは等しい。このような構成による
と、材料基板に施すエッチングにおいて、一対のアーム
間のエッチングレートと、アームおよびフレームの間の
エッチングレートとを同一とすることができ、その結
果、アームおよびフレームの断面形状のばらつきを抑
え、これらを良好に形成することが可能となる。また、
このような構成に代えて、一対の第1アームは平行に離
隔するとともに一対の第2アームは平行に離隔してお
り、基板に対するエッチングを、フレームへと形成され
る部位とH型振動子へと形成される部位との間におい
て、フレーム、H型振動子およびトーションバーをマス
クするための主レジストパターンに対して、一対の第1
アームの離隔距離および一対の第2アームの離隔距離と
同一の距離を隔てて設けられたエッチング幅調整用レジ
ストパターンを介して行うことによって、各エッチング
箇所について、エッチング幅を等しくしてエッチングレ
ートを同一としてもよい。このような構成を採用する場
合、エッチング幅調整用レジストパターンを、主レジス
トパターンにおけるフレームをマスクするための部位に
接続し、その結果得られる角速度センサにおいて、基板
においてエッチング幅調整用レジストパターンにマスク
されていた部位をフレームに固定するようにしてもよ
い。
【0017】好ましくは、更に、フレームからトーショ
ンバーを通って駆動用圧電素子または検出用圧電素子に
接続するようにパターン形成された配線を有する。ま
た、基板には、駆動用圧電素子に電気的に接続された駆
動回路と、検出用圧電素子に電気的に接続された検出回
路が設けられている。このような構成によると、角速度
センサを効率よく製造することができる。
【0018】好ましくは、一対の第1アームおよび一対
の第2アームの先端には、嵩高部が形成されている。或
いは、一対の第1アームおよび一対の第2アームの先端
には、重り部が設けられている。このような構成によっ
て、H型振動子に対して、より大きなコリオリ力を発生
させることができる。その結果、アームの振動変位量が
増大し、H型振動子の感度が向上する。
【0019】好ましくは、トーションバーは、H型振動
子の支持部とフレームとを連結している。トーションバ
ーの厚さは、エッチングに付される基板の厚さに等しい
か、又は、基板の厚さよりも薄いのが好ましい。加え
て、トーションバーの延び方向に対する横断面形状は、
当該断面の中心を通って直交する2軸に対して対称な形
状であるのが好ましい。これらの構成を採用することに
よって、H型振動子に応じた適切なトーションバーが形
成される。また、好ましくは、H型振動子の支持部に連
結される一対のトーションバーの重心は、H型振動子の
重心に合致される。
【0020】好ましくは、アーム延出方向において、一
対の第1アームおよび一対の第2アームは支持部よりも
短い。このような構成によると、支持部において捩れ振
動の少ない部分が増加するので、支持部に接続するトー
ションバーの形成が容易となる。加えて、より大きなト
ーションバーを形成することによって、トーションバー
の機械的強度を向上することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明の第1の実
施形態に係る角速度センサ101を表す。図1は、角速
度センサ101の平面図である。図2および図3は、図
1の線II−IIおよび線III−IIIに沿った断面図である。
【0022】図1に示すように、角速度センサ101
は、H型振動子10と、フレーム20と、これらを連結
する一対のトーションバー30と、H型振動子10に設
けられた駆動用圧電素子40および一対の検出用圧電素
子50,60とを有する。H型振動子10、フレーム2
0およびトーションバー30は、材料基板としてのシリ
コン基板に対して反応性イオンエッチング(RIE)ま
たは結晶異方性エッチングを施すことによって、一体成
形されたものである。具体的には、例えば厚さ500μ
mのシリコン基板の片面にエッチングマスクとしてのフ
ォトレジストや金属膜をパターン形成し、当該エッチン
グマスクを介して基板の片面からDeep−RIEを行
うことによって、或は、基板の両面にエッチングマスク
としてのフォトレジストや金属膜をパターン形成し、当
該エッチングマスクを介して基板の両面から結晶異方性
エッチングを行うことによって、各部位が形成されてい
る。本発明でDeep−RIEを採用する場合、エッチ
ングと側壁保護を交互に行うBoschプロセスにおい
て、例えば、SF6ガスによるエッチングを8秒間程度
行い、C48ガスによる側壁保護を7秒間程度行い、ウ
エハに印加するバイアスは20W程度とする。ウェット
エッチングである結晶異方性エッチングを採用する場合
には、エッチング液としてEPW(エチレンジアミン+
ピロカテコール+水)液やKOH水溶液を用いる。
【0023】H型振動子10は、支持部11と、これか
ら延出する一対の第1アーム12a,12bと、第1ア
ーム12a,12bとは反対方向へ支持部11から延出
する一対の第2アーム13a,13bとからなる。本実
施形態では、例えば支持部11の長さL1は1000μ
m、幅L2は1100μm、厚さは上述の材料基板の厚
さと同じ500μmである。一対の第1アーム12a,
12bは、互いに同一形状を有して平行に延びており、
長さL3は2500μm、幅L4は500μm、厚さは
材料基板と同じ500μmであって、互いの離隔距離L
5は100μmである。同様に、一対の第2アーム13
a,13bは、互いに同一形状を有して平行に延びてお
り、長さL3は2500μm、幅L4は500μm、厚
さは500μmであって、互いの離隔距離L5は100
μmである。H型振動子10は、図1および図2に示す
ように、アーム延出方向に対して平行な対称面A1−A
1を有するとともに、アーム延出方位に対して平行であ
って対称面A1−A1に対して直交する対称面A2−A
2を有する対称性の高い形状に形成されている。
【0024】材料基板からの一体成形において、Dee
p−RIEによる片面エッチングを採用すると、第1ア
ーム12a,12bおよび第2アーム13a,13bの
断面形状は、図2(a)に示すように、正方形とするこ
とができる。一方、結晶異方性エッチングによる両面エ
ッチングを採用すると、図2(b)に示すように、六角
形とすることができる。アーム断面を六角形状とする場
合には、上述のアーム幅L4は表面幅を示し、第1アー
ム12a,12bおよび第2アーム13a、13bは、
表面幅L4よりも太い最大幅L4’を有するものとす
る。例えば、シリコン基板の(100)面を利用して結
晶異方性エッチングを行う場合、表面幅L4を500μ
mとすると、表面幅L4よりも約350μm程度太い最
大幅L4’を有することとなる。このように、アーム断
面を正方形や六角形のような対称的な形状とすることが
できるので、H型振動子10においてドリフトの低減を
図ることが可能となる。
【0025】一対のトーションバー30は、各々、図1
に示すように、H型振動子10に対して、支持部11に
て、H型振動子10のアーム延出方向の中央で連結して
いる。本実施形態では、例えばトーションバー30の長
さL6は500μm、幅L7は500μm、厚さL8は
500μmである。トーションバー30の断面形状は、
材料基板からの一体成形においてDeep−RIEによ
る片面エッチングを採用する場合には、図3(a)に示
すように、正方形とすることができる。一方、結晶異方
性エッチングによる両面エッチングを採用する場合に
は、図3(b)に示すように、六角形とすることができ
る。トーションバー断面を六角形状とする場合には、上
述の幅L7は表面幅を示し、トーションバー30は、表
面幅L7よりも太い最大幅L7’を有するものとする。
例えば、シリコン基板の(100)面を利用して結晶異
方性エッチングを行う場合、表面幅L7を500μmと
すると、表面幅L7よりも約350μm程度太い最大幅
L7’を有することとなる。このように、トーションバ
ー30の断面形状は、強度の観点から、当該断面の中心
を通って直交する2軸A3−A3,A4−A4に対して
対称な形状であるのが好ましい。また、本発明において
は、トーションバー30の捩れ抵抗を低減すべく、図3
(c)に示すように、トーションバー30の断面をより
小寸法に設計してもよい。具体的には、トーションバー
30の幅L7を小さくするとともに、厚さL8を材料基
板の厚さ500μmよりも小さくする。トーションバー
30の形状は、センサ感度に多大な影響を与えるとこ
ろ、本発明では、トーションバー30の厚さを上述のよ
うに基板の厚さに対して等しいか又は薄くすることによ
って、トーションバー30の捩れ抵抗を低下し、その結
果、H型振動子10の高感度化を達成することができ
る。また、トーションバー30について断面を正方形や
六角形とするとともに厚みを小さくし、且つ、一対のト
ーションバー30の重心を支持部11に在るH型振動子
10の重心に一致させることによって、トーションバー
30の曲げ強度を確保しつつ捩れ抵抗を下げることがで
きるとともに、H型振動子の感度を高めることができ
る。これらの構成によって、H型振動子10においてド
リフトの低減を図ることができ、高性能な角速度センサ
101を製造することが可能となる。
【0026】フレーム20について、本実施形態では、
例えばアーム延出方向の長さL9は7000〜9000
μmとされ、幅L10は3100〜4100μmであ
る。本実施形態においては、図2(a)および図2
(b)に示すように、第1アーム12a,12bおよび
第2アーム13a,13bとフレーム20との離隔距離
L11は、500μmであって、トーションバー30の
長さL6に等しく、第1アーム12a,12b間の離隔
距離L5は100μmである。また、図1に示すよう
に、第1アーム12a,12bおよび第2アーム13
a,13bの先端とフレーム20との離隔距離L11’
も500μmである。
【0027】このように一対のアームの離隔距離L5と
アーム−フレーム間距離L11,L11’とが異なる設
計において、図10および図11を参照して後述するよ
うに材料基板に対するエッチングを行う際には、図4お
よび図5に示すように、レジストパターン116に加え
てエッチング幅調整用レジストパターン116’を有す
るレジストパターンを用いるのが好ましい。レジストパ
ターン116は、材料基板においてH型振動子10、フ
レーム20およびトーションバー30へと形成される領
域をマスクするためのものである。エッチング幅調整用
レジストパターン116’は、レジストパターン116
から一定の間隔で形成されている。図4は、エッチング
幅調整用レジストパターン116’が、レジストパター
ン116から独立する場合を表す。図5は、エッチング
幅調整用レジストパターン116’が、その架橋部11
6’aを介してレジストパターン116に接続している
場合を表す。例えばレジストパターン116およびエッ
チング幅調整用レジストパターン116’の離隔距離L
12は100μmであり、一対のアームの離隔距離L5
に等しい。上述のように、本実施形態では、一対のアー
ムの離隔距離L5とフレーム−アーム間の離隔距離L1
1,L11’とが異なるところ、レジストパターン11
6に加えてエッチング幅調整用レジストパターン11
6’を有するレジストパターンを、図4および図5に示
すように形成することにより、各部位を形成するための
エッチングにおいてエッチングレートを同一とすること
ができる。その結果、フレーム20、第1アーム12
a,12b、および第2アーム13a,13bの断面形
状のばらつきを適切に抑制することが可能となる。
【0028】ただし、図4に示した態様のレジストパタ
ーンを介してシリコン基板に対してエッチングを施す
と、シリコン基板においてエッチング幅調整用レジスト
パターン116’にマスクされていた部分は、シリコン
基板ないしフレーム20から分離することとなる。その
ため、シリコン基板に対するエッチング終了と同時か、
または、その後の工程で、当該分離部分は、シリコン基
板から外れる際に振動子を傷付ける可能性がある。ここ
で、その後の工程とは、例えば、エッチングのストップ
層としてシリコン基板の裏面にSiO2膜またはレジス
ト膜が設けられている場合において、エッチング終了後
に当該SiO2膜またはレジスト膜を除去する工程をい
う。振動子に傷が付くということは、アーム形状の対称
性が崩れるということであり、角速度センサの性能に影
響を与える。これに対して、図5に示したマスクパター
ンを介してシリコン基板にエッチングを施す場合、シリ
コン基板においてエッチング幅調整用レジストパターン
116’にマスクされていた部分は、架橋部116’a
にマスクされていた部位を介してシリコン基板ないしフ
レーム20に固定されることとなる。そのため、エッチ
ング終了と同時においてもその後の工程においても、シ
リコン基板においてエッチング幅調整用レジストパター
ン116’にマスクされていた部分は、振動子に損傷を
与えることはない。
【0029】また、本発明では、エッチング幅調整用レ
ジストパターン116’を用いる方法に代えて、例えば
図2(c)に示すように、第1アーム12a,12bお
よび第2アーム13a,13bとフレーム20との離隔
距離L11を200μmとし、第1アーム12a,12
b間の離隔距離および第2アーム13a,13b間の離
隔距離L5を200μmとし、第1アーム12a,12
bおよび第2アーム13a,13bの先端とフレーム2
0との離隔距離L11’を200μmとして、3種類の
離隔距離を等しくしてもよい。このような構成による
と、材料基板に対するエッチングレートについて、エッ
チング幅調整用レジストパターン116’を用いること
なく、アーム−アーム間とフレーム−アーム間とで同一
とすることができる。
【0030】駆動用圧電素子40は、図1に示すよう
に、第1アーム12a,12bと支持部11とにより規
定される又部11’、すなわち、第1アーム12aと支
持部11と第1アーム12bとにわたる箇所に設けられ
ている。また、駆動用圧電素子40は、下部電極41
と、上部電極43と、これらに挟まれた圧電膜42とに
よる積層構造を有する。下部電極41は、一方のトーシ
ョンバー30の上を通ってパターン形成された配線71
を介して駆動下部電極パッド81に接続されている。上
部電極43は、もう一方のトーションバー30の上を通
ってパターン形成された配線73を介して駆動上部電極
パッド83に接続されている。圧電膜42は、ZnO、
AlN、PZTなどによって構成される。また、電極4
1,43は、Al、Cu、Auなどによって構成され
る。
【0031】検出用圧電素子50,60は、図1に示す
ように、第2アーム13aと支持部11との接合部、お
よび、第2アーム13bと支持部11との接合部に各々
設けられている。H型振動子10において、支持部11
とアームとの接合部が最も歪むので、本実施形態の検出
用圧電素子50,60は、H型振動子10の振動を感度
よく検出することができる。検出用圧電素子50は、下
部電極54と、上部電極56と、これらに挟まれた圧電
膜55とによる積層構造を有する。下部電極54は、一
方のトーションバー30の上を通ってパターン形成され
た配線74を介して検出下部電極パッド84に接続され
ている。上部電極56は、同一のトーションバー30の
上を通ってパターン形成された配線76を介して検出上
部電極パッド86に接続されている。また、検出用圧電
素子60は、下部電極67と、上部電極69と、これら
に挟まれた圧電膜68とによる積層構造を有する。下部
電極67は、一方のトーションバー30の上を通ってパ
ターン形成された配線77を介して検出下部電極パッド
87に接続されている。上部電極69は、同一のトーシ
ョンバー30の上を通ってパターン形成された配線79
を介して検出上部電極パッド89に接続されている。圧
電膜55,68は、ZnO、AlN、PZTなどによっ
て構成される。また、電極54,56,67,69は、
Al、Cu、Auなどによって構成される。
【0032】このような構成の角速度センサ101にお
いて、駆動用圧電素子40に対して所定の交流電圧を印
加すると、圧電膜42が逆圧電効果によって伸縮し、こ
れに起因して一対の第1アーム12a,12bが図1に
おけるX軸方向において、互いに逆位相で屈曲振動ない
し面内振動V1,V2する。これに伴い、第2アーム1
3a,13bも、X軸方向において、互いに逆位相で屈
曲振動ないし面内振動V1,V2する。駆動において最
適な印加電圧周波数は、第1アーム12a,12bの面
内振動モードと略等しい周波数であり、H型振動子10
のサイズ条件などによって決まるところ、本実施形態で
は約80kHzの交流電圧によって駆動する。これによ
って、H型振動子10を効率的に駆動でき、高感度の角
速度センサ101を実現できる。H型振動子10を定常
的に振動させた状態において、H型振動子10がZ軸回
りに角速度ωで回転すると、H型振動子10は、Y軸方
向すなわち図1の紙面に対して垂直方向にコリオリ力F
(F=−2mVω、m;振動子質量、V;振動速度)を
受ける。すると、H型振動子10の屈曲振動は、振動モ
ードが変わり、面垂直方向すなわちY軸方向にも振動す
るようになる。このように振動するH型振動子10にお
けるY軸に垂直な面の歪みは、検出用圧電素子50,6
0の圧電膜55,68による圧電効果に基づいて検出さ
れ、検出用圧電素子50,60からは、コリオリ力Fな
いし角速度ωに比例した出力が得られる。
【0033】図6に示すように、H型振動子10が面内
振動を行う駆動モードにおいては、最も歪みの大きな部
分は、支持部11と第1アーム12a,12bによって
規定される又部11’、および、支持部11と第2アー
ム13a,13bによって規定される又部11’であ
る。そのため、本実施形態では、図1に示すように、駆
動用圧電素子40をH型振動子10の又部11’に設置
し、これによって、H型振動子10の駆動を効率良く行
うことができる。
【0034】第2アーム13aに配設した検出用圧電素
子50からの検出信号、および、第2アーム13bに配
設した検出用圧電素子60からの検出信号は、例えば、
図7に示すような差動回路として構成された検出回路で
とることができる。図7に示すような差動回路による
と、検知感度を向上することができるとともに、外来ノ
イズを低減することもできる。なお、図7に示す差動回
路において、図中の一点鎖線より左側の領域のゲインは
1+(R2+R3)/R1で表され、一点鎖線より右側
の領域のゲインはR5/R6(但し、R5=R4,R6
=R7である)で表される。
【0035】図8は、図1に示す角速度センサ101を
パッケージングした場合の、図1の線II−IIに沿った断
面図である。角速度センサ101は、H型振動子10と
フレーム20とがトーションバー30を介して一体成形
された構造をとる。そのため、角速度センサ101のパ
ッケージングは、図8(a)に示すように、陽極接合法
や直接接合法等によって、ガラスやSiのパッケージン
グ部材90aとフレーム20とを、スペーサ90bを介
して接合することにより容易に行うことができる。或い
は、図8(b)に示すように、ガラスやSiのパッケー
ジング部材90aに対してRIEまたはサンドブラスト
加工の技術によって予め退避部90a’を形成し、この
パッケージング部材90aを、陽極接合や直接接合法等
によって、角速度センサ101に接合してもよい。
【0036】図9は、図1に示す角速度センサ101の
製造方法における一部の工程の一例を表す。図10は図
9に続く工程を表す。図9および図10は、製造工程に
おける、図1の線IX−IXに沿った断面形状の様子を
表す。角速度センサ101の製造においては、まず、図
9(a)に示すように、シリコン基板Sに対して、熱酸
化法等により、SiO2よりなる酸化膜111を成膜
し、更に、角速度センサ101において最終的に下部電
極41,54,67などにパターン形成される金属膜1
12を、Alなどの金属材料のスパッタリングまたは蒸
着等により成膜する。酸化膜111の膜厚は0.2μm
程度であり、金属膜112の膜厚は0.1μm程度であ
る。酸化膜111は、シリコン基板Sとして抵抗率がお
よそ1000Ωcm未満の低抵抗基板を使用する場合
に、完成品の角速度センサ101において不要な容量成
分が発生するのを防ぐために形成されるものである。し
たがって、シリコン基板Sとして、抵抗率がおよそ10
00Ωcm以上の高抵抗基板を使用する場合には、酸化
膜111は成膜しなくともよい。
【0037】次に、図9(b)に示すように、所定のエ
ッチングマスクを介して、金属膜112をエッチングす
る。エッチングは、ドライエッチングまたはウェットエ
ッチングで行う。ウェットエッチングの場合、エッチン
グ液としては、リン酸、酢酸、硝酸などを主成分とする
ものなどを使用することができる。このエッチングによ
って、H型振動子10に成形される領域に下部電極4
1,54,67がパターン形成され、フレーム20に成
形される領域に下部電極パッド81,84,87がパタ
ーン形成され、且つ、これらを接続する配線71,7
4,77がパターン形成される。
【0038】次に、図9(c)に示すように、シリコン
基板Sに対して、ZnO、AlN、PZTなどの圧電材
料のスパッタリング、蒸着、または印刷等によって、圧
電薄膜113を積層形成する。圧電薄膜113の膜厚
は、H型振動子10を所望の周波数で振動させるのに必
要な膜厚、例えば1μm程度である。そして、図9
(d)に示すように、所定のエッチングマスクを介し
て、当該圧電薄膜113をエッチングする。このとき、
ウェットエッチングを採用する場合、エッチング液とし
ては、酢酸水溶液などを使用することができる。このエ
ッチングによって、下部電極41,54,67に重なる
圧電膜42,55,68がパターン形成される。
【0039】次に、図9(e)に示すように、シリコン
基板Sに対して、金属膜114を、Alなどの金属材料
のスパッタリングまたは蒸着等により成膜する。金属膜
114の膜厚は1μm程度である。そして、図9(f)
に示すように、所定のエッチングマスクを介して、当該
金属膜114をエッチングする。エッチングは、ドライ
エッチングまたはウェットエッチングで行う。ドライエ
ッチングの場合、エッチングガスとしては、BCl3
よびCl2の混合ガスなどを使用することができる。こ
のエッチングによって、圧電膜42,55,68に重な
る上部電極43,56,69と、フレーム20に成形さ
れる領域の上部電極パッド83,86,89と、これら
を接続する配線73,76,79とがパターン形成され
る。
【0040】以上のようにして、シリコン基板S上にお
いて、駆動用圧電素子40、検出用圧電素子50,6
0、およびこれらに伴う配線構造を形成した後、図10
(a)に示すように、フォトレジスト115を、シリコ
ン基板Sに対して積層する。次に、図10(b)に示す
ように、露光および現像を経てフォトレジスト115を
パターンニングしてレジストパターン116を形成す
る。レジストパターン116は、角速度センサ101に
おける、H型振動子10、フレーム20、およびトーシ
ョンバー30に対応する平面視形態を有し、駆動用圧電
素子40および検出用圧電素子50,60を覆ってい
る。次に、図10(c)に示すように、レジストパター
ン116を介して、シリコン基板Sを貫通するまで、D
eep−RIEを行う。これによって、H型振動子10
と、フレーム20と、トーションバー30とが一体成形
される。この後、図10(d)に示すように、レジスト
パターン116を除去することによって、H型振動子1
0と、フレーム20と、トーションバー30とが一体と
なって、H型振動子10上に駆動用圧電素子40および
検出用圧電素子50,60が設けられた角速度センサ1
01が完成する。ただし、本発明では、図10(b)に
示す工程において、図4および図5を参照して上述した
ように、レジストパターン116とともにエッチング幅
調整用レジストパターン116’を形成してもよい。こ
れによって、図10(c)に示す工程において、Dee
p−RIEによる各エッチング箇所のエッチングレート
を同一とすることができる。
【0041】図10には、図9に示す一連の工程の後に
おける、H型振動子10、フレーム20、およびトーシ
ョンバー30の一体成形に際して、片面エッチングを採
用する場合の工程を表した。本発明では、これに代え
て、以下のような両面エッチングを採用することもでき
る。両面エッチングにおいては、まず、図9に示す一連
の工程の後に、図10(a)および図10(b)を参照
して説明した工程を経て、図11(a)に示すような状
態とする。すなわち、シリコン基板Sに対してフォトレ
ジスト115を積層し、露光および現像を経てレジスト
パターン116を形成する。次に、図11(b)に示す
ように、レジストパターン116を介して、シリコン基
板Sの中間位置まで、ウェットエッチングである結晶異
方性エッチングを行う。これによって、H型振動子10
と、フレーム20と、トーションバー30の基板上位半
分が形成されたこととなる。次に、図11(c)に示す
ように、シリコン基板Sに対してフォトレジスト117
を積層する。次いで、図11(d)に示すように、露光
および現像を経て、フォトレジスト117をパターニン
グしてレジストパターン118を形成する。次に、図1
1(e)に示すように、レジストパターン118を介し
て、シリコン基板Sの中間位置にて貫通するまで、結晶
異方性エッチングを行う。これによって、H型振動子1
0と、フレーム20と、トーションバー30とが一体成
形される。この後、図11(f)に示すように、レジス
トパターン116,118を除去することによって、H
型振動子10と、フレーム20と、トーションバー30
とが一体となって、H型振動子10上に駆動用圧電素子
40および検出用圧電素子50,60が設けられた角速
度センサ101が完成する。ただし、本発明では、図1
1(a)および図11(d)に示す工程において、図4
および図5を参照して上述したように、レジストパター
ン116,118とともにエッチング幅調整用レジスト
パターンを形成してもよい。これによって、図11
(b)および図11(e)に示す工程において、結晶異
方性エッチングによる各エッチング箇所のエッチングレ
ートを同一とすることができる。
【0042】図12は、本発明の第2の実施形態に係る
角速度センサ102の平面図である。図13は、図12
の線XIII−XIIIに沿った断面図である。角速度センサ1
02は、駆動用圧電素子40、検出用圧電素子50,6
0、および配線構造の一部の形態において、角速度セン
サ101と異なる。具体的には、駆動用圧電素子40
は、下部電極41と、上部電極43と、これらに挟まれ
た圧電体42’とによる積層構造を有する。圧電体4
2’は、100μm程度の厚みを有する。下部電極41
は、一方のトーションバー30の上を通ってパターン形
成された配線71を介して駆動下部電極パッド81に接
続されている。上部電極43は、ワイヤ73’を介して
駆動上部電極パッド83に接続されている。ワイヤ7
3’は例えば金よりなる。圧電体42’は、ZnO、A
lN、PZTなどによって構成される。また、電極4
1,43は、Al、Cu、Auなどによって構成され
る。ただし、本発明においては、駆動用圧電素子40の
圧電体42’と下部電極41との間に、圧電素子の下部
電極の一部として、更に、Al、Cu、Auなどにより
構成される金属膜を介在させてもよい。
【0043】検出用圧電素子50は、下部電極54と、
上部電極56と、これらに挟まれた圧電体55’とによ
る積層構造を有する。下部電極54は、一方のトーショ
ンバー30の上を通ってパターン形成された配線74を
介して検出下部電極パッド84に接続されている。上部
電極56は、例えば金よりなるワイヤ76’を介して検
出上部電極パッド86に接続されている。また、検出用
圧電素子60は、下部電極67と、上部電極69と、こ
れらに挟まれた圧電体68’とによる積層構造を有す
る。下部電極67は、一方のトーションバー30の上を
通ってパターン形成された配線77を介して検出下部電
極パッド87に接続されている。上部電極69は、例え
ば金よりなるワイヤ79’を介して検出上部電極パッド
89に接続されている。圧電体55’,68’は、10
0μm程度の厚みを有し、ZnO、AlN、PZTなど
によって構成される。また、電極54,56,67,6
9は、Al、Cu、Auなどによって構成される。ただ
し、本発明においては、検出用圧電素子50の圧電体5
5’と下部電極54との間に、圧電素子の下部電極の一
部として、更に、Al、Cu、Auなどにより構成され
る金属膜を介在させてもよい。同様に、検出用圧電素子
60の圧電体68’と下部電極67との間に、圧電素子
の下部電極の一部として、更に、Al、Cu、Auなど
により構成される金属膜を介在させてもよい。また、本
発明では、フレーム20上に設けられた上部電極パッド
83,86,89を有しない構成を採用することもでき
る。その場合、上部電極43,56,69に接続するワ
イヤ73’,76’,79’の一端は、角速度センサ1
02のための駆動回路または検出回路に対して直接に接
続される。
【0044】このような構成の角速度センサ102にお
いて、駆動用圧電素子40に対して所定の交流電圧を印
加すると、圧電体42’が逆圧電効果によって伸縮す
る。これに起因して、H型振動子10における一対の第
1アーム12a,12bおよび一対の第2アーム13
a,13bは、図12におけるX軸方向において面内振
動V1,V2する。このようにH型振動子10を定常的
に振動させた状態において、H型振動子10がZ軸回り
に角速度ωで回転すると、H型振動子10の振動モード
は変わり、H型振動子10は面垂直方向すなわちY軸方
向にも振動するようになる。H型振動子10におけるY
軸に垂直な面の歪みは、検出用圧電素子50,60の圧
電体55’,68’による圧電効果に基づいて検出さ
れ、検出用圧電素子50,60からは、角速度ωに比例
した出力が得られる。検出用圧電素子50,60からの
検出信号は、例えば、図7に示すような検出回路でとる
ことができる。
【0045】角速度センサ102の有する駆動用圧電素
子40および検出用圧電素子50,60の圧電体4
2’,55’,68’は、角速度センサ101における
圧電膜42,55,68よりも分厚く、従って圧電定数
の大きなものが得られ易い。このような駆動用圧電素子
40および検出用圧電素子50,60を備えているた
め、圧電定数の観点から、角速度センサ102は角速度
センサ101よりも高性能化を図ることが可能である。
【0046】図14および図15は、角速度センサ10
2の製造方法の一例を表す。図14および図15は、製
造工程における、図12の線XIII−XIIIに沿った断面形
状の様子を表す。まず、図14(a)に示すように、シ
リコン基板Sに対して、熱酸化法等により酸化膜111
を成膜し、更に、角速度センサ102において最終的に
下部電極41,54,67などにパターン形成される金
属膜112を成膜する。ただし、シリコン基板Sとして
抵抗率がおよそ1000Ωcm以上の高抵抗基板を使用
する場合には、酸化膜111は成膜しなくともよい。次
に、図14(b)に示すように、所定のエッチングマス
クを介して、金属膜112をエッチングする。このエッ
チングによって、H型振動子10に成形される領域に下
部電極41,54,67がパターン形成され、フレーム
20に成形される領域に下部電極パッド81,84,8
7がパターン形成され、且つ、これらを接続する配線7
1,74,77がパターン形成される。このとき、フレ
ーム20に成形される領域には、上部電極パッド83,
86,89も形成される。酸化膜111および金属膜1
12について、構成材料、成膜手段およびエッチング手
法は、図9(a)および図9(b)を参照して第1の実
施形態に係る角速度センサ101に関して上述したのと
同様である。
【0047】次に、図14(c)に示すように、フォト
レジスト115を、シリコン基板Sに対して積層する。
次に、図14(d)に示すように、露光および現像を経
てフォトレジスト115をパターンニングしてレジスト
パターン116を形成する。レジストパターン116
は、角速度センサ102における、H型振動子10、フ
レーム20、およびトーションバー30に対応する平面
視形態を有し、下部電極41,54,67、下部電極パ
ッド81,84,87、これらを連結する配線71,7
4,77、および上部電極パッド83,86,89を覆
っている。
【0048】次に、図15(a)に示すように、レジス
トパターン116を介して、シリコン基板Sを貫通する
までDeep−RIEを行う。これによって、角速度セ
ンサ102における、H型振動子10と、フレーム20
と、トーションバー30とが一体成形される。この後、
図15(b)に示すように、レジストパターン116を
除去する。
【0049】次に、図15(c)に示すように、予め上
部電極43,56,69が貼り合わされている圧電体4
2’,55’,68’を、下部電極41,54,67上
に形成する。例えば、圧電体42’,55’,68’を
下部電極41,54,67上に接着する場合には、導電
性接着剤が用いられる。予め上部電極43,56,69
が貼り合わされている圧電体42’,55’,68’
は、バルクの圧電材料の所定面に金属膜を成膜した後に
所望の形状に加工することによって用意される。圧電体
42’,55’,68’は、ZnO、AlN、PZTな
どによって構成され、100μm程度の厚みを有する。
上部電極43,56,69は、Al、Cu、Auなどの
スパッタリングや蒸着により圧電体42’,55’,6
8’上に成膜されたものである。下部電極41,54,
67上への形成の後、圧電体42’,55’,68’に
対して分極処理を施す。この分極処理は、上部電極4
3,56,69と、H型振動子10上に予め形成されて
いた下部電極41,54,67との間に電圧を印加する
ことによって行う。
【0050】圧電体42’,55’,68’には、上部
電極43,56,69の成膜とともに、上部電極43,
56,69とは反対側に、下部電極の一部としての金属
膜を成膜してもよい。そのような圧電体42’,5
5’,68’は、圧電材料の所定の2面に金属膜を成膜
した後に所望の形状に加工することによって用意され
る。この場合、圧電体42’,55’,68’を下部電
極41,54,67上に設ける前に、圧電体42’,5
5’,68’に対する分極処理を行うことができる。こ
の分極処理は、上部電極43,56,69と、これとと
もに形成された金属膜との間に電圧を印加することによ
って行う。分極処理の後、圧電体42’,55’,6
8’を前述の金属膜を介して下部電極41,54,67
上に設ける。例えば導電性接着剤を用いることによっ
て、圧電体42’,55’,68’を前述の金属膜を介
して下部電極41,54,67上に形成することができ
る。
【0051】次に、図15(d)に示すように、上部電
極43,56,69と、これに対応する上部電極パッド
83,86,89とを、例えば金よりなるワイヤ7
3’,76’,79’のワイヤボンディング等により接
続する。これによって、H型振動子10と、フレーム2
0と、トーションバー30とが一体となって、H型振動
子10上に駆動用圧電素子40および検出用圧電素子5
0,60が設けられた角速度センサ102が完成する。
ただし、本実施形態では、図14(d)に示す工程にお
いて、図4および図5を参照して上述したように、レジ
ストパターン116とともにエッチング幅調整用レジス
トパターン116’を形成してもよい。これによって、
図15(a)に示す工程において、Deep−RIEに
よる各エッチング箇所のエッチングレートを同一とする
ことができる。また、図11を参照して第1の実施形態
の角速度センサ101の製造に関して上述したように、
本実施形態の角速度センサ102の製造においても、図
14(d)に示す工程にてH型振動子10とフレーム2
0とトーションバー30とを一体成形する際、結晶異方
性エッチングの両面エッチングを採用してもよい。
【0052】図16は、本発明の第3の実施形態に係る
角速度センサ103の平面図である。角速度センサ10
3は、検出用圧電素子の配設態様が角速度センサ101
と異なる。具体的には、検出用圧電素子70が、支持部
11と第1アーム12aとの接合部に設けられ、検出用
圧電素子80が、支持部11と第1アーム12bとの接
合部に設けられている。検出用圧電素子70,80は、
H型振動子10の対称面A1−A1について対称に配設
されている。これによって、H型振動子10の振動バラ
ンスを保つことができるので、長期間にわたってドリフ
トの増大を防ぎ、角速度センサ103の信頼性を確保す
ることが可能となる。他の構成については、角速度セン
サ101に関して上述したのと同様であり、配線構造は
省略する。また、上述のように、H型振動子10におい
ては、支持部11とアームの接合部が最も歪むので、本
実施形態の検出用圧電素子の配設態様によっても、角速
度センサ101と略同様に角速度を検出することが可能
である。なお、本実施形態の駆動用圧電素子40および
検出用圧電素子70,80は、第2の実施形態に係る分
厚い圧電体を用いて構成してもよい。
【0053】図17は、本発明の第4の実施形態に係る
角速度センサ104の平面図である。角速度センサ10
4は、駆動用圧電素子および検出用圧電素子の配設態様
が角速度センサ101と異なる。具体的には、支持部1
1と第1アーム12a,12bとの接合部には、一対の
検出用圧電素子70,80が設けられており、支持部1
1と第2アーム13a,13bとの接合部には、第2ア
ーム13aと支持部11と第2アーム13bにわたって
駆動用圧電素子40’設けられるとともに、一対の検出
用圧電素子70’,80’が設けられている。検出用圧
電素子70および検出用圧電素子70’は、H型振動子
10の対称面A1−A1について、検出用圧電素子80
および検出用圧電素子80’に対して対称に配設されて
いる。これとともに、駆動用圧電素子40’および検出
用圧電素子70’,80’は、対称面A1−A1に直交
する面A5−A5について、駆動用圧電素子40および
検出用圧電素子70,80に対して対称に配設されてい
る。これによって、H型振動子10の振動バランスは均
一に保たれている。他の構成については、角速度センサ
101に関して上述したのと同様であり、配線構造は省
略する。また、上述のように、H型振動子10において
は、支持部11とアームの接合部が最も歪むので、本実
施形態の検出用圧電素子の配設態様によっても、角速度
センサ101と略同様に角速度を検出することが可能で
ある。なお、本実施形態の駆動用圧電素子40,40’
および検出用圧電素子70,80,70’,80’は、
第2の実施形態に係る分厚い圧電体を用いて構成しても
よい。
【0054】図18は、本発明の第5の実施形態に係る
角速度センサ105の平面図である。角速度センサ10
5は、駆動用圧電素子の配設態様が角速度センサ101
と異なる。具体的には、駆動用圧電素子40に加えて、
駆動用圧電素子45,46が、支持部11と第1アーム
12a,12bとの接合部に設けられている。駆動用圧
電素子40,45,46は、H型振動子10の対称面A
1−A1について対称に配設され、H型振動子10のバ
ランスが保たれている。他の構成については、角速度セ
ンサ101に関して上述したのと同様である。このよう
な構成の角速度センサ105の駆動に際しては、駆動用
圧電素子40と駆動用圧電素子45,46とに対して、
各々、図19に示すような逆位相の電位信号を印加する
ことによって、各々の圧電素子の振動ないし伸縮を逆位
相にし、各アームの面内方向の振動量を、単一の駆動用
圧電素子40によって駆動される角速度センサ101に
比べて、大きくすることができる。これによって、角速
度センサ105の感度が向上し、高性能化が図られる。
他の構成については、角速度センサ101に関して上述
したのと同様であり、配線構造は省略する。なお、本実
施形態の駆動用圧電素子40,45,46および検出用
圧電素子50,60は、第2の実施形態に係る分厚い圧
電体を用いて構成してもよい。
【0055】図20は、本発明の第6の実施形態に係る
角速度センサ106の平面図である。角速度センサ10
6は、駆動用圧電素子の配設態様が角速度センサ101
と異なる。具体的には、駆動用圧電素子40に加えて、
駆動用圧電素子45,46,47,48が、支持部11
と第1アーム12a,12bとの接合部に設けられてい
る。駆動用用圧電素子40,45,46,47,48
は、H型振動子10の対称面A1−A1について対称に
配設され、H型振動子10のバランスが保たれている。
他の構成については、角速度センサ101に関して上述
したのと同様である。角速度センサ106の駆動に際し
ては、駆動用圧電素子40,45,46,47,48に
対して、各々、図21に示すような振幅の異なる電位信
号を印加することによって、各々の圧電素子の振動ない
し伸縮の歪みの大きさを変え、各アームの面内方向の振
動量を、単一の駆動用圧電素子40によって駆動される
角速度センサ101に比べて、大きくすることができ
る。その結果、角速度センサ106の感度が向上し、高
性能化が図られる。他の構成については、角速度センサ
101に関して上述したのと同様であり、配線構造は省
略する。なお、本実施形態の駆動用圧電素子40,4
5,46,47,48および検出用圧電素子50,60
は、第2の実施形態に係る分厚い圧電体を用いて構成し
てもよい。
【0056】図22は、本発明の第7の実施形態に係る
角速度センサ107を表す。図22(a)は角速度セン
サ107の平面図であり、図22(b)は図22(a)
の線B2−B2から見た矢視図である。角速度センサ1
07は、角速度センサ101の第1アーム12a,12
bおよび第2アーム13a,13bの各々の先端に嵩高
部91が形成された構成をとる。嵩高部91は、H型振
動子10の対称面A1−A1および対称面A2−A2に
つてい対称に配設されて、H型振動子10のバランスが
保たれ、これによってH型振動子10の雑音モードなど
が防がれている。他の構成については、角速度センサ1
01に関して上述したのと同様であり、配線構造は省略
する。このように、H型振動子10のアームの先端形状
をアームの基端部よりも大きくすることにより、大きな
コリオリ力を発生させることができる。すると、検出モ
ードにおけるアームの振動変位量が大きくなり、角速度
センサ107の高感度化が図られる。なお、本実施形態
の駆動用圧電素子40および検出用圧電素子50,60
は、第2の実施形態に係る分厚い圧電体を用いて構成し
てもよい。
【0057】図23は、本発明の第8の実施形態に係る
角速度センサ108を表す。図23(a)は角速度セン
サ108の平面図であり、図23(b)は図23(a)
の線B3−B3から見た矢視図である。角速度センサ1
08は、角速度センサ101の第1アーム12a,12
bおよび第2アーム13a,13bの各々の先端に重り
部92が設けられた構成をとる。重り部92は、H型振
動子10の対称面A1−A1につてい対称に配設され、
これによってH型振動子10のバランスが保たれてい
る。他の構成については、角速度センサ101に関して
上述したのと同様であり、配線構造は省略する。このよ
うに、H型振動子10のアーム先端部に重り部92を設
けると、H型振動子10の振動時に、アームに対してよ
り大きなコリオリ力が発生する。すると、検出モードに
おけるアームの振動変位量が大きくなり、角速度センサ
108の高感度化を図ることができる。なお、本実施形
態の駆動用圧電素子40および検出用圧電素子50,6
0は、第2の実施形態に係る分厚い圧電体を用いて構成
してもよい。
【0058】図24は、本発明の第9の実施形態に係る
角速度センサ109を表す。角速度センサ109は、角
速度センサ101とは異なるH型振動子10’を備え
る。具体的には、H型振動子10’は、支持部11と、
当該支持部11よりも短い第1アーム12a,12bお
よび第2アーム13a,13bとを備える。より具体的
には、例えば本実施形態の支持部11の長さL1は30
00μmであり、アームの長さはL3は1500μmで
ある。支持部11の長さをアーム長さL3以上にするこ
とで、H型振動子10の支持部11において、ねじれ振
動が少ない部位が増加し、これによってトーションバー
30の形成が容易となる。すなわち、支持部11がアー
ム長に対して長いことから、トーションバー30を大き
くすることができ、実質的な機械的強度を増加させて信
頼性を向上させることができる。具体的には、本実施形
態では、トーションバー30の幅L7は800μmであ
る。その他の構成については、角速度センサ100に関
して上述したのと同様であり、配線構造は省略する。な
お、本実施形態の駆動用圧電素子40および検出用圧電
素子50,60は、第2の実施形態に係る分厚い圧電体
を用いて構成してもよい。
【0059】図25は、本発明の第10の実施形態に係
る角速度センサ110を表す。角速度センサ110で
は、センサ部110aと回路部110bとが一体となっ
ている。センサ部110aは角速度センサ101と同一
の構成である。回路部110bは、センサ部110aの
駆動用圧電素子40を駆動するための駆動回路93、お
よび、センサ部110aの検出用圧電素子50,60か
らの信号を検出するための、例えば図7に示したような
検出回路94が形成されている。より具体的には、H型
振動子10、フレーム20およびトーションバー30を
形成する際のシリコン基板として、駆動回路93および
検出回路94を形成するための領域を有するものを用意
し、当該シリコン基板に対して、図9〜図11を参照し
て説明したようにH型振動子10、フレーム20および
トーションバー30を形成する。これとともに、駆動回
路93および検出回路94並びにこれらを駆動用圧電素
子40および検出用圧電素子50,60に接続するため
に必要な配線構造を形成する。このような一体構成によ
り、センサ部110aに対する駆動回路93および検出
回路94の配設が容易化される。なお、本実施形態の駆
動用圧電素子40および検出用圧電素子50,60は、
第2の実施形態に係る分厚い圧電体を用いて構成しても
よい。
【0060】以上のまとめとして、本発明の構成および
そのバリエーションを以下に付記として列挙する。
【0061】(付記1)第1の面およびこれとは反対の
第2の面により規定される厚みを有する基板に対して前
記厚みの方向にエッチングを施すことにより一体成形さ
れた、フレームと、振動子と、前記フレームおよび前記
振動子を連結するためのトーションバーと、を備える角
速度センサであって、前記振動子は、支持部と、当該支
持部から前記基板の面内方向に延出する一対の第1アー
ムと、前記面内方向において前記第1アームとは反対方
向に前記支持部から延出する一対の第2アームとを有す
るH型振動子であり、前記H型振動子の第1の面には、
前記振動子の面内振動を励起するための駆動用圧電素子
と、前記振動子の面垂直振動を検出するための検出用圧
電素子とが設けられていることを特徴とする、角速度セ
ンサ。 (付記2)前記H型振動子は、アーム延出方向に対して
平行であって互いに直交する2つの対称面を有する形状
とされている、付記1に記載の角速度センサ。 (付記3)前記駆動用圧電素子は前記第1アームに設け
られ、前記検出用圧電素子は前記第2アームに設けられ
ている、付記1または2に記載の角速度センサ。 (付記4)前記駆動用圧電素子は、前記一対の第1アー
ムと前記支持部とにより規定される又部に設けられ、前
記検出用圧電素子は、少なくとも前記第2アームに設け
られている、付記1または2に記載の角速度センサ。 (付記5)前記駆動用圧電素子は、H型振動子のアーム
延出方向に延びる仮想中心線に対して対称に複数個設け
られている、付記1から4のいずれか1つに記載の角速
度センサ。 (付記6)前記駆動用圧電素子および/または前記検出
用圧電素子は、スパッタリング、蒸着、または印刷によ
り成膜された圧電膜と当該圧電膜を挟む一対の電極によ
って構成されている、付記1から5のいずれか1つに記
載の角速度センサ。 (付記7)前記駆動用圧電素子および/または前記検出
用圧電素子は、成形加工された圧電体と当該圧電体を挟
む一対の電極によって構成されている、付記1から5の
いずれか1つに記載の角速度センサ。 (付記8)前記基板は低抵抗基板であり、前記駆動用圧
電素子および/または前記検出用圧電素子は、絶縁膜を
介して前記H型振動子上に設けられている、付記1から
7のいずれか1つに記載の角速度センサ。 (付記9)前記基板は高抵抗基板であり、前記駆動用圧
電素子および/または前記検出用圧電素子は、絶縁膜を
介さずに前記H型振動子上に直接的に設けられている、
付記1から7のいずれか1つに記載の角速度センサ。 (付記10)前記一対の第1アームは、平行に離隔する
とともに前記フレームに対して平行に形成されており、
前記一対の第2アームは、平行に離隔するとともに前記
フレームに対して平行に形成されており、前記一対の第
1アームの離隔距離と、前記一対の第2アームの離隔距
離と、前記第1アームおよび前記フレームの離隔距離
と、前記第2アームおよび前記フレームの離隔距離とは
等しい、付記1から9のいずれか1つに記載の角速度セ
ンサ。 (付記11)前記一対の第1アームは平行に離隔すると
ともに前記一対の第2アームは平行に離隔しており、前
記基板に対する前記エッチングは、前記フレームへと形
成される部位と前記H型振動子へと形成される部位との
間において、前記フレーム、前記H型振動子および前記
トーションバーをマスクするための主レジストパターン
に対して、前記一対の第1アームの離隔距離および前記
一対の第2アームの離隔距離と同一の距離を隔てて設け
られたエッチング幅調整用レジストパターンを介して行
われている、請求項1から9のいずれか1つに記載の角
速度センサ。 (付記12)前記エッチング幅調整用レジストパターン
は、前記主レジストパターンにおける前記フレームをマ
スクするための部位に接続しており、前記基板において
前記エッチング幅調整用レジストパターンにマスクされ
ていた部位は、前記フレームに固定されている、請求項
11に記載の角速度センサ。 (付記13)更に、前記フレームから前記トーションバ
ーを通って前記駆動用圧電素子または前記検出用圧電素
子に接続するようにパターン形成された配線を有する、
付記1から12のいずれか1つに記載の角速度センサ。 (付記14)前記基板には、前記駆動用圧電素子に電気
的に接続された駆動回路と、前記検出用圧電素子に電気
的に接続された検出回路が設けられている、付記1から
13のいずれか1つに記載の角速度センサ。 (付記15)前記一対の第1アームおよび前記一対の第
2アームの先端には、嵩高部が形成されている、付記1
から14のいずれか1つに記載の角速度センサ。 (付記16)前記一対の第1アームおよび前記一対の第
2アームの先端には、重り部が設けられている付記1か
ら15のいずれか1つに記載の角速度センサ。 (付記17)アーム延出方向において、前記一対の第1
アームおよび前記一対の第2アームは前記支持部よりも
短い、付記1から16のいずれか1つに記載の角速度セ
ンサ。 (付記18)前記トーションバーは、前記H型振動子の
前記支持部と前記フレームとを連結している、付記1か
ら17のいずれか1つに記載の角速度センサ。 (付記19)前記トーションバーの厚みは、前記基板の
厚みに等しい若しくは前記基板の厚みよりも薄い、付記
1から18のいずれか1つに記載の角速度センサ。 (付記20)前記トーションバーの延び方向に対する横
断面形状は、当該断面の中心を通って直交する2軸に対
して対称な形状である、付記1から19のいずれか1つ
に記載の角速度センサ。 (付記21)前記トーションバーは、前記支持部に連結
する一対のトーションバーからなり、前記一対のトーシ
ョンバーの重心位置は、H型振動子の重心位置と同一で
ある、請求項1から20のいずれか1つに記載の角速度
センサ。
【0062】
【発明の効果】本発明によると、生産性に優れるととも
に、小型で高性能な角速度センサを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る角速度センサの
平面図である。
【図2】図1の線II−IIに沿った部分断面図である。
【図3】図1の線III−IIIに沿った断面図である。
【図4】エッチング幅調整用レジストパターンを有する
レジストパターンを表す。
【図5】エッチング幅調整用レジストパターンを有する
別のレジストパターンを表す。
【図6】H型振動子の駆動モードにおける歪量グラフで
ある。
【図7】本発明の角速度センサで採用することのできる
検出回路である。
【図8】図1に示す角速度センサをパッケージングした
場合の、図1の線II−IIに沿った断面図である。
【図9】図1に示す角速度センサの製造方法における一
部の工程を表す。
【図10】図9に続く工程を表す。
【図11】図9に続く他の工程を表す。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る角速度センサ
の平面図である。
【図13】図12の線XIII−XIIIに沿った断面図であ
る。
【図14】図12に示す角速度センサの製造方法におけ
る一部の工程を表す。
【図15】図14に続く工程を表す。
【図16】本発明の第3の実施形態に係る角速度センサ
の平面図である。
【図17】本発明の第4の実施形態に係る角速度センサ
の平面図である。
【図18】本発明の第5の実施形態に係る角速度センサ
の平面図である。
【図19】図18に示す角速度センサに対する印加電圧
を表すグラフである。
【図20】本発明の第6の実施形態に係る角速度センサ
の平面図である。
【図21】図20に示す角速度センサに対する印加電圧
を表すグラフである。
【図22】本発明の第7の実施形態に係る角速度センサ
を表す。
【図23】本発明の第8の実施形態に係る角速度センサ
を表す。
【図24】本発明の第9の実施形態に係る角速度センサ
を表す。
【図25】本発明の第10の実施形態に係る角速度セン
サを表す。
【図26】従来のビーム型角速度センサの一例を表す。
【図27】従来の音叉型角速度センサの一例を表す。
【符号の説明】
101〜110 角速度センサ 10 H型振動子 20 フレーム 30 トーションバー 40,40’,45,46,47,48 駆動用圧
電素子 50,60,70,70’,80,80’ 検出用圧
電素子 41,54,67 下部電極 42,55,68 圧電膜 42’,55’,68’ 圧電体 43,56,69 上部電極 81,84,87 下部電極パッド 83,86,89 上部電極パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 町田 敦司 長野県須坂市大字小山460番地 富士通メ ディアデバイス株式会社内 (72)発明者 藁科 卓 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 石川 寛 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 宮下 勉 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 佐藤 良夫 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2F105 AA02 AA08 BB01 BB13 CC01 CD02 CD06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の面およびこれとは反対の第2の面
    により規定される厚みを有する基板に対して前記厚みの
    方向にエッチングを施すことにより一体成形された、フ
    レームと、振動子と、前記フレームおよび前記振動子を
    連結するためのトーションバーと、を備える角速度セン
    サであって、 前記振動子は、支持部と、当該支持部から前記基板の面
    内方向に延出する一対の第1アームと、前記面内方向に
    おいて前記第1アームとは反対方向に前記支持部から延
    出する一対の第2アームとを有するH型振動子であり、 前記H型振動子の第1の面には、前記振動子の面内振動
    を励起するための駆動用圧電素子と、前記振動子の面垂
    直振動を検出するための検出用圧電素子とが設けられて
    いることを特徴とする、角速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記駆動用圧電素子は、前記一対の第1
    アームと前記支持部とにより規定される又部に設けら
    れ、前記検出用圧電素子は、少なくとも前記第2アーム
    に設けられている、請求項1に記載の角速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記駆動用圧電素子は、H型振動子のア
    ーム延出方向に延びる仮想中心線に対して対称に複数個
    設けられている、請求項1または2に記載の角速度セン
    サ。
  4. 【請求項4】 更に、前記フレームから前記トーション
    バーを通って前記駆動用圧電素子または前記検出用圧電
    素子に接続するようにパターン形成された配線を有す
    る、請求項1から3のいずれか1つに記載の角速度セン
    サ。
  5. 【請求項5】 前記基板には、前記駆動用圧電素子に電
    気的に接続された駆動回路と、前記検出用圧電素子に電
    気的に接続された検出回路が設けられている、請求項1
    から4のいずれか1つに記載の角速度センサ。
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