JP2003151556A - 負極用塗工組成物、負極板、その製造方法、及び、非水電解液二次電池 - Google Patents
負極用塗工組成物、負極板、その製造方法、及び、非水電解液二次電池Info
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Abstract
共に、プレス加工時にプレス面による活物質層取られが
発生し難い負極活物質層を形成し得る塗工組成物、当該
塗工組成物を用いた負極板、当該負極板の製造方法、及
び、当該負極板を用いた非水電解液二次電池を提供す
る。 【解決手段】 本発明の負極用塗工組成物は、負極活物
質、及び、ガラス転移温度が0〜120℃のゴム系結着
材の中から選ばれる2種類以上のゴム系結着材を含有す
る。この負極用塗工組成物を集電体に塗布し、プレス加
工を行って負極板を製造し、当該負極板を用いて二次電
池を組み立てる。
Description
次電池に代表される非水電解液二次電池の負極活物質層
を形成する塗工材料、当該塗工材料を用いて作製した負
極板、当該負極板の製造方法、及び、当該負極板を組み
込んだ非水電解液二次電池に関する。
び軽量化が急速に進んでおり、これらの駆動用電源とし
て用いられる二次電池に対しても小型化および軽量化が
要求されている。このため、従来のアルカリ蓄電池に代
わり、高エネルギー密度で高電圧を有する非水電解液二
次電池、代表的にはリチウムイオン二次電池が提案され
ている。
板)は、マンガン酸リチウムやコバルト酸リチウム等の
複合酸化物を正極活物質として用い、そのような正極活
物質と結着材(バインダー)とを適当な湿潤剤(溶剤)
に分散または溶解させてスラリー状の塗工組成物を調製
し、当該塗工組成物を金属箔からなる集電体上に塗工し
て正極活物質層を形成することにより作製される。
(負極板)は、充電時に正極活物質層から放出されるリ
チウムイオン等の陽イオンを吸蔵できるカーボン等の炭
素質材料を負極活物質として用い、そのような負極活物
質と結着材(バインダー)とを適当な湿潤剤(溶剤)に
分散または溶解させてスラリー状の塗工組成物を調製
し、当該塗工組成物を金属箔からなる集電体上に塗工し
て負極活物質層を形成することにより作製される。
に電流を取り出すための端子を取り付け、両電極板の間
に短絡を防止するためのセパレータを挟んで巻き取り、
非水電解質溶液を満たした容器に密封することにより二
次電池が組み立てられる。
を調製するための結着材は、非水電解液に対して化学的
に安定であること、電解質液中に溶出しないこと、ま
た、何らかの溶媒に溶解して基体上に薄く塗布できるも
のであることが必要である。
池の組立工程において剥離、脱落、ひび割れ等が生じな
いように可撓性を備えていること、および、集電体との
密着性に優れていることが要求される。
電体に対する活物質層の密着性、密度、均質性などを向
上させるために、通常、活物質塗工液を集電体上に塗付
して塗工膜を形成後、プレス処理を行う。しかしなが
ら、ロールプレスやシートプレス(平板プレス)などの
プレス加工を行うと、塗工膜がプレス面に取られてしま
い、すなわち塗工膜の一部がプレス面に付着して集電体
から剥ぎ取られてしまって製品不良が発生する場合があ
る。特に、電池性能を低下させないために結着材の量を
少量に抑えながら集電体に対して充分な密着性を有する
活物質層を形成しようとしてタック性の高い結着材を用
いる場合には、プレス加工時にプレス面による活物質層
取られの頻度が増えてしまい、歩留まりが悪くなる。
鑑みて成し遂げられたものであり、その第一の目的は集
電体に対する可撓性及び密着性に優れると共に、プレス
加工時にプレス面による活物質層取られが発生し難い負
極活物質層を形成し得る塗工組成物を提供することにあ
る。
の歩留まりが良く、可撓性及び密着性に優れる活物質層
を備えた負極板を提供することにある。
プレス加工する時にプレス面による活物質層取られを起
こしにくい負極板製造方法を提供することにある。
を用いて組み立てた非水電解液二次電池を提供すること
にある。
活物質層用塗工組成物(負極用塗工組成物)は、少なく
とも負極活物質、及び、ガラス転移温度が0〜120℃
のゴム系結着材の中から選ばれる2種類以上のゴム系結
着材を含有することを特徴とする。
よる活物質層取られが発生する条件については、以下の
条件1又は条件2の関係が成り立つと考えられる。 ・条件1:(活物質層の凝集力)<(プレス面と活物質
層間の接着力) ・条件2:(活物質層と集電体間の接着力)<(プレス
面と活物質層間の接着力) ここで、単純に活物質層の凝集力や活物質層の集電体に
対する接着力を高くするためには結着材の量を増やせば
よいわけであるが、その場合には電池性能が低下して性
能と加工性のトレードオフとなるため、実際には結着材
の量を増やすことは行い難い。
ことなく活物質層取られを少なくするためには、プレス
面と活物質層間の接着力を弱めてやる必要がある。
目すると、ガラス転移温度が低いゴム系樹脂は、一般的
に室温において接着性やタック性が高くなる傾向にあ
る。逆に、ガラス転移温度が高いゴム系樹脂は、室温で
はそれほどタック性を発揮しない。
め、室温において弱いタック性を示すような材料を結着
材として選択すれば、プレス面と活物質層間の接着力は
弱くなり、活物質層取られを低減できる。また、活物質
層は塗膜形成時に乾燥フード内で室温以上(50〜14
0℃)に加熱されるため、その温度で充分な接着性やタ
ック性を示す材料を結着材として選択すれば、得られる
活物質層は充分な凝集力や集電体との接着性を持つよう
になる。
温度条件を経るため、活物質層の結着材としては、塗
工、乾燥時の温度条件においては充分な接着性、タック
性を持ち、プレス加工時においては弱い接着性、タック
性を持つ結着材を用いれば良いと考えられる。本発明に
おいては、このような要求を満たす材料としてガラス転
移温度が0〜120℃のゴム系結着材を用いる。
着材を用いることにより、可撓性および集電体との密着
性に優れると共に、プレス加工時にプレス面による活物
質層取られを引き起こしにくい負極活物質層を形成でき
るので、電池組み立て時や電池内での活物質層の脱落や
ひび割れ等が少ない高品質の負極板を、高い歩留まりで
生産することができる。
ける見かけのガラス転移温度には、およその加成性が成
り立つことを利用して、0〜120℃のゴム系結着材を
2種類以上混合することにより、ゴム系結着材の見かけ
のガラス転移温度を容易に且つきめ細かいレベルで最適
化することが可能である。
剤以外の成分量を基準として前記ゴム系結着材を0.5
〜10重量%の割合で含有することが好ましい。
記ゴム系結着材と共に増粘剤を配合する場合には、当該
負極用塗工組成物は、溶剤以外の成分量を基準として前
記ゴム系結着材を0.5〜7重量%の割合で含有すると
共に、さらに増粘剤を0.5〜3重量%の割合で含有す
ることが好ましい。
チレンブタジエンゴムを組み合わせて用いるのが好まし
い。
負極板は、集電体上に少なくとも負極活物質、及び、ガ
ラス転移温度が0〜120℃のゴム系結着材の中から選
ばれる2種類以上のゴム系結着材を含有する負極活物質
層を設けてなることを特徴とする。
組成物を用いて作製されるものであり、電池組み立ての
ために折り曲げ加工する時や、電池内に装填した後で活
物質層の脱落やひび割れ等を引き起こしにくい、高品質
の負極板である。
される各成分の配合割合は、負極用塗工組成物の固形分
基準での配合割合と同じである。
層の密度が1.5g/cc以上となるようにプレス加工
することができる。
負極板の製造方法は、集電体上に設けられた、少なくと
も負極活物質及びガラス転移温度が0〜120℃のゴム
系結着材の中から選ばれる2種類以上のゴム系結着材を
含有する負極活物質層をプレス加工することを特徴とす
る。
極用塗工組成物を用いるので、負極活物質をプレス加工
する時にプレス面による活物質層取られを引き起こしに
くく、歩留まりを向上させることができる。
ことが好ましい。また、前記プレス加工を行う際のプレ
ス温度を室温とすることが好ましい。
は、上記本発明に係る非水電解液二次電池用負極板を備
えることを特徴とする。この二次電池は、内部に装填さ
れた負極板の活物質層が脱落やひび割れを発生させ難い
ので、電池の耐久性に優れ、高い電池性能を長期間に渡
って安定的に発揮し続けることができる。
組成物(以下において「負極用塗工組成物」という)
は、少なくとも負極活物質、及び、ガラス転移温度が0
〜120℃のゴム系結着材の中から選ばれる2種類以上
のゴム系結着材を含有することを特徴としている。
負極板は、上記本発明に係る負極用塗工組成物を用いて
作製されるものであり、集電体上に少なくとも負極活物
質、及び、ガラス転移温度が0〜120℃のゴム系結着
材の中から選ばれる2種類以上のゴム系結着材を含有す
る負極活物質層を設けてなることを特徴としている。
極活物質としては、従来から非水電解液二次電池の負極
活物質として用いられている材料を用いることができ、
例えば、天然グラファイト、人造グラファイト、アモル
ファス炭素、カーボンブラック、または、これらの成分
に異種元素を添加したもののような炭素質材料が好んで
用いられる。また、溶媒が有機系の場合には金属リチウ
ムまたはリチウム合金のようなリチウム含有金属が好適
に用いられる。
が、例えば、鱗片状、塊状、繊維状、球状のものが使用
可能である。負極活物質は、塗工層中に均一に分散させ
るために、1〜100μmの範囲の粒径を有し、且つ平
均粒径が約10μmの粉体であることが好ましい。これ
らの負極用活物質は単独で用いてもよいし、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。
場合には、負極活物質に導電剤を混合してもよい。導電
剤としては、アセチレンブラックやケッチェンブラック
等を用いることができる。
溶剤を除く配合成分を基準(固形分基準)とした時に通
常は90〜98.5重量%とする。負極活物質の上記配
合割合は、導電剤を用いる場合には導電剤を含めた割合
である。塗工組成物中の導電剤の配合割合は固形分基準
で0.5〜30重量%とする。
非水電解質溶液に対して電気化学的に安定であり、当該
非水電解質溶液中に溶出せず、金属箔からなる集電体上
に薄く塗布できるよう何らかの溶媒に可溶若しくは分散
可能であることが必要である。本発明においては、特に
負極用塗工組成物の結着材としてガラス転移温度が0〜
120℃、好ましくは0〜60℃、特に好ましくは5〜
30℃のゴム系結着材の中から2種類以上を選び、組み
合わせて用いる。
よる活物質層取られが発生する条件については、以下の
条件1又は条件2の関係が成り立つと考えられる。 ・条件1:(活物質層の凝集力)<(プレス面と活物質
層間の接着力) ・条件2:(活物質層と集電体間の接着力)<(プレス
面と活物質層間の接着力) ここで、単純に活物質層の凝集力や活物質層の集電体に
対する接着力を高くするためには結着材の量を増やせば
よいわけであるが、その場合には電池性能が低下して性
能と加工性のトレードオフとなるため、実際には結着材
の量を増やすことは行い難い。
ことなく活物質層取られを少なくするためには、プレス
面と活物質層間の接着力を弱めてやる必要がある。
目すると、ガラス転移温度が低いゴム系樹脂は、一般的
に室温において接着性やタック性が高くなる傾向にあ
る。逆に、ガラス転移温度が高いゴム系樹脂は、室温で
はそれほどタック性を発揮しない。
め、室温において弱いタック性を示すような材料を結着
材として選択すれば、プレス面と活物質層間の接着力は
弱くなり、活物質層取られを低減できる。また、活物質
層の塗膜形成時には、当該塗膜が乾燥フード内で室温以
上(50〜140℃)に加熱されるため、その温度で充
分な接着性やタック性を示す材料を結着材として選択す
れば、得られる活物質層は充分な凝集力や集電体との接
着性を持つ。
温度条件を経るため、活物質層の結着材としては、塗
工、乾燥時の温度条件においては充分な接着性、タック
性を持ち、プレス加工時においては弱い接着性、タック
性を持つ結着材を用いれば良いと考えられる。本発明に
おいては、このような要求を満たす材料としてガラス転
移温度が0〜120℃のゴム系結着材を用いる。
温度が0〜120℃のゴム系結着材を用いることによ
り、可撓性および集電体との密着性に優れると共に、プ
レス加工時にプレス面による活物質層取られを引き起こ
しにくい負極活物質層を形成できるので、電池組み立て
時や電池内での活物質層の脱落やひび割れ等が少ない高
品質の負極板を、高い歩留まりで生産することができ
る。ゴム系結着材のガラス転移温度が高すぎると活物質
層の可撓性や密着性が悪くなる傾向があり、ガラス転移
温度が低すぎるとプレス加工時のプレス面への活物質層
の付着が顕著になる。
ム系結着材と混合される負極活物質及び導電材の種類、
粒子形状、粒子径、各成分の配合比などの諸条件に合わ
せて0〜120℃の範囲において、さらに最適化するこ
とが望ましい。しかしながら市販されているゴム系結着
材は、ガラス転移温度の点では0℃以上のグレードが細
分化されておらず、市販品をそのまま利用するのであれ
ば、せいぜい10℃きざみ程度で所望のガラス転移温度
に近い製品を選択するしかないという制約を受ける。ま
た、所望グレードのゴム系結着材を自ら合成するので
は、非常にコストが嵩んでしまう。
は、ゴムの混合系における見かけのガラス転移温度に
は、およその加成性が成り立つことを利用して、0〜1
20℃のゴム系結着材を2種類以上混合することによ
り、ゴム系結着材の見かけのガラス転移温度を容易に且
つきめ細かいレベルで最適化することが可能である。
の見かけのガラス転移温度は、混合されるゴム系結着材
それぞれについてガラス転移温度と全ゴム系結着材の総
重量を1とした時の重量比を掛け合わせて得られた数値
を合計することにより算出できる。例えば、ゴム系結着
材1(ガラス転移温度A℃、配合量Xg)、ゴム系結着
材2(ガラス転移温度B℃、配合量Yg)、及びゴム系
結着材3(ガラス転移温度C℃、配合量Zg)を混合す
る場合の見かけのガラス転移温度Tg’は、次の式で算
出できる。そして、このような関係式に基づいて各ゴム
系結着材の混合割合を変えることにより見かけのガラス
転移温度を所望値に調節することができる。 <計算例> Tg’=A×[X/(X+Y+Z)]+B×[Y/(X
+Y+Z)]+C×[Z/(X+Y+Z)] 上記範囲のガラス転移温度を有するゴム系結着材として
は、二元系、三元系又はそれ以上の成分からなるゴム及
びその誘導体を用いることができる。具体的には、スチ
レンブタジエンゴム(SBR)、ハイスチレンゴム(H
SR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ブチル
ゴム(IIR)、クロロプレンゴム(CR)、ブタジエ
ンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、シリコーン
ゴム等を例示できる。また、ゴム誘導体の具体例として
は、上記各ゴムをカルボキシ変性したもの、水素添加し
たもの、2−ビニルピリジンを導入したものなどを挙げ
ることができる。
ードの異なるスチレンブタジエンゴム同士を組み合わせ
るなどのように同系統内でガラス転移温度の異なるグレ
ードを選んで混合してもよいし、スチレンブタジエンゴ
ムとハイスチレンゴムを組み合わせるなどのように異系
統間でガラス転移温度の異なる2種以上のゴム材料を選
んで混合してもよいし、或いは、グレードの異なる2種
以上のスチレンブタジエンゴムとハイスチレンゴムを組
み合わせるなどのように同系統内及び異系統間で3種以
上のゴム材料を選んで混合してもよい。
状重合いずれの方法で合成されたものであってもよい
が、特に水性エマルジョン化可能なものとしてはSBR
の場合にはスチレンの共重合割合を5〜70重量%、H
SRの場合にはスチレンの共重合割合が70〜95重量
%のものを用いるのが好ましい。
ゴム及びその誘導体は、必要充分な耐溶剤性、可撓性、
密着性を有し、且つ、水性エマルジョン状態のものが比
較的安価に入手可能であるためコスト的にも有利である
ことから、グレードが異なるスチレンブタジエンゴム及
びその誘導体の中から2種以上を選んで組み合わせて見
かけのガラス転移温度を調節するのが特に好ましい。
の結着性を向上させるために上記ゴム系結着材と共に、
結着材の一部として増粘剤を配合するのが好ましい。増
粘剤の具体例としては、カルボキシメチルセルロース
(CMC)のアンモニウム塩やナトリウム塩、或いは、
ポリビニルピロリドン等を挙げることができる。
目的を達成できる範囲において、他の結着材を必要に応
じて配合することができる。そのような他の結着材とし
ては、例えば、熱可塑性樹脂、より具体的にはポリエス
テル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリル酸エステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロ
ース樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリビニル樹脂、フッ
素系樹脂またはポリイミド樹脂等を使用することができ
る。そのほかにも、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の熱
硬化性樹脂、アクリレートモノマー、アクリレートオリ
ゴマー或いはそれらの混合物からなる電離放射線硬化性
樹脂、上記各種の樹脂の混合物を使用することもでき
る。
は、全ゴム系結着材の総量が固形分基準で通常は0.5
〜10重量%、好ましくは2〜4重量%となるようにす
る。増粘剤を用いる場合には、固形分基準でゴム系結着
材の総量を0.5〜7重量%、増粘剤を0.5〜3重量
%の割合で塗工組成物中に配合することが好ましい。増
粘剤の量が少なすぎると負極活物質層の結着性が悪くな
り、多すぎると増粘剤が活物質粒子の表面をくるんでし
まい電池性能が低下する。また、増粘剤は水に対する溶
解度が数パーセントしかないため、増粘剤の量が多すぎ
ると増粘剤を溶解するために多量の水を加えなければな
らず、塗工組成物の固形分濃度が著しく下がり、塗工・
乾燥時の負荷が大きくなる。
は、N−メチル−2−ピロリドン、トルエン、メチルエ
チルケトン或いはこれらの混合物のような有機溶媒を用
いても良いが、特に、溶剤として水を用いると共に、水
中でコロイド状分散可能なゴム系結着材を選択すること
により、水性エマルジョン塗工液を調製することができ
る。水を用いる場合には、不純物の影響を防ぐために通
常はイオン交換水を用いる。
は、集電体の材質や負極用塗工組成物中の配合成分によ
っては負極用塗工組成物が集電体の表面ではじかれて、
塗工膜にピンホール状或いはクレーター状の面質不良が
発生し、電池特性に悪影響を及ぼす場合がある。このよ
うな面質不良を防ぐために、水と無限に混和可能で、表
面張力を下げる作用がある溶剤、例えばイソプロピルア
ルコール(IPA)を、塗工組成物に少量添加しても良
い。表面張力を下げる溶剤の添加量は数パーセントでよ
く、あまり多すぎると塗工組成物の分散安定性を損なっ
てしまう。
〜60重量%、好ましくは45〜55重量%とし、塗工
液をスラリー状に調製する。溶剤の上記割合は、主溶剤
以外の溶剤、例えば表面張力を下げる溶剤等を用いる場
合には、そのような他の溶剤を含めた割合である。
質、適宜選択した2種以上のゴム系結着材、及び他の配
合成分を適切な溶剤中にいれ、ホモジナイザー、ボール
ミル、サンドミル、ロールミルまたはプラネタリーミキ
サー等の分散機により混合分散して、スラリー状に調製
できる。また、水系エマルジョンの負極活物質層用塗工
組成物は、適宜選択した2種以上のゴム系結着材及び必
要に応じて増粘剤等の他の結着材を、水を主体とする溶
剤を用いてエマルジョン化し、得られた結着材エマルジ
ョンを負極活物質及び他の配合成分と共に適切な溶剤中
に入れ、上記分散機により混合分散することにより調製
できる。
物を、基体である集電体の片面又は両面に塗布・乾燥し
て負極活物質層を形成する。負極板の集電体としては、
電解銅箔や圧延銅箔等の銅箔が好ましく用いられる。集
電体の厚さは通常、5〜50μm程度とする。
されないが、例えばスライドダイコート、コンマダイレ
クトコート、コンマリバースコート等のように、厚い塗
工層を形成できる方法が適している。ただし、活物質層
に求められる厚さが比較的薄い場合には、グラビアコー
トやグラビアリバースコート等により塗工してもよい。
活物質層は、複数回塗布、乾燥を繰り返すことにより形
成してもよい。
の一部を露出させる場合には、集電体表面の露出させた
い領域(非塗工部としたい領域)に対して間欠ダイコー
トや間欠コンマリバースコート等の方法によりダイヘッ
ドを制御して塗工用組成物を塗布しない部分を形成すれ
ばよい。或いは、集電体表面の露出させたい領域(非塗
工部としたい領域)をマスキングテープ又は密着性が弱
い塗膜で被覆した後、集電体全面に負極用塗工組成物を
塗布、乾燥し、それからマスキングテープ又は塗膜を剥
離することによっても、集電体の一部を露出させること
ができる。或いは、集電体全面に負極用塗工組成物を塗
布、乾燥して活物質層を形成した後、非塗工部としたい
領域の活物質層にワックスや熱可塑性樹脂のような活物
質層の凝集力を増大させる成分を含浸させ、含浸部を選
択的に剥離することによっても、集電体の一部を露出さ
せることができる。
外線、マイクロ波、高周波、或いはそれらを組み合わせ
て利用できる。乾燥工程において集電体をサポート又は
プレスする金属ローラーや金属シートを加熱して放出さ
せた熱によって乾燥してもよい。また、乾燥後、電子線
または放射線を照射することにより、結着材を架橋反応
させて活物質層を得ることもできる。塗布と乾燥は、複
数回繰り返してもよい。
とにより、活物質層の密度、集電体に対する密着性、均
質性を向上させることができる。
ロール、加熱ロールまたはシートプレス機等を用いて行
なう。本発明においてプレス温度は、活物質層の塗工膜
を乾燥させる温度よりも低い温度とする限り、室温で行
っても良いし又は加温して行っても良いが、通常は室温
(室温の目安としては15〜35℃である。)で行う。
を連続的にプレス加工できるので好ましい。ロールプレ
スを行う場合には定位プレス、定圧プレスいずれを行っ
ても良い。プレスのライン速度は通常、5〜50m/m
in.とする。ロールプレスの圧力を線圧で管理する場
合、加圧ロールの直径に応じて調節するが、通常は線圧
を0.5kgf/cm〜1tf/cmとする。
4903〜73550N/cm2(500〜7500k
gf/cm2)、好ましくは29420〜49033N
/cm2(3000〜5000kgf/cm2)の範囲
に圧力を調節する。プレス圧力が小さすぎると活物質層
の均質性が得られにくく、プレス圧力が大きすぎると集
電体を含めて電極板自体が破損してしまう場合がある。
活物質層は、一回のプレスで所定の厚さにしてもよく、
均質性を向上させる目的で数回に分けてプレスしてもよ
い。
0g/m2とし、その厚さは、乾燥、プレス後に通常1
0〜200μm、好ましくは50〜170μmの範囲に
する。負極活物質層の密度は、塗工後は1.0g/cc
程度であるが、プレス後は1.5g/cc以上(通常は
1.5〜1.75g/cc程度)まで増大する。従っ
て、プレス加工を支障なく行って体積エネルギー密度を
向上させることにより、電池の高容量化を図ることが出
来る。
板の負極活物質層は、少なくとも負極活物質及びガラス
転移温度が0〜120℃のゴム系結着材の中から選ばれ
る2種類以上のゴム系結着材を含有し、さらに必要に応
じて増粘剤やその他の成分を含有してなるものであり、
乾燥後の活物質層に含有される各成分の配合割合は、負
極用塗工組成物の固形分基準での配合割合と同じであ
る。
製する際には、電池の組立工程に移る前に活物質層中の
水分を除去するために、真空オーブン等で加熱処理や減
圧処理等のエージングをあらかじめ行うことが好まし
い。
極、負極、セパレータ、外装缶等を含む全体に基づいて
計算するが、参考のため負極活物質層に限定した体積エ
ネルギー密度を計算すると以下の通りである。
活物質の割合が98重量%、負極放電容量が340mA
h/gの場合: 1.70(g/cc)×0.98×340(mAh/
g)=566.44(mAh/cc) (条件2)塗膜密度が1.40g/cc、活物質の割合
が98重量%、負極放電容量が340mAh/gの場
合: 1.40(g/cc)×0.98×340(mAh/
g)=466.48(mAh/cc) このようにして本発明に係る非水電解質液二次電池用負
極板が得られ、この負極板を正極板と組み合わせて非水
電解質液二次電池を作製することができる。
含有する塗工組成物を集電体に塗工して正極活物質層を
形成することによって作製される。正極活物質として
は、例えば、LiMn2O4(マンガン酸リチウム)、L
iCoO2(コバルト酸リチウム)若しくはLiNiO2
(ニッケル酸リチウム)等のリチウム酸化物、またはT
iS2、MnO2、MoO3もしくはV2O5等のカルコゲ
ン化合物を例示することができる。特に、LiCoO2
を正極用活物質として用い、炭素質材料を負極用活物質
として用いることにより、4ボルト程度の高い放電電圧
を有するリチウム系2次電池が得られる。
るために、1〜100μmの範囲の粒径を有し、且つ平
均粒径が約10μmの粉体であることが好ましい。これ
らの正極用活物質は単独で用いてもよいし、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。
られているもの、例えば、熱可塑性樹脂、より具体的に
はポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリル酸
エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹
脂、セルロース樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリビニル
樹脂、フッ素系樹脂またはポリイミド樹脂等を使用する
ことができる。この際、反応性官能基を導入したアクリ
レートモノマーまたはオリゴマーを結着材中に混入させ
ることも可能である。そのほかにも、ゴム系の樹脂や、
アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂、アクリ
レートモノマー、アクリレートオリゴマー或いはそれら
の混合物からなる電離放射線硬化性樹脂、上記各種の樹
脂の混合物を使用することもできる。
カーボンブラックまたはアセチレンブラック等の炭素質
材料が必要に応じて用いられる。
は、トルエン、メチルエチルケトン、N−メチル−2−
ピロリドン或いはこれらの混合物のような有機溶剤を用
いることができる。
活物質、結着材、及び必要に応じてその他の成分を混合
して溶剤中にいれ、上述した負極用塗工組成物を調製す
る場合と同じ方法で混合分散して、スラリー状に調製で
きる。
重量部とした時に正極活物質と結着材の合計量が約40
〜80重量部となるようにするのが好ましい。また、正
極活物質と結着材との配合割合は従来と同様でよく、例
えば、正極活物質:結着材=5:5〜9:1(重量比)
程度とするのが好ましい。
た負極板を作製する場合と同様の方法で集電体に塗工、
乾燥することにより正極板を作製することができる。正
極活物質層の厚さは、乾燥、プレス後に通常10〜20
0μm、好ましくは50〜170μmの範囲にする。正
極板の集電体としては通常、5〜30μm程度のアルミ
ニウム箔が好ましく用いられる。
板及び負極板を、ポリエチレン製多孔質フィルムのよう
なセパレータを介して渦巻状に巻き回し、外装容器に挿
入する。挿入後、正極板の端子接続部(集電体の露出
面)と外装容器の上面に設けた正極端子をリードで接続
し、一方、負極板の端子接続部(集電体の露出面)と外
装容器の底面に設けた負極端子をリードで接続し、外装
容器に非水電解液を充填し、密封することによって、本
発明に係る負極板を備えた非水電解液二次電池が完成す
る。
溶質であるリチウム塩を有機溶媒に溶かした非水電解液
が用いられる。リチウム塩としては、例えば、LiCl
O4、LiBF4、LiPF6、LiAsF6、LiC
l、LiBr等の無機リチウム塩、または、LiB(C
6H5)4、LiN(SO2CF3)2、LiC(SO
2CF3)3、LiOSO2CF3、LiOSO2C2
F5、LiOSO2C 3F7、LiOSO2C4F9、
LiOSO2C5F11、LiOSO2C6F 13、L
iOSO2C7F15等の有機リチウム塩等が用いられ
る。
ては、環状エステル類、鎖状エステル類、環状エーテル
類、鎖状エーテル類等を例示できる。より具体的には、
環状エステル類としては、プロピレンカーボネート、ブ
チレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ビニレンカ
ーボネート、2−メチル−γ−ブチロラクトン、アセチ
ル−γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等を例示
できる。
ネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネー
ト、ジプロピルカーボネート、メチルエチルカーボネー
ト、メチルブチルカーボネート、メチルプロピルカーボ
ネート、エチルブチルカーボネート、エチルプロピルカ
ーボネート、ブチルプロピルカーボネート、プロピオン
酸アルキルエステル、マロン酸ジアルキルエステル、酢
酸アルキルエステル等を例示できる。
ラン、アルキルテトラヒドロフラン、ジアルキルテトラ
ヒドロフラン、アルコキシテトラヒドロフラン、ジアル
コキシテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、ア
ルキル−1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキソラン
等を例示できる。
キシエタン、1,2−ジエトキシエタン、ジエチルエー
テル、エチレングリコールジアルキルエーテル、ジエチ
レングリコールジアルキルエーテル、トリエチレングリ
コールジアルキルエーテル、テトラエチレングリコール
ジアルキルエーテル等を例示することができる。
繊維状黒鉛((株)ペトカマテリアルズ製商品名メルブ
ロンミルド)に鱗片状の人造黒鉛((株)ペトカマテリ
アルズ製)を10重量%の割合で混合したものを使用し
た。この活物質に結着材としてCMC(商品名セロゲン
EP)の1%水溶液、及び、2種類のSBRエマルジョ
ン、すなわち第一のSBRエマルジョン((株)ジェイ
エスアール製#0640、Tg=55℃)と第二のSB
Rエマルジョン((株)ジェイエスアール製#069
3、Tg=20℃)を混合、混練してスラリー状の負極
用塗工組成物を得た。活物質層/CMC/第一のSBR
(#0640)/第二のSBR(#0693)の重量比
は98/1/0.4/0.6とした。
上にコンマダイレクト法にて塗工量約100g/m2と
なるように塗布し、乾燥した後、ロールプレス機により
線圧0.4〜0.6tf/cmでプレスしたところ、ロ
ールのプレス面に活物質層が付着することなく、密度
1.68〜1.72ccの均一な負極活物質層を形成で
きた。
ルジョンをTgが低いただ1種類のグレードのもの(日
本ゼオン(株)製商品名BM−400B、Tg=−5
℃)に代えた以外は実施例1と同様にしてスラリー状の
負極用塗工組成物を得た。この負極用塗工組成物を実施
例1と同様の方法で集電体上に塗付し、乾燥後、ロール
プレスを行ったところ、1.72g/ccの密度におい
てプレス面による断続的な活物質層取られが発生し、プ
レス加工を安定して行うことができなかった。塗膜密度
を1.50g/ccに下げてロールプレスを行ってみて
も活物質層取られを防止することができなかった。
ルジョンを全て第一のSBRエマルジョン((株)ジェ
イエスアール製#0640、Tg=55℃)に置き換え
た以外は実施例1と同様にしてスラリー状の負極用塗工
組成物を得た。この負極用塗工組成物を実施例1と同様
の方法で集電体上に塗付し、乾燥後、ロールプレスを行
ったところ、1.68〜1.72g/ccの密度におい
てプレス可能であったが、活物質層の密着性は実施例1
と比べて若干低下した。
ルジョンを全て第二のSBRエマルジョン((株)ジェ
イエスアール製#0693、Tg=20℃)に置き換え
た以外は実施例1と同様にしてスラリー状の負極用塗工
組成物を得た。この負極用塗工組成物を実施例1と同様
の方法で集電体上に塗付し、乾燥後、ロールプレスを行
ったところ、1.68〜1.72g/ccの密度におい
てプレス可能であったが、突発的に活物質層取られが発
生する場合があり、プレス加工がやや不安定であった。
で得られた負極板を用いてコイン型セルを組み、充放電
評価を行った。比較例の負極板は、活物質層取られが起
きていない部分を用いた。組み立てた各コイン型セルの
1サイクル目の放電容量は、いずれも約338mAh/
gであり、SBRの違いによる容量低下の相違は見られ
なかった。
用塗工組成物は、ガラス転移温度が0〜120℃のゴム
系結着材を含有しているので、可撓性および集電体との
密着性に優れると共に、プレス加工時にプレス面による
活物質層取られを引き起こしにくい負極活物質層を形成
することができ、電池組み立て時や電池内での活物質層
の脱落やひび割れ等が少ない高品質の負極板を、高い歩
留まりで生産することができる。
ゴムの混合系における見かけのガラス転移温度には、お
よその加成性が成り立つことを利用して、0〜120℃
のゴム系結着材を2種類以上混合することにより、ゴム
系結着材の見かけのガラス転移温度を容易に且つきめ細
かいレベルで最適化することが可能であり、この点でも
負極板の品質及び生産性を向上させることが出来る。
工組成物を用いて作製されるものであり、電池組み立て
のために折り曲げ加工する時や、電池内に装填した後で
活物質層の脱落やひび割れ等を引き起こしにくい、高品
質の負極板である。
負極用塗工組成物を用いるので、負極活物質をプレス加
工する時にプレス面による活物質層取られを引き起こし
にくく、歩留まりを向上させることができる。
は、内部に装填された負極板が活物質層の脱落やひび割
れを発生させ難いので、電池の耐久性に優れ、高い電池
性能を長期間に渡って安定的に発揮し続けることができ
る。
Claims (14)
- 【請求項1】 少なくとも負極活物質、及び、ガラス転
移温度が0〜120℃のゴム系結着材の中から選ばれる
2種類以上のゴム系結着材を含有することを特徴とす
る、負極活物質層用塗工組成物。 - 【請求項2】 溶剤以外の成分量を基準として前記ゴム
系結着材を0.5〜10重量%の割合で含有することを
特徴とする、請求項1に記載の負極活物質層用塗工組成
物。 - 【請求項3】 溶剤以外の成分量を基準として前記ゴム
系結着材を0.5〜7重量%の割合で含有すると共に、
さらに増粘剤を0.5〜3重量%の割合で含有すること
を特徴とする、請求項2に記載の負極活物質層用塗工組
成物。 - 【請求項4】 前記ゴム系結着材として2種以上のスチ
レンブタジエンゴムを用いることを特徴とする、請求項
1乃至3いずれかに記載の負極活物質層用塗工組成物。 - 【請求項5】 集電体上に少なくとも負極活物質、及
び、ガラス転移温度が0〜120℃のゴム系結着材の中
から選ばれる2種類以上のゴム系結着材を含有する負極
活物質層を設けてなることを特徴とする、非水電解液二
次電池用負極板。 - 【請求項6】 前記負極活物質層が前記ゴム系結着材を
0.5〜10重量%の割合で含有することを特徴とす
る、請求項5に記載の非水電解液二次電池用負極板。 - 【請求項7】 前記負極活物質層が前記ゴム系結着材を
0.5〜7重量%の割合で含有すると共に、さらに増粘
剤を0.5〜3重量%の割合で含有することを特徴とす
る、請求項6に記載の非水電解液二次電池用負極板。 - 【請求項8】 前記ゴム系結着材として2種以上のスチ
レンブタジエンゴムを用いることを特徴とする、請求項
5乃至7いずれかに記載の非水電解液二次電池用負極
板。 - 【請求項9】 前記負極活物質層の密度が、1.5g/
cc以上であることを特徴とする、請求項5乃至8いず
れかに記載の非水電解液二次電池用負極板。 - 【請求項10】 集電体上に設けられた、少なくとも負
極活物質及びガラス転移温度が0〜120℃のゴム系結
着材の中から選ばれる2種類以上のゴム系結着材を含有
する負極活物質層をプレス加工することを特徴とする、
非水電解液二次電池用負極板の製造方法。 - 【請求項11】 前記ゴム系結着材として2種以上のス
チレンブタジエンゴムを用いることを特徴とする、請求
項10に記載の非水電解液二次電池用負極板の製造方
法。 - 【請求項12】 前記プレス加工としてロールプレスを
行うことを特徴とする、請求項10乃至11いずれかに
記載の非水電解液二次電池用負極板の製造方法。 - 【請求項13】 プレス温度を室温とすることを特徴と
する、請求項10乃至12いずれかに記載の非水電解液
二次電池用負極板の製造方法。 - 【請求項14】 前記請求項5乃至9いずれかに記載の
非水電解液二次電池用負極板を備えることを特徴とす
る、非水電解液二次電池。
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