JP2003133600A - 熱電変換部材及びその製造方法 - Google Patents

熱電変換部材及びその製造方法

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JP2003133600A JP2001326398A JP2001326398A JP2003133600A JP 2003133600 A JP2003133600 A JP 2003133600A JP 2001326398 A JP2001326398 A JP 2001326398A JP 2001326398 A JP2001326398 A JP 2001326398A JP 2003133600 A JP2003133600 A JP 2003133600A
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竜太 日下部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工が容易で、利用範囲が広い等の利点を有
する熱電変換部材及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 熱電変換部材1は、柔軟性を有する基板
3の表面上に、スパッタリングにより、p型熱電素子層
5とn型熱電素子層7とを形成したものであり、熱電変
換部材1自体、柔軟性を有している。基板3は、厚さ1
75μmのポリイミド製の樹脂フィルムからなり、この
樹脂フィルム単層で構成されたフレキシブルな樹脂層で
ある。p型熱電素子層5は薄膜層であり、Bi−Teに
Sbを添加することによりp型半導体としたものであ
る。一方、n型熱電素子層は薄膜層であり、Bi−Te
にSeを添加することによりn型半導体としたものであ
る。p型熱電素子層5は、熱電変換部材1の中央側の端
部(熱電変換部材1の中央部)にて、n型熱電素子層7
と重ね合わされて接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度差を利用して
熱を電気に変換することができる熱電変換部材及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱を電気に変換する熱電変換
素子(熱電モジュール)として、例えばBi−Te系の
半導体を利用したものが知られている。この半導体を利
用した熱電変換素子とは、例えば図6に示す様に、p型
半導体とn型半導体を接合して電気的に接続し、接合側
を高温にさらすとともに分岐側を低温側にさらすことに
より、その温度差(ΔT)を利用して発電することがで
きるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来より時
計等に実際に用いられている熱電変換素子の形状として
は、p型半導体やn型半導体である溶製材又は焼結材を
ブロック状に切り出し、セラミックス等の基板上に配列
したものが知られているが、下記〜の様な問題があ
り、一層の改善が求められていた。
【0004】溶製材又は焼結材の加工性が悪い。例え
ば、実用化されている材料の強度が低く、劈開性を有す
るため加工性が悪い。従って、組立の自動化には不向き
である。 基板に高強度のもの使用するため、使用箇所が制限さ
れる。
【0005】基板が高強度であること等により、複雑
形状に加工することが難しい。 溶製材又は焼結材をブロック状に切り出すため、歩留
まりが悪く、高コストである。 本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、
その目的は、加工が容易で、利用範囲が広い等の利点を
有する熱電変換部材及びその製造方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明では、温度差を利用して熱を電気に変換す
る熱電変換部材において、柔軟性を有する基板上に、p
型半導体からなる薄膜のp型熱電素子層とn型半導体か
らなる薄膜のn型熱電素子層とを、蒸着により形成した
ことを特徴としている。
【0007】本発明では、柔軟性を有する基板上に、蒸
着によって、p型熱電素子層とn型熱電素子層とを形成
するので、p型熱電素子層とn型熱電素子層とを非常に
薄膜とすることができる。従って、熱電変換部材自体も
柔軟なものとすることができるので、加工性に優れてお
り、複雑形状に加工することも容易である。そのため、
使用箇所の制限が少なく、多くの用途に使用することが
できる。
【0008】また、その製造が容易であるばかりでな
く、(熱電変換部材を利用した機器の組立の)自動化に
も対応が容易である。更に、基板自体も薄膜にすること
により、熱電変換部材全体を薄膜にできるので、省スペ
ース化を実現することができる。
【0009】その上、従来の溶製材又は焼結材をブロッ
ク状に切り出すものに比べて、歩留まりが高く、低コス
トである。しかも、p型熱電素子層とn型熱電素子層と
を薄膜にすることにより、両熱電素子層を介する熱伝導
を低減できるので、高い効率の熱電変換部材を得ること
ができる。
【0010】(2)請求項2の発明では、温度差を利用
して熱を電気に変換する熱電変換部材において、少なく
とも樹脂層を備えた基板上に、p型半導体からなる薄膜
のp型熱電素子層とn型半導体からなる薄膜のn型熱電
素子層とを、蒸着により形成したことを特徴としてい
る。
【0011】本発明では、少なくとも樹脂層を備えた基
板上に、蒸着によって、p型熱電素子層とn型熱電素子
層とを形成するので、p型熱電素子層とn型熱電素子層
とを非常に薄膜とすることができる。従って、従来のブ
ロック状の半導体を配列するものに比べて、その製造が
容易であり、歩留まりが高く、低コストである。
【0012】また、加工性にも優れており、機器の組立
の自動化にも対応が容易である。更に、基板に(熱伝導
性が低い)樹脂層を含むことにより、基板を介する熱伝
導を低減できるので、高い効率の熱電変換部材を得るこ
とができる。 (3)請求項3の発明では、温度差を利用して熱を電気
に変換する熱電変換部材において、少なくとも樹脂層を
備えるとともに柔軟性を有する基板上に、p型半導体か
らなる薄膜のp型熱電素子層とn型半導体からなる薄膜
のn型熱電素子層とを、蒸着により形成したことを特徴
としている。
【0013】本発明は、前記請求項1及び請求項2の発
明の構成を備えているので、両発明の効果を発揮するこ
とができ、極めて優れたものである。 (4)請求項4では、前記基板は、1層の樹脂層からな
るもの又は複数の樹脂層を積層したものであることを特
徴としている。
【0014】本発明は、基板の構成を例示したものであ
る。本発明では、樹脂層単体から基板を構成する場合に
は、基板の構成が簡易化でき、その製造が容易である。
また、複数の樹脂層を積層して基板を構成する場合に
は、基板の特性として、例えば破損しにくい強度が大き
なもの等各種の性質を有する基板を得ることができる。
【0015】前記樹脂層としては、例えば柔軟性を有す
る樹脂フィルムなどを採用できる。また、前記樹脂層の
材料としては、例えばPI(ポリイミド)、PET(ポ
リエチレンテレフタレート)、PES(ポリサルフォ
ン)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PE
(ポリエチレン)、PPS(ポリフェニレンサルファイ
ト)等を採用することができる。
【0016】尚、基板の表面が樹脂層である場合には、
樹脂層の表面上に、p型熱電素子層及びn型熱電素子層
が形成されている。 (5)請求項5の発明では、前記基板は、前記樹脂層に
加え、前記樹脂とは異なる材料からなる1又は複数の異
種層を積層したものであることを特徴としている。
【0017】本発明は、基板の構成を例示したものであ
る。本発明では、樹脂層と樹脂と異なる異種層から基板
を構成するので、樹脂層のみの場合に比べて、基板の特
性として、例えば強度が増加したもの等各種のものを得
ることができる。
【0018】前記異種層としては、例えばアルミニウ
ム、銅などの金属層、不織布からなる層、紙からなる
層、炭素、セラミックからなる層が挙げられる。 (6)請求項6の発明では、前記基板上に、前記p型熱
電素子層とn型熱電素子層とを並列に配置するととも
に、互いの熱電素子層の一部を直接に接触させて導通を
確保し、前記基板の平面方向の温度差を利用して電気を
発生させる構成を有することを特徴としている。
【0019】本発明は、熱電変換部材の構成を例示した
ものである。本発明は、図1に例示する様に、p型熱電
素子層とn型熱電素子層とを平面方向に接合し、基板の
平面方向の温度差(ΔT)を利用して、発電を行うこと
ができる。 (7)請求項7の発明では、前記基板上に、前記p型熱
電素子層とn型熱電素子層とを並列に配置するととも
に、互いの熱電素子層の一部を導電層を介して接触させ
て導通を確保し、前記基板の平面方向の温度差を利用し
て電気を発生させる構成を有することを特徴としてい
る。
【0020】本発明は、熱電変換部材の構成を例示した
ものである。本発明は、図4に例示する様に、p型熱電
素子層とn型熱電素子層とを導電層を介して平面方向に
接合し、基板の平面方向の温度差(ΔT)を利用して、
発電を行うことができる。 (8)請求項8の発明では、表面に導電層を配置した前
記基板上に、前記p型熱電素子層とn型熱電素子層とを
前記導電層を介して直列に接続し、前記基板の厚み平面
方向の温度差を利用して電気を発生させる構成を有する
ことを特徴としている。
【0021】本発明は、熱電変換部材の構成を例示した
ものである。本発明は、図5に例示する様に、p型熱電
素子層とn型熱電素子層とを(予め形成した)導電層を
介して直列に接続し、基板の厚み平面方向の温度差(Δ
T)を利用して発電を行うことができる。
【0022】(9)請求項9の発明は、上述した熱電変
換部材の製造方法であって、蒸着を行う技術として、ス
パッタリング法を用いることを特徴としている。本発明
は、蒸着する方法を例示したものであり、スパッタリン
グにより、薄膜のp型熱電素子層及びn型熱電素子層を
容易に形成することができる。
【0023】尚、スパッタリング以外に、各種の薄膜の
半導体層を形成する方法を採用できる。例えば、周知の
物理蒸着や化学蒸着を採用でき、特に物理蒸着のうち、
真空蒸着、イオンプレーティングなどを採用することが
できる。 (10)請求項10の発明は、上述した熱電変換部材の
製造方法であって、蒸着により、p型熱電素子層及びn
型熱電素子層を形成した後に、それらを備えた基板に対
して加熱する熱処理を施すことを特徴としている。
【0024】この熱処理を行うことにより、薄膜素子層
であるp型熱電素子層及びn型熱電素子層を安定化さ
せ、電気抵抗を下げることで、その性能を上げることが
できる。 (11)請求項11の発明では、熱処理は、大気圧より
低圧にした状態で加熱する処理であることを特徴として
いる。
【0025】本発明は、熱処理を例示したものであり、
大気圧より低圧の状態(1Pa以上、大気圧未満であれ
ばよく、特にいわゆる真空中が好ましい)で加熱するこ
とにより、薄膜素子層の酸化を防止することができる。 (12)請求項12の発明では、熱処理は、圧力を加え
た状態で加熱する処理であることを特徴としている。
【0026】本発明は、熱処理を例示したものであり、
例えばプレス等で機械的に圧力を加えた状態(好ましく
は1MPa以上、500MP以下)で熱処理を施すこと
により、薄膜素子層が基板から剥離することを防止する
ことができる。 (13)請求項13の発明では、熱処理は、周囲雰囲気
を大気圧より低圧(特に真空)にし且つ機械的に圧力を
加えた状態にして、加熱する処理であることを特徴とし
ている。
【0027】本発明は、前記請求項11及び12の構成
を備えているので、例えば真空中でプレスした状態で加
熱することにより、両構成による効果が得られ、最も好
ましい例である。尚、上述した各構成としては、下記の
範囲や材料等を採用することができる。
【0028】・前記基板の柔軟性の程度としては、曲率
R:0.1mm以上500mm以下の範囲であれば、加
工性が良く、使用範囲も広いので好適である。 ・前記基板の厚みとしては、5〜800μm(好ましく
は5〜70μm)の薄膜であると、柔軟性、加工性、省
スペース化などの上で好適である。
【0029】・前記p型熱電素子層及びn型熱電素子層
の厚みとしては、1〜100μm(好ましくは10〜5
0μm)の薄膜であると、柔軟性、加工性、省スペース
化などの上で好適である。 ・前記p型半導体及びn型半導体の材料(熱電素子材
料)としては、Bi−Te、Mg−Si、Mn−Si、
Fe−Si、Si−Ge、Pb−Te等の半導体金属間
化合物からなる熱電素子材料、カルコゲナイト系、スク
ッテルダイト系、フィルドスクッテルダイト系、炭化ホ
ウ素等の熱電素子材料が挙げられる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の熱電変換部材及び
その製造方法の実施の形態の例(実施例)を説明する。 (実施例1) a)まず、本実施例の熱電変換部材の構成について説明
する。
【0031】図1の断面図に示す様に、本実施例の熱電
変換部材1は、柔軟性を有する基板3の表面上に、スパ
ッタリングにより、p型熱電素子層5とn型熱電素子層
7とを形成したものであり、熱電変換部材1自体、柔軟
性を有している(フレキシブルである)。
【0032】前記基板3は、厚さ175μmのポリイミ
ド製のフィルム(樹脂フィルム)からなり、この樹脂フ
ィルム単層で構成されたフレキシブルな樹脂層である。
前記p型熱電素子層5は、厚さ約25μmの薄膜層であ
り、Bi−Teにアンチモン(Sb)を添加することに
よりp型半導体としたもの、即ち、(Bi2Te30.25
(Sb2Te30.75からなる層である。一方、n型熱電
素子層は、厚さ約25μmの薄膜層であり、Bi−Te
にセレン(Se)を添加することによりn型半導体とし
たもの、即ち、Bi2Te2.7Se0.3からなる層であ
る。
【0033】前記p型熱電素子層5は、熱電変換部材1
の中央側の端部(熱素変換部材1の同図の左右方向の中
央部)にて、n型熱電素子層7と重ね合わされて接合さ
れている。また、p型熱電素子層5は、その外側の端部
(同図の左方)にて、半田等のリード線接合部材9によ
り、リード線11に接合されている。一方、n型熱電素
子層7は、その外側の端部(同図の右方)にて、同様な
リード線接合部材13により、リード線15に接合され
ている。
【0034】尚、熱電変換部材1の表面は、厚さ175
μmのポリイミドからなる樹脂フィルム17で覆われて
いる。 b)次に、本実施例の熱電変換部材1の製造方法を、図
2に基づいて説明する。
【0035】まず、樹脂フィルムからなる基板3を、
第1マスキング治具19で覆い、1回めのマスキングを
行う。具体的には、p型熱電素子層5の形成部分が開け
られた開口部19aを有する第1マスキング部材19
を、基板3上に載置する。
【0036】次に、そのマスキングした基板3を、周
知のスパッタリングを行う装置に入れて、1回めのスパ
ッタリングを実施し、p型熱電素子層5を形成する。具
体的には、p型熱電素子層5を形成する薄膜作製装置と
して、RFスパッタ装置を使用し、p型熱電素子層5の
材料として、上述した(Bi2Te30.25(Sb2
30.75を用い、スパッタガスとして、Arガスを使
用した。スパッタ条件は、出力:40W、Arガス圧:
1.5×10-1Paとした。
【0037】次に、p型熱電素子層5の形成後、第1
マスキング治具19を取り除く。 次に、p型熱電素子層5が形成された基板3を、第2
マスキング部材21で覆う。具体的には、n型熱電素子
層7の形成部分が開けられた開口部21aを有する第2
マスキング治具部材21を、基板3上に載置する。この
とき、p型熱電素子層5の端部に重ねてn型熱電素子層
7を形成するために、第2マスキング治具21部材の開
口部21aからp型熱電素子層5の端部が露出するよう
にする。
【0038】次に、そのマスキングした基板3を、同
様なスパッタリングを行う装置に入れて、2回めのスパ
ッタリングを実施し、n型熱電素子層7を形成する。具
体的には、n型熱電素子層7を形成する薄膜作製装置と
して、RFスパッタ装置を使用し、n型熱電素子層7の
材料として、上述したBi2Te2.7Se0.3を用い、ス
パッタガスとして、Arガスを使用した。スパッタ条件
は、出力:40W、Arガス圧:1.5×10-1Paと
した。
【0039】次に、第2マスキング治具21を取り除
く。 次に、p型熱電素子層5及びn型熱電素子層7を形成
した基板3(即ち薄膜素子4)に対して、パルス通電焼
結法(PCS法)によって加熱する熱処理を行う。
【0040】具体的には、図3に示す様に、成形型23
のキャビティ内にグラファイト粉末25を充填するとと
もに、グラファイト粉末25中に薄膜素子4を入れる。
そして、周囲を真空(例えば1Pa)の状態にしてか
ら、上下のパンチ27にて図3の上下方向に圧力(例え
ば1.5MPa)を加えるとともに、成形型23(従っ
てグラファイト粉末25にも)電流を印加して、250
℃にて約10分間保持する熱処理を行う。
【0041】熱処理の後に、薄膜素子4を成形型23
から取り出し、p型熱電素子層5の外側の端部にリード
線11を半田付けする。同様に、n型熱電素子層7の外
側の端部にリード線15を半田付けする。 最後に、p型熱電素子層5及びn型熱電素子層7を覆
う様に、樹脂フィルム17を配置して、エポキシ樹脂に
よって接合し、熱電変換部材1を完成する。
【0042】c)次に、熱電変換部材1の使用方法を説
明する。上述した方法で製造された熱電変換部材1は、
図1に示す様に、その平面方向(図1の左右方向)の温
度差ΔTにより、発電することができる。つまり、p型
熱電素子層5とn型熱電素子層7の接合側(熱電変換部
材1の中央部)と、p型熱電素子層5及びn型熱電素子
層7のリード線11、15との接合側(熱電変換部材1
の左右端部)とに温度差がある場合には、両リード線1
1、15から温度差に応じた電力を取り出すことができ
る。
【0043】d)この様に、本実施例では、柔軟性のあ
る(フレキシブルな)薄膜の樹脂フィルム製の基板3上
に、スパッタリングによって薄膜のp型熱電素子層5及
びn型熱電素子層7を形成することにより、フレキシブ
ルで非常に薄い厚さ(約400μm)の熱電変換部材1
を得ることができる。
【0044】従って、従来と比べて、加工性に優れてお
り、複雑形状に加工することも容易である。そのため、
使用箇所の制限が少なく、多くの用途に使用することが
できる。また、その製造が容易であるばかりでなく、
(熱電変換部材1を利用した機器の組立の)自動化にも
対応が容易である。
【0045】更に、基板3自体も薄膜にすることによ
り、熱電変換部材1全体を薄膜にできるので、省スペー
ス化を実現することができる。その上、従来の溶製材又
は焼結材をブロック状に切り出すものに比べて、歩留ま
りが高く、低コストである。
【0046】しかも、p型熱電素子層5とn型熱電素子
層7とを薄膜にすることにより、両熱電素子層5、7を
介する熱伝導を低減できるので、高い効率の熱電変換部
材1を得ることができる。更に、基板3として(熱伝導
性が低い)樹脂フィルムを用いることにより、基板3を
介する熱伝導をも低減でき、その点からも、高い効率の
熱電変換部材1を得ることができる。
【0047】また、本実施例では、スパッタリングの後
に、真空中にて加圧して加熱する真空加圧熱処理を施す
ので、p型熱電素子層及びn型熱電素子層を安定化さ
せ、電気抵抗を下げることで、その性能を上げることが
できる。しかも、p型熱電素子層5やn型熱電素子層7
の酸化を防止することができるとともに、基板3からの
剥離を防止できる。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、前記
と同様な箇所の説明は省略する。
【0048】本実施例の熱電変換部材は、p型熱電素子
層とn型熱電素子層とが、導電層を介して電気的に接続
されたものである。 a)まず、本実施例の構成について説明する。図4の断
面図に示す様に、本実施例の熱電変換部材31は、柔軟
性を有する樹脂製の基板33の表面上に、スパッタリン
グにより、p型熱電素子層35とn型熱電素子層37と
を形成するとともに、p型熱電素子層35とn型熱電素
子層37とを導電層38により電気的に接続したもので
あり、熱電変換部材31自体、柔軟性を有している(フ
レキシブルである)。
【0049】前記基板33は、厚さ175μmのポリイ
ミド製の単層のフィルム(樹脂フィルム)からなる。前
記p型熱電素子層35は、厚さ約25μmのp型半導体
の層、即ち、(Bi 2Te30.25(Sb2Te30.75
らなる層である。一方、n型熱電素子層37は、厚さ約
25μmのn型半導体の層、即ち、Bi2Te2.7Se
0.3からなる層である。
【0050】前記p型熱電素子層35とn型熱電素子層
37とは、熱電変換部材1の中央側の端部(熱素変換部
材1の中央部)にて、アルミニウム、銅、半田からなる
厚さ約25μmの導電層38により接合されている。ま
た、p型熱電素子層5は、その外側の端部(同図の左
方)にて、半田等のリード線接合部材39により、リー
ド線41に接合されている。一方、n型熱電素子層37
は、その外側の端部(同図の右方)にて、同様なリード
線接合部材43により、リード線45に接合されてい
る。
【0051】尚、熱電変換部材31の表面は、厚さ17
5μmのポリイミドからなる樹脂フィルム47で覆われ
ている。 b)次に、本実施例の熱電変換部材31の製造方法を、
簡単に説明する。 まず、基板33の表面に、p型熱電素子層35形成用
の1回めのマスキングを行って、1回めのスパッタリン
グを実施し、p型熱電素子層35を形成する。スパッタ
条件等は、前記実施例1と同様である。
【0052】次に、n型熱電素子層37形成用の2回
めのマスキングを行って、2回めのスパッタリングを実
施し、n型熱電素子層37を形成する。スパッタ条件等
は、前記実施例1と同様である。このとき、p型熱電素
子層35とn型熱電素子層37とが直接に接触しないよ
うに、僅かに間隔をあけて形成する。
【0053】次に、p型熱電素子層35とn型熱電素
子層37との間に、例えば同様なスパッタリングによっ
て(但し、導電層38を形成しない部分はマスキング
し)、導電層38を形成して、p型熱電素子層35とn
型熱電素子層37とを電気的に接続する。
【0054】尚、スパッタ条件としては、RFスパッタ
装置を用い、出力:40W、Arガス圧:1.5×10
-1Paの条件が挙げられる。 次に、前記実施例1と同様に、PCS法による真空加
圧熱処理を行う。 次に、p型熱電素子層35の外側の端部にリード線4
1を半田付けする。同様に、n型熱電素子層37の外側
の端部にリード線45を半田付けする。
【0055】最後に、p型熱電素子層35及びn型熱
電素子層37を覆う様に、樹脂フィルム47を配置して
接合し、熱電変換部材31を完成する。 c)本実施例の熱電変換部材31も、前記実施例1と同
様に、平面方向の温度差を利用して発電を行うことがで
き、実施例1と同様な効果を奏する。
【0056】特に、本実施例では、p型熱電素子層35
とn型熱電素子層37とを直接に接触させて形成する必
要がないので、設計の多様性に優れている。 (実施例3)次に、実施例3について説明するが、前記
と同様な箇所の説明は省略する。
【0057】本実施例の熱電変換部材は、多数のp型熱
電素子層とn型熱電素子層とが、直列に接続され、その
厚み方向の温度差により発電を行うものである。 a)まず、本実施例の構成について説明する。図5の断
面図に示す様に、本実施例の熱電変換部材51は、柔軟
性を有する樹脂製の第1基板53と第2の基板55との
間に、スパッタリングにより形成されたそれぞれ複数の
第1導電層57と第2導電層59とp型熱電素子層61
とn型熱電素子層63とが設けられ、それらが直列に接
続されたものであり、熱電変換部材51自体、柔軟性を
有している(フレキシブルである)。
【0058】前記第1基板53及び第2基板55は、厚
さ175μmのポリイミド製の単層のフィルム(樹脂フ
ィルム)からなる。前記第1導電層57及び第2導電層
59は、厚さ10μmの銅からなる層である。
【0059】前記p型熱電素子層61は、厚さ約25μ
mのp型半導体の層、即ち、(Bi 2Te30.25(Sb
2Te30.75からなる層である。一方、n型熱電素子層
63は、厚さ約25μmのn型半導体の層、即ち、Bi
2Te2.7Se0.3からなる層である。
【0060】前記p型熱電素子層61とn型熱電素子層
63とは、第1基板53側にて第1導電層57上に形成
されて接続されるとともに、第2基板55側にて第2導
電層59により接続されており、全てのp型熱電素子層
61とn型熱電素子層63とは、第1導電層57及び第
2導電層59により、p型−n型−p型−n型−p型−
n型となるように直列に接続されている。
【0061】また、同図の左端のp型熱電素子層61
は、その左端にて、半田等のリード線接合部材65によ
り、リード線67に接合されている。一方、同図の右端
のn型熱電素子層63は、その右端にて、同様なリード
線接合部材69により、リード線71に接合されてい
る。
【0062】b)次に、本実施例の熱電変換部材51の
製造方法を、簡単に説明する。 まず、第1基板53の表面に、第1導電層57形成用
の1回めのマスキングを行って、1回めのスパッタリン
グを実施し、第1導電層57を形成する。尚、スパッタ
条件としては、RFスパッタ装置を用い、出力:40
W、Arガス圧:1.5×10-1Paの条件が挙げられ
る。
【0063】次に、p型熱電素子層61形成用の2回
めのマスキングを行って、2回めのスパッタリングを実
施し、前記第1導電層57上の所定位置に、p型熱電素
子層61を形成する。スパッタ条件等は、前記実施例1
と同様である。 次に、n型熱電素子層63形成用の3回めのマスキン
グを行って、3回めのスパッタリングを実施し、前記第
1導電層57上の(p型熱電素子層61と接しない)所
定位置に、n型熱電素子層63を形成する。スパッタ条
件等は、前記実施例1と同様である。
【0064】これにより、1箇所の第1導電層57上
に、p型熱電素子層61とn型熱電素子層63とが並列
に形成されることになる。 これは別に、第2基板55の表面に、第2導電層59
形成用の4回めのマスキングを行って、4回めのスパッ
タリングを実施し、第2導電層59を形成する。尚、ス
パッタ条件は、前記第1導電層57と同様である。
【0065】このとき、第2導電層69は、図5に示す
様に、異なる第1導電層57上に形成されたp型熱電素
子層61とn型熱電素子層63とを接続するように形成
する。 次に、前記実施例1と同様に、PCS法による真空加
圧熱処理を行う。
【0066】次に、同図の左端のp型熱電素子層61
の外側の端部にリード線67を半田付けする。同様に、
同図の右端のn型熱電素子層63の外側の端部にリード
線71を半田付けする。 最後に、第2導電層69によって、異なる第1導電層
57上に形成されたp型熱電素子層61とn型熱電素子
層63とを接続するようにして、第1基板53上に第2
基板55を重ね合わせて接合し、熱電変換部材51を完
成する。
【0067】このとき、第2導電層69とp型熱電素子
層61及びn型熱電素子層63とは、例えば導電性接着
剤やろう付けなどにより、導電性を確保して接合する。
その他の部分は、例えば半田、電気伝導性接着剤等の通
常の接着剤を用いて接合する。
【0068】c)本実施例の熱電変換部材51では、複
数のp型熱電素子層61及びn型熱電素子層63が、直
列に接続されているので、熱電変換部材51の厚み方向
の温度差(ΔT)を利用して発電を行うことができる。
本実施例の熱電変換素子51は、前記実施例1、2と
は、温度差の方向は異なるものの、加工性や利便性等に
おいて、前記実施例1、2と同様な効果を奏する。
【0069】特に本実施例では、複数のp型熱電素子層
61及びn型熱電素子層63が、直列に接続されている
ので、高い電圧が得られるという利点がある。尚、本発
明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発
明の範囲を逸脱しない範囲において種々の態様で実施し
うることはいうまでもない。
【0070】(1)例えば前記実施例1〜3では、基板
として樹脂層単層のものを用いたが、例えば異なる種類
の樹脂層を複数積層したものを採用することができる。
また、樹脂層だけではなく、樹脂とは異なる例えばアル
ミニウムなどの金属層、不織布や紙等の様な各種の材料
からなる層を適宜組み合わせて積層して、破壊強度の増
加等、各種の性能の改善等を図ってもよい。
【0071】(2)また、例えば前記実施例1〜3で
は、柔軟性のある基板を用いて、柔軟性のある熱電変換
部材を得たが、柔軟である必要がない場合には、例えば
硬質の樹脂などを用いて、曲げにくい性質の熱電変換部
材としてもよい。この場合も、1種類の樹脂単層ではな
く、複数種類の樹脂複層としてもよく、あるいは各種の
異種材料の層を適宜組み合わせたものを採用してもよ
い。
【0072】(3)更に、前記実施例1〜3では、真空
加圧熱処理を行ったが、単に加熱するだけの熱処理、加
圧しない真空熱処理、真空状態にしない加圧熱処理など
によっても、それぞれ処理による効果がある。また、例
えば真空熱処理としては、真空雰囲気で加熱することが
できる電気炉等を使用でき、加圧熱処理としては、治具
にて薄膜素子を挟み、電気炉等で加熱する方法を採用で
きる。尚、真空状態ではなく、窒素等の不活性ガス中で
熱処理を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の熱電変換部材を破断して示す断面
図である。
【図2】 実施例1の熱電変換部材の製造方法のスパッ
タリングを示す説明図である。
【図3】 実施例1の熱電変換部材の製造方法の熱処理
を示す説明図である。
【図4】 実施例2の熱電変換部材を破断して示す断面
図である。
【図5】 実施例3の熱電変換部材を破断して示す断面
図である。
【図6】 従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
1、31、51…熱電変換部材 3、33…基板 5、35、61…p型熱電素子層 7、37、63…n型熱電素子層 38…導電層 53…第1基板 55…第2基板 57…第1導電層 59…第2導電層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日下部 竜太 愛知県名古屋市中区千代田2丁目24番15号 北川工業株式会社内 (72)発明者 小林 慶三 愛知県名古屋市守山区大字下志段味字穴ヶ 洞2266−98 独立行政法人産業技術総合研 究所中部センター内 Fターム(参考) 4K029 AA11 AA24 BA41 BD00 CA05 DC05 DC35

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度差を利用して熱を電気に変換する熱
    電変換部材において、柔軟性を有する基板上に、p型半
    導体からなる薄膜のp型熱電素子層とn型半導体からな
    る薄膜のn型熱電素子層とを、蒸着により形成したこと
    を特徴とする熱電変換部材。
  2. 【請求項2】 温度差を利用して熱を電気に変換する熱
    電変換部材において、少なくとも樹脂層を備えた基板上
    に、p型半導体からなる薄膜のp型熱電素子層とn型半
    導体からなる薄膜のn型熱電素子層とを、蒸着により形
    成したことを特徴とする熱電変換部材。
  3. 【請求項3】 温度差を利用して熱を電気に変換する熱
    電変換部材において、少なくとも樹脂層を備えるととも
    に柔軟性を有する基板上に、p型半導体からなる薄膜の
    p型熱電素子層とn型半導体からなる薄膜のn型熱電素
    子層とを、蒸着により形成したことを特徴とする熱電変
    換部材。
  4. 【請求項4】 前記基板は、1層の樹脂層からなるもの
    又は複数の樹脂層を積層したものであることを特徴とす
    る前記請求項1〜3のいずれかに記載の熱電変換部材。
  5. 【請求項5】 前記基板は、前記樹脂層に加え、前記樹
    脂とは異なる種類の材料からなる1又は複数の異種層を
    積層したものであることを特徴とする前記請求項4に記
    載の熱電変換部材。
  6. 【請求項6】 前記基板上に、前記p型熱電素子層とn
    型熱電素子層とを並列に配置するとともに、互いの熱電
    素子層の一部を直接に接触させて導通を確保し、前記基
    板の平面方向の温度差を利用して電気を発生させる構成
    を有することを特徴とする前記請求項1〜5のいずれか
    に記載の熱電変換部材。
  7. 【請求項7】 前記基板上に、前記p型熱電素子層とn
    型熱電素子層とを並列に配置するとともに、互いの熱電
    素子層の一部を導電層を介して接触させて導通を確保
    し、前記基板の平面方向の温度差を利用して電気を発生
    させる構成を有することを特徴とする前記請求項1〜5
    のいずれかに記載の熱電変換部材。
  8. 【請求項8】 導電層を配置した前記基板上に、前記p
    型熱電素子層とn型熱電素子層とを前記導電層を介して
    直列に接続し、前記基板の厚み平面方向の温度差を利用
    して電気を発生させる構成を有することを特徴とする前
    記請求項1〜5のいずれかに記載の熱電変換部材。
  9. 【請求項9】 前記請求項1〜8のいずれかに記載した
    熱電変換部材の製造方法であって、 前記蒸着を行う技術として、スパッタリング法を用いる
    ことを特徴とする熱電変換部材の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記請求項1〜8のいずれかに記載し
    た熱電変換部材の製造方法であって、 前記蒸着の後に、前記p型熱電素子層及びn型熱電素子
    層を形成した基板に対して加熱する熱処理を施すことを
    特徴とする熱電変換部材の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記熱処理は、大気圧より低圧にした
    状態で加熱する処理であることを特徴とする前記請求項
    10に記載の熱電変換部材の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記熱処理は、圧力を加えた状態で加
    熱する処理であることを特徴とする前記請求項10に記
    載の熱電変換部材の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記熱処理は、周囲雰囲気を大気圧よ
    り低圧にし且つ機械的に圧力を加えた状態にして、加熱
    する処理であることを特徴とする前記請求項10に記載
    の熱電変換部材の製造方法。
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