JP2003282970A - 熱電変換装置及び熱電変換素子、並びにこれらの製造方法 - Google Patents

熱電変換装置及び熱電変換素子、並びにこれらの製造方法

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JP2003282970A JP2002077832A JP2002077832A JP2003282970A JP 2003282970 A JP2003282970 A JP 2003282970A JP 2002077832 A JP2002077832 A JP 2002077832A JP 2002077832 A JP2002077832 A JP 2002077832A JP 2003282970 A JP2003282970 A JP 2003282970A
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insulating material
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Masaki Orihashi
正樹 折橋
Seiichi Miyai
清一 宮井
Motohisa Haga
元久 羽賀
Keiichi Kimura
景一 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性を有し、小型でかつ熱電変換性能が優
れ、効率的な製造が可能な熱電変換装置及び熱電変換素
子、並びにこれらの製造方法を提供すること。 【解決手段】 p型エレメント1、断熱材3、n型エレ
メント2、断熱材3・・・の順に所定数を積層し、c軸
方向に切断して個片化した後に電極4でp型エレメント
1とn型エレメント2との端部を直列に接続して熱電変
換素子10を構成し、少なくともこの一方の電極面側に
おいて、高分子シート6にグラファイトシート7を挟着
した構造の基板8を接着し、一体化した熱電変換装置1
1とする。これにより、単位面積当りのp型及びn型エ
レメント数の多い熱電変換装置が得られ、発熱体58か
らの熱が基板8の面内に均一に熱分布されることによ
り、熱電変換性能の優れた熱電変換装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばペルチェ素
子等の熱電変換素子を使用した熱電変換装置に関するも
のである。
【従来の技術】
【0002】従来、ペルチェ効果を利用したペルチェ冷
却素子は、熱電(変換)半導体を利用したヒートポンプ
の一種として知られており、直流電圧を印加することに
より、素子の一方の面においては発熱し、他方の面にお
いては吸熱するという特徴を持っており、この原理を活
用して、半導体プロセス用恒温プレート、保温庫及びC
PU(Central Processing Unit)クーラー等への応用
が拡大している。このペルチェ冷却素子は、発熱側と吸
熱側との温度差が小さいほど、冷却効果が高くなる。
【0003】これとは別に、ゼーベック効果を利用した
ゼーベック発電素子も知られており、素子の片面に熱を
加え、素子の上部と下部とで温度差をつけることによ
り、効率は低いが発電することができ、この原理は発電
式の腕時計等に活用されている。このゼーベック発電素
子は、素子の上部と下部との温度差が大きくなるほど、
発生する起電力(熱起電力)が大きくなる。
【0004】ここで、上記のペルチェ効果及びゼーベッ
ク効果等を総称して熱電変換効果と称し、これらの効果
を利用したペルチェ冷却素子及びゼーベック発電素子を
熱電変換素子と称する。
【0005】上記のペルチェ冷却素子とゼーベック発電
素子とは、動作方法が異なるが、全く同じ構造を有して
いる。
【0006】図10(a)について、一般的な熱電変換
素子(例えば、ペルチェ冷却素子)の構造を説明する。
【0007】熱電変換素子57を具備した熱電変換装置
80においては、板状の金属電極53をそれぞれ形成し
た一対のセラミックス基板74の間に、Sb2Te3−B
2Te3合金等で構成されるp型熱電半導体のエレメン
ト(以下、p型エレメント又は単にエレメントと称する
ことがある。)51と、Bi2Te3−Bi2Se3合金等
で構成されるn型熱電半導体のエレメント(以下、n型
エレメント又は単にエレメントと称することがある。)
52とを交互に配列し、それぞれの熱電半導体のエレメ
ントを金属電極53にはんだ付けした構造となってい
る。
【0008】片方のセラミックス基板74上には半導体
発熱部品等の発熱体58が接触して固定されており、対
向する他方のセラミックス基板74の電極53には、熱
電変換素子57に直流電圧を印加するためのリード線5
5が接続されている。
【0009】ここで、p型熱電半導体のエレメント51
及びn型熱電半導体のエレメント52の材質としての熱
電変換材料には、一般に、下記の式で表される性能指数
Zが高い材料が用いられる。
【0010】Z=α2・σ/κ (但し、αは、熱電半導体材料に1K(ケルビン温度)
の温度差が生じた時に得られる起電力のことであって、
ゼーベック係数と呼ばれ、またσは熱電半導体材料の電
気伝導率を表し、κは熱電半導体材料の熱伝導率を表
す。)
【0011】従って、性能指数Zの値を大きくするに
は、電気的な性能を表すα2・σの値を大きくするだけ
でなく、熱伝導率κの値を小さくしなければならない。
【0012】しかし、一般に、熱電半導体材料において
は、σの値が大きくなると、αの値が小さくなる傾向が
ある。
【0013】現在、一般にペルチェ冷却素子として用い
られている熱電半導体材料の材質は、Bi2Te3系の材
料であり、その性能指数Zは3.0×10-3-1程度で
ある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】基板74の材質とし
て、アルミナや窒化アルミニウム等が用いられる。しか
し、これらのセラミックスを基板材料として用いるため
に、エレメント51及び52等を、外部からの衝撃や圧
力に対して保護できるが、その剛性の故に可撓性が少な
く、柔軟性に欠けている。
【0015】また、アルミナ基板の熱伝導率は30〜4
0W/mKと低いために、発熱体58と熱電変換素子5
7との間の熱抵抗が大きくなって、熱が伝わり難い。
【0016】基板材料として、100〜170W/mK
の熱伝導率を持つ窒化アルミニウムを用いる場合がある
が、これはアルミナに比べて高価であると共に、窒化ア
ルミニウムの熱膨張係数は、4.4×10-6/Kであ
り、一般に金属電極3の材質として使われている銅(C
u)の熱膨張係数:16.4×10-6/Kと比べてかな
り小さく、アルミナの熱膨張係数も銅に比べて小さい。
【0017】そのため、上部及び下部のセラミックス基
板74に対する加熱及び冷却の熱サイクルによって熱電
変換素子57内に温度差が生じると、図10(b)に示
すように、素子(具体的には電極53)が変形すること
がある。
【0018】即ち、セラミックス基板74の熱伝導率が
小さいため、セラミックス基板74の面内で温度分布が
生じ、発熱体58と直接接触する部分は比較的高温(又
は低温)であるが、周辺部分は比較的低温(又は高温)
となり易い。
【0019】この結果、上部及び下部のセラミック基板
74に対する加熱及び冷却の熱サイクル時に、熱電変換
素子57が図10(b)中に破線で示すように変形して
しまう。即ち、上記の温度分布によって、セラミックス
基板74の中央部(発熱体が接触する部分)と周辺部と
の温度差によって、熱電変換素子57が特に電極の部分
において反ってしまい、エレメント51、52及び金属
電極53が図10(c)に×印で示す箇所75で破断し
易くなる。
【0020】特に、エレメント51と52とが電気的に
直列に接続されているため、エレメント51、52及び
金属電極53のうち1つでも破断すると、熱電変換素子
57自体が使用不可能になってしまう。
【0021】そこで、図11に示すように、熱電変換素
子57の上部及び下部のセラミックス基板74の面内の
温度差によって生じる上記した熱電半導体のエレメント
51、52及び金属電極53の破断を防ぐために、更に
は、熱電変換素子57の発熱体に対する熱吸収効率を高
くするために、セラミックス基板74を除いたスケルト
ン構造の熱電変換素子57が提案されている。
【0022】このスケルトン構造は、p型熱電半導体の
エレメント51及びn型熱電半導体のエレメント52が
金属電極53によって連結されたものであり、各エレメ
ントが、同一形状で向きの同じ2列の上部電極53a
と、折り返し位置で向きの変更された3列の下部電極5
3bとにより、蛇行状に直列接続されたものである。
【0023】しかし、実際には、熱電変換素子57が強
度的に脆弱となり、また発熱体と金属電極53との間の
電気絶縁性を保持する必要があるために、発熱体と金属
電極53との間に何らかの絶縁板を挟んでいる。
【0024】また、上記した如き、熱電変換装置は、p
型エレメント及びn型エレメント51、52が電極53
を経由し、直列に繋がれているが、エレメントの本数が
多いほどペルチェ素子としては吸熱量が大きくなり、ゼ
ーベック発電素子としては発生する起電力が大きくな
る。そのため、単位面積あたりのエレメントの本数を多
くするようにエレメントの断面積が決められる。なお、
現状の細いエレメントのサイズは0.5mm×0.5m
m×1.0mm程度である。
【0025】しかしながら、一般にペルチェ素子として
用いられているBi2Te3系合金は結晶に異方性を持
ち、劈開性があるため、脆い材料として知られている。
従来は素子のエレメントは切断加工により加工される
が、材料が脆いため、切断の時に欠けやすく、またp
型、n型の順に配列しなければならないため、手間がか
かりかつ配置するときにもエレメントが折れることがあ
り、歩留まりが高くはなかった。そのためにペルチェ素
子の価格は高止まりしているのが現状である。
【0026】一方、特開平11−298051号公報に
は、腕時計などの小型携帯型電子機器で利用可能な、小
型で高い出力電圧の熱電素子の製造方法について述べら
れている。
【0027】これによれば、n型とp型の熱電半導体に
それぞれ細かいピッチで細い溝加工を施してn型溝入ブ
ロックとp型溝入ブロックを形成する。この加工部同士
を垂直にはめ合わせてから接着層で固着一体化する。そ
してつぎに、この一体化ブロックに対し前記溝とは直角
方向に新たに細かいピッチで細い溝加工を施し、この溝
を絶縁樹脂で埋める。最後に基台を削り、露出したn型
とp型の熱電半導体素片間を電極で直列に接続して熱電
素子を形成するものである。
【0028】しかし、上記の方法だと溝入れ加工の工程
などで、熱電半導体材料の破損が起こりやすいという問
題がある。また、基台を削りとるために、その分大幅な
材料のロスが生ずる。
【0029】また、CVDやスパッタリングなどの気相
成長法で熱電材料の薄膜を作成し、p型、n型材料を積
層する方法が考えられるが、薄膜プロセスを利用した場
合、得られる膜厚に限度があり、しかも抵抗が大きくな
るため、生ずる電流が小さいという欠点があり、また電
極の形成などでも容易でない。
【0030】また、焼結体、溶製材、単結晶などから
0.1mm×0.1mm×3mm程度の素子を作り、こ
れを組立てることも考えられるが、このような素子は強
度が弱く、しかもこのような微小な素子を数千個も並べ
ることは困難である。
【0031】そこで本発明の目的は、上記した問題を解
決すべく、柔軟性を有し、小型でかつ熱電変換性能が優
れ、効率的な製造が可能な熱電変換装置及び熱電変換素
子、並びにこれらの製造方法を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、可撓性
を有する高分子体、又は高熱伝導体を一体化した前記高
分子体からなる支持体が、少なくとも熱電変換素子に設
けられており、前記熱電変換素子が、第1導電型の第1
半導体と第2導電型の第2半導体とが断熱材層を介して
積層されると共に導電材により互いに電気的に接続され
てなり、前記支持体が前記導電材の側で前記熱電変換素
子に一体化されている、熱電変換装置(以下、本発明の
第1の熱電変換装置と称する。)に係るものである。
【0033】本発明の第1の熱電変換装置によれば、可
撓性を有する高分子体、又は高熱伝導体を一体化した高
分子体からなる支持体に熱電変換素子が一体化されてい
るので、支持体が曲げ等の外圧に追随して変形し易いた
め、素子の破壊を防止することができると共に、発熱体
からの熱の均一な熱分布により熱電変換性能が向上し、
更に、第1導電型の第1半導体と第2導電型の第2半導
体とが断熱材層を介して積層され、これらが導電材によ
り互いに電気的に接続された熱電変換素子であるので、
単位面積当りの第1及び第2半導体数の多い熱電変換素
子が効率的に形成され、これらの半導体の接続部以外の
領域が断熱材によって絶縁されることにより整流性が保
たれるため、ペルチェ効果又はゼーベック効果の高い熱
電変換装置を得ることができる。
【0034】また、本発明は、第1導電型の第1半導体
層と第2導電型の第2半導体層とが、断熱材層を介して
積層されると共に、互いに直接に電気的に接続されてな
る熱電変換素子を具備する熱電変換装置(以下、本発明
の第2の熱電変換装置と称する。)に係るものである。
【0035】本発明の第2の熱電変換装置によれば、第
1導電型の第1半導体層と第2導電型の第2半導体層と
が断熱材層を介して積層されるので、第1の熱電変換装
置と同様に、単位面積当りの第1及び第2半導体数の多
い熱電変換素子が得られると共に、第1及び第2半導体
が直接に電気的に接続されているので、整流性が向上
し、ペルチェ効果又はゼーベック効果が一層優れた熱電
変換装置を得ることができる。
【0036】また、本発明は、第1導電型の第1半導体
層と第2導電型の第2半導体層とが、断熱材層を介して
積層されると共に、互いに直接に電気的に接続されてな
る熱電変換素子(以下、本発明の熱電変換素子と称す
る。)に係るものである。
【0037】本発明の熱電変換素子によれば、第1導電
型の第1半導体と第2導電型の第2半導体とが、導電材
を介さず直接に接続することができるので、電気的な接
続性能が高められるため、整流性が一層向上した熱電変
換素子が得られる。その結果、この熱電変換素子を熱電
変換装置に具備させることにより、ペルチェ効果又はゼ
ーベック効果を一層高めることができる。
【0038】また、本発明は、第1導電型の第1半導体
層と第2導電型の第2半導体層とが断熱材層を介して積
層されると共に、各端面側で電気的に接続されてなる熱
電変換素子を具備し、前記第1及び第2半導体層の結晶
軸方向が、前記各端面に相当する切断端面とほぼ平行で
ある、熱電変換装置(以下、本発明の第3の熱電変換装
置と称する。)に係るものである。
【0039】本発明の第3の熱電変換装置によれば、第
1導電型の第1半導体層と第2導電型の第2半導体層と
が断熱材層を介して積層され、各端面側で電気的に接続
された熱電変換素子が形成されるので、上記第1及び第
2の熱電変換装置と同様に、単位面積当りの第1及び第
2半導体数の多い熱電変換素子が得られ、上記した第1
及び第2の熱電変換装置と同様な効果が奏せられると共
に、第1及び第2半導体層の結晶軸方向が、端面(即ち
切断面)とほぼ平行であるので、これら各半導体の切断
の際に、劈開性があるが如き脆い材料でも、劈開し易い
面が結晶軸方向とほぼ垂直な方向となるので、容易に切
断が可能であるため、歩留りの高い生産性を有する熱電
変換装置を得ることができる。
【0040】また、本発明は、上記した第1、第2又は
第3の熱電変換装置又は熱電変換素子を製造するに際
し、前記第1半導体層と前記第2半導体層とを前記断熱
材層を介して熱圧着する工程と、この熱圧着で得られた
積層ブロック体を所定箇所で切断して熱電変換素子形状
に個片化する工程とを有する、熱電変換装置又は熱電変
換素子の製造方法(以下、本発明の製造方法と称す
る。)に係るものである。
【0041】本発明の製造方法によれば、第1半導体層
と第2半導体層とが断熱材層を介して熱圧着され、この
熱圧着によって得られた積層ブロック体を切断するの
で、第1及び第2半導体層の結晶軸方向が熱圧着による
圧縮方向となるため、切断の際にも劈開し難く、積層ブ
ロック体の割れ等の破損を少なくして切断できると共
に、所定箇所で容易に切断して個片化することができ
る。しかも、結晶軸方向とは垂直な方向に熱電特性は高
いため、この特性を有効に利用しながら、断熱材層を介
して第1及び第2半導体層を熱圧着した積層ブロック体
を切断・個片化して熱電変換素子が形成されるので、第
1及び第2半導体層の数を効率的に多く形成することが
でき、熱電変換性能が高く、ペルチェ効果又はゼーベッ
ク効果の高い熱電変換装置又は熱電変換素子を歩留り高
く、高生産性にて製造することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を説明する。
【0043】上記した本発明の第1、第2及び第3の熱
電変換装置、熱電変換素子、並びにこれらの製造方法に
おいては、前記第1半導体層と前記第2半導体層とが隣
接端部にて電極により接続され、又は隣接端部にて直接
に接合され、前記熱電変換素子において直列回路を形成
されていることが、電流の整流性を高める点で望まし
い。
【0044】そして、可撓性を有する高分子体、又は高
熱伝導体を一体化した前記高分子体からなる支持体を、
前記第1及び第2半導体の接続部の側で前記熱電変換素
子の電極上に設け、一体化されている熱電変換装置であ
ることが望ましい。
【0045】そして、前記高分子体のフィルムのほぼ全
面に、前記高熱伝導体として、グラファイトシート、ア
ルミニウム箔又は銅箔が被着されていることが面内に熱
が分散し易いため、面内の熱分布を均一にして熱電変換
効率を高める点で望ましい。
【0046】この場合、前記高分子体の材質として、ポ
リイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレート及びポリエーテルサルホンからなる群から
選ばれた少なくとも一種、又は高熱伝導性のフィラーを
充填された熱伝導性シリコーンゴムを用いることが熱電
変換装置に可撓性を持たせる点で望ましい。
【0047】また、前記断熱材層として、ガラス基板、
雲母又はセラミックス板が用いられていることが、断熱
と共に電気的絶縁のために望ましい。
【0048】そして、前記断熱材層と前記第1半導体層
の構成材料の粉末とを圧縮焼結して第1積層体を形成
し、前記断熱材層と前記第2半導体層の構成材料の粉末
とを圧縮焼結して第2積層体を形成し、更に前記第1積
層体と前記第2積層体とを交互に所定数積み重ね、これ
を熱圧着して積層ブロック体を形成することが、結晶軸
方向に対して劈開面が垂直方向になる点で望ましい。
【0049】この場合、不活性雰囲気若しくは水素雰囲
気中で前記圧縮焼結を行うのが望ましい。
【0050】そして、前記第1又は第2半導体層と前記
断熱材層との厚さの比が、前者/後者≧1.5とされて
いることが、発熱体からの熱の熱伝導を良くする点で望
ましい。
【0051】また、前記積層ブロックを個片化後の切断
面に電極を形成して前記第1及び第2半導体層を直列に
接続してもよく、第1及び第2半導体層の端部の一部分
を直接に直列に接続してもよい。
【0052】そして、前記個片化後に前記第1及び第2
半導体層に外部との接続用配線を形成するのが望まし
い。
【0053】更に、前記熱電変換素子の外面が保護膜で
被覆されていることが、熱電変換素子の外回りに引っか
き傷等が発生した場合の抵抗値のずれや、材料の割れ及
び水分による腐食を防止できる点で望ましい。
【0054】また、発熱体の側に前記支持体が配置さ
れ、前記発熱体とは反対側において前記熱電変換素子に
放熱手段が用いられていることが、放熱特性(熱伝達効
率)をより向上させる点で望ましい。
【0055】これにより、前記熱電変換素子をペルチェ
素子又はゼーベック発電素子として熱電変換性能を高め
ることができる。
【0056】次に、上記した本発明の好ましい実施の形
態を図面参照下で具体的に説明する。
【0057】本発明は吸熱量を多くしたり、熱電起電力
を大きく取るために、微細な熱電変換素子を数十〜数千
個も形成する必要がある熱電変換素子を、薄板状のp型
及びn型熱電材料と、ガラス、雲母、磁器などのような
熱伝導率の小さい断熱材を、積層することにより、数十
〜数千個の微細な熱電変換素子を1個1個組立てる必要
がなく、効率的に形成し、しかも電極形成もめっきや物
理的蒸着と、ホトリソグラフィとの組合せで容易に可能
とするものである。
【0058】実施の形態1 図1は、本実施の形態の熱電変換装置11(第1の熱電
変換装置)の特徴をなす基本構造の概略図を示す。
【0059】これに用いられている熱電変換素子10は
図2(a)に示すように、薄板状の第1導電型の第1半
導体としてのp型エレメント1及び第2導電型の第2半
導体としてのn型エレメント2と断熱材3を、p型エレ
メント1−断熱材3−n型エレメント2−断熱材3の順
に交互に多数、積層し、次に必要な形状に加工した後、
p型エレメント1とn型エレメント2とを直列に導電材
としての電極4で電気的に接続し、熱電変換素子10
(リード線は図示省略してある)とするものである。
【0060】そして図1(a)に示すように、一方の電
極面側に支持体として、可撓性の高分子シート6に高熱
伝導体としてのグラファイトシート7が挟着された構造
の基板8が接着され、この上に発熱部品等の発熱体58
が固定され、これとは反対側の電極面が絶縁材を介して
例えばヒートシンク等に結合され、ペルチェ冷却素子
(又はゼーベック発電素子)とされる。
【0061】また、図1(b)に示すように、発熱体5
8とは反対側の面にも放熱手段として、上記と同様な構
造の基板8を設けることもできる。これにより、熱伝達
効率が良くなり、放熱特性が向上する。
【0062】図2は、図1の構造をより明確に示した図
であり、(a)は熱電変換素子10、(b)は双方の電
極面に基板8を取付けた状態の熱電変換装置11であ
る。
【0063】図示の如く、積層体の一端側はp型エレメ
ント1他端側にはn型エレメント2が配され、熱電変換
素子10に直流電圧を印加するためのリード線5が両端
側のエレメント1、2に接続される。なお、上記図2
(a)、(b)はいずれもエレメント数を簡略図示した
ものであるが、実際には数十個〜数千個のエレメントを
設けて熱電変換素子10は構成される。
【0064】図2(c)は本実施の形態に基づいて作製
した熱電変換装置の一例を示す概略図であるが、板状に
加工した(Bi,Sb)2(Se,Te)3系のp型熱電材料か
らなるp型エレメント1及び、n型熱電変換材料からな
るn型エレメント2、ガラス基材からなる断熱材3を用
い、p型エレメント1−断熱材3−n型エレメント2−
断熱材3の順に繰り返し、所定数積層してこれを熱圧縮
した後、スパッタリングにより全面に電極材料を形成
し、これをエッチングにより所定のパターンの電極4を
形成し、p型エレメント1とn型エレメント2とを直列
(並列でもよい)に結合したものである。
【0065】このようにして全素子数20対で、全体の
寸法が5mm×5mm×2mmの熱電変換素子11を製
造した。p及びn型エレメント1、2の1層の厚さは1
00μm、断熱材の1層の厚さは25μmである。これ
を従来構造による全素子数18対、全体の寸法が5mm
×5mm×2.6mmの素子と、ペルチェ素子として用
い比較した結果、従来素子の最大吸熱量は1.8Wに対
して、本実施の形態の構造の素子は2.5Wの吸熱量で
あった。
【0066】このように、p及びn型エレメント1、2
の1層の厚さを50〜10μmまで薄くし、同じ素子の
寸法でも熱電対の数を多く取ることにより、より吸熱量
を多くすることが出来る。
【0067】断熱材はSiO2などのガラス基板やマイ
カ(雲母)、アルミナセメントなどの絶縁性のセラミッ
クス板などを用いる。
【0068】また、p型エレメント1及びn型エレメン
ト2に使用する材料としては、ペルチェ材料の代表的な
例として知られるSb2Te3−Bi2Te3合金、Bi2
Te3−Bi2Se3合金等のペルチェ材料や、Si−G
e合金、CoSb3系合金、FeSi2系合金、YbAl
3系合金、NaCo24、Pb−Te系合金などの合金
又は酸化物熱電変換材料及び導電性ポリマーからなる有
機物熱電変換材料であるが、これに限定されるものでは
ない。
【0069】このようにp型エレメント1−断熱材層3
−n型エレメント2−断熱材層3・・・を交互に積層す
る具体的な方法は、詳細を後述するが、できるだけ多く
の熱を熱電変換素子に伝えるため、p型及びn型熱電変
換エレメント1、2の1層の厚さは300μm以下であ
り、(p又はn型熱電変換材料の1層の厚み)/(断熱
材の1層の厚み)≧1.5であることが望ましい。
【0070】熱電変換素子10に効率よく熱を伝えるた
め、また熱電変換素子10が発熱体58から熱を受ける
面内に均一に熱を伝えるために、熱拡散膜としてグラフ
ァイトシートやアルミニウム箔又は銅箔を用いてもよ
い。これにより、熱拡散板を設けない場合に比べ、図1
に示すように、熱拡散板を一体化した方が熱電変換素子
10の面内に熱が分散しやすいため、基板面内の温度差
を小さくすることができ、熱電変換効率を改善すること
ができ、既述した如き温度分布による素子の破断は生じ
ない。
【0071】グラファイトシートは400〜800W/
mKの高熱伝導率を持つシートである。またアルミニウ
ムや銅の熱伝導率はそれぞれ約236W/mK、403
W/mKであり、これらの熱拡散膜の厚さは10μmか
ら200μmが望ましい。
【0072】電極4とグラファイトシート7やアルミニ
ウム箔や銅箔等の絶縁に高分子シート6や、アルミナや
窒化アルミニウム、窒化ホウ素、酸化亜鉛等の高熱伝導
性フィラーを充填したシリコーンゴムが用いられる。高
分子シートやシリコーンゴムの厚さは50μmから20
0μmが望ましい。なお、接合される高分子シートはポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド、ポ
リエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサル
ホン(PES)に限定されるものではない。
【0073】このように本実施の形態では、既述した従
来のセラミックス基板に代えて、可撓性があって各電極
4との間を絶縁する高分子シート6を基板8として用い
るが、この高分子シート6は曲げ応力や圧縮力等に対す
る機械的強度に優れかつ耐熱性があり、外圧に対応して
エレメントの保護材として機能する。
【0074】また、熱電変換素子10と発熱体58との
間に絶縁性が必要である場合は、それらの間に熱拡散板
に熱伝導性の接着剤を薄く塗布したり、樹脂剤や高分子
シートでラミネートしてもよい。また発熱体58と熱拡
散板との密着性を上げるには、それらの間にグリースや
放熱シートや相変化(フェーズチェンジ)材を用いてもよ
い。また、熱電変換素子と発熱体をはんだなどで固定す
る方が望ましい場合は、熱拡散板として銅箔を用いるの
がよい。
【0075】電極形成の方法としては、蒸着、スパッタ
リングの気相成長を用いるか、ワイヤーボンディングも
しくはめっきを用いてもよい。電極材料は金もしくは銅
などの金属材料が用いられる。また例えばBi2Te3
合金に電極を形成する場合、電極材のBi2Te3系合金
へのエレクトロマイグレーションを防ぐためのバリア材
として、電極形成面上にタングステンやニッケルなどを
コーティングした後、その上に銅や金などの電極を形成
するのが望ましい。
【0076】熱電変換装置は非常に微小なものであり、
全体としての強度も弱い電子部品であるため、製造後に
機器に取付ける際等にも損傷し易く、損傷した場合は機
器全体の性能に影響を及ぼすことが考えられる。従っ
て、例えば素子の外回りを引っかいた場合の抵抗値のず
れや、素子の構成材料の割れや水分による腐食を防止す
るために、図3(a)に示すように、ガラスコートやシ
リコーンゴム又はエポキシ等の樹脂コートによる保護コ
ート(100μm以下)9を、熱電変換素子10の状態
のときに設けるか、又は図3(b)に示すように、熱電
変換装置11となった状態に設けるのが望ましい。
【0077】図4は、上記した図2(c)の如き熱電変
換装置11の熱電変換素子10を作製する具体的なプロ
セスを示す。
【0078】まず、図4(a)に示すように、10μm
〜50μm程度の厚さの断熱材3の上にp型熱電変換材
料の粉末を敷き詰める。その後、真空中又はアルゴン、
窒素などの不活性雰囲気もしくは水素雰囲気中におい
て、590℃以下で圧縮焼結することにより、図4
(a)に示すような断熱材3とp型熱電変換材料からな
るエレメント1との2層板が得られる。n型エレメント
2も同様の方法で作製する。
【0079】次に図4(b)に示すように、p型エレメ
ント1、断熱材3、n型エレメント2、断熱材3・・・
の順番に積層し、これを熱圧着して積層ブロック体14
を作成する。
【0080】次に図4(c)に示すように、カッター1
5等を用いて必要な大きさ、形状にカットして個片化す
る。そして図4(d)に示すように、この個片のp型エ
レメント1とn型エレメント2とを電極4で接続し、更
に個片の両端のp型エレメント1及びn型エレメント2
にリード線5を設けることにより、熱電変換素子10が
得られる。
【0081】この場合、p型及びn型熱電変換材料の焼
結前の粉末の粒径は、材料の熱伝導率を下げるために2
0μm以下が望ましく、また均一な熱電変換材料のシー
トを得るためには粒径が均一であることが望ましい。
【0082】また、断熱材3の上に敷き詰められたp型
及びn型熱電変換材料の粉末を、SPS(Spark Plasma
Sintering)やHP(Hot Press)などの方法を用いて
圧縮焼結することにより、結晶軸方向を揃えることがで
き、特に性能に異方性を持つBi2Te3系合金等は、板
の面内方向に熱電性能がよい方向に揃えることができる
ため、本実施の形態のような性能向上が実現できる。
【0083】即ち、図5(a)の(a1)に示すよう
に、p型及びn型熱電変換の材料16を圧縮焼結するこ
とにより、結晶軸方向はプレス方向(即ち、c軸方向)
になり、これに垂直なa軸方向に熱電特性が高くなる。
しかし、(a2)図に示すように、c面(即ち、c軸に
垂直なa軸方向と平行な面)に劈開面が出易く、
(a3)図に示すように、劈開し易い。これは圧縮焼結
を上記の方法で行うことにより意図的に作ることが可能
である。
【0084】しかし、圧縮焼結が不十分であったり、別
の方法等でなされた材料17の場合、結晶軸方向(c
軸)やa軸方向も図5(a)とは異なって形成されるた
め、図5(b)の(b1)に示すように、例えばa軸方
向が斜めの劈開面に沿っている場合は、これを(b2
図に示すように、この材料17を水平面に対して垂直方
向にダイシングすると、(b3)図に示すように、個片
化した材料17aの角が欠けたり、割れ目等が生じ易
い。
【0085】このようなメカニズムの発生原理を図6及
び図7に示す。
【0086】即ち、図6は本実施の形態において、p型
又はn型エレメントの材料16であるこれらの粉末の粒
子21の模式図であるが、図6(a)は粒子21の焼結
前の状態を示す。そしてこれを圧縮焼結すると、図6
(b)に概略的に示すように粒子21がa軸方向に押し
つぶされ、材料16全体が粒子21同士の焼結による結
合により平板状になると共に、結晶軸方向がプレス方向
(即ち、c軸)となり、これに垂直な面(c面)で劈開
し易いが、c面と平行なa軸方向に熱電特性が良くな
る。
【0087】つまり、図7に示すように、本実施の形態
のp型エレメント1及びn型エレメント2に用いている
Bi−Te系材料の場合は、Pb−Te、Si−Geな
どの材料とは違い、六方晶の構造であり、a軸の方向に
熱電特性が高くなり、またファン・デル・ワールス力に
よるTe−Teの結合部分はa軸方向(c面(c軸に垂
直な面))に劈開し易い。即ち、劈開面は熱電特性が高
い方向に平行になる。
【0088】このように、Bi−Teを焼結すると、プ
レス方向に垂直に熱電特性が良い方向(a軸方向)が揃
い易くなる。そして、図7に示したBi−Teの結晶構
造を見ても分かるように、熱電性能が高いa軸方向に垂
直なc軸方向には劈開しにくいので、図4(c)に示し
たカットを材料の破壊なしに良好に行えることになる。
【0089】本実施の形態はこの原理を効果的に活用し
て、図4に示すように、圧縮焼結体の積層ブロック体1
4をc軸方向にカットして個片化することにより、熱電
変換素子10を作製するので、数千個の微小な素子を1
個1個組立てることなく、歩留り良く、効率的かつ高効
率に素子を作製することを可能にしたのが、特筆すべき
特長である。
【0090】但し、このような構造を取る熱電変換素子
の作製方法は上記に限定されない。
【0091】本実施の形態によれば、p型又はn型の熱
電材料1、2とを断熱材3を介して積層する方法によ
り、単結晶、溶製材、焼結材などの熱電材料を利用し
て、微小な数十から数千個の熱電変換素子を比較的容易
に実現でき、歩留まりが高く、容積の小さな熱電変換素
子の供給が可能となる。また、熱拡散板を用いることに
より、熱電変換素子全体に効率よく熱を伝えることがで
き、そのため、熱電変換素子をペルチェ素子又はゼーベ
ック発電素子として用いた場合も効率よく熱電変換がで
き、既述した従来例等における問題を解消することがで
きる。後述する他の実施の形態も同様である。
【0092】実施の形態2 図8(a)は、本実施の形態の熱電変換素子の構造を示
す概略図である。
【0093】この熱電変換素子12は図8(a)に示す
ように、上記した実施の形態1のようなp型エレメント
1とn型エレメント2とを接続する電極が設けられてい
ない。即ち、p型及びn型エレメント1、2の間の断熱
材3が、交互の端部において存在せず、この部分でp型
とn型のエレメント1、2同士が直接に電気的に接続さ
れた構造になっている。そしてこの場合も実際には数十
個〜数千個の微小なエレメント1、2で構成される。
【0094】この熱電変換素子12は、例えば図9に示
す概略図による方法で作製することができる。即ち、図
9(a)に示すように、熱電材料からなるp型エレメン
ト1及びn型エレメント2(いずれも圧縮焼結した板状
に図示してある。)のそれぞれに、断熱材3に断熱材の
欠除部18を形成し、p型とn型とのエレメント1、2
における断熱材3の欠除部18の位置をずらしている。
【0095】そしてこの欠除部18は仮想線で示した切
断線19に対し、p型エレメント1とn型エレメント2
とでは、断熱材3の異なる端縁が位置するように、所定
のパターニングによって欠除部18が形成される。
【0096】従って、図9(b)に示すように、p型と
n型のエレメント1、2を積み重ねると切断線19は同
じ位置に配され、これを所定数積層し、熱圧着すること
により、図9(c)のような積層ブロック体14が形成
される。これを切断線19の位置で図4(c)に示した
のと同様に切断すると、図9(d)に示すように個片化
することができる。なお、図9においては切断状態を示
す図は省略した。
【0097】このように、電極を介さずにp型及びn型
のエレメント1、2同士を直接に接続することにより、
電極形成工程を省くことができると共に電気的な接続性
能が高められ、整流性の優れた熱電変換素子12を得る
ことができる。
【0098】実施の形態3 図8(b)は、本実施の形態の熱電変換装置(第2の熱
電変換装置)を示す概略図である。
【0099】この熱電変換装置13は、図示の如く、上
記実施の形態2による熱電変換素子12を具備した構成
であり、実施の形態1(図1(b)参照)と同様に、p
型及びn型エレメント1、2の両端面に、可撓性の高分
子シート6にグラファイトシート7を一体に挟着した支
持体としての基板8が接着固定された構造である。な
お、図8においてリード線は図示省略してある。
【0100】従って、実施の形態2と同様の効果が得ら
れる上に、実施の形態1と同様に一方の基板8上に発熱
体58を接合することにより、発熱体58の熱がグラフ
ァイトシート7によって面内方向に高効率で分散され、
均一に熱分布された熱がp型及びn型エレメント1、2
から反対側の基板8へ伝達され、基板8から効率良く放
熱されるペルチェ冷却素子(又はゼーベック発電素子)
として使用することができる。なお、基板8は発熱体側
にのみ設けてよい。
【0101】実施の形態4 本実施の形態(第3の熱電変換装置)は、上記した各実
施の形態において、素子の切断面方向と結晶軸方向とを
規定した構造を有している。
【0102】即ち、図6及び図7により、結晶軸方向
(c軸)及び熱電特性の良い方向(a軸)が形成される
原理について説明したように、各実施の形態のp型及び
n型エレメント1、2の製造工程における切断方向が、
a軸に垂直な方向に切断されるので、この切断端面は結
晶軸方向(c軸)とほぼ平行になる。
【0103】つまり、図6及び図7に示すように、a軸
方向は、熱電特性の良い方向であると共に、劈開し易い
方向でもある。従って、図4に示したように、このa軸
方向に垂直に切断すれば、切断の際に割れ等の破損が生
じ難く、また、このa軸に垂直な方向(即ち、c軸)は
結晶軸方向であるため、p型及びn型エレメントの各端
面に相当する切断端面が結晶軸方向とほぼ平行になる。
【0104】この原理を効果的に利用して、数千個の微
小なエレメントを個々に組立てることなく、小型でかつ
出力電圧を大きくするために多数の熱電対を有する熱電
変換素子を、容易に効率よく製造することを可能ならし
めたことが、本実施の形態の特長である。
【0105】上記した各実施の形態は、本発明の技術的
思想に基づいて種々に変形することができる。
【0106】例えば、実施の形態1(図1参照)、実施
の形態2(図8参照)において、熱電変換装置11の表
面側に高分子シートを設けたが、高分子シートは設けな
いでもよく、またその代りに熱伝導性のある電気絶縁性
の接着材、樹脂材又はセラミックス等を用いてもよい。
【0107】また、実施の形態3(図8(b)参照)に
おいて、熱電変換装置13の基板8にグラファイトシー
ト7を一体化して設けたが、グラファイトシート7は設
けないこともできる。
【0108】また、高分子シート6の材質や形状及びグ
ラファイトシート7の一体化構造も適宜であってよい。
【0109】また、熱電変換素子及び熱電変換装置の構
造、形状及び寸法等も実施の形態以外に適宜に実施する
ことができる。
【0110】
【発明の作用効果】上述した如く、本発明によれば、下
記(1)〜(3)に示す顕著な作用効果を奏することが
できる。
【0111】(1)可撓性を有する高分子体、又は高熱
伝導体を一体化した高分子体からなる支持体に熱電変換
素子が一体化されているので、支持体が曲げ等の外圧に
追随して変形し易いため、素子の破壊を防止することが
できると共に、発熱体からの熱の均一な熱分布により熱
電変換性能が向上し、更に、第1導電型の第1半導体と
第2導電型の第2半導体とが断熱材層を介して積層され
ているので、単位面積当りの第1及び第2半導体数の多
い熱電変換素子が効率的に形成され、これらの半導体の
接続部以外の領域が断熱材によって絶縁されることによ
り整流性が保たれるため、ペルチェ効果又はゼーベック
効果の高い熱電変換装置を得ることができる。
【0112】(2)そして、第1導電型の第1半導体層
と第2導電型の第2半導体層とが導電材を介し、或いは
介さず直接に電気的に接続しているので、電気的な接続
性能が高められるため、整流性が向上した熱電変換素子
が得られる。
【0113】(3)上記に加えて、第1及び第2半導体
層の結晶軸方向が、端面(即ち切断面)とほぼ平行であ
るので、これら各半導体の切断の際に、劈開性があるが
如き脆い材料でも、劈開し易い面が結晶軸方向とほぼ垂
直な方向となるので、容易に切断が可能であるため、歩
留りの高い生産性を有する熱電変換装置を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による第1の熱電変換装
置を示す概略図である。
【図2】同、実施の形態を示し、(a)は熱電変換素
子、(b)は熱電変換装置、(c)は作製した熱電変換
装置である。
【図3】同、熱電変換素子及び熱電変換装置を保護膜で
被覆した図である。
【図4】同、熱電変換素子の製造プロセスを示す概略図
である。
【図5】同、製造プロセスにおける熱電変換材料の特性
を示す図である。
【図6】同、製造プロセスにおける圧縮焼結による熱電
変換材料の変化を示す模式図である。
【図7】同、熱電変換材料のファン・デル・ワールス力
結合の原理図である。
【図8】同、実施の形態2による熱電変換素子及び実施
の形態3による第2の熱電変換装置の概略図を示し、
(a)は熱電変換素子、(b)は熱電変換装置である。
【図9】同、実施の形態2の熱電変換素子の製造プロセ
スを示す概略図である。
【図10】従来例による熱電変換装置の概略図を示し、
(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は平面図であ
る。
【図11】同、他の熱電変換素子の概略図(斜視図、正
面、側面、上面、下面)である。
【符号の説明】
1…p型エレメント(p型熱電半導体)、2…n型エレ
メント(n型熱電半導体)、3…断熱材、4…電極、5
…リード線、6…高分子シート、7…熱拡散板(グラフ
ァイトシート)、8…基板、9…保護膜、10、12…
熱電変換素子、11、13…熱電変換装置、14…積層
ブロック体、15…カッター、16、17…材料、18
…欠除部、19…切断線、20…個片、21…粒子、5
8…発熱体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 35/22 H01L 35/24 35/24 35/30 35/30 35/34 35/34 23/36 D (72)発明者 羽賀 元久 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 木村 景一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 4K018 AA40 BA20 BB04 EA01 EA21 JA23 JA27 KA70 5F036 AA01 BA23 BA33 BB21 BC22

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する高分子体、又は高熱伝導
    体を一体化した前記高分子体からなる支持体が、少なく
    とも熱電変換素子に設けられており、前記熱電変換素子
    が、第1導電型の第1半導体と第2導電型の第2半導体
    とが断熱材層を介して積層されると共に導電材により互
    いに電気的に接続されてなり、前記支持体が前記導電材
    の側で前記熱電変換素子に一体化されている、熱電変換
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1半導体層と前記第2半導体層と
    が隣接端部にて電極により接続され、前記熱電変換素子
    において直列回路を形成されている、請求項1に記載し
    た熱電変換装置。
  3. 【請求項3】 前記高分子体のフィルムのほぼ全面に、
    前記高熱伝導体として、グラファイトシート、アルミニ
    ウム箔又は銅箔が被着されている、請求項1に記載した
    熱電変換装置。
  4. 【請求項4】 前記高分子体の材質として、ポリイミ
    ド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
    レート及びポリエーテルサルホンからなる群から選ばれ
    た少なくとも一種、又は高熱伝導性のフィラーを充填さ
    れた熱伝導性シリコーンゴムが用いられている、請求項
    3に記載した熱電変換装置。
  5. 【請求項5】 前記断熱材層として、ガラス基板、雲母
    又はセラミックス板が用いられている、請求項1に記載
    した熱電変換装置。
  6. 【請求項6】 前記第1又は第2半導体層と前記断熱材
    層との厚さの比が、前者/後者≧1.5とされている、
    請求項1に記載した熱電変換装置。
  7. 【請求項7】 発熱体の側に前記支持体が配置され、前
    記発熱体とは反対側において前記熱電変換素子に放熱手
    段が用いられている、請求項1に記載した熱電変換装
    置。
  8. 【請求項8】 前記熱電変換素子の外面が保護膜で被覆
    されている、請求項1に記載した熱電変換装置。
  9. 【請求項9】 前記熱電変換素子がペルチェ素子又はゼ
    ーベック発電素子である、請求項1に記載した熱電変換
    装置。
  10. 【請求項10】 第1導電型の第1半導体層と第2導電
    型の第2半導体層とが、断熱材層を介して積層されると
    共に、互いに直接に電気的に接続されてなる熱電変換素
    子を具備する熱電変換装置。
  11. 【請求項11】 前記第1半導体層と前記第2半導体層
    とが隣接端部にて直接に接続され、前記熱電変換素子に
    おいて直列回路を形成されている、請求項10に記載し
    た熱電変換装置。
  12. 【請求項12】 前記断熱材層として、ガラス基板、雲
    母又はセラミックス板が用いられている、請求項10に
    記載した熱電変換装置。
  13. 【請求項13】 前記第1又は第2半導体層と前記断熱
    材層との厚さの比が、前者/後者≧1.5とされてい
    る、請求項10に記載した熱電変換装置。
  14. 【請求項14】 可撓性を有する高分子体、又は高熱伝
    導体を一体化した前記高分子体からなる支持体が、前記
    第1及び第2半導体の接続部の側で前記熱電変換素子に
    一体化されている、請求項10に記載した熱電変換装
    置。
  15. 【請求項15】 前記高分子体のフィルムのほぼ全面
    に、前記高熱伝導体として、グラファイトシート、アル
    ミニウム箔又は銅箔が被着されている、請求項14に記
    載した熱電変換装置。
  16. 【請求項16】 前記高分子体の材質として、ポリイミ
    ド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
    レート及びポリエーテルサルホンからなる群から選ばれ
    た少なくとも一種、又は高熱伝導性のフィラーを充填さ
    れた熱伝導性シリコーンゴムが用いられている、請求項
    15に記載した熱電変換装置。
  17. 【請求項17】 発熱体の側に前記支持体が配置され、
    前記発熱体とは反対側において前記熱電変換素子に放熱
    手段が用いられている、請求項10に記載した熱電変換
    装置。
  18. 【請求項18】 前記熱電変換素子の外面が保護膜で被
    覆されている、請求項10に記載した熱電変換装置。
  19. 【請求項19】 前記熱電変換素子がペルチェ素子又は
    ゼーベック発電素子である、請求項10に記載した熱電
    変換装置。
  20. 【請求項20】 第1導電型の第1半導体層と第2導電
    型の第2半導体層とが、断熱材層を介して積層されると
    共に、互いに直接に電気的に接続されてなる熱電変換素
    子。
  21. 【請求項21】 前記第1半導体層と前記第2半導体層
    とが隣接端部にて直接に接続され、前記熱電変換素子に
    おいて直列回路を形成されている、請求項20に記載し
    た熱電変換素子。
  22. 【請求項22】 前記断熱材層として、ガラス基板、雲
    母又はセラミックス板が用いられている、請求項20に
    記載した熱電変換素子。
  23. 【請求項23】 前記第1又は第2半導体層と前記断熱
    材層との厚さの比が、前者/後者≧1.5とされてい
    る、請求項20に記載した熱電変換素子。
  24. 【請求項24】 前記熱電変換素子の外面が保護膜で被
    覆されている、請求項20に記載した熱電変換素子。
  25. 【請求項25】 前記熱電変換素子がペルチェ素子又は
    ゼーベック発電素子である、請求項20に記載した熱電
    変換素子。
  26. 【請求項26】 第1導電型の第1半導体層と第2導電
    型の第2半導体層とが断熱材層を介して積層されると共
    に、各端面側で電気的に接続されてなる熱電変換素子を
    具備し、前記第1及び第2半導体層の結晶軸方向が、前
    記各端面に相当する切断端面とほぼ平行である、熱電変
    換装置。
  27. 【請求項27】 前記第1半導体層と前記第2半導体層
    とが前記各端面にて電極を介して或いは直接に接続さ
    れ、前記熱電変換素子において直列回路を形成してい
    る、請求項26に記載した熱電変換装置。
  28. 【請求項28】 請求項12〜19のいずれか1項に記
    載した構成を有する、請求項26に記載した熱電変換装
    置。
  29. 【請求項29】 請求項1、10、20又は26に記載
    した熱電変換装置又は素子を製造するに際し、前記第1
    半導体層と前記第2半導体層とを前記断熱材層を介して
    熱圧着する工程と、この熱圧着で得られた積層ブロック
    体を所定箇所で切断して熱電変換素子形状に個片化する
    工程とを有する、熱電変換装置又は熱電変換素子の製造
    方法。
  30. 【請求項30】 前記断熱材層と前記第1半導体層の構
    成材料の粉末とを圧縮焼結して第1積層体を形成し、前
    記断熱材層と前記第2半導体層の構成材料の粉末とを圧
    縮焼結して第2積層体を形成し、更に前記第1積層体と
    前記第2積層体とを前記熱圧着する、請求項29に記載
    した熱電変換装置又は熱電変換素子の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記個片化後の切断面に電極を形成し
    て前記第1及び第2半導体層を直列に接続する、請求項
    29に記載した熱電変換装置又は熱電変換素子の製造方
    法。
  32. 【請求項32】 前記個片化後の切断面側で前記第1及
    び第2半導体層を直接に直列に接続する、請求項29に
    記載した熱電変換装置又は熱電変換素子の製造方法。
  33. 【請求項33】 前記個片化後に前記第1及び第2半導
    体層に外部との接続用配線を形成する、請求項29に記
    載した熱電変換装置又は熱電変換素子の製造方法。
  34. 【請求項34】 前記電極上又は前記第1及び第2半導
    体層の接続部上に可撓性を有する高分子体、又は高熱伝
    導体を挟着した高分子体を設ける、請求項31又は32
    に記載した熱電変換装置又は熱電変換素子の製造方法。
  35. 【請求項35】 前記高分子体のフィルムのほぼ全面
    に、前記高熱伝導体として、グラファイトシート、アル
    ミニウム箔又は銅箔を被着する、請求項34に記載した
    熱電変換装置又は熱電変換素子の製造方法。
  36. 【請求項36】 前記高分子体の材質として、ポリイミ
    ド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
    レート及びポリエーテルサルホンからなる群から選ばれ
    た少なくとも一種、又は高熱伝導性のフィラーを充填さ
    れた熱伝導性シリコーンゴムを用いる、請求項35に記
    載した熱電変換装置又は熱電変換素子の製造方法。
  37. 【請求項37】 前記断熱材層として、ガラス基板、雲
    母又はセラミックス板を用いる、請求項35に記載した
    熱電変換装置又は熱電変換素子の製造方法。
  38. 【請求項38】 不活性雰囲気若しくは水素雰囲気中で
    前記圧縮焼結を行う、請求項35に記載した熱電変換装
    置又は熱電変換素子の製造方法。
  39. 【請求項39】 前記第1又は第2半導体層と前記断熱
    材層との厚さの比を、前者/後者≧1.5とする、請求
    項35に記載した熱電変換装置又は熱電変換素子の製造
    方法。
  40. 【請求項40】 発熱体の側に前記支持体を配置し、前
    記発熱体とは反対側において前記熱電変換素子に放熱手
    段を設ける、請求項35に記載した熱電変換装置又は熱
    電変換素子の製造方法。
  41. 【請求項41】 前記熱電変換素子の外面を保護膜で被
    覆する、請求項35に記載した熱電変換装置又は熱電変
    換素子の製造方法。
  42. 【請求項42】 前記熱電変換素子をペルチェ素子又は
    ゼーベック発電素子とする、請求項35に記載した熱電
    変換装置又は熱電変換素子の製造方法。
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