JP2003107551A - 補正手段用駆動装置及び振れ補正光学装置 - Google Patents

補正手段用駆動装置及び振れ補正光学装置

Info

Publication number
JP2003107551A
JP2003107551A JP2001301022A JP2001301022A JP2003107551A JP 2003107551 A JP2003107551 A JP 2003107551A JP 2001301022 A JP2001301022 A JP 2001301022A JP 2001301022 A JP2001301022 A JP 2001301022A JP 2003107551 A JP2003107551 A JP 2003107551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
correction
shake
drive
correction means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001301022A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Washisu
晃一 鷲巣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001301022A priority Critical patent/JP2003107551A/ja
Publication of JP2003107551A publication Critical patent/JP2003107551A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型でありながら、信頼性の高い補正手段の
状態検出と振れ補正時における補正手段の駆動力の低下
を防ぐようにする。 【解決手段】 磁界発生手段56pと、該磁界発生手段
の発生する同一磁界内に配置されるコイルとを有し、前
記コイルを、第1のコイル510p1と第2のコイル5
10p2に区分し、補正手段52にて振れ補正を開始す
る前は、前記第1のコイルを前記補正手段を所定の周波
数にて駆動する為のものとして、前記第2のコイルを前
記所定の周波数にて駆動した際の前記補正手段の駆動状
態を検出する為のものとして、それぞれ用い、前記補正
手段にて振れ補正を行う場合は、前記第1のコイルと前
記第2のコイルそれぞれを振れ検出出力に基づく振れ補
正を行う為のものとして用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振れを補正する補
正手段を駆動する為の補正手段用駆動装置や撮影装置に
搭載される振れ補正光学装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性
は非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、カメラに加わる手振れを
防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘
発する要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hzないし10Hzの振動であるが、シャッタの
レリーズ時点においてこのような手振れを起こしても像
振れの無い写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させなければならない。
従って、カメラ振れが生じても像振れが生じない写真を
撮影するためには、第1に、カメラの振動を正確に検出
し、第2に、手振れによる光軸変化を補正することが必
要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、加速度、角加速度、角速度、角変位等を検出
する振れ検出センサと、カメラ振れ補正の為にその出力
を適宜演算処理する演算部を具備した振動検出装置をカ
メラに搭載することによって行うことができる。そし
て、この検出情報に基づき、撮影光軸を偏心させる補正
手段を駆動させて像振れ抑制が行われる。
【0007】図16は防振システムを有するコンパクト
カメラの外観斜視図であり、光軸41に対して矢印42
p,42yで示すカメラ縦振れ及び横振れに対し振れ補
正を行う機能を有している。
【0008】尚、カメラ本体43の中で、43aはレリ
ーズボタン、43bはモードダイヤル(メインスイッチ
を含む)、43cはリトラクタブルストロボ、43dは
ファインダ窓である。
【0009】図17は、図16に示したカメラの内部構
成を示す斜視図であり、44はカメラ本体、51は振れ
補正光学装置、52は補正レンズ、53は補正レンズ5
2を図中58p,58y方向に自在に駆動して図16の
矢印42p,42y方向の振れ補正を行う支持枠であ
り、詳細については後述する。45p,45yは各々矢
印46p,46y回りの振れを検出する角速度計や角加
速度計等の振動検出装置である。
【0010】振動検出装置45p,45yの出力は後述
する演算装置47p,47yを介して振れ補正光学装置
51内の補正レンズの駆動目標値に変換され、該振れ補
正光学装置51に含まれるコイルに入力して振れ補正を
行う。尚、54は地板である。56p,56yは永久磁
石、510p,510yはコイルであり、これらは前記
補正レンズ52を駆動する駆動装置の構成要素の一部を
成す。
【0011】図18は前記演算装置47p,47yの詳
細を示すブロック図であり、これらは同様な構成である
為に同図では演算装置47pのみを用いて説明する。
【0012】演算装置47pは、一点鎖線にて囲まれ
る、DCカットフィルタ48p、ローパスフィルタ49
p、アナログ・ディジタル変換回路(以下、A/D変換
回路と記す)410p、駆動装置419p及び破線で示
すカメラマイコン411より構成される。また、前記カ
メラマイコン411は、記憶回路412p、差動回路4
13p、DCカットフィルタ414p、積分回路415
p、記憶回路416p、差動回路417p、PWMデュ
ーティ変更回路418pで構成される。
【0013】ここでは、振動検出装置45pとして、カ
メラの振れ角速度を検出する振動ジャイロを用いてお
り、該振動ジャイロはカメラのメインスイッチのオンと
同期して駆動され、カメラに加わる振れ角速度の検出を
開始する。
【0014】振動検出装置45pの出力信号は、アナロ
グ回路で構成されるDCカットフィルタ48pにより該
出力信号に重畳しているDCバイアス成分がカットされ
る。このDCカットフィルタ48pは 0.1Hz以下の周
波数の信号をカットする周波数特性を有しており、カメ
ラに加わる1〜10Hzの手振れ周波数帯域には影響が
及ばないようになっている。しかしながら、この様に
0.1Hz以下をカットする特性にすると、振動検出装置
45pから振れ信号が入力されてから完全にDCがカッ
トされるまでには10秒近くかかってしまうという問題
がある。そこで、カメラのメインスイッチがオンされて
から例えば 0.1秒まではDCカットフィルタ48pの時
定数を小さく(例えば10Hz以下の周波数の信号をカ
ットする特性にする)しておく事で、 0.1秒位の短い時
間でDCをカットし、その後に時定数を大きくして(
0.1Hz以下の周波数のみカットする特性にして)DC
カットフィルタ48pにより振れ角速度信号が劣化しな
い様にしている。
【0015】DCカットフィルタ48pの出力信号は、
アナログ回路で構成されるローパスフィルタ49pによ
りA/D変換回路410pの分解能にあわせて適宜増幅
されると共に、振れ角速度信号に重畳する高周波のノイ
ズをカットされる。これは、振れ角速度信号をカメラマ
イコン411に入力する時のA/D変換回路410pの
サンプリングが振れ角速度信号のノイズにより読み誤り
が起きるのを避ける為である。また、ローパスフィルタ
49pの出力信号は、A/D変換回路410pによりサ
ンプリングされてカメラマイコン411に取り込まれ
る。
【0016】DCカットフィルタ48pによりDCバイ
アス成分はカットされている訳であるが、その後のロー
パスフィルタ49pの増幅により再びDCバイアス成分
が振れ角速度信号に重畳している為に、カメラマイコン
411内において再度DCカットを行う必要がある。
【0017】そこで、例えばカメラのスイッチのオンか
ら 0.2秒後にサンプリングされた振れ角速度信号を記憶
回路412pで記憶し、差動回路413pにより記憶値
と振れ角速度信号の差を求めることでDCカットを行
う。尚、この動作では大雑把なDCカットしか出来ない
為に(カメラのメインスイッチのオンから 0.2秒後に記
憶された振れ角速度信号の中にはDC成分ばかりでな
く、実際の手振れも含まれている為)、後段でデジタル
フィルタにより構成されたDCカットフィルタ414p
にて十分なDCカットを行っている。このDCカットフ
ィルタ414pの時定数もアナログのDCカットフィル
タ48pと同様に変更可能になっており、カメラのメイ
ンスイッチのオンから 0.2秒後から更に 0.2秒費やして
その時定数を徐々に大きくしている。具体的には、この
DCカットフィルタ414pはメインスイッチのオンか
ら 0.2秒経過した時には10Hz以下の周波数をカット
するフィルタ特性を有しており、その後50msec毎にフ
ィルタでカットする周波数を5Hz,1Hz, 0.5H
z, 0.2Hzと下げていく。
【0018】但し、上記動作の間に撮影者がレリーズボ
タン43aを半押し(sw1をオン)して測光,測距を
行った時は直ちに撮影を行う可能性があり、時間を費や
して時定数変更を行う事が好ましくない場合もある。そ
こで、その様な時は撮影条件に応じて時定数変更を途中
で中止する。例えば、測光結果により撮影シャッタスピ
ードが1/60秒となる事が判明し、撮影焦点距離が1
50mmの時には防振の精度はさほど要求されない為に、
DCカットフィルタ414pは 0.5Hz以下の周波数を
カットする特性まで時定数変更した時点で完了とする
(シャッタスピードと撮影焦点距離の積により時定数変
更量を制御する)。これにより、時定数変更の時間を短
縮でき、シャッタチャンスを優先する事が出来る。勿
論、より速いシャッタスピード、或いはより短い焦点距
離の時は、DCカットフィルタ414pの特性は1Hz
以下の周波数をカットする特性まで時定数変更した時点
で完了とし、より遅いシャッタスピード、長い焦点距離
の時は、時定数が最後まで変更完了するまで撮影を禁止
する。
【0019】積分回路415pは、カメラのレリーズボ
タン43aの半押し(sw1のオン)に応じてDCカッ
トフィルタ414pの出力信号の積分を始め、角速度信
号を角度信号に変換する。但し、前述した様にDCカッ
トフィルタ414pの時定数変更が完了していない時に
は時定数変更が完了するまで積分動作を行わない。尚、
図18では省略しているが、積分された角度信号はその
時の焦点距離,被写体距離情報により適宜増幅され、振
れ角度に応じて適切な量補正レンズ52を駆動するよう
に変換される(ズームフォーカスにより撮影光学系が変
化し、補正レンズ52の駆動量に対し光軸偏心量が変わ
る為、この補正を行う必要がある)。
【0020】レリーズボタン43aの押し切り(sw2
のオン)で補正レンズ52を振れ角度信号に応じて駆動
し始める訳であるが、この時、補正レンズ52の振れ補
正動作が急激に始まらない様に注意する必要がある。記
憶回路416p及び差動回路417pは、この対策の為
に設けられている。記憶回路416pは、レリーズボタ
ン43aの押し切り(sw2のオン)に同期して積分回
路415pの振れ角度信号を記憶する。差動回路417
pは、積分回路415pの信号と記憶回路416pの信
号の差を求める。その為、スイッチsw2のオン時の差
動回路417pの二つの信号入力は等しく、該差動回路
417pの補正レンズ52に対する駆動目標値信号はゼ
ロであるが、その後ゼロより連続的に出力が行われる
(記憶回路416pはスイッチsw2のオン時点の積分
信号を原点にする役割となる)。これにより、補正レン
ズ52は急激に駆動される事が無くなる。
【0021】差動回路417pからの目標値信号は、P
WMデューティ変更回路418pに入力される。振れ補
正光学装置51に含まれるコイル510p(図17参
照)には振れ角度に対応した電圧或いは電流を印加すれ
ば、補正レンズ52はその振れ角度に対応して駆動され
る訳であるが、補正レンズ52の駆動消費電力及びコイ
ルの駆動トランジスタの省電力化の為にはPWM駆動が
望ましい。
【0022】そこで、PWMデューティ変更回路418
pは、目標値に応じてコイル駆動デューティを変更して
いる。例えば、周波数が20KHzのPWMにおいて、
差動回路417pの目標値が「2048」の時にはデュ
ーティ「0」とし、「4096」の時にはデューティ
「100」とし、その間を等分にしてデューティを目標
値に応じて決定していく。尚、デューティの決定は目標
値ばかりではなく、その時のカメラの撮影条件(温度や
カメラの姿勢,電源の状態)によって細かく制御して精
度良い振れ補正が行われるようにする。
【0023】PWMデューティ変更回路418pの出力
は、PWMドライバ回路や前記コイル510p等より成
る駆動装置419pに入力される。これにより、該駆動
装置419p内の前記コイル510p(図17参照)に
前記出力が印加されて補正レンズ52が駆動されて振れ
補正が行われる。該駆動装置419はスイッチsw2の
オンに同期してオンされ、フィルムへの露光が終了する
とオフされる。又、露光が終了してもレリーズボタン4
3aが半押し(sw1のオン)されている限り積分回路
415pは積分を継続しており、次のスイッチsw2の
オンで再び記憶回路416pが新たな積分出力を記憶す
る。
【0024】レリーズボタン43aの半押しを止める
と、積分回路415pはDCカットフィルタ414pの
出力の積分を止め、該積分回路415pのリセットを行
う。リセットとは、今まで積分してきた情報をすべて空
にする事である。
【0025】メインスイッチのオフで振動検出装置45
pがオフされ、防振シーケンスは終了する。
【0026】尚、積分回路415pの出力信号が所定値
より大きくなった時にはカメラのパンニングが行われた
と判定して、DCカットフィルタ414pの時定数を変
更する。例えば 0.2Hz以下の周波数をカットする特性
であったものを1Hz以下をカットする特性に変更し、
再び所定時間で時定数をもとに戻していく。この時定数
変更量も積分回路415pの出力の大きさにより制御さ
れる。即ち、出力信号が第1の閾値を超えた時には、D
Cカットフィルタ414pの特性を 0.5Hz以下をカッ
トする特性にし、第2の閾値を超えた時は、1Hz以下
をカットする特性とし、第3の閾値を超えた時は、5H
z以下をカットする特性にする。
【0027】又、積分回路415pの出力が非常に大き
くなった時には、該積分回路415pを一旦リセットし
て演算上の飽和(オーバーフロー)を防止している。
【0028】図18において、DCカットフィルタ41
4pはメインスイッチのオンから 0.2秒後に作動を開始
する構成になっているが、これに限るものではなく、レ
リーズボタン43aの半押しより作動を開始しても良
い。この場合はDCカットフィルタの時定数変更が完了
した時点より積分回路415pを作動させる。
【0029】又、積分回路415pもレリーズボタン4
3aの半押し(sw1のオン)で作動を開始させていた
が、レリーズボタン43aの押し切り(sw2のオン)
より作動を開始する構成にしても良い。この場合には、
記憶回路416p及び差動回路417pは必要無くな
る。
【0030】図18では、演算装置47p内に、DCカ
ットフィルタ48p及びローパスフィルタ49pを設け
ているが、これらは振動検出装置45p内に設けられて
も良いのは言うまでもない。
【0031】図19〜図21は、振れ補正光学装置51
(その駆動を行う駆動装置419pの一部(コイル51
0p、永久磁石56p等)を含む)の詳細を示す図であ
り、詳しくは、図19はこれら装置の正面図、図20
(a)は図19の矢印B方向より見た側面図、図20
(b)は図19のA−A断面図、図21は各装置の斜視
図である。
【0032】図19において、補正レンズ52(図20
(b)に示す様に、この補正レンズ52は、支持枠53
に固定される二枚のレンズ52a,52bと、地板54
に固定されるレンズ52cにより成り、撮影光学系の群
を構成している)は、支持枠53に固定される。
【0033】支持枠53には強磁性材料のヨーク55が
取付けられ、該ヨーク55の同図の裏面にはネオジウム
等の永久磁石56p,56yが吸着固定(かくれ線で示
す)されている。又、支持枠53から放射状に延出する
3本の支持軸53aは地板54の側壁54bに設けられ
た長孔54aに嵌合している。
【0034】図20(a),図21に示す様に、支持軸
53aと長孔54aは、補正レンズ52の光軸57方向
には嵌合してガタは生じないが、光軸57と直交する方
向には長孔54aが延びているため、支持枠53は地板
54に対し光軸57方向には移動規制されるが、光軸と
直交する平面内には自由に移動できる(矢印58p,5
8y,58r)。但し、図20に示す様に支持枠53上
のピン53bと地板上のピン54c間に引っ張りコイル
バネ59が掛けられている為に各々の方向(58p,5
8y,58r)に弾性的に規制されている。
【0035】地板54には永久磁石56p,56yに対
向してコイル510p,510yが取付けられている
(一部かくれ線)。ヨーク55、永久磁石56p、コイ
ル510pの配置は図20(b)の様になっており(永
久磁石56y、コイル510yも同じ配置)、コイル5
10pに電流を流すと支持枠53は矢印58p方向に駆
動され、コイル510yに電流を流すと、前記支持枠5
3は矢印58y方向に駆動される。
【0036】そして、その駆動量は各々の方向における
引っ張りコイルバネ59のバネ定数とコイル510p,
510yと永久磁石56p,56yの関連で生じる推力
との釣り合いで求まる。即ち、コイル510p,510
yに流す電流量に基づいて補正レンズ52の偏心量を制
御できる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図19〜図
21で説明した補正光学装置には、補正手段(補正レン
ズ52と支持枠53を主な構成要素とする)の駆動状態
をモニターする手段が具備されていない(例えば補正手
段の位置を検出するセンサが無い)。そのため、例えば
コイル510p,510yの断線や、引っ張りコイルバ
ネ59の断線、その他機械的な干渉問題で補正手段の駆
動状態が悪化した場合に備えて、振れ補正前に予め補正
手段の状態を検出し、正常な振れ補正が出来ない場合に
は警告を行う様になっている。
【0038】特開平11−326979号にはその方法
として、補正手段を振れ補正前に加振して、コイルに誘
導される起電力を測定することで、正常な振れ補正が出
来るか否かを前もって検出し、防振信頼性を高める発明
が開示されている。
【0039】しかしながら、前述した提案装置において
は、コイルに所定電力を与えて補正手段を加振し、その
加振量に見合う誘導起電力を測定していた。そのために
誘導起電力発生用のコイル、磁石を、補正手段駆動用の
コイル、磁石とは別個に設ける必要があり、装置が大型
化してしまう問題があった。
【0040】(発明の目的)本発明の第1の目的は、小
型でありながら、信頼性の高い補正手段の状態検出と振
れ補正時における補正手段の駆動力の低下を防ぐことの
できる補正手段用駆動装置及び振れ補正光学装置をを提
供しようとするものである。
【0041】本発明の第2の目的は、小型でありなが
ら、信頼性の高い補正手段の状態検出を行え、且つ外乱
振動に強い補正手段用駆動装置及び振れ補正光学装置を
提供しようとするものである。
【0042】本発明の第3の目的は、小型でありなが
ら、信頼性の高い補正手段の状態検出を行え、且つ撮影
条件に適した第1のコイルと第2のコイルの駆動制御を
行うことのできる振れ補正光学装置を提供しようとする
ものである。
【0043】本発明の第4の目的は、小型でありなが
ら、信頼性の高い補正手段の状態検出を行え、且つ撮影
時の露光時間が長いときは、補正手段に対して大きな駆
動力を与えて振れ補正精度を低下を防ぎ、露光時間が短
いときは、外乱振動による補正手段の不用意な移動を防
ぐことのできる振れ補正光学装置を提供しようとするも
のである。
【0044】本発明の第5の目的は、小型でありなが
ら、信頼性の高い補正手段の状態検出を行え、且つその
時の撮影モードに適した補正手段の駆動を行うことがで
きる振れ補正光学装置を提供しようとするものである。
【0045】本発明の第6の目的は、小型でありなが
ら、信頼性の高い補正手段の状態検出を行え、且つその
時の補正手段の補正量が大きいときは、補正手段に対し
て大きな駆動力を与えて振れ補正精度を低下を防ぎ、補
正手段の補正量が小さいときは、外乱振動による補正手
段の不用意な移動を防ぐことのできる振れ補正光学装置
を提供しようとするものである。
【0046】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、磁界発生手段と、
該磁界発生手段の発生する同一磁界内に配置されるコイ
ルとを有する、振れを補正する補正手段を駆動する為の
補正手段用駆動装置において、前記コイルを、第1のコ
イルと第2のコイルに区分し、前記補正手段にて振れ補
正を開始する前は、前記第1のコイルを前記補正手段を
所定の周波数にて駆動する為のものとして、前記第2の
コイルを前記所定の周波数にて駆動した際の前記補正手
段の駆動状態を検出する為のものとして、それぞれ用
い、前記補正手段にて振れ補正を行う場合は、前記第1
のコイルと前記第2のコイルそれぞれを振れ検出出力に
基づく振れ補正を行う為のものとして用いるようにした
補正手段用駆動装置とするものである。
【0047】上記構成においては、コイルを第1のコイ
ルと第2のコイルに区分し、振れ補正前は、それぞれを
補正手段の駆動が正常であるかの状態検出の為に用い、
振れ補正を行う際は、両者で補正手段を駆動して振れ補
正を行う構成にしている。
【0048】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項2に記載の発明は、振れを補正する補正手段と、
該補正手段を駆動する、磁界発生手段と該磁界発生手段
の発生する同一磁界内に配置されるコイルとを具備する
駆動手段とを有する振れ補正光学装置において、前記駆
動手段に具備される前記コイルを、第1のコイルと第2
のコイルに区分した構成にし、前記補正手段による振れ
補正の開始に先立って、前記第1のコイルに通電して前
記補正手段を所定の周波数にて駆動させると共に、該駆
動に伴って前記第2のコイルに発生する起電力を入力
し、該起電力の状態から前記補正手段の駆動状態を検出
し、その後前記補正手段にて振れ補正を行う場合は、前
記第1のコイルと前記第2のコイルそれぞれに通電して
振れ検出出力に基づいて前記補正手段の駆動を行わせる
制御手段を有する振れ補正光学装置とするものである。
【0049】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項3に記載の発明は、磁界発生手段と、該磁界発生
手段の発生する同一磁界内に配置されるコイルとを有す
る、振れを補正する補正手段を駆動する為の補正手段用
駆動装置において、前記コイルを、第1のコイルと第2
のコイルに区分し、前記補正手段にて振れ補正を開始す
る前は、前記第1のコイルを前記補正手段を所定の周波
数にて駆動する為のものとして、前記第2のコイルを前
記所定の周波数にて駆動した際の前記補正手段の駆動状
態を検出する為のものとして、それぞれ用い、前記補正
手段にて振れ補正を行う場合は、前記第1のコイルを振
れ検出出力に基づく振れ補正を行う為のもとして用い、
前記第2のコイルについてはその両端を短絡させて前記
補正手段の補正方向に粘性力を発生させる為のものとし
て用いるようにした補正手段用駆動装置とするものであ
る。
【0050】上記構成においては、コイルを第1のコイ
ルと第2のコイルに区分し、振れ補正前は、それぞれを
補正手段の駆動が正常であるかの状態検出の為に用い、
振れ補正を行う際は、第1のコイルにて補正手段を駆動
して振れ補正を行い、第2のコイルについては、短絡し
たコイルを磁界中に置くことで前記補正手段の補正方向
に粘性力が発生することに着目し、該第2のコイルをそ
のように用いて外乱振動を抑制させる為のものとして用
いる構成にしている。
【0051】同じく上記第2の目的を達成するために、
請求項4に記載の発明は、振れを補正する補正手段と、
該補正手段を駆動する、磁界発生手段と該磁界発生手段
の発生する同一磁界内に配置されるコイルとを具備する
駆動手段とを有する振れ補正光学装置において、前記駆
動手段に具備される前記コイルを、第1のコイルと第2
のコイルに区分した構成にし、前記補正手段による振れ
補正の開始に先立って、前記第1のコイルに通電して前
記補正手段を所定の周波数にて駆動させると共に、該駆
動に伴って前記第2のコイルに発生する起電力を入力し
て該起電力の状態から前記補正手段の駆動状態を検出
し、その後前記補正手段にて振れ補正を行う場合は、前
記第1のコイルに通電して振れ検出出力に基づいて前記
補正手段の駆動を行わせ、前記第2のコイルについては
その両端を短絡して前記補正手段の補正方向に粘性力を
発生させる制御手段を有する振れ補正光学装置とするも
のである。
【0052】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項5に記載の発明は、振れを補正する補正手段と、
該補正手段を駆動する、磁界発生手段と該磁界発生手段
の発生する同一磁界内に配置されるコイルとを具備する
駆動手段とを有する振れ補正光学装置において、前記駆
動手段に具備される前記コイルを、第1のコイルと第2
のコイルに区分した構成にし、前記補正手段による振れ
補正の開始に先立って、前記第1のコイルに通電して前
記補正手段を所定の周波数にて駆動させると共に、該駆
動に伴って前記第2のコイルに発生する起電力を入力し
て該起電力の状態から前記補正手段の駆動状態を検出
し、その後前記補正手段にて振れ補正を行う場合は、前
記第1のコイルと前記第2のコイルそれぞれに通電して
振れ検出出力に基づいて前記補正手段の駆動を行わせる
第1のモードと、前記第1のコイルに対しては通電して
振れ検出出力に基づいて前記補正手段の駆動を行わせ、
前記第2のコイルについてはその両端を短絡させて前記
補正手段の補正方向に粘性力を発生させる第2のモード
の何れかを選択して動作させる制御手段を有する振れ補
正光学装置とするものである。
【0053】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項6に記載の発明は、前記補正手段を駆動して振れ
補正を行う場合、前記制御手段は、この振れ補正光学装
置が搭載される撮影装置の撮影時における露光時間が所
定の時間より長いときは、前記第1のモードを選択し、
前記露光時間が所定の時間より短いときは、前記第2の
モードを選択する請求項5に記載の振れ補正光学装置と
するものである。
【0054】上記構成においては、この振れ補正光学装
置を撮影装置に搭載した場合において、撮影時の露光時
間が長いときは、補正手段の駆動に大きな駆動力を必要
とするので、第1のコイルと第2のコイルそれぞれを振
れ補正駆動の為に用いるようにしている。一方、露光時
間が短いときは、補正手段の駆動に大きな駆動力は必要
ないので、第1のコイルのみ振れ補正を行う為に用い、
第2のコイルについては、短絡したコイルを磁界中に置
くことで前記補正手段の補正方向に粘性力が発生するこ
とに着目し、該第2のコイルをそのように用いて外乱振
動を抑制させる為のものとし、二つに区分したそれぞれ
のコイルを有効利用するようにしている。
【0055】また、上記第5の目的を達成するために、
請求項7に記載の発明は、前記補正手段を駆動して振れ
補正を行う場合、前記制御手段は、この振れ補正光学装
置が搭載される撮影装置の撮影モードに応じて、前記第
1のモードと前記第2のモードの何れかを選択する請求
項5に記載の振れ補正光学装置とするものである。
【0056】上記構成においては、この振れ補正光学装
置を撮影装置に搭載した場合において、撮影時の露光時
間が長くなるような撮影モード(夜景モードやスローシ
ンクロモードやストロボ強制オフのモード等)のとき
は、補正手段の駆動に大きな駆動力を必要とするので、
第1のコイルと第2のコイルそれぞれを振れ補正駆動の
為に用いるようにしている。一方、露光時間が例えば1
/30秒より長くならない通常の撮影モードのときは、
補正手段の駆動に大きな駆動力は必要ないので、第1の
コイルのみ振れ補正を行う為に用い、第2のコイルにつ
いては、短絡したコイルを磁界中に置くことで前記補正
手段の補正方向に粘性力が発生することに着目し、該第
2のコイルをそのように用いて外乱振動を抑制させる為
のものとし、二つに区分したそれぞれのコイルを有効利
用するようにしている。
【0057】また、上記第6の目的を達成するために、
請求項8に記載の発明は、前記補正手段を駆動して振れ
補正を行う場合、前記制御手段は、振れ検出出力に基づ
く前記補正手段の補正方向への補正量が所定量よりも大
きいときは、前記第1のモードを選択し、所定量よりも
小さいときは、前記第2のモードを選択する請求項5に
記載の振れ補正光学装置とするものである。
【0058】上記構成においては、この振れ補正光学装
置を撮影装置に搭載した場合において、大きな手振れ等
の為に振れ検出出力が大きいときは、補正手段を補正方
向に大きく移動させる必要があるので、第1のコイルと
第2のコイルそれぞれを振れ補正駆動の為に用いるよう
にしている。一方、振れ検出出力が小さいときは、補正
手段の駆動に大きな駆動力は必要ないので、第1のコイ
ルのみ振れ補正を行う為に用い、第2のコイルについて
は、短絡したコイルを磁界中に置くことで前記補正手段
の補正方向に粘性力が発生することに着目し、該第2の
コイルをそのように用いて外乱振動を抑制させる為のも
のとし、二つに区分したそれぞれのコイルを有効利用す
るようにしている。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0060】図1は本発明の実施の各形態に係る振れ補
正光学装置の斜視図であり、図20で説明した従来例と
異なるのは、引っ張りコイルバネ11が支持軸53aと
同軸に設けられている点である。
【0061】引っ張りコイルバネ11は、図1(b)に
示す様に、その両端のフック部11a,11bはコイル
巻線の円周部よりバネ力発生方向に延出しており、一般
の逆丸フックのようにコイル巻線の中心よりバネ力発生
方向に延出しているのではない。このフック部1a,1
1bはそれぞれ支持枠53のピン53dと地板54上の
ピン54dに設けられたカム板12に引っ掛けられ、支
持枠53は地板54に対して弾性支持されている。この
ために支持軸53aと地板54上の長孔54aにより、
支持枠53は地板54に対し光軸57方向(図19参
照)に位置規制され、引っ張りバネ11により地板54
に対して矢印58p,58y,58r方向(図18参
照)に弾性支持されている。
【0062】図2及び図3は、支持軸53aと引っ張り
コイルバネ11の関係を説明する為の図である。
【0063】支持軸53aの周りに引っ張りコイルバネ
11が周回して設けられている。そして、引っ張りコイ
ルバネ11は図2で解かるように、その円周部よりフッ
ク部11a,11bがバネ力発生方向11cに延出して
おり、フック部11aは地板54の側壁54bに設けら
れたピン54dに圧入されたカム板12に引っ掛けら
れ、フック部11bは支持枠53に設けられたピン53
dに引っ掛けられている。その為に、支持枠53と地板
54はバネ力発生方向11cに弾性的に支持される。
【0064】カム板12は、図3に示すように、ピン5
4dに対して偏心しており、すり割12aをマイナスド
ライバー等で回すことでピン54d回りに回転可能であ
り、ピン54dに対して圧入されている事から引っ張り
コイルバネ11の弾性力で回転することは無い。そし
て、カム板12を上記マイナスドライバーなどで回転さ
せることで、引っ張りコイルバネ11の位置が変化する
ので、それにつれて支持枠53の位置も変化し、該支持
枠53の地板54に対する位置調整が可能である。
【0065】一般に引っ張りコイルバネ11の精度はき
わめて高いのであるが、該引っ張りコイルバネ11のフ
ック部11a,11bの変形等によるプリチャージ力の
変化等で支持枠53の地板54に対する位置は微妙に変
化する。そして、補正手段(補正レンズ52と支持枠5
3を主な構成要素とする)の可動ストロークを少なくし
て小型化を図ろうとすると、上記引っ張りコイルバネ1
1の誤差による支持枠53の地板54に対する位置変化
で上記ストロークの多くを使ってしまい、振れ補正時に
適正な振れ補正ストロークを確保できない恐れがあるの
で、カム板12を用いて支持枠53の位置調整を行って
いる。
【0066】上記のように地板54に設けたピン54d
にカム板12を圧入する構成にすると、地板54にピン
を差し込む穴を設けるよりも該地板54の成型肉を多く
取れ、丈夫に出来る。又、カム板12も樹脂部品で構成
でき、軽量で安い振れ補正光学装置が実現できる。
【0067】図4は本実施の各形態に係る補正手段の駆
動装置の構成要素の一部をなすコイル510p(510
p1,510p2)、永久磁石56p周辺の断面図であ
る。
【0068】コイル510pはその厚み方向に第1のコ
イル510p1と第2のコイル510p2に区分けされ
る。この第1のコイル510p1と第2のコイル510
p2は各々駆動装置419pに接続されており、片方の
コイルだけでも補正手段は駆動できるが、二つのコイル
を用いることで更に大きな駆動力が発生できる。
【0069】そして、後述するように、第2のコイル5
10p2に流れる電流値をカメラマイコン411でモニ
ターできるようになっており、振れ補正に先立って第1
のコイル510p1により補正手段を駆動し、その駆動
により第2のコイル510p2に発生する誘導起電力を
測定することで、該補正手段が正常か否かを判定できる
ようになっている。
【0070】図5は異常判定(以下、事故検出とも記
す)の仕方について説明する為の構成図であり、補正手
段のコイル510p1にはカメラマイコン411(図1
7と同様のもの)から駆動指令が入力される。図5では
省かれているが、実際にはカメラマイコン411からの
駆動指令を受けてコイル510p1に電流を印加する駆
動回路が、カメラマイコン411とコイル510p1の
間に配置されている。
【0071】カメラマイコン411からの駆動指令は例
えば補正手段の固有振動数と同じ周波数の駆動信号であ
り、補正手段が正常の場合はその信号により該補正手段
は大きく加振される。尚、固有振動数による駆動のため
に少ない電力印加で大きな駆動力が得られるので、コイ
ルコイル510pが2分化されて、コイル510p1の
様に厚みが薄くなってその駆動力が減少しても十分な駆
動力が得られる。
【0072】このとき、コイル510p2に誘導される
起電力を読み取り、カメラマイコン411に入力させ
る。尚、ここでコイル510p2で発生する起電力は、
カメラマイコン411に入力される前に所望のフィルタ
でノイズ成分を減衰させたり、増幅器により出力を増幅
させる処理を行い、より信号精度を高めることも出来
る。この様に構成すると、同一磁界(即ち、永久磁石5
6p内)の二つのコイルの一方を事故検出の為の駆動、
他方を事故検出の為の状態検出に、それぞれ用いること
が出来、補正手段を大型化させること無くその信頼性を
向上させることが出来る。
【0073】しかし、この場合に駆動用のコイル510
p1は今までに比べて薄型化されるためにその駆動力が
低下してしまう。
【0074】そこで、本発明の実施の第1の形態におい
ては、更に以下のような構成をとっている。
【0075】振れ補正に先立ち、例えばカメラのメイン
スイッチを入れたときや、防振スイッチをオンさせた
時、或いはカメラのレリーズボタンの半押しを行った時
に、カメラマイコン411は補正手段の異常判定を行う
べく、該補正手段のコイル510p1に該補正手段の固
有振動数(共振周波数)で電流を印加して補正手段を励
振する。このとき、補正手段はその共振周波数で駆動さ
れるのでコイル510p1の少ない電力でも十分励振さ
れ、その励振で発生する誘導起電力をコイル510p2
で検出する事で異常判定が行われる。
【0076】そして、異常判定終了後、カメラのレリー
ズボタン押し切りで露光が始まり、振動検出装置45p
の出力に基づいて補正手段を駆動させて振れ補正を行う
時には、コイル510p1及びコイル510p2の両者
を用いて該補正手段を駆動す。即ち、コイル510p2
は、異常判定時はセンサとして働き、振れ補正時には駆
動手段として動作する。
【0077】この様な役割の切り換えは、公知のアナロ
グスイッチをカメラマイコン411で制御して行えば簡
単な構成でスペースアップ無しに実現できる。
【0078】図6は、その概要を示すブロック図であ
り、カメラマイコン411からの補正手段の駆動指令は
駆動回路419p’に出力され、それを受けて駆動回路
419p’はコイル510p1及び選択回路13に駆動
電圧或いは駆動電流を出力する。なお、前記コイル51
0p1,コイル510p2及び前記駆動回路419p’
が駆動装置419を構成する。
【0079】コイル510p1はその電力で駆動を始め
る。選択回路13はカメラマイコン411からの指令で
コイル510p2の端子を駆動回路419p’か或いは
波形整形回路14の端子に選択的に接続しており、補正
手段の異常検出を行う時には、コイル510p2の端子
を波形整形回路14の端子に接続し、振れ補正を行う時
には、コイル510p2の端子を駆動回路419pに接
続する。前記波形整形回路14は公知のバンドパスフィ
ルタと増幅回路より形成されており、コイル510p2
より出力される誘導起電力のノイズカット及び増幅を行
うものである。
【0080】前述したように異常検出を行う時には、コ
イル510p1により補正手段はその固有振動数で励振
される。したがって、コイル510p2に発生する誘導
起電力もその周波数成分であるから波形整形回路14内
の前記固有振動数のみを透過するバンドパスフィルタを
用いる事で、ノイズ成分は十分に減衰され精度良い異常
判定が行われる。
【0081】そして、振れ補正を行う時には、カメラマ
イコン411は選択回路13にコイル510p2の端子
を駆動回路419p’の端子と接続するように指示を行
うので、振れ補正の時には駆動回路419p’によりコ
イル510p1,510p2とも駆動され、従来と同様
の大きな駆動力が得られる。
【0082】図7は、本発明の実施の第1の形態におい
て、コイル510p2の役割変化を示すフローチャート
である。このフローは、カメラのメインスイッチをオン
したときや該メインスイッチのオン後、防振スイッチを
オンしたとき、或いはカメラのレリーズボタンを半押し
した時にスタートする。
【0083】まず、ステップ#1001では、コイル5
10p2を事故検出側に接続する。これは、図6ではカ
メラマイコン411がコイル510p2の一方の端子を
波形整形回路14の端子に接続されるように選択回路1
3に指示を行う事である。次のステップ#1002で
は、事故検出駆動が終了するまで待機する。これは補正
手段をその固有振動数で励振を初めてもすぐには励振は
安定しないので、補正手段の時定数で決まる安定時間だ
け待機した後にコイル510p2の誘導起電力を取り込
む事、及び、その誘導起電力も固有振動数の5山分取り
込むようにして異常判定の確実性を高める為であり、例
えば補正手段の固有振動数が50Hzの場合には0. 2
秒程度待機する。即ちステップ#1002では、異常判
定開始からの経過時間で次のステップに進む構成にして
いる。
【0084】続くステップ#1003では、振れ補正を
開始するまで待機する。これは例えばレリーズボタンの
押し切り以降、振れ補正が始まるタイミングまで待機す
る事であるが、勿論そのステップの途中でカメラのメイ
ンスイッチが切られたり、或いはレリーズボタンの半押
しが解除されたり、防振スイッチがオフになると、この
フローは強制的に終了するので、その場合にはステップ
#1003で振れ補正開始まで待機することは無くな
る。
【0085】次のステップ#1004では、コイル51
0p2にも振れ補正電力を与え、コイル510p1と共
に補正手段を駆動することで大きな駆動力を得られるよ
うに該補正手段を設定する。これは図6では、コイル5
10p2の一方の端子(選択回路13に入力する端子)
が駆動回路419p’と接続されるようにカメラマイコ
ン411が選択回路13に指示を与えることである。そ
して、このフローを終了する。
【0086】上記実施の第1の形態によれば、磁界発生
手段である永久磁石56pとコイル510pとを有する
駆動装置419pにおいて、前記コイル510pを、図
4に示すように第1のコイル510p1と第2のコイル
510p2に区分し、補正手段にて振れ補正を開始する
前は、前記第1のコイル510p1を前記補正手段を所
定の周波数にて駆動する為のものとして、前記第2のコ
イル510p2を前記所定の周波数(固有の周波数)に
て駆動した際の前記補正手段の駆動状態を検出する為の
ものとして、つまり、補正手段の駆動が正常であるかの
状態検出の為に用い(図7のステップ#1001→#1
002)、振れ補正を行う場合は、それぞれのコイルを
振れ検出出力に基づく振れ補正を行う為のもとして用い
るようにしている(#1003→#1004)。
【0087】これにより、小型でありながら、信頼性の
高い補正手段の状態検出と振れ補正時における補正手段
の駆動力の低下を防ぐことが可能となる。
【0088】尚、以上の説明においては、コイル510
pのみ二つのコイル510p1と510p2に区分し
て、故障検知時と振れ補正時で使い分けていたが、これ
をコイル510yで行ってもよく、コイル510p,5
10yとも各々二つのコイルに区分して各々事故検出と
振れ補正でコイルの使い分けを行っても良い。
【0089】(実施の第2の形態)上記実施の第1の形
態では、振れ補正時にはコイル510p2にも駆動力を
与えてコイル510p1による補正手段の駆動をアシス
トしていた。
【0090】しかし、例えば電力が豊富でアシストが不
要な場合には、振れ補正中はコイル510p2はその端
子を短絡することで補正手段の駆動に粘性を与えても良
い。これは磁界中に短絡されたコイルを配置すると、該
コイルが磁界中を動いた時にそのコイル内に発生する誘
導起電力と磁界との間で働く駆動力がコイルの動きを妨
げるように働く事を利用したもので、その力はコイルの
速度に比例するのでいわゆる粘性力(ダンピング)とな
る。そして、駆動中に粘性力を補正手段に与えると、以
下のようなメリットが生まれる。
【0091】補正手段はコイルからの駆動力ばかりでは
なく、カメラのフォーカス駆動による振動やシャッタ駆
動による振動でも微小に動かされる。これは図1で説明
したように、補正手段は引っ張りコイルバネでフリーに
支持されているためである。
【0092】この外乱振動による補正手段の揺れは通常
は僅かではあり、問題はないが、もしも大きな振動が生
じた時には像面上の振れになる可能性もある。特にシャ
ッタ速度が速い時や、カメラの焦点距離が短い時の様に
手振れが目立たない条件では、逆に振れによる像劣化を
目立たせてしまう。その様な時に補正手段に粘性力を与
えると外乱振動が生じてもそれによる補正手段の揺れが
減少するので、像面精度が向上する。
【0093】図8は本発明の実施の第2の形態に係るコ
イル510p2の役割変化を示すフローチャートであ
り、このフローは、カメラのメインスイッチをオンした
ときやメインスイッチのオン後、防振スイッチをオンし
たとき、或いは、カメラのレリーズボタンを半押しした
時にスタートする。
【0094】まず、ステップ#1001では、コイル5
10p2を事故検出側に接続する。これは図6では、カ
メラマイコン411がコイル510p2の一方の端子を
波形整形回路14の端子に接続されるように選択回路1
3に指示を行う事である。次のステップ#1002で
は、事故検出駆動が終了するまで待機する。これは補正
手段をその固有振動数で励振を初めてもすぐには励振は
安定しないので、補正手段の時定数で決まる安定時間だ
け待機した後にコイル510p2の誘導起電力を取り込
む事、及び、その誘導起電力も固有振動数の5山分取り
込む様にして異常判定の確実性を高める為であり、例え
ば補正手段の固有振動数が50Hzの場合には0. 2秒
程度待機する。即ちステップ#1002では、異常判定
開始からの経過時間で次のステップに進む構成にしてい
る。
【0095】続くステップ#1003では、振れ補正を
開始するまで待機する。これは例えばレリーズボタンの
押し切り以降、振れ補正が始まるタイミングまで待機す
る事であるが、勿論そのステップの途中でカメラのメイ
ンスイッチが切られたり、或いはレリーズボタンの半押
しが解除されたり、防振スイッチがオフになるとこのフ
ローは強制的に終了するので、その場合にはステップ#
1003で振れ補正開始まで待機することは無くなる。
【0096】そして、次のステップ#2001にて、コ
イル510p2の両端を短絡して、振れ補正中に補正手
段に粘性力が発生するように該補正手段を設定する。こ
れは図6では、コイル510p2の一方の端子が駆動回
路419p’と接続されるようにカメラマイコン411
が選択回路13に指示を与え、その後駆動回路419
p’内でコイル510p2の両端を短絡する。図6で
は、コイル510p2の他端は基準電位側の端子(re
f)に接地されているので、前記一方の端子(選択回路
13に入力する端子)も駆動回路419p’を介して基
準電位側の端子に接地させる。
【0097】勿論選択回路13の選択端子を、図6のよ
うに波形整形回路14の一端と駆動回路419p’の一
端にするのではなく、図9に示すように、波形整形回路
14の一端と基準電位側の端子に設定しても良い。つま
り、コイル510p2をコイル510p1の駆動アシス
トとして使用せず、事故検出とダンピング専用に用いる
場合は、コイル510p2を駆動回路419’につなぐ
必要がないので、その代わりに基準電位(ref)側の
端子につなぐ事でコイル510p2の両端を短絡させる
ような構成にしても良い。
【0098】上記実施の第2の形態によれば、振れ補正
前は上記実施の第1の形態と同様であるが、振れ補正を
行う際は、第1のコイル510p1にて補正手段を駆動
して振れ補正を行い、第2のコイル510p2について
は、短絡したコイルを磁界中に置くことで前記補正手段
の補正方向に粘性力が発生することに着目し、該第2の
コイル510p2をそのように用いて外乱振動を抑制さ
せる為のものとして用いる(図8のステップ#200
1)構成にしている。
【0099】これにより、小型でありながら、信頼性の
高い補正手段の状態検出を行え、且つ外乱振動に強い装
置とすることができる。
【0100】(実施の第3の形態)上記実施の第1、第
2の形態においては、事故検出時と振れ補正時でコイル
510p2の役割を変えていた。
【0101】しかし実際に振れ補正を行う場合において
もコイル510p2のアシストが不要な場合もある。こ
の様な時にはコイル510p2は短絡して補正手段に粘
性力を与えて精度良い振れ補正を行った方が良い。例え
ば露光時間が短い時は振れ補正のストロークが少なくて
済む。この際、補正手段に与える駆動力は少なくて済む
のでコイル510p1だけの駆動で十分である。
【0102】そしてその様な条件下で、コイル510p
2は補正手段に粘性力えを与える役割を分担し、補正手
段の駆動精度を高める。
【0103】また、露光時間が長くなると振れ補正のス
トロークが大きくなるので、コイル510p1の発生駆
動力だけでは補正手段は駆動できなくなる。これは駆動
ストロークが増すと駆動のために引っ張りコイルバネ1
1を撓ませる力が多く必要な為である。そのようなとき
にはコイル510p2はコイル510p1の駆動アシス
トの役割を分担し、コイル510p1,510p2の両
者で補正手段を駆動する。
【0104】図10は本発明の実施の第3の形態に係る
コイル510p2の役割変化を示すフローチャートであ
り、このフローは、カメラのメインスイッチをオンした
ときやメインスイッチのオン後、防振スイッチをオンし
たとき、或いは、カメラのレリーズボタンを半押しした
時にスタートする。
【0105】まず、ステップ#1001では、コイル5
10p2を事故検出側に接続する。これは図6では、カ
メラマイコン411がコイル510p2端子を波形整形
回路14の端子に接続されるように選択回路13に指示
を行う事である。次のステップ#1002では、事故検
出駆動が終了するまで待機する。これは補正手段をその
固有振動数で励振を初めてもすぐには励振は安定しない
ので、補正手段の時定数で決まる安定時間だけ待機した
後にコイル510p2の誘導起電力を取り込む事、及
び、その誘導起電力も固有振動数の5山分取り込む様に
して異常判定の確実性を高める為であり、例えば補正手
段の固有振動数が50Hzの場合には0.2秒程度待機
する。即ちステップ#1002では、異常判定開始から
の経過時間で次のステップに進む構成にしている。
【0106】続くステップ#1003では、振れ補正を
開始するまで待機する。これは例えばレリーズボタンの
押し切り以降、振れ補正が始まるタイミングまで待機す
る事であるが、勿論そのステップの途中でカメラのメイ
ンスイッチが切られたり、或いはレリーズボタンの半押
しが解除されたり、防振スイッチがオフになるとこのフ
ローは強制的に終了するので、その場合にはステップ#
1003で振れ補正開始まで待機することは無くなる。
【0107】そして、次のステップ#3001にて、こ
のカメラの露光時間を測定する。続くステップ#300
2では、このカメラの露光時間により次に進むステップ
を分けており、例えば露光時間が1/30秒より長いと
きはステップ#1004へ進み、それより短い時はステ
ップ#2001へ進む。
【0108】ステップ#1004へ進むと、コイル51
0p2にも振れ補正電力を与え、コイル510p1と共
に補正手段を駆動することで、大きな駆動力を得られる
ように補正手段を設定する。これは図6では、コイル5
10p2の端子が駆動回路419p’と接続されるよう
にカメラマイコン411が選択回路13に指示を与える
ことである。
【0109】また、ステップ#2001へ進むと、コイ
ル510p2の両端を短絡して振れ補正中に補正手段に
粘性力が発生するように補正手段を設定する。これは図
6では、コイル510p2の一方の端子が駆動回路41
9p’と接続されるようにカメラマイコン411が選択
回路13に指示を与え、その後駆動回路419p’内で
コイル510p2の両端を短絡する。図6では、コイル
510p2の他端は基準電位側の端子(ref)に接地
されているので、前記一方の端子も駆動回路419p’
を介して基準に接地させる。
【0110】勿論選択回路13の選択端子を、図6のよ
うに波形整形回路14の一端と駆動回路419p’の一
端にするのではなく、前記図9のように、波形整形回路
14の一端と基準電位側の端子に設定しても良い。
【0111】図11はその変形例であり、ステップ#2
001が省かれている点が、上記図10とは異なる。こ
の変形例では、露光時間が短い場合にはコイル510p
1だけで補正手段を駆動すると共に、コイル510p2
は駆動にも粘性力発生にも使用していない。
【0112】この様な状態の時に振れ補正の為に補正手
段の駆動中にコイル510p2に流れる誘導起電力を測
定して再度補正手段の事故検出を行ってもよく、又はそ
の誘導起電力から補正手段の補正状態検出を行っても良
い。
【0113】上記の実施の第3の形態によれば、撮影時
の露光時間が長いときは、補正手段の駆動に大きな駆動
力を必要とするので、第1のコイル510p1と第2の
コイル510p2それぞれを振れ補正駆動の為に用いる
ようにしている(図10及び図11のステップ#300
1→#3002→#1004)。一方、露光時間が短い
ときは、補正手段の駆動に大きな駆動力は必要ないの
で、第1のコイル510p1のみ振れ補正を行う為に用
い、第2のコイル510p2については、短絡したコイ
ルを磁界中に置くことで前記補正手段の補正方向に粘性
力が発生することに着目し、該第2のコイル510p2
をそのように用いて外乱振動を抑制させる為のものとし
(図10の#2001又は図11のステップ#3002
のno)、二つに区分したそれぞれのコイルを有効利用
するようにしている。
【0114】これにより、小型でありながら、信頼性の
高い補正手段の状態検出を行え、且つ撮影時の露光時間
が長いときは、補正手段に対して大きな駆動力を与えて
振れ補正精度を低下を防ぎ、露光時間が短いときは、外
乱振動による補正手段の不用意な移動を防ぐことができ
る。
【0115】(実施の第4の形態)上記実施の第3の形
態では、露光時間に基づいてコイル510p2は補正手
段に粘性力えを与える役割か、或いは、コイル510p
1の駆動アシストの役割を使い分けていた。
【0116】しかし露光時間による役割の使い分けばか
りではなく、撮影するモードによりコイル510p2の
役割を使い分けても良い。例えば通常モードでは、露光
時間は手振れ対策のために1/30秒より長くはなら
ず、それより長い露光秒時が必要な被写体の場合はスト
ロボを発光させるだけで露光時間は1/30秒に固定す
る。
【0117】この様に露光時間が長くない時は、前述し
た様に手振れの量が少なく、補正手段には大きな駆動力
が不要である。そこで、コイル510p2の駆動力アシ
ストは必要なく、その分コイル510p2を粘性力発生
や振れ補正中の状態検出に用いることが出来る。
【0118】一方、夜景モードやスローシンクロモード
やストロボ強制オフのモードなどの撮影モードを搭載し
ているカメラの場合は、その様なモードの場合は露光時
間が長くなる恐れがある。そして、露光時間が長くなる
分手振れ補正量が多く必要になる可能性が予想される。
この様な撮影モードの時には、予めコイル510p2に
はコイル510p1の駆動力アシストの役割を担って貰
う。
【0119】図12は本発明の実施の第4の形態に係る
コイル510p2の役割変化を示すフローチャートであ
り、このフローは、カメラのメインスイッチをオンした
ときやメインスイッチのオン後、防振スイッチをオンし
たとき、或いは、カメラのレリーズボタンを半押しした
時にスタートする。
【0120】まず、ステップ#1001では、コイル5
10p2を事故検出側に接続する。これは図6では、カ
メラマイコン411がコイル510p2端子を波形整形
回路14の端子に接続されるように選択回路13に指示
を行う事である。次のステップ#1002では、事故検
出駆動が終了するまで待機する。これは補正手段をその
固有振動数で励振を初めてもすぐには励振は安定しない
ので、補正手段の時定数で決まる安定時間だけ待機した
後にコイル510p2の誘導起電力を取り込む事、及
び、その誘導起電力も固有振動数の5山分取り込む様に
して異常判定の確実性を高める為であり、例えば補正手
段の固有振動数が50Hzの場合には0.2秒程度待機
する。即ちステップ#1002では、異常判定開始から
の経過時間で次のステップに進む構成にしている。
【0121】続くステップ#1003では、振れ補正を
開始するまで待機する。これは例えばレリーズボタンの
押し切り以降、振れ補正が始まるタイミングまで待機す
る事であるが、勿論そのステップの途中でカメラのメイ
ンスイッチが切られたり、或いはレリーズボタンの半押
しが解除されたり、防振スイッチがオフになるとこのフ
ローは強制的に終了するので、その場合にはステップ#
1003で振れ補正開始まで待機することは無くなる。
【0122】そして、次のステップ#4001にて、撮
影者が設定したカメラの撮影モードを読み込む。続くス
テップ#4002では、このカメラの撮影モードにより
次に進むステップを分けており、例えば撮影モードが夜
景モードやスローシンクロモード、ストロボ強制オフモ
ードの場合はステップ#1004へ進み、撮影モードが
オートモードやスポーツモード、ポートレートモード、
マクロモードなどではステップ#2001へ進む。
【0123】ステップ#1004へ進むと、コイル51
0p2にも振れ補正電力を与え、コイル510p1と共
に補正手段を駆動することで大きな駆動力を得られるよ
うに補正手段を設定する。これは図6では、コイル51
0p2の一方の端子が駆動回路419p’と接続される
ようにカメラマイコン411が選択回路13に指示を与
えることである。
【0124】また、ステップ#2001へ進むと、コイ
ル510p2の両端を短絡して振れ補正中に補正手段に
粘性力が発生するように該補正手段を設定する。これは
図6では、コイル510p2の一方の端子が駆動回路4
19p’と接続されるようにカメラマイコン411が選
択回路13に指示を与え、その後駆動回路419p’内
でコイル510p2の両端を短絡する。図6では、コイ
ル510p2の他端は基準電位側の端子(ref)に接
地されているので、前記一方の端子も駆動回路419
p’を介して基準に接地させる。
【0125】勿論選択回路13の選択端子を、図6によ
うに波形整形回路14の一端と駆動回路419p’の一
端にするのではなく、前記図9のように、波形整形回路
14の一端と基準電位側の端子に設定しても良い。
【0126】図13はその変形例であり、ステップ#2
001が省かれている点が、上記図12とは異なる。こ
の変形例では、オートモードやスポーツモード、ポート
レートモード、マクロモードの場合には、コイル510
p1だけで補正手段を駆動すると共に、コイル510p
2は駆動にも粘性力発生にも使用していない。
【0127】この様な状態の時に振れ補正の為に補正手
段駆動中にコイル510p2に流れる誘導起電力を測定
して再度補正手段の事故検出を行ってもよく、又はその
誘導起電力から補正手段の補正状態検出を行っても良
い。
【0128】上記実施の第5の形態によれば、撮影時の
露光時間が長くなるような撮影モード(夜景モードやス
ローシンクロモードやストロボ強制オフのモード等)の
ときは、補正手段の駆動に大きな駆動力を必要とするの
で、第1のコイル510p1と第2のコイル510p2
それぞれを振れ補正駆動の為に用いるようにしている
(図12及び図13のステップ#4001→#4002
→#1004)。一方、露光時間が例えば1/30秒よ
り長くならない通常の撮影モードのときは、補正手段の
駆動に大きな駆動力は必要ないので、第1のコイル51
0p1のみ振れ補正を行う為に用い、第2のコイル51
0p2については、短絡したコイルを磁界中に置くこと
で前記補正手段の補正方向に粘性力が発生することに着
目し、該第2のコイル510p2をそのように用いて外
乱振動を抑制させる為のものとし(図10のステップ#
2001、図11のステップ#4002のno)、二つ
に区分したそれぞれのコイルを有効利用するようにして
いる。
【0129】これにより、小型でありながら、信頼性の
高い補正手段の状態検出を行え、且つその時の撮影モー
ドに適した補正手段の駆動を行うことができる。
【0130】(実施の第5の形態)上記実施の第3の形
態では、露光時間に基づいてコイル510p2は補正手
段に粘性力えを与える役割か、或いは、コイル510p
1の駆動アシストの役割を使い分けていた。
【0131】しかし、露光時間による役割の使い分けば
かりではなく、実際に振れ補正に必要なストロークによ
りコイル510p2の役割を使い分けても良い。
【0132】振れ補正に必要なストロークは例えば図1
7における差動回路417pの出力の大きさ(振れ補正
目標値)により判定することができ、この信号を所定の
基準値と比較し、その結果その基準値より大きな信号が
差動回路417pより発生している時は大きな駆動力が
必要になったと判定して、コイル510p2にコイル5
10p1の駆動力アシストの役割に回って貰い、差動回
路417pの信号が基準値以下の場合は、コイル510
p2には粘性力発生や振れ補正中の状態検出の役割に回
って貰う。
【0133】図14は本発明の実施の第5の形態に係る
コイル510p2の役割変化を示すフローチャートであ
り、このフローは、カメラのメインスイッチをオンした
ときやメインスイッチのオン後、防振スイッチをオンし
たとき、或いは、カメラのレリーズボタンを半押しした
時にスタートする。
【0134】まず、ステップ#1001では、コイル5
10p2を事故検出側に接続する。これは図6では、カ
メラマイコン411がコイル510p2の一方の端子を
波形整形回路14の端子に接続されるように選択回路1
3に指示を行う事である。次のステップ#1002で
は、事故検出駆動が終了するまで待機する。これは補正
手段をその固有振動数で励振を初めてもすぐには励振は
安定しないので、補正手段の時定数で決まる安定時間だ
け待機した後にコイル510p2の誘導起電力を取り込
む事、及び、その誘導起電力も固有振動数の5山分取り
込む様にして異常判定の確実性を高める為であり、例え
ば補正手段の固有振動数が50Hzの場合には0. 2秒
程度待機する。即ちステップ#1002では、異常判定
開始からの経過時間で次のステップに進む構成にしてい
る。
【0135】続くステップ#1003では、振れ補正を
開始するまで待機する。これは例えばレリーズボタンの
押し切り以降、振れ補正が始まるタイミングまで待機す
る事であるが、勿論そのステップの途中でカメラのメイ
ンスイッチが切られたり、或いはレリーズボタンの半押
しが解除されたり、防振スイッチがオフになるとこのフ
ローは強制的に終了するので、その場合にはステップ#
1003で振れ補正開始まで待機することは無くなる。
【0136】そして、次のステップ#5001にて、振
れ補正中に大きな振れ補正が必要か否かにより次に進む
ステップを分けており、例えば図18の差動回路417
pの出力が基準値を超えて大きな振れ補正が必要である
と判定した時はステップ#5002へ進み、図18の差
動回路417pの出力が基準値内であり、大きな振れ補
正が不要と判定した時はステップ#5003へ進む。
【0137】ステップ#5002へ進むと、コイル51
0p2にも振れ補正電力を与え、コイル510p1と共
に補正手段を駆動することで大きな駆動力を得る。これ
は図6では、コイル510p2の端子が駆動回路419
p’と接続されるようにカメラマイコン411が選択回
路13に指示を与えることである。
【0138】また、ステップ#5003へ進むと、コイ
ル510p2の両端を短絡して振れ補正中に補正手段に
粘性力が発生させる。これは図6では、コイル510p
2の一方の端子が駆動回路419p’と接続されるよう
にカメラマイコン411が選択回路13に指示を与え、
その後駆動回路419p’内でコイル510p2の両端
を短絡する。図6では、コイル510p2の他端は基準
電位側の端子(ref)に接地されているので、前記一
方の端子も駆動回路419p’を介して基準に接地させ
る。
【0139】勿論選択回路13の選択端子を波形整形回
路14の一端と駆動回路419p’の一端にするのでは
なく、前記図9のように、波形整形回路14の一端と基
準電位側の端子に設定しても良い。
【0140】次のステップ#5004では、振れ補正が
終了したか否かを判定し、終了した場合にはこのフロー
も終了し、振れ補正が継続している時はステップ#50
01に戻る。
【0141】即ち振れ補正中の振れ補正ストロークに応
じて、コイル510p2の役割はコイル510p1の駆
動アシストや補正手段への粘性力の付与が頻繁に入れ替
わる事がある。
【0142】図15はその変形例であり、ステップ#5
003が省かれている点が、図14とは異なる。この変
形例では、必要振れ補正ストロークが少ない時にはコイ
ル510p1だけで補正手段を駆動すると共に、コイル
510p2は駆動にも粘性力発生にも使用していない。
【0143】この様な状態の時に振れ補正の為に補正手
段駆動中にコイル510p2に流れる誘導起電力を測定
して再度補正手段の事故検出を行ってもよく、又はその
誘導起電力から補正手段の補正状態検出を行っても良
い。
【0144】上記実施の第5の形態によれば、大きな手
振れ等の為に振れ検出出力が大きいときは、補正手段を
補正方向に大きく移動させる必要があるので、第1のコ
イル510p1と第2のコイル510p2それぞれを振
れ補正駆動の為に用いるようにしている(図14及び図
15のステップ#5001→#5002→#100
4)。一方、振れ検出出力が小さいときは、補正手段の
駆動に大きな駆動力は必要ないので、第1のコイル51
0p1のみ振れ補正を行う為に用い、第2のコイル51
0p2については、短絡したコイルを磁界中に置くこと
で前記補正手段の補正方向に粘性力が発生することに着
目し、該第2のコイル510pをそのように用いて外乱
振動を抑制させる為のものとし(図14のステップ#5
003、図15のステップ#5001のno)、二つに
区分したそれぞれのコイルを有効利用するようにしてい
る。
【0145】これにより、小型でありながら、信頼性の
高い補正手段の状態検出を行え、且つその時の補正手段
の補正量が大きいときは、補正手段に対して大きな駆動
力を与えて振れ補正精度を低下を防ぎ、補正手段の補正
量が小さいときは、外乱振動による補正手段の不用意な
移動を防ぐことができる。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は2に
記載の発明によれば、小型でありながら、信頼性の高い
補正手段の状態検出と振れ補正時における補正手段の駆
動力の低下を防ぐことができる補正手段用駆動装置又は
振れ補正光学装置を提供できるものである。
【0147】また、請求項3又は4に記載の発明によれ
ば、小型でありながら、信頼性の高い補正手段の状態検
出を行え、且つ外乱振動に強い補正手段用駆動装置又は
振れ補正光学装置を提供できるものである。
【0148】また、請求項5に記載の発明によれば、小
型でありながら、信頼性の高い補正手段の状態検出を行
え、且つ撮影条件に適した第1のコイルと第2のコイル
の駆動制御を行うことができる振れ補正光学装置を提供
できるものである。
【0149】また、請求項6に記載の発明によれば、小
型でありながら、信頼性の高い補正手段の状態検出を行
え、且つ撮影時の露光時間が長いときは、補正手段に対
して大きな駆動力を与えて振れ補正精度を低下を防ぎ、
露光時間が短いときは、駆動力が小さくても振れ補正精
度は問題にならず、外乱振動が補正手段に影響を与える
ことがあるので、外乱振動による補正手段の不用意な移
動を防ぐようにした振れ補正光学装置を提供できるもの
である。
【0150】また、請求項7に記載の発明によれば、小
型でありながら、信頼性の高い補正手段の状態検出を行
え、且つその時の撮影モードに適した補正手段の駆動を
行うことのできる振れ補正光学装置を提供できるもので
ある。
【0151】また、請求項8に記載の発明によれば、小
型でありながら、信頼性の高い補正手段の状態検出を行
え、且つその時の補正手段の補正量が大きいときは、補
正手段に対して大きな駆動力を与えて振れ補正精度を低
下を防ぎ、補正手段の補正量が小さいときは、駆動力が
小さくても振れ補正精度は問題にならず、外乱振動が補
正手段に影響を与えることがあるので、外乱振動による
補正手段の不用意な移動を防ぐようにした振れ補正光学
装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の各形態に係る振れ補正光学装置
の主要部の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の各形態に係る補正手段の主要部
分を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の各形態に係る補正手段の主要部
分を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の各形態に係る補正手段の主要部
分を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の各形態に係る補正手段の状態判
定を行う為の回路構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の各形態に係るコイル切換えの為
の回路構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の第1の形態に係る主要部分の動
作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の第2の形態に係る主要部分の動
作を示すフローチャートである。
【図9】図6の一部を変形した例を示すブロック図であ
る。
【図10】本発明の実施の第3の形態に係る主要部分の
動作を示すフローチャートである。
【図11】図10の一部を変更した場合の動作を示すフ
ローチャートである。
【図12】本発明の実施の第4の形態に係る主要部分の
動作を示すフローチャートである。
【図13】図12の一部を変更した場合の動作を示すフ
ローチャートである。
【図14】本発明の実施の第5の形態に係る主要部分の
動作を示すフローチャートである。
【図15】図14の一部を変更した場合の動作を示すフ
ローチャートである。
【図16】従来例の防振システムを搭載したカメラの全
体構成を示す斜視図である。
【図17】従来例の防振システムを搭載したカメラの内
部構成を示す斜視図である。
【図18】従来例の防振システムの電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図19】従来例の振れ補正光学装置を示す正面図であ
る。
【図20】図19のA−A断面及び矢印B方向より見た
図である。
【図21】従来例の振れ補正光学装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 引っ張りコイルバネ 11c バネ力発生方向 12 カム板 13 選択回路 14 波形整形回路 45p 振動検出装置 411 カメラマイコン 419p 駆動装置 419p’ 駆動回路 52 補正レンズ 53 支持枠 54 地板 56p,56y 永久磁石 510p コイル 510p1 第1のコイル 510p2 第2のコイル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界発生手段と、該磁界発生手段の発生
    する同一磁界内に配置されるコイルとを有する、振れを
    補正する補正手段を駆動する為の補正手段用駆動装置に
    おいて、 前記コイルを、第1のコイルと第2のコイルに区分し、 前記補正手段にて振れ補正を開始する前は、前記第1の
    コイルを前記補正手段を所定の周波数にて駆動する為の
    ものとして、前記第2のコイルを前記所定の周波数にて
    駆動した際の前記補正手段の駆動状態を検出する為のも
    のとして、それぞれ用い、 前記補正手段にて振れ補正を行う場合は、前記第1のコ
    イルと前記第2のコイルそれぞれを振れ検出出力に基づ
    く振れ補正を行う為のものとして用いるようにしたこと
    を特徴とする補正手段用駆動装置。
  2. 【請求項2】 振れを補正する補正手段と、該補正手段
    を駆動する、磁界発生手段と該磁界発生手段の発生する
    同一磁界内に配置されるコイルとを具備する駆動手段と
    を有する振れ補正光学装置において、 前記駆動手段に具備される前記コイルを、第1のコイル
    と第2のコイルに区分した構成にし、 前記補正手段による振れ補正の開始に先立って、前記第
    1のコイルに通電して前記補正手段を所定の周波数にて
    駆動させると共に、該駆動に伴って前記第2のコイルに
    発生する起電力を入力し、該起電力の状態から前記補正
    手段の駆動状態を検出し、 その後前記補正手段にて振れ補正を行う場合は、前記第
    1のコイルと前記第2のコイルそれぞれに通電して振れ
    検出出力に基づいて前記補正手段の駆動を行わせる制御
    手段を有することを特徴とする振れ補正光学装置。
  3. 【請求項3】 磁界発生手段と、該磁界発生手段の発生
    する同一磁界内に配置されるコイルとを有する、振れを
    補正する補正手段を駆動する為の補正手段用駆動装置に
    おいて、 前記コイルを、第1のコイルと第2のコイルに区分し、 前記補正手段にて振れ補正を開始する前は、前記第1の
    コイルを前記補正手段を所定の周波数にて駆動する為の
    ものとして、前記第2のコイルを前記所定の周波数にて
    駆動した際の前記補正手段の駆動状態を検出する為のも
    のとして、それぞれ用い、 前記補正手段にて振れ補正を行う場合は、前記第1のコ
    イルを振れ検出出力に基づく振れ補正を行う為のもとし
    て用い、前記第2のコイルについてはその両端を短絡さ
    せて前記補正手段の補正方向に粘性力を発生させる為の
    ものとして用いるようにしたことを特徴とする補正手段
    用駆動装置。
  4. 【請求項4】 振れを補正する補正手段と、該補正手段
    を駆動する、磁界発生手段と該磁界発生手段の発生する
    同一磁界内に配置されるコイルとを具備する駆動手段と
    を有する振れ補正光学装置において、 前記駆動手段に具備される前記コイルを、第1のコイル
    と第2のコイルに区分した構成にし、 前記補正手段による振れ補正の開始に先立って、前記第
    1のコイルに通電して前記補正手段を所定の周波数にて
    駆動させると共に、該駆動に伴って前記第2のコイルに
    発生する起電力を入力して該起電力の状態から前記補正
    手段の駆動状態を検出し、 その後前記補正手段にて振れ補正を行う場合は、前記第
    1のコイルに通電して振れ検出出力に基づいて前記補正
    手段の駆動を行わせ、前記第2のコイルについてはその
    両端を短絡して前記補正手段の補正方向に粘性力を発生
    させる制御手段を有することを特徴とする振れ補正光学
    装置。
  5. 【請求項5】 振れを補正する補正手段と、該補正手段
    を駆動する、磁界発生手段と該磁界発生手段の発生する
    同一磁界内に配置されるコイルとを具備する駆動手段と
    を有する振れ補正光学装置において、 前記駆動手段に具備される前記コイルを、第1のコイル
    と第2のコイルに区分した構成にし、 前記補正手段による振れ補正の開始に先立って、前記第
    1のコイルに通電して前記補正手段を所定の周波数にて
    駆動させると共に、該駆動に伴って前記第2のコイルに
    発生する起電力を入力して該起電力の状態から前記補正
    手段の駆動状態を検出し、 その後前記補正手段にて振れ補正を行う場合は、前記第
    1のコイルと前記第2のコイルそれぞれに通電して振れ
    検出出力に基づいて前記補正手段の駆動を行わせる第1
    のモードと、前記第1のコイルに対しては通電して振れ
    検出出力に基づいて前記補正手段に振れ補正を行わせ、
    前記第2のコイルについてはその両端を短絡して前記補
    正手段の補正方向に粘性力を発生させる第2のモードの
    何れかを選択して動作させる制御手段を有することを特
    徴とする振れ補正光学装置。
  6. 【請求項6】 前記補正手段を駆動して振れ補正を行う
    場合、前記制御手段は、この振れ補正光学装置が搭載さ
    れる撮影装置の撮影時における露光時間が所定の時間よ
    り長いときは、前記第1のモードを選択し、前記露光時
    間が所定の時間より短いときは、前記第2のモードを選
    択することを特徴とする請求項5に記載の振れ補正光学
    装置。
  7. 【請求項7】 前記補正手段を駆動して振れ補正を行う
    場合、前記制御手段は、この振れ補正光学装置が搭載さ
    れる撮影装置の撮影モードに応じて、前記第1のモード
    と前記第2のモードの何れかを選択することを特徴とす
    る請求項5に記載の振れ補正光学装置。
  8. 【請求項8】 前記補正手段を駆動して振れ補正を行う
    場合、前記制御手段は、振れ検出出力に基づく前記補正
    手段の補正方向への補正量が所定量よりも大きいとき
    は、前記第1のモードを選択し、所定量よりも小さいと
    きは、前記第2のモードを選択することを特徴とする請
    求項5に記載の振れ補正光学装置。
JP2001301022A 2001-09-28 2001-09-28 補正手段用駆動装置及び振れ補正光学装置 Pending JP2003107551A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001301022A JP2003107551A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 補正手段用駆動装置及び振れ補正光学装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001301022A JP2003107551A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 補正手段用駆動装置及び振れ補正光学装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003107551A true JP2003107551A (ja) 2003-04-09

Family

ID=19121500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001301022A Pending JP2003107551A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 補正手段用駆動装置及び振れ補正光学装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003107551A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005156893A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Sigma Corp 画像振れ防止装置
JP2007057981A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Canon Inc 姿勢検出装置、姿勢検出方法、及びコンピュータプログラム
JP2008197550A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Casio Comput Co Ltd 手振れ補正装置及びリニアアクチュエータ
JP2012078868A (ja) * 2007-03-23 2012-04-19 Toshiba Corp 手ぶれ補正装置、手ぶれ補正プログラム、手ぶれ補正方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005156893A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Sigma Corp 画像振れ防止装置
JP2007057981A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Canon Inc 姿勢検出装置、姿勢検出方法、及びコンピュータプログラム
JP4724493B2 (ja) * 2005-08-25 2011-07-13 キヤノン株式会社 光学機器、撮像装置、及び光学機器の姿勢検知方法
JP2008197550A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Casio Comput Co Ltd 手振れ補正装置及びリニアアクチュエータ
JP2012078868A (ja) * 2007-03-23 2012-04-19 Toshiba Corp 手ぶれ補正装置、手ぶれ補正プログラム、手ぶれ補正方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4659465B2 (ja) 振れ補正装置および光学機器
JP2000235206A (ja) 支持状態検知装置、像振れ補正機能付きカメラ、像振れ補正機能付き交換レンズ、及び像振れ補正のための装置
US6757488B2 (en) Control apparatus for image blur correction
JP2003091028A (ja) 補正手段の位置制御装置
JP2003107551A (ja) 補正手段用駆動装置及び振れ補正光学装置
JP2000122106A (ja) 光学機器及びカメラ
JP2003107552A (ja) 撮影装置
JP3526278B2 (ja) 振れ補正光学装置
JP4817544B2 (ja) 防振制御装置、カメラ及び補正手段位置制御装置
JP2003075880A (ja) 光学装置
JP2003057708A (ja) 振れ補正光学装置
JP3342251B2 (ja) 交換レンズ及びそれを用いたカメラシステム
JP2003107319A (ja) 光学機器
JP2003043546A (ja) 防振機能付きカメラ
JP2003057706A (ja) 像振れ補正装置を有するカメラ
JP3412974B2 (ja) 像振れ補正装置
JP2002365686A (ja) 防振制御装置
JP2003005244A (ja) 振れ補正光学装置及びカメラ
JP2003005242A (ja) 防振制御装置
JP2002303908A (ja) 光学装置、レンズ鏡筒及びカメラ
JP2000330156A (ja) 像振れ補正機能付き光学機器
JP2003005243A (ja) 防振演算制御装置及びカメラ
JPH10339639A (ja) 振動ジャイロ
JP2003107553A (ja) 撮影装置
JP2003057709A (ja) 振れ補正光学装置