JP2003057708A - 振れ補正光学装置 - Google Patents
振れ補正光学装置Info
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- JP2003057708A JP2003057708A JP2001246943A JP2001246943A JP2003057708A JP 2003057708 A JP2003057708 A JP 2003057708A JP 2001246943 A JP2001246943 A JP 2001246943A JP 2001246943 A JP2001246943 A JP 2001246943A JP 2003057708 A JP2003057708 A JP 2003057708A
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- permanent magnet
- coil
- support frame
- optical device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コイルと永久磁石のギャップを適切な間隔に
機械的に調整し、駆動力のバラツキをなくしながら一定
のパワーを得られるようにして、該装置の小型化による
駆動力余裕不足、または、該装置の着磁バラツキやコイ
ル抵抗の個体差による駆動力のバラツキをなくし、該装
置の性能の安定化を図る。 【解決手段】 補正光学系52を一体的に支持する支持
枠53と、該支持枠を駆動する、永久磁石56pとコイ
ル510を含む電磁駆動手段とを有し、前記永久磁石
は、前記支持枠或いは地板54のいずれか一方に取り付
けられ、前記コイルは、前記地板或いは前記支持枠のい
ずれか他方に、前記永久磁石に対向する位置に取り付け
られている装置において、前記永久磁石と前記コイルの
ギャップを調整する為の調整機構63を有する。
機械的に調整し、駆動力のバラツキをなくしながら一定
のパワーを得られるようにして、該装置の小型化による
駆動力余裕不足、または、該装置の着磁バラツキやコイ
ル抵抗の個体差による駆動力のバラツキをなくし、該装
置の性能の安定化を図る。 【解決手段】 補正光学系52を一体的に支持する支持
枠53と、該支持枠を駆動する、永久磁石56pとコイ
ル510を含む電磁駆動手段とを有し、前記永久磁石
は、前記支持枠或いは地板54のいずれか一方に取り付
けられ、前記コイルは、前記地板或いは前記支持枠のい
ずれか他方に、前記永久磁石に対向する位置に取り付け
られている装置において、前記永久磁石と前記コイルの
ギャップを調整する為の調整機構63を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトカメラ
のレンズ鏡筒等に具備される振れ補正光学装置の改良に
関するものである。
のレンズ鏡筒等に具備される振れ補正光学装置の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性
は非常に少なくなっている。
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性
は非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、カメラに加わる手振れを
防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘
発する要因は殆ど無くなってきている。
防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘
発する要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hzないし10Hzの振動であるが、シャッタの
レリーズ時点においてこのような手振れを起こしても像
振れの無い写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させなければならない。
従って、カメラ振れが生じても像振れが生じない写真を
撮影するためには、第1に、カメラの振動を正確に検出
し、第2に、手振れによる光軸変化を補正することが必
要となる。
通常1Hzないし10Hzの振動であるが、シャッタの
レリーズ時点においてこのような手振れを起こしても像
振れの無い写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させなければならない。
従って、カメラ振れが生じても像振れが生じない写真を
撮影するためには、第1に、カメラの振動を正確に検出
し、第2に、手振れによる光軸変化を補正することが必
要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、加速度、角加速度、角速度、角変位等を検出
する振れ検出センサと、カメラ振れ補正の為にその出力
を適宜演算処理する演算部を具備した振動検出装置をカ
メラに搭載することによって行うことができる。そし
て、この検出情報に基づき、撮影光軸を偏心させる補正
手段を駆動させて像振れ抑制が行われる。
にいえば、加速度、角加速度、角速度、角変位等を検出
する振れ検出センサと、カメラ振れ補正の為にその出力
を適宜演算処理する演算部を具備した振動検出装置をカ
メラに搭載することによって行うことができる。そし
て、この検出情報に基づき、撮影光軸を偏心させる補正
手段を駆動させて像振れ抑制が行われる。
【0007】図4は防振システムを有するコンパクトカ
メラの外観斜視図であり、光軸41に対して矢印42
p,42yで示すカメラ縦振れ及び横振れに対し振れ補
正を行う機能を有している。
メラの外観斜視図であり、光軸41に対して矢印42
p,42yで示すカメラ縦振れ及び横振れに対し振れ補
正を行う機能を有している。
【0008】尚、カメラ本体43の中で、43aはレリ
ーズボタン、43bはモードダイヤル(メインスイッチ
を含む)、43cはリトラクタブルストロボ、43dは
ファインダ窓である。
ーズボタン、43bはモードダイヤル(メインスイッチ
を含む)、43cはリトラクタブルストロボ、43dは
ファインダ窓である。
【0009】図5は、図4に示したカメラの内部構成を
示す斜視図であり、44はカメラ本体、51は補正手
段、52は補正レンズ、53は補正レンズ52を図中5
8p,58y方向に自在に駆動して図4の矢印42p,
42y方向の振れ補正を行う支持枠であり、詳細につい
ては後述する。45p,45yは各々矢印46p,46
y回りの振れを検出する角速度計や角加速度計等の振動
検出装置である。
示す斜視図であり、44はカメラ本体、51は補正手
段、52は補正レンズ、53は補正レンズ52を図中5
8p,58y方向に自在に駆動して図4の矢印42p,
42y方向の振れ補正を行う支持枠であり、詳細につい
ては後述する。45p,45yは各々矢印46p,46
y回りの振れを検出する角速度計や角加速度計等の振動
検出装置である。
【0010】振動検出装置45p,45yの出力は後述
する演算装置47p,47yを介して補正手段51の駆
動目標値に変換され、該補正手段51のコイルに入力し
て振れ補正を行う。尚、54は地板、56p,56yは
永久磁石、510p,510yはコイルである。
する演算装置47p,47yを介して補正手段51の駆
動目標値に変換され、該補正手段51のコイルに入力し
て振れ補正を行う。尚、54は地板、56p,56yは
永久磁石、510p,510yはコイルである。
【0011】図6は前記演算装置47p,47yの詳細
を示すブロック図であり、これらは同様な構成である為
に同図では演算装置47pのみを用いて説明する。
を示すブロック図であり、これらは同様な構成である為
に同図では演算装置47pのみを用いて説明する。
【0012】演算装置47pは、一点鎖線にて囲まれ
る、DCカットフィルタ48p、ローパスフィルタ49
p、アナログ・ディジタル変換回路(以下、A/D変換
回路と記す)410p、駆動装置419p及び破線で示
すカメラマイコン411より構成される。また、前記カ
メラマイコン411は、記憶回路412p、差動回路4
13p、DCカットフィルタ414p、積分回路415
p、記憶回路416p、差動回路417p、PWMデュ
ーティ変更回路418pで構成される。
る、DCカットフィルタ48p、ローパスフィルタ49
p、アナログ・ディジタル変換回路(以下、A/D変換
回路と記す)410p、駆動装置419p及び破線で示
すカメラマイコン411より構成される。また、前記カ
メラマイコン411は、記憶回路412p、差動回路4
13p、DCカットフィルタ414p、積分回路415
p、記憶回路416p、差動回路417p、PWMデュ
ーティ変更回路418pで構成される。
【0013】ここでは、振動検出装置45pとして、カ
メラの振れ角速度を検出する振動ジャイロを用いてお
り、該振動ジャイロはカメラのメインスイッチのオンと
同期して駆動され、カメラに加わる振れ角速度の検出を
開始する。
メラの振れ角速度を検出する振動ジャイロを用いてお
り、該振動ジャイロはカメラのメインスイッチのオンと
同期して駆動され、カメラに加わる振れ角速度の検出を
開始する。
【0014】振動検出装置45pの出力信号は、アナロ
グ回路で構成されるDCカットフィルタ48pにより該
出力信号に重畳しているDCバイアス成分がカットされ
る。このDCカットフィルタ48pは 0.1Hz以下の周
波数の信号をカットする周波数特性を有しており、カメ
ラに加わる1〜10Hzの手振れ周波数帯域には影響が
及ばないようになっている。しかしながら、この様に
0.1Hz以下をカットする特性にすると、振動検出装置
45pから振れ信号が入力されてから完全にDCがカッ
トされるまでには10秒近くかかってしまうという問題
がある。そこで、カメラのメインスイッチがオンされて
から例えば 0.1秒まではDCカットフィルタ48pの時
定数を小さく(例えば10Hz以下の周波数の信号をカ
ットする特性にする)しておく事で、 0.1秒位の短い時
間でDCをカットし、その後に時定数を大きくして(
0.1Hz以下の周波数のみカットする特性にして)DC
カットフィルタ48pにより振れ角速度信号が劣化しな
い様にしている。
グ回路で構成されるDCカットフィルタ48pにより該
出力信号に重畳しているDCバイアス成分がカットされ
る。このDCカットフィルタ48pは 0.1Hz以下の周
波数の信号をカットする周波数特性を有しており、カメ
ラに加わる1〜10Hzの手振れ周波数帯域には影響が
及ばないようになっている。しかしながら、この様に
0.1Hz以下をカットする特性にすると、振動検出装置
45pから振れ信号が入力されてから完全にDCがカッ
トされるまでには10秒近くかかってしまうという問題
がある。そこで、カメラのメインスイッチがオンされて
から例えば 0.1秒まではDCカットフィルタ48pの時
定数を小さく(例えば10Hz以下の周波数の信号をカ
ットする特性にする)しておく事で、 0.1秒位の短い時
間でDCをカットし、その後に時定数を大きくして(
0.1Hz以下の周波数のみカットする特性にして)DC
カットフィルタ48pにより振れ角速度信号が劣化しな
い様にしている。
【0015】DCカットフィルタ48pの出力信号は、
アナログ回路で構成されるローパスフィルタ49pによ
りA/D変換回路410pの分解能にあわせて適宜増幅
されると共に、振れ角速度信号に重畳する高周波のノイ
ズをカットされる。これは、振れ角速度信号をカメラマ
イコン411に入力する時のA/D変換回路410pの
サンプリングが振れ角速度信号のノイズにより読み誤り
が起きるのを避ける為である。また、ローパスフィルタ
49pの出力信号は、A/D変換回路410pによりサ
ンプリングされてカメラマイコン411に取り込まれ
る。
アナログ回路で構成されるローパスフィルタ49pによ
りA/D変換回路410pの分解能にあわせて適宜増幅
されると共に、振れ角速度信号に重畳する高周波のノイ
ズをカットされる。これは、振れ角速度信号をカメラマ
イコン411に入力する時のA/D変換回路410pの
サンプリングが振れ角速度信号のノイズにより読み誤り
が起きるのを避ける為である。また、ローパスフィルタ
49pの出力信号は、A/D変換回路410pによりサ
ンプリングされてカメラマイコン411に取り込まれ
る。
【0016】DCカットフィルタ48pによりDCバイ
アス成分はカットされている訳であるが、その後のロー
パスフィルタ49pの増幅により再びDCバイアス成分
が振れ角速度信号に重畳している為に、カメラマイコン
411内において再度DCカットを行う必要がある。
アス成分はカットされている訳であるが、その後のロー
パスフィルタ49pの増幅により再びDCバイアス成分
が振れ角速度信号に重畳している為に、カメラマイコン
411内において再度DCカットを行う必要がある。
【0017】そこで、例えばカメラのスイッチのオンか
ら 0.2秒後にサンプリングされた振れ角速度信号を記憶
回路412pで記憶し、差動回路413pにより記憶値
と振れ角速度信号の差を求めることでDCカットを行
う。尚、この動作では大雑把なDCカットしか出来ない
為に(カメラのメインスイッチのオンから 0.2秒後に記
憶された振れ角速度信号の中にはDC成分ばかりでな
く、実際の手振れも含まれている為)、後段でデジタル
フィルタにより構成されたDCカットフィルタ414p
にて十分なDCカットを行っている。このDCカットフ
ィルタ414pの時定数もアナログのDCカットフィル
タ48pと同様に変更可能になっており、カメラのメイ
ンスイッチのオンから 0.2秒後から更に 0.2秒費やして
その時定数を徐々に大きくしている。具体的には、この
DCカットフィルタ414pはメインスイッチのオンか
ら 0.2秒経過した時には10Hz以下の周波数をカット
するフィルタ特性を有しており、その後50msec毎にフ
ィルタでカットする周波数を5Hz,1Hz, 0.5H
z, 0.2Hzと下げていく。
ら 0.2秒後にサンプリングされた振れ角速度信号を記憶
回路412pで記憶し、差動回路413pにより記憶値
と振れ角速度信号の差を求めることでDCカットを行
う。尚、この動作では大雑把なDCカットしか出来ない
為に(カメラのメインスイッチのオンから 0.2秒後に記
憶された振れ角速度信号の中にはDC成分ばかりでな
く、実際の手振れも含まれている為)、後段でデジタル
フィルタにより構成されたDCカットフィルタ414p
にて十分なDCカットを行っている。このDCカットフ
ィルタ414pの時定数もアナログのDCカットフィル
タ48pと同様に変更可能になっており、カメラのメイ
ンスイッチのオンから 0.2秒後から更に 0.2秒費やして
その時定数を徐々に大きくしている。具体的には、この
DCカットフィルタ414pはメインスイッチのオンか
ら 0.2秒経過した時には10Hz以下の周波数をカット
するフィルタ特性を有しており、その後50msec毎にフ
ィルタでカットする周波数を5Hz,1Hz, 0.5H
z, 0.2Hzと下げていく。
【0018】但し、上記動作の間に撮影者がレリーズボ
タン43aを半押し(sw1をオン)して測光,測距を
行った時は直ちに撮影を行う可能性があり、時間を費や
して時定数変更を行う事が好ましくない場合もある。そ
こで、その様な時は撮影条件に応じて時定数変更を途中
で中止する。例えば、測光結果により撮影シャッタスピ
ードが1/60となる事が判明し、撮影焦点距離が15
0mmの時には防振の精度はさほど要求されない為に、D
Cカットフィルタ414pは 0.5Hz以下の周波数をカ
ットする特性まで時定数変更した時点で完了とする(シ
ャッタスピードと撮影焦点距離の積により時定数変更量
を制御する)。これにより、時定数変更の時間を短縮で
き、シャッタチャンスを優先する事が出来る。勿論、よ
り速いシャッタスピード、或いはより短い焦点距離の時
は、DCカットフィルタ414pの特性は1Hz以下の
周波数をカットする特性まで時定数変更した時点で完了
とし、より遅いシャッタスピード,長い焦点距離の時
は、時定数が最後まで変更完了するまで撮影を禁止す
る。
タン43aを半押し(sw1をオン)して測光,測距を
行った時は直ちに撮影を行う可能性があり、時間を費や
して時定数変更を行う事が好ましくない場合もある。そ
こで、その様な時は撮影条件に応じて時定数変更を途中
で中止する。例えば、測光結果により撮影シャッタスピ
ードが1/60となる事が判明し、撮影焦点距離が15
0mmの時には防振の精度はさほど要求されない為に、D
Cカットフィルタ414pは 0.5Hz以下の周波数をカ
ットする特性まで時定数変更した時点で完了とする(シ
ャッタスピードと撮影焦点距離の積により時定数変更量
を制御する)。これにより、時定数変更の時間を短縮で
き、シャッタチャンスを優先する事が出来る。勿論、よ
り速いシャッタスピード、或いはより短い焦点距離の時
は、DCカットフィルタ414pの特性は1Hz以下の
周波数をカットする特性まで時定数変更した時点で完了
とし、より遅いシャッタスピード,長い焦点距離の時
は、時定数が最後まで変更完了するまで撮影を禁止す
る。
【0019】積分回路415pは、カメラのレリーズボ
タン43aの半押し(sw1のオン)に応じてDCカッ
トフィルタ414pの出力信号の積分を始め、角速度信
号を角度信号に変換する。但し、前述した様にDCカッ
トフィルタ414pの時定数変更が完了していない時に
は時定数変更が完了するまで積分動作を行わない。尚、
図6では省略しているが、積分された角度信号はその時
の焦点距離,被写体距離情報により適宜増幅され、振れ
角度に応じて適切な量補正手段51を駆動するように変
換される(ズームフォーカスにより撮影光学系が変化
し、補正手段51の駆動量に対し光軸偏心量が変わる
為、この補正を行う必要がある)。
タン43aの半押し(sw1のオン)に応じてDCカッ
トフィルタ414pの出力信号の積分を始め、角速度信
号を角度信号に変換する。但し、前述した様にDCカッ
トフィルタ414pの時定数変更が完了していない時に
は時定数変更が完了するまで積分動作を行わない。尚、
図6では省略しているが、積分された角度信号はその時
の焦点距離,被写体距離情報により適宜増幅され、振れ
角度に応じて適切な量補正手段51を駆動するように変
換される(ズームフォーカスにより撮影光学系が変化
し、補正手段51の駆動量に対し光軸偏心量が変わる
為、この補正を行う必要がある)。
【0020】レリーズボタン43aの押し切り(sw2
のオン)で補正手段51を振れ角度信号に応じて駆動し
始める訳であるが、この時、補正手段51の振れ補正動
作が急激に始まらない様に注意する必要がある。記憶回
路416p及び差動回路417pは、この対策の為に設
けられている。記憶回路416pは、レリーズボタン4
3aの押し切り(sw2のオン)に同期して積分回路4
15pの振れ角度信号を記憶する。差動回路417p
は、積分回路415pの信号と記憶回路416pの信号
の差を求める。その為、スイッチsw2のオン時の差動
回路417pの二つの信号入力は等しく、該差動回路4
17pの補正手段51に対する駆動目標値信号はゼロで
あるが、その後ゼロより連続的に出力が行われる(記憶
回路416pはスイッチsw2のオン時点の積分信号を
原点にする役割となる)。これにより、補正手段51は
急激に駆動される事が無くなる。
のオン)で補正手段51を振れ角度信号に応じて駆動し
始める訳であるが、この時、補正手段51の振れ補正動
作が急激に始まらない様に注意する必要がある。記憶回
路416p及び差動回路417pは、この対策の為に設
けられている。記憶回路416pは、レリーズボタン4
3aの押し切り(sw2のオン)に同期して積分回路4
15pの振れ角度信号を記憶する。差動回路417p
は、積分回路415pの信号と記憶回路416pの信号
の差を求める。その為、スイッチsw2のオン時の差動
回路417pの二つの信号入力は等しく、該差動回路4
17pの補正手段51に対する駆動目標値信号はゼロで
あるが、その後ゼロより連続的に出力が行われる(記憶
回路416pはスイッチsw2のオン時点の積分信号を
原点にする役割となる)。これにより、補正手段51は
急激に駆動される事が無くなる。
【0021】差動回路417pからの目標値信号は、P
WMデューティ変更回路418pに入力される。補正手
段51のコイル510p(図5参照)には振れ角度に対
応した電圧或いは電流を印加すれば、補正レンズ52は
その振れ角度に対応して駆動される訳であるが、補正手
段51の駆動消費電力及びコイルの駆動トランジスタの
省電力化の為にはPWM駆動が望ましい。
WMデューティ変更回路418pに入力される。補正手
段51のコイル510p(図5参照)には振れ角度に対
応した電圧或いは電流を印加すれば、補正レンズ52は
その振れ角度に対応して駆動される訳であるが、補正手
段51の駆動消費電力及びコイルの駆動トランジスタの
省電力化の為にはPWM駆動が望ましい。
【0022】そこで、PWMデューティ変更回路418
pは、目標値に応じてコイル駆動デューティを変更して
いる。例えば、周波数が20KHzのPWMにおいて、
差動回路417pの目標値が「2048」の時にはデュ
ーティ「0」とし、「4096」の時にはデューティ
「100」とし、その間を等分にしてデューティを目標
値に応じて決定していく。尚、デューティの決定は目標
値ばかりではなく、その時のカメラの撮影条件(温度や
カメラの姿勢,電源の状態)によって細かく制御して精
度良い振れ補正が行われるようにする。
pは、目標値に応じてコイル駆動デューティを変更して
いる。例えば、周波数が20KHzのPWMにおいて、
差動回路417pの目標値が「2048」の時にはデュ
ーティ「0」とし、「4096」の時にはデューティ
「100」とし、その間を等分にしてデューティを目標
値に応じて決定していく。尚、デューティの決定は目標
値ばかりではなく、その時のカメラの撮影条件(温度や
カメラの姿勢,電源の状態)によって細かく制御して精
度良い振れ補正が行われるようにする。
【0023】PWMデューティ変更回路418pの出力
は、PWMドライバ等の公知の駆動装置419pに入力
され、該駆動装置419pの出力を補正手段51のコイ
ル510p(図5参照)に印加して振れ補正を行う。駆
動装置419はスイッチsw2のオンに同期してオンさ
れ、フィルムへの露光が終了するとオフされる。又、露
光が終了してもレリーズボタン43aが半押し(sw1
のオン)されている限り積分回路415pは積分を継続
しており、次のスイッチsw2のオンで再び記憶回路4
16pが新たな積分出力を記憶する。
は、PWMドライバ等の公知の駆動装置419pに入力
され、該駆動装置419pの出力を補正手段51のコイ
ル510p(図5参照)に印加して振れ補正を行う。駆
動装置419はスイッチsw2のオンに同期してオンさ
れ、フィルムへの露光が終了するとオフされる。又、露
光が終了してもレリーズボタン43aが半押し(sw1
のオン)されている限り積分回路415pは積分を継続
しており、次のスイッチsw2のオンで再び記憶回路4
16pが新たな積分出力を記憶する。
【0024】レリーズボタン43aの半押しを止める
と、積分回路415pはDCカットフィルタ414pの
出力の積分を止め、該積分回路415pのリセットを行
う。リセットとは、今まで積分してきた情報をすべて空
にする事である。
と、積分回路415pはDCカットフィルタ414pの
出力の積分を止め、該積分回路415pのリセットを行
う。リセットとは、今まで積分してきた情報をすべて空
にする事である。
【0025】メインスイッチのオフで振動検出装置45
pがオフされ、防振シーケンスは終了する。
pがオフされ、防振シーケンスは終了する。
【0026】尚、積分回路415pの出力信号が所定値
より大きくなった時にはカメラのパンニングが行われた
と判定して、DCカットフィルタ414pの時定数を変
更する。例えば 0.2Hz以下の周波数をカットする特性
であったものを1Hz以下をカットする特性に変更し、
再び所定時間で時定数をもとに戻していく。この時定数
変更量も積分回路415pの出力の大きさにより制御さ
れる。即ち、出力信号が第1の閾値を超えた時には、D
Cカットフィルタ414pの特性を 0.5Hz以下をカッ
トする特性にし、第2の閾値を超えた時は、1Hz以下
をカットする特性とし、第3の閾値を超えた時は、5H
z以下をカットする特性にする。
より大きくなった時にはカメラのパンニングが行われた
と判定して、DCカットフィルタ414pの時定数を変
更する。例えば 0.2Hz以下の周波数をカットする特性
であったものを1Hz以下をカットする特性に変更し、
再び所定時間で時定数をもとに戻していく。この時定数
変更量も積分回路415pの出力の大きさにより制御さ
れる。即ち、出力信号が第1の閾値を超えた時には、D
Cカットフィルタ414pの特性を 0.5Hz以下をカッ
トする特性にし、第2の閾値を超えた時は、1Hz以下
をカットする特性とし、第3の閾値を超えた時は、5H
z以下をカットする特性にする。
【0027】又、積分回路415pの出力が非常に大き
くなった時には、該積分回路415pを一旦リセットし
て演算上の飽和(オーバーフロー)を防止している。
くなった時には、該積分回路415pを一旦リセットし
て演算上の飽和(オーバーフロー)を防止している。
【0028】図6において、DCカットフィルタ414
pはメインスイッチのオンから 0.2秒後に作動を開始す
る構成になっているが、これに限るものではなく、レリ
ーズボタン43aの半押しより作動を開始しても良い。
この場合はDCカットフィルタの時定数変更が完了した
時点より積分回路415pを作動させる。
pはメインスイッチのオンから 0.2秒後に作動を開始す
る構成になっているが、これに限るものではなく、レリ
ーズボタン43aの半押しより作動を開始しても良い。
この場合はDCカットフィルタの時定数変更が完了した
時点より積分回路415pを作動させる。
【0029】又、積分回路415pもレリーズボタン4
3aの半押し(sw1のオン)で作動を開始させていた
が、レリーズボタン43aの押し切り(sw2のオン)
より作動を開始する構成にしても良い。この場合には、
記憶回路416p及び差動回路417pは必要無くな
る。
3aの半押し(sw1のオン)で作動を開始させていた
が、レリーズボタン43aの押し切り(sw2のオン)
より作動を開始する構成にしても良い。この場合には、
記憶回路416p及び差動回路417pは必要無くな
る。
【0030】図6では、演算装置47p内に、DCカッ
トフィルタ48p及びローパスフィルタ49pを設けて
いるが、これらは振動検出装置45p内に設けられても
良いのは言うまでもない。
トフィルタ48p及びローパスフィルタ49pを設けて
いるが、これらは振動検出装置45p内に設けられても
良いのは言うまでもない。
【0031】図7〜図9は、補正手段51の詳細を示す
図であり、詳しくは、図7は補正手段51の正面図、図
8(a)は図7の矢印B方向より見た側面図、図8
(b)は図7のA−A断面図、図9は補正手段51の斜
視図である。
図であり、詳しくは、図7は補正手段51の正面図、図
8(a)は図7の矢印B方向より見た側面図、図8
(b)は図7のA−A断面図、図9は補正手段51の斜
視図である。
【0032】図8において、補正レンズ52(図8
(b)に示す様に、この補正レンズ52は、支持枠53
に固定される二枚のレンズ52a,52bと、地板54
に固定されるレンズ52cにより成り、撮影光学系の群
を構成している)は、支持枠53に固定される。
(b)に示す様に、この補正レンズ52は、支持枠53
に固定される二枚のレンズ52a,52bと、地板54
に固定されるレンズ52cにより成り、撮影光学系の群
を構成している)は、支持枠53に固定される。
【0033】支持枠53には強磁性材料のヨーク55が
取付けられ、該ヨーク55の同図の裏面にはネオジウム
等の永久磁石56p,56yが吸着固定(かくれ線で示
す)されている。又、支持枠53から放射状に延出する
3本の支持軸53aは地板54の側壁54bに設けられ
た長孔54aに嵌合している。
取付けられ、該ヨーク55の同図の裏面にはネオジウム
等の永久磁石56p,56yが吸着固定(かくれ線で示
す)されている。又、支持枠53から放射状に延出する
3本の支持軸53aは地板54の側壁54bに設けられ
た長孔54aに嵌合している。
【0034】図8(a),図9に示す様に、支持軸53
aと長孔54aは、補正レンズ52の光軸57方向には
嵌合してガタは生じないが、光軸57と直交する方向に
は長孔54aが延びているため、支持枠53は地板54
に対し光軸57方向には移動規制されるが、光軸と直交
する平面内には自由に移動できる(矢印58p,58
y,58r)。但し、図7に示す様に支持枠53上のピ
ン53bと地板上のピン54c間に引っ張りコイルバネ
59が掛けられている為に各々の方向(58p,58
y,58r)に弾性的に規制されている。
aと長孔54aは、補正レンズ52の光軸57方向には
嵌合してガタは生じないが、光軸57と直交する方向に
は長孔54aが延びているため、支持枠53は地板54
に対し光軸57方向には移動規制されるが、光軸と直交
する平面内には自由に移動できる(矢印58p,58
y,58r)。但し、図7に示す様に支持枠53上のピ
ン53bと地板上のピン54c間に引っ張りコイルバネ
59が掛けられている為に各々の方向(58p,58
y,58r)に弾性的に規制されている。
【0035】地板54には永久磁石56p,56yに対
向してコイル510p,510yが取付けられている
(一部かくれ線)。ヨーク55、永久磁石56p、コイ
ル510pの配置は図9(b)の様になっており(永久
磁石56y、コイル510yも同じ配置)、コイル51
0pに電流を流すと支持枠53は矢印58p方向に駆動
され、コイル510yに電流を流すと、前記支持枠53
は矢印58y方向に駆動される。
向してコイル510p,510yが取付けられている
(一部かくれ線)。ヨーク55、永久磁石56p、コイ
ル510pの配置は図9(b)の様になっており(永久
磁石56y、コイル510yも同じ配置)、コイル51
0pに電流を流すと支持枠53は矢印58p方向に駆動
され、コイル510yに電流を流すと、前記支持枠53
は矢印58y方向に駆動される。
【0036】そして、その駆動量は各々の方向における
引っ張りコイルバネ59のバネ定数とコイル510p,
510yと永久磁石56p,56yの関連で生じる推力
との釣り合いで求まる。即ち、コイル510p,510
yに流す電流量に基づいて補正レンズ52の偏心量を制
御できる。
引っ張りコイルバネ59のバネ定数とコイル510p,
510yと永久磁石56p,56yの関連で生じる推力
との釣り合いで求まる。即ち、コイル510p,510
yに流す電流量に基づいて補正レンズ52の偏心量を制
御できる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】最近のコンパクトカメ
ラは小型化が顕著に進んできており、それに伴い補正手
段(以下、振れ補正光学装置と記す)も小型化を求めら
れている。
ラは小型化が顕著に進んできており、それに伴い補正手
段(以下、振れ補正光学装置と記す)も小型化を求めら
れている。
【0038】その様な中で上述した防振システムを搭載
していこうとすると、図7〜図9で説明した振れ補正光
学装置をより一層の小型化を図りながらも、振れ補正光
学装置を充分に駆動させるための一定のパワーが必要で
あり、その為には永久磁石とコイルのギャップを適切な
一定の間隔に保ち、振れ補正光学装置の性能の安定化が
望まれていた。
していこうとすると、図7〜図9で説明した振れ補正光
学装置をより一層の小型化を図りながらも、振れ補正光
学装置を充分に駆動させるための一定のパワーが必要で
あり、その為には永久磁石とコイルのギャップを適切な
一定の間隔に保ち、振れ補正光学装置の性能の安定化が
望まれていた。
【0039】また、現状では振れ補正光学装置に具備さ
れる永久磁石の着磁バラツキやコイル抵抗の個体差によ
る駆動力変動は電気的に調整しているが、振れ補正光学
装置の小型化により駆動力に余裕がない為、電気調整だ
けでは調整しきれなかった。
れる永久磁石の着磁バラツキやコイル抵抗の個体差によ
る駆動力変動は電気的に調整しているが、振れ補正光学
装置の小型化により駆動力に余裕がない為、電気調整だ
けでは調整しきれなかった。
【0040】(発明の目的)本発明の目的は、コイルと
永久磁石のギャップを適切な間隔に機械的に調整し、駆
動力のバラツキをなくしながら一定のパワーを得られる
ようにして、該装置の小型化による駆動力余裕不足、ま
たは、該装置の着磁バラツキやコイル抵抗の個体差によ
る駆動力のバラツキをなくし、該装置の性能の安定化を
図ることのできる振れ補正光学装置を提供しようとする
ものである。
永久磁石のギャップを適切な間隔に機械的に調整し、駆
動力のバラツキをなくしながら一定のパワーを得られる
ようにして、該装置の小型化による駆動力余裕不足、ま
たは、該装置の着磁バラツキやコイル抵抗の個体差によ
る駆動力のバラツキをなくし、該装置の性能の安定化を
図ることのできる振れ補正光学装置を提供しようとする
ものである。
【0041】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1〜4に記載の発明は、光学機器に加わる振
れを補正する為の補正光学系を一体的に支持する支持枠
と、前記振れを補正する為に前記光学機器の光軸に対し
て略直交する方向に前記支持枠を駆動する、永久磁石と
コイルを含む電磁駆動手段とを有し、前記永久磁石は、
前記支持枠或いは地板のいずれか一方に取り付けられ、
前記コイルは、前記地板或いは前記支持枠のいずれか他
方に、前記永久磁石に対向する位置に取り付けられてい
る振れ補正光学装置において、前記永久磁石と前記コイ
ルのギャップを調整する為の調整機構を有する振れ補正
光学装置とするものである。
に、請求項1〜4に記載の発明は、光学機器に加わる振
れを補正する為の補正光学系を一体的に支持する支持枠
と、前記振れを補正する為に前記光学機器の光軸に対し
て略直交する方向に前記支持枠を駆動する、永久磁石と
コイルを含む電磁駆動手段とを有し、前記永久磁石は、
前記支持枠或いは地板のいずれか一方に取り付けられ、
前記コイルは、前記地板或いは前記支持枠のいずれか他
方に、前記永久磁石に対向する位置に取り付けられてい
る振れ補正光学装置において、前記永久磁石と前記コイ
ルのギャップを調整する為の調整機構を有する振れ補正
光学装置とするものである。
【0042】具体的には、前記支持枠と該支持枠に取り
付けられる前記永久磁石或いは前記コイルとの間に介在
し、その板厚によって前記支持枠と前記地板との間隔を
調整して、前記永久磁石と前記コイルのギャップを調整
するようにしている。
付けられる前記永久磁石或いは前記コイルとの間に介在
し、その板厚によって前記支持枠と前記地板との間隔を
調整して、前記永久磁石と前記コイルのギャップを調整
するようにしている。
【0043】また、請求項5及び6に記載の発明は、光
学機器に加わる振れを補正する為の補正光学系を一体的
に支持する支持枠と、該支持枠を地板の方向に付勢する
弾性部材と、前記振れを補正する為に前記光学機器の光
軸に対して略直交する方向に前記支持枠を駆動する、永
久磁石とコイルを含む電磁駆動手段とを有し、前記永久
磁石は、前記支持枠或いは地板のいずれか一方に取り付
けられ、前記コイルは、前記地板或いは前記支持枠のい
ずれか他方に、前記永久磁石に対向する位置に取り付け
られている振れ補正光学装置において、前記弾性部材の
弾性力に抗する方向に前記支持枠を移動させることで、
前記永久磁石と前記コイルのギャップを調整する調整機
構を有する振れ補正光学装置とするものである。
学機器に加わる振れを補正する為の補正光学系を一体的
に支持する支持枠と、該支持枠を地板の方向に付勢する
弾性部材と、前記振れを補正する為に前記光学機器の光
軸に対して略直交する方向に前記支持枠を駆動する、永
久磁石とコイルを含む電磁駆動手段とを有し、前記永久
磁石は、前記支持枠或いは地板のいずれか一方に取り付
けられ、前記コイルは、前記地板或いは前記支持枠のい
ずれか他方に、前記永久磁石に対向する位置に取り付け
られている振れ補正光学装置において、前記弾性部材の
弾性力に抗する方向に前記支持枠を移動させることで、
前記永久磁石と前記コイルのギャップを調整する調整機
構を有する振れ補正光学装置とするものである。
【0044】具体的には、ねじ部材により、前記地板に
対する前記支持枠の間隔を調整することで、前記永久磁
石と前記コイルのギャップを調整するようにしている。
対する前記支持枠の間隔を調整することで、前記永久磁
石と前記コイルのギャップを調整するようにしている。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0046】(実施の第1の形態)図1は本発明の実施
の第1の形態に係る振れ補正光学装置の主要部分の構成
を示す断面図である。
の第1の形態に係る振れ補正光学装置の主要部分の構成
を示す断面図である。
【0047】図1において、56pは光軸に対して直交
する方向に移動する永久磁石、63は永久磁石56pと
コイル510のギャップを調整する調整板、53は補正
レンズ52を支持する支持枠である。59は、図7にて
説明した様に、該図7の58p,58y,58rの各方
向に補正レンズ52を弾性的に規制する引っ張りコイル
バネである。54は振れ補正光学装置のベースとなり、
各部品を支持する地板である。前記コイル510は永久
磁石56pに対向して配置されており、該コイル510
の一方は地板54に取り付けられ、永久磁石56pと一
体になっている支持枠53のA部が地板54に当接し、
摺動支持している。
する方向に移動する永久磁石、63は永久磁石56pと
コイル510のギャップを調整する調整板、53は補正
レンズ52を支持する支持枠である。59は、図7にて
説明した様に、該図7の58p,58y,58rの各方
向に補正レンズ52を弾性的に規制する引っ張りコイル
バネである。54は振れ補正光学装置のベースとなり、
各部品を支持する地板である。前記コイル510は永久
磁石56pに対向して配置されており、該コイル510
の一方は地板54に取り付けられ、永久磁石56pと一
体になっている支持枠53のA部が地板54に当接し、
摺動支持している。
【0048】上記の永久磁石56pとコイル510のギ
ャップを調整板63の板厚を変更することで調整し、適
切な間隔にギャップを設定している。
ャップを調整板63の板厚を変更することで調整し、適
切な間隔にギャップを設定している。
【0049】なお、図1では、永久磁石56pを支持枠
53に、コイル510を地板54に取り付けている例を
示しているが、永久磁石56pを地板54に、コイル5
10を支持枠53に、それぞれ取り付けるようにしても
良い。又、調整板63は、支持枠53と永久磁石56p
との間に介在させているが、コイル510と地板54と
の間に介在させても良い(上記の様に図1とは逆の取り
つけ方をした場合は、支持枠53とコイル510の間も
しくは永久磁石56pと地板54の間に介在させても良
い)。
53に、コイル510を地板54に取り付けている例を
示しているが、永久磁石56pを地板54に、コイル5
10を支持枠53に、それぞれ取り付けるようにしても
良い。又、調整板63は、支持枠53と永久磁石56p
との間に介在させているが、コイル510と地板54と
の間に介在させても良い(上記の様に図1とは逆の取り
つけ方をした場合は、支持枠53とコイル510の間も
しくは永久磁石56pと地板54の間に介在させても良
い)。
【0050】図3は、図7〜図9に示したうちの、図1
に対応する部分のみの構成を示す従来例である。
に対応する部分のみの構成を示す従来例である。
【0051】図1と図3との比較から明らかなように、
上記実施の第1の形態では、永久磁石56pとコイル5
10のギャップを調整板63で適切な間隔に調整するこ
とで、振れ補正光学装置の駆動力のバラツキをなくし、
該振れ補正光学装置の性能の安定化を図っている。
上記実施の第1の形態では、永久磁石56pとコイル5
10のギャップを調整板63で適切な間隔に調整するこ
とで、振れ補正光学装置の駆動力のバラツキをなくし、
該振れ補正光学装置の性能の安定化を図っている。
【0052】(実施の第2の形態)図2は本発明の実施
の第1の形態に係る振れ補正光学装置の主要部分の構成
を示す断面図であり、図1と同様な部品は同一の符号を
付してある。
の第1の形態に係る振れ補正光学装置の主要部分の構成
を示す断面図であり、図1と同様な部品は同一の符号を
付してある。
【0053】59’は、図7にて説明した様に、該図7
の58p,58y,58rの各方向に補正レンズ52を
弾性的に規制すると共に、支持枠53を地板54の方向
に付勢する引っ張りコイルバネである。
の58p,58y,58rの各方向に補正レンズ52を
弾性的に規制すると共に、支持枠53を地板54の方向
に付勢する引っ張りコイルバネである。
【0054】この実施の第2の形態では、ねじ部材62
を回して、引っ張りコイルバネ59’の付勢(支持枠5
3を地板54の方向への付勢)に抗して支持枠53を地
板54から離れる方向に位置させることで、永久磁石5
6pとコイル510のギャップを調整する構成にしてい
る。これにより、振れ補正光学装置の駆動力のバラツキ
をなくし、該振れ補正光学装置の性能の安定化を図るこ
とができる。
を回して、引っ張りコイルバネ59’の付勢(支持枠5
3を地板54の方向への付勢)に抗して支持枠53を地
板54から離れる方向に位置させることで、永久磁石5
6pとコイル510のギャップを調整する構成にしてい
る。これにより、振れ補正光学装置の駆動力のバラツキ
をなくし、該振れ補正光学装置の性能の安定化を図るこ
とができる。
【0055】以上の実施の各形態においては、調整機構
である調整板63やねじ部材62を設けることにより、
コイル56pと永久磁石510のギャップを調整するよ
うにし、駆動力のバラツキをなくしながら一定のパワー
を得られるようにしている。よって、振れ補正光学装置
の小型化による駆動力余裕不足、または、該振れ補正光
学装置の着磁バラツキやコイル抵抗の個体差による駆動
力のバラツキ等、電気的調整では補えない部分を上記の
機械的な調整で解消し、該振れ補正光学装置の性能の安
定化を図ることが可能となった。
である調整板63やねじ部材62を設けることにより、
コイル56pと永久磁石510のギャップを調整するよ
うにし、駆動力のバラツキをなくしながら一定のパワー
を得られるようにしている。よって、振れ補正光学装置
の小型化による駆動力余裕不足、または、該振れ補正光
学装置の着磁バラツキやコイル抵抗の個体差による駆動
力のバラツキ等、電気的調整では補えない部分を上記の
機械的な調整で解消し、該振れ補正光学装置の性能の安
定化を図ることが可能となった。
【0056】なお、上記実施の各形態では、カメラ(レ
ンズ鏡筒)に適用した例を述べたが、これに限定される
ものではなく、その他の防振機能を有する光学機器へも
適用できるものである。
ンズ鏡筒)に適用した例を述べたが、これに限定される
ものではなく、その他の防振機能を有する光学機器へも
適用できるものである。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コイルと永久磁石のギャップを適切な間隔に機械的に調
整し、駆動力のバラツキをなくしながら一定のパワーを
得られるようにして、該装置の小型化による駆動力余裕
不足、または、該装置の着磁バラツキやコイル抵抗の個
体差による駆動力のバラツキをなくし、該装置の性能の
安定化を図ることができる振れ補正光学装置を提供でき
るものである。
コイルと永久磁石のギャップを適切な間隔に機械的に調
整し、駆動力のバラツキをなくしながら一定のパワーを
得られるようにして、該装置の小型化による駆動力余裕
不足、または、該装置の着磁バラツキやコイル抵抗の個
体差による駆動力のバラツキをなくし、該装置の性能の
安定化を図ることができる振れ補正光学装置を提供でき
るものである。
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る振れ補正光学
装置の主要部分の構成を示す断面図である。
装置の主要部分の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の第2の形態に係る振れ補正光学
装置の主要部分の構成を示す断面図である。
装置の主要部分の構成を示す断面図である。
【図3】図1や図2に対応する部分の従来の振れ補正光
学装置の構成を示す断面図である。
学装置の構成を示す断面図である。
【図4】従来例の防振システムを搭載したカメラの全体
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図5】従来例の防振システムを搭載したカメラの内部
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図6】従来例の防振システムの電気的構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図7】従来例の振れ補正光学装置を示す正面図であ
る。
る。
【図8】図9のA−A断面及び矢印B方向より見た図で
ある。
ある。
【図9】従来例の振れ補正光学装置を示す斜視図であ
る。
る。
52 補正レンズ
53 支持枠
54 地板
56p 永久磁石
59,59’ 引っ張りコイルバネ
60 摺動ピン
62 ネジ部材
63 調整板
Claims (6)
- 【請求項1】 光学機器に加わる振れを補正する為の補
正光学系を一体的に支持する支持枠と、前記振れを補正
する為に前記光学機器の光軸に対して略直交する方向に
前記支持枠を駆動する、永久磁石とコイルを含む電磁駆
動手段とを有し、前記永久磁石は、前記支持枠或いは地
板のいずれか一方に取り付けられ、前記コイルは、前記
地板或いは前記支持枠のいずれか他方に、前記永久磁石
に対向する位置に取り付けられている振れ補正光学装置
において、 前記永久磁石と前記コイルのギャップを調整する為の調
整機構を有することを特徴とする振れ補正光学装置。 - 【請求項2】 前記調整機構は、前記支持枠と前記地板
との間隔を調整することにより、前記永久磁石と前記コ
イルのギャップを調整することを特徴とする請求項1に
記載の振れ補正光学装置。 - 【請求項3】 前記調整機構は、前記支持枠と該支持枠
に取り付けられる前記永久磁石或いは前記コイルとの間
に介在し、その板厚によって前記支持枠と前記地板との
間隔を調整する調整板であることを特徴とする請求項2
に記載の振れ補正光学装置。 - 【請求項4】 前記調整機構は、前記地板と該地板に取
り付けられる前記永久磁石或いは前記コイルとの介在
し、その板厚によって前記支持枠と前記地板との間隔を
調整する調整板であることを特徴とする請求項2に記載
の振れ補正光学装置。 - 【請求項5】 光学機器に加わる振れを補正する為の補
正光学系を一体的に支持する支持枠と、該支持枠を地板
の方向に付勢する弾性部材と、前記振れを補正する為に
前記光学機器の光軸に対して略直交する方向に前記支持
枠を駆動する、永久磁石とコイルを含む電磁駆動手段と
を有し、前記永久磁石は、前記支持枠或いは地板のいず
れか一方に取り付けられ、前記コイルは、前記地板或い
は前記支持枠のいずれか他方に、前記永久磁石に対向す
る位置に取り付けられている振れ補正光学装置におい
て、 前記弾性部材の弾性力に抗する方向に前記支持枠を移動
させることで、前記永久磁石と前記コイルのギャップを
調整する調整機構を有することを特徴とする振れ補正光
学装置。 - 【請求項6】 前記調整機構は、前記地板に対する前記
支持枠の間隔を調整することで、前記永久磁石と前記コ
イルのギャップを調整するねじ部材であることを特徴と
する請求項5に記載の振れ補正光学装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001246943A JP2003057708A (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 振れ補正光学装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001246943A JP2003057708A (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 振れ補正光学装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003057708A true JP2003057708A (ja) | 2003-02-26 |
Family
ID=19076381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001246943A Pending JP2003057708A (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 振れ補正光学装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003057708A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016042146A (ja) * | 2014-08-18 | 2016-03-31 | リコーイメージング株式会社 | 像振れ補正装置および光学機器 |
JP2017090821A (ja) * | 2015-11-16 | 2017-05-25 | リコーイメージング株式会社 | 撮像装置および駆動装置の制御方法 |
JP2018205584A (ja) * | 2017-06-07 | 2018-12-27 | 日本電産サンキョー株式会社 | 振れ補正機能付き光学ユニット及びその製造方法 |
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2001
- 2001-08-16 JP JP2001246943A patent/JP2003057708A/ja active Pending
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