JP2003005243A - 防振演算制御装置及びカメラ - Google Patents

防振演算制御装置及びカメラ

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JP2003005243A
JP2003005243A JP2001183377A JP2001183377A JP2003005243A JP 2003005243 A JP2003005243 A JP 2003005243A JP 2001183377 A JP2001183377 A JP 2001183377A JP 2001183377 A JP2001183377 A JP 2001183377A JP 2003005243 A JP2003005243 A JP 2003005243A
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camera
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Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学機器の姿勢変更操作が行われても、その
変更操作終了の直後から補正手段の駆動信号を適正に算
出できるようにする。 【解決手段】 振れを検出する振動検出手段と、該振動
検出手段の出力を演算し、前記振れを補正する補正手段
の駆動信号を算出する演算手段と、前記振動検出手段の
出力が第1の出力範囲を超える時に前記演算手段を初期
化し、その後前記振動検出手段の出力が前記第1の出力
範囲に含まれる第2の出力範囲内に収まった時に、前記
演算手段の初期化を解除して演算を再開させる演算制御
手段(#1002〜#1005)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振れを検出する振
動検出手段の出力を演算し、前記振れを補正する補正手
段の駆動信号を算出する演算手段を有する防振演算制御
装置及びカメラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性
は非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、カメラに加わる手振れを
防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘
発する要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hzないし10Hzの振動であるが、シャッタの
レリーズ時点においてこのような手振れを起こしても像
振れの無い写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させなければならない。
従って、カメラ振れが生じても像振れが生じない写真を
撮影するためには、第1に、カメラの振動を正確に検出
し、第2に、手振れによる光軸変化を補正することが必
要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、加速度、角加速度、角速度、角変位等を検出
する振れ検出センサと、カメラ振れ補正の為にその出力
を適宜演算処理する演算部を具備した振動検出装置をカ
メラに搭載することによって行うことができる。そし
て、この検出情報に基づき、撮影光軸を偏心させる補正
手段を駆動させて像振れ抑制が行われる。
【0007】図8は防振システムを有するコンパクトカ
メラの外観斜視図であり、光軸41に対して矢印42
p,42yで示すカメラ縦振れ及び横振れに対し振れ補
正を行う機能を有している。
【0008】尚、カメラ本体43の中で、43aはレリ
ーズボタン、43bはモードダイヤル(メインスイッチ
を含む)、43cはリトラクタブルストロボ、43dは
ファインダ窓である。
【0009】図9は、図8に示したカメラの内部構成を
示す斜視図であり、44はカメラ本体、51は補正手
段、52は補正レンズ、53は補正レンズ52を図中5
8p,58y方向に自在に駆動して図8の矢印42p,
42y方向の振れ補正を行う支持枠であり、詳細につい
ては後述する。45p,45yは各々矢印46p,46
y回りの振れを検出する角速度計や角加速度計等の振動
検出装置である。
【0010】振動検出装置45p,45yの出力は後述
する演算装置47p,47yを介して補正手段51の駆
動目標値に変換され、該補正手段51のコイルに入力し
て振れ補正を行う。尚、54は地板、56p,56yは
永久磁石、510p,510yはコイルである。
【0011】図10は前記演算装置47p,47yの詳
細を示すブロック図であり、これらは同様な構成である
為に同図では演算装置47pのみを用いて説明する。
【0012】演算装置47pは、一点鎖線にて囲まれ
る、DCカットフィルタ48p、ローパスフィルタ49
p、アナログ・ディジタル変換回路(以下、A/D変換
回路と記す)410p、駆動装置419p及び破線で示
すカメラマイコン411より構成される。また、前記カ
メラマイコン411は、記憶回路412p、差動回路4
13p、DCカットフィルタ414p、積分回路415
p、記憶回路416p、差動回路417p、PWMデュ
ーティ変更回路418pで構成される。
【0013】ここでは、振動検出装置45pとして、カ
メラの振れ角速度を検出する振動ジャイロを用いてお
り、該振動ジャイロはカメラのメインスイッチのオンと
同期して駆動され、カメラに加わる振れ角速度の検出を
開始する。
【0014】振動検出装置45pの出力信号は、アナロ
グ回路で構成されるDCカットフィルタ48pにより該
出力信号に重畳しているDCバイアス成分がカットされ
る。このDCカットフィルタ48pは 0.1Hz以下の周
波数の信号をカットする周波数特性を有しており、カメ
ラに加わる1〜10Hzの手振れ周波数帯域には影響が
及ばないようになっている。しかしながら、この様に
0.1Hz以下をカットする特性にすると、振動検出装置
45pから振れ信号が入力されてから完全にDCがカッ
トされるまでには10秒近くかかってしまうという問題
がある。そこで、カメラのメインスイッチがオンされて
から例えば 0.1秒まではDCカットフィルタ48pの時
定数を小さく(例えば10Hz以下の周波数の信号をカ
ットする特性にする)しておく事で、 0.1秒位の短い時
間でDCをカットし、その後に時定数を大きくして(
0.1Hz以下の周波数のみカットする特性にして)DC
カットフィルタ48pにより振れ角速度信号が劣化しな
い様にしている。
【0015】DCカットフィルタ48pの出力信号は、
アナログ回路で構成されるローパスフィルタ49pによ
りA/D変換回路410pの分解能にあわせて適宜増幅
されると共に、振れ角速度信号に重畳する高周波のノイ
ズをカットされる。これは、振れ角速度信号をカメラマ
イコン411に入力する時のA/D変換回路410pの
サンプリングが振れ角速度信号のノイズにより読み誤り
が起きるのを避ける為である。また、ローパスフィルタ
49pの出力信号は、A/D変換回路410pによりサ
ンプリングされてカメラマイコン411に取り込まれ
る。
【0016】DCカットフィルタ48pによりDCバイ
アス成分はカットされている訳であるが、その後のロー
パスフィルタ49pの増幅により再びDCバイアス成分
が振れ角速度信号に重畳している為に、カメラマイコン
411内において再度DCカットを行う必要がある。
【0017】そこで、例えばカメラのスイッチのオンか
ら 0.2秒後にサンプリングされた振れ角速度信号を記憶
回路412pで記憶し、差動回路413pにより記憶値
と振れ角速度信号の差を求めることでDCカットを行
う。尚、この動作では大雑把なDCカットしか出来ない
為に(カメラのメインスイッチのオンから 0.2秒後に記
憶された振れ角速度信号の中にはDC成分ばかりでな
く、実際の手振れも含まれている為)、後段でデジタル
フィルタにより構成されたDCカットフィルタ414p
にて十分なDCカットを行っている。このDCカットフ
ィルタ414pの時定数もアナログのDCカットフィル
タ48pと同様に変更可能になっており、カメラのメイ
ンスイッチのオンから 0.2秒後から更に 0.2秒費やして
その時定数を徐々に大きくしている。具体的には、この
DCカットフィルタ414pはメインスイッチのオンか
ら 0.2秒経過した時には10Hz以下の周波数をカット
するフィルタ特性を有しており、その後50msec毎にフ
ィルタでカットする周波数を5Hz,1Hz, 0.5H
z, 0.2Hzと下げていく。
【0018】但し、上記動作の間に撮影者がレリーズボ
タン43aを半押し(s1をオン)して測光,測距を行
った時は直ちに撮影を行う可能性があり、時間を費やし
て時定数変更を行う事が好ましくない場合もある。そこ
で、その様な時は撮影条件に応じて時定数変更を途中で
中止する。例えば、測光結果により撮影シャッタスピー
ドが1/60秒となる事が判明し、撮影焦点距離が15
0mmの時には防振の精度はさほど要求されない為に、D
Cカットフィルタ414pは 0.5Hz以下の周波数をカ
ットする特性まで時定数変更した時点で完了とする(シ
ャッタスピードと撮影焦点距離の積により時定数変更量
を制御する)。これにより、時定数変更の時間を短縮で
き、シャッタチャンスを優先する事が出来る。勿論、よ
り速いシャッタスピード、或いはより短い焦点距離の時
は、DCカットフィルタ414pの特性は1Hz以下の
周波数をカットする特性まで時定数変更した時点で完了
とし、より遅いシャッタスピード,長い焦点距離の時
は、時定数が最後まで変更完了するまで撮影を禁止す
る。
【0019】積分回路415pは、カメラのレリーズボ
タン43aの半押し(s1のオン)に応じてDCカット
フィルタ414pの出力信号の積分を始め、角速度信号
を角度信号に変換する。但し、前述した様にDCカット
フィルタ414pの時定数変更が完了していない時には
時定数変更が完了するまで積分動作を行わない。尚、図
10では省略しているが、積分された角度信号はその時
の焦点距離,被写体距離情報により適宜増幅され、振れ
角度に応じて適切な量補正手段51を駆動するように変
換される(ズームフォーカスにより撮影光学系が変化
し、補正手段51の駆動量に対し光軸偏心量が変わる
為、この補正を行う必要がある)。
【0020】レリーズボタン43aの押し切り(s2の
オン)で補正手段51を振れ角度信号に応じて駆動し始
める訳であるが、この時、補正手段51の振れ補正動作
が急激に始まらない様に注意する必要がある。記憶回路
416p及び差動回路417pは、この対策の為に設け
られている。記憶回路416pは、レリーズボタン43
aの押し切り(s2のオン)に同期して積分回路415
pの振れ角度信号を記憶する。差動回路417pは、積
分回路415pの信号と記憶回路416pの信号の差を
求める。その為、スイッチs2のオン時の差動回路41
7pの二つの信号入力は等しく、該差動回路417pの
補正手段51に対する駆動目標値信号はゼロであるが、
その後ゼロより連続的に出力が行われる(記憶回路41
6pはスイッチs2のオン時点の積分信号を原点にする
役割となる)。これにより、補正手段51は急激に駆動
される事が無くなる。
【0021】差動回路417pからの目標値信号は、P
WMデューティ変更回路418pに入力される。補正手
段51のコイル510p(図8参照)には振れ角度に対
応した電圧或いは電流を印加すれば、補正レンズ52は
その振れ角度に対応して駆動される訳であるが、補正手
段51の駆動消費電力及びコイルの駆動トランジスタの
省電力化の為にはPWM駆動が望ましい。
【0022】そこで、PWMデューティ変更回路418
pは、目標値に応じてコイル駆動デューティを変更して
いる。例えば、周波数が20KHzのPWMにおいて、
差動回路417pの目標値が「2048」の時にはデュ
ーティ「0」とし、「4096」の時にはデューティ
「100」とし、その間を等分にしてデューティを目標
値に応じて決定していく。尚、デューティの決定は目標
値ばかりではなく、その時のカメラの撮影条件(温度や
カメラの姿勢,電源の状態)によって細かく制御して精
度良い振れ補正が行われるようにする。
【0023】PWMデューティ変更回路418pの出力
は、PWMドライバ等の公知の駆動装置419pに入力
され、該駆動装置419pの出力を補正手段51のコイ
ル510p(図9参照)に印加して振れ補正を行う。駆
動装置419はスイッチs2のオンに同期してオンさ
れ、フィルムへの露光が終了するとオフされる。又、露
光が終了してもレリーズボタン43aが半押し(s1の
オン)されている限り積分回路415pは積分を継続し
ており、次のスイッチs2のオンで再び記憶回路416
pが新たな積分出力を記憶する。
【0024】レリーズボタン43aの半押しを止める
と、積分回路415pはDCカットフィルタ414pの
出力の積分を止め、該積分回路415pのリセットを行
う。リセットとは、今まで積分してきた情報をすべて空
にする事である。
【0025】メインスイッチのオフで振動検出装置45
pがオフされ、防振シーケンスは終了する。
【0026】尚、積分回路415pの出力信号が所定値
より大きくなった時にはカメラのパンニングが行われた
と判定して、DCカットフィルタ414pの時定数を変
更する。例えば 0.2Hz以下の周波数をカットする特性
であったものを1Hz以下をカットする特性に変更し、
再び所定時間で時定数をもとに戻していく。この時定数
変更量も積分回路415pの出力の大きさにより制御さ
れる。即ち、出力信号が第1の閾値を超えた時には、D
Cカットフィルタ414pの特性を 0.5Hz以下をカッ
トする特性にし、第2の閾値を超えた時は、1Hz以下
をカットする特性とし、第3の閾値を超えた時は、5H
z以下をカットする特性にする。
【0027】又、積分回路415pの出力が非常に大き
くなった時には、該積分回路415pを一旦リセットし
て演算上の飽和(オーバーフロー)を防止している。
【0028】図10において、DCカットフィルタ41
4pはメインスイッチのオンから 0.2秒後に作動を開始
する構成になっているが、これに限るものではなく、レ
リーズボタン43aの半押しより作動を開始しても良
い。この場合はDCカットフィルタの時定数変更が完了
した時点より積分回路415pを作動させる。
【0029】又、積分回路415pもレリーズボタン4
3aの半押し(s1)で作動を開始させていたが、レリ
ーズボタン43aの押し切り(s2)より作動を開始す
る構成にしても良い。この場合には、記憶回路416p
及び差動回路417pは必要無くなる。
【0030】図10では、演算装置47p内に、DCカ
ットフィルタ48p及びローパスフィルタ49pを設け
ているが、これらは振動検出装置45p内に設けられて
も良いのは言うまでもない。
【0031】図11〜図13は、補正手段51の詳細を
示す図であり、詳しくは、図11は補正手段51の正面
図、図12(a)は図11の矢印B方向より見た側面
図、図12(b)は図11のA−A断面図、図13は補
正手段51の斜視図である。
【0032】図11において、補正レンズ52(図12
(b)に示す様に、この補正レンズ52は、支持枠53
に固定される二枚のレンズ52a,52bと、地板54
に固定されるレンズ52cにより成り、撮影光学系の群
を構成している)は、支持枠53に固定される。
【0033】支持枠53には強磁性材料のヨーク55が
取付けられ、該ヨーク55の同図の裏面にはネオジウム
等の永久磁石56p,56yが吸着固定(かくれ線で示
す)されている。又、支持枠53から放射状に延出する
3本の支持軸53aは地板54の側壁54bに設けられ
た長孔54aに嵌合している。
【0034】図12(a),図13に示す様に、支持軸
53aと長孔54aは、補正レンズ52の光軸57方向
には嵌合してガタは生じないが、光軸57と直交する方
向には長孔54aが延びているため、支持枠53は地板
54に対し光軸57方向には移動規制されるが、光軸と
直交する平面内には自由に移動できる(矢印58p,5
8y,58r)。但し、図11に示す様に支持枠53上
のピン53bと地板上のピン54c間に引っ張りコイル
バネ59が掛けられている為に各々の方向(58p,5
8y,58r)に弾性的に規制されている。
【0035】地板54には永久磁石56p,56yに対
向してコイル510p,510yが取付けられている
(一部かくれ線)。ヨーク55、永久磁石56p、コイ
ル510pの配置は図12(b)の様になっており(永
久磁石56y、コイル510yも同じ配置)、コイル5
10pに電流を流すと支持枠53は矢印58p方向に駆
動され、コイル510yに電流を流すと、前記支持枠5
3は矢印58y方向に駆動される。
【0036】そして、その駆動量は各々の方向における
引っ張りコイルバネ59のバネ定数とコイル510p,
510yと永久磁石56p,56yの関連で生じる推力
との釣り合いで求まる。即ち、コイル510p,510
yに流す電流量に基づいて補正レンズ52の偏心量を制
御できる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上の防振
システムをコンパクトカメラに搭載する際、その振れ検
出演算のダイナミックレンジが問題になる。
【0038】コンパクトカメラにおける撮影者の撮影中
の振れは振れ角度にしてたかだか 0.5deg程度であ
り、その振れを精度よく検出し、振れ補正を行おうとす
ると振れセンサの感度を相当上げなくてはならない。
【0039】ここで、カメラを構え、被写体を狙ってい
る時のカメラの扱い方を見ると、かなり大きなカメラ角
度の変化がある。例えば動いている被写体を追尾してい
る時には、60deg程度で、 実際の手振れ最大値 0.
5degの120倍も大きな振れが発生しており、公知
のプリフォーカス動作の為のフレーミング変更において
も、10deg程度のカメラの姿勢変更がある。
【0040】それらの動作を行う時には既に被写体を測
光、測距する為にレリーズボタンを半押し(s1がオ
ン)しており、振動検出装置からの角速度信号の積分演
算まで開始されている。そして、このように演算が始ま
った状態でパンニングやフレーミング変更が生じた場合
には、前述した感度では信号が飽和し、その後の振れ検
出が行えなくなる為に、振れセンサの出力が所定以上に
なると演算をリセットして信号飽和を抑え、振れが小さ
くなるまで待機した後に再度振れ信号の演算を行う構成
にしている。
【0041】しかしその様な構成にした場合にも、前述
したDCカットフィルタ414pや積分回路415pの
演算時定数の影響でパンニングやフレーミングが終了し
た後も暫くはその影響で演算信号に低い周期のうねりが
生じる。
【0042】交換レンズに具備された防振システムの様
に振れ補正の状態が該レンズを通して観察できる構成に
おいては、上記うねりを撮影者が感知でき、その間撮影
を控えるなどの動作が可能であるが、コンパクトカメラ
のように振れ信号の状態が解からない構成では、撮影者
は任意に露光を開始するために上記うねりによる像劣化
が生ずることがある。
【0043】図14は以上の現象を説明する為の図であ
り、図14(a)はコンパクトカメラに加わる角速度の
状態を示しており、ここではコンパクトカメラを地面に
対して水平にフレーミング変更していることを想定して
いる。
【0044】61は振動検出装置45yとして振動ジャ
イロの角速度検出波形であり、高い周期の細かい角速度
は手振れ、低い周期の大きな波形はフレーミング変更に
伴う角速度である。
【0045】この低い周期の角速度はフレーミング変更
開始から大きくなり、フレーミング変更終了で小さくな
っている。
【0046】図14(b)は図14(a)の角速度波形
を積分して角度信号にした結果であり、ここでは信号飽
和などの制約を考えずに理想角度波形65を示す。理想
角度波形65は、フレーミング変更により最終的にカメ
ラの角度が変更されたことを示している。
【0047】ところで、実際にこのような理想角度を演
算しようとすると演算のダイナミックレンジが足りなく
なり、信号はある大きさで飽和してしまうので角速度が
所定より大きくなると演算をリセットする構成をとって
いる。
【0048】図14(a)においては、角速度波形61
が第1の範囲62を越えた時点63まで演算を継続し、
その後演算を初期化する。そのために、図14(c)に
示す波形66の様に、始めのうちは振れ信号の演算を行
っていたが、その後時点63を過ぎると演算を停止する
ので波形66はゼロになる。
【0049】その後、角速度波形61が第1の範囲に収
まったり外れたりする度に演算の再開、初期化を繰り返
す(波形68参照)。そして、フレーミング変更が終了
に近づいてくると角速度波形61は第1の範囲内に収ま
ってくるので、時点64で再び演算が始まり、角度波形
67が得られる。
【0050】ところでこの時点では十分にフレーミング
変更が終わっていないので、その角速度波形を演算して
ゆくと、フレーミングの収束波形が逆にカメラの角度増
加となり、フレーミング変更が終了した後も上述し角度
増加分が演算時定数でゆっくり収束する現象が現れる。
【0051】図14(d)の波形69は理想角度波形6
5から積分角度波形67を引いた補正残り角度を示して
おり、ここにおいてゆっくりとしたうねりが現れてい
る。そのために露光期間610で区切るとそのうねり分
δ(611)が像劣化の要因となってしまう虞があっ
た。
【0052】又、図14(a)においては,フレーミン
グ変更中も細かい手振れにより角速度波形61が頻繁に
第1の範囲62内に戻っており、これらの繰り返し毎に
図14(c)に示す様に演算の初期化、再開を繰り返す
ので、その度にカメラ全体の制御に割り込みが入ること
になり、カメラの他の要素の制御速度に支障が出る虞も
あった。
【0053】(発明の目的)本発明の第1の目的は、防
振演算制御装置を搭載する光学機器の姿勢変更操作が行
われても、その変更操作終了の直後から補正手段の駆動
信号を適正に算出することのできる防振演算制御装置を
提供しようとするものである。
【0054】本発明の第2の目的は、カメラの構図変更
操作が行われ、この構図変更操作終了の直後に撮影が行
われても、像劣化の無い画像記録を行うことのできるカ
メラを提供しようとするものである。
【0055】本発明の第3の目的は、カメラの構図変更
操作が行われても、この間は演算手段で振れ補正演算を
行わせず、カメラの他の機能への制御上の負担を減らす
ことのできるカメラを提供しようとするものである。
【0056】本発明の第4の目的は、像劣化のある画像
記録が行われてしまうことを防止することのできるカメ
ラを提供しようとするものである。
【0057】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、振れを検出する振
動検出手段と、該振動検出手段の出力を演算し、前記振
れを補正する補正手段の駆動信号を算出する演算手段と
を有する防振演算制御装置において、前記振動検出手段
の出力が第1の出力範囲を超える時に前記演算手段を初
期化し、その後前記振動検出手段の出力が前記第1の出
力範囲に含まれる第2の出力範囲内に収まった時に、前
記演算手段の初期化を解除して演算を再開させる演算制
御手段を有する防振演算制御装置とするものである。
【0058】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項2に記載の発明は、振動を検出する振動検出手段
と、該振動検出手段の出力を演算し、前記振れを補正す
る補正手段の駆動信号を算出する演算手段とを有する防
振演算制御装置において、前記振動検出手段の出力が第
1の出力範囲を超える時に、前記演算手段を初期化し、
その後前記振動検出手段の出力が前記第1の出力範囲に
含まれる第2の出力範囲内に第1の時間で収まった後
に、前記演算手段の初期化を解除し、演算を再開させる
演算制御手段を有する防振演算制御装置とするものであ
る。
【0059】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項3に記載の発明は、振れを検出する振動検出手段
と、該振動検出手段の出力を演算し、前記振れを補正す
る補正手段の駆動信号を算出する演算手段とを有する防
振演算制御装置において、前記振動検出手段の出力が第
1の出力範囲を超える時に、前記演算手段を初期化し、
その後前記振動検出手段の出力が第1の出力範囲内に第
2の時間で収まった後に、前記演算手段の初期化を解除
し、演算を再開させる演算制御手段を有する防振演算制
御装置とするものである。
【0060】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れかに記
載の防振演算制御装置を具備したカメラとするものであ
る。
【0061】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項5に記載の発明は、請求項1から3の何れかに記
載の防振演算制御装置と、被写体に対しての測光、測距
を開始させる為の第1の操作部材と、露光を開始させる
為の第2の操作部材とを有するカメラにおいて、前記演
算制御手段は、前記第1の操作部材の操作に伴って前記
振動検出手段の出力に応じて前記演算手段の初期化、演
算再開制御を行うが、前記第2の操作部材の操作後は、
前記振動検出手段の出力に応じた前記演算手段の初期
化、演算再開制御は行わないカメラとするものである。
【0062】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項6に記載の発明は、請求項1から3の何れかに記
載の防振演算制御装置と、被写体に対しての測光、測距
を開始させる為の第1の操作部材と、露光を開始させる
為の第2の操作部材とを有するカメラにおいて、前記演
算制御手段が前記演算手段を初期化し、該演算手段が演
算を行わない状態の時には、露光動作を禁止する撮影禁
止手段を有するカメラとするものである。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0064】(実施の第1の形態)図1は本発明の実施
の第1の形態に係るカメラの電気的構成を示すブロック
図であり、ここでは主要素のみ図示してあり、カメラの
他の要素については説明を簡単にする為に省いてある。
【0065】図1において、カメラマイコン11は、カ
メラメインスイッチ114からの信号が入力されると撮
影鏡筒を沈胴状態から撮影可能光学系の状態まで繰り出
し、同時にレンズバリアを開ける。又、この時、振動検
出装置19も起動させる。
【0066】撮影モード入力部材112からは、撮影者
が選択した撮影モードがカメラマイコン11に入力され
る。撮影モードは、例えば動き回る被写体を撮影する時
に適したスポーツモード、人物をアップで撮影するのに
適したポートレートモード、被写体をクローズアップし
て撮影するのに適したマクロモード、夜景を撮影するの
に適した夜景モードがある。
【0067】ストロボモード入力部材111からは、ス
トロボモードがカメラマイコン11に入力される。スト
ロボモードには、ストロボを使用しないストロボオフモ
ード、強制的にストロボを発光するストロボオンモー
ド、被写体の輝度や光線の方向等でストロボを発光させ
るか否かを制御するストロボオートモードがあり、又、
ストロボ発光時に赤目緩和機能を動作させるか否かを決
める事が出来る。
【0068】撮影者は防振スイッチ18を操作して、撮
影時に振れ補正を行うか否かを決め、その情報はカメラ
マイコン11に入力される。又、撮影者がカメラを構え
てからズーム操作部材15を操作すると、ズーム信号が
カメラマイコン11に入力され、カメラマイコン11は
ズーム駆動装置16を制御して撮影焦点距離を変更させ
る。
【0069】撮影者は撮影焦点距離を決定すると、次に
はレリーズ部材113のレリーズ半押し(s1がオン)
する。すると、このタイミングで測距装置13は被写体
までの距離を測定し、その情報をカメラマイコン11に
送る。カメラマイコン11はAF駆動装置115を制御
して測距情報を基に撮影鏡筒の一部或いは全部を駆動し
て撮影光学系の焦点調節を行う。この時、振動検出装置
19からの振れ情報もカメラマイコン11に入力され、
カメラマイコン11はその振れ状態からカメラが手持ち
なのか或いは三脚や地面に固定されているかを判定す
る。
【0070】尚、振動検出装置19は、レリーズ部材1
13の半押し時から起動させてもよいが、該振動検出装
置19はその起動直後の振れ検出信頼性が低いので、こ
の実施の形態ではカメラメインスイッチ114のオンに
同期して起動を始めるものとする。
【0071】又、測光装置12は被写体輝度を測定し、
その情報をカメラマイコン11に出力する。カメラマイ
コン11はその情報とフィルム感度や種類、防振システ
ムの使用状態、撮影焦点距離及びその時のレンズの明る
さ、撮影モード、振れ補正の選択、被写体までの距離情
報、振れ情報等今までに決定された撮影情報を基に、露
光時間を演算すると同時に、閃光装置17を使用するか
否かを決める。
【0072】レリーズ部材113の押し切り(s2のオ
ン)が行われると、カメラマイコン11は振動検出装置
19の信号を基に図9等により示した構成より成る補正
手段110を制御して振れ補正を始める。その後、シャ
ッタ駆動装置14を制御してフィルムへの露光を行い、
状況に応じて閃光装置17を発光させる。
【0073】上記の様な構成のカメラにおいて、振動検
出装置19(従来例の振動検出装置45p,45yに相
当)の信号はアナログ回路で構成されるDCカットフィ
ルタ(図10の48pに相当)により信号に重畳してい
るDCバイアス成分がカットされた後に、カメラマイコ
ン11(従来例のカメラマイコン411に相当)に入力
される。
【0074】カメラマイコン11内での信号処理は、図
10で説明したのとほぼ同様であるが、ここで演算の初
期化の方法が、図10や図14と異なる。
【0075】図14で述べた従来の方法においては、角
速度波形61が第1の範囲から外れた時(図14の時点
63)に演算の初期化を行っている。
【0076】ここで、演算の初期化について、図10の
構成において説明する。
【0077】振れ角速度信号の記憶回路412pの記憶
値をサンプリング値にし、差動回路413pによりその
サンプリング値と振れ角速度信号の差を求める。ここで
両信号は等しいので、差動回路413pの信号はゼロに
なる。又、DCカットフィルタ414pの時定数も最も
小さい時定数にし、例えば1KHz以下の周波数をカッ
トするフィルタ特性にする。これは,手振れの周波数帯
域から見ると実質的に手振れ信号をカットし、初期化し
たことに他ならない。又、稼動していた積分回路415
pも同様にその時定数を小さくし、例えば1KHz以上
を積分する特性にして初期化される。
【0078】尚、初期化は以上全てを行わなくても、積
分回路415p、或いはDCカットフィルタ414pの
みその時定数を小さくしても良い。
【0079】又、演算の再開とは、図10の構成におい
て、振れ角速度信号を記憶回路412pで再度記憶し、
差動回路413pにより記憶値と振れ角速度信号の差を
求めDCカットを行う事と、DCカットフィルタ414
pの再開である。
【0080】DCカットフィルタ414pの時定数も始
めに演算を開始した時と同様に 0.2秒費やしてその時定
数を徐々に大きくしており、演算再開時は10Hz以下
の周波数をカットするフィルタ特性にし、その後50ms
ec毎にフィルタでカットする周波数を5Hz,1Hz,
0.5Hz,0.2 Hzと下げてゆく。
【0081】但し、上記動作の間に撮影者がシャッタレ
リーズボタンを半押し(s1をオン)して測光測距を行
った時は直ちに撮影を行う可能性があり、時間を費やし
て時定数変更を行う事が好ましくない場合もある。そこ
で、その様な時には撮影条件に応じて時定数変更を途中
で中止する。
【0082】例えば測光結果により撮影シャッタスピー
ドが1/60秒となる事が判明し、撮影焦点距離が15
0mmの時には防振の精度はさほど要求されない為にDC
カットフィルタ414pは 0.5Hz以下の周波数をカッ
トする特性まで時定数変更した時点で完了とする(シャ
ッタスピードと撮影焦点距離の積により時定数変更量を
制御する)。
【0083】これにより、時定数変更の時間を短縮で
き、シャッタチャンスを優先する事が出来る。勿論より
速いシャッタスピード、或いはより短い焦点距離の時に
はDCフィルタ414pの特性は1Hz以下の周波数を
カットする特性まで時定数変更した時点で完了とし、よ
り遅いシャッタスピード、長い焦点距離の時には時定数
が最後まで変更完了するまで撮影を禁止する。
【0084】積分回路415pもその演算を再開し、そ
の時定数を初期化したときの1KHz以上を積分する特
性から 0.2Hz以上を積分する特性に変更してゆく。但
し、前述したようにDCカットフィルタの時定数変更が
完了していない時には時定数変更が完了するまで積分動
作を行わない。
【0085】本発明の実施の第1の形態においても、図
2に示す様に、時点63で演算を初期化するのは従来例
と変わらない。しかし、その後フレーミング変更が終了
する直前の時点12に演算の再開を行う様にしている。
そのために、図2(a)において、第1の範囲より狭い
第2の範囲11aを設け、演算を初期化した後に角速度
波形61が第2の範囲11a内に収まった時点12から
演算の再開を行う構成にしている。
【0086】したがって、図14で生じていた頻繁な演
算の初期化、再開の繰り返しは無くなり、且つ、フレー
ミング変更の終了近くで演算が再開されるので、角速度
波形61は時点12で落ち着いてきていることからその
積分角度が演算再開時に大きな変動を起こすことが無
く、図2(c)の波形13の様に安定した波形となる。
【0087】これにより、再開後の積分角度波形が演算
時定数の影響でゆっくり収束することによるうねりが生
じなくなり、図2(d)に示す補正残り角度波形14
(図14(d)と同様に理想角度と積分角度の差の波
形)にはゆっくりとしたうねりが生じないので、露光時
間610中のうねりによる像劣化は生じない。
【0088】図3は本発明の実施野第1の形態における
フローチャートであり、説明の為に要部のみの記載と
し、カメラの他の詳細な制御フローは省略している。
【0089】このフローは、カメラのレリーズボタンの
半押し(s1のオン)でスタートし、まずステップ#1
001にて、図10で説明したように、積分回路415
pの積分演算を開始する(勿論もう片方の軸方向の演算
手段47yでも同様な制御が行われる)。次のステップ
#1002では、振動検出装置19の角速度波形が第1
の範囲内に収まっているか否かを判定し、収まっている
場合はステップ#1006に進み、ここではレリーズボ
タンの押し切り(s2のオン)を判定し、押し切りが行
われると角速度波形が第1の範囲内に収まっているの
で、そのまま撮影を許可するという事になる。
【0090】一方、上記ステップ#1002にて角速度
波形が第1の範囲内に収まっていないと判定した場合は
ステップ#1003へ進み、演算の初期化を行う。これ
は、上述したように、記憶回路412pの記憶値をサン
プリング値にする事で差動回路413pの信号をゼロに
する事と、DCカットフィルタ414pの時定数も最も
小さい時定数にし、例えば1KHz以下の周波数をカッ
トするフィルタ特性にする。又、稼動していた積分回路
415pも同様にその時定数を小さくし、例えば1KH
z以上を積分する特性にして初期化させる。
【0091】次にステップ#1004へ進み、ここでは
角速度波形65が第2の範囲11a内に収まったか否か
を判定し、収まった時にはステップ#1005へ進み、
収まっていない時はステップ#1006へ進む。
【0092】ステップ#1005へ進むと、演算装置
(図10の47p,47に相当)にて演算を再開する。
これは、上述したように、振れ角速度信号を記憶回路4
12pで再度記憶し、差動回路413pにより記憶値と
振れ角速度信号の差を求めDCカットを行う事と、DC
カットフィルタ414pの時定数も始めに演算を開始し
た時と同様に 0.2秒費やしてその時定数を徐々に大きく
しており、演算再開時は10Hz以下の周波数をカット
するフィルタ特性にし、その後50msec毎にフィルタで
カットする周波数を5Hz,1Hz, 0.5Hz, 0.2H
zと下げてゆく。又、積分回路415pもその演算を再
開し、その時定数を初期化したときの1KHz以上を積
分する特性から 0.2Hz以上を積分する特性に変更して
ゆく。
【0093】次のステップ#1006では、レリーズボ
タンの押し切り(s2のオン)が行われたか否かを判定
し、押し切りが行われない時にはステップ#1002に
戻り、再び角速度波形65が第1の範囲62内に収まっ
ているか否かを判定する。一方、押し切りが行われた時
はこのフローは終了し、次に露出制御のフローに進む。
なお、露出制御のフローについては本発明とは関連が無
いので説明を省略する。
【0094】また、上記ステップ#1004にて角速度
波形が第2の範囲に収まっていないと判定した場合はス
テップ#1007へ進み、レリーズボタンの半押しが解
除された(s1がオフ)か否かを判定し、レリーズボタ
ンが離されて、半押しが解除された時にはこのフローは
終了し、再びレリーズボタン半押し操作が行われるとこ
のフローは再度スタートする。
【0095】レリーズボタンの半押しが解除されない場
合にはステップ#1004に戻り、角速度波形65が第
2の範囲11a内に収まるまで待機する。
【0096】このように、角速度波形65が第2の範囲
11a内に収まるまでステップ#1005→#1006
へと進むのを禁止しているので、撮影は出来ない構成に
なっている。
【0097】又、レリースボタンの押し切り以降(ステ
ップ#1006以降)は角速度波形による演算の初期
化、再開の制御を行わない。これはレリースボタンの押
し切り(s2のオン)以降は撮影のシーケンスに入り、
すぐに露光が始まるので、このような時に演算の初期化
が行われると 露光中の振れ補正が出来なくなるためで
ある。
【0098】以上の実施の第1の形態においては、フレ
ーミング変更やパンニング等の姿勢変更を検知した後に
演算をリセットし、演算の再開を行うタイミングを姿勢
変更を検知する様式とは異ならせることで、演算再開時
に生ずるうねりを少なくすることを狙っており、この目
的を達成する為に、この実施の第1の形態では、振動を
検出する振動検出装置19(45p,45y)と、該振
動検出装置19の出力を演算する演算装置(47p,4
7y)と、該演算装置の出力を基に振れを補正する補正
手段110とを有するカメラにおいて、前記振動検出装
置19の信号が第1の(出力)範囲62を超える時に、
前記演算装置を初期化し、その後振動検出装置19の出
力が第2の(出力)範囲11a内に収まった時に、前記
演算装置の初期化を解除し、演算を再開させる演算制御
手段(カメラマイコン11のステップ#1002〜#1
005の動作を行う部分がこの手段に相当する)を設け
た構成にしている。なお、前記第2の範囲11aは、第
1の範囲65に含まれる狭い範囲である。
【0099】また、カメラは、被写体に対し測光、測距
を開始及び露光を開始させる操作部材(レリーズ手段1
13のスイッチs1,スイッチs2)を有し、スイッチ
s1のオンに伴って前記演算制御手段は、振動検出装置
19の出力に応じて演算装置の初期化、演算再開制御を
行うが、スイッチs2のオン後は振動検出装置19の出
力に応じた演算装置の初期化、演算再開制御は行わない
構成にしている。
【0100】これにより、フレーミング操作やパンニン
グ操作のすぐ後に撮影を行っても、精度よい振れ補正が
可能であり、且つ、従来例のように頻繁に演算装置の初
期化、再開が繰り返される事がないので、カメラの他の
機能への制御上の負担も減らすことが出来た。
【0101】更に、カメラマイコン11が演算装置を初
期化し、演算装置が演算を行わない状態の時(ステップ
#1003→#1004のnoの場合)には、カメラの
撮影を禁止する(ステップ#1005→#1006へと
進むのを禁止する)ようにしている。よって、像劣化し
た撮影が行われてしまうのを防ぐことができる。
【0102】(実施の第2の形態)図4及び図5は本発
明の実施の第2の形態に係る図であり、上記実施の第1
の形態(図2及び図3)と異なるのは、フレーミング変
更後に角速度波形65が第2の範囲11内に収まってか
ら第1の時間経過後に演算を再開している点である。
【0103】図4(a)において、角速度波形65は時
点12において第2の範囲11a内に収まるのは図2
(a)と同様であるが、その時点ですぐに演算を再開し
ておらず、時点12より第1の時間22(例えば 0.2
秒)経過後に演算を再開させる構成にしている。そのた
めにフレーミングが終了し、角速度波形が十分安定した
時点より演算の再開が行われる。
【0104】これにより、積分角度波形は図4(c)の
波形23の様に安定した出力をするので、図4(d)の
補正残り角度波形24には露光時間610中にうねりは
生じず、精度よい振れ補正が行われる。
【0105】図5は本発明の実施の第2の形態における
動作を示すフローチャートであり、説明の為に要部のみ
の記載とし、カメラの他の詳細な制御フローは省略して
いる。
【0106】このフローは、カメラのレリースボタンの
半押し(s1)でスタートし、まずステップ#1001
にて、図10で説明したように、積分回路415pの積
分演算を開始する(勿論もう片方の軸方向の演算装置4
7yでも同様な制御が行われる。)。次のステップ#1
002では、振動検出装置19の角速度波形が第1の範
囲内に収まっているか否か判定し、収まっている場合は
ステップ#1006へ進み、ここではレリーズボタンの
押し切り(s2のオン)を判定し、押し切りが行われる
と角速度波形が第1の範囲内に収まっているので、その
まま撮影を許可するという事になる。
【0107】一方、角速度波形が第1の範囲内に収まっ
ていない場合はステップ#1003へ進み、演算の初期
化を行う。これは上述したように記憶回路412pの記
憶値をサンプリング値にする事で差動回路413pの信
号をゼロにする事と、DCカットフィルタ414pの時
定数も最も小さい時定数にし、例えば1KHz以下の周
波数をカットするフィルタ特性にする。又、稼動してい
た積分回路415pも同様にその時定数を小さくし、例
えば1KHz以上を積分する特性にして初期化させる。
【0108】次にステップ#2001へ進み、ここでは
角速度波形65が第2の範囲11aa内に所定時間(例
えば 0.2秒)収まったか否かを判定し、収まった時には
ステップ#1005へ進み、そうでない時にはステップ
#1007へ進む。
【0109】ステップ#1005では、演算装置の演算
を再開する。これは、上述したように振れ角速度信号を
記憶回路412pで再度記憶し、差動回路413pによ
り記憶値と振れ角速度信号の差を求めDCカットを行う
事と、DCカットフィルタ414pの時定数も始めに演
算を開始した時と同様に 0.2秒費やしてその時定数を徐
々に大きくしており、演算再開時は10Hz以下の周波
数をカットするフィルタ特性にし、その後50msec毎に
フィルタでカットする周波数を5Hz,1Hz, 0.5H
z, 0.2Hzと下げてゆく。又、積分回路415pもそ
の演算を再開し、その時定数を初期化したときの1KH
z以上を積分する特性から 0.2Hz以上を積分する特性
に変更してゆく。
【0110】次のステップ#1006では、レリーズボ
タンの押し切り(s2のオン)が行われたか否かを判定
し、押し切りが行われた時はこのフローは終了し、次に
露出制御のフローに進む。なお、露出制御のフローにつ
いては本発明とは関連が無いので説明を省略する。一
方、押し切りが行われない時にはステップ#1002に
戻り、再び角速度波形65が第1の範囲62内に収まっ
ているか否かを判定する。
【0111】また、上記ステップ#1004にて角速度
波形が第2の範囲に収まっていない時にはステップ#1
007へ進み、レリーズボタンの半押しが解除された
(s12がオフ)か否かを判定し、レリーズボタンが離
されて、半押しが解除された時にはこのフローは終了
し、再びレリーズボタン半押し操作が行われるとこのフ
ローは再度スタートする。
【0112】レリーズボタンの半押しが解除されない場
合にはステップ#2001に戻り、角速度波形65が第
2の範囲11a内に第1の時間22の間収まるまで待機
する。
【0113】このように、角速度波形65が第2の範囲
11a内に第1の時間22の間収まるまでステップ#1
005→#1006へと進むのを禁止しているので、撮
影は出来ない構成になっている。又、レリースボタンの
押し切り以降(ステップ#1006以降)は角速度波形
による演算の初期化、再開の制御を行わない。これはレ
リースボタンの押し切り(s2のオン)以降は撮影のシ
ーケンスに入り、すぐに露光が始まるので、このような
時に演算の初期化が行われると 露光中の振れ補正が出
来なくなるためである。
【0114】以上の実施の第2の形態においても、フレ
ーミング変更やパンニング等の姿勢変更を検知した後に
演算をリセットし、演算の再開を行うタイミングを姿勢
変更を検知する様式とは異ならせることで、演算再開時
に生ずるうねりを少なくすることを狙っており、この目
的を達成する為に、この実施の第2の形態では、振動を
検出する振動検出装置19と、該振動検出装置19の出
力を演算する演算装置(47p,47y)と、該演算装
置の出力を基に振れを補正する補正手段110とを有す
るカメラにおいて、前記振動検出装置19の信号が第1
の出力範囲62を超える時に、演算装置を初期化し、そ
の後振動検出装置19の出力が第2の出力範囲11a内
に第1の時間22に収まった時に、演算装置の初期化を
解除し、演算を再開させる演算制御手段(カメラマイコ
ン11のステップ#1002〜#1005,#2001
の動作を行う部分がこの手段に相当する)を設けた構成
にしている。その他の構成は、上記実施の第1の形態と
同様である。
【0115】これにより、フレーミング操作やパンニン
グ操作のすぐ後に撮影を行っても、精度よい振れ補正が
可能であり、且つ、従来例の様に頻繁に演算手段の初期
化、再開が繰り返される事がないのでカメラの他の機能
への制御上の負担も減らすことが出来た。
【0116】(実施の第3の形態)図6及び図7は本発
明の実施の第3の形態に係る図であり、上記実施の第1
の形態(図2及び図3)と異なるのは、フレーミング変
更後に角速度波形65が第1の範囲65内に収まってか
ら第1の時間経過後に演算を再開している点である。即
ち、この実施の第3の形態では、第2の範囲11aは設
けていない。
【0117】図6(a)において、角速度波形65は時
点64において第1の範囲62内に収まるのは、図14
(a)と同様であるが、その時点で演算を再開しておら
ず、時点62より第2の時間32(例えば 0.5秒)経過
後に演算を再開させる構成にしている。そのためにフレ
ーミングが終了し、角速度波形が十分安定した時点より
演算の再開が行われる。
【0118】これにより、積分角度波形は図6(c)の
波形33の様に安定した出力をするので、図6(d)の
補正残り角度波形34には露光時間610中にうねりは
生じず、精度よい振れ補正が行われる。又、第1の範囲
65内に第2の時間(例えば0.5秒)角速度波形が収ま
っていないと演算は再開しないので、図14(c)で示
したような演算装置の頻繁な初期化、再開の繰り返しは
生じない。
【0119】図7は本発明の実施の第3の形態に係る動
作を示すフローチャートであり、説明の為に要部のみの
記載とし、カメラの他の詳細な制御フローは省略してい
る。
【0120】このフローは、カメラのレリースボタンの
半押し(s1のオン)でスタートし、まずステップ#1
001にて、図10で説明したように、積分回路415
pの積分演算を開始する(勿論もう片方の軸方向の演算
装置47yでも同様な制御が行われる)。次のステップ
#1002では、振動検出装置19の角速度波形が第1
の範囲内に収まっているか否か判定し、収まっている場
合はステップ#1006に進み、ここではレリーズボタ
ンの押し切り(s2のオン)を判定し、押し切りが行わ
れると角速度波形が第1の範囲内に収まっているので、
そのまま撮影を許可するという事になる。
【0121】一方、角速度波形が第1の範囲内に収まっ
ていない場合はステップ#1003へ進み、演算の初期
化を行う。これは上述したように記憶回路412pの記
憶値をサンプリング値にする事で差動回路413pの信
号をゼロにする事と、DCカットフィルタ414pの時
定数も最も小さい時定数にし、例えば1KHz以下の周
波数をカットするフィルタ特性にする。又、稼動してい
た積分回路415pも同様にその時定数を小さくし、例
えば1KHz以上を積分する特性にして初期化させる。
【0122】次にステップ#3001へ進み、ここでは
角速度波形65が第1の範囲62内に所定時間(例えば
0.5秒)収まったか否かを判定し、収まった時にはステ
ップ#1005へ進み、そうでない時にはステップ#1
007に進む。
【0123】ステップ#1005では、演算手段の演算
を再開する。これは、上述したように振れ角速度信号を
記憶回路412pで再度記憶し、差動回路413pによ
り記憶値と振れ角速度信号の差を求めDCカットを行う
事と、DCカットフィルタ414pの時定数も始めに演
算を開始した時と同様に 0.2秒費やしてその時定数を徐
々に大きくしており、演算再開時は10Hz以下の周波
数をカットするフィルタ特性にし、その後50msec毎に
フィルタでカットする周波数を5Hz,1Hz, 0.5H
z, 0.2Hzと下げてゆく。又、積分回路415pもそ
の演算を再開し、その時定数を初期化したときの1KH
z以上を積分する特性から 0.2Hz以上を積分する特性
に変更してゆく。
【0124】次のステップ#1006では、レリーズボ
タンの押し切り(s2のオン)が行われたか否かを判定
し、押し切りが行われた時はこのフローは終了し、次に
露出制御のフローに進む。なお、露出制御のフローにつ
いては本発明とは関連が無いので説明を省略する。一
方、押し切りが行われない時にはステップ#1002に
戻り、再び角速度波形65が第1の範囲62内に収まっ
ているか否かを判定する。
【0125】また、上記ステップ#1004で角速度波
形が第1の範囲に収まっていない時にはステップ#10
07へ進み、レリーズボタンの半押しが解除された(s
1がオフ)か否かを判定し、レリーズボタンが離され
て、半押しが解除された時にはこのフローは終了し、再
びレリーズボタン半押し操作が行われるとこのフローは
再度スタートする。
【0126】レリーズボタンの半押しが解除されない場
合にはステップ#3001に戻り、角速度波形65が第
1の範囲62内に第2の時間32の間収まるまで待機す
る。
【0127】このように、角速度波形65が第1の範囲
62内に第2の時間32の間収まるまでステップ#10
05→#1006へと進むのを禁止しているので、撮影
は出来ない構成になっている。又、レリースボタンの押
し切り以降(ステップ#1006以降)は角速度波形に
よる演算の初期化、再開の制御を行わない。これはレリ
ースボタンの押し切り(s2のオン)以降は撮影のシー
ケンスに入り、すぐに露光が始まるので、このような時
に演算の初期化が行われると 露光中の振れ補正が出来
なくなるためである。
【0128】以上の実施の第3の形態においても、フレ
ーミング変更やパンニング等の姿勢変更を検知した後に
演算をリセットし、演算の再開を行うタイミングを姿勢
変更を検知する様式とは異ならせることで、演算再開時
に生ずるうねりを少なくすることを狙っており、この目
的を達成する為に、この実施の第3の形態では、振動を
検出する振動検出装置19と、該振動検出装置19の出
力を演算する演算装置(47p,47y)と、該演算装
置の出力を基に振れを補正する補正手段110とを有す
るカメラにおいて、前記振動検出装置19の信号が第1
の出力範囲62を超える時に、演算装置を初期化し、そ
の後振動検出装置19の出力が第1の出力範囲62内に
第2の時間32に収まった時に、演算装置の初期化を解
除し、演算を再開させる演算制御手段(カメラマイコン
11のステップ#1002〜#1005,#3001の
動作を行う部分がこの手段に相当する)を設けた構成に
している。
【0129】これにより、フレーミング操作やパンニン
グ操作のすぐ後に撮影を行っても精度よい振れ補正が可
能であり、且つ、従来例の様に頻繁に演算手段の初期
化、再開が繰り返される事がないのでカメラの他の機能
への制御上の負担も減らすことが出来た。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1から3の
何れかに記載の発明によれば、防振演算制御装置を搭載
する光学機器の姿勢変更操作が行われても、その変更操
作終了の直後から補正手段の駆動信号を適正に算出する
ことができる防振演算制御装置を提供できるものであ
る。
【0131】また、請求項4に記載の発明によれば、カ
メラの構図変更操作が行われ、この構図変更操作終了の
直後に撮影が行われても、像劣化の無い画像記録を行う
ことができるカメラを提供できるものである。
【0132】また、請求項5に記載の発明によれば、カ
メラの構図変更操作が行われても、この間は演算手段で
振れ補正演算を行わせず、カメラの他の機能への制御上
の負担を減らすことができるカメラを提供できるもので
ある。
【0133】また、請求項6に記載の発明によれば、像
劣化のある画像記録が行われてしまうことを防止するこ
とができるカメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの主要
部分の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの主要
部分の信号波形を説明する為の図である。
【図3】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの主要
部分の信号波形を説明する為の図である。
【図5】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の第3の形態に係るカメラの主要
部分の信号波形を説明する為の図である。
【図7】本発明の実施の第3の形態に係るカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【図8】従来例の防振システムを搭載したカメラの全体
構成を示す斜視図である。
【図9】従来例の防振システムを搭載したカメラの内部
構成を示す斜視図である。
【図10】従来例の防振システムの電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図11】従来例の振れ補正光学装置を示す正面図であ
る。
【図12】図11のA−A断面及び矢印B方向より見た
図である。
【図13】従来例の振れ補正光学装置を示す斜視図であ
る。
【図14】従来の防振システムを具備したカメラの主要
部分の信号波形を説明する為の図である。
【符号の説明】
11 カメラマイコン 11a 第2の範囲 22 第1の時間 32 第2の時間 62 第1の範囲 19 振動検出装置 110 補正手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振れを検出する振動検出手段と、該振動
    検出手段の出力を演算し、前記振れを補正する補正手段
    の駆動信号を算出する演算手段とを有する防振演算制御
    装置において、 前記振動検出手段の出力が第1の出力範囲を超える時に
    前記演算手段を初期化し、その後前記振動検出手段の出
    力が前記第1の出力範囲に含まれる第2の出力範囲内に
    収まった時に、前記演算手段の初期化を解除して演算を
    再開させる演算制御手段を有することを特徴とする防振
    演算制御装置。
  2. 【請求項2】 振動を検出する振動検出手段と、該振動
    検出手段の出力を演算し、前記振れを補正する補正手段
    の駆動信号を算出する演算手段とを有する防振演算制御
    装置において、 前記振動検出手段の出力が第1の出力範囲を超える時
    に、前記演算手段を初期化し、その後前記振動検出手段
    の出力が前記第1の出力範囲に含まれる第2の出力範囲
    内に第1の時間で収まった後に、前記演算手段の初期化
    を解除し、演算を再開させる演算制御手段を有すること
    を特徴とする防振演算制御装置。
  3. 【請求項3】 振れを検出する振動検出手段と、該振動
    検出手段の出力を演算し、前記振れを補正する補正手段
    の駆動信号を算出する演算手段とを有する防振演算制御
    装置において、 前記振動検出手段の出力が第1の出力範囲を超える時
    に、前記演算手段を初期化し、その後前記振動検出手段
    の出力が前記第1の出力範囲内に第2の時間で収まった
    後に、前記演算手段の初期化を解除し、演算を再開させ
    る演算制御手段を有することを特徴とする防振演算制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3の何れかに記載の防振演
    算制御装置を具備したことを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1から3の何れかに記載の防振演
    算制御装置と、被写体に対しての測光、測距を開始させ
    る為の第1の操作部材と、露光を開始させる為の第2の
    操作部材とを有するカメラにおいて、 前記演算制御手段は、前記第1の操作部材の操作に伴っ
    て前記振動検出手段の出力に応じて前記演算手段の初期
    化、演算再開制御を行うが、前記第2の操作部材の操作
    後は、前記振動検出手段の出力に応じた前記演算手段の
    初期化、演算再開制御は行わないことを特徴とするカメ
    ラ。
  6. 【請求項6】 請求項1から3の何れかに記載の防振演
    算制御装置と、被写体に対しての測光、測距を開始させ
    る為の第1の操作部材と、露光を開始させる為の第2の
    操作部材とを有するカメラにおいて、 前記演算制御手段が前記演算手段を初期化し、該演算手
    段が演算を行わない状態の時には、露光動作を禁止する
    撮影禁止手段を有することを特徴とするカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8254770B2 (en) 2009-12-28 2012-08-28 Canon Kabushiki Kaisha Lens apparatus
JP2017116924A (ja) * 2015-12-15 2017-06-29 キヤノン株式会社 ズーム制御装置およびズーム制御方法、撮像装置

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US8254770B2 (en) 2009-12-28 2012-08-28 Canon Kabushiki Kaisha Lens apparatus
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