JP2007057981A - 姿勢検出装置、姿勢検出方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

姿勢検出装置、姿勢検出方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 撮像装置の姿勢を検出するための部品を少なくする。
【解決手段】 比較演算処理回路307は、第2群レンズ105の位置をPID制御するための位置制御信号の積分値を、ピッチ方向及びヨー方向のそれぞれについて積分器302dから取り出す。比較演算処理回路307は、取り出したピッチ方向及びヨー方向の位置制御信号の積分値の絶対値を比較して、縦撮り又は横撮りされたのかを判断する。そして、縦撮りされたと判断した場合には、中心位置を0として、前記位置制御信号の積分値の符号を判断し、撮像装置1が、縦撮り方向の2つの向きのうち、どちら向きで撮影されたのかを判断する。一方、横撮りされたと判断した場合には、中心位置を0として、前記位置制御信号の積分値の符号を判断し、撮像装置1が、横撮り方向の2つの向きのうち、どちら向きで撮影されたのかを判断する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、姿勢検出装置、姿勢検出方法、及びコンピュータプログラムに関し、特に、撮像装置の姿勢を検出するために用いて好適なものである。
近年、デジタルスチルカメラ等の撮像装置では、小型化、軽量化、光学ズームの高倍率化が進んでいる。このことから、デジタルスチルカメラ等の撮像装置の使い勝手が格段に向上した。しかしながら、撮像装置の小型化、軽量化、光学ズームの高倍率化は、撮影時に手ぶれが生じると、安定した画像が得られなくなる原因になっていた。
このため、手ぶれによるトラブルを少なくする手ぶれ補正装置を搭載するカメラ、デジタルスチルカメラ、ビデオ、及びデジタルビデオカメラ等が多く開発され、既に商品化されている。手ぶれ補正装置では、補正レンズ群を光軸と垂直な2方向に動かすことにより、ユーザによる手ぶれを補正し、安定な画像を得る方法が一般的に使用されている(特許文献1を参照)。
一方、縦撮りした画像を自動的に90°回転して天地を合わせる処理を行う機能を持つデジタルスチルカメラ等も実現している(特許文献2を参照)。このようにすれば、撮影された画像を撮像装置に設けられた液晶画面などの画像表示手段でプレビューしたり、撮影された画像をパソコンに取り込んで確認したりする際に、ユーザが見易いようにすることができる。さらに、撮影時の姿勢によってホワイトバランスや露出補正等の画像補正値を変化させるような処理を行う機能を持つデジタルスチルカメラ等も実現している。このように、撮影された画像が縦撮りされたものなのか、それとも正立位置で撮影されたものなのかを検知し、検知した情報を利用してユーザの利便性を向上させるための処理を行うことへの需要が高まっている。
特開2001−4897号公報 特開2004−40496号公報
しかしながら、従来の技術では、撮影時の姿勢を検知するには、撮像装置の姿勢を検知するためのセンサが別に必要になる。ところが、前述したように撮像装置は小型化が望まれているので、このセンサの配置位置が限られてくる。すなわち、撮像装置の姿勢を検知するセンサを撮像装置に配置しようとすると、レイアウト上の制約が生じる。
以上のように従来の技術では、撮影時の姿勢を検知するには、撮像装置の姿勢を検知するためのセンサが必要であることから、種々の制約が生じてしまうという問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、撮像装置の姿勢を検出するための部品を少なくすることを目的とする。
本発明の姿勢検出装置は、撮像装置の振れを補正するためのレンズと、前記レンズの位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段により検出されたレンズの位置に関する信号と、前記レンズの目標位置に関する信号とを用いて、前記レンズの重力による移動量を補正するための信号を生成する信号処理手段と、前記信号処理手段により生成された信号を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知する姿勢検知手段とを有することを特徴とする。
本発明のレンズ鏡筒は、前記姿勢検出装置と、被写体を撮像する撮像手段とを有することを特徴とする。
本発明の撮像装置は、前記姿勢検出装置と、被写体を撮像する撮像手段とを有することを特徴とする。
本発明の姿勢検出方法は、撮像装置の振れを補正するためのレンズの位置を検出する位置検出ステップと、前記位置検出ステップにより検出されたレンズの位置に関する信号と、前記レンズの目標位置に関する信号とを用いて、前記レンズの重力による移動量を補正するための信号を生成する信号処理ステップと、前記信号処理ステップにより生成された信号を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知する姿勢検知ステップとを有することを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムは、撮像装置の振れを補正するためのレンズの位置を検出する位置検出ステップと、前記位置検出ステップにより検出されたレンズの位置に関する信号と、前記レンズの目標位置に関する信号とを用いて、前記レンズの重力による移動量を補正するための信号を生成する信号処理ステップと、前記信号処理ステップにより生成された信号を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知する姿勢検知ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、レンズの重力による移動量を補正するための信号を、レンズの重力による移動量を補償するためだけでなく、前記撮像装置の姿勢を検知するためにも利用するようにしたので、撮像装置の姿勢を検知するために、センサを新たに設ける必要がなくなる、これにより、撮像装置の姿勢を検出するための部品を少なくすることができ、装置の小型化と、コストダウンとを実現することができる。
(第1の実施形態)
次に、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、撮影レンズ鏡筒が取り付けられた撮像装置の外観構成の一例を示す図である。
撮像装置1の背面には、液晶表示パネルが表示されており、ユーザは、撮影レンズ鏡筒2で得られた画像データをこの液晶表示パネルでプレビューすることができるようになっている。ユーザは、この液晶表示パネルを見て所望の画像が得られたらレリーズボタン3を全押しする。そうすると、撮像装置1は、その画像に基づく画像データを生成して記録媒体に記憶する。
撮影レンズ鏡筒2は、撮像装置1に取り付けられて、被写体を撮像する。本実施形態では、撮影レンズ鏡筒2は、固定筒110と、2段カム筒109と、1群鏡筒108とを備えて構成されている。また、撮影レンズ鏡筒2には、取り付けられた撮像装置1の姿勢を検出する姿勢検出装置が設けられている。
図2は、この姿勢検出装置が配設された撮影レンズ鏡筒2の構成の概略の一例を示す断面図である。
図2において、撮像素子101は、例えばCCD(Charge Coupled Device)である。鏡筒取り付け地板102は、撮像素子101や、後述の鏡筒を構成する各部品を保持する。光学LPF(ローパスフィルタ)103は、水晶の複屈折効果を利用して、輝度モアレや偽色の発生を防止する。
本実施形態では、撮影レンズ鏡筒2の光学系は、2段沈胴の3群構成である。具体的に、第1群レンズ104がコンペンセータレンズ、第2群レンズ105がバリエータレンズ、第3群レンズ106がフォーカスモータ112を用いて駆動されるフォーカシングレンズという構成である。
第1群レンズ104と、第2群レンズ105との間には、絞り・シャッター機構107が配置されている。絞り・シャッター機構107は、撮影時における光量等を制限する絞りと、露出時間を制御するシャッターとを備えている。この絞り・シャッター機構107は、ユーザの操作に基づく変倍動作に伴って、不図示のカム機構により、光軸I方向に移動する。
また、本実施形態においては、撮影レンズ鏡筒2が取り付けられている撮像装置1の振れに応じて、第2群レンズ105が、光軸Iと垂直方向に微小移動するように、防振ユニット200が構成されている。
ここで、防振ユニット200について詳細に説明する。図3は、防振ユニット200の構成の一例を示し、防振ユニット200が分解された様子を示す斜視図である。また、図4は、防振ユニット200の構成の概略の一例を示す断面図である。なお、図4では、説明の都合上、防振ユニット200の構造のうち、防振動作するための主要な構造のみを簡略化して示している。
防振地板201には、その外周に光軸Iを中心としてほぼ120度間隔を置いて3本のガイドピンが圧入あるいは接着等により一体に突設されている。このガイドピンによって、防振ユニット200全体が、撮影レンズ鏡筒2の内面に切られたカム溝109aと摺接されるようになっており、カム筒109の回転動作に伴い、光軸I方向に移動する。
さらに、防振地板201には、互いに直交して配置したマグネット203a、203bと、それに接触するように互いに対向して配置されたバックヨーク204a、204bとが固定されている。また、上ヨーク205a、205bもマグネット203a、203bと一定間隔を有するように2群保持枠202に固定されている。これらの固定は接着によるものであっても、マグネット203a、203bと上ヨーク205a、205bとの間に生じる磁気付勢力によるものであってもよい。これらの間には互いに対向して配置されたコイル206a、206bが設けられている。コイル206a、206bは、2群保持枠202と一体となって保持されている。このように構成されたコイル206a、206bに通電することで電磁力が発生し、第2群レンズ105を光軸Iに垂直な方向に移動するための力が発生する。
また、防振地板201には、3枚の金属板207a、207b、207cが矩形穴形状にはめ込まれている。2群保持枠202には、金属板207a、207b、207cと、それぞれ互いに対向して配置された金属板208a、208b、208cとが固定されている。金属板207a、207b、207cと、金属板208a、208b、208cとの間には、金属球209a、209b、209cが挟まれている。これら金属板207、208及び金属球209は、表面が滑らかに加工されたものであるのが好ましい。これら金属板207、208及び金属球209の摺動によって、2群保持枠202が、防振地板201に対して滑らかに移動することができるからである。
また、2群保持枠202には、ピッチ方向(垂直方向)と、ヨー方向(水平方向)とのそれぞれにおいて各2箇所、計4箇所の突起部が設けられている。それに対して、防振地板201には、前記突起形状に対して壁となる壁部が4箇所設けられている。この壁部によって、2群保持枠202の移動量を規制している。
次に、レンズ群が駆動した時の光軸Iに垂直な方向に対する防振ユニット200(第2群レンズ105)の位置を検出する位置検出器について説明する。
マグネット210a、210bには、位置検出のためにヨークが接触している。また、マグネット210a、210bは、互いに直交して配置され、且つ2群保持枠202の駆動方向に磁気勾配を持つように着磁されている。さらにマグネット210a、210bは、センサマグネットホルダ211に保持されている。
ホール素子212a、212bは、マグネット210a、210bと対向した位置に、ある間隙を設けて互いに直交して配置されている。センサホルダ213は、ホール素子212a、212bを保持する。センサホルダ213自身は、防振地板201に保持されている。なお、第2群レンズ105の位置を検出する方法は、必ずしもホール素子212a、212bを用いる方式に限定されるものではないということは言うまでもない。例えば、PSD(位置検出素子)とiRED(赤外発光ダイオード)との間に、iREDからの光束を制限するためのスリット板を設け、このスリット板の移動によって移動するPSD上の光の位置を検出する方式のもの等、様々な方式のものを用いることができる。
また、押え板金214は、ホール素子212a、212b及び不図示のフレキシブル基板を押えて保持するためのものである。押え板金215もまた、不図示のフレキシブル基板及びバックヨーク204a、204bを保持するためのものである。
このように構成された防振ユニット200は、絞り・シャッター機構107と、3群鏡筒111との間に配置される。なお、本実施形態では、第2群レンズ105を保持する2群保持枠202を光軸Iと垂直方向に駆動するために、ボイスコイルモータを用いている。ただし、ボイスコイルモータ以外のアクチュエータを用いてもよいことは言うまでもない。例えば、パルスモータやブラシレスモータ等のDCモータや、超音波モータ等の圧電モータを用いることができる。
続いて、本実施形態における姿勢検出装置の構成の一例を、図5を参照しながら説明する。
図5において、ISマイコン301は、姿勢検出装置を含む撮影レンズ鏡筒2を統括制御するためのものである。
ドライバ302は、防振ユニット200に含まれるコイル206a、206bを駆動するための駆動信号を生成するためのものである。アンプ(AMP)304は、ホール素子212a、212bから出力された第2群レンズ105の位置を示す現在位置信号を増幅するためのものである。ローパスフィルタ(LPF)305は、アンプ304で増幅された信号の通過帯域を制限するためのものである。ローパスフィルタ305を通過した現在位置信号は、デジタル信号に変換されてからISマイコン301で処理される。
振れ検出装置303は、撮影レンズ鏡筒2が取り付けられている撮像装置1の振れを検出するためのものである。この振れ検出装置303は、ISマイコン301に接続されている。具体的にこの振れ検出装置303は、例えばジャイロセンサを用いて構成される。なお、図2に示した断面図では、この振れ検出装置303が表れていないが、振れ検出装置303は、撮影レンズ鏡筒2に設けられている。
ジャイロフィルタ処理回路308は、振れ検出装置303で検出された撮像装置1の振れを示す振れ信号を入力し、入力した振れ信号に対してフィルタ処理を施し、フィルタ処理を施した振れ信号をデジタル信号に変換する。そして、例えば、そのデジタル信号と、焦点距離を検出するためのズームエンコーダを用いて検出される焦点距離と、被写体までの距離を検出するためのエンコーダを用いて検出される被写体距離と、第1〜第3群レンズ104〜106の仕様等を示すレンズデータとを用いて、第2群レンズ105の目標位置を示す目標位置信号を生成する。
減算器306は、ローパスフィルタ305から入力された現在位置信号から、ジャイロフィルタ処理回路308から入力された目標位置信号を減算する。
信号処理回路302は、減算器306から出力された信号を用いて、撮影レンズ鏡筒2が取り付けられている撮像装置1の姿勢を検出すると共に、その撮像装置1における振れ(手ぶれ)に応じた第2レンズ群105の移動量を検出する。
具体的に信号処理回路302は、乗算器302a〜302cと、積分器302dと、微分器302eと、加算器302fと、DA変換器302gとを備えており、PID制御を実行する回路である。
乗算器302aは、減算器306から出力された信号に比例係数Kpを乗算する。
積分器302dは、減算器306から出力された信号と、その信号の1サンプリング前に減算器306から出力された信号とを加算して積分動作を行う。乗算器302bは、積分器302dから出力された信号に積分係数Kiを乗算する。
微分器302eは、減算器306から出力された信号と、その信号の1サンプリング前に減算器306から出力された信号とを減算して微分動作を行う。乗算器302bは、微分器302eから出力された信号に微分係数Kdを乗算する。なお、図5において、zは、z変換を表し、z-1は、1サンプリング前の情報を表す。
加算器302fは、乗算器302a〜302cから出力された信号を加算する。
DA変換器302gは、加算器302fで加算された信号をアナログ信号に変換する。このアナログ信号が、前記駆動信号となりドライバ304に出力される。
比較演算処理回路307は、積分器302dで積分動作が行われることにより得られるピッチ方向における積分値と、ヨー方向における積分値とを比較し、比較した結果を用いて、撮影レンズ鏡筒2が取り付けられている撮像装置1の姿勢を検出し、検出した結果を示す姿勢信号Sを、例えば撮像装置1に配設されたカメラマイコン310に出力する。なお、撮像装置1には、レリーズスイッチ311等の操作部が設けられている。このレリーズスイッチ311は、レリーズボタン3がユーザにより半押しされると、撮影準備動作の開始をカメラマイコン310に要求する。また、レリーズスイッチ311は、レリーズボタン3がユーザにより全押しされると、撮影(露光)動作の開始をカメラマイコン310に要求する。
以上の構成において、振れ検出装置303により検出された撮像装置1の振れを示す振れ信号が、ISマイコン301に入力される。そして、位置信号処理回路302は、その振れ信号により示される撮像装置1の振れが打ち消されるように、防振ユニット200に含まれるコイル206a、206bを駆動するための駆動信号を生成する。この駆動信号は、ドライバ304を介してコイル206a、206bに通電され、第2群レンズ105にフィードバックされる。
以上のようにして防振システムが構成される。なお、防振システムを構成する部分のうち、ホール素子212、コイル206、信号処理回路302、振れ検出装置303、アンプ304、ローパスフィルタ305、及びジャイロフィルタ処理回路308については、前述した位置検出器に対応して、ピッチ方向における処理を担当するものと、ヨー方向における処理を担当するものとの2セットが配置されている。
ここで、本実施形態の要点の一つについて説明する。すなわち、前述したように、位置信号処理回路302で行われるPID制御で生成された信号のうち、積分器302dで積分動作が行われることにより得られる信号(積分値)を取り出し、取り出した積分値を撮像装置1全体の姿勢を判断するのに利用する原理を説明する。
大概の撮影姿勢においては、防振レンズである第2群レンズ105の位置は常に重力の影響を受ける。したがって、第2群レンズ105の位置を制御するための位置制御信号(本実施形態では、減算器306から出力される信号)の積分値は、重力の作用による第2群レンズ105の移動分の補償量と比例している。
つまり、第2群レンズ105が重力の影響を大きく受ける程、前記補償量は大きくなるから、第2群レンズ105が重力の影響を大きく受ける程、前記位置制御信号の積分値は大きくなる。そこで、この積分値を比較演算処理回路307で比較演算処理をして、撮像装置1の姿勢を判別し、判別した結果を撮像装置1の姿勢を示す姿勢信号Sとして撮像装置1に出力する。出力された姿勢信号Sは、画像補正や、画像表示の際の傾き補正を撮像装置1で行う場合の判断基準となる。
次に、図6のフローチャートを参照しながら、前記位置制御信号の積分値から撮像装置1の姿勢を判断する際のISマイコン301の動作の一例を説明する。
まず、積分器302dは、前記位置制御信号について積分処理する(ステップS401)。前述したように、ピッチ方向及びヨー方向のそれぞれについて、前記位置制御信号の積分値が得られる。
次に、比較演算処理回路307は、ピッチ方向及びヨー方向における前記位置制御信号の積分値の絶対値を比較する(ステップS402)。このとき、前記ピッチ方向における位置制御信号の絶対値が、前記ヨー方向における位置制御信号の絶対値よりも大きければ(ステップS402のYES)、撮像装置1は、縦撮りしていることになる。
次に、比較演算処理回路307は、前記位置制御信号の積分値について、中心位置を0とした場合の符号を判断し、撮像装置1が、縦撮り方向の2つの向きのうち、どちらを向いて撮影されたのか(撮像装置1のどの方向に重力が作用しているのか)を判断する(ステップS403)。前記ヨー方向における位置制御信号の絶対値が、前記ピッチ方向における位置制御信号の絶対値よりも大きい場合(ステップS402のNOの場合)も同様に、比較演算処理回路307は、前記位置制御信号の積分値の符号を判断し、撮像装置1が、横撮り方向の2つの向きのうち、どちらを向いて撮影されたのか(撮像装置1のどの方向に重力が作用しているのか)を判断する(ステップS404)。
このようにして、比較演算処理回路307は、4方向の姿勢のうち、撮像装置1がどの方向を向いて撮像されたのかを判断し、判断した結果に基づいて姿勢信号Sを生成して、撮像装置1に設けられたカメラマイコン310に出力する(ステップS405〜S408)。図6に示す例では、姿勢信号Sが「1」〜「4」の何れかの値を示すようにすることにより、撮像装置1の方向を特定することができるようにしている。
以上のようにして姿勢信号Sが出力されると、撮像装置1に設けられたカメラマイコン310は、例えば、姿勢信号Sを撮像された画像データに付加し、その姿勢信号Sを用いて画像処理を行ったり、画像の表示の向きに補正をかけたりする。
以上のように本実施形態では、比較演算処理回路307は、第2群レンズ105の位置をPID制御するための位置制御信号の積分値を、ピッチ方向及びヨー方向のそれぞれについて積分器302dから取り出す。比較演算処理回路307は、取り出したピッチ方向及びヨー方向の位置制御信号の積分値の絶対値を比較して、縦撮り又は横撮りされたのかを判断する。そして、縦撮りされたと判断した場合には、中心位置を0(ゼロ)として、前記位置制御信号の積分値の符号を判断し、撮像装置1が、縦撮り方向の2つの向きのうち、どちら向きで撮影されたのかを判断する。一方、横撮りされたと判断した場合には、中心位置を0(ゼロ)として、前記位置制御信号の積分値の符号を判断し、撮像装置1が、横撮り方向の2つの向きのうち、どちら向きで撮影されたのかを判断する。
以上のようにすることで、撮像装置1の姿勢を検知するための特別なセンサを新たに設けなくても、撮像装置1の姿勢を正確に検知することができる。
なお、本実施形態では、前述したように、前記ピッチ方向及びヨー方向の位置制御信号の積分値の絶対値を比較した結果と、前記位置制御信号の符号とに基づいて撮像装置1の姿勢を判断するようにした。しかしながら、前記位置制御信号を用いて撮像装置1の姿勢を判断する方法はこのような方法に限定されない。例えば、前記ピッチ方向及びヨー方向の位置制御信号の積分値に対するしきい値を、ISマイコン301に設けられたROMに記録しておき、前記ピッチ方向及びヨー方向の位置制御信号の積分値と、しきい値とを比較する演算を行うようにしてもよい。この場合、しきい値は、前述した4つの姿勢のそれぞれについて設けるようにするのが好ましい。
また、本実施形態では、防振ユニット200における防振制御機能(手ぶれを補償する機能)をオン(ON)している場合を例に挙げて説明したが、この防振制御機能をオフ(OFF)して、防振制御を行っていないときにも撮像装置1の姿勢を判断することができる。本実施形態の撮像装置1においては、防振制御を行わないと判断した場合には、所望の光学性能を得るために、第2群レンズ105が常に光軸Iの中心に位置するように、第2群レンズ105の位置制御を行う。すなわち、防振制御機能をオンした場合とオフした場合とでは、前述した目標位置信号が異なるだけである。したがって、防振制御を行っていないときにも、前記位置制御信号の積分値は出力されるので、防振制御を行っているときと同様に、その位置制御信号の積分値を撮像装置1の姿勢を判断するのに用いることができる。
さらに、本実施形態では、撮影レンズ鏡筒2が撮像装置1に取り付けられる場合を例に挙げて説明したが、撮影レンズ鏡筒2が撮像装置1と一体化していてもよい。また、図1に示したレリーズボタン3以外の操作子が撮像装置1や撮影レンズ鏡筒2に設けられてもよいということは言うまでもない。
また、本実施形態のように、撮影レンズ鏡筒2が撮像装置1に取り付けられる構成である場合、撮影レンズ鏡筒2における信号処理部(例えば比較演算処理回路307)が、撮像装置1側(例えばカメラマイコン310)に設けられているようにしてもよい。
また、ISマイコン301は、撮影レンズ鏡筒2を制御するためのプログラムを記録したROMと、そのプログラムを実行するCPUと、CPUがプログラムを実行する際のワークエリア等となるRAMとを有している。よって、前述したISマイコン301の構成の一部又は全部をソフトウェアにより実現することも可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態と前述した第1の実施形態とは、前記位置制御信号の積分値を姿勢信号Sとして採用するタイミングが異なるだけである。したがって、以下の説明において、第1の実施形態と同一の部分については、図2〜図6に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図7は、ホール素子212の出力と、積分器302dにおける積分動作により得られる前記位置制御信号の積分値との時間に対する変化の一例を示した図である。
第2群レンズ105が、前記目標位置信号に基づく目標値601の位置まで駆動されるまでの間の時間は、前記位置制御信号の積分値602自体も安定していない。このとき、撮像素子101の姿勢も変動する可能性も高い。それに対して、ある程度ホール素子212の出力603が目標値601近辺で安定している期間は、前記位置制御信号の積分値602も安定し、撮像装置1の姿勢も安定している状態にあるといえる。つまり、この撮像装置1が安定している期間に、撮像装置1の姿勢を判断できる状態にすれば、撮像装置1の姿勢を誤って検知してしまうことを防ぐことが出来る。
そのために、本実施形態では、比較演算処理回路307は、ホール素子212の出力603と、目標値601との差が所定値以下の場合にのみ、前記位置制御信号の積分値602を判別し、撮像装置1の姿勢を判断するようにする。このようにすることによって、より一層精度の高い姿勢検知を行うことが出来る。
なお、前記位置制御信号の積分値602が出力されてから、安定するまでの時間が予め推測できる場合には、その時間を予め記憶しておき、前記位置制御信号の積分値602が出力されてから、記憶しておいた時間が経過してから、前記位置制御信号の積分値602を判別し、撮像装置1の姿勢を判断するようにしてもよい。
また、前記位置制御信号の積分値602の変動が閾値以下になってから、前記位置制御信号の積分値602を判別し、撮像装置1の姿勢を判断するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態と前述した第1及び第2の実施形態とは、前記位置制御信号の積分値を姿勢信号Sとして採用するタイミングが異なるだけである。したがって、以下の説明において、第1及び第2の実施形態と同一の部分については、図2〜図7に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
前述したように、撮像装置1にはレリーズスイッチ311が設けられている。本実施形態では、レリーズボタン3が半押しされると撮影準備動作の開始をカメラマイコン310に要求する第1のスイッチSW1と、レリーズボタン3が全押しされると、撮影(露光)動作の開始をカメラマイコン310に要求する第2のスイッチSW2とをレリーズスイッチ311が有している。
そして、第1のスイッチSW1又は第2のスイッチSW2によりレリーズボタン3の操作が検出されてから、前記位置制御信号の積分値602の判断を、第1及び第2の実施形態と同様にして行う。このようにすることにより、撮影時には、第2群レンズ105がほぼ目標値601に基づく位置に達している状態であり、前記位置制御信号の積分値602も安定する。したがって、撮影時の撮像装置1の姿勢についてより確実に判断することが出来る。
次に、図8のフローチャートを参照しながら、前記位置制御信号の積分値から撮像装置1の姿勢を判断する際のISマイコン301及びカメラマイコン310の動作の一例を説明する。
まず、カメラマイコン310は、レリーズスイッチ311の第1のスイッチSW1により、レリーズボタン3が半押しされたことが検出されるまで待機する(ステップS601)。レリーズボタン3が半押しされると、比較演算処理回路307は、前記位置制御信号の積分値を判別し、判別した結果に基づいて姿勢信号Sを生成する処理を行う(ステップS602)。この処理は、例えば、図6に示したステップS402〜S408を行うことにより実現される。
次に、比較演算処理回路307は、ステップS602で生成した姿勢信号Sをカメラマイコン310に出力する。
次に、カメラマイコン310は、レリーズスイッチ311の第2のスイッチSW2により、レリーズボタン3が全押しされたことが検出されたか否かを判断する(ステップS604)。この判断の結果、レリーズボタン3が全押しされたことが検出されなければ(ステップS604のNO)、検出されるまでステップS601〜S604を繰り返し行う。
一方、レリーズボタン3が全押しされたことが検出されると、カメラマイコン310は、撮影された画像データに姿勢信号Sを付与する(ステップS605)。
以上のように、第1のスイッチSW1によりレリーズボタン3が半押しされ、撮影準備動作が行われている時間に、前記位置制御信号の積分値を判別して撮像装置1の姿勢を検出しておき、第2のスイッチSW2によりレリーズボタン3が全押しされ、撮影(露光)動作が開始されてから撮像装置1の姿勢を確定するようにしたので、撮影時の撮像装置1の姿勢についてより確実に判断することができると共に、処理時間や計算負荷を軽減させることができ、撮像装置1の姿勢を、効率よく且つ精度よく検出することができる。
なお、本実施形態では、第1のスイッチSW1によりレリーズボタン3が半押しされ、撮影準備動作が行われている時間に、前記位置制御信号の積分値を判別して処理時間や計算負荷を軽減させるようにした。しかしながら、より高い精度で撮像装置1の姿勢を検出する場合には、第2のスイッチSW2によりレリーズボタン3が全押しされたことが検出されてから、前記位置制御信号の積分値を判別するようにしてもよい。
(本発明の他の実施形態)
前述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
なお、前述した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態を示し、撮影レンズ鏡筒が取り付けられた撮像装置の外観構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、撮影レンズ鏡筒の構成の概略の一例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態を示し、防振ユニットの構成の一例を示し、防振ユニットが分解された様子を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態を示し、防振ユニットの構成の概略の一例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態を示し、姿勢検出装置の構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し位置制御信号の積分値から撮像装置の姿勢を判断する際のISマイコンの動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を示し、ホール素子の出力と、積分器における積分動作により得られる前記位置制御信号の積分値との時間に対する変化の一例を示した図である。 本発明の第3の実施形態を示し、位置制御信号の積分値から撮像装置の姿勢を判断する際のISマイコン及びカメラマイコンの動作の一例を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 撮像装置
2 撮影レンズ鏡筒
3 レリーズボタン
101 撮像素子
102 鏡筒取り付け地板
103 光学ローパスフィルタ
104 第1群レンズ
105 第2群レンズ
106 第3群レンズ
107 絞り・シャッター機構
108 1群鏡筒
109 2群カム筒
110 固定筒
111 3群鏡筒
112 フォーカスモータ
201 防振地板
202 2群保持枠
203 マグネット
204 バックヨーク
205 上ヨーク
206 コイル
207、208 金属板
209 金属球
210 マグネット
211 センサマグネットホルダ
212 ホール素子
213 センサホルダ
214、215 押え板金
301 ISマイコン
302 位置信号処理回路
302a、302b、302c 乗算器
302d 積分器
302e 微分器
302f 加算器
303 振れ検出装置
304 ドライバ
306 減算器
307 比較演算処理回路
308 ジャイロフィルタ処理回路
310 カメラマイコン
311 レリーズスイッチ

Claims (25)

  1. 撮像装置の振れを補正するためのレンズと、
    前記レンズの位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段により検出されたレンズの位置に関する信号と、前記レンズの目標位置に関する信号とを用いて、前記レンズの重力による移動量を補正するための信号を生成する信号処理手段と、
    前記信号処理手段により生成された信号を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知する姿勢検知手段とを有することを特徴とする姿勢検出装置。
  2. 撮像装置の振れを検出する振れ検出手段を有し、
    前記レンズの目標位置に関する信号は、前記振れ検出手段により検出された撮像装置の振れに関する信号であることを特徴とする請求項1に記載の姿勢検出装置。
  3. 前記撮像装置の振れを検出する振れ検出手段と、
    前記撮像装置の振れに基づく前記レンズの位置のずれを補正するか否かを判定する判定手段とを有し、
    前記信号処理手段は、前記判定手段により、前記レンズの位置のずれを補正すると判定された場合には、前記位置検出手段により検出されたレンズの位置に関する信号と、前記振れ検出手段により検出された撮像装置の振れに関する信号とを用いて、前記レンズの重力による移動量を補正するための信号を生成し、
    前記判定手段により、前記レンズの位置のずれを補正しないと判定された場合には、前記位置検出手段により検出されたレンズの位置に関する信号と、前記レンズの所定位置に関する信号とを用いて、前記レンズの重力による移動量を補正するための信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の姿勢検出装置。
  4. 前記信号処理手段は、前記位置検出手段により検出されたレンズの位置を示す信号と、前記レンズの目標位置に関する信号とを用いて、前記レンズの位置を制御するための位置制御信号を生成し、生成した位置制御信号に対して、比例動作、積分動作、及び微分動作を行ってPID制御を実行し、
    前記姿勢検知手段は、前記積分動作が行われた位置制御信号を、前記レンズの重力による移動量を補正するための信号として用いて、前記撮像装置の姿勢を検知することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の姿勢検出装置。
  5. 前記位置制御信号は、光軸と直交する面内で互いに直交する2方向の値を有し、
    前記姿勢検知手段は、前記積分動作が行われた位置制御信号における前記2方向の値を比較すると共に、前記レンズの所定位置を基準として、前記積分動作が行われた位置制御信号の符号を求め、前記比較した結果と、前記求めた結果とを用いて、前記撮像装置の姿勢を検知することを特徴とする請求項4に記載の姿勢検出装置。
  6. 前記積分動作が行われた位置制御信号に対するしきい値を記録する記録手段を有し、
    前記位置制御信号と、前記記録手段により記録されるしきい値は、光軸と直交する面内で互いに直交する2方向の値を有し、
    前記姿勢検知手段は、前記積分動作が行われた位置制御信号の値と、前記記録手段により記録されたしきい値とを比較し、比較した結果を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知することを特徴とする請求項4に記載の姿勢検出装置。
  7. 前記姿勢検知手段により検知された撮像装置の姿勢を表す姿勢信号を撮像データに付与する付与手段を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の姿勢検出装置。
  8. 前記姿勢検知手段は、前記位置検出手段により検出されたレンズの位置に関する信号と、前記レンズの目標位置に関する信号との差が所定値以下である場合に限り、前記信号処理手段により生成された信号を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の姿勢検出装置。
  9. 前記姿勢検知手段は、前記積分動作が開始されてから一定の時間が経過した後に、前記信号処理手段により生成された信号を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の姿勢検出装置。
  10. 前記姿勢検知手段は、前記撮像装置に撮影準備動作を開始させるためにユーザにより操作される第1のスイッチ、又は前記撮像装置に露光動作を開始させるためにユーザにより操作される第2のスイッチが操作されると、前記信号処理手段により生成された信号を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の姿勢検出装置。
  11. 前記姿勢検知手段により検知された撮像装置の姿勢を表す姿勢信号を撮像データに付与する付与手段を有し、
    前記姿勢検知手段は、前記撮像装置に撮影準備動作を開始させるためにユーザにより操作される第1のスイッチが操作されると、前記信号処理手段により生成された信号を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知し、
    前記付与手段は、前記撮像装置に露光動作を開始させるためにユーザにより操作される第2のスイッチが操作されると、前記姿勢検知手段により検知された撮像装置の姿勢を表す姿勢信号を撮像データに付与する請求項1〜7の何れか1項に記載の姿勢検出装置。
  12. 前記請求項1〜11の何れか1項に記載の姿勢検出装置と、被写体を撮像する撮像手段とを有することを特徴とするレンズ鏡筒。
  13. 前記請求項1〜11の何れか1項に記載の姿勢検出装置と、被写体を撮像する撮像手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  14. 撮像装置の振れを補正するためのレンズの位置を検出する位置検出ステップと、
    前記位置検出ステップにより検出されたレンズの位置に関する信号と、前記レンズの目標位置に関する信号とを用いて、前記レンズの重力による移動量を補正するための信号を生成する信号処理ステップと、
    前記信号処理ステップにより生成された信号を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知する姿勢検知ステップとを有することを特徴とする姿勢検出方法。
  15. 撮像装置の振れを検出する振れ検出ステップを有し、
    前記レンズの目標位置に関する信号は、前記振れ検出ステップにより検出された撮像装置の振れに関する信号であることを特徴とする請求項14に記載の姿勢検出方法。
  16. 前記撮像装置の振れを検出する振れ検出ステップと、
    前記撮像装置の振れに基づく前記レンズの位置のずれを補正するか否かを判定する判定ステップとを有し、
    前記信号処理ステップは、前記判定ステップにより、前記レンズの位置のずれを補正すると判定された場合には、前記位置検出ステップにより検出されたレンズの位置に関する信号と、前記振れ検出ステップにより検出された撮像装置の振れに関する信号とを用いて、前記レンズの重力による移動量を補正するための信号を生成し、
    前記判定ステップにより、前記レンズの位置のずれを補正しないと判定された場合には、前記位置検出ステップにより検出されたレンズの位置に関する信号と、前記レンズの所定位置に関する信号とを用いて、前記レンズの重力による移動量を補正するための信号を生成することを特徴とする請求項14に記載の姿勢検出方法。
  17. 前記信号処理ステップは、前記位置検出ステップにより検出されたレンズの位置を示す信号と、前記レンズの目標位置に関する信号とを用いて、前記レンズの位置を制御するための位置制御信号を生成し、生成した位置制御信号に対して、比例動作、積分動作、及び微分動作を行ってPID制御を実行し、
    前記姿勢検知ステップは、前記積分動作が行われた位置制御信号を、前記レンズの重力による移動量を補正するための信号として用いて、前記撮像装置の姿勢を検知することを特徴とする請求項14〜16の何れか1項に記載の姿勢検出方法。
  18. 前記位置制御信号は、光軸と直交する面内で互いに直交する2方向の値を有し、
    前記姿勢検知ステップは、前記積分動作が行われた位置制御信号における前記2方向の値を比較すると共に、前記レンズの所定位置を基準として、前記積分動作が行われた位置制御信号の符号を求め、前記比較した結果と、前記求めた結果とを用いて、前記撮像装置の姿勢を検知することを特徴とする請求項17に記載の姿勢検出方法。
  19. 前記積分動作が行われた位置制御信号に対するしきい値を記録する記録ステップを有し、
    前記位置制御信号と、前記記録ステップにより記録されるしきい値は、光軸と直交する面内で互いに直交する2方向の値を有し、
    前記姿勢検知ステップは、前記積分動作が行われた位置制御信号の値と、前記記録ステップにより記録されたしきい値とを比較し、比較した結果を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知することを特徴とする請求項17に記載の姿勢検出方法。
  20. 前記姿勢検知ステップにより検知された撮像装置の姿勢を表す姿勢信号を撮像データに付与する付与ステップを有することを特徴とする請求項14〜19の何れか1項に記載の姿勢検出方法。
  21. 前記姿勢検知ステップは、前記位置検出ステップにより検出されたレンズの位置に関する信号と、前記レンズの目標位置に関する信号との差が所定値以下である場合に限り、前記信号処理ステップにより生成された信号を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知することを特徴とする請求項14〜20の何れか1項に記載の姿勢検出方法。
  22. 前記姿勢検知ステップは、前記積分動作が開始されてから一定の時間が経過した後に、前記信号処理ステップにより生成された信号を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知することを特徴とする請求項14〜20の何れか1項に記載の姿勢検出方法。
  23. 前記姿勢検知ステップは、前記撮像装置に撮影準備動作を開始させるためにユーザにより操作される第1のスイッチ、又は前記撮像装置に露光動作を開始させるためにユーザにより操作される第2のスイッチが操作されると、前記信号処理ステップにより生成された信号を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知することを特徴とする請求項14〜20の何れか1項に記載の姿勢検出方法。
  24. 前記姿勢検知ステップにより検知された撮像装置の姿勢を表す姿勢信号を撮像データに付与する付与ステップを有し、
    前記姿勢検知ステップは、前記撮像装置に撮影準備動作を開始させるためにユーザにより操作される第1のスイッチが操作されると、前記信号処理ステップにより生成された信号を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知し、
    前記付与ステップは、前記撮像装置に露光動作を開始させるためにユーザにより操作される第2のスイッチが操作されると、前記姿勢検知ステップにより検知された撮像装置の姿勢を表す姿勢信号を撮像データに付与する請求項14〜20の何れか1項に記載の姿勢検出方法。
  25. 撮像装置の振れを補正するためのレンズの位置を検出する位置検出ステップと、
    前記位置検出ステップにより検出されたレンズの位置に関する信号と、前記レンズの目標位置に関する信号とを用いて、前記レンズの重力による移動量を補正するための信号を生成する信号処理ステップと、
    前記信号処理ステップにより生成された信号を用いて、前記撮像装置の姿勢を検知する姿勢検知ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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