JP2010191071A - 光学機器および光学機器の制御方法およびプログラム - Google Patents

光学機器および光学機器の制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 振れ補正用シフトレンズの制御演算値である積分成分を用いて重力方向を検知し、撮像装置の姿勢を検知する場合、制御ゲインパラメータの変更があると、制御演算値である積分成分も変化し、姿勢検知の判定閾値が大きく変化してしまうという課題がある。
【解決手段】 補正光学系を有する撮像装置であって、補正光学系の位置を検出する手段と振れを検出して出力する振れ検出手段と、補正量を算出する演算手段と、振れを補正するために補正量と位置検出の出力から比例制御演算、積分制御演算、微分制御演算し、演算結果にフィードバックループゲインを乗算して駆動量を制御することで補正光学系を駆動する駆動制御手段と、積分制御演算成分の値を用いて撮像装置の姿勢を検知する姿勢検知手段とを有し、姿勢制御手段はフィードバックループゲインに比例する姿勢検知補正ゲインを積分制御演算成分に対して乗算した補正ゲインを用いて撮像装置の姿勢を検知する。
【選択図】 図5

Description

本発明は画像振れ補正機能を有する光学機器に関するものである。
光学機器のうち、スチルカメラ、ビデオカメラに代表される撮像装置において、その装置に外部から与えられた振れを補正する手段として、光学式手ブレ補正方式、撮像素子手ブレ補正方式等がある。
光学式手ブレ補正方式を行う際の補正レンズのことをシフトレンズと呼ぶことにする。
これらの方式は振れの度合いを検出するセンサからの信号に対して、AD変換(アナログデジタル変換)を通してデジタル信号処理を行い振れ補正量を算出して、DA変換(デジタルアナログ変換)によりブレ補正レンズ、撮像素子を駆動させている。DA変換、デジタル信号処理、およびDA変換を行う装置としてはマイクロコンピュータが使用されており、マイクロコンピュータ内の演算は複数の所定周波数を遮断するフィルタで構成されている。
ここで振れの度合いの検出には角速度センサがよく使用されており、この角速度センサは圧電素子等の振動材を一定周波数で振動させ、回転運動成分により発生するコリオリ力による力を電圧に変換して角速度情報を得ている。その一方で携帯電話などに付いている超小型・軽量な撮像装置などは、角速度センサを使用することなく、撮像部から取り込んだ画像のズレから動きベクトルを検出していることが多い。
従来技術では、角速度センサが検知した角度に応じて振れ検出手段のゲイン補正値を変更するもの(例えば特許文献1参照)がある。また、画像のズレから動きベクトルを検出してその動きベクトルデータから振れ検出手段のゲイン補正値を変更するもの(例えば特許文献2参照)がある。これらの発明は、それぞれゲイン補正値を最適な値に調整することで手ブレ補正機能の効果を高める効果がある。
一方で、カメラを用いて撮影する際には、重力方向に対して平行な平面内を回転させ、カメラの姿勢を縦や横に構えて撮影することがあるため、カメラ姿勢検知センサをもってカメラの姿勢を判定している。光学式手ブレ補正や撮像素子手ブレ補正ではシフトレンズや撮像素子を重力方向に対し平行な平面内を駆動させるため、近年ではその駆動電流値や制御演算値を用いてカメラの姿勢検知を行っているものがある。
特開平3−134614 特開2005−203861
しかし振れ補正制御演算値をもって重力検知し、姿勢判定をしている場合、その制御演算値に影響する制御ゲインパラメータの変更があると、姿勢判定閾値も変わってしまうという課題がある。しかし、制御ゲインパラメータは、シフトレンズなどの振れ補正ユニットによる固有の値を取るものもあるために、振れ補正ユニット固有の制御ゲインパラメータを考慮せずに姿勢検知を行うと、姿勢検知が正しくされない可能性があった。
前記課題を解決するため、本発明に係る光学機器は、光軸と垂直方向に移動可能な補正光学系を有する光学機器であって、前記補正光学系の位置を検出して出力する位置検出手段と前記光学機器に加わる振れを検出して出力する振れ検出手段と、前記振れを補正するために、前記振れ検出手段の出力に基づいた補正量を求める演算手段と、前記演算手段の出力と前記位置検出手段の出力を、それぞれ比例制御演算、積分制御演算、微分制御演算し、それぞれの演算結果を加算した値にフィードバックループゲインを乗算した駆動量によって前記補正光学系を駆動する駆動制御手段と、前記積分制御演算成分の演算結果に前記フィードバックループゲインに比例する値を乗算した値を用いて前記光学機器の姿勢を検知する姿勢検知手段とを有することを特徴とする。
本発明の光学機器は、振れ補正ユニット固有の制御ゲインパラメータを考慮して姿勢検知を行うので、姿勢検知の精度を高めることができる。
本発明に係る撮像装置の内部構成を簡略化して示したブロック図である。 本発明に係る手ブレ補正処理の目標位置算出部の内部構成を簡略化したブロック図である。 本発明に係る撮像装置のシフトレンズ制御部の内部構成を簡略化したブロック図である。 本発明に係る手ブレ補正処理のPID制御部の内部構成を示したブロック図である。 本発明に係る手ブレ補正処理のPID制御フローと姿勢検知フローを簡略化したブロック図である。 本発明に係る撮像装置の姿勢とシフトレンズの駆動軸方向を示した図である。 本発明に係る撮像装置のシフトレンズ位置と姿勢が正位置での積分成分の関係をあらわした図である。 本発明に係る撮像装置の姿勢判定を説明するための簡略化した図である。
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。但し図面は説明のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1は本発明に係る光学機器としての撮像装置の構成を示すブロック図である。以下の実施例においては撮像装置を用いて説明する。
図1において、101はズームレンズユニットであり、変倍を行うズームレンズを含む。102はズームレンズ駆動制御部であり、ズームレンズユニット101を駆動制御する。103は光軸に対して略垂直な平面での位置を変更することが可能な振れ補正光学系としてのシフトレンズユニットである。104はシフトレンズ駆動制御部であり、シフトレンズユニット103を駆動制御する。また省電力時にはシフトレンズ駆動制御部104への電源供給を停止する。105は絞り・シャッタユニットである。106は絞り・シャッタ駆動制御部であり、絞り・シャッタユニット105を駆動制御する。107はフォーカスレンズユニットであり、ピント調整を行うレンズを含む。108はフォーカスレンズ駆動制御部であり、フォーカスレンズユニット107を駆動制御する。
109は撮像素子が用いられる撮像部であり、各レンズ群を通ってきた光像を電気信号に変換する。110は撮像信号処理部であり、撮像部109から出力された電気信号を映像信号に変換処理する。111は映像信号処理部であり、撮像信号処理部110から出力された映像信号を用途に応じて加工する。112は表示部であり、映像信号処理部111から出力された信号に基づいて、必要に応じて画像表示を行う。114は振れ検出部であり、撮影装置に与えられた振れの度合いを検知する。113は表示制御部であり、撮像部および表示部の動作や表示を制御する。115は電源部であり、システム全体に用途に応じて電源を供給する。116は外部入出力端子部であり、外部との間で通信信号及び映像信号を入出力する。117はシステムを操作するための操作部である。118は記憶部であり、映像情報など様々なデータを記憶する。119は姿勢検出部であり、撮像装置100の姿勢を検知する。120はシステム全体を制御する制御部である。
次に、上記の構成を持つ本発明に係る光学機器としての撮像装置の動作について説明する。
操作部117は、押し込み量に応じて第1スイッチ(SW1)および第2スイッチ(SW2)が順にオンするように構成されたシャッタレリーズボタンを有している。シャッタレリーズボタンを約半分押し込んだときに第1スイッチがオンし、シャッタレリーズボタンを最後まで押し込んだときに第2スイッチがオンする構造となっている。
操作部117の第1スイッチがオンされると、フォーカスレンズ駆動制御部108がフォーカスレンズユニット107を駆動してピント調整を行うとともに、絞り・シャッタユニット駆動制御部106が絞り・シャッタ105を駆動して適正な露光量に設定する。さらに第2スイッチがオンされると、撮像部109に露光された光像から得られた画像データを記憶部118に記憶する。このとき、操作部117より振れ補正機能オンの指示があれば、制御部121はシフトレンズ駆動制御部104に振れ補正動作を指示する。そして、これを受けたシフトレンズ駆動制御部104は、振れ補正機能オフの指示がなされるまで振れ補正動作を行う。また操作部117が一定時間操作されなかった場合、制御部121は省電力のためにディスプレイの電源を遮断する指示を出す。
また、本発明に係る光学機器としての撮像装置では、静止画撮影モードと動画撮影モードとのうちの一方を操作部117より選択可能であり、それぞれのモードにおいて各アクチュエータ制御部の動作条件を変更することができる。
なお、操作部117に対してズームレンズによる変倍の指示があると、制御部121を介して指示を受けたズームレンズ駆動制御部102がズームレンズユニット107を駆動して、指示されたズーム位置にズームレンズを移動する。それとともに、撮像部109から送られた各信号処理部110,111にて処理された画像情報に基づいて、フォーカスレンズ駆動制御部108がフォーカスレンズユニット107を駆動してピント調整を行う。
図2はシフトレンズ駆動制御部104の内部構成を示すブロック図である。シフトレンズ制御では、縦(ピッチ),横(ヨー)の2方向に対して別々に制御を行っており、縦方向の制御には(a)を、横方向の制御には(b)をそれぞれの符号の末尾に付加して説明する。
114(a)は縦方向振れ検出部であり、通常姿勢の撮像装置の垂直方向の振れを検知する。114(b)は横方向振れ検出部であり、通常姿勢の撮像装置の水平方向の振れを検知する。211(a)、211(b)はそれぞれの方向における防振制御部であり、縦方向、横方向の振れ補正量から目標位置を決定し、シフトレンズユニット103の位置制御を行う。201(a)、201(b)はそれぞれの方向におけるフィードバック制御手段としてのPID制御部であり、目標位置とシフトレンズユニット103の位置を示す実位置信号との偏差から制御量を求め、位置指令信号を出力する。202(a)、202(b)はそれぞれドライブ部であり、PID制御部201(a)、201(b)から送られた位置指令信号に基づき、シフトレンズユニット103を駆動する。203(a)、203(b)はそれぞれ位置検出部であり、シフトレンズユニット103のそれぞれの方向の位置を検知する。
次に、シフトレンズ駆動制御部104によるシフトレンズユニット103の位置制御について説明する。
シフトレンズユニット103の位置制御では、縦方向振れ検出部114(a)、横方向振れ検出部114(b)からの撮像装置の振れを表す信号に基づいて、それぞれの方向にシフトレンズユニット103を駆動させる。シフトレンズユニット103には磁石が付けられており、この磁石の磁場を位置検出部203(a)、203(b)で検知し、シフトレンズユニット103の実位置を示す位置信号がPID制御部201(a)、201(b)へそれぞれ送られる。PID制御部201(a)、201(b)は、これらの位置信号が、防振制御部211(a)、211(b)から送られる補正位置制御信号にそれぞれ収束するようなフィードバック制御を行う。このとき、PID制御部201(a)、201(b)では比例制御、積分制御、及び微分制御とを選択的に組み合わせたPID制御を行う。これによって撮像装置に手振れなどの振れが発生しても画像振れを防止できる。
図3は図2の防振制御部211の詳細ブロック図である。ここでは、振れ検出部114として角速度センサを使用した例を示す。
114は角速度センサである。この角速度センサ114は水平方向の角速度と垂直方向の角速度を検出して出力するが、図3においてはこれらの信号をまとめて表している。301はAD変換部であり、振れ検出部114が検出した振れ情報である角速度信号を、アナログデータからデジタルデータに変換する。302はデジタルハイパスフィルタ(HPF)であり、所定の高周波数帯域を通過させ、DC(直流)成分をカットする。303はゲイン補正値乗算部であり、ゲイン補正値を揺れ情報に積算する。304はデジタルローパスフィルタ(LPF)であり、シフトレンズ駆動制御部104が角度としてシフトレンズユニット103を駆動制御する場合は、積分器となる。305の振れ補正量算出部は検出された振れ量に対して符号反転を行い、ズームレンズ駆動制御部102からのズーム位置情報とフォーカスレンズ駆動制御部108からのフォーカス情報を反映した、振れ補正量(シフトレンズユニットの駆動量)を算出する。306は振れ補正量制限部であり、レンズを光学性能が許容できる範囲内で駆動させるために振れ補正量に対し上限値を設けている。
ここでフィードバック制御に用いられているPID制御の制御特性について説明する。PID制御は、フィードバック制御の一種であり、入力値の制御を出力値と目標値との偏差、その積分、および微分の3つの要素によって行う制御である。PID制御のうち、偏差に比例して入力値を変化させる動作を比例動作あるいはP動作という。定数Kpは比例ゲインと呼ばれる。
この比例動作は入力値を出力値と目標値の偏差の一次関数として制御するものである。すなわち、ある時刻tでの入力値をx(t)、出力値をy(t)、目標値をy0とすると
x(t)=Kp(y(t)−y0)+x0
となる。x0は、y(t)=y0のときにそれを維持するために必要な入力値である。
Δx(t)=x(t)−x0、Δy(t)=y(t)−y0とすると
Δx(t)=KpΔy(t)
この偏差Δy(t)に比例して入力値を変化させる動作を比例動作あるいはP動作という。
比例制御においては比例ゲインKpを変えない限り、出力値に対して入力値は常に決まっている。しかし、実際に制御を行う場合には同じ出力値に対しても周囲の環境などによって入力値を変えなければならないことがある。そのため比例制御では出力値が目標値に到達することができない。このようにして生じる出力値と目標値との偏差を残留偏差またはオフセットという。
そこで、残留偏差をなくすために
と2つ目の項を付け加える。この項は残留偏差が存在する場合、その偏差が継続している時間に比例して入力値を変化させる動作をする。つまり偏差のある状態が長い時間続けばそれだけ入力値の変化を大きくして目標値に近づけようとする役目を果たす。この偏差の積分に比例して入力値を変化させる動作を積分動作あるいはI動作という。上記のように比例動作と積分動作を組み合わせた制御方法はPI制御と言い、定数Kiは積分ゲインと呼ばれる。一方、周囲の環境が変化したり制御対象に撹乱が加わったりすることで出力値が急に変動することがある。このような場合にもPI制御は出力値を目標値に常に近づけようとする。
しかし、I動作はある程度時間が経過しないと働かないという位相遅れの特性を持つため、どうしても出力値を目標値に戻すために時間がかかる。そこで
と3つ目の項を付け加える。この項は急激な出力値の変化が起こった場合、その変化の大きさに比例した入力を行うことで、その変化に抗しようとする役目を果たす。この偏差の微分に比例して入力値を変化させる動作を微分動作あるいはD動作という。上記のように比例動作、積分動作、微分動作を組み合わせた制御方法をPID制御という。
図4はPID制御部201の詳細ブロック図である。
401は偏差算出部であり、位置指令信号である防振制御部211からの信号から現在のシフトレンズの位置信号である位置検出部203の信号を引くことで偏差が算出される。402は比例ゲイン乗算部であり、偏差に対して直接ゲインを乗算する。403は積分項算出部であり、偏差を積算することで積分項を算出する。404は積分ゲイン乗算部であり、積分項に対し積分ゲインを乗算する。405は微分項算出部であり、前回の制御演算での偏差と、現在の制御演算の偏差の差分を計算することで微分項を算出する。406は微分ゲイン乗算部であり、微分項に対し微分ゲインを乗算する。407は比例・積分・微分成分積算部であり、402、404、406の演算結果を加算している。
408はフィードバックループゲイン乗算部であり、407の演算結果に対し、フィードバックループゲインを乗算している。なお、このフィードバックループゲインはシフトレンズユニット103によって異なる値を取り、例えば、シフトレンズユニット103のバネ係数やレンズ重量などと言った機械的な機構によって変動する値である。フィードバックループゲイン係数をGとすると、フィードバックループゲイン乗算部408の出力ΔX(t)は、
となる。409は姿勢検知補正ゲイン乗算部であり、制御演算内の積分成分に対して姿勢検知補正ゲインを乗算している。即ち、フィードバックループゲイン係数Gに比例する姿勢検知補正ゲイン係数Gsを積分ゲインに対して乗じる。そのため、姿勢検知補正ゲイン乗算部の出力P(t)は、
となる。このフィードバックループゲインGがシフトレンズユニット103によって異なる値を取るため、フィードバックループゲインGに比例する、若しくはGと同値の姿勢検知補正ゲイン係数Gsもシフトレンズユニット103によって異なる値を取る。410は姿勢検知部であり、409の演算結果に基づいて撮像装置の姿勢を判定している。これによって、シフトレンズユニット103に応じて撮像装置固有の姿勢検知補正ゲイン係数Gsを用いることができ、より正確な姿勢判定を行うことが可能となる。
図5はPID制御部201が実行する本発明に係る撮像装置の制御フローであり、左列の図5(a)はPID制御演算フロー、右列の図5(b)は姿勢検知フローである。またシフトレンズユニット103は撮像装置の光軸に対し垂直な平面内で駆動されるため、一回の演算フローで縦(ピッチ)方向と横(ロー)方向の2軸分の演算が行われる。
図5(a)はPID制御部201が実行するPID制御演算フローである。
ステップS501にて、PID制御部201は、防振制御部211の出力として振れ補正量を取得する。そしてステップS502にて、PID制御部201は、位置検出部203の出力を取得し、シフトレンズ103の位置を取得する。次にステップS503において、防振制御部211の出力としての振れ補正量と位置検出部303の出力の差分をそれぞれ計算することで、振れ補正量とシフトレンズ103の位置との偏差を計算する。
ステップS504では、比例ゲイン乗算部402にて偏差に対して直接比例ゲインKpを乗算することで、偏差に対して比例成分を計算する。そしてステップS505では、積分項算出部403にて偏差を積算することで積分項を算出し、積分ゲイン乗算部404にて積分項に対し積分ゲインKiを乗算することで、積分成分を計算する。
ステップS506では微分項算出部405にて前回の制御演算での偏差と現在の制御演算の偏差の差分を計算することで微分項を算出し、微分ゲイン乗算部406にて微分項に対し微分ゲインを乗算することで微分成分を計算する。ステップS507においては、比例・積分・微分成分積算部407にてそれぞれの比例成分、積分成分、微分成分の総和を計算し、ループゲイン乗算部408にてフィードバックループゲインを乗算する。最後に、S508でPID制御部201からドライブ部302に信号が入力されることによって駆動出力演算をする。なお、このPID制御演算フローは常にある一定周期で演算が繰り返される。
図5(b)の姿勢検知フローについて説明する。姿勢検知フローもPID制御演算フローと同様に一定周期で演算するが、必ずしもPID制御演算フローの制御周期と同じでなくてもよい。以下の姿勢検知フローが、防振制御中に時々刻々と変化するシフトレンズ位置に対して演算処理され姿勢判定される。
まず、ステップS509では、現在(例えば、時間t1とする)のシフトレンズの位置を取得する。図6に示すように、本実施例では重力方向と撮像装置の姿勢の関係で、それぞれ「正位置」、「グリップ上」、「グリップ下」、「逆さ位置」の4種類に分類し、また光軸と垂直方向に移動可能なシフトレンズの駆動軸である、AとBの2軸の方向を定義する。但し、ここでは簡単なため撮像装置の姿勢形態を4つに限定したが、本発明は撮像装置の姿勢形態を4つに限定するものではない。
ステップS510では取得したシフトレンズの位置から、撮像装置の姿勢が正位置状態であった場合の積分成分値を求める。なお、図7のように、予め撮像装置には、撮像装置の姿勢が正位置状態である場合の、シフトレンズ位置とそのときの積分成分値の相関データが保持されている。ただし図7の数値は一例である。
そして、予め撮像装置に保持されている、撮像装置の姿勢が正位置状態での重力要素分だけに相当する積分成分値を引くことにより、その時のシフトレンズ位置での重力要素分以外の積分成分値(オフセット)が計算される。
即ち、(時間t1で撮像装置の姿勢が正位置状態の場合の積分成分値)−(予め撮像装置に保持されている、撮像装置の姿勢が正位置状態での重力要素分に相当する積分成分値)=(時間t1でのシフトレンズ位置で重力要素分以外の積分成分値)となる。
図8のグラフは撮像装置の姿勢と、A軸・B軸の積分成分値の関係を表している。説明を簡略化させるため、図7でのシフトレンズの位置を図7の点Pと仮定すると、S510で算出された、あるシフトレンズ位置での重力成分以外の積分成分は、図8の点Cに相当する。
ステップS511では、時間tの実際の積分成分をPID制御部から取得する。そしてステップS512では、ステップS511で取得した実際の積分成分に補正ゲインをかける。このとき、PID制御部のフィードバックループゲインGが2倍に変更された場合は、同じように姿勢検知補正ゲインGsも2倍され、積分成分に乗算される。つまりフィードバックループゲインと姿勢検知補正ゲインは比例関係にある。
ステップS513では、S510で求めた重力要素分以外の積分成分(図8では点C)と、S512で求めた実際の積分成分を比較する。そしてステップS514では、ステップS513の比較結果に応じて、撮像装置の姿勢を判定する。具体的には、実際のA軸・B軸の積分成分が、図8の平面上で「正位置」、「グリップ上」、「グリップ下」、「逆さ位置」のどのエリアに属するか判定演算する。
(その他の実施例)
なお、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードは本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
103 シフトレンズユニット
119 姿勢検出部
401 偏差算出部
402 比例ゲイン乗算部
403 積分項算出部
404 積分ゲイン乗算部
405 微分項算出部
406 微分ゲイン乗算部
407 比例・積分・微分成分積算部
408 ループゲイン乗算部
409 姿勢検知補正ゲイン乗算部

Claims (4)

  1. 光軸と垂直方向に移動可能な補正光学系を有する光学機器であって、
    前記補正光学系の位置を検出して出力する位置検出手段と
    前記光学機器に加わる振れを検出して出力する振れ検出手段と、
    前記振れを補正するために、前記振れ検出手段の出力に基づいた補正量を求める演算手段と、
    前記演算手段の出力と前記位置検出手段の出力を、それぞれ比例制御演算、積分制御演算、微分制御演算し、それぞれの演算結果を加算した値にフィードバックループゲインを乗算した駆動量によって前記補正光学系を駆動する駆動制御手段と、
    前記積分制御演算成分の演算結果に前記フィードバックループゲインに比例する値を乗算した値を用いて前記光学機器の姿勢を検知する姿勢検知手段とを有することを特徴とする光学機器。
  2. 前記フィードバックループゲインは、前記補正光学系に依る値であることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 光軸と垂直方向に移動可能な補正光学系を有する光学機器の制御方法であって、
    前記補正光学系の位置を検出して出力する位置検出工程と
    前記光学機器に加わる振れを検出して出力する振れ検出工程と、
    前記振れを補正するために、前記振れ検出工程の出力に基づいた補正量を求める演算工程と、
    前記演算工程の出力と前記位置検出工程の出力を、それぞれ比例制御演算、積分制御演算、微分制御演算し、それぞれの演算結果を加算した値にフィードバックループゲインを乗算した駆動量によって前記補正光学系を駆動する駆動制御工程と、
    前記積分制御演算成分の演算結果に前記フィードバックループゲインに比例する値を乗算した値を用いて前記光学機器の姿勢を検知する姿勢検知工程とを有することを特徴とする光学機器の制御方法。
  4. 請求項3に記載の光学機器の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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