JP5744426B2 - 光学機器及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光学機器及びその制御方法に関し、特に、ズーム駆動中の光学機器の手振れ等による像揺れを補正して像の安定化を図る機能を有する光学機器及びその制御方法に関する。
従来のデジタルカメラの手振れ補正機能は、例えば、振動ジャイロにより角速度を検出し、この情報を用いて手振れを検出し、撮影者の手振れを打ち消す方向に撮影光学系の一部を駆動することで、手振れ等による像揺れを軽減している。また、近年は、動画撮影中でも、ズームの駆動速度を高速にしたまま撮影できる機種が市販されている。この背景には、ズームレンズやフォーカスレンズを駆動するためのモータ類の駆動音の静音化が可能となったことが大きく起因している。
そこで、デジタルカメラの手振れ補正機能を有効にしてズーム駆動を行った場合、ズームレンズ等を駆動するためのモータにより振動や磁気ノイズが生じて、カメラの振れを検出するための振れ検出センサが誤検出してしまうことがある。また、ズーム駆動時のモータの駆動に伴い、ズーム機構を構成する伝達歯車やそれを保持する地板類などにより振動が生じる場合もある。そこで、これらの外乱影響による振れ検出センサの誤検出を防ぐために、例えば、特許文献1が提案されている。
特開平08−146481号公報
上記特許文献1では、モータ駆動時に振れ検出センサの時定数を小さくする、すなわちハイパスフィルタ(HPF)等のカットオフ周波数(以下「フィルタカットオフ周波数」とも呼ぶ)を高くすることで、振れ検出センサの検出精度を向上させている。
しかしながら、上述した特許文献1の構成では、モータ駆動中に一律のフィルタカットオフ周波数を設定している。そのため、ズーム駆動時のモータ駆動による振動や磁気ノイズなどの外乱が大きいと、振れ検出センサが検出した手振れによる振れ量以上の振れをHPFによるゲイン低下で除去することができない。その結果、手振れ補正機能が、手振れによる振れ量以上の振れ量で補正してしまうため、過剰な補正動作により補正効果の低下を招いてしまう。一方、ズーム駆動中に外乱が小さいと、外乱が小さいにも関わらず、振れ検出センサが検出した振動をHPFによりゲイン低下させてしまうため、補正動作が足らず、補正効果の低下を招いてしまう。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、ズームモータ等の駆動による振動や磁気ノイズなどの外乱の大きさに応じて光学機器の振れ検出を精度良く行うことができ、過剰な補正動作による補正効果の低下を防止できる光学機器及びその制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、撮影者のズーム操作に応じてズームレンズを移動させて光学的な変倍動作を行うズーム手段と、光学機器に加わる振れを検出する振れ検出手段と、前記振れに起因する画像の揺れを低減する像揺れ補正手段と、前記振れ検出手段による検出結果に基づいて前記像揺れ補正手段の移動目標位置を算出する算出手段と、前記ズーム手段の駆動時の外乱の大きさを推定する外乱推定手段と、前記外乱推定手段により推定される外乱の大きさを示す外乱振動推定値が大きくなるほど、前記像揺れ補正の追従性を下げるように前記算出手段の特性を変更する特性変更手段と、前記ズームレンズの位置を検出するズーム位置検出手段と備え、前記外乱推定手段は、前記ズーム位置検出手段により検出されたズーム位置とあらかじめ記憶されたズーム速度と前記ズーム手段の駆動時の外乱の大きさとの関係から前記外乱振動推定値を設定することを特徴とする。
本発明によれば、ズームモータ等の駆動による振動や磁気ノイズなどの外乱の大きさに応じて光学機器の振れ検出を精度良く行うことができ、過剰な補正動作による補正効果の低下を防止することができる。
本発明の実施形態に係る光学機器の概略構成を示すブロックである。 本発明の第1の実施形態における防振制御部の概略構成を示すブロック図である。 図2の防振制御部における防振制御動作の流れを示すフローチャートである。 シフトレンズ位置制御部とレンズ外乱推定部の制御系の概略を示すブロック線図である。 (a)は推定した振動加速度の信号波形、(b)は振動加速度を絶対値変換した信号の波形、(c)はLPFを付加することで推定した外乱dの波形である。 (a)はフィルタカットオフ周波数と所定の閾値αとの関係を示す図、(b)はズーム時の外乱振動に対する所定の閾値αの関係を示す図、(c)はフィルタカットオフ周波数fcを適用した場合のズーム時の外乱振動の波形の変化を示す図である。 本発明の第2の実施形態における防振制御部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態における防振制御部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態における防振制御部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態における防振制御部の概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光学機器の概略構成を示すブロックである。
図1において、101は、ズームレンズを含み、撮影者のズーム操作に応じてズームレンズを駆動して光学的な変倍動作を行うズームユニットである。102はズーム駆動制御部であり、ズームユニット101を駆動制御する。103はシフトレンズを含み、光軸に対して略直交する方向にシフトレンズ移動することで撮像系に加わる振動に起因する画像の揺れ(ブレ)を低減する像揺れ補正手段としてのシフトレンズユニットである。104はシフトレンズ駆動制御部であり、シフトレンズユニット103を駆動制御する。
105は絞り・シャッタユニットである。106は絞り・シャッタ駆動制御部であり、絞り・シャッタユニット105を駆動制御する。107はフォーカスレンズを含むフォーカスユニットであり、ピント調整を行うレンズを含む。108はフォーカス駆動制御部であり、フォーカスユニット107を駆動制御する。
109は撮像素子を含む撮像部であり、撮像素子上の光像を電気信号に変換する。110は撮像信号処理部であり、撮像部109から出力された電気信号を映像信号に変換処理する。111は映像信号処理部であり、撮像信号処理部110から出力された映像信号を用途に応じて加工する。112は表示部であり、映像信号処理部111から出力された信号に基づいて、必要に応じて画像表示を行う。
114は振れ検出部であり、光学機器に加わる振れの度合いを検知する。113は表示制御部であり、撮像部109及び表示部112の動作や表示を制御する。115は電源部であり、光学機器内の各部に対して用途に応じて電源を供給する。116は外部入出力端子部であり、外部との間で通信信号及び映像信号を入出力する。117はユーザからの操作を受け付ける操作部である。118は記憶部であり、映像情報など様々なデータを記憶する。120は光学機器内のシステム全体を制御する制御部である。
次に、図1の光学機器における動作について説明する。
操作部117は、押し込み量に応じて、不図示の第1スイッチ(SW1)及び第2スイッチ(SW2)が順にONするように構成されたシャッタレリーズボタン(不図示)を有している。シャッタレリーズボタンを約半分押し込んだときにSW1がONし、シャッタレリーズボタンを最後まで押し込んだときにSW2がONする構造となっている。
操作部117のSW1がONされると、フォーカス駆動制御部108がフォーカスユニット107を駆動してピント調整を行うとともに、絞り・シャッタユニット駆動制御部106が絞り・シャッタユニット105を駆動して適正な露光量に設定する。さらにSW2がONされると、撮像部109から撮像信号処理部110を介して制御部120に入力された画像データが記憶部118に記憶される。このとき、操作部117から振れ補正機能ONの指示があれば、制御部120はシフトレンズ駆動制御部104に振れ補正動作を指示し、これを受けたシフトレンズ駆動制御部104は、振れ補正機能オフの指示がなされるまで振れ補正動作を行う。本実施形態では、振れ補正機能ONの指示は、操作部117上の振れ補正SWをONすることで行い、振れ補正機能オフの指示は、振れ補正SWをオフすることで行う。
また、図1の光学機器では、静止画撮影モードと動画撮影モードとのうちの一方が操作部117にて選択可能であり、それぞれのモードにおいて各アクチュエータ制御部の動作条件を変更することができるものとする。例えば、操作部117に対してズームレンズによる変倍の指示があると、制御部120を介して指示を受けたズーム駆動制御部102がズームユニット101を駆動して、指示されたズーム位置にズームレンズを移動する。それとともに、各信号処理部110,111にて処理された画像情報に基づいて、フォーカス駆動制御部108がフォーカスユニット107を駆動してピント調整を行う。なお、省電力モードとして、操作部117が一定時間操作されなかった場合、制御部120は省電力のためにディスプレイの電源を遮断する指示を出すものとする。
次に、図1の光学機器において、ズーム駆動時のモータ駆動に伴う外乱の大きさを推定(外乱推定)し、推定した外乱の大きさに応じて、振れ検出部のフィルタ時定数を変更する機能について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態における防振制御部の概略構成を示すブロック図である。
第1の実施形態における光学機器の防振制御部は、振れ検出センサ201、A/D変換部(A/D)202、操作部117、時定数算出部204、シフトレンズ目標位置算出部205、及びシフトレンズ位置制御部206を備える。さらに、シフトレンズ位置検出素子207、シフトレンズ駆動部208、シフトレンズ209、及びレンズ外乱推定部210を備える。振れ検出センサ201は振れ検出部114に含まれる。シフトレンズ位置検出素子207、シフトレンズ駆動部208は、シフトレンズ駆動制御部104に含まれる。シフトレンズ209はシフトレンズユニット103に含まれる。上記以外の各部は、制御部120に含まれる。
振れ検出センサ201は、振動ジャイロ等の角速度を検出する角速度センサである。なお、振れ検出センサとしては、これに限定せず、角度、角速度、角加速度のいずれかを検出するセンサであってもよい。
振れ検出センサ201は、手振れ等による撮像部(光学機器全体)に加わる振動量を検出し、検出した振動量を電気信号に変換して、A/D変換部202に送る。A/D変換部202によって電気信号がアナログ信号からデジタル信号に変換された後、検出した振動量を示すデジタル信号がシフトレンズ目標位置算出部205に送られる。
シフトレンズ目標位置算出部205は、手振れをキャンセルするためのシフトレンズ目標位置を計算する。
ここで、シフトレンズ目標位置算出部205内のフィルタカットオフ周波数の算出について説明する。シフトレンズ目標位置算出部205は、少なくとも積分器402、ハイパスフィルタ(HPF)403を有している。
積分器402は、振れ検出センサ201からの角速度出力を積分して角度に変換する。402aに積分器402の周波数ゲイン特性を示す。HPF403は、カットオフ周波数fcをズーム駆動中の外乱振動の大きさに応じて変更可能なハイパスフィルタである。403aにHPF403の周波数ゲイン特性を示す。振れ検出センサ201からの出力は、積分器402とHPF403を通って角度として出力される。角速度センサである振れ検出センサ201の出力値に対する角度出力の周波数特性、すなわち積分器402とHPF403を合成した周波数ゲイン特性を205aに示す。
HPF403の目的は、角速度センサである振れ検出センサ201の持つDCオフセット成分を除去することにある。HPF403のカットオフ周波数fcの初期値は、防振制御周波数帯域の低域付近(0.1Hz)に設定されている。ズーム駆動中に外乱振動が大きくなると、このカットオフ周波数fcを高く設定し、防振制御周波数帯域(0.1Hz〜数十Hz)のゲインを低下させることで、振れ検出センサ201の外乱振動に伴う過度の防振制御を回避する。
なお、HPF403のカットオフ周波数をズーム駆動中外乱振動に応じて可変させているが、図示の構成にローパスフィルタ(LPF)を追加し、LPFのカットオフ周波数を可変させることで、高周波側の振動による影響を除去する方法をとってもよい。さらに、2段ハイパスフィルタ構成にしてHPFのカットオフ周波数を可変させることで、より低周波側のゲインを低下する方法をとってもよい。
シフトレンズの位置は、シフトレンズ位置検出素子207によって検出される。シフトレンズ位置制御部206は、シフトレンズ目標位置算出部205の出力に対して、シフトレンズ位置検出素子207から信号をフィードバックすることで、シフトレンズの位置を制御し、手振れ補正を実行する。
時定数算出部204は、操作部117のズームSWの状態と、レンズ外乱推定部210により推定される、ズーム駆動に伴う振動などの推定力外乱から、シフトレンズ目標位置算出部205内のフィルタのフィルタ時定数(フィルタカットオフ周波数)を算出する。シフトレンズ目標位置算出部205は、時定数算出部204にて算出されたフィルタカットオフ周波数に基づいて、シフトレンズ目標位置を算出する。
次に、図2の防振制御部における防振制御動作の流れを図3のフローチャートを参照して説明する。
図3は、図2の防振制御部における防振制御動作の流れを示すフローチャートである。
光学機器の電源がONされて各種初期化処理が完了すると、図示の処理が実行され、防振制御の制御サンプリング周期で繰り返し実行される。
ステップS301では、時定数算出部204は、操作部117のズームSWがON状態かOFF状態かを判定し、OFF状態であると判定した場合、ステップS307へ進む。ステップS307では、時定数算出部204は、シフトレンズ目標位置算出部205内部のフィルタの時定数すなわちフィルタカットオフ周波数fcを初期値に設定(または変更)する。時定数算出部204は、シフトレンズ目標位置算出部205の特性を変更する特性変更手段として機能する。HPF403のフィルタカットオフ周波数の初期値は、0.1Hz以下など低い値に設定されている。
ステップS301にてズームSWがON状態であると判定された場合、時定数算出部204は、操作部117の振れ補正SWがON状態かOFF状態かを判定し、OFF状態である判定した場合は、ステップS307へ進む。なお、ここでシフトレンズ目標位置は、レンズ中央値に固定される。
ステップS302にて振れ補正SWがON状態であると判定された場合、ステップS303に進み、以下に説明する外乱振動推定処理が行われる。
ステップS303における外乱振動推定処理について図4及び図5(a)〜図5(c)を用いて説明する。
図4は、シフトレンズ位置制御部206とレンズ外乱推定部210の制御系の概略を示すブロック線図である。
本実施形態では、シフトレンズ目標位置算出部205から入力されるシフトレンズ目標位置xに追従するように、シフトレンズ位置検出素子207からの位置yをフィードバック制御している。ここで、フィードバックコントローラC(s)は、制御対象であるプラント(アクチュエータの伝達特性)P(s)に応じて設計されているが、システムに外乱dが加わると、フィードバックコントローラC(s)が指令する力に外乱dが加算されてしまう。その結果、希望の制御性能が得られない場合がある。そこで、検出可能である位置情報から、ノミナルモデル(アクチュエータのノミナル数学モデル)と、高周波ノイズを除去するためのローパスフィルタQ(s)を用いて外乱オブザーバを構成する。そして、外乱オブザーバにより推定した力外乱を制御出力にフィードバックすることで外乱要因に対応した制御ループを構成することが可能である。
ここで外乱オブザーバが推定する力外乱は、力外乱が支配的であるため、下式(式1)により、シフトレンズユニット103の外乱加速度を推定することが可能である。
Ae=Fe÷M ・・・・(式1)
(式1)において、Ae[m/s]はシフトレンズの推定外乱加速度、Fe[N]は外乱オブザーバにより推定した力外乱、M[kg]はシフトレンズユニットの質量である。
ここで推定した力外乱Feは、温度変化などシステム内部の外乱要因の影響も含んでいるが、メカパラメータの変動による定常状態でのゲインの変化など低周波での特性に関与する場合が多い。また、システム外部の外乱要因としても姿勢変化により生じる重力加速度分のオフセットが生じてしまう。そこで、推定したシフトレンズユニットの外乱加速度Aeに対してHPFを付加することにより、定常状態での外乱影響をできるだけ除去し、よりズーム駆動中のメカ振動に関連する振動加速度を推定することができる。
上記方法により推定した振動加速度を絶対値に変換し、LPF(もしくは移動平均)を付加することで外乱振動推定値dを推定し、この外乱振動推定値dをシフトレンズ目標位置算出部205内のHPF403のフィルタカットオフ周波数特性の変更に用いる。ここでLPFを用いることにより、急激なフィルタカットオフ周波数の変化を防止し、フィルタカットオフ周波数の過度の変化による防振性能の劣化を防ぐ。
推定した振動加速度から外乱振動推定値算出までの信号波形の一例を図5(a)、図5(b)、図5(c)に示す。図5(a)は、推定した振動加速度の信号波形、図5(b)は、振動加速度を絶対値変換した信号の波形、図5(c)は、LPFを付加することで推定した外乱振動推定値dの波形である。
図3に戻り、ステップS304では、時定数算出部204は、ステップS303にて算出した外乱振動推定値dが所定の閾値αminより大きいか否かを判定する。この判定の結果、外乱振動推定値dがαmin以下と判定された場合、ステップS308に進み、時定数算出部204は、HPF403のフィルタカットオフ周波数fcをfc1に設定(または変更)して、ステップS310に進む。このとき、時定数算出部204は、シフトレンズ目標位置算出部205のHPF403の特性を変更する特性変更手段として機能する。
ステップS304にて外乱振動推定値dが所定の閾値αminより大きいと判定された場合、ステップS305に進み、ステップS303にて算出された外乱振動推定値dが所定の閾値αmaxより小さいか否かを判定する。この判定の結果、外乱振動推定値dがαmax以上と判定された場合、ステップS309に進み、時定数算出部204は、HPF403のフィルタカットオフ周波数fcをfc2に設定(または変更)して、ステップS310に進む。このとき、時定数算出部204は、シフトレンズ目標位置算出部205のHPF403の特性を変更する特性変更手段として機能する。
ステップS305にて外乱振動推定値dが所定の閾値αmaxより小さいと判定された場合、ステップS306に進み、時定数算出部204は、下式(式2)によりHPF403のフィルタカットオフ周波数fcを設定(または変更)する。時定数算出部204は、シフトレンズ目標位置算出部205内のHPF403の特性を変更する特性変更手段として機能する。なお、dは外乱振動推定値、Kfはフィルタカットオフ周波数を算出するための換算係数である。
fc=Kf×d ・・・(式2)
外乱振動推定値dに応じてHPF403のフィルタカットオフ周波数を変更した場合のグラフを図6(a)〜図6(c)に示す。図6(a)は、フィルタカットオフ周波数と所定の閾値αとの関係を示す図、図6(b)は、ズーム時の外乱振動に対する所定の閾値αの関係を示す図、図6(c)はフィルタカットオフ周波数fcを適用した場合のズーム時の外乱振動の波形の変化を示す図である。
なお、本実施形態では、(式2)という変換式により、HPF403のフィルタカットオフ周波数fcを設定したが、外乱振動推定値−フィルタカットオフ周波数fcテーブルによりフィルタカットオフ周波数fcを設定してもよい。
図3に戻り、ステップS310では、シフトレンズ目標位置算出部205は、ステップS306またはステップS308またはステップS309にて設定されたフィルタカットオフ周波数fcにより、シフトレンズ目標位置を算出する。ステップS311では、シフトレンズ位置制御部206が、算出されたシフトレンズ目標位置に基づいてシフトレンズ駆動部208を制御してシフトレンズ209を駆動して、防振制御を実行する。このとき、シフトレンズ位置制御部206は、シフトレンズ位置検出素子207からシフトレンズ209の位置情報を入力したり、レンズ外乱推定部210にフィードバック制御を行う。
第1の実施形態における光学機器は、シフトレンズユニットの外乱振動推定を行い、該外乱振動推定値に応じてシフトレンズ目標位置算出部205内のHPF403のフィルタカットオフ周波数を変更する。これにより、ズーム駆動時の振動等の外乱の大きさに応じて光学機器の振れ検出を精度良く行うことができ、手振れ補正効果の低下を防止することができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施の形態に係る光学機器は、その構成(図1)が上記第1の実施の形態に係る光学機器と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
本実施形態では、ズーム駆動制御中のズームモータ駆動に伴う外乱振動の推定を行い、外乱振動推定値の大きさに応じて、シフトレンズ目標位置算出部205内のHPF403のフィルタカットオフ周波数を変更する。
図7は、本発明の第2の実施形態における防振制御部の概略構成を示すブロック図である。
第2の実施形態における光学機器の防振制御部は、振れ検出センサ201、A/D変換部202、操作部117、ズームモータ力外乱部701、時定数算出部204、シフトレンズ目標位置算出部205、及びシフトレンズ位置制御部206を備える。さらに、シフトレンズ位置検出素子207、シフトレンズ駆動部208、及びシフトレンズ209を備える。第1の実施例と同様に、シフトレンズ目標位置算出部205は、少なくとも積分器402、ハイパスフィルタ(HPF)403を有している。振れ検出センサ201は振れ検出部114に含まれる。シフトレンズ位置検出素子207、シフトレンズ駆動部208は、シフトレンズ駆動制御部104に含まれる。シフトレンズ209はシフトレンズユニット103に含まれる。ズームモータ力外乱部701はズーム駆動制御部102に含まれる。上記以外の各部は、制御部120に含まれる。
第2の実施形態における防振制御部の防振制御動作は、上記第1の実施形態と同様に、図3のフローチャートに従って行われる。ここでは、上記第1の実施形態と異なる図3のステップS303の外乱振動推定処理について説明する。
ズームモータ力外乱部701は、上記第1の実施形態の図4及び図5(a)〜図5(c)を用いて説明した方法と同様の方法で、推定した振動加速から外乱振動推定値を算出する。具体的には、ズーム駆動制御では、目標ズームレンズ速度xに追従するように、ズーム位置検出センサ(不図示)のズーム位置検出値からズーム速度変換部(不図示)により算出されたズーム速度yをフィードバック制御する。そして、上記第1の実施形態での外乱振動推定処理と同様に、ズームモータに加わる力外乱を推定し、推定した力外乱を外乱振動推定値として設定する。
第2の実施形態における光学機器は、ズーム駆動時の外乱振動推定を行い、該外乱振動推定値に応じてシフトレンズ目標位置算出部205内のHPF403のフィルタカットオフ周波数を変更する。これにより、ズーム駆動による振動等の外乱の大きさに応じて光学機器の振れ検出を精度良く行うことができ、手振れ補正効果の低下を防止することができる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施の形態に係る光学機器は、その構成(図1)が上記第1の実施の形態に係る光学機器と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
本実施形態では、ズーム速度(又はズーム位置)から求めた外乱振動推定値に応じて、シフトレンズ目標位置算出部205内のHPF403のフィルタカットオフ周波数を変更する。
図8は、本発明の第3の実施形態における防振制御部の概略構成を示すブロック図である。
第3の実施形態における光学機器の防振制御部は、振れ検出センサ201、A/D変換部202、操作部117、ズーム位置検出センサ801、ズーム速度変換部802、ズーム外乱推定値算出テーブル803、及び時定数算出部204を備える。さらに、シフトレンズ目標位置算出部205、シフトレンズ位置制御部206、シフトレンズ位置検出素子207、シフトレンズ駆動部208、及びシフトレンズ209を備える。
シフトレンズ目標位置算出部205は、上記第1の実施形態と同様に、少なくとも積分器402、ハイパスフィルタ(HPF)403を有している。振れ検出センサ201は振れ検出部114に含まれる。シフトレンズ位置検出素子207、シフトレンズ駆動部208は、シフトレンズ駆動制御部104に含まれる。シフトレンズ209はシフトレンズユニット103に含まれる。ズーム位置検出センサ801、ズーム速度変換部802、ズーム外乱推定値算出テーブル803は、ズーム駆動制御部102内の不図示のメモリに記憶されている。このメモリは、例えば、テーブル情報記憶手段として機能する。上記以外の各部は、制御部120に含まれる。
第3の実施形態における防振制御部の防振制御動作は、上記第1の実施形態と同様に、図3のフローチャートに従って行われる。ここでは、上記第1の実施形態と異なる図3のステップS303の外乱振動推定処理について説明する。
ズーム位置検出センサ801は、ズーム位置検出手段として、ズームレンズの位置を検出するセンサである。ズーム速度変換部802は、ズーム速度算出手段として、ズーム位置検出センサ801から得られるズーム位置検出値からズーム速度を算出する。そして、ズーム速度変換部802により算出されたズーム速度と、予めメカ固有のメカ振動特性に合わせて設定されているズーム外乱推定値算出テーブル803から外乱振動推定値が設定される。ズーム外乱推定値算出テーブル803は、ズーム速度と外乱振動推定値との関係を示すテーブル情報である。
時定数算出部204は、ズーム外乱推定値算出テーブル803から得られた外乱振動推定値と操作部117のズームSWの状態からシフトレンズ目標位置算出部205内のフィルタカットオフ周波数を算出する。そして、シフトレンズ目標位置算出部205は、設定されたフィルタカットオフ周波数からシフトレンズ目標位置を算出する。
第3の実施形態における光学機器は、ズーム速度(又はズーム位置)から求めた外乱振動推定値に応じてシフトレンズ目標位置算出部205内のフィルタカットオフ周波数を変更する。これにより、ズーム駆動時の振動等の外乱の大きさに応じて光学機器の振れ検出を精度良く行うことができ、手振れ補正効果の低下を防止することができる。
なお、上記実施形態では、ズーム位置検出センサ801による検出結果からシフトレンズ目標位置算出部205内のHPF403のフィルタカットオフ周波数を算出するように構成してもよい。この場合、記憶手段であるメモリに記憶されるテーブル情報は、ズーム外乱推定値算出テーブル803は、ズーム位置と外乱振動推定値との関係を示すテーブル情報である。
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施の形態に係る光学機器は、その構成(図1)が上記第1の実施の形態に係る光学機器と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
本実施形態では、シフトレンズ目標位置算出部205内の積分器402、ハイパスフィルタ(HPF)403によって、シフトレンズ目標位置を算出する前の、振れ検出センサ出力のA/D変換直後の信号を用いて外乱振動推定値を算出する。そして、この外乱振動推定値の大きさに応じてシフトレンズ目標位置算出部205内のフィルタカットオフ周波数を変更する。
図9は、本発明の第4の実施形態における防振制御部の概略構成を示すブロック図である。
第4の実施形態における光学機器の防振制御部は、振れ検出センサ201、A/D変換部202、操作部117、時定数算出部204、シフトレンズ目標位置算出部205、シフトレンズ位置制御部206、及びシフトレンズ位置検出素子207を備える。さらに、シフトレンズ駆動部208、シフトレンズ209を備える。シフトレンズ目標位置算出部205は、上記第1の実施形態と同様に、少なくとも積分器402、ハイパスフィルタ(HPF)403を有している。
振れ検出センサ201は振れ検出部114に含まれる。シフトレンズ位置検出素子207、シフトレンズ駆動部208は、シフトレンズ駆動制御部104に含まれる。シフトレンズ209はシフトレンズユニット103に含まれる。上記以外の各部は、制御部120に含まれる。なお、振れ検出センサ201は、角度、角速度、角加速度やシフト変位、シフト速度、シフト加速度のいずれを検出してもよい。
第4の実施形態における防振制御部の防振制御動作は、上記第1の実施形態と同様に、図3のフローチャートに従って行われる。ここでは、上記第1の実施形態と異なる図3のステップS303の外乱振動推定処理について図9を用いて説明する。
本実施形態では、振れ検出センサ201には、角速度センサとして振動ジャイロが用いられている。
ズーム駆動中のメカ振動は、伝達歯車の振動やそれを保持する地板類などの振動が支配的である。これらのメカ振動は、振れ検出センサ201が高周波ノイズ成分として検出してしまう。よって、メカ振動の状態を検知するために、振れ検出センサ201の防振制御周波数帯域以上の周波数でメカ振動の判定を行うため、低周波成分をハイパスフィルタ(HPF)912により除去した信号を振れ検出センサ201のメカ振動成分検知信号として用いる。
このように推定した振れ検出センサ201のメカ振動成分検知信号を絶対値回路913で絶対値に変換し、LPF(もしくは移動平均回路)914を通すことで外乱振動推定値dを推定する。そして、この外乱振動推定値dに応じて、シフトレンズ目標位置算出部205内のHPF403のフィルタカットオフ周波数を変更する。LPFを用いることにより、急激なフィルタカットオフ周波数の変化を防止し、フィルタカットオフ周波数の過度の変化による防振性能の劣化を防ぐ。
第4の実施形態における光学機器は、振れ検出センサの出力信号を用いて外乱振動推定値を算出し、当該外乱振動推定値の大きさに応じてシフトレンズ目標位置算出部205内のフィルタカットオフ周波数を変更する。これにより、ズーム駆動時の振動等の外乱の大きさに応じて光学機器の振れ検出を精度良く行うことができ、手振れ補正効果の低下を防止することができる。
[第5の実施形態]
本発明の第5の実施の形態に係る光学機器は、その構成(図1)が上記第1の実施の形態に係る光学機器と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
本実施形態では、振れ検出センサ出力のA/D変換直後の信号とズーム位置検出センサ出力をズーム速度変換した信号と動きベクトルを用いて外乱振動推定値を算出する。そして、この外乱振動推定値の大きさに応じて振れ検出センサの検出特性を変更すべく、フィルタカットオフ周波数を変更する。
図10は、本発明の第5の実施形態における防振制御部の概略構成を示すブロック図である。
第5の実施形態における光学機器の防振制御部は、振れ検出センサ201、A/D変換部202、操作部117、時定数算出部204、シフトレンズ目標位置算出部205、及びシフトレンズ位置制御部206を備える。さらに、シフトレンズ位置検出素子207、シフトレンズ駆動部208、シフトレンズ209、撮像素子921、撮像素子のA/D変換部922、動きベクトル算出部923、動きベクトル予測部924、外乱推定部925を備える。シフトレンズ目標位置算出部205は、上記第1の実施形態と同様に、少なくとも積分器402、ハイパスフィルタ(HPF)403を有している。
振れ検出センサ201は振れ検出部114に含まれる。シフトレンズ位置検出素子207、シフトレンズ駆動部208は、シフトレンズ駆動制御部104に含まれる。シフトレンズ209はシフトレンズユニット103に含まれる。撮像素子921、A/D変換部922は撮像部109に含まれる。上記以外の各部は、制御部120に含まれる。
撮像素子921は、レンズ群から入ってきた光を電気信号に変換することで画像情報を得る。その情報はアナログ信号であるため、A/D変換部922に送られてデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された画像情報は、撮像信号処理部110で所定の処理がされる。
動きベクトル算出部923は、撮像信号処理部110で処理された画像情報に基づき、予め記憶してある1フレーム前の画像と現在の画像とを比較することで、画像のずれ情報から動きベクトルを算出する。このとき、動きベクトル算出部923は、動きベクトル算出手段として機能する。なお、動きベクトルの算出方法についてはこれに限定されず、どのように方法であってもよい。
第5の実施形態における防振制御部の防振制御動作は、上記第1の実施形態と同様に、図3のフローチャートに従って行われる。ここでは、上記第1の実施形態と異なる図3のステップS303の外乱振動推定処理について説明する。
ズーム位置検出センサ801から得られるズーム位置検出値と、ズーム位置検出値からズーム速度変換部802をとおして得られるズーム速度から、動きベクトル予測部924が、ズーム駆動中の画角変化による動きベクトルを予測する。このとき、動きベクトル予測部924は、動きベクトル予測手段として機能する。更に、動きベクトル予測部924はが、振れ検出センサ201により検出された光学機器の振れ量から像面上の揺れ量を予測し、振れ検出センサ201により検出された振れ量を、ズーム駆動中の画角変化により予測した予測動きベクトルに加算する。
外乱推定部925は、動きベクトル算出部923から求めた動きベクトル算出値と動きベクトル予測部924から求めた動きベクトル予測値とを比較し、動きベクトル算出値と動きベクトル予測値との差が大きい場合には、振動外乱が大きいと判定する。一方、動きベクトル算出値と動きベクトル予測値との差が小さい場合には、振動外乱が小さいと判定する。外乱推定部925にて求めたズーム駆動中の外乱振動値は、時定数算出部204に入力される。そして、時定数算出部204は、求めたズーム駆動中の外乱振動推定値から、シフトレンズ目標位置算出部205内のHPF403のフィルタカットオフ周波数を算出する。さらに、シフトレンズ目標位置算出部205は、設定されたフィルタカットオフ周波数からシフトレンズ目標位置を算出する。
第5の実施形態における光学機器は、振れ検出センサ出力のA/D変換直後の信号とズーム速度による動きベクトル予測値と動きベクトルを用いて外乱振動推定値を算出する。そして、該外乱振動推定値に応じてシフトレンズ目標位置算出部205内のフィルタカットオフ周波数を変更する。これにより、ズーム駆動時の振動等の外乱の大きさに応じて光学機器の振れ検出を精度良く行うことができ、手振れ補正効果の低下を防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、一眼レフ用の交換レンズの装着が可能な光学機器において、手動でズームレンズを駆動するときのような場合にも適用することが可能となる。その場合、操作部117のズームSWが無くとも、手動でズーム動作をされたことを検知するという構成であってもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101 ズームユニット
201 振れ検出センサ
204 振れ検出時定数算出部
205 シフトレンズ目標位置算出部
206 シフトレンズ位置制御部
207 シフトレンズ位置検出素子
208 シフトレンズ駆動部
209 シフトレンズ
210 レンズ外乱推定部

Claims (4)

  1. 撮影者のズーム操作に応じてズームレンズを移動させて光学的な変倍動作を行うズーム手段と、
    光学機器に加わる振れを検出する振れ検出手段と、
    前記振れに起因する画像の揺れを低減する像揺れ補正手段と、
    前記振れ検出手段による検出結果に基づいて前記像揺れ補正手段の移動目標位置を算出する算出手段と、
    前記ズーム手段の駆動時の外乱の大きさを推定する外乱推定手段と、
    前記外乱推定手段により推定される外乱の大きさを示す外乱振動推定値が大きくなるほど、前記像揺れ補正の追従性を下げるように前記算出手段の特性を変更する特性変更手段と、
    前記ズームレンズの位置を検出するズーム位置検出手段と備え、
    前記外乱推定手段は、前記ズーム位置検出手段により検出されたズーム位置とあらかじめ記憶されたズーム速度と前記ズーム手段の駆動時の外乱の大きさとの関係から前記外乱振動推定値を設定することを特徴とする光学機器。
  2. 前記ズーム位置検出手段による検出結果からズーム速度を算出するズーム速度算出手段を更に備えることを特徴とする請求項に記載の光学機器。
  3. 撮影者のズーム操作に応じてズームレンズを移動させて光学的な変倍動作を行うズーム手段と、
    光学機器に加わる振れを検出する振れ検出手段と、
    前記振れに起因する画像の揺れを低減する像揺れ補正手段と、
    前記振れ検出手段による検出結果に基づいて前記像揺れ補正手段の移動目標位置を算出する算出手段と、
    前記ズーム手段の駆動時の外乱の大きさを推定する外乱推定手段と、
    前記外乱推定手段により推定される外乱の大きさを示す外乱振動推定値が大きくなるほど、前記像揺れ補正の追従性を下げるように前記算出手段の特性を変更する特性変更手段と、
    前記ズームレンズの位置を検出するズーム位置検出手段と、
    前記ズーム位置検出手段による検出結果からズーム速度を算出するズーム速度算出手段と、
    撮像手段から取り込んだ画像情報から動きベクトルを算出する動きベクトル算出手段と、
    前記ズーム位置検出手段により検出されたズーム位置と前記ズーム速度算出手段により算出されたズーム速度から前記ズーム手段の駆動中の動きベクトルを予測する動きベクトル予測手段とを更に有し、
    前記外乱推定手段は、前記動きベクトル算出手段による動きベクトル算出値と前記動きベクトル予測手段による動きベクトル予測値との差の大きさに基づいて、前記外乱振動推定値を設定することを特徴とする光学機器。
  4. 撮影者のズーム操作に応じてズームレンズを移動させて光学的な変倍動作を行うズーム手段と、光学機器に加わる振れを検出する振れ検出手段と、前記振れに起因する画像の揺れを低減する像揺れ補正手段と、前記振れ検出手段による検出結果に基づいて前記像揺れ補正手段の移動目標位置を算出する算出手段とを備える光学機器の制御方法であって、
    前記ズーム手段の駆動時の外乱の大きさを推定する外乱推定工程と、
    前記外乱推定工程にて推定される外乱の大きさを示す外乱振動推定値が大きくなるほど、前記像揺れ補正の追従性を下げるように前記算出手段の特性を変更する特性変更工程と、
    前記ズームレンズの位置を検出するズーム位置検出工程と備え、
    前記外乱推定工程では、前記ズーム位置検出工程にて検出されたズーム位置とあらかじめ記憶されたズーム速度と前記ズーム手段の駆動時の外乱の大きさとの関係から前記外乱振動推定値を設定することを特徴とする光学機器の制御方法。

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