JP2003057709A - 振れ補正光学装置 - Google Patents

振れ補正光学装置

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JP2003057709A
JP2003057709A JP2001251081A JP2001251081A JP2003057709A JP 2003057709 A JP2003057709 A JP 2003057709A JP 2001251081 A JP2001251081 A JP 2001251081A JP 2001251081 A JP2001251081 A JP 2001251081A JP 2003057709 A JP2003057709 A JP 2003057709A
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coil spring
shake
support frame
optical device
support shaft
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JP2001251081A
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Koichi Katsura
宏一 桂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振れ補正光学装置の小型化と振れ補正時の負
荷の低減を図ることができるようにする。 【解決手段】 光学機器に加わる振れを補正する振れ補
正光学装置であって、前記光学機器に具備される光学系
の光軸に対して補正レンズ52を略直交する方向に移動
可能に保持する支持枠53と、該支持枠53を弾性的に
支持するコイルバネ21とを有し、前記コイルバネ21
の巻き線直径を、コイル巻き線軸方向(矢印21bと直
交する方向)で変化させる構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学機器に加わる
振れを補正する振れ補正光学装置の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性
は非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、カメラに加わる手振れを
防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘
発する要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hzないし10Hzの振動であるが、シャッタの
レリーズ時点においてこのような手振れを起こしても像
振れの無い写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させなければならない。
従って、カメラ振れが生じても像振れが生じない写真を
撮影するためには、第1に、カメラの振動を正確に検出
し、第2に、手振れによる光軸変化を補正することが必
要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、加速度、角加速度、角速度、角変位等を検出
する振れ検出センサと、カメラ振れ補正のためにその出
力を適宜演算処理する演算部を具備した振動検出装置を
カメラに搭載することによって行うことができる。そし
て、この検出情報に基づき、撮影光軸を偏心させる補正
手段を駆動させて像振れ抑制が行われる。
【0007】図7は防振システムを有するコンパクトカ
メラの外観斜視図であり、光軸41に対して矢印42
p,42yで示すカメラ縦振れ及び横振れに対し振れ補
正を行う機能を有している。
【0008】尚、カメラ本体43の中で、43aはレリ
ーズボタン、43bはモードダイヤル(メインスイッチ
を含む)、43cはリトラクタブルストロボ、43dは
ファインダ窓である。
【0009】図8は、図7に示したカメラの内部構成を
示す斜視図であり、44はカメラ本体、51は振れ補正
手段、52は補正レンズ、53は補正レンズ52を図中
58p,58y方向に自在に駆動して図7の矢印42
p,42y方向の振れ補正を行う支持枠であり、詳細に
ついては後述する。45p,45yは各々矢印46p,
46y回りの振れを検出する角速度計や角加速度計等の
振動検出装置である。
【0010】振動検出装置45p,45yの出力は後述
する演算装置47p,47yを介して振れ補正手段51
の駆動目標値に変換され、該振れ補正手段51のコイル
に入力して振れ補正を行う。尚、54は地板、56p,
56yは永久磁石、510p,510yはコイルであ
る。
【0011】図9は前記演算装置47p,47yの詳細
を示すブロック図であり、これらは同様な構成であるた
めに同図では演算装置47pのみを用いて説明する。
【0012】演算装置47pは、一点鎖線にて囲まれ
る、DCカットフィルタ48p、ローパスフィルタ49
p、アナログ・ディジタル変換回路(以下、A/D変換
回路と記す)410p、駆動装置419p及び破線で示
すカメラマイコン411より構成される。また、前記カ
メラマイコン411は、記憶回路412p、差動回路4
13p、DCカットフィルタ414p、積分回路415
p、記憶回路416p、差動回路417p、PWMデュ
ーティ変更回路418pで構成される。
【0013】ここでは、振動検出装置45pとして、カ
メラの振れ角速度を検出する振動ジャイロを用いてお
り、該振動ジャイロはカメラのメインスイッチのオンと
同期して駆動され、カメラに加わる振れ角速度の検出を
開始する。
【0014】振動検出装置45pの出力信号は、アナロ
グ回路で構成されるDCカットフィルタ48pにより該
出力信号に重畳しているDCバイアス成分がカットされ
る。このDCカットフィルタ48pは 0.1Hz以下の周
波数の信号をカットする周波数特性を有しており、カメ
ラに加わる1〜10Hzの手振れ周波数帯域には影響が
及ばないようになっている。しかしながら、この様に
0.1Hz以下をカットする特性にすると、振動検出装置
45pから振れ信号が入力されてから完全にDCがカッ
トされるまでには10秒近くかかってしまうという問題
がある。そこで、カメラのメインスイッチがオンされて
から例えば 0.1秒まではDCカットフィルタ48pの時
定数を小さく(例えば10Hz以下の周波数の信号をカ
ットする特性にする)しておく事で、 0.1秒位の短い時
間でDCをカットし、その後に時定数を大きくして(
0.1Hz以下の周波数のみカットする特性にして)DC
カットフィルタ48pにより振れ角速度信号が劣化しな
い様にしている。
【0015】DCカットフィルタ48pの出力信号は、
アナログ回路で構成されるローパスフィルタ49pによ
りA/D変換回路410pの分解能にあわせて適宜増幅
されると共に、振れ角速度信号に重畳する高周波のノイ
ズをカットされる。これは、振れ角速度信号をカメラマ
イコン411に入力する時のA/D変換回路410pの
サンプリングが振れ角速度信号のノイズにより読み誤り
が起きるのを避けるためである。また、ローパスフィル
タ49pの出力信号は、A/D変換回路410pにより
サンプリングされてカメラマイコン411に取り込まれ
る。
【0016】DCカットフィルタ48pによりDCバイ
アス成分はカットされている訳であるが、その後のロー
パスフィルタ49pの増幅により再びDCバイアス成分
が振れ角速度信号に重畳しているために、カメラマイコ
ン411内において再度DCカットを行う必要がある。
【0017】そこで、例えばカメラのスイッチのオンか
ら 0.2秒後にサンプリングされた振れ角速度信号を記憶
回路412pで記憶し、差動回路413pにより記憶値
と振れ角速度信号の差を求めることでDCカットを行
う。尚、この動作では大雑把なDCカットしか出来ない
ために(カメラのメインスイッチのオンから 0.2秒後に
記憶された振れ角速度信号の中にはDC成分ばかりでな
く、実際の手振れも含まれているため)、後段でデジタ
ルフィルタにより構成されたDCカットフィルタ414
pにて十分なDCカットを行っている。このDCカット
フィルタ414pの時定数もアナログのDCカットフィ
ルタ48pと同様に変更可能になっており、カメラのメ
インスイッチのオンから 0.2秒後から更に 0.2秒費やし
てその時定数を徐々に大きくしている。具体的には、こ
のDCカットフィルタ414pはメインスイッチのオン
から 0.2秒経過した時には10Hz以下の周波数をカッ
トするフィルタ特性を有しており、その後50msec毎に
フィルタでカットする周波数を5Hz,1Hz, 0.5H
z, 0.2Hzと下げていく。
【0018】但し、上記動作の間に撮影者がレリーズボ
タン43aを半押し(sw1をオン)して測光,測距を
行った時は直ちに撮影を行う可能性があり、時間を費や
して時定数変更を行う事が好ましくない場合もある。そ
こで、その様な時は撮影条件に応じて時定数変更を途中
で中止する。例えば、測光結果により撮影シャッタスピ
ードが1/60となる事が判明し、撮影焦点距離が15
0mmの時には防振の精度はさほど要求されないために、
DCカットフィルタ414pは 0.5Hz以下の周波数を
カットする特性まで時定数変更した時点で完了とする
(シャッタスピードと撮影焦点距離の積により時定数変
更量を制御する)。これにより、時定数変更の時間を短
縮でき、シャッタチャンスを優先する事が出来る。勿
論、より速いシャッタスピード、或いはより短い焦点距
離の時は、DCカットフィルタ414pの特性は1Hz
以下の周波数をカットする特性まで時定数変更した時点
で完了とし、より遅いシャッタスピード,長い焦点距離
の時は、時定数が最後まで変更完了するまで撮影を禁止
する。
【0019】積分回路415pは、カメラのレリーズボ
タン43aの半押し(sw1のオン)に応じてDCカッ
トフィルタ414pの出力信号の積分を始め、角速度信
号を角度信号に変換する。但し、前述した様にDCカッ
トフィルタ414pの時定数変更が完了していない時に
は時定数変更が完了するまで積分動作を行わない。尚、
図9では省略しているが、積分された角度信号はその時
の焦点距離,被写体距離情報により適宜増幅され、振れ
角度に応じて適切な量振れ補正手段51を駆動するよう
に変換される(ズームフォーカスにより撮影光学系が変
化し、振れ補正手段51の駆動量に対し光軸偏心量が変
わるため、この補正を行う必要がある)。
【0020】レリーズボタン43aの押し切り(sw2
のオン)で振れ補正手段51を振れ角度信号に応じて駆
動し始める訳であるが、この時、振れ補正手段51の振
れ補正動作が急激に始まらない様に注意する必要があ
る。記憶回路416p及び差動回路417pは、この対
策のために設けられている。記憶回路416pは、レリ
ーズボタン43aの押し切り(sw2のオン)に同期し
て積分回路415pの振れ角度信号を記憶する。差動回
路417pは、積分回路415pの信号と記憶回路41
6pの信号の差を求める。そのため、スイッチsw2の
オン時の差動回路417pの二つの信号入力は等しく、
該差動回路417pの振れ補正手段51に対する駆動目
標値信号はゼロであるが、その後ゼロより連続的に出力
が行われる(記憶回路416pはスイッチsw2のオン
時点の積分信号を原点にする役割となる)。これによ
り、振れ補正手段51は急激に駆動される事が無くな
る。
【0021】差動回路417pからの目標値信号は、P
WMデューティ変更回路418pに入力される。振れ補
正手段51のコイル510p(図8参照)には振れ角度
に対応した電圧或いは電流を印加すれば、補正レンズ5
2はその振れ角度に対応して駆動される訳であるが、振
れ補正手段51の駆動消費電力及びコイルの駆動トラン
ジスタの省電力化のためにはPWM駆動が望ましい。
【0022】そこで、PWMデューティ変更回路418
pは、目標値に応じてコイル駆動デューティを変更して
いる。例えば、周波数が20KHzのPWMにおいて、
差動回路417pの目標値が「2048」の時にはデュ
ーティ「0」とし、「4096」の時にはデューティ
「100」とし、その間を等分にしてデューティを目標
値に応じて決定していく。尚、デューティの決定は目標
値ばかりではなく、その時のカメラの撮影条件(温度や
カメラの姿勢,電源の状態)によって細かく制御して精
度良い振れ補正が行われるようにする。
【0023】PWMデューティ変更回路418pの出力
は、PWMドライバ等の公知の駆動装置419pに入力
され、該駆動装置419pの出力を振れ補正手段51の
コイル510p(図8参照)に印加して振れ補正を行
う。駆動装置419はスイッチsw2のオンに同期して
オンされ、フィルムへの露光が終了するとオフされる。
又、露光が終了してもレリーズボタン43aが半押し
(sw1のオン)されている限り積分回路415pは積
分を継続しており、次のスイッチsw2のオンで再び記
憶回路416pが新たな積分出力を記憶する。
【0024】レリーズボタン43aの半押しを止める
と、積分回路415pはDCカットフィルタ414pの
出力の積分を止め、該積分回路415pのリセットを行
う。リセットとは、今まで積分してきた情報をすべて空
にする事である。
【0025】メインスイッチのオフで振動検出装置45
pがオフされ、防振シーケンスは終了する。
【0026】尚、積分回路415pの出力信号が所定値
より大きくなった時にはカメラのパンニングが行われた
と判定して、DCカットフィルタ414pの時定数を変
更する。例えば 0.2Hz以下の周波数をカットする特性
であったものを1Hz以下をカットする特性に変更し、
再び所定時間で時定数をもとに戻していく。この時定数
変更量も積分回路415pの出力の大きさにより制御さ
れる。即ち、出力信号が第1の閾値を超えた時には、D
Cカットフィルタ414pの特性を 0.5Hz以下をカッ
トする特性にし、第2の閾値を超えた時は、1Hz以下
をカットする特性とし、第3の閾値を超えた時は、5H
z以下をカットする特性にする。
【0027】又、積分回路415pの出力が非常に大き
くなった時には、該積分回路415pを一旦リセットし
て演算上の飽和(オーバーフロー)を防止している。
【0028】図9において、DCカットフィルタ414
pはメインスイッチのオンから 0.2秒後に作動を開始す
る構成になっているが、これに限るものではなく、レリ
ーズボタン43aの半押しより作動を開始しても良い。
この場合はDCカットフィルタの時定数変更が完了した
時点より積分回路415pを作動させる。
【0029】又、積分回路415pもレリーズボタン4
3aの半押し(sw1のオン)で作動を開始させていた
が、レリーズボタン43aの押し切り(sw2のオン)
より作動を開始する構成にしても良い。この場合には、
記憶回路416p及び差動回路417pは必要無くな
る。
【0030】図9では、演算装置47p内に、DCカッ
トフィルタ48p及びローパスフィルタ49pを設けて
いるが、これらは振動検出装置45p内に設けられても
良いのは言うまでもない。
【0031】図10〜図12は、振れ補正手段51の詳
細を示す図であり、詳しくは、図10は振れ補正手段5
1の正面図、図11(a)は図10の矢印B方向より見
た側面図、図11(b)は図10のA−A断面図、図1
2は振れ補正手段51の斜視図である。
【0032】図10において、補正レンズ52(図11
(b)に示す様に、この補正レンズ52は、支持枠53
に固定される二枚のレンズ52a,52bと、地板54
に固定されるレンズ52cにより成り、撮影光学系の群
を構成している)は、支持枠53に固定される。
【0033】支持枠53には強磁性材料のヨーク55が
取付けられ、該ヨーク55の同図の裏面にはネオジウム
等の永久磁石56p,56yが吸着固定(かくれ線で示
す)されている。又、支持枠53から放射状に延出する
3本の支持軸53aは地板54の側壁54bに設けられ
た長孔54aに嵌合している。
【0034】図11(a),図12に示す様に、支持軸
53aと長孔54aは、補正レンズ52の光軸57方向
には嵌合してガタは生じないが、光軸57と直交する方
向には長孔54aが延びているため、支持枠53は地板
54に対し光軸57方向には移動規制されるが、光軸と
直交する平面内には自由に移動できる(矢印58p,5
8y,58r)。但し、図11に示す様に支持枠53上
のピン53bと地板上のピン54c間に引っ張りコイル
バネ59が掛けられているために各々の方向(58p,
58y,58r)に弾性的に規制されている。
【0035】地板54には永久磁石56p,56yに対
向してコイル510p,510yが取付けられている
(一部かくれ線)。ヨーク55、永久磁石56p、コイ
ル510pの配置は図11(b)の様になっており(永
久磁石56y、コイル510yも同じ配置)、コイル5
10pに電流を流すと支持枠53は矢印58p方向に駆
動され、コイル510yに電流を流すと、前記支持枠5
3は矢印58y方向に駆動される。
【0036】そして、その駆動量は各々の方向における
引っ張りコイルバネ59のバネ定数とコイル510p,
510yと永久磁石56p,56yの関連で生じる推力
との釣り合いで求まる。即ち、コイル510p,510
yに流す電流量に基づいて補正レンズ52の偏心量を制
御できる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】最近のコンパクトカメ
ラは小型化が顕著に進んできており、それに伴い撮影レ
ンズを有する撮影鏡筒はその全長、直径ともかなり小さ
くなってきている。
【0038】その様な中で上述した防振システムを搭載
していこうとすると、図10〜図12で説明したぶれ補
正手段(以下、振れ補正光学装置と記す)のより一層の
小型化を図っていくか、或いは振れ補正光学装置の中で
空いているスペースを他の要素に振り分ける(例えばフ
ォーカス駆動モータの設置スペースとする)事が望まれ
ている。
【0039】(発明の目的)本発明の目的は、該装置の
小型化と振れ補正時の負荷の低減を図ることのできる振
れ補正光学装置を提供しようとするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、光学機器に加わる
振れを補正する振れ補正光学装置であって、前記光学機
器に具備される光学系の光軸に対して補正レンズを略直
交する方向に移動可能に保持する支持枠と、該支持枠を
弾性的に支持するコイルバネとを有し、前記コイルバネ
の巻き線直径を、コイル巻き線軸方向で変化させた振れ
補正光学装置とするものである。
【0041】詳しくは、前記支持枠は前記補正レンズを
前記光学系の光軸に対して略直交する方向に案内する支
持軸を有し、該支持軸は、前記光軸に沿う方向に設けら
れた地板に対して該光軸方向にのみ移動規制されるよう
に前記地板に支持されており、前記コイルバネは、前記
支持軸に巻き付けられた円錐形状をしており、前記コイ
ルバネの第1の端は前記支持枠に固定され、前記コイル
バネの第2の端は前記地板に固定され、前記第1の端の
巻き線直径は前記第2の端の巻き線直径より小さく、も
しくは大きくなるように形成している。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0043】図1は本発明の振れ補正光学装置の斜視図
であり、図12で説明した従来例と異なる点は、円錐形
状の圧縮コイルバネである円錐バネ21(詳細な図は後
述の図1,図2に示す)が支持軸53aと同軸に設けら
れている部分である。
【0044】図1において、補正レンズ52を保持した
支持枠53の支持軸(前記補正レンズ52を撮影光軸と
直交する方向に案内する機能を有する)53aは、撮影
光軸に沿う方向に設けられた地板54に対して撮影光軸
方向のみ移動が規制されるように該地板54に支持さ
れ、支持軸53aと同軸に円錐バネ21が設けられてお
り、支持軸53aと円錐バネ21が同軸に設置されてい
るため、図12で説明した支持軸53aと引っ張りコイ
ルバネ59が別の位置に構成されている従来例に比べ、
少スペース化を図ることができ、その空いたスペースを
他の要素(例えばフォーカス駆動モータの設置スペース
とする)の為に振り分けることができる。
【0045】この実施の第1の形態では、支持軸53a
は支持枠53側に設けられており、支持軸53aは支持
枠53と一体もしくは支持軸53aが支持枠53に圧入
され、該支持軸53aと支持枠54の間にガタは存在し
ない。
【0046】図2及び図3は、支持軸53a及び円錐バ
ネ21の設置関係を説明する為の断面および正面図であ
る。
【0047】円錐バネ21の巻き線直径の大きい方の第
1の端(図中、上端)は、地板54の側壁に設けられた
受け部54eにその外径が圧入嵌合されている。一方、
円錐バネ21の巻き線直径の小さい方の第2の端は、支
持軸53aの外径に密着して巻かれている。
【0048】支持枠53が駆動されている時に円錐バネ
21の内径と支持軸53aと地板54の受け部54eの
外径の関係が圧入状態からガタのある状態に変わると、
支持枠53の駆動状態が変化して振れ補正精度が劣化し
てしまう。そのため、支持枠53が地板54上を摺動
し、円錐バネ21を最大圧縮した状態でも支持軸53
a、受け部54eに対して円錐バネ21の内径が広が
り、圧入嵌合が崩れて支持軸53aと円錐バネ21及び
地板54の受け部54eと円錐バネ21の間にガタが生
ずることが無いように、円錐バネ21の内径と支持軸5
3a、地板54に設けられている受け部54eの外径の
寸法は設定されている。
【0049】本実施の形態においては、バネ力発生方向
21a(図2参照)の摺動は円錐バネ21の撓みで支持
枠53の摺動を吸収し、バネ力発生方向21aに直角な
方向21b(図3参照)の摺動は円錐バネ21の倒れ方
向の弾性で支持枠53の摺動を吸収する。そのため、円
錐バネ21は地板54に設けられている受け部54eと
支持軸53aに固定されており、支持枠53は地板54
に対して摺動方向58p,58y(図8参照)に自在に
摺動できる。
【0050】この際、円錐バネ21の巻き線直径の小さ
い方の第2の端は、支持軸53aに密着しているために
バネ力発生方向21a以外の方向には無理な力が加わら
ない。また、円錐バネ21の巻き線直径の大きな第1の
端での内径は支持軸53aに比べて十分大きく設定され
ているので、支持枠53のバネ力発生方向21aに直角
な方向21bの変位量が最大になる場合においても円錐
バネ21と支持軸53aが接触することは無い。
【0051】上記のように円錐バネ21を支持軸53a
と同軸に配置することで、従来例のようなピン53b,
54cを配置する必要が無く、省スペース化が図られ
る。
【0052】また、円錐バネ21を使用することで、バ
ネ力発生方向21と直角の方向21bに支持枠53が動
いても大きな抵抗にはならない。
【0053】さらに、円錐バネ21は第2の端の巻き線
直径が小さいため、通常の巻き線直径が一定である圧縮
コイルバネよりも省スペース化を図ることが出来る。
【0054】(実施の第2の形態)図4〜図6は本発明
の実施の第2の形態に係る振れ補正光学装置の主要部
分、つまり支持軸53a及び円錐形状の圧縮コイルバネ
である円錐バネ31の設置関係を説明する為の図であ
る。
【0055】上記実施の第1の形態と異なるのは、支持
軸53aが地板54側に設けられている点である。支持
軸53aは地板54と一体もしくは支持軸53aは地板
54に圧入されることで、支持軸53aと地板54の間
にガタは存在していない。
【0056】支持軸53aと円錐バネ31は同軸に設け
られており、円錐バネ31は支持枠53を弾性的に保持
している。ここで、図6の支持枠上面図に示すように、
支持枠53の支持軸53aとの嵌合部は53dに示すよ
うに長穴になっており、支持枠53は、撮影光軸に沿う
方向に設けられた地板54に対して撮影光軸方向のみ移
動が規制されるように地板54に設けられている支持軸
53aと同軸にある円錐バネ31によって保持されてい
る。
【0057】円錐バネ31の巻き線直径が大きい方の第
1の端は、支持枠53に設けられた受け部53cとその
外径が圧入嵌合されている。一方、円錐バネ31の巻き
線直径が小さい方の第2の端は、支持軸53aの外径に
密着して巻かれている。
【0058】支持枠53が駆動されている時に円錐バネ
31の内径と支持軸53aと支持枠53の受け部53c
の外径との関係が圧入状態からガタのある状態に変わる
と、支持枠53の駆動状態が変化して振れ補正精度が劣
化してしまう。そのため、支持枠53が地板54上を摺
動し、円錐バネ31を最大圧縮した状態でも支持軸53
a、支持枠53に設けられている受け部53cに対して
円錐バネ31の内径が広がり、圧入嵌合が崩れて支持軸
53aと円錐バネ31及び支持枠53の受け部53cと
円錐バネ31の間にガタが生じることが無いように、円
錐バネ31の内径と支持軸53a、受け部53cの外径
の寸法は設定されている。
【0059】この実施の第2の形態においては、円錐バ
ネ31のバネ力発生方向31a(図4参照)の摺動は円
錐バネ31の撓みで支持枠53の摺動を吸収し、バネ力
発生方向31aに直角な方向31bの摺動は円錐バネ3
1の倒れ方向の弾性で支持枠53の摺動を吸収する。そ
のため、円錐バネ31は受け部53cと支持軸53aに
固定されており、支持枠53は地板54に対して摺動方
向58p,58y(図8参照)に自在に摺動できる。
【0060】この際、円錐バネ31の巻き線直径の小さ
い方の第2の端は支持軸53aに密着しているため、バ
ネ力方向31aに直角な方向31bに支持枠53が動い
ても大きな抵抗にならない。
【0061】また、円錐バネ31の支持枠53側にある
第1の端における内径は支持軸53aに比べて大きく設
定されているので、支持枠53のバネ力発生方向31a
に直角な方向31bの変位量が最大になる場合において
も円錐バネ31と支持軸53aが接触することは無い。
【0062】上記のように支持枠53を弾性的に保持す
るために円錐バネ31を支持軸53aと同軸に配置する
ことで、従来例のようなピン53b,54cを配置する
必要が無く省スペース化が可能となる。
【0063】また、円錐バネ31を使用することで、バ
ネ力発生方向31aと直角の方向31bに支持枠53が
動いても大きな抵抗にはならない。
【0064】さらに、円錐バネ31は第2の端の巻き線
直径が小さいため、通常の巻き線直径が一定である圧縮
コイルバネよりも省スペース化を図ることが出来る。
【0065】以上の実施の各形態によれば、補正レンズ
52を保持する支持枠53を弾性的に支持するためのコ
イルバネの形状を、巻き線軸方向に変化させたバネとす
ることで、バネの巻き線軸方向以外の付勢力を弱めて、
かつ不要な部分のバネ径を小さくして振れ補正光学装置
の小型化と該振れ補正光学装置の駆動精度の向上を図る
ようにしている。
【0066】つまり、支持枠53を弾性的に支持するコ
イルバネを有し、該コイルバネの巻き線直径をコイル巻
き線軸方向で変化させる、即ちその一端の巻き線直径が
最も大きく、他端の巻き線直径が最も小さくした形状に
した円錐形状とすることで、小型化と振れ補正負荷の低
減を図っている。
【0067】更に詳しくは、上記実施の第1の形態で
は、支持枠53に設けられた支持軸53aは、撮影光軸
に沿う方向に設けられた地板54に対して該撮影光軸方
向にのみ移動規制されるように地板54に支持されてお
り、コイルバネを支持軸53aに巻き付けた円錐形状に
した円錐バネ21とし、該円錐バネ21の第1の端は支
持枠53に固定され、該円錐バネ21の第2の端は地板
54に固定され、第1の端の巻き線直径は第2の端の巻
き線直径より小さく設定(図2,図3参照)されるた
め、バネ力方向以外の方向に無理な力が加わらず、振れ
補正時の負荷を低減させることが可能となった。
【0068】また、上記実施の第2の形態では、支持枠
53に設けられた支持軸53aは、撮影光軸に沿う方向
に設けられた地板54に対して該撮影光軸方向にのみ移
動規制されるように地板54に支持されており、コイル
バネを支持軸53aに巻き付けた円錐形状にした円錐バ
ネ31とし、該円錐バネ31の第1の端は支持枠53に
固定され、該円錐バネ31の第2の端は地板54に固定
され、第1の端の巻き線直径は第2の端の巻き線直径よ
り大きく設定(図4,図5参照)されるため、バネ力方
向以外の方向に無理な力が加わらず、振れ補正時の負荷
を低減させることが可能となった。
【0069】なお、コイルバネの第1と第2の端のう
ち、巻き線直径の小さい方の端は支持軸53aの外周に
密着して巻かれているようにしている。
【0070】また、前記コイルバネを、圧縮コイルバネ
とすることで振れ補正光学装置のより小型化を図ること
が可能となる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
装置の小型化と振れ補正時の負荷の低減を図ることがで
きる振れ補正光学装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る振れ補正光学
装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係る振れ補正光学
装置の主要部分を説明する為の断面図である。
【図3】本発明の実施の第1の形態に係る振れ補正光学
装置の主要部分を説明する為の正面図である。
【図4】本発明の実施の第2の形態に係る振れ補正光学
装置の主要部分を説明する為の断面図である。
【図5】本発明の実施の第2の形態に係る振れ補正光学
装置の主要部分を説明する為の正面図である。
【図6】本発明の実施の第2の形態に係る振れ補正光学
装置の支持枠の一部を示す上面図である。
【図7】従来例の防振システムを搭載したカメラの全体
構成を示す斜視図である。
【図8】従来例の防振システムを搭載したカメラの内部
構成を示す斜視図である。
【図9】従来例の防振システムの電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図10】従来例の振れ補正光学装置を示す正面図であ
る。
【図11】図10のA−A断面及び矢印B方向より見た
図である。
【図12】従来例の振れ補正光学装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 圧縮コイルバネ 21 圧縮コイルバネ 21a バネ力発生方向 21b バネ力発生方向と直角の方向 31 圧縮コイルバネ 31a バネ力発生方向 31b バネ力発生方向と直角の方向 52 補正レンズ 53 支持枠 53a 支持軸 54 地板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学機器に加わる振れを補正する振れ補
    正光学装置であって、前記光学機器に具備される光学系
    の光軸に対して補正レンズを略直交する方向に移動可能
    に保持する支持枠と、該支持枠を弾性的に支持するコイ
    ルバネとを有し、 前記コイルバネの巻き線直径を、コイル巻き線軸方向で
    変化させたことを特徴とする振れ補正光学装置。
  2. 【請求項2】 前記コイルバネの巻き線直径は、該コイ
    ルバネの一端の巻き線直径が最も大きく、他端の巻き線
    直径が最も小さくなるように形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の振れ補正光学装置。
  3. 【請求項3】 前記支持枠は前記補正レンズを前記光学
    系の光軸に対して略直交する方向に案内する支持軸を有
    し、該支持軸は、前記光軸に沿う方向に設けられた地板
    に対して該光軸方向にのみ移動規制されるように前記地
    板に支持されており、前記コイルバネは、前記支持軸に
    巻き付けられた円錐形状をしており、 前記コイルバネの第1の端は前記支持枠に固定され、前
    記コイルバネの第2の端は前記地板に固定され、前記第
    1の端の巻き線直径は前記第2の端の巻き線直径より小
    さくなるように形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の振れ補正光学装置。
  4. 【請求項4】 前記支持枠は前記補正レンズを前記光学
    系の光軸に対して略直交する方向に案内する支持軸を有
    し、該支持軸は、前記光軸に沿う方向に設けられた地板
    に対して該光軸方向にのみ移動規制されるように前記地
    板に支持されており、前記コイルバネは、前記支持軸に
    巻き付けられた円錐形状をしており、 前記コイルバネの第1の端は前記支持枠に固定され、前
    記コイルバネの第2の端は前記地板に固定され、前記第
    1の端の巻き線直径は前記第2の端の巻き線直径より大
    きくなるように形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の振れ補正光学装置。
  5. 【請求項5】 前記コイルバネの前記第1と第2の端の
    うち、巻き線直径の小さい方のコイルは、前記支持軸の
    外周に密着して巻かれていることを特徴とする請求項3
    又は4に記載の振れ補正光学装置。
  6. 【請求項6】 前記支持枠を弾性的に支持する前記コイ
    ルバネは、圧縮コイルバネであることを特徴とする請求
    項1〜5の何れかに記載の振れ補正光学装置。
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JP2005032598A (ja) * 2003-07-07 2005-02-03 Sony Corp 燃料タンク及びこれを用いた燃料電池システム

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